JP2533233Y2 - 延反機 - Google Patents
延反機Info
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- JP2533233Y2 JP2533233Y2 JP1128193U JP1128193U JP2533233Y2 JP 2533233 Y2 JP2533233 Y2 JP 2533233Y2 JP 1128193 U JP1128193 U JP 1128193U JP 1128193 U JP1128193 U JP 1128193U JP 2533233 Y2 JP2533233 Y2 JP 2533233Y2
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- cloth
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- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は延反機に関するものであ
る。
る。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】布地を多数枚層状に
重ねて一定の型寸法に裁断するための手段として延反機
が汎用されている。この延反機は、上部に原反を支持す
る手段を設け、前端部にロールなどからなる解反手段を
設け、前端下部に延反方向と直交する方向に移動自在な
カッター手段を設け、延反台上での往復動と解反手段の
駆動およびカッター手段によって延反台上に生地を積み
重ねるようになっている。原反を支持する方式として
は、原反に中心軸を貫挿し、この中心軸を架台で支えて
原反を中空上に支持するタイプがあるが、この方式は解
反する前にいちいち中心軸を取付け、延反後に中心軸を
取外し回収する煩瑣な作業を必要とすること、原反の周
速が一定にならないことなどの不具合がある。そこで、
原反を平行な複数本の支持ロールに直接載置させる方式
がある。この方式による延反時において、原反は解反度
合いに応じて支持ロールの回転によって間欠的に回転さ
れるが、解反手段による解反速度と原反の引出し速度を
完全に同調させることは難しく、しかも原反は必ずしも
真円状ではなく、均一に巻かれているとは限らない。ま
た、支持ロールの慣性により生地は余分に送り出されや
すい。これらのため、延反作業中に、支持手段と解反手
段の間で生地量が急激にかつ不規則に増し、生地がクシ
ャクシャになる現象が生じ、それによって延反台に展延
された生地に皺が生じやすい。この皺があると層状に重
ねられた生地にズレが生じ、図柄や模様のズレなどによ
り適切な型裁断が行われなくなる。
重ねて一定の型寸法に裁断するための手段として延反機
が汎用されている。この延反機は、上部に原反を支持す
る手段を設け、前端部にロールなどからなる解反手段を
設け、前端下部に延反方向と直交する方向に移動自在な
カッター手段を設け、延反台上での往復動と解反手段の
駆動およびカッター手段によって延反台上に生地を積み
重ねるようになっている。原反を支持する方式として
は、原反に中心軸を貫挿し、この中心軸を架台で支えて
原反を中空上に支持するタイプがあるが、この方式は解
反する前にいちいち中心軸を取付け、延反後に中心軸を
取外し回収する煩瑣な作業を必要とすること、原反の周
速が一定にならないことなどの不具合がある。そこで、
原反を平行な複数本の支持ロールに直接載置させる方式
がある。この方式による延反時において、原反は解反度
合いに応じて支持ロールの回転によって間欠的に回転さ
れるが、解反手段による解反速度と原反の引出し速度を
完全に同調させることは難しく、しかも原反は必ずしも
真円状ではなく、均一に巻かれているとは限らない。ま
た、支持ロールの慣性により生地は余分に送り出されや
すい。これらのため、延反作業中に、支持手段と解反手
段の間で生地量が急激にかつ不規則に増し、生地がクシ
ャクシャになる現象が生じ、それによって延反台に展延
された生地に皺が生じやすい。この皺があると層状に重
ねられた生地にズレが生じ、図柄や模様のズレなどによ
り適切な型裁断が行われなくなる。
【0003】この対策として、従来、原反の解反手段と
原反支持手段との間の経路で生地にたるみを持たせるこ
とが行われているが、生地に十分なたるみを持たせるた
めには延反機内に深い溝状スペースを形成しなければな
らないため、延反機が大型化し、また適正なたるみ量の
制御が難しいという問題があった。一般に延反時の皺を
防止する方法としては、特開昭59−48354号公報
や特開昭62−230555号公報のように原反支持手
段と解反手段間の生地経路に板を設け、これを振動発振
機を含む振動装置によって振動されて生地に振動を与え
る方法、また、実開昭54−30253号公報や実開昭
63−178254号公報のように、延反機の前面部位
に中心からいわば逆ねじ式のらせん突条を有するローラ
を装架し、これをモータで駆動することにより解反され
た生地をらせん突条に圧接させる方法が提案されてい
る。しかし、これら先行技術は、皺取り装置に複雑な機
構を必要とするため高価となり、延反機全体が大型でか
つ重量化するため、延反機往復用の駆動機構に対する負
担が増すという問題があった。
原反支持手段との間の経路で生地にたるみを持たせるこ
とが行われているが、生地に十分なたるみを持たせるた
めには延反機内に深い溝状スペースを形成しなければな
らないため、延反機が大型化し、また適正なたるみ量の
制御が難しいという問題があった。一般に延反時の皺を
防止する方法としては、特開昭59−48354号公報
や特開昭62−230555号公報のように原反支持手
段と解反手段間の生地経路に板を設け、これを振動発振
機を含む振動装置によって振動されて生地に振動を与え
る方法、また、実開昭54−30253号公報や実開昭
63−178254号公報のように、延反機の前面部位
に中心からいわば逆ねじ式のらせん突条を有するローラ
を装架し、これをモータで駆動することにより解反され
た生地をらせん突条に圧接させる方法が提案されてい
る。しかし、これら先行技術は、皺取り装置に複雑な機
構を必要とするため高価となり、延反機全体が大型でか
つ重量化するため、延反機往復用の駆動機構に対する負
担が増すという問題があった。
【0004】また、特開昭60−44468号公報に
は、延反機の前面部位にノズルを配設した分配管を横架
し、分配管を外部のコンプレッサとホースで接続し、解
反されて延反台に下る生地に圧縮エアを吹き付ける方法
が提案されている。しかしこの先行技術は、高価なエア
コンプレッサを必要とし、しかもこのエアコンプッレサ
からのホースを延反機の往復動に同調させるため延反台
の上方にハンガーレールを設けるなどの付帯設備を必要
とする。このため、やはり高価で大型化する問題があっ
た。
は、延反機の前面部位にノズルを配設した分配管を横架
し、分配管を外部のコンプレッサとホースで接続し、解
反されて延反台に下る生地に圧縮エアを吹き付ける方法
が提案されている。しかしこの先行技術は、高価なエア
コンプレッサを必要とし、しかもこのエアコンプッレサ
からのホースを延反機の往復動に同調させるため延反台
の上方にハンガーレールを設けるなどの付帯設備を必要
とする。このため、やはり高価で大型化する問題があっ
た。
【0005】本考案は前記のような問題点を解消するた
めに考案されたもので、その第1の目的は、解反機構と
原反支持機構との速度差などに起因して発生する皺を、
簡単かつ安価な構造でまた延反機を大型化せずに実現す
ることができる延反機を提供することにある。また本考
案の第2の目的は、前記目的に加えて、延反開始時の生
地のセットを簡易な構造によって自動的に行うことがで
きる延反機を提供することにある。
めに考案されたもので、その第1の目的は、解反機構と
原反支持機構との速度差などに起因して発生する皺を、
簡単かつ安価な構造でまた延反機を大型化せずに実現す
ることができる延反機を提供することにある。また本考
案の第2の目的は、前記目的に加えて、延反開始時の生
地のセットを簡易な構造によって自動的に行うことがで
きる延反機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本考案は、原反を支持し間欠的に回転させる原反
支持機構と原反から生地を延反台に繰り出す解反ロール
を備えた延反機において、前記原反支持機構の下方から
解反ロールに向かって仰角を有する生地ガイドを設ける
とともに、生地ガイドよりも上方には、送風方向を生地
ガイドと非直角に設定した複数個の送風機を延反機幅方
向に複数個配し、原反から導出された生地を空気圧で生
地ガイドに押し付けかつ後方にループ状に膨出させるよ
うにしたものである。前記送風機による空気圧の制御は
回転数制御でもよいが、より簡便には複数個の送風機の
稼動数の選択制御で行われる。前記生地ガイドは下端か
ら反解反ロール側でかつ原反支持機構の背方に到る外表
用生地ガイドを有している。原反支持機構は好ましくは
平行な2本以上のロールであり、該ロールは生地ガイド
の裏面側に設けられた生地ストックセンサにより駆動が
発停されるようになっている。また、第2の目的を達成
するため本考案は、外表生地ガイドを含む前記生地ガイ
ドに代えて仰角方向に動くベルトコンベアとしたもので
ある。
るため本考案は、原反を支持し間欠的に回転させる原反
支持機構と原反から生地を延反台に繰り出す解反ロール
を備えた延反機において、前記原反支持機構の下方から
解反ロールに向かって仰角を有する生地ガイドを設ける
とともに、生地ガイドよりも上方には、送風方向を生地
ガイドと非直角に設定した複数個の送風機を延反機幅方
向に複数個配し、原反から導出された生地を空気圧で生
地ガイドに押し付けかつ後方にループ状に膨出させるよ
うにしたものである。前記送風機による空気圧の制御は
回転数制御でもよいが、より簡便には複数個の送風機の
稼動数の選択制御で行われる。前記生地ガイドは下端か
ら反解反ロール側でかつ原反支持機構の背方に到る外表
用生地ガイドを有している。原反支持機構は好ましくは
平行な2本以上のロールであり、該ロールは生地ガイド
の裏面側に設けられた生地ストックセンサにより駆動が
発停されるようになっている。また、第2の目的を達成
するため本考案は、外表生地ガイドを含む前記生地ガイ
ドに代えて仰角方向に動くベルトコンベアとしたもので
ある。
【0007】
【作用】原反を原反支持機構で支持させ、生地端部を解
反ロールを経て延反機前面に垂らし、解反ロールを駆動
しつつ延反機本体を走行させれば、原反から生地が引出
され延反台上に延反される。そして、この時に送風機を
駆動しておけば、該送風機から仰角を有する生地ガイド
に対し直角でなく適度に傾斜した角度でエア流が送られ
るため、生地は生地ガイドに対し適度な圧力で押しつけ
られ、それによって生地はテンションが掛けられ、皺が
除去ないし予防される。また、エア流は生地ガイドの傾
斜に沿って流れるため、これを受けた生地は風圧によっ
て反解反ロール方向に膨出し、緊張したループ状の生地
ストックが創成される。この生地ストックにより解反ロ
ール側と原反支持機構側とは縁が切られる。このため、
原反支持機構のロールが間欠的に駆動して生地が不規則
にあるいは一時的に多量に引出されても、解反状態は正
常に保たれ、皺の発生が防止される。生地ストックは延
反機の垂直方向に深い溝として形成されるのでなく、延
反機後方向きに形成されるため、延反機の深さを小さく
することができ、機構も簡単である。
反ロールを経て延反機前面に垂らし、解反ロールを駆動
しつつ延反機本体を走行させれば、原反から生地が引出
され延反台上に延反される。そして、この時に送風機を
駆動しておけば、該送風機から仰角を有する生地ガイド
に対し直角でなく適度に傾斜した角度でエア流が送られ
るため、生地は生地ガイドに対し適度な圧力で押しつけ
られ、それによって生地はテンションが掛けられ、皺が
除去ないし予防される。また、エア流は生地ガイドの傾
斜に沿って流れるため、これを受けた生地は風圧によっ
て反解反ロール方向に膨出し、緊張したループ状の生地
ストックが創成される。この生地ストックにより解反ロ
ール側と原反支持機構側とは縁が切られる。このため、
原反支持機構のロールが間欠的に駆動して生地が不規則
にあるいは一時的に多量に引出されても、解反状態は正
常に保たれ、皺の発生が防止される。生地ストックは延
反機の垂直方向に深い溝として形成されるのでなく、延
反機後方向きに形成されるため、延反機の深さを小さく
することができ、機構も簡単である。
【0008】また、生地ガイドをベルトコンベアで構成
した場合には、これを駆動することにより原反から取り
出された生地が解反ロールに移送されるため、延反に先
立って実施が不可欠な生地セット(原反から解反ロール
を経て延反機前面に生地を垂れ下がらせる作業)を、い
ちいち竿を使って人手で行わずとも自動的に行うことが
でき、しかも生地セット後の延反時には、静止したベル
トコンベアが生地ガイド兼風圧バックアップ手段として
働き、前記送風機と協働して有効な皺発生防止手段とし
て機能する。
した場合には、これを駆動することにより原反から取り
出された生地が解反ロールに移送されるため、延反に先
立って実施が不可欠な生地セット(原反から解反ロール
を経て延反機前面に生地を垂れ下がらせる作業)を、い
ちいち竿を使って人手で行わずとも自動的に行うことが
でき、しかも生地セット後の延反時には、静止したベル
トコンベアが生地ガイド兼風圧バックアップ手段として
働き、前記送風機と協働して有効な皺発生防止手段とし
て機能する。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1と図2は本考案による延反機の第1実施例を
示しており、1は延反台、2は延反機本体であり、車輪
100,100により延反台1上を往復動自在となって
いる。3,3’は延反機本体2に設けられた解反部フレ
ームである。前記延反機本体2の前側下部には図示しな
いがカッターが横行自在に取り付けらている。一方、解
反フレーム3,3’には、長手方向のほぼ中間部でかつ
高さ方向上部域には、原反Aを支持する可逆回転自在な
複数本(この実施例では2本)の支持ロール4a,4a’
が平行状に横架され、また、これら支持ロール4a,4
a’よりも上方でかつ両側には2本のサブ支持ロール4
b,4b’が横架され、これらと前記支持ロール4a,
4a’とで原反支持機構4を構成している。そして、解
反フレーム3,3’の先端上側部位には解反ロール5が
回転自在に横架されている。
する。図1と図2は本考案による延反機の第1実施例を
示しており、1は延反台、2は延反機本体であり、車輪
100,100により延反台1上を往復動自在となって
いる。3,3’は延反機本体2に設けられた解反部フレ
ームである。前記延反機本体2の前側下部には図示しな
いがカッターが横行自在に取り付けらている。一方、解
反フレーム3,3’には、長手方向のほぼ中間部でかつ
高さ方向上部域には、原反Aを支持する可逆回転自在な
複数本(この実施例では2本)の支持ロール4a,4a’
が平行状に横架され、また、これら支持ロール4a,4
a’よりも上方でかつ両側には2本のサブ支持ロール4
b,4b’が横架され、これらと前記支持ロール4a,
4a’とで原反支持機構4を構成している。そして、解
反フレーム3,3’の先端上側部位には解反ロール5が
回転自在に横架されている。
【0010】6は下方の解反フレーム3,3’内に設け
られた傾斜状の生地ガイドであり、金属やプラスチック
のプレートからなっている。プレートには複数枚に分割
された帯板ないしバーが含まれる。この生地ガイド6
は、最下位部分が支持ロール4,4の下方にあり、この
最下位部分から生地送り出し方向に所要角度の仰角を有
し、先端部が解反ロール5の近傍に達しており、最上位
部分は解反ロール5と同じかまたはそれ以上のレベルに
なっている。そして、外表の延反のため、生地ガイド6
は最下位部分から外表用生地ガイド6’が設けられてい
る。この外表用の生地ガイド6’は後方に向かって滑ら
かに上昇するような仰角を持ち、上端部60はサブ支持
ロール4b’とほぼ同高さレベルでかつサブ支持ロール
4b’から所定の距離を隔てた位置に到っている。
られた傾斜状の生地ガイドであり、金属やプラスチック
のプレートからなっている。プレートには複数枚に分割
された帯板ないしバーが含まれる。この生地ガイド6
は、最下位部分が支持ロール4,4の下方にあり、この
最下位部分から生地送り出し方向に所要角度の仰角を有
し、先端部が解反ロール5の近傍に達しており、最上位
部分は解反ロール5と同じかまたはそれ以上のレベルに
なっている。そして、外表の延反のため、生地ガイド6
は最下位部分から外表用生地ガイド6’が設けられてい
る。この外表用の生地ガイド6’は後方に向かって滑ら
かに上昇するような仰角を持ち、上端部60はサブ支持
ロール4b’とほぼ同高さレベルでかつサブ支持ロール
4b’から所定の距離を隔てた位置に到っている。
【0011】7は本考案で特徴とする送風機構であり、
前記原反支持機構4と解反ロール5間の解反フレーム
3,3’に横架固定した取付けフレーム70に、複数個
の小型の送風機7a〜7jを所定間隔ごとに取付け、背
部を通気構造のカバー71で覆っている。この実施例で
は送風機7a〜7jは10個であり、送風機7a〜7j
はそれぞれ羽根700による送風方向が生地走行方向に
対し向流側(後方下向き)となるように取付けフレーム7
0に保持されている。前記送風方向は、たとえば、図1
のように、生地ガイド6とのなす角度αがたとえば30
〜55°の範囲内である。前記送風角度は固定的でもよ
いし、取付けフレーム70の一部を可転フレームとし、
これの調整により角度可変となっていてもよい。
前記原反支持機構4と解反ロール5間の解反フレーム
3,3’に横架固定した取付けフレーム70に、複数個
の小型の送風機7a〜7jを所定間隔ごとに取付け、背
部を通気構造のカバー71で覆っている。この実施例で
は送風機7a〜7jは10個であり、送風機7a〜7j
はそれぞれ羽根700による送風方向が生地走行方向に
対し向流側(後方下向き)となるように取付けフレーム7
0に保持されている。前記送風方向は、たとえば、図1
のように、生地ガイド6とのなす角度αがたとえば30
〜55°の範囲内である。前記送風角度は固定的でもよ
いし、取付けフレーム70の一部を可転フレームとし、
これの調整により角度可変となっていてもよい。
【0012】図3ないし図6は本考案の第2実施例を示
している。この実施例においては、生地ガイドと外表用
の生地ガイドをベルトコンベアで構成している。すなわ
ち、支持ロール4a,4a’の中間下方の解反フレーム
3,3’に第1軸6aを回転自在に横架する一方、解反
ロール5の近傍でかつこれと同等ないし若干上位レベル
の解反フレーム3,3’に第2軸6bを回転自在に横架
し、それら第1軸6aと第2軸6b間に多数の細幅のエ
ンドレスベルト6dを掛け渡して生地送り出し方向に仰
角を有するベルトコンベア6としている。また、サブ支
持ローラ4b寄りの領域の解反フレーム3,3’には、
第1軸6aよりも高位に第3軸6cを回転自在に横架
し、この第3軸6cと第1軸6a間に細幅のエンドレス
ベルト6eを掛け渡し、生地送り出し方向に伏角を有す
る外表用のベルトコンベア6’としている。この外表用
のベルトコンベア6’は後端部がサブ支持ローラ4b’
の近傍に達していてもよいが、伏角が強くなりすぎるこ
とは好ましくないため、実施例ではベルトコンベア6’
を支持ロール4aよりも適度に低い高さレベルで設置
し、その部位からサブ支持ローラ4bと同等高さレベル
に達する斜状の受け板6fを取り付けている。受け板6
fの幅方向両端は解反フレーム3,3’に固定されてい
る。この受け板6fは生地をガイドすると同時に風圧に
より生地が過度に後方に膨らまないように規制する機能
を果たすものであり、したがってサブ支持ローラ4b’
と所定の距離を有していることが必要である。好ましく
はベルトコンベア6の張り側の裏側に受板61を設け
る。必要に応じて外表用のベルトコンベア6’の張り側
の裏側にも受板を設けてもよい。
している。この実施例においては、生地ガイドと外表用
の生地ガイドをベルトコンベアで構成している。すなわ
ち、支持ロール4a,4a’の中間下方の解反フレーム
3,3’に第1軸6aを回転自在に横架する一方、解反
ロール5の近傍でかつこれと同等ないし若干上位レベル
の解反フレーム3,3’に第2軸6bを回転自在に横架
し、それら第1軸6aと第2軸6b間に多数の細幅のエ
ンドレスベルト6dを掛け渡して生地送り出し方向に仰
角を有するベルトコンベア6としている。また、サブ支
持ローラ4b寄りの領域の解反フレーム3,3’には、
第1軸6aよりも高位に第3軸6cを回転自在に横架
し、この第3軸6cと第1軸6a間に細幅のエンドレス
ベルト6eを掛け渡し、生地送り出し方向に伏角を有す
る外表用のベルトコンベア6’としている。この外表用
のベルトコンベア6’は後端部がサブ支持ローラ4b’
の近傍に達していてもよいが、伏角が強くなりすぎるこ
とは好ましくないため、実施例ではベルトコンベア6’
を支持ロール4aよりも適度に低い高さレベルで設置
し、その部位からサブ支持ローラ4bと同等高さレベル
に達する斜状の受け板6fを取り付けている。受け板6
fの幅方向両端は解反フレーム3,3’に固定されてい
る。この受け板6fは生地をガイドすると同時に風圧に
より生地が過度に後方に膨らまないように規制する機能
を果たすものであり、したがってサブ支持ローラ4b’
と所定の距離を有していることが必要である。好ましく
はベルトコンベア6の張り側の裏側に受板61を設け
る。必要に応じて外表用のベルトコンベア6’の張り側
の裏側にも受板を設けてもよい。
【0013】送風機構7は第1実施例と同様であり、原
反支持機構4と解反ロール5間の解反フレーム3,3’
に横架した取付けフレーム70に、複数個の小型の送風
機7〜7jを送風方向が生地走行方向に対し向流側(後
方下向き)となるように保持させている。いずれの実施
例においても、各送風機7a〜7jのモータ701に対
する給電線は操作側解反フレーム3に設けた操作盤72
に導かれ、図7のようにそれぞれ対応する駆動スイッチ
73a〜73jに電気的に接続されており、生地の幅、
材質、表面性状、厚さなどに応じて駆動スイッチ73a
〜73jを操作することにより所要数の送風機7a〜7
jが選択的に作動され、それによって最適風量を調整で
きるようになっている。この場合、送風機モータは定回
転数タイプでよく、したがってコストを安価にすること
ができる。勿論、インバータモータで代表される可変速
モータを使用することもできる。そして第2実施例の場
合、各送風機7a〜7jの主配線は全体スイッチ73A
に接続されており、この全体スイッチ73Aは延反機本
体の制御系により自動的にオンオフされるかまたは手動
でオンオフされる。それによって全部の送風機7a〜7
jが生地セット時にはオフとされ、延反時のみにオンと
なる。また、いずれの実施例においても、必要に応じ
て、図2と図5のように全部または一部の送風機(例え
ば反操作側のいくつかの送風機7f〜7j)の近傍に光
電管などからなる生地検出センサ74を取付け、それら
生地検出センサ74で生地の存在が検出された送風機だ
けを自動的にオンとさせるようにしてもよい。こうすれ
ば、生地幅に対応する送風を行うことができる。
反支持機構4と解反ロール5間の解反フレーム3,3’
に横架した取付けフレーム70に、複数個の小型の送風
機7〜7jを送風方向が生地走行方向に対し向流側(後
方下向き)となるように保持させている。いずれの実施
例においても、各送風機7a〜7jのモータ701に対
する給電線は操作側解反フレーム3に設けた操作盤72
に導かれ、図7のようにそれぞれ対応する駆動スイッチ
73a〜73jに電気的に接続されており、生地の幅、
材質、表面性状、厚さなどに応じて駆動スイッチ73a
〜73jを操作することにより所要数の送風機7a〜7
jが選択的に作動され、それによって最適風量を調整で
きるようになっている。この場合、送風機モータは定回
転数タイプでよく、したがってコストを安価にすること
ができる。勿論、インバータモータで代表される可変速
モータを使用することもできる。そして第2実施例の場
合、各送風機7a〜7jの主配線は全体スイッチ73A
に接続されており、この全体スイッチ73Aは延反機本
体の制御系により自動的にオンオフされるかまたは手動
でオンオフされる。それによって全部の送風機7a〜7
jが生地セット時にはオフとされ、延反時のみにオンと
なる。また、いずれの実施例においても、必要に応じ
て、図2と図5のように全部または一部の送風機(例え
ば反操作側のいくつかの送風機7f〜7j)の近傍に光
電管などからなる生地検出センサ74を取付け、それら
生地検出センサ74で生地の存在が検出された送風機だ
けを自動的にオンとさせるようにしてもよい。こうすれ
ば、生地幅に対応する送風を行うことができる。
【0014】各実施例において、8a,8bは支持ロー
ル駆動制御用の生地ストックセンサであり、図1と図3
では透過型光電管が用いられ、図4では反射型光電管が
用いられている。図1では生地ストックセンサ8a,8
bは、生地ガイド6と外表用の生地ガイド6’の幅方向
中央部背方にブラケット等により取り付けられ、生地ガ
イド6と外表用の生地ガイド6’に設けた穴を通して光
線を投受光し、生地がストックされた状態にあるときに
はオフまたはオンとなって支持ロールの駆動手段を停止
状態に保たせ、生地のストックがなくなったときにはオ
ンまたはオフとなって支持ロールの駆動手段を作動させ
るようにしている。図3の実施例では生地ストックセン
サ8a,8bはコンベアベルト6,6’の幅方向中央部
背方に配置され、細幅のコンベアベルト間の空隙から光
線を投受光している。図4の実施例では生地ストックセ
ンサ8aは中表の延反時に作動され、生地ストックセン
サ8bは外表の延反時に作動される。なお、生地ストッ
クセンサ8a,8bは、光電管以外の非接触センサを使
用することができる。
ル駆動制御用の生地ストックセンサであり、図1と図3
では透過型光電管が用いられ、図4では反射型光電管が
用いられている。図1では生地ストックセンサ8a,8
bは、生地ガイド6と外表用の生地ガイド6’の幅方向
中央部背方にブラケット等により取り付けられ、生地ガ
イド6と外表用の生地ガイド6’に設けた穴を通して光
線を投受光し、生地がストックされた状態にあるときに
はオフまたはオンとなって支持ロールの駆動手段を停止
状態に保たせ、生地のストックがなくなったときにはオ
ンまたはオフとなって支持ロールの駆動手段を作動させ
るようにしている。図3の実施例では生地ストックセン
サ8a,8bはコンベアベルト6,6’の幅方向中央部
背方に配置され、細幅のコンベアベルト間の空隙から光
線を投受光している。図4の実施例では生地ストックセ
ンサ8aは中表の延反時に作動され、生地ストックセン
サ8bは外表の延反時に作動される。なお、生地ストッ
クセンサ8a,8bは、光電管以外の非接触センサを使
用することができる。
【0015】第2実施例における駆動系は図5と図6に
示されており、9aは可逆回転自在な駆動モータ、9b
はこれの出力を支持ローラ4aに伝達する第1伝導手
段、9cは支持ローラ4aと支持ローラ4a’とを同期
回転させる第2伝導手段、9dは支持ローラ4aの回転
を第2クラッチ91を介して第1軸6aに伝達する第3
伝導手段、9eは第1軸6aの回転を第3クラッチ92
を介して解反ロール5に伝達する第4伝導手段、9fは
外表セットのため駆動モータ9aを逆回転(例えば反時
計方向)したときにコンベア6,6’及び解反ロール5
を中表時と同じ回転方向(例えば時計方向)にするため
の第5伝導手段であり、支持ローラ4aと同軸の回転要
素900とこの回転を逆転して回転要素901を介して
第3伝導手段9dに伝えるための第1クラッチ90を備
えている。延反機本体2の車輪100,100は走行用
モータ9jによって駆動回転されるようになっており、
この走行に解反ロール5の回転を同調させるため、車輪
100の車軸にはVベルト式などからなる無段変速機構
9gが設けられており、解反ロール5の軸端には第4ク
ラッチ93を介して被動ギヤ9hが取り付けられ、この
被動ギヤ9hは無段変速機構9gの出力側に取り付けた
駆動側ギヤ9iと噛み合っている。駆動側ギヤ9iと被
動ギヤ9hはスプライン状の平歯からなり、被動ギヤ9
hは図示しない押圧手段により駆動側ギヤ9iに対しス
ライドしながら回転を伝達され、解反ロール5を含む解
反部フレーム3,3’は解反時に幅方向にスライドさ
れ、生地は耳揃えされる。なお、第1実施例の場合に
は、上記実施例における第3伝導手段9d、第4伝導手
段9eおよび第5伝導手段9fが省略される。前記伝導
手段としてはベルトとプーリ、ギヤなどが使用される。
その他図面において、21は延反機本体2の前側下部に
設けた生地先端検出センサである。
示されており、9aは可逆回転自在な駆動モータ、9b
はこれの出力を支持ローラ4aに伝達する第1伝導手
段、9cは支持ローラ4aと支持ローラ4a’とを同期
回転させる第2伝導手段、9dは支持ローラ4aの回転
を第2クラッチ91を介して第1軸6aに伝達する第3
伝導手段、9eは第1軸6aの回転を第3クラッチ92
を介して解反ロール5に伝達する第4伝導手段、9fは
外表セットのため駆動モータ9aを逆回転(例えば反時
計方向)したときにコンベア6,6’及び解反ロール5
を中表時と同じ回転方向(例えば時計方向)にするため
の第5伝導手段であり、支持ローラ4aと同軸の回転要
素900とこの回転を逆転して回転要素901を介して
第3伝導手段9dに伝えるための第1クラッチ90を備
えている。延反機本体2の車輪100,100は走行用
モータ9jによって駆動回転されるようになっており、
この走行に解反ロール5の回転を同調させるため、車輪
100の車軸にはVベルト式などからなる無段変速機構
9gが設けられており、解反ロール5の軸端には第4ク
ラッチ93を介して被動ギヤ9hが取り付けられ、この
被動ギヤ9hは無段変速機構9gの出力側に取り付けた
駆動側ギヤ9iと噛み合っている。駆動側ギヤ9iと被
動ギヤ9hはスプライン状の平歯からなり、被動ギヤ9
hは図示しない押圧手段により駆動側ギヤ9iに対しス
ライドしながら回転を伝達され、解反ロール5を含む解
反部フレーム3,3’は解反時に幅方向にスライドさ
れ、生地は耳揃えされる。なお、第1実施例の場合に
は、上記実施例における第3伝導手段9d、第4伝導手
段9eおよび第5伝導手段9fが省略される。前記伝導
手段としてはベルトとプーリ、ギヤなどが使用される。
その他図面において、21は延反機本体2の前側下部に
設けた生地先端検出センサである。
【0016】
【実施例の作用】第2実施例において、中表セットを行
いたい場合、原反Aを支持ロール4a,4aの上に載置
し、この状態で駆動モータ9aを作動し、第2クラッチ
91と第3クラッチ92をオンする。こうすれば、図6
において第1伝導手段9bが反時計方向に回転し、それ
により第2伝導手段9cとで支持ロール4a,4a’が
反時計方向回転する。そして回転は、第2クラッチ91
を介して第3伝導手段9dに伝えられるため、第1軸6
aが反時計方向に回転し、それによってコンベアベルト
6d,6eは駆動する。さらに、第1軸6aの回転は第
4伝導手段9eに伝えられ、第3クラッチ92を介して
解反ロール5に伝えられ、解反ロール5が反時計方向に
回転する。この一連の動作によって原反Aは回転して生
地は繰り出され、繰り出された生地は垂下してコンベア
ベルト6dに先端が接し、仰角を有するコンベアベルト
6dに載って解反ロール5の方向に移送される。そして
ベルトコンベア6の頂部に到って生地先端が突き出す
と、そこには解反ロール5が反時計方向に回転している
ため、生地は延反機前面に垂れ下げられる。すると延反
機本体2の前側に設けられてい生地先端センサ21例え
ば光電管がオンとなり、これより駆動モータ9aが停止
させられ、第1ないし第3クラッチ90,91,92も
オフとされる。これでコンベア6,6’の駆動は停止
し、生地セットが自動的に完了する。
いたい場合、原反Aを支持ロール4a,4aの上に載置
し、この状態で駆動モータ9aを作動し、第2クラッチ
91と第3クラッチ92をオンする。こうすれば、図6
において第1伝導手段9bが反時計方向に回転し、それ
により第2伝導手段9cとで支持ロール4a,4a’が
反時計方向回転する。そして回転は、第2クラッチ91
を介して第3伝導手段9dに伝えられるため、第1軸6
aが反時計方向に回転し、それによってコンベアベルト
6d,6eは駆動する。さらに、第1軸6aの回転は第
4伝導手段9eに伝えられ、第3クラッチ92を介して
解反ロール5に伝えられ、解反ロール5が反時計方向に
回転する。この一連の動作によって原反Aは回転して生
地は繰り出され、繰り出された生地は垂下してコンベア
ベルト6dに先端が接し、仰角を有するコンベアベルト
6dに載って解反ロール5の方向に移送される。そして
ベルトコンベア6の頂部に到って生地先端が突き出す
と、そこには解反ロール5が反時計方向に回転している
ため、生地は延反機前面に垂れ下げられる。すると延反
機本体2の前側に設けられてい生地先端センサ21例え
ば光電管がオンとなり、これより駆動モータ9aが停止
させられ、第1ないし第3クラッチ90,91,92も
オフとされる。これでコンベア6,6’の駆動は停止
し、生地セットが自動的に完了する。
【0017】また、外表セットを行いたい場合には、駆
動モータ9aの駆動方向を逆にし、この例では時計方向
に駆動し、第1クラッチ90と第3クラッチ92をオン
とするものである。こうすれば、支持ロール4a,4
a’は、第1伝導手段9bと第2伝導手段9cによって
時計方向に回転し、原反Aを中表セット時と逆方向に回
転させる。しかし第2クラッチ91がオフのため第3伝
導手段9dには回転が伝達されない。すなわち、支持ロ
ール4a’の回転は第1軸6aに伝達されない。しか
し、第1クラッチ90が作動するため支持ローラ4aの
回転は第5伝導手段9fによって逆転され、反時計方向
回転力が回転要素901を介して第3伝導手段9dに伝
えられ、第1軸6aは反時計方向に回転し、また、第4
伝導手段9eを介して解反ロール5が反時計方向に回転
する。従って、原反Aの生地は図3の点線で示すような
後側側から外表用のベルトコンベア6’に垂下接触し、
これに載って移動され引き続きベルトコンベア6に載っ
て解反ロール5へと送られ、解反ロール5の回転によっ
て延反機前面に垂下され、前記のように生地先端検出セ
ンサ21がオンとなり、駆動モータ9aが停止させら
れ、第1ないし第3クラッチ90,91,92もオフと
されるため、生地セットが自動的に完了する。生地セッ
ト作業がベルトコンベアによって自動的に行われるた
め、省力化、能率化を図ることができ、しかも、生地を
前後からロールで挟持して解反ロールに向かってスライ
ドさせるといった複雑な機構を用いないため構造も簡単
なものとすることができる。
動モータ9aの駆動方向を逆にし、この例では時計方向
に駆動し、第1クラッチ90と第3クラッチ92をオン
とするものである。こうすれば、支持ロール4a,4
a’は、第1伝導手段9bと第2伝導手段9cによって
時計方向に回転し、原反Aを中表セット時と逆方向に回
転させる。しかし第2クラッチ91がオフのため第3伝
導手段9dには回転が伝達されない。すなわち、支持ロ
ール4a’の回転は第1軸6aに伝達されない。しか
し、第1クラッチ90が作動するため支持ローラ4aの
回転は第5伝導手段9fによって逆転され、反時計方向
回転力が回転要素901を介して第3伝導手段9dに伝
えられ、第1軸6aは反時計方向に回転し、また、第4
伝導手段9eを介して解反ロール5が反時計方向に回転
する。従って、原反Aの生地は図3の点線で示すような
後側側から外表用のベルトコンベア6’に垂下接触し、
これに載って移動され引き続きベルトコンベア6に載っ
て解反ロール5へと送られ、解反ロール5の回転によっ
て延反機前面に垂下され、前記のように生地先端検出セ
ンサ21がオンとなり、駆動モータ9aが停止させら
れ、第1ないし第3クラッチ90,91,92もオフと
されるため、生地セットが自動的に完了する。生地セッ
ト作業がベルトコンベアによって自動的に行われるた
め、省力化、能率化を図ることができ、しかも、生地を
前後からロールで挟持して解反ロールに向かってスライ
ドさせるといった複雑な機構を用いないため構造も簡単
なものとすることができる。
【0018】次に延反を行うときには、第1クラッチ9
0ないし第4クラッチ92をオフとした状態とし、走行
用モータ9jを作動して延反テーブル1の所定のスター
ト位置に全体を移動させる。自動操作の場合にはこの移
動時から送風機7a〜7jは駆動される。それにより空
気流がベルトコンベア6に対し所定の角度で吹きあてら
れるため、中表延反時ではサブ支持ロール4bから垂下
しベルトコンベア6に載っている生地部分aが、図3や
図4のように下流側部分がベルトコンベア6に押しつけ
られ、上流側部分が風圧によって斜め後方に膨出しルー
プ状のストックbが形成される。外表延反時には、空気
流はベルトコンベア6に対し所定の角度で吹きあてられ
ると、ベルトコンベア6上の生地に沿って流れ、外表用
のベルトコンベア6’に沿って上昇する。このため、外
表用の生地はベルトコンベア6と外表用のベルトコンベ
ア6’に適度に押しつけられ、かつ、サブ支持ローラ4
b’から垂下している生地部分a’は前記上昇流を受け
て後方に膨出し、ループ状ストックb’が形成される。
ベルトコンベア6と外表用のベルトコンベア6’は延反
時には静止しており、第1実施例の場合と同様に生地ガ
イド兼バックアップ手段として機能する。前記送風機7
a〜7jの駆動数は、延反する生地の材質、性状、厚
さ、幅などに応じて適宜全部とか一つ置きとか2つ置き
とかを選択作動させるものであり、これにより最適な風
量ないし風圧に調整することができる。
0ないし第4クラッチ92をオフとした状態とし、走行
用モータ9jを作動して延反テーブル1の所定のスター
ト位置に全体を移動させる。自動操作の場合にはこの移
動時から送風機7a〜7jは駆動される。それにより空
気流がベルトコンベア6に対し所定の角度で吹きあてら
れるため、中表延反時ではサブ支持ロール4bから垂下
しベルトコンベア6に載っている生地部分aが、図3や
図4のように下流側部分がベルトコンベア6に押しつけ
られ、上流側部分が風圧によって斜め後方に膨出しルー
プ状のストックbが形成される。外表延反時には、空気
流はベルトコンベア6に対し所定の角度で吹きあてられ
ると、ベルトコンベア6上の生地に沿って流れ、外表用
のベルトコンベア6’に沿って上昇する。このため、外
表用の生地はベルトコンベア6と外表用のベルトコンベ
ア6’に適度に押しつけられ、かつ、サブ支持ローラ4
b’から垂下している生地部分a’は前記上昇流を受け
て後方に膨出し、ループ状ストックb’が形成される。
ベルトコンベア6と外表用のベルトコンベア6’は延反
時には静止しており、第1実施例の場合と同様に生地ガ
イド兼バックアップ手段として機能する。前記送風機7
a〜7jの駆動数は、延反する生地の材質、性状、厚
さ、幅などに応じて適宜全部とか一つ置きとか2つ置き
とかを選択作動させるものであり、これにより最適な風
量ないし風圧に調整することができる。
【0019】延反に際しては、走行用モータ9jを駆動
し、それとともに第4クラッチ93をオンにする。これ
により延反機本体2が図1でいえば左方に走行し、それ
と共に無段変速機9gが機能して駆動側ギヤ9iが走行
速度と同調回転し、被動ギヤ9hにより解反ロール5が
回転され生地が引き出されるため、延反が開始される。
引き出された生地には前記のように送風機7a〜7jか
ら連続的に空気流が吹き当照られており、これで生地が
コンベアベルト6に押しつけられるため、生地は展張さ
れ緊張させられた状態となり、このため縦横の皺が伸ば
され、皺のない状態で解反されてゆく。解反が進行する
とループ状ストックbは減少し、生地はベルトコンベア
6に対する接触量が少なくなる。すると、図3の場合に
は生地ストックセンサ8a,8bで通光されてスイッチ
がオンとなる。このスイッチングにより駆動モータ9a
が駆動し、第1伝導手段9bと第2伝導手段9cが反時
計方向に回転して支持ロール4a,4a’が回転する。
このため、原反Aは反時計方向に回転され、生地が繰り
出される。生地が繰り出されると生地ストックセンサ8
a,8bはオフとなり、駆動モータ9aの駆動は停止さ
れ、支持ロール4a,4a’は静止する。この支持ロー
ル4a,4a’の回転が間欠的に繰返されることで延反
は継続され、所定の延反長さに到るとカッターが作動し
て生地を切断し、次いで延反機本体2は再びスタート位
置に戻る。この時には第4クラッチ93はオフとされ
る。
し、それとともに第4クラッチ93をオンにする。これ
により延反機本体2が図1でいえば左方に走行し、それ
と共に無段変速機9gが機能して駆動側ギヤ9iが走行
速度と同調回転し、被動ギヤ9hにより解反ロール5が
回転され生地が引き出されるため、延反が開始される。
引き出された生地には前記のように送風機7a〜7jか
ら連続的に空気流が吹き当照られており、これで生地が
コンベアベルト6に押しつけられるため、生地は展張さ
れ緊張させられた状態となり、このため縦横の皺が伸ば
され、皺のない状態で解反されてゆく。解反が進行する
とループ状ストックbは減少し、生地はベルトコンベア
6に対する接触量が少なくなる。すると、図3の場合に
は生地ストックセンサ8a,8bで通光されてスイッチ
がオンとなる。このスイッチングにより駆動モータ9a
が駆動し、第1伝導手段9bと第2伝導手段9cが反時
計方向に回転して支持ロール4a,4a’が回転する。
このため、原反Aは反時計方向に回転され、生地が繰り
出される。生地が繰り出されると生地ストックセンサ8
a,8bはオフとなり、駆動モータ9aの駆動は停止さ
れ、支持ロール4a,4a’は静止する。この支持ロー
ル4a,4a’の回転が間欠的に繰返されることで延反
は継続され、所定の延反長さに到るとカッターが作動し
て生地を切断し、次いで延反機本体2は再びスタート位
置に戻る。この時には第4クラッチ93はオフとされ
る。
【0020】前記支持ロール4a,4aは駆動モータ9
aの駆動を停止しても慣性によって幾分回転する。この
ため、生地は過剰に引き出され、先に述べたように余剰
生地がクシャクシャになって皺が発生するが、本考案に
おいては、延反作業中、連続的に送風機7a〜7jから
ベルトコンベア6と所要角度を持って空気流が吹付けら
れているため、支持ロール4a,4a’の回転により生
地が繰り出され始めた瞬間、空気圧によって図3に示す
ようなループ状ストックb,b’が創成されると共に、
生地がベルトコンベア6に押しつけられる。ループ状ス
トックb,b’は駆動モータ9aの立上りと停止時の応
答遅れ具合に応じて大きさが自動的に変化し、支持ロー
ル4a,4aの間欠回転に起因する生地量の変動を吸収
する。そのため生地は常に緊張状態に保たれ、皺が全く
発生しない。ループ状ストックbは片側がベルトコンベ
ア6に接しているためふらつくことなく安定しており、
またループ状ストックbは斜め後方に形成されるため、
延反機本体の高さや長さも増さずに済む。
aの駆動を停止しても慣性によって幾分回転する。この
ため、生地は過剰に引き出され、先に述べたように余剰
生地がクシャクシャになって皺が発生するが、本考案に
おいては、延反作業中、連続的に送風機7a〜7jから
ベルトコンベア6と所要角度を持って空気流が吹付けら
れているため、支持ロール4a,4a’の回転により生
地が繰り出され始めた瞬間、空気圧によって図3に示す
ようなループ状ストックb,b’が創成されると共に、
生地がベルトコンベア6に押しつけられる。ループ状ス
トックb,b’は駆動モータ9aの立上りと停止時の応
答遅れ具合に応じて大きさが自動的に変化し、支持ロー
ル4a,4aの間欠回転に起因する生地量の変動を吸収
する。そのため生地は常に緊張状態に保たれ、皺が全く
発生しない。ループ状ストックbは片側がベルトコンベ
ア6に接しているためふらつくことなく安定しており、
またループ状ストックbは斜め後方に形成されるため、
延反機本体の高さや長さも増さずに済む。
【0021】なお、図4の場合、中表時には生地ストッ
クセンサ8aだけが作動し、解反により反射光量が無く
なると生地ストックセンサ8aがオフとなり、駆動モー
タ9aに駆動信号が送られる。外表時には生地ストック
センサ8bが作動して同様な検出を行う。第1実施例の
場合には、生地セットは手動で行うことが必要である
が、延反時には生地ガイド6と外表用生地ガイド6’と
送風機7a〜7jにより皺を発生させずに円滑確実に延
反を行うことができる。
クセンサ8aだけが作動し、解反により反射光量が無く
なると生地ストックセンサ8aがオフとなり、駆動モー
タ9aに駆動信号が送られる。外表時には生地ストック
センサ8bが作動して同様な検出を行う。第1実施例の
場合には、生地セットは手動で行うことが必要である
が、延反時には生地ガイド6と外表用生地ガイド6’と
送風機7a〜7jにより皺を発生させずに円滑確実に延
反を行うことができる。
【0022】
【考案の効果】以上説明した本考案の請求項1によると
きには、原反支持機構4の下方から解反ロール5に向か
って仰角を有する生地ガイド6を設けるとともに、生地
ガイド6よりも上方には、送風方向を生地ガイドと非直
角に設定した送風機7a〜7jを延反機幅方向に複数個
配し、原反から導出された生地をそれら送風機による空
気圧で生地ガイド6に押し付けかつ後方にループ状に膨
出させるようにしたので、簡単かつ安価な構造でまた延
反機を大型化せずに、連続駆動される解反機構と間欠駆
動される原反支持機構との速度差や原反支持機構の回転
停止精度などに起因する皺の発生を確実に防止すること
ができるというすぐれた効果が得られる。また、請求項
4によれば、前記原反支持機構4の下方から解反ロール
5に向かって仰角を有するベルトコンベア6とこれの下
端から反解反ロール側でかつ原反支持機構4の背方に到
る外表用のベルトコンベア6’を配し、ベルトコンベア
6よりも上方には、送風方向をベルトコンベア6と非直
角に設定した送風機7a〜7jを延反機幅方向に複数個
配し、原反から導出された生地をそれら送風機による空
気圧でベルトコンベア6に押し付けかつ後方にループ状
に膨出させるようにしたので、延反時には前記効果が得
られ、しかも延反開始前にはベルトコンベア6,6’の
作動により自動的に生地セットを行うことができ、生地
セット時の生地移送手段であるベルトコンベア6,6’
を延反時には生地ガイド兼風圧バックアップ手段として
働かせるため簡易な構造とすることができるというすぐ
れた効果が得られる。
きには、原反支持機構4の下方から解反ロール5に向か
って仰角を有する生地ガイド6を設けるとともに、生地
ガイド6よりも上方には、送風方向を生地ガイドと非直
角に設定した送風機7a〜7jを延反機幅方向に複数個
配し、原反から導出された生地をそれら送風機による空
気圧で生地ガイド6に押し付けかつ後方にループ状に膨
出させるようにしたので、簡単かつ安価な構造でまた延
反機を大型化せずに、連続駆動される解反機構と間欠駆
動される原反支持機構との速度差や原反支持機構の回転
停止精度などに起因する皺の発生を確実に防止すること
ができるというすぐれた効果が得られる。また、請求項
4によれば、前記原反支持機構4の下方から解反ロール
5に向かって仰角を有するベルトコンベア6とこれの下
端から反解反ロール側でかつ原反支持機構4の背方に到
る外表用のベルトコンベア6’を配し、ベルトコンベア
6よりも上方には、送風方向をベルトコンベア6と非直
角に設定した送風機7a〜7jを延反機幅方向に複数個
配し、原反から導出された生地をそれら送風機による空
気圧でベルトコンベア6に押し付けかつ後方にループ状
に膨出させるようにしたので、延反時には前記効果が得
られ、しかも延反開始前にはベルトコンベア6,6’の
作動により自動的に生地セットを行うことができ、生地
セット時の生地移送手段であるベルトコンベア6,6’
を延反時には生地ガイド兼風圧バックアップ手段として
働かせるため簡易な構造とすることができるというすぐ
れた効果が得られる。
【図1】本考案の第1実施例を示す縦断側面図である。
【図2】第1実施例の平面図である。
【図3】本考案の第2実施例を示す縦断側面図である。
【図4】本考案の第2実施例を示す縦断側面図である。
【図5】第2実施例の平面図である。
【図6】第2実施例の駆動系を概略的に示す斜視図であ
る。
る。
【図7】本考案における送風機の駆動系の一例を示す回
路図である。
路図である。
2 延反機本体 4 原反支持機構 5 解反ロール 6 生地ガイド(ベルトコンベア) 6’ 外表用生地ガイド(外表用のベルトコンベア) 7a〜7j 送風機
Claims (3)
- 【請求項1】原反を支持し間欠的に回転させる原反支持
機構4と原反から生地を延反台に繰り出す解反ロール5
を備えた延反機において、前記原反支持機構4の下方か
ら解反ロール5に向かって仰角を有する生地ガイド6を
設けるとともに、生地ガイド6よりも上方には、送風方
向を生地ガイドと非直角に設定した送風機7a〜7jを
延反機幅方向に複数個配し、原反から導出された生地を
それら送風機による空気圧で生地ガイド6に押し付けか
つ後方にループ状に膨出させるようにしたことを特徴と
する延反機。 - 【請求項2】生地ガイド6が下端から反解反ロール側で
かつ原反支持機構の背方に到る外表用生地ガイド6’を
有しているものを含む請求項1に記載の延反機。 - 【請求項3】原反を支持し間欠的に回転させる原反支持
機構4と原反から生地を延反台に繰り出す解反ロール5
を備えた延反機において、前記原反支持機構4の下方か
ら解反ロール5に向かって仰角を有するベルトコンベア
6とこれの下端から反解反ロール側でかつ原反支持機構
4の背方に到る外表用のベルトコンベア6’を配し、ベ
ルトコンベア6よりも上方には、送風方向をベルトコン
ベア6と非直角に設定した送風機7a〜7jを延反機幅
方向に複数個配し、原反から導出された生地をそれら送
風機による空気圧でベルトコンベア6に押し付けかつ後
方にループ状に膨出させるようにしたことを特徴とする
延反機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1128193U JP2533233Y2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 延反機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1128193U JP2533233Y2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 延反機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665361U JPH0665361U (ja) | 1994-09-16 |
JP2533233Y2 true JP2533233Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=11773617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1128193U Expired - Lifetime JP2533233Y2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 延反機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533233Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5909825B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-04-27 | グンゼ株式会社 | 延反機 |
BR112018071362B1 (pt) * | 2016-05-31 | 2022-08-02 | Philip Morris Products S.A | Dispositivo de revestimento para produção e método para verificar a espessura de uma folha revestida |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP1128193U patent/JP2533233Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0665361U (ja) | 1994-09-16 |
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