JP2797292B2 - テレビジョン受像機のスピーカの固定構造 - Google Patents
テレビジョン受像機のスピーカの固定構造Info
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Description
スピーカの固定構造に係り、例えばフロントキャビネッ
トとリアーキャビネットとを有するテレビジョン受像機
のスピーカの固定構造に関する。
図4に示すようにフロントキャビネット42とリアーキ
ャビネット43とから構成されている。フロントキャビ
ネット42には、ブラウン管41が組み込まれており、
ブラウン管41の側方には電源スイッチや音量の調整ダ
イヤルなどの操作部45が、また下側にはスピーカ44
が設けられている。最近のテレビジョン受像機40にお
いては、ステレオ放送などの増加によって音質の良いテ
レビが好まれるようになっており、大型のスピーカ44
が2個取り付けられている。また、ブラウン管の技術の
進歩によって、ブラウン管のサイズは拡大化され、家庭
用のテレビジョン受像機としても画面の大きいものが普
及しつつある。一方で、テレビジョンを置くスペースも
限られたものであることから、テレビジョン全体として
はコンパクトなサイズでありながら、画面の大きいこと
が望まれる。また、価格競争も厳しいことから、組み立
て工数を削減することなどにより、少しでも安価なもの
が望ましいことは言うまでもない。しかしながら、この
テレビジョン受像機40において、スピーカ44は、垂
直に取り付けられていることから、固定ねじあるいは別
物のホルダーを用いてしっかりと取り付ける必要があ
り、そのために工数およびコストを高いものとしてい
る。また、スピーカが占める割合が大きくブラウン管を
大きくできないという問題点があった。また、固定ねじ
あるいは別物のホルダーを抹消し組み立て工数を削減す
る目的で、実開平1−146691、実開昭58−34
478、実開昭61−47588が考えられた。これら
の考案は一方のキャビネットに形成されるレールにスピ
ーカを挿入し、他方のキャビネットに形成されるリブに
よって双方のキャビネットを嵌合させた時に、スピーカ
を押さえつけて固定するものであった。しかしながら、
これらの固定構造はスピーカの挿入口付近に挿入の妨げ
となる壁面等が無いことが条件となっていた。さらに、
テレビジョン全体としてはコンパクトなサイズとするこ
とを目的として、実開昭57−178768が考えられ
た。この考案はフロントキャビネットの前面と底面との
コーナー部に斜面を形成して、その斜面にスピーカを配
置してビスによって固定するものであった。しかしなが
ら、この固定構造は組み立て工数が多くなるという問題
があった。そしてさらに、上記2つの固定構造を組み合
わせることにより上記問題点を全て解決させようという
ことも考えられた。しかしながら、上記レール等による
固定構造では、フロントキャビネットの底面が、スピー
カのレールへの挿入を妨げていた。また、斜面の距離を
延ばすことも考えられるが、ある程度のスピーカの角度
を保とうとする場合には、ブラウン管の底部からキャビ
ネットの底面の距離を長く取らなければならず、テレビ
ジョン全体としては大型のものになってしまう。
来の課題に鑑みてなされたものであり、フロントキャビ
ネットとリアーキャビネットとからなるテレビジョン受
像機であって、前記フロントキャビネットの底面に設け
られ、スピーカのフレームを固定するための互いに平行
な2つのL字型のレールと、前記リアーキャビネットに
設けられ、前記スピーカを固定するためのリブとを備え
たテレビジョン受像機のスピーカの固定構造において、
前記底面に、前面に向かうほど高くなる斜面を形成し、
前記レールの高さが斜面上方に向かうほど低くなるよう
にしたことによりスピーカの取り付け作業を容易にし、
コストの低減を図り、さらには、スピーカのスペースを
節約することを目的とする。また、前記レールの前面端
の高さが、前記スピーカのフレームの側部の高さより低
くなることにより、リアーキャビネットを取り付けない
状態で、スピーカの取り付け斜面にスピーカを仮固定す
ることを目的とする。
発明は、フロントキャビネットとリアーキャビネットと
からなるテレビジョン受像機であって、前記フロントキ
ャビネットの底面に設けられ、スピーカのフレームを固
定するための互いに平行な2つのL字型のレールと、前
記リアーキャビネットに設けられ、前記スピーカを固定
するためのリブとを備えたテレビジョン受像機のスピー
カの固定構造において、前記底面に、前面に向かうほど
高くなる斜面を形成し、前記レールの高さが斜面上方に
向かうほど低くなるようにしたことを特徴とするもので
ある。また、請求項2にかかる発明は、前記レールの前
面端の高さが、前記スピーカのフレームの側部の高さよ
り低くなることを特徴とするものである。
固定するためのレールを設け、リアーキャビネットには
スピーカを固定するためのリブを設けることにより、ス
ピーカの取り付けは、まずフロントキャビネットに設け
られたレールに添ってスライドさせてフロントキャビネ
ットの所定位置にスピーカを位置させる。次いで、リア
ーキャビネットをフロントキャビネットに取り付けるこ
とにより行うことができる。リアーキャビネットをフロ
ントキャビネットに取り付けることによってリアーキャ
ビネットのリブが、スピーカに嵌合し、スピーカはフロ
ンタパネルとリブにはさまれるようにして固定される。
スピーカの取り付けに際してねじ止めなどの作業が不要
となり、またリアーキャビネットの取り付けとスピーカ
の固定が同時に行えるので、取り付けの工程が削減さ
れ、取り付けが容易かつ確実に行える。そして、スピー
カを固定するためのリブは、リアーキャビネットと一体
的に設けてあるので、スピーカを取り付けるための部品
を特別に用意する必要がない。また、このようにしてス
ピーカの取り付けを行うので、ブラウン管に対して所定
の角度で傾斜して取り付けても、スピーカはリブによっ
て後方から抑えられ、傾斜によるスピーカの位置ずれが
生じることがない。このため、傾斜してスピーカを取り
付けられるので、従来のように垂直に取り付ける構成と
比較して、スピーカの取り付け部分のスペースが節約さ
れ、テレビジョン受像機をコンパクトにすることができ
る。
する。図1〜図3は、本発明のテレビジョン受像機のス
ピーカの固定構造の一実施例を示す図である。まず、構
成を説明する。図1において、テレビジョン受像機のケ
ースは、前側のフロントキャビネット1と後ろ側のリア
ーキャビネット10とが嵌合する構成となっている。フ
ロントキャビネット1はその前部1Aにブラウン管9を
嵌合するための長四角の開口部1aを有し、ブラウン管
9が4か所でねじ止めされてフロントキャビネット1に
取り付けられる。フロントキャビネット1の開口部1a
の下側には、電源スイッチやチャネル切り替えおよび音
声調整つまみなどの操作部5が形成されている。また、
フロントキャビネット1の底部には、スピーカ6を取り
付けるためのスピーカ取り付け板3とプリント配線基板
を取り付けるための底板2とが隣接して設けられ、これ
らはフロントキャビネット1に一体的に形成されてい
る。
示すように方形の平板部3aと傾斜面を有する傾斜部3
bとより構成され、傾斜面はフロントキャビネット1の
前部1Aに近いほど高くなるように傾斜している。平板
部3aおよび傾斜部3bの両側には、スピーカ6を所定
の位置に配置するための一対のレール3cが対向して設
けられている。レール3cは略断面がL字型に形成され
ており、一対のレール3cの距離は、略スピーカ6のフ
レーム6aの外径と同じ大きさになっている。そして、
レール3cの高さhはフレーム6aの上面よりやや高く
なっており、フロントキャビネット1に近付くほど高さ
hは小さくなっている。スピーカ6はその底面を傾斜部
3bの傾斜面に接した状態でそのフレーム6aの側部
が、レール3cによって支えられるようになっている。
ネット10は、ブラウン管9の後方の突部9Aが収容さ
れるように、前部が開放された箱体を形成している。底
部には底板11が設けられており、底板11はリアーキ
ャビネット10に連続する平板部11Aと、この平板部
11Aの一部が突出し先端部11aが曲面となっている
リブ11Bが設けられている。図3に示すように、リア
ーキャビネット10がフロントキャビネット1に嵌合さ
れた状態で、リブ11Bはスピーカ取り付け板3の平板
部3aの上に位置するように構成されている。
カ6はレール3cに添ってスピーカ取り付け板3上をス
ライドされ、レール3cの高さhがスピ−カ6のフレ−
ム6aの側部と同程度になったところで、移動が停止し
て仮固定される。次に、ブラウン管9をフロントキャビ
ネット1に取り付け、プリント配線基板など他の部品を
取り付けて、調整作業を行う。そして、リアーキャビネ
ット10をフロントキャビネット1に嵌合すると、リア
ーキャビネット10の底板11に設けられたリブ11B
の先端部11aが、スピーカ6のフレーム6aの後端に
嵌合する。そして、スピーカ6はレール3cとリブ11
Bとの間に挟まれるかたちで傾斜部3bに固定される。
このように、スピーカ6の取り付けはねじ止めなどを必
要としないので、容易に行うことができる。また、スピ
ーカ6は斜め下方を向いているので、音声は従来のもの
と損色なく外部に十分に伝えることができ、従来の垂直
に取り付けられた場合と比較して、スペースが節約され
る。
発明によれば、フロントキャビネットとリアーキャビネ
ットとからなるテレビジョン受像機であって、前記フロ
ントキャビネットの底面に設けられ、スピーカのフレー
ムを固定するための互いに平行な2つのL字型のレール
と、前記リアーキャビネットに設けられ、前記スピーカ
を固定するためのリブとを備えたテレビジョン受像機の
スピーカの固定構造において、前記底面に、前面に向か
うほど高くなる斜面を形成し、前記レールの高さが斜面
上方に向かうほど低くなるようにしたことにより、スピ
ーカの取り付けに際してねじ止めが不要となりリアーキ
ャビネットをフロントキャビネットに取り付けることに
よって同時にスピーカの位置が固定されるので、スピー
カの取り付け作業が容易になる。また、レール及びリブ
はそれぞれフロントキャビネットとリアーキャビネット
に一体的に設けられているので、従来のようにスピーカ
を取り付けるために取り付け用のホルダーなどを別に用
意する必要がなくなり、部品数を減らしコストが低減さ
れる。さらに、スピーカはブラウン管に対して所定の角
度で傾斜して取り付けられ、スピーカの取り付け斜面の
距離を短くできるので、スピーカのスペースが節約され
装置が小型化される。また、請求項2にかかる発明によ
れば、前記レールの前面端の高さが、前記スピーカのフ
レームの側部の高さより低くなることにより、リアーキ
ャビネットを取り付けない状態で、スピーカの取り付け
斜面にスピーカを仮固定することができるので、スピー
カの取り付け作業が容易となる。
る。
付け部分の要部斜視図である。
付け部分の要部断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 フロントキャビネットとリアーキャビネ
ットとからなるテレビジョン受像機であって、前記フロ
ントキャビネットの底面に設けられ、スピーカのフレー
ムを固定するための互いに平行な2つのL字型のレール
と、前記リアーキャビネットに設けられ、前記スピーカ
を固定するためのリブとを備えたテレビジョン受像機の
スピーカの固定構造において、 前記底面に、前面に向かうほど高くなる斜面を形成し、 前記レールの高さが斜面上方に向かうほど低くなるよう
にした ことを特徴とするテレビジョン受像機のスピーカ
の固定構造。 - 【請求項2】 前記レールの前面端の高さが、前記スピ
ーカのフレームの側部の高さより低くなることを特徴と
する請求項1のテレビジョン受像機のスピーカの固定構
造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP5132801A JP2797292B2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | テレビジョン受像機のスピーカの固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5132801A JP2797292B2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | テレビジョン受像機のスピーカの固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326949A JPH06326949A (ja) | 1994-11-25 |
JP2797292B2 true JP2797292B2 (ja) | 1998-09-17 |
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ID=15089892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5132801A Expired - Fee Related JP2797292B2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | テレビジョン受像機のスピーカの固定構造 |
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1993
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