JP2798092B2

JP2798092B2 - 記録媒体送り装置の同期化

Info

Publication number: JP2798092B2
Application number: JP1291409A
Authority: JP
Inventors: ジー．ラモインモリス
Original assignee: アムペックスコーポレーション
Priority date: 1988-11-10
Filing date: 1989-11-10
Publication date: 1998-09-17
Anticipated expiration: 2013-09-17
Also published as: KR900008497A; EP0368511A2; EP0368511A3; JPH02173963A; US5088077A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はビデオテープレコーダのような情報記録及び
再生装置に関する。より詳細には、本発明はこのような
装置の記録媒体送り装置を移動する走査を同期すること
に関する。

〔従来技術の説明〕

磁気テープ並びに磁気及び光学的デイスクレコーダ及
びプレーヤのような移動媒体情報記録及び再生装置は、
往々外部信号あるいは他のこのような装置とそれらの動
作を正確に同期する必要がある。例えば、テレビジョン
記録スタジオにおいて、ビデオ情報の再生は多数のビデ
オ源間での過渡現象を伴なわないスイツチングを容易に
するようにスタジオ基準信号と正確に同期されなければ
ならない。移動する磁気媒体上に記録されたオーデイオ
あるいはビデオ情報が編集される時に、情報源の動作
を、情報が記録されなければならない装置の動作と正確
に同期して、前に記録された情報の編集により加えられ
た新たに記録した情報との間の過渡現象を伴なわない転
移を再度確保することが必要である。

ヘリカル走査ビデオテープレコーダは同期の目的のた
めに使用されることができるテープのエツジに記録され
た離別した制御信号トラックを有している。最近のレコ
ーダではこの情報をデジタル形で記録している。オーデ
イオ及びビデオ情報はテープに渡って伸びる斜めのトラ
ツクに記録されたセクタにパツクされる。情報流れ速度
は、回転スキヤナに装着された対の密に隔たつたヘツド
が２つのトラツクを同時に記録するために使用されるよ
うに充分に大きい。それぞれの対のトラツクがこれら移
動するスキヤナ装着ヘッドによつて記録される際に、離
れた固定の記録ヘツドはトラツクの対の位置をマークす
るパルスを制御信号トラツクに記録する。

このようなビデオテープが再生される時に、キヤプス
タンサーボ方式がスタジオ基準信号あるいは安定な基準
と同期されるパルスのタイミングと制御信号トラツクか
ら再生されたパルスのタイミングとを比較することによ
つて再生キヤプスタン駆動装置の速度及び位相を調節す
るために使用される。このサーボ機構はキヤプスタン駆
動装置の周波数及び位相を調節して、再生時のテープ移
動の速度が制御信号トラツクのパルスを安定な基準パル
スと同期するために正確に必要なものとなるようにす
る。

ある状況下で、これは不充分な精度しか与えず、更に
補正が必要となる。ヘリカル走査される斜めトラツク間
の間隔は制御信号トラツク情報によつて単独に制御され
るキヤプスタンサーボ機構が往々テープを位置決めてし
て走査しているヘツド対が好ましくないトラツク対に渡
つて位置決めされてそれを制御してしまう程小さい。走
査ヘツドのこの誤り位置決めは、それぞれのトラツク内
のそれぞれのセクタがセクタに含まれる情報及びその位
置を識別する情報を含むため、テープ上のセクタから回
復されるデジタル情報が充分にデコードされ、誤差補正
されかつ分析された後に検出されることができる。適切
に設定された制御回路は、デジタル情報が完全に回復さ
れた後にのみこの位置決め誤差を検出して補正すること
ができる。

適切な再生同期を達成するこの技術は、典型的に、再
生タイミング信号を発生しかつそれを実際の再生信号と
同期する回路と、テープからの情報の符号化状態（例え
ば、ミラー特許、米国再発生特許第31,311号に記載され
ているようなチヤンネルコードを用いて、符号化され
た）を復調するための回路と、情報がシヤフリングされ
ていた場合にそれをシヤリング解除するための回路と、
同時に走査されているトラツク対からの情報を結合する
ための回路と、例えば周知のリードソロモン誤差補正コ
ードを用いて誤差検出及び補正を行なうための回路とを
含む情報を回復するための完全な組の再生信号処理素子
をテープ再生方式が含んだ場合のみ使用されることがで
きる。集合的に、これら再生信号処理素子は、以下「再
生信号処理ユニツト」と呼ぶことにする。

再生キヤプスタン同期を達成することを所望する状況
が生じるが、情報を回復する必要はない。このような状
況において、他に必要とするこのような再生信号処理を
用いないで、このような同期を達成できることが所望さ
れる。例えば、テープを複製するか、多数の順番待ちテ
ープ間で迅速な切替を与えるように多数のテープ送り装
置を使用する時に、それぞれの送り装置にそれ自体の独
立した再生信号処理ユニツトを備え付けるのではなく、
どの出力が送られるかあるいはモニタされるべきかによ
つて生ぜしめられる再生信号に接続して、多数のテープ
送り装置の全てに割り当てられるようにすることができ
るただ一つの再生信号処理ユニツトを与えることはさほ
ど費用がかからない。しかしながら、従来方式におい
て、もしただ一つの再生信号処理ユニツトしか設けられ
ていなかつな場合には、第１の装置の出力から第２の装
置の出力に単一の再生信号処理ユニツトを切替える時に
は第２の装置の出力を第１の装置の出力と同期する方法
はない。即ち、第２の装置は切替の前に再生信号処理ユ
ニツトに接続されないために、第１の装置のものとは完
全に同期されない。再生信号処理ユニツトが第１の装置
の出力から第２の装置の出力に切替えられた時にスイツ
チング過渡現象が生じないという保証はない。

新たな番組プログラムが現存しているプログラムを含
んだテープに加えられなければならずかつこれら新規及
び現存するプログラム間で滑らかな過渡現象のない転移
が所望される時、特に全体のセクタが目標テープでの他
のセクタを妨害することなしに（例えばビデオセクタは
置換されるがオーデイオセクタは置換されないとかその
逆の場合がある。）１つの磁気テープから他の磁気テー
プに完全に転送されなければならない場合に、編集ある
いはテープ複製状況の他の問題が生じる。記録及び再生
ヘッド対は回転スキヤナ上で互いに90゜離れて装着され
ているため、再生ヘツドは記録ヘッドと近接しておら
ず、従つて記録ヘツドを記録のために位置決めするよう
には使用され得ない。記録ヘツド（この目的のために再
生ヘツドとして使用される）から抽出される再生情報は
記録ヘツドが正しいトラツク上で適切に位置決めされる
ということを検査するために使用されなければならな
い。不幸にも、記録ヘツドギヤツプは再生ヘツドのギヤ
ツプよりも広くなつており最も高い記録周波数を適切に
は再生することができない。従つて、再生信号処理ユニ
ツトが利用できて記録へツド（ヘツド位置決めの目的の
ために再生ヘツドとして使用される）に接続される場合
でさえ、再生信号は記録ヘツドの劣悪な周波数応答によ
り劣化せしめられてしまうため、再生信号は適切にはデ
コードされることはできず、ヘツド位置決めを検査する
ためには使用され得ない。

ある編集状況においては、セクタに符号化されたデジ
タル情報を１つのテープから他のテープに、情報を完全
にはエンコードせず完全なセクタ単位を残したままで転
送することも行なわれる。そのような場合に、同期が必
要でない限り再生信号処理ユニツトを与える必要はな
い。実際上、これは、ビデオセクタだけあるいはオーデ
イオセクタだけが１つのテープから他のテープに転送さ
れることができる場合である。１つの装置の再生ヘツド
から他の装置の記録ヘッドへ完全なセクタのこのような
転送を行なうためには、再生装置はそのトラツク及びセ
クタの記録装置の走査とほとんど同期して（その記録ヘ
ツドで）そのトラツク及びセクタを（その記録ヘツド
で）再生装置が走査することが必要である。同期の絶対
的な精度は、１つのトラック内の与えられたセクタの位
置決めが共通のトラツクに属するセクタを互いに分離す
る編集ギヤツプによる悪影響なしにわずかに変化せしめ
られてしまうために、必須ではない。

これらの及び他の類似した状況にあつて、スタジオ基
準との再生装置の同期、多数の再生装置の同期あるいは
再生信号処理ユニツトを用いない１つあるいはそれ以上
の記録装置との再生装置の同期を容易にすることが所望
される。

［要約］全般的な目的として、本発明は再生装置とスタジオ基
準との同期、多数の再生装置の同期、または再生装置と
１又は複数の記録装置との同期を容易にする。これらの
同期をとる機能の全ては、再生信号処理装置を必要とせ
ずに行われる。すなわち、ここでプリアンブルと呼ぶ特
定の低い周波数の信号は、プリアンブルが含まれている
データの最初の再生、言い換えればデコードをせずに簡
単な検出回路によってすぐに検出される。したがって、
本発明は、再生信号処理装置を必要とせずにテープ上で
特定のトラックとレコーダヘッドとの同期を行う。本発
明によると、プリアンブルは認識可能な情報パターンで
あり、記録媒体に記録された情報内に含まれ、情報内に
おけるタイミング基準点を示す。パターンは、媒体に表
示するために情報がコード化された後でもなお、それが
媒体から流れる情報内に現れるときはいつでも認識でき
る形態をもつように選ばれている。例えば、記録媒体上
のデータがビデオ信号であるならば、フィールド、フレ
ーム、セクタ、またはそれに類似するものに分解され同
期情報が先行し、認識可能な情報パターンはなにがしか
の同期領域に含めることができ、その結果それらは媒体
内の他の同期領域から識別される。

したがって、選択されたパターンは同期情報またはデ
ータそれ自身の全てをデコードする必要なしに検出を可
能にするものである。このため、検出は簡単なフィルタ
リングによって効果を生ずる。本発明によると、認識可
能なパターンは一定の期間、したがって、そのような簡
単なフィルタリング処理によって選択することができる
一定の基本周波数を有するものである。

とくに、再生中に、記録媒体から流れる信号は特定の
フィルタを通り、このフィルタは、上記のパターンを検
出し、パターンが出力される情報内に現れるときはいつ
でも表示を生成するように設計されている。このフィル
タは鋭く同調したアナログ帯域通過フィルタとすること
ができ、表示を生成することによってその特定の周波数
の長い表示に応答する検出器と使用される。理想的に
は、選択された周波数は、再生情報では通常現れない。
例えば、それはチャンネルコードワードによって生成す
ることができる最低周波数の方形波であってもよい。

このパターンを簡単に検出することに加えて、本発明
の特徴はパターンを有する信号の強度すなわち大きさと
いったこのパターンがもつその他の特性を使用すること
である。この信号強度の情報は、トラックにおいてヘッ
ドを中心に置くことによって信号強度を最大にするため
に走査ヘッドのトラッキングを調節するのに使用され
る。例えば、信号の強度は異なるキャプスタンの位相位
置において試験することができ、そしてキャプスタンサ
ーボ制御は信号の強度を最大にする位相設定を調節する
ことができる。キャプスタン信号を振らせる（dither）
ような、その他の自動キャプスタンサーボトラッキング
技術、およびそれらと関連する装置は必要とされない。

パターンが検出されるときに生成される表示のタイミ
ングは、スタジオ基準信号または表示生成装置と同期を
とるその他の情報から得られる基準タイミング信号のタ
イミングと比較される。タイミングにおけるエラーはキ
ャプスタンサーボ制御システムを通常の方法で動作させ
て、適切な同期を達成するために必要とされるどんな正
しい動作もとるようにする。

選択されたパターンは、媒体から流れる情報内で通常
発見される周波数よりも低い周波数を有するので、パタ
ーンは記録用ヘッド（再生ヘッドとして使用される）に
よって、媒体から容易に読み取られる。ヘッドの周波数
応答の特徴は媒体からもっと高い周波数成分を再生する
のに通常適していない。この方法では、パターンは、テ
ープ編集作業を同期するために使用でき、その場合に、
記録ヘッドはソースおよびターゲット機械を同期するた
めに再生ヘッドとして使用されなければならない。

NTSCデジタルビデオカセットレコーダ兼プレーヤの特
定の場合において、オーディオおよびビデオの両情報は
通常、対角的に走査されるトラックに記録される。各ト
ラックにおける情報は、５つのセクタ（２つのオーディ
セクタ、次に１つのビデオセクタ、次に２つの付加的な
オーディオセクタ）に纒められパッケージを作る。これ
らの各情報セクタは同期プリアンブルから開始する。

本発明の好ましい実施形態において、まさに第１のオ
ーディオセクタに先行するプリアンブルであって独特の
（特異の）各ビデオフィールドの第１のトラック上で生
ずるものは、他との区別がつけられる変更を加えた同期
プリアンブルを備えており、それがミラー（Miller）チ
ャンネンルコードのコード化の後で、プリアンブルの再
生波形において通常現れる周波数と異なり、それよりも
低い周波数の強い成分を送出する。この非常に低い周波
数は、簡単なアナログフィルタリングおよび再生信号に
直接接続される検出回路によって容易に検出される。し
たがってその存在の有無、タイミング、およびその振幅
は、再生信号処理装置を必要とせずに測定することがで
きる。

再生信号内でこの非常に低い周波数の同期のプリアン
ブルが現れるタイミングは、１対の再生走査ヘッドが完
全なビデオフィールドを定める３つの対のトラック組の
中の第１の対のトラックを走査し始める時を表示する。
キャプスタンの同期は、この特定のプリアンブルが検出
されたという表示が、ビデオの安定基準ソースによって
与えられる垂直同期パルスに対してほぼ適切な時間が発
生するか否かを判断することによって試験できる。誤っ
たトラックが走査されるならば、そのときは基準信号フ
ィールドを通る道の３分の１または３分の２で表示が生
ずる。

セクタに対する適切なプリアンブルは、ミラーチャン
ネルコードのコード化処理に２進パターン01010101 01
010101 01010101 01010101（AA、AA、AA16進法が繰り
返し生成され、最下位のビットが最初に示される）を従
属させて通常は形成され、それによってデータビット表
示レートの４分の１で対称な方形波形を生成する。各フ
ィールドの開始時に現れるトラック上の最初のセクタを
全て他のセクタから識別するために、代わりのプリアン
ブルパターン01101101 10110110 11011011（B6、6D、
DB16進法が繰り返し生成され、最下位のビットが最初に
示される）が使用される。ミラーチャンネルコードのコ
ード化の後で、このパターンは、データビット表示レー
トの６分の１で対称の方形波形を生成し、その期間はデ
ータビット期間の６倍である。これらの波形の何れか
は、再生ヘッドから流れるデータとそれ自身を同期する
ために再生回路を補助する際に使用することができる
が、より低い周波数の方形波は、再生モードにおいて使
用される記録ヘッドによって一層容易に再生される。

これらのプリアンブル波形は、例えばえ図６の回路に
よって生成され、そこではデジタルオーディオおよびビ
デオ信号が通常の並列処理のために２つのチャンネルＡ
およびＢに分割される。各パターン01010101および0110
1101などを連続的に生成するプリアンブルパターン発生
器622,624が含まれている。あるフィールド内の第１の
対のトラック内の第１のセクタに対するプリアンブル30
2（図３参照）が生成されるとき、タイミング回路630
は、選択装置（セレクタ）626,628にパターン生成器624
を選択させ、それが各フィールドにおける第１のセクタ
の開始を識別するために、非常に低い周波数パターンを
供給する。フィールドの他の全てのセクタに対して、選
択装置626,628は他の選択装置のプリアンブルを与える
ために生成器622によって生成されたパターンを挿入す
る。したがって、２つのパターンから生じた波形403,40
6（図４参照）は、例えば、関連のデータを再生すると
きには、簡単な帯域通過フィルタリングによって直ちに
互いが識別可能となる。

本発明の好ましい実施形態により設計された再生回路
は、図７において開示されており、帯域通過フィルタお
よび再生ヘッド増幅器708ないし714の信号出力に接続さ
れている検出器730ないし736を含む。検出器の出力は特
定のより低い周波数パターンが存在するか否かの信号を
発生する。フィルタと検出器とは特定のより低い周波数
パターンの長い、強い発生を、再生信号の情報部分内の
他の機会でのこのパターンの発生と区別し、したがっ
て、特定のより低い周波数パターンを検出して、このよ
うなパターンを含んでいるセクタプリアンブルが再生さ
れるときはいつでも表示を発生する。プリアンブルが終
了する時とほぼ同時に表示が終了するので、その終了
は、各フィールド内の第１のトラック上の第１のセクタ
の情報部分の大体の開始点を知らせる。したがって、本
発明の１つの態様によると、表示の後縁部は編集のため
のトラック上のセクタの位置を示し、また所定のトラッ
ク上の全てのセクタよりも小さい選択的な置き換えを表
示するためにも使用できる。

本発明の別の態様において、表示と基準垂直同期パル
スが大体一致するか不一致かは、制御信号トラックを基
準として最初に設定されたキャプスタンサーボが、走査
ヘッドに適切な時間に適切なトラックを走査させている
かどうかを表示する。したがって、１又は複数のレコー
ダは、表示を生成するレコーダと同期することができ
る。

本発明の別の態様において、検出器の出力に接続され
たアナログ対デジタルコンバータ770は、検出された低
い周波数パターンの大きさのデジタル表示を生成し、こ
のデジタル表示は、調整上の位相シフトをキャプスタン
サーボ制御装置772に導入することにより走査ヘッドの
トラッキングを調節するためにコンピュータ制御信号処
理装置によって使用される。

したがって、一般的な形態では、本発明は再生信号処
理装置の使用によって、完全にデコードされることにな
る情報を要求せずに記録媒体から情報の再生を同期する
技術を与える。さらに、この技術は、編集における場合
のように、記録ヘッドが再生モードにおいて使用され同
期を得るときでも機能する。したがって、本発明の技術
はさらに、本発明のプリアンブルを検出するために記録
されたデータは検出される必要がないので、多数の送り
機構がより少ない数（例えば１つ）の信号処理回路を共
有するようなシステムにあってもヘッドに対して記録媒
体の送りの制御を提供する。

〔発明の作用及び効果〕

本発明は再生信号処理ユニツトを用いずにテープ上の
特定のトラツクとの記録ヘツドの同期を与える。本発明
によれば、認識可能な情報パターンは情報のタイミング
基準点を指示するように記録媒体に記録された情報に含
まれている。このパターンは、情報が記録媒体への存在
のために符号化された後でさえ、媒体からの情報に存在
する時に認識可能な形をこのパターンが有するように選
択される。例えば、記録媒体でのデータは同期情報に続
くフイールド、フレームあるいはセクタ等に分割される
ならば、この認識可能な情報パターンは、それらが媒体
内の他の同期領域から区別されるように同期領域のある
部分に含まれることができる。

選択されたパターンは情報の全てをデコードする必要
なく検出を可能とするものである。検出は単純な波を
用いて行なわれる信号レベルの転移がデータビットの１
及び０を認識するようなミラーチヤンネルコードと言つ
たコードを用いることは周知である。このようなコード
化させた信号が磁気テープに記録されて後に電気信号を
与えるように再生される時に、処理はアナログ的に行な
われ、零交差は信号転移を識別し、元のパルスの鋭いエ
ツジは記録及び再生の周波数応答によつて取り除かれ
る。本発明によれば、認識可能なパターンは一定の周期
を有し、従つて波によつて選択され得る一定の基本的
周波数を有する。

再生時に、記録媒体からの信号は上記パターンを検出
しかつこのパターンが流出情報に生じる時に指示を発生
するように設計された特殊なフイルタに与えられる。こ
のフイルタは鋭く同調されたアナログ帯域フイルタであ
り、指示を発生することによりその特定の周波数の延長
した信号に応じる検出と共に使用される。理想的には、
選択される周波数は通常再生情報には存在しないもので
ある。

このパターンを単純に検出することに加えて、そのパ
ターンを有する信号の強さあるいは大きさのようなパタ
ーンの他の特性を使用することも有用である。この信号
強度情報は、ついで、ヘツドをトラツク上で中心決めす
ることによつて信号強度を最大にするように走査ヘツド
のトラツキングを調節するために使用されることができ
る。例えば、信号の強度は種々のキヤプスタン位相位置
で試験されることができ、ついでキヤプスタンサーボ制
御器が信号の強度を最大にする位相設定に調節されるこ
とができる。キヤプスタン信号をデイザ処理するような
他の自動的キヤプスタンサーボトラツキング技術及びそ
れらの関連した装置はこの時に不用である。

パターンが検出される時に発生される指示のタイミン
グはスタジオ基準信号あるいは指示を発生する装置と同
期されなけばならない他の情報源から与えられる基準タ
イミング信号のタイミングと比較される。タイミングに
誤差があれば、その誤差によりキヤプスタンサーボ制御
方式はその通常態様で動作せしめられ、適切な同期を達
成するために必要な補正作用が取られる。

選択されたパターンが媒体からの情報に通常見出され
る周波数よりも低い周波数のものであれば、媒体からの
高い周波数成分を回復するためには通常充分ではない周
波数応答特性を有する記録ヘツド（再生ヘツドとして使
用されている）によつて媒体から高い信頼性で続出され
ることができる。この態様で、パターンが、上記のよう
に、記録ヘツドがソース及び目標装置を同期するために
再生ヘツドとして記録ヘツドが使用されなければならな
い場合にテープの編集動作を同期するために使用される
ことができる。

NTSCデジタルビデオカセツト記録及び再生装置の特別
な場合において、オーデイオ及びビデオの両情報は斜め
に走査されるトラツクに記録される。それぞれのビデオ
フイードに対して６個のトラツクが使用される。トラツ
ク対は同時に記録及び再生されるために、それぞれのビ
デオフイールドに６つのトラツクを記録するように３つ
のテープの走査を取る。それぞれのトラツクの情報は５
つのセクタ（２つはオーデイオセクタであり、それに引
き続いて１つのビデオセクタがあり、更にそれに引き続
いて２つの附加的なオーデイオセクタがある）にパツケ
ージされる。これら情報セクタのそれぞれは同期プリア
ンブルで開始する。

本発明の好適実施例において、それぞれの特異なビデ
オフイールドの最初のトラツクに生じる一番最初のオー
デイオセクタに先行するプリアンブルは特別に変調され
た同期プリアンブルを設けており、これは、ミラーチヤ
ンネルコード符号化の後に、通常プリアンブル再生形の
周波数とは区別されかつそれよりも低い周波数の強力な
成分を与える。この低い周波数は再生信号と直接接続し
た単純なアナログ波及び検出回路によって容易に検出
される。その存在あるいは不存在、そのタイミング及び
その振巾は、従つて、再生信号処理ユニツトを用いなく
とも測定され得る。

再生信号のこの低い周波数の同期プリアンブルの生起
のタイミングは、１つの完全なビデオフイードを定める
３対のトラツクの組の最初のトラツクの対を走査するこ
とを１対の再生走査ヘツドが開始している時を指示す
る。この特殊なプリアンブルが走査されたという指示が
安定な基準ビデオ源によつて与えられる垂直同期パルス
に関してほぼ適切な時間で生じるかどうかを決定するこ
とによつてキヤプスタンの同期が試験されることができ
る。誤つたトラツクが走査されていれば、この指示は１
つの基準信号フイールドの途中での1/3あるいは2/3で生
じる。

セクタのための好ましいプリアンブルは、通常、２進
パターン01010101,01010101,01010101（最小有意ビツト
が最初に表わされ、繰り返して発生されるAA,AA,AA16進
である）をミラーチャンネルコード符号化処理させて、
データビツト表示速度の1/4で対称的な距形波を生じさ
せることによつて構成される。それぞれのフイールドの
開始で生じるトラツクの最初のセクタを全ての他のセク
タから区別するために、交互のプリアンブルパターン01
101101,10110110,11011011（最小有意ビツトが最初に表
わされ、繰り返して発生されるB6,6D,DB16進である）が
使用される。ミラーチヤンネルコード符号化の後に、こ
のパターンはデータビツト表示速度の1/6の対称的な距
形波を生じさせる（その周期はデータビツト周期の６倍
となる）。これら波形のいずれかはそれ自体を再生ヘツ
ドからのデータと同期するために再生回路を援助するた
めに使用され得るが、矩形波周波数は再生モードにおい
て使用される記録ヘツドによつてより容易に再生され
る。一般的に、この変更されたプリアンブルはデジタル
ビデオレコーダの動作に悪影響をおよぼさない。

本発明の好適実施例に従つて設計された再生回路は２
つの再生ヘツド増巾器の信号出力に接続する帯域フイル
タ及び検出器を含んでいる。この検出器の出力は特殊な
低周波パターンの存在あるいは不存在を信号化する。こ
れらフイルタ及び検出器は再生信号の情報部分でのこの
パターンの他の偶然の生起から特別な低周波パターンの
延長された強力な生起を区別し、このようにして特別な
低周波パターンを検出し、このようなパターンを含んだ
セクタプリアンブルが再生される時の指示を発生する。
この指示はほぼプリアンブルが終了する時に終了し、そ
のためその終了はそれぞれのフイールドの最初のトラツ
クでの最初のセクタの情報部分の近似的な開始点を信号
化する。指示の終端は編集目的のためのトラツクでのセ
クタの位置決め、特に１つの与えられたトラツクでの全
てのセクタよりも少ない選択的な置換を指示するために
使用され得る。基準垂直同期パルスとの指示の近似的な
一致あるいは不一致は、制御信号トラツクに関連して最
少にセツトされるキヤプスタンサーボにより走査ヘツド
が適切な時間で適切なトラツクを走査させるようにして
いるかどうかを指示する。本発明の別の特徴において
は、検出器出力に接続したアナログ対デジタル変換器は
検出された低周波パターンの大きさのデジタル指示を発
生し、このデジタル指示はキヤプスタンサーボ制御器に
補正位相シフトを導入することにより走査ヘツドのトラ
ツキングを調節するようにコンピュータ制御の信号処理
により使用される。

従つて、本発明の１つの効果は、１つの再生信号処理
ユニツトを使用することにより、情報を完全にデコード
する必要がない記録媒体からの情報の再生を同期するた
めの技術を与えることである。他の効果は、記録ヘツド
が編集の場合のように同期を達成するための再生モード
において使用される時でさえ機能するような技術を与え
ることである。

〔実施例の説明〕

好適実施例の記載本発明はNTSCデジタル化ビデオ及び付随したデジタル
化オーデイオを記録及び再生するように設計されたデジ
タル化ビデオカセツトレコーダに関連して以下に記載さ
れる。

磁気テープのデジタル化ビデオ及びオーデイオの記録デジタル信号処理への方向の現在の風潮の部分として
テレビジョン放送工業界はアナログビデオ及びオーデイ
オ信号処理からビデオ及びオーデイオ両信号のデジタル
処理方向に移動している。国際的な規準はビデオ信号処
理回路要素を相互接続してそれらが信号を１つの回路要
素から他の回路要素にデジタル形で通ることができるよ
うにするめに開発されている。同期プリアンブルを有し
かつ誤差検出及び補正情報を含んだセクタにパツケージ
されるビデオ及びオーデイオの両信号をデジタル化して
データカセツトの磁気テープに記録することができるデ
ジタルビデオテープレコーダが出現している。これら新
規なデジタルビデオカセツト記録及び再生装置は、それ
らがヘリカル走査トラツクに情報を記録しかつ更に制
御、タイミング及びキユー情報を記録するため長さ方向
のトラツクを用いる点で、それらのアナログの相対物と
類似する。それらはまた、記録されたデジタル情報を含
むようにそれぞれの走査トラツクでの多数のセクタの使
用の点でコンピユータデイスクドライブとも類似する。
ヘリカル走査トラツクに記憶されている情報はオーデイ
オ及びビテオの両情報を含み、分離したセクタはそれぞ
れの独立した編集を容易にするためオーデイオ及びビデ
オに対して使用される。

記録されなければならない巨大な量のデータのため
に、これら新規なデジタルテープレコーダは近接したヘ
リカルトラツク間でカードバンドを用いない。密接して
装着したヘツドの対はトラツク対を同時に走査し、それ
ぞれの対のヘツドは、１つの再生ヘツドが他のヘツドの
ための情報を含んだ隣接トラツクからの情報をピツクア
ツプする傾向を最小にするように逆方向にわずかにツイ
スト（アジマス調節）される。

第１及び２図はどのようにしてビデオ及びオーデイオ
情報がデジタルビデオカセツトレコーダの磁気テープに
デジタル的に記録されるかを示す。第１図において、テ
ープ100は一般的に拡大して示されている。ヘリカル走
査されるトラツクはテープ100を斜めに横切つて伸び、1
02で示されており、トラツクの傾斜及び巾は明確化のた
め大きく誇張されている。密接して配置された記録ヘツ
ドの対は２つのトラツクで同時に書込みを行なう。記録
ヘツドギヤツプは再生ヘツドギヤツプよりも巾が広いた
め、それぞれのトラツクの書込みは近接したトラツクを
分離するガードバンドを持たずにトラツク102を密に隔
て、先行したトラツクの約半分を抹消する。

ヘリカル走査トラツクの下方には、それぞれの対の同
時に記録されるヘリカルトラツク102のための単一のサ
イクルパルス106を含んだ直線制御信号トラツク104が設
けられる。特別な単一サイクルのパルス108は２サイク
ルパルスを作り、それぞれのビデオフレームの開始時に
トラツク対の下方に生じ、３サイクルパルスを作る附加
的な特別な単一サイクルパルスは、NTSC方式で１つ置き
のビデオフレームの開始時に生じるそれぞれのカラービ
デオフレームの開始時にトラツク対の下方に生じる。

第２図に示されるように、トラツク102のそれぞれは
情報のセクタを含んでいる。それぞれのヘリカル的に走
査されるトラツクは、典型的に、２つのオーデイオ情報
セクタ、１つのビデオ情報セクタ及び２つの位相のオー
デイオ情報セクタからなる５つのセクタを含んでいる。
それぞれのトラツク102は２つのオーデイオセクタで開
始しかつ終了し、それぞれのトラツクの中間部分はビデ
オセクタ204を含んでいる。セクタ202及び204はエラー
検出及び補正のためパリテイ情報を含んでいる。それぞ
れのセクタ202,204はプリアンブル206あるいは208が先
行しており、ポストアンブル210で終了し、オーデイオ
及びビデオセクタはトラツク上の個々のセクタの編集を
容易にする編集ギヤツプ212によつて隔てられている。
プリアンブル206はトラツクに関する最初のプリアンブ
ルである。それぞれのプリアンブルはテープレコーダ再
生回路がトラツクからのデータとの同期を達成すること
を可能とする反復情報パターンを含んでいる。それぞれ
のプリアンブルは同期及び識別データフイールドを含ん
でいる。プリアンブル206及び208を除いて、セクタ内の
情報の組織は本発明を記載する目的とは関連しない。そ
れぞれのセクタは異なつた製造者の機械間でビデオカセ
ツトの移動を容易にするように標準化された態様で誤差
検出情報と共に符号化されたビデオあるいはオーデイオ
情報が続く同期及びセクタ識別情報で開始すると言えば
充分である。

ミラーチヤンネルコードは米国特許第3,108,261号に
開示された自己クロツキングミラーコード（変更された
周波数変調即ちMFMコードとも呼ばれる）に基づいてお
り、論理１はビツトセルの中間での信号転移によつて表
わされ、論理０はビツトセルの端部での信号転移によつ
て表わされる。１つのビツトセル離れていない転移を回
避するために、ミターコードフオーマツトは中間セル転
移に続く端セル転移を抑制する。ミラーコードは生じた
信号に好ましくないDC成分を導入するため、ミラーチャ
ンネルコードは、このような中間セル転移が０に続く偶
数の１の最後である時には抑制された端セル転移に先行
する中間セル転移を更に抑制することによつてミラーコ
ードを変更する。

本発明の好適実施例は、テープ100のそれぞれのトラ
ツクに記憶されなければならないデジタル情報がミラー
チヤンネルコードに従つて符号化されるような記録方式
に使用するように設定される。

セクタプリアンブルはそれぞれのセクタ内に含まれた
データとの同期を達成する上で再生回路を援助するタイ
ミング信号を再生時に生じさせるように設計される。第
３図はセクタプリアンブル206及び208並びにポストアン
ブル210からなるデータを示す。

好適実施例において、編集ギヤツプ212に後続しかつ
「編集ギヤツププリアンブル」と名付けられたプリアン
ブル208は第３図で306で示された形を取る。それぞれの
ビデオフイールドが始まるトラツクを開始させかつ「ト
ラツクプリアンブルの開始」と名付けられたプリアンブ
ル206は304で示された形を取り、通常は編集ギヤツププ
リアンブル306と同一である。ポストアンブル210は308
で示された形を取る。第３図に示されるように、通常の
トラツクプリアンブルの開始304及び編集ギヤツププリ
アンブル306はパターンAA16進のバイト列で開始する。
即ち、８ビットの内で最少有意ビットが先行した８ビッ
トバイト01010101,01010101の２進パターンはそれぞれ
のセクタへのプリアンブルの開始に付加される。このパ
ターンは第４図で401及び402で示されている。ミラーチ
ヤンネルコードの符号化の後に、このプリアンブルはテ
ープ記録ヘツドへの信号に、この信号の基本データビツ
ト流れ速度の1/4で波動する距形波403（第４図）を生じ
させる。この距形波はそれぞれのセクタの開始時に同期
信号として働き、これは再生回路がそれぞれのセクタの
開始時に再生ヘツドからの情報と同期状態にそれ自体を
ロツクすることができるようにする（セクタが正確に予
め決定された距離だけ互いにテープ上で隔てられていな
いとしても）。このセクタ化構成の使用によりあるセク
タは他のセクタを妨害することなく書き換えられること
ができるようになる。

そのトラツクが新たなビデオフィールドの開始時での
トラツク対の１つである時には、第３図で302で示され
かつ第４図で404,405,406で示されるフイールドプリア
ンブルの開始の交互の認識可能な情報パターンが選択さ
れる。このパターンは循環的に反復される16進文字B6,6
D及びDBを含んでいる。最小有意ビツトは常に最初に伝
送されるために、このパターンは、404で示される順序
でかつ405で示されるビットパターン01101101,1011011
0,11011011で伝送されている８ビツトデータバイトとな
る。ミラーチヤンネルコードの符号化の後に、この情報
パターンは基本的ビット繰り返し速度の1/6の周波数
（ミラーチヤンネルコード符号化信号が発生する最も低
い周波数）を有する距形波06である信号を生じさせる。
これは、ミラーチヤンネルコード符号化方式が１対の分
離した１ビツトの最初のものに対してであるが、その対
の第２のビツト即ち０ビツトに対してではない信号転移
を発生するためである。

ミラーチヤンネルコード符号化方式はただ５つの異な
つた時間で隔てられた転移を生じさせることができ、即
ち1,1 1/2,2,2 1/2、及び３のビツト間隔であり、最後
のものはパターン011の反復発生によつて生ぜしめられ
る。得ることが可能な最も低い周波数即ち基本ビツト繰
り返し速度の1/6での長い連続した転移列の生起の可能
性は極端に低い。従つて、特異で容易に認識されるこの
パターンはビデオ情報の新たなフイールドの開始を信号
化するために使用されることができる。プリアンブルか
ら離れかつ追従したセクタ情報に渡る再生ヘツドの通路
と一致したその終了は編集目的のためタイミング基準と
して使用されることができる。低い周波数での同じであ
るかわずかに異なつた正規の転移を生じさせることは可
能であるが、情報ビツトを符号化するために使用された
と同じチヤンネルを用いてビツトストリームからこれら
同期信号を生じさせることが好ましい。これはビツトを
通常のビツトストリームに導入することにより単純な符
号化を可能とし、自己クロツキングコードのクロツクパ
ルスを維持して適切なタイミングを助長させる。

第６図は上に述べたプリアンブル信号パターンを発生
するための装置を示す。記録方式600は入力602及び604
でアナログオーデイオ及びビデオ信号を受け入れ、これ
ら信号をデジタル化し、デジタルテープカセツト（図示
せず）内に貯蔵されている磁気テープ606にそれらを記
録する。４つの記録ヘツド608,610,612及び614が含まれ
ており、これらは対の形で（例えば１つの対を形成する
のはヘツド608及び612であり、他の対はヘツド610及び6
14で形成される）装着され、これら対は回転するドラム
状スキヤナ（図示せず）の反対側に180゜離れて位置決
めされており、スキヤナの周りにテープ606がプロ用ビ
デオテープレコーダで公知のように180゜よりもわずか
に小さな角度で巻かれている。NTSC信号の場合に、スキ
ヤナは１秒当り90回転で回転し、それにより一方あるい
は他方のヘツド対（608及び612,610及び614）を常にテ
ープ606に接触させる。ヘツドは偏位せしめられるが、
情報はテープ606に中心決めされたトラツクを生じさせ
るような態様で後方のヘツドに対して遅延せしめられ
る。単一のビデオフイールドを記録するためにはスキヤ
ナ（図示せず）の1 1/2の回転、即ち３つのヘツド対の
走査あるいは６つのトラツクを必要とする。２つのフイ
ールドの単一のフレームを記録するためには３つの回転
即ち12のトラツクが必要である。アナログ入力信号はデ
ジタル化されたオーデイオ及び情報入力信号を発生する
ようにアナログ対デジタル変換器（AD変換器）616に与
えられる。信号が入力602及び604に与えられる時にすで
にデジタル化されているならば、アナログ対デジタル変
換器616は不要である。

入力アナログビデオ及びオーデイオ信号がAD変換器61
6によつてデジタル信号に変換された後に、このデジタ
ル化された情報はチヤンネルＡ及びチャンネルＢデータ
処理器618及び620で並列処理を行なうため２つのストリ
ームに分割される。これら処理器において、情報は当該
技術で周知なように、シヤフリングされ２つのデータス
トリームにスプリツトされ、エラー検出及び補正情報と
結合され、セクタに再組織化される。データ処理器618
及び620からの情報は実質的に第２図に従つて組織化さ
れ、上述したように組織化された必要なセクタプリアン
プル情報の全てを含むようにされる。しかしながら、本
発明をより明瞭に示すように、記録方式は第３及び４図
に示されたフイードプリアンブル情報パターンの開始を
発生するための外部発生器622及び624を有するものとし
て示されている。

発生器622はプリアンブルパターン01010101を連続し
て発生し、発生器624はパターン110110110110を連続し
て発生する。タイミング回路630によつて制御される１
対の３対１選択器626及び628はこれら選択器の信号出力
632及び634をそれぞれ、セクタ情報が処理器618及び620
から得られる時にデータ処理器618及び620の出力に接続
し、選択器626及び628はセクタプリアンブル304及び306
が必要とされる時には、パターン01010101を発生する発
生器622の出力に出力632及び634の両方を接続する。し
かしながら、１つのフイールドの第１のトラツク対の最
初のセクタのためのプリアンブル302が発生されなけれ
ばならない時には、タイミング回路630は選択器626及び
628が別の発生器624（それぞれのビデオフイールドの最
初のセクタの開始を識別するためパターン110110110110
を発生する）の出力を選択させる。

ついで、選択器626及び628からの信号出力632及び634
は１対のミラーチャンネルコードエンコーダ636及び638
に与えられ、これらエンコーダは高周波成分を最小にし
かつまた全ての直流成分を除去して記録媒体への記録の
ため信号の適応性を向上するような態様でＡ及びＢチャ
ンネルの２つの信号を符号化する。ついで、符号化され
た信号はテープ606と係合した記録ヘツド603,612,610,6
14の対に与えられ、更にこれらヘッドから同時に記録さ
れるテープ606の２つのトラツク102に与えられる。

波形403及び406は、単純な帯域フイルタに通しかつ一
方にのみ生じる周波数成分を求めることによつて、ある
単純な態様で互いに区別されなければならない。更に、
波形403及び406は再生回路を同期する上で等しく好まし
いものでなければならない。これら制限下で、403及び4
06で示されたものとは異なつた形の波形が本発明を異な
つた観点で構成するために使用することが可能である。

第５図は選択器626及び628の動作を制御するため第６
図の650及び652にそれぞれ与えられる活性信号Ａ及びＢ
の時間に応じた変動を示す。これらの２つの信号によ
り、チヤンネルＡ及びＢデータ処理器618及び620は、65
0での信号Ａが高でありかつ652での信号Ｂが低である時
にデータをテープヘツドに与える。第２図において、信
号Ａ及びＢは、オーデイオセクタ202及び単一のビデオ
セクタ204がチヤンネルデータ処理器618及び620から与
えられる時にこの状態となる。第５図において、オーデ
イオセクタがチャンネルデータ処理器618及び620から与
えられる時間は2020,2021,2022,2023で示され、ビデオ
セクタが処理器618及び620から与えられる時間は2024で
示される。

通常、セクタプリアンブル時間期間時に、信号Ａは低
でありかつ信号Ｂは高であり、これは第５図において20
80及び2060で示されている。低のＡ信号650及び高のＢ
信号652により選択器652により選択器626及び628は0101
01010101発生器622の出力を選択してこの信号をミラー
チヤンネルコードエンコーダ636及び638を介して606に
与え、第４図で403で示されるプリアンブル波形を生じ
させる。第５図の時間期間2061で、１つのビデオフイー
ルドの最初のセクタのためのブリアンブルが生じた時
に、Ａ及びＢの２つの信号は高となり、110110110110発
生器624は010101010101発生器622の代りに選択され、第
４図で406で示されるプリアンブル波形を生じさせる。
この態様で、データビツト表示速度の正確に1/6である
強力な信号成分を含んだ特異なセクタプリアンブル波形
はそれぞれのビデオフイールドの最初のトラツク及びセ
クタの開始を識別し、このプリアンブル波形の後端はテ
ープ606でこの最初のセクタの情報部分の開始の位置を
マーク付けする。

各フレームの開始でのパルスの検出第７図は、どのようにしてフイールドプリアンブルパ
ターンの特異な開始が再生時に適切な同期を設定するた
めの指示を発生するように検索され、識別されかつ使用
されるかを示す。

信号はテープ702から再生ヘツド708,712及び710,714
の対によつてピツクアツプされる。これらヘツドは走査
スキヤナ（図示せず）の両側に装着され、本発明の好適
実施例においては、上述したように記録ヘツド対608,61
2及び610,614から90゜離れて位置決めされた再生ヘツド
対708,712及び710,714を具備している。ある編集動作の
場合に、記録ヘツド608,612及び610,614はそれ自体再生
ヘツドとして使用されることができる。例えば、１つの
セグメントが編集されなければならない時に、記録ヘツ
ド書き換えられなければならないセクタのためのサーチ
の処理の間に再生ヘツドとして使用され、それらはつい
でこのセクタを書き換えるために記録ヘツドとして使用
される。再生ヘツドは記録ヘッドを位置決めするために
便利なように記録ヘツドから余りにも遠くに隔てられ
る。不幸にも、記録ヘツドギヤツプは再生ヘツドギヤツ
プよりもかなり巾が広いために、それらは充分に忠実に
最も急速に変動する信号成分を再生することはできず、
そのため記録ヘツドをサーチのために使用することは困
難である。再生ヘツドとして使用される記録ヘツドが正
確に再生することができかつそれぞれのフイールドの最
初のセクタの正確な開始を位置決めするためサーチする
ことができるより低い周波数信号成分を与えることによ
つて、本発明はヘツド位置決めのため記録ヘツドのこの
使用を容易にする。

上記したような記録ヘツドの場合のように、再生ヘツ
ド708,712及び710,714は、それらの内のただ２つが常に
テープ702と実際に対面するように対になつて物理的に
装置されている。有効な（テープと対面している）対70
8,712あるいに710,714によつて生ぜしめられる信号は増
巾器701によつて増巾され、再生信号処理ユニツト700の
チヤンネルＡ及びＢスイツチヤ等化器716及び718に与え
られる。スイツチヤ等化器716,718は有効な対のヘツド
を選択し、ついでテープ702での現在走査されている２
つのトラツク102（第１図）からの２つの信号を等化し
て安定化する。ついで、これら２つの信号はミラーチヤ
ンネルコードデコーダ及びデータ処理器720に与えら
れ、これは情報をセクタから抽出し、必要な誤差チエツ
ク、誤差補正及び波を行ない、情報をシヤフリング解
除し、２つのストリームを結合し、ついで722で他のス
タジオ装置によつて使用されるのに好ましいデジタル形
で情報のオーデイオ及びビデオストリームを再生する。
アナログ信号を必要とする場合には、722でのデジタル
信号は、アナログオーデイオ及びビデオ出力信号726及
び728を生じさせる適当なオーデイオ及びビデオ信号デ
ジタル対アナログ変換器724に与えられる。

再生ヘツド708,712及び710,714によつて得られた信号
はパルス検出器及びAD変換器715のフイルタ及び検出器7
30,732,734及び736に送られる。フイルタ及び検出器73
0,732,734,736は波形406（第４図）によつて表わされる
特別なパターンを検出して、それぞれのビデオフイール
ドの最初のオーデイオセクタがテープ702から与えられ
る際に信号パルスの形の指示を発生するように設計され
ている。それぞれのフイルタ及び検出器730,732,734,73
6は共振回路738を含んでおり、これはビツト表示速度
（波形406が変動する速度）の1/6に正確に同調せしめら
れる。本発明の好適実施例において、共振回路738は1/2
マイクロ秒立上り時間応答速度を与える１メガサイクル
帯域巾を有している。これは、ビデオフイールドの最初
のトラツクでの最初のセクタのデータ部分がテープ702
から再生し始める時に、それに関連した時を識別する後
端を有するかなり鋭い指示パルスを発生するのに充分に
高速である。共振回路738から信号出力740は検出器742
に与えられ、それは744,746,748,750でアナログ信号パ
ルスを発生し、その振巾は信号成分の強度に比例し、そ
の周波数はそれぞれの再生ヘツド714,712,710,708から
のビツト表示速度の1/6である。

アナログ信号744,746,748及び750はそれぞれの増巾器
758,756,754及び752に与えられ、これらの入力信号が予
め設定されたスレツシヨルドレベル（調節可能なもので
あつてもよい）を通る時に高出力を与えかつ入力信号が
そのレベル（あるいは同等のより低い予め設定されたレ
ベル）以下に下がる時に低出力を与えるように調節され
たシユミツトトリガ増巾器であつてもよい。この態様で
増巾器758,754,756及び758の１つはそれぞれのフレーム
の開始時に距形のデジタルパルスを発生し、このパルス
の後端はそれぞれのフイールドのための最初の対のトラ
ツクでの最初のオーデイオセクタ内の意味のあるデータ
の開始の位置を信号化する。ついで、信号760,762,764
及び766はキヤプスタン及び／またはAST（自動走査トラ
ツキング）サーボ方式772に与えられ、ここでそれらは
長さ方向制御トラツク104（第１図）から与えられるも
のを含んだ他の情報と共に使用され、再生トラツク上に
再生ヘツドを正確に共に位置決めするキヤプスタン駆動
及び／またはASTサーボ方式の動作を制御する。

アナログ信号744,746,748及び750は同様４対１選択ゲ
ート768に与えられ、これはライン773での方式772の制
御下で信号の１つを選択する。ついで、選択された信号
はアナログ対デジタル変換器770によつてデジタル化さ
れ、この信号のデジタル化された値はライン771によつ
て８ビツト２進数として方式772に与えられる。このデ
ジタル化された値はパルスの大きさ即ち指示の強さを表
わす。方式772はAST方式及びキヤプスタンサーボ方式と
関連してこの値を使用し、種々のヘッド位置でこの値の
大きさを試験しかつついでこの値を最大とするヘツド位
置を選択することによつてテープ上のトラツクに対して
正確に再生ヘツドを位置決めさせることができる。

キヤプスタン同期を制御するためのフレーム指示パルス
の使用従来技術はキヤプスタン駆動装置の動作をテープから
のビデオ情報の再生と同期することができる多くの方式
の例を含んでいる。それはまた自動トラツキング調節方
式の多くの例を含んでいる。これら従来の方式は当業者
にとつて周知であり、ここでより詳細に記載する必要は
ない。

本発明は、その２つの特徴において、第８図に示され
ているような従来の自動キヤプスタン同期及びトラツキ
ング調節方式に、この従来の方式を変更することによつ
て含まれることができる。最初に、第７図に示されかつ
フレーム指示パルスを与えるパルス検出器及びアナログ
対デジタル変換器715がこの方式に加えられる。第２
に、フレーム及びカラーフレーム検出器802は、それが
制御トラツクからの信号を用いて従来の態様で最も可能
なキヤプスタン同期を達成した後に、再生ヘツドが適切
な対のトラツク上に適切に位置決めされるようにするた
めにフレーム同期パルスを基準垂直信号との近似的な同
期にもたらすようにするためキヤプスタン同期を更に調
節するように再プログラミングされる。第３にトラツキ
ング演算ユニツトは従来の方式の設計の場のように抽出
したデイザ信号の振巾を最小にするのではなく、フレー
ム指示パルスの振巾を最大にすることによつてトラツキ
ングを調節するように変更される。上記第２及び第３の
変更は図示したように共に使用されることができるか、
あるいはそれらは互いに独立して使用されることができ
る。

以下の記載では第２及び第３の変更を中心にして述
べ、どのようにしてそれらが従来の方式で実現されるこ
とができるかについて説明する。

第８図はデジタルビデオテープレコーダキヤプスタン
サーボ制御方式800を示す。方式800はキヤプスタン駆動
装置808及び巻取り機構（図示せず）によつて駆動され
る第８図に示されたように上方に移動するものとして想
定された磁気テープ806のための磁気テープ806での制御
トラツクの情報は、記録／再生ヘツド810によつて感知
され、それは制御信号を再生し、それを増巾器812に与
えて増巾された制御信号がライン814に与えられるよう
にする。ヘリカル走査組立て体816はその表面に装着し
て４つの再生ヘツド708,710,712及び714を有しており、
それらは関連した増巾器701に接続し、その出力はパル
ス検出及びAD変換器715に供給される。その詳細は上述
したように第７図に示されている。

キヤプスタン駆動装置808の速度は従来公知のキヤプ
スタン内部ループ回路818によつて主に制御される。こ
れについては、例えば、K.Blair Benson著「テレビジヨ
ン技術ハンドブツク」（マグローヒル1986年）第15.102
−15.106を参照されたい。極めて簡単に述べれば、キヤ
プスタンモータ808は高分子解能タコメータ組立て体820
を取り付けている。タコメータ組立て体820は磁石ある
いは光学的検出器822によつて検出されかつ増巾器824に
よつて増巾されて周波数及び位相比較器826に与えられ
るパルスを発生する。記録基準発生器832によつて入来
ビデオ信号830から与えられる（スイツチ834は「記録」
位置になつている）基準パルス源828もまた周波数及び
位相比較器826に接続される。誤差があれば、それはサ
ーボ回路836及びモータ制御増巾器838を介してキヤプス
タン駆動装置808の電力入力に与えられる。このように
して、キヤプスタン内部ループによりキヤプスタンの速
度は基準パルス828が到達する速度により正確に制御さ
れるようになる。

再生時には、スタジオ基準ビデオ信号840が方式800の
ためのタイミング信号がを発生する基準タイミング処理
842に与えられる。基準タイミング処理器はカラーフレ
ームタイミング信号844、フレームタイミング信号846及
び垂直タイミング信号848を与える。これらのタイミン
グ信号の全てはフレーム及びカラーフレーム検出802に
供給される。

方式800が最初に再生モードで始動せしめられる時
に、フレーム及びカラーフレーム検出器802によつて制
御されるスイツチ852は、電圧制御発振器854がフレーム
及びカラーフレーム検出器802によつて制御されるよう
にルツクアツプ位置にある。スイツチ834は再生位置に
あるため、キヤプスタン内部ループ818は電圧制御発振
器854（従来のものであつてもよい）からパルスを受け
る。ライン853に与えられる電圧の大きさを変えること
によつて、検出器802は発振器854の周波数を増減できる
ようにし、それによつてキヤプスタン駆動装置808がよ
り急速にあるいはよりゆつくりと回転できるようにす
る。最初に、これらパルスはキヤプスタン808がその通
常の動作速度まで急速に加速するように選ばれる。第９
図に示されるように、フレーム及びカラーフレーム検出
器802はそれが最初にキヤプスタン駆動装置808をその適
切な動作周波数近くまで上昇させるように（第９図のス
テツプ102）プログラムされた（ハードウエアかあるい
はソフトウエアかまたはその両者で）制御器を含んでい
る。次に、検出器802はライン814での制御信号（この制
御信号の波形は第１図で104で示されている）をチエツ
クし、制御信号814の特性フレーム及びカラーフレーム
パルスのタイミングをフレーム及びカラーフレーム信号
844及び846のタイミングと比較するステツプ904）。

検出器802は、制御信号814によつて与えられかつ磁気
テープ806から誘導されるフレーム及びカラーフレーム
信号がスタジオ基準840から基準タイミング処理器842に
よつて生ぜしめられるものと合致するまでキヤプスタン
808の位相をシフトさせる。テープの制御信号トラツク
の使用によりキヤプスタンの近似的な同期を達成するた
めに全て公知のステツプが公知の態様で実行される。

テープ806での斜めトラツクの巾が狭いため、一層の
位相調節が行なわれる必要があり、これは、通常、上述
したように、再生信号処理ユニツトの機能を必要とす
る。この最終的な調節により、再生ヘツド708,710,712
及び714は近接した対のトラツクではなく適切な対のト
ラツク上に位置決めされることになる。

従つて、本発明に従つて、位相検出決715によつて検
出されるフイールド指示パルスはライン760,762,764及
び766を介して（あるいは受けたパルスの全てを含んだ
単一のラインを介して）フレーム及びカラーフレーム検
出器802に送られ、それらのタイミングが垂直タイミン
グ信号848のタイミングと比較される。電圧制御発振器8
54に与えられる信号を再に調節することによつて、検出
器802は、垂直パルス848と位相検出器及びAD変換器715
によつて与えられるフイールド指示パルスとの間の時間
関係が適切に同期せしめられるまで、キヤプスタン808
の位相を細かく調節する（ステツプ906）。

ついで、方式800は、ルツクアツプモードから再生モ
ードに切替えるビデオテープレコーダにおいて公知のよ
うに、フレーム及びカラーフレーム検出器802によるス
イツチ853の作用を介して再生モードに切替える（ステ
ツプ908）。

周波数及び位相比較器856は、ここで、磁気テープ806
の送りをスタジオ基準840と同期する仕事を行なう。制
御信号814は周波数及び位相比較器856の１つの入力に供
給され、スタジオ基準840から与えられた後に基準タイ
ミング処理器842によつて発生されかつライン850に与え
られる制御信号は周波数及び位相比較器856の他の入力
に供給されるが、トラツキング演算ユニツト804によつ
て制御される位相シフタ858を通過せしめられた後だけ
である。この従来のキヤプスタン制御構成は上述した
「テレビジョン技術ハンドブツク」の第15.102−15.106
に更に記載されている。位相シフタ858によつて導入さ
れる位相遅延の量はレジスタ860の内容によつて調節さ
れる。

トラツキング演算ユニツト804はレジスタ860の位相置
を調節して、指示パルス検出器及びAD変換器715によつ
てライン771を介してデジタル形で与えられるビデオ再
生フイールド指示パルスの振巾を同時にモニタする間
に、キヤプスタン位相を前後に調節する（第９図のステ
ツプ910）。トラツキング演算ユニツト804は、それによ
つて、どのようにして特殊なフレームパルスの振巾がキ
ヤプスタンモータ808の位相の変化の際に代るかを決定
することができる。ついで、トラツキング演算ユニツト
804は、レジスタ860のための適切な値として指示パルス
の振巾を最大にする値を選択し、それによつて再生ヘツ
ド708,710,712及び714がテープ上のヘリカルトラツクに
適切に中心決めされるようにする（第９図のステツプ91
2）。ついで、トラツキング演算ユニツト804はライン77
1によつて与えられるビデオ再生フイールドパルスの振
巾をモニタし始め、それらが振巾的に安定しているかど
うかあるいはそれらの振巾が上下に移動しているかどう
かを見る（ステツプ919）。もしこれらパルスの振巾が
変化する（ステツプ916）ならば、トラツキング演算ユ
ニツト804は番号を最大にするようにキヤプスタン位相
を再び調節する（ステツプ912）。この態様で、再生ヘ
ツドは、それらが再生の持続時間の間走査しなければな
らないトラツクの中心上に維持される。

従来の設計において、自動トラツキングはキヤプスタ
ンモータ808の動作に１秒当り約10サイクルの低周波デ
イザ信号を導入することによつて実現されていた極めて
鋭い10cps（１秒当りのサイクル数）帯域フイルタがこ
の信号を再生ヘツドの出力から補捉することができる。
ついで、積検出器は10cps基準信号を再生信号に掛算し
て、それによつて再生ヘツドが中心から外れているかど
うかを指示する誤差信号を導出する（その側に再生ヘツ
ドは中心がずれる）。上述した「テレビジヨン技術ハン
ドブツク」の第15.111−15.113ページを参照されたい。
本発明は記録情報のオーデイオトラツクに歪を導入しか
つ更にサーボ動作と干渉してしまうデイザ信号を使用せ
ずに同じ結果を達成することができる。更に、本発明で
は鋭い低域フイルタと積検出器を使う必要がない。従つ
て、よく定められた一定振巾の容易に検出可能なパルス
を与えることにより本発明に従つて記録方式の設計にお
いてトラツキングの自動調節が単純化される。

第８図には示されていないが、方式800は、再生ヘツ
ドが装着された曲げ可能なバイモルフあるいは同様のア
クチユエータによつてトラツク上に再生ヘツド708,710,
712及び714を位置決めするAST（自動走査トラツキン
グ）方式を含んでいる。これについては、例えば、上述
した「テレビジヨン技術ハンドブツク」第15.113−15.1
19ページを参照されたい。トラツキング調節はキヤプス
タン方式よりもより急速に応答することができるAST方
式によつて同様実行されることができる。一般的に、キ
ヤプスタンサーボ方式及びAST方式は共に上述したよう
な態様でトラツキング誤差を検出して補正するために一
緒に使用され得る。

信号源及びレコーダ間での情報の転送第10図は本発明の他の使用を示す。マスタ即ち主再生
部分1002は１対のスレーブ即ち従記録部分1004及び1006
に結合されて示されている。３つの部分のそれぞれに対
する別々の再生信号処理ユニツトを与える代りとして、
単一の再生信号処理ユニツト700は３つの全ての部分に
属しており、これら３つの内の任意の１つに接続するよ
うにスイツチ1008によつて構成されている。これらの３
つの部分即ち位置の再生出力信号1010,1012及び1014
は、ビデオ出力信号1015及びオーデイオ出力信号1017
（あるいはそれらのデジタル信号）がこれら３つの部分
の任意のものの再生から与えられることができるように
スイツチ108に接続される。第10図には示されていない
が、再生信号処理ユニツト700からの情報の識別に関す
る他の情報（フイールドカウント、セグメントカウン
ト）もまたユニツト700によつて与えられることができ
る。

マスタ再生部分1002は、その４つの再生ヘツドから４
つの再生信号1010を与えると共に、再生部分1002内での
指示パルス検出及びAD変換器715（第７及び８図）によ
つて発生される４つのフイールド（NTSC信号）指示パル
ス1016と、マスタ再生部分1002によつて再生されている
テープの制御トラツクから与えられる制御トラツク信号
1018を発生する。

本発明によれば、４つの再生信号1010、４つのフイー
ルドパルス信号1016及び単一の制御トラツク信号1018は
スレーブ記録部分1004及び1006に供給される。第11図は
スレーブ記録部分1004及び1006のそれぞれ内で使用され
てそれらの動作を制御する変更したキヤプスタン制御方
式1100を示す。キヤプスタン制御方式800（第８図）の
回路素子に正確に対応するキヤプスタン制御信号1100の
部分は第８図に示されたものと同じ参照番号が附されて
おり、一層の説明は不要である。

スタジオ基準信号840（第８図）を受ける代りに、キ
ヤプスタン制御方式1100は第10図に示されたマスタ再生
部分1002からフイールドパルス1016と制御トラツク信号
1018とを受ける。制御トラツク信号1018は直接移送シフ
タ858に供給され、それを通つて周波数及び位相比較器8
56に供給される。

フレーム及びカラーフレーム検出器1102はフレーム及
びカラーフレーム検出器802（第８図）と同様に働く。
ルツクアツプ時に、キヤプスタンを適切な周波数まで近
づけた（第12図のステツプ1002）後に、フレーム及びカ
ラーフレーム検出器1102はマスタ部分の制御トラツク信
号1018とスレーブ部分からの信号814とを比較し、それ
らを同期するようにキヤプスタンを調節する（第12図の
1204）。次に、検出器1102はマスタ部分からのフイール
ド指示パルス1016のタイミングとスレーフ部分からのも
の760,762,764及び766とを比較しそれらを同期するよう
にキヤプスタンを調節する（第12図のステツプ1206）。

次いで方式1100はスイツチ852の動作により再生モー
ドに切り換り（第12図のステツプ1208）、周波数及び位
相比較器856はキヤプスタン駆動装置808を制御する仕事
を引き継ぐ。トラツキング演算ユニツト1104はトラツキ
ング演算論理ユニツト804（第８図）と同様に動作す
る。トラツキング演算ユニツト1104は、位相シフタ858
がマスタ部分からの制御トラツク信号1018のタイミング
を変えるレジスタ860の値にすることによつて、第８図
に関連して説明したように、再生ヘツド708,710,712及
び714によつてピツクアツプされる信号のゲインを最大
にするようにトラツキングを調節する。

トラツキング演算ユニツト1104は、位相検出器及びAD
変換器715により信号ライン771にデジタル形で与えられ
るビデオ再生フイールドパルスの振巾を同時にモニタす
る間に、キヤプスタン位相を前後に調節するようにレジ
スタ860の位相値を調節する（第12図のステツプ121
0）。それによつて、トラツキング演算ユニツト1104
は、どのようにして特別なフレームパルスの振巾がキヤ
プスタンモータ808の位相の変化で変わるかを決定する
ことができる。次いで、トラツキング演算ユニット1104
は、レジスタ860のための適切な値として、そのパルス
の振巾を最大にする値を選択し、それによつて再生ヘツ
ド708,710,712及び714がテープ上のヘリカルトラツクに
適切に中心決めされるようにする（第12図のステツプ12
14）。次いで、トラツキング演算ユニットはライン771
によつて与えられるビデオ再生フイールドパルスの振巾
をモニタし始め、それらが振巾的に安定して維持してい
るかどうか、あるいはそれらの振巾が上下に変わるかど
うかを見る（ステツプ1216）。もしこれらパルスの振巾
が変わるならば（ステツプ1218）、トラツキング演算ユ
ニット1104は当該信号を最大にするようにキヤプスタン
位相を再調節する（ステツプ1214）。この態様で、再生
ヘツドは再生セツシヨンの持続時間の間それらが走査し
なければならないトラツクの中心に維持される。一般的
に、AST方式は、また、第８図に関連して上述したよう
に、トラツキング調節の役割を演ずることもできる。

この態様で、再生信号処理ユニツト700（第10図）を
使用しなくとも、スレーブ記録部分1004及び1006の再生
動作はマスタ再生部分1002のものと充分に密に同期せし
められるため、マスタ再生部分の磁気テープのヘリカル
トラツクのセクタに記憶されたデジタル情報はライン10
10を介してスレーブ記録部分1004,1006のいずれかに直
接供給されることができ、それぞれのスレーブ記録部分
1004,1006内のテープ806のヘリカルトラツクの対応する
セクタ上に直接記録される。オーデイオ又はビデオのい
ずれかのセグメントは、スレーブ部分の磁気テープでの
他の存在するプログラム材料を妨害せずに、この態様で
選択的に置換されることができる。再生信号処理ユニツ
ト700（第10図）は３つの部分1002,1004,1006の任意の
ものの出力をモニタしてデコードするようにスイツチ10
08によつて切り換えられることができ、３つの別々の再
生信号処理ユニツトを使用する必要はない。

第11図に示されるヘツド608,610,612及び614は再生ヘ
ツドはなく、スレーブ記録部分1004又は1006の記録ヘツ
ドである。スイツチ1020により、これら記録ヘツドは、
スレーブ記録部分1004あるいは1006がマスタ再生部分10
02と同期せしめられている時間の間パルス検出器多びAD
変換器715に接続され、次いで、新たな情報が記録テー
プ806に与えられなければならない時にマスタ再生部分1
002の再生ヘツドからのライン1010に４つの記録ヘツド6
08,610,612及び614を接続するように切り換えられる。
この態様で、記録のための正確な同期が編集状況で達成
される。フイールド指示パルス信号の周波数は低い（典
型的な再生信号と比較して）ため、再生ヘツドギヤツプ
よりも巾が広いギヤツプを有する記録ヘツドがテープか
らフイールド指示パルスを回復し、それをパルス検出器
及びAD変換器715に与えることが可能となる。もし再生
信号処理ユニツト700が同期を決定するために記録ヘツ
ドに接続されたとしたら、再生信号処理ユニツト700
は、記録ヘツドギヤツプの特別な巾による高周波の劣化
のため、好ましい結果は生じさせない。

信号ライン1010は、マスタ再生部分1002の再生ヘツド
からスレーブ部分1004,1006の記録ヘツドに直接接続す
るように示されている。これら信号は増巾器及び波形成
形器を通ること、クロツクを信号から抽出しかつこのク
ロツク信号をセクタからのデジタル情報の抽出に使用し
てセクタ情報を定めるクリーンなデジタル信号がスレー
ブ記録部分1004,1006に渡されるようになることを理解
すべきである。復調、シヤフリング解除、トラツク対か
らのデータの結合、誤差検出及び補正のステツプは、誤
差コード発生、分離、シヤフリング、復調等の通常記録
時に取られるステツプと共に一般的に省略せしめられる
ことができる。

以上の実施例はNTSCテレビジヨン信号に関連して記載
されたが、レコーダがPAL,PAL−M,SECAM等の他のフオー
マツトの信号に対して設計されているならば、以上の原
理は特定のフオーマツトに対処する適当な変更で適応で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、デジタル化ビデオ及びオーデイオ情報で符号
化された、磁気テープに従来のようにして与えられたヘ
リカルトラツク及び長さ方向のトラツクの相対位置を図
式的に示し、かつ長さ方向の制御トラツクの周知の信号
内容を示す。第２図は、第１図に従つて記録の際に従来のように与え
られるものとして同期プリアンブル、セクタ及びポスト
アンブルの相対位置を指示する、ヘリカル走査トラツク
の情報内容を示す。第３図はプリアンブル及びポストアンブルの情報内容を
示し、特別なパターンを含んだ新たなフイールドの開始
を含むトラツクの最初のセクタに先立つて使用されるプ
リアンブルと、第２図に示されるようにヘリカル走査ト
ラツクの記録の際に本発明に従つて他の場合に使用され
るプリアンブルとの間の差を示す。第４図は、第３図に示された２つの異なつた形式のプリ
アンブルが記録ヘツドに与えられる前にミラーチヤンネ
ルコード符号化を受ける時に発生される矩形波を示す。第５図は、適切なプリアンブルの選択を制御するために
第６図に示されたタイミング回路によつて生ぜしめられ
る２つの信号Ａ及びＢのための電圧対時間関係のグラフ
図である。第６図は、デジタルビデオカセツトレコーダに本発明の
好適実施例を構成するプリアンブル発生回路の回路図で
ある。第７図は、デジタルビデオカセツトレコーダに本発明の
パターン検出及び指示発生の特徴を組込んだ再生回路の
回路図である。第８図は、本発明に従つて設計されかつ第７図に示され
た本発明のフイルタ及び検出器回路素子を含んだデジタ
ルビデオカセツトレコーダのためのキヤプスタンサーボ
制御方式の回路図である。第９図は、第８図に示されるフレーム及びカラーフレー
ム検出器並びにトラツキング演算ユニットの動作を示す
フローチヤートを示す。第10図は、マスタ再生部分がどのようにして本発明を用
いる単一の再生信号処理ユニツトに属する２つのスレー
ブ記録部分の動作を制御するかを示す回路図である。第11図は、第10図に示されたスレーブ記録部分のための
キヤプスタンサーボ制御方式の回路図である。第12図は、第11図に示されたフレーム及びカラーフレー
ム検出器及びトラツキング演算ユニットの動作を示すフ
ローチヤートである。図で、622,624はパターン発生器、626,628は３対１選択
器、630はタイミン回路、636,638はミラーチヤンネルコ
ードエンコーダ、720はミラーチヤンネルコード検出器
及びデータ処理器、730,732,734,736はフイルタ及び検
出器、768は４対１選択器、770はAD変換器、772はキヤ
プスタン及び／又はASTサーボ方式を示す。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】情報が記録媒体の所定のセクタに選択され
た実質的に一定のビット速度で、そのビット速度で動作
する自己クロッキングチャンネルコードを用いてデジタ
ル的に記録されるようなデジタル記録方法において、上
記情報はそれぞれが複数の上記セクタからなる周期的サ
イクルにわたって記録され、これらセクタは各周期的サ
イクルでのそれぞれの情報の期間に対応しており、各サ
イクル内の上記セクタの所定の１つはそれぞれのサイク
ル内のある特定の期間に対応しており、上記デジタル記
録方法は、上記チャンネルコードによる符号化時に周期
的信号を与えるビットパターンに従って上記ビット速度
の連続した２進ビットを発生し、この周期的信号の周期
をビット周期の倍数となるようにし、記録されている上
記セクタの上記所定のもののそれぞれにおける情報に上
記周期的信号を付加し、上記記録された周期的信号の周
波数を有する記録された信号を、関係するセクタ内の情
報を発生することなしに、選択的に検出し、検出された
記録された信号に対応する検出信号を発生し、この検出
信号に応じて、記録された情報のそれぞれの上記周期的
サイクル内のそれぞれの時間を識別する周期的タイミン
グ信号を発生することを特徴とするデジタル記録方法。
【請求項２】特許請求の範囲第１項記載のデジタル記録
方法において、上記周期的信号は上記セクタの上記所定
のもののそれぞれに記録されている情報にプリアンブル
として附加されることを特徴とするデジタル記録方法。
【請求項３】特許請求の範囲第１項記載のデジタル記録
方法において、上記情報は再生ヘッドを用いて再生さ
れ、かつ上記記録媒体および上記再生ヘッドの相対位置
を、上記検出信号の大きさが最大となるように制御する
ことを特徴とするデジタル記録方法。
【請求項４】特許請求の範囲第１項記載のデジタル記録
方法において、タイミング基準信号を発生し、上記記録
媒体を上記周期的タイミング信号および上記タイミング
基準信号と同期した速度で駆動することを特徴とするデ
ジタル記録方法。
【請求項５】情報がセクタとして構成されかつ時間軸基
準を含んだ情報処理方法において、特定の時間軸基準情
報を含んだセクタのための明白なセクタプリアンブルを
用意し、上記セクタプリアンブルを低い周波数の特異な
周期的周波数成分と区別するようにし、上記セクタから
情報を読出し可能とする上記セクタプリアンブルを用い
るようにし、それぞれのセクタ内の情報を再生する必要
なく特定の時間軸基準情報を含んだセクタを他のセクタ
から区別するため上記特異な周期的周波数成分を用いる
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項６】特許請求の範囲第５項記載の情報処理方法
において、明白なセクタプリアンブルを用意するステッ
プは基本情報ビット指示速度の約数で反復する反復デジ
タル情報パターンを各セクタに付加するステップを含
み、特定の時間軸基準情報を含んだセクタに対して使用
されるのとは異なった約数が使用されることを特徴とす
る情報処理方法。
【請求項７】情報が符号されたセクタとして構成されか
つ時間軸基準を含んだ情報処理方法において、特定の時
間軸基準情報を含んだセクタのための明白なセクタプリ
アンブルを用意し、上記セクタプリアンブルおよびセク
タ情報が所定のコードに従って符号化された後に上記セ
クタプリアンブルを特異な周期的周波数成分と区別する
ようにし、上記所定のコードに従って上記プリアンブル
およびセクタ情報を符号化し、上記セクタから情報を読
出す上で上記セクタプリアンブルを用いるようにし、そ
れぞれのセクタ内の情報を復号化することなく特定の時
間軸基準情報を含んだセクタを他のセクタから区別する
ため上記特異な周期的周波数成分を用いることを特徴と
する情報処理方法。
【請求項８】特許請求の範囲第７項記載の情報処理方法
において、上記所定のコードはミラーチャンネルコード
であることを特徴とする情報処理方法。
【請求項９】特許請求の範囲第８項記載の情報処理方法
において、セクタのために通常用意される上記プリアン
ブル情報は情報“…01010101…”を含むことを特徴とす
る情報処理方法。
【請求項１０】特許請求の範囲第９項記載の情報処理方
法において、特定の時間軸基準情報を含んだセクタのた
めに通常用意される上記プリアンブル情報“…01101101
1011…”を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項１１】再生位置と記録位置との間で情報の転送
を同期するための同期装置において、上記記録位置で記録媒体から再生信号を抽出するための
手段と、予め定められたパターンが上記信号に存在する時の指示
を与えるために上記再生信号が送られるパターン検出手
段と、上記再生位置から時間基準を抽出するための手段と、上記指示が上記時間基準と適切に同期せしめられたかど
うかを指示するための比較手段と、上記比較手段によって制御され、上記指示及び上記時間
基準間で再生同期を達成するように上記記録位置での再
生速度を調整するための手段と、再生同期の達成に応じ、上記記録位置が上記再生位置に
よって表わされる信号を記録するようにさせる手段と、を具備したことを特徴とする同期装置。
【請求項１２】特許請求の範囲第11項記載の同期装置に
おいて、上記記録位置で再生信号を抽出するための上記
手段は、再生モードで上記記録媒体から再生信号を抽出
しかつ記録モード上記再生位置によって表わされた信号
を記録するように使用するための少なくとも１つの記録
ヘッドを有する記録ヘッド手段を含んだことを特徴とす
る同期装置。
【請求項１３】特許請求の範囲第12項記載の同期装置に
おいて、上記再生及び記録位置間で同期を維持するよう
に上記指示を与えるため記録時に上記記録ヘッドの少な
くとも１つを周期的に上記再生モードにするための手段
を更に具備したことを特徴とする同期装置。
【請求項１４】特許請求の範囲第11項記載の同期装置に
おいて、上記再生信号は同期信号が先行するセクタから
なり、上記予め選択されたパターンは選択されたセクタ
に先立った同期信号の形態からなることを特徴とする同
期装置。
【請求項１５】特許請求の範囲第14項記載の同期装置に
おいて、上記予め決定されたパターンは上記再生信号の
ビット表示速度の約数での強い周波数成分を含んだプリ
アンブルからなり、上記パターン検出手段は上記成分の
周波数の同調した共振回路を含んだことを特徴とする同
期装置。
【請求項１６】特許請求の範囲第15項記載の同期装置に
おいて、上記共振回路は上記再生信号のビット表示速度
の1/6に同調せしめられたことを特徴とする同期装置。
【請求項１７】特許請求の範囲第11項記載の同期装置に
おいて、上記パターン決定手段は共振回路を含んだこと
を特徴とする同期装置。
【請求項１８】特許請求の範囲第17項記載の同期装置に
おいて、上記共振回路は上記再生信号のビット表示速度
の1/6に同調せしめられたことを特徴とする同期装置。
【請求項１９】特許請求の範囲第11項記載の同期装置に
おいて、複数の記録位置を含み、それぞれの記録位置で
上記記録媒体から制御信号を抽出するための手段と、上記制御信号に応じ、上記それぞれの記録媒体と上記時
間基準との荒い同期調節を達成するようにそれぞれの記
録位置でそれぞれの記録媒体送り装置の再生速度を調節
するための手段と、を更に含んだことを特徴とする同期装置。
【請求項２０】特許請求の範囲第19項記載の同期装置に
おいて、上記再生信号は同期信号が先行したセクタから
なり、上記予め決定されたパターンは選択されたセクタ
に先立った同期信号の形態からなることを特徴とする同
期装置。
【請求項２１】特許請求の範囲第20項記載の同期装置に
おいて、上記予め決定されたパターンは上記再生信号の
ビット表示速度の約数での強い周波数成分を含んだプリ
アンブルからなり、上記パターン検出手段は上記成分の
周波数に同調された共振回路を含んだことを特徴とする
同期装置。
【請求項２２】特許請求の範囲第21項記載の同期装置に
おいて、上記共振回路は上記再生信号のビット表示速度
の1/6に同調されたことを特徴とする同期装置。
【請求項２３】特許請求の範囲第19項記載の同期装置に
おいて、上記パターン検出手段は共振回路を含んだこと
を特徴とする同期装置。
【請求項２４】特許請求の範囲第23項記載の同期装置に
おいて、上記共振回路は上記再生信号のビット表示速度
の1/6に同調されたことを特徴とする同期装置。
【請求項２５】選択された実質的に一定のビット速度で
情報を記録媒体に上記ビット速度で動作する自己クロッ
キンングチャンネルコードを用いて所定のセクタにデジ
タル的に記録するデジタル記録装置において、上記情報
は複数の上記セクタからなるそれぞれの周期的サイクル
にわたって記録され、これらセクタはそれぞれの周期的
サイクルにわたるそれぞれの情報期間に対応し、それぞ
れのサイクルにおける上記セクタの所定のものはそれぞ
れのサイクルの特定の期間に対応し、上記デジタル記録
装置は、上記チャンネルコードに従って符号化する際に
周期的信号を与えるビットパターンに従って上記ビット
速度の連続した２進ビットを与える手段を具備し、この
周期的信号の周期をビット周期の倍数となるようにし、
記録されている上記セクタの上記所定のもののそれぞれ
における情報に上記周期的信号を付加する付加手段を具
備し、上記記録された周期的信号の周波数を有する記録
された信号を選択的に検出し、それに対応する検出信号
を発生する手段を具備し、この検出信号に応じて、記録
された情報のそれぞれの上記周期的サイクルのそれぞれ
の時間を識別するタイミング信号を発生する手段を具備
したことを特徴とするデジタル記録装置。
【請求項２６】特許請求の範囲第25項記載のデジタル記
録装置において、上記付加手段は上記周期的信号を上記
セクタの上記所定のもののそれぞれに記録されている情
報にプリアンブルとして付加することを特徴とするデジ
タル記録装置。
【請求項２７】情報がセクタとして構成されかつ時間軸
基準を含んだデータ処理装置において、上記セクタから
の情報抽出を同期するための出力たる機能を有するプリ
アンブルを上記セクタに対して発生するプリアンブル発
生手段と、情報をセクタに構成する手段と、デジタル情
報の時間軸基準点に対応する特定のセクタを検出する時
間軸基準検出手段と、上記プリアンブル発生手段に接続
されかつ上記時間軸基準検出手段によって動作せしめら
れて、時間軸基準点に対応する上記特定のセクタに対し
て変更プリアンブルを発生させ、該変更プリアンブルは
低い周波数の特異な定期的周波数成分で構成されるよう
にするプリアンブル変更手段と、上記セクタおよびプリ
アンブルが与えられ、特定のセクタ内に情報を再生させ
ることなく、上記変更プリアンブルを検出してこの検出
を指示する変更プリアンブル検出手段と、を具備したこ
とを特徴とするデータ処理装置。
【請求項２８】特許請求の範囲第27項記載のデータ処理
装置において、上記セクタおよびそれらのプリアンブル
が上記変更プリアンブル検出手段に与えられる前に通過
するデータ符号化手段を含んだことを特徴とするデータ
処理装置。
【請求項２９】特許請求の範囲第27項記載のデータ処理
装置において、上記変更プリアンブル発生手段は、上記
データ符号化手段による符号化に引続いて、上記プリア
ンブル変更手段の要求に従った情報ビット表示速度の約
数である低い周波数を有する特異な定期的周波数成分を
含んだ波形を発生する手段を含むことを特徴とするデー
タ処理装置。
【請求項３０】１又は複数の記録媒体送り機構からの情
報の再生を同期する同期装置において、再生信号を１又
は複数の記録媒体から抽出する手段と、上記再生信号を
受けこの再生信号から有効な信号を抽出する単一の再生
信号処理手段と、上記再生信号を受け所定のパターンが
この再生信号に存在したことの指示を有用な情報を抽出
する必要なしに与えるパターン検出手段と、時間基準付
与手段と、上記指示が上記時間基準と適切に同期せしめ
られていることを指示する比較手段と、上記比較手段に
よって制御され上記指示と上記時間基準との間の再生同
期を達成するように記録媒体送り機構の再生速度を調節
する手段とを具備したことを特徴とする同期装置。
【請求項３１】特許請求の範囲第30項記載の同期装置に
おいて、上記記録媒体から制御信号を抽出する手段と、
この制御信号に応じて上記記録媒体と上記時間基準との
粗同期調節を達成するように上記１又は複数の記録媒体
送り機構の再生速度を調節する手段を含むことを特徴と
する同期装置。
【請求項３２】特許請求の範囲第30項記載の同期装置に
おいて、上記再生信号は同期信号に引続いたセクタを表
わし、上記所定のパターンは選択したセクタに先行し、
かつ、特異な低周波数成分で有用な情報レートの約数倍
で繰返されるものを用意し、上記単一の再生信号処理手
段は上記選択されたセクタから有効な情報を抽出するこ
とを特徴とする同期装置。
【請求項３３】再生ヘッドトラッキング調節機構を有す
る記録媒体送り装置からの情報の再生を同期する同期装
置において、再生信号を１又は複数の記録媒体から抽出
する手段と、上記再生信号を受けこの再生信号から有効
な信号を抽出する単一の再生信号処理手段と、上記再生
信号を受け所定のパターンがこの再生信号に存在したと
きにこの再生信号内の所定パターンの成分の大きさの指
示を有用な情報を抽出する必要なしに与えるパターン検
出手段と、上記パターンの強度に応じ上記再生信号の上
記成分の大きさが最大となるように再生ヘッドのトラッ
キングを調節するトラッキング手段とを具備したことを
特徴とする同期装置。