JP2024142469A - Ships - Google Patents
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Abstract
【課題】損傷時に浸水する区画数を低減して損傷時復原性を向上する。【解決手段】船舶は、左右一対の舷側を有する船体と、前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、前記隔壁甲板に形成された開口部を介して前記室と連通する水密区画を内側に形成するサイドケーシングと、前記サイドケーシング内側の前記水密区画における前記開口部の船首側及び船尾側の両側で、前記隔壁甲板から上方に延びると共に前記サイドケーシング内側の前記水密区画の幅方向にわたって設けられた一対の浸水防止壁と、を備える。【選択図】図4[Problem] To improve stability in the event of damage by reducing the number of compartments that will be flooded in the event of damage. [Solution] A ship comprises a hull having a pair of left and right side panels, a bulkhead deck that divides the interior of the hull into a lower space and an upper space, a pair of first transverse bulkheads that are arranged in the lower space with a gap in the bow-stern direction to divide a room, a side casing that is arranged along the side panel directly above the room in the upper space and forms a watertight compartment on its inside that communicates with the room via an opening formed in the bulkhead deck, and a pair of water-ingress prevention walls that extend upward from the bulkhead deck and are provided across the width of the watertight compartment inside the side casing on both the bow and stern sides of the opening in the watertight compartment inside the side casing. [Selected Figure] Figure 4
Description
本開示は、船舶に関する。 This disclosure relates to ships.
特許文献1には、フェリー、RORO(Roll-on/Roll-off船)、PCTC(Pure Car & Truck Carrier)等の船舶において、船体の隔壁甲板よりも下方に設けられた複数の室を備え、これら複数の室の上部に形成された各開口部を跨るようにサイドケーシングを備えたものが開示されている。この特許文献1では、浸水した室の開口を介して浸水していない室の開口に水が流入しないように、各開口を隔てる浸水防止壁を設けている。
上記のような船舶では、2020年SOLAS条約改正により、損傷時安全性レベルの強化が図られ、損傷時の復原性能を確保する対策が必要となっている。しかし、上記特許文献1の船舶では、複数の区画に跨る位置が損傷するなど損傷箇所によっては複数の大きな区画が同時に浸水してしまい、船舶全体での復原性の成立が厳しくなるという課題がある。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、損傷時に浸水する区画数を低減して損傷時復原性を向上することが可能な船舶を提供するものである。
For ships like the above, the 2020 amendment to the SOLAS Convention will strengthen safety levels in the event of damage, making it necessary to take measures to ensure stability in the event of damage. However, the ship in
The present disclosure has been made in consideration of the above circumstances, and provides a ship that can reduce the number of compartments that will be flooded in the event of damage, thereby improving stability in the event of damage.
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
本開示の第一態様によれば、船舶は、左右一対の舷側を有する船体と、前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、前記隔壁甲板に形成された開口部を介して前記室と連通する水密区画を形成するサイドケーシングと、前記サイドケーシング内側の前記水密区画における前記開口部の船首側及び船尾側の両側で、前記隔壁甲板から上方に延びると共に前記サイドケーシング内側の前記水密区画の幅方向にわたって設けられた一対の浸水防止壁と、を備える。
In order to solve the above problems, the following configuration is adopted.
According to a first aspect of the present disclosure, a ship comprises a hull having a pair of left and right side walls, a bulkhead deck dividing the interior of the hull into a lower space and an upper space, a pair of first transverse bulkheads arranged in the bow-stern direction in the lower space to divide a chamber, a side casing arranged along the side wall directly above the chamber in the upper space and forming a watertight compartment communicating with the chamber through an opening formed in the bulkhead deck, and a pair of water-tight prevention walls extending upward from the bulkhead deck and provided across the width of the watertight compartment inside the side casing on both the bow and stern sides of the opening in the watertight compartment inside the side casing.
本開示の第二態様によれば、船舶は、左右一対の舷側を有する船体と、前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、内側に水密区画を形成するサイドケーシングと、を備え、前記サイドケーシングを形成する船首側の前壁は、船首側の前記第一横置隔壁よりも更に船首側の前記第一横置隔壁よりも更に船首側に設けられ、前記サイドケーシングを形成する船尾側の後壁は、船尾側の前記第一横置隔壁よりも更に船尾側に設けられている。 According to a second aspect of the present disclosure, the ship comprises a hull having a pair of left and right sideboards, a bulkhead deck dividing the interior of the hull into a lower space and an upper space, a pair of first transverse bulkheads arranged in the bow-stern direction in the lower space to divide a room, and a side casing arranged along the sideboard directly above the room in the upper space to form a watertight room on the inside, the bow-side front wall forming the side casing is arranged further bow than the bow-side first transverse bulkhead, and the stern-side rear wall forming the side casing is arranged further stern than the stern-side first transverse bulkhead.
本開示によれば、損傷時に浸水する区画数を低減して損傷時復原性を向上することができる。 This disclosure makes it possible to reduce the number of compartments that become flooded in the event of damage, thereby improving stability in the event of damage.
次に、本開示の実施形態における船舶を図面に基づき説明する。
<第一実施形態>
図1は、本開示の第一実施形態における船舶の概略構成を示す構成図である。
図1に示すように、第一実施形態の船舶1は、船体2と、隔壁甲板11と、第一横置隔壁21Aと、第二横置隔壁21Bと、第一浸水防止室25Aと、第二浸水防止室25Bと、サイドケーシング30Aと、浸水防止壁50と、を少なくとも備えている。本実施形態で例示する船舶1は、車両を運搬可能な車両運搬船(フェリー)である。
Next, a ship according to an embodiment of the present disclosure will be described with reference to the drawings.
First Embodiment
FIG. 1 is a configuration diagram showing a schematic configuration of a ship according to a first embodiment of the present disclosure.
1 , a
<船体>
船体2は、舷側3A,3Bと、船底4と、を有している。舷側3A,3Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の船側外板を有する。船底4は、これら舷側3A,3Bを接続する船底外板を有する。船体2は、これら一対の舷側3A,3B及び船底4によりU字状の断面形状を有している。本実施形態の船底4は、二重底構造となっており船底外板の内側に内底板18を有している。
<Hull>
The
船体2は、車両を船体2内に乗船(ロールオン)または下船(ロールオフ)させるため、船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7Bを備えている。船首側ランプウェイ7Aは、船首2F側の右舷側に設けられている。船尾側ランプウェイ7Bは、船尾2Aの右舷側に設けられている。船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7Bは、それぞれ起倒式で、船体2の外方側に倒して展開することで、船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7B上を走行させて車両を乗船または下船させることができるようになっている。
The
船体2の内部には、水平方向に延びる隔壁甲板11が設けられている。隔壁甲板11は、乗込み甲板であり乾舷甲板でもある。さらに、本実施形態の隔壁甲板11は、全通甲板である。隔壁甲板11は、船体2の内部の上方空間40(図4参照)と下方空間41(図4参照)とを区画している。車両は、展開させた状態の船首側ランプウェイ7A、船尾側ランプウェイ7Bを通して、隔壁甲板11上に乗り込み可能となっている。船体2の内部には、隔壁甲板11の上方に、複数層の甲板12,13,14,15,16が設けられている。この実施形態では、隔壁甲板11と、その上層の甲板12との間に、車両が走行可能なランプ(図示せず)が設けられている。
Inside the
図2は、本開示の第一実施形態における隔壁甲板下の階層の概略構成を示す平面図である。
図2に示すように、本実施形態の船体2は、隔壁甲板11と内底板18との間の船首2Fに近い側の領域に縦通隔壁19A,19Bを備えている。縦通隔壁19A,19Bは、舷側3A,3Bに対して船体2の船幅方向Dwの内側に間隔をあけてそれぞれ配置されている。
FIG. 2 is a plan view showing a schematic configuration of the floor below the bulkhead deck in the first embodiment of the present disclosure.
2, the
船体2内には、複数の隔壁20を備えている。これら複数の隔壁20は、船幅方向Dwに延びる水密隔壁である。複数の隔壁20は、船首隔壁19と後述する船首2F側の第一横置隔壁21Aとの間に設けられ、船首尾方向Daに間隔をあけて配置されている。これら複数の隔壁20は、左の舷側3Aと右の舷側3Bとの間、左の舷側3Aと縦通隔壁19Aとの間、および右の舷側3Bと縦通隔壁19Bとの間に、それぞれわたるように形成されている。そして、これら隔壁20によって、後述する船首2F側の第一横置隔壁21Aよりも船首2F側の隔壁甲板11と内底板18との間の空間が、複数の水密区画室S1~S7に区画されている。これらの水密区画室S1~S7、例えば、ボイドスペース、燃料タンク、バラストタンク、各種の機器室、倉庫、貨物庫、清水タンク、汚物処理スペース、フィンスタビライザスペース等として用いることができる。
The
<第一横置隔壁及び第二横置隔壁>
船体2内には、縦通隔壁19A,19Bよりも船尾2A側に、船首尾方向Daに間隔をあけて複数の横置隔壁21が設けられている。各横置隔壁21は、水密隔壁であり、隔壁甲板11と内底板18との間に設けられると共に、左の舷側3Aと右の舷側3Bとを結ぶように設けられている。本実施形態では、複数の横置隔壁21として、少なくとも二つの第一横置隔壁21Aと、一つの第二横置隔壁21Bとを備えている。
<First horizontal bulkhead and second horizontal bulkhead>
A plurality of
複数の横置隔壁21は、左の舷側3A、右の舷側3B、隔壁甲板11、及び、内底板18とともに、水密区画室(室)S11,S12を少なくとも区画している。本実施形態では、水密区画室S11,S12のうち、船首2Fに近い水密区画室S11が、発電機等を収容する補機室とされている。また本実施形態では、水密区画室S11の船尾2A側に隣接する水密区画室S12が、主機を収容する主機室とされている。また、本実施形態では、水密区画室S11の船首2F側の横置隔壁21と、水密区画室S12の船尾2A側の横置隔壁21とを、第一横置隔壁21Aと称し、水密区画室S11と水密区画室S12との間を仕切る横置隔壁21を第二横置隔壁21Bと称する。
The multiple
ここで、本実施形態では、水密区画室S12の船尾2A側に隣接する水密区画室S13が、主機とスクリュー5とを接続する回転軸9を収容する軸室とされている。また、本実施形態では、水密区画室S13よりも船尾2A側に、ボイドスペース等である水密区画室S14が設けられ、水密区画室S14の船尾2A側に隣接して舵取り機室である水密区画室S15が設けられている場合を例示している。
Here, in this embodiment, the watertight compartment S13 adjacent to the
<浸水防止室>
船舶1は、複数の浸水防止室25を備えている。本実施形態では、複数の浸水防止室25として、第一浸水防止室25Aと、第二浸水防止室25Bと、第三浸水防止室25Cとを備えている。第一浸水防止室25Aは、水密区画室S11に設けられており、第二浸水防止室25Bは、水密区画室S12に設けられている。第一浸水防止室25Aは、船首2F側に位置する第一横置隔壁21Aと、舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である。第二浸水防止室25Bは、船尾2A側に位置する第一横置隔壁21Aと、舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である。本実施形態で例示する水密区画室S11は、第三浸水防止室25Cも備えている。第三浸水防止室25Cは、第二横置隔壁21Bと、舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である。
<Flood prevention room>
The
これら第一浸水防止室25A、第二浸水防止室25B、第三浸水防止室25Cとは、何れも、上下方向Dvで船底4から隔壁甲板11に至っている。本実施形態では、第一浸水防止室25A、第二浸水防止室25B、第三浸水防止室25Cは、舷側3A,3Bと、横置隔壁21と、横壁26Aと、内壁27Bとに四方を囲まれた平面視略矩形の筒状をなしている。第一浸水防止室25A、第二浸水防止室25B、第三浸水防止室25Cの船首尾方向Daの長さは、想定される損傷長さよりも長く、Lsの3%以上となっている。例えば、Lsが200mの船舶の場合、第一浸水防止室25A、第二浸水防止室25B、第三浸水防止室25Cの船首尾方向Daの長さは、6m以上となる。
ここで、上記のLsとは、区画についての船の長さであり、最高区画喫水において垂直方向の浸水範囲を制限する甲板より下方の船体の前端と後端の間の型長さをいう。なお、Lsの単位は、メートルである。また、各浸水防止室25の船首尾方向Daの長さは、当該浸水防止室25の隣接する横置隔壁21からの船首尾方向Daの長さである。
The first water-
Here, Ls is the ship length for the compartment, and refers to the molded length between the front and rear ends of the hull below the deck that limits the vertical flooding range at the highest compartment draft. The unit of Ls is meters. The length Da of each
第一浸水防止室25Aを設けることで、水密区画室S7と水密区画室S11との境界近傍で舷側3A,3Bが損傷しても、水密区画室S7と第一浸水防止室25A、または水密区画室S11と第一浸水防止室25Aとに跨がる損傷となり、水密区画室S7と水密区画室S11との双方に浸水が生じることを抑える。同様に、第二浸水防止室25Bを設けることで、水密区画室S13と水密区画室S12との境界近傍で舷側3A,3Bが損傷しても、水密区画室S13と第二浸水防止室25B、または水密区画室S12と第二浸水防止室25Bとに跨がる損傷となり、水密区画室S13と水密区画室S12との双方に浸水が生じることを抑える。さらに、第三浸水防止室25Cを設けることで、水密区画室S11と水密区画室S12との境界近傍で舷側3A,3Bが損傷しても、水密区画室S11と第三浸水防止室25C、または水密区画室S12と第三浸水防止室25Cとに跨がる損傷となり、水密区画室S11と水密区画室S12との双方に浸水が生じることを抑える。なお、第三浸水防止室25Cを水密区画室S12に設ける場合について説明したが、第三浸水防止室25Cは、水密区画室S11に設けたり省略したりしてもよい。
By providing the first water-
<サイドケーシング>
図1に示すように、サイドケーシング30Aは、隔壁甲板11から上方に向かって延びている。サイドケーシング30Aは、主機や発電機などの排気管(図示せず)をファンネル8に導くための水密区画を形成している。サイドケーシング30Aは、上下方向Dvに連続する筒状をなしている。サイドケーシング30Aは、甲板12,13,14,15をそれぞれ貫通するように形成されている。なお、サイドケーシング30A内の全体は、機関区域に限定されるものではない。例えば、機関区域として必要な部分を除いて、他の区画として使用するようにしてもよい。
<Side casing>
As shown in Fig. 1, the
図3は、本開示の第一実施形態における隔壁甲板上の構成を示す平面図である。
本実施形態のサイドケーシング30Aは、隔壁甲板11よりも上方の上方空間40に設けられると共に、第二横置隔壁21Bを挟んで船首尾方向Daで隣り合う補機室としての水密区画室S11と、主機室としての水密区画室S12とに跨がるように配置されている。図3に示すように、本実施形態のサイドケーシング30Aは、左の舷側3Aと右の舷側3Bとにそれぞれ一つずつ設けられている。そして、これら二つのサイドケーシング30Aは、左の舷側3Aと、右の舷側3Bとにそれぞれ接している。これら二つのサイドケーシング30Aの構成は、基本的に同一であるため、以下の説明では、右の舷側3Bに隣接して設けられたサイドケーシング30Aを一例にして説明する。
FIG. 3 is a plan view showing the configuration above the bulkhead deck in the first embodiment of the present disclosure.
The
図4は、本開示の第一実施形態におけるサイドケーシングの下部周辺を示す平面図である。図5は、上記サイドケーシングの側面図である。
図4、図5に示すように、サイドケーシング30Aは、舷側3B(3A)と、前壁31Aと、後壁31Bと、内壁31Cとに四方を囲まれた平面視略矩形の筒状をなしている。前壁31A及び後壁31Bは、それぞれ舷側3B(3A)から船幅方向Dwの中央側に向けて延びている。言い換えれば、前壁31A及び後壁31Bは、横置隔壁21と平行に延びている。本実施形態の前壁31Aは、船首2F側の第一横置隔壁21Aの真上に位置しており、本実施形態の後壁31Bは、船尾2A側の第一横置隔壁21Aの真上に位置している。
Fig. 4 is a plan view showing the periphery of a lower part of the side casing in the first embodiment of the present disclosure, and Fig. 5 is a side view of the side casing.
As shown in Figures 4 and 5, the
内壁31Cは、船幅方向Dwの中央側の前壁31Aの端縁と、後壁31Bの端縁とを繋いでいる。本実施形態の内壁31Cは、舷側3B(3A)に対して船幅方向Dwの中央側に一定の間隔をあけて配置され、舷側3A,3Bとほぼ平行に形成されている。
The
<開口部>
隔壁甲板11は、サイドケーシング30Aの内側で且つ隔壁甲板11よりも上方の上方空間40と、二つの第一横置隔壁21Aの間で且つ隔壁甲板11よりも下方の下方空間41とを連通する開口部22を有している。水密区画室S11,S12に配置された主機や発電機の排ガス管(図示せず)は、開口部22を介してサイドケーシング30A内に導入され、ファンネル8まで延びている。
<Opening>
The
本実施形態の隔壁甲板11は、水密区画室S11内の下方空間41とサイドケーシング30A内の上方空間40とを連通する第一開口部22Aと、水密区画室S12内の下方空間41とサイドケーシング30A内の上方空間40とを連通する第二開口部22Bとを有している。本実施形態で例示する第一開口部22A及び第二開口部22Bは、何れも船首尾方向Daで第一横置隔壁21Aよりも第二横置隔壁21Bに近い位置に形成されている。なお、本実施形態では、一つの水密区画室に対して一つの開口部22を設ける場合を示しているが、一つの水密区画室に対して複数の開口部22を設けるようにしてもよい。
The
<浸水防止壁>
浸水防止壁50は、水密区画であるサイドケーシング30A内の上方空間40に設けられている。浸水防止壁50は、開口部22の船首2F側及び船尾2A側の両側にそれぞれ設けられている。つまり、一対の浸水防止壁50が、船首尾方向Daに間隔をあけて設けられている。これら一対の浸水防止壁50は、隔壁甲板11から上方に延びると共にサイドケーシング30A内をサイドケーシング30Aの幅方向(言い換えれば、船幅方向Dw)にわたって設けられている。本実施形態の浸水防止壁50の上端は、甲板12の位置よりも僅かに下方に位置している。これら浸水防止壁50の上端の位置は、甲板12の位置としてもよい。浸水防止壁50は、水密隔壁であり、これら浸水防止壁50の上端を乗り越えない限り、船首尾方向Daへの水の移動が規制される。また例えば、サイドケーシング30Aの内側にまで甲板12を延ばして、浸水防止壁50の上端を甲板12に接続するようにしてもよい。
<Flood prevention walls>
The water
本実施形態の浸水防止壁50は、船首尾方向Daにおける浸水防止室25と開口部22との間にそれぞれ位置している。より具体的には、一対の浸水防止壁50のうち、船首2F側の浸水防止壁50は、船首尾方向Daにおける第一開口部22Aと、船首2F側の第一浸水防止室25Aとの間に設けられている。一方で、船尾2A側の浸水防止壁50は、船首尾方向Daにおける第二開口部22Bと、船尾2A側の第二浸水防止室25Bとの間に設けられている。すなわち、船首2F側の浸水防止壁50は、前壁31AからLSの3%以上離間して配置されており、船尾2A側の浸水防止壁50は、後壁31BからLsの3%以上離間して配置されている。なお、図4において、船首尾方向Daにおいて、浸水防止壁50を設けることが可能な開口部22と浸水防止室25との間の領域を、領域L1,L2で示している。
In this embodiment, the water
<隔壁>
隔壁51は、第一開口部22Aと第二開口部22Bとを隔てるように、サイドケーシング30Aの水密区画を船首尾方向Daに区画している。本実施形態の浸水防止壁50の上端は、隔壁甲板11の位置よりも僅かに下方に位置している。この隔壁51も上述した浸水防止壁50と同様の水密隔壁であり、隔壁51の上端を乗り越えない限り、船首尾方向Daへの水の移動が規制される。なお、隔壁51の上端の位置は、隔壁甲板11の位置としてもよい。隔壁51の高さは、船舶1で想定されるピッチング方向の傾き量に応じて設定することができる。このように設定することで、例えば、水密区画室S11と水密区画室S12とのいずれか一方が浸水した場合に、船舶1が船首尾方向Da(言い換えれば、ピッチング方向)に傾いても、第一開口部22Aと第二開口部22Bとの一方から隔壁甲板11上にあふれ出た水が、第一開口部22Aと第二開口部22Bとの他方を介して浸水していない水密区画室に浸入することを抑制できる。
<Bulkhead>
The
<作用効果>
上記第一実施形態では、上方空間40における水密区画室S11,S12の直上で舷側3A,3Bに沿って配置されて、隔壁甲板11に形成された開口部22を介して水密区画室S11,S12と連通する水密区画を内側に形成するサイドケーシング30Aと、サイドケーシング30A内側の水密区画における開口部22の船首2F側及び船尾2A側の両側で、隔壁甲板11から上方に延びると共にサイドケーシング30A内側の水密区画の幅方向にわたって設けられた一対の浸水防止壁50と、を備えている。これにより、例えば、サイドケーシング30Aの前壁31Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、損傷箇所から浸入した水は、浸水防止壁50よりも開口部22側に移動できないため、水密区画室S11への浸水を抑制することができる。同様に、サイドケーシング30Aの後壁31Bと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、損傷箇所から浸入した水は、浸水防止壁50よりも開口部22側に移動できないため、水密区画室S12への浸水を抑制することができる。したがって、損傷時に浸水する区画数を低減して損傷時復原性を向上することができる。
<Action and effect>
In the first embodiment, the ship is provided with a
上記第一実施形態では、更に、水密区画室S11,S12が、船首2F側に位置する第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である第一浸水防止室25Aと、船尾2A側に位置する第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である第二浸水防止室25Bと、を備えている。これにより、例えば、サイドケーシング30Aの前壁31Aと隔壁甲板11と船首2F側の第一横置隔壁21Aとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、浸水防止壁50により開口部22を介した水密区画室S11への浸水を抑制できるとともに、第一浸水防止室25Aにより水密区画室S11への直接的な浸水も抑制できる。同様に、サイドケーシング30Aの後壁31Bと隔壁甲板11と船尾2A側の第一横置隔壁21Aとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、浸水防止壁50により開口部22を介した水密区画室S12への浸水を抑制できるとともに、第二浸水防止室25Bにより水密区画室S11への直接的な浸水も抑制できる。
In the first embodiment, the watertight compartments S11 and S12 further include a first
上記第一実施形態では、更に、船首2F側に水密区画室S11を形成すると共に船尾2A側に水密区画室S12を形成する第二横置隔壁21Bと、水密区画室S11とサイドケーシング30A内の水密区画とを連通する開口部22としての第一開口部22Aと、水密区画室S12とサイドケーシング30A内の水密区画とを連通する開口部22としての第二開口部22Bと、第一開口部22Aと第二開口部22Bとを隔てるように、サイドケーシング30A内の水密区画を船首尾方向Daに区画する隔壁51と、を備えている。これにより、例えば、水密区画室S11と水密区画室S12との一方が浸水して第一開口部22Aと第二開口部22Bとの一方からサイドケーシング30A内に水が移動したとしても、当該水が第一開口部22Aと第二開口部22Bとの他方の側へ移動することを隔壁51によって規制できる。そのため、水密区画室S11と水密区画室S12との一方が浸水したとしても、第一開口部22A及び第二開口部22Bを介して水密区画室S11と水密区画室S12との他方に水が流入することを抑制できる。
In the first embodiment, the watertight compartment S11 is formed on the
上記第一実施形態では、更に、浸水防止壁50が、船首尾方向Daにおける浸水防止室25と開口部22との間に位置している。これにより、浸水防止壁50によって開口部22側への水の移動を規制しつつ、浸水防止壁50をサイドケーシング30Aの前壁31Aや後壁31Bから離間させることができる。したがって、前壁31Aや後壁31Bに損傷が生じた際に、同時に浸水防止壁50に損傷が生じることを抑制できる。
In the first embodiment, the water
上記実施形態では、水密区画室S11と水密区画室S12とは、主機室又は補機室である。これにより、主機室と補機室とが同時に浸水することを抑制できる。 In the above embodiment, the watertight compartment S11 and the watertight compartment S12 are the main engine room or the auxiliary engine room. This makes it possible to prevent the main engine room and the auxiliary engine room from being flooded at the same time.
<第二実施形態>
次に、本開示の第二実施形態を図面に基づき説明する。この第二実施形態の船舶は、上述した第一実施形態の船舶に対して、サイドケーシングの船首尾方向の長さを変更したものである。そのため、上述した第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複する説明を省略する。
Second Embodiment
Next, a second embodiment of the present disclosure will be described with reference to the drawings. The ship of the second embodiment is different from the ship of the first embodiment in that the length of the side casing in the bow-stern direction is changed. Therefore, the same parts as those of the first embodiment will be described with the same reference numerals, and duplicated description will be omitted.
第二実施形態における船舶1は、船体2と、隔壁甲板11と、第一横置隔壁21Aと、第二横置隔壁21Bと、第一浸水防止室125Aと、第二浸水防止室125Bと、サイドケーシング130Aと、浸水防止壁150と、を少なくとも備えている。本実施形態で例示する船舶1は、車両を運搬可能な車両運搬船(フェリー)である。
The
<横置隔壁>
図6は、本開示の第二実施形態における船舶の図4に相当する断面図である。
図6に示すように、第二実施形態における船体2内には、上述した第一実施形態と同様に、隔壁甲板11よりも下方の下方空間41に、船首尾方向Daに間隔をあけて複数の横置隔壁21が設けられている。そして、複数の横置隔壁21として、二つの第一横置隔壁21Aと、一つの第二横置隔壁21Bとが設けられている。
<Horizontal bulkhead>
FIG. 6 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 4 of a vessel according to a second embodiment of the present disclosure.
As shown in Fig. 6, in the
<浸水防止室>
第二実施形態の船舶1は、第一実施形態と同様に、複数の浸水防止室125を備えている。この第二実施形態では、複数の浸水防止室125として、第一浸水防止室125Aと、第二浸水防止室125Bと、第三浸水防止室125Cとを備えている。第一浸水防止室125Aは、水密区画室S7に設けられており、第二浸水防止室125Bは、水密区画室S13に設けられている。第一浸水防止室125Aは、船首2F側に位置する第一横置隔壁21Aと、舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である。第二浸水防止室125Bは、船尾2A側に位置する第一横置隔壁21Aと、舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である。この第二実施形態で例示する第三浸水防止室25Cは、水密区画室S11に設けられている。第三浸水防止室125Cは、第二横置隔壁21Bと、舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である。
<Flood prevention room>
The
第一浸水防止室125A、第二浸水防止室125B、第三浸水防止室125Cとは、何れも、上下方向Dvで船底4から隔壁甲板11に至っている。この第二実施形態の第一浸水防止室125A、第二浸水防止室125B、第三浸水防止室125Cも、第一実施形態の浸水防止室25と同様に、舷側3A,3Bと、横置隔壁21と、横壁26Aと、内壁27Bとに四方を囲まれた平面視略矩形の筒状をなしている。これら第一浸水防止室125A、第二浸水防止室125B、第三浸水防止室125Cの船首尾方向Daの長さも、想定される損傷長さよりも長く、Lsの3%以上となっている。
The first water-
<サイドケーシング>
サイドケーシング130Aは、隔壁甲板11から上方に向かって延びている。サイドケーシング130Aは、主機や発電機などの排気管(図示せず)をファンネル8に導くための水密区画を形成している。サイドケーシング130Aは、上下方向Dvに連続する筒状をなしている。サイドケーシング130Aは、甲板12,13,14,15をそれぞれ貫通するように形成されている。
<Side casing>
The
サイドケーシング130Aは、隔壁甲板11よりも上方の上方空間40に設けられると共に、第二横置隔壁21Bを挟んで船首尾方向Daで隣り合う水密区画室S11と、水密区画室S12とに跨がるように配置されている。この第二実施形態のサイドケーシング130Aも、第一実施形態と同様に、左の舷側3Aと右の舷側3Bとにそれぞれ一つずつ設けられている。そして、これら二つのサイドケーシング130Aは、左の舷側3Aと、右の舷側3Bとにそれぞれ接している。これら二つのサイドケーシング130Aの構成は、基本的に同一であるため、以下の説明では、右の舷側3Bに隣接して設けられたサイドケーシング130Aを一例にして説明する。
The
サイドケーシング130Aは、舷側3B(3A)と、前壁131Aと、後壁131Bと、内壁131Cとに四方を囲まれた平面視略矩形の筒状をなしている。前壁131A及び後壁131Bは、それぞれ舷側3B(3A)から船幅方向Dwの中央側に向けて延びている。言い換えれば、前壁131A及び後壁131Bは、横置隔壁21と平行に延びている。本実施形態の前壁131Aは、船首2F側の第一横置隔壁21Aよりも更に船首2F側に位置している。本実施形態の後壁131Bは、船尾2A側の第一横置隔壁21Aよりも更に船尾2A側に位置している。船首尾方向Daにおける船首2F側の第一横置隔壁21Aと前壁131Aとの距離、及び、船尾2A側の第一横置隔壁21Aと後壁131Bとの距離は、何れもLsの3%以上となっている。内壁131Cは、第一実施形態の内壁31Cと同様に、船幅方向Dwの中央側の前壁131Aの端縁と、後壁131Bの端縁とを繋いでいる。
The
<開口部>
隔壁甲板11は、サイドケーシング130Aの内側で且つ隔壁甲板11よりも上方の上方空間40と、二つの第一横置隔壁21Aの間で且つ隔壁甲板11よりも下方の下方空間41とを連通する開口部22を有している。水密区画室S11,S12に配置された主機や発電機の排ガス管(図示せず)は、開口部22を介してサイドケーシング130A内に導入され、ファンネル8まで延びている。
<Opening>
The
第二実施形態の隔壁甲板11は、第一実施形態と同様に、開口部22として、第一開口部22Aと、第二開口部22Bとを有している。なお、一つの水密区画室に対して一つの開口部22を設ける場合を示しているが、一つの水密区画室に対して複数の開口部22を設けるようにしてもよい。
The
<浸水防止壁>
浸水防止壁150は、第一実施形態の浸水防止壁50と同様に、水密区画であるサイドケーシング130A内の上方空間40に設けられている。浸水防止壁150は、開口部22の船首2F側及び船尾2A側の両側にそれぞれ設けられている。つまり、一対の浸水防止壁150が、船首尾方向Daに間隔をあけて設けられている。
<Flood prevention walls>
The water
一対の浸水防止壁150は、隔壁甲板11から上方に延びると共にサイドケーシング130A内をサイドケーシング130Aの幅方向(言い換えれば、船幅方向Dw)にわたって設けられている。第二実施形態の浸水防止壁150の上端は、隔壁甲板11の位置よりも僅かに下方に位置している。これら浸水防止壁150の上端の位置は、隔壁甲板11の位置としてもよい。浸水防止壁150は、水密隔壁であり、これら浸水防止壁150の上端を乗り越えない限り、船首尾方向Daへの水の移動は規制される。
A pair of water-
第二実施形態の浸水防止壁150は、船首尾方向Daにおける浸水防止室125と開口部22との間にそれぞれ位置している。言い換えれば、浸水防止壁150は、船首尾方向Daにおける船首2F側の第一横置隔壁21Aと第一開口部22Aとの間、及び、船尾2A側の第一横置隔壁21Aと第二開口部22Bとの間に、それぞれ設けられている。すなわち、船首2F側の浸水防止壁150は、前壁131AからLSの3%以上離間して配置されており、船尾2A側の浸水防止壁150は、後壁131BからLSの3%以上離間して配置されている。なお、図5において、船首尾方向Daにおいて、浸水防止壁150を設けることが可能な開口部22と浸水防止室125との間の領域を、領域L3,L4で示している。
The water
<隔壁>
隔壁51は、第一開口部22Aと第二開口部22Bとを隔てるように、サイドケーシング130Aの水密区画を船首尾方向Daに区画している。第二実施形態の隔壁51は、第一実施形態と同様の構成であるため、詳細説明を省略する。
<Bulkhead>
The
<作用効果>
上記第二実施形態では、サイドケーシング130Aを形成する船首2F側の前壁131Aは、船首2F側の第一横置隔壁21Aよりも更に船首2F側に設けられている。さらに、サイドケーシング130Aを形成する船尾2A側の後壁131Bは、船尾2A側の第一横置隔壁21Aよりも更に船尾2A側に設けられている。これにより、例えば、隔壁甲板11と船首2F側の第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、サイドケーシング130Aの前壁131Aには損傷が生じないため、乗込み甲板である隔壁甲板11上の車両搭載スペースの浸水を抑制できる。同様に、隔壁甲板11と船尾2A側の第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、サイドケーシング130Aの後壁131Bには損傷が生じないため、隔壁甲板11上の車両搭載スペースの浸水を抑制できる。
<Action and effect>
In the second embodiment, the
上記第二実施形態では、更に、サイドケーシング130Aは、隔壁甲板11に形成された開口部22を介して水密区画室S11,S12と連通された、水密区画を形成している。さらに、サイドケーシング130A内側の水密区画における開口部22の船首2F側及び船尾2A側の両側で、且つ、一対の第一横置隔壁21Aよりも開口部22に近い位置に、隔壁甲板11から上方に延びると共にサイドケーシング130A内側の水密区画の幅方向にわたって設けられた一対の浸水防止壁150を備えている。これにより、例えば、隔壁甲板11と前壁131Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、サイドケーシング130A内の第一開口部22A側に水が移動することを浸水防止壁150によって抑えることができる。その結果、第一開口部22Aを介して水密区画室S11が浸水することを抑制できる。同様に、例えば、隔壁甲板11と後壁131Bと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、サイドケーシング130A内の第二開口部22B側に水が移動することを浸水防止壁150によって抑えることができる。その結果、第二開口部22Bを介して水密区画室S12が浸水することを抑制できる。また、隔壁51を備えているので、第一実施形態と同様に、水密区画室S11と水密区画室S12との一方が浸水したとしても、第一開口部22A及び第二開口部22Bを介して水密区画室S11と水密区画室S12との他方に水が流入することを抑制できる。
In the second embodiment, the
上記第二実施形態では、更に、船首2F側の第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとに隣接して船首2F側の第一横置隔壁21Aよりも船首2F側に位置する水密区画である第一浸水防止室125Aと、船尾2A側の第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとに隣接して船尾2A側の前記第一横置隔壁21Aよりも船尾2A側に位置する水密区画である第二浸水防止室125Bと、を備えている。これにより、隔壁甲板11と前壁131Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じた場合に、水密区画室S11の船首2F側に隣接する水密区画室S7の浸水を抑えることができる。同様に、隔壁甲板11と後壁131Bと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じた場合に、水密区画室S12の船尾2A側に隣接する軸室である水密区画室S13の浸水を抑えることができる。その結果、浸水する区画数を低減できる。
In the second embodiment, the first
<第一実施形態の変形例>
図7は、本開示の第一実施形態の変形例における図4に相当する図である。
本開示の第一実施形態では、平面視で船首尾方向Daに隣り合う二つの水密区画室S11,S12に、サイドケーシング30Aが跨って形成される場合について説明した。しかし、サイドケーシングは、複数の水密区画室に跨って形成されるものに限られない。例えば、図7に示すサイドケーシング30Bのように、一つの水密区画室S112の直上で舷側3A,3Bに沿って配置されるようにしてもよい。
<Modification of the first embodiment>
FIG. 7 is a diagram corresponding to FIG. 4 in a modified example of the first embodiment of the present disclosure.
In the first embodiment of the present disclosure, the
この第一実施形態の変形例では、船首2F側の第一横置隔壁21Aの真上にサイドケーシング30Bの前壁31Aが配置され、船尾2A側の第一横置隔壁21Aの真上にサイドケーシング30Bの後壁31Bが配置されている。そして、一対の浸水防止壁50は、開口部22の船首2F側及び船尾2A側の両側で、隔壁甲板11から上方に延びると共にサイドケーシング30B内側の水密区画の幅方向にわたって設けられている。これら第一横置隔壁21Aは、第一実施形態と同様に、船首尾方向Daにおける開口部22と、水密区画室S112内に設けられた浸水防止室25との間の領域L1,L2にそれぞれ配置されている。
In this modified version of the first embodiment, the
このように構成することで、例えば、隔壁甲板11と船首2F側の第一横置隔壁21Aと前壁31Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、浸水防止壁50と第一浸水防止室25Aとにより、水密区画室S112の浸水を抑制できる。同様に、
乗込み甲板である隔壁甲板11上の車両搭載スペースの浸水を抑制できる。同様に、例えば、隔壁甲板11と船尾2A側の第一横置隔壁21Aと後壁31Bと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、浸水防止壁50と第二浸水防止室25Bとにより、水密区画室S112の浸水を抑制できる。
With this configuration, even if damage occurs to the intersection of the
This can prevent water from entering the vehicle loading space on the
<第二実施形態の第一変形例>
図8は、本開示の第二実施形態の第一変形例における図6に相当する図である。
本開示の第二実施形態では、第一実施形態と同様に、平面視で船首尾方向Daに隣り合う二つの水密区画室S11,S12に、サイドケーシング130Aが跨って形成される場合について説明した。しかし、サイドケーシングは、複数の水密区画室に跨って形成されるものに限られない。例えば、図8に示す第二実施形態の第一変形例のサイドケーシング130Bのように、一つの水密区画室S112の直上で舷側3A,3Bに沿って配置されるようにしてもよい。水密区画室S112及び開口部22の構成は、上記第一実施形態の変形例と同様のため、詳細説明を省略する。
<First Modification of Second Embodiment>
FIG. 8 is a diagram corresponding to FIG. 6 in a first modified example of the second embodiment of the present disclosure.
In the second embodiment of the present disclosure, as in the first embodiment, a case has been described in which the
このように構成することで、例えば、前壁131Aや後壁131Bと隔壁甲板11と舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じた場合であっても、浸水防止壁150によって開口部22を介して水密区画室S112への水の浸入を抑えることができる。
By configuring it in this way, even if damage occurs to the intersection of the
<第二実施形態の第二変形例>
図9は、本開示の第二実施形態の第二変形例における図6に相当する図である。
第二実施形態の第一変形例では、開口部22、浸水防止壁150、浸水防止室125を備える場合について説明した。しかし、これら開口部22、浸水防止壁150、浸水防止室125は、適宜設ければ良く、例えば、図9に示す第二実施形態の第二変形例のサイドケーシング230Bのように、開口部22、浸水防止壁150、浸水防止室125を備えないようにしてもよい。また、サイドケーシング230Bが、排ガス管(図示せず)を導く、いわゆるエンジンケーシングではない場合、サイドケーシング230Bは、隔壁甲板11から甲板12までの範囲に形成するようにしてもよい。言い換えれば、サイドケーシング230Bは、甲板12よりも上の階層に形成しないようにしてもよい。
<Second Modification of Second Embodiment>
FIG. 9 is a diagram corresponding to FIG. 6 in a second modified example of the second embodiment of the present disclosure.
In the first modified example of the second embodiment, the
この第二実施形態の第二変形例のサイドケーシング230Bのように構成することで、隔壁甲板11と第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所が損傷した場合であっても、サイドケーシング230Bの周囲すなわち乗込み甲板である隔壁甲板11上の大きな区画が浸水することを抑制できる。さらに、隔壁甲板11と前壁131Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所や、隔壁甲板11と後壁131Bと舷側3A,3Bとの交わる箇所が損傷した場合でも、水密区画室S112は浸水を防げるため、四区画以上の同時浸水を抑制できる。
By configuring the
<他の実施形態>
本開示は上述した各実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
例えば、上述した各実施形態では、船舶1として自動車運搬船(フェリー)を一例にして説明したが、この構成に限られない。
また、サイドケーシング30A,130A,130B,230Bに対して船首尾方向Daに隣接するように他の水密区画を更に設けるようにしてもよい。これにより、乗込み甲板である隔壁甲板11への浸水を更に抑えることが可能となる。
さらに、浸水防止壁50,150には、水密扉を設けてもよい。
<Other embodiments>
The present disclosure is not limited to the configurations of the above-described embodiments, and design changes are possible without departing from the spirit of the present disclosure.
For example, in each of the above-described embodiments, a car carrier (ferry) has been described as an example of the
Further, another watertight compartment may be provided adjacent to the
Furthermore, the
また、上記各実施形態では、機関区域である主機室と補機室の直上にサイドケーシング30A,130A,130B,230Bを設ける場合について説明したが、この構成に限られない。例えば、機関区域の船尾2A側の区画や船首2F側の区画の直上に設けるようにしてもよい。また、第二横置隔壁21Bを一つだけ設ける場合について説明したが、第二横置隔壁21Bは、二つ以上設けてもよい。言い換えれば、サイドケーシング30A,130A,130B,230Bは、隔壁甲板11の下方で船首尾方向Daに隣り合う三つ以上の水密区画に跨るように形成されてもよい。
In addition, in each of the above embodiments, the
<付記>
実施形態に記載の船舶は、例えば以下のように把握される。
<Additional Notes>
The ship described in the embodiment can be understood, for example, as follows.
(1)第1の態様によれば船舶1は、左右一対の舷側3A,3Bを有する船体2と、前記船体2内を下方空間41と上方空間40とに区画する隔壁甲板11と、前記下方空間41に船首尾方向Daに間隔をあけて一対が配置されることで室S11,S12,S112を区画する第一横置隔壁21,21Aと、前記上方空間40における前記室S11,S12,S112の直上で前記舷側3A,3Bに沿って配置されて、前記隔壁甲板11に形成された開口部22,22A,22Bを介して前記室S11,S12,S112と連通する水密区画を形成するサイドケーシング30A,30B,130A,130Bと、前記サイドケーシング30A,30B,130A,130B内側の水密区画内における前記開口部22,22A,22Bの船首2F側及び船尾2A側の両側で、前記隔壁甲板11から上方に延びると共に前記サイドケーシング30A,30B,130A,130B内側の前記水密区画の幅方向にわたって設けられた一対の浸水防止壁50,150と、を備える。
室の例としては、主機室、補機室が挙げられる。
(1) According to the first aspect, the
Examples of rooms include a main engine room and an auxiliary engine room.
これにより、サイドケーシング30A,30B,130A,130Bの壁と舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、損傷箇所から浸入した水は、浸水防止壁50,150よりも開口部22側に移動できないため、水密区画室S11,S12,S112への浸水を抑制することができる。したがって、損傷時に浸水する区画数を低減して損傷時復原性を向上することができる。
As a result, even if damage occurs at the intersection of the walls of the
(2)第2の態様によれば船舶1は、(1)の船舶1であって、前記室S11,S12,S112は、船首2F側に位置する前記第一横置隔壁21Aと前記舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である第一浸水防止室25Aと、船尾2A側に位置する前記第一横置隔壁21Aと前記舷側3A,3Bとに隣接して設けられた水密区画である第二浸水防止室25Bと、を備える。
これにより、サイドケーシング30A,30Bの壁と隔壁甲板11と船首2F側の第一横置隔壁21Aとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、浸水防止壁50により開口部22を介した水密区画室S11への浸水を抑制できるとともに、第一浸水防止室25A及び第二浸水防止室25Bにより水密区画室S11、S12,S112への直接的な浸水も抑制できる。
(2) According to a second aspect, the
As a result, even if damage occurs at the intersection between the walls of the
(3)第3の態様によれば船舶1は、(1)又は(2)の船舶1であって、前記室S11,S12を船首尾方向Daに隔てることで船首2F側に第一水密区画室S11を形成すると共に船尾2A側に第二水密区画室S12を形成する第二横置隔壁21Bと、前記第一水密区画室S11と前記サイドケーシング30Aの前記水密区画とを連通する前記開口部22としての第一開口部22Aと、前記第二水密区画室S12と前記サイドケーシング30Aの前記水密区画とを連通する前記開口部22としての第二開口部22Bと、前記第一開口部22Aと前記第二開口部22Bとを隔てるように、前記サイドケーシング30Aの前記水密区画を船首尾方向Daに区画する隔壁51と、を備える。
これにより、水密区画室S11と水密区画室S12との一方が浸水して第一開口部22Aと第二開口部22Bとの一方からサイドケーシング30A内に水が移動したとしても、当該水が第一開口部22Aと第二開口部22Bとの他方の側へ移動することを隔壁51によって規制できる。そのため、水密区画室S11と水密区画室S12との一方が浸水したとしても、第一開口部22A及び第二開口部22Bを介して水密区画室S11と水密区画室S12との他方に水が流入することを抑制できる。
(3) According to a third aspect, the
As a result, even if one of the watertight compartment chambers S11 and S12 is flooded and water moves into the
(4)第4の態様によれば船舶1は、(1)から(3)の何れか一つの船舶1であって、前記浸水防止壁50は、船首尾方向Daにおける前記第一浸水防止室25Aと前記開口部22との間、及び前記第二浸水防止室25Bと前記開口部22との間に位置する。
これにより、浸水防止壁50によって開口部22側への水の移動を規制しつつ、浸水防止壁50をサイドケーシング30Aの壁と舷側3A,3Bとの交わる箇所から離間させることができる。したがって、サイドケーシング30Aの壁と舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じた際に、同時に浸水防止壁50に損傷が生じることを抑制できる。
(4) According to a fourth aspect, the
This allows the water
(5)第5の態様によれば船舶1は、(3)の船舶1であって、前記第一水密区画室S11と前記第二水密区画室S12とは、主機室又は補機室である。
これにより、主機室と補機室とが同時に浸水することを抑制できる。
(5) According to a fifth aspect, the
This can prevent the main engine room and the auxiliary engine room from being flooded simultaneously.
(6)第6の態様によれば船舶1は、(1)の船舶1であって、前記サイドケーシング130A,130Bを形成する船首2F側の前壁131Aは、船首2F側の前記第一横置隔壁21Aよりも更に船首2F側に設けられ、前記サイドケーシング130A,130Bを形成する船尾2A側の後壁131Bは、船尾2A側の前記第一横置隔壁21Aよりも更に船尾2A側に設けられている。
これにより、隔壁甲板11と船首2F側の第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、サイドケーシング130A,130Bの前壁131Aには損傷が生じないため、乗込み甲板である隔壁甲板11上の車両搭載スペースの浸水を抑制できる。同様に、隔壁甲板11と船尾2A側の第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、サイドケーシング130A,130Bの後壁131Bには損傷が生じないため、乗込み甲板である隔壁甲板11上の車両搭載スペースの浸水を抑制できる。
(6) According to a sixth aspect, the
As a result, even if damage occurs at the intersection between the
(7)第7の態様によれば船舶1は、(6)の船舶1であって、前記室S11,S12を船首尾方向Daに隔てることで船首2F側に第一水密区画室S11を形成すると共に船尾2A側に第二水密区画室S12を形成する第二横置隔壁21Bと、前記第一水密区画室S11と前記サイドケーシング130A内側の前記水密区画とを連通する前記開口部22としての第一開口部22Aと、前記第二水密区画室S12と前記サイドケーシング130A内側の前記水密区画とを連通する前記開口部22としての第二開口部22Bと、前記第一開口部22Aと前記第二開口部22Bとを隔てるように、前記サイドケーシング130A内側の前記水密区画を船首尾方向Daに区画する隔壁51と、を備える。
これにより、第一開口部22Aを介して上方空間40から水密区画室S11に水が浸入することを抑制できるとともに、第二開口部22Bを介して上方空間40から水密区画室S12に水が浸入することを抑制できる。さらに、水密区画室S11と水密区画室S12との一方が浸水したとしても、第一開口部22A及び第二開口部22Bを介して水密区画室S11と水密区画室S12との他方に水が流入することを抑制できる。
(7) According to the seventh aspect, the
This makes it possible to suppress water from entering the watertight compartment S11 from the
(8)第8の態様によれば船舶1は、(7)の船舶1であって、前記第一水密区画室S11と前記第二水密区画室S12とは、主機室又は補機室である。
これにより、主機室と補機室とが同時に浸水することを抑制できる。
(8) According to an eighth aspect, the
This can prevent the main engine room and the auxiliary engine room from being flooded simultaneously.
(9)第9の態様によれば船舶1は、(6)から(8)の何れか一つの船舶1であって、船首2F側の前記第一横置隔壁21Aと前記舷側3A,3Bとに隣接して船首2F側の前記第一横置隔壁21Aよりも船首2F側に位置する水密区画である第一浸水防止室125Aと、船尾2A側の前記第一横置隔壁21Aと前記舷側3A,3Bとに隣接して船尾2A側の前記第一横置隔壁21Aよりも船尾2A側に位置する水密区画である第二浸水防止室125Bと、を更に備える。
これにより、水密区画室S11の船首2F側、水密区画室S12の船尾2A側に隣接する水密区画室S7,S13の浸水を抑えることができ、浸水する区画数を低減できる。
(9) According to the ninth aspect, the
This makes it possible to prevent flooding of the watertight compartments S7 and S13 adjacent to the
(10)第10の態様によれば船舶1は、左右一対の舷側3A,3Bを有する船体2と、前記船体2内を下方空間41と上方空間40とに区画する隔壁甲板11と、前記下方空間41に船首尾方向Daに間隔をあけて一対が配置されることで室S11,S12,S112を区画する第一横置隔壁21Aと、前記上方空間40における前記室S11,S12,S112の直上で前記舷側3A,3Bに沿って配置されて、内側に水密区画を形成するサイドケーシング130A,130B,230Bと、を備え、前記サイドケーシング130A,130B,230Bを形成する船首2F側の前壁131Aは、船首2F側の前記第一横置隔壁21Aよりも更に船首2F側に設けられ、前記サイドケーシング130A,130B,230Bを形成する船尾2A側の後壁131Bは、船尾2A側の前記第一横置隔壁21Aよりも更に船尾2A側に設けられている。
これにより、隔壁甲板11と船首2F側の第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、サイドケーシング130A,130B,230Bの前壁131Aには損傷が生じないため、乗込み甲板である隔壁甲板11上の車両搭載スペースの浸水を抑制できる。同様に、隔壁甲板11と船尾2A側の第一横置隔壁21Aと舷側3A,3Bとの交わる箇所に損傷が生じたとしても、サイドケーシング130A,130B,230Bの後壁131Bには損傷が生じないため、乗込み甲板である隔壁甲板11上の車両搭載スペースの浸水を抑制できる。
(10) According to the tenth aspect, the
As a result, even if damage occurs at the intersection between the
1…船舶 2…船体 2A…船尾 2F…船首 3A,3B…舷側 4…船底 5…スクリュー 7A…船首側ランプウェイ 7B…船尾側ランプウェイ 8…ファンネル 9…回転軸 11…隔壁甲板 12,13,14,15,16…甲板 18…内底板 19…船首隔壁 19A,19B…縦通隔壁 20…隔壁 21…横置隔壁 21A…第一横置隔壁 21B…第二横置隔壁 22…開口部 22A…第一開口部 22B…第二開口部 25,125…浸水防止室 25A,125A…第一浸水防止室 25B,125B…第二浸水防止室 25C,125C…第三浸水防止室 26A…横壁 27B…内壁 30A,30B,130A,130B,230B…サイドケーシング 31A,131A…前壁 31B,131B…後壁 31C,131C…内壁 40…上方空間 41…下方空間 50,150…浸水防止壁 51…隔壁 Da…船首尾方向 Dv…上下方向 Dw…船幅方向 S1~S7…水密区画室 S11,S12,S112…水密区画室(室)
1...
Claims (10)
前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、
前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、
前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、前記隔壁甲板に形成された開口部を介して前記室と連通する水密区画を内側に形成するサイドケーシングと、
前記サイドケーシング内側の前記水密区画における前記開口部の船首側及び船尾側の両側で、前記隔壁甲板から上方に延びると共に前記サイドケーシング内側の前記水密区画の幅方向にわたって設けられた一対の浸水防止壁と、
を備える船舶。 A hull having a pair of left and right sideboards;
A bulkhead deck that divides the interior of the hull into a lower space and an upper space;
A pair of first transverse bulkheads are arranged in the lower space at intervals in the bow-stern direction to divide a room;
A side casing is disposed along the ship side directly above the chamber in the upper space and defines a watertight compartment on the inside thereof that communicates with the chamber through an opening formed in the bulkhead deck;
A pair of water ingress prevention walls extending upward from the bulkhead deck and provided across the width of the watertight compartment inside the side casing on both bow and stern sides of the opening in the watertight compartment inside the side casing;
A vessel equipped with:
船首側に位置する前記第一横置隔壁と前記舷側とに隣接して設けられた水密区画である第一浸水防止室と、
船尾側に位置する前記第一横置隔壁と前記舷側とに隣接して設けられた水密区画である第二浸水防止室と、を備える
請求項1に記載の船舶。 The chamber comprises:
A first watertight compartment adjacent to the first transverse bulkhead located on the bow side and the ship side;
2. The ship according to claim 1, further comprising: a second watertight compartment disposed adjacent to the first transverse bulkhead located on the stern side and the ship side.
前記第一水密区画室と前記サイドケーシングの前記水密区画とを連通する前記開口部としての第一開口部と、
前記第二水密区画室と前記サイドケーシングの前記水密区画とを連通する前記開口部としての第二開口部と、
前記第一開口部と前記第二開口部とを隔てるように、前記サイドケーシングの前記水密区画を船首尾方向に区画する隔壁と、
を備える請求項2に記載の船舶。 a second transverse bulkhead separating the chambers in a bow-stern direction to form a first watertight compartment on the bow side and a second watertight compartment on the stern side;
A first opening as the opening that communicates the first watertight compartment and the watertight compartment of the side casing;
A second opening as the opening that communicates the second watertight compartment with the watertight compartment of the side casing;
A bulkhead that divides the watertight compartment of the side casing in a bow-stern direction so as to separate the first opening and the second opening;
3. The watercraft of claim 2 .
請求項2に記載の船舶。 The ship according to claim 2 , wherein the water-proof wall is located between the first water-proof chamber and the opening, and between the second water-proof chamber and the opening in the bow-stern direction.
請求項3に記載の船舶。 4. The ship according to claim 3, wherein the first watertight compartment and the second watertight compartment are a main engine room or an auxiliary engine room.
前記サイドケーシングを形成する船尾側の後壁は、船尾側の前記第一横置隔壁よりも更に船尾側に設けられている
請求項1に記載の船舶。 The bow-side front wall forming the side casing is provided further bow side than the bow-side first transverse bulkhead,
The ship according to claim 1 , wherein the aft wall forming the side casing is provided further aft than the first transverse bulkhead on the aft side.
前記第一水密区画室と前記サイドケーシング内側の前記水密区画とを連通する前記開口部としての第一開口部と、
前記第二水密区画室と前記サイドケーシング内側の前記水密区画とを連通する前記開口部としての第二開口部と、
前記第一開口部と前記第二開口部とを隔てるように、前記サイドケーシング内側の前記水密区画を船首尾方向に区画する隔壁と、
を備える請求項6に記載の船舶。 a second transverse bulkhead separating the chambers in a bow-stern direction to form a first watertight compartment on the bow side and a second watertight compartment on the stern side;
A first opening as the opening that communicates the first watertight compartment with the watertight compartment inside the side casing;
A second opening as the opening that communicates the second watertight compartment with the watertight compartment inside the side casing;
A bulkhead that divides the watertight compartment inside the side casing in a bow-stern direction so as to separate the first opening and the second opening;
7. The marine vessel of claim 6, comprising:
請求項7に記載の船舶。 The ship according to claim 7, wherein the first watertight compartment and the second watertight compartment are a main engine room or an auxiliary engine room.
船尾側の前記第一横置隔壁と前記舷側とに隣接して船尾側の前記第一横置隔壁よりも船尾側に位置する水密区画である第二浸水防止室と、を更に備える
請求項6に記載の船舶。 A first watertight compartment adjacent to the first transverse bulkhead on the bow side and the ship side and located on the bow side of the first transverse bulkhead on the bow side;
The ship described in claim 6, further comprising a second watertight compartment which is adjacent to the first transverse bulkhead on the stern side and the shipside and is located aft of the first transverse bulkhead on the stern side.
前記船体内を下方空間と上方空間とに区画する隔壁甲板と、
前記下方空間に船首尾方向に間隔をあけて一対が配置されることで室を区画する第一横置隔壁と、
前記上方空間における前記室の直上で前記舷側に沿って配置されて、内側に水密区画を形成するサイドケーシングと、
を備え、
前記サイドケーシングを形成する船首側の前壁は、船首側の前記第一横置隔壁よりも更に船首側に設けられ、
前記サイドケーシングを形成する船尾側の後壁は、船尾側の前記第一横置隔壁よりも更に船尾側に設けられている船舶。 A hull having a pair of left and right sideboards;
A bulkhead deck that divides the interior of the hull into a lower space and an upper space;
A pair of first transverse bulkheads are arranged in the lower space at intervals in the bow-stern direction to divide a room;
A side casing is disposed along the side of the ship directly above the chamber in the upper space and forms a watertight compartment therein;
Equipped with
The bow-side front wall forming the side casing is provided further bow side than the bow-side first transverse bulkhead,
A ship in which an aft wall forming the side casing is provided further aft than the first transverse bulkhead on the aft side.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023054613A JP2024142469A (en) | 2023-03-30 | 2023-03-30 | Ships |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023054613A JP2024142469A (en) | 2023-03-30 | 2023-03-30 | Ships |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024142469A true JP2024142469A (en) | 2024-10-11 |
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ID=92977204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023054613A Pending JP2024142469A (en) | 2023-03-30 | 2023-03-30 | Ships |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024142469A (en) |
-
2023
- 2023-03-30 JP JP2023054613A patent/JP2024142469A/en active Pending
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