JP2576762Y2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁Info
- Publication number
- JP2576762Y2 JP2576762Y2 JP1993024905U JP2490593U JP2576762Y2 JP 2576762 Y2 JP2576762 Y2 JP 2576762Y2 JP 1993024905 U JP1993024905 U JP 1993024905U JP 2490593 U JP2490593 U JP 2490593U JP 2576762 Y2 JP2576762 Y2 JP 2576762Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- injection
- passages
- fuel injection
- injection valve
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関用燃料噴射弁
に関し、特に二方向噴射式燃料噴射弁の改良に関するも
のである。
に関し、特に二方向噴射式燃料噴射弁の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すような1つのシリンダ41に
2つの吸入ポート42が設けられた多弁式エンジンに於
ては、1つの吸気通路43が吸入ポート42の上流側で
2つに分岐しており、一般的に、この分岐部の直上流位
置に燃料噴射弁44が設けられている。このような1つ
の燃料噴射弁で2つの吸入ポートへ燃料を供給する場
合、噴射弁のノズルから噴射される燃料の分配性が問題
となる。
2つの吸入ポート42が設けられた多弁式エンジンに於
ては、1つの吸気通路43が吸入ポート42の上流側で
2つに分岐しており、一般的に、この分岐部の直上流位
置に燃料噴射弁44が設けられている。このような1つ
の燃料噴射弁で2つの吸入ポートへ燃料を供給する場
合、噴射弁のノズルから噴射される燃料の分配性が問題
となる。
【0003】燃料の良好な分配性を得るために、燃料噴
射量を計量する1つの噴射孔の下流側に、噴射孔から噴
射された燃料噴流を2方向に分岐させるための2つの噴
射燃料通路を並設した構成の燃料噴射弁が種々提案され
ている(実開昭61−198574号公報など参照)。
このような分岐通路を噴射弁のノズル部に形成する場
合、燃料噴流の軸線に直交する共通の平面上にその上流
端が開口する2つの通路孔を、燃料噴射孔の軸心を中心
とするある適宜な挟角を与えて穿設することが一般的で
ある。
射量を計量する1つの噴射孔の下流側に、噴射孔から噴
射された燃料噴流を2方向に分岐させるための2つの噴
射燃料通路を並設した構成の燃料噴射弁が種々提案され
ている(実開昭61−198574号公報など参照)。
このような分岐通路を噴射弁のノズル部に形成する場
合、燃料噴流の軸線に直交する共通の平面上にその上流
端が開口する2つの通路孔を、燃料噴射孔の軸心を中心
とするある適宜な挟角を与えて穿設することが一般的で
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、この従来構
造によると、2つの真円輪郭の通路孔が互いの輪郭の一
部を接した状態で共通の面上に開口しているので、輪郭
が8字形をなす2つの通路孔の開口が接する部分の周辺
に燃料噴流が直接衝突する面ができることを免れ得な
い。そしてこの面の面積が大きいと、衝突した燃料が飛
散したり、あるいはその面に燃料が付着したりするた
め、噴射燃料通路から噴霧される燃料の粒径が不均一に
なったり、飛散方向が不安定となって吐出フォームがば
らついたり、2つの通路からの吐出量が不均一となった
りする不都合がある。
造によると、2つの真円輪郭の通路孔が互いの輪郭の一
部を接した状態で共通の面上に開口しているので、輪郭
が8字形をなす2つの通路孔の開口が接する部分の周辺
に燃料噴流が直接衝突する面ができることを免れ得な
い。そしてこの面の面積が大きいと、衝突した燃料が飛
散したり、あるいはその面に燃料が付着したりするた
め、噴射燃料通路から噴霧される燃料の粒径が不均一に
なったり、飛散方向が不安定となって吐出フォームがば
らついたり、2つの通路からの吐出量が不均一となった
りする不都合がある。
【0005】本考案は、このような従来技術の不都合を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
燃料が衝突する面をできる限り少なくして2つの通路へ
の分配性をより一層高めることのできる燃料噴射弁を提
供することにある。
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
燃料が衝突する面をできる限り少なくして2つの通路へ
の分配性をより一層高めることのできる燃料噴射弁を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、燃料噴射量を計量する1つの燃料噴射孔
と、該燃料噴射孔から噴射された燃料噴流を2方向に分
岐させるべく、該燃料噴射孔の下流側に於ける燃料噴流
の軸線に直交する共通の平面上にその開口を互いに近接
させて並設された2つの噴射燃料通路とを有する燃料噴
射弁であって、2つの噴射燃料通路の内径輪郭同士を接
線方向に沿って互いに連結する面と、2つの噴射燃料通
路の開口の中心間を結ぶ直線に直交しかつ2つの噴射燃
料通路の開口が互いに接する点を通る直線を稜線とする
山形の斜面とが2つの噴射燃料通路の分岐部に形成され
ることを特徴とする燃料噴射弁を提供することによって
達成される。
案によれば、燃料噴射量を計量する1つの燃料噴射孔
と、該燃料噴射孔から噴射された燃料噴流を2方向に分
岐させるべく、該燃料噴射孔の下流側に於ける燃料噴流
の軸線に直交する共通の平面上にその開口を互いに近接
させて並設された2つの噴射燃料通路とを有する燃料噴
射弁であって、2つの噴射燃料通路の内径輪郭同士を接
線方向に沿って互いに連結する面と、2つの噴射燃料通
路の開口の中心間を結ぶ直線に直交しかつ2つの噴射燃
料通路の開口が互いに接する点を通る直線を稜線とする
山形の斜面とが2つの噴射燃料通路の分岐部に形成され
ることを特徴とする燃料噴射弁を提供することによって
達成される。
【0007】
【作用】このような構成によれば、2つの噴射燃料通路
の開口が接する部分の周辺から噴射燃料の流れを阻害す
る面が除去されるため、燃料が円滑に流れる。
の開口が接する部分の周辺から噴射燃料の流れを阻害す
る面が除去されるため、燃料が円滑に流れる。
【0008】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本考案の構成を詳細に説明する。
に基づいて本考案の構成を詳細に説明する。
【0009】図1は、本考案に基づき構成された燃料噴
射弁1の先端部を示しており、この燃料噴射弁1は、燃
料噴射量を計量する1つの噴射孔2を有する本体ノズル
部3に、アウタキャップ4とインナキャップ5とからな
る噴射燃料通路体が嵌着されている。
射弁1の先端部を示しており、この燃料噴射弁1は、燃
料噴射量を計量する1つの噴射孔2を有する本体ノズル
部3に、アウタキャップ4とインナキャップ5とからな
る噴射燃料通路体が嵌着されている。
【0010】アウタキャップ4の端部には、燃料噴流を
2方向に分岐させるために、2つの噴射燃料通路6が並
設されている。これら2つの噴射燃料通路6は、その上
流端を互いに接しており、8字形の開口輪郭をなすと共
に、適宜な挟角αが与えられてその下流側を拡開させて
いる。そしてインナキャップ5には、本体ノズル部3と
両通路6の上流端とを連結する中間通路7が形成されて
いる。この中間通路7は、図2に併せて示すように、燃
料噴流の軸線に直交する面の断面形状が、2つの噴射燃
料通路6の並び方向に長径をおき、かつ噴射燃料通路6
の内径と略等しい短径の長円形をなしており、両通路6
をその内周に包括している。
2方向に分岐させるために、2つの噴射燃料通路6が並
設されている。これら2つの噴射燃料通路6は、その上
流端を互いに接しており、8字形の開口輪郭をなすと共
に、適宜な挟角αが与えられてその下流側を拡開させて
いる。そしてインナキャップ5には、本体ノズル部3と
両通路6の上流端とを連結する中間通路7が形成されて
いる。この中間通路7は、図2に併せて示すように、燃
料噴流の軸線に直交する面の断面形状が、2つの噴射燃
料通路6の並び方向に長径をおき、かつ噴射燃料通路6
の内径と略等しい短径の長円形をなしており、両通路6
をその内周に包括している。
【0011】2つの噴射燃料通路6の分岐部は、これら
2つの通路6の内径輪郭同士を接線方向に沿って互いに
連結する面S1が切除されると共に、両通路6の開口の
中心間を結ぶ直線に直交しかつ両通路6の開口が互いに
接する点を通る直線を稜線とする山形断面をなすよう
に、適宜な挟角βの斜面S2が形成されている。
2つの通路6の内径輪郭同士を接線方向に沿って互いに
連結する面S1が切除されると共に、両通路6の開口の
中心間を結ぶ直線に直交しかつ両通路6の開口が互いに
接する点を通る直線を稜線とする山形断面をなすよう
に、適宜な挟角βの斜面S2が形成されている。
【0012】このような形に分岐部の肉を一部切除する
ことにより、中間通路7から2つの噴射燃料通路6へ到
る部分に於ける燃料噴流に直接対向する面の面積を最小
化し、2つの通路6に対して噴射燃料を円滑に分散さ
せ、燃料が不規則に飛散することを抑制し得る。
ことにより、中間通路7から2つの噴射燃料通路6へ到
る部分に於ける燃料噴流に直接対向する面の面積を最小
化し、2つの通路6に対して噴射燃料を円滑に分散さ
せ、燃料が不規則に飛散することを抑制し得る。
【0013】なお、中間通路7にアシストエア通路8を
開口させ、このエア通路8から中間通路7にエア噴流を
吹き込むことによって2つの噴射燃料通路6の内の一方
の側へ燃料噴流を偏向させるようにする形式の燃料噴射
弁に本考案を適用した場合にも、2つの噴射燃料通路6
間を隔てる隔壁を分岐部から除去し得るので、偏向用エ
ア噴流が阻害されないため、偏向効率を高めることがで
きる。
開口させ、このエア通路8から中間通路7にエア噴流を
吹き込むことによって2つの噴射燃料通路6の内の一方
の側へ燃料噴流を偏向させるようにする形式の燃料噴射
弁に本考案を適用した場合にも、2つの噴射燃料通路6
間を隔てる隔壁を分岐部から除去し得るので、偏向用エ
ア噴流が阻害されないため、偏向効率を高めることがで
きる。
【0014】
【考案の効果】このように本考案に於ては、2つの噴射
燃料通路の分岐部の余分な肉を切除することによって燃
料噴流が衝突する面の最小化を図ったので、分岐部に燃
料溜まりが生じることが好適に防止されると共に、燃料
の不規則な飛散が防止されるので、燃料の分配性をより
一層向上することができる。特に偏向式噴射弁に適用し
た場合には、偏向用エア噴流が阻害されないので、偏向
効率を高めるうえに効果的である。
燃料通路の分岐部の余分な肉を切除することによって燃
料噴流が衝突する面の最小化を図ったので、分岐部に燃
料溜まりが生じることが好適に防止されると共に、燃料
の不規則な飛散が防止されるので、燃料の分配性をより
一層向上することができる。特に偏向式噴射弁に適用し
た場合には、偏向用エア噴流が阻害されないので、偏向
効率を高めるうえに効果的である。
【図1】本考案による燃料噴射弁の縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図。
【図4】多弁式エンジンと燃料噴射弁との関係を示す模
式図。
式図。
1 燃料噴射弁 2 噴射孔 3 本体ノズル部 4 アウタキャップ 5 インナキャップ 6 噴射燃料通路 7 中間通路 8 アシストエア通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田原 敏広 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平2−301662(JP,A) 実開 昭61−73068(JP,U) 実開 昭61−152765(JP,U) 実開 昭61−198574(JP,U) 実開 平1−148059(JP,U) 実開 昭61−97583(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 61/18 F02M 69/00 F02M 51/08
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料噴射量を計量する1つの燃料噴射孔
と、該燃料噴射孔から噴射された燃料噴流を2方向に分
岐させるべく、該燃料噴射孔の下流側に於ける燃料噴流
の軸線に直交する共通の平面上にその開口を互いに近接
させて並設された2つの噴射燃料通路とを有する燃料噴
射弁であって、 前記2つの噴射燃料通路の内径輪郭同士を接線方向に沿
って互いに連結する面と、 前記2つの噴射燃料通路の開口の中心間を結ぶ直線に直
交しかつ前記2つの噴射燃料通路の開口が互いに接する
点を通る直線を稜線とする山形の斜面とが前記2つの噴
射燃料通路の分岐部に形成されることを特徴とする燃料
噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993024905U JP2576762Y2 (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993024905U JP2576762Y2 (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 燃料噴射弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680855U JPH0680855U (ja) | 1994-11-15 |
JP2576762Y2 true JP2576762Y2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=12151199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993024905U Expired - Fee Related JP2576762Y2 (ja) | 1993-04-14 | 1993-04-14 | 燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576762Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-14 JP JP1993024905U patent/JP2576762Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0680855U (ja) | 1994-11-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |