JP2531517B2 - ナフタレンスルホンアミド誘導体 - Google Patents
ナフタレンスルホンアミド誘導体Info
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- JP2531517B2 JP2531517B2 JP62043117A JP4311787A JP2531517B2 JP 2531517 B2 JP2531517 B2 JP 2531517B2 JP 62043117 A JP62043117 A JP 62043117A JP 4311787 A JP4311787 A JP 4311787A JP 2531517 B2 JP2531517 B2 JP 2531517B2
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- Japan
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- acid
- sulfonyl
- general formula
- reaction
- chloroform
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は循環器系疾患の治療剤として有用な新規なナ
フタレンスルホンアミド誘導体、及びその薬理学的に許
容しうる酸付加塩に関するものである。
フタレンスルホンアミド誘導体、及びその薬理学的に許
容しうる酸付加塩に関するものである。
従来の技術 ナフタレンスルホンアミド誘導体は、特開昭50-13194
2号,特開昭52-25742号,特開昭52-100439号,特開昭56
-40660号,特開昭56-68610号及び特開昭57-98253号公報
等に記載されている。
2号,特開昭52-25742号,特開昭52-100439号,特開昭56
-40660号,特開昭56-68610号及び特開昭57-98253号公報
等に記載されている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記公報の化合物群は循環器系に対す
る作用、その作用の臓器選択性及び安全性の点で改良の
余地がある。
る作用、その作用の臓器選択性及び安全性の点で改良の
余地がある。
問題点を解決する為の手段 そこで本発明者らは血管拡張剤,血圧降下剤,脳循環
改善剤,狭心症治療剤,脳心血管系の血栓症の予防及び
治療剤として有用な化合物を鋭意研究した結果、優れた
作用を有するナフタレンスルホンアミド誘導体の合成に
成功し、本発明を完成した。
改善剤,狭心症治療剤,脳心血管系の血栓症の予防及び
治療剤として有用な化合物を鋭意研究した結果、優れた
作用を有するナフタレンスルホンアミド誘導体の合成に
成功し、本発明を完成した。
即ち、本発明は一般式(I) (式中、Xはハロゲン原子を表わし、Rはアミノ基ある
いはヒドロキシル基を表わし、m及びnは2あるいは3
の整数を表わす。) で示されるナフタレンスルホンアミド誘導体、及びその
薬理学的に許容しうる酸付加塩に関するものである。
いはヒドロキシル基を表わし、m及びnは2あるいは3
の整数を表わす。) で示されるナフタレンスルホンアミド誘導体、及びその
薬理学的に許容しうる酸付加塩に関するものである。
本発明の前記一般式(I)中、Xで示されるハロゲン
原子としては、たとえば、塩素,フッ素,臭素,ヨウ素
原子等が挙げられる。
原子としては、たとえば、塩素,フッ素,臭素,ヨウ素
原子等が挙げられる。
本発明の前記一般式(I)で示される化合物の薬理学
的に許容しうる酸付加塩としては、たとえば、塩酸,臭
化水素酸,ヨウ化水素酸,硝酸,硫酸,燐酸等の鉱酸
塩、あるいは、酢酸,マレイン酸,フマル酸,クエン
酸,シュウ酸,酒石酸等の有機酸塩が挙げられる。
的に許容しうる酸付加塩としては、たとえば、塩酸,臭
化水素酸,ヨウ化水素酸,硝酸,硫酸,燐酸等の鉱酸
塩、あるいは、酢酸,マレイン酸,フマル酸,クエン
酸,シュウ酸,酒石酸等の有機酸塩が挙げられる。
本発明の前記一般式(I)で示される新規なナフタレ
ンスルホンアミド誘導体は、種々の方法により製造する
ことができる。
ンスルホンアミド誘導体は、種々の方法により製造する
ことができる。
本発明に係わる化合物の製造方法の第一の様式によれ
ば、前記一般式(I)中、Rがヒドロキシル基で示され
る化合物は、次の一般式(II) (式中、Xは前述と同意義を表わす。) で示されるスルホニルクロリド誘導体と次の一般式(II
I) (式中、m及びnは前述と同意義を表わす。) で示されるアミノ誘導体とを有機溶媒中反応させること
により製造することができる。
ば、前記一般式(I)中、Rがヒドロキシル基で示され
る化合物は、次の一般式(II) (式中、Xは前述と同意義を表わす。) で示されるスルホニルクロリド誘導体と次の一般式(II
I) (式中、m及びnは前述と同意義を表わす。) で示されるアミノ誘導体とを有機溶媒中反応させること
により製造することができる。
本反応において使用される溶媒としては、反応を阻害
しない限りいかなるものでもよく、たとえば、クロロホ
ルム,塩化メチレン,酢酸エチル,アセトニトリル,ジ
オキサン,ベンゼン,トルエン等が挙げられる。
しない限りいかなるものでもよく、たとえば、クロロホ
ルム,塩化メチレン,酢酸エチル,アセトニトリル,ジ
オキサン,ベンゼン,トルエン等が挙げられる。
又、反応は0°から使用される溶媒の加熱還流温度の
範囲で行われる。
範囲で行われる。
また、本発明に係わる化合物の製造方法の第二の様式
によれば、前記一般式(I)中、Rがアミノ基で示され
る化合物は、次の一般式(IV) (式中、X及びmは前述と同意義を表わす。) で示されるスルホンアミド誘導体と、次の一般式(V) (式中、Yはハロゲン原子を表わす。) で示されるアルキルハライド誘導体とを有機溶媒中脱酸
剤の存在下反応させた後、酸あるいは接触還元により脱
保護することにより製造することができる。
によれば、前記一般式(I)中、Rがアミノ基で示され
る化合物は、次の一般式(IV) (式中、X及びmは前述と同意義を表わす。) で示されるスルホンアミド誘導体と、次の一般式(V) (式中、Yはハロゲン原子を表わす。) で示されるアルキルハライド誘導体とを有機溶媒中脱酸
剤の存在下反応させた後、酸あるいは接触還元により脱
保護することにより製造することができる。
一般式(IV)で示されるスルホンアミド誘導体と一般
式(V)で示されるアルキルハライド誘導体との反応に
使用される溶媒としては、反応を阻害しない限りいかな
るものでもよく、たとえば、クロロホルム,塩化メチレ
ン,酢酸エチル,アセトニトリル,ジオキサン,N,N−ジ
メチルホルムアミド,ベンゼン,トルエン等が、脱酸剤
としてはトリエチルアミン,ピリジン,炭酸カリウム等
が挙げられる。
式(V)で示されるアルキルハライド誘導体との反応に
使用される溶媒としては、反応を阻害しない限りいかな
るものでもよく、たとえば、クロロホルム,塩化メチレ
ン,酢酸エチル,アセトニトリル,ジオキサン,N,N−ジ
メチルホルムアミド,ベンゼン,トルエン等が、脱酸剤
としてはトリエチルアミン,ピリジン,炭酸カリウム等
が挙げられる。
又、反応は0°から使用される溶媒の加熱還流温度の
範囲で行われる。
範囲で行われる。
さらに脱保護に使用される酸類としては、塩酸,臭化
水素酸,硫酸,トリフルオロ酢酸等が、接触還元に用い
る触媒としては、パラジウム,酸化白金,ラネーニッケ
ル等が挙げられる。
水素酸,硫酸,トリフルオロ酢酸等が、接触還元に用い
る触媒としては、パラジウム,酸化白金,ラネーニッケ
ル等が挙げられる。
又、本反応において使用される溶媒としては、水,メ
タノール,エタノール,酢酸等が挙げられる。
タノール,エタノール,酢酸等が挙げられる。
又、反応は室温から使用される溶媒の加熱還流温度の
範囲で、好ましくは室温にて行われる。
範囲で、好ましくは室温にて行われる。
作用 本発明の前記一般式(I)で示されるナフタレンスル
ホンアミド誘導体はカルモジュリン阻害作用を有し、ま
たそれに続くミオシン軽鎖キナーゼの活性を抑制する作
用が協力であり、かつ、平滑筋弛緩作用、血管拡張作用
を有することにより、血管拡張剤,血圧降下剤,脳循環
改善剤,狭心症治療剤,脳心血管系の血栓症の予防及び
治療剤として有用である。
ホンアミド誘導体はカルモジュリン阻害作用を有し、ま
たそれに続くミオシン軽鎖キナーゼの活性を抑制する作
用が協力であり、かつ、平滑筋弛緩作用、血管拡張作用
を有することにより、血管拡張剤,血圧降下剤,脳循環
改善剤,狭心症治療剤,脳心血管系の血栓症の予防及び
治療剤として有用である。
本発明の前記一般式(I)で示される化合物及びその
酸付加塩は、そのままでも用いられるが、注射,経口,
粘膜適用等により適用することが好ましく、通常は賦形
剤,希釈剤,補助剤等と混合し、注射剤,カプセル剤,
錠剤,坐剤等として常法により製剤化して用いられる。
本発明化合物の投与量は、通常1日当り1〜100mgであ
る。
酸付加塩は、そのままでも用いられるが、注射,経口,
粘膜適用等により適用することが好ましく、通常は賦形
剤,希釈剤,補助剤等と混合し、注射剤,カプセル剤,
錠剤,坐剤等として常法により製剤化して用いられる。
本発明化合物の投与量は、通常1日当り1〜100mgであ
る。
発明の効果 [血管平滑筋に対する作用] 体重1.9〜2.8kgのウサギを放血致死させ開腹し上腸間
膜動脈(外径2.0〜3.0mm)を摘出した。摘出した血管は
常法に従いラセン状に切開し、巾1.5〜2.5mm、長さ20〜
30mmの標本とした。ラセン状条片標本は37±0.5°に保
温された内容量20ml Krebs-Henseleit液中に予め2g−0.
5gの張力を負荷して懸垂した。これらの栄養液は常に37
±0.5°に保温し、95%酸素5%二酸化炭素混合ガスで
通気した。標本の下端は固定し、上端は日本光電製のF
−Dトランスデューサー(SB-1T)に連結し等尺性張力
変化を記録した。標本は実験を始める前少なくとも60分
間は栄養液中に懸垂し、この期間栄養液は15分毎に交換
し、実験に供した。
膜動脈(外径2.0〜3.0mm)を摘出した。摘出した血管は
常法に従いラセン状に切開し、巾1.5〜2.5mm、長さ20〜
30mmの標本とした。ラセン状条片標本は37±0.5°に保
温された内容量20ml Krebs-Henseleit液中に予め2g−0.
5gの張力を負荷して懸垂した。これらの栄養液は常に37
±0.5°に保温し、95%酸素5%二酸化炭素混合ガスで
通気した。標本の下端は固定し、上端は日本光電製のF
−Dトランスデューサー(SB-1T)に連結し等尺性張力
変化を記録した。標本は実験を始める前少なくとも60分
間は栄養液中に懸垂し、この期間栄養液は15分毎に交換
し、実験に供した。
血管平滑筋弛緩作用は、ラセン状条片標本を予め20mM
KClで収縮させ一定の張力を保った後、目的の薬物を累
積的に投与した。弛緩作用はKClによる収縮張力を100%
として表わし、ED50は50%弛緩される薬物の濃度で表示
した。結果を表1に示す。
KClで収縮させ一定の張力を保った後、目的の薬物を累
積的に投与した。弛緩作用はKClによる収縮張力を100%
として表わし、ED50は50%弛緩される薬物の濃度で表示
した。結果を表1に示す。
[ミオシン軽鎖キナーゼに対する作用] ニワトリ砂胃平滑筋ミオシン軽鎖を基質として、[γ
−32P]ATPから基質蛋白への放射性リン酸の取り込み
量を計測することにより酵素活性を測定した。反応溶液
は全量200μlとし、その組成は25mM Tris-HCl(pH7.
0)、10mM MgCl2,40μgミオシン軽鎖(ニワトリ砂胃平
滑筋からミオシンを調整し、更にグアニジン変成させて
調整した。)、200μM CaCl2,80ngカルモジュリン(ウ
シの脳から調整した。)、ミオシン軽鎖キナーゼ(ニワ
トリ砂胃平滑筋から調整した。)、及び種々の濃度の薬
物とした。反応は30°にて行い、100μM[γ−32P]A
TP20μl添加により開始し、20%TCA 0.5mlを加えて停
止させた。反応停止後5%TCA 3mlと1mg/mlアルブミン
溶液を0.1ml加えて遠心し、酸不溶性蛋白を試験管底に
固定した。更に上清を除き5%TCA 3mlを加え遠心し
た。操作を2〜3回繰り返した。沈殿蛋白質を1N-NaOH
2mlで溶解し、約10mlを含むバイヤルに入れてCherenkov
効果を利用して液体シンチレーションカウンターで測定
した。カルシウム存在下の活性を100、カルシウム非存
在下の活性を0とした。反応溶液に薬物を加えた場合の
活性から50%阻害を与える薬物の濃度をIC50とした。結
果を表2に示す。
−32P]ATPから基質蛋白への放射性リン酸の取り込み
量を計測することにより酵素活性を測定した。反応溶液
は全量200μlとし、その組成は25mM Tris-HCl(pH7.
0)、10mM MgCl2,40μgミオシン軽鎖(ニワトリ砂胃平
滑筋からミオシンを調整し、更にグアニジン変成させて
調整した。)、200μM CaCl2,80ngカルモジュリン(ウ
シの脳から調整した。)、ミオシン軽鎖キナーゼ(ニワ
トリ砂胃平滑筋から調整した。)、及び種々の濃度の薬
物とした。反応は30°にて行い、100μM[γ−32P]A
TP20μl添加により開始し、20%TCA 0.5mlを加えて停
止させた。反応停止後5%TCA 3mlと1mg/mlアルブミン
溶液を0.1ml加えて遠心し、酸不溶性蛋白を試験管底に
固定した。更に上清を除き5%TCA 3mlを加え遠心し
た。操作を2〜3回繰り返した。沈殿蛋白質を1N-NaOH
2mlで溶解し、約10mlを含むバイヤルに入れてCherenkov
効果を利用して液体シンチレーションカウンターで測定
した。カルシウム存在下の活性を100、カルシウム非存
在下の活性を0とした。反応溶液に薬物を加えた場合の
活性から50%阻害を与える薬物の濃度をIC50とした。結
果を表2に示す。
実施例 以下、本発明を実施例を挙げて説明する。
実施例1 1−(5−クロルナフタレン−1−スルホニル)−4
−(2−ヒドロキシエチル)ホモピペラジン・フマル酸
塩 2−(1−ホモピペラジニル)エタノール0.91g及び
トリエチルアミン0.88mlのクロロホルム5ml溶液に、氷
冷攪拌下、5−クロル−1−ナフタレンスルホニルクロ
リド1.50gのクロロホルム5ml溶液を滴下後、室温にて30
分間攪拌する。反応混合物に水を加え、クロロホルム層
を分取する。クロロホルム層は脱水後、溶媒を留去す
る。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,クロロホルム−メタノール(100:3))で精製し
1−(5−クロルナフタレン−1−スルホニル)−4−
(2−ヒドロキシエチル)ホモピペラジンの淡黄色液体
2.20gを得る。常法により、フマル酸塩となし、エタノ
ールより再結晶して、融点154〜155°の淡黄色針状晶を
得る。
−(2−ヒドロキシエチル)ホモピペラジン・フマル酸
塩 2−(1−ホモピペラジニル)エタノール0.91g及び
トリエチルアミン0.88mlのクロロホルム5ml溶液に、氷
冷攪拌下、5−クロル−1−ナフタレンスルホニルクロ
リド1.50gのクロロホルム5ml溶液を滴下後、室温にて30
分間攪拌する。反応混合物に水を加え、クロロホルム層
を分取する。クロロホルム層は脱水後、溶媒を留去す
る。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル,クロロホルム−メタノール(100:3))で精製し
1−(5−クロルナフタレン−1−スルホニル)−4−
(2−ヒドロキシエチル)ホモピペラジンの淡黄色液体
2.20gを得る。常法により、フマル酸塩となし、エタノ
ールより再結晶して、融点154〜155°の淡黄色針状晶を
得る。
元素分析値 C17H21Cl N2O3S・C4H4O4 理論値 C,52.01;H,5.20;N,5.78 実験値 C,51.98;H,5.35;N,5.62 実施例2 1−(5−クロルナフタレン−1−スルホニル)−4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン・フマル酸塩 2−(1−ピペラジニル)エタノール3.20g,トリエチ
ルアミン3.50ml及び5−クロル−1−ナフタレンスルホ
ニルクロリド5.00gを用いて、実施例1と同様に処理し
て1−(5−クロルナフタレン−1−スルホニル)−4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンの黄色液体5.50
gを得る。常法により、フマル酸塩となし、N,N−ジメチ
ルホルムアミドより再結晶して、融点195〜197°の淡黄
色プリズム晶を得る。
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン・フマル酸塩 2−(1−ピペラジニル)エタノール3.20g,トリエチ
ルアミン3.50ml及び5−クロル−1−ナフタレンスルホ
ニルクロリド5.00gを用いて、実施例1と同様に処理し
て1−(5−クロルナフタレン−1−スルホニル)−4
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジンの黄色液体5.50
gを得る。常法により、フマル酸塩となし、N,N−ジメチ
ルホルムアミドより再結晶して、融点195〜197°の淡黄
色プリズム晶を得る。
元素分析値 C16H19Cl N2O3S・C4H4O4 理論値 C,51.01;H,4.92;N,5.95 実験値 C,50.93;H,5.20;N,5.94 実施例3 4−(2−アミノエチル)−1−(5−クロルナフタ
レン−1−スルホニル)ホモピペラジン・フマル酸塩 1) 2−ブロモ−N−(ベンジルオキシカルボニル)
エチルアミン3.20g,1−(5−クロルナフタレン−1−
スルホニル)ホモピペラジン・塩酸塩4.00g,トリエチル
アミン4.60ml及びヨウ化カリウム2.76gのN,N−ジメチル
ホルムアミド25ml溶液を100°にて1時間加熱攪拌す
る。反応混合物に水を加え、ベンゼン抽出する。ベンゼ
ン層は脱水後、溶媒を留去する。得られた残渣をカラム
クロマトグラフィー(アルミナ,ベンゼン→ベンゼン−
クロロホルム(2:1))で精製し4−[2−[N−(ベ
ンジルオキシカルボニル)アミノ]エチル]−1−(5
−クロルナフタレン−1−スルホニル)ホモピペラジン
の淡褐色液体3.00gを得る。
レン−1−スルホニル)ホモピペラジン・フマル酸塩 1) 2−ブロモ−N−(ベンジルオキシカルボニル)
エチルアミン3.20g,1−(5−クロルナフタレン−1−
スルホニル)ホモピペラジン・塩酸塩4.00g,トリエチル
アミン4.60ml及びヨウ化カリウム2.76gのN,N−ジメチル
ホルムアミド25ml溶液を100°にて1時間加熱攪拌す
る。反応混合物に水を加え、ベンゼン抽出する。ベンゼ
ン層は脱水後、溶媒を留去する。得られた残渣をカラム
クロマトグラフィー(アルミナ,ベンゼン→ベンゼン−
クロロホルム(2:1))で精製し4−[2−[N−(ベ
ンジルオキシカルボニル)アミノ]エチル]−1−(5
−クロルナフタレン−1−スルホニル)ホモピペラジン
の淡褐色液体3.00gを得る。
2) 4−[2−[N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ]エチル]−1−(5−クロルナフタレン−1−
スルホニル)ホモピペラジン3.00gに25%臭化水素酢酸1
2ml溶液を加えて、室温にて3時間攪拌する。反応液に
エーテルを加え、析出する結晶をろ取する。結晶を水に
溶解し、クロロホルムにて洗浄する。水層は炭酸カリウ
ムにてアルカリ性とした後、クロロホルム抽出する。ク
ロロホルム層は脱水後、溶媒を留去する。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホル
ム→クロロホルム−メタノール(10:3))で精製し4−
(2−アミノエチル)−1−(5−クロルナフタレン−
1−スルホニル)ホモピペラジンの淡黄色液体0.95gを
得る。常法により、フマル酸塩となし、メタノールより
再結晶して、融点174〜176°の淡褐色結晶を得る。
アミノ]エチル]−1−(5−クロルナフタレン−1−
スルホニル)ホモピペラジン3.00gに25%臭化水素酢酸1
2ml溶液を加えて、室温にて3時間攪拌する。反応液に
エーテルを加え、析出する結晶をろ取する。結晶を水に
溶解し、クロロホルムにて洗浄する。水層は炭酸カリウ
ムにてアルカリ性とした後、クロロホルム抽出する。ク
ロロホルム層は脱水後、溶媒を留去する。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,クロロホル
ム→クロロホルム−メタノール(10:3))で精製し4−
(2−アミノエチル)−1−(5−クロルナフタレン−
1−スルホニル)ホモピペラジンの淡黄色液体0.95gを
得る。常法により、フマル酸塩となし、メタノールより
再結晶して、融点174〜176°の淡褐色結晶を得る。
元素分析値 C17H22Cl N3O2S・C4H4O4 理論値 C,52.12;H,5.41;N,8.68 実験値 C,51.92;H,5.75;N,8.47 実施例4 4−(2−アミノエチル)−1−(5−クロルナフタレ
ン−1−スルホニル)ピペラジン・シュウ酸塩 1) 2−ブロモ−N−(ベンジルオキシカルボニル)
エチルアミン3.70g,1−(5−クロルフタレン−1−ス
ルホニル)ピペラジン3.70g,トリエチルアミン5.40ml及
びヨウ化カリウム3.20gを用いて実施例3と同様に処理
して4−[2−[N−(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]エチル]−1−(5−クロルナフタレン−1−ス
ルホニル)ピペラジンの淡黄色液体3.30gを得る。
ン−1−スルホニル)ピペラジン・シュウ酸塩 1) 2−ブロモ−N−(ベンジルオキシカルボニル)
エチルアミン3.70g,1−(5−クロルフタレン−1−ス
ルホニル)ピペラジン3.70g,トリエチルアミン5.40ml及
びヨウ化カリウム3.20gを用いて実施例3と同様に処理
して4−[2−[N−(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ]エチル]−1−(5−クロルナフタレン−1−ス
ルホニル)ピペラジンの淡黄色液体3.30gを得る。
2) 4−[2−[N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ]エチル]−1−(5−クロルナフタレン−1−
スルホニル)ピペラジン3.30gと25%臭化水素酢酸13ml
溶液を用い実施例3と同様に処理して4−(2−アミノ
エチル)−1−(5−クロルナフタレン−1−スルホニ
ル)ピペラジンの淡黄色液体1.40gを得る。常法によ
り、シュウ酸塩となし、N,N−ジメチルホルムアミドよ
り再結晶して、融点201〜203°の無色鱗片状晶を得る。
アミノ]エチル]−1−(5−クロルナフタレン−1−
スルホニル)ピペラジン3.30gと25%臭化水素酢酸13ml
溶液を用い実施例3と同様に処理して4−(2−アミノ
エチル)−1−(5−クロルナフタレン−1−スルホニ
ル)ピペラジンの淡黄色液体1.40gを得る。常法によ
り、シュウ酸塩となし、N,N−ジメチルホルムアミドよ
り再結晶して、融点201〜203°の無色鱗片状晶を得る。
元素分析値 C16H20Cl N3O2S・C2H2O4 理論値 C,48.70;H,5.00;N,9.47 実験値 C,48.54;H,5.44;N,9.06
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 見谷 一也 福井県福井市新保2丁目2206 (72)発明者 桜井 俊一郎 福井県勝山市荒土町新保24−48 審査官 佐野 整博
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、Xはハロゲン原子を表わし、Rはアミノ基ある
いはヒドロキシル基を表わし、m及びnは2あるいは3
の整数を表わす。) で示されるナフタレンスルホンアミド誘導体、及びその
薬理学的に許容しうる酸付加塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62043117A JP2531517B2 (ja) | 1987-02-27 | 1987-02-27 | ナフタレンスルホンアミド誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP62043117A JP2531517B2 (ja) | 1987-02-27 | 1987-02-27 | ナフタレンスルホンアミド誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPS63211271A JPS63211271A (ja) | 1988-09-02 |
JP2531517B2 true JP2531517B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=12654895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP62043117A Expired - Lifetime JP2531517B2 (ja) | 1987-02-27 | 1987-02-27 | ナフタレンスルホンアミド誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2531517B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7759339B2 (en) * | 2005-03-31 | 2010-07-20 | Takeda San Diego, Inc. | Hydroxysteroid dehydrogenase inhibitors |
-
1987
- 1987-02-27 JP JP62043117A patent/JP2531517B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS63211271A (ja) | 1988-09-02 |
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