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JP2559333Y2 - スラリ―状燃料の噴霧装置 - Google Patents

スラリ―状燃料の噴霧装置

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Publication number
JP2559333Y2
JP2559333Y2 JP4868991U JP4868991U JP2559333Y2 JP 2559333 Y2 JP2559333 Y2 JP 2559333Y2 JP 4868991 U JP4868991 U JP 4868991U JP 4868991 U JP4868991 U JP 4868991U JP 2559333 Y2 JP2559333 Y2 JP 2559333Y2
Authority
JP
Japan
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fuel
axis
passage
slurry
target
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP4868991U
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English (en)
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JPH04138523U (ja
Inventor
静夫 片岡
治 野尻
晴男 野上
清光 井川
保雄 清水
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Takuma KK
Original Assignee
Takuma KK
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Publication date
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Publication of JPH04138523U publication Critical patent/JPH04138523U/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、石炭、水、ミクスチャ
―(以下,CWMという)に代表されるスラリ―状燃料
を微粒化させて燃焼させるための噴霧装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】スラリ―状燃料の導通路である第1通路
とその外側に霧化用気体の導通路である第2通路とを備
えた供給導体の先端に、アトマイザ―本体を着脱自在に
連結したスラリ―状燃料の噴霧装置は特公平1ー418
91号公報に示すように公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記公知の
噴霧装置においては、スチ―ムガイドとアクシスが別体
に構成されていることからアトマイザ―本体の供給導体
への取付けが面倒であると共に環状スリットから環状液
膜状に噴出されるスラリ―状燃料と気体との混合が充分
になされずに燃料噴出口から噴出されることがあった。
【0004】また、アクシス及びスチ―ムキャップがス
ラリ―状燃料と接触することからこれらの部品が摩耗す
るおそれがあった。
【0005】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、アクシスにスラリ―状燃料通路と気体通路とを
一体に形成し且つスラリ―状燃料と気体との混合室を燃
料噴出口の上流に設けて、組み付け性及び燃料の微粒化
に優れたスラリ―状燃料の噴霧装置を提供しようとする
ものである。
【0006】また、スラリ―状燃料を環状液膜状に有効
に噴出させて、気体との衝突による燃料の微粒化を一層
促進した優れたスラリ―状燃料の噴霧装置を提供しよう
とするものである。
【0007】更に、タ―ゲットとアクシス及びスチ―ム
キャップをニュ―セラミックで成形してスラリ―状燃料
によるこれらの部品の摩耗を防止し耐久性と信頼性のあ
るスラリ―状燃料の噴霧装置を提供しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案におけるスラリ―状燃料の噴霧装置は、アト
マイザ―本体を、第1通路に連通しスラリ―状燃料を環
状液膜状に噴出させる環状スリットと燃料噴出口の内面
を形成するタ―ゲットを止着する先端部と第2通路に連
通する連通孔とを具有するアクシスと、前記連通孔の出
口と協働して前記環状スリット端側に向けられた気体噴
出口と前記タ―ゲットと協働して前記燃料噴出口の外面
を形成する開口面と前記気体噴出口と燃料噴出口間に形
成せれる混合室とを具有するスチ―ムキャップと、前記
アクシスの後端に配置される固定リングと、前記タ―ゲ
ットとによって構成したことを特徴とする、ものであ
る。
【0009】また、前記アクシスの環状スリット先端部
に突起部を形成したことを特徴とする、ものである。
【0010】更に、少なくとも前記アクシスとスチ―ム
キャップとタ―ゲットとをニュ―セラミックで成形し、
前記タ―ゲットを固定する止めボルトを前記アクシスを
貫通させて該アクシスの後端に止めナットにより止着
し、前記アトマイザ―本体を金属製キャップにより前記
供給導体に固着したことを特徴とする、ものである。
【0011】
【作用】上記のように構成されたスラリ―状燃料の噴霧
装置であるので、CWMを燃料導通路から環状スリット
に導き環状液膜として噴出させ、この環状液膜に霧化用
気体を環状気流として衝突させて液膜からの剥離分裂に
より前記燃料の微粒化を行い、更に混合室において両者
を混合することにより一層の燃料の微粒化を行い、その
後テ―パのついたタ―ゲットに沿って液膜を拡がらせる
ことにより霧化用気体との接触面積を大きくしてさらに
微粒化を促進させ、環状スリットの燃料噴出口からー層
微粒化を促進させながら噴霧させるようになる。
【0012】そして、アクシスにスラリ―状燃料通路と
気体通路とを一体に形成してあるので、アトマイザ―本
体の供給導体への取付けがきわめて容易にできる。
【0013】また、アクシスの環状スリット先端部に突
起部を形成した場合、該環状スリットからのCWMが環
状液膜状に一層有効に噴出されて、気体との衝突による
燃料の微粒化が一層促進される。
【0014】更に、アクシスとスチ―ムキャップとタ―
ゲットとをニュ―セラミックで成形し、前記タ―ゲット
を固定する止めボルトを前記アクシスを貫通させて該ア
クシスの後端に止めナットにより止着し、前記アトマイ
ザ―本体を金属製キャップにより前記供給導体に固着し
た場合、スラリ―状燃料による部品の摩耗が少なく、タ
―ゲットのボルトへの焼付きがなく、またニュ―セラミ
ック部品は供給導体側へ圧縮方向に取付けられる。
【0015】
【実施例】本考案の実施例を図1ないし図4に基づいて
説明する。図1は本考案に係るCWMの噴霧装置に適用
されるCWMの供給系統を示すものであり、CWMタン
クAと、ポンプ等のCWM圧送装置Bと、ストレ―ナC
と、流量計Dと、CWMを噴霧するアトマイザ―E等か
らなるものである。
【0016】図2は本考案の1実施例に係るアトマイザ
―を示すものである。このアトマイザ―本体Eは、タ―
ゲット1、スチ―ムキャップ2、アクシス3、固定リン
グ4及びキャップ5とで構成されている。
【0017】そして、少なくとも前記タ―ゲット1、ス
チ―ムキャップ2及びアクシス3はニュ―セラミック製
とし、キャップ5は通常の金属製としている。
【0018】前記アクシス3は、供給導体6の第1通路
7に連通してCWMを環状液膜状に噴出させる環状スリ
ット8と、燃料噴出口9の内面を形成する前記タ―ゲッ
ト1を止着する先端部10と、前記供給導体6の蒸気通
路である第2通路11に固定リング4を介して連通する
複数の連通孔12(図3参照)とを具有しており、その
中心部には前記先端部10に前記タ―ゲット1を止着さ
せるための止めボルト13を貫通する貫通孔14が穿設
されている。
【0019】そして、環状スリット8の先端部には全円
周にわたって突起した突起部15が形成されており、ま
た、該環状スリット8の後端部は複数の支柱壁16によ
って分流室17となっている。
【0020】前記タ―ゲット1は裁円錐状に形成され、
前記アクシス3の先端部10に止着され、前記止めボル
ト13によって固定されるようになっている。そして、
該止めボルト13は前記貫通孔14を貫通し、スプリン
グワッシャ18を介して止めナット19により前記アク
シス3の後端に締め付けられる。この締め付けによって
前記タ―ゲット1はアクシス3と止めボルト13により
確実に保持される。
【0021】前記スチ―ムキャップ2は、前記アクシス
3の連通孔12と連通し該連通孔12の出口との間に前
記環状スリット8端側突起部15に向けられた環状の蒸
気噴出口20を形成し、該蒸気噴出口20と前記燃料噴
出口9との間に混合室21を形成し、先端部には前記タ
―ゲット1と協働して前記燃料噴出口9の外面を形成す
るラッパ状の開口面22が形成されている。
【0022】前記キャップ5の開放口側内周にはねじ2
3が刻設され、該ねじ23に螺合する固定リング4が挿
入されるようになっている。また、前記供給導体6の外
周にも前記ねじ23に螺合するねじ24が刻設されてい
る。
【0023】前記固定リング4は図4に示すように中心
部にCWMの通路25とその外側に複数の長孔26を備
え、外周に前記ねじ23に螺合するねじ27が刻設され
ている。従って、組立終了時には、1つの長孔26は前
記アクシス3の複数の連通孔12と連通するようになっ
ている。これによって全連通孔12に蒸気がほぼ均一に
供給されることになる。
【0024】アトマイザ―本体Eを供給導体6に組み付
けるには、まずキャップ5内にパッキン28,スチ―ム
キャップ2,パッキン29,アクシス3,パッキン30
の順でこれらを挿入し、固定リング4をねじ込んでスチ
―ムキャップ2とアクシス3を仮り止めする。
【0025】次いで、アクシス3の先端部10にタ―ゲ
ット1を配備し、止めボルト13の頭で該タ―ゲット1
を押さえるように止めボルト13をアクシス3の貫通孔
14に挿入し、該止めボルト13の端部をアクシス3の
後端にスプリングワッシャ18を介して止めナット19
により締め付ける。
【0026】このようにして、キャップ5にタ―ゲット
1,スチ―ムキャップ2,アクシス3及び固定リング4
が保持された状態で、該キャップ5を供給導体6にねじ
込み締め付けることによりアトマイザ―本体の組み付け
が終了する。
【0027】この組み付け状態では、ニュ―セラミック
製のタ―ゲット1,スチ―ムキャップ2,アクシス3の
いずれもが、圧縮方向に固着されることになる。
【0028】なお、前記環状の蒸気噴出口20の傾斜角
度は30゜〜60゜の範囲が適当であり、燃料噴出口9
を形成するスチ―ムキャップ2のラッパ状開口面22と
タ―ゲット1とのクリアランスは、石炭微粒子による閉
塞を防止し適正な微粒化を行わせるため1.0〜3.0
mmの範囲が適当である。
【0029】以上のような構成からなる装置において、
CWMタンクA内のCWMはポンプ等のCWM圧送装置
Bによってストレ―ナC、流量計Dを経てCWMを噴霧
するアトマイザ―Eに送られ、微粒化されて火炉Fに噴
霧されて燃焼に供される。
【0030】前記流量計Dを経たCWMは、供給導体6
内の第1通路7を経て環状スリット8から環状の液膜と
なつて噴出される。この際,環状スリット8の先端部に
は突起部15が形成されているため、中心部を流れるC
WMは外周にガイドされて環状の液膜が確実に形成され
ることになる。ー方霧化用蒸気は、第2通路11,長孔
26,連通孔11を経て環状の蒸気噴出口20から環状
気流となって前記CWMの液膜に衝突し、CWMは液膜
表面からの剥離分裂により微粒化され、その後、混合室
21において両者を混合することにより一層の燃料の微
粒化が行われ、さらにテ―パのついたタ―ゲット1に沿
って拡がり霧化用蒸気との接触面積を大きくしてさらに
微粒化が促進され、環状スリットの燃料噴出口9からー
層微粒化が促進されながら火炉Fへ噴霧される。
【0031】なお、上記実施例においては、霧化用気体
として蒸気を用いたものについて説明したが、気体とし
ては空気等を用いてもよい。
【0032】
【考案の効果】本考案は、上述のような構成から成るの
で、CWMを燃料導通路から環状スリットに導き環状液
膜として噴出させ、この環状液膜に霧化用気体を環状気
流として衝突させて液膜からの剥離分裂により前記燃料
の微粒化を行い、更に混合室において両者を混合するこ
とにより一層の燃料の微粒化を行い、その後テ―パのつ
いたタ―ゲットに沿って液膜を拡がらせることにより霧
化用気体との接触面積を大きくしてさらに微粒化を促進
させ、環状スリットの燃料噴出口からー層微粒化を促進
させながら噴霧させるようになることから、燃料の霧化
は完全に行われこれを燃焼用霧化装置に適用すると着火
も安定し、燃焼効率も高く、燃料コストの低減につなが
るものとなる。
【0033】そして、アクシスにスラリ―状燃料通路と
気体通路とを一体に形成してあるので、アトマイザ―本
体の供給導体への取付けがきわめて容易にできることか
ら、アトマイザ―本体の保守,点検,取り替え等が簡単
にできる。
【0034】また、環状スリットの先端部に突起部が形
成されている場合、中心部を流れるCWMが外周にガイ
ドされて環状の液膜が確実に形成されるので、霧化用気
体との衝突によって一層燃料の微粒化が促進され、結果
的に前記燃焼用霧化装置に適用すると一層着火も安定
し、燃焼効率も高く、さらに燃料コストの低減につなが
る。
【0035】更に、アクシスとスチ―ムキャップとタ―
ゲットとをニュ―セラミックで成形し、タ―ゲットを固
定する止めボルトをアクシスを貫通させて該アクシスの
後端に止めナットにより止着し、アトマイザ―本体を金
属製キャップにより供給導体に固着した場合、スラリ―
状燃料による部品の摩耗が少なく、高温に晒されるタ―
ゲットが直接ねじによって固着せれていないので該タ―
ゲットのボルトへの焼付きがなく、またニュ―セラミッ
ク部品は供給導体へ圧縮方向に取付けられることから強
度的に信頼性のある取付けとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る噴霧装置を用いたCWMの供給系
統図である。
【図2】本考案に係るアトマイザ―の断面図である。
【図3】本考案に係るアクシスの背面図である。
【図4】本考案に係る固定リングの背面図である。
【符号の説明】
E アトマイザ―本体 1 タ―ゲット 2 スチ―ムキャップ 3 アクシス 4 固定リング 5 キャップ 6 供給導体 7 第1通路 8 環状スリット 9 燃料噴出口 10 アクシスの先端部 11 第2通路 12 連通孔 13 止めボルト 14 貫通孔 15 突起部 19 止めナット 20 気体噴出口 21 混合室 22 開口面
フロントページの続き (72)考案者 井川 清光 大阪市北区堂島浜1丁目3番23号株式会 社タクマ内 (72)考案者 清水 保雄 大阪市北区堂島浜1丁目3番23号株式会 社タクマ内

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリ―状燃料の導通路である第1通路
    とその外側に霧化用気体の導通路である第2通路とを備
    えた供給導体の先端に、アトマイザ―本体を着脱自在に
    連結したスラリ―状燃料の噴霧装置において、アトマイ
    ザ―本体を、前記第1通路に連通しスラリ―状燃料を環
    状液膜状に噴出させる環状スリットと燃料噴出口の内面
    を形成するタ―ゲットを止着する先端部と前記第2通路
    に連通する連通孔とを具有するアクシスと、前記連通孔
    の出口と協働して前記環状スリット端側に向けられた気
    体噴出口と前記タ―ゲットと協働して前記燃料噴出口の
    外面を形成する開口面と前記気体噴出口と燃料噴出口間
    に形成せれる混合室とを具有するスチ―ムキャップと、
    前記アクシスの後端に配置される固定リングと、前記タ
    ―ゲットとによって構成したことを特徴とするスラリ―
    状燃料の噴霧装置。
  2. 【請求項2】 前記アクシスの環状スリット先端部に突
    起部を形成したことを特徴とする請求項1記載のスラリ
    ―状燃料の噴霧装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記アクシスとスチ―ムキャ
    ップとタ―ゲットとをニュ―セラミックで成形し、前記
    タ―ゲットを固定する止めボルトを前記アクシスを貫通
    させて該アクシスの後端に止めナットにより止着し、前
    記アトマイザ―本体を金属製キャップにより前記供給導
    体に固着したことを特徴とする請求項1又は2記載のス
    ラリ―状燃料の噴霧装置。
JP4868991U 1991-06-01 1991-06-01 スラリ―状燃料の噴霧装置 Expired - Lifetime JP2559333Y2 (ja)

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JPH04138523U JPH04138523U (ja) 1992-12-25
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