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JP2619986B2 - 単結晶引上装置用湯面温度測定装置 - Google Patents

単結晶引上装置用湯面温度測定装置

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Publication number
JP2619986B2
JP2619986B2 JP3152991A JP3152991A JP2619986B2 JP 2619986 B2 JP2619986 B2 JP 2619986B2 JP 3152991 A JP3152991 A JP 3152991A JP 3152991 A JP3152991 A JP 3152991A JP 2619986 B2 JP2619986 B2 JP 2619986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation thermometer
single crystal
temperature
melt
incident
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3152991A
Other languages
English (en)
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JPH04254488A (ja
Inventor
謙治 荒木
正彦 馬場
雅彦 浦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Publication of JPH04254488A publication Critical patent/JPH04254488A/ja
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引上げ法による単結晶
育成装置に用いられる湯面温度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、引上げ法による単結晶育成装置
の概略構成を示す。
【0003】黒鉛坩堝10内には石英坩堝12が嵌合さ
れている。この黒鉛坩堝10はヒータ14で囲繞され、
ヒータ14はさらに黒鉛断熱材16で囲繞されている。
これら構成要素は、各中心軸を同心にして、メインチャ
ンバ18内に配置されている。石英坩堝12内に多結晶
金属片を入れ、ヒータ14に電力を供給することによ
り、この多結晶が融液20となる。融液20の湯面22
の温度は結晶育成速度及び結晶の乱れに影響するので、
湯面22の温度を検出してヒータ14へ供給する電力を
調節する必要がある。そこで、従来では、メインチャン
バ18の肩部に覗き窓24を設け、この覗き窓24に放
射温度計26を固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤熱し
た石英坩堝12の内壁からの放射光が湯面22で反射さ
れて放射温度計26に入射したり、湯面22以外からの
放射光が放射温度計26に入射するので、湯面22の温
度を正確に測定することができなかった。この測定誤差
は10℃を越えることもあった。検出温度に対するこの
放射光の影響の程度は、ヒータ14に対し昇降自在な石
英坩堝12のレベル、石英坩堝12内の融液20の量、
融液20の温度及びヒータ14への供給電力等により異
なるので、放射温度計26で検出された温度を正確に補
正することは困難である。
【0005】単結晶育成自動制御が特に難しい直径3m
m、長さ10cm程度の、種結晶に延設されるネッキン
グと称されている絞り部育成の成功率を高めるには、湯
面22の温度を正確に測定することが要求される。絞り
部育成においては、結晶が熔断したり、或は急激に直径
が増大したりして、安定した直径制御や絞り部育成続行
が困難となる場合が多々あり、従来では、絞り部育成の
成功率は通常50%以下であったが、上記湯面温度の測
定誤差がこの原因に大きく影響していると考えられる。
【0006】そこで、融液の真上から光軸を真下に向け
て放射温度計を配置する構成が提案されている(特開平
1−126295号公報)。
【0007】しかし、放射温度計をチャンバ内に配置し
ていたので、放射温度計全体が輻射熱を受け、放射温度
計の寿命が低下するという問題があった。また、放射温
度計をチャンバ外天井部に配置しようとすると、引上げ
ワイヤ巻上げ・回転装置との関係から充分な配置スペー
スがとれなかった。
【0008】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、輻射熱による放射温度計の寿命低下を防止すること
ができ、放射温度計の充分な配置スペースを確保でき、
しかも、湯面温度を正確に測定することが可能な単結晶
引上装置用湯面温度測定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその作用】上記目的を
達成するために、本発明に係る単結晶引上装置用湯面温
度測定装置では、プルチャンバ内において、融液面から
略垂直上方に進行する放射光が入射するように配置され
る反射器、好ましくは全反射プリズムと、該プルチャン
バ外かつ該プルチャンバ側方において、該反射器で全反
射された該放射光が入射するように配置される放射温度
計とを有している。該プルチャンバは、融液の入った坩
堝を収容するメインチャンバの上端に続く、メインチャ
ンバより小径の筒状物(断面形状は任意)である。
【0010】この湯面温度測定装置は、融液面から略垂
直上方に進行する放射光を放射温度計に入射させて融液
面の温度を測定するので、融液の入った坩堝の内壁から
の放射光は放射温度計に殆ど入射せず、融液面の温度を
より正確に測定することができる。これにより、単結晶
育成自動制御が特に難しい直径3mm、長さ10cm程
度の絞り部育成の成功率を高めることができる。
【0011】また、プルチャンバ外に放射温度計を配置
するので、輻射熱による放射温度計の寿命低下を防止す
ることができる。
【0012】しかも、プルチャンバ側方に放射温度計を
配置するので、放射温度計の充分な配置スペースを確保
することができる。
【0013】上記構成にさらに、反射器の放射光入射面
に、入射立体角を制限するための制限筒を取り付けれ
ば、融液面の温度をさらに正確に測定することができ
る。
【0014】
【実施例】図1は、引上げ法による単結晶育成装置の概
略構成を示す。図3と同一構成要素には同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0015】メインチャンバ18の肩部上端に続く小径
のプルチャンバ28の上部に、放射温度計30が取り付
けられている。図2はこの取り付け状態の詳細を示す。
図中、中心軸Cはプルチャンバ28の中心軸である。
【0016】プルチャンバ28は二重構造になってお
り、このプルチャンバ28に穴が穿設され、この穴の部
分に外筒32の一端部が固着されている。外筒32内に
は内筒34が嵌入されている。この内筒34の一端に
は、フランジ36が固着され、フランジ36と外筒32
との間にシールリング38が嵌められ、このシールリン
グ38を覆うようにカバーリング40がねじ42でフラ
ンジ36に固着されている。フランジ36の端面には、
中間板44を介してベースプレート46が固着されてい
る。このベースプレート46に、放射温度計30がねじ
48で固着されている。また、ベースプレート46にブ
ラケット50がねじ52で固着され、このブラケット5
0により放射温度計30の対物レンズ側筒部が支持され
ている。放射温度計30の前方には、ベースプレート4
6にブラケット54が固着され、このブラケット54に
保持板56を介してミラー58が固着されている。
【0017】一方、内筒34のプルチャンバ28内側端
部には、中央部に放射光通過用穴が形成された蓋60が
ねじ62で固着され、この蓋60の前面に、放射光通過
用穴が形成されたL字型保持板64の一面が固着され、
保持板64に全反射プリズム66が固着されている。ま
た、保持板64の他面には中心軸Cに平行に制限筒68
の一端が固着されている。したがって、制限筒68の中
心軸は、図1に示す如く、湯面22に垂直になってい
る。
【0018】上記構成において、湯面22からの放射光
は、制限筒68内を通り、全反射プリズム66で全反射
され、さらにミラー58で反射されて放射温度計30に
入射し、湯面22の温度が測定される。
【0019】このような構成によれば、石英坩堝12の
内壁面からの放射光が放射温度計30に入射しないの
で、湯面22の温度をより正確に測定することができ、
結晶育直径をより正確に制御することができる。これに
より、単結晶育成自動制御が特に難しい直径3mm、長
さ10cm程度の絞り部育成の成功率を90%以上に高
めることができた。
【0020】なお、上記実施例では、制限筒68を用い
て、入射光角度を充分制限することにより、より正確に
湯面22の温度を測定する場合を説明したが、制限筒6
8を除去してもよい。この場合、内筒34の内径を小さ
くすれば、内筒34の黒色内壁面で、湯面22以外から
の斜め入射放射光が吸収されて、本発明の効果が得られ
る。しかし、入射光量が低下するので、検出信号増幅率
を増大させなければならず、このためSN比が低下し、
制限筒68を設けた場合よりも測定精度が低下する。
【0021】また、上記実施例のミラー58は、装置全
体をコンパクトにするのに役だっているが、本発明は、
全反射プリズム66からの全反射光を直接、放射温度計
30に導く構成であってもよい。
【0022】さらに、全反射プリズム66の代りにミラ
ーを用いてもよい。しかし、この場合、銀等の蒸着金属
膜の熱膨張率とガラス基板の熱膨張率との差に基づき両
者間に熱応力が働いて、金属膜が劣化するので、このよ
うな問題が生じない全反射プリズム66の方が好まし
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る単結晶
引上装置用湯面温度測定装置によれば、融液面から略垂
直上方に進行する放射光を放射温度計に入射させて融液
面の温度を測定するので、融液の入った坩堝の内壁から
の放射光は放射温度計に殆ど入射せず、融液面の温度を
より正確に測定することができ、また、プルチャンバ外
に放射温度計を配置するので、輻射熱による放射温度計
の寿命低下を防止することができ、しかも、プルチャン
バ側方に放射温度計を配置するので、放射温度計の充分
な配置スペースを確保することができるという効果を奏
する。
【0024】また、プルチャンバ内に配置された反射器
の放射光入射面に、入射立体角を制限するための制限筒
を取付ければ、融液面の温度をさらに正確に測定するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】放射温度計が取り付けられた、引上げ法による
単結晶育成装置の概略構成図である。
【図2】取付状態の放射温度計の詳細を示す一部断面側
面図である。
【図3】放射温度計が取り付けられた、引上げ法による
単結晶育成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 黒鉛坩堝 12 石英坩堝 14 ヒータ 16 黒鉛断熱材 18 メインチャンバ 20 融液 22 湯面 26、30 放射温度計 28 プルチャンバ 38 シールリング 58 ミラー 66 全反射プリズム 68 制限筒

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融液の入った坩堝(12)を収容するメ
    インチャンバ(18)の上端に続く、該メインチャンバ
    よりも小径の筒状物であるプルチャンバ(28)内にお
    いて、融液面(22)から略垂直上方に進行する放射光
    が入射するように配置される反射器(66)と、該プル
    チャンバ外かつ該プルチャンバ側方において、該反射器
    で全反射された該放射光が入射するように配置される放
    射温度計(30)と、を有することを特徴とする単結晶
    引上装置用湯面温度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記反射器(66)の放射光入射面に、
    入射立体角を制限するための制限筒(68)を取付けた
    ことを特徴とする請求項1記載の単結晶引上装置用湯面
    温度測定装置。
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JPH04254488A JPH04254488A (ja) 1992-09-09
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