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JP2540239Y2 - ディスクプレーヤ - Google Patents

ディスクプレーヤ

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JP2540239Y2
JP2540239Y2 JP1994003026U JP302694U JP2540239Y2 JP 2540239 Y2 JP2540239 Y2 JP 2540239Y2 JP 1994003026 U JP1994003026 U JP 1994003026U JP 302694 U JP302694 U JP 302694U JP 2540239 Y2 JP2540239 Y2 JP 2540239Y2
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disk
disc
diameter
roller
carry
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道雄 篠原
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Alpine Electronics Inc
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はコンパクトディスクプレ
ーヤ、ビデオディスクプレーヤなどのディスクプレーヤ
に係り、ディスクが挿入されたか否かおよびディスクが
正常に装填されたか否かを共通の検知部により効率良く
検知できるようにしたディスクプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】車載用のディスクプレーヤなどでは、デ
ィスクが挿入口から挿入され、搬入ローラなどの搬入機
構により装置内部に搬入される。そしてディスク中心部
がディスク駆動機構のターンテーブル上に設置されてク
ランプされ、ディスクが回転駆動される。ディスク挿入
口の開口幅寸法がディスクの外径寸法とほぼ一致してい
る場合には、ディスク挿入口から挿入されたディスク
は、装置内にてディスク挿入口の幅方向へ大きく位置ず
れするおそれがなく、そのままディスク駆動機構上に移
送でき、よってディスク駆動機構上でディスクを比較的
容易に位置決めすることができる。しかし、ディスク挿
入口の開口幅寸法よりも、挿入されるディスクの外径寸
法が小さい場合には、挿入されたディスクがディスク挿
入口の幅方向へ位置ずれしやすいため、ディスクをディ
スク駆動機構上に正確に導いて位置決めする機構を設け
ることが必要になる。この種のディスクプレーヤとして
は、例えば直径12cmのコンパクトディスク(CD)
と直径8cmのCDシングルとが同じ挿入口から挿入さ
れるものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この種のディスクプレ
ーヤでは、ディスクがディスク挿入口から挿入されたと
きに搬入ローラなどを始動させてディスクをディスク駆
動機構に向けて搬入開始する必要がある。よってディス
ク挿入検知機構を設けることが必要である。さらに、デ
ィスクがディスク駆動機構上に至ったことを検知するこ
とも必要である。そのための検知機構を設けると、前記
挿入検知機構と合わせて2種の検知機構が必要になる。
ディスクがディスク駆動機構上に至ったか否かの検知機
構は、ディスク挿入口の開口幅寸法よりもディスクの外
径が小さい場合に特に必要になる。なぜならば、前述の
ように挿入されたディスクが装置内にてディスク挿入口
の開口幅方向へ位置ずれしやすく、ディスクがディスク
駆動機構上に正確に位置決めされない場合が想定される
からである。このように、少なくともディスク挿入検知
機構と、ディスクがディスク駆動機構上に位置決めされ
たか否かを検知する検知機構を、異なるものとして配置
し、それぞれ個別の機能のみを発揮するものとすると、
電気的制御回路における検知機構の監視動作が複雑にな
る。
【0004】本考案は上記従来の課題を解決するもので
あり、ディスクの挿入検知とディスクがディスク機構上
に正確に位置決めされたか否かの検知を共通の検知部に
より行えることを可能にし、電気的制御回路における制
御を容易にし、また異なる径のディスクが挿入されるも
のであっても対応可能なディスクプレーヤを提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、ディスク挿入
部(12)と、ディスク(S)の中心部が設置されるタ
ーンテーブルを有するディスク駆動ユニット(20)
と、ディスク(S)の中心部が前記ターンテーブル上に
至ったときにディスク(S)を位置決めできる規制部材
(37a,37b)と、前記ディスク挿入部(12)と
ディスク駆動ユニット(20)との間に有ってディスク
挿入部(12)から挿入されたディスク(S)に対し前
記規制部材(37a,37b)で位置決めされるまで搬
入力を与え続ける搬入ローラ(14)とを有し、ディス
ク挿入部(12)と前記搬入ローラ(14)との間に
は、ディスク挿入部(12)から挿入されたディスク
(S)を検知でき、且つ搬入されるディスク(S)が前
記規制部材(37a,37b)で位置決めされる位置に
至ったときにこのディスク(S)が検知領域から外れる
検知器(A)が設けられ、前記搬入ローラ(14)は、
前記検知器(A)がディスク(S)の挿入を検知したと
きに搬入方向へ始動し、ディスク(S)が前記検知領域
から外れたときに前記搬入ローラ(14)からディスク
(S)に与えられている搬入力が解除されることを特徴
とするものである。
【0006】また、異なる径のディスク(LまたはS)
が挿入されるディスク挿入部(12)と、ディスク(L
またはS)の中心部が設置されるターンテーブルを有す
るディスク駆動ユニット(20)と、ディスク(Lまた
はS)の中心部が前記ターンテーブル上に至ったときに
いずれの径のディスク(LまたはS)であっても位置決
めできる規制部材(37a,37b)と、前記ディスク
挿入部(12)とディスク駆動ユニット(20)との間
に有ってディスク挿入部(12)から挿入されたディス
ク(LまたはS)に対し前記規制部材(37a,37
b)で位置決めされるまで搬入力を与え続ける搬入ロー
ラ(14)とを有し、ディスク挿入部(12)と前記搬
入ローラ(14)との間には、ディスク挿入部(12)
から挿入されたそれぞれの径のディスク(LまたはS)
を検知でき、且つ搬入される小径のディスク(S)が前
記規制部材(37a,37b)で位置決めされる位置に
至ったときにこの小径のディスク(S)が検知領域から
外れる検知器(A)が設けられ、前記搬入ローラ(1
4)は、前記検知器(A)がディスク(LまたはS)の
挿入を検知したときに搬入方向へ始動し、小径のディス
ク(S)が前記検知領域から外れたときに前記搬入ロー
ラ(14)から小径のディスク(S)に与えられている
搬入力が解除されることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記第1の手段では、ディスクが挿入されこれ
が検知により検知されると、その後方にある搬入ロー
が始動して、ディスクがディスク駆動ユニット上に移
動し規制部材により位置決めされるまで搬入され続け
る。またディスクが前記規制部材により位置決めされた
時点で、ディスクが前記検知による検知領域から外れ
る。よって共通の検知により、ディスク挿入時搬入
ローラを始動できるとともに、ディスクが検知の検知
領域から外れるか否かを監視することにより、ディスク
がディスク駆動ユニットに正確に位置決めされたか否か
の検知を行うことが可能である。この場合、ディスクが
検知の検知領域から外れないときには前記搬入ローラ
を逆動作させ、ディスクを排出することも可能である。
よって、ディスク挿入口の開口幅寸法よりもディスクの
外径が小さく、挿入されたディスクがディスク駆動ユニ
ット上から位置ずれしやすいディスクプレーヤにおいて
特に有効である。
【0008】前記第2の手段では、小径のディスクがデ
ィスク挿入口から挿入されたことが前記検知により検
知されると、搬入ローラが始動してディスクが送り込ま
れる。また、小径のディスクが位置ずれすることなく、
ディスク駆動ユニットに対して正確に位置決めされたか
否かの検知も同じ検知器により行われる。また第2の手
段では同じ検知により大径のディスクの挿入を検知し
て搬入ローラを始動でき、同じ検知器を全ての径のディ
スクの挿入検知のために使用できる。
【0009】なお、大径ディスクが挿入されたときに
は、小径ディスクの場合と異なり、ディスク駆動ユニッ
に対して正確に位置決めされやすいため、前記検知
によりこの大径のディスクがディスク駆動ユニット上に
正確に位置決めされたか否かの検知を行うことを特に必
要としない。すなわち大径のディスクがディスク駆動
ニット上に設置されたときには、ディスクが検知の検
知領域から外れるように構成する必要がない。また、
ィスクが挿入され搬入ローラにより搬入された後に、検
からの検知出力が変わるか否かを監視することによ
り、大径のディスクが挿入されたか、小径のディスクが
挿入されたかの識別も可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明
する。図1はディスクプレーヤの操作部を示す正面図で
ある。この図において、11は操作パネルである。操作
パネル11には、各種表示を行なう液晶表示素子などか
らなるディスプレイ13と、例えば小径のディスク
(S)および大径のディスク(L)のように径の相違す
る複数種類のディスクが挿入される挿入口12とが設け
られている。この操作パネル11はプレーヤ本体(H)
の前面に取付けられて、プレーヤ本体(H)の各機能を
操作できるようになっている。図2ならびに図3はプレ
ーヤ本体(H)の平面図である。図2ならびに図3にお
いて、符号14は大径のディスク(L)の中央を挟持し
ないように両端方向に向って徐々に太い径となっている
搬入ローラである。この搬入ローラ14の一端は一方の
サイドシャーシ15aに軸支され、他端はサイドシャー
シ15bに軸支されている。そして搬入ローラ14に
は、サイドシャーシ15bの外側にて歯車16が取付け
られている。この歯車16は、サイドシャーシ15bに
設けられたモータ(図示せず)の回転力を伝達する各種
歯車18と噛合っており、モータの回転力によって搬入
ローラ14が回転駆動される。搬入ローラ14は、相手
側となるプラスチック製の対向部材または対向ローラと
弾圧されており、大径および小径のディスク(L)と
(S)は、搬入ローラと対向部材または対向ローラに挟
持されて送りこまれる。
【0011】図2ならびに図3において、符号20はデ
ィスク駆動機構としてのディスク駆動ユニットを示して
いる。このディスク駆動ユニット20は、両サイドシャ
ーシ15a,15bに取付けられた振動吸収用の4個の
ダンパー19a,19b(他の2個は図に現れない)に
支持されている。このダンパーの存在により車載用とし
て使用された場合に、車体振動や衝撃からディスク駆動
ユニット20が保護されるようになる。図2と図3には
現れていないが、ディスク駆動ユニット20の下シャー
シには、ディスク(S)または(L)を回転させるター
ンテーブル、ならびに小径のディスク(S)あるいは大
径のディスク(L)に書き込まれた信号を読取る光学的
ピックアップ機構が装備されている。上記下シャーシの
上には上シャーシが設けられ、この上シャーシにクラン
パー26が設けられている。ディスク駆動ユニット20
では、各ディスク(S)と(L)の中心部がターンテー
ブルとクランパー26とで挟持され、ターンテーブルに
より回転駆動される。
【0012】ディスクの搬入経路内には、図2にて矢印
方向へ移動するディスク位置決め部材としてのストッパ
31が設けられている。このストッパ31は、大径のデ
ィスク(L)の半径と同じまたはディスク(L)の半径
よりもわずかに大きな曲率半径にて彎曲して形成されて
いる。ストッパ31は、樹脂などによって上記曲率にて
彎曲して形成されており、またその凹曲面側がターンテ
ーブルの方向に向けられている。ストッパ31よりも挿
入口側には一対のディスク規制突起37a,37bが設
けられている。図2に示すようにストッパ31がクラン
パー26に近い位置へ移動しているとき、ディスク規制
突起37a,37bがストッパ31よりも図示左側にや
や突出しており、このときストッパ31はその位置で移
動できないようにロックされている。大径のディスク
(L)により、両ディスク規制突起37aと37bが同
時にストッパ31方向へ押されると、ストッパ31のロ
ックが解除され、大径のディスク(L)とともにストッ
パ31が図2の図中の矢印方向へ移動し、ストッパ31
は図2の図中の右端の位置まで移動する。なお、ストッ
パ31を図2の図中の右端位置から左側へ復帰移動させ
る復帰機構が設けられている。
【0013】ディスク駆動ユニット20の中心部に搬入
される小径のディスク(S)は、その縁の(イ)部が円
弧形状のストッパ31のほぼ中心部に当り、このとき、
縁の(ロ)部と(ハ)部の両部分が各ディスク規制突起
37aと37bとに当たるようになる。小径のディスク
(S)は、上記(イ)、(ロ)ならびに(ハ)部の3点
にてターンテーブルの中心上に至るように位置決めされ
ることになる。また図3に示すディスク通路の縁と各デ
ィスク規制突起37aならびに37bとの距離lは、小
径のディスク(S)の半径よりも小さい寸法となるよう
に設定されている。大径のディスク(L)が供給される
と、このディスク(L)の縁部の半径が小径のディスク
(S)の半径よりも大きいため、しかもストッパ31の
凹曲面の曲率がディスク(L)の半径にほぼ一致してい
るため、ディスク(L)の縁の(イ)部がストッパ31
に当たると、縁の(ニ)部と(ホ)部とによってディス
ク規制突起37aと37bが図の右方向(通路奥方向)
へ押される。その結果、ストッパ31のロックが外れ、
ディスク(L)によってストッパ31が奥方向へ押し込
まれるようになる。
【0014】図2と図3に示すように、ディスクの挿入
通路内にはAとCで示す位置にある光学検知器が設けら
れている。この各光学検知器AとCは、ディスク挿入通
路を挟んで対向する発光素子ならびに受光素子を有して
いる。そして光を一定径に絞る絞り部材が設けられてい
る。第1の光学検知器Aは、本考案の構成の特徴をなす
ものであり、それぞれの径のディスクの挿入検知ならび
に排出検知用であり、さらに小径のディスク(S)がデ
ィスク駆動ユニット20のターンテーブル上(クランパ
ー26の下)の中心位置に正確に位置決めされたか否か
を検知する機能をも有している。第1の光学検知器A
は、挿入口12の内方で且つディスク挿入通路の中心位
置に配置されている。また第1の光学検知器Aは、挿入
口12と、搬入機構を構成する搬入ローラ14との中間
に位置している。そして大径のディスク(L)が挿入さ
れたとき、および小径のディスク(S)が挿入されたと
きに、光学検知器Aは、必ずディスクが通過する位置に
配置されている。
【0015】第2の光学検知器Cは、大径のディスク
(L)の中心がターンテーブルの上に来ているときに、
ディスク(L)の縁部から外れる位置に配置されてい
る。第1の光学検知器Aによりディスクの挿入が検知さ
れさらに第2の光学検知器Cがディスクにより遮られた
後の所定時間内にこの第2の光学検知器Cの検知が切り
替わらないとき、大径のディスク(L)が正規の位置ま
で挿入されていないものと判断される。また第2の光学
検知器Cは、大径のディスク(L)が排出されたことを
検知する機能をも有しており、このディスク(L)が光
学検知器Cを遮断しない位置まで移動したときに排出動
作が完了される。図4に示すように、上記両光学検知器
AとCおよび他の光学検知器BとDの受光出力は検知回
路61により検知され、この検知信号がマイクロコンピ
ュータ62に入力される。そしてこのマイクロコンピュ
ータ62に入力されているソフトウエアに応じてモータ
駆動回路63が制御され、搬入ローラ14を駆動するた
めのモータ17が正転(ディスク送り方向)ならびに逆
転(ディスク排出方向)するように駆動制御される。
【0016】ディスクの装填動作について説明する。デ
ィスクが再生されていないときには、ストッパ31が図
2の図中の左側の位置および図3に示す位置すなわちク
ランパー26に近い側にあり、一対のディスク規制突起
37aと37bが、ストッパ31よりも挿入口12側へ
位置し、ストッパ31がロックされている。小径のディ
スク(S)が挿入されると、その先端の(イ)部がスト
ッパ31のほぼ中央部に当たったときに、(ロ)部と
(ハ)部がディスク規制突起37aならびに37bに当
る状態になる。すなわちディスク規制突起37aと37
bの双方がストッパ31の方向へ押し込まれることはな
く、ストッパ31のロックは解除されない。よってディ
スク(S)は、ストッパ31に当たり、その中心がディ
スク駆動ユニット20に位置決めされた位置で留まる。
【0017】また小径のディスク(S)の場合には、必
ずしも挿入口12の中心部に挿入されるとは限られず、
例えば、図3に示すようにディスク(S)が、サイドシ
ャーシ15a側に片寄った状態で挿入される場合もあ
る。このような場合、ディスク(S)の縁に最初に当る
ディスク規制突起37aと通路端までの距離lは、小径
のディスク(S)の半径よりも狭くなっている。よって
このディスクが図3に示す経路にて引き込まれ規制突起
37aに当ると、この規制突起37aを支点としてディ
スク(S)はその(イ)部がストッパ31に当るように
回動して送り込まれ、ディスク中心がターンテーブルの
上に導かれることになる。なお、このとき、ディスク
(S)の縁部がディスク規制突起37aを図示右方向へ
押すが、一方のディスク規制突起37aのみが押されて
も、両ディスク規制突起37aと37bが同時に押され
ない限りストッパ31のロックは外れず、ストッパ31
は図3の位置に留まる。ディスク(S)の中心がディス
ク駆動ユニット20のターンテーブル上に至ったことが
後述の検知動作によって認識されると、クランパー26
とターンテーブルとによってディスク(S)がクランプ
される。
【0018】次に、大径のディスク(L)が挿入口12
から挿入されて、搬入ローラ14によって送り込まれる
と、図2に示すように、ディスク(L)の縁の(ニ)部
と(ホ)部がほぼ同時にディスク規制突起37aと37
bに当る。またストッパ31はほぼディスク(L)の外
周に沿う凹形状であるため、ディスク(L)がストッパ
31のほぼ全面に沿って当たり、よって、両規制突起3
7aと37bがほぼ同時にストッパ31の方向へ押され
る。そのためストッパ31のロックが解除される。さら
に搬入ローラ14によってディスク(L)が送り込まれ
ると、これに押されてストッパ31は通路奥方向へ移動
させられる。ストッパ31が通路奥方向へ移動させられ
た状態で、ディスク(L)はその中心がターンテーブル
の上に一致し、クランパー26によりディスク(L)の
中心部がターンテーブルにクランプされる。
【0019】次に、AとCで示した光学検知器による検
知動作ならびにこの検知動作に基づく搬入ローラ14の
回転制御について説明する。以下の説明において、光学
検知器AとCは、それぞれディスクが光を遮断したとき
をON、ディスクが光を遮断していないときをOFFと
して説明する。まず、搬入ローラ14を駆動するモータ
が停止しているときに、小径のディスク(S)または大
径のディスク(L)が挿入口12から挿入されると、各
ディスクの先端によって本考案の特徴をなす第1の光学
検知器AがONになり、これによりモータが始動して搬
入機構を構成する搬入ローラ14が正転し、ディスクが
引き込まれる。まず、大径のディスク(L)が挿入され
ると、第1の光学検知器AがONになった後、第2の光
学検知器CがONになる。大径ディスク(L)の場合に
は、第1の光学検知器Aと第2の光学検知器Cが必ずO
Nになる。小径のディスク(S)が挿入されたときに
は、第1の光学検知器Aが必ずONになるが、ディスク
(S)の移動経路により、光学検知器CがONになる場
合とOFFのままの場合とがある。マイクロコンピュー
タ62では、第2の光学検知器CがONのなった後を基
準として、タイマなどにより所定時間が設定され、この
時間内に第2の光学検知器CがOFFになるか否か監視
される。
【0020】大径のディスク(L)が挿入され、その中
心がターンテーブル上に正常に移動するときには、まず
光学検知器CがONになり、光学検知器Cが所定時間内
にOFFとなる。この光学検知器Cの切り替わりに加え
第1の光学検知器AがONであることが確認されて、大
径のディスク(L)が正規の位置に装填されたものと判
断される。小径のディスク(S)が挿入され、その中心
がターンテーブル上の正規の位置へ移動するときには、
まず第1の光学検知器AがONになった後に、第2の光
学検知器Cが一旦ONになった後あるいは光学検知器C
がONになることなく(これは小径のディスクの移動経
路により異なる)、第1の光学検知器AがOFFである
ときに、小径のディスク(S)が正規の位置に装填され
たものと判断される。
【0021】光学検知器AがONになった後、光学検知
器CがONになったときには、その後に光学検知器Aが
OFFになれば小径ディスク(S)が正規の装填位置に
至ったものと判断される。また光学検知器AがONにな
った後、光学検知器CがONにならない場合にも、その
後に光学検知器AがOFFになることにより、小径ディ
スク(S)が正規の位置に装填されたものと判断され
る。すなわち、光学検知器Aは、ディスクの挿入を検知
して搬入ローラ14を始動する機能、小径のディスク
(S)がターンテーブルに正常に装填されたか否かを検
知する機能、さらに大径のディスク(L)が装填された
か、小径のディスク(S)が装填されたかの識別機能を
有している。
【0022】ここで大径のディスク(L)が挿入され、
搬入ローラ14による送り動作のときに、例えば車載用
機器の場合の車体の振動などによりディスクがわずかに
偏るなどして、ディスク(L)が図2に示すような正規
の位置まで装填できない場合が想定される。大径のディ
スク(L)が正規の位置まで装填されない場合には第2
の光学検知器C上にディスクが位置しており、この光学
検知器CがONのままである。このように光学検知器C
が一旦ONとなり、所定時間の内にOFFにならない場
合には、搬入ローラ14を駆動しているモータを逆転さ
せ、大径のディスク(L)を一旦挿入口の方向へ戻す。
また小径のディスク(S)の場合に、第1の光学検知器
AがOFFにならない場合には、小径のディスク(S)
の本来の直径と相違するディスクが挿入され、あるいは
ディスク状の異物が挿入されたものとしてディスクを排
出する。
【0023】小径のディスク(S)が挿入されるとき
は、必ずしも挿入口の中央から挿入されるとは限らず、
図3にて(β)で示すように挿入口の一方に偏った位置
から挿入されることがある。図3に示すように偏った位
置に挿入された場合、ディスク(S)が通路奥方向へ移
動し、ほぼ(α)で示す位置からさらにやや進行して小
径のディスク(S)が一方の規制突起37aに当った状
態にて停止することが想定される。このような場合、第
1の光学検知器AがONになった後にOFFにならない
ことから、搬入ローラ14の逆転ならびにその後の正転
によりディスクの送り動作が繰り返される。この再度の
ディスク送り動作では、図3にて(α)で示す位置から
図示左方向へ戻され、その位置から再度挿入が再開され
る。よって(β)で示すように最初から偏った位置にて
挿入されるよりも良い条件すなわち中心に近寄った位置
から再度挿入動作が繰り返されることになる。よって送
り込みを繰り返す度に小径のディスク(S)が正規の位
置まで装填できる確率が高くなり、小径のディスクが確
実に正規の位置に装填されるようになる。
【0024】次にディスクの排出動作について説明す
る。ディスクは、大径のディスク(L)の場合には、イ
ジェクト操作によってクランパー26によるクランプが
解除されるとともに、搬入ローラ14が逆転し、ディス
ク(L)が排出される。そしてそれまでOFFだった第
2の光学検知器Cが一旦ONになった後さらにOFFに
なったときにモータを停止する。このとき図2の左側に
示すように、ディスク(L)の後端が搬入ローラ14上
に位置してディスク(L)が挿入口12から突出した状
態となる。次に小径のディスク(S)の排出動作では、
イジェクト操作によってクランパー26のクランプが解
除された後に、搬入ローラ14の駆動モータを一定時間
だけ駆動する。小径のディスク(S)は、この一定時間
後に搬入ローラ14から外れた位置にて止まり、小径の
ディスク(S)の先部が挿入口12から突出して停止す
る。
【0025】なお、図2と図3では、前記第1の光学検
知器Aと第2の光学検知器C以外の光学検知器BとDが
設けられている。光学検知器Bは小径のディスク(S)
または大径のディスク(L)の中心がターンテーブルの
上に来ているときに、いずれのディスクであっても遮断
される位置に配置されている。なお、第1の光学検知器
Aによりディスクの挿入が検知された後の所定時間内
に、この光学検知器Bによりディスクが検知されないと
きも、小径のディスク(S)が正規の位置まで挿入され
ず途中位置にて停止していると判断することができるも
のとなっている。光学検知器Dは、図2において左側に
示されている位置に排出された小径のディスク(S)が
再度押し込まれたときに、このディスク(S)により遮
断されることによって、この押し込み動作を検知するた
めのものである。
【0026】
【考案の効果】請求項1記載の考案では、ディスク挿入
部12から挿入されたディスク(S)を検知Aが検知
することにより搬入ローラ14が始動するが、この同じ
検知Aにより、ディスク(S)がディスク駆動ユニッ
トに正常に装填されたか否か検出できる。同じ検知
により挿入時の搬入ローラの始動と、ディスク駆動ユニ
ットへの正常な装填であるかの検出ができるため、制御
部では同じ検知Aの検知出力を監視しているだけでよ
くなり、制御動作が容易になる。
【0027】請求項2記載の考案では、検知Aにより
ディスク(S)の挿入時の搬入ローラ14の始動と、
径のディスク(S)が正常に装填されたか否かの検出が
行われるだけでなく、同じ検知Aにより大径のディス
ク(L)が挿入されたとき搬入ローラを始動すること
ができ、同じ検知Aを種々の用途に使用できるように
なる。また検知Aにより、大径のディスクが装填され
たか小径のディスクが装填されたかの識別も可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクプレーヤの操作部を示す正面図、
【図2】ディスクプレーヤの平面図、
【図3】ディスクプレーヤの平面図、
【図4】検知部の検知出力と搬入機構の駆動モータの制
御回路を示す回路ブロック図、
【符号の説明】
S 小径のディスク L 大径のディスク 12 挿入口 14 搬入ローラ 20 ディスク駆動ユニット 26 クランパー 31 ストッパ 37a,37b ディスク規制突起 A 第1の光学検知器 C 第2の光学検知器

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク挿入部(12)と、ディスク
    (S)の中心部が設置されるターンテーブルを有するデ
    ィスク駆動ユニット(20)と、ディスク(S)の中心
    部が前記ターンテーブル上に至ったときにディスク
    (S)を位置決めできる規制部材(37a,37b)
    と、前記ディスク挿入部(12)とディスク駆動ユニッ
    ト(20)との間に有ってディスク挿入部(12)から
    挿入されたディスク(S)に対し前記規制部材(37
    a,37b)で位置決めされるまで搬入力を与え続ける
    搬入ローラ(14)とを有し、ディスク挿入部(12)
    と前記搬入ローラ(14)との間には、ディスク挿入部
    (12)から挿入されたディスク(S)を検知でき、且
    つ搬入されるディスク(S)が前記規制部材(37a,
    37b)で位置決めされる位置に至ったときにこのディ
    スク(S)が検知領域から外れる検知器(A)が設けら
    れ、前記搬入ローラ(14)は、前記検知器(A)がデ
    ィスク(S)の挿入を検知したときに搬入方向へ始動
    し、ディスク(S)が前記検知領域から外れたときに前
    記搬入ローラ(14)からディスク(S)に与えられて
    いる搬入力が解除されることを特徴とするディスクプレ
    ーヤ。
  2. 【請求項2】 異なる径のディスク(LまたはS)が挿
    入されるディスク挿入部(12)と、ディスク(Lまた
    はS)の中心部が設置されるターンテーブルを有するデ
    ィスク駆動ユニット(20)と、ディスク(Lまたは
    S)の中心部が前記ターンテーブル上に至ったときにい
    ずれの径のディスク(LまたはS)であっても位置決め
    できる規制部材(37a,37b)と、前記ディスク挿
    入部(12)とディスク駆動ユニット(20)との間に
    有ってディスク挿入部(12)から挿入されたディスク
    (LまたはS)に対し前記規制部材(37a,37b)
    で位置決めされるまで搬入力を与え続ける搬入ローラ
    (14)とを有し、ディスク挿入部(12)と前記搬入
    ローラ(14)との間には、ディスク挿入部(12)か
    ら挿入されたそれぞれの径のディスク(LまたはS)を
    検知でき、且つ搬入される小径のディスク(S)が前記
    規制部材(37a,37b)で位置決めされる位置に至
    ったときにこの小径のディスク(S)が検知領域から外
    れる検知器(A)が設けられ、前記搬入ローラ(14)
    は、前記検知器(A)がディスク(LまたはS)の挿入
    を検知したときに搬入方向へ始動し、小径のディスク
    (S) が前記検知領域から外れたときに前記搬入ローラ
    (14)から小径のディスク(S)に与えられている搬
    入力が解除されることを特徴とするディスクプレーヤ。
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