JP2620930B2 - 果実の種子抜き装置 - Google Patents
果実の種子抜き装置Info
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- JP2620930B2 JP2620930B2 JP25262594A JP25262594A JP2620930B2 JP 2620930 B2 JP2620930 B2 JP 2620930B2 JP 25262594 A JP25262594 A JP 25262594A JP 25262594 A JP25262594 A JP 25262594A JP 2620930 B2 JP2620930 B2 JP 2620930B2
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- JP
- Japan
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- fruit
- holding member
- cutter
- moves
- seed
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- Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は梅、桃、ぐみなどの果実
から種子を抜き取る種子抜き装置に関する。
から種子を抜き取る種子抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】果実を切断、分割あるいは破砕すること
なく、種子を抜き取ることは果実の元の形状を保つこと
ができ、その商品価値が増大する。特開平3−6757
4号公報には、この種子抜き装置が記載されている。図
11および図12はこの従来の種子抜き装置を示し、果
実100を1個ずつ上下から挟んで保持するカップ状の
保持皿110、120と、果実100の一側の側方に配
置された刃体130と、刃体130の反対側の側方に配
置された管状の吸引部材140とを備えている。刃体1
30は水平方向に移動して果実内に喰い込む。吸引部材
140は先端部に刃部150が形成されており、その水
平移動により果実100に切り込みを形成する。
なく、種子を抜き取ることは果実の元の形状を保つこと
ができ、その商品価値が増大する。特開平3−6757
4号公報には、この種子抜き装置が記載されている。図
11および図12はこの従来の種子抜き装置を示し、果
実100を1個ずつ上下から挟んで保持するカップ状の
保持皿110、120と、果実100の一側の側方に配
置された刃体130と、刃体130の反対側の側方に配
置された管状の吸引部材140とを備えている。刃体1
30は水平方向に移動して果実内に喰い込む。吸引部材
140は先端部に刃部150が形成されており、その水
平移動により果実100に切り込みを形成する。
【0003】かかる種子抜き装置は吸引部材140が進
出して、果実100内に侵入し、その刃部150が種子
105に達し、この状態で刃体130が果実100内に
侵入して、種子105を吸引部材140方向に幾分、押
し出すように作動する。吸引部材140は減圧ポンプ1
60に連結されており、その減圧による吸引力で種子1
05を吸引する。この吸引状態で、吸引部材140が果
実100内から退出することにより、種子105が果実
100から抜き取られる。
出して、果実100内に侵入し、その刃部150が種子
105に達し、この状態で刃体130が果実100内に
侵入して、種子105を吸引部材140方向に幾分、押
し出すように作動する。吸引部材140は減圧ポンプ1
60に連結されており、その減圧による吸引力で種子1
05を吸引する。この吸引状態で、吸引部材140が果
実100内から退出することにより、種子105が果実
100から抜き取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の種
子抜き装置では、果実を挟み込む保持皿110、120
が上下方向の運動を行うのに対し、刃体130及び吸引
部材140が左右方向の運動を行うため、作動方向が複
雑で、これにより装置全体の構造が複雑となると共に、
作動の制御が複雑となっていた。また、保持皿110、
120、刃体130、吸引部材140を作動させるた
め、流体圧シリンダ、モータ、ポンプなどの駆動源を多
く必要とし、装置が大型化し、配線、配管も複雑で、面
倒となっていた。
子抜き装置では、果実を挟み込む保持皿110、120
が上下方向の運動を行うのに対し、刃体130及び吸引
部材140が左右方向の運動を行うため、作動方向が複
雑で、これにより装置全体の構造が複雑となると共に、
作動の制御が複雑となっていた。また、保持皿110、
120、刃体130、吸引部材140を作動させるた
め、流体圧シリンダ、モータ、ポンプなどの駆動源を多
く必要とし、装置が大型化し、配線、配管も複雑で、面
倒となっていた。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、構造が簡単で小型化でき、しかも作動も簡単な
果実の種子抜き装置を提供することを目的とする。
であり、構造が簡単で小型化でき、しかも作動も簡単な
果実の種子抜き装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の種子抜き装置
は、果実を上下から挟み込む下部保持部材及び上部保持
部材と、前記下部保持部材を貫通するように上下動し、
上動により種子を果実から押し出す押出しカッターと、
前記上部保持部材を貫通するように上下動し、下動によ
り果実に切り込みを形成するリング状の切り込みカッタ
ーと、ハンドル及びハンドルに連結されたリンク機構を
有し、前記上部保持部材及び切り込みカッターを下動す
ると共に、前記押出しカッターを上動する操作部材とを
備えていることを特徴とする。
は、果実を上下から挟み込む下部保持部材及び上部保持
部材と、前記下部保持部材を貫通するように上下動し、
上動により種子を果実から押し出す押出しカッターと、
前記上部保持部材を貫通するように上下動し、下動によ
り果実に切り込みを形成するリング状の切り込みカッタ
ーと、ハンドル及びハンドルに連結されたリンク機構を
有し、前記上部保持部材及び切り込みカッターを下動す
ると共に、前記押出しカッターを上動する操作部材とを
備えていることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成では、ハンドル操作によりリンク機構
を作動させることで上部保持部材が下動して下部保持部
材との間で果実を挟み込み、固定する。これに続いて、
リンク機構は切り込みカッターを下動して果実に切り込
みを形成すると共に、押し出しカッターを上動して種子
を果実から押し出し、これにより種子抜きが行われる。
この構成では、上述した各部材が上下方向の運動を行う
だけであるため、構造が簡単となり小型化できる。ま
た、上下方向の運動だけのため、作動が簡単で、操作性
も向上する。
を作動させることで上部保持部材が下動して下部保持部
材との間で果実を挟み込み、固定する。これに続いて、
リンク機構は切り込みカッターを下動して果実に切り込
みを形成すると共に、押し出しカッターを上動して種子
を果実から押し出し、これにより種子抜きが行われる。
この構成では、上述した各部材が上下方向の運動を行う
だけであるため、構造が簡単となり小型化できる。ま
た、上下方向の運動だけのため、作動が簡単で、操作性
も向上する。
【0008】本発明においては、切り込みカッターの内
部に種子を収納する構造とすることもでき、これにより
種子を果実から確実に取り除くことができる。
部に種子を収納する構造とすることもでき、これにより
種子を果実から確実に取り除くことができる。
【0009】
【実施例】図1及び図2は本発明の一実施例の全体構成
を示し、ベース1から立設したポール2、2にロアプレ
ート3が固定的に取り付けられると共に、アッパープレ
ート4が上下動自在に取り付けられており、これらのプ
レート3、4にいずれもプラスチックによって形成され
た下部保持部材5、上部保持部材6が対向状態で取り付
けられている。下部保持部材5は梅、桃などの果実が落
とし込み状態でセットされるものであり、このための凹
部7が中央部分に形成されている。上部保持部材5はア
ッパープレート4の下動と一体的に下動して、下部保持
部材5との間で果実を挟み込むものであり、果実の上部
部分が入り込む凹部8が形成されている。9はロアプレ
ート3及びアッパープレート4の間に位置するようにポ
ール2、2に巻回された圧力制御ばねである。この圧力
制御ばね9はアッパープレート4の下動に伴う上部保持
部材6の果実への押圧力が果実を圧壊しない程度の圧力
となるように調整するものである。
を示し、ベース1から立設したポール2、2にロアプレ
ート3が固定的に取り付けられると共に、アッパープレ
ート4が上下動自在に取り付けられており、これらのプ
レート3、4にいずれもプラスチックによって形成され
た下部保持部材5、上部保持部材6が対向状態で取り付
けられている。下部保持部材5は梅、桃などの果実が落
とし込み状態でセットされるものであり、このための凹
部7が中央部分に形成されている。上部保持部材5はア
ッパープレート4の下動と一体的に下動して、下部保持
部材5との間で果実を挟み込むものであり、果実の上部
部分が入り込む凹部8が形成されている。9はロアプレ
ート3及びアッパープレート4の間に位置するようにポ
ール2、2に巻回された圧力制御ばねである。この圧力
制御ばね9はアッパープレート4の下動に伴う上部保持
部材6の果実への押圧力が果実を圧壊しない程度の圧力
となるように調整するものである。
【0010】下部保持部材5の下方には押出しカッター
10が配置されている。押出しカッター10はロアプレ
ート3の下方に上下動可能に設けられたブラケットプレ
ート11から起立しており、その先端部が下部保持部材
5の凹部7に臨んでいる。この押出しカッター10は十
字形状に成形されており、ブラケットプレート11の上
動で一体的に上動し、下部保持部材5を貫通して果実内
に侵入する。このため下部保持部材5の凹部7の底面に
は、図3に示すように押出しカッター10と同形状の貫
通スリット12が形成されている。なお、押出しカッタ
ー10が起立したブラケットプレート11はベース1か
ら立設したガイドロッド13、13に案内されて上下動
する。14はこのガイドロッド13、13に巻回される
ことにより、ブラケットプレート11を下方に押圧する
リターンスプリングである。
10が配置されている。押出しカッター10はロアプレ
ート3の下方に上下動可能に設けられたブラケットプレ
ート11から起立しており、その先端部が下部保持部材
5の凹部7に臨んでいる。この押出しカッター10は十
字形状に成形されており、ブラケットプレート11の上
動で一体的に上動し、下部保持部材5を貫通して果実内
に侵入する。このため下部保持部材5の凹部7の底面に
は、図3に示すように押出しカッター10と同形状の貫
通スリット12が形成されている。なお、押出しカッタ
ー10が起立したブラケットプレート11はベース1か
ら立設したガイドロッド13、13に案内されて上下動
する。14はこのガイドロッド13、13に巻回される
ことにより、ブラケットプレート11を下方に押圧する
リターンスプリングである。
【0011】一方、上部保持部材6の凹部8の上部には
貫通穴15が連通しており、この貫通穴15の上方には
切り込みカッター16が対向するように配置されてい
る。切り込みカッター16は全体が円筒形状に形成され
ており、その先端部にはリング形状の切刃17が形成さ
れている。この切り込みカッター16は上下動可能とな
っており、その下動により上部保持部材6の貫通穴15
を貫通して果実に侵入して種子抜きのための切り込みを
形成する。
貫通穴15が連通しており、この貫通穴15の上方には
切り込みカッター16が対向するように配置されてい
る。切り込みカッター16は全体が円筒形状に形成され
ており、その先端部にはリング形状の切刃17が形成さ
れている。この切り込みカッター16は上下動可能とな
っており、その下動により上部保持部材6の貫通穴15
を貫通して果実に侵入して種子抜きのための切り込みを
形成する。
【0012】以上の上部保持部材6、切り込みカッター
16の下動及び押出しカッター10の上動は操作部材2
0への操作によって行われる。操作部材20はベース1
上に起立した支柱21と、この支柱21に一端が枢支さ
れたハンドル22とを備えている。このハンドル22の
押し下げと連動して押し下げロッド23が下動するた
め、その下端部に連結された切り込みカッター16が下
動するのである。装置上端に構成された副ハンドル22
aはブラケットブロック30上に固定された支柱22b
に、支点22cを中心に回動自在に取り付けられてい
る。この副ハンドル22aは、後述のように果実Aの上
部に切り込みを入れる働きをする。
16の下動及び押出しカッター10の上動は操作部材2
0への操作によって行われる。操作部材20はベース1
上に起立した支柱21と、この支柱21に一端が枢支さ
れたハンドル22とを備えている。このハンドル22の
押し下げと連動して押し下げロッド23が下動するた
め、その下端部に連結された切り込みカッター16が下
動するのである。装置上端に構成された副ハンドル22
aはブラケットブロック30上に固定された支柱22b
に、支点22cを中心に回動自在に取り付けられてい
る。この副ハンドル22aは、後述のように果実Aの上
部に切り込みを入れる働きをする。
【0013】ハンドル22には、さらにリンク機構24
が取り付けられている。リンク機構24はハンドル22
に枢支されたL字形の第1リンク25と、第1リンク2
5に連結された第2リンク26と、第2リンク26に連
結された第3リンク27とを有し、第3リンク27の中
間部分がベース1上のブラケット28に枢支されてい
る。この第3リンク27の先端はブラケットプレート1
1に枢支されている。また、第2リンク26にはハンド
ル22の押し下げによって回動する第1リンク25が当
接する当接部29が一体的に形成されている。30は連
結ロッド31、31を介してアッパープレート4が連結
されるブラケットブロックであり、操作部材20のハン
ドル22の押し下げをアッパープレート4に伝達し、こ
れによりアッパープレート4が下動する。
が取り付けられている。リンク機構24はハンドル22
に枢支されたL字形の第1リンク25と、第1リンク2
5に連結された第2リンク26と、第2リンク26に連
結された第3リンク27とを有し、第3リンク27の中
間部分がベース1上のブラケット28に枢支されてい
る。この第3リンク27の先端はブラケットプレート1
1に枢支されている。また、第2リンク26にはハンド
ル22の押し下げによって回動する第1リンク25が当
接する当接部29が一体的に形成されている。30は連
結ロッド31、31を介してアッパープレート4が連結
されるブラケットブロックであり、操作部材20のハン
ドル22の押し下げをアッパープレート4に伝達し、こ
れによりアッパープレート4が下動する。
【0014】この操作部材20はハンドル22への押し
下げ操作によって、アッパープレート4を下動させて上
部保持部材6を下動し、次に、押し下げロッド23が切
り込みカッター16を下動する。その後、第1リンク2
5が当接部29に当接することで第2リンク26が下動
し、これにより第3リンク27がブラケット28を中心
に回動してブラケットプレート11を介して押出しカッ
ター10を上動する。そして、これらの段階的な作動に
より果実から種子を押し出すものである。
下げ操作によって、アッパープレート4を下動させて上
部保持部材6を下動し、次に、押し下げロッド23が切
り込みカッター16を下動する。その後、第1リンク2
5が当接部29に当接することで第2リンク26が下動
し、これにより第3リンク27がブラケット28を中心
に回動してブラケットプレート11を介して押出しカッ
ター10を上動する。そして、これらの段階的な作動に
より果実から種子を押し出すものである。
【0015】図4は上部保持部材6の底面を示し、中央
には切り込みカッター16が貫通する貫通穴15が開口
されている。この貫通穴15の内側の6等分位置には逃
げ溝8aが連通状態で形成されている。一般に梅などの
果実が楕円形となっており、種子はこの楕円形に沿った
位置となっている。逃げ溝8aは楕円状果実がその長軸
方向で安定するように位置決めするものである。すなわ
ち同図に示すように、楕円状の果実Aの長軸方向の両端
部を一対の対向した逃げ溝8aに合わせることにより、
種子Bが同方向に位置する。この状態で種子を抜き取る
ことにより種子に付着する果肉が最も少なくなって、歩
留りが向上するためである。本実施例ではこの逃げ溝8
aを6等分位置に配置しており、これにより果実がずれ
て、セットされた場合でも、いずれかの逃げ溝8aが図
4に示すように対応することができる。
には切り込みカッター16が貫通する貫通穴15が開口
されている。この貫通穴15の内側の6等分位置には逃
げ溝8aが連通状態で形成されている。一般に梅などの
果実が楕円形となっており、種子はこの楕円形に沿った
位置となっている。逃げ溝8aは楕円状果実がその長軸
方向で安定するように位置決めするものである。すなわ
ち同図に示すように、楕円状の果実Aの長軸方向の両端
部を一対の対向した逃げ溝8aに合わせることにより、
種子Bが同方向に位置する。この状態で種子を抜き取る
ことにより種子に付着する果肉が最も少なくなって、歩
留りが向上するためである。本実施例ではこの逃げ溝8
aを6等分位置に配置しており、これにより果実がずれ
て、セットされた場合でも、いずれかの逃げ溝8aが図
4に示すように対応することができる。
【0016】図5は、下部保持部材5を貫通するように
上下動する押出しカッター10を示す。この押出しカッ
ター10は刃部10aが十字状に配置されており、各刃
部10aが果実内の種子を押し上げる。この刃部10a
の鉛直線に対する角度αは90°以下の鋭角に限定され
ており、これにより果肉内への切り込みを円滑に行うこ
とができる。図6は刃部10aに対する種子Bの位置を
示す。楕円状の種子Bはその長軸および短軸が刃部10
aと一致しない交差状態となるようにセットされるのが
良好である。刃部10aと一致した場合、種子Bが割れ
易いためである。なお、押出しカッター10としては、
その刃部がY字状に配置されたものであっても、同様に
作用することができる。
上下動する押出しカッター10を示す。この押出しカッ
ター10は刃部10aが十字状に配置されており、各刃
部10aが果実内の種子を押し上げる。この刃部10a
の鉛直線に対する角度αは90°以下の鋭角に限定され
ており、これにより果肉内への切り込みを円滑に行うこ
とができる。図6は刃部10aに対する種子Bの位置を
示す。楕円状の種子Bはその長軸および短軸が刃部10
aと一致しない交差状態となるようにセットされるのが
良好である。刃部10aと一致した場合、種子Bが割れ
易いためである。なお、押出しカッター10としては、
その刃部がY字状に配置されたものであっても、同様に
作用することができる。
【0017】次に本実施例の操作を説明する。果実の尖
部が上方に位置するように下部保持部材5の凹部7に載
置し、ハンドル22を押し下げる。これにより、まずア
ッパープレート4が下動し、図7に示すように、上部保
持部材6と下部保持部材5とが果実Aを挟み込み固定す
る。次いで副ハンドル22aを軽く押し下げる。する
と、副ハンドル22aに枢支された押し下げ体22dが
押し下げロッド23の上端23aに当接し、押し下げロ
ッド23、切り込みカッター16が下動する。この下動
により、切刃17が果実Aの上部に切り込むのである。
その後、副ハンドル22aを離せば、ばね23bの反発
力で押し下げロッド23と切り込みカッター16が上動
して切刃17は果実Aより離れる。その後ハンドル22
を押し下げると、図8に示すように、切り込みカッター
16が上部保持部材6の貫通孔15を貫通して、果実A
に切り込み、その刃体17が種子B近傍に達する。
部が上方に位置するように下部保持部材5の凹部7に載
置し、ハンドル22を押し下げる。これにより、まずア
ッパープレート4が下動し、図7に示すように、上部保
持部材6と下部保持部材5とが果実Aを挟み込み固定す
る。次いで副ハンドル22aを軽く押し下げる。する
と、副ハンドル22aに枢支された押し下げ体22dが
押し下げロッド23の上端23aに当接し、押し下げロ
ッド23、切り込みカッター16が下動する。この下動
により、切刃17が果実Aの上部に切り込むのである。
その後、副ハンドル22aを離せば、ばね23bの反発
力で押し下げロッド23と切り込みカッター16が上動
して切刃17は果実Aより離れる。その後ハンドル22
を押し下げると、図8に示すように、切り込みカッター
16が上部保持部材6の貫通孔15を貫通して、果実A
に切り込み、その刃体17が種子B近傍に達する。
【0018】これに続いて、ハンドル22の押し下げを
続行することにより、第1リンク25が第2リンク26
の当接部29に当接し、これにより第3リンク27が回
動する。この回動によってブラケットプレート11が上
動し、図8に示すように押出しカッター10が下部保持
部材5の貫通スリット12を通過して果実A内に侵入す
る。この押出しカッター10は果実A内の種子Bを押し
上げるため、種子Bは果実Aから押し出される。その
後、ハンドル22への押し下げを解除することにより、
押出しカッター10、切り込みカッター16が果実Aか
ら退避し、上部保持部材6が上動する。これにより、種
子Bは図9に示すように、果実Aから浮き上がった状態
となって残存するため、これを手で除去することにより
種子Bの抜き取りが終了する。
続行することにより、第1リンク25が第2リンク26
の当接部29に当接し、これにより第3リンク27が回
動する。この回動によってブラケットプレート11が上
動し、図8に示すように押出しカッター10が下部保持
部材5の貫通スリット12を通過して果実A内に侵入す
る。この押出しカッター10は果実A内の種子Bを押し
上げるため、種子Bは果実Aから押し出される。その
後、ハンドル22への押し下げを解除することにより、
押出しカッター10、切り込みカッター16が果実Aか
ら退避し、上部保持部材6が上動する。これにより、種
子Bは図9に示すように、果実Aから浮き上がった状態
となって残存するため、これを手で除去することにより
種子Bの抜き取りが終了する。
【0019】このような本実施例は、上部保持部材6、
押出しカッター10、切り込みカッター16のいずれも
が上下方向の運動をするだけで、種子抜きを行うため、
作動が簡単となる。このため作用力の伝達系が簡素化さ
れると共に、構造も簡単となり、小型化することができ
る。また、ハンドル22への操作に基いて種子抜きを行
うため、モータ、流体圧シリンダなどの外部駆動手段が
不要となり、駆動系を簡素化できる。
押出しカッター10、切り込みカッター16のいずれも
が上下方向の運動をするだけで、種子抜きを行うため、
作動が簡単となる。このため作用力の伝達系が簡素化さ
れると共に、構造も簡単となり、小型化することができ
る。また、ハンドル22への操作に基いて種子抜きを行
うため、モータ、流体圧シリンダなどの外部駆動手段が
不要となり、駆動系を簡素化できる。
【0020】本発明では、切り込みカッター16に種子
の収納機能を付与しても良い。これは切り込みカッター
16を種子Bと同程度の径とすることにより簡単に達成
できる。図10はこの切り込みカッター16を示し、押
出しカッター10により果実Aから押し出された種子B
は切り込みカッター16内に押し込まれて除去される。
16aは切り込みカッター16の上部側面に開口された
放出穴であり、カッター16内に収納されて、徐々に押
し上げられた種子が外部に落下する。
の収納機能を付与しても良い。これは切り込みカッター
16を種子Bと同程度の径とすることにより簡単に達成
できる。図10はこの切り込みカッター16を示し、押
出しカッター10により果実Aから押し出された種子B
は切り込みカッター16内に押し込まれて除去される。
16aは切り込みカッター16の上部側面に開口された
放出穴であり、カッター16内に収納されて、徐々に押
し上げられた種子が外部に落下する。
【0021】
【発明の効果】本発明の種子抜き装置は、全ての部材が
上下方向の運動を行って種子抜きがなされるため、伝達
系が簡素化できると共に、構造が簡単となり、小型で
も、操作も簡単となる。
上下方向の運動を行って種子抜きがなされるため、伝達
系が簡素化できると共に、構造が簡単となり、小型で
も、操作も簡単となる。
【図1】本発明の一実施例の全体側面図
【図2】一実施例の全体正面図
【図3】下部保持部材の斜視図
【図4】上部保持部材の底面図
【図5】押出しカッターの正面断面図
【図6】押出しカッターと種子との関係を示す平面図
【図7】作動を示す断面図
【図8】作動を示す断面図
【図9】作動を示す断面図
【図10】別の実施例の作動を示す断面図
【図11】従来装置の断面図
【図12】従来装置の作動を示す断面図
5 下部保持部材 6 上部保持部材 10 押出しカッター 16 切り込みカッター 20 操作部材
Claims (2)
- 【請求項1】 果実を上下から挟み込む下部保持部材及
び上部保持部材と、前記下部保持部材を貫通するように
上下動し、上動により種子を果実から押し出す押出しカ
ッターと、 前記上部保持部材を貫通するように上下動し、下動によ
り果実に切り込みを形成するリング状の切り込みカッタ
ーと、 ハンドル及びハンドルに連結されたリンク機構を有し、
前記上部保持部材及び切り込みカッターを下動すると共
に、前記押出しカッターを上動する操作部材とを備えた
果実の種子抜き装置。 - 【請求項2】 前記切り込みカッターは前記押出しカッ
ターにより果実から押し出された種子が収納可能となっ
ていることを特徴とする請求項1記載の果実の種子抜き
装置。
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---|---|---|---|
JP25262594A JP2620930B2 (ja) | 1994-09-10 | 1994-09-10 | 果実の種子抜き装置 |
CN 94118880 CN1119921A (zh) | 1994-09-10 | 1994-11-14 | 果实的种子取出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25262594A JP2620930B2 (ja) | 1994-09-10 | 1994-09-10 | 果実の種子抜き装置 |
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Family
ID=17239969
Family Applications (1)
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JP25262594A Expired - Fee Related JP2620930B2 (ja) | 1994-09-10 | 1994-09-10 | 果実の種子抜き装置 |
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CN105011329B (zh) * | 2015-07-29 | 2017-01-18 | 昆明理工大学 | 一种梅子鲜果雕刻去核装置 |
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