JP2780250B2 - 親水性表面処理剤、親水性表面処理浴及びアルミニウム材の表面処理方法 - Google Patents
親水性表面処理剤、親水性表面処理浴及びアルミニウム材の表面処理方法Info
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Description
ミニウム材の親水性表面処理剤、親水性表面処理浴、こ
れを用いた表面処理方法及び親水性皮膜を有するアルミ
ニウム材に関し、更に詳しくは熱交換器のアルミニウム
製フィン等のアルミニウム材に耐食性及び親水性を有す
る皮膜を形成せしめる親水性表面処理剤、親水性表面処
理浴、これを用いた表面処理方法及び親水性皮膜を有す
るアルミニウム材に関する。
れた加工性および熱伝導性を有し、熱交換器に広く利用
されている。空調システムの普及に伴って冷房、除湿及
び冷暖房兼用型空調機が増加し、これらの空調機の熱交
換部には一般にアルミニウム合金製フィンが使用されて
いる。
ン表面に凝縮水として付着する傾向がある。これを防止
するためにフィン表面を撥水性にすることが考えられる
が、そうすると凝縮水はフィン上に半球状に付着した
り、フィン間にブリッジ状に存在することになり、空気
のスムーズな流れを防げ、通風抵抗を増大させる。この
ようにフィン表面を撥水性にすることは逆に熱交換効率
を低下させることになる。
性に優れているが、凝縮水がフィン表面に長期間滞留す
ると、酸素濃淡電池の形成あるいは大気中の汚染成分が
次第に付着、濃縮されて水和反応や腐食反応が促進され
る。この腐食生成物はフィン表面に堆積し、熱交換特性
を害することは勿論であるが、冬期の暖房運転時には、
白い微粉となって送風機により温風と共に排出される。
フィンの耐食性を向上させると同時に、その表面の親水
性をも増大させることを目的として、上記両性質を兼備
する皮膜をフィン表面に形成する試みがなされている。
と有機質皮膜を形成させる方法とに大別される。無機質
皮膜を形成させる方法としては、例えばクロメート系化
成処理により耐食性皮膜を付与した後、ケイ酸塩系(特
開昭56−13078 号及び同50−38645 号)の親水性皮膜を
形成させる方法がある。また、ベーマイト系処理皮膜を
用いる方法が特開昭56−108071号に開示されている。し
かしながら、かかる無機質皮膜は親水性に優れている
が、シリカ及びベーマイト皮膜特有の臭気を空調機から
発して不快感があり、またプレコート処理に適用した場
合は、カット時に皮膜にクラックが入って耐食性が低下
したり、裁断時の工具摩耗が著しいという欠点がある。
は、例えば水溶性あるいは水分散性高分子樹脂にシリカ
微粒子を配合した水溶液を塗布した後、加熱硬化させて
親水性皮膜を形成する方法(特開昭55− 99976号、同53
−125437号、同55−164264号) が代表的である。しかし
シリカ微粒子を含有しているため、プレコート処理に適
用した場合は、カット時に皮膜にクラックが入って耐食
性が低下し、また裁断時の工具摩耗が著しい。その上親
水性がやや劣り、更に軽微ながらシリカ特有の臭気を空
調機から発し、不快感があるという問題がある。なお、
特開昭55−164264号には水溶性メラミン、アルキド、ポ
リエステル、アクリルを同一の目的に用いることが記載
されているが、その性能はまだ十分ではない。
フィンの両面に、固形成分で、水性塗料用樹脂100 重量
部と、界面活性剤5〜95重量部と、合成シリカ5〜65重
量部とからなる水性皮膜を形成し、これを120 〜200 ℃
で10〜40分間焼き付けることにより、最終的に3〜20μ
mの皮膜層をフィン表面に形成した熱交換器を開示して
いる。この皮膜層は、すぐれた耐食性と硬度を有する
が、シリカ特有の臭気を発する欠点を有していた。
ム材の表面にアルカリシリケートと、カルボニル基を有
する低分子量の有機化合物と、水溶性の高分子量有機化
合物とからなる皮膜をフィン上に焼き付けた熱交換器を
開示している。しかし、この皮膜もシリケート系物質特
有の臭気が欠点である。
樹脂を設け、第二層として水溶性セルロース樹脂を設け
た構造の皮膜を有する熱交換器用のアルミニウム製フィ
ン (特開昭61-101798 号) があるが、この皮膜は耐水溶
解性に劣っている。
ム薄板の表面に耐食性皮膜として水溶性アクリル樹脂又
は水溶性ウレタン樹脂からなる有機皮膜、若しくはクロ
メート皮膜、ベーマイト皮膜又は陽極酸化皮膜からなる
無機皮膜を形成し、その上に親水性皮覆層として水溶性
セルロース樹脂又はポリビニルアルコールの1種又は2
種からなる有機化合物と、メラミン樹脂等の有機硬化剤
とからなる皮覆層を形成した熱交換器フィン材を開示し
ている。しかしながらこの親水性皮膜も親水性や耐水溶
解性が不十分である。
化メチルセルロールなどの水溶性セルロース樹脂又はそ
の変性物100 重量部に、水溶性アミノ樹脂5〜50重量部
を含有させた表面処理用樹脂組成物を開示している。こ
こで、水溶性セルロース樹脂の変性物として、水溶性セ
ルロース樹脂とN-メチロールアクリルアミド等の親水性
合成高分子との混合物を使用しており、水溶性アミノ樹
脂として、メチル化尿素等を使用している。しかし、こ
の組成物は、十分な親水性と臭気(ロウ付け加工時の加
熱による)抑制効果をともに満たすことができない。
算で、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩及び
/又はカリウム塩5〜25重量部と、カルボキシメチルセ
ルロースのアンモニウム塩25〜50重量部と、N−メチロ
ールアクリルアミド25〜70重量部とからなる成分の合計
100重量部に対して、ポリアクリル酸 1.5〜15重量部
と、ジルコニウム化合物 8.6〜9重量部(Zrとして)と
を含有する親水性表面処理剤、処理浴及び処理方法を開
示しているが、親水持続性の点で十分とはいえない。
換器フィンの表面処理技術では、十分な親水性及び親水
持続性(以下単に親水(持続)性という)及び耐食性を
有するとともに良好な膜強度を有し、臭気のない皮膜を
得ることができない。
耐食性、耐水溶解性、耐溶剤性などが良好で加工時など
におけるクラック発生がなく、かつ不快臭を発生しない
熱交換器のフィン等に用いる親水性皮膜を形成するため
の表面処理剤、表面処理浴、これを用いた表面処理方
法、及び表面に親水性皮膜を有するアルミニウム材を提
供することである。
は、フィンに成形加工する前に加工油を塗布し、成形加
工後は溶剤又はアルカリ脱脂液で洗浄し、エアコンに組
み込まれた後は年に1〜2回の頻度でアルカリ洗浄液で
洗浄することがあるので、良好な耐アルカリ性を有する
ことが要求される。
(持続)性、耐食性、耐水溶解性、耐溶剤性が良好であ
るとともに、不快臭を発生せず、耐アルカリ性が一層向
上した熱交換器のフィン用親水性皮膜を形成するための
表面処理剤、表面処理浴、これを用いた表面処理方法、
及び表面に親水性皮膜を有するアルミニウム材を提供す
ることである。
面処理剤は、固形分換算で、カルボキシメチルセルロー
スのナトリウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部
と、カルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜
50重量部と、N−メチロールアクリルアミド25〜70重量
部からなる成分の合計100 重量部に対して、ポリアクリ
ル酸5〜50重量部とポリエチレンオキサイド5〜50重量
部とを含有することを特徴とする。
は、固形分換算で、カルボキシメチルセルロースのナト
リウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部と、カルボ
キシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜50重量部
と、N-メチロールアクリルアミド25〜70重量部からなる
成分の合計100 重量部に対して、ポリアクリル酸5〜50
重量部とポリエチレンオキサイド5〜50重量部とを含有
することを特徴とする。
ミニウム材に脱脂後化成処理を施した上で、カルボキシ
メチルセルロースのナトリウム塩及び/又はカリウム塩
5〜25重量部と、カルボキシメチルセルロースのアンモ
ニウム塩25〜50重量部と、N−メチロールアクリルアミ
ド25〜70重量部からなる成分の合計100 重量部に対し
て、ポリアクリル酸5〜50重量部とポリエチレンオキサ
イド5〜50重量部とを含有する親水性表面処理剤で処理
することを特徴とする。
は、固形分換算で、カルボキシメチルセルロースのナト
リウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部と、カルボ
キシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜50重量部
と、N-メチロールアクリルアミド25〜70重量部からなる
成分の合計100 重量部に対して、ポリアクリル酸5〜50
重量部とポリエチレンオキサイド5〜50重量部とからな
る親水性皮膜を有することを特徴とする。
は、固形分換算で、カルボキシメチルセルロースのナト
リウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部と、カルボ
キシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜50重量部
と、N−メチロールアクリルアミド25〜70重量部とから
なる成分の合計 100重量部に対して、ポリアクリル酸5
〜50重量部と、ポリエチレンオキサイド5〜50重量部
と、ジルコニウム化合物0.6〜9重量部(Zrとして)と
を含有することを特徴とする。
固形分換算で、カルボキシメチルセルロースのナトリウ
ム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部と、カルボキシ
メチルセルロースのアンモニウム塩25〜50重量部と、N-
メチロールアクリルアミド25〜70重量部とからなる成分
の合計100 重量部に対して、ポリアクリル酸5〜50重量
部と、ポリエチレンオキサイド5〜50重量部と、ジルコ
ニウム化合物 (Zrとして)0.6〜9重量部とを含有するこ
とを特徴とする。
処理を施したアルミニウム材に、カルボキシメチルセル
ロースのナトリウム塩及び/又はカリウム塩5 〜25重量
部と、カルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩25
〜50重量部と、N−メチロールアクリルアミド25〜70重
量部とからなる成分の合計 100重量部に対して、ポリア
クリル酸5〜50重量部と、ポリエチレンオキサイド5〜
50重量部とジルコニウム化合物 0.6〜9重量部(Zrとし
て)とを含有する親水性表面処理剤で処理することを特
徴とする。
脂処理を施した後に化成処理を施したアルミニウム材
に、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩及び/
又はカリウム塩5〜25重量部と、カルボキシメチルセル
ロースのアンモニウム塩25〜50重量部と、N−メチロー
ルアクリルアミド25〜70重量部とからなる成分の合計 1
00重量部に対して、ポリアクリル酸5〜50重量部と、ポ
リエチレンオキサイド5〜50重量部と、ジルコニウム化
合物 0.6〜9重量部(Zrとして)とを含有する親水性表
面処理剤で処理することを特徴とする。
材は、固形分換算で、カルボキシメチルセルロースのナ
トリウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部と、カル
ボキシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜50重量部
と、N−メチロールアクリルアミド25〜70重量部とから
なる成分の合計 100重量部に対して、ポリアクリル酸5
〜50重量部と、ポリエチレンオキサイド5〜50重量部
と、ジルコニウム化合物0.6〜9重量部(Zrとして)と
を含有する親水性表面処理皮膜を有することを特徴とす
る。
トリウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部と、カル
ボキシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜50重量部
と、N−メチロールアクリルアミド25〜70重量部からな
る成分の合計100 重量部に対して、ポリアクリル酸5〜
50重量部とポリエチレンオキサイド5〜50重量部とを含
有することを特徴とする本発明の第一の親水性表面処理
剤について説明する。
モニウム塩として使用するカルボキシメチルセルロース
としては重合度30〜800 のものを使用する。重合度が3
0未満であると耐水溶解性が低く、また 800を超えると
高粘度になり、作業性が低下する。好ましい重合度は80
〜500 である。
塩及びカリウム塩は親水性を付与する作用を有する。こ
の作用を有効に発揮するためには親水性表面処理剤中に
おけるカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩及び
/又はカリウム塩の量は5〜25重量部である。5重量部
未満だと親水性(水の接触角で表わす)が低く、25重量
部を超えると臭気の問題が生じる。好ましい含有量は9
〜16重量部である。
ム塩は臭気を低下させる作用を有する。この作用を有効
に発揮するためには親水性表面処理剤中におけるカルボ
キシメチルセルロースのNH4 塩の含有量は25〜50重量
部であり、25重量部未満だと臭気抑制効果が不十分であ
り、50重量部を超えると親水性が低下する。好ましい含
有量は30〜45重量部である。
/又はK塩とNH4 塩との比率は重量で0.1:1 〜1:1 で
ある。Na塩及び/又はK塩がNH4 塩の0.1 未満であ
ると親水性が不十分であり、逆に1を超えると臭気抑制
効果が不十分となる。Na塩及び/又はK塩/NH4 塩
の好ましい配合比は 0.2〜0.53である。
膜の密着性を向上させるとともに耐水溶解性を向上させ
る作用を有する。N−メチロールアクリルアミドの含有
量は25〜70重量部であり、25重量部未満だと皮膜の密着
性(造膜性)及び耐水溶解性が不十分であり、70重量部
を超えると親水性が低下する。なおN−メチロールアク
リルアミドに対するカルボキシメチルセルロースのNa
塩及び/又はK塩とNH4 塩との合計の比率は0.43〜3.
0 であり、0.43未満だと親水性が不十分であり、3.0 を
超えると造膜性及び耐水溶解性に劣る皮膜が形成され
る。好ましい比率は0.64〜1.56である。
する。ポリアクリル酸の含有量は、カルボキシメチルセ
ルロースのナトリウム塩及び/ 又はカリウム塩、カルボ
キシメチルセルロースのアンモニア塩及びN-メチロール
アクリルアミドの合計 100重量部に対して、5〜50重量
部である。5重量部未満だと親水性持続向上効果が不十
分であり、50重量部を超えると耐水溶解性が低下する。
お、本発明においてポリアクリル酸は〔CH2 CH-COOH 〕
n により表される構造単位からなるものに限られず、メ
チル基等の置換基を有するものも包含する。
酸とコンプレックスを形成し、親水持続性向上及び加熱
後の臭気抑制に寄与する。ポリエチレンオキサイドの含
有量は、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩及
び/又はカリウム塩、カルボキシメチルセルロースのア
ンモニア塩及びN-メチロールアクリルアミドの合計 100
重量部に対して、5〜50重量部である。5重量部未満だ
と親水持続性向上効果が不充分であり、50部を超えると
耐水溶解性が低下する。好ましい含有量は10〜30重量部
である。またポリエチレンオキサイドとポリアクリル酸
の比率は、好ましくは 0.5〜 2.0であり、より好ましく
は 0.7〜 1.5である。本発明に用いるポリエチレンオキ
サイドは、一般式HOCH2 CH2 O[CH2 CH2 O]n H で表さ
れ、好ましい数平均分子量は5〜 150万で、より好まし
くは、15〜 110万である。
成分の他に、さらにジルコニウム化合物とを含有するこ
とを特徴とする。この場合、固形分換算で、カルボキシ
メチルセルロースのナトリウム塩及び/又はカリウム塩
5〜25重量部と、カルボキシメチルセルロースのアンモ
ニウム塩25〜50重量部と、N−メチロールアクリルアミ
ド25〜70重量部の合計100 重量部に対して、ジルコニウ
ム化合物の含有量は0.6 〜9重量部(Zrとして) であ
る。
ロゲン化物、酸素酸塩、有機酸塩又は錯塩で水溶性であ
り、かつ処理液中で安定なものを単独で又は2種以上組
合わせて使用する。具体的には、ZrO 2 、ZrO 2 ・xH2
O 、 M2 ZrO 3 (ジルコニウム酸及び酸塩)、ZrO 3 ・
2H2 O 、K 4 ZrO 4 ・2H2 O 2 ・2H2 O (ペリオクソジ
ルコニウム酸塩)等の酸化物及びその関連化合物、ZrCl
2 、ZrBr2 、ZrI 2 、ZrCl3 、ZrBr3 、ZrI 3 、ZrF
4 、ZrCl4 、ZrBr4 、ZrI 4 、ZrOCl 2 ・8H2 O、Zr2
O 3 Cl2 等のハロゲン化物、Zr(NO 3 ) 4 ・5H2 O 、Zr
O(NO3 ) 2 ・2H2O 、Zr(SO 4 ) 2 、Zr(SO 4 ) 2 ・4H
2 O 、ZrO(SO4 ) 、ZrO(H 2 PO4 ) 2 、ZrP 2 O 7 、Zr
SiO 4 、ZrCO4 ・ZrO 2 ・8H2 O (塩基性炭酸ジルコニ
ウム)等の酸素酸塩、Zr(CH 3 CO2 ) 4 、ZrO(CH3 C
O2 ) 2 等の有機酸塩、M 2 〔ZrF 8 〕(ヘキサフルオ
ロジルコニウム酸及び酸塩)、M 4 〔ZrF 8 〕( オクタ
フルオロジルコニウム(IV)酸及び酸塩)、M 4 〔Zr(C
2 O 4 ) 4 〕(テトラオクサラトジルコニウム(IV)酸
及び酸塩)、(C5 H 5 ) 2 ZrBr2 等の酸及び錯塩が使用
可能である。ただし、M はアルカリ金属を示す。特に好
ましいジルコニウム化合物は、ヘキサフルオロジルコニ
ウム酸及び酸塩、オクタフルオロジルコニウム酸及び酸
塩、テトラオクサラトジルコニウム塩等、また酸素酸塩
では塩基性炭酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、硫酸
ジルコニウム等である。
してカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、及び
/ 又はカリウム塩、カルボキシメチルセルロースのアン
モニウム塩、及びN-メチロールアクリルアミドの合計 1
00重量部に対して 0.6〜9重量部である。 0.6重量部未
満だと耐アルカリ性及び耐食性向上効果が不十分であ
り、9重量部を超えると処理液粘度が上昇し、塗布作業
が困難となる。好ましくは1〜5重量部である。
は上記必須成分以外に、界面活性剤、防カビ剤、防腐剤
等を含有してもよい。
及びアニオン系があるが、親水性持続性及び塗布作業性
の観点からアニオン系が好ましい。アニオン系界面活性
剤として、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ア
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ア
ルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンス
ルホン酸−ホルマリン縮合物のナトリウム塩等を使用す
ることができる。アニオン系界面活性剤の添加量は1〜
10重量部であり、1重量部未満だと添加効果が不十分で
あり、10重量部を超えると耐水溶解性が低下する。
ウム塩、含窒素硫黄化合物、含ハロゲン窒素硫黄化合
物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(BI
T)、有機ヨウ素系化合物、ベンズイミダゾール系化合
物等を使用することができる。添加量は0.15〜1.5 重量
部であるのが好ましい。
用いる場合には、上記の添加剤に加えて、フッ酸を含有
することができる。
直接親水化処理を施す場合、造膜性を向上し、耐食性、
耐アルカリ性を向上する作用がある。添加量は親水性被
膜が乾燥被膜で0.05〜0.5g/m2 になるように濃度調整
された処理液中 2.5〜100ppmである。2.5ppm未満では効
果がなく、100ppmを超えてもそれに見合う効果の向上が
ない。
ミニウム合金からなる素材をいう)に親水性皮膜を形成
する本発明の第一及び第二表面処理浴は、前記の第一及
び第二親水性表面処理剤を適宜希釈して製造する。表面
処理浴の組成はそれぞれ上記した通りであるが、その濃
度は浸漬法、スプレー法、刷毛塗り法等によりアルミニ
ウム材表面に0.05〜0.5 g/mgの親水性皮膜を形成するこ
とが可能な濃度とする。一般には表面処理浴中の固形成
分の濃度が10〜200g/リットルとなるように調整する。
塗装作業中に溶液の成分が変化するようであれば、初期
の組成を維持するように適宜成分の追加を行う。
処理を行う。脱脂処理としてはトリクロルエチレン、パ
ークロルエチレン、ガソリン、ノルマルヘキサン等によ
る溶剤脱脂と、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケ
イ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等のアルカリ溶液に
よるアルカリ脱脂のいずれでもよい。
る。耐食性皮膜はクロメート処理により得ることができ
る。クロメート処理は無水クロム酸と硫酸、硝酸、フッ
酸、リン酸等に添加剤を加えて調整された処理液により
行う。無機酸としてリン酸を使用するリン酸クロメート
系と、その他の酸を用いるクロミウムクロメート系とが
あるが、後者の方が耐食性が良好である。クロメート処
理は処理液中への浸漬や、処理液のスプレー等により行
うことができるが、複雑な形状の熱交換器のフィンに対
しては浸漬法が簡便で好ましい。クロメート処理により
得られる耐食性皮膜はCr量で3〜50mg/m2 である。3
mg/m2 未満だと耐食性が不十分であり、50mg/m2 を
超えると親水性皮膜との反応が起こって親水性が低下す
る。耐食性皮膜を形成したアルミニウム材料は水洗す
る。水洗は流水により10〜30秒程度行うのが好ましい。
もよい。この場合皮膜クロム量は5〜30mg/m2 が好ま
しい。
よい。ジルコニウム系処理剤としてポリアクリル酸とジ
ルコンフッ化物との混合物等がある。この皮膜中のZr量
は 0.1〜40mg/m2 である。Cr量と同様にZr量が 0.1mg
/m2 未満であると耐食性が十分でなく、40mg/m2 を
超えると親水性がかえって低下する。ジルコニウム系処
理をクロメート処理の上に重ねて行うと一層効果が大き
い。
塗装を施すことにより一層良好な耐食性を付与すること
ができる。これにはレゾール型水溶性フェノール樹脂
(フェノールとホルマリンとのアルカリ触媒下での初期
重合物)が好ましく、例えば群栄化学(株)のレヂトッ
プPL-2761, PL-2717や荒川化学(株)のタマノール721,
722等を使用することができる。フェノール系プライマ
ーはフェノール樹脂の他にメラミン樹脂を含有してもよ
い。メラミン樹脂としてはメチル化、エチル化及び/又
はブチル化した水溶性メラミン樹脂が好ましく、含有量
はフェノール樹脂50〜100 重量%に対して50重量%以下
である。その他に折曲げ加工性等の加工性や塗布作業性
を向上するためにアクリル系樹脂等を混合することがで
きる。フェノール樹脂系プライマーは塗布後 180〜280
℃の温度で10秒〜1分間焼付けを行う。塗膜は 0.5〜2
g/m2 の範囲が好ましく、0.5g/m2 未満だと耐食性
が不十分であり、2g/m2 を超えると熱交換率が低下
するだけでなく、コスト高になる。
釈して表面処理浴とし、これを用いて、以上に説明した
脱脂処理を施したアルミニウム材上に、化成処理層を介
して親水性表面処理剤を塗布する。これにはロールコー
ト法、バーコート法、浸漬法、スプレー法、刷毛塗り法
等が可能である。例えばロールコート法による場合、塗
布後 150〜200 ℃で10秒〜1分間乾燥することにより親
水性皮膜を得る。親水性皮膜の膜厚は塗布量で表すと0.
05〜0.5 g/m2 であり、0.05g/m2 未満であると親
水性が不十分であり、 0.5g/m2 を超えるとコスト高
になると同時に、それに見合う効果の向上が得られな
い。
処理を行う。
二の親水性表面処理剤を直接塗布する(第二の表面処理
方法)ことができるが、より高い耐食性、耐アルカリ性
を要求する場合には脱脂後化成処理により耐食性皮膜を
形成し、その後本発明の第二の親水性表面処理剤を塗布
する(第三の表面処理方法)。耐食性皮膜はクロメート
処理により得ることができる。
シ樹脂系等のプライマー塗装を施すことにより一層良好
な耐食性を付与することができる。なお脱脂処理、クロ
メート処理、プライマー塗装及び親水性表面処理剤の塗
布については前述した第一の親水性表面処理剤による方
法と同様に行う。
明する。
(「サーフアルコート 430A/430B」、日本ペイント
(株)製)をバーコート法により塗布し、 150℃で15秒
間乾燥し、Zrが5mg/m2 の耐食性皮膜を形成した。
セルロースのナトリウム塩及びアンモニウム塩、N−メ
チロールアクリルアミド、ポリアクリル酸及びポリエチ
レンオキサイドを含有する親水性表面処理剤をバーコー
ト法で塗布し、 200℃で30秒間乾燥することにより親水
性皮膜を形成した。親水性皮膜の膜厚は 0.2g/m2で
あった。なお上記親水性表面処理剤は界面活性剤として
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムを
上記必須成分の合計 100重量部に対して5重量部の割合
で含有し、かつ防カビ剤としてベンズイミダゾール系化
合物及び含窒素硫黄系化合物を各0.25重量部の割合で含
有していた。
り臭気試験、耐水溶解性試験、親水持続性試験及び耐食
性試験を行った。
いう)を 180℃で3分間加熱した直後、直接嗅ぐことに
より臭気試験を行った。評価基準は以下の通りである。 ◎: 全く臭気を感じない ○: ほとんど臭気を感じない △: 明らかに臭気を感じる ×: 強い臭気を感じる
から下記式により水溶解率を求めた。 水溶解率=[(初期皮膜量−24時間浸漬後の皮膜量)÷
初期皮膜量]×100
る。 水溶解率 ◎: 10%未満 ○: 10%以上30%未満 △: 30%以上50%未満 ×: 50%以上
道水)に当て、7時間80℃で乾燥することからなるサイ
クルを20回繰り返した後で、乾燥した親水性皮膜に対し
て下記の通り水滴の接触角測定を行った。
オメータにより接触角を測定した。接触角の評価基準は
以下の通りである。 接触角 ◎: 20°未満 ○: 20°以上30°未満 △: 30°以上40°未満 ×: 40°以上
500時間行い、その後平面部における白錆発生の面積率
で耐食性を評価した。 白錆発生面積率 ◎: 0 ○: 0%を超え10%未満 △: 10%以上50%未満 ×: 50%以上 結果を第1表に示す。
ルコニウム系皮膜のZr量を 0.1mg/m2 とし、親水性表
面処理剤の組成を第1表に示す通りとした以外同じ条件
で親水性皮膜を形成し、同じ試験を行った。結果を第1
表に示す。
ルコニウム系皮膜のZr量を40mg/m2 とした以外同じ条
件で親水性皮膜を形成し、同じ試験を行った。結果を第
1表に示す。
量が2mg/m2 のZr系耐食性皮膜を形成し、その後アル
サーフ 407/47(日本ペイント(株)製)でリン酸クロメ
ート処理を行い、Cr量がそれぞれ3mg/m2 ( 実施例
8)、20mg/m2(実施例9)及び50mg/m2 (実施例1
0) のクロメート系耐食性皮膜を形成した。その上に第
1表に示す組成の親水性表面処理剤による親水性皮膜を
形成した。試験結果を同様に第1表に示す。
430BによるZr系耐食性皮膜を形成することなしに、直接
アルサーフ 407/47 によりCr量がそれぞれ3mg/m2 (
実施例11) 、20mg/m2 ( 実施例12) 及び50mg/m2 (
実施例13) のクロメート系皮膜を形成し、その上に実施
例6と同じ組成の親水性皮膜を形成した。試験結果を第
1表に示す。
わりに塗布型クロメート処理剤としてサーフアルコート
427を使用して、Cr量がそれぞれ5mg/m2 (実施例14)
、15mg/m2 ( 実施例15) 及び30mg/m2 ( 実施例16)
のクロメート系皮膜を形成した以外同様にして耐食性
皮膜及び親水性皮膜を形成した。また、実施例17〜20
は、第1表に示す組成の親水性皮膜を形成した。試験結
果を第1表に示す。
ト450 (日本ペイント(株)製)を用い、膜厚がそれぞ
れ 0.5g/m2 ( 実施例21) 及び 2.0g/m2( 実施例2
2) のプライマーを形成した後、実施例6と同じ組成の
親水性表面処理剤により膜厚 0.2g/m2 の親水性皮膜
を形成した。得られた親水性皮膜に対して上記と同じ試
験を行った。結果を第1表に示す。
トリウム塩(山陽国策パルプ株式会社製 APP84) (2)カルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩(ダ
イセル化学工業株式会社製 DN-10L ) (3)N−メチロールアクリルアミド(総研化学株式会社
製 N-MAM P) (4)ポリアクリル酸(日本純薬株式会社製、ジュリマーA
C-10L) (5)ポリエチレンオキサイド(住友精化株式会社製、PEO
-1 )
ウム塩の代わりにカリウム塩を用いた以外同様にして親
水性皮膜を形成した。得られた親水性皮膜について同じ
試験を行った結果、臭気は◎、耐水溶解性は◎、水の接
触角は◎及び耐食性は○であった。
430Bによりジルコニウム系耐食性皮膜(Zr量5mg/
m2 )を形成し、その上に第2表に示す組成の親水性表
面処理剤により親水性皮膜を形成した。得られた各サン
プルの親水性皮膜に対して、実施例1と同じ試験を行っ
た。結果を第2表に示す。
シメチルセルロースのナトリウム塩及びアンモニウム
塩、N−メチロールアクリルアミド、ポリアクリル酸、
ポリエチレンオキサイド及びジルコニウム化合物を含有
する親水性表面処理剤をバーコート法で塗布し、 200℃
で30秒間乾燥することにより親水性皮膜を形成した。親
水性皮膜の膜厚は0.2g/m2 であった。なお上記親水性
表面処理剤は界面活性剤としてアルキルジフェニルエー
テルジスルホン酸ナトリウムを上記必須成分の合計 100
重量部に対して5重量部の割合で含有し、かつ防カビ剤
としてベンズイミダゾール系化合物及び含窒素硫黄系化
合物を各0.25重量部の割合で、またフッ酸を、乾燥被膜
重量が0.2g/m2 になるように濃度調整された処理剤中
で25ppm となる割合でそれぞれ含有していた。
試験、(2) 耐水溶解性試験、(3) 親水持続性試験、(4)
耐食性試験を実施例1と同様の方法で行い、さらに耐ア
ルカリ性試験を行った。
(日本ペイント(株)製 )脱脂液中に下記の条件で浸漬
し、水道水で10秒間洗浄した後、浸漬前後の皮膜を観察
比較した。
ウム塩の代わりにカリウム塩を用いた以外同様にして親
水性皮膜を形成した。得られた親水性皮膜について同じ
試験を行った。結果を第4表に示す。
O を用いた以外実施例1と同様にして親水性皮膜を形成
した。得られた親水性皮膜について同じ試験を行った。
結果を第4表に示す。
サーフ 407/47によりCr量がそれぞれ3mg/m2 、20mg
/m2 及び50mg/m2 のリン酸クロメート系皮膜を形成
し、その上に第3表に示す組成の親水性皮膜を形成し
た。試験結果をそれぞれ第4表に示す。
わりにクロミウムクロメート系化成処理剤としてアルサ
ーフ600 を使用して、Cr量が20mg/m2 のクロメート系
皮膜を形成し、その上に第3表に示す組成の親水性皮膜
を形成した。試験結果をそれぞれ第4表に示す。
ノール樹脂系プライマー塗料としてサーフアルコート45
0(日本ペイント(株)製)を塗布・焼付けし、膜厚がそ
れぞれ 0.5g/m2 及び2.0g/m2 のプライマーを形成
した。次いで第3表に示す組成の親水性表面処理剤によ
り膜厚0.2g/m2 の親水性皮膜を形成した。得られた親
水性皮膜に対して上記と同じ試験を行った。結果を第4
表に示す。
国策パルプ株式会社製、APP84) (2)カルボキシメチルセルロースのカリウム塩(ダイセ
ル化学工業株式会社製、酸型CMC をKOH で中和しpH6 と
したもの) (3)カルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩(ダ
イセル化学工業株式会社製、DN-10L) (4)N-メチロールアクリルアミド(総研化学株式会社
製、N-MAM P) (5)ポリエチレンオキサイド(住友精化株式会社製、PEO
-1 数平均分子量15〜40万) (6)ポリエチレンオキサイド(住友精化株式会社製、PEO
-3 数平均分子量60〜110 万) (7)ポリアクリル酸(日本純薬株式会社製、AC-10L) (8)H 2 ZrF 6 (森田化学工業株式会社製) 、量はZrと
して表示。 (9)炭酸ジルコニウムアンモニウム(第一稀元素化学工
業株式会社製、ジルコゾールAC-7) 、量はZrとして表
示。 *:塗布重量 (mg/m2 ) **:アルサーフ407/47( リン酸クロメート系) ***:アルサーフ600(クロミニウムクロメート系) ****:サーフアルコート450(フェノール樹脂系プラ
イマー)
5表に示す組成の親水性表面処理剤により親水性皮膜を
形成した。得られた各サンプルの親水性皮膜に対して、
実施例24と同じ試験を行った。結果を第6表に示す。
トリウム塩(山陽国策パルプ株式会社製 APP84) (2) カルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩(ダ
イセル化学工業株式会社製 DN-10L ) (3) N−メチロールアクリルアミド(総研化学株式会社
製 N-MAM P) (4) ポリエチレンオキサイド(住友精化株式会社製 PEO
-1 ) (5) ポリアクリル酸(日本純薬株式会社製 AC-10L) (6) 森田化学工業株式会社製、量はZrとして表示。
より形成した親水性皮膜においては、ポリアクリル酸と
ポリエチレンオキサイドとがコンプレックスを形成する
ことにより、良好な親水(持続)性及び耐水溶解性を有
するのみならず、臭気が著しく抑制されており、また耐
食性も良好である。特に、ジルコニウム化合物を含有す
る本発明の第二の親水性表面処理剤により形成した親水
性表面処理膜は、上記の性質に加え、耐アルカリ性が一
層向上されており、熱交換器用アルミニウム製フィン材
等の親水化処理に好適である。
Claims (6)
- 【請求項1】 固形分換算で、カルボキシメチルセルロ
ースのナトリウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部
と、カルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜
50重量部と、N−メチロールアクリルアミド25〜70重量
部からなる成分の合計100 重量部に対して、ポリアクリ
ル酸5〜50重量部とポリエチレンオキサイド5〜50重量
部とを含有することを特徴とする親水性表面処理剤。 - 【請求項2】 固形分換算で、カルボキシメチルセルロ
ースのナトリウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部
と、カルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜
50重量部と、N-メチロールアクリルアミド25〜70重量部
及びからなる成分の合計100 重量部に対して、ポリアク
リル酸5〜50重量部とポリエチレンオキサイド5〜50重
量部とを含有することを特徴とする親水性表面処理浴。 - 【請求項3】 脱脂後化成処理を施した後に、カルボキ
シメチルセルロースのナトリウム塩及び/又はカリウム
塩5〜25重量部と、カルボキシメチルセルロースのアン
モニウム塩25〜50重量部と、N−メチロールアクリルア
ミド25〜70重量部からなる成分の合計100 重量部に対し
て、ポリアクリル酸5〜50重量部とポリエチレンオキサ
イド5〜50重量部とを含有する親水性表面処理剤で処理
することを特徴とするアルミニウム材の表面処理方法。 - 【請求項4】 固形分換算で、カルボキシメチルセルロ
ースのナトリウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部
と、カルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜
50重量部と、N−メチロールアクリルアミド25〜70重量
部とからなる成分の合計 100重量部に対して、ポリアク
リル酸5〜50重量部と、ポリエチレンオキサイド5〜50
重量部と、ジルコニウム化合物 0.6〜9重量部(Zrとし
て)とを含有することを特徴とする親水性表面処理剤。 - 【請求項5】 固形分換算で、カルボキシメチルセルロ
ースのナトリウム塩及び/又はカリウム塩5〜25重量部
と、カルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩25〜
50重量部と、N-メチロールアクリルアミド25〜70重量部
とからなる成分の合計100 重量部に対して、ポリアクリ
ル酸5〜50重量部と、ポリエチレンオキサイド5〜50重
量部と、ジルコニウム化合物(Zr として)0.6〜9重量部
とを含有することを特徴とする親水性表面処理浴。 - 【請求項6】 脱脂処理を施した後に、カルボキシメチ
ルセルロースのナトリウム塩及び/又はカリウム塩5〜
25重量部と、カルボキシメチルセルロースのアンモニウ
ム塩25〜50重量部と、N−メチロールアクリルアミド25
〜70重量部とからなる成分の合計 100重量部に対して、
ポリアクリル酸5〜50重量部と、ポリエチレンオキサイ
ド5〜50重量部と、ジルコニウム化合物 0.6〜9重量部
(Zrとして)とを含有する親水性表面処理剤で処理する
ことを特徴とするアルミニウム材の表面処理方法。
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