JP2795823B2 - 甘蔗苗の生産法 - Google Patents
甘蔗苗の生産法Info
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Description
側芽から多数の芽を誘導し、これを分離して苗とする甘
蔗苗の生産法に関する。
方法と甘蔗の茎部(以下「蔗茎」という)を刈取った後
の切株より発芽させる株出法とがある。株出法は、数年
から十数年にわたり、長期間、発芽〜生育〜刈取りを繰
返す方法であるが、刈取り等を繰り返すに従い、蔗茎の
老化、病害虫の損傷から年々生産量が減退していく。
植には、生育した蔗茎から通常2節を残して切った蔗茎
(2節苗)を用いている。
付においては2節苗が用いられてきたが、2節苗の調製
は重労働であり、また、2節苗の芽は未発芽状態にあ
り、圃場に植付時に脱落又は損傷することも多くある。
また、未熟芽や老化苗も多くあり、干ばつ、多雨等の天
候不順により未発芽、枯死の例も多く、発芽率は通常5
0〜60%程度である。
葉の5枚目以下から採られ、蔗茎1本当り5〜6本(芽
の数は10〜12芽)程度採ることができるが、蔗茎自
体収穫物であり、苗に用いることにより収穫減となる。
本発明は、このような甘蔗苗の生産法に関する問題を解
決することを目的とするものであり、具体的には、簡易
かつ大量に甘蔗苗を生産する手段を提供することを目的
とする。
部を切除すると、側芽が発芽する催芽現象が起こること
に着目し、発芽してくる芽の梢頭部を順次切除し、連続
的に催芽現象を起こさせることにより、苗として利用可
能な芽を多数得ることができるのを見出し、本発明を完
成した。
作を少なくとも1回以上繰り返し: (1)甘蔗の側芽から芽を発芽させる; (2)発芽した芽を成長させる; (3)生長した芽の梢頭部を切除する; (4)切除した芽の側芽から新たな芽を発芽させる; 甘蔗に多数の芽を形成させた後、その芽を分離して苗と
することを特徴とする甘蔗苗の生産法である。
甘蔗苗の生産は以下のようにして行うことができる。ま
ず、甘蔗の蔗茎の梢頭部を切断する。切断する時期は、
蔗茎の先端部が開き、甘蔗が十分に生育した後であり、
通常、発芽時期より6〜7カ月後である。切断部位は、
甘蔗の品種や生育状況により異なるが、通常地上部より
11〜12節目を切断するのが好ましい。切断から5〜
7日で母茎の側芽から一次側芽が発芽する。
なるまで成長させた後、その梢頭部を切断する。切断部
位は、発芽基部より11〜12節目を切断するのが好ま
しい。切断から5〜7日で一次芽の側芽から二次芽が発
芽する。図1及び図2は、二次芽が発芽した段階の甘蔗
の外観を示すものである。図1は、二次芽の発芽から1
0日経過後のものであり、図2は、二次芽の発芽から1
5日経過後のものである。
きるが、通常一次芽及び二次芽の発芽数はそれぞれ5本
及び6本程度であるため、この時点では30本程度しか
苗を得ることができない。従って、この二次芽について
も上記の一次芽の場合と同様に梢頭部を切断し、催芽処
理を行うことが好ましい。また、二次芽から得られる三
次芽、三次芽から得られる四次芽についても同様の処理
を行うことにより更に得られる苗数を増加させることが
できる。以上のような操作を繰り返し、十分な数の芽を
形成させ、一定の大きさに成長した時点で芽を分離し、
苗とする。
ので場合によっては梢頭部切除前、あるいは切除後直ち
に側芽部分を植物ホルモンで処理することにより、側芽
より芽を大量に誘導することができる。得られた苗は、
培土が詰められたペーパーポットやポット苗基材等に植
えて発根させた後、圃場に植えつける。
cm、畦巾140cmの間隔で圃場に植付けた。肥料
は、堆肥を元肥とし、BB500(琉球肥料製)を追肥
とした。但し、追肥は、蔗茎が分けつするまで与えなか
った。病害虫の防除は、10日間隔でトクチオン乳剤
(日本バイエルアグロケム株式会社製)を散布すること
により行った。植付けから7カ月で草丈が300cmと
なり、この時点で、蔗茎の梢頭部を地上部から12節目
の上部で切除した。切除部位はベンレート500倍液
(米国デュポン社製)により殺菌消毒した。切除から5
日後に側芽をから5個の一次芽が発芽した。この一次芽
が展開葉8枚程度に成長した後、発芽基部より11節芽
の上部の梢頭部を切除した。切除部位はベンレート50
0倍液により殺菌消毒した。切除から7日後に一次芽の
側芽から6個の二次芽が発芽した。この二次芽が展開葉
6枚程度に成長した後、発芽基部より10節部の梢頭部
を切除した。切除部位は前記と同様に殺菌消毒した。切
除から7日後に二次芽の側芽から4個の三次芽が発芽し
た。この三次芽が展開葉6枚程度に成長した後、発芽基
部より6節目の梢頭部を切除した。切除部位は前記と同
様に殺菌消毒した。切除から7日後に三次芽の側芽から
2個の四次芽が発芽した。各々四次芽を成長させ、葉数
2〜5枚のとき、母茎より四次芽を、他の芽を傷つけな
いように切除、分離した。分離した芽は直ちに水に浸し
た後、葉の枚数、茎の太さにより選別し、基苗とした。
甘蔗1本より基苗は、5×6×4×2=240個採集す
ることができた。基苗は、一昼夜ベンレート500倍液
に浸漬することにより消毒した。
りにした後、培土(製糖廃ケーキ:土=2:1で混合し
たもの)が詰められたペーパーポット(横2.3cm,
縦2.3cm,深さ7.5cm)に挿深さ2〜3cmに
なるように植えた。苗への散水は、植付け当日は十分に
散水するが、植付けから2〜10日は葉を湿らす程度に
とどめ、11日以後は散水しなかった。3週間育苗した
後、圃場に植付けた。その際、予め葉を切断し、苗の高
さを揃えてから植付けを行った。植付けを行った苗の生
育率は100%であった。
効果がある。 i.甘蔗からの採苗効率が従来の10〜20倍以上とな
る ii.発根、育苗して圃場に植えつけることができ、生育
率がほぼ100%であり、甘蔗の収穫量が大幅に増加す
る iii.育苗した苗での栽培により甘蔗の生育を均一にする
ことができ、栽培〜収穫作業が容易となり、機械収穫で
の効率が向上する iV.圃場での栽培期間が短くなる V. 害虫の加害時期を避けて植えつけることができる Vi.雨天、干ばつ時期を避けて植えつけることができる Vii.機械での植えつけができ、省力化が可能となる
することを可能とし、産業上極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記(1)〜(4)の操作を少なくとも
1回以上繰り返し、甘蔗に多数の芽を形成させた後、そ
の芽を分離して苗とすることを特徴とする甘蔗苗の生産
法: (1)甘蔗の側芽から芽を発芽させる; (2)発芽した芽を成長させる; (3)生長した芽の梢頭部を切除する; (4)切除した芽の側芽から新たな芽を発芽させる。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP7115286A JP2795823B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 甘蔗苗の生産法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7115286A JP2795823B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 甘蔗苗の生産法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08280244A JPH08280244A (ja) | 1996-10-29 |
JP2795823B2 true JP2795823B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=14658908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7115286A Expired - Lifetime JP2795823B2 (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 甘蔗苗の生産法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2795823B2 (ja) |
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-
1995
- 1995-04-18 JP JP7115286A patent/JP2795823B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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