JP2795439B2 - 光学機器 - Google Patents
光学機器Info
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- JP2795439B2 JP2795439B2 JP63139619A JP13961988A JP2795439B2 JP 2795439 B2 JP2795439 B2 JP 2795439B2 JP 63139619 A JP63139619 A JP 63139619A JP 13961988 A JP13961988 A JP 13961988A JP 2795439 B2 JP2795439 B2 JP 2795439B2
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- Japan
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- focus
- zoom
- group
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カメラや観測機器等の光学機器に係り、特
にレンズ位置の制御に関するものである。
にレンズ位置の制御に関するものである。
[従来の技術] 従来、ビデオカメラに搭載されているズームレンズは
第9図に示されるように4群のレンズ群から構成されて
いるものが一般的であった。
第9図に示されるように4群のレンズ群から構成されて
いるものが一般的であった。
第9図において、1はレンズ鏡胴の先端に配置された
焦点合わせの為の1群レンズF、2は変倍を行うための
バリエータレンズである2群レンズV、3は変倍動作後
に焦点を正しく結ばせるためのコンペンセータレンズで
ある3群レンズC、4は結像させるためのリレーレンズ
である4群レンズR、である。なお、第9図は該ズーム
レンズの焦点距離がワイド端(最短)状態であり、且つ
∞距離の被写体に合焦している図であり、以下、各レン
ズ群の動き方の説明の為に、ここではこの状態の1群レ
ンズF、2群レンズV及び3群レンズCの位置をそれぞ
れ零(0)位置と考えることとする。
焦点合わせの為の1群レンズF、2は変倍を行うための
バリエータレンズである2群レンズV、3は変倍動作後
に焦点を正しく結ばせるためのコンペンセータレンズで
ある3群レンズC、4は結像させるためのリレーレンズ
である4群レンズR、である。なお、第9図は該ズーム
レンズの焦点距離がワイド端(最短)状態であり、且つ
∞距離の被写体に合焦している図であり、以下、各レン
ズ群の動き方の説明の為に、ここではこの状態の1群レ
ンズF、2群レンズV及び3群レンズCの位置をそれぞ
れ零(0)位置と考えることとする。
第10図乃至第12図は該ズームレンズにおいて、各レン
ズ群F〜Rの位置変化と該ズームレンズの焦点距離もし
くは被写体距離との関係を示したものである。以下に
は、これらの図を参照して該ズームレンズの特性を説明
する。
ズ群F〜Rの位置変化と該ズームレンズの焦点距離もし
くは被写体距離との関係を示したものである。以下に
は、これらの図を参照して該ズームレンズの特性を説明
する。
第10図(a)は第2群レンズVを光軸に沿って移動さ
せた位置を横軸にとり、該ズームレンズの焦点距離fを
縦軸にとって第2群レンズVを移動させた時に焦点距離
fがどのように変化するかを示したグラフである。な
お、Wは該ズームレンズの焦点距離が最も短くなったワ
イド状態を表わし、Tは該ズームレンズの焦点距離が最
も長くなったテレ状態を表わす。
せた位置を横軸にとり、該ズームレンズの焦点距離fを
縦軸にとって第2群レンズVを移動させた時に焦点距離
fがどのように変化するかを示したグラフである。な
お、Wは該ズームレンズの焦点距離が最も短くなったワ
イド状態を表わし、Tは該ズームレンズの焦点距離が最
も長くなったテレ状態を表わす。
第10図(b)は3群レンズCの光軸方向の位置を横軸
にとり、縦軸に該ズームレンズの焦点距離fをとって第
3群レンズCの位置の変化に対する焦点距離fの変化を
表わしたグラフである。
にとり、縦軸に該ズームレンズの焦点距離fをとって第
3群レンズCの位置の変化に対する焦点距離fの変化を
表わしたグラフである。
第11図は被写体までの距離(メートル)の逆数を横軸
にとり、縦軸には第1群レンズFを光軸方向に沿って前
方移動させた時の位置をとって第1群レンズFの位置の
変化に対する被写体距離の変化を示した図である。
にとり、縦軸には第1群レンズFを光軸方向に沿って前
方移動させた時の位置をとって第1群レンズFの位置の
変化に対する被写体距離の変化を示した図である。
第12図は第1群レンズFを光軸方向に沿って前方移動
させた時の位置を縦軸にとり、横軸に該ズームレンズの
焦点距離fをとって第1レンズ群の位置と焦点距離fと
の関係を示すとともに被写体までの距離が1m、2m、3m、
∞の各場合について第1レンズ群Fの位置を例示したグ
ラフである。
させた時の位置を縦軸にとり、横軸に該ズームレンズの
焦点距離fをとって第1レンズ群の位置と焦点距離fと
の関係を示すとともに被写体までの距離が1m、2m、3m、
∞の各場合について第1レンズ群Fの位置を例示したグ
ラフである。
以上の各図から、公知のズームレンズには次のような
特性のあることがわかる。すなわち、第11図及び第12図
から明らかであるように、被写体距離が変らない場合に
はズーミングを行って焦点距離を変化させた時にも第1
群レンズFを移動させる必要がないため第2群レンズV
と第3群レンズCとを第10図の特性に従って連動させれ
ばよいので各レンズの位置制御が比較的簡単であり、そ
の位置制御をカム等の機械的制御機構で行うことができ
るという長所がある。
特性のあることがわかる。すなわち、第11図及び第12図
から明らかであるように、被写体距離が変らない場合に
はズーミングを行って焦点距離を変化させた時にも第1
群レンズFを移動させる必要がないため第2群レンズV
と第3群レンズCとを第10図の特性に従って連動させれ
ばよいので各レンズの位置制御が比較的簡単であり、そ
の位置制御をカム等の機械的制御機構で行うことができ
るという長所がある。
第13図は公知のズームレンズの2群レンズ2(バリエ
ータレンズ)と3群レンズ3(コンペンセータレンズ)
との連動機構を示した図である。同図において、5は2
群レンズ2を保持している2群レンズ保持枠、6は3群
レンズ3を保持している3群レンズ保持枠、7及び8は
該レンズ保持枠5及び6を光軸に沿って案内するガイド
バー、9は該レンズ保持枠5及び6に突設されたピン5a
及び6aを挿入するカム溝9a及び9bが周面に穿設されてい
るカム筒、10はカム筒の外周に嵌装されるとともにレン
ズ鏡胴などの静止部材に固定された固定筒、11はカム筒
9に連結部11aで固定されるとともに固定筒10の外周面
に対して相対回転のみ可能に嵌装されたズーム操作環で
ある。ズーミング時にズーム操作環11が回転されるとカ
ム筒9も回転され、その結果、カム溝9内でのピン5aの
相対位置とカム溝9b内でのピン6aの相対位置とが変化す
るため2群レンズ保持枠5と3群レンズ保持枠6がそれ
ぞれ光軸方向に沿って相対移動されることになる。
ータレンズ)と3群レンズ3(コンペンセータレンズ)
との連動機構を示した図である。同図において、5は2
群レンズ2を保持している2群レンズ保持枠、6は3群
レンズ3を保持している3群レンズ保持枠、7及び8は
該レンズ保持枠5及び6を光軸に沿って案内するガイド
バー、9は該レンズ保持枠5及び6に突設されたピン5a
及び6aを挿入するカム溝9a及び9bが周面に穿設されてい
るカム筒、10はカム筒の外周に嵌装されるとともにレン
ズ鏡胴などの静止部材に固定された固定筒、11はカム筒
9に連結部11aで固定されるとともに固定筒10の外周面
に対して相対回転のみ可能に嵌装されたズーム操作環で
ある。ズーミング時にズーム操作環11が回転されるとカ
ム筒9も回転され、その結果、カム溝9内でのピン5aの
相対位置とカム溝9b内でのピン6aの相対位置とが変化す
るため2群レンズ保持枠5と3群レンズ保持枠6がそれ
ぞれ光軸方向に沿って相対移動されることになる。
しかしながらカム筒を用いる従来公知の制御機構は該
カム筒の嵌合精度やカム溝の加工精度等を極めて高精度
にしなければならないので製造コストが高価であるとい
う短所もあった。
カム筒の嵌合精度やカム溝の加工精度等を極めて高精度
にしなければならないので製造コストが高価であるとい
う短所もあった。
しかも、第11図及び第12図から明らかなように、従来
のズームレンズでは至近距離(たとえば1m以下の)の被
写体にピントを合せるためには1群レンズ1の繰り出し
量を距離の逆数に比例して大きくしなければならず、レ
ンズ直前にピントを合わせるには無限に近い量だけ繰り
出さなけばならないので至近距離での撮影が不可能であ
るという重大な欠点があった。
のズームレンズでは至近距離(たとえば1m以下の)の被
写体にピントを合せるためには1群レンズ1の繰り出し
量を距離の逆数に比例して大きくしなければならず、レ
ンズ直前にピントを合わせるには無限に近い量だけ繰り
出さなけばならないので至近距離での撮影が不可能であ
るという重大な欠点があった。
それ故、最近では、1群レンズ1を移動させないでピ
ント合せを行うことができる所謂インナーフォーカスタ
イプのズームレンズが提案されている。
ント合せを行うことができる所謂インナーフォーカスタ
イプのズームレンズが提案されている。
このズームレンズの一例は第14図に示すように、1群
レンズ1と2群レンズ2を有しているが、従来のコンペ
ンセータに相当する3群レンズがない。このズームレン
ズでは、1群レンズ1と4群レンズの前方レンズ4A
(R)とが非移動レンズとして構成される一方、2群レ
ンズ2のバリエータは第9図の公知のズームレンズと同
様に焦点距離変更の際に移動されるように構成されてい
る。また、リレーレンズ群4の後方レンズ4B(RR)は従
来のズームレンズのコンペンセータレンズと同様に焦点
調節と補正とを行う機能を有しており、該レンズ4Bが従
来のコンペンセータレンズと同様に光軸に沿って移動さ
れることによって焦点調節と補正とが行われる。
レンズ1と2群レンズ2を有しているが、従来のコンペ
ンセータに相当する3群レンズがない。このズームレン
ズでは、1群レンズ1と4群レンズの前方レンズ4A
(R)とが非移動レンズとして構成される一方、2群レ
ンズ2のバリエータは第9図の公知のズームレンズと同
様に焦点距離変更の際に移動されるように構成されてい
る。また、リレーレンズ群4の後方レンズ4B(RR)は従
来のズームレンズのコンペンセータレンズと同様に焦点
調節と補正とを行う機能を有しており、該レンズ4Bが従
来のコンペンセータレンズと同様に光軸に沿って移動さ
れることによって焦点調節と補正とが行われる。
また、インナーフォーカスタイプのズームレンズの別
の構成例としては第17図の様な例が挙げられる。この場
合には4群構成で第2群レンズ2が変倍機能を有するこ
とは第9図の従来の4群ズームと同様である。しかしな
がら第9図と比べて異なっているのは第1群1が固定の
鏡胴101に取付き固定されていることである。この為、
従来補正の働きのみをしていた第3群レンズ3が焦点合
せの機能をも兼用することとなる。
の構成例としては第17図の様な例が挙げられる。この場
合には4群構成で第2群レンズ2が変倍機能を有するこ
とは第9図の従来の4群ズームと同様である。しかしな
がら第9図と比べて異なっているのは第1群1が固定の
鏡胴101に取付き固定されていることである。この為、
従来補正の働きのみをしていた第3群レンズ3が焦点合
せの機能をも兼用することとなる。
この様なレンズ構成を有するズームレンズでは1群レ
ンズ1を移動させない構造であるため、極めて至近距離
の被写体にもピントを合わせることができるが、移動レ
ンズである2群レンズ2と第14図のリレー後方レンズ4B
又は17図の場合の3群レンズ3との相対位置関係が極め
て複雑であるため、第13図の如きカム機構等の簡単な制
御機構では2群レンズ2と第14図のリレー後方レンズ4B
又は第17図の3群レンズ3とを制御することができず、
従って、第14図又は第17図に示したレンズ構成のズーム
レンズを実用化することは機械的機構のみではきわめて
困難であった。
ンズ1を移動させない構造であるため、極めて至近距離
の被写体にもピントを合わせることができるが、移動レ
ンズである2群レンズ2と第14図のリレー後方レンズ4B
又は17図の場合の3群レンズ3との相対位置関係が極め
て複雑であるため、第13図の如きカム機構等の簡単な制
御機構では2群レンズ2と第14図のリレー後方レンズ4B
又は第17図の3群レンズ3とを制御することができず、
従って、第14図又は第17図に示したレンズ構成のズーム
レンズを実用化することは機械的機構のみではきわめて
困難であった。
第15図は第14図のズームレンズにおける2群レンズ
(V)の位置を横軸にとり、縦軸にリレー後方レンズ4B
(RR)の位置をとって被写体距離毎に両レンズの相対位
置関係を表したグラフであり、第15図から明らかなよう
に、両レンズの相対的位置関係は被写体の距離が∞、3
m、1m、0.5m、0.2m、0.01mのように変化するにつれて変
化するため、両レンズをカム等の簡単な制御機構によっ
て制御することは不可能であることがわかる。
(V)の位置を横軸にとり、縦軸にリレー後方レンズ4B
(RR)の位置をとって被写体距離毎に両レンズの相対位
置関係を表したグラフであり、第15図から明らかなよう
に、両レンズの相対的位置関係は被写体の距離が∞、3
m、1m、0.5m、0.2m、0.01mのように変化するにつれて変
化するため、両レンズをカム等の簡単な制御機構によっ
て制御することは不可能であることがわかる。
しかるに最近では焦点面に正しく像が結ばれているか
否かの検出結果に応じてリレー後方レンズ4Bのみを2群
レンズ2に対して制御するという制御方法を採用するこ
とにより第14図のズームレンズを実用化しようとする提
案が行われ、また、この提案に基いて開発された商品も
発表されている。
否かの検出結果に応じてリレー後方レンズ4Bのみを2群
レンズ2に対して制御するという制御方法を採用するこ
とにより第14図のズームレンズを実用化しようとする提
案が行われ、また、この提案に基いて開発された商品も
発表されている。
第16図(A)は該提案乃至商品において採用されてい
るレンズ位置制御方法及びレンズ構成を図示した概略図
であり、1は1群レンズ、2は2群レンズ、4Aはリレー
レンズの前方レンズ、4Bはリレーレンズの後方レンズ、
12は焦点面における結像検出手段、13は合焦検出及び合
焦制御のための合焦制御(AF)回路、14はAF回路13によ
り制御されてリレー後方レンズ4Bの位置決め及び駆動を
行う駆動手段である。
るレンズ位置制御方法及びレンズ構成を図示した概略図
であり、1は1群レンズ、2は2群レンズ、4Aはリレー
レンズの前方レンズ、4Bはリレーレンズの後方レンズ、
12は焦点面における結像検出手段、13は合焦検出及び合
焦制御のための合焦制御(AF)回路、14はAF回路13によ
り制御されてリレー後方レンズ4Bの位置決め及び駆動を
行う駆動手段である。
第16図(B)〜第16図(D)は自動焦点調節装置の一
例を示すものである。第16図(B)において、17はビデ
オカメラの全画面領域を示し、18はその中で焦点検出の
為に信号を取り出す範囲を示し、又19は実際に被写体が
有するコントラストであるとする。第16図(C)におい
て、(a)がこのコントラスト部分であるとすると、
(b)はY信号出力であり、(c)はY信号の微分値を
示し、(d)はその絶対値、(e)はピークホールドを
行なった信号であり、ここで、高さAがピントの合って
いる度合(以下ボケ評価値と称す)を示している。第16
図(D)は縦軸に第9図の1群レンズ1又は第14図のレ
ンズ4Bのレンズ位置をとり縦軸にボケ評価値Aをとった
もので、ピークの位置Bで合焦が実現する。
例を示すものである。第16図(B)において、17はビデ
オカメラの全画面領域を示し、18はその中で焦点検出の
為に信号を取り出す範囲を示し、又19は実際に被写体が
有するコントラストであるとする。第16図(C)におい
て、(a)がこのコントラスト部分であるとすると、
(b)はY信号出力であり、(c)はY信号の微分値を
示し、(d)はその絶対値、(e)はピークホールドを
行なった信号であり、ここで、高さAがピントの合って
いる度合(以下ボケ評価値と称す)を示している。第16
図(D)は縦軸に第9図の1群レンズ1又は第14図のレ
ンズ4Bのレンズ位置をとり縦軸にボケ評価値Aをとった
もので、ピークの位置Bで合焦が実現する。
なお、別の改善した方式として、特開昭62-296110
号、特開昭62-284316号等が提案されている。これは、
バリエータレンズと、コンペンセータ及びフォーカス機
能を兼用するレンズの位置情報もしくは、バリエータレ
ンズと距離操作部材(距離環)の位置情報に応じて、バ
リエータレンズの所定移動量に対応するコンペンセータ
及びフォーカス機能を兼用するレンズ(以下、兼用レン
ズと称す)の単位移動量をメモリーしておき、バリエー
タレンズの所定量移動の度にメモリーされた該単位移動
量に基づき兼用レンズの移動を制御するようにしたもの
である。
号、特開昭62-284316号等が提案されている。これは、
バリエータレンズと、コンペンセータ及びフォーカス機
能を兼用するレンズの位置情報もしくは、バリエータレ
ンズと距離操作部材(距離環)の位置情報に応じて、バ
リエータレンズの所定移動量に対応するコンペンセータ
及びフォーカス機能を兼用するレンズ(以下、兼用レン
ズと称す)の単位移動量をメモリーしておき、バリエー
タレンズの所定量移動の度にメモリーされた該単位移動
量に基づき兼用レンズの移動を制御するようにしたもの
である。
[発明が解決しようとする課題] ところで、第16図(A)に示した公知のズームレンズ
及びレンズ位置制御方式では、結像検出手段12からAF回
路13への入力信号の精度及び速度か高ければ結像面に生
じる映像にボケや歪みが生じることはないが、実際には
焦点検出サイクル等の応答遅れ等によってリレー後方レ
ンズ4Bの制御精度が低くなる可能性が非常に高いので、
大きなボケを生じやすいという重大な欠点があった。
及びレンズ位置制御方式では、結像検出手段12からAF回
路13への入力信号の精度及び速度か高ければ結像面に生
じる映像にボケや歪みが生じることはないが、実際には
焦点検出サイクル等の応答遅れ等によってリレー後方レ
ンズ4Bの制御精度が低くなる可能性が非常に高いので、
大きなボケを生じやすいという重大な欠点があった。
また、上述改善した方式においては、バリエータレン
ズの所定量の移動を検出することが前提となる為、高精
度な上記兼用レンズの移動を得るためにはバリエータレ
ンズの移動量を極めて細くしていく必要があり、更には
この兼用レンズの移動速度を高速にしないこと、発生し
たボケを補正するにかなりの時間を要することが懸念さ
れる。
ズの所定量の移動を検出することが前提となる為、高精
度な上記兼用レンズの移動を得るためにはバリエータレ
ンズの移動量を極めて細くしていく必要があり、更には
この兼用レンズの移動速度を高速にしないこと、発生し
たボケを補正するにかなりの時間を要することが懸念さ
れる。
本出願に係る発明の目的は、焦点検出サイクル等の応
答遅れがあっても、大きなボケを発生させることなく迅
速にレンズ位置制御ができる光学機器を提供しようとす
るものである。
答遅れがあっても、大きなボケを発生させることなく迅
速にレンズ位置制御ができる光学機器を提供しようとす
るものである。
[課題を解決するための手段] 本出願に係る発明の目的を実現する構成は、光軸に沿
って移動させて変倍を行う第1レンズと、変倍時の像面
の位置ずれを補正するために光軸に沿って移動する第2
レンズと、像の焦点検出を行う焦点検出手段と、変倍時
の前記像面の位置ずれを補正するために前記第2レンズ
を移動制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は前
記第1レンズの移動の際に、前記第2レンズを合焦位置
よりピントをずらすように強制的に移動させ、前記焦点
検出手段による焦点情報に基づき前記第2レンズを合焦
方向に向かうように切換え移動させる制御を繰り返し行
うことを特徴とする光学機器にある。
って移動させて変倍を行う第1レンズと、変倍時の像面
の位置ずれを補正するために光軸に沿って移動する第2
レンズと、像の焦点検出を行う焦点検出手段と、変倍時
の前記像面の位置ずれを補正するために前記第2レンズ
を移動制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は前
記第1レンズの移動の際に、前記第2レンズを合焦位置
よりピントをずらすように強制的に移動させ、前記焦点
検出手段による焦点情報に基づき前記第2レンズを合焦
方向に向かうように切換え移動させる制御を繰り返し行
うことを特徴とする光学機器にある。
[作用] 上記の構成では、第1レンズの移動の際に、第2レン
ズを合焦位置よりピントをずらすように強制的に移動さ
せ、前記焦点検出手段による焦点情報に基づき前記第2
レンズを合焦方向に向かうように切換え移動させる制御
を繰り返し行うので、ピントにずれが生じてくると、合
焦位置から強制移動によるピントをずらす方向とは逆の
方向に第2レンズを移動させれば良いので、迅速な合焦
動作が行える。
ズを合焦位置よりピントをずらすように強制的に移動さ
せ、前記焦点検出手段による焦点情報に基づき前記第2
レンズを合焦方向に向かうように切換え移動させる制御
を繰り返し行うので、ピントにずれが生じてくると、合
焦位置から強制移動によるピントをずらす方向とは逆の
方向に第2レンズを移動させれば良いので、迅速な合焦
動作が行える。
[実施例] 以下本発明装置を図面に示す実施例に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
実施例1 第1図は本発明によるレンズ位置制御装置の実施例1
を適用したズームレンズ鏡筒の断面図を示している。
を適用したズームレンズ鏡筒の断面図を示している。
図中、1,2,4A,4Bは既に第14図において説明したレン
ズ群である。1群レンズ1は、鏡枠103に固定され、固
定鏡筒102との間でレンズ位置を最適位置をとるようネ
ジ嵌合し、調整後ビス104にて固定される。バリエータ
2はバリエータ移動環105に固定され、バー108を案内に
スラスト方向(光軸方向)に移動する。ここでバー108
は図の様に外周にあるリードを持ったV溝が加工してあ
り、不図示のボールを、バリエータ移動環に固定された
不図示の板バネによってこのV溝に圧接することにより
位置が決まると共に、第2図に示すズームモーター140
によりバー108を回転させることで、その位置を変える
ことが出来る。また、この移動環にはブラシ107が取付
けてあり、エンコーダー基板106との間で摺動すること
によりバリエータ・エンコーダーを構成している。109
はiGメーターであり羽根111を駆動することにより絞り
口径を制御している。レンズ群4Aは鏡筒118に固定され
ている。
ズ群である。1群レンズ1は、鏡枠103に固定され、固
定鏡筒102との間でレンズ位置を最適位置をとるようネ
ジ嵌合し、調整後ビス104にて固定される。バリエータ
2はバリエータ移動環105に固定され、バー108を案内に
スラスト方向(光軸方向)に移動する。ここでバー108
は図の様に外周にあるリードを持ったV溝が加工してあ
り、不図示のボールを、バリエータ移動環に固定された
不図示の板バネによってこのV溝に圧接することにより
位置が決まると共に、第2図に示すズームモーター140
によりバー108を回転させることで、その位置を変える
ことが出来る。また、この移動環にはブラシ107が取付
けてあり、エンコーダー基板106との間で摺動すること
によりバリエータ・エンコーダーを構成している。109
はiGメーターであり羽根111を駆動することにより絞り
口径を制御している。レンズ群4Aは鏡筒118に固定され
ている。
一方、レンズ(RR)4Bは移動環117に取付けてあり、
移動環117は内側にメネジ加工を施した光軸方向に延び
るスリーブ115が一体に設けられており、このスリーブ1
15は光軸方向への移動が不能で且つ光軸回りの回転が可
能な外周にオネジ加工を施した駆動軸114に螺合してい
る。この駆動軸114は一端部に駆動軸プーリー113aを有
し、ステップモーター112のプーリー113bとの間に掛け
回されるVベルト120を介して回転駆動力が伝達され
る。すなわち、ステップモーター112を回転させること
により、駆動軸114が回転し、スリーブ115が螺出、螺入
してレンズ群4Bの光軸方向の位置を変えることができる
ことになる。
移動環117は内側にメネジ加工を施した光軸方向に延び
るスリーブ115が一体に設けられており、このスリーブ1
15は光軸方向への移動が不能で且つ光軸回りの回転が可
能な外周にオネジ加工を施した駆動軸114に螺合してい
る。この駆動軸114は一端部に駆動軸プーリー113aを有
し、ステップモーター112のプーリー113bとの間に掛け
回されるVベルト120を介して回転駆動力が伝達され
る。すなわち、ステップモーター112を回転させること
により、駆動軸114が回転し、スリーブ115が螺出、螺入
してレンズ群4Bの光軸方向の位置を変えることができる
ことになる。
ここで、例えばスリーブ115のネジのピッチを0.35mm,
駆動軸プーリー113aとプーリー113bとの比を2,ステップ
モーター112の1パルス入力当たりの回転角を18度とし
た場合、ステップモーター112に1パルス入力すると、
レンズ群4Bは8.75μm光軸方向に移動することとなる
が、レンズ群4Bの移動により焦点面であるところの撮像
素子129への効き量を1.0程度に設定しておけば、合焦時
から1パルス分レンズ群4Bがずれても発生する錯乱円は
10μm程度であり、この程度の精度であれば充分な合焦
精度が得られる。
駆動軸プーリー113aとプーリー113bとの比を2,ステップ
モーター112の1パルス入力当たりの回転角を18度とし
た場合、ステップモーター112に1パルス入力すると、
レンズ群4Bは8.75μm光軸方向に移動することとなる
が、レンズ群4Bの移動により焦点面であるところの撮像
素子129への効き量を1.0程度に設定しておけば、合焦時
から1パルス分レンズ群4Bがずれても発生する錯乱円は
10μm程度であり、この程度の精度であれば充分な合焦
精度が得られる。
本実施例は、コンペンセータとフォーカスの機能を兼
用するレンズ群4Bの位置検出の為に、ステップモーター
112の入力パルス数を用いるものであるが、カメラの電
源オン又はオフに際して、レンズ群4Bをある所定の0番
地に移動させておく必要があり、本実施例では移動環11
7の後端部分122が0番地調整カム121と当たる位置を0
番地とする様構成してある。
用するレンズ群4Bの位置検出の為に、ステップモーター
112の入力パルス数を用いるものであるが、カメラの電
源オン又はオフに際して、レンズ群4Bをある所定の0番
地に移動させておく必要があり、本実施例では移動環11
7の後端部分122が0番地調整カム121と当たる位置を0
番地とする様構成してある。
そして、このように構成されたズームレンズ系におけ
る、2群レンズ2(以下にはVと記載する)の位置とリ
レー後方レンズ4B(以下にはRRと記載する)の位置との
相対関係は、被写体距離に応じて第5図の図表に示す如
く表わされる。
る、2群レンズ2(以下にはVと記載する)の位置とリ
レー後方レンズ4B(以下にはRRと記載する)の位置との
相対関係は、被写体距離に応じて第5図の図表に示す如
く表わされる。
第5図において、RRの位置とVの位置とをそれぞれ位
置検出手段で検出した点がP1であったとし、このズーム
レンズを制御する合焦制御手段における焦点検出サイク
ルがt1であったとする。そして、Vの移動が行われたと
同時に焦点検出サイクルが開始されたと仮定すると次の
焦点検出結果が出るまでの間にVとRRとの位置関係は点
P2にまで変化すると考えられる。
置検出手段で検出した点がP1であったとし、このズーム
レンズを制御する合焦制御手段における焦点検出サイク
ルがt1であったとする。そして、Vの移動が行われたと
同時に焦点検出サイクルが開始されたと仮定すると次の
焦点検出結果が出るまでの間にVとRRとの位置関係は点
P2にまで変化すると考えられる。
これに対して、Vの移動と同時にRRを移動させると、
例えば焦点検出結果による補正が行われなくともVとRR
との相対位置関係は点P3で表わされる値となり、その結
果、理想の点P4とのずれはd2となる。このP1〜P4の焦点
距離でのVの焦点面への効き量をたとえば1.0で表わし
た場合、この時のFナンバーをFとすると、発生する錯
乱円の径は点P4ではゼロ、点P3ではd2/F、点P2ではd1/
F、となる。ここで、d1=5d2と仮定すると、点P2及びP4
におけるボケは錯乱円で5倍の差となって現れる。この
動きは被写体距離に変化がないという前提の下に求めら
れているものの、ズーム中のボケの発生率の改善には多
大な効果がある。
例えば焦点検出結果による補正が行われなくともVとRR
との相対位置関係は点P3で表わされる値となり、その結
果、理想の点P4とのずれはd2となる。このP1〜P4の焦点
距離でのVの焦点面への効き量をたとえば1.0で表わし
た場合、この時のFナンバーをFとすると、発生する錯
乱円の径は点P4ではゼロ、点P3ではd2/F、点P2ではd1/
F、となる。ここで、d1=5d2と仮定すると、点P2及びP4
におけるボケは錯乱円で5倍の差となって現れる。この
動きは被写体距離に変化がないという前提の下に求めら
れているものの、ズーム中のボケの発生率の改善には多
大な効果がある。
しかしながら、この考えを理想的に実現するためには
VとRRの位置を正確に求めて点P1を求め、点P1を通る特
性曲線を正しく予測した上で必要なRRの移動速度を算出
することが必要となるため、大規模な演算を要すること
になり、その結果、大規模な演算回路を必要とすること
になって合焦制御手段のコストが高価になるという問題
が生じてくる。
VとRRの位置を正確に求めて点P1を求め、点P1を通る特
性曲線を正しく予測した上で必要なRRの移動速度を算出
することが必要となるため、大規模な演算を要すること
になり、その結果、大規模な演算回路を必要とすること
になって合焦制御手段のコストが高価になるという問題
が生じてくる。
それ故、本実施例では、第5図に示したマップを必要
精度に応じてV方向及びRR方向の両方向で分割し、それ
ぞれの領域で代表の速度を第2図に示す後記の速度デー
タメモリー131内に覚え込ませておくという方法を採用
している。
精度に応じてV方向及びRR方向の両方向で分割し、それ
ぞれの領域で代表の速度を第2図に示す後記の速度デー
タメモリー131内に覚え込ませておくという方法を採用
している。
第6図は第5図のマップ内を領域分割した例を示した
ものである。この分割例ではVの移動を均等分割する一
方、RR方向はVの一つの領域内を通る∞と至近の軌跡の
傾きの差を目標とする被写界深度で割った数で分割して
いる。
ものである。この分割例ではVの移動を均等分割する一
方、RR方向はVの一つの領域内を通る∞と至近の軌跡の
傾きの差を目標とする被写界深度で割った数で分割して
いる。
第7図は第6図のI及びIIの領域内でVとRRとの相対
位置曲線からRRの移動速度などを求める、本出願人が既
に提案した制御方式を説明するための図である。
位置曲線からRRの移動速度などを求める、本出願人が既
に提案した制御方式を説明するための図である。
第7図において、23を点P5を通る被写体距離一定の場
合の相対位置曲線とし、曲線20及び21を夫々の領域にお
けるレンズ移動の傾きとし(なお、バリエータの移動速
度が一定である時にはRRの移動速度と考えてもよい)、
AFからのフィードバックなしに点P5からV及びRRが動く
場合には、領域IIにある間は点P5を通り曲線21に平行な
軌跡で動き、領域Iでは曲線20と平行に動くので軌跡と
しては22のようになり、理想的軌跡23と軌跡22とのズレ
が誤差となるが、この場合軌跡22は理想的軌跡23、すな
わち実際の被写体距離よりも遠方側で合焦する、所謂後
ピンと称する状態にあり、1焦点検出サイクル中におい
て非合焦であると判定されれば、例えばVの移動速度を
一定とすると、RRを理想的軌跡23に近づけるのに、RRを
被写体側に向け移動速度を速くすれば良いことになる。
合の相対位置曲線とし、曲線20及び21を夫々の領域にお
けるレンズ移動の傾きとし(なお、バリエータの移動速
度が一定である時にはRRの移動速度と考えてもよい)、
AFからのフィードバックなしに点P5からV及びRRが動く
場合には、領域IIにある間は点P5を通り曲線21に平行な
軌跡で動き、領域Iでは曲線20と平行に動くので軌跡と
しては22のようになり、理想的軌跡23と軌跡22とのズレ
が誤差となるが、この場合軌跡22は理想的軌跡23、すな
わち実際の被写体距離よりも遠方側で合焦する、所謂後
ピンと称する状態にあり、1焦点検出サイクル中におい
て非合焦であると判定されれば、例えばVの移動速度を
一定とすると、RRを理想的軌跡23に近づけるのに、RRを
被写体側に向け移動速度を速くすれば良いことになる。
ところで、領域IIにおける代表速度はこの場合後ピン
となるが、代表速度の設定、RRの移動開始位置等によっ
て必ずしも常に後ピンとはならず、実際の被写体距離よ
りも前方側で合焦する、所謂前ピンと称する状態にもな
り、この場合にはRRの移動速度を遅くすれば合焦状態に
近づけることができることになる。
となるが、代表速度の設定、RRの移動開始位置等によっ
て必ずしも常に後ピンとはならず、実際の被写体距離よ
りも前方側で合焦する、所謂前ピンと称する状態にもな
り、この場合にはRRの移動速度を遅くすれば合焦状態に
近づけることができることになる。
このことから、非合焦時において前ピンであるか又は
後ピンであるかが決まらないと、RRの速度を代表速度か
ら増加させるか、減少させるかの速度の補正を適切に行
なえないため、上記した第7図の速度制御方式では、1
焦点検出サイクルにおいて非合焦と判定されると、例え
ばRRの移動速度を速めて次の焦点検出サイクルにおいて
合焦方向に近づいたか否かを判定し、近づいていればそ
の補正速度でRRの駆動を行ない、否であると移動速度を
減少させた補正速度で駆動を行なうトライアンドエラー
方式を採用している。
後ピンであるかが決まらないと、RRの速度を代表速度か
ら増加させるか、減少させるかの速度の補正を適切に行
なえないため、上記した第7図の速度制御方式では、1
焦点検出サイクルにおいて非合焦と判定されると、例え
ばRRの移動速度を速めて次の焦点検出サイクルにおいて
合焦方向に近づいたか否かを判定し、近づいていればそ
の補正速度でRRの駆動を行ない、否であると移動速度を
減少させた補正速度で駆動を行なうトライアンドエラー
方式を採用している。
しかし、前ピンであるか又は後ピンであるかの判断
は、RRを試しに増加又は減少した補正速度で一旦駆動
し、良ければその速度で駆動できるのでタイムロスはな
いが、否であると再度速度変更を行なうのでタイムロス
を生じ、その間のズーム操作はピンボケの状態で行なわ
れることになり、しかも前ピン、後ピンの判断のための
プログラムが必要となり、その分回路等が多くなり操作
の大型化を招くことにもなる。
は、RRを試しに増加又は減少した補正速度で一旦駆動
し、良ければその速度で駆動できるのでタイムロスはな
いが、否であると再度速度変更を行なうのでタイムロス
を生じ、その間のズーム操作はピンボケの状態で行なわ
れることになり、しかも前ピン、後ピンの判断のための
プログラムが必要となり、その分回路等が多くなり操作
の大型化を招くことにもなる。
本実施例は、上記した第6図に示すような各分割領域
において、常に前ピン又は後ピンのいずれかの状態とな
るように予め設定してレンズ移動を行なわせることで上
記した前ピン、後ピンの判断を省略し、合焦のための補
正遅れをないようにしたもので、例えば第3図に示す如
く、望遠側から広角側へのズーム操作時において常に前
ピンとなるように各分割領域での代表速度を決めてい
る。
において、常に前ピン又は後ピンのいずれかの状態とな
るように予め設定してレンズ移動を行なわせることで上
記した前ピン、後ピンの判断を省略し、合焦のための補
正遅れをないようにしたもので、例えば第3図に示す如
く、望遠側から広角側へのズーム操作時において常に前
ピンとなるように各分割領域での代表速度を決めてい
る。
また、第8図は領域分割の別方法を示したものであ
る。本図では横軸を理想的な軌跡の直線近似とのズレを
考慮した区切ってあり、従って、ワイド寄りの領域では
バリエータ移動方向の長さが長くなっている。本図を用
いて前記のようにレンズ位置制御を行った場合には第6
図を用いた場合よりは精度が劣るものの殆んど大差のな
い結果を得ることができた。
る。本図では横軸を理想的な軌跡の直線近似とのズレを
考慮した区切ってあり、従って、ワイド寄りの領域では
バリエータ移動方向の長さが長くなっている。本図を用
いて前記のようにレンズ位置制御を行った場合には第6
図を用いた場合よりは精度が劣るものの殆んど大差のな
い結果を得ることができた。
さらに、第6図、第8図の領域分割例は発明者の検討
によれば6倍クラスの標準的ズームに採用しても充分な
精度が得られる。一般に、T〜Wのバリエータの移動量
は20mm前後であるので、バリエータエンコーダーの1ゾ
ーンの長さは第6図の例でも1mm前後でよいことにな
る。
によれば6倍クラスの標準的ズームに採用しても充分な
精度が得られる。一般に、T〜Wのバリエータの移動量
は20mm前後であるので、バリエータエンコーダーの1ゾ
ーンの長さは第6図の例でも1mm前後でよいことにな
る。
したがって本実施例では従来例に比べてバリエータエ
ンコーダーの分割精度がラフでよいという利点がある。
ンコーダーの分割精度がラフでよいという利点がある。
第2図は、第1図と組合せるべき制御回路の回路図を
示している。
示している。
この制御回路は、カメラのメインスイッチ(SW)142
をオンすると、パワーオンリセット回路143からのリセ
ット信号がCPU 130に入力され、ステップモーター駆動
パルス出力部137にRRを実使用範囲外の初期リセット位
置から0番地にリセットのために所定数のパルスの出力
を指示し、ステップモータードイラバ138を介してステ
ップモーター112を駆動し、0番地のリセットが行なわ
れる。
をオンすると、パワーオンリセット回路143からのリセ
ット信号がCPU 130に入力され、ステップモーター駆動
パルス出力部137にRRを実使用範囲外の初期リセット位
置から0番地にリセットのために所定数のパルスの出力
を指示し、ステップモータードイラバ138を介してステ
ップモーター112を駆動し、0番地のリセットが行なわ
れる。
141はズーム操作検出部であり、ズームスイッチ(T,
W)141の操作が行なわれると、T操作信号又はW操作信
号がCPU 130に伝達され、ズームモータードライバー139
を介しズームモーター140が駆動され、同時にステップ
モータードライバー138を介してステップモーター112が
駆動される。CPU 130ではズームスイッチ(T,W)141の
操作が行なわれたことがトリガーとなり、バリエータレ
ンズ2の位置を前述のブラシ107及び基板106を用いて検
出し、ズームエンコーダー読み取り回路134を介してバ
リエータレンズ位置情報をCPU 130へ伝達する。また、
ステップモーター112が0番地のリセット位置から何パ
ルスの位置にあるのかをステップモーター駆動パルスカ
ウント回路136によりカウントし、RRの絶対位置情報をC
PU 130に伝達する。CPU 130はこの2つのレンズ位置情
報と、例えば第6図、第8図に示すようなデータをメモ
リーした領域データメモリー133との数値の比較からV
とRRとの光軸方向における絶対位置の存在する領域を判
別し、例えば第6図、第8図中に符号I、II・・・で示
す代表速度データをメモリーした速度データメモリー13
1から各領域毎に決められている領域代表速度を読み出
す。この領域代表速度は、第3図において、被写体距離
に対応する図中破線で示す理想的軌跡600に対し、ズー
ム操作方向が望遠側から広角側の場合に、符号601で示
す如く常に前ピンとなるように設定され、また符号602
で示す如く補正速度が設定されており、この場合におけ
るRRの補正方向は理想的軌跡600に近づけるために常に
無限方向、すなわち撮像素子129側に移動するようにし
ている。
W)141の操作が行なわれると、T操作信号又はW操作信
号がCPU 130に伝達され、ズームモータードライバー139
を介しズームモーター140が駆動され、同時にステップ
モータードライバー138を介してステップモーター112が
駆動される。CPU 130ではズームスイッチ(T,W)141の
操作が行なわれたことがトリガーとなり、バリエータレ
ンズ2の位置を前述のブラシ107及び基板106を用いて検
出し、ズームエンコーダー読み取り回路134を介してバ
リエータレンズ位置情報をCPU 130へ伝達する。また、
ステップモーター112が0番地のリセット位置から何パ
ルスの位置にあるのかをステップモーター駆動パルスカ
ウント回路136によりカウントし、RRの絶対位置情報をC
PU 130に伝達する。CPU 130はこの2つのレンズ位置情
報と、例えば第6図、第8図に示すようなデータをメモ
リーした領域データメモリー133との数値の比較からV
とRRとの光軸方向における絶対位置の存在する領域を判
別し、例えば第6図、第8図中に符号I、II・・・で示
す代表速度データをメモリーした速度データメモリー13
1から各領域毎に決められている領域代表速度を読み出
す。この領域代表速度は、第3図において、被写体距離
に対応する図中破線で示す理想的軌跡600に対し、ズー
ム操作方向が望遠側から広角側の場合に、符号601で示
す如く常に前ピンとなるように設定され、また符号602
で示す如く補正速度が設定されており、この場合におけ
るRRの補正方向は理想的軌跡600に近づけるために常に
無限方向、すなわち撮像素子129側に移動するようにし
ている。
なお、各分割領域における代表速度及び補正速度はズ
ーム操作方向に関係なく両操作方向において一種類に設
定され、補正方向のみを逆方向とするようにしている。
ーム操作方向に関係なく両操作方向において一種類に設
定され、補正方向のみを逆方向とするようにしている。
すなわち、操作方向が広角側から望遠側の場合は、RR
が逆に後ピン状態となるように移動するので、RRの補正
方向は理想的軌跡600に近づけるために常に至近側に移
動することになり、ズーム操作方向からRRの補正方向が
一儀的に決められ、プログラム等の簡略化を図ることが
できることになる。また、広角側から望遠側の場合に前
ピンとなるようにRRの代表速度を決めても良いことは言
うまでもない。
が逆に後ピン状態となるように移動するので、RRの補正
方向は理想的軌跡600に近づけるために常に至近側に移
動することになり、ズーム操作方向からRRの補正方向が
一儀的に決められ、プログラム等の簡略化を図ることが
できることになる。また、広角側から望遠側の場合に前
ピンとなるようにRRの代表速度を決めても良いことは言
うまでもない。
141はズーム操作検出部であるズームスイッチ(T,W)
で、ズーム操作がワイドからテレ方向か、テレからワイ
ド方向かに応じて方向データメモリー132からステップ
モーター112の回転方向がCPU 130に読み込まれる。CPU
130では、これらのデータメモリーから読み出した内容
と、AF装置135より読み込んだボケ情報とからレンズ群4
B駆動の為のステップモーター112の移動方向と速度を決
定すると共に、ズームスイッチ(T,W)の操作結果に応
じてバリエータレンズ駆動用のモーター140の駆動方向
を決定する。この後、2つのモーターが、ほぼ同時に動
くように、ステップモーター駆動パルス出力回路137へ
の出力と、ズームモータードライバー139への出力を行
なうものである。
で、ズーム操作がワイドからテレ方向か、テレからワイ
ド方向かに応じて方向データメモリー132からステップ
モーター112の回転方向がCPU 130に読み込まれる。CPU
130では、これらのデータメモリーから読み出した内容
と、AF装置135より読み込んだボケ情報とからレンズ群4
B駆動の為のステップモーター112の移動方向と速度を決
定すると共に、ズームスイッチ(T,W)の操作結果に応
じてバリエータレンズ駆動用のモーター140の駆動方向
を決定する。この後、2つのモーターが、ほぼ同時に動
くように、ステップモーター駆動パルス出力回路137へ
の出力と、ズームモータードライバー139への出力を行
なうものである。
第4図は上記したCPU 130の動作手順を説明する為の
フローチャートである。なお、このフローは例えば1/60
secで1周するように構成される。
フローチャートである。なお、このフローは例えば1/60
secで1周するように構成される。
ステップ101で、ビデオカメラ等の光学機器の電源がO
Nされる。この時点では不図示のフローにより、前述の
ステップモーター112のリセット動作が行なわれるもの
である。
Nされる。この時点では不図示のフローにより、前述の
ステップモーター112のリセット動作が行なわれるもの
である。
この後ステップ102で焦点検出結果により合焦か非合
焦かの判定がなされ、非合焦の場合にはステップ114のA
Fモードを合焦するまで行ない、例えば第7図においてR
Rの位置、点P5を理想的軌跡23に一致させるように、第
5図のV-RR曲線の被写体距離に応じた曲線に正しくRRを
位置させる。
焦かの判定がなされ、非合焦の場合にはステップ114のA
Fモードを合焦するまで行ない、例えば第7図においてR
Rの位置、点P5を理想的軌跡23に一致させるように、第
5図のV-RR曲線の被写体距離に応じた曲線に正しくRRを
位置させる。
次にステップ103にてズーム操作(ズームスイッチ141
の操作)が行なわれたかが判断される。ズーム操作が行
なわれていなければ、ステップ114の通常AFモードへと
進む。また、ズーム操作が行なわれている時には、ステ
ップ108でズーム中において合焦しているか否かをチェ
ックし、合焦していると判定されればステップ104に進
み、非合焦と判定されるとステップ112に進む。
の操作)が行なわれたかが判断される。ズーム操作が行
なわれていなければ、ステップ114の通常AFモードへと
進む。また、ズーム操作が行なわれている時には、ステ
ップ108でズーム中において合焦しているか否かをチェ
ックし、合焦していると判定されればステップ104に進
み、非合焦と判定されるとステップ112に進む。
ステップ104では、ズームエンコーダー及びステップ
モーターのパルスにより、バリエータレンズ2とコンペ
及びフォーカスを兼用するレンズ群(RRレンズ)4Bの位
置を検出する。この結果に基きステップ105にて、領域
データメモリーから第5図に示すマップ内で(V,RR)の
点が属している領域を検出し、ステップ106で、この領
域に対応して速度データーメモリーより前ピンに設定し
てある領域代表速度を読み出しこの結果をvnとする。な
お、この領域代表速度は、mm/sec等のディメンジョンの
他入力パルス間隔としてメモリーされていてもよい。そ
してステップ107で、ズーム操作方向が望遠側から広角
側か、広角側から望遠側かを読み出し、ステップ109及
びステップ110でRRレンズの駆動速度S=vn、ズーム操
作方向D=Dnを設定し、ステップ110で設定速度S、設
定方向Dで駆動する。
モーターのパルスにより、バリエータレンズ2とコンペ
及びフォーカスを兼用するレンズ群(RRレンズ)4Bの位
置を検出する。この結果に基きステップ105にて、領域
データメモリーから第5図に示すマップ内で(V,RR)の
点が属している領域を検出し、ステップ106で、この領
域に対応して速度データーメモリーより前ピンに設定し
てある領域代表速度を読み出しこの結果をvnとする。な
お、この領域代表速度は、mm/sec等のディメンジョンの
他入力パルス間隔としてメモリーされていてもよい。そ
してステップ107で、ズーム操作方向が望遠側から広角
側か、広角側から望遠側かを読み出し、ステップ109及
びステップ110でRRレンズの駆動速度S=vn、ズーム操
作方向D=Dnを設定し、ステップ110で設定速度S、設
定方向Dで駆動する。
一方、このズーム動作中にステップ108で非合焦と判
定されると、ステップ112において、RRの駆動速度Sを
代表速度Vnから補正速度Vcに切換え、ステップ113にお
いてRRの移動方向Dを補正方向Dcに切換て駆動する。
定されると、ステップ112において、RRの駆動速度Sを
代表速度Vnから補正速度Vcに切換え、ステップ113にお
いてRRの移動方向Dを補正方向Dcに切換て駆動する。
この場合における補正方向Dcは、各分割領域における
代表速度を望遠側から広角側へのズーム操作時に常に前
ピンとなるように設定していることから、第3図中符号
602に示す如く、どの分割領域においても無限方向側、
すなわち第1図中の撮像素子129側に設定され、理想的
軌跡600に補正速度Vcで接近し合焦する。
代表速度を望遠側から広角側へのズーム操作時に常に前
ピンとなるように設定していることから、第3図中符号
602に示す如く、どの分割領域においても無限方向側、
すなわち第1図中の撮像素子129側に設定され、理想的
軌跡600に補正速度Vcで接近し合焦する。
また補正速度Vcは、レンズシステムの機械的負荷等を
考慮して可能な限大きくすることが合焦するまでのタイ
ムロスを少なくすることから好ましい。
考慮して可能な限大きくすることが合焦するまでのタイ
ムロスを少なくすることから好ましい。
そして、代表速度及び移動方向の切換を行なって合焦
すると、再びステップ108からステップ104以下の動作で
ズーム操作を行ない、非合焦となると、上記したRRの速
度及び移動方向の補正を行ない、この動作を繰り返しな
がら理想的軌跡600をトレースし、ピンボケのないズー
ム操作を得ることができることとなり、ステップ108に
おける合焦、非合焦の判別に用いる閾値等の判別条件を
より厳しくすれば、第3図に示す段階状曲線のギザギザ
の段差が小さくなり、階段状曲線をより滑らかにして高
精度の合焦を維持したズーム操作を行なえる。
すると、再びステップ108からステップ104以下の動作で
ズーム操作を行ない、非合焦となると、上記したRRの速
度及び移動方向の補正を行ない、この動作を繰り返しな
がら理想的軌跡600をトレースし、ピンボケのないズー
ム操作を得ることができることとなり、ステップ108に
おける合焦、非合焦の判別に用いる閾値等の判別条件を
より厳しくすれば、第3図に示す段階状曲線のギザギザ
の段差が小さくなり、階段状曲線をより滑らかにして高
精度の合焦を維持したズーム操作を行なえる。
他方、ズーム操作が広角側から望遠側の場合には、RR
が逆に後ピンとなるように移動し、非合焦と判定された
ときのRRの補正方向が被写体側に向け移動する点を除い
て、上記した望遠側から広角側のズーム操作の場合と同
じようにしてRRの駆動制御が行なわれる。
が逆に後ピンとなるように移動し、非合焦と判定された
ときのRRの補正方向が被写体側に向け移動する点を除い
て、上記した望遠側から広角側のズーム操作の場合と同
じようにしてRRの駆動制御が行なわれる。
すなわち本実施例は、望遠側から広角側のズーム操作
の際に前ピン、広角側から望遠側の操作の際に後ピンと
なるようにRRの移動を予め設定しているので、非合焦の
場合にRRの補正方向を見つけ出すための処理を必要とす
ることなく、予めズーム操作方向に応じて決められた補
正方向にRRを移動させるだけで直ちに合焦させることが
できるので、合焦のための処理時間を短縮でき、撮影者
がボケの発生に気付くことなくズーム操作を行なうこと
ができる。
の際に前ピン、広角側から望遠側の操作の際に後ピンと
なるようにRRの移動を予め設定しているので、非合焦の
場合にRRの補正方向を見つけ出すための処理を必要とす
ることなく、予めズーム操作方向に応じて決められた補
正方向にRRを移動させるだけで直ちに合焦させることが
できるので、合焦のための処理時間を短縮でき、撮影者
がボケの発生に気付くことなくズーム操作を行なうこと
ができる。
実施例2 第18図は本発明の実施例2を示すフローチャートであ
る。
る。
本実施例は、第20図に示す、V-RR特性曲線において、
被写体距離に対応する理想的軌跡900の概ね頂点を示す
点Bを定めておき、においてこのB点を境にしてVの位
置が広角側にあるか、又は望遠側にあるかにより、非合
焦時におけるRRの補正を変えるようにしたもので、上記
した実施例1に、ステップ701及びステップ702を加え、
ステップ701において、Vの位置がB点を境にして広角
側にあるか、又は望遠側にあるかを判別し、広角側にあ
れば上記の実施例1と同様にステップ112及びステップ1
13を実行して、RRを補正速度Vcで所定の方向Dcで駆動
し、望遠側にあればステップ702においてRRの移動をス
トップする。
被写体距離に対応する理想的軌跡900の概ね頂点を示す
点Bを定めておき、においてこのB点を境にしてVの位
置が広角側にあるか、又は望遠側にあるかにより、非合
焦時におけるRRの補正を変えるようにしたもので、上記
した実施例1に、ステップ701及びステップ702を加え、
ステップ701において、Vの位置がB点を境にして広角
側にあるか、又は望遠側にあるかを判別し、広角側にあ
れば上記の実施例1と同様にステップ112及びステップ1
13を実行して、RRを補正速度Vcで所定の方向Dcで駆動
し、望遠側にあればステップ702においてRRの移動をス
トップする。
第20図において、望遠側から広角側へのズーム移動に
際しRRは符号901、905で示すように前ピン状態で移動
し、広角側から望遠側へのズーム移動に際しRRは符号90
7及び903で示すように後ピン状態で移動する。ここで、
望遠側から広角側へのズーム操作時において、Vが点B
よりも望遠側に存在していた場合に非合焦であると判断
された場合、RRが前ピン状態にあることから、RRの移動
を停止(符号902で示す補正速度を零)しておけば、V
が広角側へ移動することで合焦側に近づくことになる。
また同様に、広角側から望遠側へのズーム操作時におい
て、Vが点Bよりも望遠側に存在していた場合に非合焦
であると判断された場合、RRが後ピン状態であることか
ら、RRの移動を停止(符号903で示す補正速度を零)し
ておけば、Vが望遠側へ移動することで合焦側に近づく
ことになる。
際しRRは符号901、905で示すように前ピン状態で移動
し、広角側から望遠側へのズーム移動に際しRRは符号90
7及び903で示すように後ピン状態で移動する。ここで、
望遠側から広角側へのズーム操作時において、Vが点B
よりも望遠側に存在していた場合に非合焦であると判断
された場合、RRが前ピン状態にあることから、RRの移動
を停止(符号902で示す補正速度を零)しておけば、V
が広角側へ移動することで合焦側に近づくことになる。
また同様に、広角側から望遠側へのズーム操作時におい
て、Vが点Bよりも望遠側に存在していた場合に非合焦
であると判断された場合、RRが後ピン状態であることか
ら、RRの移動を停止(符号903で示す補正速度を零)し
ておけば、Vが望遠側へ移動することで合焦側に近づく
ことになる。
一方、点Bよりも広角側において、補正速度906,908
を停止させると、Vは合焦方向から離れる方向に移動し
ていくので、この場合には上記した実施例1と同様の補
正処理を行なっている。
を停止させると、Vは合焦方向から離れる方向に移動し
ていくので、この場合には上記した実施例1と同様の補
正処理を行なっている。
なお、本実施例においては望遠側から広角側への移動
時にRRを前ピンとなるようにしているが、逆に後ピンと
なるようにしても良く、この場合はステップ701におけ
る判断がV>Bとなり、逆に点Bよりも広角側における
RRの補正速度を零に設定し、望遠側における補正処理を
実施例1と同様に行なう。
時にRRを前ピンとなるようにしているが、逆に後ピンと
なるようにしても良く、この場合はステップ701におけ
る判断がV>Bとなり、逆に点Bよりも広角側における
RRの補正速度を零に設定し、望遠側における補正処理を
実施例1と同様に行なう。
すなわち実施例1では、点Bよりも望遠側における領
域でRRをズームのための移動方向と逆方向に移動させる
補正を行なっているが、本実施例によれば点Bよりも望
遠側における補正速度を全て零に設定することにより、
細かな方向転換を伴う補正速度の制御が省略できて動作
が滑らかとなるばかりでなく、駆動モーターや駆動機構
に与える負荷を少なくすることができる。
域でRRをズームのための移動方向と逆方向に移動させる
補正を行なっているが、本実施例によれば点Bよりも望
遠側における補正速度を全て零に設定することにより、
細かな方向転換を伴う補正速度の制御が省略できて動作
が滑らかとなるばかりでなく、駆動モーターや駆動機構
に与える負荷を少なくすることができる。
実施例3 第19図は実施例3を示す。
本実施例は、各分割領域においてRRの補正速度Vnc及
び補正方向Dncを予め設定し、ステップ801,及びステッ
プ802において、これらの補正速度Vnc及び補正方向Dnc
を読み取り、非合焦と判定されると、読み取った補正速
度Vnc及び補正方向DncでRRを駆動制御するようにしてい
る。
び補正方向Dncを予め設定し、ステップ801,及びステッ
プ802において、これらの補正速度Vnc及び補正方向Dnc
を読み取り、非合焦と判定されると、読み取った補正速
度Vnc及び補正方向DncでRRを駆動制御するようにしてい
る。
すなわち、本実施例では補正速度及び補正方向を各分
割領域において夫々設定しているので、最適な補正処理
が行なえ、スムーズな合焦補正を行なうことができる。
割領域において夫々設定しているので、最適な補正処理
が行なえ、スムーズな合焦補正を行なうことができる。
なお上記した各実施例においては、レンズタイプとし
て第14図に示したタイプのものについて説明したが、第
17図のようなレンズタイプ等でも実施可能である。
て第14図に示したタイプのものについて説明したが、第
17図のようなレンズタイプ等でも実施可能である。
[発明の効果] 本発明によれば、第1レンズの移動の際に、第2レン
ズを合焦位置よりピントをずらすように強制的に移動さ
せ、前記焦点検出手段による焦点情報に基づき前記第2
レンズを合焦方向に向かうように切換え移動させる制御
を繰り返し行うので、ピントにずれが生じてくると、合
焦位置から強制移動によるピントをずらす方向とは逆の
方向に第2レンズを移動させれば良いので、迅速な合焦
動作が行える。
ズを合焦位置よりピントをずらすように強制的に移動さ
せ、前記焦点検出手段による焦点情報に基づき前記第2
レンズを合焦方向に向かうように切換え移動させる制御
を繰り返し行うので、ピントにずれが生じてくると、合
焦位置から強制移動によるピントをずらす方向とは逆の
方向に第2レンズを移動させれば良いので、迅速な合焦
動作が行える。
第1図は本発明による光学機器におけるレンズ位置制御
装置の実施例1のズームレンズの断面図、第2図は第1
図のズームレンズを駆動制御する制御装置の回路図、第
3図は第1図に示すズームレンズの2つの可動レンズの
使用領域及びRRレンズ群の駆動方法を示す図、第4図は
本発明を実施する光学機器(第1図、第2図)の動作を
示すフローチャート、第5図は本発明が実施される光学
機器としてのズームレンズにおいて2つの可動レンズの
相対的位置関係を被写体距離毎に表示するとともに本発
明の原理を説明するために用いられるマップ、第6図は
第5図を本発明の原理に従って分割したズーム、第7図
は第6図の一部を拡大して従来の制御方式の原理を説明
した図、第8図は第6図と同様に本発明の原理に従って
別の分割方法で第5図を分割した図、第9図は本発明を
適用し得ない従来の慣用的なズームレンズのレンズ構成
を示した図、第10図(a)及び(b)は前記の慣用的ズ
ームレンズにおけるバリエータレンズの移動特性とコン
ペンセータレンズの移動特性とを示した図、第11図及び
第12図は第9図の慣用的なズームレンズにおける第1群
レンズの位置と被写体距離との関係を示した図、第13図
は第9図のズームレンズにおいてバリエータレンズとコ
ンペンセータレンズとの連動を行なわせるために採用さ
れている機械的制御機構を示した図、第14図は本発明の
適用対象となるズームレンズのレンズ構成を示した図、
第15図は第14図に示したズームレンズにおいてバリエー
タレンズ(V)とリレー後方レンズ(RR)との相対的位
置関係を被写体距離毎に表示した図、第16図(A)は第
14図に示したズームレンズを制御するための公知の制御
方式を示した概略図、第16図(B)〜(D)はAF原理の
説明図、第17図は他のズームレンズのレンズ構成を示し
た図、第18図は実施例2のフローチャート、第19図は実
施例3のフローチャート、第20図は実施例2のリレー後
方レンズ(RR)の駆動方法を示す図である。 1……第1群レンズ、2……第2群レンズ 3……第3群レンズ、4……第4群レンズ 4A……リレー前方レンズ 4B……リレー後方レンズ
装置の実施例1のズームレンズの断面図、第2図は第1
図のズームレンズを駆動制御する制御装置の回路図、第
3図は第1図に示すズームレンズの2つの可動レンズの
使用領域及びRRレンズ群の駆動方法を示す図、第4図は
本発明を実施する光学機器(第1図、第2図)の動作を
示すフローチャート、第5図は本発明が実施される光学
機器としてのズームレンズにおいて2つの可動レンズの
相対的位置関係を被写体距離毎に表示するとともに本発
明の原理を説明するために用いられるマップ、第6図は
第5図を本発明の原理に従って分割したズーム、第7図
は第6図の一部を拡大して従来の制御方式の原理を説明
した図、第8図は第6図と同様に本発明の原理に従って
別の分割方法で第5図を分割した図、第9図は本発明を
適用し得ない従来の慣用的なズームレンズのレンズ構成
を示した図、第10図(a)及び(b)は前記の慣用的ズ
ームレンズにおけるバリエータレンズの移動特性とコン
ペンセータレンズの移動特性とを示した図、第11図及び
第12図は第9図の慣用的なズームレンズにおける第1群
レンズの位置と被写体距離との関係を示した図、第13図
は第9図のズームレンズにおいてバリエータレンズとコ
ンペンセータレンズとの連動を行なわせるために採用さ
れている機械的制御機構を示した図、第14図は本発明の
適用対象となるズームレンズのレンズ構成を示した図、
第15図は第14図に示したズームレンズにおいてバリエー
タレンズ(V)とリレー後方レンズ(RR)との相対的位
置関係を被写体距離毎に表示した図、第16図(A)は第
14図に示したズームレンズを制御するための公知の制御
方式を示した概略図、第16図(B)〜(D)はAF原理の
説明図、第17図は他のズームレンズのレンズ構成を示し
た図、第18図は実施例2のフローチャート、第19図は実
施例3のフローチャート、第20図は実施例2のリレー後
方レンズ(RR)の駆動方法を示す図である。 1……第1群レンズ、2……第2群レンズ 3……第3群レンズ、4……第4群レンズ 4A……リレー前方レンズ 4B……リレー後方レンズ
フロントページの続き (72)発明者 和田 宏之 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン株式会社玉川事業所内 (56)参考文献 特開 昭61−264307(JP,A) 特開 昭63−17420(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/08 G02B 7/10
Claims (3)
- 【請求項1】光軸に沿って移動させて変倍を行う第1レ
ンズと、変倍時の像面の位置ずれを補正するために光軸
に沿って移動する第2レンズと、像の焦点検出を行う焦
点検出手段と、変倍時の前記像面の位置ずれを補正する
ために前記第2レンズを移動制御する制御手段と、を有
し、前記制御手段は前記第1レンズの移動の際に、前記
第2レンズを合焦位置よりピントをずらすように強制的
に移動させ、前記焦点検出手段による焦点情報に基づき
前記第2レンズを合焦方向に向かうように切換え移動さ
せる制御を繰り返し行うことを特徴とする光学機器。 - 【請求項2】前記制御手段は、前記第1レンズと前記第
2レンズの位置及び前記第1レンズの移動方向に基づ
き、前記第2レンズが合焦位置よりピントをずらす第1
の移動速度を決定し、且つ前記第2レンズを合焦方向に
向かわせる第2の移動速度を決定することを特徴とする
請求項1に記載の光学機器。 - 【請求項3】前記制御手段は、前記第1レンズの位置が
所定の範囲の際に、前記第2の移動速度を速度零に決定
することを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63139619A JP2795439B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 光学機器 |
US07/359,730 US5005956A (en) | 1988-06-01 | 1989-05-31 | Lens position control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63139619A JP2795439B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 光学機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01307710A JPH01307710A (ja) | 1989-12-12 |
JP2795439B2 true JP2795439B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=15249508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63139619A Expired - Lifetime JP2795439B2 (ja) | 1988-06-01 | 1988-06-07 | 光学機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2795439B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2204684A2 (en) | 2009-01-06 | 2010-07-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens control apparatus, optical apparatus, and lens control method |
US8135268B2 (en) | 2009-01-14 | 2012-03-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens control apparatus, optical apparatus and lens control method |
US9191565B2 (en) | 2012-01-13 | 2015-11-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens unit, image pickup apparatus, and methods of controlling lens unit and image pickup apparatus |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4364078B2 (ja) * | 2004-06-30 | 2009-11-11 | イーストマン コダック カンパニー | 撮像方法及び撮像装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0654366B2 (ja) * | 1985-05-20 | 1994-07-20 | ウエスト電気株式会社 | ズ−ミング方法およびズ−ミング装置 |
JPH07119876B2 (ja) * | 1986-06-18 | 1995-12-20 | ミノルタ株式会社 | 合焦検出装置 |
-
1988
- 1988-06-07 JP JP63139619A patent/JP2795439B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2204684A2 (en) | 2009-01-06 | 2010-07-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens control apparatus, optical apparatus, and lens control method |
US8520129B2 (en) | 2009-01-06 | 2013-08-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens control apparatus, optical apparatus, and lens control method |
US8135268B2 (en) | 2009-01-14 | 2012-03-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens control apparatus, optical apparatus and lens control method |
US9191565B2 (en) | 2012-01-13 | 2015-11-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens unit, image pickup apparatus, and methods of controlling lens unit and image pickup apparatus |
US9794466B2 (en) | 2012-01-13 | 2017-10-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens unit, image pickup apparatus, and methods of controlling lens unit and image pickup apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01307710A (ja) | 1989-12-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |