JP2024140609A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で原稿カバーを開くように回動させることができる画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置1Bは、走査部14を走査方向の一方に移動させながら原稿の画像を読み取る読取ユニット10と、読取ユニット10の上面を開放する開放姿勢と、読取ユニット10の上面に配置された原稿を押さえる閉塞姿勢F2との間で回動可能に設けられる原稿カバー21と、原稿の画像の読み取り後、走査部14を走査方向の他方に移動させるための駆動力を利用して閉塞姿勢F2にされた原稿カバー21を開くように回動させるカバー開放部30と、を備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
画像読取装置のコンタクトガラスの上面を開閉可能に覆う原稿カバーを備えた画像読取装置が知られている(特許文献1)。この画像読取装置では、制御部が、原稿カバーを閉位置から開位置側に回動させるべきタイミングになると、原稿カバー駆動部を作動させ、原稿カバーとコンタクトガラスの上面との間に隙間を形成する隙間形成制御を実行する。
しかしながら、上記した技術では、原稿カバーを開位置側に回動させるために専用の原稿カバー駆動部を備えなければならず、画像読取装置の構造が複雑になると共に製造コストが増加するという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮し、簡単な構造で原稿カバーを開くように回動させることができる画像読取装置および画像形成装置を提供する。
本発明に係る画像読取装置は、走査部を走査方向の一方に移動させながら原稿の画像を読み取る読取ユニットと、前記読取ユニットの上面を開放する開放姿勢と、前記読取ユニットの上面に配置された前記原稿を押さえる閉塞姿勢との間で回動可能に設けられる原稿カバーと、前記原稿の画像の読み取り後、前記走査部を走査方向の他方に移動させるための駆動力を利用して前記閉塞姿勢にされた前記原稿カバーを開くように回動させるカバー開放部と、を備えている。
この場合、前記読取ユニットは、前記走査部が固定され、走査方向に移動可能に設けられるベルトと、前記ベルトを走査方向に往復移動させる駆動モーターと、を有し、前記カバー開放部は、前記駆動モーターによって回転される駆動側ギヤを含む第1伝達部と、前記原稿カバーに連動して回動するカバー側回転体を含む第2伝達部と、前記第1伝達部から前記第2伝達部に駆動伝達する中間伝達部と、を有し、前記中間伝達部は、前記駆動側ギヤに噛み合う中間ギヤと、前記中間ギヤと同一軸まわりに回転する中間回転体と、前記中間ギヤと前記中間回転体との境界面に形成され、前記走査部を走査方向の一方へ移動させる際の前記中間ギヤの回転を前記中間回転体に伝達せず、前記走査部を走査方向の他方へ移動させる際の前記中間ギヤの回転を前記中間回転体に伝達するラチェット部と、を有し、前記カバー側回転体には、径方向の内側に窪むように連動凹部が形成され、前記中間回転体には、径方向の外側に延びて前記連動凹部に係合可能な連動アームが形成され、前記原稿カバーを前記開放姿勢にされている場合、または、前記原稿カバーを前記閉塞姿勢にして前記走査部が停止または走査方向の一方に移動している場合、前記中間回転体は、前記連動アームを前記連動凹部から離脱させ、回転停止した状態に維持され、前記原稿カバーを前記閉塞姿勢にして前記走査部が走査方向の他方に移動している場合、前記中間回転体は、前記中間ギヤと一体となって回転し、前記連動アームを前記連動凹部に係合させて前記カバー側回転体を回動させ、前記閉塞姿勢とされた前記原稿カバーを開くとよい。
この場合、前記中間伝達部は、前記中間回転体の外周面に形成される複数の歯部に係合爪を係合させる第2のラチェット部を更に有し、前記第2のラチェット部は、前記走査部を走査方向の一方へ移動させる際の前記中間ギヤの回転による前記中間回転体の供回りを規制し、前記走査部を走査方向の他方へ移動させる際の前記中間ギヤの回転による前記中間回転体の供回りを許容するとよい。
他の場合、前記読取ユニットは、前記走査部が固定され、走査方向に移動可能に設けられるベルトと、前記ベルトを走査方向に往復移動させる駆動モーターと、を有し、前記カバー開放部は、前記駆動モーターによって回転される駆動側ギヤを含む第1伝達部と、前記原稿カバーに連動して回動するカバー側ギヤを含む第2伝達部と、前記第1伝達部から前記第2伝達部に駆動伝達する中間伝達部と、を有し、前記中間伝達部は、前記駆動側ギヤに噛み合う第1中間ギヤと、前記第1中間ギヤと同一軸まわりに回転し、前記カバー側ギヤに噛み合う第2中間ギヤと、前記原稿カバーを前記開放姿勢から前記閉塞姿勢にする際および前記走査部を走査方向の一方へ移動させる際に前記第1中間ギヤと前記第2中間ギヤとを切り離し、前記走査部を走査方向の他方へ移動させる期間の少なくとも一部の期間で前記第1中間ギヤと前記第2中間ギヤとを連結する電磁クラッチと、を有するとよい。
本発明に係る画像形成装置は、上記のいずれかに記載の画像読取装置と、シートに画像を形成する作像装置と、を備えている。
本発明によれば、簡単な構造で原稿カバーを開くように回動させることができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示すFr、Rr、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下を示している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置]
図1、図2、図3Aおよび図3Bを参照して、画像形成装置1について説明する。図1は画像形成装置1を示す斜視図である。図2は画像形成装置1(画像読取装置1B)を示す正面図である。図3Aは原稿カバー21を開放姿勢F1にした状態を示す左側面図である。図3Bは原稿カバー21を閉塞姿勢F2にした状態を示す左側面図である。
図1、図2、図3Aおよび図3Bを参照して、画像形成装置1について説明する。図1は画像形成装置1を示す斜視図である。図2は画像形成装置1(画像読取装置1B)を示す正面図である。図3Aは原稿カバー21を開放姿勢F1にした状態を示す左側面図である。図3Bは原稿カバー21を閉塞姿勢F2にした状態を示す左側面図である。
図1および図2に示すように、画像形成装置1は、作像装置1Aと、画像読取装置1Bと、を備えている。
[作像装置]
図1に示すように、作像装置1Aは、略直方体状の外観を構成する装置本体2を備えている。装置本体2は、媒体の一例としての用紙(図示せず)を収容した給紙カセット3と、用紙に電子写真方式で画像を形成する作像ユニット4と、を内包している。給紙カセット3は装置本体2の下部に着脱可能に設けられ、作像ユニット4は給紙カセット3よりも上方に配置されている。また、装置本体2の上面には、画像を形成(印刷)された用紙が排出される排紙トレイ5が設けられている。なお、図示は省略するが、作像ユニット4は、トナーコンテナ、感光体ドラム、帯電装置、現像装置、転写ローラー、光走査装置および定着装置等、電子写真方式で用紙に画像形成するために必要な構成を含んでいる。また、作像ユニット4は、フルカラーの画像を形成してもよいし、モノクロの画像を形成してもよい。
図1に示すように、作像装置1Aは、略直方体状の外観を構成する装置本体2を備えている。装置本体2は、媒体の一例としての用紙(図示せず)を収容した給紙カセット3と、用紙に電子写真方式で画像を形成する作像ユニット4と、を内包している。給紙カセット3は装置本体2の下部に着脱可能に設けられ、作像ユニット4は給紙カセット3よりも上方に配置されている。また、装置本体2の上面には、画像を形成(印刷)された用紙が排出される排紙トレイ5が設けられている。なお、図示は省略するが、作像ユニット4は、トナーコンテナ、感光体ドラム、帯電装置、現像装置、転写ローラー、光走査装置および定着装置等、電子写真方式で用紙に画像形成するために必要な構成を含んでいる。また、作像ユニット4は、フルカラーの画像を形成してもよいし、モノクロの画像を形成してもよい。
装置本体2の上部には、画像読取装置1Bを支持する連結支持部2Aが設けられている。連結支持部2Aは、平面から見て、排紙トレイ5の後側の略半分を囲むように略コ字状(U字状)に形成されている。なお、連結支持部2Aは、装置本体2の一部であって、装置本体2と一体に形成されている。また、連結支持部2Aを含む装置本体2は、金属製のフレームと、このフレームに固定された合成樹脂製の部材と、を含んでいる。
[画像読取装置]
図1に示すように、画像読取装置1Bは、読取ユニット10と、搬送ユニット20と、を備えている。読取ユニット10は、原稿(図示せず)の画像を読み取る機能を有し、搬送ユニット20は、読取ユニット10による読取位置に原稿を搬送する機能を有している。
図1に示すように、画像読取装置1Bは、読取ユニット10と、搬送ユニット20と、を備えている。読取ユニット10は、原稿(図示せず)の画像を読み取る機能を有し、搬送ユニット20は、読取ユニット10による読取位置に原稿を搬送する機能を有している。
<読取ユニット>
図1に示すように、読取ユニット10は、連結支持部2Aの上部に取り付けられ、排紙トレイ5から上方に離れた位置に配置されている。排紙トレイ5と読取ユニット10との間には、複数の用紙を積載することができるように排紙空間が構成されている。読取ユニット10は、背の低い略直方体状に形成された筐体11を有している。筐体11の前部上面には、ユーザーが画像形成や原稿読取等の各種の指示を入力したり、各種の情報を提示したりする、タッチパネルやボタン等が設けられている(図1参照)。なお、読取ユニット10(筐体11)は、装置本体2(連結支持部2A)にヒンジ(図示せず)を介して開閉(回動)可能に設けられている。読取ユニット10は、排紙部で紙詰まり(ジャム)が生じた場合等に、水平姿勢から前側を跳ね上げた傾斜姿勢に回動される。
図1に示すように、読取ユニット10は、連結支持部2Aの上部に取り付けられ、排紙トレイ5から上方に離れた位置に配置されている。排紙トレイ5と読取ユニット10との間には、複数の用紙を積載することができるように排紙空間が構成されている。読取ユニット10は、背の低い略直方体状に形成された筐体11を有している。筐体11の前部上面には、ユーザーが画像形成や原稿読取等の各種の指示を入力したり、各種の情報を提示したりする、タッチパネルやボタン等が設けられている(図1参照)。なお、読取ユニット10(筐体11)は、装置本体2(連結支持部2A)にヒンジ(図示せず)を介して開閉(回動)可能に設けられている。読取ユニット10は、排紙部で紙詰まり(ジャム)が生じた場合等に、水平姿勢から前側を跳ね上げた傾斜姿勢に回動される。
図2に示すように、筐体11の上面には、原稿ガラス12およびスリットガラス13が設けられている。原稿ガラス12は、画像を読み取る際に原稿を配置するために設けられている。スリットガラス13は、搬送ユニット20によって搬送される原稿の画像を読み取る位置に設けられている。また、読取ユニット10は、走査部14と、ベルト15と、駆動モーター16と、を有している。
(走査部)
走査部14は、例えば、CIS(Contact Image Sensor)であって、筐体11の内部に設けられている。走査部14は、原稿の画像を光学的に読み取る機能を有している。図示は省略するが、走査部14は、原稿ガラス12等の上に配置された原稿に向かって光を発出する光源と、原稿で反射した光を通すレンズと、レンズを介して受けた光を電気信号に変換する光電センサーと、を有している。詳細は後述するが、走査部14は、左右方向(走査方向)に移動可能に設けられており、スリットガラス13に対向する位置が走査部14の初期位置P1となっている。
走査部14は、例えば、CIS(Contact Image Sensor)であって、筐体11の内部に設けられている。走査部14は、原稿の画像を光学的に読み取る機能を有している。図示は省略するが、走査部14は、原稿ガラス12等の上に配置された原稿に向かって光を発出する光源と、原稿で反射した光を通すレンズと、レンズを介して受けた光を電気信号に変換する光電センサーと、を有している。詳細は後述するが、走査部14は、左右方向(走査方向)に移動可能に設けられており、スリットガラス13に対向する位置が走査部14の初期位置P1となっている。
(ベルト)
ベルト15は、筐体11の内部において左右方向(走査方向)に伸長した環状に形成されている。ベルト15には、走査部14が固定されている。ベルト15は、筐体11内の左右両側に立設された駆動プーリー17Aと従動プーリー17Bとに掛けられ、左右方向(走査方向)に移動(周回)可能に設けられている。駆動プーリー17Aと従動プーリー17Bとは、筐体11の底面から起立した支持軸18A,18Bに回転可能に支持されている。
ベルト15は、筐体11の内部において左右方向(走査方向)に伸長した環状に形成されている。ベルト15には、走査部14が固定されている。ベルト15は、筐体11内の左右両側に立設された駆動プーリー17Aと従動プーリー17Bとに掛けられ、左右方向(走査方向)に移動(周回)可能に設けられている。駆動プーリー17Aと従動プーリー17Bとは、筐体11の底面から起立した支持軸18A,18Bに回転可能に支持されている。
(駆動モーター)
駆動モーター16は、例えば、左方の連結支持部2Aの内部に設けられ、出力軸16Aを筐体11の内部に突出させている。出力軸16Aには、第1駆動側ギヤ41に噛み合うピニオンギヤ19が固定されている。第1駆動側ギヤ41は、駆動プーリー17Aよりも下方において駆動プーリー17Aの支持軸18Aに回転可能に支持された平歯車である。第1駆動側ギヤ41と駆動プーリー17Aとは、同一軸まわりに一体となって回転する。駆動モーター16は、出力軸16A(ピニオンギヤ19)を正逆回転させることで、ベルト15を左右方向(走査方向)に往復移動させる。これにより、走査部14も左右方向に往復移動する。なお、駆動モーター16が左方の連結支持部2Aに配置されていたが、これに限らず、例えば、筐体11の内部に設けられてもよい(図示せず)。
駆動モーター16は、例えば、左方の連結支持部2Aの内部に設けられ、出力軸16Aを筐体11の内部に突出させている。出力軸16Aには、第1駆動側ギヤ41に噛み合うピニオンギヤ19が固定されている。第1駆動側ギヤ41は、駆動プーリー17Aよりも下方において駆動プーリー17Aの支持軸18Aに回転可能に支持された平歯車である。第1駆動側ギヤ41と駆動プーリー17Aとは、同一軸まわりに一体となって回転する。駆動モーター16は、出力軸16A(ピニオンギヤ19)を正逆回転させることで、ベルト15を左右方向(走査方向)に往復移動させる。これにより、走査部14も左右方向に往復移動する。なお、駆動モーター16が左方の連結支持部2Aに配置されていたが、これに限らず、例えば、筐体11の内部に設けられてもよい(図示せず)。
<搬送ユニット>
図1および図2に示すように、搬送ユニット20は、原稿カバー21と、搬送機構部22と、原稿供給トレイ23と、原稿排出トレイ24と、を有している。
図1および図2に示すように、搬送ユニット20は、原稿カバー21と、搬送機構部22と、原稿供給トレイ23と、原稿排出トレイ24と、を有している。
(原稿カバー)
図3Aおよび図3Bに示すように、原稿カバー21は、読取ユニット10の筐体11の後方上部にヒンジ部21Aを介して回動(開閉)可能に設けられている。原稿カバー21は、ヒンジ部21Aを支点に前部を跳ね上げて読取ユニット10の上面を開放する開放姿勢F1(図3A参照)と、読取ユニット10の上面に配置された原稿を押さえる閉塞姿勢F2(図3B参照)との間で回動する。原稿カバー21は、読取ユニット10の上面(原稿ガラス12、スリットガラス13)全体を覆うように形成されている(図2参照)。原稿カバー21は、搬送機構部22、原稿供給トレイ23および原稿排出トレイ24を支持しており、原稿カバー21を開閉することで、搬送ユニット20全体が開閉する。なお、ヒンジ部21Aは、原稿カバー21(搬送ユニット20)を開放姿勢F1および閉塞姿勢F2に維持する機能も有している。
図3Aおよび図3Bに示すように、原稿カバー21は、読取ユニット10の筐体11の後方上部にヒンジ部21Aを介して回動(開閉)可能に設けられている。原稿カバー21は、ヒンジ部21Aを支点に前部を跳ね上げて読取ユニット10の上面を開放する開放姿勢F1(図3A参照)と、読取ユニット10の上面に配置された原稿を押さえる閉塞姿勢F2(図3B参照)との間で回動する。原稿カバー21は、読取ユニット10の上面(原稿ガラス12、スリットガラス13)全体を覆うように形成されている(図2参照)。原稿カバー21は、搬送機構部22、原稿供給トレイ23および原稿排出トレイ24を支持しており、原稿カバー21を開閉することで、搬送ユニット20全体が開閉する。なお、ヒンジ部21Aは、原稿カバー21(搬送ユニット20)を開放姿勢F1および閉塞姿勢F2に維持する機能も有している。
(搬送機構部、原稿供給トレイ、原稿排出トレイ)
図1および図2に示すように、搬送機構部22は、原稿カバー21の略左半分に配置されている。原稿供給トレイ23は、搬送機構部22の右上部から右方に向かって延設されている。原稿排出トレイ24は、原稿カバー21の略右半分に形成され、原稿供給トレイ23から下方に離れた位置に配置されている。原稿供給トレイ23には、画像が読み取られる原稿がセットされ、原稿排出トレイ24には、画像が読み取られた原稿が排出される。原稿供給トレイ23と原稿排出トレイ24との間には、複数の原稿を積載することができるように排出空間が構成されている。
図1および図2に示すように、搬送機構部22は、原稿カバー21の略左半分に配置されている。原稿供給トレイ23は、搬送機構部22の右上部から右方に向かって延設されている。原稿排出トレイ24は、原稿カバー21の略右半分に形成され、原稿供給トレイ23から下方に離れた位置に配置されている。原稿供給トレイ23には、画像が読み取られる原稿がセットされ、原稿排出トレイ24には、画像が読み取られた原稿が排出される。原稿供給トレイ23と原稿排出トレイ24との間には、複数の原稿を積載することができるように排出空間が構成されている。
図2に示すように、搬送機構部22の内部には、原稿供給トレイ23から原稿排出トレイ24までを結ぶように略U字状に湾曲した原稿搬送路22Aが形成されている。原稿搬送路22Aの上流端部には、原稿供給トレイ23に積載された原稿を1枚ずつ分離して原稿搬送路22Aに繰り出す原稿繰出部22Bが設けられている。原稿搬送路22Aの中流部には、原稿を搬送する複数の原稿搬送ローラー対22Cが設けられ、原稿搬送路22Aの下流端部には、原稿を原稿排出トレイ24に向けて排出する原稿排出ローラー対22Dが設けられている。なお、原稿搬送路22Aは、原稿排出ローラー対22Dよりも上流側においてスリットガラス13上を通るように形成されている。
[読取動作]
ここで、図2を参照して、画像読取装置1Bの動作について説明する。画像形成装置1には、用紙への画像形成動作や原稿の読取動作等を統括的に制御する制御部6が設けられている。走査部14、駆動モーター16、原稿繰出部22Bおよび各種ローラー対22C,22D等は、制御部6に電気的に接続され、制御部6によって適宜制御される。なお、制御部6は、画像形成装置1の構成要素であるが、画像読取装置1Bの構成要素でもある。
ここで、図2を参照して、画像読取装置1Bの動作について説明する。画像形成装置1には、用紙への画像形成動作や原稿の読取動作等を統括的に制御する制御部6が設けられている。走査部14、駆動モーター16、原稿繰出部22Bおよび各種ローラー対22C,22D等は、制御部6に電気的に接続され、制御部6によって適宜制御される。なお、制御部6は、画像形成装置1の構成要素であるが、画像読取装置1Bの構成要素でもある。
例えば、原稿ガラス12上に配置された原稿の画像を読み取る場合、原稿カバー21は閉塞姿勢F2とされ、制御部6は、駆動モーター16の出力軸16A(ピニオンギヤ19)を一方向(平面視で時計回り)に回転させる。すると、第1駆動側ギヤ41および駆動プーリー17Aは、他方向(平面視で反時計回り)に回転し、ベルト15を他方向に回転(周回)させる。ベルト15に固定された走査部14は、初期位置P1から右方に移動しながら原稿ガラス12上の原稿の画像を読み取る。
制御部6は、走査部14による原稿の画像の読取完了を検知すると、駆動モーター16の出力軸16A(ピニオンギヤ19)を反転(他方向(平面視で反時計回り)に回転)させる。すると、第1駆動側ギヤ41および駆動プーリー17Aは、一方向(平面視で時計回り)に回転し、ベルト15を一方向に回転(周回)させる。ベルト15に固定された走査部14は、右方から左方に移動する(初期位置P1に戻る)。
なお、第1実施形態に係る画像読取装置1Bでは、走査部14が、原稿ガラス12にセット可能な最大の原稿を読み取る範囲を往復移動するように構成されている。具体的には、走査部14は、スリットガラス13に対向する初期位置P1と、原稿ガラス12の右端部に対向する終端位置P2との間で往復移動する(図2参照)。つまり、原稿のサイズに関わらず、走査部14の移動距離が一定になっている。制御部6は、例えば、筐体11内に設けられたフォトセンサーやマイクロスイッチ等によって走査部14の位置(初期位置P1、終端位置P2)を検知するとよい(図示せず)。
次に、例えば、原稿カバー21を閉塞姿勢F2とし、原稿供給トレイ23上にセットされた原稿の画像を読み取る場合、制御部6は、原稿繰出部22Bや各種ローラー対22C,22Dを駆動制御する。原稿繰出部22Bは、原稿供給トレイ23上の原稿を1枚ずつ原稿搬送路22Aに繰り出し、原稿搬送ローラー対22Cは、原稿を原稿搬送路22Aの下流側に向けて搬送する。走査部14は、初期位置P1に固定され、スリットガラス13上を通過する原稿の画像を読み取る。
ところで、一般的な画像読取装置1Bでは、原稿ガラス12上に配置された原稿の画像を読み取った後、ユーザーは閉塞姿勢F2にされた原稿カバー21を開いて原稿を取り出さなければならない。しかし、ユーザーが、原稿ガラス12上の原稿を取り出すことを失念することがあった。また、原稿を取り出す際、ユーザーは原稿カバー21の前端部に指を掛けて上方に回動させることになるが、ユーザーの指には搬送ユニット20全体の重量がかかることになる。このため、例えば、子供等の力の弱いユーザーにとっては、閉塞姿勢F2にされた原稿カバー21(搬送ユニット20)を開くことが大きな負担になることがあった。そこで、第1実施形態に係る画像読取装置1Bは、原稿ガラス12上に配置された原稿の画像を読み取った後、閉塞姿勢F2にされた原稿カバー21を自動的に開くカバー開放部30を備えている。
[第1実施形態:カバー開放部]
図2ないし図7を参照して、カバー開放部30について説明する。図4および図5はカバー開放部30を示す斜視図である。図6はカバー開放部30の一部を示す正面図である。図7は、図6のVII-VII断面図である。
図2ないし図7を参照して、カバー開放部30について説明する。図4および図5はカバー開放部30を示す斜視図である。図6はカバー開放部30の一部を示す正面図である。図7は、図6のVII-VII断面図である。
カバー開放部30は、例えば、読取ユニット10の筐体11内の左側に設けられている(図2参照)。図4および図5に示すように、カバー開放部30は、第1伝達部31と、第2伝達部32と、中間伝達部33と、を有している。
<第1伝達部>
図4および図5に示すように、第1伝達部31は、駆動モーター16によって回転される第1駆動側ギヤ41および第2駆動側ギヤ42を含んでいる。なお、既に説明したように、第1駆動側ギヤ41は、駆動プーリー17Aと同一軸まわりに回転する平歯車であって、読取ユニット10の構成要素であるが、カバー開放部30の構成要素でもある。また、請求項で言う「駆動側ギヤ」とは、主に第2駆動側ギヤ42を指すが、第1駆動側ギヤ41と第2駆動側ギヤ42の両方であると捉えてもよい。
図4および図5に示すように、第1伝達部31は、駆動モーター16によって回転される第1駆動側ギヤ41および第2駆動側ギヤ42を含んでいる。なお、既に説明したように、第1駆動側ギヤ41は、駆動プーリー17Aと同一軸まわりに回転する平歯車であって、読取ユニット10の構成要素であるが、カバー開放部30の構成要素でもある。また、請求項で言う「駆動側ギヤ」とは、主に第2駆動側ギヤ42を指すが、第1駆動側ギヤ41と第2駆動側ギヤ42の両方であると捉えてもよい。
(第2駆動側ギヤ)
第2駆動側ギヤ42は、支持軸18Aよりも後方で筐体11の底面から起立した支持軸42Aに回転可能に支持されている。第2駆動側ギヤ42は、下側ギヤ421の上面に上側ギヤ422を固定した二段構造とされている。下側ギヤ421は、第1駆動側ギヤ41に噛み合う平歯車である。上側ギヤ422は、下側ギヤ421と同一軸まわりに回転する傘歯車である。
第2駆動側ギヤ42は、支持軸18Aよりも後方で筐体11の底面から起立した支持軸42Aに回転可能に支持されている。第2駆動側ギヤ42は、下側ギヤ421の上面に上側ギヤ422を固定した二段構造とされている。下側ギヤ421は、第1駆動側ギヤ41に噛み合う平歯車である。上側ギヤ422は、下側ギヤ421と同一軸まわりに回転する傘歯車である。
<第2伝達部>
図3Aおよび図3Bに示すように、第2伝達部32は、アーム部25を介して原稿カバー21に接続されている。具体的に説明すると、原稿カバー21の下面の左側には、一対の支持プレート26が固定されている(図2も参照)。一対の支持プレート26は左右方向に間隔をあけて設けられており、各支持プレート26には前後方向に延びるスライド溝26Aが穿設されている。アーム部25の上部は、一対の支持プレート26の間に配置され、左右方向に延びるピン部25Bを介して一対のスライド溝26Aに係合している。アーム部25の上部(ピン部25B)は、スライド溝26Aに沿ってスライドする状態で原稿カバー21に連結されている。一方、アーム部25の下部は、読取ユニット10の筐体11の内部で左右方向に延びた回転軸25Aに固定されている。回転軸25Aは、筐体11に回転可能に支持されている。
図3Aおよび図3Bに示すように、第2伝達部32は、アーム部25を介して原稿カバー21に接続されている。具体的に説明すると、原稿カバー21の下面の左側には、一対の支持プレート26が固定されている(図2も参照)。一対の支持プレート26は左右方向に間隔をあけて設けられており、各支持プレート26には前後方向に延びるスライド溝26Aが穿設されている。アーム部25の上部は、一対の支持プレート26の間に配置され、左右方向に延びるピン部25Bを介して一対のスライド溝26Aに係合している。アーム部25の上部(ピン部25B)は、スライド溝26Aに沿ってスライドする状態で原稿カバー21に連結されている。一方、アーム部25の下部は、読取ユニット10の筐体11の内部で左右方向に延びた回転軸25Aに固定されている。回転軸25Aは、筐体11に回転可能に支持されている。
図4および図5に示すように、第2伝達部32は、原稿カバー21に連動して回動するカバー側ギヤ43およびカバー側回転体44を含んでいる。
(カバー側ギヤ)
カバー側ギヤ43は、アーム部25の回転軸25Aに固定された平歯車である。カバー側ギヤ43は、アーム部25と一体となって回転軸25Aまわりに回転する。なお、カバー側ギヤ43は、360度回転することはなく、原稿カバー21の開閉に応じて往復回動(揺動)する。
カバー側ギヤ43は、アーム部25の回転軸25Aに固定された平歯車である。カバー側ギヤ43は、アーム部25と一体となって回転軸25Aまわりに回転する。なお、カバー側ギヤ43は、360度回転することはなく、原稿カバー21の開閉に応じて往復回動(揺動)する。
(カバー側回転体)
カバー側回転体44は、左右方向に延びた回転軸44Aに固定されている。回転軸44Aは、回転軸25Aよりも斜め前下側に配置され、筐体11に回転可能に支持されている。カバー側回転体44は、概ね円板状(円柱状)に形成され、回転軸44Aまわりに回転する。カバー側回転体44には、径方向の内側に窪むように連動凹部50が形成されている。連動凹部50は、側方から見て、カバー側回転体44の外周面から略U字状に切り込まれている。連動凹部50の径方向の外縁は斜めに面取りされている。連動凹部50を除いたカバー側回転体44の外周面には、複数の歯が形成されている。カバー側回転体44は、全体的に平歯車状に形成されており、連動凹部50を除く部分でカバー側ギヤ43と噛み合っている。なお、カバー側回転体44は、360度回転することはなく、原稿カバー21の開閉に応じて往復回動(揺動)する。また、連動凹部50は、常に、回転軸44Aを通る垂直線よりも前方に位置している。
カバー側回転体44は、左右方向に延びた回転軸44Aに固定されている。回転軸44Aは、回転軸25Aよりも斜め前下側に配置され、筐体11に回転可能に支持されている。カバー側回転体44は、概ね円板状(円柱状)に形成され、回転軸44Aまわりに回転する。カバー側回転体44には、径方向の内側に窪むように連動凹部50が形成されている。連動凹部50は、側方から見て、カバー側回転体44の外周面から略U字状に切り込まれている。連動凹部50の径方向の外縁は斜めに面取りされている。連動凹部50を除いたカバー側回転体44の外周面には、複数の歯が形成されている。カバー側回転体44は、全体的に平歯車状に形成されており、連動凹部50を除く部分でカバー側ギヤ43と噛み合っている。なお、カバー側回転体44は、360度回転することはなく、原稿カバー21の開閉に応じて往復回動(揺動)する。また、連動凹部50は、常に、回転軸44Aを通る垂直線よりも前方に位置している。
<中間伝達部>
図4および図5に示すように、中間伝達部33は、第1伝達部31と第2伝達部32との間に介設され、第1伝達部31から第2伝達部32に駆動伝達する。中間伝達部33は、中間ギヤ45と、中間回転体46と、ラチェット部47と、第2のラチェット部48と、を有している。
図4および図5に示すように、中間伝達部33は、第1伝達部31と第2伝達部32との間に介設され、第1伝達部31から第2伝達部32に駆動伝達する。中間伝達部33は、中間ギヤ45と、中間回転体46と、ラチェット部47と、第2のラチェット部48と、を有している。
(中間ギヤ)
中間ギヤ45は、左右方向に延びた支持軸45Aに回転可能に支持されている。支持軸45Aは、回転軸44Aよりも前方(支持軸42Aと前後方向に略同一位置)で、回転軸25Aよりも下方かつ回転軸44Aよりも上方に配置され、筐体11に支持(固定)されている。中間ギヤ45は、第2駆動側ギヤ42の上側ギヤ422に噛み合う傘歯車である。
中間ギヤ45は、左右方向に延びた支持軸45Aに回転可能に支持されている。支持軸45Aは、回転軸44Aよりも前方(支持軸42Aと前後方向に略同一位置)で、回転軸25Aよりも下方かつ回転軸44Aよりも上方に配置され、筐体11に支持(固定)されている。中間ギヤ45は、第2駆動側ギヤ42の上側ギヤ422に噛み合う傘歯車である。
(中間回転体)
中間回転体46は、中間ギヤ45の左方において支持軸45Aに回転可能に支持されている。中間回転体46は、外径の異なる円柱を連ねて形成され、中間ギヤ45と同一軸まわりに回転する。中間回転体46の左部には、径方向の外側に延びるように連動アーム51が形成されている。連動アーム51の先端部には、略円柱状の連動凸部51Aが左方に向かって突出している。詳細は後述するが、連動アーム51の連動凸部51Aは、連動凹部50に係合可能に構成されている。また、中間回転体46は、付勢部材52によって中間ギヤ45に押し付けられている。付勢部材52は、支持軸45Aに巻き付けられたコイルスプリングであって、筐体11の内側面と中間回転体46の左端面との間に架設されている。
中間回転体46は、中間ギヤ45の左方において支持軸45Aに回転可能に支持されている。中間回転体46は、外径の異なる円柱を連ねて形成され、中間ギヤ45と同一軸まわりに回転する。中間回転体46の左部には、径方向の外側に延びるように連動アーム51が形成されている。連動アーム51の先端部には、略円柱状の連動凸部51Aが左方に向かって突出している。詳細は後述するが、連動アーム51の連動凸部51Aは、連動凹部50に係合可能に構成されている。また、中間回転体46は、付勢部材52によって中間ギヤ45に押し付けられている。付勢部材52は、支持軸45Aに巻き付けられたコイルスプリングであって、筐体11の内側面と中間回転体46の左端面との間に架設されている。
(ラチェット部)
図6に示すように、ラチェット部47は、中間ギヤ45と中間回転体46との境界面に形成されている。具体的には、中間ギヤ45の左端面と中間回転体46の右端面とには、一方に傾いた傾斜歯47A,47B(凸部)が複数円周方向に並んで形成されている。例えば、右方から見て中間ギヤ45が反時計回りに回転する場合、中間ギヤ45の傾斜歯47Aは、付勢部材52の付勢力に抗して中間回転体46を左方に押し込みながら中間回転体46の傾斜歯47Bを乗り越える。つまり、中間ギヤ45の回転は中間回転体46に伝達されないため、中間ギヤ45は回転するが、中間回転体46は回転しない。これに対し、右方から見て中間ギヤ45が時計回りに回転する場合、中間回転体46の傾斜歯47Bは、付勢部材52に押されて中間ギヤ45の傾斜歯47Aに確りと噛み合う。このため、中間ギヤ45の回転が中間回転体46に伝達され、中間ギヤ45と中間回転体46とは一体となって回転する。
図6に示すように、ラチェット部47は、中間ギヤ45と中間回転体46との境界面に形成されている。具体的には、中間ギヤ45の左端面と中間回転体46の右端面とには、一方に傾いた傾斜歯47A,47B(凸部)が複数円周方向に並んで形成されている。例えば、右方から見て中間ギヤ45が反時計回りに回転する場合、中間ギヤ45の傾斜歯47Aは、付勢部材52の付勢力に抗して中間回転体46を左方に押し込みながら中間回転体46の傾斜歯47Bを乗り越える。つまり、中間ギヤ45の回転は中間回転体46に伝達されないため、中間ギヤ45は回転するが、中間回転体46は回転しない。これに対し、右方から見て中間ギヤ45が時計回りに回転する場合、中間回転体46の傾斜歯47Bは、付勢部材52に押されて中間ギヤ45の傾斜歯47Aに確りと噛み合う。このため、中間ギヤ45の回転が中間回転体46に伝達され、中間ギヤ45と中間回転体46とは一体となって回転する。
(第2のラチェット部)
図6および図7に示すように、第2のラチェット部48は、中間回転体46の外周面に形成される複数の歯部48Aと、歯部48Aに係合する係合爪53と、を有している。歯部48A(凸部)は、一方(左方から見て時計回り)に傾いている。係合爪53は、中間回転体46の斜め前上側に配置され、先端を歯部48Aに係合させている。係合爪53は、左右両側に突出した爪軸53Aを介して上下方向に揺動可能に筐体11に支持されている。係合爪53は、第2の付勢部材54によって中間回転体46(歯部48A)に押し付けられている。第2の付勢部材54は、筐体11の天面と係合爪53の上面との間に架設されたコイルスプリングである。例えば、左方から見て中間回転体46が時計回りに回転しようとすると、係合爪53の先端が中間回転体46の歯部48Aに押し付けられる。このため、中間回転体46は、左方から見て時計回りに回転しない。これに対し、左方から見て中間回転体46が反時計回りに回転しようとすると、係合爪53は第2の付勢部材54の付勢力に抗して上方に回動しながら歯部48Aを乗り越える。このため、中間回転体46は、左方から見て反時計回りに回転する。
図6および図7に示すように、第2のラチェット部48は、中間回転体46の外周面に形成される複数の歯部48Aと、歯部48Aに係合する係合爪53と、を有している。歯部48A(凸部)は、一方(左方から見て時計回り)に傾いている。係合爪53は、中間回転体46の斜め前上側に配置され、先端を歯部48Aに係合させている。係合爪53は、左右両側に突出した爪軸53Aを介して上下方向に揺動可能に筐体11に支持されている。係合爪53は、第2の付勢部材54によって中間回転体46(歯部48A)に押し付けられている。第2の付勢部材54は、筐体11の天面と係合爪53の上面との間に架設されたコイルスプリングである。例えば、左方から見て中間回転体46が時計回りに回転しようとすると、係合爪53の先端が中間回転体46の歯部48Aに押し付けられる。このため、中間回転体46は、左方から見て時計回りに回転しない。これに対し、左方から見て中間回転体46が反時計回りに回転しようとすると、係合爪53は第2の付勢部材54の付勢力に抗して上方に回動しながら歯部48Aを乗り越える。このため、中間回転体46は、左方から見て反時計回りに回転する。
[カバー開放部の動作]
次に、図3A、図3B、図4ないし図11を参照して、カバー開放部30の動作について説明する。図8ないし図11はカバー開放部30の動作を説明する左側面図である。
次に、図3A、図3B、図4ないし図11を参照して、カバー開放部30の動作について説明する。図8ないし図11はカバー開放部30の動作を説明する左側面図である。
<原稿カバーが開放姿勢にされている場合>
原稿カバー21が開放姿勢F1にされている場合、アーム部25は、下部から上部に向かって前方に傾斜した姿勢とされ、ピン部25Bをスライド溝26Aの後部に配置されている(図3A参照)。また、この場合、カバー側回転体44の連動凹部50は、回転軸44Aを通る垂直線よりも前方に位置し、中間回転体46の連動アーム51は、支持軸45Aを通る垂直線よりも前方に位置している(図11参照)。すなわち、中間回転体46は、連動アーム51(連動凸部51A)を連動凹部50から離脱させており、中間伝達部33は、第2伝達部32から分離されている。
原稿カバー21が開放姿勢F1にされている場合、アーム部25は、下部から上部に向かって前方に傾斜した姿勢とされ、ピン部25Bをスライド溝26Aの後部に配置されている(図3A参照)。また、この場合、カバー側回転体44の連動凹部50は、回転軸44Aを通る垂直線よりも前方に位置し、中間回転体46の連動アーム51は、支持軸45Aを通る垂直線よりも前方に位置している(図11参照)。すなわち、中間回転体46は、連動アーム51(連動凸部51A)を連動凹部50から離脱させており、中間伝達部33は、第2伝達部32から分離されている。
<原稿カバーが開放姿勢から閉塞姿勢にされる場合(読取動作前)>
ユーザーが原稿を原稿ガラス12上にセットし、開放姿勢F1にされた原稿カバー21を閉塞姿勢F2にすると(閉じる向きに回動させると)、アーム部25は、ピン部25Bをスライド溝26Aの後部から前方に向かってスライドさせながら、左方から見て回転軸25Aを中心に時計回りに回動する(図3B参照)。また、左方から見て、カバー側ギヤ43はアーム部25と一体となって時計回りに回動し、カバー側回転体44は反時計回りに回動する(図4、図5および図8参照)。この際、連動アーム51の連動凸部51Aが連動凹部50から離脱しているため、カバー側回転体44の回転が中間回転体46に伝達されることがなく、中間回転体46(中間伝達部33)は、回転停止した状態に維持される。また、連動凹部50は、カバー側回転体44の斜め上前方に位置している(図4、図5および図8参照)。なお、原稿カバー21を閉塞姿勢F2にして走査部14が停止している場合(読取動作の開始前)も、中間回転体46は、連動アーム51を連動凹部50から離脱させ、回転停止した状態に維持される。
ユーザーが原稿を原稿ガラス12上にセットし、開放姿勢F1にされた原稿カバー21を閉塞姿勢F2にすると(閉じる向きに回動させると)、アーム部25は、ピン部25Bをスライド溝26Aの後部から前方に向かってスライドさせながら、左方から見て回転軸25Aを中心に時計回りに回動する(図3B参照)。また、左方から見て、カバー側ギヤ43はアーム部25と一体となって時計回りに回動し、カバー側回転体44は反時計回りに回動する(図4、図5および図8参照)。この際、連動アーム51の連動凸部51Aが連動凹部50から離脱しているため、カバー側回転体44の回転が中間回転体46に伝達されることがなく、中間回転体46(中間伝達部33)は、回転停止した状態に維持される。また、連動凹部50は、カバー側回転体44の斜め上前方に位置している(図4、図5および図8参照)。なお、原稿カバー21を閉塞姿勢F2にして走査部14が停止している場合(読取動作の開始前)も、中間回転体46は、連動アーム51を連動凹部50から離脱させ、回転停止した状態に維持される。
<原稿画像の読み取り中>
原稿カバー21を閉塞姿勢F2にして原稿ガラス12上にセットされた原稿の画像の読取動作が開始されると、既に説明したように、駆動モーター16の出力軸16A(ピニオンギヤ19)が平面から見て時計回りに回転し、第1駆動側ギヤ41および駆動プーリー17A(ベルト15)が平面から見て反時計回りに回転する。走査部14は、初期位置P1から終端位置P2まで移動する間に原稿ガラス12上の原稿の画像を読み取る(図2参照)。また、第1駆動側ギヤ41に噛み合う第2駆動側ギヤ42(下側ギヤ421)は平面から見て時計回りに回転し、第2駆動側ギヤ42(上側ギヤ422)に噛み合う中間ギヤ45は右方から見て反時計回りに回転する。この際、ラチェット部47は、走査部14を右方(走査方向の一方)へ移動させる際の中間ギヤ45の回転を中間回転体46に伝達しないため、中間回転体46は回転しない(図6参照)。また、ラチェット部47での僅かな摩擦力によって、中間ギヤ45の回転が中間回転体46に僅かに伝達したとしても、第2のラチェット部48が、走査部14を右方(走査方向の一方)へ移動させる際の中間ギヤ45の回転による中間回転体46の供回りを規制する(図7参照)。以上より、中間回転体46は、連動アーム51を連動凹部50から離脱させ、回転停止した状態に維持される。また、第2伝達部32と中間伝達部33とが分離された状態が維持されるため、駆動モーター16の駆動力が第2伝達部32(原稿カバー21)には伝達されることはない(図4等参照)。
原稿カバー21を閉塞姿勢F2にして原稿ガラス12上にセットされた原稿の画像の読取動作が開始されると、既に説明したように、駆動モーター16の出力軸16A(ピニオンギヤ19)が平面から見て時計回りに回転し、第1駆動側ギヤ41および駆動プーリー17A(ベルト15)が平面から見て反時計回りに回転する。走査部14は、初期位置P1から終端位置P2まで移動する間に原稿ガラス12上の原稿の画像を読み取る(図2参照)。また、第1駆動側ギヤ41に噛み合う第2駆動側ギヤ42(下側ギヤ421)は平面から見て時計回りに回転し、第2駆動側ギヤ42(上側ギヤ422)に噛み合う中間ギヤ45は右方から見て反時計回りに回転する。この際、ラチェット部47は、走査部14を右方(走査方向の一方)へ移動させる際の中間ギヤ45の回転を中間回転体46に伝達しないため、中間回転体46は回転しない(図6参照)。また、ラチェット部47での僅かな摩擦力によって、中間ギヤ45の回転が中間回転体46に僅かに伝達したとしても、第2のラチェット部48が、走査部14を右方(走査方向の一方)へ移動させる際の中間ギヤ45の回転による中間回転体46の供回りを規制する(図7参照)。以上より、中間回転体46は、連動アーム51を連動凹部50から離脱させ、回転停止した状態に維持される。また、第2伝達部32と中間伝達部33とが分離された状態が維持されるため、駆動モーター16の駆動力が第2伝達部32(原稿カバー21)には伝達されることはない(図4等参照)。
<原稿画像の読み取り後>
原稿ガラス12上にセットされた原稿の画像の読み取りが完了すると、駆動モーター16は反転駆動し、走査部14を終端位置P2から初期位置P1まで戻す(図2参照)。すなわち、駆動モーター16の出力軸16A(ピニオンギヤ19)が平面から見て反時計回りに回転し、第1駆動側ギヤ41および駆動プーリー17A(ベルト15)が平面から見て時計回りに回転する。走査部14が終端位置P2から初期位置P1まで戻る、つまり、原稿カバー21を閉塞姿勢F2にして走査部14が左方(走査方向の他方)に移動している場合、第1駆動側ギヤ41に噛み合う下側ギヤ421を含む第2駆動側ギヤ42は平面から見て反時計回りに回転し、第2駆動側ギヤ42の上側ギヤ422に噛み合う中間ギヤ45は右方から見て時計回りに回転する。この際、ラチェット部47は、走査部14を左方(走査方向の他方)へ移動させる際の中間ギヤ45の回転を中間回転体46に伝達するため、中間回転体46も中間ギヤ45と一体となって回転する(図6および図8参照)。また、第2のラチェット部48は、走査部14を左方(走査方向の他方)へ移動させる際の中間ギヤ45の回転による中間回転体46の供回りを許容する(図7参照)。
原稿ガラス12上にセットされた原稿の画像の読み取りが完了すると、駆動モーター16は反転駆動し、走査部14を終端位置P2から初期位置P1まで戻す(図2参照)。すなわち、駆動モーター16の出力軸16A(ピニオンギヤ19)が平面から見て反時計回りに回転し、第1駆動側ギヤ41および駆動プーリー17A(ベルト15)が平面から見て時計回りに回転する。走査部14が終端位置P2から初期位置P1まで戻る、つまり、原稿カバー21を閉塞姿勢F2にして走査部14が左方(走査方向の他方)に移動している場合、第1駆動側ギヤ41に噛み合う下側ギヤ421を含む第2駆動側ギヤ42は平面から見て反時計回りに回転し、第2駆動側ギヤ42の上側ギヤ422に噛み合う中間ギヤ45は右方から見て時計回りに回転する。この際、ラチェット部47は、走査部14を左方(走査方向の他方)へ移動させる際の中間ギヤ45の回転を中間回転体46に伝達するため、中間回転体46も中間ギヤ45と一体となって回転する(図6および図8参照)。また、第2のラチェット部48は、走査部14を左方(走査方向の他方)へ移動させる際の中間ギヤ45の回転による中間回転体46の供回りを許容する(図7参照)。
中間回転体46は左方から見て反時計回りに回転し、連動アーム51は支持軸45Aを通る垂直線よりも後方に移動し、やがて、連動アーム51の連動凸部51Aがカバー側回転体44の連動凹部50に係合する(嵌り込む(図9参照))。中間回転体46は、連動アーム51(連動凸部51A)を連動凹部50に係合させたまま回転し、カバー側回転体44を左方から見て時計回りに回動させる(図10参照)。カバー側回転体44に噛み合うカバー側ギヤ43は、左方から見て反時計回りに回動する。カバー側ギヤ43の回動に伴って、閉塞姿勢F2とされた原稿カバー21が開く向きに回動する。開放姿勢F1とされた原稿カバー21は、ヒンジ部21Aによって開放姿勢F1に保持される。
さらに、中間回転体46の回転が進むと、連動アーム51(連動凸部51A)は連動凹部50から離脱し、支持軸45Aを通る垂直線よりも前方に移動する(図11参照)。カバー側ギヤ43およびカバー側回転体44の回転は停止する。中間回転体46は、左方から見て反時計回りに1周(360度)回転し、カバー側ギヤ43およびカバー側回転体44は、原稿カバー21の回動に連動して所定範囲(例えば45度~60度程度)を回動(揺動)する。
なお、カバー開放部30は、ギヤ等の機械的な要素のみで構成されているため、走査部14が左方へ移動している間、中間ギヤ45や中間回転体46が回転し続けることになる。したがって、原稿のサイズによって走査部14の移動距離が変わってしまうと、カバー開放部30による原稿カバー21の回転角度も変わってしまう。すなわち、原稿カバー21の回動角度が足りずに開放姿勢F1にならなかったり、開放姿勢F1を越える程、原稿カバー21が過剰に回動したりする虞がある。そこで、既に説明したように、第1実施形態に係る画像読取装置1Bでは、原稿のサイズに関わらず、走査部14が初期位置P1と終端位置P2との間を往復移動するように構成されている。これは、走査部14の移動距離を一定にすることで、カバー開放部30による原稿カバー21の回転角度を一定にするためである。カバー開放部30を構成する各種ギヤのギヤ比等は、走査部14を終端位置P2から初期位置P1まで移動させたときに、原稿カバー21を閉塞姿勢F2から開放姿勢F1にすることができるように、調節されている。
以上説明した第1実施形態に係る画像読取装置1Bでは、読取ユニット10が走査部14を右方(走査方向の一方)に移動させながら原稿の画像を読み取り、原稿の画像の読み取り後、カバー開放部30が、走査部14を左方(走査方向の他方)に移動させるための駆動力を利用して閉塞姿勢F2にされた原稿カバー21を開くように回動させる構成とした。具体的には、第1~第2伝達部31,32および中間伝達部33が、走査部14を終端位置P2まで移動させるための駆動モーター16の駆動力を原稿カバー21に伝達せず、走査部14を初期位置P1に戻すための駆動モーター16の駆動力を原稿カバー21に伝達する構成とした。この構成によれば、ベルト15に固定された走査部14を走査方向に往復移動させるための駆動モーター16を、閉塞姿勢F2にされた原稿カバー21(搬送ユニット20)を開くための駆動源として兼用することができる。これにより、原稿カバー21を開くための専用のモーター等が不要になるため、画像読取装置1Bの構造を簡単にすることができると共に製造コストを低減することもできる。また、カバー開放部30(第1~第2伝達部31,32および中間伝達部33)がギヤ等の機械的な構成要素のみで構成されることで、電気的(電子的)な制御が不要になるため、画像読取装置1Bの製造コストを更に低減することができる。
また、第1実施形態に係る画像読取装置1Bでは、ラチェット部47が走査部14を右方へ移動させる際の中間ギヤ45の回転を中間回転体46に伝達させないようになっているが、ラチェット部47の噛み合い部分には僅かながら摩擦力が作用することから、中間回転体46が中間ギヤ45と共に回転(供回り)してしまうことがある。その点、第1実施形態に係る画像読取装置1Bによれば、第2のラチェット部48によって、走査部14を右方へ移動させる際の中間ギヤ45の回転による中間回転体46の供回りを確りと防ぐことができる。
なお、第1実施形態に係る画像読取装置1Bでは、カバー側回転体44の連動凹部50が略U字状に窪んでいたが、本発明はこれに限定されない。連動凹部50には、中間回転体46が原稿カバー21を開く方向に回転した時に連動アーム51(連動凸部51A)が突き当たる面があればよく、例えば、図12に示すように、連動凹部50は、略L字状に切り欠かれていてもよい。このように、連動凹部50を大きく切り欠くことで、連動アーム51(連動凸部51A)を係合し易くなる。
[第2実施形態:画像読取装置]
次に、図13および図14を参照して、第2実施形態に係る画像読取装置1Cについて説明する。図13は画像形成装置1(画像読取装置1C)を示す正面図である。図14はカバー開放部35を示す斜視図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る画像読取装置1Bと同様の構造については同一の符号を付し、その説明は省略する。
次に、図13および図14を参照して、第2実施形態に係る画像読取装置1Cについて説明する。図13は画像形成装置1(画像読取装置1C)を示す正面図である。図14はカバー開放部35を示す斜視図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る画像読取装置1Bと同様の構造については同一の符号を付し、その説明は省略する。
第1実施形態に係る画像読取装置1Bでは、カバー開放部30による原稿カバー21の回転角度を一定にするために、走査部14が常に最大の原稿を読み取る範囲を往復移動する構成とされていた。そして、カバー開放部30のギヤ比等が、走査部14を終端位置P2から初期位置P1まで移動させたときに、閉塞姿勢F2にされた原稿カバー21が開放姿勢F1になるように、調節されていた。これに対し、第2実施形態に係る画像読取装置1Cでは、走査部14は原稿のサイズに応じて移動範囲を変化させる構成となっている。すなわち、葉書等の小さな原稿である場合、走査部14の移動距離は短くなり、A4コピー用紙等の大きな原稿である場合、走査部14の移動距離は長くなる。また、カバー開放部35のギヤ比等は、例えば、最小サイズの原稿を読み取った後の走査部14を初期位置P1まで移動させたときに、原稿カバー21を閉塞姿勢F2から開放姿勢F1にすることができるように、調節されている。
図13に示すように、筐体11の内部には、最小サイズの原稿の読み取り終了となる位置(以下、「最小終端位置P3」という。)に対応して開放センサー60が設けられている。開放センサー60は、例えば、光電センサー等であって、制御部6に電気的に接続されている。開放センサー60は、左方に移動してきた(または左方に移動しようとする)走査部14が最小終端位置P3にあることを検出し、検出信号を制御部6に送信する。
[第2実施形態:カバー開放部]
図14に示すように、カバー開放部35は、第1伝達部31と、第2伝達部36と、中間伝達部37と、を有している。
図14に示すように、カバー開放部35は、第1伝達部31と、第2伝達部36と、中間伝達部37と、を有している。
<第2伝達部>
第2伝達部36は、原稿カバー21に連動して回動する第1カバー側ギヤ61および第2カバー側ギヤ62を含んでいる。第1カバー側ギヤ61は、複数の歯を斜め前下側に向けた姿勢で、アーム部25の回転軸25Aに固定された扇型歯車である。第1カバー側ギヤ61は、アーム部25と一体となって回転軸25Aまわりに回動(揺動)する。第2カバー側ギヤ62は、回転軸44Aに固定された平歯車であって、第1カバー側ギヤ61に噛み合っている。なお、請求項で言う「カバー側ギヤ」とは、主に第1カバー側ギヤ61を指すが、第1カバー側ギヤ61と第2カバー側ギヤ62の両方であると捉えてもよい。
第2伝達部36は、原稿カバー21に連動して回動する第1カバー側ギヤ61および第2カバー側ギヤ62を含んでいる。第1カバー側ギヤ61は、複数の歯を斜め前下側に向けた姿勢で、アーム部25の回転軸25Aに固定された扇型歯車である。第1カバー側ギヤ61は、アーム部25と一体となって回転軸25Aまわりに回動(揺動)する。第2カバー側ギヤ62は、回転軸44Aに固定された平歯車であって、第1カバー側ギヤ61に噛み合っている。なお、請求項で言う「カバー側ギヤ」とは、主に第1カバー側ギヤ61を指すが、第1カバー側ギヤ61と第2カバー側ギヤ62の両方であると捉えてもよい。
<中間伝達部>
中間伝達部37は、第1伝達部31と第2伝達部36との間に介設され、第1伝達部31から第2伝達部36に駆動伝達する。中間伝達部33は、第1中間ギヤ63と、第2中間ギヤ64と、電磁クラッチ65と、を有している。
中間伝達部37は、第1伝達部31と第2伝達部36との間に介設され、第1伝達部31から第2伝達部36に駆動伝達する。中間伝達部33は、第1中間ギヤ63と、第2中間ギヤ64と、電磁クラッチ65と、を有している。
(第1中間ギヤ)
第1中間ギヤ63は、左右方向に延びた回転軸63Aに支持されている。回転軸63Aは、第1実施形態の支持軸45Aに代えて配置され、筐体11に回転可能に支持されている。第1中間ギヤ63は、第2駆動側ギヤ42(上側ギヤ422)に噛み合う傘歯車である。
第1中間ギヤ63は、左右方向に延びた回転軸63Aに支持されている。回転軸63Aは、第1実施形態の支持軸45Aに代えて配置され、筐体11に回転可能に支持されている。第1中間ギヤ63は、第2駆動側ギヤ42(上側ギヤ422)に噛み合う傘歯車である。
(第2中間ギヤ)
第2中間ギヤ64は、第1中間ギヤ63の左方において回転軸63Aに固定されている。第2中間ギヤ64は、第1中間ギヤ63と同一軸まわりに回転し、第2カバー側ギヤ62に噛み合う平歯車である。
第2中間ギヤ64は、第1中間ギヤ63の左方において回転軸63Aに固定されている。第2中間ギヤ64は、第1中間ギヤ63と同一軸まわりに回転し、第2カバー側ギヤ62に噛み合う平歯車である。
(電磁クラッチ)
電磁クラッチ65は、第1中間ギヤ63と回転軸63Aとの間に介設されている。電磁クラッチ65は、制御部6に電気的に接続され、制御部6によって通電制御される。例えば、電磁クラッチ65は、通電された状態(ON状態)で第1中間ギヤ63と回転軸63Aとを連結し、通電を遮断された状態(OFF状態)で第1中間ギヤ63と回転軸63Aとを分離する。つまり、電磁クラッチ65をON状態にすると、第1中間ギヤ63は回転軸63Aを介して第2中間ギヤ64と連結され、第1中間ギヤ63と第2中間ギヤ64とは一体となって回転可能になる。一方で、電磁クラッチ65をOFF状態にすると、第1中間ギヤ63は、第2中間ギヤ64(回転軸63A)から切り離され、回転軸63Aに対して空回り可能となる。
電磁クラッチ65は、第1中間ギヤ63と回転軸63Aとの間に介設されている。電磁クラッチ65は、制御部6に電気的に接続され、制御部6によって通電制御される。例えば、電磁クラッチ65は、通電された状態(ON状態)で第1中間ギヤ63と回転軸63Aとを連結し、通電を遮断された状態(OFF状態)で第1中間ギヤ63と回転軸63Aとを分離する。つまり、電磁クラッチ65をON状態にすると、第1中間ギヤ63は回転軸63Aを介して第2中間ギヤ64と連結され、第1中間ギヤ63と第2中間ギヤ64とは一体となって回転可能になる。一方で、電磁クラッチ65をOFF状態にすると、第1中間ギヤ63は、第2中間ギヤ64(回転軸63A)から切り離され、回転軸63Aに対して空回り可能となる。
[カバー開放部の動作]
次に、図15および図16を参照して、カバー開放部35の動作について説明する。図15および図16はカバー開放部35の動作を説明する左側面図である。
次に、図15および図16を参照して、カバー開放部35の動作について説明する。図15および図16はカバー開放部35の動作を説明する左側面図である。
<読取動作前>
原稿カバー21が開放姿勢F1にされている場合、および、原稿カバー21が開放姿勢F1から閉塞姿勢F2にされる場合、電磁クラッチ65はOFF状態にされている(第1中間ギヤ63と第2中間ギヤ64とを切り離している)。原稿カバー21を開放姿勢F1から閉塞姿勢F2にする際、左方から見て、第1カバー側ギヤ61はアーム部25と一体となって時計回りに回動し、第2カバー側ギヤ62は反時計回りに回動し、第2中間ギヤ64(回転軸63A)はて時計回りに回動する(図15参照)。この際、電磁クラッチ65はOFF状態にされているため、回転軸63Aの回転は第1中間ギヤ63に伝達されることがなく、第1中間ギヤ63は、回転停止した状態に維持される。
原稿カバー21が開放姿勢F1にされている場合、および、原稿カバー21が開放姿勢F1から閉塞姿勢F2にされる場合、電磁クラッチ65はOFF状態にされている(第1中間ギヤ63と第2中間ギヤ64とを切り離している)。原稿カバー21を開放姿勢F1から閉塞姿勢F2にする際、左方から見て、第1カバー側ギヤ61はアーム部25と一体となって時計回りに回動し、第2カバー側ギヤ62は反時計回りに回動し、第2中間ギヤ64(回転軸63A)はて時計回りに回動する(図15参照)。この際、電磁クラッチ65はOFF状態にされているため、回転軸63Aの回転は第1中間ギヤ63に伝達されることがなく、第1中間ギヤ63は、回転停止した状態に維持される。
<原稿画像の読み取り中>
原稿カバー21を閉塞姿勢F2にして読取動作が開始されると、既に説明したように、駆動モーター16の駆動力を受けた走査部14が、初期位置P1から右方へ移動する間に原稿ガラス12上の原稿の画像を読み取る。走査部14を右方(走査方向の一方)へ移動させる際、電磁クラッチ65はOFF状態にされている。このため、第2駆動側ギヤ42(上側ギヤ422)に噛み合う第1中間ギヤ63は、回転軸63A上において、右方から見て反時計回りに空回りする。つまり、第1中間ギヤ63の回転は回転軸63A(第2中間ギヤ64)に伝達されることがなく、第2中間ギヤ64は、回転停止した状態に維持される。また、第2伝達部36と中間伝達部37とが分離された状態が維持されるため、駆動モーター16の駆動力が第2伝達部36(原稿カバー21)には伝達されることはない。
原稿カバー21を閉塞姿勢F2にして読取動作が開始されると、既に説明したように、駆動モーター16の駆動力を受けた走査部14が、初期位置P1から右方へ移動する間に原稿ガラス12上の原稿の画像を読み取る。走査部14を右方(走査方向の一方)へ移動させる際、電磁クラッチ65はOFF状態にされている。このため、第2駆動側ギヤ42(上側ギヤ422)に噛み合う第1中間ギヤ63は、回転軸63A上において、右方から見て反時計回りに空回りする。つまり、第1中間ギヤ63の回転は回転軸63A(第2中間ギヤ64)に伝達されることがなく、第2中間ギヤ64は、回転停止した状態に維持される。また、第2伝達部36と中間伝達部37とが分離された状態が維持されるため、駆動モーター16の駆動力が第2伝達部36(原稿カバー21)には伝達されることはない。
<原稿画像の読み取り後>
原稿ガラス12上の原稿の画像の読み取りが完了すると、駆動モーター16は反転駆動し、走査部14を原稿サイズに応じて移動した位置から初期位置P1まで戻す。第2駆動側ギヤ42の上側ギヤ422に噛み合う第1中間ギヤ63は右方から見て時計回りに回転する。開放センサー60が左方に移動してきた(または移動しようとする)走査部14を検知すると、電磁クラッチ65がON状態にされる(第1中間ギヤ63と第2中間ギヤ64とを連結する)。電磁クラッチ65をON状態にすることで、第1中間ギヤ63の回転は、回転軸63Aに伝達され、第2中間ギヤ64も第1中間ギヤ63と一体となって回転する(図15参照)。第2中間ギヤ64に噛み合う第2カバー側ギヤ62は、左方から見て時計回りに回動し、第2カバー側ギヤ62に噛み合う第1カバー側ギヤ61は、左方から見て反時計回りに回動する(図16参照)。第1カバー側ギヤ61の回動に伴って、閉塞姿勢F2とされた原稿カバー21が開く向きに回動する。なお、走査部14が初期位置P1まで戻った後、電磁クラッチ65はOFF状態にされる。
原稿ガラス12上の原稿の画像の読み取りが完了すると、駆動モーター16は反転駆動し、走査部14を原稿サイズに応じて移動した位置から初期位置P1まで戻す。第2駆動側ギヤ42の上側ギヤ422に噛み合う第1中間ギヤ63は右方から見て時計回りに回転する。開放センサー60が左方に移動してきた(または移動しようとする)走査部14を検知すると、電磁クラッチ65がON状態にされる(第1中間ギヤ63と第2中間ギヤ64とを連結する)。電磁クラッチ65をON状態にすることで、第1中間ギヤ63の回転は、回転軸63Aに伝達され、第2中間ギヤ64も第1中間ギヤ63と一体となって回転する(図15参照)。第2中間ギヤ64に噛み合う第2カバー側ギヤ62は、左方から見て時計回りに回動し、第2カバー側ギヤ62に噛み合う第1カバー側ギヤ61は、左方から見て反時計回りに回動する(図16参照)。第1カバー側ギヤ61の回動に伴って、閉塞姿勢F2とされた原稿カバー21が開く向きに回動する。なお、走査部14が初期位置P1まで戻った後、電磁クラッチ65はOFF状態にされる。
以上説明した第2実施形態に係る画像読取装置1Cでは、電磁クラッチ65が、原稿カバー21を開放姿勢F1から閉塞姿勢F2にする際および走査部14を右方(走査方向の一方)へ移動させる際に第1中間ギヤ63と第2中間ギヤ64とを切り離し、走査部14を左方(走査方向の他方)へ移動させる際に第1中間ギヤ63と第2中間ギヤ64とを連結する構成とした。この構成によれば、電磁クラッチ65を制御することで、両中間ギヤ63,64の連結時間や回転角度が一定になるように調整することができる。これにより、原稿のサイズ(走査部14の移動距離)に関わらず、カバー開放部30による原稿カバー21の回転角度を一定にすることができる。また、第2実施形態に係る画像読取装置1Cによれば、原稿カバー21を開くための専用のモーター等が不要になるため、画像読取装置1Cの構造を簡単にすることができる等、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態に係る画像読取装置1C(カバー開放部35)では、開放センサー60の検知結果に基づいて、電磁クラッチ65がOFF状態からON状態にされ、両中間ギヤ63,64や原稿カバー21の回転角度が一定にされていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、駆動モーター16が反転駆動を開始したと同時期に、、電磁クラッチ65がON状態にされてもよい(第2実施形態の変形例)。この場合、走査部14が最小終端位置P3よりも右方に位置していると、両中間ギヤ63,64の回転角度(回転数)が、原稿カバー21の回転角度(閉塞姿勢F2と開放姿勢F1との成す角度)よりも大きくなってしまう。しかし、第1カバー側ギヤ61が扇型歯車であるため、第2カバー側ギヤ62は、第1カバー側ギヤ61の下側に外れた位置で空回りすることができる。これにより、両中間ギヤ63,64(第2カバー側ギヤ62)と原稿カバー21(第1カバー側ギヤ61)との回転角度の差が吸収され、原稿カバー21の過剰な回動を防止することができる。以上のように、電磁クラッチ65は、走査部14を左方(走査方向の他方)へ移動させる期間の少なくとも一部の期間で第1中間ギヤ63と第2中間ギヤ64とを連結することができればよい。なお、図示は省略するが、第1実施形態に係る画像読取装置1B(カバー開放部30)において、中間回転体46とカバー側回転体44とを平歯車に代え、カバー側ギヤ43を扇型歯車に代えることで、第2実施形態の変形例と同様の作用、効果を得ることができる。
なお、第1~第2実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係る画像読取装置1Bでは、走査部14がCISであったが、これに限らず、CCD(Charge Coupled Device)方式のセンサーであってもよい(図示せず)。
また、第1~第2実施形態に係る画像読取装置1B,1Cでは、カバー開放部30,35が、読取ユニット10の筐体11内の左側に設けられていたが、これに限らず、右側に設けられてもよいし、左右両側に設けられてもよい(図示せず)。また、走査部14の走査方向の一例が左右方向であったが、これに限らず、前後方向であってもよい。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、いわゆる複合機であったが、これに限らず、コピー機やファクシミリ等であってもよい。また、作像装置1Aの画像形成方式が、電子写真式であったが、これに限らず、インクジェット式であってもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る画像読取装置および画像形成装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施態様に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1 画像形成装置
1B,1C 画像読取装置
10 読取ユニット
14 走査部
15 ベルト
16 駆動モーター
21 原稿カバー
30,35 カバー開放部
31 第1伝達部
32,36 第2伝達部
33,37 中間伝達部
41 第1駆動側ギヤ(駆動側ギヤ)
42 第2駆動側ギヤ(駆動側ギヤ)
44 カバー側回転体
45 中間ギヤ
46 中間回転体
47 ラチェット部
48 第2のラチェット部
48A 歯部
50 連動凹部
51 連動アーム
53 係合爪
61 第1カバー側ギヤ(カバー側ギヤ)
62 第2カバー側ギヤ(カバー側ギヤ)
63 第1中間ギヤ
64 第2中間ギヤ
65 電磁クラッチ
F1 開放姿勢
F2 閉塞姿勢
1B,1C 画像読取装置
10 読取ユニット
14 走査部
15 ベルト
16 駆動モーター
21 原稿カバー
30,35 カバー開放部
31 第1伝達部
32,36 第2伝達部
33,37 中間伝達部
41 第1駆動側ギヤ(駆動側ギヤ)
42 第2駆動側ギヤ(駆動側ギヤ)
44 カバー側回転体
45 中間ギヤ
46 中間回転体
47 ラチェット部
48 第2のラチェット部
48A 歯部
50 連動凹部
51 連動アーム
53 係合爪
61 第1カバー側ギヤ(カバー側ギヤ)
62 第2カバー側ギヤ(カバー側ギヤ)
63 第1中間ギヤ
64 第2中間ギヤ
65 電磁クラッチ
F1 開放姿勢
F2 閉塞姿勢
Claims (5)
- 走査部を走査方向の一方に移動させながら原稿の画像を読み取る読取ユニットと、
前記読取ユニットの上面を開放する開放姿勢と、前記読取ユニットの上面に配置された前記原稿を押さえる閉塞姿勢との間で回動可能に設けられる原稿カバーと、
前記原稿の画像の読み取り後、前記走査部を走査方向の他方に移動させるための駆動力を利用して前記閉塞姿勢にされた前記原稿カバーを開くように回動させるカバー開放部と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。 - 前記読取ユニットは、
前記走査部が固定され、走査方向に移動可能に設けられるベルトと、
前記ベルトを走査方向に往復移動させる駆動モーターと、を有し、
前記カバー開放部は、
前記駆動モーターによって回転される駆動側ギヤを含む第1伝達部と、
前記原稿カバーに連動して回動するカバー側回転体を含む第2伝達部と、
前記第1伝達部から前記第2伝達部に駆動伝達する中間伝達部と、を有し、
前記中間伝達部は、
前記駆動側ギヤに噛み合う中間ギヤと、
前記中間ギヤと同一軸まわりに回転する中間回転体と、
前記中間ギヤと前記中間回転体との境界面に形成され、前記走査部を走査方向の一方へ移動させる際の前記中間ギヤの回転を前記中間回転体に伝達せず、前記走査部を走査方向の他方へ移動させる際の前記中間ギヤの回転を前記中間回転体に伝達するラチェット部と、を有し、
前記カバー側回転体には、径方向の内側に窪むように連動凹部が形成され、
前記中間回転体には、径方向の外側に延びて前記連動凹部に係合可能な連動アームが形成され、
前記原稿カバーを前記開放姿勢にされている場合、または、前記原稿カバーを前記閉塞姿勢にして前記走査部が停止または走査方向の一方に移動している場合、前記中間回転体は、前記連動アームを前記連動凹部から離脱させ、回転停止した状態に維持され、
前記原稿カバーを前記閉塞姿勢にして前記走査部が走査方向の他方に移動している場合、前記中間回転体は、前記中間ギヤと一体となって回転し、前記連動アームを前記連動凹部に係合させて前記カバー側回転体を回動させ、前記閉塞姿勢とされた前記原稿カバーを開くことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記中間伝達部は、前記中間回転体の外周面に形成される複数の歯部に係合爪を係合させる第2のラチェット部を更に有し、
前記第2のラチェット部は、前記走査部を走査方向の一方へ移動させる際の前記中間ギヤの回転による前記中間回転体の供回りを規制し、前記走査部を走査方向の他方へ移動させる際の前記中間ギヤの回転による前記中間回転体の供回りを許容することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記読取ユニットは、
前記走査部が固定され、走査方向に移動可能に設けられるベルトと、
前記ベルトを走査方向に往復移動させる駆動モーターと、を有し、
前記カバー開放部は、
前記駆動モーターによって回転される駆動側ギヤを含む第1伝達部と、
前記原稿カバーに連動して回動するカバー側ギヤを含む第2伝達部と、
前記第1伝達部から前記第2伝達部に駆動伝達する中間伝達部と、を有し、
前記中間伝達部は、
前記駆動側ギヤに噛み合う第1中間ギヤと、
前記第1中間ギヤと同一軸まわりに回転し、前記カバー側ギヤに噛み合う第2中間ギヤと、
前記原稿カバーを前記開放姿勢から前記閉塞姿勢にする際および前記走査部を走査方向の一方へ移動させる際に前記第1中間ギヤと前記第2中間ギヤとを切り離し、前記走査部を走査方向の他方へ移動させる期間の少なくとも一部の期間で前記第1中間ギヤと前記第2中間ギヤとを連結する電磁クラッチと、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
シートに画像を形成する作像装置と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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JP2023051823A JP2024140609A (ja) | 2023-03-28 | 2023-03-28 | 画像読取装置および画像形成装置 |
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ID=92975460
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023051823A Pending JP2024140609A (ja) | 2023-03-28 | 2023-03-28 | 画像読取装置および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024140609A (ja) |
-
2023
- 2023-03-28 JP JP2023051823A patent/JP2024140609A/ja active Pending
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