JP2517584Y2 - 移動体の停止位置決め機構 - Google Patents
移動体の停止位置決め機構Info
- Publication number
- JP2517584Y2 JP2517584Y2 JP953491U JP953491U JP2517584Y2 JP 2517584 Y2 JP2517584 Y2 JP 2517584Y2 JP 953491 U JP953491 U JP 953491U JP 953491 U JP953491 U JP 953491U JP 2517584 Y2 JP2517584 Y2 JP 2517584Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide member
- moving body
- spring
- hole
- convex
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
- Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は医療装置の診断用ベッド
や一般産業機械の移動台などの移動体の停止位置決め機
構に関する。
や一般産業機械の移動台などの移動体の停止位置決め機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば診断用ベッドにおいて、主として
手動でベッドを反復移動させ、高精度に停止させると
き、移動体側にテーパピンをとりつけ、静止体側の停止
位置に穴または溝を設けていた。そして、テーパピンを
自重またはばねの力により穴または溝に嵌めることによ
り、移動体を停止させ、再び移動体を動かせるときは、
ピンを鉛直方向に引き上げていた。
手動でベッドを反復移動させ、高精度に停止させると
き、移動体側にテーパピンをとりつけ、静止体側の停止
位置に穴または溝を設けていた。そして、テーパピンを
自重またはばねの力により穴または溝に嵌めることによ
り、移動体を停止させ、再び移動体を動かせるときは、
ピンを鉛直方向に引き上げていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、高精度の停
止、位置決めが瞬時に行われるとき、移動体の重量が大
であれば強い衝撃が発生する。これを緩和するために停
止位置の手前より作用する油圧ダンパー等の緩和器を設
置すると、移動体を手動で動かす場合には、停止直前に
より大きな力が必要となり、移動体の操作がやりにく
い。
止、位置決めが瞬時に行われるとき、移動体の重量が大
であれば強い衝撃が発生する。これを緩和するために停
止位置の手前より作用する油圧ダンパー等の緩和器を設
置すると、移動体を手動で動かす場合には、停止直前に
より大きな力が必要となり、移動体の操作がやりにく
い。
【0004】本考案は上記課題を解決し、互いに嵌合す
る凹部材と凸部材を使って小さな力で高精度に移動体を
停止させる機構を提供することを目的とする。
る凹部材と凸部材を使って小さな力で高精度に移動体を
停止させる機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の構成は次の通りとする。即ち、互いに嵌合
する凹部材および凸部材のいずれか一方が案内部材の収
容穴内を摺動自在に案内され、第1ばねにより出側に付
勢され、前記凹部材および凸部材のいずれか一方が静止
体側、他方が移動体側に取り付けられたものにおいて、
前記案内部材は移動体の移動方向に平行な第1、第2側
面および移動方向に直交する第3、第4側面を持ち、前
記案内部材が収容される収容穴は、前記案内部材の第
1、第2側面が摺動できる移動方向に平行で、案内部材
より長い第1、第2内面および移動方向に直交する第
3、第4内面を持ち、前記凹部材に前記凸部材が嵌合し
たとき、前記移動体の慣性により前記案内部材が僅かに
回動できるように、第2ばねが、前記案内部材と穴の第
3、3面間および第4、4面間に設けられ、前記案内部
材の第1および/または第2側面には、前記凸部材の摺
動方向に平行する谷底線を持つV字溝が設けられ、該V
字溝に接する押圧片が前記穴の第1および/または第2
内面に直角な穴内を第3ばねを介して出没自在に設けら
れたことである。
め、本考案の構成は次の通りとする。即ち、互いに嵌合
する凹部材および凸部材のいずれか一方が案内部材の収
容穴内を摺動自在に案内され、第1ばねにより出側に付
勢され、前記凹部材および凸部材のいずれか一方が静止
体側、他方が移動体側に取り付けられたものにおいて、
前記案内部材は移動体の移動方向に平行な第1、第2側
面および移動方向に直交する第3、第4側面を持ち、前
記案内部材が収容される収容穴は、前記案内部材の第
1、第2側面が摺動できる移動方向に平行で、案内部材
より長い第1、第2内面および移動方向に直交する第
3、第4内面を持ち、前記凹部材に前記凸部材が嵌合し
たとき、前記移動体の慣性により前記案内部材が僅かに
回動できるように、第2ばねが、前記案内部材と穴の第
3、3面間および第4、4面間に設けられ、前記案内部
材の第1および/または第2側面には、前記凸部材の摺
動方向に平行する谷底線を持つV字溝が設けられ、該V
字溝に接する押圧片が前記穴の第1および/または第2
内面に直角な穴内を第3ばねを介して出没自在に設けら
れたことである。
【0006】
【作用】移動体が手動により動かされているとき、凸部
材と案内部材は中立位置を保ち、凸部材は鉛直方向に突
出し、押圧片はV字溝の底に接している。次に移動体が
停止位置で、凸部材は第1ばねに抗して案内部材内を上
昇し、凹部材の穴に嵌合する。
材と案内部材は中立位置を保ち、凸部材は鉛直方向に突
出し、押圧片はV字溝の底に接している。次に移動体が
停止位置で、凸部材は第1ばねに抗して案内部材内を上
昇し、凹部材の穴に嵌合する。
【0007】このとき移動体から手を離すと、移動体は
慣性によりまだ僅かに動くので、案内部材は凸部材と共
に、凸部材の先端嵌合部を中心として、僅かに移動方向
側に回動する。このとき、第2ばねが変形して衝撃を吸
収する。押圧片は第3ばねに抗して没入する。次に押圧
片が第3ばねにより押し出されるので、押圧片の先端部
とV字溝の一方斜面により移動方向分力が生じ、この分
力と第2ばねの復元力とにより、案内部材は凸部材と共
に中立位置に戻り、これにつれて、移動体が規定位置に
位置決めされる。
慣性によりまだ僅かに動くので、案内部材は凸部材と共
に、凸部材の先端嵌合部を中心として、僅かに移動方向
側に回動する。このとき、第2ばねが変形して衝撃を吸
収する。押圧片は第3ばねに抗して没入する。次に押圧
片が第3ばねにより押し出されるので、押圧片の先端部
とV字溝の一方斜面により移動方向分力が生じ、この分
力と第2ばねの復元力とにより、案内部材は凸部材と共
に中立位置に戻り、これにつれて、移動体が規定位置に
位置決めされる。
【0008】
【実施例】以下に本考案の実施態様を図面に示す一実施
例にもとづき説明する。図1、2において、先端にテー
パ部を持つ円柱ピンからなる凸部材2が案内部材3内に
出没摺動自在に案内され、第1ばね5により出側に付勢
されている。これらが診断用ベッドA側に設けられる。
また、円錐体の頂部に穴を持つ凹部材1が静止体側に取
り付けられる。
例にもとづき説明する。図1、2において、先端にテー
パ部を持つ円柱ピンからなる凸部材2が案内部材3内に
出没摺動自在に案内され、第1ばね5により出側に付勢
されている。これらが診断用ベッドA側に設けられる。
また、円錐体の頂部に穴を持つ凹部材1が静止体側に取
り付けられる。
【0009】前記案内部材3は直方体ブロックからな
り、移動体の移動方向に平行な第1、第2側面31,3
2および移動方向に直交する第3、第4側面33,34
を持つ。前記案内部材3が収容される収容穴4はベッド
Aの下面に設けられ、前記案内部材の第1、第2側面3
1,32が摺動できる移動方向に平行で、案内部材より
長い第1、第2内面41,42および移動方向に直交す
る第3、第4内面43,44を持つ。前記凹部材1に前
記凸部材2が嵌合したとき、前記移動体Aの慣性により
前記案内部材が凹凸部材1,2の嵌合部を中心に僅かに
回動できるように、第2板ばね6が前記案内部材と穴の
第3、3面33,43間および第4、4面34,44間
に設けられる。
り、移動体の移動方向に平行な第1、第2側面31,3
2および移動方向に直交する第3、第4側面33,34
を持つ。前記案内部材3が収容される収容穴4はベッド
Aの下面に設けられ、前記案内部材の第1、第2側面3
1,32が摺動できる移動方向に平行で、案内部材より
長い第1、第2内面41,42および移動方向に直交す
る第3、第4内面43,44を持つ。前記凹部材1に前
記凸部材2が嵌合したとき、前記移動体Aの慣性により
前記案内部材が凹凸部材1,2の嵌合部を中心に僅かに
回動できるように、第2板ばね6が前記案内部材と穴の
第3、3面33,43間および第4、4面34,44間
に設けられる。
【0010】前記案内部材3の第1側面31には、前記
凸部材2の摺動方向に平行する谷底線を持つV字溝35
が設けられる。また、該V字溝に接する半球状先端を持
つ押圧片7が前記穴の第1内面41に直角な穴内を第3
ばね8を介して出没自在に設けられる。
凸部材2の摺動方向に平行する谷底線を持つV字溝35
が設けられる。また、該V字溝に接する半球状先端を持
つ押圧片7が前記穴の第1内面41に直角な穴内を第3
ばね8を介して出没自在に設けられる。
【0011】以上において作動状態を説明する。今、ベ
ッドが手動により動かされているとき、凸部材2と案内
部材1は中立位置を保ち、凸部材は鉛直方向に突出し、
押圧片7はV字溝35の底に接している。次にベッドが
停止位置の直前では凸部材2の先端が凹部材1の円錐面
を登るので、凸部材は第1ばね5に抗して案内部材3内
を上昇し、凹部材1の穴に嵌合する。
ッドが手動により動かされているとき、凸部材2と案内
部材1は中立位置を保ち、凸部材は鉛直方向に突出し、
押圧片7はV字溝35の底に接している。次にベッドが
停止位置の直前では凸部材2の先端が凹部材1の円錐面
を登るので、凸部材は第1ばね5に抗して案内部材3内
を上昇し、凹部材1の穴に嵌合する。
【0012】このときベッドから手を離すとベッドは慣
性によりまだ僅かに動くので、案内部材3は凸部材2と
共に、凸部材の先端嵌合部を中心として、僅かに移動方
向側に回動する。このとき、第2ばね6が変形して衝撃
を吸収する。押圧片7は第3ばね8に抗して没入する。
次に押圧片7が第3ばね8により押し出されるので、押
圧片7の半球部とV字溝35の一方斜面により移動方向
分力が生じ、この分力と第2ばね6の復元力とにより、
案内部材3は凸部材2と共に中立位置に戻り、これにつ
れて、ベッドが規定位置に位置決めされる。
性によりまだ僅かに動くので、案内部材3は凸部材2と
共に、凸部材の先端嵌合部を中心として、僅かに移動方
向側に回動する。このとき、第2ばね6が変形して衝撃
を吸収する。押圧片7は第3ばね8に抗して没入する。
次に押圧片7が第3ばね8により押し出されるので、押
圧片7の半球部とV字溝35の一方斜面により移動方向
分力が生じ、この分力と第2ばね6の復元力とにより、
案内部材3は凸部材2と共に中立位置に戻り、これにつ
れて、ベッドが規定位置に位置決めされる。
【0013】前記第2ばねとして、コイルばねやトーシ
ョンバーも適される。押圧片とV字溝は第2面にも設け
られてよい。また、凸部材が静止側、凹部材が移動側に
設けられてもよい。さらに、凹部材が案内部材内に出没
自在とされてもよい。
ョンバーも適される。押圧片とV字溝は第2面にも設け
られてよい。また、凸部材が静止側、凹部材が移動側に
設けられてもよい。さらに、凹部材が案内部材内に出没
自在とされてもよい。
【0014】また、より精度を上げるために、押圧片と
第3ばねを上下に設けてもよい。
第3ばねを上下に設けてもよい。
【0015】
【考案の効果】本考案の構成により次のような多くの効
果が発揮される。 (イ)移動体の正確な停止・位置決めが容易に行える。 (ロ)移動体停止時の衝撃を減少させることができる。 (ハ)移動体を手動で動かすとき、移動開始以後はほぼ
一定の力で停止位置までを動かすことができる。 (ニ)移動体を電動で動かす場合は、停止前に速度を減
速させる機構を省略できる。 (ホ)衝撃力が小さくなるので、凹部材、凸部材の摩滅
を少なくすることができる。
果が発揮される。 (イ)移動体の正確な停止・位置決めが容易に行える。 (ロ)移動体停止時の衝撃を減少させることができる。 (ハ)移動体を手動で動かすとき、移動開始以後はほぼ
一定の力で停止位置までを動かすことができる。 (ニ)移動体を電動で動かす場合は、停止前に速度を減
速させる機構を省略できる。 (ホ)衝撃力が小さくなるので、凹部材、凸部材の摩滅
を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】 図1 本考案の一実施例の水平断面図 図2 図1のIIーII断面図 A…移動体、B…静止体 1…凹部材、2…凸部材 3…案内部材、31…第1側面、32…第2側面、33
…第3側面、 34…第4側面、35…V字溝 4…収容穴、41…第1内面、42…第2内面、43…
第3内面、 44…第4内面 5…第1ばね、6…第2板ばね、7…押圧片、8…第3
ばね
…第3側面、 34…第4側面、35…V字溝 4…収容穴、41…第1内面、42…第2内面、43…
第3内面、 44…第4内面 5…第1ばね、6…第2板ばね、7…押圧片、8…第3
ばね
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに嵌合する凹部材および凸部材の
いずれか一方が案内部材の収容穴内を摺動自在に案内さ
れ、第1ばねにより出側に付勢され、前記凹部材および
凸部材のいずれか一方が静止体側、他方が移動体側に取
り付けられたものにおいて、前記案内部材は移動体の移
動方向に平行な第1、第2側面および移動方向に直交す
る第3、第4側面を持ち、前記案内部材が収容される収
容穴は、前記案内部材の第1、第2側面が摺動できる移
動方向に平行で、案内部材より長い第1、第2内面およ
び移動方向に直交する第3、第4内面を持ち、前記凹部
材に前記凸部材が嵌合したとき、前記移動体の慣性によ
り前記案内部材が僅かに回動できるように、第2ばね
が、前記案内部材と穴の第3、3面間および第4、4面
間に設けられ、前記案内部材の第1および/または第2
側面には、前記凸部材の摺動方向に平行する谷底線を持
つV字溝が設けられ、該V字溝に接する押圧片が前記穴
の第1および/または第2内面に直角な穴内を第3ばね
を介して出没自在に設けられたことを特徴とする移動体
の停止位置決め機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP953491U JP2517584Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 移動体の停止位置決め機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP953491U JP2517584Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 移動体の停止位置決め機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055124U JPH055124U (ja) | 1993-01-26 |
JP2517584Y2 true JP2517584Y2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=11722938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP953491U Expired - Lifetime JP2517584Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 移動体の停止位置決め機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517584Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP953491U patent/JP2517584Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH055124U (ja) | 1993-01-26 |
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