JP2737806B2 - 多穴熱間押出しにおける押出材への冷媒供給方法及びダイバッカー - Google Patents
多穴熱間押出しにおける押出材への冷媒供給方法及びダイバッカーInfo
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Description
多穴熱間押出しにおいて、押出材に冷媒を供給する冷媒
供給方法、及びその方法を実施するのに適するダイバッ
カーに関するものである。
と押出材への冷媒の供給方法を説明する。
図の矢印B−Bに沿う断面図である。
で、ダイスbの押出方向後面側に接触しており、このダ
イバッカーaには押出材6が通過する六個の通過孔5が
中心から等距離でかつ相互に等間隔に形成されている。
で示す押出材6の通過方向後面側a2を入口70とし前面側
a1を出口71とする横方向の流通孔7が形成されている。
じるように分散溝8と、この分散溝8とそれぞれ通じ、
かつ各通過孔5の周囲を囲む囲み溝9と、各囲み孔9か
らそれに対応する通過孔5の周縁に通じる吐出口91がそ
れぞれ形成されている。
ねじ込み、押出時にはこの入口70の側から流通孔70を経
て出口71側に冷媒を所定の圧力で供給し、この冷媒を出
口71から分散溝8,各囲み溝9を経てそれぞれの吐出口91
から各通過孔5を通過している押出材6へ吹付けるよう
な構造になっている。
のように、冷媒を先ずダイバッカーaの後面側a2の外周
寄り位置からから前面側a1の外周寄り位置に供給し、次
いで前面側a1の外周部分の分散溝8を経て囲い溝9から
押出材6へ吹付ける吹付けるのであるが、冷媒が流通孔
7の出口71から押出材6の通過孔5に到達するまでの距
離(したがって時間)がそれぞれの通過孔5毎に著しく
異なるため、流通孔7の出口71に近い流通孔5ほど冷媒
がより多く供給される。
出材6は過冷却になり、出口71から最も遠い通過孔5を
通過する押出材6は冷却不足になるという、冷却不均一
を生じさせる結果、同時に押出した製品の長さの不揃い
が著しいとともに、出口71から最も遠い通過孔5を通過
した冷却不足の押出材には割れなどの不具合を生ずる欠
点があった。
一に分散し、したがって製品長さの不揃いや割れなどの
不具合を防止することができる多穴熱間押出しにおける
押出材への冷媒供給方法、及びダイバッカーを提供する
ことにある。
を達成するために、押出材が通過する複数の通過孔を有
するダイバッカーの押出材通過方向後面の外周寄り位置
又は当該ダイバッカーの外周部から、当該ダイバッカー
の押出材通過方向前面側における前記各通過孔相互のほ
ぼ中間位置へ冷媒を供給し、これを各通過孔の方向へ分
散供給するように構成している。
る複数の通過孔を有するダイバッカーであって、外周部
又は押出材の通過方向後面側の外周寄り位置を入口とし
押出材の通過方向前面側における前記各通過孔相互のほ
ぼ中間位置を出口とする流通孔を形成し、この流通孔の
出口から前記各通過孔の周縁の数箇所に通ずる溝を形成
したものを使用するのが好ましい。
溝と、前記流通孔の出口から各囲い溝に通ずる分散溝
と、各囲い溝から当該通過孔の周縁の数箇所に通ずる吐
出口とから構成するのが好ましい。
おいて、複数の通過孔相互のほぼ中間位置から通過孔の
方向へ分散されるので、各通過孔を通る押出材へより均
一に冷媒が分散する。
イバッカーの前面側にける複数の通過孔相互のほぼ中間
位置に供給され、その後溝を経て各通過孔へ分散供給さ
れるから、冷媒は各通過孔を通る押出材へより均一に分
散される。
供給方法及びダイバッカーの好適な一例を説明する。
もので、ダイスbの押出方向後面側に接触しており、こ
のダイバッカーaには押出材6が通過する六個の通過孔
5が中心から等距離でかつ等角度間隔に形成されてい
る。
の通過方向(押出方向)後面側a2の外周寄り位置を入口
10とし、前面側a1を出口11とする流通孔1が形成されて
いる。この流通孔1は、ダイバッカーaの後面側a2の外
周寄り位置からと、前面側a1のほぼ中心位置からそれぞ
れ横穴12,13を開けるとともに、外周部から二つの横穴1
2,13の奥部相互を連通するように中心方向へ縦孔14を開
け、この縦孔14の外周端に詰め物15を詰めて形成したも
のである。
11から各通過孔5の方向へ放射状に分散溝2が形成され
ており、各分散溝5は、それぞれ対応する通過孔5を囲
むように形成された囲み溝3へ通じており、各囲み溝3
はそれぞれ対応する通過孔5の周縁に通じる四つの等間
隔の吐出口4によって当該通過孔5と通じている。
管の端末をねじ込み、アルミニウム合金(2014)ビレッ
トを用い、熱間押出しにより、図示しない押出しラムの
スピードを毎分約150mmに設定して断面直径24mmの丸棒
を押出しながら、前記冷媒の配管から流通孔1を通じ、
−190〜195℃の液体窒素を1時間当り23Kg程度で連続的
に供給して各押出材6に吹付け、平均長さ30mの押出製
品を製造した。
いて、前記実施例の方法と同じ要領により同じサイズ及
び形状の丸棒を製造し、前記実施例の冷媒供給方法によ
る押出製品と従来の冷媒供給方法による押出製品との製
品長さの不揃いを比較したところ、次の表−1のとおり
であった。
長さ−最短製品長さ/製品の平均長さを示している。
押出製品は、従来の冷媒供給方法で冷却した押出製品よ
り製品長さの不揃いがはるかに少なく、また、製品割れ
も防止される。
1の入口10を後面側a2の外周寄り位置に形成したが、ダ
イバッカーaの図示しない支持部材その他の部材との配
置関係上差し支えなければ、外周寄り位置の横穴12を形
成せず、詰め物15を除いてこの部分を冷媒の入口とする
ことができる。
に分散する状態であれば、必ずしも図示のように形成す
る必要はない。
冷媒を使用しても実施することができる。
特許請求の範囲内において適宜他の要素を付加したり変
更して実施する場合を含む。
ば、冷媒が各押出材へより均一に分散するので各押出材
の冷却が均一になり、その結果製品長さの不揃いが極め
て少なく、冷却時に製品割れも生じず、歩どまりよく熱
間押しをすることができる。
第1図の矢印A−Aに沿う断面図、第3図は従来のダイ
バッカーの正面図、第4図は第3図の矢印B−Bに沿う
断面図である。 図中主要符号の説明 aはダイバッカー、a1は押出材通過方向前面側、a2は押
出材通過方向後面側、bはダイス、1は流通孔、10は入
口、11は出口、2,3は溝で2は分配溝であり3は囲み
溝、4は吐出口、5は通過孔、6は押出材である。
Claims (3)
- 【請求項1】押出材が通過する複数の通過孔を有するダ
イバッカーの押出材通過方向後面の外周寄り位置又は当
該ダイバッカーの外周部から、当該ダイバッカーの押出
材通過方向前面側における前記各通過孔相互のほぼ中間
位置へ冷媒を供給し、これを各通過孔の方向へ分散供給
することを特徴とする、多穴熱間押出しにおける押出材
への冷媒供給方法。 - 【請求項2】押出材が通過する複数の通過孔を有するダ
イバッカーにおいて、外周部又は押出材の通過方向後面
側の外周寄り位置を入口とし押出材の通過方向前面側に
おける前記各通過孔相互のほぼ中間位置を出口とする流
通孔を形成し、この流通孔の出口から前記各通過孔の周
縁の数箇所に通ずる溝を形成したことを特徴とする、多
穴熱間押出しにおけるダイバッカー。 - 【請求項3】前記溝は、前記各通過孔を囲む状態に形成
された囲い溝と、前記流通孔の出口から各囲い溝に通ず
る分散溝と、各囲い溝から当該通過孔の周縁の数箇所に
通ずる吐出口とからなることを特徴とする、請求項2に
記載の多穴熱間押出しにおけるダイバッカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17589190A JP2737806B2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-07-03 | 多穴熱間押出しにおける押出材への冷媒供給方法及びダイバッカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17589190A JP2737806B2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-07-03 | 多穴熱間押出しにおける押出材への冷媒供給方法及びダイバッカー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0466218A JPH0466218A (ja) | 1992-03-02 |
JP2737806B2 true JP2737806B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=16004035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17589190A Expired - Fee Related JP2737806B2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-07-03 | 多穴熱間押出しにおける押出材への冷媒供給方法及びダイバッカー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737806B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010234380A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Showa Denko Kk | 多孔押出装置 |
-
1990
- 1990-07-03 JP JP17589190A patent/JP2737806B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0466218A (ja) | 1992-03-02 |
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