JP2024530237A - 吸音壁を備えたポータブル掃除機 - Google Patents

Abstract

ポータブル掃除機（２）は、吸引ダクト（６）を備えた本体（３）と、本体（３）に収容され、吸引ダクト（６）を通る空気流を生成するように構成された吸引モータ（５）とを備え、本体（３）は、吸引モータ（５）によって生成された空気流が本体（３）の外側に排出される排気回路（１８）を備える。排気回路（１８）は、概して円筒形状を有し、吸引モータ（５）の空気排出オリフィスに流体的に接続された内部チャンバを画定するフィルタ（１９）と、フィルタ（１９）の内部チャンバ内に少なくとも部分的に延在する吸音壁（２３）と、フィルタ（１９）の内面と、第１の空気導管と第２の空気導管とを画定する吸音壁（２３）とを含み、第１の空気導管と第２の空気導管のそれぞれは、空気流の一部を循環させることを意図している。

Description

本発明は、例えば、タイル、寄木細工、ラミネート、カーペット、またはラグであり得る、洗浄される表面上に存在するほこりおよび廃棄物を掃除することを可能にする掃除機の分野に関する。

掃除機、より具体的にはポータブル掃除機は、既知の方法で、吸引ダクトを備えた本体、本体に取り付けられた廃棄物分離収集装置、および本体に収容された吸引モータを含み、吸引モータはモータ軸を有し、吸引ダクトおよび廃棄物分離収集装置を通る空気流を生成するように構成される。本体は、吸引モータによって生成された空気流が本体の外側に排出される排気回路をさらに備える。有利には、排気回路は、排気回路を通って流れる空気流を濾過するように構成されたフィルタを備えている。

それにもかかわらず、そのようなポータブル掃除機の動作中に生成される騒音は著しく、そのようなポータブル掃除機の使用を不快にする可能性がある。

本発明は、これらの欠点の全部または一部を是正することを目的とする。

本発明の根底にある技術的問題は、特に、その使用中にポータブル掃除機によって生成される騒音を大幅に低減しながら、構造がシンプルで経済的であるポータブル掃除機を提供することからなる。

この目的のために、本発明は、吸引ダクトを備えた本体と、本体に取り付けられた廃棄物分離収集装置と、本体に収容された吸引モータとを備えるポータブル掃除機に関し、吸引モータは、モータ軸を有し、吸引ダクトおよび廃棄物分離収集装置を通る空気流を生成するように構成され、本体は、吸引モータによって生成された空気流が本体の外側に排出される空気排出回路をさらに備え、排気回路は、排気回路を通って流れる空気を濾過するように構成されたフィルタを備える。

フィルタは、概して円筒形状を有し、吸引モータの空気排出オリフィスに流体的に接続された内部チャンバを画定する内面を含み、排気回路は、フィルタの内部チャンバ内に少なくとも部分的に延びる吸音壁を含み、フィルタの内面と吸音壁は、それぞれ空気流の一部を循環させることを意図した第１の空気導管および第２の空気導管を画定する。

概して円筒形状を有するフィルタによって、フィルタは、実質的に円錐台形の形状またはＣ字形のセクションまたは馬蹄形状を有するセクションを有する概して円筒形状を有し得ることが理解される。内部チャンバはまた、概して円筒形状を採用している。

フィルタの内部チャンバに収容された吸音壁の存在に関連する本発明によるフィルタの特定の構成は、低い圧力損失を生成しながら、ポータブル掃除機によって生成されるノイズを低減することを可能にする。実際、フィルタの内部チャンバを２つに分離するという事実は、フィルタの内部チャンバを通過する音波の振幅を大幅に低減することを可能にする。音波の振幅は一般に半分になる。音響振幅のこの低減は、フィルタを通過する空気流の音響放出を大幅に低減する。したがって、ポータブル掃除機のそのような構成は、ポータブル掃除機の吸引性能を著しく低下させることなく、後者の使用をはるかに快適にする。

ポータブル掃除機は、単独でまたは組み合わせて、以下の特徴のうちの１つまたは複数をさらに有し得る。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁は、フィルタの長さの少なくとも一部にわたって、例えばフィルタの全長にわたって、またはフィルタの長さの一部のみにわたって延びる。

本発明の一実施形態によれば、内部チャンバは、円形断面を有する。

本発明の一実施形態によれば、第１および第２の空気導管は、吸音壁によって互いに分離される。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁は、第１および第２の空気導管が実質的に同一の通路セクション、および例えば概して半円筒形を有するように構成される。

本発明の一実施形態によれば、フィルタは、フィルタの中心に長手方向軸を有する。

有利には、排気回路は、音響吸収壁が内部チャンバを実質的に同一の２つの空気導管に分割するように、フィルタの長手方向軸に配置され、中央に配置される単一の吸音壁を含む。有利には、概して円筒形のフィルタの長手方向軸を中心とする単一の吸音壁の使用は、通路セクションが実質的に同一である２つの空気導管を得ることを可能にする。したがって、２つの空気導管内を循環する空気流によって引き起こされる圧力損失、すなわち、空気導管を通過する音波の振幅及び周波数は実質的に同一であり、これにより、吸音壁が概して円筒形のフィルタの内部チャンバに配置される本発明による構成における吸音をさらに最適化することが可能になる。逆に、内部チャンバ内の中心からずれた（off-center）吸音壁または内部チャンバ内に平行に配置されたいくつかの吸音壁は、通路セクションが断面または断面形状の点で異なるため、最適な結果を得ることができない。

本発明の一実施形態によれば、内部チャンバは、第１の開放端および第１の開放端の反対側にある第２の閉鎖端を含み、内部チャンバの第１の開放端は、吸引モータに向かって配向される。吸音壁を備えた内部チャンバのそのような構成は、ポータブル掃除機によって生成されるノイズをさらに低減する。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁は、第１の端部および第１の端部の反対側にある第２の端部を含み、吸音壁の第１の端部は、内部チャンバの第１の開放端に軸方向に実質的に配置されるか、または第１の開放端から内部チャンバの外に突出する。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁は細長く、延長方向に延びる。有利には、延長の方向は、フィルタの長手方向軸に実質的に平行である。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁は、フィルタの長手方向軸に沿って延びる。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁は、概して平面形状を有し、延長平面内に延びる。吸音壁のそのような構成は、吸音壁によって引き起こされる圧力損失をさらに制限することを可能にする。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁は、フィルタの長手方向軸を含む。有利には、吸音壁は、第１および第２の空気導管が実質的に同一であるように、内部チャンバを対称的に分離する。

本発明の一実施形態によれば、フィルタの長手方向軸は、吸引モータのモータ軸と実質的に同軸である。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁の延長平面は、フィルタの長手方向軸に実質的に平行である。吸音壁のそのような配置は、吸音壁によって引き起こされる圧力損失をさらに制限することを可能にする。有利には、吸音壁の延長面は、吸引モータのモータ軸に実質的に平行である。

本発明の一実施形態によれば、第１および第２の空気導管は、フィルタの長手方向軸に実質的に平行に延びる。有利には、第１および第２の空気導管は、吸引モータのモータ軸に実質的に平行に延びる。

前述のモードとは異なる実施形態では、フィルタの長手方向軸は、平行であり、吸引モータのモータ軸とは異なる。

前述のモードとは異なる実施形態では、フィルタの長手方向軸は、吸引モータのモータ軸に対して傾斜している。

本発明の一実施形態によれば、吸引モータのモータ軸は、吸音壁と交差している。吸音壁のそのような配置は、ポータブル掃除機によって生成されるノイズをさらに低減する。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁は、構造支持要素と、多孔質材料で作られ、構造支持要素に固定された吸音部材とを含む。吸音部材は、例えば、接着または任意の他の固定手段によって構造支持要素に固定することができる。吸音壁のこのような構成は、それを固定し、内部チャンバ内の所定の位置に保持することを容易にする。さらに、構造要素は、吸音壁の変形を制限し、空気流が内部チャンバ内を循環するときの吸音壁の振動を防止する。

本発明の一実施形態によれば、吸音部材は、開放空洞を有する多孔質材料で作られる。

本発明の一実施形態によれば、構造支持要素は、構造支持コアである。

本発明の一実施形態によれば、構造支持要素は穿孔されている。構造的支持要素のこのような構成は、吸音壁によって生成される圧力損失を制限することを可能にする。

本発明の一実施形態によれば、吸音部材は、空気流が構造支持要素に会うことができる前に吸音部材を通って流れなければならないような方法で構造支持要素に固定される。言い換えれば、吸音部材は、気流が構造支持要素に直接遭遇することができないように、構造支持要素に取り付けられる。

本発明の一実施形態によれば、吸音部材は、それぞれが概して平坦な形状を有し、互いに実質的に平行に延びる第１の吸音部分および第２の吸音部分と、第１の吸音部分および第２の吸音部分を一緒に接続する第３の吸音部分とを含み、構造支持要素は、第１の吸音部分と第２の吸音部分との間に配置される。有利には、第３の吸音部分は、吸引モータに向かって配向される。

本発明の一実施形態によれば、吸音部材は、第１および第２の吸音部分を形成するように、それ自体に折り畳まれる。

本発明の一実施形態によれば、吸音部材は、音響フォームである。

本発明の一実施形態によれば、構造支持要素は剛性である。

本発明の一実施形態によれば、構造的支持要素は、支持フレームである。

本発明の別の実施形態によれば、構造支持要素は、支持プレート上に分布する複数の貫通オリフィスを備えた支持プレートである。

本発明の一実施形態によれば、排気回路は、本体に設けられ、吸引モータによって生成された空気流が家庭用掃除機の外側に排出される少なくとも１つの排気開口を含み、少なくとも１つの排気開口は、吸音壁に実質的に垂直に延びる配向方向に配向される。この構成は、フィルタ入口と本体に設けられた排気開口との間の空気導管を最適化することを可能にする。より具体的には、この構成は、フィルタ入口と排気開口との間の圧力損失を制限し、フィルタの音響減衰性能をさらに改善することを可能にする。有利には、少なくとも２つの排気開口が本体に設けられている。２つの排気開口は、吸音壁の各側の本体上に排気開口が形成されるように配置される。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つの排気開口は、本体の上部外面に開口する。

本発明の一実施形態によれば、吸引ダクトは、本体の前部に配置される。

本発明の一実施形態によれば、フィルタは、吸引モータの後部に配置される。

本発明の一実施形態によれば、排気回路は、多孔質材料で作られ、フィルタの上流に位置する追加の吸音要素をさらに備え、追加の吸音要素は、吸引モータの空気排出オリフィスに流体的に接続され、フィルタの内部チャンバの第１の開口端の反対側に位置する通路開口を備える。

本発明の一実施形態によれば、吸音壁は、通路開口内に部分的に延びる。

本発明の別の実施形態によれば、吸音壁の第１の端部は、通路開口から後退させることができ、したがって、通路開口を通って延びることはない。

本発明の一実施形態によれば、追加の吸音要素は、開放空洞を有する多孔質材料で作られる。

本発明の一実施形態によれば、追加の吸音要素は、音響フォームである。

本発明の一実施形態によれば、追加の吸音要素は、吸引モータとフィルタとの間に配置される。

本発明の一実施形態によれば、追加の吸音要素は、環状形状を有する。

本発明の一実施形態によれば、フィルタは、第１の軸方向端面および第１の軸方向端面の反対側にある第２の軸方向端面を含み、追加の吸音要素は、フィルタの第１の軸方向端面を少なくとも部分的に覆う。

本発明の一実施形態によれば、追加の吸音要素は、環状であり、吸引モータに向かって配向された第１の軸方向表面と、環状であり、フィルタに向かって配向された第２の軸方向表面とを備える。有利には、追加の吸音要素の第２の軸方向表面は、フィルタの第１の軸方向端面と接触している。

本発明の一実施形態によれば、フィルタは、プリーツフィルタ媒体によって製造され、概して管状の形状を有する濾過部を含む。変形例では、濾過部は、管状のフォームによって製造することができる。フィルタのそのような構成は、フィルタの音響減衰性能をさらに改善し、したがって、ポータブル掃除機によって生成されるノイズをさらに低減する。

本発明の一実施形態によれば、本体は、フィルタおよび吸音壁が取り外し可能に受け入れられる受容チャンバを少なくとも部分的に画定する。

本発明の一実施形態によれば、ポータブル掃除機は、本体に取り外し可能に取り付けられた取り外し可能なカバーを含み、取り外し可能なカバーは、取り外し可能なカバーが本体に取り付けられたときにフィルタおよび吸音壁へのアクセスを防止し、取り外し可能なカバーが取り外されたときにフィルタおよび吸音壁へのアクセスを可能にするように構成される。これらの構成は、フィルタおよび吸音壁への容易なアクセスを可能にし、メンテナンス、特にクリーニングおよび／または交換のために本体からそれらを取り外すことを可能にする。

本発明の一実施形態によれば、取り外し可能なカバーは、ポータブル掃除機の本体の背面に配置される。

本発明の一実施形態によれば、ポータブル掃除機は、ポータブル掃除機、特に吸引モータに電気的に電力を供給するように構成された、充電式バッテリなどの少なくとも１つのエネルギー貯蔵要素を含む。

本発明の一実施形態によれば、少なくとも１つのエネルギー貯蔵要素は、本体に収容され、例えば、本体に設けられた把持ハンドルに収容される。

本発明の一実施形態によれば、廃棄物分離収集装置は、サイクロンタイプである。

本発明の一実施形態によれば、廃棄物分離収集装置は、吸引モータのモータ軸を横断する延長軸に沿って延びる。有利には、廃棄物分離収集装置の延長軸は、モータ軸に実質的に垂直である。

本発明の一実施形態によれば、廃棄物分離収集装置は、本体に取り外し可能に取り付けられる。

図に示される実施形態によれば、ポータブル掃除機は、本体に配置され、フィルタを支持するように構成された支持構造を含む。支持構造は、例えば、概して管状であり、フィルタが取り付けられている周囲の穿孔支持部分を含み、穿孔支持部分は、フィルタを支持し、吸音壁とフィルタとの間に延びるように構成される。

図に示される実施形態によれば、支持構造はまた、追加の吸音要素を支持するように構成される。

いずれにせよ、本発明は、非限定的な例として、この掃除機の２つの実施形態を表す添付の概略図を参照して以下の説明の助けを借りて明確に理解されるであろう。
図１は、本発明によるポータブル掃除機の長手方向断面図である。 図２は、図１と垂直な断面に沿った、図１のポータブル掃除機の部分的な縦断面図である。 図３は、図１の詳細の拡大スケール図である。 図４は、図１のポータブル掃除機の断面図である。

この文書では、「上流」および「下流」という用語は、ポータブル掃除機内の空気流の流れの方向に関連して定義されている。

図１から図４は、本体３と、本体３に取り外し可能に取り付けられた廃棄物分離収集装置４と、本体３に収容された吸引モータ５とを含むポータブル掃除機２を示している。

本体３は、特に、ポータブル掃除機２によって外気を吸い込むことができる吸引ダクト６と、ポータブル掃除機２がユーザによって把持されることを可能にする把持ハンドル７とを含む。有利には、吸引ダクト６は本体３の前部に配置され、把持ハンドル７は本体３の後部に配置される。

図に示される実施形態によれば、廃棄物分離収集装置４は、概して管状の形状の側壁を含む廃棄物収集容器８を含む。廃棄物分離収集装置４は、有利には、サイクロン型であり、さらに、廃棄物収集容器８の中心軸と同軸に配置された管状グリッドなどの管状分離部材９と、廃棄物収集容器８の側壁によって外側に、および管状分離部材９によって内部に画定されるサイクロン分離チャンバ１０とを含む。廃棄物分離収集装置４は、吸引ダクト６に流体的に接続され、サイクロン分離チャンバ１０に開口する空気取り入れ口１１をさらに含む。

吸引モータ５は、より具体的には、吸引ダクト６および廃棄物分離収集装置４を通る空気流を生成するように構成される。

図１に示されるように、吸引モータ５は、モータケーシング１２と、モータケーシング１２に配置された電動ファン１３とを含む。既知の方法では、電動ファン１３は、ファンと、ファンを回転させるように構成された電動モータとを含む。

吸引モータ５は、空気入口オリフィス１４および空気排出オリフィス１５をさらに含み、ポータブル掃除機２は、吸引モータ５の空気入口オリフィス１４を廃棄物分離収集装置４の空気出口開口に流体的に接続する接続ダクト１６をさらに備える。

図に示される実施形態によれば、廃棄物分離収集装置４は、延長軸Ａに沿って延び、吸引モータ５は、延長軸Ａに対して横方向に延び、有利には延長軸Ａに対して垂直に延びるモータ軸Ｂを含む。

ポータブル掃除機２は、電動ファン１３に電気的に電力を供給するように構成された、充電式バッテリなどのエネルギー貯蔵要素１７をさらに備える。エネルギー貯蔵要素１７は、有利には、本体３に収容され、例えば、把持ハンドル７に収容される。

本体３はさらに、吸引モータ５によって生成された空気流が本体３の外側に排出される排気回路１８を含む。

排気回路１８は、排気回路１８を通って流れる空気流を濾過するように構成されたフィルタ１９を含む。フィルタ１９は、概して円筒形状を有し、モータ軸Ｂと実質的に同軸に延びるフィルタの中心に長手方向軸を有する。有利には、フィルタ１９は、吸引モータ５の後部に配置される。

フィルタ１９は、第１の軸方向端面１９．１および第１の軸方向端面１９．１の反対側にある第２の軸方向端面１９．２を含み、プリーツフィルタ媒体によって生成され、概して管状の形状を有する濾過部２１をさらに含む。

濾過部２１は、吸引モータ５の空気排出オリフィス１５に流体的に接続された内部チャンバ２２を画定する内面を含む。有利には、内部チャンバ２２は、円形断面を有し、吸引モータ５に向かって配向された第１の開放端２２．１と、第１の開放端２２．１の反対側にあり、第１の開放端２２．１の下流に位置する第２の閉鎖端２２．２とを含む。

排気回路１８は、フィルタ１９の内面及び吸音壁２３のそれぞれが、空気流の一部を循環させることを意図している第１の空気導管２４．１および第２の空気導管２４．２を画定するように、フィルタ１９の内部チャンバ２２内に少なくとも部分的に延びる吸音壁２３をさらに含む。

有利には、吸音壁２３は細長く、フィルタ１９の長手方向軸に実質的に平行な延長方向に延びる。吸音壁２３は、例えば、フィルタ１９の全長にわたって、またはフィルタ１９の長さの一部のみにわたって延び得る。

図に示される実施形態によれば、第１および第２の空気導管２４．１、２４．２は、吸音壁２３によって互いに分離され、後者は、第１および第２の空気導管２４．１、２４．２が実質的に同一の、および例えば概して半円筒形の通路セクションを有するように構成される。

図に示される実施形態によれば、吸音壁２３は、概して平面形状を有し、フィルタ１９の長手方向軸に実質的に平行である延長平面内に延びる。有利には、吸音壁２３は、フィルタ１９の長手方向軸を含み、第１および第２の空気導管２４．１、２４．２は、フィルタ１９の長手方向軸に実質的に平行に延びる。有利には、フィルタ１９の長手方向軸は、吸音壁の中央面に位置する。

吸音壁２３は、吸引モータ５の側面に位置する第１の端部２３．１と、第１の端部２３．１の反対側にある第２の端部２３．２とを含む。図に示される実施形態によれば、吸音壁２３の第１の端部２３．１は、内部チャンバ２２の第１の開放端２２．１から内部チャンバ２２の外に突出する。しかしながら、本発明の１つの変形例によれば、吸音壁２３の第１の端部２３．１は、実質的に内部チャンバ２２の第１の開放端２２．１に軸方向に配置され得るか、または内部チャンバ２２の第１の開放端２２．１を除いて配置され得る。

図に示される実施形態によれば、吸音壁２３は、有利には剛性で穿孔された構造支持要素２４と、多孔質材料で作られ、例えば接着または任意の他の固定手段によって構造支持要素２４に固定される吸音部材２５とを含む。

構造支持要素２４は、例えば、支持フレームによって、または支持プレートの上に分布する複数の貫通オリフィスを備えた支持プレートによって形成され得る。有利には、吸音部材２５は、３～７ｍｍ、および例えば約５ｍｍの間で構成される厚さを有し得る音響発泡体である。

図に示される実施形態によれば、吸音部材２５は、それぞれが概して平面形状を有し、互いに対して実質的に平行に延びる第１の吸音部分２５．１および第２の吸音部分２５．２と、第１および第２の吸音部分２５．１、２５．２を互いに接続する第３の吸音部分２５．３とを含む。吸音部材２５のそのような構成は、吸音部材２５をそれ自体に折り畳むことによって得られる。

構造支持要素２４は、第１および第２の吸音部分２５．１、２５．２の間に配置され、したがって、構造支持コアを形成する。有利には、第３の吸音部分２５．３は、吸引モータ５に向かって配向され、その結果、空気流は、構造支持要素２４に会うことができる前に、吸音部材２５を通って流れなければならない。言い換えれば、吸音壁２３は、気流が構造支持要素２４に直接会うことができないように構成される。

排気回路１８はさらに、多孔質材料で作られ、フィルタ１９の上流に位置する追加の吸音要素２６を含む。有利には、追加の吸音要素２６は、吸引モータ５とフィルタ１９との間に配置される。追加の吸音要素２６は、例えば、音響フォームであってもよい。

図に示される実施形態によれば、追加の吸音要素２６は、環状形状を有し、吸引モータ５の空気排出オリフィス１５に流体的に接続され、フィルタ１９の内部チャンバ２２の第１の開放端２２．１の反対側に位置する通路開口２７を含む。

追加の吸音要素２６は、環状であり、吸引モータ５に向かって配向された第１の軸方向表面２６．１と、環状であり、フィルタ１９に向かって配向された第２の軸方向表面２６．２とを備える。

図に示される実施形態によれば、ポータブル掃除機２は、本体３に配置され、フィルタ１９および追加の吸音要素２６を支持するように構成された支持構造３０を含む。支持構造３０は、より具体的には、
－概して管状であり、フィルタ１９が取り付けられている周囲の穿孔支持部分３０．１であって、穿孔支持部分３０．１は、フィルタ１９を支持し、吸音壁２３とフィルタ１９との間に延びるように構成された、穿孔支持部分３０．１と、
－追加の吸音要素２６を取り囲む、概して管状の形状の追加の支持部分３０．２であって、追加の吸音要素２６を支持するように構成される、追加の支持部分３０．２と、
－穿孔された支持部分３０．１を追加の支持部分３０．２に接続し、フィルタ１９と追加の吸音要素２６との間に介在する支承部３０．３であって、支承部３０．３は、追加の吸音要素２６の第２の軸方向表面２６．２が支える第１の面と、フィルタ１９に向かって配向された第２の面とを備える、支承部３０．３と、を含む。フィルタ１９は、例えば、支承部３０．３の第２の表面に押し付けられ得る。

支持構造３０はまた、内部チャンバ２２の第２の閉鎖端２２．２の反対側に配置された端壁３０．４を備え得る。

しかしながら、本発明の１つの変形例によれば、追加の吸音要素２６の第２の軸方向表面２６．２は、フィルタ１９の第１の軸方向端面１９．１と接触することができ、追加の吸音要素２６は、フィルタ１９の第１の軸方向端面１９．１を少なくとも部分的に、および例えば完全に覆うことができる。

図に示される実施形態によれば、吸音壁２３は、通路開口２７内に部分的に延びる。しかしながら、本発明の１つの変形例によれば、吸音壁２３の第１の端部２３．１は、通路開口２７から後方に位置することができ、したがって、通路開口２７を通って延びることはない。

排気回路１８は、本体３の外面に設けられた排気開口２８をさらに備え、吸引モータ５によって生成された空気流は、それを通して本体３の外側に排出される。

有利には、排気開口２８の少なくとも１つ、および例えばそれぞれは、吸音壁２３に実質的に垂直に延びる配向方向に配向される。

図に示される実施形態によれば、本体３は、フィルタ１９および吸音壁２３が取り外し可能に受け入れられる受容チャンバ２９を少なくとも部分的に画定し、ポータブル掃除機２は、取り外し可能に本体３に固定され、取り外し可能なカバー３１が本体３に固定されたときにフィルタ１９および吸音壁２３へのアクセスを防止し、取り外し可能なカバー３１が取り外されたときにフィルタ１９および吸音壁２３へのアクセスを可能にするように構成された取り外し可能なカバー３１を含む。有利には、取り外し可能なカバー３１は、ポータブル掃除機２の本体３の背面に配置される。

次に、掃除機２の動作について説明する。電動ファン１３が電気的に駆動されると、特に廃棄物分離収集装置４内に窪みが形成され、空気および廃棄物が吸引ダクト６によって吸い込まれる。次に、廃棄物を充填した空気は、例えば、サイクロン分離チャンバ１０内に接線状に出現し得る空気取り入れ口１１を介して廃棄物収集容器８を貫通する。したがって、空気は回転され、廃棄物は外向きに遠心分離され、この廃棄物は廃棄物収集容器８によって収集される。

次に、空気流は、吸引モータ５の空気出口オリフィス１１、接続ダクト１６、および空気入口オリフィス１４および空気排出オリフィス１５を通って連続的に流れる。次いで、空気流は、追加の吸音要素２６の通路開口２７、ならびに第１および第２の空気導管２４．１、２４．２を通って流れ、次に、排気開口２８を介して本体３から脱出する前に、濾過部２１を通って流れる。

もちろん、本発明は、例示としてのみ与えられた説明および図示の実施形態に決して限定されるものではない。本発明の保護範囲を逸脱することなく、特に様々な要素の構成の観点から、または技術的同等物の代用により、変更が可能である。

Claims (14)

1. 吸引ダクト（６）を備えた本体（３）と、前記本体（３）に取り付けられた廃棄物分離収集装置（４）と、前記本体（３）に収容された吸引モータ（５）とを備えたポータブル掃除機（２）であって、前記吸引モータ（５）は、モータ軸（Ｂ）を有し、前記吸引ダクト（６）および前記廃棄物分離収集装置（４）を通る空気流を生成するように構成され、前記本体（３）は、前記吸引モータ（５）によって生成された前記空気流が前記本体（３）の外側に排出される排気回路（１８）をさらに備え、前記排気回路（１８）は、前記排気回路（１８）を通って流れる前記空気流を濾過するように構成されたフィルタ（１９）を備え、前記フィルタ（１９）は、概して円筒形状を有し、前記吸引モータ（５）の空気排出オリフィス（１５）に流体的に接続された内部チャンバ（２２）を画定する内面を含むことを特徴とし、前記排気回路（１８）は、前記フィルタ（１９）の前記内部チャンバ（２２）内に少なくとも部分的に延びる吸音壁（２３）を含み、前記フィルタ（１９）の前記内面及び前記吸音壁（２３）は、前記空気流の一部を循環させるようにそれぞれに第１の空気導管（２４．１）及び第２の空気導管（２４．２）を画定することを特徴とする、ポータブル掃除機（２）。
2. 前記内部チャンバ（２２）は、第１の開放端（２２．１）および前記第１の開放端（２２．１）の反対側にある第２の閉鎖端（２２．２）を含み、前記内部チャンバ（２２）の前記第１の開放端（２２．１）は、前記吸引モータ（５）に向かって配向される、請求項１に記載のポータブル掃除機（２）。
3. 前記吸音壁（２３）は、第１の端部（２３．１）および前記第１の端部（２３．１）の反対側にある第２の端部（２３．２）を含み、前記吸音壁（２３）の前記第１の端部（２３．１）は、前記内部チャンバ（２２）の前記第１の開放端（２２．１）に軸方向に実質的に配置されるか、または前記第１の開放端（２２．１）から前記内部チャンバ（２２）から突出する、請求項２に記載のポータブル掃除機（２）。
4. 前記排気回路（１８）は、多孔質材料で作られ、前記フィルタ（１９）の上流に位置する追加の吸音要素（２６）をさらに備え、前記追加の吸音要素（２６）は、前記吸引モータ（５）の前記空気排出オリフィス（１５）に流体的に接続され、前記フィルタ（１９）の前記内部チャンバ（２２）の前記第１の開放端（２２．１）の反対側に位置する通路開口（２７）を備える、請求項２または３に記載のポータブル掃除機（２）。
5. 前記吸音壁（２３）が、前記通路開口（２７）内に部分的に延びる、請求項４に記載のポータブル掃除機（２）。
6. 前記追加の吸音要素（２６）が音響フォームである、請求項４または５に記載のポータブル掃除機（２）。
7. 前記吸音壁（２３）は、概して平面形状を有し、延長平面内に延びる、請求項１から６のいずれか一項に記載のポータブル掃除機（２）。
8. 前記フィルタ（１９）は、前記フィルタ（１９）の前記中心に長手方向軸を有し、前記吸音壁（２３）の前記延長平面は、前記フィルタ（１９）の前記長手方向軸に実質的に平行である、請求項７に記載のポータブル掃除機（２）。
9. 前記フィルタ（１９）の前記長手方向軸が、前記吸引モータ（５）の前記モータ軸（Ｂ）と実質的に同軸に延びる、請求項８に記載のポータブル掃除機（２）。
10. 前記吸引モータ（５）の前記モータ軸（Ｂ）が前記吸音壁（２３）と交差している、請求項１から９のいずれか一項に記載のポータブル掃除機（２）。
11. 前記吸音壁（２３）は、構造支持要素（２４）と、多孔質材料で作られ、前記構造支持要素（２４）に固定された吸音部材（２５）とを含む、請求項１から１０のいずれか一項に記載のポータブル掃除機（２）。
12. 前記構造支持要素（２４）が穿孔されている、請求項１１に記載のポータブル掃除機（２）。
13. 前記吸音部材（２５）は、それぞれが概して平面形状を有し、互いに実質的に平行に延びる第１の吸音部分（２５．１）および第２の吸音部分（２５．２）と、それらの間に前記第１の吸音部分（２５．１）および第２の吸音部分（２５．２）を接続する第３の吸音部分（２５．３）とを含み、前記構造支持要素（２４）は、前記第１および第２の吸音部分（２５．１,２５．２）の間に配置される、請求項１１または１２に記載のポータブル掃除機（２）。
14. 前記排気回路（１８）は、前記本体（３）に設けられ、前記吸引モータ（５）によって生成された前記空気流が前記家庭用掃除機の外側に排出される少なくとも１つの排気開口（２８）を含み、前記少なくとも１つの排気開口（２８）は、前記吸音壁（２３）に実質的に垂直に延びる配向方向に配向される、請求項１から１３のいずれか一項に記載のポータブル掃除機（２）。

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