JP2697925B2 - 放射線画像情報記録読取装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、蓄積性蛍光体シートを画像記録部、画像読
取部、消去部間を循環搬送して放射線画像情報の記録・
読取を繰り返し行う放射線画像情報記録読取装置におい
て、前記放射線画像情報記録読取装置内に装填されてい
る蓄積性蛍光体シートの枚数を確認し、当該装置におけ
る処理作業を効率的に行うことを可能とした放射線画像
情報記録読取装置に関する。

［従来の技術］ ある種の蛍光体に放射線（Ｘ線、α線、β線、γ線、
電子線、紫外線等）を照射すると、この放射線のエネル
ギの一部がその蛍光体中に蓄積され、その後、その蛍光
体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネル
ギに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。このような性質を
示す蛍光体を蓄積性蛍光体（輝尽性蛍光体）という。

この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射
線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシートに蓄積記録し、
これを励起光で走査して輝尽発光せしめ、この輝尽発光
光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号を
処理して診断適正のよい被写体の放射線画像を得る放射
線画像情報記録再生システムが提案されている（例え
ば、特開昭55−12429号、同56−11395号、同55−163472
号、同56−104645号、同55−116340号等）。このシステ
ムにおいて、最終的な画像はハードコピーとして再生し
たものでもよいし、CRT上に可視像として再生したもの
でもよい。とにかく、このような放射線画像情報記録再
生システムにおいては、蓄積性蛍光体シートは最終的に
画像情報を記録せず、上記のような最終的な記録媒体に
画像を与えるために一時的に画像情報を担持するもので
あるから、この蓄積性蛍光体シートは繰り返し使用する
ようにしてもよく、またそのように繰り返し使用すれば
極めて経済的である。

また、例えば、Ｘ線撮影車のような移動ステーション
に蓄積性蛍光体シートを使用する放射線画像情報記録読
取装置を装備し、集団検診のために各所へ出張してＸ線
の撮影をするような場合には、蓄積性蛍光体シートを多
数車に積載して行くのは不便であり、また、移動車に積
載出来るシートの数には限りがある。従って、蓄積性蛍
光体シートを繰り返し使用可能なようにして移動車に搭
載し、蓄積性蛍光体シートを循環再使用するようにすれ
ば移動車によって多数の被写体の放射線画像を撮影する
ことが出来るので実用上極めて有用である。さらに、こ
の循環再使用により、連続撮影を行えば、集団検診にお
いて撮影のスピードを上げることも出来、実用上の効果
は極めて大きい。

なお、このように蓄積性蛍光体シートを再使用するに
は、輝尽発光光が読み取られた後の蓄積性蛍光体シート
に残存する放射線エネルギを、例えば、特開昭56−1139
2号、同56−12599号に示されるような方法によって放出
させて残存放射線画像を消去し、この蓄積性蛍光体シー
トを再度放射線画像記録用に使用するようにすればよ
い。

本出願人は、上記観点に基づき、放射線画像を蓄積記
録し得る蓄積性蛍光体シートを、所定の循環通路に沿っ
て搬送する循環搬送手段と、前記循環通路にあって、前
記シートに画像情報を有する放射線を照射することよ
り、このシート上に放射線画像情報を蓄積記録する画像
記録部と、前記循環通路にあって、前記画像記録部にお
いて放射線画像情報が蓄積記録されたシートを走査する
励起光を発する励起光源と、この励起光により走査され
たシートから発せられた輝尽発光光を読み取って画像信
号を得る光電読取手段とを有する画像読取部と、前記循
環通路にあって、前記画像読取部において画像読取が行
われた後のシートに画像記録がなされるのに先行してこ
のシート上の残存放射線エネルギを放出させる消去部と
を１つの装置に組み込み、上記蓄積性蛍光体シートを、
上記各部間を循環させて繰り返し使用するようにした放
射線画像情報記録読取装置（以下、ビルト・イン・タイ
プの装置という）を、先に提案した（特開昭59−192240
号、特開昭60−176032号等参照）。

ところで、前記装置には、通常、規定枚数の複数の蓄
積性蛍光体シートが装填されており、これらの蓄積性蛍
光体シートを順次画像記録部まで搬送することで連続的
な記録が可能となるように構成されている。

［発明が解決しようとする課題］ この場合、前記装置に装填されている蓄積性蛍光体シ
ートの枚数あるいは位置が不明であると不都合が生じ
る。例えば、当該装置に装填されている蓄積性蛍光体シ
ートの枚数が規定枚数以下であるにもかかわらず、規定
枚数あるものとして動作させた場合、全体的な蓄積性蛍
光体シートの搬送制御が出来なくなる事態が生じる。ま
た、動作中において停電等の事態が発生した場合、装置
を再立ち上げする際に蓄積性蛍光体シートの位置が不明
であると、前記蓄積性蛍光体シートを最適な位置まで搬
送するための初期設定が不可能となってしまう。

そこで、本発明は、放射線画像情報記録読取装置の立
ち上げ時において蓄積性蛍光体シートの枚数を確認し、
当該装置における処理作業を効率的に行うことを可能と
する放射線画像情報記録読取装置を提供することを目的
とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明の目的は、第１図に示された放射線画像情報記
録読取装置により達成される。

すなわち、前記の課題を解決するために本発明は、 放射線画像を蓄積記録し得る蓄積性蛍光体シートを、
所定の循環通路に沿って搬送する循環搬送手段と、前記
循環通路にあって、前記シートに画像情報を有する放射
線を照射することにより、このシート上に放射線画像情
報を蓄積記録する画像記録部と、前記循環通路にあっ
て、前記画像記録部において放射線画像情報が蓄積記録
されたシートを走査する励起光を発する励起光源および
この励起光により走査されたシートから発せられた輝尽
発光光を読み取って画像信号を得る光電読取手段を有す
る画像読取部と、前記循環通路にあって、前記画像読取
部において画像読取が行われた後のシートに画像記録が
なされるのに先行してこのシート上の残存放射線エネル
ギを放出させる消去部とを備えた放射線画像情報記録読
取装置において、 前記放射線画像情報記録読取装置に装填された蓄積性
蛍光体シートの枚数を記憶する記憶手段と、 前記放射線画像情報記録読取装置の循環通路の所定部
位に配設され、前記蓄積性蛍光体シートを検知するシー
ト検知手段と、 前記シート検知手段により検知された蓄積性蛍光体シ
ートの枚数を計数する計数手段と、 前記蓄積性蛍光体シートを所定部位まで搬送するため
の搬送機構を駆動する駆動手段と、 前記放射線画像情報記録読取装置の立ち上げ時におい
て前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、 前記記憶手段に記憶された蓄積性蛍光体シートの枚数
と、前記放射線画像情報記録読取装置の立ち上げ時にお
いて前記計数手段により計数された蓄積性蛍光体シート
の枚数とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づき、記憶された蓄
積性蛍光体シートの枚数と計数された蓄積性蛍光体シー
トの枚数とが一致しない場合にはエラー処理を行い、一
致する場合には蓄積性蛍光体シートの搬送タスクを起動
するための処理を行う比較結果処理手段と、 を備えることを特徴とする。

［作用］ 本発明の放射線画像情報記録読取装置では、前記放射
線画像情報記録読取装置に装填された蓄積性蛍光体シー
トの枚数を予め記憶手段に記憶させておき、放射線画像
情報記録読取装置の立ち上げ時において、駆動制御手段
により駆動手段を介して搬送機構を駆動させることで蓄
積性蛍光体シートを所定部位まで搬送させ、シート検知
手段によって前記蓄積性蛍光体シートを検知して、計数
手段により検知された蓄積性蛍光体シートの枚数を計数
し、この枚数と、前記記憶手段に記憶された枚数との比
較を行う。この場合、前記比較手段による比較結果によ
って蓄積性蛍光体シートの枚数を確認することが出来、
また、シート検知手段による検知結果から前記蓄積性蛍
光体シートの位置を確認することが出来る。そして、比
較結果処理手段は、前記の結果に基づき、立ち上げ時に
おいてシート枚数が一致しない場合には、エラー処理を
行い、これによってシート詰まり等による搬送処理の不
具合を事前に回避することができる。また、シート枚数
が一致する場合には、搬送タスクを起動するための処理
を行い、これによって当該装置の立ち上げ時における処
理の効率化を図ることができる。

［実施例］ 次に、本発明に係る放射線画像情報記録読取装置につ
いて好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。

第２図において、参照符号10は放射線画像情報記録読
取装置を示し、この放射線画像情報記録読取装置10は画
像記録部12と、画像読取部14と、消去部14と、撮影待機
部18と、制御部20とから基本的に構成される。画像記録
部12、画像読取部14、消去部16および撮影待機部18は蓄
積性蛍光体シートIPを搬送する搬送系によって連結され
る。

画像記録部12は放射線画像情報記録読取装置10の前面
に突出し、且つ前記前面に沿って上下方向に変位可能な
撮影台21を有する。撮影台21内には前板22と後板24との
間に蓄積性蛍光体シートIPを挟持して矢印Ａ、Ｂ方向に
変位可能なリンク機構26が内装される。また、前板22お
よび後板24の下端部には、リンク機構26が矢印Ａ方向に
変位完了した時点において蓄積性蛍光体シートIPの保持
および開放を行うとともに、リンク機構26が矢印Ｂ方向
に変位する際に当該蓄積性蛍光体シートIPを保持するシ
ャッター機構が設けられる。

画像読取部14は搬送系28および30を介して前記画像記
録部12と連結される。この画像読取部14は搬送系30を介
して供給される蓄積性蛍光体シートIPを挟持する二組の
ニップローラ32、34と、前記ニップローラ32、34間の蓄
積性蛍光体シートIPに対して走査光としてのレーザビー
ムを照射する光学ユニット36と、前記蓄積性蛍光体シー
トIPに記録された画像をレーザビームによる輝尽発光光
として読み取る集光ユニット38とを含んでなる。

画像読取部14の後段には消去部16が配設される。消去
部16はハロゲンランプ等の消去用光源40を有し、この消
去用光源40からの消去光によって蓄積性蛍光体シートIP
に残存する放射線エネルギの消去が行われる。

消去部16の後段には撮影待機部18が配設される。撮影
待機部18はローラ42および44によって屈曲される搬送路
からなり、この搬送路は第１待機ゾーン46、第２待機ゾ
ーン48および第３待機ゾーン50を有し、搬送系51を介し
て画像記録部12に連結される。

制御部20は当該放射線画像情報記録読取装置10の動作
制御を行うものであり、装置本体の外部にコンソール60
が接続される。コンソール60は放射線画像情報記録読取
装置10を動作させるための条件等の設定を行う入力部62
と、表示部64と、放射線画像情報記録読取装置10の電源
のON/OFFを行う電源スイッチ68とを備える。なお、コン
ソール60は当該装置10の外部にあってリモート動作可能
なものとすることも出来る。

ここで、第３図は、放射線画像情報記録読取装置10に
おいて蓄積性蛍光体シートIPを所定の部位まで搬送する
ための駆動手段と、前記駆動手段に近接して配置され、
蓄積性蛍光体シートIPの位置を検知するシート検知手段
との主な配置関係を模式的に示したものである。この場
合、第１待機ゾーン46には駆動手段としてのモータM12
およびシート検知手段としてのセンサS12が配設され、
第２待機ゾーン48にはモータM13およびセンサS13が配設
され、第３待機ゾーン50にはモータM14およびセンサS14
が配設される。以下、他の部所にも同様にしてモータお
よびセンサが配設される。なお、モータはＭあるいはＭ
にその番号を付し、また、センサはＳあるいはＳにその
番号を付して以下説明する。

第４図は放射線画像情報記録読取装置10における制御
部20の中、本実施例に係る蓄積性蛍光体シート確認装置
に対する要部構成を示したものである。すなわち、この
蓄積性蛍光体シート確認装置は所望のモータＭの駆動制
御を行う駆動制御手段としてのCPU70を有し、このCPU70
にはインタフェース72、外部入力レジスタ74、RAM76、
モータコントロールレジスタ78およびフロッピィディス
クコントローラ80が接続される。なお、CPU70は後述す
るように、計数手段および比較手段としても機能する。

インタフェース72にはセンサＳおよび電源スイッチ68
が接続されており、これらからの入力信号は外部入力レ
ジスタ74に外部入力データとして保持される。モータコ
ントロールレジスタ80はモータＭの駆動状態データを保
持するレジスタであり、この駆動状態に基づきドライバ
82を介してモータＭの駆動および停止が制御される。フ
ロッピィディスクコントローラ80はフロッピィディスク
ドライバ84を制御する。この場合、フロッピィディスク
ドライバ84に装填されたフロッピィディスクには放射線
画像情報記録読取装置10に装填されている蓄積性蛍光体
シートIPの枚数データが記憶されており、この枚数デー
タは放射線画像情報記録読取装置10の立ち上げ時におい
てRAM76にロードされる。

本実施例に係る放射線画像情報記録読取装置は基本的
には以上のように構成されるものであり、次にその作用
並びに効果について説明する。

先ず、放射線画像情報記録読取装置10の動作について
概略的に説明する。この場合、放射線画像情報記録読取
装置10内には四枚の蓄積性蛍光体シートIPが装填されて
おり、各蓄積性蛍光体シートIPは画像記録部12における
撮影位置、撮影待機部18における第１待機ゾーン46、第
２待機ゾーン48および第３待機ゾーン50に夫々配置され
ているものとする。

そこで、画像記録部12において撮影台21の前面に被写
体を設定した後、図示しないＸ線源よりＸ線を照射す
る。前記Ｘ線は被写体を透過し、画像記録部12の蓄積性
蛍光体シートIPに放射線透過画像が記録される。

画像の記録された前記蓄積性蛍光体シートIPはリンク
機構26の作用下に矢印Ａ方向に移送された後、搬送系28
および30を介して画像読取部14に搬送される。

画像読取部14ではニップローラ32、34によって挟持搬
送される蓄積性蛍光体シートIPに対して光学ユニット36
よりレーザビームが照射され、これによって得られる輝
尽発光光が集光ユニット38により集光され電気信号に変
換される。

一方、画像の読み取られた蓄積性蛍光体シートIPは消
去部16まで搬送された後、消去用光源40により画像の消
去が行われる。

画像が消去された前記蓄積性蛍光体シートIPは撮影待
機部18の第１待機ゾーン46まで搬送され、次の撮影のた
めに待機状態とされる。一方、第１乃至第３待機ゾーン
46、48および50に配設された他の蓄積性蛍光体シートIP
は搬送系51を介して順次画像記録部12に搬送され、次の
撮影のために供せられる。この場合、画像記録部12で
は、前板22と後板24との間に蓄積性蛍光体シートIPを挟
持した状態でリンク機構26が矢印Ｂ方向に変位し、当該
蓄積性蛍光体シートIPが撮影位置に設定される。

ところで、前記放射線画像情報記録読取装置10におい
て、動作中に、例えば、停電等の事態が発生して、放射
線画像情報記録読取装置10の動作が中断された場合、搬
送中の蓄積性蛍光体シートIPは停電時における位置に停
止したままの状態となる。この場合、本実施例の蓄積性
蛍光体シート確認装置では、放射線画像情報記録読取装
置10を再立ち上げした際に、蓄積性蛍光体シートIPの位
置および枚数を確認することが出来、これに基づいて放
射線画像情報記録読取装置10を最適な状態に初期設定す
ることが出来る。

そこで、第５図に示すフローチャートに基づき、本実
施例に係る蓄積性蛍光体シート確認装置の動作について
説明する。

作業員が電源スイッチ68を投入すると、CPU70は、先
ず、フロッピィディスクドライブ84に装填されたフロッ
ピィディスクより放射線画像情報記録読取装置10に装填
されるべき蓄積性蛍光体シートIPの規定の枚数データを
読み取ってRAM76にロードする（STP1）。

次に、CPU70はモータコントロールレジスタ78に対し
て蓄積性蛍光体シートIPを搬送するモータＭを駆動すべ
く駆動指令信号を出力する。この場合、前記駆動指令信
号に基づきドライバ82を介してモータＭが駆動を開始
し、放射線画像情報記録読取装置10内の蓄積性蛍光体シ
ートIPが移動を開始する（STP2）。なお、このような動
作制御を行う理由は、例えば、第３図において、蓄積性
蛍光体シートIPがセンサS11とS12との間に停止していた
場合、その蓄積性蛍光体シートIPをモータM12を駆動す
ることでセンサS12の位置まで搬送し、これによって蓄
積性蛍光体シートIPの存在を確認するためである。

CPU70はSTP2においてモータＭを所定時間駆動した
後、外部入力レジスタ74のデータを読み込む（STP3）。
この場合、外部入力レジスタ74には各センサＳが蓄積性
蛍光体シートIPを検知した時にフラグがセットされてい
る。そこで、CPU70は前記フラグの数を計数し、放射線
画像情報記録読取装置10内に実際に装填されている蓄積
性蛍光体シートIPの枚数を求める（STP4）。

次に、CPU70はRAM76に記憶された蓄積性蛍光体シート
IPの規定の枚数データと、STP4において計数された値と
を比較し（STP5）、前記値が規定の枚数データに等しい
場合には、蓄積性蛍光体シートIPの枚数に応じた搬送タ
スクを起動する。センサＳによって検知された蓄積性蛍
光体シートIPの位置情報に基づき、蓄積性蛍光体シート
IPを空いている次の領域へと移動させる（STP6）。一
方、前記値が規定のシート枚数データと異なる場合、表
示部64においてエラー表示を行った後（STP7）、動作を
終了する。

なお、センサＳは、上述したように、蓄積性蛍光体シ
ートIPの存在する場所を検知する一方、蓄積性蛍光体シ
ートIPのない空き領域も検知している。従って、この空
き領域に対して蓄積性蛍光体シートIPを予め搬送させて
おくことにより、放射線画像情報記録読取装置10におけ
る効率的な画像処理動作を遂行することができる。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、放射線画像情報記録
読取装置の立ち上げ時において、駆動手段を用いて蓄積
性蛍光体シートを移動させ、前記蓄積性蛍光体シートを
センサで検知することにより、放射線画像情報記録読取
装置内に装填されている蓄積性蛍光体シートの枚数を確
認することが出来る。また、シート検知手段によって蓄
積性蛍光体シートの位置も検知することが出来る。従っ
て、これらの情報に基づき、放射線画像情報記録読取装
置内に規定の枚数の蓄積性蛍光体シートがあるか否かを
規定枚数のデータと検出された枚数のデータとを比較す
ることにより確認し、これらが一致しない場合には、エ
ラー処理を行い、これによってシート詰まり等による搬
送処理の不具合を事前に回避することができる。また、
シート枚数が一致する場合には、搬送タスクを起動する
ための処理を行い、蓄積性蛍光体シートを予め所定位置
まで搬送させておけば、動作時において円滑な画像処理
を遂行することも出来る効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はクレーム対応図、 第２図は本発明に係る蓄積性蛍光体シート確認装置が適
用される放射線画像情報記録読取装置の概略構成図、 第３図は第２図に示す放射線画像情報記録読取装置にお
けるセンサとモータとの配置説明図、 第４図は本発明に係る蓄積性蛍光体シート確認装置の構
成ブロック図、 第５図は本発明に係る蓄積性蛍光体シート確認装置の動
作フローチャートである。 10……放射線画像情報記録読取装置 12……画像記録部 14……画像読取部、16……画像消去部 18……撮影待機部、20……制御部 60……コンソール、64……表示部 68……電源スイッチ、70……CPU 84……FDD、IP……蓄積性蛍光体シート Ｍ……モータ、Ｓ……センサ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】放射線画像を蓄積記録し得る蓄積性蛍光体
   シートを、所定の循環通路に沿って搬送する循環搬送手
   段と、前記循環通路にあって、前記シートに画像情報を
   有する放射線を照射することにより、このシート上に放
   射線画像情報を蓄積記録する画像記録部と、前記循環通
   路にあって、前記画像記録部において放射線画像情報が
   蓄積記録されたシートを走査する励起光を発する励起光
   源およびこの励起光により走査されたシートから発せら
   れた輝尽発光光を読み取って画像信号を得る光電読取手
   段を有する画像読取部と、前記循環通路にあって、前記
   画像読取部において画像読取が行われた後のシートに画
   像記録がなされるのに先行してこのシート上の残存放射
   線エネルギを放出させる消去部とを備えた放射線画像情
   報記録読取装置において、 前記放射線画像情報記録読取装置に装填された蓄積性蛍
   光体シートの枚数を記憶する記憶手段と、 前記放射線画像情報記録読取装置の循環通路の所定部位
   に配設され、前記蓄積性蛍光体シートを検知するシート
   検知手段と、 前記シート検知手段により検知された蓄積性蛍光体シー
   トの枚数を計数する計数手段と、 前記蓄積性蛍光体シートを所定部位まで搬送するための
   搬送機構を駆動する駆動手段と、 前記放射線画像情報記録読取装置の立ち上げ時において
   前記駆動手段を駆動制御する駆動制御手段と、 前記記憶手段に記憶された蓄積性蛍光体シートの枚数
   と、前記放射線画像情報記録読取装置の立ち上げ時にお
   いて前記計数手段により計数された蓄積性蛍光体シート
   の枚数とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づき、記憶された蓄積
   性蛍光体シートの枚数と計数された蓄積性蛍光体シート
   の枚数とが一致しない場合にはエラー処理を行い、一致
   する場合には蓄積性蛍光体シートの搬送タスクを起動す
   るための処理を行う比較結果処理手段と、 を備えることを特徴とする放射線画像情報記録読取装
   置。