JP2508809B2 - クロマトグラフ用デ―タ処理装置 - Google Patents
クロマトグラフ用デ―タ処理装置Info
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- JP2508809B2 JP2508809B2 JP15892188A JP15892188A JP2508809B2 JP 2508809 B2 JP2508809 B2 JP 2508809B2 JP 15892188 A JP15892188 A JP 15892188A JP 15892188 A JP15892188 A JP 15892188A JP 2508809 B2 JP2508809 B2 JP 2508809B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- similarity
- bacterial cell
- cell sample
- chromatogram
- chromatograms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、ガスクロマトグラフ等で分析された試料
のクロマトグラムの類似性を調べるクロマトグラフ用デ
ータ処理装置に関する。
のクロマトグラムの類似性を調べるクロマトグラフ用デ
ータ処理装置に関する。
(ロ)従来の技術 菌体の分類方法には種々のものがあり、その一つにガ
スクロマトグラフを利用した化学的組成による分類方法
がある。この方法は、他の生物と同様に菌体にも多くの
脂肪酸が含まれており、その組成によりグループ分けを
行うものである。この方法において、菌体には実に数多
くの脂肪酸が含まれているので、2つの菌体の分析結果
を並べて目で比較するのは時間もかかり、誤りを生じや
すい。そのため、両者の類似性を数値で表す方法が検討
され、従来のその数値を求めるのに、次のBerganの式が
用いられる。
スクロマトグラフを利用した化学的組成による分類方法
がある。この方法は、他の生物と同様に菌体にも多くの
脂肪酸が含まれており、その組成によりグループ分けを
行うものである。この方法において、菌体には実に数多
くの脂肪酸が含まれているので、2つの菌体の分析結果
を並べて目で比較するのは時間もかかり、誤りを生じや
すい。そのため、両者の類似性を数値で表す方法が検討
され、従来のその数値を求めるのに、次のBerganの式が
用いられる。
2つの菌体A、Bについて、 (Σは1からnまでの総和) 但し、ai:菌体Aのある脂肪酸のピーク面積 bi:菌体Bのaiに相当する脂肪酸のピーク面積 n:A、Bの互いに対応するピークの個数 (ハ)発明が解決しようとする課題 上記Berganの式では、数値的に類似性を表せるもの
の、式は数学的には、相関係数の式であり、その大小で
類似性をそのまま表しているわけではないので、数値を
見ただけでは直観的に類似性がわかりにくいという問題
があった。
の、式は数学的には、相関係数の式であり、その大小で
類似性をそのまま表しているわけではないので、数値を
見ただけでは直観的に類似性がわかりにくいという問題
があった。
この発明は、上記問題点に着目してなされたものであ
って、数値の大小がそのまま2つの菌体の類似性を示す
菌体試料分析用データ処理装置を提供することを目的と
している。
って、数値の大小がそのまま2つの菌体の類似性を示す
菌体試料分析用データ処理装置を提供することを目的と
している。
(ニ)課題を解決するための手段及び作用 この発明のクロマトグラフ用データ処理装置は、クロ
マトグラフで分析された少なくとも2つの試料のクロマ
トグラムを記憶する記憶手段と、前記2個のクロマトグ
ラムの一方の各ピーク面積をai、他方のピーク面積をbi
とし、 を演算して両クロマトグラムの類似率を算出する手段
と、この類似率を表示する表示手段とを備えている。
マトグラフで分析された少なくとも2つの試料のクロマ
トグラムを記憶する記憶手段と、前記2個のクロマトグ
ラムの一方の各ピーク面積をai、他方のピーク面積をbi
とし、 を演算して両クロマトグラムの類似率を算出する手段
と、この類似率を表示する表示手段とを備えている。
このデータ処理装置では、記憶手段に比較すべき少な
くとも2つの菌体試料のクロマトグラムが記憶されてい
る。両者の類似性を求めるのに、2つのクロマトグラム
をベクトル と見て、この2つのベクトルのなす角θを求める式 (Σは1からnまでの総和) 但し、ai:菌体 のある脂肪酸のピーク面積 bi:菌体 のある脂肪酸のピーク面積 n: のピークの総和から共通するピークを引いた個数 を類似率として算出し、これを表示手段に表示してい
る。
くとも2つの菌体試料のクロマトグラムが記憶されてい
る。両者の類似性を求めるのに、2つのクロマトグラム
をベクトル と見て、この2つのベクトルのなす角θを求める式 (Σは1からnまでの総和) 但し、ai:菌体 のある脂肪酸のピーク面積 bi:菌体 のある脂肪酸のピーク面積 n: のピークの総和から共通するピークを引いた個数 を類似率として算出し、これを表示手段に表示してい
る。
この類似率は、類似性が高い程1に近づき、類似性が
低い程0に近づくので、この類似率の数値を見ることに
より、直観的に類似性を判断できる。
低い程0に近づくので、この類似率の数値を見ることに
より、直観的に類似性を判断できる。
(ホ)実施例 以下、実施例により、この発明をさらに詳細に説明す
る。
る。
第2図は、この発明が実施される菌体試料分析用デー
タ処理装置のブロック図である。データ処理装置10は、
ガスクロマトグラフ1から入力されるクロマトグラム
(アナログ信号)を受けて、例えば20msecのサンプリン
グ周期でデジタル変換するA/D変換器11、所定の制御処
理動作を実行するCPU12、このCPU12のプログラム等を記
憶するROM13、前記A/D変換器11から時間順次に入力され
るクロマトグラムデータや演算データを記憶するRAM1
4、クロマトグラム波形や類似率を表示する表示装置1
5、入力される多数のクロマトグラムデータを記憶する
外部メモリ(例:フロッピディスク)16、外部データの
入力やメモリに記憶されるクロマトグラムを指定するた
めのテンキー、ファンクションキー等を備えるキー入力
装置17等から構成されている。
タ処理装置のブロック図である。データ処理装置10は、
ガスクロマトグラフ1から入力されるクロマトグラム
(アナログ信号)を受けて、例えば20msecのサンプリン
グ周期でデジタル変換するA/D変換器11、所定の制御処
理動作を実行するCPU12、このCPU12のプログラム等を記
憶するROM13、前記A/D変換器11から時間順次に入力され
るクロマトグラムデータや演算データを記憶するRAM1
4、クロマトグラム波形や類似率を表示する表示装置1
5、入力される多数のクロマトグラムデータを記憶する
外部メモリ(例:フロッピディスク)16、外部データの
入力やメモリに記憶されるクロマトグラムを指定するた
めのテンキー、ファンクションキー等を備えるキー入力
装置17等から構成されている。
次に、上記実施例データ処理装置において、未知の菌
体試料 と、既知の標準菌体試料 が存在し、未知菌体試料 がいずれの標準菌体試料に近いかを抽出する場合を、第
1図に示すフロー図に基づいて説明する。なお、未知菌
体試料、標準菌体試料とも、すでに、例えばフロッピデ
ィスク16に記憶されているものとする。
体試料 と、既知の標準菌体試料 が存在し、未知菌体試料 がいずれの標準菌体試料に近いかを抽出する場合を、第
1図に示すフロー図に基づいて説明する。なお、未知菌
体試料、標準菌体試料とも、すでに、例えばフロッピデ
ィスク16に記憶されているものとする。
動作がスタートすると、先ず変数iを0とする(ステ
ップST1)。この変数iは、標準菌体試料No.に相当す
る。したがって、次に、この変数iを1とし(ステップ
ST2)、続いて未知菌体試料 と標準菌体試料のクロマトグラムデータZ、 を読み出して来て、両者の類似率 を算出する(ステップST3)。
ップST1)。この変数iは、標準菌体試料No.に相当す
る。したがって、次に、この変数iを1とし(ステップ
ST2)、続いて未知菌体試料 と標準菌体試料のクロマトグラムデータZ、 を読み出して来て、両者の類似率 を算出する(ステップST3)。
ここで、具体例として、未知菌体試料 と標準菌体試料 の成分毎のピーク値が第3図に示す値であるとすると、
類似率cosθは0.871となる。なお、試料A1における成分
C2、試料Zにおける成分C4のように、ピークが存在しな
い場合は、ピーク面積0として計算する。
類似率cosθは0.871となる。なお、試料A1における成分
C2、試料Zにおける成分C4のように、ピークが存在しな
い場合は、ピーク面積0として計算する。
類似率の算出が終わると、この類似率を表示装置15に
表示する(ステップST4)。そして、次にi=nか、つ
まり全ての標準菌体試料との類似率を算出したか否かを
判定する(ステップST5)。当初i=1であり、この判
定はNOであり、ステップST2に戻り、変数iをインクリ
メントする。そして、今度は標準菌体試料 のクロマトグラムデータを読出し、今度は未知菌体試料 と標準菌体試料 の類似率を算出し(ステップST3)、同様に表示装置15
に表示する(ステップ4)。以上のようにして、変数i
がnとなるまで、未知菌体試料 と、標準菌体試料 の類似率を算出し、それぞれの類似率を表示する。最後
に、最も類似率の高い標準菌体試料と、未知菌体試料が
同類と判断できる。
表示する(ステップST4)。そして、次にi=nか、つ
まり全ての標準菌体試料との類似率を算出したか否かを
判定する(ステップST5)。当初i=1であり、この判
定はNOであり、ステップST2に戻り、変数iをインクリ
メントする。そして、今度は標準菌体試料 のクロマトグラムデータを読出し、今度は未知菌体試料 と標準菌体試料 の類似率を算出し(ステップST3)、同様に表示装置15
に表示する(ステップ4)。以上のようにして、変数i
がnとなるまで、未知菌体試料 と、標準菌体試料 の類似率を算出し、それぞれの類似率を表示する。最後
に、最も類似率の高い標準菌体試料と、未知菌体試料が
同類と判断できる。
なお、上記実施例では、未知菌体試料と、多種の標準
菌体試料の類似率を順次自動的に算出する場合を示した
が、フロッピディスク16等に記憶される菌体試料の任意
の2つをキー入力装置17のキーで指定して、両者間の類
似率を算出することも可能である。
菌体試料の類似率を順次自動的に算出する場合を示した
が、フロッピディスク16等に記憶される菌体試料の任意
の2つをキー入力装置17のキーで指定して、両者間の類
似率を算出することも可能である。
また、上記実施例では、菌体試料のクロマトグラムの
類似性を例に挙げたが、この発明は、他のクロマトグラ
ムの類似性を判断する場合にも適用できる。
類似性を例に挙げたが、この発明は、他のクロマトグラ
ムの類似性を判断する場合にも適用できる。
また、上記実施例では、cosθの数値を類似率とした
が、cosθの描くグラフは非線形なので類似率同志を比
較する場合には、角度θまで求め、この角度θを類似率
とみなしてもよい。
が、cosθの描くグラフは非線形なので類似率同志を比
較する場合には、角度θまで求め、この角度θを類似率
とみなしてもよい。
(ヘ)発明の効果 この発明によれば、一方のクロマトグラムの各ピーク
面積をai、他方のクロマトグラムの各ピーク面積をbiと
し、 を算出して、類似率とするものであるから、数値の大小
比較により、2つのクロマトグラムの類似性が直観的に
わかる。また、類似率の算出もBerganの式よりも簡単で
計算が容易であり、計算時間が短縮できる。
面積をai、他方のクロマトグラムの各ピーク面積をbiと
し、 を算出して、類似率とするものであるから、数値の大小
比較により、2つのクロマトグラムの類似性が直観的に
わかる。また、類似率の算出もBerganの式よりも簡単で
計算が容易であり、計算時間が短縮できる。
第1図は、実施例データ処理装置において、未知菌体試
料がいずれの標準菌体試料に近いかを抽出するための処
理手順を示すフロー図、第2図は、この発明が実施され
る菌体試料分析用データ処理装置のブロック図、第3図
は、2つのクロマトグラムの各ピーク面積の具体例を示
す図である。 1:ガスクロマトグラフ、 10:データ処理装置、11:A/D変換器、 12CPU、13:ROM、 14:RAM、15:表示装置、 16:フロッピディスク、17:キー入力装置。
料がいずれの標準菌体試料に近いかを抽出するための処
理手順を示すフロー図、第2図は、この発明が実施され
る菌体試料分析用データ処理装置のブロック図、第3図
は、2つのクロマトグラムの各ピーク面積の具体例を示
す図である。 1:ガスクロマトグラフ、 10:データ処理装置、11:A/D変換器、 12CPU、13:ROM、 14:RAM、15:表示装置、 16:フロッピディスク、17:キー入力装置。
Claims (1)
- 【請求項1】クロマトグラフで分析された少なくとも2
つの試料のクロマトグラムを記憶する記憶手段と、前記
2個のクロマトグラムの一方の各ピーク面積をai、他方
のピーグ面積をbiとし、 を演算して両クロマトグラムの類似率を算出する手段
と、この類似率を表示する表示手段とを備えたことを特
徴とするクロマトグラフ用データ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15892188A JP2508809B2 (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | クロマトグラフ用デ―タ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15892188A JP2508809B2 (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | クロマトグラフ用デ―タ処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH028739A JPH028739A (ja) | 1990-01-12 |
JP2508809B2 true JP2508809B2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=15682251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15892188A Expired - Lifetime JP2508809B2 (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | クロマトグラフ用デ―タ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2508809B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101831436B1 (ko) * | 2017-05-31 | 2018-02-22 | 서울대학교산학협력단 | 크로마토그래프지문의 유사성 비교를 통한 원료의 품질 평가 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3572327B2 (ja) * | 1996-03-15 | 2004-09-29 | 東ソー株式会社 | 液体クロマトグラフィーを用いた診断装置のデータ処理方法 |
-
1988
- 1988-06-27 JP JP15892188A patent/JP2508809B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101831436B1 (ko) * | 2017-05-31 | 2018-02-22 | 서울대학교산학협력단 | 크로마토그래프지문의 유사성 비교를 통한 원료의 품질 평가 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH028739A (ja) | 1990-01-12 |
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