JP2502437B2 - 生体管路拡張具 - Google Patents
生体管路拡張具Info
- Publication number
- JP2502437B2 JP2502437B2 JP20992592A JP20992592A JP2502437B2 JP 2502437 B2 JP2502437 B2 JP 2502437B2 JP 20992592 A JP20992592 A JP 20992592A JP 20992592 A JP20992592 A JP 20992592A JP 2502437 B2 JP2502437 B2 JP 2502437B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- prosthesis
- expansion member
- dilator
- duct
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体の、例えば胆管、
血管、食道等の管状器官の管路が狭窄した場合にその狭
窄部を拡張するための生体管路拡張具に関する。
血管、食道等の管状器官の管路が狭窄した場合にその狭
窄部を拡張するための生体管路拡張具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、形状記憶合金からなるプロスセー
テスを胆管の狭窄部に導入し、加温生理食塩水等により
プロステーセスの外径を拡大させて胆汁の流通を確保す
るようにしたものが、特開昭60−220030号公報
において提案されている。このような生体管路拡張具に
よる管路拡張の成功のポイントは、その拡張部材として
のプロステーセスを適格に狭窄部に導き、かつ、プロス
テーセスを体温以上に加温してその外径を確実に拡大さ
せることが重要である。
テスを胆管の狭窄部に導入し、加温生理食塩水等により
プロステーセスの外径を拡大させて胆汁の流通を確保す
るようにしたものが、特開昭60−220030号公報
において提案されている。このような生体管路拡張具に
よる管路拡張の成功のポイントは、その拡張部材として
のプロステーセスを適格に狭窄部に導き、かつ、プロス
テーセスを体温以上に加温してその外径を確実に拡大さ
せることが重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述したよう
な課題に着目してなされたもので、その目的とするとこ
ろは、形状記憶合金からなる拡張部材を生体の管状器官
の部位に簡単かつ確実に留置することができる生体管路
拡張具を提供することにある。
な課題に着目してなされたもので、その目的とするとこ
ろは、形状記憶合金からなる拡張部材を生体の管状器官
の部位に簡単かつ確実に留置することができる生体管路
拡張具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】前記問題点を解
決するために本発明の生体管路拡張具は、生体の管状器
官に挿入されるチューブと、このチューブ内に挿入され
るコイル状の拡張部材と、この拡張部材を前記チューブ
の先端から押し出す前記拡張部材の後端面に当接する平
坦部を先端側に有するプッシャとを備え、前記拡張部材
は、前記チューブの先端から前記管状器官の内部に押し
出された後、拡張した形状に復元する形状記憶合金にて
構成したものである。したがって、形状記憶合金からな
る拡張部材を生体の管状器官の部位に簡単かつ確実に留
置することができるとともに、その際の患者の負担を軽
減できる。
決するために本発明の生体管路拡張具は、生体の管状器
官に挿入されるチューブと、このチューブ内に挿入され
るコイル状の拡張部材と、この拡張部材を前記チューブ
の先端から押し出す前記拡張部材の後端面に当接する平
坦部を先端側に有するプッシャとを備え、前記拡張部材
は、前記チューブの先端から前記管状器官の内部に押し
出された後、拡張した形状に復元する形状記憶合金にて
構成したものである。したがって、形状記憶合金からな
る拡張部材を生体の管状器官の部位に簡単かつ確実に留
置することができるとともに、その際の患者の負担を軽
減できる。
【0005】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1(a)(b)は本発明の第1の実施例
を示し、同図(a)は生体管路拡張具1を胆管2の狭窄
部に挿入した状態を示す断面図であり、同図(b)は胆
管2の狭窄部をプロステーセス3で拡張させた状態を示
す断面図である。この生体管路拡張具1は、帯状の形状
記憶合金を螺旋状に旋回して形成されたコイル状のプロ
ステーセス3(拡張部材)と、このプロステーセス3を
生体内へ導入するためのチューブ4を備える。前記プロ
ステーセス3を形成する形状記憶合金の変態温度は体温
以上に設定されており、具体的には、低温側のマルテン
サイト相から高温側のオーステナイト相への変態開始温
度を38℃付近に設定し、変態終了温度を45℃付近に
設定してある。
て説明する。図1(a)(b)は本発明の第1の実施例
を示し、同図(a)は生体管路拡張具1を胆管2の狭窄
部に挿入した状態を示す断面図であり、同図(b)は胆
管2の狭窄部をプロステーセス3で拡張させた状態を示
す断面図である。この生体管路拡張具1は、帯状の形状
記憶合金を螺旋状に旋回して形成されたコイル状のプロ
ステーセス3(拡張部材)と、このプロステーセス3を
生体内へ導入するためのチューブ4を備える。前記プロ
ステーセス3を形成する形状記憶合金の変態温度は体温
以上に設定されており、具体的には、低温側のマルテン
サイト相から高温側のオーステナイト相への変態開始温
度を38℃付近に設定し、変態終了温度を45℃付近に
設定してある。
【0006】前記チューブ4内には、プロステーセス3
を押し出すためのプッシャ5が挿入される。このプッシ
ャ5はプロステーセス3の収納位置の後方に摺動自在に
設けられたフランジ11とこれに連結されるロッド12
とからなり、前記フランジ11でプロステーセス3をチ
ューブ4の先端から生体内へ押し出すようになってい
る。また、フランジ11には、チューブ4を通じて供給
する生理食塩水の流出孔13が設けられ、この流出孔1
3より生理食塩水を通過させて、前記プロステーセス3
を変態温度まで加温するようになっている。
を押し出すためのプッシャ5が挿入される。このプッシ
ャ5はプロステーセス3の収納位置の後方に摺動自在に
設けられたフランジ11とこれに連結されるロッド12
とからなり、前記フランジ11でプロステーセス3をチ
ューブ4の先端から生体内へ押し出すようになってい
る。また、フランジ11には、チューブ4を通じて供給
する生理食塩水の流出孔13が設けられ、この流出孔1
3より生理食塩水を通過させて、前記プロステーセス3
を変態温度まで加温するようになっている。
【0007】次に、このように構成された生体管路拡張
具1の使用方法について説明する。まず、図示しない内
視鏡の挿入部を体腔内に挿入し、その先端を十二指腸乳
頭付近に位置させる。そして、内視鏡の鉗子チャンネル
内に生体管路拡張具1を挿通し、その鉗子チャンネルの
先端よりチューブ4を突き出させてこの先端部分を乳頭
開口部分から差し込んで、図1の(a)で示すように胆
管2の狭窄部に位置させる。
具1の使用方法について説明する。まず、図示しない内
視鏡の挿入部を体腔内に挿入し、その先端を十二指腸乳
頭付近に位置させる。そして、内視鏡の鉗子チャンネル
内に生体管路拡張具1を挿通し、その鉗子チャンネルの
先端よりチューブ4を突き出させてこの先端部分を乳頭
開口部分から差し込んで、図1の(a)で示すように胆
管2の狭窄部に位置させる。
【0008】ついで、チューブ4の先端からプロステー
セス3が押し出るように、チューブ4とプッシャ5を操
作してそのプロステーセス3が、図1の(b)で示す胆
管2の狭窄部に位置するところに留置させる一方、38
〜45℃の生理食塩水を流出孔13より注入することに
より、プロステーセス3を体温以上に加温し、その結
果、プロステーセス3は記憶形状に復元する。そして、
胆管2の狭窄部に留置されたプロステーセス3は、図1
の(b)で示すように、その胆管2の狭窄部を拡張して
留置されることになる。しかして、プッシャ5によりチ
ューブ4の先端から押し出されたプロステーセス3は、
胆管2の狭窄部を拡張する。したがって、プロステーセ
ス3を胆管2の狭窄部に安全かつ確実に留置することが
できる。なお、この実施例では一方向性の形状記憶合金
からなるプロステーセス3を示したが、二方向性の形状
記憶合金を用いてもよいものである。
セス3が押し出るように、チューブ4とプッシャ5を操
作してそのプロステーセス3が、図1の(b)で示す胆
管2の狭窄部に位置するところに留置させる一方、38
〜45℃の生理食塩水を流出孔13より注入することに
より、プロステーセス3を体温以上に加温し、その結
果、プロステーセス3は記憶形状に復元する。そして、
胆管2の狭窄部に留置されたプロステーセス3は、図1
の(b)で示すように、その胆管2の狭窄部を拡張して
留置されることになる。しかして、プッシャ5によりチ
ューブ4の先端から押し出されたプロステーセス3は、
胆管2の狭窄部を拡張する。したがって、プロステーセ
ス3を胆管2の狭窄部に安全かつ確実に留置することが
できる。なお、この実施例では一方向性の形状記憶合金
からなるプロステーセス3を示したが、二方向性の形状
記憶合金を用いてもよいものである。
【0009】
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明の生体管路拡
張具は、生体の管状器官に挿入されるチューブと、この
チューブ内に挿入されるコイル状の拡張部材と、この拡
張部材を前記チューブの先端から押し出す前記拡張部材
の後端面に当接する平坦部を先端側に有するプッシャと
を備え、前記拡張部材は、前記チューブの先端から前記
管状器官内部に押し出されたとき、拡張した形状に復元
する形状記憶合金にて構成したものである。したがっ
て、形状記憶合金からなる拡張部材を生体の管状器官の
部位に簡単かつ確実に留置してその管路を拡張し、例え
ば胆汁等の流通を確保することができる。また、拡張部
材を留置する際の患者の負担を軽減することができるな
ど、格別な作用効果を奏するものである。
張具は、生体の管状器官に挿入されるチューブと、この
チューブ内に挿入されるコイル状の拡張部材と、この拡
張部材を前記チューブの先端から押し出す前記拡張部材
の後端面に当接する平坦部を先端側に有するプッシャと
を備え、前記拡張部材は、前記チューブの先端から前記
管状器官内部に押し出されたとき、拡張した形状に復元
する形状記憶合金にて構成したものである。したがっ
て、形状記憶合金からなる拡張部材を生体の管状器官の
部位に簡単かつ確実に留置してその管路を拡張し、例え
ば胆汁等の流通を確保することができる。また、拡張部
材を留置する際の患者の負担を軽減することができるな
ど、格別な作用効果を奏するものである。
【図1】(a)(b)は、本発明の第1の実施例を示
し、同(a)は生体管路拡張具を胆管内に挿入した状態
を示す断面図、同(b)は狭窄部を拡張した状態を示す
断面図である。
し、同(a)は生体管路拡張具を胆管内に挿入した状態
を示す断面図、同(b)は狭窄部を拡張した状態を示す
断面図である。
【図2】(a)(b)は、本発明の第2の実施例を示
し、同(a)は生体管路拡張部材をチューブ内に収納し
ている状態を示す断面図、同(b)は拡張部材をチュー
ブから押し出して拡張した状態を示す断面図である。
し、同(a)は生体管路拡張部材をチューブ内に収納し
ている状態を示す断面図、同(b)は拡張部材をチュー
ブから押し出して拡張した状態を示す断面図である。
1…生体管路拡張具、2…胆管、3…プロステーセス、
4…チューブ、5…プッシャ、11…フランジ、12…
ロッド。
4…チューブ、5…プッシャ、11…フランジ、12…
ロッド。
Claims (1)
- 【請求項1】生体の管状器官に挿入されるチューブと、
このチューブ内に挿入されるコイル状の拡張部材と、こ
の拡張部材を前記チューブの先端から押し出す前記拡張
部材の後端面に当接する平坦部を先端側に有するプッシ
ャとを備え、前記拡張部材は、前記チューブの先端から
前記管状器官の内部に押し出されたとき、拡張した形状
に復元する形状記憶合金にて構成したことを特徴とする
生体管路拡張具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20992592A JP2502437B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 生体管路拡張具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20992592A JP2502437B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 生体管路拡張具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61307650A Division JPH0829164B2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 生体管路拡張具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05184684A JPH05184684A (ja) | 1993-07-27 |
JP2502437B2 true JP2502437B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=16580937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20992592A Expired - Lifetime JP2502437B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 生体管路拡張具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502437B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2003092782A1 (ja) * | 2002-04-30 | 2005-09-08 | オリンパス株式会社 | 留置チューブガイド装置 |
US7550002B2 (en) | 2002-04-30 | 2009-06-23 | Olympus Corporation | Stent delivery device |
US9649100B2 (en) * | 2008-07-30 | 2017-05-16 | Cornell University | Method and apparatus for straightening and flattening the side wall of a body lumen or body cavity so as to provide three dimensional exposure of a lesion or abnormality within the body lumen or body cavity, and/or for stabilizing an instrument relative to the same |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5789859A (en) * | 1980-11-21 | 1982-06-04 | Tokyo Shibaura Electric Co | Metal tool for preventing closure of blood vessel |
JPS6282975A (ja) * | 1985-10-05 | 1987-04-16 | 井上 寛治 | 管腔臓器内留置器具 |
JPS6282976A (ja) * | 1985-10-05 | 1987-04-16 | 井上 寛治 | 管腔臓器拡張器具 |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP20992592A patent/JP2502437B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05184684A (ja) | 1993-07-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960123 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |