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JP2595298Y2 - シートの面状ばね構造 - Google Patents

シートの面状ばね構造

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Publication number
JP2595298Y2
JP2595298Y2 JP1993006050U JP605093U JP2595298Y2 JP 2595298 Y2 JP2595298 Y2 JP 2595298Y2 JP 1993006050 U JP1993006050 U JP 1993006050U JP 605093 U JP605093 U JP 605093U JP 2595298 Y2 JP2595298 Y2 JP 2595298Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
support plate
wire
planar spring
spring
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1993006050U
Other languages
English (en)
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JPH0658757U (ja
Inventor
照 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tachi S Co Ltd filed Critical Tachi S Co Ltd
Priority to JP1993006050U priority Critical patent/JP2595298Y2/ja
Publication of JPH0658757U publication Critical patent/JPH0658757U/ja
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Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、略面状に形成され
て、シートのクッション体の受面としてシートフレーム
内で弾性的に支持されたシートの面状ばね構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、プルマフレックス等と称され
る面状ばねでクッション体を受ける構成のシートクッシ
ョン、シートバックが、自動車等のシートとして知られ
ている。
【0003】面状ばね(プルマフレックス)は、たとえ
ば、シートの座面に対応する形状でシートの左右サイド
のフレームに沿って延びた少なくとも左右一対のサイド
ワイヤを備えている。そして、サイドワイヤの軸線方向
に所定間隔離反した複数本のクロスワイヤを左右のサイ
ドワイヤ間に架設、張設して、シートのクッション体を
ほぼ面で受けるすだれ状の面状ばねが形成されている。
【0004】このような面状ばねは、たとえば、シート
のクッション体の受面として、略矩形状のシートフレー
ム内に配置され、シートフレームとの間に張設された引
張コイルばね等からなる複数の支持ばねによって、特定
の張力のもとで弾性的に支持されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、公知の構成
においては、面状ばねのサイドワイヤが、変形の抑制さ
れる太さ、たとえば、直径2.6mm 程度に形成されてい
る。そして、これに対して、クロスワイヤは、一般に、
直径1.2mm 程度とサイドワイヤ、支持ばねの線径に比較
して細く形成されるため、その剛性は、サイドワイヤ、
および、支持ばねの偏倚力よりも低い。
【0006】つまり、このような一般の面状ばねにおい
ては、クロスワイヤの剛性が低いため、着座者からの荷
重がクッション体を介して面状ばねに作用すると、たと
えば、支持ばねの伸長よりも先に、クロスワイヤにたわ
みが生じる。そのため、クロスワイヤの軸線方向、つま
りはサイドワイヤの接近方向への面状ばねの湾曲、変形
が避けられない。
【0007】面状ばねは、通常、着座者の背中を所定形
状に保持するとともに、着座者の腰椎部分を所定の支持
力のもとで支持するように折曲成形されている。しか
し、着座によってシートの座面形状が崩れると、着座姿
勢保持、腰椎支持力の付与等の効果が十分に得られなく
なるため、着座者の快適性、安全性等を低下させる虞れ
があり、好ましくない。
【0008】ここで、左右サイド方向への変形の抑制さ
れた樹脂プレート状の、いわゆる樹脂プルマによって、
座面形状をほぼ一定に保持する構成が知られている。し
かしながら、このような樹脂プルマは高価であるととも
に汎用性に劣るため、シートへの樹脂プルマの利用が容
易にはかれない。
【0009】この考案は、着座時における座面形状の崩
れを簡単で安価な構成のもとで抑制するシートの面状ば
ね構造の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この考案によれば、クロスワイヤの少なくとも一部
が削除され、このクロスワイヤの削除部分における、サ
イドワイヤへの保持片の嵌着のもとで、支持プレートが
左右のサイドワイヤ間に架設、固定されている。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの考案の実施例
について詳細に説明する。
【0012】図1に示すように、この考案に係るシート
の面状ばね構造10においては、面状ばね12が、シートフ
レーム14に対して弾性的に支持されている。
【0013】シートフレーム14は、たとえば、シートバ
ックの骨格を形成するシートバックフレームとして略矩
形状に折曲成形されるとともに、着座者の背中の形状に
対応した略波形状に折曲されている。
【0014】そして、図1に加えて図2を見るとわかる
ように、シートフレーム(シートバックフレーム)14の
左右サイドの形状に対応した形状の面状ばね12が、シー
トバック18のクッション体(図示しない)の受面となる
ようにシートフレームの内方に配置されて、たとえば、
引張コイルばね等からなる複数の支持ばね16によって弾
性的に支持されている。
【0015】面状ばね12は、たとえば、プルマフレック
スとも称され、シートの座面に対応する形状でシートフ
レーム14の左右サイドに沿って延びた少なくとも左右一
対のサイドワイヤ12a を備えている。そして、サイドワ
イヤ12a の軸線方向に所定間隔離反した複数本のサイド
ワイヤ12b を左右のサイドワイヤ間に張設して、すだれ
状の面状ばね12が形成されている。
【0016】なお、図示の面状ばね12においては、左右
のサイドワイヤ12a 間のほぼ中央に、サイドワイヤと同
形状のセンターワイヤ12c が配置され、面状ばね中央部
において、上下方向での強度が補強されている。
【0017】ここで、図1に示すように、この考案にお
いては、面状ばね12のクロスワイヤ12b が一部削除さ
れ、その当該箇所に、たとえば、樹脂製の支持プレート
20が配置、固定されている。
【0018】図1に加えて図2、図3を見るとわかるよ
うに、支持プレート20は、左右サイドのサイドワイヤ12
a に嵌着可能な保持片22をそれぞれ有して形成され、サ
イドワイヤへの嵌着による後加工によって、面状ばね12
に取付可能となっている。
【0019】支持プレート20は、たとえば、サイドワイ
ヤ12a 、つまりは面状ばね12の全体的な折曲形状に対応
可能に、サイドワイヤの軸線方向に対応する方向の幅を
比較的狭くして形成されている。そして、たとえば、サ
イドワイヤ12a の軸線方向に所定間隔離反した複数箇所
に支持プレート20は配置、固定されている。
【0020】なお、支持プレート20は、クロスワイヤ12
b より高い剛性を持つように成形され、通常、着座者の
腰椎に対応する箇所に配置されている。
【0021】ここで、図2を見るとわかるように、支持
プレート20は、左右方向の中央部でその肉厚が最大とな
るような湾曲形状に成形されている。このような構成で
は、支持プレート20の中央部の剛性が高くなるため、着
座者からの荷重に対する変形が十分に抑制される。
【0022】たとえば、図2に示す状態を、無負荷時、
つまりは着座者の非着座時における面状ばね12の初期状
態として仮定する。そして、着座者が当該シートに着座
し、着座者の上体からの荷重がシートバック18に作用す
ると、その荷重がシートバックのクッション体を介して
面状ばね12に作用し、面状ばねを後方、つまりは図中下
方に沈み込ませようとする。
【0023】しかしながら、この考案においては、面状
ばね12の左右のサイドワイヤ12a 間に、樹脂製の支持プ
レート20が架設、固定されているため、図4に示すよう
に、面状ばねは、支持プレートの剛性のもとで原形を保
ちつつ、支持ばね16を伸長させながらほぼ平行に沈み込
む。
【0024】そのため、この考案のシートの面状ばね構
造10によれば、着座時においても、シートバック18の座
面形状が、面状ばね12で形成した所定形状に維持でき、
着座者の姿勢崩れが十分に防止される。従って、着座時
における着座者の安全性、快適性が十分に確保される。
【0025】そして、着座者の腰椎に対応する箇所に、
剛性の高い支持プレート20が配置されるため、着座者の
腰椎が支持ばね16の偏倚力のもとで的確に押圧、支持さ
れる。そのため、着座者の腰椎に所定の支持力を付与し
ようとするシートバック18の所望の効果が的確に得ら
れ、この点においても、着座者の快適性、安全性等が確
保できる。
【0026】また、対応部分のクロスワイヤ12bを削
除し、当該部分におけるサイドワイヤ12aへの保持片
22の嵌着のもとで、支持プレート20を面状ばね12
に固定すれば足りるため、既存の面状ばねの有効利用が
はかられる。
【0027】更に、クロスワイヤ12bを削除した部分
に、支持プレート20が選択的に配置、固定できるた
め、支持プレートの配設位置が、シート毎にあるいはシ
ートバック、シートクッション毎に適宜設定できる。つ
まり、安価な面状ばねを更に共用化可能とすることによ
って、その汎用性が一層向上する。
【0028】そして、サイドワイヤ12aに嵌着可能な
保持片22を支持プレート20の左右サイドに設け、サ
イドワイヤへの嵌着のもとで支持プレートを固定可能と
しているため、支持プレートの取付作業が簡単化でき、
面状ばねの組み立て工程における作業性が向上する。
【0029】ここで、実施例においては、左右方向の中
央部で肉厚を最大とするように、支持プレート20が成
形されている。しかし、支持プレート20は、左右のサ
イドワイヤ12a間に架設、固定可能であるとともに、
着座者からの荷重に対する容易な変形の抑制された形状
であれば足りるため、支持プレートの形状はこれに限定
されない。
【0030】しかしながら、着座者からの荷重は、主
に、左右方向での中央部に集中しやすいため、図示のよ
うに、左右サイドのほぼ中央部で肉厚を最大とする形状
に、支持プレート20を成形すれば、無駄な肉厚部分を設
けることなく、面状ばね12の変形を抑制する支持プレー
ト20が成形でき、支持プレート自体の軽量化がはかられ
るととに、この点からも、支持プレート、つまりは面状
ばねが安価に形成できる。
【0031】そして、このような湾曲形状の支持プレー
ト20によれば、中央部の肉厚部によって着座者の腰椎が
的確に押圧されるため、着座者の腰椎の押圧による、着
座者の疲労の軽減効果が、一層得られる。
【0032】また、支持プレート20は、着座者の腰椎に
対応する箇所に配置、固定されているが、支持プレート
の配置箇所はこれに限定されない。
【0033】しかしながら、支持プレート20を腰椎との
対応箇所に設ければ、当該支持プレートのみによって腰
椎の押圧、支持、および、面状ばね12の変形の抑制の双
方が的確に行えるため、支持プレートの数が十分に抑制
できる。従って、この点においても、面状ばね12の構成
が簡単化し、面状ばねが安価に提供できる。
【0034】なお、実施例においては、シートバック18
に装着された面状ばね12を例示しているが、シートバッ
クに限定されず、シートクッションの面状ばねにも、こ
の考案が応用できる。
【0035】また、シートのクッション体の受面として
面状ばねの設けられたシートであれば足りるため、自動
車等のシートに限定されず、たとえば、電車、飛行機、
船舶等のシートや、会議室、映画館等のシートに、この
考案を応用してもよい。
【0036】上述した実施例は、この考案を説明するた
めのものであり、この考案を何等限定するものでなく、
この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの考案に包含されることはいうまでもない。
【0037】
【考案の効果】上記のように、この考案に係るシートの
面状ばね構造によれば、面状ばねの左右のサイドワイヤ
間に架設、固定された支持プレートによって、面状ばね
の左右方向での剛性が確保されている。そのため、着座
時においても、シートの座面形状が所定形状に維持で
き、着座者の姿勢崩れの防止により、着座者の安全性、
快適性が十分に確保される。
【0038】そして、クロスワイヤを削除した部分のサ
イドフレーム間に、支持プレートを選択的に配置、固定
すれば足りるため、既存の面状ばねの有効利用がはから
れる。更に、構成の複雑化を伴うことなく、変形の抑制
された面状ばねが安価に得られるとともに、支持プレー
トの配設位置が、シート毎にあるいはシートバック、シ
ートクッション毎に適宜設定できるため、汎用性に優れ
た面状ばねが提供できる。
【0039】また、サイドワイヤに嵌着可能な保持片を
支持プレートの左右サイドに設けることにより、サイド
ワイヤへの嵌着のもとで支持プレートが固定できるた
め、支持プレートの取付作業が簡単化でき、面状ばねの
組み立て工程における作業性が向上する。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るシートの面状ばね構造の概略斜
視図である。
【図2】図1の線A−Aに沿った、シートの無負荷状態
におけるシートの面状ばね構造の横断面図である。
【図3】後方から見た、シートの面状ばね構造の部分分
解斜視図である。
【図4】シートの負荷状態における、図2に類似するシ
ートの面状ばね構造の横断面図である。
【符号の説明】
10 シートの面状ばね構造 12 面状ばね(プルマフレックス) 12a サイドワイヤ 12b クロスワイヤ 14 シートフレーム(シートバックフレーム) 20 支持プレート 22 保持片

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも左右一対のサイドワイヤと;
    サイドワイヤ間に複数本張設されたクロスワイヤと;を
    有する略面状に形成され、シートのクッション体の受面
    としてシートフレーム内で弾性的に支持されたシートの
    面状ばね構造において、 クロスワイヤより剛性の高い支持プレートが、サイドワ
    イヤに嵌着可能な保持片を左右サイドに有して成形さ
    れ、 クロスワイヤの少なくとも一部が削除され、このクロス
    ワイヤの削除部分における、サイドワイヤへの保持片の
    嵌着のもとで、支持プレートが左右のサイドワイヤ間に
    架設、固定されたことを特徴とするシートの面状ばね構
    造。
JP1993006050U 1993-01-29 1993-01-29 シートの面状ばね構造 Expired - Lifetime JP2595298Y2 (ja)

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JPH0658757U JPH0658757U (ja) 1994-08-16
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WO2016122439A1 (en) 2015-01-26 2016-08-04 Kongsberg Automotive, Inc. Adjustment mechanism for a seat
US9604560B1 (en) 2015-11-13 2017-03-28 Kongsberg Automotive, Inc. Assembly for adjusting a lumbar region of a seat

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JPH0658757U (ja) 1994-08-16

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