JP2541335B2 - スクロ―ル型流体装置 - Google Patents
スクロ―ル型流体装置Info
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- JP2541335B2 JP2541335B2 JP2059559A JP5955990A JP2541335B2 JP 2541335 B2 JP2541335 B2 JP 2541335B2 JP 2059559 A JP2059559 A JP 2059559A JP 5955990 A JP5955990 A JP 5955990A JP 2541335 B2 JP2541335 B2 JP 2541335B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/023—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧縮機などに用いられる両系回転式のスク
ロール型流体装置に関し、特に、両スクロールのバラン
ス機構に係るものである。
ロール型流体装置に関し、特に、両スクロールのバラン
ス機構に係るものである。
(従来の技術) 一般に、この種の両系回転式のスクロール型流体装置
は、実開昭64−15790号公報に開示されているように、
各々鏡板の前面に渦巻状のラップが立設されると共に、
背面に駆動軸及び従動軸が連結されて成る駆動スクロー
ルと従動スクロールとが互いに各ラップを噛合して密閉
ケーシング内に並設収納され、上記駆動軸および従動軸
はそれぞれ鏡板背面側に設けられたフレームに回転自在
に嵌合されて各スクロールがフレームに支持されると共
に、該駆動軸及び従動軸の軸心が所定間隔を存するよう
に両スクロールが配設されて構成されている。
は、実開昭64−15790号公報に開示されているように、
各々鏡板の前面に渦巻状のラップが立設されると共に、
背面に駆動軸及び従動軸が連結されて成る駆動スクロー
ルと従動スクロールとが互いに各ラップを噛合して密閉
ケーシング内に並設収納され、上記駆動軸および従動軸
はそれぞれ鏡板背面側に設けられたフレームに回転自在
に嵌合されて各スクロールがフレームに支持されると共
に、該駆動軸及び従動軸の軸心が所定間隔を存するよう
に両スクロールが配設されて構成されている。
そして、上記駆動スクロールを回転すると、該回転に
伴って従動スクロールが同期して回転する一方、上記鏡
板間には両ラップによって作用室が形成され、該作用室
が中心方向に移動しつつ収縮して流体を圧縮している。
伴って従動スクロールが同期して回転する一方、上記鏡
板間には両ラップによって作用室が形成され、該作用室
が中心方向に移動しつつ収縮して流体を圧縮している。
(発明が解決しようとする課題) 上述したスクロール型流体装置において、各スクロー
ルは駆動軸又は従動軸の軸心を中心に回転する一方、各
ラップの重心は回転中心より離れた点に位置しているの
で、回転時に遠心力が軸受に作用することになる。そこ
で、ラップの最外周部における約半周分に切欠き等を形
成して薄肉にし、回転時のバランスを保つようにしてい
る。
ルは駆動軸又は従動軸の軸心を中心に回転する一方、各
ラップの重心は回転中心より離れた点に位置しているの
で、回転時に遠心力が軸受に作用することになる。そこ
で、ラップの最外周部における約半周分に切欠き等を形
成して薄肉にし、回転時のバランスを保つようにしてい
る。
しかしながら、これではラップの強度が低下するとい
う問題があり、特に、ラップの最外周部は遠心力が最も
大きく、破損し易くなるという問題があった。
う問題があり、特に、ラップの最外周部は遠心力が最も
大きく、破損し易くなるという問題があった。
また、特開昭64−24191号公報に開示されるように、
鏡板の外周縁にバランスウェイトを設けているものがあ
る。しかしながら、これでは、バランスウェイトを設け
ているため、部品点数が多くなり、コストアップになる
と共に、上記バランスウェイトが遠心方向に突出してい
るため、外径寸法が大きくなり、装置全体が大型化する
という問題があった。
鏡板の外周縁にバランスウェイトを設けているものがあ
る。しかしながら、これでは、バランスウェイトを設け
ているため、部品点数が多くなり、コストアップになる
と共に、上記バランスウェイトが遠心方向に突出してい
るため、外径寸法が大きくなり、装置全体が大型化する
という問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもので、ラップ
の強度を低下させることなく且つ大型化することなく回
転時のバランスを保てるようにしたものである。
の強度を低下させることなく且つ大型化することなく回
転時のバランスを保てるようにしたものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明が講じた手段は、
スラスト軸又は連結手段等を用いて回転時のバランスを
保つようにしたものである。
スラスト軸又は連結手段等を用いて回転時のバランスを
保つようにしたものである。
具体的に、第1図及び第2図に示すように、請求項1
に係る発明が講じた手段は、先ず、鏡板(31)の前面に
渦巻状のラップ(32)が立設され且つ背面に駆動軸(3
3)が連結されて成る駆動側のスクロール(3)と、鏡
板(41)の前面に渦巻状のラップ(42)が立設され且つ
背面に従動軸(43)が連結されて成る従動側のスクロー
ル(4)とが各ラップ(32,42)を噛合して並設されて
いるスクロール型流体装置を前提としている。
に係る発明が講じた手段は、先ず、鏡板(31)の前面に
渦巻状のラップ(32)が立設され且つ背面に駆動軸(3
3)が連結されて成る駆動側のスクロール(3)と、鏡
板(41)の前面に渦巻状のラップ(42)が立設され且つ
背面に従動軸(43)が連結されて成る従動側のスクロー
ル(4)とが各ラップ(32,42)を噛合して並設されて
いるスクロール型流体装置を前提としている。
そして、上記両スクロール(3,4)における鏡板(31,
41)の外周縁に前方に向って立設された複数のピン(7
1,72)が互いに係合し、駆動側のスクロール(3)の回
転に伴って従動側のスクロール(4)を同期して回転さ
せる連結手段(7)が設けられる一方、上記一方のスク
ロール(3)における鏡板(31)の背面側に配置され、
且つ他方のスクロール(4)に形成された連結手段
(7)のピン(72)に固着されたスラスト軸受(8)が
設けられている。
41)の外周縁に前方に向って立設された複数のピン(7
1,72)が互いに係合し、駆動側のスクロール(3)の回
転に伴って従動側のスクロール(4)を同期して回転さ
せる連結手段(7)が設けられる一方、上記一方のスク
ロール(3)における鏡板(31)の背面側に配置され、
且つ他方のスクロール(4)に形成された連結手段
(7)のピン(72)に固着されたスラスト軸受(8)が
設けられている。
更に、該スラスト軸受(8)が固着されたスクロール
(4)の鏡板(41)とスラスト軸受(8)又は連結手段
(7)とには、該スクロール(4)の回転時における遠
心力のバランスを保つと共に、ラップ重心に対する遠心
力のモーメントのバランスを保つバランス手段(9a)が
形成されている。
(4)の鏡板(41)とスラスト軸受(8)又は連結手段
(7)とには、該スクロール(4)の回転時における遠
心力のバランスを保つと共に、ラップ重心に対する遠心
力のモーメントのバランスを保つバランス手段(9a)が
形成されている。
加えて、上記スラスト軸受(8)が鏡板(31)の背面
側に位置するスクロール(3)に立設されたピン(71)
には、該スクロール(3)の回転時における遠心力のバ
ランスを保つと共に、ラップ重心に対する遠心力のモー
メントのバランスを保つバランス手段(9b)が形成され
ている。
側に位置するスクロール(3)に立設されたピン(71)
には、該スクロール(3)の回転時における遠心力のバ
ランスを保つと共に、ラップ重心に対する遠心力のモー
メントのバランスを保つバランス手段(9b)が形成され
ている。
また、請求項2に係る発明が講じた手段は、上記請求
項1の発明において、バランス手段(9a,9b)が、バラ
ンス穴(91,92,93)によって構成されたものである。
項1の発明において、バランス手段(9a,9b)が、バラ
ンス穴(91,92,93)によって構成されたものである。
また、請求項3に係る発明が講じた手段は、上記請求
項1又は2の発明において、駆動軸(33)に連結された
駆動モータ(12)と、該駆動モータ(12)のロータ(12
a)に設けられていて、該ロータ(12a)と別部材又は一
体に構成されて駆動側のスクロール(3)の回転時のバ
ランスを保つバランスウェイ(94)を備えた構成として
いる。
項1又は2の発明において、駆動軸(33)に連結された
駆動モータ(12)と、該駆動モータ(12)のロータ(12
a)に設けられていて、該ロータ(12a)と別部材又は一
体に構成されて駆動側のスクロール(3)の回転時のバ
ランスを保つバランスウェイ(94)を備えた構成として
いる。
(作用) 上記構成により、請求項1に係る発明では、駆動軸
(33)を回転すると、駆動側のスクロール(3)が回転
して、該駆動側のスクロール(3)の回転力が連結手段
(7)介して従動側のスクロール(4)に伝達される。
具体的に、請求項5に係る発明では、駆動側のスクロー
ル(3)の回転により駆動側のピン(71,71,…)が回転
し、該ピン(71,71,…)が従動側のピン(72,72,…)に
係合して従動側のスクロール(4)に回転力が伝達され
る。そして、上記駆動側のスクロール(3)の回転力に
従って従動側のスクロール(4)が同期して回転するこ
とになる。
(33)を回転すると、駆動側のスクロール(3)が回転
して、該駆動側のスクロール(3)の回転力が連結手段
(7)介して従動側のスクロール(4)に伝達される。
具体的に、請求項5に係る発明では、駆動側のスクロー
ル(3)の回転により駆動側のピン(71,71,…)が回転
し、該ピン(71,71,…)が従動側のピン(72,72,…)に
係合して従動側のスクロール(4)に回転力が伝達され
る。そして、上記駆動側のスクロール(3)の回転力に
従って従動側のスクロール(4)が同期して回転するこ
とになる。
この両スクロール(3,4)の回転により両ラップ(32,
42)間に作用室(13)が形成されると共に、該作用室
(13)が、例えば、中心に向って移動しつつ収縮し、流
体を圧縮する。
42)間に作用室(13)が形成されると共に、該作用室
(13)が、例えば、中心に向って移動しつつ収縮し、流
体を圧縮する。
この両スクロール(3,4)の回転時において、ラップ
(32,42)に遠心力が生ずることになるが、スラスト部
材(8)及び連結手段(7)などに形成されたバランス
手段(9a,9b)、具体的に、請求項2に係る発明ではバ
ランス穴(91〜93)によって該スラスト軸受(8)又は
連結手段(7)に所定の遠心力が生じ、該遠心力がラッ
プ(32,42)の遠心力を相殺し、両スクロール(3,4)は
バランスを保つことになる。
(32,42)に遠心力が生ずることになるが、スラスト部
材(8)及び連結手段(7)などに形成されたバランス
手段(9a,9b)、具体的に、請求項2に係る発明ではバ
ランス穴(91〜93)によって該スラスト軸受(8)又は
連結手段(7)に所定の遠心力が生じ、該遠心力がラッ
プ(32,42)の遠心力を相殺し、両スクロール(3,4)は
バランスを保つことになる。
また、請求項3に係る発明では、駆動側のスクロール
(3)の回転時に駆動モータ(12)の回転に伴ってバラ
ンスウェイ(94)が回転して、ラップ(32)遠心力をよ
り確実に相殺し、該駆動スクロール(3)を正確にバラ
ンスさせる。
(3)の回転時に駆動モータ(12)の回転に伴ってバラ
ンスウェイ(94)が回転して、ラップ(32)遠心力をよ
り確実に相殺し、該駆動スクロール(3)を正確にバラ
ンスさせる。
(発明の効果) 従って、請求項1及び2に係る発明によれば、スラス
ト軸受(8)、連結手段(7)及び鏡板(41)等のバラ
ンス手段(9a,9b)を設けたゝめに、両スクロール(3,
4)の回転時におけるバランスを正確に保つことができ
るので、軸受に遠心力が作用することがなく、振動等を
防止することができる。
ト軸受(8)、連結手段(7)及び鏡板(41)等のバラ
ンス手段(9a,9b)を設けたゝめに、両スクロール(3,
4)の回転時におけるバランスを正確に保つことができ
るので、軸受に遠心力が作用することがなく、振動等を
防止することができる。
更に、従来のようにラップ(32,42)を薄肉としない
ので、ラップ(32,42)の強度を低下させることがな
く、高速回転を行うことができる。更に、上記スラスト
軸受(8)等を利用するので、部品点数が増加すること
がなく、コストアップを防止することができると共に、
従来のようなバランスウェイトがなく、装置全体の小型
化を図ることができる。
ので、ラップ(32,42)の強度を低下させることがな
く、高速回転を行うことができる。更に、上記スラスト
軸受(8)等を利用するので、部品点数が増加すること
がなく、コストアップを防止することができると共に、
従来のようなバランスウェイトがなく、装置全体の小型
化を図ることができる。
また、連結手段(7)をピン(71,72)で形成したの
で、該連結手段(7)にバランス手段(9a,9b)を容易
に形成することができる。
で、該連結手段(7)にバランス手段(9a,9b)を容易
に形成することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、駆動モータ(1
2)にバランスウェイト(94)を設けたので、駆動側の
スクロール(3)のバランスをより正確に保つことがで
きる。
2)にバランスウェイト(94)を設けたので、駆動側の
スクロール(3)のバランスをより正確に保つことがで
きる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第1図に示すように、(1)は両系回転式のスクロー
ル型流体装置であって、冷凍装置における圧縮機に用い
られ、冷媒ガスを圧縮して吐出するものである。
ル型流体装置であって、冷凍装置における圧縮機に用い
られ、冷媒ガスを圧縮して吐出するものである。
該スクロール型流体装置(1)は密閉ケーシング
(2)内にスクロール機構(11)が収納されると共に、
駆動モータ(12)が収納されて成り、該スクロール機構
(11)は駆動側のスクロールである駆動スクロール
(3)と従動側のスクロールである従動スクロール
(4)とがそれぞれフレーム(5,6)に支持されて構成
されている。該両フレーム(5,6)は略円盤状に形成さ
れ、それぞれ上記各スクロール(3,4)の背面側に位置
するように所定間隔を存して平行に設けられている。更
に、該駆動側フレーム(5)は外周縁に形成されたフラ
ンジ(5a)にて、従動側フレーム(6)は外周面にてそ
れぞれ上記ケーシング(2)に固定されている。そし
て、該両フレーム(5,6)の中央部には上記各スクロー
ル(3,4)を回転自在に支持する軸孔(51,61)が上下方
向に穿設されており、該両軸孔(51,61)は軸心が半径
方向に所定間隔を存するように形成されている。
(2)内にスクロール機構(11)が収納されると共に、
駆動モータ(12)が収納されて成り、該スクロール機構
(11)は駆動側のスクロールである駆動スクロール
(3)と従動側のスクロールである従動スクロール
(4)とがそれぞれフレーム(5,6)に支持されて構成
されている。該両フレーム(5,6)は略円盤状に形成さ
れ、それぞれ上記各スクロール(3,4)の背面側に位置
するように所定間隔を存して平行に設けられている。更
に、該駆動側フレーム(5)は外周縁に形成されたフラ
ンジ(5a)にて、従動側フレーム(6)は外周面にてそ
れぞれ上記ケーシング(2)に固定されている。そし
て、該両フレーム(5,6)の中央部には上記各スクロー
ル(3,4)を回転自在に支持する軸孔(51,61)が上下方
向に穿設されており、該両軸孔(51,61)は軸心が半径
方向に所定間隔を存するように形成されている。
上記両スクロール(3,4)は、円盤状に形成された鏡
板(31,41)の前面に渦巻状(インボリュート状)に形
成されたラップ(32,42)が立設されて構成され、該両
鏡板(31,41)を前面を互いに対面させて上記両フレー
ム(5,6)間に並設されると共に、上記各ラップ(32,4
2)が互いに噛合されている。更に、上記駆動スクロー
ル(3)の鏡板(31)の背面(下面)には駆動軸(33)
が、上記従動スクロール(4)の鏡板(41)の背面(上
面)には従動軸(43)がそれぞれ連結され、該駆動軸
(33)及び従動軸(43)がそれぞれ上記各フレーム(5,
6)の軸孔(51,61)にラジアル軸受(34,44)を介して
回転自在に嵌挿されている。そして、上記駆動軸(33)
は、ケーシング(2)内の底部にまで延長され、上記駆
動モータ(12)のロータ(12a)に嵌挿されている。更
に、該駆動モータ(12)のステータ(12b)は、上記駆
動側フレーム(5)の下部に形成された支持部材(52)
に取付けられており、該支持部材(52)の下端に形成さ
れた内向きフランジ(52a)には上記駆動軸(33)の下
部が嵌挿支持されている。
板(31,41)の前面に渦巻状(インボリュート状)に形
成されたラップ(32,42)が立設されて構成され、該両
鏡板(31,41)を前面を互いに対面させて上記両フレー
ム(5,6)間に並設されると共に、上記各ラップ(32,4
2)が互いに噛合されている。更に、上記駆動スクロー
ル(3)の鏡板(31)の背面(下面)には駆動軸(33)
が、上記従動スクロール(4)の鏡板(41)の背面(上
面)には従動軸(43)がそれぞれ連結され、該駆動軸
(33)及び従動軸(43)がそれぞれ上記各フレーム(5,
6)の軸孔(51,61)にラジアル軸受(34,44)を介して
回転自在に嵌挿されている。そして、上記駆動軸(33)
は、ケーシング(2)内の底部にまで延長され、上記駆
動モータ(12)のロータ(12a)に嵌挿されている。更
に、該駆動モータ(12)のステータ(12b)は、上記駆
動側フレーム(5)の下部に形成された支持部材(52)
に取付けられており、該支持部材(52)の下端に形成さ
れた内向きフランジ(52a)には上記駆動軸(33)の下
部が嵌挿支持されている。
また、上記駆動軸(33)と従動軸(43)とは、駆動軸
心(O1)と従動軸心(O2)とが半径方向に所定間隔を存
して互いに偏心して設けられており、上記駆動スクロー
ル(3)の回転に従って連結手段(7)を介して従動ス
クロール(4)が同期回転し、相対的に一方のスクロー
ル(3又は4)が他方のスクロール(4又は3)に対し
て公転のみ行うように構成されている。一方、上記各ラ
ップ(32,42)は、先端面が相対面する鏡板(31,41)に
接すると共に、内周側面及び外周側面が複数箇所で接触
し、この接触間が作用室(13)に形成され、該作用室
(13)が両スクロール(3,4)の中心に向って移動しつ
つ収縮するように構成されている。
心(O1)と従動軸心(O2)とが半径方向に所定間隔を存
して互いに偏心して設けられており、上記駆動スクロー
ル(3)の回転に従って連結手段(7)を介して従動ス
クロール(4)が同期回転し、相対的に一方のスクロー
ル(3又は4)が他方のスクロール(4又は3)に対し
て公転のみ行うように構成されている。一方、上記各ラ
ップ(32,42)は、先端面が相対面する鏡板(31,41)に
接すると共に、内周側面及び外周側面が複数箇所で接触
し、この接触間が作用室(13)に形成され、該作用室
(13)が両スクロール(3,4)の中心に向って移動しつ
つ収縮するように構成されている。
上記ケーシング(2)内は駆動側フレーム(5)によ
って該フレーム(5)の下方が低圧室(21)に、従動側
フレーム(6)によって該フレーム(6)上方が高圧室
(22)にそれぞれ区画形成されると共に、両フレーム
(5,6)間におけるラップ(32,42)の外側が吸込室(2
3)に形成されている。そして、上記ケーシング(2)
の側面には低圧室(21)に連通して吸入管(24)が、上
部には高圧室(22)に連通して吐出管(25)がそれぞれ
接続されている。
って該フレーム(5)の下方が低圧室(21)に、従動側
フレーム(6)によって該フレーム(6)上方が高圧室
(22)にそれぞれ区画形成されると共に、両フレーム
(5,6)間におけるラップ(32,42)の外側が吸込室(2
3)に形成されている。そして、上記ケーシング(2)
の側面には低圧室(21)に連通して吸入管(24)が、上
部には高圧室(22)に連通して吐出管(25)がそれぞれ
接続されている。
また、上記駆動側フレーム(5)におけるフランジ
(5a)の基部には、貫通路(53)が該フレーム(5)の
上下両面に亘って穿設され、該貫通路(53)によって低
圧室(21)と吸込室(22)とが連通されて低圧冷媒ガス
が吸込室(23)より作用室(13)に流入するように構成
されている。更に、上記従動スクロール(4)には中心
部に吐出通路(46)が鏡板(41)の前面から従動軸(4
3)の端面(上面)に亘って穿設され、上記作用室(1
3)より高圧冷媒ガスが高圧室(22)に流出するように
構成されている。更にまた、上記ケーシング(2)内の
底部は潤滑油の油溜め(26)に成っており、該油溜め
(26)には上記駆動軸(33)の下端部に設けられた給油
ポンプ(36)が浸漬され、図示しないが、該給油ポンプ
(36)より給油路を介して潤滑油が各軸受(34,44)等
に供給されている。
(5a)の基部には、貫通路(53)が該フレーム(5)の
上下両面に亘って穿設され、該貫通路(53)によって低
圧室(21)と吸込室(22)とが連通されて低圧冷媒ガス
が吸込室(23)より作用室(13)に流入するように構成
されている。更に、上記従動スクロール(4)には中心
部に吐出通路(46)が鏡板(41)の前面から従動軸(4
3)の端面(上面)に亘って穿設され、上記作用室(1
3)より高圧冷媒ガスが高圧室(22)に流出するように
構成されている。更にまた、上記ケーシング(2)内の
底部は潤滑油の油溜め(26)に成っており、該油溜め
(26)には上記駆動軸(33)の下端部に設けられた給油
ポンプ(36)が浸漬され、図示しないが、該給油ポンプ
(36)より給油路を介して潤滑油が各軸受(34,44)等
に供給されている。
一方、上記連結手段(7)は、第2図及び第3図に示
すように、駆動スクロール(3)における鏡板(31)の
外周縁に複数の駆動ピン(71,71,…)が、従動スクロー
ル(4)における鏡板(41)の外周縁に複数の従動ピン
(72,72,…)がそれぞれ形成されて構成されている。該
両ピン(71,72)はそれぞれ8つ宛等間隔に設けられ、
一方の鏡板(31,41)の前面から相対面する他方の鏡板
(41,31)に向って立設され、両ピン(71,72)が互いに
接触して係合するように構成されている。
すように、駆動スクロール(3)における鏡板(31)の
外周縁に複数の駆動ピン(71,71,…)が、従動スクロー
ル(4)における鏡板(41)の外周縁に複数の従動ピン
(72,72,…)がそれぞれ形成されて構成されている。該
両ピン(71,72)はそれぞれ8つ宛等間隔に設けられ、
一方の鏡板(31,41)の前面から相対面する他方の鏡板
(41,31)に向って立設され、両ピン(71,72)が互いに
接触して係合するように構成されている。
更に、上記駆動ピン(71)における正転方向(第2図
A参照)の側面は第1曲面(73)に、逆転方向(第2図
B参照)の側面は第2曲面(74)に形成される一方、上
記従動ピン(72)における逆転方向(第2図B参照)の
側面が第1曲面(75)に、正転方向(第2図A参照)の
側面が第2曲面(76)に形成されている。そして、上記
各駆動ピン(71,71,…)の間には各従動ピン(72,72,
…)が、逆に、各従動ピン(72,72,…)の間には各駆動
ピン(71,71,…)がそれぞれ位置し、該両ピン(71,7
2)の第1曲面(73,75)が互いに、また、第2曲面(7
4,76)が互いにそれぞれ対面して、互いに接触可能に形
成されている。
A参照)の側面は第1曲面(73)に、逆転方向(第2図
B参照)の側面は第2曲面(74)に形成される一方、上
記従動ピン(72)における逆転方向(第2図B参照)の
側面が第1曲面(75)に、正転方向(第2図A参照)の
側面が第2曲面(76)に形成されている。そして、上記
各駆動ピン(71,71,…)の間には各従動ピン(72,72,
…)が、逆に、各従動ピン(72,72,…)の間には各駆動
ピン(71,71,…)がそれぞれ位置し、該両ピン(71,7
2)の第1曲面(73,75)が互いに、また、第2曲面(7
4,76)が互いにそれぞれ対面して、互いに接触可能に形
成されている。
また、上記駆動ピン(71)の両曲面(73,74)に平面
視において鏡板(31)の遠心方向に向って湾曲する凸状
に形成されると共に、所定半径の小径円の円弧で形成さ
れる一方、上記従動ピン(72)の両曲面(75,76)は平
面視において鏡板(41)の遠心方向に向って湾曲する凹
状に形成されると共に、所定半径の大径内の円弧で形成
されており、該小径円及び大径円が各曲面(73〜76)を
一部とする閉曲線に構成されている。そして、上記大径
円は小径円の包絡線に成っており、つまり、上記両スク
ロール(3,4)の回転に伴って両ピン(71,72)が周方向
に移動し、相対応する大径円と小径円とが常に一点で接
するように各曲面(73〜76)が形成されている。
視において鏡板(31)の遠心方向に向って湾曲する凸状
に形成されると共に、所定半径の小径円の円弧で形成さ
れる一方、上記従動ピン(72)の両曲面(75,76)は平
面視において鏡板(41)の遠心方向に向って湾曲する凹
状に形成されると共に、所定半径の大径内の円弧で形成
されており、該小径円及び大径円が各曲面(73〜76)を
一部とする閉曲線に構成されている。そして、上記大径
円は小径円の包絡線に成っており、つまり、上記両スク
ロール(3,4)の回転に伴って両ピン(71,72)が周方向
に移動し、相対応する大径円と小径円とが常に一点で接
するように各曲面(73〜76)が形成されている。
更に、上記ピン(71,72)の第1曲面(73,75)は、該
両ピン(71,72)の1回転中において所定の回転範囲内
で互いに接触するように形成されていて、該回転範囲内
において駆動スクロール(3)の回転力が従動スクロー
ル(4)に両ピン(71,72)を介して伝達されるように
構成されている。一方、上記両ピン(71,72)の2曲面
(74,76)は、該ピン(71,72)の1回転中において上記
回転範囲とほぼ対称に位置する所定の回転範囲内で互い
に接触するように形成されていて、第1曲面(73,75)
の接触と第2曲面(74,76)の接触とによって上記両ス
クロール(3,4)の相対角度が保持されるように構成さ
れている。
両ピン(71,72)の1回転中において所定の回転範囲内
で互いに接触するように形成されていて、該回転範囲内
において駆動スクロール(3)の回転力が従動スクロー
ル(4)に両ピン(71,72)を介して伝達されるように
構成されている。一方、上記両ピン(71,72)の2曲面
(74,76)は、該ピン(71,72)の1回転中において上記
回転範囲とほぼ対称に位置する所定の回転範囲内で互い
に接触するように形成されていて、第1曲面(73,75)
の接触と第2曲面(74,76)の接触とによって上記両ス
クロール(3,4)の相対角度が保持されるように構成さ
れている。
一方また、上記駆動スクロール(3)における鏡板
(31)の背面側には両スクロール(3,4)のスラスト力
を受け止める1つのスラスト軸受(8)が設けられてい
る。
(31)の背面側には両スクロール(3,4)のスラスト力
を受け止める1つのスラスト軸受(8)が設けられてい
る。
該スラスト軸受(8)は、駆動スクロール(3)にお
ける鏡板(31)の背面外周縁に接するように設けられて
おり、該スラスト軸受(8)は偏平なリング部材に形成
されている。
ける鏡板(31)の背面外周縁に接するように設けられて
おり、該スラスト軸受(8)は偏平なリング部材に形成
されている。
一方、上記従動スクロール(4)における4つの従動
ピン(72,72,…)の先端面には突起(81)が形成され、
該突起(81)は等間隔に設けられ、上面が駆動スクロー
ル(3)における鏡板(31)の背面にほぼ一致するよう
に形成されている。また、上記駆動スクロール(3)の
鏡板(31)には上記突起(81)が貫通する切欠き(82)
が4つ外周縁に形成されている。
ピン(72,72,…)の先端面には突起(81)が形成され、
該突起(81)は等間隔に設けられ、上面が駆動スクロー
ル(3)における鏡板(31)の背面にほぼ一致するよう
に形成されている。また、上記駆動スクロール(3)の
鏡板(31)には上記突起(81)が貫通する切欠き(82)
が4つ外周縁に形成されている。
そして、上記スラスト軸受(8)が突起(81,81,…)
にボルト(83,83,…)によって取付けられて従動スクロ
ール(4)に固定されている。
にボルト(83,83,…)によって取付けられて従動スクロ
ール(4)に固定されている。
また、上記各スクロール(3,4)及びスラスト軸受
(8)には、本発明の特徴とするバランス手段(9a,9
b)が設けられている。そして、上記従動スクロール
(4)及びスラスト軸受(8)に設けられるバランス手
段(9a)は、上記スラスト軸受(8)の背面(下面)に
形成されたバランス穴(91)と、鏡板(41)の背面(上
面)に形成されたバランス穴(92)とより構成されてい
る。
(8)には、本発明の特徴とするバランス手段(9a,9
b)が設けられている。そして、上記従動スクロール
(4)及びスラスト軸受(8)に設けられるバランス手
段(9a)は、上記スラスト軸受(8)の背面(下面)に
形成されたバランス穴(91)と、鏡板(41)の背面(上
面)に形成されたバランス穴(92)とより構成されてい
る。
該各バランス穴(91,92)は、上記従動スクロール
(4)の静バランス及び回転時の動バランスを保つよう
に所定範囲に形成されている。また、上記駆動スクロー
ル(3)のバランス手段(9b)は、駆動ピン(71)の上
部にバランス穴(93)が形成されて構成され、該バラン
ス穴(93)は、駆動ピン(71)の上面に開口し、駆動ス
クロール(3)の静バランス及び回転時の動バランスを
保つように所定の駆動ピン(71)にのみ形成されてい
る。
(4)の静バランス及び回転時の動バランスを保つよう
に所定範囲に形成されている。また、上記駆動スクロー
ル(3)のバランス手段(9b)は、駆動ピン(71)の上
部にバランス穴(93)が形成されて構成され、該バラン
ス穴(93)は、駆動ピン(71)の上面に開口し、駆動ス
クロール(3)の静バランス及び回転時の動バランスを
保つように所定の駆動ピン(71)にのみ形成されてい
る。
具体的に、上記各バランス穴(91〜93)について、第
3図(a)及び(b)の力の釣り合い関係に基づき説明
する。
3図(a)及び(b)の力の釣り合い関係に基づき説明
する。
先ず、上記従動スクロール(4)におけるラップ(4
2)のアンバランス力fS2は、 fS2=lS2・mS2・ω2 … lS2:従動軸心O2とラップ(42)の重心GS2との距離 mS2:ラップ(42)の質量 ω:角速度 である。
2)のアンバランス力fS2は、 fS2=lS2・mS2・ω2 … lS2:従動軸心O2とラップ(42)の重心GS2との距離 mS2:ラップ(42)の質量 ω:角速度 である。
また、上記スラスト軸受(8)のアンバランス力f
tは、 ft=lt・mt・ω2 … lt:スラスト軸(8)の重心Gtと従動軸心O2との距離 mt:スラスト軸(8)の質量 であり、また、上記鏡板(41)のアンバランス力f
bpは、 fbp=lbp・mbp・ω2 … lbp:鏡板(41)の重心Gbpと従動軸心O2との距離 mbp:鏡板(41)の質量 である。
tは、 ft=lt・mt・ω2 … lt:スラスト軸(8)の重心Gtと従動軸心O2との距離 mt:スラスト軸(8)の質量 であり、また、上記鏡板(41)のアンバランス力f
bpは、 fbp=lbp・mbp・ω2 … lbp:鏡板(41)の重心Gbpと従動軸心O2との距離 mbp:鏡板(41)の質量 である。
そこで、先ず、静バランスを保つように、 fS2=ft+fbp … が成り立つようにバランス穴(91,92)が形成されてい
る。つまり、上記従動スクロール(4)の回転時におけ
る軸方向に直交する平面上の遠心力のバランスを保つよ
うにバランス穴(91,92)が形成されている。
る。つまり、上記従動スクロール(4)の回転時におけ
る軸方向に直交する平面上の遠心力のバランスを保つよ
うにバランス穴(91,92)が形成されている。
更に、動バランスを保つように、 ft・h1=fbp・h2 … h1:ラップ(42)の重心GS2高さとスラスト軸受(8)の
重心Gt高さとの距離 h2:ラップ(42)の重心GS2高さと鏡板(41)の重心Gbp
高さとの距離 が成り立つようにバランス穴(91,92)が形成されてい
る。つまり、上記従動スクロール(4)の回転時におけ
るラジアル軸受(44)に対する遠心力によるモーメント
のバランスを保つようにバランス穴(91,92)が形成さ
れている。
重心Gt高さとの距離 h2:ラップ(42)の重心GS2高さと鏡板(41)の重心Gbp
高さとの距離 が成り立つようにバランス穴(91,92)が形成されてい
る。つまり、上記従動スクロール(4)の回転時におけ
るラジアル軸受(44)に対する遠心力によるモーメント
のバランスを保つようにバランス穴(91,92)が形成さ
れている。
一方、駆動スクロール(3)におけるラップ(31)の
アンバランス力fS1は、 fS1=lS1・mS1・ω2 … lS1:ラップ(31)の重心GS1の駆動軸心O1との距離 mS1:ラップ(31)の質量 であり、上記駆動ピン(71)のアンバランスfmは、 fm=lm・mm・ω2 … lm:駆動ピン(71)の重心Gmと駆動軸心O1との距離 mm:駆動ピン(71)の質量 である。
アンバランス力fS1は、 fS1=lS1・mS1・ω2 … lS1:ラップ(31)の重心GS1の駆動軸心O1との距離 mS1:ラップ(31)の質量 であり、上記駆動ピン(71)のアンバランスfmは、 fm=lm・mm・ω2 … lm:駆動ピン(71)の重心Gmと駆動軸心O1との距離 mm:駆動ピン(71)の質量 である。
そこで、上記ラップ(31)の重心GS1と駆動ピン(7
1)の重心Gmとが同一高さにあるので、静バランス及び
動バランスを保つように、 fS1=fm … が成り立つようにバランス穴(93)が形成されている。
つまり、上記駆動スクロール(3)の回転時における軸
方向に直交する平面上の遠心力バランスとラジアル軸受
(34)に対する遠心力によるモーメントのバランスとを
保つようにバランス穴(93)が形成されている。
1)の重心Gmとが同一高さにあるので、静バランス及び
動バランスを保つように、 fS1=fm … が成り立つようにバランス穴(93)が形成されている。
つまり、上記駆動スクロール(3)の回転時における軸
方向に直交する平面上の遠心力バランスとラジアル軸受
(34)に対する遠心力によるモーメントのバランスとを
保つようにバランス穴(93)が形成されている。
また、上記駆動スクロール(3)において、上記バラ
ンス穴(93)によってバランスを保持することができな
い場合、モータ(12)におけるロータ(12a)の上端及
び下端には、バランスウェイト(94,94)が該ロータ(1
2a)と別部材で又は一体に設けられ、駆動スクロール
(3)のバランスを保つようにしている。つまり、上記
バランス穴(93)によりバランスを保つことができる場
合にはバランスウェイト(94)を設ける必要はなく、ま
た、1つのバランスウェイト(94)でもよい。
ンス穴(93)によってバランスを保持することができな
い場合、モータ(12)におけるロータ(12a)の上端及
び下端には、バランスウェイト(94,94)が該ロータ(1
2a)と別部材で又は一体に設けられ、駆動スクロール
(3)のバランスを保つようにしている。つまり、上記
バランス穴(93)によりバランスを保つことができる場
合にはバランスウェイト(94)を設ける必要はなく、ま
た、1つのバランスウェイト(94)でもよい。
次に、このスクロール型流体装置(1)の圧縮動作に
ついて説明する。
ついて説明する。
先ず、駆動モータ(12)を駆動して駆動軸(33)を回
転すると、駆動スクロール(3)が駆動軸(33)の軸心
(O1)を中心に回転し、鏡板(31)が回転するので、駆
動ピン(71,71,…)も駆動軸心(O1)を中心に回転す
る。そして、該駆動ピン(71,71,…)のうち何れか、例
えば、3つの駆動ピン(71,71,…)は所定の回転範囲内
で第1曲面(73)が従動ピン(72,72,…)の第1曲面
(75)に接し、駆動スクロール(3)の回転力が従動ピ
ン(72,72,…)を介して従動スクロール(4)に伝達さ
れる。
転すると、駆動スクロール(3)が駆動軸(33)の軸心
(O1)を中心に回転し、鏡板(31)が回転するので、駆
動ピン(71,71,…)も駆動軸心(O1)を中心に回転す
る。そして、該駆動ピン(71,71,…)のうち何れか、例
えば、3つの駆動ピン(71,71,…)は所定の回転範囲内
で第1曲面(73)が従動ピン(72,72,…)の第1曲面
(75)に接し、駆動スクロール(3)の回転力が従動ピ
ン(72,72,…)を介して従動スクロール(4)に伝達さ
れる。
この動力伝達により、従動スクロール(4)が従動軸
心(O2)を中心に回転し、しかも、該従動スクロール
(4)は駆動スクロール(3)に同期して回転し、この
同期回転に従って一方のスクロール(3又は4)に対し
て他方のスクロール(4又は3)が相対的に公転のみ行
うことになる。この公転に伴ってラップ(32,42)の接
触箇所がに中心向って移動すると共に、ラップ(32,4
2)間に作用室(13)が該ラップ(32,42)の外周端より
形成され、該作用室(13)が中心の吐出通路(46)に向
って渦巻状に移動しつつ収縮することになる。
心(O2)を中心に回転し、しかも、該従動スクロール
(4)は駆動スクロール(3)に同期して回転し、この
同期回転に従って一方のスクロール(3又は4)に対し
て他方のスクロール(4又は3)が相対的に公転のみ行
うことになる。この公転に伴ってラップ(32,42)の接
触箇所がに中心向って移動すると共に、ラップ(32,4
2)間に作用室(13)が該ラップ(32,42)の外周端より
形成され、該作用室(13)が中心の吐出通路(46)に向
って渦巻状に移動しつつ収縮することになる。
一方、低圧冷媒ガスは吸入管(24)よりケーシング
(2)内の低圧室(22)に流入し、吸込室を通って上記
各ピン(71,72)における曲面(73〜76)の間隙より上
記作用室(13)に流入する。そして、該作用室(13)の
収縮により低圧冷媒ガスが圧縮されて高圧冷媒ガスにな
り、該高圧冷媒ガスは吐出通路(46)を通り、高圧室
(22)に流入した後、吐出管(25)より吐出される。
(2)内の低圧室(22)に流入し、吸込室を通って上記
各ピン(71,72)における曲面(73〜76)の間隙より上
記作用室(13)に流入する。そして、該作用室(13)の
収縮により低圧冷媒ガスが圧縮されて高圧冷媒ガスにな
り、該高圧冷媒ガスは吐出通路(46)を通り、高圧室
(22)に流入した後、吐出管(25)より吐出される。
また、上記各ピン(71,72)の第2曲面(74〜76)は
所定の回転範囲内で接触し、第1曲面(73,75)の接触
とによって両スクロール(3,4)の相対角度が保持さ
れ、駆動スクロール(3)が減速すると、該駆動スクロ
ール(3)に従って従動スクロール(4)が減速する。
所定の回転範囲内で接触し、第1曲面(73,75)の接触
とによって両スクロール(3,4)の相対角度が保持さ
れ、駆動スクロール(3)が減速すると、該駆動スクロ
ール(3)に従って従動スクロール(4)が減速する。
この両スクロール(3,4)の回転時において、冷媒ガ
スを圧縮すると、該両スクロール(3,4)には互いに離
反させるスラスト力が作用し、このスラスト力を1つの
スラスト軸受(8)で受け止めている。
スを圧縮すると、該両スクロール(3,4)には互いに離
反させるスラスト力が作用し、このスラスト力を1つの
スラスト軸受(8)で受け止めている。
また、上記両スクロール(3,4)の回転時において、
従動スクロール(4)には鏡板(41)とラップ(42)と
スラスト軸受(8)とのアンバランス力fbp,fS2,ftが生
じることになるが、両バランス穴(91,92)によって静
バランスと動バランスとが保たれている。一方、上記駆
動スクロール(3)にはラップ(32)と駆動ピン(71)
とのアンバランス力fS1,fmが生じることになるが、バラ
ンス穴(93)及び両バランスウェイト(94,94)によっ
て静バランス及び動バランスが保たれている。
従動スクロール(4)には鏡板(41)とラップ(42)と
スラスト軸受(8)とのアンバランス力fbp,fS2,ftが生
じることになるが、両バランス穴(91,92)によって静
バランスと動バランスとが保たれている。一方、上記駆
動スクロール(3)にはラップ(32)と駆動ピン(71)
とのアンバランス力fS1,fmが生じることになるが、バラ
ンス穴(93)及び両バランスウェイト(94,94)によっ
て静バランス及び動バランスが保たれている。
従って、上記スラスト軸(8)、連結手段(7)及び
鏡板(41)にバランス手段(9a,9b)を設けたゝめに、
両スクロール(3,4)の回転時におけるバランスを正確
に保つことができるので、軸受(34,44)に遠心力が作
用することがなく、振動等を防止することができる。
鏡板(41)にバランス手段(9a,9b)を設けたゝめに、
両スクロール(3,4)の回転時におけるバランスを正確
に保つことができるので、軸受(34,44)に遠心力が作
用することがなく、振動等を防止することができる。
更に、従来のようにラップ(32,42)を薄肉としない
ので、ラップ(32,42)の強度を低下させることがな
く、高速回転を行うことができる。更に、上記スラスト
軸受(8)等を利用するので、部品点数が増加すること
がなく、コストアップを防止することができると共に、
従来のようなバランスウエィトがなく、装置全体の小型
化を図ることができる。
ので、ラップ(32,42)の強度を低下させることがな
く、高速回転を行うことができる。更に、上記スラスト
軸受(8)等を利用するので、部品点数が増加すること
がなく、コストアップを防止することができると共に、
従来のようなバランスウエィトがなく、装置全体の小型
化を図ることができる。
また、上記連結手段(7)を駆動ピン(71)と従動ピ
ン(72)とで形成したので、該連結手段(7)にバラン
ス手段(9a,9b)を容易に形成することができる。
ン(72)とで形成したので、該連結手段(7)にバラン
ス手段(9a,9b)を容易に形成することができる。
また、上記駆動モータ(12)にバランスウェイト(9
4)を設けたので、駆動スクロール(3)のバランスを
より正確に保つことができる。
4)を設けたので、駆動スクロール(3)のバランスを
より正確に保つことができる。
尚、本実施例における従動スクロール(4)は鏡板
(41)とスラスト軸受(8)にバランス穴(91,92)を
設けたが、さらに従動ピン(72)にバランス穴を形成し
てもよい。
(41)とスラスト軸受(8)にバランス穴(91,92)を
設けたが、さらに従動ピン(72)にバランス穴を形成し
てもよい。
また、上記スラスト軸受(8)は従動スクロール
(4)の鏡板(41)背面に設け、駆動スクロール(3)
に取付けるようにしてもよい。
(4)の鏡板(41)背面に設け、駆動スクロール(3)
に取付けるようにしてもよい。
また、上記連結手段(7)は実施例に限られず、例え
ばピン形状は両スクロール(3,4)において逆に形状し
てもよく、また、両ピン(71,72)とも同一形状にして
もよい。
ばピン形状は両スクロール(3,4)において逆に形状し
てもよく、また、両ピン(71,72)とも同一形状にして
もよい。
また、上記両フレーム(5,6)間を中間圧力に保持
し、両鏡板(31,41)の外周縁間に仕切壁を形成し、ラ
ップ(32,42)の外側に吸込室(23)を形成するように
してもよく、その際、低圧冷媒ガスは吸込室(23)に導
くようにする。
し、両鏡板(31,41)の外周縁間に仕切壁を形成し、ラ
ップ(32,42)の外側に吸込室(23)を形成するように
してもよく、その際、低圧冷媒ガスは吸込室(23)に導
くようにする。
また、本発明は、圧縮機の他、真空ポンプや膨張機に
適用してもよい。
適用してもよい。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はスクロール型
流体装置の縦断面図、第2図はスクロール機構の分解斜
視図、第3図(a)は従動スクロールの縦断面図、第3
図(b)は駆動スクロールの縦断面図である。 (1)……スクロール型流体装置、(2)……密閉ケー
シング、(3)……駆動スクロール、(4)……従動ス
クロール、(7)……連結手段、(8)……スラスト軸
受、(9a,9b)……バランス手段、(31,41)……鏡板、
(32,42)……ラップ、(33)……駆動軸、(43)……
従動軸、(71)……駆動ピン、(91,92,93)……バラン
ス穴。
流体装置の縦断面図、第2図はスクロール機構の分解斜
視図、第3図(a)は従動スクロールの縦断面図、第3
図(b)は駆動スクロールの縦断面図である。 (1)……スクロール型流体装置、(2)……密閉ケー
シング、(3)……駆動スクロール、(4)……従動ス
クロール、(7)……連結手段、(8)……スラスト軸
受、(9a,9b)……バランス手段、(31,41)……鏡板、
(32,42)……ラップ、(33)……駆動軸、(43)……
従動軸、(71)……駆動ピン、(91,92,93)……バラン
ス穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−267379(JP,A) 特開 昭58−110886(JP,A) 特開 昭64−8387(JP,A) 実開 平1−176776(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】鏡板(31)の前面に渦巻状のラップ(32)
が立設され且つ背面に駆動軸(33)が連結されて成る駆
動側のスクロール(3)と、鏡板(41)の前面に渦巻状
のラップ(42)が立設され且つ背面に従動軸(43)が連
結されて成る従動側のスクロール(4)とが各ラップ
(32,42)を噛合して並設されているスクロール型流体
装置において、 上記両スクロール(3,4)における鏡板(31,41)の外周
縁に前方に向って立設された複数のピン(71,72)が互
いに係合し、駆動側のスクロール(3)の回転に伴って
従動側のスクロール(4)を同期して回転させる連結手
段(7)と、 上記一方のスクロール(3)における鏡板(31)の背面
側に配置され、且つ他方のスクロール(4)に形成され
た連結手段(7)のピン(72)に固着されたスラスト軸
受(8)と、 該スラスト軸受(8)が固着されたスクロール(4)の
鏡板(41)とスラスト軸受(8)又は連結手段(7)と
に形成され、該スクロール(4)の回転時における遠心
力のバランスを保つと共に、ラップ重心に対する遠心力
のモーメントのバランスを保つバランス手段(9a)と、 上記スラスト軸受(8)が鏡板(31)の背面側に位置す
るスクロール(3)に立設されたピン(71)に形成さ
れ、該スクロール(3)の回転時における遠心力のバラ
ンスを保つと共に、ラップ重心に対する遠心力のモーメ
ントのバランスを保つバランス手段(9b)とを備えてい
ることを特徴とするスクロール型流体装置。 - 【請求項2】請求項(1)記載のスクロール型流体装置
において、バランス手段(9a,9b)は、バランス穴(91,
92,93)によって構成されていることを特徴とするスク
ロール型流体装置。 - 【請求項3】請求項(1)又は(2)記載のスクロール
型流体装置において、駆動軸(33)に連結された駆動モ
ータ(12)と、 該駆動モータ(12)のロータ(12a)に設けられてい
て、該ロータ(12a)と別部材又は一体に構成されて駆
動側のスクロール(3)の回転時のバランスを保つバラ
ンスウェイト(94)を備えていることを特徴とするスク
ロール型流体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2059559A JP2541335B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | スクロ―ル型流体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03260388A JPH03260388A (ja) | 1991-11-20 |
JP2541335B2 true JP2541335B2 (ja) | 1996-10-09 |
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ID=13116727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2059559A Expired - Fee Related JP2541335B2 (ja) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | スクロ―ル型流体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541335B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010070912A1 (ja) * | 2008-12-18 | 2010-06-24 | サンデン株式会社 | スクロール型流体機械 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014101791A (ja) * | 2012-11-20 | 2014-06-05 | Scroll Giken:Kk | スクロール流体機械 |
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---|---|---|---|---|
JPS58110886A (ja) * | 1981-12-25 | 1983-07-01 | Hitachi Ltd | スクロ−ル流体機械 |
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-
1990
- 1990-03-09 JP JP2059559A patent/JP2541335B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010070912A1 (ja) * | 2008-12-18 | 2010-06-24 | サンデン株式会社 | スクロール型流体機械 |
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Publication number | Publication date |
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