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JP2506216B2 - 消炎鎮痛外用剤 - Google Patents

消炎鎮痛外用剤

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JP2506216B2
JP2506216B2 JP2055036A JP5503690A JP2506216B2 JP 2506216 B2 JP2506216 B2 JP 2506216B2 JP 2055036 A JP2055036 A JP 2055036A JP 5503690 A JP5503690 A JP 5503690A JP 2506216 B2 JP2506216 B2 JP 2506216B2
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JP
Japan
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external preparation
flurbiprofen
ester
inflammatory analgesic
lactic acid
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JP2055036A
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房夫 海保
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Publication date
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、有効成分としてフルルビプロフェンを含有
する消炎鎮痛外用剤に関する。
[従来の技術] フルルビプロフェンは、強力な抗炎症および鎮痛作用
を有する非ステロイド性抗炎症薬で、経口投与剤として
臨床で用いられている。
ところが、経口剤の非ステロイド形消炎鎮痛剤は、薬
効が強力である反面、胃部不快感食欲不振などの胃腸障
害を始めとする種々の副作用があるといわれている。
近年、その副作用を軽減し、局所的に作用させること
を目的として、ポリアクリル酸のアルカリ金属塩などか
らなる含水性ゲルに、テルペンおよび高級脂肪酸エステ
ルの混液に溶解したフルルビプロフェンを混和し、最終
濃度が、0.33%のペースト状として、その12gを13.6×1
0cm2の布に伸展した貼布剤が考案されている(特開昭56
−154413)。このものは、薬効が充分ではなく、また副
作用として、従来から貼布剤の副作用として知られてい
るかぶれ、発赤、湿疹、皮疹等が局所に生じ、本薬剤の
対象疾患で長期投与が予測される変型性関節炎などの治
療剤としては充分とはいえなかった。
一方、貼布時の刺激のない外用剤として特開昭56−34
618、特開昭62−61917が提案されているが、いずれも低
級アルコールを溶媒として用いており、アルコールの刺
激が避けられず充分とは言えなかった。古くから、皮膚
に対する刺激が少ない基剤として、白色ワセリンおよび
流動パラフィン等の油脂性基剤が知られているが、フル
ルビプロフェンは油脂性基剤に対する溶解性が低いた
め、吸収性が悪く外用剤とすることができなかった。
そのため、皮膚への刺激の少ない、かつ吸収性が高く
持続性のあるフルルビプロフェン消炎鎮痛外用剤が望ま
れていた。
[発明が解決しようとする課題] 以上の従来技術の欠点に鑑み、本発明は皮膚への刺激
が少なく、さらに吸収性が高く持続性のあるフルルビプ
ロフェン消炎鎮痛外用剤を提供することを目的とする。
[課題を解決する手段] 発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、乳酸エステルと
油脂性基剤を混合した基剤にフルルビプロフェンを混和
することにより皮膚への刺激が少なく吸収性のよい消炎
鎮痛外用剤を発明した。
すなわち本発明は、フルルビプロフェン0.1〜5.0重量
%と、乳酸エステル、特に乳酸と炭素数12〜18のアルコ
ールとのエステル0.5〜50重量%および残余の油脂性基
剤を配合してなる消炎鎮痛外用剤である。
本発明に用いるフルルビプロフェンの量は、皮膚に塗
布したとき無駄なく吸収され薬効を発現される量がよ
く、0.1〜5.0重量%、好ましくは、0.3〜2.5重量%がよ
い。
本発明に用いる乳酸エステルは、乳酸と炭素数12〜18
のアルコールとのエステルであり、その例としてラウリ
ルエステル、ミリスチルエステル、セチルエステル、ス
テアリルエステル、およびオレイルエステルがあげら
れ、特にミリスチル、セチルのようなアルカノールの乳
酸エステルが好適に用いられる。その量は、入れない処
方に比較すると少量であっても吸収に効果を与えるが、
薬効を示すのに好適な量としては、0.5〜50重量%、よ
り好ましくは1.5〜30重量%である。
本発明に用いる油脂性基剤は、高級炭化水素類がよ
く、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、セレシ
ン、ミクロクリスタリンワックス、スクワレンまたは流
動パラフィンをポリエチレンまたはデキストリン脂肪酸
エステルでゲル化したもの等が好適に用いられる。その
量は、フルルビプロフェンおよび乳酸エステルの合計し
た量の残余の量で良い。
また本発明にかかる外用剤は、必要に応じて他の薬効
成分および基剤成分を含めることができるが特に水を加
えることが容易であり簡単に冷却作用のある外用剤とす
ることができる。このことは、本発明にかかる外用剤の
適応症である、打撲症、捻挫等外傷時の急性炎症に効果
のある冷却作用を刺激性のある低級アルコールを含むこ
となしにできる点で今までにない油脂性外用剤であるこ
とが判った。
他の薬効成分の例としては、 亜鉛華、硫酸アルミニウムカリウム等の収斂薬、 アミノ安息香酸エチル、リドカイン、ジブカイン等の
局所麻酔薬、 ビタミンA油、トコフェロール、ビタミンD等のビタ
ミン薬、 クロタミトン、ブフェキサマック、アラントイン等の
鎮痛消炎薬、 ヘパリンナトリウム、ヘパリン類似物質等の抗凝血性
消炎外用薬、 ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン
等の抗ヒスタミン薬、 カンフル、メントール、ユーカリ油等の精油類および
サリチル酸メチル等の皮膚刺激薬、 フェノール、チモール、塩化ベンザルコニウム、ドデ
シルジアミノエチルグリシン、塩化メチルロザリニン、
グルコン酸クロルヘキシジン、スルファジアジン銀等の
抗菌薬、 が挙げられる。
他の基剤成分の例としては、オリーブ油、ヒマシ油、
硬化ヒマシ油等の油脂類、カルナバロウ、蜜蝋等のロウ
類、ステアリン酸、ミリスチン酸等の脂肪酸類、セタノ
ール、ステアリルアルコール、コレステロール等の高級
アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコ
ールを除くグリセリン、ソルビトール、ポリエチレング
リコール等の多価アルコール類、イソプロピルミリステ
ート、イソプロピルパルミテート等の脂肪酸とアルコー
ルのエステル類、ポリオキシエチレンソルビタン(20)
モノオレート、ステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸
蔗糖エステル等のエステル型の非イオン性界面活性剤お
よび精製水等があげられる。
次に、本発明の製造方法としては、従来の軟膏剤の製
造方法を用いることで可能であるが、概略を記すと次の
とおりである。
フルルビプロフェンおよび乳酸エステルを混和後加温
溶解しさらに油脂性基剤を加えて溶融し、攪拌しながら
徐々に冷却して製する。
[発明の効果] 本発明にかかる外用剤は、低級アルコールを用いず、
貼布剤に含まれるような粘着成分をも含まれていないた
め、刺激性が極めて低い。
吸収助剤として乳酸エステルを用いているため皮膚か
らの吸収性が高い。
さらに驚くべきことに、皮膚に馴染がよく、皮膚に対
して延びが非常に優れているため、マッサージ等の理学
療法との併用に最適の外用剤である。
次に実施例を挙げて本発明をさらに説明するが本発明
はこれらの実施例に限定されない。
実施例(本発明の外用剤の製造例) 表1の配合にて溶融法で外用剤を得た。
吸収性実験 ラット(Wister系、165〜185g)の腹部皮膚を3×6cm
の範囲に除毛し、サンプル2.0gを投与した。試験開始後
一定時間に頚静脈より採血し、その血中濃度を高速液体
クロマトグラフ法によりもとめた。
その時の血中濃度のグラフと、8時間までの血中濃度
の積(AUC)と含有させた乳酸セチルとの関係を第1図
および第2図に示す。
第1図および第2図より明らかなように本発明の実施
例の外用剤の血中濃度は比較例に比し明らかに高くまた
持続性がある。
安全性試験 ヒト閉鎖バッチテスト 健常男子ボランティア20名の上腕屈側部にKIチャンバ
ーを用いて試料を24時間ずつ3日間貼布を繰り返した
後、除去1時間および24時間後に薬局方に準じて判定を
行なった。
試験試料 実施例1: 比較例3:ネガティブサンプルとして白色ワセリン。
比較例4:貼布剤としてサージカルテープ(ジョンソン&
ジョンソン、ダーミクリアー)をチャンバー寸法に切り
抜きチャンバーの当たる部位にはりつけたもの。
比較例5:アルコール性軟膏剤として特開昭62−61917実
施例12に従い製したゼリー状軟膏。
結果を表2に示す。
表2の結果より明らかなごとく、本発明の外用剤は、
極めて刺激性の低い外用剤である。
薬理効果を証明する試験 カラゲニン足蹠浮腫抑制試験 ウィスター系雄性ラット(体重145〜165g)を各群10
匹を用いて、カラゲニン足蹠投与注入後直ちに試料を塗
布し、カラゲニンにより誘発される浮腫の抑制をみた。
試験試料 実施例2: ブランクサンプル:実施例2よりフルルビプロフェン
を入れないで製したもの。
無処置群:サンプルをなにも塗布したかった群。
比較例5:アルコール性軟膏剤として特開昭62−61917実
施例12に従い製したゼリー状軟膏。
結果を第3図に示す。
第3図の結果より明らかなごとく、本発明の外用剤
は、無処置群に対して著しい浮腫抑制効果を示しており
また、低級アルコールを用いた比較例5よりも持続的に
抑制効果があることが示されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は外用剤投与後の経過時間と血中フルルビプロフ
ェン濃度との関係を示すグラフである。 第1図において、各曲線は下記の試料のグラフを示す。 ●:比較例1 □:実施例1 △:実施例2 ▽:実施例3 ■:比較例2 第2図は試料中の乳酸セチル含量と血中フルルビプロフ
ェン濃度の積(AUC)との関係を示すグラフである。 第3図は、外用剤投与後の経過時間と浮腫率との関係を
示すグラフである。 第3図において、各曲線は下記の試料のグラフを示す。 ○:ブランクサンプル ●:無処置 ×:比較例5 △:実施例2 第3図のグラフ中に*印は無処置群と比較して5%以内
の危険率で有意差があった浮腫率を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フルルビプロフェン 0.1〜 5.0重量% 乳酸エステル類 0.5〜50 重量% および残余の油脂性基剤 とからなり、上記乳酸エステル類が、乳酸と炭素数12〜
    18のアルコールとのエステルであることを特徴とする消
    炎鎮痛外用剤。
  2. 【請求項2】油脂性基剤が、流動パラフィン、ワセリ
    ン、パラフィン、セレシン、ミクロクリスタンワック
    ス、スクワレンおよび流動パラフィンをポリエチレンま
    たはデキストリン脂肪酸エステルでゲル化したものから
    選ばれた1種または2種以上の混合物であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の消炎鎮痛外用剤。
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