JP2596827Y2 - ディスクブレーキの目視式ウエアインジケータ - Google Patents
ディスクブレーキの目視式ウエアインジケータInfo
- Publication number
- JP2596827Y2 JP2596827Y2 JP1993069070U JP6907093U JP2596827Y2 JP 2596827 Y2 JP2596827 Y2 JP 2596827Y2 JP 1993069070 U JP1993069070 U JP 1993069070U JP 6907093 U JP6907093 U JP 6907093U JP 2596827 Y2 JP2596827 Y2 JP 2596827Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- lining
- disc brake
- holder
- pad
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係るディスクブレーキ
の目視式ウエアインジケータは、自動車、鉄道車輛、産
業機械等に使用されるディスクブレーキ全般に使用し
て、パッドのライニングの摩耗程度を目視により知り得
るようにしたウエアインジケータに関する。
の目視式ウエアインジケータは、自動車、鉄道車輛、産
業機械等に使用されるディスクブレーキ全般に使用し
て、パッドのライニングの摩耗程度を目視により知り得
るようにしたウエアインジケータに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキは、例えば自動車の車
輪等の回転部分に連結されて連動するロータの両側面に
パッドを押付け、そのライニングとロータとの摩擦によ
りロータを介して車輪等を制動する装置である。
輪等の回転部分に連結されて連動するロータの両側面に
パッドを押付け、そのライニングとロータとの摩擦によ
りロータを介して車輪等を制動する装置である。
【0003】パッドのライニングは、制動する毎にロー
タと摩擦するため次第に摩耗する。摩耗が極端に進ん
で、パッドの裏金がロータと接触するようになると、制
動作用が失なわれてしまうので危険である。そこでライ
ニングが所定の摩耗限度まで摩耗すると、十分厚いライ
ニングを持つ新しいパッドと交換しなければならない。
タと摩擦するため次第に摩耗する。摩耗が極端に進ん
で、パッドの裏金がロータと接触するようになると、制
動作用が失なわれてしまうので危険である。そこでライ
ニングが所定の摩耗限度まで摩耗すると、十分厚いライ
ニングを持つ新しいパッドと交換しなければならない。
【0004】ライニングが摩耗限度まで摩耗したことを
知るのは、種々の手段が考えられているが、例えば特公
昭47−11017号公報には、図4、図5に示したよ
うな、ライニング1が限度まで摩耗すると、空洞2のロ
ータ側端部が削り開かれて、空洞2内に充填した着色剤
3がロータ4に付着し、パッドを交換する時期に達した
ことを知らせるようにしたディスクブレーキの目視式ウ
エアインジケータが記載されている。図4、図5におい
て15は空洞2の入口を塞ぐ蓋、5はパッドの裏金、6
はピストン、7はキャリパ、8はロータ4に付着した着
色痕を示す。
知るのは、種々の手段が考えられているが、例えば特公
昭47−11017号公報には、図4、図5に示したよ
うな、ライニング1が限度まで摩耗すると、空洞2のロ
ータ側端部が削り開かれて、空洞2内に充填した着色剤
3がロータ4に付着し、パッドを交換する時期に達した
ことを知らせるようにしたディスクブレーキの目視式ウ
エアインジケータが記載されている。図4、図5におい
て15は空洞2の入口を塞ぐ蓋、5はパッドの裏金、6
はピストン、7はキャリパ、8はロータ4に付着した着
色痕を示す。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来例は、ライ
ニング1中に空洞2を形成して着色剤3を充填し、蓋1
5を施した上、裏金5に接着するものであるから、パッ
ドの製作が面倒になると共に、使用材料によっては加熱
接着工法を使用できないという不便があった。
ニング1中に空洞2を形成して着色剤3を充填し、蓋1
5を施した上、裏金5に接着するものであるから、パッ
ドの製作が面倒になると共に、使用材料によっては加熱
接着工法を使用できないという不便があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、ディスクブレ
ーキのライニングが使用限度まで摩耗したときにロータ
に着色する型の目視式ウエアインジケータを改良したも
のであって、着色材を支持するホルダを、一端部を車輪
と共に回転するロータ側に向け、他端部をかしめてライ
ニングを外れた位置において裏金に取付けたものであ
る。
ーキのライニングが使用限度まで摩耗したときにロータ
に着色する型の目視式ウエアインジケータを改良したも
のであって、着色材を支持するホルダを、一端部を車輪
と共に回転するロータ側に向け、他端部をかしめてライ
ニングを外れた位置において裏金に取付けたものであ
る。
【0007】
【作用】着色材のホルダは、ライニングを外れた位置に
おいて裏金にかしめて取付けるから、裏金とライニング
とを接着する作業とは互に影響されることなく、取付け
をすることができ、取付け作業を円滑にかつ確実に行な
うことができる。
おいて裏金にかしめて取付けるから、裏金とライニング
とを接着する作業とは互に影響されることなく、取付け
をすることができ、取付け作業を円滑にかつ確実に行な
うことができる。
【0008】
【実施例】図1〜図3は、鉄道車輛用ディスクブレーキ
のパッドについて本考案の実施例を示し、図1はパッド
のライニング側から見た正面図、図2は図1のB−B拡
大断面図、図3は着色材ホルダの拡大斜視図である。
のパッドについて本考案の実施例を示し、図1はパッド
のライニング側から見た正面図、図2は図1のB−B拡
大断面図、図3は着色材ホルダの拡大斜視図である。
【0009】ホルダ10は銅板製で、図3のように筒状
をなし、大径部10aには切込み11を設けてチョーク
又はクレヨン等の棒状の固形着色材12を弾力的に挟持
する。ホルダの小径部10bは、ライニング1を外れた
位置において取付板13に穿設した孔14に挿通され、
端部10cをかしめ広げて取付板13に固定される。こ
の実施例は、鉄道車輛用ディスクブレーキであるため、
裏金5とライニング1とを結合したものを取付板13に
取付けてパッドとし、これをディスクブレーキに組込む
ようにしているが、裏金5と結合された取付板13は、
通常のディスクブレーキの裏金と同等に作用するもので
あるから、この明細書では、これをも裏金と称してい
る。取付板を使用しないディスクブレーキの場合は、ホ
ルダを通常の裏金に取付ければよい。
をなし、大径部10aには切込み11を設けてチョーク
又はクレヨン等の棒状の固形着色材12を弾力的に挟持
する。ホルダの小径部10bは、ライニング1を外れた
位置において取付板13に穿設した孔14に挿通され、
端部10cをかしめ広げて取付板13に固定される。こ
の実施例は、鉄道車輛用ディスクブレーキであるため、
裏金5とライニング1とを結合したものを取付板13に
取付けてパッドとし、これをディスクブレーキに組込む
ようにしているが、裏金5と結合された取付板13は、
通常のディスクブレーキの裏金と同等に作用するもので
あるから、この明細書では、これをも裏金と称してい
る。取付板を使用しないディスクブレーキの場合は、ホ
ルダを通常の裏金に取付ければよい。
【0010】このように構成されるから、ライニング1
がロータと摩擦して使用限度まで摩耗が進むと、ホルダ
10の大径部10aの先端がロータ側面に接触するよう
になる。こうなるとホルダ10は、大径部10aの先端
でロータに摩擦されてそれ自体も摩耗しながら着色材1
2をロータ側面に押付け、ロータ側面に着色痕を形成す
る。これによりライニングが摩耗限度に達したことを目
視により知ることができる。
がロータと摩擦して使用限度まで摩耗が進むと、ホルダ
10の大径部10aの先端がロータ側面に接触するよう
になる。こうなるとホルダ10は、大径部10aの先端
でロータに摩擦されてそれ自体も摩耗しながら着色材1
2をロータ側面に押付け、ロータ側面に着色痕を形成す
る。これによりライニングが摩耗限度に達したことを目
視により知ることができる。
【0011】ホルダ10を裏金に取付ける位置は、制動
時に着色痕がライニングで摺られない位置が望ましい
が、着色材はロータに形成される凹凸条にくい込むの
で、色が薄れることはあっても視認することは可能であ
る。殊に鉄道車輛用ディスクブレーキのように硬質のラ
イニングを使用するものでは、認識し易い。
時に着色痕がライニングで摺られない位置が望ましい
が、着色材はロータに形成される凹凸条にくい込むの
で、色が薄れることはあっても視認することは可能であ
る。殊に鉄道車輛用ディスクブレーキのように硬質のラ
イニングを使用するものでは、認識し易い。
【0012】ライニングの摩耗に従ってロータ側面に着
色痕を形成するから、車輛の検査場に設置されたビデオ
カメラによりロータ側面を撮影し、又はロータ側面の状
況を撮影するビデオカメラを車輛に設置して、その出力
をコンピュータで画像処理して着色痕の発生を検知し信
号を発するようにすれば、ディスクブレーキ保守の省人
化、効率化を行なうことができる。鉄道車輛のような大
型車輛においては、このように構成することは容易であ
る。
色痕を形成するから、車輛の検査場に設置されたビデオ
カメラによりロータ側面を撮影し、又はロータ側面の状
況を撮影するビデオカメラを車輛に設置して、その出力
をコンピュータで画像処理して着色痕の発生を検知し信
号を発するようにすれば、ディスクブレーキ保守の省人
化、効率化を行なうことができる。鉄道車輛のような大
型車輛においては、このように構成することは容易であ
る。
【0013】
【考案の効果】(1) 着色材を挟持する筒状のホルダ10
の一端をかしめて裏金に取付けるから、着色材の取付け
が容易であると共に、取付けが強固になり、ロータとの
激しい摩擦によってホルダが脱落するのを防止できて、
耐久性、信頼性を高めることができる。
の一端をかしめて裏金に取付けるから、着色材の取付け
が容易であると共に、取付けが強固になり、ロータとの
激しい摩擦によってホルダが脱落するのを防止できて、
耐久性、信頼性を高めることができる。
【0014】(2) ロータに付着する着色材を目視してラ
イニングが摩耗限度に達したことを知ることができる。
着色材は、ホルダに支持されるから、ロータとの激しい
圧接時に破壊される心配がなく、着色機能のみを考慮す
ればよいから、着色材選択の範囲が広い。
イニングが摩耗限度に達したことを知ることができる。
着色材は、ホルダに支持されるから、ロータとの激しい
圧接時に破壊される心配がなく、着色機能のみを考慮す
ればよいから、着色材選択の範囲が広い。
【0015】(3) この着色痕をカメラで撮影し画像をコ
ンピュータ処理することにより、パッドが交換時期に来
たことを自動的に検知し警告でき、車輛保守の省人化、
効率化に貢献できる。
ンピュータ処理することにより、パッドが交換時期に来
たことを自動的に検知し警告でき、車輛保守の省人化、
効率化に貢献できる。
【図1】本考案の実施例を示すパッドのライニング側か
ら見た正面図。
ら見た正面図。
【図2】図1のB−B拡大断面図。
【図3】ホルダの拡大斜視図。
【図4】着色痕による目視式ウエアインジケータの従来
例を示すパッドの正面図。
例を示すパッドの正面図。
【図5】図4のA−A断面図。
1 ライニング 2 空洞 3 着色剤 4 ロータ 5 裏金 6 ピストン 7 キャリパ 8 着色痕 10 ホルダ 10a 大径部 10b 小径部 10c 端部 11 切込み 12 着色材 13 取付板 14 孔 15 蓋
Claims (1)
- 【請求項1】 固形着色材を支持するホルダを、一端部
を車輪と共に回転するロータ側に向け、他端部をかしめ
てライニングから外れた位置において裏金に取付けたデ
ィスクブレーキの目視式ウエアインジケータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993069070U JP2596827Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | ディスクブレーキの目視式ウエアインジケータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993069070U JP2596827Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | ディスクブレーキの目視式ウエアインジケータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741087U JPH0741087U (ja) | 1995-07-21 |
JP2596827Y2 true JP2596827Y2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=13391957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993069070U Expired - Lifetime JP2596827Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | ディスクブレーキの目視式ウエアインジケータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596827Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100436282B1 (ko) * | 2000-07-13 | 2004-06-16 | 주식회사 지앤지테크놀러지 | 라이닝 마모 한계 표시장치를 갖는 브레이크 장치 |
JP5780382B2 (ja) * | 2010-08-23 | 2015-09-16 | 株式会社エンドレスプロジェクト | ブレーキパッド |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP1993069070U patent/JP2596827Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0741087U (ja) | 1995-07-21 |
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