JP2686596B2 - 合成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法 - Google Patents
合成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法Info
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- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/1418—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂フイルムとモ
ールド樹脂を直接強固に固着する合成樹脂フイルムとモ
ールド樹脂の固着方法に関するものである。
ールド樹脂を直接強固に固着する合成樹脂フイルムとモ
ールド樹脂の固着方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、合成樹脂フイルムにモールド樹脂を
固着するには以下のような方法があった。 合成樹脂フイルムに小さな孔を開け、該孔の上下を塞
ぐようにモールド樹脂を成形し、これによってモールド
樹脂で合成樹脂フイルムを挟持せしめる方法。
固着するには以下のような方法があった。 合成樹脂フイルムに小さな孔を開け、該孔の上下を塞
ぐようにモールド樹脂を成形し、これによってモールド
樹脂で合成樹脂フイルムを挟持せしめる方法。
【0003】合成樹脂フイルムのモールド樹脂を固着
する面に予め接着剤を塗布しておき、この接着剤を塗布
した面に接するようにモールド樹脂を成形することによ
って、モールド樹脂を合成樹脂フイルムに接着せしめる
方法。
する面に予め接着剤を塗布しておき、この接着剤を塗布
した面に接するようにモールド樹脂を成形することによ
って、モールド樹脂を合成樹脂フイルムに接着せしめる
方法。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の
方法は、合成樹脂フイルムをモールド樹脂によって挟持
する構造であって両者を接着する構造ではないので、両
者の密着性が悪く、場合によっては両者の間に隙間が生
じたりズレが生じたりする恐れがある。
方法は、合成樹脂フイルムをモールド樹脂によって挟持
する構造であって両者を接着する構造ではないので、両
者の密着性が悪く、場合によっては両者の間に隙間が生
じたりズレが生じたりする恐れがある。
【0005】また合成樹脂フイルムに孔を設けているの
で、これをモールド樹脂で塞いでいるとは言え、完全な
密閉構造とはならず、従って該合成樹脂フイルムに完全
な防水機能を持たせることができない。
で、これをモールド樹脂で塞いでいるとは言え、完全な
密閉構造とはならず、従って該合成樹脂フイルムに完全
な防水機能を持たせることができない。
【0006】一方上記の方法によれば、合成樹脂フイ
ルムとモールド樹脂は接着されるのでその密着性は良
い。しかしながらモールド樹脂を成形する前に合成樹脂
フイルムに接着剤を塗布しておかなければならず、その
分製造工程数が増加してしまう。
ルムとモールド樹脂は接着されるのでその密着性は良
い。しかしながらモールド樹脂を成形する前に合成樹脂
フイルムに接着剤を塗布しておかなければならず、その
分製造工程数が増加してしまう。
【0007】また合成樹脂フイルムとモールド樹脂を透
明な材料で構成し、これに光を透過させる方式の場合、
前記接着剤層の材質によっては、耐熱変色,対光変色性
が問題となる。即ち接着剤層が変色すると、光の透過率
が低下し、また透過する光の色が多少変わってしまう恐
れがある。
明な材料で構成し、これに光を透過させる方式の場合、
前記接着剤層の材質によっては、耐熱変色,対光変色性
が問題となる。即ち接着剤層が変色すると、光の透過率
が低下し、また透過する光の色が多少変わってしまう恐
れがある。
【0008】また例えば接着剤層付きの合成樹脂フイル
ムをフォーミングしながらその接着剤層でモールド樹脂
を取り付けた場合は、該成形品を加熱した際、接着剤層
が熱によって軟化してその接着力が低下し、フォーミン
グされた合成樹脂フイルムの残留応力によって合成樹脂
フイルムからモールド樹脂が剥がれる恐れもある。
ムをフォーミングしながらその接着剤層でモールド樹脂
を取り付けた場合は、該成形品を加熱した際、接着剤層
が熱によって軟化してその接着力が低下し、フォーミン
グされた合成樹脂フイルムの残留応力によって合成樹脂
フイルムからモールド樹脂が剥がれる恐れもある。
【0009】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、容易且つ確実に、合成樹脂フイルムと
モールド樹脂を直接強固に固着することのできる合成樹
脂フイルムとモールド樹脂の固着方法を提供することに
ある。
ありその目的は、容易且つ確実に、合成樹脂フイルムと
モールド樹脂を直接強固に固着することのできる合成樹
脂フイルムとモールド樹脂の固着方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願発明者は各種実験を行い、合成樹脂フイルムとモー
ルド樹脂を直接強固に融着せしめることのできる方法を
発明した。ここで図1は本発明にかかる方法の最も基本
的な構成を示す図である。即ち同図(A)に示すように
本発明においては、まず熱可塑性材料からなる合成樹脂
フイルム10であって何ら接着剤等を印刷していないも
のを用意する。
本願発明者は各種実験を行い、合成樹脂フイルムとモー
ルド樹脂を直接強固に融着せしめることのできる方法を
発明した。ここで図1は本発明にかかる方法の最も基本
的な構成を示す図である。即ち同図(A)に示すように
本発明においては、まず熱可塑性材料からなる合成樹脂
フイルム10であって何ら接着剤等を印刷していないも
のを用意する。
【0011】そして該合成樹脂フイルム10の所定面の
面積を広げるように引き延ばしながら(矢印A方向)、
引き延ばしている途中の面に溶融した高温のモールド樹
脂を高圧状態で直接接触するように押し付けることによ
って、同図(B)に示すように該合成樹脂フイルム10
の面に直接モールド樹脂15を成形する。
面積を広げるように引き延ばしながら(矢印A方向)、
引き延ばしている途中の面に溶融した高温のモールド樹
脂を高圧状態で直接接触するように押し付けることによ
って、同図(B)に示すように該合成樹脂フイルム10
の面に直接モールド樹脂15を成形する。
【0012】このとき溶融したモールド樹脂15は、そ
の熱と圧力によって合成樹脂フイルム10との界面にお
いて、強固に融着する。
の熱と圧力によって合成樹脂フイルム10との界面にお
いて、強固に融着する。
【0013】ここで合成樹脂フイルム10としては熱可
塑性材料であることが必要である。2軸延伸性が良好で
あれば、合成樹脂フイルムの引き伸ばし時に該合成樹脂
フイルムに亀裂などの損傷が発生せず、さらに好適であ
る。そして価格性,印刷性,成形耐熱性,曲げ疲労耐久
性,透明性等を総合的に判断した場合、PETP(ポリ
エチレンテレフタレート)フイルムが好適である。また
その厚みは38〜150μm程度のものが好適である。
なおさらに耐熱性を向上させるためには、PEN(ポリ
エチレンナフタレート)フイルムが好適である。またそ
れ以外の材質の合成樹脂フイルムでも熱可塑性材料であ
れば本願発明の目的は達成される。
塑性材料であることが必要である。2軸延伸性が良好で
あれば、合成樹脂フイルムの引き伸ばし時に該合成樹脂
フイルムに亀裂などの損傷が発生せず、さらに好適であ
る。そして価格性,印刷性,成形耐熱性,曲げ疲労耐久
性,透明性等を総合的に判断した場合、PETP(ポリ
エチレンテレフタレート)フイルムが好適である。また
その厚みは38〜150μm程度のものが好適である。
なおさらに耐熱性を向上させるためには、PEN(ポリ
エチレンナフタレート)フイルムが好適である。またそ
れ以外の材質の合成樹脂フイルムでも熱可塑性材料であ
れば本願発明の目的は達成される。
【0014】一方モールド樹脂15としては、熱可塑性
材料であれば、結晶性のものでも非結晶性のものでも良
い。但し成形品の透光性を確保するには非結晶性である
ことが必要である。そして汎用成形条件で成形できるこ
とや、価格性,離型性,ピンゲート切れ,透明性,実用
強度性,耐環境性等を総合的に判断した場合、PMMA
樹脂(ポリメチルメタアクリレート樹脂),PC樹脂
(ポリカーボネート樹脂)等が適当である。なお不透光
性で良ければ、結晶性のPETやPBT(ポリブチレン
テレフタレート)を用いても良い。
材料であれば、結晶性のものでも非結晶性のものでも良
い。但し成形品の透光性を確保するには非結晶性である
ことが必要である。そして汎用成形条件で成形できるこ
とや、価格性,離型性,ピンゲート切れ,透明性,実用
強度性,耐環境性等を総合的に判断した場合、PMMA
樹脂(ポリメチルメタアクリレート樹脂),PC樹脂
(ポリカーボネート樹脂)等が適当である。なお不透光
性で良ければ、結晶性のPETやPBT(ポリブチレン
テレフタレート)を用いても良い。
【0015】
【作用】図2は、モールド樹脂15としてPMMA樹脂
を使用し、合成樹脂フイルム10としてPETPフイル
ムを使用して本発明を用いた場合の、モールド樹脂15
と合成樹脂フイルム10の界面部分を拡大して示す偏光
顕微鏡による断面写真を示す図(図1のB部分の断面写
真図)である。
を使用し、合成樹脂フイルム10としてPETPフイル
ムを使用して本発明を用いた場合の、モールド樹脂15
と合成樹脂フイルム10の界面部分を拡大して示す偏光
顕微鏡による断面写真を示す図(図1のB部分の断面写
真図)である。
【0016】同図に示すように本発明によれば、合成樹
脂フイルム10の表面部分20は、合成樹脂フイルム1
0の他の部分(配向結晶層)と相違し、非結晶層に変化
していることが分かる。これはモールド樹脂15の熱に
よって合成樹脂フイルム10の表面が溶けたことを意味
する。
脂フイルム10の表面部分20は、合成樹脂フイルム1
0の他の部分(配向結晶層)と相違し、非結晶層に変化
していることが分かる。これはモールド樹脂15の熱に
よって合成樹脂フイルム10の表面が溶けたことを意味
する。
【0017】そして合成樹脂フイルム10とモールド樹
脂15が強固に直接溶着されるのは以下の理由によると
考えられる。
脂15が強固に直接溶着されるのは以下の理由によると
考えられる。
【0018】即ち、合成樹脂フイルム10は配向結晶層
となっているが、この配向結晶層を引っ張ることでポリ
マーチェーン間に滑りが生じて乱れ、引っ張っている間
はポリマーチェーン間の結合力が弱まる。このポリマー
チェーン間の結合力が弱まりつつある途中に、同時に高
温高圧のモールド樹脂が合成樹脂フイルム10に触れる
と、合成樹脂フイルム10の表面部分と高温高圧のモー
ルド樹脂15の間で、両者のポリマーチェーンの機械的
・物理的な絡まり合いが生じる。これによって冷却固化
後に両者は強く結合するのである。
となっているが、この配向結晶層を引っ張ることでポリ
マーチェーン間に滑りが生じて乱れ、引っ張っている間
はポリマーチェーン間の結合力が弱まる。このポリマー
チェーン間の結合力が弱まりつつある途中に、同時に高
温高圧のモールド樹脂が合成樹脂フイルム10に触れる
と、合成樹脂フイルム10の表面部分と高温高圧のモー
ルド樹脂15の間で、両者のポリマーチェーンの機械的
・物理的な絡まり合いが生じる。これによって冷却固化
後に両者は強く結合するのである。
【0019】なお本願発明者は引き延ばさない状態の合
成樹脂フイルムの面又は引き延ばした後の合成樹脂フイ
ルムの面に溶融した高温のモールド樹脂を高圧状態で直
接成形する実験を行ったが、この場合はモールド樹脂と
合成樹脂フイルムは強固には溶着されなかった。
成樹脂フイルムの面又は引き延ばした後の合成樹脂フイ
ルムの面に溶融した高温のモールド樹脂を高圧状態で直
接成形する実験を行ったが、この場合はモールド樹脂と
合成樹脂フイルムは強固には溶着されなかった。
【0020】つまり合成樹脂フイルムとモールド樹脂を
直接強固に溶着するには、本発明のように、引き延ばし
ている途中の合成樹脂フイルムの面に、溶融した高温の
モールド樹脂を高圧状態で直接接触し成形することによ
ってのみ達成されるのである。
直接強固に溶着するには、本発明のように、引き延ばし
ている途中の合成樹脂フイルムの面に、溶融した高温の
モールド樹脂を高圧状態で直接接触し成形することによ
ってのみ達成されるのである。
【0021】また本願発明者の実験によれば、合成樹脂
フイルムを引き延ばす量を増やせば増やすほど、モール
ド樹脂との固着強度が強くなる。
フイルムを引き延ばす量を増やせば増やすほど、モール
ド樹脂との固着強度が強くなる。
【0022】図8は本願発明を用いて合成樹脂フイルム
とモールド樹脂を融着せしめたものを引き剥がしたとき
の両者の表面の状態の電子顕微鏡写真(拡大率1000
倍のもの)を示す図であり、同図(A)は合成樹脂フイ
ルムの引き伸ばし量が少ない状態でモールド樹脂を成形
して両者を固着したものから合成樹脂フイルムを引き剥
がしたときのモールド樹脂表面を示す図、同図(B)は
引き伸ばし量が少ない状態でモールド樹脂を成形して両
者を固着したものから合成樹脂フイルムを引き剥がした
ときの合成樹脂フイルム表面を示す図、同図(C)は引
き伸ばし量が多い状態でモールド樹脂を成形して両者を
固着したものから合成樹脂フイルムを引き剥がしたとき
のモールド樹脂表面を示す図、同図(D)は引き伸ばし
量が多い状態でモールド樹脂を成形して両者を固着した
ものから合成樹脂フイルムを引き剥がしたときの引き剥
がした合成樹脂フイルム表面を示す図である。
とモールド樹脂を融着せしめたものを引き剥がしたとき
の両者の表面の状態の電子顕微鏡写真(拡大率1000
倍のもの)を示す図であり、同図(A)は合成樹脂フイ
ルムの引き伸ばし量が少ない状態でモールド樹脂を成形
して両者を固着したものから合成樹脂フイルムを引き剥
がしたときのモールド樹脂表面を示す図、同図(B)は
引き伸ばし量が少ない状態でモールド樹脂を成形して両
者を固着したものから合成樹脂フイルムを引き剥がした
ときの合成樹脂フイルム表面を示す図、同図(C)は引
き伸ばし量が多い状態でモールド樹脂を成形して両者を
固着したものから合成樹脂フイルムを引き剥がしたとき
のモールド樹脂表面を示す図、同図(D)は引き伸ばし
量が多い状態でモールド樹脂を成形して両者を固着した
ものから合成樹脂フイルムを引き剥がしたときの引き剥
がした合成樹脂フイルム表面を示す図である。
【0023】同図(A)に示すように、引き伸ばし量が
少ない場合は、引き剥がしたときにモールド樹脂表面X
1に残る合成樹脂フイルムX2の量はまばらであり、ま
た同図(B)に示すように、合成樹脂フイルム表面の引
き剥がされて荒れた状態もあまり大きくない。これは両
者のポリマーチェーンの機械的・物理的な絡まり合いが
少なくて両者の固着強度があまり強くないことを意味し
ている。
少ない場合は、引き剥がしたときにモールド樹脂表面X
1に残る合成樹脂フイルムX2の量はまばらであり、ま
た同図(B)に示すように、合成樹脂フイルム表面の引
き剥がされて荒れた状態もあまり大きくない。これは両
者のポリマーチェーンの機械的・物理的な絡まり合いが
少なくて両者の固着強度があまり強くないことを意味し
ている。
【0024】一方同図(C)に示すように、引き伸ばし
量が多い場合は、引き剥がしたときにモールド樹脂表面
X1に残る合成樹脂フイルムX2の量は多く、また同図
(D)に示すように、合成樹脂フイルム表面の引き剥が
されて荒れた状態も大きい。これは両者のポリマーチェ
ーンの機械的・物理的な絡まり合いが激しくて固着強度
がかなり強いことを意味している。
量が多い場合は、引き剥がしたときにモールド樹脂表面
X1に残る合成樹脂フイルムX2の量は多く、また同図
(D)に示すように、合成樹脂フイルム表面の引き剥が
されて荒れた状態も大きい。これは両者のポリマーチェ
ーンの機械的・物理的な絡まり合いが激しくて固着強度
がかなり強いことを意味している。
【0025】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。図3(A)乃至(C)及び図4
(A)乃至(C)は上記本発明を用いて合成樹脂フイル
ムにモールド樹脂を成形して押釦スイッチに使用される
キートップを形成する方法を示す概略側断面図である。
て詳細に説明する。図3(A)乃至(C)及び図4
(A)乃至(C)は上記本発明を用いて合成樹脂フイル
ムにモールド樹脂を成形して押釦スイッチに使用される
キートップを形成する方法を示す概略側断面図である。
【0026】キートップを形成するには、まず図3
(A)に示すように、PETP製の合成樹脂フイルム3
0を用意する。この合成樹脂フイルム30上には、所望
の印刷層35がその全面に印刷されており、また該印刷
層35の上にはキートップを形成しようとする部分の周
囲を囲むようにリング状の金型挟持用印刷層40が印刷
されている。この実施例では合成樹脂フイルム30の厚
みを75μmとする。なお説明の都合上、図面では合成
樹脂フイルム30や印刷層35の厚みを実際よりもかな
り厚く示している。
(A)に示すように、PETP製の合成樹脂フイルム3
0を用意する。この合成樹脂フイルム30上には、所望
の印刷層35がその全面に印刷されており、また該印刷
層35の上にはキートップを形成しようとする部分の周
囲を囲むようにリング状の金型挟持用印刷層40が印刷
されている。この実施例では合成樹脂フイルム30の厚
みを75μmとする。なお説明の都合上、図面では合成
樹脂フイルム30や印刷層35の厚みを実際よりもかな
り厚く示している。
【0027】次に図3(B)に示すように、この合成樹
脂フイルム30を上下金型A,Bで強く挟持する。ここ
で上金型Aには、キートップの上部の部分の形状と同一
形状のキャビティーA1(直径約6mm)が設けられてお
り、また下金型Bには、キートップの下部の形状(具体
的には押桿部)と同一形状のキャビティーB1が設けら
れている。また下金型BのキャビティーB1にはピンゲ
ートB2が接続されている。このとき上下金型A,Bは
予め80±10℃に加熱されている。
脂フイルム30を上下金型A,Bで強く挟持する。ここ
で上金型Aには、キートップの上部の部分の形状と同一
形状のキャビティーA1(直径約6mm)が設けられてお
り、また下金型Bには、キートップの下部の形状(具体
的には押桿部)と同一形状のキャビティーB1が設けら
れている。また下金型BのキャビティーB1にはピンゲ
ートB2が接続されている。このとき上下金型A,Bは
予め80±10℃に加熱されている。
【0028】そしてピンゲートB2から溶融した高温・
高圧のモールド樹脂50(この実施例ではPMMA樹
脂)をキャビティーB1内に圧入する。このときのモー
ルド樹脂50の溶融温度は約260℃とし、圧力は約6
00kgf/cm2とする。
高圧のモールド樹脂50(この実施例ではPMMA樹
脂)をキャビティーB1内に圧入する。このときのモー
ルド樹脂50の溶融温度は約260℃とし、圧力は約6
00kgf/cm2とする。
【0029】この溶融モールド樹脂50の熱と圧力によ
って、合成樹脂フイルム30のキャビティーA1に面す
る部分は、図3(C),図4(A)に示すように変形し
て行き、最終的には図4(B)に示すようにキャビティ
ーA1の内面に密着する。同時にキャビティーA1,B
1内には溶融したモールド樹脂50が充填される。
って、合成樹脂フイルム30のキャビティーA1に面す
る部分は、図3(C),図4(A)に示すように変形し
て行き、最終的には図4(B)に示すようにキャビティ
ーA1の内面に密着する。同時にキャビティーA1,B
1内には溶融したモールド樹脂50が充填される。
【0030】そして射出成形終了後、この状態のままで
数十秒間放置してモールド樹脂50が固化するのを待
ち、それから上下金型A,Bを取り外せば、図4(C)
に示すキートップ60が取り出せる。図5は完成したキ
ートップ60を示す斜視図である。
数十秒間放置してモールド樹脂50が固化するのを待
ち、それから上下金型A,Bを取り外せば、図4(C)
に示すキートップ60が取り出せる。図5は完成したキ
ートップ60を示す斜視図である。
【0031】以上の工程から分かるように、合成樹脂フ
イルム30は変形される際に引き延ばされる。つまり合
成樹脂フイルム30は引き延ばされながら同時に該引き
延ばされている途中の面に溶融した高温のモールド樹脂
50を高圧状態で直接押し付けるように接触せしめられ
ている。従って上述のように、合成樹脂フイルム30の
モールド樹脂50と接触する表面は引き伸ばされながら
溶融することで相互のポリマーチェーンが機械的・物理
的に絡まり合い、冷却固化した後、強固に固着される。
イルム30は変形される際に引き延ばされる。つまり合
成樹脂フイルム30は引き延ばされながら同時に該引き
延ばされている途中の面に溶融した高温のモールド樹脂
50を高圧状態で直接押し付けるように接触せしめられ
ている。従って上述のように、合成樹脂フイルム30の
モールド樹脂50と接触する表面は引き伸ばされながら
溶融することで相互のポリマーチェーンが機械的・物理
的に絡まり合い、冷却固化した後、強固に固着される。
【0032】上記実施例においてキートップ60の周囲
に金型挟持用印刷層40を印刷したのは、前記上下金型
A,Bで合成樹脂フイルム30を挟持してこれを変形さ
せる際、キャビティーA1周囲の合成樹脂フイルム30
の上下金型A,Bで挟持した各部分がキャビティーA1
内に引き込まれる量を一定にするためである。特に変形
する合成樹脂フイルムの表面に所望の図柄等を印刷して
おいた場合、該図柄等を正確に変形させるのに有効であ
る。また上下金型に多数個のキャビティーを設けて同時
に多数個のキートップを成形する場合、合成樹脂フイル
ムの厚みの不均一さや上下金型A,Bの面の平滑度合い
・平坦度合いによって、上下金型A,Bで挟持された合
成樹脂フイルムは全域にわたって均一には押えられな
い。このような場合でも金型挟持用印刷層40を設けて
おけば、金型挟持用印刷層40のクッション性と粘性に
よって各キャビティーに引き込まれる合成樹脂フイルム
の量が均一化する。従って合成樹脂フイルムのキートッ
プとなる部分の上に図柄を印刷しておいた場合、各キー
トップの図柄を引き伸ばして拡大する拡大率が一定にで
きる。
に金型挟持用印刷層40を印刷したのは、前記上下金型
A,Bで合成樹脂フイルム30を挟持してこれを変形さ
せる際、キャビティーA1周囲の合成樹脂フイルム30
の上下金型A,Bで挟持した各部分がキャビティーA1
内に引き込まれる量を一定にするためである。特に変形
する合成樹脂フイルムの表面に所望の図柄等を印刷して
おいた場合、該図柄等を正確に変形させるのに有効であ
る。また上下金型に多数個のキャビティーを設けて同時
に多数個のキートップを成形する場合、合成樹脂フイル
ムの厚みの不均一さや上下金型A,Bの面の平滑度合い
・平坦度合いによって、上下金型A,Bで挟持された合
成樹脂フイルムは全域にわたって均一には押えられな
い。このような場合でも金型挟持用印刷層40を設けて
おけば、金型挟持用印刷層40のクッション性と粘性に
よって各キャビティーに引き込まれる合成樹脂フイルム
の量が均一化する。従って合成樹脂フイルムのキートッ
プとなる部分の上に図柄を印刷しておいた場合、各キー
トップの図柄を引き伸ばして拡大する拡大率が一定にで
きる。
【0033】なお合成樹脂フイルム30が引き込まれる
のを制限するための他の手段を講じた場合や、また合成
樹脂フイルム30が多少引きずり込まれても良い場合
は、金型挟持用印刷層40は不要である。
のを制限するための他の手段を講じた場合や、また合成
樹脂フイルム30が多少引きずり込まれても良い場合
は、金型挟持用印刷層40は不要である。
【0034】図6は以上のようにして製造されたキート
ップ60の合成樹脂フイルム30とモールド樹脂50の
固着強度試験の結果を示す図であり、図7は該固着強度
試験の方法を示す図である。
ップ60の合成樹脂フイルム30とモールド樹脂50の
固着強度試験の結果を示す図であり、図7は該固着強度
試験の方法を示す図である。
【0035】即ちこの試験は、図7に示すように、中央
に円形の凹部75を有する台70を用意し、この台70
の上にキートップ60を載置し、該キートップ60の上
から荷重Pを加え、キートップ60の外周側面部分aに
おいてモールド樹脂50が合成樹脂フイルム30から剥
がれるときの荷重値を測定したものである。
に円形の凹部75を有する台70を用意し、この台70
の上にキートップ60を載置し、該キートップ60の上
から荷重Pを加え、キートップ60の外周側面部分aに
おいてモールド樹脂50が合成樹脂フイルム30から剥
がれるときの荷重値を測定したものである。
【0036】ここで実験に使用したキートップ60は、
以下の3種類乃至である。 試料 直径A=6.2mm、高さB=0.89mmの
もの 試料 直径A=6.2mm、高さB=1.19mmの
もの 試料 直径A=6.2mm、高さB=1.535mm
のもの
以下の3種類乃至である。 試料 直径A=6.2mm、高さB=0.89mmの
もの 試料 直径A=6.2mm、高さB=1.19mmの
もの 試料 直径A=6.2mm、高さB=1.535mm
のもの
【0037】図6に示すように、いずれのキートップ6
0においてもモールド樹脂50と合成樹脂フイルム30
は強固に接着していることが分かるが、特に高さBが高
い程、即ち合成樹脂フイルム30の引き延ばし拡大率が
大きい程、固着強度が強くなることが分かる。
0においてもモールド樹脂50と合成樹脂フイルム30
は強固に接着していることが分かるが、特に高さBが高
い程、即ち合成樹脂フイルム30の引き延ばし拡大率が
大きい程、固着強度が強くなることが分かる。
【0038】ちなみに図6に示す参考例は、引き延ば
さない合成樹脂フイルムの円形面(直径=6.2mm)
にモールド樹脂を直接成形したものであって、該モール
ド樹脂を引っ張ったときの剥がれ強度を測定した測定値
である。この場合はモールド樹脂はほとんど合成樹脂フ
イルムに固着されないことがわかった。
さない合成樹脂フイルムの円形面(直径=6.2mm)
にモールド樹脂を直接成形したものであって、該モール
ド樹脂を引っ張ったときの剥がれ強度を測定した測定値
である。この場合はモールド樹脂はほとんど合成樹脂フ
イルムに固着されないことがわかった。
【0039】なお上記実施例では本発明を用いてキート
ップを形成する例を示したが、合成樹脂フイルムにモー
ルド樹脂を直接成形するものであれば、どのようなもの
にも適用できることは言うまでもない。
ップを形成する例を示したが、合成樹脂フイルムにモー
ルド樹脂を直接成形するものであれば、どのようなもの
にも適用できることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる合成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法によれ
ば、以下のような優れた効果を有する。 合成樹脂フイルムにモールド樹脂を容易に強固に固着
することができる。
かる合成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法によれ
ば、以下のような優れた効果を有する。 合成樹脂フイルムにモールド樹脂を容易に強固に固着
することができる。
【0041】合成樹脂フイルムにモールド樹脂を固着
する際、合成樹脂フイルムに何ら孔を設けなくても良
く、防水機能を持たせることができる。
する際、合成樹脂フイルムに何ら孔を設けなくても良
く、防水機能を持たせることができる。
【0042】合成樹脂フイルムとモールド樹脂の密着
性が良く、両者の間にズレや隙間が生じる恐れはない。
性が良く、両者の間にズレや隙間が生じる恐れはない。
【0043】接着剤が不要で、製造工程が簡素化す
る。
る。
【図1】本発明にかかる方法の最も基本的な構成を示す
図である。
図である。
【図2】モールド樹脂15と合成樹脂フイルム10の界
面部分20を拡大した断面写真を示す図(図1のB部分
の断面写真図)である。
面部分20を拡大した断面写真を示す図(図1のB部分
の断面写真図)である。
【図3】図3(A)乃至(C)は本発明を用いて合成樹
脂フイルムにモールド樹脂を成形してキートップを形成
する方法を示す概略側断面図である。
脂フイルムにモールド樹脂を成形してキートップを形成
する方法を示す概略側断面図である。
【図4】図4(A)乃至(C)は本発明を用いて合成樹
脂フイルムにモールド樹脂を成形してキートップを形成
する方法を示す概略側断面図である。
脂フイルムにモールド樹脂を成形してキートップを形成
する方法を示す概略側断面図である。
【図5】完成したキートップ60の斜視図である。
【図6】キートップ60の合成樹脂フイルム30とモー
ルド樹脂50の固着強度試験の結果を示す図である。
ルド樹脂50の固着強度試験の結果を示す図である。
【図7】キートップ60の合成樹脂フイルム30とモー
ルド樹脂50の固着強度試験の方法を示す図である。
ルド樹脂50の固着強度試験の方法を示す図である。
【図8】図8(A)乃至(D)は本願発明を用いて合成
樹脂フイルムとモールド樹脂を融着せしめたものを引き
剥がしたときの両者の表面の状態の電子顕微鏡写真(拡
大率1000倍のもの)を示す図である。
樹脂フイルムとモールド樹脂を融着せしめたものを引き
剥がしたときの両者の表面の状態の電子顕微鏡写真(拡
大率1000倍のもの)を示す図である。
10 合成樹脂フイルム 15 モールド樹脂 A 上金型 A1 キャビティー B 下金型 B1 キャビティー B2 ピンゲート 30 合成樹脂フイルム 50 モールド樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−5747(JP,A) 特開 昭61−132314(JP,A) 特開 昭58−53428(JP,A) 特開 平5−293849(JP,A) 特開 平4−94910(JP,A) 特開 平3−130120(JP,A) 特開 平4−173140(JP,A) 特表 平3−501588(JP,A)
Claims (9)
- 【請求項1】 2軸延伸性のあるポリエチレンテレフタ
レートフイルム又は2軸延伸性のあるポリエチレンナフ
タレートフイルムからなる合成樹脂フイルムと、ポリメ
チルメタアクリレート樹脂又はポリカーボネート樹脂又
は結晶性のポリエチレンテレフタレート樹脂又はポリブ
チレンテレフタレート樹脂からなるモールド樹脂とを用
意し、前記合成樹脂フイルムを構成する前記ポリエチレンテレ
フタレートフイルム又はポリエチレンナフタレートフイ
ルム自身の面に、溶融した前記モールド樹脂を直接接触
せしめて高圧状態にて押し付けることによって該合成樹
脂フイルムを延伸させ、 その後該合成樹脂フイルムとモ
ールド樹脂の接触面を溶融モールド樹脂が固化する温度
に冷却するまで保持し、これによって合成樹脂フイルム
を構成するポリエチレンテレフタレートフイルム又はポ
リエチレンナフタレートフイルムとモールド樹脂の接触
面とを直接融着せしめることを特徴とする合成樹脂フイ
ルムとモールド樹脂の固着方法。 - 【請求項2】 前記合成樹脂フイルムの厚みは、38乃
至150μmであることを特徴とする請求項1記載の合
成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法。 - 【請求項3】 前記溶融したモールド樹脂の温度は約2
60℃であり、且つ該溶融したモールド樹脂の合成樹脂
フイルムに押し付ける際の圧力は約600kgf/cm
2 であることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂フイ
ルムとモールド樹脂の固着方法。 - 【請求項4】 前記合成樹脂フイルムの厚みは38乃至
150μmであり、且つ前記溶融したモールド樹脂の温
度は約260℃であり、且つ該溶融したモールド樹脂の
合成樹脂フイルムに押し付ける際の圧力は約600kg
f/cm 2 であることを特徴とする請求項1記載の合成
樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法。 - 【請求項5】 少なくとも所定形状のキャビティーを有
する上金型と、少なくともピンゲートを有する下金型
と、2軸延伸性のあるポリエチレンテレフタレートフイ
ルム又は2軸延伸性のあるポリエチレンナフタレートフ
イルムから なる合成樹脂フイルムと、ポリメチルメタア
クリレート樹脂又はポリカーボネート樹脂又は結晶性の
ポリエチレンテレフタレート樹脂又はポリブチレンテレ
フタレート樹脂からなるモールド樹脂とを用意し、 前記合成樹脂フイルムを前記上金型と下金型の間に挟持
した状態のまま、 下金型に設けたピンゲートから溶融したモールド樹脂を
高温高圧状態で注入することによって、上金型に設けた
キャビティーの部分に位置する合成樹脂フイルム下面の
前記ポリエチレンテレフタレートフイルム又はポリエチ
レンナフタレートフイルム自身の面に、溶融した前記モ
ールド樹脂を直接接触せしめて押し付けて該キャビティ
ーの内面に密着するまで延伸させながら同時に該キャビ
ティー内に溶融したモールド樹脂を満たし、その後該溶
融したモールド樹脂が固化する温度まで冷却保持し、こ
れによって合成樹脂フイルムを構成するポリエチレンテ
レフタレートフイルム又はポリエチレンナフタレートフ
イルムとモールド樹脂の接触面とを直接融着せしめるこ
とを特徴とする合成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着
方法。 - 【請求項6】 前記合成樹脂フイルムの厚みは、38乃
至150μmであることを特徴とする請求項5記載の合
成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法。 - 【請求項7】 前記溶融したモールド樹脂の温度は約2
60℃であり、且つ該溶融したモールド樹脂の合成樹脂
フイルムに押し付ける際の圧力は約600kgf/cm
2 であることを特徴とする請求項5記載の合成樹脂フイ
ルムとモールド樹脂の固着方法。 - 【請求項8】 前記合成樹脂フイルムを挟持する上金型
と下金型は予め80±10℃に加熱されていることを特
徴とする請求項5記載の合成樹脂フイルムとモールド樹
脂の固着方法。 - 【請求項9】 前記合成樹脂フイルムの厚みは38乃至
150μmであり、且つ前記溶融したモールド樹脂の温
度は約260℃であり、且つ該溶融したモールド樹脂の
合成樹脂フイルムに押し付ける際の圧力は約600kg
f/cm 2 であり、且つ前記合成樹脂フイルムを挟持す
る上金型と下金型は予め80±10℃に加熱されている
ことを特徴とする請求項5記載の合成樹脂フイルムとモ
ー ルド樹脂の固着方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183840A JP2686596B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 合成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法 |
US08/800,210 US6086810A (en) | 1994-07-12 | 1997-02-12 | Method of affixing synthetic resin film and molding resin |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6183840A JP2686596B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 合成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0825404A JPH0825404A (ja) | 1996-01-30 |
JP2686596B2 true JP2686596B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=16142765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6183840A Expired - Fee Related JP2686596B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 合成樹脂フイルムとモールド樹脂の固着方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6086810A (ja) |
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KR100342959B1 (ko) * | 1998-12-31 | 2002-07-05 | 양윤홍 | 휴대폰용 키패드와 그 제작방법 |
US6676859B2 (en) * | 2001-09-19 | 2004-01-13 | Gentex Corporation | Substrate mounting for organic, dielectric, optical film |
US6803008B2 (en) * | 2001-12-11 | 2004-10-12 | Valeo Electrical Systems, Inc. | Method of applying a resin-rich skin on the surface of reinforced material gear or other wear surface |
US20050017404A1 (en) * | 2003-07-21 | 2005-01-27 | Youngs John D. | Method of molding a vehicle trim component |
DE102004049592A1 (de) * | 2004-10-12 | 2006-05-04 | Bayer Materialscience Ag | Mit Soft-Touch-Lack beschichtete, verformbare Kunststoffverbundfolien und Kunststoffverbundelemente sowie deren Herstellung |
JP5875930B2 (ja) * | 2012-04-25 | 2016-03-02 | 株式会社東海理化電機製作所 | 転写成形体 |
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---|---|---|---|---|
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JPS61132314A (ja) * | 1984-11-30 | 1986-06-19 | Toyota Motor Corp | 表皮一体樹脂成形品の製造方法 |
US4942008A (en) * | 1985-07-10 | 1990-07-17 | Cahill John W | Process for molding a multiple layer structure |
CA1304552C (en) * | 1987-08-31 | 1992-07-07 | Syohei Masui | Process for producing a multilayer molded article |
JPH0195018A (ja) * | 1987-10-07 | 1989-04-13 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 凹凸面模様入り成形品の製造法 |
DE3742457A1 (de) * | 1987-12-15 | 1989-06-29 | Dynamit Nobel Ag | Herstellverfahren fuer kunststoff-formteile mit dekorativ-gepraegter oberflaechenbeschichtung |
JP2537668B2 (ja) * | 1988-09-19 | 1996-09-25 | 豊田合成株式会社 | 樹脂成形品の製造方法 |
US5417905A (en) * | 1989-05-26 | 1995-05-23 | Esec (Far East) Limited | Method of making a card having decorations on both faces |
US5529654A (en) * | 1990-06-18 | 1996-06-25 | Monsanto Company | Process forming a shaped laminate |
AU653006B2 (en) * | 1991-02-28 | 1994-09-15 | Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Coating sheet and method of making molded product using said sheet |
JPH06172562A (ja) * | 1992-11-25 | 1994-06-21 | Diafoil Co Ltd | 積層ポリエステルフィルム |
US5423705A (en) * | 1994-03-28 | 1995-06-13 | Kransco | Flying disc with laminate surfacing |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP6183840A patent/JP2686596B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-02-12 US US08/800,210 patent/US6086810A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6086810A (en) | 2000-07-11 |
JPH0825404A (ja) | 1996-01-30 |
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