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JP2507275B2 - 循環式エレベ―タの横行移動装置 - Google Patents

循環式エレベ―タの横行移動装置

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JP2507275B2
JP2507275B2 JP2279588A JP27958890A JP2507275B2 JP 2507275 B2 JP2507275 B2 JP 2507275B2 JP 2279588 A JP2279588 A JP 2279588A JP 27958890 A JP27958890 A JP 27958890A JP 2507275 B2 JP2507275 B2 JP 2507275B2
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elevator
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elevator car
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Fuji Tetsuku Kk
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数のエレベータかごを上下方向に循環さ
せて運行する循環式エレベータの横行移動装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
複数のエレベータかごを上下方向に順次循環させて効
率的な運転を行う循環式エレベータとしては、例えば特
開昭62−111886号公報で提案されたものが挙げられる。
第2図はこの循環式エレベータの全体構造を示す正面
図で、図中10は建物の上部駆体と下部駆体にそれぞれ軸
設されたホイール11を経由して平行区間を構成するよう
に架設された無端ワイヤベルト。この無端ワイヤベルト
10は電動モータ12により駆動伝達機構13を介して一方向
(矢印X)に走行駆動せしめられる。また、14及び15は
無端ワイヤベルト10の両平行部に沿って架設した固定レ
ールであり、両固定レール14,15の端部には該両端間を
平行移動して連結位置を変更する可動レール16がそれぞ
れガイド軸17に対して摺動自在に枢設されるとともに、
油圧シリンダ18の乗換駆動により、両固定レール14,15
の端部に可動レール16を移動連結する軌道を構成してい
る。この固定レール14,15及び上下の可動レール16から
なる軌道にはエレベータかご19が一側に固設した走行機
構20によって固定レール14,15又は可動レール16に対し
て走行自在に担持されるともとに、エレベータかご19の
両側にそれぞれ固設したチャック機構21,22の何れか一
方が無端ワイヤベルト10を挟持している。又、走行機構
20にはチャック機構21,22と連動して該チャック機構21,
22が用いられた時各レール14,15,16との間で走行しかつ
固定する制動固定機構23を構成して、軌道の適宜位置24
に停止するものである。そして、このエレベータは中央
制御装置により集中運転制御され、一定の間隔を保つよ
うに制御されたエレベータかご19はチャック機構21,22
によって無端ワイヤベルト10との連結釈放を繰り返して
移動するとともに、移動端においては可動レール16に担
持したままの状態で油圧シリンダ18を駆動して一方の固
定レール14又は15から他方の固定レール15又は14へ移動
すると同時に無端ワイヤベルト10を挟持するチャック機
構21,22を交代することにより移動方向を逆向きに変更
するものである。
このような装置であれば、限られた昇降路面積に複数
台のエレベータかごが設置できて、経済性を大幅に向上
させることが可能になるが、着脱機構を介しての無端ワ
イヤベルトによるエレベータ駆動のため、エレベータか
ごの運転速度をあまり高くできず、例えば数百メートル
を超えるような超高層ビルなどに採用することは困難で
ある。
このため、最近では第3図に示すようなニリヤモータ
を利用した循環式エレベータが提案されている。即ち、
上昇用専用路31と下降用専用路32には各専用路壁に沿っ
てリニヤモータの一次コイル33が配設され、エレベータ
かごA〜Iにはリニヤモータの二次導体34が設けられ
て、リニヤモータの原理に基づきエレベータかごA〜H
をそれぞれ昇降させるとともに、上昇用専用路31と下降
用専用路32とを結ぶ横行路35ではエレベータかごA〜I
に備えられた車輪Rにより最下部と最上部とにおいて自
走でエレベータかごA〜Iが横行走行するようになって
いる。そして、最上部では上部に設けられた吊り上げ機
36で一旦エレベータかごA〜Hを吊ってから各専用路3
1,32に支持台37を送り出してエレベータかごを支持台37
上に載置し、横行移動が可能なようにするとともに、最
下部ではピットに設けられた油圧ジャッキ38でエレベー
タかごA〜Iを支持して横行移動が可能なように構成す
るとともに、最下部にはかごの待機スペースを設けてい
る。
〔発明が解決しようとしている課題〕
しかしながら第3図のような構成では、かごを横行移
動させるための車輪と駆動装置をかごの下部に設ける必
要があり、また昇降路の最上部でかごを吊り上げるため
には、かごの上部にそのための装置を取り付けるととも
に、かごの上部を相当強固な構造としなければならな
い。この結果、かご全体の重量はそれらの分だけ大きく
なり、それに従ってリニヤモータの容量も大きくする必
要があるという問題が生じる。また、第3図のように横
行移動に際し、油圧ジャッキによる支持や吊り上げ機に
よる吊り上げを必要とする構造では、横行路や待機用の
スペースの位置は昇降路の最上部と最下部に限定され、
中間部に設けることができないという問題もある。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、かごには横
行移動のための付加装置は一切不要であり、従ってかご
の重量を必要最小限に抑えることができ、しかも横行路
や待避用スペースを昇降路の任意の箇所に設けることの
できる横行移動装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上昇用専用路及び下降用専用路と、該上昇
用専用路と該下降用専用路とを結ぶ横行路とで循環系路
を形成し、上昇用専用路及び下降用専用路にはリニヤモ
ータの一次コイルを配設し、エレベータかごにはリニヤ
モータの二次導体を設け、横行路にはエレベータかごを
収納する中空を備えた横行移動車を配置し、該横行移動
車にもリニヤモータの一次コイルを設け、複数のエレベ
ータかごを循環経路内で循環させる循環式エレベータに
おいて、エレベータかごは横断面を八角形に構成し、上
昇用専用路と下降用専用路及び横行移動車の中空もエレ
ベータかごと同じ八角形の横断面に構成し、かつ横行路
の壁面には凹部を構成するとともに、横行移動車の底面
四隅には駆動ローラを備え、左右側面には案内ローラを
回動自在に設けて、凹部壁面の底面には駆動ローラ、凹
部壁面の側面には案内ローラが接する如く構成するもの
である。
〔作用〕
以上の如く構成すれば、横行移動車が中間部に位置す
る場合は、エレベータかごが横行移動車内を専用路内と
同じように昇降する。
〔実施例〕
以下、本発明に係る装置の一実施例について、図面を
用いて説明する。
第1図は本発明に係るリニヤモータを利用した循環式
エレベータの全体構成図、第4図は第1図におけるI−
I線矢視断面図、第5図は第1図のII−II線矢視断面
図、第6図は第5図の平面図であり、図中第3図と同一
符号のものは同一のものを示すが、41はエレベータかご
A〜Cの姿勢制御が一番効率よく行えるように例えば横
断面が八角形をした上昇用専用路、42は同じく横断面が
八角形をした下降用専用路、43は上昇用専用路41及び下
降用専用路42に沿ってそれぞれ4組みづつ設けられたリ
ニヤモータの一次コイルで、このコイルには周知の可変
周波数制御装置VVVF(図示しない)によって制御された
一次電流が供給される。44はエレベータかごA〜Cの側
壁(一次コイル43に対向する位置)に設けられたリニヤ
モータの二次側導体に相当する電導磁石、45は上昇用専
用路41及び下降用専用路42に沿ってそれぞれ1組設けら
れたエレベータかごA〜Cの非常停止用のレールで、非
常の際にこのレール45をつかんでエレベータかごA〜C
の落下を防止する。46は本発明に係る横行路で、第5図
に示すように壁面には底面46bと側面46cからなる凹部46
aを構成している。50は本発明による横行移動車で、中
央部は横断面八角形のエレベータかごA〜Cが収納でき
るように、エレベータかごの外周に沿った八角形状の中
空50aを有している。51は横行移動車50の底面の四隅に
回動自在に設けられた駆動ローラで、モータ等(図示し
ない)により回転させることにより横行移動車50は横行
路46の壁面46aの底面46c上を自走する構造になってい
る。52は横行移動車50の左右の側面に回動自在に設けら
れた案内ローラで、移動時左右にぶれないように横行移
動車50が横行路46の壁面46aの側面46cにより案内され
る。53は横行移動車50内の中空50aに面する箇所に設け
られたリニヤモータの一次コイル、56はエレベータかご
収納時にエレベータかごA〜Cから突出する突出部材46
に係合してエレベータかごA〜Cを支持する支持装置
で、横行移動車50内の中空50aに面する箇所に設けられ
ている。57は横行移動車50内の中空50aに面する箇所に
設けられたマイクロスイッチで、エレベータかごA〜C
を検出するとエレベータかごをその場で電気的に停止さ
せる指令を出力する。60は各専用路のピット、61はエレ
ベータかごA〜Cの緩衝用のオイルバッファ、62は横行
移動車50により故障したエレベータかごを退避させるた
めの退避スペース、63は故障したエレベータかごA〜C
を待避させて修理するための故障かご修理用ハッチ、64
は故障かごを修理用ハッチ63に降ろしたり横行移動車50
内に納めたりするための油圧ジャッキ、65は頂部クリア
ランス、66はピット60に設けられたマイクロスイッチ
で、エレベータかごが万一暴走して終端階を行き過ぎた
場合にエレベータかごを停止させる働きをもっている。
そして、71,72はエレベータかごA〜Cの各停止階床フ
ロアである。
次に、本発明装置の動作について説明するが、エレベ
ータかごA〜Cの単なる昇降動作はリニヤモータの動作
原理により容易にわかるため省略する。したがって、エ
レベータかごA〜Cの横行動作に関する動きについての
み詳細に説明する。
まず、エレベータかごを収納していない横行移動車50
は下降用専用路42の下部と上昇用専用路41の上部に停止
した状態で存在する。そこで、第1図に示すエレベータ
かごCが最下階の停止階床フロア71まで高速で運転され
てきて停止し乗客が全て降りると、エレベータかごCは
下降用専用路42の一次コイル43及び横行移動車50の一次
コイル53とエレベータかごCの電導磁石44とからなるリ
ニヤモータにより低速で下降し始め、横行移動車50の中
空50a内に入っていく。そしてエレベータかごCが横行
移動車50内のマイクロスイッチ57に接触すると、エレベ
ータかごCは横行移動車50内に完全に収納された状態で
電気的に停止する。その後、突出部材46と支持装置56と
の係合によりエレベータかごCを機械的に支持してから
リニヤモータの一次コイル53への給電を停止させる。次
に、横行移動車50のモータ(図示しない)によりローラ
51が駆動されて、横行移動車50はエレベータかごCを収
納したまま上昇用専用路41の方に向って移動する。そし
て、横行移動車50が上昇用専用路41の下部に到着すると
横行用モータへの給電が解かれて横行移動車50は所定の
位置で停止する。その後、上昇用専用路41の一次コイル
43及び横行移動車50の一次コイル53とエレベータかごC
の電導磁石44とからなるリニヤモータによりエレベータ
かごCは低速で上昇し、横行移動車50内から出ていく。
そして、エレベータかごCが最下階の停止階床フロア71
に到着すると停止して、乗客を乗せて高速上昇運転を行
う。次にエレベータかごCが各停止階床フロアに停止し
て乗客の乗降を行い最上階の停止階床フロア72に到着す
ると停止して乗客をすべて降ろす。そして、上昇用専用
路41の一次コイル43及び横行移動車50内の一次コイル53
とエレベータかごCの電導磁石44とからなるリニヤモー
タによりエレベータかごCを低速で上昇させ、横行移動
車50の中空50aに収納させる。そして、エレベータかご
Cが横行移動車50内のマイクロスイッチ57に接触する
と、エレベータかごCを停止させ、エレベータかごCの
収納された(第1図にはエレベータかごBが収納されて
いる)横行移動車50を下降用専用路42の方に移動させ
る。その後、横行移動車50が下降用専用路42の上部に到
着すると停止させ、下降用専用路42の一次コイル43及び
横行移動車50の一次コイル53とエレベータかごCの電導
磁石44とからなるリニヤモータによりエレベータかごC
を低速で下降させて最上階の停止階床フロア72に停止さ
せる。そして、乗客を乗せて高速下降運転を行い、前述
の動作を繰り返す。
なお、上記の説明では横行路や待避用スペースをハッ
チの最上部と最下部にのみ設けた例を示したが、本発明
でこれらを中間部の任意の位置に設けることも可能であ
る。その場合、例えばかごが高速で中間部にもうけた横
行路を通過する場合には、横行移動車50を上昇用専用路
(又は下降用専用路)の位置に停止させておき、その中
空50a内をかごが通過するようにすればよい。また、中
間部に設けた横行路を移動したり待避スペースに移動し
たりする場合の手順は、最上部或いは最下部の横行路で
の移動と全く同様にして行うことができる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば専用路と同様の八角形
の構造からなる中空を有する横行移動車を備え、この横
行移動車の中空内にかごを収納して横行路を移動させる
ようにしたので、かごの重量を必要最小限に押さえるこ
とができるとともに、横行路や待避スペースを任意の位
置に設けることのできる優れた循環式エレベータを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るリニヤモータを利用した循環式エ
レベータの全体構成図、第2図及び第3図は従来の循環
式エレベータの全体構成図、第4図は第1図におけるI
−I線矢視断面図、第5図は第1図のII−II線矢視断面
図、第6図は第5図の平面図である。 31,41……上昇用専用路 32,42……下降用専用路 35,46……横行路 46a……横行路46の凹部 A〜C……エレベータかご 33,43,53……一次コイル 34,44……二次導体 56…………支持装置 50…………横行移動車 51…………駆動ローラ 52…………案内ローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上昇用専用路及び下降用専用路と、該上昇
    用専用路と該下降用専用路とを結ぶ横行路とで循環経路
    を形成し、前記上昇用専用路及び前記下降用専用路には
    リニヤモータの一次コイルを配設し、エレベータかごに
    は前記リニヤモータの二次導体を設け、前記横行路には
    前記エレベータかごを収納する中空を備えた横行移動車
    を配置し、該横行移動車にもリニヤモータの一次コイル
    を設け、複数の前記エレベータかごを前記循環経路内で
    循環させる循環式エレベータにおいて、 前記エレベータかごは横断面を八角形に構成し、前記上
    昇用専用路と下降用専用路及び横行移動車の中空も前記
    エレベータかごと同じ八角形の横断面に構成し、かつ前
    記横行路の壁面には凹部を構成するとともに、前記横行
    移動車の底面四隅には駆動ローラを備え、左右側面には
    案内ローラを回動自在に設けて、前記凹部壁面の底面に
    は前記駆動ローラ、前記凹部壁面の側面には前記案内ロ
    ーラが接する如く構成したことを特徴とする循環式エレ
    ベータの横行移動装置。
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