Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2591111B2 - 光学活性α−オキシ酸エステルの立体配置を反転させる方法 - Google Patents

光学活性α−オキシ酸エステルの立体配置を反転させる方法

Info

Publication number
JP2591111B2
JP2591111B2 JP63273866A JP27386688A JP2591111B2 JP 2591111 B2 JP2591111 B2 JP 2591111B2 JP 63273866 A JP63273866 A JP 63273866A JP 27386688 A JP27386688 A JP 27386688A JP 2591111 B2 JP2591111 B2 JP 2591111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
acid ester
configuration
inverting
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63273866A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02121950A (ja
Inventor
暁 宮田
治代 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP63273866A priority Critical patent/JP2591111B2/ja
Publication of JPH02121950A publication Critical patent/JPH02121950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2591111B2 publication Critical patent/JP2591111B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、光学活性α−オキシ酸エステルの立体配置
を反転させる方法に関する。
さらに詳しくは、光学活性α−スルホニルオキシ酸エ
ステルから立体配置の反転した光学活性α−ヒドロキシ
酸エステルを得るための反転方法に関する。
<従来の技術> 従来、光学活性α−オキシ酸エステルの立体配置を反
転させる方法としては、α−メタンスルホニルオキシ酸
エステルをジメチルホルムアミド中、プロピオン酸セシ
ウムと加熱する方法(J.Org.Chem.,46、4321(1981))
およびα−ヒドロキシ酸エステルを安息香酸、トリフェ
ニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸エステルと処理
する方法(Bull.Chem.Soc.Jpn.,44、3427(1971):Synt
hesis,1(1981))などが知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、これらの方法は高価な試薬を必要とし、しか
も生成するα−カルボオキシ酸エステルをα−ヒドロキ
シ酸エステルにするためには煩雑な操作を必要とし、工
業的に有利な方法といい難い。
<課題を解決するための手段および作用> 本発明者らは、光学活性α−オキシ酸エステルの立体
配置を反転させる方法について鋭意検討を行った結果、
光学活性α−スルホニルオキシ酸エステルを、低級アル
コール中、脂肪酸のナトリウムまたはカリウム塩と加熱
処理し、続けて酸または弱塩基で処理することにより容
易に立体配置の反転したα−ヒドロキシ酸エステルに導
けることを見出した。
すなわち、本発明は次の一般式(I) (式中、R1は低級アルキル基を、R2は低級アルキル基ま
たはアリール基を、※は不斉炭素を示す。) で表される光学活性α−スルホニルオキシ酸エステル
を、低級アルコール中、炭素数1〜3の脂肪酸のナトリ
ウムまたはカリウム塩から選ばれる少なくとも1種の塩
で処理したのち、次いで酸または弱塩基で処理し、次の
一般式(II) (式中、R1は低級アルキル基を、※は不斉炭素を示
す。) で表される立体配置の反転した光学活性α−ヒドロキシ
酸エステルを得ることを特徴とする光学活性α−オキシ
酸エステルの立体配置を反転させる方法である。
すなわち、本発明は光学活性α−スルホニルオキシ酸
エステルを炭素数1〜3の脂肪酸のナトリウムおよびカ
リウム塩から選ばれる少なくとも1種の塩で処理する第
一段反応および次いで酸または弱酸基で処理する第二段
反応からなる。
まず、本発明の第一段反応について以下に説明する。
本発明で原料として用いられる上記式(I)で表され
る光学活性α−スルホニルオキシ酸エステルにおいて、
R1はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチルなどの低級アルキル基であり、好ましくは、メ
チル基およびエチル基が挙げられる。また、R2は低級ア
ルキル基またはアリール基を表すが、好ましい具体例と
してはメチル、トリフルオロメチル、フェニル、トリ
ル、p−ニトロフェニル基などが挙げられ、特に好まし
くはメチル基が挙げられる。また、※は不斉炭素を示す
が、上記式(I)においてR−配置を有していれば本発
明に従う方法によって得られる上記式(II)の化合物は
S−配置となり、逆に上記式(I)においてS−配置を
有していれば、本発明方法に従う方法によって得られる
上記式(II)の化合物はR−配置となる。
本発明の第一段反応溶媒として用いられる低級アルコ
ールの具体例としてはメタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどが
挙げられるが、特に好ましくはメタノールおよびエタノ
ールが挙げられる。本発明の第一段反応で用いられる炭
素数1〜3の脂肪酸のナトリウムまたはカリウム塩の具
体例としては、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、酢酸ナ
トリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸ナトリウムおよ
びプロピオン酸カリウムが挙げられるが、特に好ましく
は酢酸ナトリウムおよび酢酸カリウムが挙げられる。
第一段反応の反応条件としては温度が通常10〜150℃
であり、好ましくは20〜120℃の範囲である。反応時間
は使用される溶融および脂肪酸の塩によってかわるが、
通常1〜50時間である。
かくして第一段反応により、原料の光学活性α−スル
ホニルオキシ酸エステルとは立体配置の反転した、次式
(III)で表される光学活性α−カルボオキシ酸エステ
ルが得られる。
大部分の原料は第一段反応により立体配置の反転した
光学活性α−カルボオキシ酸エステルになるが、一部以
下の第二段反応が同時におこり立体配置の反転した光学
活性α−ヒドロキシ酸エステルが得られる。
以下、本発明の第二段反応について説明する。第一段
反応終了後の反応液は、通常、続けて第二段反応に供せ
られる。
第二段反応に用いられる酸または弱塩基の具体例とし
ては硫酸、塩酸、リン酸などの酸または炭酸カリウム、
炭酸ナトリウムなどの弱塩基が挙げられるが、特に好ま
しくは硫酸、炭酸カリウムおよび炭酸ナトリウムであ
る。酸を用いる場合、その使用量は第一段反応で用いる
脂肪酸の塩に対して1当量以上であり、特に好ましくは
1.1〜2.0当量である。ただ第一段反応後、析出している
生成塩を過する場合はこの使用量を適宜減らすことが
できる。一方、弱塩基を用いる場合は触媒量でよく、通
常0.1〜0.5当量で十分である。
この反応の条件は第一段反応の反応条件と同じ条件が
採用できる。
かくして、原料の光学活性α−スルホニルオキシ酸エ
ステルとは立体配置の反転した光学活性α−ヒドロキシ
酸エステルを得ることができる。
反応液から目的生成物の分離精製は、通常の抽出、蒸
留によって容易に行われる。
<実施例> 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
なお、実施例中、光学純度は次のように測定したもの
を示す。
光学純度の測定 2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸エチルをトルエン
中ピリジンを触媒として過剰の3,5−ジニトロフェニル
イソシアネートと65℃で1時間反応させたのち、高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて次の条件で分析
し光学純度%を求めた。
HPLC条件 カラム: SUMIPAX OA−3000(住友化学工業製)5μ、4.6×250mm 移動相: n−ヘキサン/1,2−ジクロロエタン/エタノール=80/1
9/11.0ml/min UV: 254nm 保持時間: (R)−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸エチル7.7m
in (S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸エチル16.5
min 実施例1 (S)−2−メタンスルホニルオキシ−4−フェニル
酪酸エチル(光学純度63%)10gをエタノール100mlに溶
解し、酢酸カリウム4.1gを加え30時間攪拌しながら還流
した。反応液を冷却したのち、析出している塩を過し
て除去した。この液に濃硫酸1gを添加した。続けて17
時間攪拌還流したのち反応液を冷却して濃縮した。水50
mlを添加しCHCl350mlで3回抽出操作を行い、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥後、減圧濃縮することにより、
(R)−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸エチル6.4g
(収率88%、光学純度63%)を得た。
実施例2 (R)−2−メタンスルホニルオキシ−4−フェニル
酪酸エチル(光学純度99%)2.9gをエタノール29mlに溶
解し、酢酸カリウム1.2gを加え26時間攪拌しながら還流
した。その後炭酸カリウム0.05gを加え、さらに12時間
攪拌還流した。反応後、実施例1と同様に処理すること
により、(S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸エ
チル1.8g(収率86%、光学純度74%)を得た。
実施例3 (S)−2−メタンスルホニルオキシ−4−フェニル
酪酸エチル(光学純度65%)2.0gをエタノール20mlに溶
解し、酢酸カリウム0.82gおよび炭酸カリウム0.10gを加
え9時間攪拌しながら還流した。反応後、実施例1と同
様に処理することにより、(R)−2−ヒドロキシ−4
−フェニル酪酸エチル1.3g(収率86%、光学純度42%)
を得た。
<発明の効果> 本発明によれば、光学活性α−スルホニルオキシ酸エ
ステルを低級アルコール中、低級脂肪酸の塩で処理し、
続けて酸または弱塩基で処理することにより立体配置の
反転した光学活性α−ヒドロキシ酸エステルが得られ
る。
本発明方法によれば、高価な試薬や煩雑な操作を要す
ることなく工業的に有利に立体配置を反転させることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07M 7:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(I) (式中、R1は低級アルキル基を、R2は低級アルキル基ま
    たはアリール基を、※は不斉炭素を示す。) で表される光学活性α−スルホニルオキシ酸エステル
    を、低級アルコール中、炭素数1〜3の脂肪酸のナトリ
    ウムまたはカリウム塩から選ばれる少なくとも1種の塩
    で処理したのち、次いで酸または弱塩基で処理し、 次の一般式(II) (式中、R1は低級アルキル基を、※は不斉炭素を示
    す。) で表される立体配置の反転した光学活性α−ヒドロキシ
    酸エステルを得ることを特徴とする光学活性α−オキシ
    酸エステルの立体配置を反転させる方法。
JP63273866A 1988-10-28 1988-10-28 光学活性α−オキシ酸エステルの立体配置を反転させる方法 Expired - Lifetime JP2591111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63273866A JP2591111B2 (ja) 1988-10-28 1988-10-28 光学活性α−オキシ酸エステルの立体配置を反転させる方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63273866A JP2591111B2 (ja) 1988-10-28 1988-10-28 光学活性α−オキシ酸エステルの立体配置を反転させる方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02121950A JPH02121950A (ja) 1990-05-09
JP2591111B2 true JP2591111B2 (ja) 1997-03-19

Family

ID=17533651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63273866A Expired - Lifetime JP2591111B2 (ja) 1988-10-28 1988-10-28 光学活性α−オキシ酸エステルの立体配置を反転させる方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2591111B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02121950A (ja) 1990-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61293949A (ja) a−イソプロピル−p−クロルフエニル酢酸の光学分割法
JP2591111B2 (ja) 光学活性α−オキシ酸エステルの立体配置を反転させる方法
JP4138928B2 (ja) D−アロイソロイシンの製造方法および製造の中間体
JP2571950B2 (ja) シクロペンテノン誘導体及びその製造法
JP4397990B2 (ja) 3−アルキルフラバノノール誘導体の精製法
JPS648617B2 (ja)
GB1462217A (en) Process for the preparation of citric acid esters citric acid or salts of citric acid
JPH0778052B2 (ja) Dl−パントラクトンの光学分割法
JPS6230181B2 (ja)
JPS5817450B2 (ja) 光学活性α−置換アリ−ル酢酸のラセミ化方法
JP2903233B2 (ja) 高純度のジフェニルジカルボン酸ジメチルの製造方法
JP4587374B2 (ja) 硝酸エステルの製造方法
JPH0296555A (ja) 4−カルボキサミドシクロヘキサンカルボン酸エステル類の製造方法
JP2917464B2 (ja) 光学活性1―メチル―3―フェニルプロピルアミンの製法
JP2728891B2 (ja) アミノ酸エステル鉱酸塩の製造法
JPH08319252A (ja) (±)−2−フェニルプロピオン酸の光学分割方法
JPH01149775A (ja) 光学活性2−メチルピペラジンの製造方法
KR101198676B1 (ko) (에스)-(+)-1,2,3,4-테트라히드로-1-나프틸아민을 이용한 광학활성을 갖는 2-아릴프로피온산 계열 약물들의 제조 방법
JP2663295B2 (ja) ヘキサジエン酸誘導体及びその製法
JPH0415787B2 (ja)
JPS60228442A (ja) 光学活性2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸の製造法
JPH023627A (ja) 光学活性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの製造法
JPH10316644A (ja) N置換アミノ酸エステルの製造法
JP2000044555A (ja) 4−ヒドロキシインドール化合物及びその中間体の製造方法
JP2001335553A (ja) (r)−4−シアノ−3−ヒドロキシ酪酸低級アルキルエステルの製造方法