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JP2595054Y2 - 電子制御ユニットの放熱装置 - Google Patents

電子制御ユニットの放熱装置

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JP2595054Y2
JP2595054Y2 JP1992092641U JP9264192U JP2595054Y2 JP 2595054 Y2 JP2595054 Y2 JP 2595054Y2 JP 1992092641 U JP1992092641 U JP 1992092641U JP 9264192 U JP9264192 U JP 9264192U JP 2595054 Y2 JP2595054 Y2 JP 2595054Y2
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JP
Japan
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heat
electronic control
control unit
heat sink
case
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克義 高橋
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Keihin Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電子制御ユニットの放熱
装置にかかるもので、とくにパワートランジスタ、サイ
リスタあるいは金属整流器などの発熱性部品ないし素子
を備えた電子制御ユニットにおいて、該発熱性部品用の
冷却機能ないし放熱機能を高めた電子制御ユニットの放
熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、たとえば車両用エンジンの電子
制御用として用いられる電子制御ユニットにおいては、
雰囲気温度が80℃になるとともに電子制御ユニット自
体の温度も130℃に達するものもあるため、とくに電
源変圧用のパワートランジスタなどの発熱性が高い部品
はこれを冷却するためにヒートシンク(放熱板)を設け
ているものがある。
【0003】図4および図5にもとづき従来の電子制御
ユニットの放熱装置について概説する。図4は、放熱装
置を備えた電子制御ユニット1の要部斜視図、図5は、
同、断面正面図であって、この電子制御ユニット1は、
ユニットケース2と、電子制御基板3と、当該放熱装置
4とを有する。
【0004】ユニットケース2は、所定の機械的強度を
有する熱的良導体、たとえば鉄製の板材からこれを構成
したものであって、ベース5およびカバー6(図5)を
有する。
【0005】ベース5は、ケース底面部7と、ケース左
側起立部8と、ケース右側起立部9とを有し、ケース左
側起立部8およびケース右側起立部9はケース底面部7
の両側に所定の高さに起立して位置している。
【0006】これらケース左側起立部8およびケース右
側起立部9には、複数の基板取付け片10および単一の
発熱性部品取付け片11をそれぞれ形成してある。
【0007】電子制御基板3は、基板ボード12と、こ
の基板ボード12上に取り付けた各種電子部品素子群1
3、コネクタ14およびパワートランジスタ15とを有
し、ベース5の左右の基板取付け片10にまたがって、
これを基板取付けビス16により固定する。
【0008】放熱装置4は、パワートランジスタ15よ
りやや大きなアルミニウム材料による板状のヒートシン
ク(放熱板)17を有し、このヒートシンク17をパワ
ートランジスタ15とともに発熱性部品取付け片11の
部分に発熱性部品取付けビス18により固定する。
【0009】すなわち、パワートランジスタ15は、電
子制御基板3上の一電子部品であるが、その発熱性が高
いところから、電子制御基板3の隅部にこれを位置さ
せ、放熱装置4のヒートシンク17を介在させ、このヒ
ートシンク17との接触状態を保って発熱性部品取付け
ビス18により発熱性部品取付け片11の部分にこれを
固定する。
【0010】こうした構成の放熱装置4において、電子
制御基板3の駆動にともなってパワートランジスタ15
の部分に発生する熱をヒートシンク17を介して放熱し
ている。
【0011】ヒートシンク17による放熱効果を高める
ためには、ヒートシンク17の表面積を大きくすればよ
いが、従来の構造のままで、ヒートシンク17の面積あ
るいは体積を大きくすれば、ユニットケース2内におけ
る電子制御基板3の面積が相対的に少なくなり、各種電
子部品素子群13の実装効率が低下するという問題があ
る。
【0012】また、ヒートシンク17を平面的に大きく
すると、その締付け点数を増加させるなどの措置が必要
となり、逆にこうした締付け点数の増加措置を取らない
と、車両の振動による電子制御ユニット1全体ないし放
熱装置4の破損が問題となる。
【0013】さらに、ヒートシンク17による放熱効果
を増加するためにユニットケース2全体を、鉄材料より
放熱性が良好なアルミニウム材料とすることも考えられ
るが、アルミニウム材料は鉄材料より機械的強度が劣る
ため電子制御ユニット1全体の機械的強度を維持するこ
とが困難であるという問題がある。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】本考案は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、パワートランジス
タ、サイリスタあるいは金属整流器などの発熱性部品を
有する電子制御ユニットにおいて、この発熱性部品の冷
却(放熱)機能を高めるとともに、ユニットケースの機
械的強度ないし剛性を高めることが可能な電子制御ユニ
ットの放熱装置を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに本考案は例えば請求項1項に示すように構成した。
後述する実施例と関連して説明すると、以下のようにな
る。即ち、ユニットケース(2)と、前記ユニットケー
スに取付けられる電子制御基板(3)と、前記基板の発
熱性部品を冷却するヒートシンク(22)と、を設けた
電子制御ユニットの放熱装置であって、前記ユニットケ
ースに、ケース底面部(7)と前記ケース底面部の両側
に起立して位置する左右起立部(ベース5のケース左側
起立部、ベース5のケース右側起立部9)とからなる
ベース(5)を設けると共に、前記左右起立部に、基板
取付け片(10)と発熱性部品取付け片(11)とをそ
れぞれ形成し、さらに、前記ヒートシンクを、前記基板
の発熱性部品が取付けられる発熱性部品取付け部(22
A)と、前記基板を迂回する迂回部(22B)と、前記
基板が取付けられる基板取付け部(22C)とから構成
すると共に、前記発熱性部品取付け部を、前記発熱性部
品と、前記ユニットケースの発熱性部品取付け片に一体
的に固定する如く構成した。
【0016】
【0017】また、請求項項においては、前記ヒート
シンクの基板取付け部を、前記基板と、前記ユニットケ
ースの基板取付け片に一体的に固定する如く構成した。
【0018】また、請求項項においては、前記ヒート
シンクの迂回部と前記基板の間に中空部24を形成する
如く構成した。
【0019】
【作用】本考案による電子制御ユニットの放熱装置にお
いては、ヒートシンクの面積を大きくしてその放熱能力
を向上させても、このヒートシンクの迂回部が電子制御
基板のたとえば下方において、電子制御基板上に配置さ
れた各種電子部品素子群のリードとのクリアランスを保
ちながら迂回するように位置可能としたので、電子制御
基板の実装効率を低下させることがない。
【0020】さらに、このヒートシンクをユニットケー
ス(ベース)にまたがって設けることとしたので、ヒー
トシンク自体によりユニットケースの機械的補強が可能
となり、放熱機能および強度維持機能をともに保障した
電子制御ユニットの放熱装置とすることができる。
【0021】
【実施例】つぎに本考案の一実施例による電子制御ユニ
ットの放熱装置を図1ないし図3にもとづき説明する。
ただし、図4および図5と同様の部分については同一符
号を付し、その詳述はこれを省略する。
【0022】図1は、上記放熱装置を備えた電子制御ユ
ニット20の要部分解斜視図、図2は、同、組立て状態
の要部斜視図、図3は、同、断面正面図であって、この
電子制御ユニット20は、その放熱装置21のみが従来
の電子制御ユニット1とは異なっており、他の構成は事
実上同一である。
【0023】この放熱装置21は、パワートランジスタ
15より大きなアルミニウム材料による折り曲げ板状の
ヒートシンク(放熱板)22を有する。
【0024】ヒートシンク22は、従来のヒートシンク
17に比較してその面積ないし体積を大きくしてあり、
かつその中央部を下方に折り曲げて電子制御基板3の下
方を迂回可能とすると共に、図2および図3に示すよう
に中空部24を形成する。
【0025】すなわち、ヒートシンク22は、パワート
ランジスタ接触取付け部(発熱性部品取付け部)22A
と、電子制御基板迂回部(迂回部)22Bと、取付け部
(基板取付け部)22Cとからこれを構成してある。
【0026】なお、電子制御基板迂回部(迂回部)22
Bには長手方向に剛性強化用溝22Dを形成することに
よりヒートシンク22全体の剛性を強化してある。
【0027】このヒートシンク22の一端(パワートラ
ンジスタ接触取付け部(発熱性部品取付け部)22A)
をパワートランジスタ15とともに互いの接触状態を保
って、発熱性部品取付け片11の部分に発熱性部品取付
けビス18により固定する。
【0028】さらに、ヒートシンク22の電子制御基板
迂回部(迂回部)22Bを電子制御基板3の下方に迂回
させるとともに、他端(取付け部(基板取付け部)22
C)を電子制御基板3とともに基板取付け片10に基板
取付けビス16により固定する。
【0029】したがって、ヒートシンク22はパワート
ランジスタ15と接触しているとともに、電子制御基板
3の下方を迂回すると共に、中空部24を形成し、ベー
ス5の左右起立部、即ち、ケース左側起立部8とケース
右側起立部9とを一体的に接続している。
【0030】こうした構成の放熱装置21において、パ
ワートランジスタ15において発生する熱をヒートシン
ク22により放熱している。
【0031】また、ベース5の左右起立部、即ち、ケー
ス左側起立部8およびケース右側起立部9がケース底面
部7から電子制御基板3を所定高さに維持しているの
で、電子制御基板3の下面にヒートシンク22の電子制
御基板迂回部(迂回部)22Bを位置させることがで
き、従来のヒートシンク17よりヒートシンク22の容
積ないし面積を大きくすることが可能であるとともに、
電子制御基板3の面積が少なくなることもなく、各種電
子部品素子群13の実装効率が低下するという問題もこ
れを回避することができる。
【0032】さらに、ヒートシンク22がベース5の左
右の基板取付け片10および発熱性部品取付け片11に
またがって、これらを接続していることとなり、ユニッ
トケース2(ベース5)の機械的強度を高めることがで
き、電子制御ユニット20全体の機械的強度を維持した
ままでユニットケース2の軽量化を図ることができる。
【0033】さらにまた、ベース5のケース底面部7と
電子制御基板3との間のいままで利用されていなかった
空間を有効に利用することができる。
【0034】なお本考案においては、ヒートシンク22
の形状については、その体積を増加させ、かつ電子制御
基板3を迂回して、ユニットケース2のケース左側起立
部8およびケース右側起立部9を一体化可能なものであ
れば適宜設計可能である。
【0035】また、ユニットケース2の両側を一体化可
能な構造であれば、ユニットケースの対角線方向にヒー
トシンク22を取り付けるようにすることもできる。
【0036】さらに、ヒートシンク22を電子制御基板
3の上方に迂回させることも可能であるとともに、パワ
ートランジスタ15を電子制御基板3の隅部に位置させ
ることなく、任意の位置でヒートシンク22に接触させ
ることもできる。
【0037】
【考案の効果】以上のように請求項1項にあっては、電
子制御基板の実装効率を低下させることなく放熱効果を
向上させることができると共に、電子制御ユニット全体
の機械的強度をも高めることが可能となる。また、請求
2項にあっては、ユニットケース自身の強度を一層高
めることができる。また、請求項項にあっては、ユニ
ットケース内の今まで利用されていなかった空間を有効
に利用して、電子制御基板の実装効率を低下させること
なく放熱効果を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による放熱装置21を備えた
電子制御ユニット20の要部分解斜視図である。
【図2】同、組立て状態の要部斜視図である。
【図3】同、断面正面図である。
【図4】従来の放熱装置4を備えた電子制御ユニット1
の要部斜視図である。
【図5】同、断面正面図である。
【符号の説明】
1 電子制御ユニット 2 ユニットケース 3 電子制御基板 4 電子制御ユニット1の放熱装置 5 ベース 6 カバー 7 ベース5のケース底面部 8 ベース5のケース左側起立部 9 ベース5のケース右側起立部 10 基板取付け片 11 発熱性部品取付け片 12 基板ボード 13 各種電子部品素子群 14 コネクタ 15 パワートランジスタ 16 基板取付けビス 17 ヒートシンク(放熱板) 18 発熱性部品取付けビス 20 電子制御ユニット 21 電子制御ユニット20の放熱装置 22 ヒートシンク(放熱板) 22A ヒートシンク22のパワートランジスタ接触取
付け部(発熱性部品取付け部) 22B ヒートシンク22の電子制御基板迂回部(迂回
部) 22C ヒートシンク22の取付け部(基板取付け部) 22D ヒートシンク22の剛性強化用溝24 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−158957(JP,U) 実開 平1−139494(JP,U) 実開 平3−82508(JP,U) 実開 平2−42489(JP,U) 実開 昭50−103162(JP,U) 実開 昭62−62486(JP,U) 実開 平5−59894(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/40 H05K 7/20

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニットケースと、前記ユニットケース
    に取付けられる電子制御基板と、前記基板の発熱性部品
    を冷却するヒートシンクと、を設けた電子制御ユニット
    の放熱装置であって、 前記ユニットケースに、ケース底面部と前記ケース底面
    部の両側に起立して位置する左右起立部とからなるベー
    スを設けると共に、前記左右起立部に、基板取付け片と
    発熱性部品取付け片とをそれぞれ形成し、 さらに、前記ヒートシンクを、前記基板の発熱性部品が
    取付けられる発熱性部品取付け部と、前記基板を迂回す
    る迂回部と、前記基板が取付けられる基板取付け部とか
    ら構成すると共に、前記発熱性部品取付け部を、前記発
    熱性部品と、前記ユニットケースの発熱性部品取付け片
    に一体的に固定 したことを特徴とする電子制御ユニット
    の放熱装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒートシンクの基板取付け部を、前
    記基板と、前記ユニットケースの基板取付け片に一体的
    に固定したことを特徴とする請求項項記載の電子制御
    ユニットの放熱装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒートシンクの迂回部と前記基板の
    間に中空部を形成することを特徴とする請求項1項また
    は2項に記載の電子制御ユニットの放熱装置。
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JPS5529272Y2 (ja) * 1974-01-28 1980-07-11
JPS61158957U (ja) * 1985-03-25 1986-10-02
JPS6262486U (ja) * 1985-10-07 1987-04-17
JPH01139494U (ja) * 1988-03-18 1989-09-22
JPH0242489U (ja) * 1988-09-17 1990-03-23
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JPH0559894U (ja) * 1992-01-13 1993-08-06 松下電工株式会社 発熱電子部品の放熱構造
JP3082508U (ja) * 2001-06-07 2001-12-14 昌祐精密工業股▲分▼有限公司 ハンドル

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