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JP2718867B2 - ユニバーサル圧延機のパスライン調整装置 - Google Patents

ユニバーサル圧延機のパスライン調整装置

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JP2718867B2
JP2718867B2 JP4349313A JP34931392A JP2718867B2 JP 2718867 B2 JP2718867 B2 JP 2718867B2 JP 4349313 A JP4349313 A JP 4349313A JP 34931392 A JP34931392 A JP 34931392A JP 2718867 B2 JP2718867 B2 JP 2718867B2
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JP
Japan
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stand
sole plate
rolling mill
universal rolling
housing
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP4349313A
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English (en)
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JPH06198316A (ja
Inventor
恒雄 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
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JFE Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、H形鋼用の熱間圧延装
置に係るもので、ロールチャンスフリーの圧延、特にフ
ランジ幅変更に対するチャンスフリー圧延を達成するた
めのパスライン調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造によって製造されたブルームや
ビームブランクをもとに、熱間圧延によってH形鋼を製
造する場合において、その圧延素材を効率的に目標とす
る寸法,形状へ圧延成形するには、一般に、図6
(a),及び(b)に示すように、ブレークダウン圧延
機1、ユニバーサル圧延機2とエッジャ圧延機15との
組み合わせからなる粗ユニバーサル圧延機群、及び仕上
ユニバーサル圧延機16からなる工程が採用されてい
る。
【0003】この工程においては、まず、スラブ,ブル
ーム,ビームブランクなどの被圧延素材を、ブレークダ
ウン圧延機1が有する複数個の孔型に順次,通して圧延
することにより、以降の中間圧延に適した形状に加工す
る。そして、その粗造形された被圧延材4に対して、図
7(a)に示すようなロール形状の1基若しくは複数基
の粗ユニバーサル圧延機2と図7(b)に示すようなロ
ール形状の1基若しくは複数基のエッジャ圧延機15と
によって、1パスあるいは複数パスの中間圧延が実施さ
れ、続いて、図7(c)に示すようなロール形状の仕上
ユニバーサル圧延機16によって、1パスでH形鋼製品
に仕上圧延される。
【0004】上記H形鋼製造のための圧延に用いられる
粗ユニバーサル圧延機2,及び仕上ユニバーサル圧延機
16は、図8に示すように、上下に対向する水平ロール
5と左右に対向する垂直ロール6とを備えていて、図9
に示すようなH形鋼4のフランジ幅Bの1/2の寸法
と、ユニバーサル圧延機2,16の垂直ロール中心Aと
圧延機前後面ローラテーブル3上面との間の距離がほぼ
一致するように設定される(図5参照)。
【0005】上記のように、パスラインPを通る位置に
垂直ロール中心Aを設定する必要があるため、被圧延材
であるH形鋼4のウェブ内幅Wが同一であっても、フラ
ンジ幅が変わると、フランジ幅の寸法に合わせてユニバ
ーサル圧延機2,16のロール組み替え等を実施して、
垂直ロール中心Aの高さを調整する必要がある。この垂
直ロール中心Aの高さを調整するために、従来において
は、スタンドを構成するハウジング下面とソールプレー
ト上面との間に対して適当な厚さのライナーを介装した
り、特開昭59−174205号公報に記載されている
ように、チョックガイドの凹部の天井面及び底面に当接
するピースを設け、その適当なピースとチョックに設け
た突起部との間に適当なライナーを介装させることで、
垂直ロール6の高さを、フランジ幅変化に応じた高さに
調整するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような調整方法では、垂直ロール6のチョックをハウジ
ングより取り出さないと高さ調整ができず、いわゆるオ
フライン調整となってしまい、オンライン調整に適用で
きないという問題がある。また、ライナーの厚さに相当
するピッチでしか高さ調整ができず、任意のフランジ幅
調整ができないという問題がある。
【0007】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、オンラインで任意の高さに垂直ロール
のパスラインPを調整可能にすることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、H形鋼のフラ
ンジ幅の変更に対するロールチャンスフリーを達成する
ためのもので、既設ミルにも容易に適用でき、生産能
力,労働生産性を向上させるためのH形鋼圧延用ユニバ
ーサル圧延機のパスライン調整装置に関するもので、ス
タンドチェンジ型の圧延機に適用される。
【0009】そして、上記目的を達成するために、本発
明は、ソールプレートにスタンドが着脱可能に設置され
ると共に、該スタンドを昇降させ且つ出入れできるスタ
ンド交換機構を備えたユニバーサル圧延機において、ソ
ールプレートとスタンドとの間に介装されて本体がス
ドに固定されると共に伸縮する軸を上下に向けその伸
縮部の下端面を上記ソールプレート上面に着脱可能に当
接したモータ駆動方式のネジジャッキからなる、上下に
対向したソールプレート上面とスタンド下面との上下方
向の間隙を任意な間隔に調整可能な調整手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0010】
【作用】被圧延材を搬送するローラテーブル上面とソー
ルプレート上面との間の距離は一定であるので、フラン
ジ幅変更分の二分の一の距離だけソールプレート上面と
スタンド下面との間隔を変えれば、垂直ロール中心が、
変更されたパスラインの高さに調整される。
【0011】これをもとに、H形鋼のフランジ幅の変更
に追従させて垂直ロール中心の高さ調整をするために、
伸縮方向を上下に向けたネジジャッキからなる調整手段
をスタンドに設けることによって、ソールプレート上面
とスタンド下面間の間隙を任意の距離に調整して、垂直
ロール中心の高さを、フランジ幅の変更に応じた高さに
調整する。しかもこのとき、本願の対象とする圧延装置
は、スタンド交換のためにスタンドを昇降させ且つ出入
れできるスタンド交換機構を備えているので、該スタン
ド交換機構によってスタンドを持ち上げた状態で、つま
りスタンドから調整手段に掛かる負荷が無い状態で高さ
を調整することができる。このように、H形鋼のウェブ
内幅が同一の場合、フランジ幅が変わっても、同一の水
平ロール,及び垂直ロールを用いて圧延できるため、ロ
ール組み替え作業が不要となる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
ブレークダウン圧延機1にて粗造形されたH形鋼4は、
に示すように、粗ユニバーサル圧延機2までローラ
テーブル3にて搬送され、その粗ユニバーサル圧延機2
に送り込まれるようになっている。このとき、上記H形
鋼4のフランジ下端がローラテーブル3上面に位置して
いる。
【0013】ユニバーサル圧延機は、図1及び図2に示
すように、一対の水平ロール5が上下方向に対向配置さ
れると共に、水平方向で対向した一対の垂直ロール6
が、それぞれチョック7を介してスタンドを構成するハ
ウジング8へ組み込まれている。このとき、被圧延材4
のフランジ中心部(図9の(1/2)B)と粗ユニバー
サル圧延機の垂直ロール中心が一致するように配置さ
れている。
【0014】また、上記ハウジング8の足部8aの下面
が、足部8aに設置されたネジジャッキからなる調整手
段9を介してソールプレート10の上面に載置され、公
知のクランプ部14によって該ソールプレート10へ締
結されて、着脱可能にしたハウジング8の下部が着脱可
能にソールプレート10へ固定された状態になってい
る。上記調整手段9の構成は、図1に示すように、軸を
上下にしたナット9aがハウジング8の下面に埋入する
ように固着され、そのナット9aにネジ棒9bの下側が
螺合している。そのネジ棒9bの上部はハウジング8の
足部8aの上方に突出するように遊挿していて、その上
部が、減速機9cを介してモータ9dに連結され、該モ
ータ9dを駆動することによって該ネジ棒9bが軸回転
可能となっている。また、該ネジ棒9bの下端部はナッ
ト9aから突出していて、その下部にブロック9eが固
着されている。そのブロック9eの下面(伸縮部の下端
面)は、ソールプレート10の上面に当接している。
【0015】そして、図2に示すように、H形鋼4のフ
ランジ幅Bが変われば、それに合わせてソールプレート
10上面10aから垂直ロール6中心までの距離H1が
変わるので、被圧延材4のフランジ幅Bに応じてハウジ
ング8の下面8bとソールプレート10の上面10aと
の間隔hを適正に調整して、垂直ロール6の高さ位置を
調整する。
【0016】図2では、ハウジング8の下面8bとソー
ルプレート10上面10aとの間隔をhと設定した状態
を示しており、かつ、ハウジング8をソールプレート1
0に装着した状態を示している。このユニバーサル圧延
機のソールプレート10への装着を説明すると、ハウジ
ング8の最下端部に配設された車輪11に向けて、スタ
ンド交換機構を構成する既設のスタンド昇降レール12
(油圧シリンダ13等で昇降する)を上昇させ、該昇降
レール12にハウジング8を支持させることで、該ハウ
ジング8を、ソールプレート10から浮かせた状態にし
て、図示しない他の牽引装置で引き出し、押し込みを行
い所定の位置に設置する。
【0017】なお、ユニバーサル圧延機がソールプレー
ト10上の所定位置に置かれると、ユニバーサル圧延機
をソールプレート10に固定するため、クランプ部14
において、ハウジング8に取付けたスライドブロック1
4aと、そのスライドブロック14aへボルト14bに
て取付けられているライナー14cとを、取付け金具1
4dを介して油圧シリンダ14eにてソールプレート1
0に押し付けて、図に示す状態に固定する。
【0018】この状態において、被圧延材4の圧延作業
が実施される。そして、圧延すべき被圧延材4のフラン
ジ幅が(B+2α)に変更されると、パスラインPを調
整するために、粗ユニバーサル圧延機,及び仕上ユニバ
ーサル圧延機をαだけ高くする必要が発生する。する
と、まず、ユニバーサル圧延機のハウジング8とソール
プレート10との固定状態を解除するため、シリンダ1
4eを作動させてスライドブロック14aとライナー1
4cを後退させて、ハウジング8をロック状態から解放
する。
【0019】次に、昇降レール12を上昇させ該昇降レ
ールによってハウジング8,即ちスタンドを支持せしめ
た後、圧延機本体に設けた調整手段9を作動させ、ソー
ルプレート10上面10aとハウジング8の下面との間
隔hをh+αに調整する(図3,図4)。即ち、上記図
1も参照しつつ説明すると、調整手段9を構成するモー
タ9dを所定量だけ回動させ、減速機9cを介してネジ
棒9bを回転する。すると、このネジ棒9bと噛み合っ
ているナット9aはハウジング8内に固着されているの
で、ネジ棒9bがαだけ下降することになり、ネジ棒9
bの先端に設けたブロック9eもαだけ下降して、ハウ
ジング8下面からαだけ突出する。この状態でモータ9
dを停止しロック状態にした後、昇降レール12を下降
させて、該ブロック9eの下面とソールプレート10上
面10aに当接させ、該調整手段9によって該ソールプ
レート10とハウジング8下面との間に目的とした間隔
(h+α)を保持せしめる。
【0020】この後、ユニバーサル圧延機とソールプレ
ート10を固定するため、再びスライドブロック14a
をソールプレート10に装入して固定する。ここで、調
整手段9のモータ9dは、ユニバーサル圧延機を公知の
昇降装置で昇降させて支持させた状態で使用するので、
単に高さ調整手段自重分だけを昇降させるトルクがあれ
ばよく、安価に設定できる。
【0021】このように、スタンド昇降レール12と
タンド側に設置した調整手段9により、ローラテーブル
3の上面10aとユニバーサル圧延機の垂直ロール6の
中心との距離を任意の距離に変更可能となり、被圧延材
4のフランジ幅ロールチャンスフリーが達成できる。な
お、エッジャ圧延機は上下水平ロールのみからなるの
で、ロール位置は自由に変えることができ、フランジ幅
チャンスフリー上は、特に問題はない。
【0022】また、フランジ幅が(B+2α)からBに
変更された場合には、前述とは逆の動作、即ち、まず昇
降レール12を上昇させてユニバーサル圧延機を支持さ
せた後に、調整手段9を作動させて、上記間隔hをh−
αの状態にする。その後、昇降レール12を下降させ、
ハウジング8下面とソールプレート10上面10aと調
整手段9を介して密着状態にすることにより垂直ロール
6に対する高さ位置調整が完了する。
【0023】実際に、ウェブ内幅Wが一緒でフランジ幅
が200,250のものについて、本発明に基づく上記
装置を用いて圧延を実施したところ、ユニバーサル圧延
機のロールを組み替えることなく、オンラインでスタン
ド高さ(垂直ロール6の中心高さ)調整を、前述した如
く圧延機本体に設けた高さ調整装置を使い分けることに
より実施でき、製品の品質,寸法精度や操業上に特に問
題は発生しなかった。しかも、一回のサイズ替えが5分
程度で実施できた。
【0024】ちなみに、従来のスタンド替えは、20〜
25分必要であったので、1チャンス当り15〜20分
の節約となる。なお、スタンド組み替え回数の削減は、
一般に、30〜40回/月程度である。また、上記実施
例のような装置においては、ハウジング8の下面8bと
ソールプレート10の上面10aの間隔を、無段階で調
整できるようになる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、従来の被圧延材圧延手段
では、ウェブ内幅が同一であっても、フランジ幅が変わ
るとスタンド組み替えが必要となったが、本発明の装置
を採用することにより、上記スタンド組み替えが不要と
なり、1チャンス当り15〜20分の節約ができると共
に、ロールショップにおけるハウジング下面のライナー
取り替え等の作業が不要となり、工数削減に大きく寄与
するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のユニバーサル圧延機,及
び調整手段を示す正面図である。
【図2】本発明に係る実施例のユニバーサル圧延機を圧
延ラインに設置した状態を示す図である。
【図3】本発明に係る実施例のユニバーサル圧延機をソ
ールプレートへ固定した状態を示す図である。
【図4】本発明に係る実施例のスタンド高さの調整後の
状態を示す図である。
【図5】粗ユニバーサル圧延機における圧延状態を示す
図である。
【図6】圧延工程を示す図である。
【図7】被圧延材における各圧延状態を示す図である。
【図8】ユニバーサル圧延機を示す概略構成図である。
【図9】被圧延材4を示す図である。
【符号の説明】
5 水平ロール 6 垂直ロール 8 ハウジング 9 調整手段 10 ソールプレート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソールプレートにスタンドが着脱可能に
    設置されると共に、該スタンドを昇降させ且つ出入れで
    きるスタンド交換機構を備えたユニバーサル圧延機にお
    いて、ソールプレートとスタンドとの間に介装されて本
    がスタンドに固定されると共に伸縮する軸を上下に向
    その伸縮部の下端面を上記ソールプレート上面に着脱
    可能に当接したモータ駆動方式のネジジャッキからな
    、上下に対向したソールプレート上面とスタンド下面
    との上下方向の間隙を任意な間隔に調整可能な調整手段
    を設けたことを特徴とするユニバーサル圧延機のパスラ
    イン調整装置。
JP4349313A 1992-12-28 1992-12-28 ユニバーサル圧延機のパスライン調整装置 Expired - Lifetime JP2718867B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4349313A JP2718867B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 ユニバーサル圧延機のパスライン調整装置

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JP4349313A JP2718867B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 ユニバーサル圧延機のパスライン調整装置

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JPH06198316A JPH06198316A (ja) 1994-07-19
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ID=18402930

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5620085A (en) * 1979-07-27 1981-02-25 Nippon Mining Co Ltd Reforming
JPS58215207A (ja) * 1982-06-07 1983-12-14 Nippon Steel Corp 形鋼圧延機
JP2557208Y2 (ja) * 1988-12-29 1997-12-10 川崎重工業株式会社 圧延機

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JPH06198316A (ja) 1994-07-19

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