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JP2624521B2 - 放電加工機の電極ガイド装置 - Google Patents

放電加工機の電極ガイド装置

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JP2624521B2
JP2624521B2 JP63203789A JP20378988A JP2624521B2 JP 2624521 B2 JP2624521 B2 JP 2624521B2 JP 63203789 A JP63203789 A JP 63203789A JP 20378988 A JP20378988 A JP 20378988A JP 2624521 B2 JP2624521 B2 JP 2624521B2
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Japan
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嘉博 小倉
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オグラ宝石精機工業株式会社
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、放電加工機の電極ガイド装置の改良に関す
るものである。
[従来の技術] 放電加工機は、電極を被加工物の上面から下面方向に
(ワイヤカット放電加工機)、または被加工物の片面上
に(型彫り放電加工機)微小間隙を走行させながら、電
極と被加工物との間に加工液を媒体としてパルス放電を
行い、それによって被加工物に所望の加工を行うもので
ある。
このワイヤカット放電加工機にせよ、型彫り放電加工
機にせよ、各メーカー間に非常に多くの機種があり、同
一メーカーの中でも、各種の機能に応じて、本体の形状
のみならず、付加されている部材が極めて多岐に亙って
いる。
その付加されている部材の中の重要なものに、電極を
支持し、ガイドする電極ガイドがある。一般にはこの電
極ガイドは、支持金具によって放電加工機本体に取り付
けられている。これらの部材の名称は、放電加工機の各
メーカーの設計思想によって非常にまちまちであり、業
界においても統一されたものがない現状であるが、理解
の便宜のためにここでは、電極ガイドの構成要素を主ガ
イド、サブガイドと呼称し、この電極ガイドを支持する
金具をガイドホルダーと呼称し、これらの電極ガイド及
びガイドホルダーを総称して電極ガイド装置と呼ぶこと
にする。この電極ガイドは、走行する電極による摩耗と
放電による電蝕に耐えさせるために、主ガイドは主にダ
イヤモンドが使用されており、現在はそれを挟持して補
助するサブガイド部材としてサファイア、セラミックス
等が使用され、その一つ一つガイドホルダーの先端部内
に挿入されるという工程を経てガイドホルダーが完成さ
れている。その上でこのガイドホルダーは、放電加工機
本体に着脱自在に取り付けられるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] 上記のごとく、ガイドホルダーの先端部内に電極ガイ
ドを固着するためには、サブガイド、主ガイド、更に必
要に応じてもう一つのサブガイドの順にこれらを一つず
つガイドホルダー内に圧入して行き、接着剤及びまたは
カシメ等でガイドホルダーの先端部分に固着させるので
あるが、極めて狭い箇所の中で行う作業であり、同軸度
を出すことは極めて難しい工程であった。また同軸度を
出すためにこれらをガイドホルダー内に圧入する際に、
ダイヤモンドその他がもろいためにカケを生ずるという
問題点があった。
更に、被加工物の加工の形態により、異なった大きさ
を有する電極(普通のもので、0.01〜0.10mm間に10サイ
ズ程度の種類がある)に変える必要や、電極の走行を斜
めに行う必要等があり、従ってそれに応じた大きさや形
状と透孔を有する電極ガイドに変えねばならないのであ
るが、上記のごとく電極ガイドとガイドホルダーとは一
体的に固着されているので、ガイドホルダー全体を取り
替えねばならず、従って、ユーザーは電極の大きの種類
に応じた透孔を有する電極ガイドが固着されたガイドホ
ルダーの多種類を在庫しておかねばならないという不都
合があった。
また更に、放電加工機は、その使用目的、用途及び各
メーカーの設計思想に応じて多くの機種があり、ガイド
ホルダーもそれに応じた形状及びサイズとなるため、標
準化されておらず、のガイドホルダーの先端部内に取り
付けられる電極ガイドも、ガイドホルダーに応じた形状
及びサイズとなるため、これも標準化されていない。前
記のごとく、ガイドホルダーは放電加工機本体に着脱自
在に取り付けられているので取り替えることが出来る
が、そのガイドホルダーは、放電加工機の同一メーカー
の機種の中でも互換性がなく、当然のこと乍ら他メーカ
ー間では全く互換性がない。
つまり、ユーザーは、電極ガイドが固着されたガイド
ホルダーを非常に多種類及び多数在庫しておかねばなら
ないという問題点があった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の課題に鑑みて、従来はガイドホルダ
ー内に固着されている電極ガイドをカートリッジ化する
ことにより、またそのカートリッジ化された電極ガイド
即ちカートリッジガイドをガイドホルダーに着脱可能な
らしめることにより解決せんとするものである。即ち従
来、各メーカーの夫々が、放電加工機の機能、形状に応
じてガイドホルダー並びその先端部内に固着する電極ガ
イドを設計しており、電極ガイドが固着された形でガイ
ドホルダーが提供されてきた次第であるが、本発明は、
これに対して先ずカートリッジ化された互換性及び汎用
性を有し、それ自身が着脱自在であるる電極ガイド即ち
カートリッジガイドを構成し、且つ標準化して、ガイド
ホルダーに着脱自在に取付可能にすることにより、上記
の課題を解決しようとするものである。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明する。
第1図に3種類のカートリッジの実施例を示す。図
中、1は主ガイド、2及び3はサブガイド、4はスリー
ブ、5は主ガイド支持材、6は電極を導入する方向、7
はスリーブの周囲に切られたネジ部である。
主ガイド1は、電極の走行により最も摩耗を受ける箇
所であるから、素材はダイヤモンドが望ましい。その中
心に電極が挿通される透孔が構成されており、その透孔
は上下の開口部において末広がり状となっている。これ
は被加工物の加工形態に応じて電極が斜めに走行する場
合に対応するためと、また電極の導入を円滑にさせるた
めでもある。一般にワイヤカット放電加工機にあって
は、被加工物の上下の二方向に同種の電極ガイドが上下
対称的に装置されるものであるが、本図において被加工
物の図示は省略されている。第1図aはおよび第1図b
は、カートリッジガイドが被加工物の下方にある場合、
第1図cは、カートリッジガイドが被加工物の上方にあ
る場合を示している。
サブガイド2及び3は、ダイヤモンドに次いで硬質で
あり、非導電性のサファイアを素材としているが、これ
に限られるものではなく、セリミックスその他でもよ
い。サブガイドの中、主ガイドに対して被加工物側に付
着されるものをサブガイド2とし、反対側に付着される
ものをサブガイド3とする。サブガイドの透孔が外方に
末広がりになっているのは、電極の導入を円滑にさせる
ためと、または電極が斜めに走行する場合に対応させる
ためである。
更に第1図cの場合に、スリーブの周囲に被加工物と
反対側の端部にネジ部7が切られている。これは図示は
省略するが、ガイドホルダー8の先端部に対応するネジ
を設けた場合に螺合するためのものである。第1図cに
おいて示すように、サブガイド2を使用していないの
は、被加工物と主ガイド間の距離が短い方が加工の精度
を一般に高められるからである。
またサブガイド3は、被加工物に対して主ガイドの外
側になるので、電蝕の影響も少なく、従って必ずしも非
導電性である必要はなく、耐蝕性のある金属で代用する
ことも可能である。
スリーブ4は、本実施例の場合、耐蝕性のある金属を
使用して、主ガイド、サブガイドの緊締を図っている
が、金属に限られるものではない。何れの場合でも、非
導電性の薄膜をコーティングすれば電蝕を防ぐ効果を増
すことができる。また第1図bにおいて、サブガイド2
の先縁がスリーブ4より突出しているが、これは、それ
によりスリーブ4の電蝕をいくらかでも防ぐためであ
る。
主ガイド支持材5は、主ガイド1をサブガイド2、3
及びスリーブ4に、より密着化させるための素材で、こ
の場合焼結体を使用しているが、必ずしも必要なもので
はなく、またこの部分をサブガイド2または3で補うこ
とも可能である。
電極ガイド装置の要部を図2、図3に示す。両図中第
1図と同じ箇所は同一番号で示す。両図ともガイドホル
ダー8の先端部周囲にネジ部7を設け、この上にカート
リッジガイドを載置してから、ネジの切られている別の
部材である輪8'をはめ込み、カートリッジガイドをガイ
ドホルダー8に締めつける機構を示す縦断面図である。
第2図の場合は、輪8'のネジ部7の反対側の端部におけ
る鈞部9でカートリッジガイドをガイドホルダー8に締
めつけており、第3図の場合は、カートリッジガイドの
スリーブ4の鈎部9(L字型部分)の箇所で、カートリ
ッジガイドをガイドホルダー8に締めつけている。
尚、カートリッジガイドをガイドホルダーに、或は直
接放電加工機本体に着脱自在に取り付ける機構は、上記
に限られず、種々の着脱手段が考えられること勿論であ
る。
[作用と効果] 本発明による放電加工機の電極ガイド装置は、第一に
は、カートリッジガイドを予め別個に組み立てるのであ
るから、従来例のごとく、サブガイド、主ガイド、更に
必要に応じてもう一つのサブガイドをガイドホルダー内
の極めて狭い箇所に一つずつ圧入してゆき、しかも同軸
度を保たねばならないという面倒且つ極めて難しい工程
が省かれるし、圧入時におこり易いそれら素材のカケを
防ぐことができる。本発明のカートリッジガイドは単純
な構成であるから、サブガイドと主ガイドとの同軸度は
極めて容易に完全となり、更に、カートリッジガイドを
ガイドホルダー内にきつめに挿入することによりガイド
ホルダーに対する同軸度も完全となる。
第二に、従来の構成では、電極ガイドの摩耗とガイド
ホルダーの電蝕との何れかが早くおこっても、ガイドホ
ルダー全体を交換せねばならなかった。本発明によれ
ば、カートリッジガイドはガイドホルダーに着脱可能に
なる(ガイドホルダーは従来と同じく放電加工機本体に
着脱可能)であるから、何れかが早く消耗してもそれだ
けを取り替えればよいという経済上のメリットがある。
第三に、電極の大きさを取り替える場合に、ガイドホ
ルダーまで取り替える必要は無く、カートリッジガイド
を取り替えるだけでよいという同様のメリットがある。
第四は、上記の三つは同じ放電加工機についてのメリ
ットであるが、それに加えて、同一メーカーの多種の放
電加工機のみならず、他のメーカーの多種の放電加工機
についても、互換性を有するという大きなメリットが期
待できる。
何れにおいても、従来の装置に比べ、非常に大きな工
程上及び経済上のメリットをあげることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるカートリッジガイドの実施例を
示す縦断面図である。 第2図及び第3図は、本発明によるカートリッジガイド
をガイドホルダーに取り付ける機構の実施例を示す縦断
面図である。 1……主ガイド、 2、3……サブガイド、 4……スリーブ、 5……主ガイド支持材、 6……電極導入方向、 7……ネジ部、 8……ガイドホルダー、 8'……輪、 9……鈎部。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドホルダーに電極ガイドを固定してな
    り、電極ガイドによりワイヤ電極を案内する放電加工機
    の電極ガイド装置であって、 前記電極ガイドは、 ワイヤ電極が走行する透孔を備えた耐磨耗性を有する超
    硬物質よりなる主ガイドと、 主ガイドの外周を包囲して該主ガイドを支持する主ガイ
    ド支持材と、 主ガイド、および主ガイド支持材を挟持するように主ガ
    イドのワイヤ電極の入口側、および出口側に配置され、
    主ガイドから離れるに従って漸次拡径する透孔を備えた
    非導電性を有する超硬物質製のサブガイドと、 主ガイド支持材、およびサブガイドの外周壁を緊締する
    スリーブとを有してカートリッジガイドとされ、 前記ガイドホルダーに対して着脱可能とされる放電加工
    機の電極ガイド装置。
  2. 【請求項2】ガイドホルダーに電極ガイドを固定してな
    り、電極ガイドによりワイヤ電極を案内する放電加工機
    の電極ガイド装置であって、 前記電極ガイドは、 ワイヤ電極が走行する透孔を備えた耐磨耗性を有する超
    硬物質よりなる主ガイドと、 主ガイドの外周を包囲して該主ガイドを支持する主ガイ
    ド支持材と、 主ガイド、および主ガイド支持材の端面に積層状に配置
    され、主ガイドから離れるに従って漸次拡径する透孔を
    備えた超硬物質製のサブガイドとを有してなり、 かつ、前記電極ガイドは、主ガイド支持材、およびサブ
    ガイドの外周壁をスリーブにより緊締されてカートリッ
    ジガイドとされ、 該カートリッジガイドがガイドホルダーに対して着脱可
    能とされる放電加工機の電極ガイド装置。
  3. 【請求項3】前記スリーブは、電極ガイドの上下端面を
    緊締し、積層界面からの剥離強度を高めた請求項1又は
    2記載の放電加工機の電極ガイド装置。
  4. 【請求項4】前記カートリッジガイドは、ガイドホルダ
    ーに螺装される輪を介してガイドホルダーに装着される
    請求項1、2または3記載の放電加工機の電極ガイド装
    置。
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JPH0749173B2 (ja) * 1989-10-23 1995-05-31 三菱電機株式会社 ワイヤ放電加工装置のワイヤガイド
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