JP2779325B2 - ボコーダーにおける前処理の相関関係式を用いたピッチ検索時間短縮方法 - Google Patents
ボコーダーにおける前処理の相関関係式を用いたピッチ検索時間短縮方法Info
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Description
におけるピッチ検索の方法に関するもので、具体的には
音声信号のピッチ検索時に前処理用の自己相関関係法に
よって予備ピッチを求めてから、その求められた予備ピ
ッチに対してのみピッチフィルターの係数を求めて従来
のピッチ検索の時間を短縮させるCELP(Code excited l
inearprediction)のボコーダーからの前処理の自己相
関関係式による処理時間の短縮法に関するものである。
いては伝送チャンネルの帯域幅を効率的に使用し、また
高い音質を得るために各種のボコーダー理論を利用して
音声符号化器(ボコーダー)を実現している。
さんの計算量を必要とし、特にピッチ検索の部分はボコ
ーダー技法から必要とする全体の計算量の50%以上を
占める。この音声信号を符号化するためのボコーダー技
法は大別すると波形符号化法,ソース符号化法,混成符
号化法によって区分される。
慮するときボコーダー用として一番望ましい技法が混成
符号化法である。この混成符号化法は声道(vocal trac
k)フィルターを線形の予測分析法によってモデリング
し、残りの残留信号はそのままに伝送する符号化法であ
り、RELP法,VSELP法,CELP法等がある。
番音質が優秀であると知られているものとしてはCELPボ
コーダーである。
析して必要なパラメータを抽出し、このパラメータを利
用して音声信号を合成してからこの合成信号と入力の音
声信号を比較する方法を使用しているので低い伝送率に
おいても大変優秀な音質の音声信号を合成して比較しな
ければならないし、またそれによる尨大な計算を遂行し
なければならない。したがって、前記CELP方法を使用す
るボコーダーにおいては実時間の具現の難しさがある。
必要とする部分はコードブックから入力の励起信号を探
す過程とピッチフィルターの係数を求める過程である。
部分であるピッチ分析は音声信号の自己相関関係に該当
するピッチ周期に関する情報を得る過程であるが、CELP
符号化器の全体の計算量の50%以上を占める部分であ
るので、この部分の改善は全体の符号化器に多大な影響
を及ぼし、音声信号におけるピッチ分析の区間が一定の
大きさ以上に増される場合、音質が急速度に低下するの
で普通5msから10msの間に決定して計算量を最小
化し音質を低下させないようにしなければならない。
普通にピッチフィルターのパラメータであるピッチ遅延
値(L)とピッチ利得(b)を求めることにおいて音質
が優秀な閉ループの構造を使用するが、閉回路の構造に
おいてはピッチ遅延を20から147までの値に制限す
る。
に対するそれぞれの合成音声を生成してから、合成音声
と入力音声の差に対する自乗の誤差を求める。
遅延値とピッチ利得値が決定される。CELPボコーダーは
大別すると符号化(Encoding)部分と復号化(Decodin
g)部分に大分されるが、添付した図1は符号化部分に
対するブロック図である。
secにサンプリングされてボコーダーの入力として入力
されると20msに該当するサンプル(160sample
s)を一つのフレーム(frame)として音声信号を処理す
る。即ち、CELPボコーダーからは一つのフレーム(16
0samples)の音声信号を入力として受け入れて図1の
ように音声のホルマント(formant)の成分を示す10
個のLPC係数を求めてから量子化の誤差に強いLSP周波数
に変換する。
クパラメータを得るためにピッチ検索とコードブック検
索の過程を経るようになる。ピッチ検索は音質の低下を
防止するために5msの音声信号(40sample)に対し
て一度ずつ遂行する。このため、一つのフレームに4回
のピッチ検索の過程を経るようになる。ピッチ検索の過
程においては合成音声を作って入力音声と比較して誤差
が最小になるピッチ遅延値とピッチ利得を探す。
図示しているフローチャートである。CELPボコーダーに
おける一般的なピッチ検索の方法は入力音声と合成音声
を比較してその誤差が最小になるピッチ遅延値を探す方
法である。その過程を観察してみると、まず入力の音声
信号からホルマント合成フィルター(I/A(z))の
ZIR(Zero Input Response)を除算した信号をe(n)
であるとし、e(n)が認識加重化フィルター(W
(z))をへた信号をx(n)とする。
は次のようである。
の入力音声のホルマントの残留成分および以前のフレー
ムのピッチフィルターの出力を加重フィルター(H
(z))を通過させて得る。
る。
とpL(n)との畳み込み(Convolution)として得る。
p L (n)は、ピッチ遅延値(L)に対するピッチフィ
ルターの予測出力である。
応(impulse response)である。
yL(n)を求めてから二つの信号の差に対する自乗の
誤差を次のような式によって求める。
である。
まで1ずつ増加させながら128回の閉ループに対する
計算をして、その中の誤差が一番小さいときL値がピッ
チ遅延によって決定される。即ち、最適のピッチ遅延値
と利得を求めるためには128回の閉ループに対する計
算を恒常反復するので一つのピッチパラメータ値を求め
るための計算量が過度に多大になる問題点がある。
記の問題点を解決するためにピッチ検索時に前処理用の
自己相関関係法によって予備ピッチを求めてから、その
求められた予備ピッチに対してのみピッチフィルターの
係数を求めてピッチ検索を減らすことにその目的があ
る。
めの本発明の音声信号の処理方法は、音声信号の残留信
号から合成された合成音声信号のピッチ遅延値から前処
理の自己相関関係式によって予備ピッチを求める段階
と、前記予備ピッチに対するピッチフィルターの係数を
計算する段階とを備え、前記前処理の相関関係式は次の
表現式によって定義される。
を、s(k)は前記残留信号の谷を、n=0は前記ピー
クの頂点を、そしてk=0は前記谷の頂点を示すことを
特徴とする。
式は次の表現式によって定義され、前記ピッチフィルタ
ーの係数を計算する段階は、前記予備ピッチの組み合せ
に対し、数2の式(a)の相関関係に代入して最大のE
(Li)を成すLiをピッチフィルターのピッチ遅延値
Lとして決定し、前記ピッチフィルターの係数を数2の
式(b)によって決定する段階を含む。
説明する。
処理用システムの構成図である。マイクロホン(10
0)を通じて音波が電気信号に変換されると電気信号は
増幅器(101)を通じて増幅されて一定なレベルに高
める。
た電気信号の成分は音声信号の場合に20Hz〜20K
Hz範囲の周波数を持つ成分で構成される。
には擬似伝達の情報成分のみ包含するとよいので低域通
過フィルター(LPF)(102)を通じて擬似伝達の情
報成分の周波数の範囲である4KHz以上の周波数の成
分は除去される。
去する理由はこの音声信号をディジタルに変換したとき
1秒の当り処理するデータ数を減らすためである。4K
Hz以下の信号成分のみ残して低域フィルタリングした
信号に対してコンピューターによって前記信号を処理す
るためにはディジタル信号に変換しなければならない
が、これはアナログをディジタルに変換する変換器(1
03)(Analog to Digital Converter)によって標本
化する。
ト(Nyquist)の標本化の理論により信号の最大周波数
(ここでは4KHz)の2倍である8KHzとする。ま
た、一つの標本の当りの電圧レベルを量子化しなければ
ならないが、電話の音質を基準とするため12ビット
(212=4096)のレベルを使用した。
ル音声信号はマイクロプロセッサー(106)から計算
および処理するために入力ポート(104)を通じて入
力される。その入力された音声信号のデータはソフトウ
ェアの処理過程を通じて処理してから、必要によりメモ
リー(105)に貯蔵させるか、また伝送チャンネル
(121)に伝送するために入力/出力ポート(12
0)に出力する。
読み出されたデータや、伝送チャンネル(121)を通
じて入力されたデータを使用して復号化の過程を通じて
音声信号を合成する。このようにマイクロプロセッサー
(106)によって復号化の処理が完了された合成の音
声信号はよく処理されたかをスピーカー(111)を通
じて聴取するために出力ポート(107)に伝達され
る。出力ポート(107)にデータが伝達されるとこれ
がディジタルをアナログに変換する変換器(108)
(Digital to Analog Converter)に伝達される。
位にディジタル値がアナログ値に変換される。
調波が包含された個別信号となっているので低域通過フ
ィルター(109)に通過させて基本帯域の信号のみ残
されるように処理する。
(111)を駆動することができるように、増幅器(1
10)から増幅してスピーカー(111)に供給する。
このようにして処理されて信号をスピーカー(111)
が音圧波に変換するので人間の耳を通じて聴取される。
手順を図示しているフローチャートであって、具体的に
はピッチ検索の方法を図示しているフローチャートであ
る。
(230)は従来の信号の処理方法に追加された本発明
の信号の処理方法の重要な部分を示す。
(230)を除外した残りのブロックとしてピッチ遅延
L値を20から147まで1ずつ増加させながら128
回の閉ループに対する計算をして誤差が一番小さい値を
ピッチ遅延Lに定める。
点線(230)の内部の機能を追加に挿入して自己相関
関係が大きな区間を検出し、その残りは“0”に代置す
ることによって閉ループの計算時に省略の区間はピッチ
遅延値(L)から除外した。
部分は従来の方法においては“L=L+1”であったの
で総128回の閉ループを遂行した。ただし、Ksは、
除外されないピッチ遅延値(L)の間隔(予備ピッチの
インターバル)である。
間を除外し閉ループを遂行する。音声信号から波形のピ
ークの為主にピッチを検出する場合に顕著なピークが存
在する時間の遅延に対してのみ自己相関関係が高く存在
する。ピッチ検索時には残留信号s(n)に対して時間
の遅延による相関関係値E(L)を次の(1)式のよう
に計算される。
り、Lは時間の遅延を示す。
た相関関係の値はピッチ周期の毎に100%に近接した
値が得られ、類似な程度がどの程度であるかはピッチ検
索の区間内にいる波形の周期性と波形の振幅の変化によ
り異なる。
数倍に該当する毎に相関関係が最大値を成すことにな
る。CELPボコーダーからピッチ検索の過程は残留信号に
より合成された合成の音声信号が原来の音声信号と一番
類似に示すピッチ遅延値(L)とこのときのピッチ利得
(b)を求めるが、このときは時間の遅延による相関関
係が最大の場合を探すとよい。相関関係が最大となる場
合の時間の遅延を探すためにはピッチが存在可能な領域
を順に調査してみなければならない。
時間の間所要されるので、本発明においては前処理の相
関関係式によって相関関係が高くなっている区間を予め
把握して、これらの区間に対してのみ本格的なピッチ検
索法を遂行してピッチ検索の時間を減らす方法を適用し
た。音声信号のピッチは音声波形の反復されるピークか
らピークまでまたは谷から谷までに定義される。
場合には顕著なピークが存在する時間の遅延に対しての
み自己相関関係が高く存在する。反面、波形の谷によっ
てピッチを検出する場合には顕著な谷が存在する時間の
遅延に対してのみ自己相関関係が高く存在する。
できるとしたら、このときの相関関係は次の(2)式の
ように計算される。
を示しており、s(k)は残留信号の波形の谷を示して
おり、n=0はピークの頂点を、そしてk=0は谷の頂
点を示している。
の頂点n=0を基準としてn+1からn−1まで考慮し
たことはインパルス性の雑音によって相関関係の値が大
きな影響を受けないようにするためである。顕著な波形
のピークを基準としてピッチ周期に該当するピークを探
す方法は、式(2)の相関関係の値がピークの頂点の毎
に最大の相関関係のピークを成す原理を適用するとよ
い。
算すると、波形のピークが存在するときごとに相関関係
の値が正のピークを成すことになる。
する頂点の区間は予備ピッチと考慮してこれらの組合せ
{L1,L2,…,LN-1}を作るようになる。検出され
た予備ピッチの組合せに対して前記式(1)の相関関係
式に代入して最大のE(Li)を成すLiをピッチフィル
ターのピッチ遅延値Lとして決定し、ピッチフィルター
の係数は次の(3)式によって決定する。
のには一つの標本のピッチ遅延の当りの6回の乗算、1
0回の加算、1回の比較が追加されるが、前記式(1)
を計算しなければならない予備ピッチの個数が減少する
ので全体のピッチ検索の時間がかなり減少される。検出
されることができる予備ピッチの個数はピッチ周期の間
に示す第1ホルマントの周波数に関係する。
750Hzの間に存在するので、ピッチ検索の区間に波
形のピークが一番多くある場合には750Hz/(80
00/147)=13.78個程度である。順次のピッ
チ検索法の場合には前記式(1)を128回遂行しなけ
ればならないが、本発明から提案した方法は簡単な前処
理の演算のみ追加することによって前記式(1)の演算
は14回以下に減少される。
ができる場合には現在のフレームが無声音,混合音,背
景雑音等であると考慮されることができるが、ピッチ検
索は有声音の場合に意味があるので予備ピッチの個数を
14個までに制限することができる。
関関係が高い区間のみをピッチ検索に適用してCELPボコ
ーダーの実現時に音質の低下のなしにボコーダー全体の
処理過程の37.5%以上を減らすことができる。
ital Signal Processor)チップとしてもCELPボコーダ
ーを実時間に具現することができる。
処理過程を他のサービス機能のため使用することができ
るので経済的なCELPボコーダーシステムを設計すること
ができる。
に直接的な影響を及ぶので携帯用ボコーダーの使用時間
を延長させることができるので商品の対外的な競争力を
高める効果がある。
信号の処理装置の回路構成図である。
ローチャートである。
ーチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 音声信号の残留信号から合成された合成
音声信号のピッチ遅延値から前処理の自己相関関係式に
よって予備ピッチを求める段階と、 前記予備ピッチに対するピッチフィルターの係数を計算
する段階とを備え、 前記前処理の相関関係式は次の表現式によって定義さ
れ、 【数1】 ここでs(n)は前記残留信号のピークを、s(k)は
前記残留信号の谷を、n=0は前記ピークの頂点を、そ
してk=0は前記谷の頂点を示すことを特徴とするボコ
ーダーにおける前処理の相関関係式を用いたピッチ検索
時間短縮方法。 - 【請求項2】 前記ピッチフィルターの係数を計算する
段階は、 前記予備ピッチの組み合せに対し、数2の式(a)の相
関関係に代入して最大のE(Li)を成すLiをピッチ
フィルターのピッチ遅延値Lとして決定し、 前記ピッチフィルターの係数を数2の式(b)によって
決定する段階を含むことを特徴とする請求項1記載のボ
コーダーにおける前処理の相関関係式を用いたピッチ検
索時間短縮方法。 【数2】
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