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JP2551909B2 - 医療補助用伸縮性テープ - Google Patents

医療補助用伸縮性テープ

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JP2551909B2
JP2551909B2 JP5025927A JP2592793A JP2551909B2 JP 2551909 B2 JP2551909 B2 JP 2551909B2 JP 5025927 A JP5025927 A JP 5025927A JP 2592793 A JP2592793 A JP 2592793A JP 2551909 B2 JP2551909 B2 JP 2551909B2
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JP
Japan
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tape
adhesive
separator
support
pressure
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JP5025927A
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泰一郎 岩倉
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TATSUKU SHISUTEMU KK
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TATSUKU SHISUTEMU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療補助用伸縮性テープ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種テープは、図1に示すよに、
不織布等の支持体(1)に粘着基剤又は用途に応じて消
毒剤などを含有させた粘着基剤を塗布して粘着層(2)
を形成し、次いでセパレーター(3)を重ねた構造を有
するもの、又図2に示すように不織布等の支持体(1)
に粘着層(2)を形成し、次いで消毒剤その他の薬を塗
布又は含有させた適宜大きさのガーゼ(6)を重ねてお
いた構造のテープなど提供されている。又図3に示すよ
うに、支持体(1)両面に粘着層(2)を形成し、片面
の粘着層(2)にセパレーター(3)を施した両面接着
テープも存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の医療用補助テー
プは、例えば皮膚面の創傷に使用する場合、創傷に薬を
塗りその上にガーゼを置き、このガーゼをテープで止め
るために使用するとか、又粘着基剤と一緒に薬用ガーゼ
が構成されたテープでも要するに薬用ガーゼを創傷面に
固定しておくのがその目的であり且つ効果であった。然
るに創傷面はいわゆる皮膚面であるから動きによって伸
縮し患部によっては皮膚面の伸びることが治療を妨げる
こともあり、又単に固定するのみでは自由な運動を妨げ
るだけで反って機能低下を来すので筋肉の伸び縮みを適
度にコントロールする方が治療や予防に良い結果を来す
こともある。そこで本発明は、伸縮性を有する素材のテ
ープ自体を最初から或一定の長さだけ伸長しておきその
縮む作用を利用して伸筋の屈伸作用を補助し患部の治癒
力を向上させようとするものである。なお1〜2の例を
示して説明する。
【0004】例えば腱鞘炎であるが、腱は筋肉として骨
に付着している丈夫な繊維組織で、俗に“すじ”とも呼
ばれている。関節がなめらかに動くには関節とともにこ
の腱も円滑に動かなくてはならない。腱の動きをスムー
ズにするため、腱はその外側をストローのような鞘で包
まれており、この組織を“腱鞘”という。そしてここに
炎症が起きることが「腱鞘炎」である。腱鞘は手や肩、
足首など、関節のあるところに存在しているが、特に手
に多いため腱鞘炎もまた起きることが圧倒的に多い。特
に親指の関節は屈伸だけでなく内転や外転もでき、その
構造は複雑である。そのため手首の背側にある“伸筋腱
鞘”やつけ根の内側にある“屈筋腱鞘”の両方に腱鞘炎
が起こりやすい。腱鞘炎の症状として多いのは指のつ
け根の内側が腫れて押すと痛い。力を入れて曲げると
痛い,弾発現象,曲げたまま伸びなくなる,伸ばし
たまま曲げられなくなる等がある。腱鞘炎の原因はその
ほとんどが関節の使い過ぎなど、機械的なストレスにあ
る。その結果、腱や腱鞘に炎症が生じ腱鞘内の容積が狭
くなって腱のすべりが悪くなり、摩擦による痛みが起こ
ってくるのである。これを「狭窄性腱鞘炎」と呼ぶ。機
械的なストレスには大きく分けて長期間同じ作業をす
る,急に慣れない作業をするの二つがある。腱鞘炎の
患者には家事労働で手を酷使する主婦や指をよく使う職
業のキーパンチャーやピアニストなどによく見られる。
腱鞘炎の治療法には痛む部分を使わないようにして安静
を保ち、入浴時にお湯の中で患部をゆっくりマッサージ
する温熱療法も回復を助ける。消炎鎮痛剤を内服したり
塗布したりしても痛みがとれない場合はは炎症を押える
ための副腎皮質ステロイドホルモンを腱鞘の中にごく微
量注射し、しばらく指の運動を避ける方法をとるが薬害
が激しいうえに指を動かさないでいると、自然治癒力が
弱まってしまう。症状が進むと整形外科で手術を受けね
ばならないことになる。腱鞘炎の従来の治療法では安静
が第一であり消炎鎮痛剤の使用でも完治することが少な
く症状も長期化する傾向にある。又重症の場合は手術が
必要で痛みを伴い、且つ手を使う日常の作業に障害を来
す時期が長期に及ぶ。そこで、この発明者は腱鞘炎の予
防法の手段を研究するうちに次のことが効果的であるこ
とを発見した。つまり、長母指伸筋あるいは小指伸筋と
いう筋肉の働きを助け、筋肉の伸び縮みを適度にコント
ロールすると痛みや、こわばりが取れ腱鞘の炎症が消失
することを見い出した。そこで発明者は筋肉の伸び縮み
を適度にコントロールするには伸縮性テープを指の筋肉
にそって貼付し、伸筋の作用をテープ自体の縮む作用に
よって補助し、腱鞘炎を予防し且つ日常生活を続けなが
ら自然治癒力を向上させる医療補助用伸縮性テープを提
供するものなのである。
【0005】次に、例えば創傷など外傷性削皮創にあっ
ては、患部が皮膚面の伸長や収縮によってその速やかな
治癒が妨げられることが多いが、このような創傷面の広
がる作用を押えて治癒力を促進するテープの提供をも目
的とし、更にはこのテープを女性の美顔の手段である
「しわ伸ばし」テープとしても利用せんとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような課
題を解決するため、織布又は不織布などの伸縮性を有す
るシート状素材を支持体となし、当該支持体を縦方向に
一定の長さだけ伸張し、伸張した状態の支持体の両面に
粘着基剤を塗布して粘着層を形成すると共に片面の粘着
層の表面には非接着処理を施して非接着処理面を形成
し、当該処理面と他方の粘着層面には共にセパレーター
を施し、テープ全体が一定の長さだけ伸張された状態を
呈し、貼付使用した時に収縮作用をなすように構成され
たことを特徴とするものである。支持体は織布又は不織
布等その材質を問うものではないが少なくとも縦方向即
ちテープの長さ方向に伸縮性を有するシート状素材を使
用する。支持体の伸張度は適度でよいが、20%以内が
適当である。次に粘着基剤であるが、医療補助用テープ
に一般的に使用されている粘着剤は勿論のこと、当該テ
ープの用途に応じて水溶性高分子を主体としたもの、又
は非水性の感圧性粘着剤を使用してもよい。そして又粘
着基剤の中に抗炎症剤、殺菌消毒剤、褥瘡治療剤、保湿
剤等々外皮用薬剤を含有させたテープとして構成しても
よい。このような薬剤を含有させることはこの種従来の
医療補助用テープとしては一般的に行われてきたところ
であるが、本発明の特徴は、支持体を、伸縮性を有する
素材となし、当該支持体を一定の長さだけ伸張してその
両面に粘着基剤を塗布して粘着層を形成し、更にセパレ
ーターで収縮を押え、即ち伸張した状態を固定してお
き、使用時にその収縮性を治療効果向上に利用したこと
が本発明構成上の特徴とするところである。
【0007】
【実施例】図4および5は、本発明の医療補助用伸縮性
テープの第1の実施例である。伸縮性を有する支持体
(1)を縦方向に一定の長さだけ伸長し、該伸長した状
態でその両面に粘着基剤を塗布して粘着層(2)(2)
を形成する。該実施例においては、粘着基剤中には抗炎
症剤が混入された腱鞘炎予防及び治療用のテープとして
利用される。前記粘着層(2)(2)の一方の粘着層面
は非接着処理を施して非接着処理面(5)を形成する。
そして該非接着処理面(5)を形成する。そして該非接
着処理面(5)の上にセパレーター(4)を剥離可能に
貼付して支持体(1)の収縮を阻止してその伸長状態を
保持固定する。次いで使用時に皮膚に貼付される側の他
方の粘着層(2)の表面にもセパレーター(3)を剥離
可能に貼付する。こうして支持体(1)が伸長された状
態で固定された医療補助用伸縮テープが得られる。な
お、上記実施例においてセパレーター(3)(4)を剥
離可能に貼付するに際しては、粘着層(2)及び非接着
処理面(5)にシリコン樹脂やシリコン油等のシリコン
処理を施して後にセパレーターを貼付するものであり、
かかる手段自体は、この種の粘着テープにおけるセパレ
ーター貼付の常套手段である。前記テープを腱鞘炎の予
防及び治療に使用するときには、図6に示すように、腱
鞘炎が最も起こりやすい又は発症している親指(8)と
小指(9)の各指に沿って、セパレーター(3)を剥離
して手甲側に貼付し、次いで反対側のセパレーター
(4)を剥離する。なお、この場合こちら側の粘着層
(2)には非接着処理が施されて非接着処理面(5)が
形成されているので、セパレーター(4)の剥離は容易
である。こうして手に貼付されたテープ(13)は、セ
パレーター(4)の剥離により伸長状態を保持する作用
が解除されるので、テープ全体が矢印(A)方向に収縮
するように作用する。該テープの収縮作用により、手の
握りと開きの運動が支持体(1)の伸縮性と相俟って自
然に補助されると共に、トレーニング作用をうけること
になり、腱鞘炎の予防は勿論のことその治療にも効を奏
する。なお、該実施例において単なる予防用のテープと
する場合には、抗炎症剤を混入しない粘着層(2)を使
用すればよい。
【0008】
【実施例】図7乃至図10は第2実施例で、創傷治療用
の本発明テープ及びその作用を示すものであるが、支持
体(1)の両面に粘着層(2)(2)を設け,片面の粘
着層(2)上に滅菌済・消毒液付ガーゼ(6)が配置さ
れ、更に当該粘着層(2)と該ガーゼ(6)の上にセパ
レーター(3)が施され、他の粘着層(2)の表面は非
接着処理がなされて非接着処理面(5)が形成され、そ
の表面上に特に支持体(1)の伸張を固定する作用をな
すセパレーター(4)が設けられている。
【0009】上記の実施例は創傷治療補助伸縮性テープ
であるが、これを使用するときは、セパレーター(3)
を剥離し、滅菌済み消毒液付きガーゼ(6)を創傷患部
(7)にあて貼付し、次いでセパレーター(4)を剥離
すれば、非接着処理面(5)が形成されているからセパ
レーター(4)は容易に剥離し、且つ支持体(1)の伸
張固定は解除され、支持体(1)は矢印(A′)方向に
収縮するので創傷面積が自ずと縮められ、又広げられる
ような力が作用しても縮められるように作用するから広
げられるようなことはなく、従って創傷治療の促進効果
が期待できる。
【0010】
【実施例】図11は実施例1の抗炎症剤を混入しない本
発明テープの実施例で且つ用途の実施例であるが、目尻
などの「しわ」をはさむようにしてテープを貼付しセパ
レーター(4)を剥離すると、テープは縦方向即ち矢印
(A″)方向に収縮するから、「しわ」は引き伸ばされ
美顔用としても効を奏する。なお、この際粘着基剤の中
に保湿剤などを混合すると一層の効果が期待できる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の医療補助
用伸縮性テープは、支持体に伸縮性素材を使用してこの
支持体を一定の長さまで伸長し、その両面に粘着基剤を
塗布して粘着層を形成し、その一方の粘着層の表面に非
接着処理を施して該非接着処理面にセパレーターを剥離
可能に貼付して、支持体の伸長状態を保持固定している
ので、他方側の皮膚に貼付する粘着層のセパレーターを
剥離して皮膚に貼付した後に、前記非接着処理面側のセ
パレーターを剥離すると伸長していたテープが収縮作用
をなすと共に、支持体自体の伸縮性によって筋肉の屈伸
の補助及びトレーニングに役立ち、腱鞘炎の予防や治療
に大いなる効を奏し、また創傷面積を縮めて治療の促進
に効を奏するなどの優れた効果を生じるものである。更
に、予め伸長させた状態の支持体に粘着剤を塗布し、こ
れにセパレーターを貼付するので、テープ全体は一定量
の伸長状態が保持されて、患部への貼付時に常に一定の
作用力が付与されるという効果もある。また、支持体を
伸長した状態で粘着剤を塗布するので、皮膚に貼付する
際には常に収縮方向に作用し、粘着剤に亀裂などが生じ
ることがなく、その粘着力を損ずる恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この種従来テープの一例でその拡大断面説明図
である。
【図2】従来の創傷治療補助テープの一例でその拡大断
面説明図である。
【図3】従来の両面テープでその拡大断面説明図であ
る。
【図4】本願発明に係る医療補助用伸縮性テープの平面
説明図。
【図5】図4の拡大断面説明図である。
【図6】使用の実施例で腱鞘炎に使用した場合の説明
図。
【図7】本願発明に係る創傷治療補助伸縮テープの実施
例でその拡大断面説明図。
【図8】図7の平面説明図で、ガーゼ面のセペレーター
を取り除いた状態を示す。
【図9】創傷患部を示す説明図。
【図10】創傷患部に図7に示す本願テープを貼付した
状態を示す説明図で、創傷患部の面積が縮小しているこ
とを示す。
【図11】図4、図5に示す本願テープを顔のしわのば
しに使用した状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 支持体 2 粘着層 3 セパレーター 4 セパレーター 5 非接着処理面 6 滅菌済・消毒液付ガーゼ 7 創傷患部 8 親指 9 小指 10 腕 11 顔面皮膚部 12 顔面のしわ 13 本発明テープ 矢印A 伸筋に作用する方向 矢印A′ 創傷面に作用する方向 矢印A″ しわに作用する方向

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性を有するシート状素材からなる支
    持体を一定の長さだけ縦方向に伸長し、該伸長した状態
    の支持体の両面に、粘着基剤を塗布して粘着層を形成す
    ると共に、片方の粘着層の表面に非接着処理を施して非
    接着処理面を形成し、該非接着処理面と皮膚に貼付され
    る側の他方の粘着層面にセパレーターを剥離可能に貼付
    することによって、テープ全体が一定の長さだけ伸長し
    た状態で保持されて構成されたことを特徴とする医療補
    助用伸縮性テープ。
  2. 【請求項2】 前記皮膚貼付面側の粘着基剤内に抗炎症
    剤などの外皮用薬剤又は保湿剤を含有させてなることを
    特徴とする請求項1に記載の医療補助用伸縮性テープ。
  3. 【請求項3】 前記粘着基剤が、水溶性高分子を主材と
    した水含有のハップ剤又は非水性の感圧性粘着基剤から
    なることを特徴とする請求項1に記載の医療補助用伸縮
    性テープ。
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