JP2502349Y2 - 電子除湿器 - Google Patents
電子除湿器Info
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- JP2502349Y2 JP2502349Y2 JP430493U JP430493U JP2502349Y2 JP 2502349 Y2 JP2502349 Y2 JP 2502349Y2 JP 430493 U JP430493 U JP 430493U JP 430493 U JP430493 U JP 430493U JP 2502349 Y2 JP2502349 Y2 JP 2502349Y2
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- Japan
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- thermoelectric module
- cooling body
- temperature
- heat
- electronic dehumidifier
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- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は熱電モジュールを利用し
た電子除湿器に関する。
た電子除湿器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から熱電モジュールを利用した電子
除湿器が、各種の機械装置の制御盤や低湿保管庫等の比
較的小さな空間を除湿するために用いられている。これ
らの電子除湿器は、熱電モジュールの吸熱面に冷却体
が、発熱面に放熱体がそれぞれ固定され、前記熱電モジ
ュールへの入力電流を制御する制御装置を備え、前記冷
却体の表面に湿り空気中の水分を結露させ除湿する構造
を有している。
除湿器が、各種の機械装置の制御盤や低湿保管庫等の比
較的小さな空間を除湿するために用いられている。これ
らの電子除湿器は、熱電モジュールの吸熱面に冷却体
が、発熱面に放熱体がそれぞれ固定され、前記熱電モジ
ュールへの入力電流を制御する制御装置を備え、前記冷
却体の表面に湿り空気中の水分を結露させ除湿する構造
を有している。
【0003】これらの制御盤や低湿保管庫の場合、その
目的からして、精度のよい湿度コントロールを必要とし
ていない。また問題となるのは、冷却体に接触し乾燥さ
れた直後の空気湿度ではなく、被除湿空間における平均
的な空気湿度である。したがって、この種の電子除湿器
の場合、 (A)外気温を検知して熱電モジュールへの入力電流を
ON−OFF制御する方式 (B)冷却体の温度を検知して熱電モジュールへの入力
電流をON−OFF制御する方式などが採用されてい
る。
目的からして、精度のよい湿度コントロールを必要とし
ていない。また問題となるのは、冷却体に接触し乾燥さ
れた直後の空気湿度ではなく、被除湿空間における平均
的な空気湿度である。したがって、この種の電子除湿器
の場合、 (A)外気温を検知して熱電モジュールへの入力電流を
ON−OFF制御する方式 (B)冷却体の温度を検知して熱電モジュールへの入力
電流をON−OFF制御する方式などが採用されてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】最近、オゾン発生装置
や燃焼監視装置等の種々の装置に乾燥空気を供給する目
的で電子除湿器が使用されるようになってきた。これら
の電子除湿器の場合、きわめて精度よく空気露点をコン
トロールすることが必要である。また、電子除湿器で乾
燥された空気は、貯溜されることなく直ちに使用される
ので、より制御の応答性を良くする必要がある。
や燃焼監視装置等の種々の装置に乾燥空気を供給する目
的で電子除湿器が使用されるようになってきた。これら
の電子除湿器の場合、きわめて精度よく空気露点をコン
トロールすることが必要である。また、電子除湿器で乾
燥された空気は、貯溜されることなく直ちに使用される
ので、より制御の応答性を良くする必要がある。
【0005】先に述べた(A)の方法によると、外気温
と冷却体の温度差が湿度や空気流量により変化するの
で、空気露点を精度よくコントロールすることができな
い。さらに外気温が設定温度以下であると除湿できない
不都合もある。
と冷却体の温度差が湿度や空気流量により変化するの
で、空気露点を精度よくコントロールすることができな
い。さらに外気温が設定温度以下であると除湿できない
不都合もある。
【0006】また、(B)の方法によると、熱電モジュ
ールから冷却体に冷熱が伝わるのに時間を要するので、
結果的に冷却体の温度変化が大きくなって、空気の露点
も大きく変化してしまう。
ールから冷却体に冷熱が伝わるのに時間を要するので、
結果的に冷却体の温度変化が大きくなって、空気の露点
も大きく変化してしまう。
【0007】本考案は冷却体の温度を精度よくコントロ
ールでき、露点温度の変動の少ない乾燥空気を供給でき
る電子除湿器を提供することを目的とする。
ールでき、露点温度の変動の少ない乾燥空気を供給でき
る電子除湿器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、熱電モジュー
ルの吸熱面に冷却体が、発熱面に放熱体がそれぞれ固定
され、前記熱電モジュールへの入力電流を制御する制御
装置を備え、前記冷却体の表面に湿り空気中の水分を結
露させ除湿する電子除湿器において、前記冷却体の背面
における熱電モジュールとの接触部に形成されている凹
部に、前記制御装置に接続されている温度センサが前記
熱電モジュールに接触するようにして配置されているこ
とを特徴とする。
ルの吸熱面に冷却体が、発熱面に放熱体がそれぞれ固定
され、前記熱電モジュールへの入力電流を制御する制御
装置を備え、前記冷却体の表面に湿り空気中の水分を結
露させ除湿する電子除湿器において、前記冷却体の背面
における熱電モジュールとの接触部に形成されている凹
部に、前記制御装置に接続されている温度センサが前記
熱電モジュールに接触するようにして配置されているこ
とを特徴とする。
【0009】そして、前記熱電モジュールへの入力電流
を制御する制御装置が、ON−OFF制御であり、電気
回路上のONとOFFの作動値の差が3〜6℃に設定さ
れているのが望ましい。
を制御する制御装置が、ON−OFF制御であり、電気
回路上のONとOFFの作動値の差が3〜6℃に設定さ
れているのが望ましい。
【0010】
【作用】本考案の電子除湿器は、冷却体の背面における
熱電モジュールとの接触部に形成されている凹部に温度
センサが配置されているので、熱電モジュール表面の温
度変化を直接検知できる。これにより、熱電モジュール
を遅れ無く制御でき、また温度センサは凹部に配置され
ているので熱電モジュールの吸熱面と冷却体との間に隙
間が生じず熱抵抗の増加はきわめて少なく、また冷却体
には適度の熱容量が存在するため、冷却体の温度は平滑
化されて温度変動を小さくすることができる。これによ
り、乾燥空気の露点変動が小さくなる。
熱電モジュールとの接触部に形成されている凹部に温度
センサが配置されているので、熱電モジュール表面の温
度変化を直接検知できる。これにより、熱電モジュール
を遅れ無く制御でき、また温度センサは凹部に配置され
ているので熱電モジュールの吸熱面と冷却体との間に隙
間が生じず熱抵抗の増加はきわめて少なく、また冷却体
には適度の熱容量が存在するため、冷却体の温度は平滑
化されて温度変動を小さくすることができる。これによ
り、乾燥空気の露点変動が小さくなる。
【0011】また、熱電モジュールへの入力電流の制御
装置をON−OFF制御とし、電気回路上のONとOF
Fの作動値の差を3〜6℃に設定すると、他の制御に比
べ安価で、簡単に本考案の目的を達成することができ
る。
装置をON−OFF制御とし、電気回路上のONとOF
Fの作動値の差を3〜6℃に設定すると、他の制御に比
べ安価で、簡単に本考案の目的を達成することができ
る。
【0012】電気回路上のONとOFFの作動値の差
は、3℃より小さくするとチャタリングを起こすことが
あり、6℃より大きいと冷却体の温度の変化が大きくな
る。したがって、3〜6℃の範囲にすることが好まし
い。
は、3℃より小さくするとチャタリングを起こすことが
あり、6℃より大きいと冷却体の温度の変化が大きくな
る。したがって、3〜6℃の範囲にすることが好まし
い。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は電子除湿器の左側面断面図、図2は同正
面断面図、図3は同平面断面図である。
明する。図1は電子除湿器の左側面断面図、図2は同正
面断面図、図3は同平面断面図である。
【0014】筐体1は四角い鋼板製のケースで、筐体1
内の一側に電源部2および制御装置50が配置し、他側
に除湿部が配置している。以下、除湿部の構成を詳細に
説明する。
内の一側に電源部2および制御装置50が配置し、他側
に除湿部が配置している。以下、除湿部の構成を詳細に
説明する。
【0015】筐体1内の除湿部には導熱体3が配設され
ている。導熱体3は一対の対向する板部3a,3bとそ
れらの一端部を連結する板部3cとからなる横断面コ字
形状のアルミニウム製板部材である。前記連結板部3c
は筐体1の正面壁1aの内面と少し間隔をおいて平行に
配置しており、連結板部3cから垂直に延びる一対の対
向する板部3a,3bのそれぞれの先端面は筐体1の背
面壁1bの内面に接触している。対向する板部3a,3
bの一方の板部3aは筐体1の側面壁1cの近傍に配置
している。導熱体3の上下幅は筐体1内における筐体1
の上下幅と略同じ長さを有している。
ている。導熱体3は一対の対向する板部3a,3bとそ
れらの一端部を連結する板部3cとからなる横断面コ字
形状のアルミニウム製板部材である。前記連結板部3c
は筐体1の正面壁1aの内面と少し間隔をおいて平行に
配置しており、連結板部3cから垂直に延びる一対の対
向する板部3a,3bのそれぞれの先端面は筐体1の背
面壁1bの内面に接触している。対向する板部3a,3
bの一方の板部3aは筐体1の側面壁1cの近傍に配置
している。導熱体3の上下幅は筐体1内における筐体1
の上下幅と略同じ長さを有している。
【0016】この導熱体3と筐体1の背面壁1bとで囲
まれた空間の背面壁1b側に放熱体4が配設されてい
る。放熱体4は平面形状が矩形形状をなすアルミニウム
製ブロッタ体で、両側面が導熱体3の対向する板部3
a,3bの側面にそれぞれ接触しており、背面が筐体1
の背面壁1bに接触しており、上下幅は筐体1内におけ
る筐体1の上下幅と略同じ長さを有している。この放熱
体4には上下方向に貫通する冷却水孔5が中央部に形成
されており、この冷却水孔5の上下端部はそれぞれねじ
孔に形成されている。ねじ孔にはそれぞれ配管継手8,
9のねじ部6,7が接続され、図示外の冷却水供給手段
によって冷却水が冷却水孔5を流れるように構成されて
いる。
まれた空間の背面壁1b側に放熱体4が配設されてい
る。放熱体4は平面形状が矩形形状をなすアルミニウム
製ブロッタ体で、両側面が導熱体3の対向する板部3
a,3bの側面にそれぞれ接触しており、背面が筐体1
の背面壁1bに接触しており、上下幅は筐体1内におけ
る筐体1の上下幅と略同じ長さを有している。この放熱
体4には上下方向に貫通する冷却水孔5が中央部に形成
されており、この冷却水孔5の上下端部はそれぞれねじ
孔に形成されている。ねじ孔にはそれぞれ配管継手8,
9のねじ部6,7が接続され、図示外の冷却水供給手段
によって冷却水が冷却水孔5を流れるように構成されて
いる。
【0017】放熱体4の正面側の壁面における上方寄り
部には熱電モジュール10が介装されて冷却体11が伝
熱的に取り付けられている。冷却体11はアルミニウム
製であり、熱電モジュール10の吸熱面に接合される矩
形形状の板体11aの正面側に多数の縦板フィン11b
が横方向に間隔を置いてくし歯状に突出した構成を有し
ており、上下幅は放熱体4の上下幅よりもかなり短く、
平面視で両側端面は導熱体3の対向する板部3a,3b
からそれぞれ離間して配置し、かつ、フィン11bの先
端も導熱体3の連結板部3cから離間して配置してい
る。
部には熱電モジュール10が介装されて冷却体11が伝
熱的に取り付けられている。冷却体11はアルミニウム
製であり、熱電モジュール10の吸熱面に接合される矩
形形状の板体11aの正面側に多数の縦板フィン11b
が横方向に間隔を置いてくし歯状に突出した構成を有し
ており、上下幅は放熱体4の上下幅よりもかなり短く、
平面視で両側端面は導熱体3の対向する板部3a,3b
からそれぞれ離間して配置し、かつ、フィン11bの先
端も導熱体3の連結板部3cから離間して配置してい
る。
【0018】冷却体11の背面に凹部51が形成されて
いる。凹部51は略正方形をなしている熱電モジュール
10の上下方向における中央部位で、熱電モジュール1
0の一辺寄り部に横に長い穴形状に形成されており、大
部分は熱電モジュール10に面しているが、一端部は熱
電モジュール10の端縁から少し外側に突出されてい
る。この凹部51にサーミスタからなる温度センサ52
が配設されており、熱電モジュール10の吸熱面と冷却
体11の双方に接触している。温度センサ52は制御装
置50に接続されており、制御装置50は設定湿度に対
応して冷却体11の温度を所定の温度にするために、温
度センサ52の信号に応じて熱電モジュール10への入
力電流をON−OFF制御方式により制御するように構
成されている。
いる。凹部51は略正方形をなしている熱電モジュール
10の上下方向における中央部位で、熱電モジュール1
0の一辺寄り部に横に長い穴形状に形成されており、大
部分は熱電モジュール10に面しているが、一端部は熱
電モジュール10の端縁から少し外側に突出されてい
る。この凹部51にサーミスタからなる温度センサ52
が配設されており、熱電モジュール10の吸熱面と冷却
体11の双方に接触している。温度センサ52は制御装
置50に接続されており、制御装置50は設定湿度に対
応して冷却体11の温度を所定の温度にするために、温
度センサ52の信号に応じて熱電モジュール10への入
力電流をON−OFF制御方式により制御するように構
成されている。
【0019】そして、冷却体11と導熱体3との間には
断熱材12が配設されている。断熱材12は冷却体11
を取り囲むようにして導熱体3の内面に沿って平面視で
コ字形状に設けられており、上下方向においては冷却体
11の上下端よりも上下にそれぞれ少し延出した状態で
設けられている。
断熱材12が配設されている。断熱材12は冷却体11
を取り囲むようにして導熱体3の内面に沿って平面視で
コ字形状に設けられており、上下方向においては冷却体
11の上下端よりも上下にそれぞれ少し延出した状態で
設けられている。
【0020】冷却体11の下方の筐体1内には水受け部
材13が配設されている。水受け部材13は冷却体11
の下方位置において導熱体3と放熱体4とで囲まれた空
間内に嵌合配置されている直方体形状のプラスチック製
ブロック体で、その上面には凹部14を有しており、凹
部14の底面の中央部位置に排水孔が上下方向に貫通し
て形成されており、排水孔はねじ孔に形成されている。
前記凹部14の底面は冷却体11のフィン11bの配列
方向において排水孔に向かって下傾する一対の傾斜面1
7,18を有しており、排水孔に排水用の配管継手19
のねじ部15が接続されている。
材13が配設されている。水受け部材13は冷却体11
の下方位置において導熱体3と放熱体4とで囲まれた空
間内に嵌合配置されている直方体形状のプラスチック製
ブロック体で、その上面には凹部14を有しており、凹
部14の底面の中央部位置に排水孔が上下方向に貫通し
て形成されており、排水孔はねじ孔に形成されている。
前記凹部14の底面は冷却体11のフィン11bの配列
方向において排水孔に向かって下傾する一対の傾斜面1
7,18を有しており、排水孔に排水用の配管継手19
のねじ部15が接続されている。
【0021】冷却体11と水受け部材13との間におい
て、導熱体3の連結板部3cと筐体1の正面壁1aとの
間には内周にねじ孔が形成されているリング部材21が
固定されており、このリング部材21のねじ孔に外気取
入用の配管継手22のねじ部20が接続されてその先端
が導熱体3の連結板部3cと断熱材12を貫通して、冷
却体11の下方の空間部に臨んでいる。
て、導熱体3の連結板部3cと筐体1の正面壁1aとの
間には内周にねじ孔が形成されているリング部材21が
固定されており、このリング部材21のねじ孔に外気取
入用の配管継手22のねじ部20が接続されてその先端
が導熱体3の連結板部3cと断熱材12を貫通して、冷
却体11の下方の空間部に臨んでいる。
【0022】冷却体11の上方の筐体1内の上端部には
乾燥空気出口用の配管継手23のソケット部材24が配
設されている。このソケット部材24はアルミニウム製
で、冷却体11の上方位置において導熱体3と放熱体4
とで囲まれた空間内に嵌合配置されており、矩形形状の
板体24aの下面に多数の縦板フィン24bが間隔を置
いてくし歯状に下方に突出した構成を有しており、前記
板体24aには上下方向に貫通するねじ孔が中央部に形
成されている。ねじ孔が臨む部分はフィン24bが除去
されている。ソケット部材24のねじ孔に乾燥空気出口
用の配管継手23のねじ部25が接続されている。
乾燥空気出口用の配管継手23のソケット部材24が配
設されている。このソケット部材24はアルミニウム製
で、冷却体11の上方位置において導熱体3と放熱体4
とで囲まれた空間内に嵌合配置されており、矩形形状の
板体24aの下面に多数の縦板フィン24bが間隔を置
いてくし歯状に下方に突出した構成を有しており、前記
板体24aには上下方向に貫通するねじ孔が中央部に形
成されている。ねじ孔が臨む部分はフィン24bが除去
されている。ソケット部材24のねじ孔に乾燥空気出口
用の配管継手23のねじ部25が接続されている。
【0023】上記電子除湿器100は、例えば図4に示
されているようにオゾン発生装置に接続されている。す
なわち、電子除湿器100の乾燥空気出口用の配管継手
23はパイプによりポンプ101に接続され、ポンプ1
01の下流側には高圧電源102から供給される高電圧
によるコロナ放電により空気中の酸素の一部をオゾンに
変換するコロナ放電部103が接続されている。なお、
ポンプ101の位置は電子除湿器100の上流側に配置
することもある。
されているようにオゾン発生装置に接続されている。す
なわち、電子除湿器100の乾燥空気出口用の配管継手
23はパイプによりポンプ101に接続され、ポンプ1
01の下流側には高圧電源102から供給される高電圧
によるコロナ放電により空気中の酸素の一部をオゾンに
変換するコロナ放電部103が接続されている。なお、
ポンプ101の位置は電子除湿器100の上流側に配置
することもある。
【0024】したがって、ポンプ101の作動により、
電子除湿器100内に吸入された空気は、電子除湿器1
00内で除湿され、乾燥空気がコロナ放電部103に送
られ、ここで空気の一部がオゾンに変換されて放出され
る。
電子除湿器100内に吸入された空気は、電子除湿器1
00内で除湿され、乾燥空気がコロナ放電部103に送
られ、ここで空気の一部がオゾンに変換されて放出され
る。
【0025】以下、電子除湿器100の作動を説明す
る。電源部2から熱電モジュール10に通電されると、
熱電モジュール10の吸熱面側に接続されている冷却体
11は熱電モジュール10によって冷却され、露点温度
以下になると、空気中の水分を結露させる。
る。電源部2から熱電モジュール10に通電されると、
熱電モジュール10の吸熱面側に接続されている冷却体
11は熱電モジュール10によって冷却され、露点温度
以下になると、空気中の水分を結露させる。
【0026】したがって、外気取入用の配管継手22か
ら電子除湿器100の筐体1内に流入した空気は、冷却
体11のフィン11b間を通って上昇していく間に冷却
体11によって冷却され、空気中の水分が結露し、冷却
体11の表面に付着する。この結露は成長して大きな水
滴になると自重により落下し、水受け部材13の凹部1
4の底面に落ち、凹部底面を傾斜面17,18に沿って
中央部側へ流れ、排水用の配管継手19を通り、図示外
のパイプを介して接続されている図示外の除湿水タンク
に収容される。冷却体11を通過する間に除湿された空
気は、冷却体11の上方に配置するソケット部材24に
接続されている乾燥空気出口用の配管継手23からコロ
ナ放電部103に送られる。
ら電子除湿器100の筐体1内に流入した空気は、冷却
体11のフィン11b間を通って上昇していく間に冷却
体11によって冷却され、空気中の水分が結露し、冷却
体11の表面に付着する。この結露は成長して大きな水
滴になると自重により落下し、水受け部材13の凹部1
4の底面に落ち、凹部底面を傾斜面17,18に沿って
中央部側へ流れ、排水用の配管継手19を通り、図示外
のパイプを介して接続されている図示外の除湿水タンク
に収容される。冷却体11を通過する間に除湿された空
気は、冷却体11の上方に配置するソケット部材24に
接続されている乾燥空気出口用の配管継手23からコロ
ナ放電部103に送られる。
【0027】熱電モジュール10で発生した熱は熱電モ
ジュール10の発熱面側に接続されている放熱体4を通
じて放熱体4に形成されている冷却水孔5を流れる冷却
水に放熱される。
ジュール10の発熱面側に接続されている放熱体4を通
じて放熱体4に形成されている冷却水孔5を流れる冷却
水に放熱される。
【0028】そして、上記において、筐体1ならびに乾
燥空気出口用の配管継手23やこれに接続されているパ
イプ等の外表面に結露が付着するのが防止される。すな
わち、放熱体4に端部が接触している導熱体3が冷却体
11側に延びて冷却体11を取り囲むようにして筐体1
の近傍に配置しており、かつ、冷却体11との間には断
熱材12が配設されているので、熱電モジュール10か
ら放熱体4に伝熱した熱が導熱体3を伝わって冷却体1
1が面する筐体1部分に伝熱される。その結果、筐体1
が外部空気の露点温度以上に加熱されるため、筐体1の
外表面に外気中の水分が結露するのが防止される。
燥空気出口用の配管継手23やこれに接続されているパ
イプ等の外表面に結露が付着するのが防止される。すな
わち、放熱体4に端部が接触している導熱体3が冷却体
11側に延びて冷却体11を取り囲むようにして筐体1
の近傍に配置しており、かつ、冷却体11との間には断
熱材12が配設されているので、熱電モジュール10か
ら放熱体4に伝熱した熱が導熱体3を伝わって冷却体1
1が面する筐体1部分に伝熱される。その結果、筐体1
が外部空気の露点温度以上に加熱されるため、筐体1の
外表面に外気中の水分が結露するのが防止される。
【0029】また、冷却体11によって除湿された乾燥
空気は乾燥空気出口用の配管継手23のソケット部材2
4を通過する際、放熱体4に接触して加温されているソ
ケット部材24のフィン24bによって外部空気の露点
温度以上に加熱される。その結果、乾燥空気出口用の配
管継手23やそれに続くパイプ等の外表面に外気中の水
分が結露するのが防止される。
空気は乾燥空気出口用の配管継手23のソケット部材2
4を通過する際、放熱体4に接触して加温されているソ
ケット部材24のフィン24bによって外部空気の露点
温度以上に加熱される。その結果、乾燥空気出口用の配
管継手23やそれに続くパイプ等の外表面に外気中の水
分が結露するのが防止される。
【0030】上記において、例えば周囲温度25℃、8
0%RHの場合、少なくとも21℃以上、より好ましく
は25℃以上に加熱されるようにすると、結露が防止さ
れる。
0%RHの場合、少なくとも21℃以上、より好ましく
は25℃以上に加熱されるようにすると、結露が防止さ
れる。
【0031】そして、本考案にあっては、設定湿度に対
応して冷却体11の温度を所定の温度にするために、温
度センサ52の信号に応じて熱電モジュール10への入
力電流が制御装置50によってON−OFF制御され
る。温度センサ52からの信号により電気回路上のON
とOFFの作動値の差を4℃とした制御装置50により
熱電モジュール10を制御したとき、温度センサ52と
冷却体11の温度変化を図5に示す。この測定におい
て、定常状態での冷却体11の温度の変動は1℃以下で
あった。
応して冷却体11の温度を所定の温度にするために、温
度センサ52の信号に応じて熱電モジュール10への入
力電流が制御装置50によってON−OFF制御され
る。温度センサ52からの信号により電気回路上のON
とOFFの作動値の差を4℃とした制御装置50により
熱電モジュール10を制御したとき、温度センサ52と
冷却体11の温度変化を図5に示す。この測定におい
て、定常状態での冷却体11の温度の変動は1℃以下で
あった。
【0032】比較例として、冷却体に上記と同じ温度セ
ンサを配置して、上記と同様に熱電モジュール10を制
御したときの冷却体の温度変化を図6に示す。このとき
の冷却体の温度の変動は7℃以上あった。
ンサを配置して、上記と同様に熱電モジュール10を制
御したときの冷却体の温度変化を図6に示す。このとき
の冷却体の温度の変動は7℃以上あった。
【0033】このように、本考案の電子除湿器100は
冷却体11の温度を精度よくコントロールすることがで
き、露点温度の変動の小さい乾燥空気を供給することが
できる。
冷却体11の温度を精度よくコントロールすることがで
き、露点温度の変動の小さい乾燥空気を供給することが
できる。
【0034】
【考案の効果】以上説明したように本考案の電子除湿器
によれば、熱電モジュールを遅れ無く制御でき、冷却体
の温度が平滑化されて温度変動を小さくすることができ
る。これにより、乾燥空気の露点変動を小さくできる。
によれば、熱電モジュールを遅れ無く制御でき、冷却体
の温度が平滑化されて温度変動を小さくすることができ
る。これにより、乾燥空気の露点変動を小さくできる。
【0035】また、熱電モジュールへの入力電流の制御
装置をON−OFF制御とし、電気回路上のONとOF
Fの作動値の差を3〜6℃に設定すると、他の制御に比
べ安価で、簡単に本考案の目的を達成することができ
る。
装置をON−OFF制御とし、電気回路上のONとOF
Fの作動値の差を3〜6℃に設定すると、他の制御に比
べ安価で、簡単に本考案の目的を達成することができ
る。
【図1】本考案の電子除湿器の左側面断面図である。
【図2】本考案の電子除湿器の正面断面図である。
【図3】本考案の電子除湿器の平面断面図である。
【図4】オゾン発生装置のブロック図である。
【図5】本考案の電子除湿器における温度センサと冷却
体の温度変化を示すグラフである。
体の温度変化を示すグラフである。
【図6】比較例の電子除湿器における冷却体の温度変化
を示すグラフである。
を示すグラフである。
1 筐体 2 電源部 3 導熱体 4 放熱体 5 冷却水孔 6、7、15、20、25 ねじ部 8、9 配管継手 10 熱電モジュール 11 冷却体 12 断熱材 13 水受け部材 14 凹部 17、18 傾斜面 19 排水用の配管継手 21 リング部材 22 外気取入用の配管継手 23 乾燥空気出口用の配管継手 24 ソケット部材 50 制御装置 51 凹部 52 温度センサ 100 電子除湿器 101 ポンプ 102 高圧電源 103 コロナ放電部
Claims (2)
- 【請求項1】 熱電モジュールの吸熱面に冷却体が、発
熱面に放熱体がそれぞれ固定され、前記熱電モジュール
への入力電流を制御する制御装置を備え、前記冷却体の
表面に湿り空気中の水分を結露させ除湿する電子除湿器
において、前記冷却体の背面における熱電モジュールと
の接触部に形成されている凹部に、前記制御装置に接続
されている温度センサが前記熱電モジュールに接触する
ようにして配置されていることを特徴とする電子除湿
器。 - 【請求項2】 前記熱電モジュールへの入力電流を制御
する制御装置が、ON−OFF制御であり、電気回路上
のONとOFFの作動値の差が3〜6℃に設定されてい
ることを特徴とする請求項1記載の電子除湿器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP430493U JP2502349Y2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 電子除湿器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP430493U JP2502349Y2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 電子除湿器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659717U JPH0659717U (ja) | 1994-08-19 |
JP2502349Y2 true JP2502349Y2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=11580770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP430493U Expired - Lifetime JP2502349Y2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 電子除湿器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502349Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP430493U patent/JP2502349Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0659717U (ja) | 1994-08-19 |
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