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JP2024139446A - 画像診断装置、その制御方法、プログラム、及び画像形成装置 - Google Patents

画像診断装置、その制御方法、プログラム、及び画像形成装置 Download PDF

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JP2024139446A JP2023050390A JP2023050390A JP2024139446A JP 2024139446 A JP2024139446 A JP 2024139446A JP 2023050390 A JP2023050390 A JP 2023050390A JP 2023050390 A JP2023050390 A JP 2023050390A JP 2024139446 A JP2024139446 A JP 2024139446A
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Abstract

【課題】本発明は、印刷ジョブにおいて出力される印刷物を利用して画像診断を実施するとともに、印刷物の内容に依存することなく安定した画像診機能を実施する仕組みを提供する。【解決手段】本画像診断装置は、画像形成部から搬送されてくる画像が形成された用紙を読取部によって読み取って、読取画像の異常を検出することにより装置の異常を診断する。また、本画像診断装置は、画像形成ジョブにおいて画像形成部によって画像が形成された用紙を用いる第1の画像診断を実行させる。さらに、本画像診断装置は、第1の画像診断によって読取画像の異常が検出されると、検出された異常に応じて画像形成部によって画像診断用のテストチャートを用紙に形成させ、テストチャートが形成された用紙を用いる第2の画像診断を実行させる。【選択図】 図6

Description

本発明は、画像診断装置、その制御方法、プログラム、及び画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置による印刷物をセンサで読み取って得られた画像データに画像処理を施した後、元データである印刷データと比較して、印刷時の汚れや白抜け、斜行などの印刷物の異常を検出できる検品システムが開発されている。このような印刷物の異常は、画像形成装置を長時間にわたりストレスのかかる使い方をするなどして装置内の部品が劣化することにより発生するケースがある。また、上記検品機能に加えて、装置内の劣化している部品を特定するために専用のチャートを印刷し、センサで読み取ることで印刷物の異常の発生要因を特定する画像診断機能がある。
特許文献1には、専用チャートを使用した画像診断機能が提案されている。例えば、検査対象となる各画像診断項目を診断可能なチャートをデバイスが出力し、そのチャートの読み取り結果に基づいて画像診断を実行している。一方で、画像診断機能の実現手法として、専用チャートを使用せずに、通常の印刷ジョブにおいて出力された成果物の読み取り結果から画像診断を実施する手法も想定されている。
特開2019-133020号公報
しかし、上記従来技術には以下に記載する課題がある。専用のテストチャートを用いた画像診断の実行は、確実に診断したい全ての項目の画像診断が可能である一方で、ユーザによる印刷ジョブを停止させる必要があり、生産性の低下の原因となる。さらに、線尿のテストチャートを印刷するために、印刷ジョブ以外で用紙やトナーといった消耗材を消費してしまう。
一方で、ユーザが投入した印刷ジョブを利用して画像診断を実行する場合、実行可能な画像診断項目は印刷ジョブの印刷内容に依存してしまう。例えば、モノクロでの印刷ジョブである場合にはBk以外の色材の汚れや抜けを検出することはできない。
本発明は、上述の課題の少なくとも一つに鑑みて成されたものであり、印刷ジョブにおいて出力される印刷物を利用して画像診断を実施するとともに、印刷物の内容に依存することなく安定した画像診機能を実施する仕組みを提供する。
本発明は、例えば、画像診断装置であって、画像形成手段から搬送されてくる画像が形成された用紙を読取手段によって読み取って、読取画像の異常を検出することにより装置の異常を診断する画像診断手段と、画像形成ジョブにおいて前記画像形成手段によって画像が形成された用紙を用いる第1の画像診断を前記画像診断手段に実行させ、該第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記検出された異常に応じて前記画像形成手段によって画像診断用のテストチャートを用紙に形成させ、該テストチャートが形成された用紙を用いる第2の画像診断を前記画像診断手段に実行させる制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、印刷ジョブにおいて出力される印刷物を利用して画像診断を実施するとともに、印刷物の内容に依存することなく安定した画像診機能を実施することができる。
一実施形態に係る印刷システムのハードウェア構成の全体図 一実施形態に係る印刷システムのシステム構成のブロック図 一実施形態に係る画像形成装置のメカ断面図 一実施形態に係るジョブ中の画像診断の設定画面の一例を示す図 一実施形態に係るジョブ中の画像診断の結果画面の一例を示す図 一実施形態に係るその他のジョブ中の画像診断結果画面のUIの例を示す図 一実施形態に係るテストチャートを用いた画像診断の設定画面の一例を示す図 一実施形態に係るテストチャートを用いた画像診断の結果画面の一例を示す図 一実施形態に係るその他のテストチャートを用いた画像診断設定画面のUIの例を示す図 一実施形態に係る画像診断システムを実行する処理手順を示すフローチャート 一実施形態に係るジョブ中の画像診断処理の処理手順を示すフローチャート 一実施形態に係るテストチャートを用いた画像診断処理の処理手順を示すフローチャート
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1の実施形態>
<システム全体の構成>
以下では、本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態における外部コントローラは、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド、DFE、プリントサーバなどと称することもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル、MFPと称することもある。また以下では、用紙(シート)に画像を形成する画像形成については、印字と称することもある。
まず図1を参照して、本実施例における画像処理システムの構成を示す図である。本画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102とを備える。画像形成装置101と外部コントローラ102とは内部LAN105及びビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ102は外部LAN104を介してPC103と通信可能に接続されており、PC103から外部コントローラ102に対して印刷指示が行われる。
PC103には、印刷データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換するプリンタドライバがインストールされている。印刷を指示するユーザは各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバはユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ102に対して印刷データを送信する。外部コントローラ102はPC103から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して印刷データを投入し印刷指示を行う。外部コントローラ102は、画像形成装置101に対して内部LAN105で印刷データを投入し、ビデオケーブル106でラスタライズされた画像データを投入する。
次に画像形成装置101について説明する。画像形成装置101には複数の異なる機能を有する装置が接続され、製本などの複雑な印刷処理が可能な構成となっている。画像形成装置101は、印刷装置107、インサータ108、画像診断装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111を備える。
印刷装置107は、印刷装置107の下部にある給紙部から機内に給送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。なお、ここでは用紙を例に説明するが、印刷媒体であれば用紙以外のものであってもよい。ここで、印刷装置107の構成及び動作原理について説明する。
画像データに応じて変調された、レーザ光などの光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、そのトナー像が転写される。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを熱と圧力によって溶解して用紙に定着させる。
インサータ108は、挿入紙を挿入するための装置である。インサータ108は、印刷装置107で印刷され搬送された用紙群に対して、任意の位置で用紙を挿入することができる。
画像診断装置109は、画像診断を実行可能である。画像診断は、搬送された用紙の画像を読み取り、生成した画像データと、予め登録された基準画像を比較することで、印刷された用紙に画像異常がないかを判定する。詳細な説明は後述する。画像異常があると判定された場合はその異常を解析し、発生要因となる画像形成装置内の異常と、発生要因を除くための対処方法を特定する。なお、本実施形態では、印刷装置107と画像診断装置109を含む他の装置を個別の装置として説明するが、本発明を限定する意図はなく一体化して1つの装置(例えば、画像形成装置)として設けられるものであってもよい。
大容量スタッカ110は、大容量の用紙を積載することが可能な装置である。フィニッシャ111は、搬送された用紙に対してフィニッシング処理(後処理)を加える装置である。設定に応じてステイプルやパンチ、中綴じ製本などのフィニッシング処理を行うことが可能であり、フィニッシャ111を通過した用紙は排紙トレイに排紙される。
図1で説明した印刷システムは画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、本発明は外部コントローラ102の接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、PC103から、画像形成装置101が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101において、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。
<システム制御構成>
次に図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置101、外部コントローラ102、及びPC103のシステム制御構成を説明する。まず印刷装置107の構成について説明する。
印刷装置107は、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、及びディスプレイ225を備える。さらに印刷装置107は、原稿露光部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を備える。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続される。
通信I/F217は、通信ケーブル255を介してインサータ108、画像診断装置109、大容量スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置を制御するための通信を行う。LANI/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの送受信を行う。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、ラスタライズされた画像データなどの送受信を行う。
HDD221は、プログラムやデータが保存される記憶装置である。CPU222はHDD221に保存されたプログラムをメモリ223に展開し、そのプログラムを実行することで画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや画像データを記憶し、ワークエリアとして動作する。
操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225には、画像形成装置101の設定情報や印刷ジョブ(画像形成ジョブ)の処理状況などが表示される。原稿露光部226は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を読み込む処理を行う。ユーザにより設置された用紙に対して露光ランプで光を照射しながらCCDカメラで画像を撮影することで原稿データを読み込む。
レーザ露光部227は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電や、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227においては、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーによってレーザ光が、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射される。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。作像部228は、用紙に対してトナーを転写するための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、及びトナー補給部等を備え、感光ドラム上のトナーを用紙に転写する。
現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写と、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーを用紙に転写する二次転写とが行われる。定着部229は用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、及び加圧ベルト等を備える。給紙部230は用紙を給紙するための装置であり、ローラーや各種センサにより用紙の給紙動作、搬送動作を制御する。
次にインサータ108の構成について説明する。インサータ108は、通信I/F232、CPU233、メモリ234、及び給紙制御部235を備え、それぞれの構成要素はシステムバス236を介して接続される。通信I/F232は通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信を行う。
CPU233は、メモリ234に格納された制御プログラムに応じて、給紙に必要な各種制御を行う。メモリ234は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部235は、CPU233からの指示に基づき、ローラーとセンサを制御しながら、インサータの給紙部や印刷装置107から搬送された用紙の給紙、搬送を制御する。
次に画像診断装置109の構成について説明する。画像診断装置109は、通信I/F237、CPU238、メモリ239、撮影部240、ディスプレイ241、操作部242、及びHDD256を備え、それぞれの構成要素はシステムバス243を介して接続される。通信I/F237は通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。また、検査に使用する基準画像もこの通信ケーブル255、通信I/F237を介して印刷装置107から受信し、HDD256に保存される。
CPU238は、制御手段又は表示制御手段の一例であり、メモリ239に格納された制御プログラムに応じて、検品に必要な各種制御を行う。メモリ239は、制御プログラムが保存された記憶装置である。基準画像の受信と保存に関してはこの限りではなく、例えば画像診断装置109がLAN I/Fを有し、内部LANで外部コントローラ102と通信する構成をとってもよい。この場合、画像診断装置109はLAN I/Fを介して外部コントローラ102から基準画像を受信してHDD256に保存することで同様の動作が可能となる。
撮影部240は、CPU238の指示に基づき、搬送された用紙を撮影する。CPU238は、撮影部240によって撮影された画像と、HDD256に保存された基準画像を比較し、印刷用紙に画像異常がないかを判定する。ディスプレイ241には、画像診断結果や設定画面などが表示される。操作部242は、ユーザによって操作され、画像診断装置109の設定変更や基準画像の登録などの指示を受け付ける。HDD256は、基準画像を記憶する。なお、HDD256を設けない場合には、印刷装置107のHDD221に基準画像を記憶し、印刷用紙に画像異常があるかを判定する際に、HDD221からメモリ239に基準画像を読み出して用いる構成であってもよい。
次に大容量スタッカ110の構成について説明する。大容量スタッカ110は、通信I/F244、CPU245、メモリ246、及び排紙制御部247を備え、それぞれの構成要素はシステムバス248を介して接続される。通信I/F244は通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。
CPU245は、メモリ246に格納された制御プログラムに応じて、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ246は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部247は、CPU245からの指示に基づき、搬送された用紙をスタックトレイ、エスケープトレイ、又は後続のフィニッシャ111に搬送する制御を行う。
次にフィニッシャ111の構成について説明する。フィニッシャ111は、通信I/F249、CPU250、メモリ251、排紙制御部252、及びフィニッシング処理部253を備える。それぞれの構成要素はシステムバス254を介して接続される。通信I/F249は通信ケーブル255を介して印刷装置107と接続され、制御に必要な通信が行われる。
CPU250は、メモリ251に格納された制御プログラムに応じて、フィニッシングや排紙に必要な各種制御を行う。メモリ251は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部252は、CPU250からの指示に基づき、用紙の搬送、排紙を制御する。フィニッシング処理部253は、CPU250からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を制御する。
次に外部コントローラ102の構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213、LANI/F214、及びビデオI/F215を備え、各コンポーネントはシステムバス216を通して接続されている。
CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいてPC103からの印刷データの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷ジョブの送信などの処理を包括的に実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD210には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード211は、外部コントローラ102の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ212には、外部コントローラ102の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示される。
LANI/F213は、外部LAN104を介してPC103と接続され、印刷指示などの通信が行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷指示として印刷ジョブなどの通信が行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、ラスタライズされた画像データなどの通信が行われる。
次にPC103の構成について説明する。PC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、及びLANI/F206を備え、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成や印刷指示を実行する。
またCPU201は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。HDD203には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード204はPC103の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ205には、PC103の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、印刷指示などの通信が行われる。
以上の説明において、外部コントローラ102と画像形成装置101は、内部LAN105及びビデオケーブル106が接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみの接続構成であってもよい。また、メモリ202、209、223、234、239、246、251はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。たとえば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替した構成であってもよい。
<画像形成装置のハードウェア構成>
次に図3を参照して、画像形成装置101のハードウェア構成について説明する。まず印刷装置107について説明する。印刷装置107が有する給紙デッキ301、302は、各種用紙を収容しておくことが可能である。各給紙デッキには格納している用紙の情報(用紙サイズ、用紙タイプ)を印刷装置107の操作部224から設定できる。各給紙デッキでは、収容された用紙の最上位の用紙一枚のみを分離し、用紙搬送パス303へ当該用紙を給送することが可能である。
現像ステーション304~307は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト308に一次転写される。さらに、中間転写ベルト308が図中時計回りに回転し、中間転写ベルト308に一次転写されたトナー像は、二次転写位置309で用紙搬送パス303から搬送されてきた用紙へと転写される。
ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。定着ユニット311はトナー像を用紙へ定着させる。定着ユニット311は加圧ローラー及び加熱ローラーを備え、各ローラーの間を用紙が通過することにより、トナーを溶融・圧着することで用紙にトナー像を定着させる。定着ユニット311を抜けた用紙は用紙搬送パス312を通って用紙搬送パス315へと搬送される。用紙の種類に応じて定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、用紙は定着ユニット311を通過した後、上の用紙搬送パスを使って第2定着ユニット313へと搬送される。第2定着ユニット313において、追加の溶融・圧着が施された後、用紙は用紙搬送パス314を通って用紙搬送パス315へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、用紙は、用紙反転パス316へと搬送され、用紙反転パス316で反転された後、両面搬送パス317へと搬送され、二次転写位置309で2面目の画像転写が行われる。
次に用紙を挿入するためのインサータ108について説明する。インサータ108はインサータトレイ321を備え、用紙搬送パス322を通じて、インサータトレイ321に給紙された用紙を搬送パスへ合流させる。これにより、印刷装置107から搬送される一連の用紙群に、任意の位置で用紙を挿入させて後続装置へ搬送させることが可能となる。インサータ108を通過した用紙は画像診断装置109へ搬送される。
次に画像診断装置109について説明する。画像診断装置109にはカメラ331、332が対向する形で配置される。カメラ331は用紙の上面を、カメラ332は用紙の下面を読み取るためのカメラである。画像診断装置109は、印刷装置107から順次搬送されてくる用紙が用紙搬送パス333上の所定の位置に到達したタイミングで、カメラ331、カメラ332を用いて用紙の画像を読み取る。画像診断処理として、画像異常があるかの判定と、異常がある場合は装置異常があるか、その発生要因や対処方法を特定する。ディスプレイ241には画像診断装置109によって行われた画像診断結果などが表示される。なお、カメラ331、332は画像診断装置109以外の装置に設けられてもよい。その場合には、画像診断装置109は、カメラ331、332が設けられた装置から読取画像を取得し、検品機能や画像診断機能を行う。
次に大容量スタッカ110について説明する。大容量スタッカ110は大容量の用紙を積載することが可能な大容量スタッカである。大容量スタッカ110は、画像診断装置109の画像診断によって品質異常なしと判定された用紙を積載するトレイとして、スタックトレイ341を有する。画像診断装置109を通過した用紙は用紙搬送パス344を通して大容量スタッカ110に入力され蓄積される。用紙は用紙搬送パス344から用紙搬送パス345を経由して、スタックトレイ341に積載される。
さらにスタッカ340は、排紙トレイとしてエスケープトレイ346を有する。エスケープトレイ346は、画像診断装置109の画像診断によって品質異常ありと判定した用紙を排出するトレイである。エスケープトレイ346に出力する場合は、用紙搬送パス344から用紙搬送パス347を経由してエスケープトレイ346へ用紙が搬送される。なお、大容量スタッカ110の後段の後処理装置へ用紙を搬送する場合には、用紙搬送パス348を経由する。反転部349は用紙を反転する。この反転部349は、用紙をスタックトレイ341に積載する場合に使用される。入力された用紙の向きと出力の際の用紙の向きが同一となるように、スタックトレイ341に積載する場合には反転部349で一度用紙を反転させる。エスケープトレイ346や、後続の後処理装置へ搬送する場合は、積載時にフリップせずにそのまま用紙を排出するため、反転部349での反転動作は行わない。
次にフィニッシャ111について説明する。フィニッシャ111はユーザに指定された機能に従って、搬送された用紙に対してフィニッシング処理を加える装置である。フィニッシャ111では、具体的にはステイプル(1個所・2箇所綴じ)やパンチ(2穴・3穴)や中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。フィニッシャ111は、排紙トレイ351と排紙トレイ352を備える。用紙搬送パス353を経由して排紙トレイ351に出力される。ただし用紙搬送パス353ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、用紙搬送パス354を経由して処理部355でユーザに指定されたフィニッシング機能が実行され、排紙トレイ352へ出力される。
排紙トレイ351、352はそれぞれ昇降することが可能であり、排紙トレイ351を下降させ、処理部355でフィニッシング処理した用紙を排紙トレイ351へ積載するように動作することも可能である。中とじ製本が指定された場合には中とじ処理部356で、用紙中央にステイプル処理をした後、用紙を二つ折りにして用紙搬送パス357を経由して中とじ製本トレイ358へ出力される。中とじ製本トレイ358はベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ358上に積載された中とじ製本束は左側へ搬送される構成となっている。
<第1の画像診断の設定画面>
次に図4を参照して、本実施形態に係る印刷ジョブ中の画像診断(第1の画像診断)の実行を設定するための設定画面の一例について説明する。画像診断に関する設定画面400は、本実施形態では画像診断装置109のディスプレイ(表示部)241に表示するが、印刷装置107のディスプレイ225や、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示してもよい。
設定画面400は、印刷ジョブ(画像形成ジョブ)中の画像診断設定401、診断レベル設定402、キャンセルボタン403、及びOKボタン404を含む。印刷ジョブ中の画像診断設定401では、ユーザは今後実行する印刷ジョブにおいて画像診断を実行するか否かを設定することができる。つまり、印刷ジョブ中の画像診断とは、第1の画像診断に相当し、印刷ジョブで印刷が行われた際に、当該印刷画像を用いて、画像形成装置101の異常を診断するモードである。なお、本実施形態に係る画像形成装置101は、印刷ジョブの印刷画像を画像診断に用いずに、新たにテストチャートを印刷して画像診断を行う第2の画像診断を行うモードも実行可能である。
診断レベル設定402では、ユーザは画像診断の診断レベルを設定することができ、診断レベルが高いほど、より小さい画像異常に対して装置異常ありと判定する。OKボタン404が操作されると、それまでの設定内容が画像診断装置109のHDD256に記憶される。キャンセルボタン403が操作されると、それまでに設定した内容を破棄して遷移前の画面に戻る。
<第1の画像診断の結果画面>
次に図5を参照して、本実施形態に係る印刷ジョブ中の画像診断(第1の画像診断)の結果画面について説明する。ジョブ中の画像診断における結果画面は、本実施形態では画像診断装置109のディスプレイ241に表示するが、印刷装置107のディスプレイ225や、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示してもよい。本結果画面は、後述するフローチャートにおいて印刷ジョブの印刷が全て終了すると表示される。
500は、本実施形態における印刷ジョブ中の画像診断の結果画面の一例を示す。画像診断の結果画面500は、診断した印刷ジョブ情報501、診断結果リスト502、詳細確認ボタン503、及び閉じるボタン504を含む。印刷ジョブ情報501は、ここではジョブの名称とページ数を表示している。表示する情報はこれに限定されず、用紙情報や実行した時間情報など、その他の情報を表示してもよい。診断結果リスト502は、印刷を実行したページ毎に画像診断結果を表示し、診断結果として異常を検出した場合は、その異常項目の情報(例えば異常の種別)と、詳細情報画面510を開くための詳細確認ボタン503を含んで構成される。ここでは、印刷ジョブの単位でまとめた結果をひとつのリストとして表示しているが、本発明における表示画面はこれに限定されない。例えば、画像診断を行わなかったページや異常が検出されなかったページは省略して異常が検出されたページのみリストへ表示する画面であってもよい。また、画面表示出力ではなく、異常箇所の影響受けない場合には印刷出力としてもよい。
510は、本実形態における画像診断結果の詳細情報画面の一例を示す。詳細情報画面510は、表示しているページ情報511、サムネイル画像512、診断結果リスト513、チャート診断実行ボタン514、及び閉じるボタン515を含む。ページ情報511は、ここではジョブの名称と対象のページ数情報を表示している。表示する情報はこれに限定されず、用紙情報など、その他の情報を表示してもよい。
サムネイル画像512は、異常を検出した領域をユーザへ報知するための表示領域であり、対象のページのスキャン画像のサムネイルを表示する。また、516に示すように異常が検出された領域を強調表示することが望ましい。ここでは一例として、異常が検出された領域を囲んで強調表示している。これにより、ユーザはページの中の何れの領域で異常が検出されたかを視覚的に判断することが可能である。診断結果リスト513は、このページで実行された画像診断の結果一覧を表示する。ここでは診断を実行したすべての項目と、その内容と、診断結果とを表示している。画像診断を実行した項目としては、例えば「位置ずれ」、「汚れ(スジ)」、及び「汚れ(点)」が表示されている。また、それらの内容としては、位置ずれが縦又は横であるか、汚れ(スジ)が縦スジ又は横スジであるか、汚れ(点)が白点、色点、黒斑点、又は色斑点であるかが表示されている。詳細情報画面510はこれに限定されず、例えば異常を検出した項目だけを表示してもよい。チャート診断実行ボタン514は、ここで異常を検出した項目のチャートを利用した画像診断(第2の画像診断)を指示するチャート画像診断画面へ遷移する。チャート画像診断についての詳細は後述する。
このように本実施形態では、結果画面500において診断結果リスト502を表示し、異常が検出されたページについては詳細確認ボタン503を選択可能に表示し、当該ボタンが選択されると、対応する異常についての詳細情報画面510を表示する。しかしながら、本発明における結果画面を限定する意図はなく、他の表示方式であってもよい。以下では、本実施形態における結果画面の変形例について説明する。
<第1の画像診断の結果画面の変形例>
次に図6を参照して、印刷ジョブ中の画像診断(第1の画像診断)の結果画面における変形例について説明する。ジョブ中の画像診断における結果画面600は、本実施形態では画像診断装置109のディスプレイ241に表示するが、印刷装置107のディスプレイ225や、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示してもよい。本結果画面600は、後述する後述するフローチャートにおいて印刷ジョブの印刷が全て終了すると表示される。
本変形例における画像診断の結果画面600は、異常を検出したページ情報601、サムネイル画像602、診断結果リスト603、情報604、605、ボタン)606、及びボタン607を含む。ページ情報601は、ここではジョブの名称と対象のページ数情報を表示している。表示する情報はこれに限定されず、用紙情報など、その他の情報を表示してもよい。サムネイル画像602は、前述の512と同じ情報であり、説明を省略する。ボタン606は、第1オブジェクトに相当し、ジョブを中断してチャート診断実行画面へ遷移するためのボタンである。ボタン607は、第2オブジェクトに相当し、ジョブ終了後にチャート診断実行画面へ遷移するよう予約する。
診断結果リスト603は、対象のページの画像診断の結果として検出された異常の情報を表示する。ここでは、診断の項目と内容、結果を表示しているが、これに限らず、診断結果のその他の情報を表示してもよい。情報604、605は、後述するフローチャートの処理手順に従って取得された異常の状態をユーザへ報知するための表示である。ここでは、異常の状態として、この項目が初めて検出された異常状態(604)、或いは、既に検出されたことがある項目だがその内容に変化が見られた異常状態(605)の2種類の状態の何れであるが識別可能に表示されている。
図6の例示では、603にて色点の汚れ(点)が検出されていることを表示し、その状態として605の既知の異常だが変化が見られるにチェックがされている。また、変化具合として、0.2mmから0.4mmに、その汚れの大きさが変化していることが表示されている。サムネイル画像602には、609に示すように、表示される色点の発生領域が強調表示されている。またユーザは、直ちにジョブを中断してチャート画像診断を実行すべきか(606)、ジョブが終了してからチャート画像診断を実行する予約をするか(607)、或いは閉じるボタン608により画面を閉じるか、のいずれかを選択することができる。606が操作されると、実行中の印刷ジョブを中断して、第2の画像診断が行われる。一方、607が操作されると、実行中の印刷ジョブを継続して完了させ、印刷ジョブの終了後に第2の画像診断を実行する予約が行われる。なお、閉じるボタン608が操作された場合は、チャート画像診断を行うことなく、遷移前の画面に戻る。
<第2の画像診断の設定画面>
次に図7を参照して、本実施形態におけるテストチャートを用いた画像診断(第2の画像診断)の設定画面の一例について説明する。画像診断の設定画面700は、本実施形態では画像診断装置109のディスプレイ241に表示するが、印刷装置107のディスプレイ225や、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示してもよい。
設定画面700は、画像診断を行う診断項目701~703、用紙設定ボタン704、診断実行ボタン705、及び戻るボタン706を含む。設定画面700は、印刷ジョブの実行前などの任意のタイミングで、ユーザにより操作画面上からの指示に基づき表示される。
診断項目701~703は、画像診断を実行する対象要因を指定する表示である。診断項目701は位置ずれ要因に関して、診断項目702は汚れ(スジ)要因に関して、診断項目703は汚れ(点)要因に関して、それぞれ画像診断を実施するか否かを設定可能である。それぞれの項目単位で診断するかしないかの設定が可能であり、ここでは項目ボタンが操作されることで診断するに設定された状態になり、再度操作されると選択解除状態になる。各診断項目を診断するに設定した場合に、さらに診断する対象の色を設定できる。詳細な設定として、画像形成に使用する色を個別に設定可能であり、ここではY,M,C,Kの各トナー色を個別に設定可能である。各トナー色は、1度操作されると選択状態となり再度操作されると選択解除状態となる。
用紙設定ボタン704は、操作されると不図示の用紙設定画面が表示され、画像診断に使用する用紙の選択を受け付けて設定することができる。ここでは、設定された用紙情報としてトレイとサイズの情報を用紙設定ボタン704の隣に表示する例を示している。表示する情報はこれに限らず、用紙の名称やタイプの情報を表示してもよい。診断実行ボタン705は、診断項目701~703で設定された画像診断項目を、704で設定された用紙を用いて実行することを指示する。テストチャートを用いた画像診断の処理フローについては後述する。
<第2の画像診断の結果画面>
次に図8を参照して、本実施形態に係るテストチャートを用いた画像診断(第2の画像診断)の結果画面の一例について説明する。チャート画像診断の結果画面800は、本実施形態では画像診断装置109のディスプレイ241に表示するが、印刷装置107のディスプレイ225や、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示してもよい。本結果画面800は、後述する後述するフローチャートにおいて印刷ジョブの印刷が全て終了すると表示される。
チャート画像診断の結果画面800は、診断日時情報801、診断結果リスト802、診断結果の詳細情報803、及びOKボタン804を含む。診断日時情報801はチャート画像診断が実行されて結果が確定した日時の情報を表示する。診断結果リスト802は、実行された画像診断の項目ごとの結果を一覧で表示する。ここでは診断を実行したすべての項目と、その内容、診断結果を表示している。例えば、結果画面800では、汚れ(点)の色点に異常が検出されている。表示内容はこれに限定されず、例えば異常を検出した項目だけを表示してもよい。詳細情報803は、診断結果の情報と、その原因と対処内容の情報とを表示する。ここでは、ユーザがわかりやすいように具体的な文言としてメッセージを表示している。
本実施形態においては、診断結果リスト802において色点の汚れが検出されたことを表示し、詳細情報803において、その原因と対処内容としてドラムユニット(C)の交換を行う旨が表示されている。ユーザは、この画面を確認することにより、検出された異常を改善する方法を知ることができる。
<第2の画像診断の設定画面の変形例>
次に図9を参照して、本実施形態におけるテストチャートを用いた画像診断(第2の画像診断)の設定画面の変形例について説明する。画像診断の設定画面900の構成のうち、図7で説明した設定画面700と同様の構成については同一の参照符号を付し説明を省略する。図7との差異は、本画面が呼び出されるタイミングと、画面を開いたタイミングで診断項目901にて実行する対象項目が選択されていることである。
設定画面900は、ジョブ中の画像診断の結果画面600において、ジョブを中断してチャート診断の実行を指示するボタン606が操作されたタイミングで表示される。或いは、設定画面900は、結果画面600において、ジョブ終了時にチャート診断の実行を予約するボタン607が操作された状態で、印刷ジョブの印刷が全て完了したタイミングで表示される。
設定画面900は表示された際に、結果画面600にて検出された異常を診断するための項目のみが選択された状態となっている。ユーザは、予め選択されている診断項目に加えて、任意で診断項目の追加をすることも可能である。また、予め選択されている診断項目についてユーザが選択を外すことができない仕様にしたり、選択が外されると、その旨を通知する警告表示をしたりするようにしてもよい。
図9の例では、印刷ジョブの画像診断で検出された色点の汚れの診断を実行するため、汚れ(点)のCが選択された状態となっている。ジョブ中に実行されて検出された異常の項目を、診断専用のチャートを使用して詳細な画像診断を行うことで、より精度の高い異常内容の特定と対処方法を知ることが可能となる。
<処理手順>
図10乃至図12を参照して、本実施形態における画像診断装置109が実行する画像診断処理の処理手順について説明する。図10は、本実施形態における画像診断装置109が実行する画像診断処理を説明するフローチャートである。以下で説明する処理は、例えば画像診断装置109のCPU238が、HDD256に記憶されている制御プログラムをメモリ239に展開して実行することで実現される。本フローチャートは、PC103から印刷の指示が行われ、外部コントローラ102において印刷ジョブが印刷可能なデータに処理され、印刷装置107において該当する印刷ジョブの印刷処理が開始されると、それに合わせて開始される。
S1001でCPU238は、印刷装置107から印刷ジョブに基づいて印刷され搬送されてくる用紙(シート)のページ情報を印刷装置107から受信する。続いてS1002でCPU238は、対象ページがジョブ中の画像診断を実行すると設定されているかどうかを判定する。図4で説明したジョブ中の画像診断の設定画面400において印刷ジョブ中の画像診断設定401が「診断する」に設定されている場合はYESと判定してS1003に進む。「診断しない」と設定されている場合はNOと判定してS1008に進む。S1003でCPU238は、ジョブ中の画像診断処理を実行する。詳細については図11を用いて後述する。
次にS1004でCPU238は、S1003で実行された画像診断の結果から、装置異常があるかどうかを判定する。装置異常ありと判定された場合は、S1005に進む。装置異常が判定されなかった場合は、S1008へ進む。S1005でCPU238は、メモリ239に記録されている現在の対象ページにおいて検出された装置異常の項目と、同じくメモリ239に記録されている前回の診断結果とを比較する。比較した結果、前回の診断時には異常が検出されていなかった項目が新たにこのページで検出された場合は、新規異常と判定してS1007へ進む。比較した結果、前回の診断時にも同じ項目の異常が検出されていた場合は、既知の異常と判定してS1006へ進む。
S1006でCPU238は、メモリ239に記録されている現在の対象ページにおいて検出された装置異常の項目の特徴量と、同じくメモリ239に記録されている前回の診断時に検出された項目の特徴量とを比較する。ここで比較する特徴量とは、例えば点の汚れであれば検出された汚れの大きさであり、位置ずれであればズレ量の大きさである。所定の変化量を検出すると、変化ありと判定してS1007へ進む。変化が所定の変化量以内に収まっている場合は、変化なしと判定してS1008へ進む。
なお、S1005及びS1006において、前回の診断結果との比較を行う方法として説明したが、比較する対象は直前の1回の結果に限定されない。例えば、過去に検出された診断項目の診断が実行された回の診断結果から比較する、過去の複数回にわたる診断結果の連続性をみて変化量の大きさの変動具合を判断する、といった構成であってもよい。
S1007でCPU238は、対象ページの結果画面600を画像診断装置109のディスプレイ241に表示する。S1005で新規異常と判定されて遷移してきた場合は、604をチェックする。一方、S1006で変化ありと判定されて遷移してきた場合は、605をチェックし、その変化量を画面上に表示する。
なお、前述したジョブ中の画像診断処理S1107の中で発生要因及び対処方法の特定を行う場合において、その発生要因が特定されると、結果画面600においてチャートによる画像診断実行を促すボタン606、607を表示しなくてもよい。この場合、代わりに、特定した要因の情報を表示するような構成であってもよい。また、ボタン606が操作されると、CPU238は即座に設定画面700、900の何れかをディスプレイ241に表示する。一方、ボタン607が操作されると、CPU238は、後述するS1009の後に設定画面700、900の何れかをディスプレイ241に表示する。さらに、設定画面700、900で診断実行ボタン705が操作されると、CPU238は、テストチャートを用いる第2の画像診断を実行する。第2の画像診断の処理手順については図12を用いて後述する。
S1008でCPU238は、対象ページの処理を完了し後続の印刷されるページがあるかどうかを判定する。後続ページが存在する場合は、S1001に戻り、次のページの印刷処理が実行され再度本フローを実行する。後続ページが存在しない場合は、印刷ジョブが終了したとしてジョブ印刷中に実行する一連の画像診断処理を完了し、S1009に進む。S1009でCPU238は、印刷ジョブ中に実行されたか、或いは実行されなかった全てのページの結果画面500を画像診断装置109のディスプレイ241に表示する。そして本フローチャートの処理を終了する。
図11は、上記S1003の画像診断処理の詳細手順を説明するフローチャートである。以下で説明する処理は、例えば画像診断装置109のCPU238が、HDD256に記憶されている制御プログラムをメモリ239に展開して実行することで実現される。
S1101でCPU238は、基準画像を取得する。ここで、基準画像とは、装置異常を判定するために比較する正解となる画像データのことである。例えば、S1001で受信したページ情報から特定された外部コントローラ102にて処理されたRIP画像データを受信して取得し、HDD256に記録する。したがって、CPU238はHDD256から該当する基準画像データを読み出す。
続いてS1102でCPU238は、搬送されてくる用紙の搬送タイミングに合わせて、撮影部240による画像の読み取りを指示する。ここでCPU238は読み取られたスキャン画像データをHDD256に記録し、処理をS1103へ進める。S1103でCPU238は、S1101で取得した基準画像と、S1102で取得したスキャン画像とを比較する。両者の画像を比較して差分があれば、診断レベル設定402において設定した診断レベルに基づいて装置異常かどうかを判定する。
S1104でCPU238は、S1103で装置異常が検出されたかどうかを判定する。装置異常が判定された場合は、S1105に進む。装置異常が判定されなかった場合は、S1107へ進む。
S1105でCPU238は、発生している装置異常の種類を特定する。特定する装置異常の種類は、前述の通り、画像の位置ずれ、汚れ(スジ)、汚れ(点)といった項目である。特定方法としては、例えば、S1103で取得した差分画像の形状、大きさや、発生している領域、色といった情報を予めHDD256に記録している各種類の特徴情報と比較することで特定してもよい。
S1106でCPU238は、特定した装置異常の種類ごとに定められた特徴量を抽出する。ここでの特徴量とは、例えば装置異常の種類が縦スジの場合にはスジの位置、スジの幅、スジの数などである。S1107でCPU238は、特定した装置異常の種類及びその特徴量を診断結果としてメモリ239に記録し、本フローチャートの処理を終了する。なお、本実施形態では抽出した特徴量を記録しておくフローチャートとして説明したが、後述する方法を用いて、抽出した特徴量から発生要因及び対処内容の特定を行い、その内容を記録するようにしてもよい。
図12は、本実施形態における画像診断装置109が実行するテストチャートを用いた画像診断の処理手順を示すフローチャートである。以下で説明する処理は、例えば画像診断装置109のCPU238が、HDD256に記憶されている制御プログラムをメモリ239に展開して実行することで実現される。本フローチャートは、上記S1007において結果画面600のボタン606、607が操作された場合に表示されるチャート画像診断の設定画面700、900の診断実行ボタン705が操作されると、処理を開始する。
S1201でCPU238は、搬送されるテストチャート画像が形成された用紙の搬送タイミングに合わせて、撮影部240による画像の読み取りを指示する。CPU238は、読み取られたスキャン画像データをHDD256に記録し、処理をS1202へ進める。S1202でCPU238は、S1201で得られたスキャン画像データに装置異常があるかを判定する。装置異常を探索し、装置異常ありと判定した場合はS1203へ進み、装置異常なしと判定した場合はS1208へ進む。
S1203でCPU238は、発生している装置異常の種類を特定する。装置異常の種類の特定は、それぞれの装置異常の特徴がスキャン画像データに発生しているかを調べる方法でもよい。或いは、画像診断装置109のHDD256に格納されているテストチャート原稿の画像データとS1201で得られたスキャン画像データとを比較する方法でもよい。CPU238は特定した装置異常の有無を異常の種類ごとにメモリ239に記録すると処理をS1204へ進める。
S1204でCPU238は、特定した装置異常の種類ごとに定められた特徴量を抽出する。ここでの特徴量とは、例えば装置異常の種類が縦スジの場合にはスジの位置、スジの幅、スジの数、スジの周期などである。CPU238は抽出した特徴量をメモリ239に記憶し、処理をS1205へ進める。
S1205でCPU238は、S1203で特定した装置異常の種類とS1204で抽出した特徴量とから、その装置異常の周期を解析する。例えば装置異常の種類が縦スジの場合には、スジの位置と数から予めHDD256に記録している現像ステーション304~307、或いは、定着ユニット311の各ローラーの周期幅情報と比較することで、スジの発生周期を解析する。また、ジョブ中の画像診断実行後であればS1107で記録している診断結果の情報を用いて周期を解析する方法であってもよい。CPU238は解析した周期をメモリ239に記憶し、処理をS1206へ進める。
S1206でCPU238は、S1203で特定した装置異常の種類とS1204で抽出した特徴量、S1205で解析した周期から、装置異常の発生要因を特定する。装置異常の発生要因は、例えば装置異常の特徴量と、それに対応する発生要因のテーブルを保持しておき、S1204で抽出した特徴量を当てはめることで特定する。装置異常の発生要因を特定すると、CPU238はそれをメモリ239に記憶し、処理をS1207へ進める。
S1207でCPU238は、S1206で特定して記憶した発生要因に対する対処方法を決定する。この対処方法は、例えば発生要因とそれに対応する対処方法を記憶したテーブルを保持しておき、S1206で特定した発生要因を当てはめることで決定する。対処方法の例としては、部品交換や部品清掃がある。ここで決定した対処方法は、例えば、チャート画像診断の結果画面800の診断結果の詳細情報803に表示される。CPU238は対処方法を決定すると、処理をS1208へ進める。
S1208でCPU238は、チャート画像診断の結果画面800を画像診断装置109のディスプレイ241に表示する。そして本フローチャートの処理を終了する。以上説明した図10乃至図12のフローチャートにおける処理手順により画像診断装置109は、印刷装置107により印刷された用紙から装置異常の有無と、装置異常がある場合はその種類、要因、対処方法を特定することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る画像診断装置は、画像形成部から搬送されてくる画像が形成された用紙を読取部によって読み取って、読取画像の異常を検出することにより装置の異常を診断する。また、本画像診断装置は、画像形成ジョブにおいて画像形成部によって画像が形成された用紙を用いる第1の画像診断を実行させる。さらに、本画像診断装置は、第1の画像診断によって読取画像の異常が検出されると、検出された異常に応じて画像形成部によって画像診断用のテストチャートを用紙に形成させ、テストチャートが形成された用紙を用いる第2の画像診断を実行させる。このように、本実施形態によれば、印刷ジョブを用いた画像診断を実行中に装置異常を検出すると、検出した異常の診断項目を特定して対象となる診断項目のテストチャートを用いた画像診断を実行可能にする。また、検出した異常の状態に応じて、即座に診断結果および関連するテストチャートを用いた画像診断の実行ボタンを表示する。それによって、生産性低下や消耗材の消費を無駄に発生させることなく、必要なタイミングで必要な画像診断の実行および装置異常の検出が可能となる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限らず様々な変形が可能である。上記実施形態では第1の画像診断で異常が検出されると、即座に上記S1007において結果画面600を表示して異常の検出をユーザに報知する制御について説明したが、本発明をそのような制御に限定する意図はない。例えば、第1の画像診断で検出された異常のレベルに応じて、当該結果を通知するタイミングを変更してもよい。この場合、検出した異常のレベルが所定の閾値以上の場合は即座に通知し、所定の閾値未満の場合は印刷ジョブが完了したタイミングで通知するようにしてもよい。上記所定の閾値は、異常が検出された汚れや位置ずれの程度に基づく値であり、ユーザによって設定可能としてもよい。また、上記所定の閾値としては、異常が検出された所定の回数に基づく値としてもよい。例えば、連続3回以上、同じ種類の異常が検出された場合に異常を即座に通知するようにしてもよい。或いは、所定の閾値として、上記異常の程度と、発生回数との組み合わせに基づく値としてもよい。
また、上記実施形態では印刷ジョブの中で行われる第1の画像診断において異常が検出されると、S1007で結果画面600を表示するものの、印刷ジョブ自体は継続して実施される例について説明した。しかし、結果画面600のボタン606、607の何れかが操作されるまで、印刷ジョブを一時停止する制御としてもよい。この場合、ボタン606が操作されると設定画面700、900の何れかをディスプレイに表示し、第2の画像診断(図12)を実行して、異常が解消されるまで印刷ジョブを停止し、異常が解消されると停止した印刷ジョブを再開するようにしてもよい。一方、ボタン607が操作されると、一時停止した印刷ジョブを再開し、印刷ジョブが終了すると設定画面700、900の何れかをディスプレイ241に表示するよう制御する。
また、上述した第1の画像診断で検出した異常のレベルに応じて、印刷ジョブを一時停止するかどうかを切り替えてもよい。この場合、検出された異常のレベルが所定の閾値を超える場合には印刷ジョブを一時停止して結果画面600をディスプレイ241に表示し、ユーザからの指示を受け付けるようにすることが望ましい。一方、検出された異常のレベルが所定の閾値未満の場合は結果画面600を表示しつつ、印刷ジョブを継続するようにしてもよい。なお、その場合においても、ボタン606が操作されると印刷ジョブを中断して第2の画像診断を実行する。
また、上記実施形態では、印刷ジョブの印刷物を用いて第1の画像診断を実行し、異常が検出されると、第2の画像診断を実行して異常の原因を詳細に特定する例について説明した。しかし、本発明を限定する意図はなく、第1の画像診断における診断結果により以上の原因が特定可能な場合には、第2の画像診断を実行させることなく、異常の原因に応じた対象方法を報知させるようにしてもよい。
本明細書の開示は、以下の画像診断装置、その制御方法、プログラム、及び画像形成装置を含む。
(項目1)
画像診断装置であって、
画像形成手段から搬送されてくる画像が形成された用紙を読取手段によって読み取って、読取画像の異常を検出することにより装置の異常を診断する画像診断手段と、
画像形成ジョブにおいて前記画像形成手段によって画像が形成された用紙を用いる第1の画像診断を前記画像診断手段に実行させ、該第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記検出された異常に応じて前記画像形成手段によって画像診断用のテストチャートを用紙に形成させ、該テストチャートが形成された用紙を用いる第2の画像診断を前記画像診断手段に実行させる制御手段と
を備えることを特徴とする画像診断装置。
(項目2)
前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記第2の画像診断を指示するオブジェクトを含む、該第1の画像診断の結果を示す結果画面を表示部に表示させる表示制御手段をさらに備えることを特徴とする項目1に記載の画像診断装置。
(項目3)
前記オブジェクトには、即座に前記第2の画像診断の実行を指示する第1オブジェクトと、前記画像形成ジョブが終了したタイミングで前記第2の画像診断の実行を指示する第2オブジェクトとが含まれることを特徴とする項目2に記載の画像診断装置。
(項目4)
前記表示制御手段は、
前記第1オブジェクトが操作されると、前記第2の画像診断の設定画面を前記表示部に表示させ、
前記第2オブジェクトが操作されると、前記画像形成ジョブが終了したタイミングで前記設定画面を前記表示部に表示させることを特徴とする項目3に記載の画像診断装置。
(項目5)
前記表示制御手段は、
前記第2の画像診断の前記設定画面を表示する際に、前記第1の画像診断によって検出された異常に応じて、前記設定画面における設定内容を設定した状態で該設定画面を表示することを特徴とする項目4に記載の画像診断装置。
(項目6)
前記表示制御手段は、
前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、検出した異常のレベルが所定の閾値以上であれば、前記結果画面を前記表示部に即座に表示させ、検出した異常のレベルが前記所定の閾値未満であれば前記画像形成ジョブが終了した後に前記結果画面を前記表示部に表示させることを特徴とする項目2乃至5の何れか1項に記載の画像診断装置。
(項目7)
前記制御手段は、前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記画像形成ジョブを一時停止することを特徴とする項目2乃至6の何れか1項に記載の画像診断装置。
(項目8)
前記制御手段は、
前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、検出した異常のレベルが前記所定の閾値以上であれば、前記画像形成ジョブを一時停止し、検出した異常のレベルが前記所定の閾値未満であれば前記画像形成ジョブが継続して実行させることを特徴とする項目6に記載の画像診断装置。
(項目9)
前記表示制御手段は、前記第1の画像診断において前記読取画像に異常が検出された場合に、過去の診断結果と比較して、所定の変化量を超えて変化している場合には前記結果画面において前記異常が検出されたことを表示し、前記所定の変化量を超えていない場合は、前記結果画面において前記異常が検出されたことを表示しないように制御することを特徴とする項目2乃至8の何れか1項に記載の画像診断装置。
(項目10)
前記画像診断手段は、前記第2の画像診断において検出された異常の原因を特定し、
前記表示制御手段は、特定された異常の原因に応じた対処方法を報知することを特徴とする項目2乃至9の何れか1項に記載の画像診断装置。
(項目11)
前記制御手段は、前記第1の画像診断により異常の原因が特定可能な場合には、前記第2の画像診断を実行させることなく前記表示制御手段によって前記異常の原因に応じた対象方法を報知させることを特徴とする項目10に記載の画像診断装置。
(項目12)
画像形成装置であって、
シートに画像を形成する画像形成手段と、
画像が形成されたシートを読み取る読取手段と、
項目1乃至11の何れか1項に記載の画像診断装置と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
(項目13)
画像形成手段から搬送されてくる画像が形成された用紙を読取手段によって読み取って、読取画像の異常を検出することにより装置の異常を診断する画像診断手段を備える画像診断装置の制御方法であって、
画像形成ジョブにおいて前記画像形成手段によって画像が形成された用紙を用いる第1の画像診断を前記画像診断手段に実行させる工程と、
前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記検出された異常に応じて前記画像形成手段によって画像診断用のテストチャートを用紙に形成させ、該テストチャートが形成された用紙を用いる第2の画像診断を前記画像診断手段に実行させる工程と
を含むことを特徴とする画像診断装置の制御方法。
(項目14)
画像形成手段から搬送されてくる画像が形成された用紙を読取手段によって読み取って、読取画像の異常を検出することにより装置の異常を診断する画像診断手段を備える画像診断装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
画像形成ジョブにおいて前記画像形成手段によって画像が形成された用紙を用いる第1の画像診断を前記画像診断手段に実行させる工程と、
前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記検出された異常に応じて前記画像形成手段によって画像診断用のテストチャートを用紙に形成させ、該テストチャートが形成された用紙を用いる第2の画像診断を前記画像診断手段に実行させる工程と
を含むことを特徴とするプログラム。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101:画像形成装置、102:外部コントローラ、103:PC、104:外部LAN、105;内部LAN、106:ビデオケーブル、107:印刷装置、108:インサータ、109:画像診断装置、110:大容量スタッカ、111:フィニッシャ、238:CPU、241:表示部、242:操作部

Claims (14)

  1. 画像診断装置であって、
    画像形成手段から搬送されてくる画像が形成された用紙を読取手段によって読み取って、読取画像の異常を検出することにより装置の異常を診断する画像診断手段と、
    画像形成ジョブにおいて前記画像形成手段によって画像が形成された用紙を用いる第1の画像診断を前記画像診断手段に実行させ、該第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記検出された異常に応じて前記画像形成手段によって画像診断用のテストチャートを用紙に形成させ、該テストチャートが形成された用紙を用いる第2の画像診断を前記画像診断手段に実行させる制御手段と
    を備えることを特徴とする画像診断装置。
  2. 前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記第2の画像診断を指示するオブジェクトを含む、該第1の画像診断の結果を示す結果画面を表示部に表示させる表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  3. 前記オブジェクトには、即座に前記第2の画像診断の実行を指示する第1オブジェクトと、前記画像形成ジョブが終了したタイミングで前記第2の画像診断の実行を指示する第2オブジェクトとが含まれることを特徴とする請求項2に記載の画像診断装置。
  4. 前記表示制御手段は、
    前記第1オブジェクトが操作されると、前記第2の画像診断の設定画面を前記表示部に表示させ、
    前記第2オブジェクトが操作されると、前記画像形成ジョブが終了したタイミングで前記設定画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3に記載の画像診断装置。
  5. 前記表示制御手段は、
    前記第2の画像診断の前記設定画面を表示する際に、前記第1の画像診断によって検出された異常に応じて、前記設定画面における設定内容を設定した状態で該設定画面を表示することを特徴とする請求項4に記載の画像診断装置。
  6. 前記表示制御手段は、
    前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、検出した異常のレベルが所定の閾値以上であれば、前記結果画面を前記表示部に即座に表示させ、検出した異常のレベルが前記所定の閾値未満であれば前記画像形成ジョブが終了した後に前記結果画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項4に記載の画像診断装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記画像形成ジョブを一時停止することを特徴とする請求項6に記載の画像診断装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、検出した異常のレベルが前記所定の閾値以上であれば、前記画像形成ジョブを一時停止し、検出した異常のレベルが前記所定の閾値未満であれば前記画像形成ジョブが継続して実行させることを特徴とする請求項7に記載の画像診断装置。
  9. 前記表示制御手段は、前記第1の画像診断において前記読取画像に異常が検出された場合に、過去の診断結果と比較して、所定の変化量を超えて変化している場合には前記結果画面において前記異常が検出されたことを表示し、前記所定の変化量を超えていない場合は、前記結果画面において前記異常が検出されたことを表示しないように制御することを特徴とする請求項4に記載の画像診断装置。
  10. 前記画像診断手段は、前記第2の画像診断において検出された異常の原因を特定し、
    前記表示制御手段は、特定された異常の原因に応じた対処方法を報知することを特徴とする請求項4に記載の画像診断装置。
  11. 前記制御手段は、前記第1の画像診断により異常の原因が特定可能な場合には、前記第2の画像診断を実行させることなく前記表示制御手段によって前記異常の原因に応じた対象方法を報知させることを特徴とする請求項10に記載の画像診断装置。
  12. 画像形成装置であって、
    シートに画像を形成する画像形成手段と、
    画像が形成されたシートを読み取る読取手段と、
    請求項1乃至11の何れか1項に記載の画像診断装置と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 画像形成手段から搬送されてくる画像が形成された用紙を読取手段によって読み取って、読取画像の異常を検出することにより装置の異常を診断する画像診断手段を備える画像診断装置の制御方法であって、
    画像形成ジョブにおいて前記画像形成手段によって画像が形成された用紙を用いる第1の画像診断を前記画像診断手段に実行させる工程と、
    前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記検出された異常に応じて前記画像形成手段によって画像診断用のテストチャートを用紙に形成させ、該テストチャートが形成された用紙を用いる第2の画像診断を前記画像診断手段に実行させる工程と
    を含むことを特徴とする画像診断装置の制御方法。
  14. 画像形成手段から搬送されてくる画像が形成された用紙を読取手段によって読み取って、読取画像の異常を検出することにより装置の異常を診断する画像診断手段を備える画像診断装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
    画像形成ジョブにおいて前記画像形成手段によって画像が形成された用紙を用いる第1の画像診断を前記画像診断手段に実行させる工程と、
    前記第1の画像診断によって前記読取画像の異常が検出されると、前記検出された異常に応じて前記画像形成手段によって画像診断用のテストチャートを用紙に形成させ、該テストチャートが形成された用紙を用いる第2の画像診断を前記画像診断手段に実行させる工程と
    を含むことを特徴とするプログラム。
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