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JP2549832B2 - 電子部品の姿勢変更が可能な電子部品装着システム - Google Patents

電子部品の姿勢変更が可能な電子部品装着システム

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JP2549832B2
JP2549832B2 JP7151283A JP15128395A JP2549832B2 JP 2549832 B2 JP2549832 B2 JP 2549832B2 JP 7151283 A JP7151283 A JP 7151283A JP 15128395 A JP15128395 A JP 15128395A JP 2549832 B2 JP2549832 B2 JP 2549832B2
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electronic component
head
suction
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suction head
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鎬一 浅井
護 津田
康雄 武藤
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Fuji Corp
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Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品をプリント基板
等の基材に装着する電子部品装着システムに関するもの
であり、特に、複数の吸着ヘッドを備えるとともに、各
吸着ヘッドに吸着保持された電子部品の吸着ヘッド軸線
まわりの回転姿勢を変更する機能を有する電子部品装着
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】垂直軸線のまわりに一定角度ずつ間欠的
に回転するヘッド保持体に、その一定角度に等しい角度
間隔で複数の吸着ヘッドが取り付けられ、各吸着ヘッド
が停止位置の一つである部品受取位置において電子部品
を受け取り、他の停止位置である部品装着位置において
その電子部品をプリント基板等の基材に装着するように
された電子部品装着システムは既に知られている。この
ようなシステムによればヘッド保持体の間欠的な回転に
伴い一円周に沿って一方向に移動する複数の吸着ヘッド
によって電子部品を基材に順次装着することができ、サ
イクルタイムを短縮して部品装着作業の能率を向上させ
ることができる。
【0003】また、電子部品装着システムにおいて吸着
ヘッドに吸着保持された電子部品の吸着ヘッド軸線まわ
りの回転姿勢を変更することは、特開昭58−2134
96号公報によって既に知られている。この公報に記載
されている電子部品装着システムにおいては、吸着ヘッ
ドが電子部品を吸着して保持する吸着管の軸線のまわり
に回転し得る状態でヘッド保持体に取り付けられてお
り、吸着管に吸着された電子部品の吸着管軸線まわりの
回転姿勢が撮像装置によって検出され、その検出結果に
基づいてヘッド回転装置が吸着ヘッドを所定の角度回転
させることにより電子部品の回転姿勢が変更されるよう
になっている。このようなシステムによれば吸着ヘッド
による電子部品の保持姿勢の誤差を補正した上で電子部
品をプリント基板等の基材に装着し得るため、電子部品
の装着精度を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された電子部品装着システムにおいては、吸着
ヘッドによる電子部品の受取り,受け取られた電子部品
の姿勢検出および姿勢変更、ならびに基材への装着が同
じ位置で行われるようにされているため、1個の電子部
品を装着するためのサイクルタイムが長くなり、部品装
着作業の能率が低く抑えられる問題がある。本発明はこ
の問題点を解消することを課題としてなされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そして、本発明の要旨
は、垂直軸線のまわりに一定角度ずつ間欠的に回転する
ヘッド保持体にその間欠回転角度と同じ角度間隔でかつ
垂直軸線のまわりに回転可能に複数の吸着ヘッドが取り
付けられ、それら複数の吸着ヘッドの停止位置の一つで
ある部品受取位置において各吸着ヘッドが下端部におい
て部品供給装置から電子部品を受け取り、別の停止位置
である部品装着位置において基材位置決め装置により位
置決めされているプリント基板等基材に電子部品を装着
する電子部品装着システムにおいて、部品受取位置から
部品装着位置までの吸着ヘッドの移動経路中に存在する
複数の停止位置の一つに吸着ヘッドに吸着保持されてい
る電子部品の当該吸着ヘッドの軸線のまわりにおける回
転姿勢を撮像により検出する姿勢検出装置を設けてその
停止位置を姿勢検出位置とし、かつ、その姿勢検出位置
を過ぎた吸着ヘッドが部品装着位置まで移動する間にそ
吸着ヘッドを姿勢検出装置により得られた電子部品の
姿勢情報に基づいて決まる角度だけ回転させるヘッド回
転装置を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された電子部品装着システム
においては、ヘッド保持体の間欠的な回転に伴って複数
吸着ヘッドが部品受取位置,姿勢検出位置および部品
装着位置へ順次移動する。そして、部品受取位置におい
吸着ヘッドが部品供給装置から部品を受け取り、姿勢
検出位置において姿勢検出装置が吸着ヘッドに保持され
ている電子部品の姿勢を撮像により検出し、その検出結
果に基づいてヘッド回転装置が吸着ヘッドを部品装着位
置までの間に回転させることにより電子部品の姿勢変更
を行い、その姿勢変更された電子部品を吸着ヘッドが部
品装着位置において基材に装着する。
【0007】
【発明の効果】本発明に係る電子部品装着システムにお
いては、上記のように電子部品の保持姿勢が姿勢検出装
置により検出され、その結果得られた情報に基づいてヘ
ッド回転装置により吸着ヘッドが回転させられて姿勢誤
差が修正された上でプリント基板等の基材に装着され
る。しかも、吸着ヘッドによる電子部品の受取り,姿勢
検出装置による電子部品の姿勢検出,ヘッド回転装置に
よる電子部品の姿勢変更および吸着ヘッドによる基材へ
の電子部品の装着が並行して行われるため、1個の電子
部品を装着するためのサイクルタイムが短縮され、部品
装着作業の能率向上効果が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1に本発明の一実施例である電子部品
装着システムの外観を示す。本電子部品装着システムは
本体フレーム10,部品供給装置12,基板搬入装置1
4,基板搬出装置16,基板位置決め装置18および装
着装置20等を備えている。部品供給装置12は、本体
フレーム10によって一直線に沿って移動可能に支持さ
れた移動台30の上に多数の部品供給ユニット32が移
動台30の移動方向において互に隣接する状態で配列さ
れたものであり、各部品供給ユニット32は1種類ずつ
のテーピング電子部品を保持していて、移動台30の移
動によって装着装置20に正対する位置へ移動させら
れ、1個ずつの電子部品を供給するものであるが、よく
知られたものであるため詳細な説明は省略する。
【0009】電子部品が取り付けられるプリント基板は
基板搬入装置14により搬入され、図示しないローディ
ング装置によって基板位置決め装置18に取り付けられ
る。本実施例においては、プリント基板が基材であり、
基板位置決め装置18が基材位置決め装置なのである。
【0010】基板位置決め装置18は基板支持台36を
備え、その基板支持台36は前記移動台30の移動方向
に平行なX軸方向とそれに直角なY軸方向とに移動可能
なXYテーブル上に設置されており、プリント基板を正
確な位置に支持してXY平面上の任意の位置に位置決め
する。そして、その位置決めされたプリント基板に装着
装置20が部品供給装置12から受け取った電子部品を
順次装着し、全部品の装着が終了したプリント基板は図
示しないアンローディング装置によって取り外され、基
板搬出装置16により搬出される。これらの動作は制御
装置22によって制御される。制御装置22はコンピュ
ータを主体とするものであり、コンピュータのメモリに
記憶されているプログラムと磁気ディスク,磁気テープ
等によって外部から与えられる情報とに基づいて各装置
の制御を行うものであり、この制御装置22に付属して
操作盤40と、その操作盤40の操作指示,入力された
データ,各装置の作動状況等を表示するディスプレイ4
2と、部品保持ヘッドたる吸着ヘッド(後述)に保持さ
れた電子部品の姿勢を作業者がモニタするためのモニタ
テレビ44とが設けられている。これら基板搬入装置1
4,基板搬出装置16,基板位置決め装置18,制御装
置22,操作盤40,ディスプレイ42,モニタテレビ
44等はよく知られたものであるため詳細な説明は省略
し、以下、装着装置20について説明する。
【0011】図2から明らかなように、装着装置20は
本体フレーム10によって垂直な軸線のまわりに回転可
能に保持された回転軸50を備えている。この回転軸5
0の上端部には回転板52が固定され、この回転板52
の外周部には等角度間隔で12個のカムフォロワ54が
取り付けられており、これらカムフォロワ54が水平軸
線まわりに回転するカム56と係合するようにされてい
る。これによりカム56が1回転する毎に回転板52お
よび回転軸50が30度ずつ間欠的に回転させられるこ
ととなる。
【0012】回転軸50の下端部にはヘッド保持体58
が固定されており、このヘッド保持体58に12組の吸
着ヘッドユニット60が等角度間隔に取り付けられてい
る。これら吸着ヘッドユニット60はすべて図3ないし
図5に示す構造を有するものである。図3から明らかな
ように、ヘッド保持体58の外周部には2本ずつ対にな
ったロッド62が垂直な姿勢でかつ軸方向に移動可能に
取り付けられており、それらの両端が連結部材63およ
び64により互に連結されている。上方の連結部材63
にはカムフォロワ65が取り付けられ、このカムフォロ
ワ65が図2に示されているカム66に係合させられて
いる。カム66は本体フレーム10に固定されており、
外周面に水平面に対して傾斜して形成された環状のカム
溝67を備えているため、ヘッド保持体58の回転につ
れてロッド62が昇降させられる。
【0013】また、下方の連結部材64には軸部材68
によってアーム69が垂直な軸線のまわりに回動可能に
取り付けられており、図4から明らかなようにこのアー
ム69には吸着ヘッド70が2個取り付けられている。
このアーム69の吸着ヘッド70が取り付けられた側と
は反対側の端部に2個の位置決めブッシュ72が取り付
けられている。これら2個ずつの吸着ヘッド70と位置
決めブッシュ72とは、それぞれアーム69の回動中心
線を中心とする1個ずつの円弧上に設けられるととも
に、それぞれの中心線とアーム69の回転中心線とを結
ぶ直線の成す角度が互に等しくなるように配設されてい
る。さらに、図5から明らかなように、前記連結部材6
4には位置決めピン74が上下方向に摺動可能に嵌合さ
れ、スプリング76によって下方に付勢されている。位
置決めブッシュ72の上端にはテーパ穴部が形成され、
位置決めピン74の下端にはテーパ部が形成されてお
り、これらがスプリング76の付勢力により互に係合さ
せられることによってアーム69の回動が防止され、2
個の吸着ヘッド70のうち目的とする電子部品に適した
ものが択一的に作用位置に固定されるようになってい
る。これら位置決めピン74と位置決めブッシュ72と
の係合は、位置決めピン74に固定された操作部材78
が図示を省略する操作装置によりスプリング76の付勢
力に抗して持ち上げられることにより解除され、その状
態で図示しないアーム回動装置によりアーム69が回動
させられて別の吸着ヘッド70が作用位置に固定され
る。
【0014】各吸着ヘッド70は、図5に最も明瞭に示
されているように、金属製の筒部材80の両端にガラス
または合成樹脂製の透明板82,84が固定されて成る
ヘッド本体部86を備えている。このヘッド本体部86
の内部には実質的に気密な空間が形成されており、下方
の透明板84にこの空間に連通する上下方向の貫通孔が
形成され、この貫通孔に吸着管88が圧入されている。
ヘッド本体部86は外筒90に相対回転不能かつ軸方向
に摺動可能に嵌合されるとともに、常にはスプリング9
2によってストッパ94に当接する下降端位置に保持さ
れる。外筒90は前記アーム69に上下方向に形成され
た貫通孔に回転可能かつ軸方向に摺動可能に嵌合されて
おり、常にはスプリング96によりフランジ98がアー
ム69に当接する上昇端位置に保たれ、また、外筒90
の上端には、吸着ヘッド70の中心線、すなわち吸着管
88の中心線を中心とする円筒面状の内周摩擦面100
を備えた被駆動回転体102が螺合により固定されてお
り、この被駆動回転体102と上記スプリング96とは
カバー104により覆われている。
【0015】上記アーム69には吸着ヘッド70、詳細
には外筒90およびヘッド本体部86の回転を防止する
ブレーキ装置110が設けられている。ブレーキ装置1
10は摩擦部材112,レバー114,スプリング11
6等を備えている。レバー114はアーム69にピン1
17により中間部を回動可能に取り付けられており、一
方の端部に摩擦部材112が固定され、他方の端部とア
ーム69との間にスプリング116が装着されている。
摩擦部材112はアーム69に形成された貫通孔に嵌入
し、その先端部がスプリング116の付勢力によって外
筒90の外周面に押し付けられ、吸着ヘッド70の回転
を防止するようにされている。
【0016】前記吸着管88は、ヘッド本体部86内に
形成された空間,アーム69および軸部材68に形成さ
れた通路118および120を経て、前記ヘッド保持体
58および回転軸50に形成された通路122および1
24に連通させられ、さらに、継手126を経てポート
128において図示しないバキューム装置に接続されて
いる。通路120と122との接続部には切換弁130
が設けられ、これが図示しない弁操作装置によって切り
換えられることにより吸着管88がバキューム装置と大
気とに択一的に連通させられるようになっている。
【0017】各吸着ヘッド70は、ヘッド保持体58の
間欠的な回転に伴って図6に示すAないしLの12の位
置で停止させられる。そして、位置Aにおいて部品供給
装置12から電子部品を受け取り、それを位置Gにおい
てプリント基板に装着する。位置Aが部品受取位置、位
置Gが部品装着位置となっているのである。また、位置
Cと位置Eとにはそれぞれ姿勢検出装置140とヘッド
回転装置142とが設けられて位置Cが姿勢検出位置、
位置Eが姿勢変更位置とされている。さらに、位置Dに
おいては、位置Cにおいて検出された電子部品が予定の
ものと異なる場合に切換弁130が切り換えられて誤っ
た電子部品が吸着ヘッド70から解放されるようになっ
ている。切換弁130と、電子部品が予定のものと異な
る場合に切換弁130を切り換える手段とが部品解放手
段を構成しているのである。
【0018】姿勢検出装置140は、図7から明らかな
ように、本体フレーム10に固定の補助フレーム144
に組み付けられた照明装置としての投光器146,導光
装置としてのプリズム装置148および撮像装置150
を備えている。投光器146はブラケット152によっ
て補助フレーム144に固定され、姿勢検出位置Cに停
止した吸着ヘッド70の真上に位置するようにされてい
る。投光器146は電気エネルギを光に変える機能を有
するものであり、投光器146から投光された光は吸着
ヘッド70をそれの中心線に平行に垂直下向きに透過し
た後、プリズム装置148の2個のプリズム154によ
って90度ずつ向きを変えられ、垂直上向きの光となっ
て撮像装置150に入光する。撮像装置150はレンズ
156を備え、このレンズ156によって図示しない固
体撮像素子上に結ばれる電子部品Wの投影像を二値化信
号に変換するものである。撮像装置150はブラケット
160によって垂直下向きに補助フレーム144に取り
付けられているが、ブラケット160の高さが調節ねじ
162により調節されることによって焦点距離の調節が
可能とされている。なお、164は撮像装置150のパ
ワーユニットである。
【0019】前記ヘッド回転装置142は、図8に示す
ように、補助フレーム170に固定のガイドブッシュ1
72により回転可能かつ軸方向に摺動可能に保持された
駆動回転体174を備えている。駆動回転体174はギ
ヤ176を備え、このギヤ176がギヤ178およびタ
イミングベルト180を介して図9に示すサーボモータ
182に連結されている。したがって、駆動回転体17
4はサーボモータ182によって任意の角度回転させら
れることとなる。
【0020】駆動回転体174は図10に示すように中
空軸状の部材であるが、その下端部の外周面に幅広の円
環溝184が形成されており、これにゴム製の摩擦リン
グ186が嵌められている。また、円環溝184の底壁
にはそれを半径方向に貫通する複数個の貫通孔が形成さ
れ、各貫通孔に1個ずつのボール188が移動可能に収
容されている。そして、駆動回転体174内には下端に
テーパ部190を備えた棒状の拡張部材192が摺動可
能に挿通されており、拡張部材192に固定のピン19
4と駆動回転体174に形成された長穴196との係合
によって拡張部材192と駆動回転体174との相対回
転が防止されるとともに両者の軸方向の相対移動限度が
規定されている。
【0021】駆動回転体174の上端部にはストッパリ
ング200が固定され、これがガイドブッシュ172の
上端面に当接することにより駆動回転体174の下降端
位置を規定するようにされている。また、拡張部材19
2の上端近傍にはナット202が固定されており、この
ナット202と駆動回転体174の上端面との間にスプ
リング203が装着されて、拡張部材192を駆動回転
体174に対して上向きに付勢している。拡張部材19
2の上端にはテーパ部204が形成され、これに昇降部
材206がベアリング208を介して係合させられてい
る。昇降部材206にはまた係合部材210が取り付け
られ、これが上記ナット202に係合して拡張部材19
2を昇降部材206とともに昇降させるようになってい
る。
【0022】昇降部材206は、図8から明らかなよう
に、2本のロッド212およびガイドブロック214を
介して補助フレーム170によって昇降可能に保持され
るとともに、連結ロッド216により図示しない昇降駆
動用のカム装置に連結されている。なお、昇降部材20
6,ロッド212,ガイドブロック214および連結ロ
ッド216は、理解を容易にするために図8においては
駆動回転体174の軸線のまわりに一定角度回動させた
状態で示されている。
【0023】ヘッド回転装置142は吸着ヘッド70が
位置Eに停止した状態で駆動回転体174が吸着ヘッド
70と同心となる位置に設けられており、昇降部材20
6が下降させられるとき、まず昇降部材206と駆動回
転体174とが一体的に下降して駆動回転体174の下
端部、すなわち摩擦リング186が装着された部分が吸
着ヘッド70の図5に示されている被駆動回転体102
内へ嵌入する。そして、ストッパリング200がガイド
ブッシュ172の上端面に当接して駆動回転体174の
下降が停止した後は、その駆動回転体174に対して拡
張部材192がスプリング203の付勢力に抗して相対
的に下降し、テーパ部190のくさび作用によってボー
ル188を半径方向外側へ押し出し、摩擦リング186
を部分的に膨出させて被駆動回転体102の内周摩擦面
100に摩擦係合させる。すなわち、テーパ部190を
備えた拡張部材192とボール188とが摩擦リング1
86の拡張機構を構成しているのである。
【0024】図8から明らかなように、補助フレーム1
70にはブレーキ装置110を解除するブレーキ解除装
置218の解除レバー220が取り付けられている。解
除レバー220の一方のアームは連結ロッド222によ
ってカム装置に連結されており、他方のアームには作用
部材224が取り付けられている。連結ロッド222は
カム装置により前記連結ロッド216と関連して昇降さ
せられるようにされており、それによって駆動回転体1
74が下降して摩擦リング186が被駆動回転体102
の内周摩擦面100に押し付けられた後、作用部材22
4がレバー114に作用してブレーキ装置110を解除
し、また、吸着ヘッド70が所定の角度回転させられた
後、駆動回転体174の被駆動回転体102からの離脱
に先立ってブレーキ装置110を作用状態に復帰させる
ようになっている。
【0025】次に本電子部品装着システム全体の作動を
説明する。図6における位置A(部品受取位置)に停止
した吸着ヘッド70が部品供給装置12から部品を受け
取っている間に、位置C(姿勢検出位置)に停止した吸
着ヘッド70においては電子部品Wの吸着ヘッド70の
軸線のまわりの回転姿勢が検出され、位置E(姿勢変更
位置)においてはヘッド回転装置142によって吸着ヘ
ッド70が回転させられ、電子部品Wの吸着ヘッド軸線
まわりの回転姿勢が変更され、さらに、位置G(装着位
置)においてはプリント基板への電子部品Wの装着が行
われる。これら各位置における作動はそれぞれ異なる吸
着ヘッド70に対して並行して行われるのであるが、以
下、1個の吸着ヘッド70に着目して各位置における作
動を詳細に説明する。
【0026】位置Aに吸着ヘッド70が停止した状態に
おいては、部品供給装置12の多数の部品供給ユニット
32のうち選ばれたものが吸着ヘッド70の真下に位置
決めされるとともに、その部品供給ユニット32に保持
された電子部品保持テープからカバーテープが剥がされ
て電子部品Wの取出しが可能な状態となっている。した
がって、図5において図示しないヘッド押下装置が被駆
動回転体102に当接してこれをスプリング96の付勢
力に抗して押し下げれば、ヘッド本体部86および吸着
管88もそれに伴って下降し、吸着管88の下端面が電
子部品Wの上面に当接する。被駆動回転体102および
外筒90はそれ以後も押し下げられるのであるが、ヘッ
ド本体部86および吸着管88はスプリング92の圧縮
によって停止状態を保つことを許容される。この状態に
おいては吸着管88はバキューム装置に連通させられて
いるため電子部品Wが吸着管88に吸着され、ヘッド押
下装置の作用が解除されて吸着ヘッド70が上昇すれば
電子部品Wもそれに伴って上昇し、装着装置20による
部品供給装置12からの電子部品Wの受取りが終了す
る。
【0027】このように電子部品Wを受け取った吸着ヘ
ッド70が位置Cに停止させられれば、吸着ヘッド70
は図7に示すように投光器146とプリズム装置148
との間に位置させられる。したがって、投光器146か
ら投光された光により撮像装置150の固体撮像素子面
に電子部品Wの投影像が結ばれる。撮像装置150はこ
の投影像を二値化信号に変換し、制御装置22に出力す
る。制御装置22はその二値化信号と制御装置22自身
のメモリに予め記憶させられている正規の電子部品Wの
位置を示す二値化信号とを比較し、電子部品Wの正規の
位置に対する姿勢誤差Δθを演算する。
【0028】以上のように姿勢検出が行われた後、吸着
ヘッド70が位置Eに停止すれば、その吸着ヘッド70
は図8に示すようにヘッド回転装置142の駆動回転体
174の真下に位置することとなる。したがって、カム
装置により昇降部材206が下降させられれば、駆動回
転体174の下端部が図5に示す被駆動回転体102の
内側へ嵌入する。この状態から更に昇降部材206が下
降させられれば、図10において拡張部材192が被駆
動回転体102に対して相対的に下降させられ、ボール
188を介して摩擦リング186を拡張し、これを被駆
動回転体102の内周摩擦面100に押し付ける。続い
てブレーキ解除装置218が作動してブレーキ装置11
0を解除するため、吸着ヘッド70は回転可能な状態と
なり、その状態でサーボモータ182が作動させられて
吸着ヘッド70が回転させられる。サーボモータ182
は前述のように制御装置22によって求められた姿勢誤
差Δθに対応する角度だけ回転させられ、それに伴って
吸着ヘッド70およびそれに保持されている電子部品W
が姿勢誤差Δθを打ち消すに必要な角度だけ回転させら
れる。その後、ブレーキ装置110が再び作用状態とさ
れ、昇降部材206が上昇させられて駆動回転体174
が被駆動回転体102から離脱させられ、電子部品Wの
姿勢変更が終了する。
【0029】以上のようにして姿勢誤差が除かれた後、
吸着ヘッド70が位置Gに停止する時期には、プリント
基板位置決め装置18によってプリント基板が所定の位
置に位置決めされている。したがって、図示しないヘッ
ド押下装置により吸着ヘッド70が押し下げられれば、
吸着管88に保持された電子部品Wがプリント基板の所
定の位置に押し付けられ、接着等によって固定される。
その状態で切換弁130が切り換えられて吸着管88が
大気に連通させられることにより電子部品Wが吸着ヘッ
ド70から解放され、その後、吸着ヘッド70が上昇す
れば電子部品Wのプリント基板に対する装着が完了す
る。
【0030】以上の説明から明らかなように、本電子部
品装着システムにおいては、吸着ヘッド70による電子
部品Wの受取,姿勢検出,姿勢変更およびプリント基板
への装着が複数の位置において並行して行われるため、
サイクルタイムが短縮され、電子部品装着作業の能率が
向上する。また、姿勢検出装置140およびヘッド回転
装置142が24個の吸着ヘッド70に対して一つずつ
で済むため装置の構造が簡単となり、製造コストの低減
効果が得られる。また、ヘッド回転装置142はヘッド
保持体58から分離されて定位置に設けられているため
ヘッド保持体58の慣性モーメントが小さくなり、これ
の間欠回転に伴う振動,騒音が減少し、ヘッド保持体5
8を高速で回転させることが可能となる。
【0031】また、ヘッド保持体58の12箇所に設け
られている各アーム69に2個ずつの吸着ヘッド70が
取り付けられ、対象とする電子部品Wの形状寸法に適し
た吸着ヘッド70を選択することができ、汎用性の高い
装置となっている。さらに、撮像装置150の固体撮像
素子面に結ばれる像は電子部品Wの投影像であるため、
反射光による電子部品Wの像のように電子部品Wの表面
粗さや色等の影響を受けることがなく、電子部品Wの姿
勢を正確に検出することができる。
【0032】なお、以上詳記した実施例においては吸着
ヘッドがバキュームにより電子部品を吸着する吸着ヘッ
ド70であり、ヘッド本体部86の吸着管88周辺部は
透明体で形成されているため、電子部品Wの全周にわた
って投影像を得ることができる利点があるのであるが、
吸着ヘッドはこれに限られるものではなく、電子部品W
の姿勢を検出し得る状態で電子部品Wを保持し得る吸着
ヘッドであれば採用が可能である。
【0033】また、前記実施例においては理解を容易に
するために姿勢変更位置においては電子部品の姿勢誤差
のみが補正されるものとしたが、電子部品を部品供給装
置から受け取った姿勢とは異なる姿勢でプリント基板に
装着する必要がある場合には、この位置においてそれに
必要な角度だけ電子部品を回転させることも可能であ
り、このようにすれば基板位置決め装置18にプリント
基板を回転させる機能を持たせることなく電子部品を任
意の姿勢で装着することが可能となる。また、前記実施
例においては姿勢検出位置において電子部品の回転姿勢
の誤差のみが検出されるようになっていたが、電子部品
Wの中心線と吸着ヘッド70の中心線とのずれをも検出
し、それに基づいて基板位置決め装置18を作動させれ
ば、電子部品の装着姿勢のみならず絶対的な装着位置の
精度をも向上させることができる。その他、いちいち例
示することはしないが、本発明は当業者の知識に基づい
て種々の変形,改良を施した態様で実施し得るものであ
ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電子部品装着システム
の全体を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1に示した電子部品装着システムの装着装置
の主要部を示す正面断面図である。
【図3】図2におけるIII − III断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV断面図である。
【図5】図4におけるV−V断面図である。
【図6】図2に示した装着装置主要部とそれに付属した
姿勢検出装置およびヘッド回転装置の相対位置関係を示
す説明図であり、図7および図8におけるVI−VI断面図
である。
【図7】図6に示した姿勢検出装置の正面図である。
【図8】ブレーキ解除装置および図6に示したヘッド回
転装置の正面図である。
【図9】図8に示したブレーキ解除装置およびヘッド回
転装置の底面図である。
【図10】図8におけるX−X断面図である。
【符号の説明】
10 本体フレーム 12 部品供給装置 14 基板搬入装置 16 基板搬出装置 18 基板位置決め装置 20 装着装置 22 制御装置 52 回転板 58 ヘッド保持体 70 吸着ヘッド 82,84 透明板 86 ヘッド本体部 88 吸着管 90 外筒 100 内周摩擦面 102 被駆動回転体 110 ブレーキ装置 140 姿勢検出装置 142 ヘッド回転装置 146 投光器 148 プリズム装置 150 撮像装置 174 駆動回転体 176,178 ギヤ 180 タイミングベルト 182 サーボモータ 186 摩擦リング 188 ボール 192 拡張部材 218 ブレーキ解除装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−164310(JP,A) 特開 昭59−46179(JP,A) 特開 昭59−163898(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直軸線のまわりに一定角度ずつ間欠的
    に回転するヘッド保持体にその間欠回転角度と同じ角度
    間隔で垂直軸線のまわりに回転可能に複数の吸着ヘッド
    が取り付けられ、それら複数の吸着ヘッドの停止位置の
    一つである部品受取位置において各吸着ヘッドが下端部
    において部品供給装置から電子部品を受け取り、別の停
    止位置である部品装着位置において基材位置決め装置に
    より位置決めされているプリント基板等基材に電子部品
    を装着する電子部品装着システムにおいて、 前記部品受取位置から前記部品装着位置までの前記吸着
    ヘッドの移動経路中に存在する複数の停止位置の一つに
    前記吸着ヘッドに吸着保持されている電子部品の当該
    着ヘッドの軸線のまわりにおける回転姿勢を撮像により
    検出する姿勢検出装置を設けてその停止位置を姿勢検出
    位置とし、かつ、その姿勢検出位置を過ぎた吸着ヘッド
    が前記部品装着位置まで移動する間にその吸着ヘッド
    姿勢検出装置により得られた電子部品の姿勢情報に基づ
    いて決まる角度だけ回転させるヘッド回転装置を設けた
    ことを特徴とする電子部品の姿勢変更が可能な電子部品
    装着システム。
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