JP2024093281A - 内視鏡の湾曲部、内視鏡、及び可動部材 - Google Patents
内視鏡の湾曲部、内視鏡、及び可動部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024093281A JP2024093281A JP2022209562A JP2022209562A JP2024093281A JP 2024093281 A JP2024093281 A JP 2024093281A JP 2022209562 A JP2022209562 A JP 2022209562A JP 2022209562 A JP2022209562 A JP 2022209562A JP 2024093281 A JP2024093281 A JP 2024093281A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- movable member
- main body
- endoscope
- pair
- protrusions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 77
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 75
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 75
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims description 10
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 9
- 239000013256 coordination polymer Substances 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 238000005219 brazing Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 210000001035 gastrointestinal tract Anatomy 0.000 description 1
- 210000002429 large intestine Anatomy 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 210000004072 lung Anatomy 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 210000002784 stomach Anatomy 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/005—Flexible endoscopes
- A61B1/008—Articulations
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/005—Flexible endoscopes
- A61B1/0051—Flexible endoscopes with controlled bending of insertion part
- A61B1/0055—Constructional details of insertion parts, e.g. vertebral elements
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/005—Flexible endoscopes
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/005—Flexible endoscopes
- A61B1/0051—Flexible endoscopes with controlled bending of insertion part
- A61B1/0057—Constructional details of force transmission elements, e.g. control wires
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Surgery (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Radiology & Medical Imaging (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Rehabilitation Therapy (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Abstract
【課題】製造が容易な内視鏡の湾曲部とこれを含む内視鏡とこれに用いる可動部材を提供する。【解決手段】湾曲部1bの可動部材30は、本体部31と、本体部31から突出する一対の第1突出部(第1突出部32R、第1突出部32L)と、本体部31から突出する一対の第2突出部(第2突出部32U、第2突出部32D)と、を有し、第1突出部32Rには第1孔部320Rが設けられ、第1突出部32Lには第1凸部320Lが設けられ、第2突出部32Uには第2孔部320Uが設けられ、第2突出部32Dには第2凸部320Dが設けられ、隣り合う2つの可動部材30の一方における第1孔部320Rが、他方における第2凸部320Dと係合し、一方における第1凸部320Lが、他方における第2孔部320Uと係合する。【選択図】図7
Description
本発明は、内視鏡の湾曲部、これを含む内視鏡、これに用いられる可動部材に関する。
特許文献1には、筒状部を有し互いに共軸に並設されている複数の節輪を具備し、隣り合う両節輪の内の一方の節輪は、上記筒状部と一体的に設けられ上記筒状部の径方向に延びている突出部を有し、隣り合う両節輪の内の他方の節輪は、上記筒状部と一体的に設けられ上記突出部が上記突出部の長手軸を中心として回動可能に挿入されている受部を有する内視鏡湾曲部が記載されている。
特許文献2には、複数の節輪を互いの連結部を重合しつつ、リベット部材を介して回動自在に連結し、操作部を介して湾曲作動自在に構成してなる内視鏡の湾曲管節輪が記載されている。
特許文献3には、隣り合うものどうしが重なりを持たないように間を空けて一列状に並べられた複数の関節輪と、隣り合う関節輪の一方から他方へ跨る連結機構とを備え、上記関節輪の周面にはヒンジ被着部が配され、上記連結機構が、上記並び方向と直交する回転軸の周りに回転可能に連ねられた一対のヒンジ部材を有し、一方のヒンジ部材が、上記一方の関節輪のヒンジ被着部に溶接、蝋付け、接着などの固着手段により固着され、他方のヒンジ部材が、上記他方の関節輪のヒンジ被着部に上記と同じ固着手段により固着されていることを特徴とする湾曲管が記載されている。
特許文献4には、複数のエレメントを互いに直交する軸線を中心として交互に回転可能に連結するとともに、上記エレメントの内周側に設けられているワイヤガイド内に挿通されているワイヤケーブルを牽引することによって湾曲させるようにした多関節湾曲機構が記載されている。
特許文献5には、近接端と遠位端と一つ以上の穴を内部に有する軸と、組織を照明するための、該軸の遠位端または該遠位端に隣接した一つ以上の発光ダイオードと、組織の画像を生成するイメージセンサーを含む該軸の遠位端の画像アセンブリと、該軸を所望方向に曲げるよう選択的に引っ張られるいくつかの制御ケーブルと、ばねセグメントでともに接合され一つ以上の制御ケーブルの引っ張り下で曲げ可能ないくつかのリンクを含む変形可能な関節ジョイントと、該関節ジョイント上の外装とを備える画像内視鏡が記載されている。
内視鏡の湾曲部を構成する複数の湾曲駒は、これらの連結を容易に行えることが、製造上、好ましい。特許文献1-5に記載の技術は、湾曲駒の連結に関して改善の余地がある。
本開示の目的は、製造が容易な内視鏡の湾曲部とこれを含む内視鏡を提供することにある。
本開示の技術に係る一つの実施形態の内視鏡の湾曲部は、内視鏡の挿入部に設けられる湾曲部であって、上記挿入部の軸線方向に並ぶ複数の可動部材を備え、上記可動部材は、筒状の本体部と、上記本体部から上記軸線方向の一方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第1突出部と、上記本体部から上記軸線方向の他方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第2突出部と、を有し、上記一対の上記第1突出部の一方には、上記本体部の径方向に延びる第1凹部が設けられ、上記一対の上記第1突出部の他方には、上記径方向に延びる第1凸部が設けられ、上記一対の上記第2突出部の一方には、上記本体部の径方向に延びる第2凹部が設けられ、上記一対の上記第2突出部の他方には、上記径方向に延びる第2凸部が設けられ、隣り合う2つの上記可動部材の一方を第1可動部材、他方を第2可動部材とし、上記第1可動部材における上記第1凹部が、上記第2可動部材における上記第2凸部と係合し、上記第1可動部材における上記第1凸部が、上記第2可動部材における上記第2凹部と係合するものである。
本開示の技術に係る一つの実施形態の可動部材は、内視鏡の挿入部の軸線方向に並ぶ複数の可動部材を連結して構成された内視鏡の湾曲部における上記可動部材であって、筒状の本体部と、上記本体部から上記軸線方向の一方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第1突出部と、上記本体部から上記軸線方向の他方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第2突出部と、を有し、上記一対の上記第1突出部の一方には、上記本体部の径方向に延びる第1凹部が設けられ、上記一対の上記第1突出部の他方には、上記径方向に延びる第1凸部が設けられ、上記一対の上記第2突出部の一方には、上記本体部の径方向に延びる第2凹部が設けられ、上記一対の上記第2突出部の他方には、上記径方向に延びる第2凸部が設けられるものである。
本発明によれば、内視鏡の湾曲部の製造を容易に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態である内視鏡1を備えた内視鏡システム100の概略斜視図である。内視鏡システム100は、内視鏡1と、ケース91と、を備えている。ケース91は、タブレット型端末、及び、タブレット型端末と内視鏡1とを接続するインタフェースアダプタを内蔵している。
内視鏡1は、一方向に延びる管状部材であって観察対象物としての体腔内に挿入される挿入部1Aと、挿入部1Aの基端部に連設された鉗子操作及び吸引操作等を行うための操作部材が設けられた操作装置11と、内視鏡1をケース91のインタフェースアダプタに着脱自在に接続するコネクタ部2b含むユニバーサルコード等のケーブル2Aと、を備える。挿入部1Aは、可撓性のチューブ等で構成される。内視鏡1は、単回使用(シングルユース)なものであるが、これに限定されるものではない。単回使用の内視鏡は、液密性や耐久性が強く求められない点に留意されたい。
挿入部1Aは、可撓性を有する軟性部1aと、軟性部1aの先端に設けられた湾曲部1bと、湾曲部1bの先端に設けられた硬質の先端部1cとから構成される。湾曲部1bは、操作装置11に設けられた2つのアングルノブ12の回動操作により湾曲自在に構成されている。湾曲部1bは、内視鏡1が使用される被検体の部位等に応じて、任意の方向及び任意の角度に湾曲でき、先端部1cを所望の方向に向けることができる。
以下の説明では、挿入部1Aの軸線方向を方向Zと記載し、方向Zに直交し且つ互いに直交する2方向を方向X及び方向Yと記載する。方向X及び方向Yは、それぞれ、挿入部1Aの径方向を構成する。
図2は、図1に示す内視鏡1の湾曲部1bの要部を模式的に示す斜視図である。湾曲部1bは、方向Zに並ぶ複数の可動部材30と、この複数の可動部材30のうちの最も基端側のものと軟性部1aとを連結する基端側連結部材41と、この複数の可動部材30のうちの最も先端側のものと先端部1cとを連結する先端側連結部材42と、各可動部材30、基端側連結部材41、及び先端側連結部材42の内部に挿通された複数本(図の例では4本であるが、2本のみが図示)のワイヤ43と、を備える。
複数本のワイヤ43は、それぞれ、軟性部1a内を通って、操作装置2の湾曲操作部6に接続されている。各可動部材30、基端側連結部材41、及び先端側連結部材42は、金属又は樹脂等で構成される。シングルユースの内視鏡の場合には、樹脂で構成することで、製造コストを下げることができる。各可動部材30、基端側連結部材41、及び先端側連結部材42は、図示省略の被覆部材によって被覆される。
複数の可動部材30は、可動部材30Aと、可動部材30Aに連結された可動部材30Bと、可動部材30Bに連結された可動部材30Cと、可動部材30Cに連結された可動部材30Dとからなる可動部材群30Gを5つ有し、この5つの可動部材群30Gが連結された構成となっている。複数の可動部材30は、それぞれ同一形状となっている。
図3は、図2に示す可動部材30Bの拡大斜視図である。図4は、図3に示す可動部材30Bを別の方向から見た斜視図である。図5は、図2に示す可動部材30Bを挿入部1Aの基端側から見た平面図である。
可動部材30は、筒状(本形態では円筒状)の本体部31と、本体部31から方向Zの一方側(挿入部1Aの先端側)に突出し且つ本体部31の軸線CP(図5参照)を挟んで対向し且つ方向Xに並ぶ第1突出部32R及び第1突出部32Lと、本体部31から方向Zの他方側(挿入部1Aの基端側)に突出し且つ軸線CPを挟んで対向し且つ方向Yに並ぶ第2突出部32U及び第2突出部32Dと、を有する。第1突出部32R及び第1突出部32Lと、第2突出部32U及び第2突出部32Dとは、本体部31の周方向の異なる位置(具体的には、90度ずれた位置)に設けられている。
第1突出部32Rと第2突出部32Uは、それぞれ、本体部31の方向Zの端面から方向Zに突出し、厚み方向が本体部31の径方向と略一致する扁平板状を成している。第1突出部32Rには、本体部31の径方向(方向X)に延びて、ここを貫通する第1孔部320Rが設けられている。第2突出部32Uには、本体部31の径方向(方向Y)に延びて、ここを貫通する第2孔部320Uが設けられている。
第1突出部32Lは、本体部31の内周面から本体部31の径方向に僅かに盛り上がった第1部分PL1と、第1部分PL1の先端側端面及び本体部31の先端側端面から方向Z(先端側)に突出した第2部分PL2と、を有する扁平板状を成している。図4に示すように、第2部分PL2には、本体部31の径方向外側に延びる第1凸部320Lが設けられている。本体部31の第1突出部32Lが設けられる位置には、隣に配置される可動部材30の第2突出部32Uの先端部分を受容する切り欠き31Lが形成されている。
図3及び図5に示すように、第1突出部32Lには、方向Zに貫通する第1貫通孔32Laが形成されている。第1貫通孔32Laは、方向Zに見た平面視で方向Yに延びる長円形状を成しており、本体部31の内周面よりも内側に配置されている。第1貫通孔32Laにはワイヤ43が挿通される。
図4に示すように、第2突出部32Dは、本体部31の内周面から本体部31の径方向に僅かに盛り上がった第1部分PD1と、第1部分PD1の基端側端面及び本体部31の基端側端面から方向Z(基端側)に突出した第2部分PD2と、を有する扁平板状を成している。第2部分PD2には、本体部31の径方向外側に延びる第2凸部320Dが設けられている。本体部31の第2突出部32Dが設けられる位置には、隣に配置される可動部材30の第1突出部32Rの先端部分を受容する切り欠き31Dが形成されている。
図4及び図5に示すように、第2突出部32Dには、方向Zに貫通する第2貫通孔32Daが形成されている。図5に示すように、第2貫通孔32Daは、方向Zに見た平面視で方向Xに延びる長円形状を成しており、本体部31の内周面よりも内側に配置されている。第2貫通孔32Daにはワイヤ43が挿通される。
図6は、図3に示す可動部材30Bの第2突出部32D付近の断面模式図である。図6は、方向Yに垂直且つ第2貫通孔32Daを通る切断面を示している。第2突出部32Dの第2貫通孔32Daは、一端縁E1と他端縁E2の間に、一端縁E1と他端縁E2よりも狭い狭小部E3を有している。
第2貫通孔32Daでは、狭小部E3の径は、第2貫通孔32Daに挿通されるワイヤ43の径と同程度に構成される。一方、狭小部E3から一端縁E1に向かうにしたがって開口部は広くなり、狭小部E3から他端縁E2に向かうにしたがって開口部は広くなっている。なお、可動部材30Bの第1突出部32Lに形成された第1貫通孔32Laの構造も、第2貫通孔32Daと同じである。
図4に示すように、本体部31には、周方向における位置が第1突出部32Rと同じ位置に、ワイヤ43が挿通される第1挿通孔33Raが設けられている。本体部31の内周面には、径方向内側に突出する突出片33Rが設けられ、突出片33Rを方向Zに貫通する貫通孔により、第1挿通孔33Raが構成されている。突出片33Rは、方向Zにおいて挿入部1Aの基端側(第1突出部32Rの突出している側とは逆側)に偏心配置されている(図4、図11参照)。
また、本体部31には、周方向における位置が第2突出部32Uと同じ位置に、ワイヤ43が挿通される第2挿通孔33Uaが設けられている。本体部31の内周面には、径方向内側に突出する突出片33Uが設けられ、突出片33Uを方向Zに貫通する貫通孔により、第2挿通孔33Uaが構成されている。突出片33Uは、方向Zにおいて挿入部1Aの先端側(第2突出部32Uの突出している側とは逆側)に偏心配置されている(図4、図11参照)。
図5に示すように、方向Zに見た状態において、第2挿通孔33Uaと第2貫通孔32Daの狭小部E3は、軸線CPを挟んで対向配置され、第1貫通孔32Laの狭小部E3と第1挿通孔33Raは、軸線CPを挟んで対向配置されている。
以上のように構成された可動部材30が、次のようにして連結されていくことで、可動部材群30Gが形成される。図7から図9は、可動部材群30Gの形成工程を説明するための模式図である。
まず、可動部材30Aと可動部材30Bを準備する。次に、図7に示すように、可動部材30Aに対し可動部材30Bを軸線CP周りに90度回転させ、更に、可動部材30Aの第1凸部320Lの上に可動部材30Bの第2孔部320Uが位置し、可動部材30Aの第1孔部320Rの上に可動部材30Bの第2凸部320Dが位置する状態を得る。次に、この状態から、図中の太矢印で示すように可動部材30Bを下方向に移動させて、可動部材30Aの第1凸部320Lと可動部材30Bの第2孔部320Uとを係合させ、可動部材30Aの第1孔部320Rと可動部材30Bの第2凸部320Dとを係合させる。このとき、可動部材30Aの切り欠き31Lに可動部材30Bの第2突出部32Uの先端が嵌り、可動部材30Bの切り欠き31Dに可動部材30Aの第1突出部32Rの先端が嵌る。
以上の作業によって、可動部材30Aと可動部材30Bが、第2凸部320D及び第1凸部320Lを回動軸として、回動可能に連結される。
次に、可動部材30Cを準備し、図8に示すように、可動部材30Bに対し可動部材30Cを軸線CP周りに90度回転させる。更に、可動部材30Bの第1凸部320Lの上に可動部材30Cの第2孔部320Uが位置し、可動部材30Bの第1孔部320Rの上に可動部材30Cの第2凸部320Dが位置する状態を得る。次に、この状態から、図中の太矢印で示すように可動部材30Cを下方向に移動させて、可動部材30Bの第1凸部320Lと可動部材30Cの第2孔部320Uとを係合させ、可動部材30Bの第1孔部320Rと可動部材30Cの第2凸部320Dとを係合させる。このとき、可動部材30Bの切り欠き31Lに可動部材30Cの第2突出部32Uの先端が嵌り、可動部材30Cの切り欠き31Dに可動部材30Bの第1突出部32Rの先端が嵌る。
以上の作業によって、可動部材30Bと可動部材30Cが、第2凸部320D及び第1凸部320Lを回動軸として回動可能に連結される。
次に、可動部材30Dを準備し、図9に示すように、可動部材30Cに対し可動部材30Dを軸線CP周りに90度回転させる。更に、可動部材30Cの第1孔部320Rの下に可動部材30Dの第2凸部320Dが位置し、可動部材30Cの第1凸部320Lの下に可動部材30Dの第2孔部320Uが位置する状態を得る。次に、この状態から、図中の太矢印で示すように可動部材30Dを上方向に移動させて、可動部材30Cの第1凸部320Lと可動部材30Dの第2孔部320Uとを係合させ、可動部材30Cの第1孔部320Rと可動部材30Dの第2凸部320Dとを係合させる。このとき、可動部材30Cの切り欠き31Lに可動部材30Dの第2突出部32Uの先端が嵌り、可動部材30Dの切り欠き31Dに可動部材30Cの第1突出部32Rの先端が嵌る。
以上の作業によって、可動部材30Cと可動部材30Dが、第2凸部320D及び第1凸部320Lを回動軸として回動可能に連結される。
図10は、可動部材群30Gの斜視図である。上述したようにして複数の可動部材30を連結した後、図10に示すように、各可動部材30の第1貫通孔32La、第2貫通孔32Da、第1挿通孔33Ra、及び第2挿通孔33Uaのそれぞれにワイヤ43を挿通する。
図11は、図10のA-A線の断面模式図である。湾曲部1bは、方向Zに見た状態では、連結された全ての可動部材30の周方向の4箇所の位置(90度毎の位置)に、第1貫通孔32La、第2貫通孔32Da、第1挿通孔33Ra、及び第2挿通孔33Uaのいずれかが配置された状態となる。したがって、ワイヤ43を、4箇所の各位置にある全ての貫通孔及び挿通孔に通すことができる。この4本のワイヤ43によって、全ての可動部材30の連結状態を保持可能となっている。
以上のように、2つの可動部材30を、90度相対回転させた姿勢関係に保持し、相対的に直線状に移動させるだけで、この2つの可動部材30を回動可能に連結することができる。このような作業を繰り返すことで、図2に示す湾曲部1bの内部構造を得ることができる。
本形態では、例えば、第2突出部32Uとこれに対向する第2突出部32Dとの間の距離を一定に保ちながら、2つの可動部材30を連結可能である。つまり、2つの可動部材30を、それぞれ変形させることなく、連結できる。可動部材30はとても小さい部材であり、これを変形させる作業は容易ではない。このため、湾曲部1bの製造を容易に行うことができる。また、可動部材30の変形が不要なため、可動部材30自体の耐久性を高めることができる。また、湾曲部1bによれば、2つの可動部材30の連結を、リベット等の連結部材を用いることなく行うことができる。このため、湾曲部1bの細径化や軽量化が可能となる。また、リベットの取付工程もなくせるため、製造を容易とすることができる。
湾曲部1bでは、図5に示すように、第2突出部32Dと第1突出部32Lが、それぞれ、本体部31の内周面よりも内側に突出する部分を有している。これにより、第2突出部32Dと第1突出部32Lの厚みが大きくなるため、第2突出部32Dと第1突出部32Lの強度を高めることができる。また、この厚みが大きくなった部分(本体部31の内周面よりも内側に出っ張った部分)に、第2貫通孔32Daと第1貫通孔32Laを形成することで、可動部材30内部のスペースを有効利用することができる。また、図6に示したように、第2貫通孔32Daと第1貫通孔32Laは、それぞれ、単純な円柱状ではなく、入口と出口が広く中央部が狭いテーパ形状となっている。このような構成により、湾曲部1bが湾曲する際(可動部材30が回動する際)のワイヤ43の動きが阻害されにくくなり、湾曲操作を滑らかに行うことができる。
また、湾曲部1bでは、図11に示すように、突出片33Rが方向Zにおいて挿入部1Aの基端側に偏心配置され、突出片33Uが方向Zにおいて挿入部1Aの先端側に偏心配置されている。そして、突出片33Rに対しては、挿入部1Aの先端側に第2突出部32Dが隣接し、突出片33Uに対しては、挿入部1Aの基端側に第1突出部32Lが隣接する構成となっている。第1突出部32Lと第2突出部32Dの方向Zの長さは、いずれも、突出片33Rと突出片33Uの方向Zの長さよりも大きい。このため、例えば、図11に示すように、可動部材30Bと可動部材30Cとの連結部分においては、第1挿通孔33Raとこれに隣接する第2貫通孔32Daとが、可動部材30Bの基端から可動部材30Cの先端までの範囲の大部分に配置され、第2挿通孔33Uaとこれに隣接する第1貫通孔32Laとが、可動部材30Bの基端から可動部材30Cの先端までの範囲の大部分に配置される構成となる。つまり、2つの可動部材30の連結部分においては、ワイヤ43が、方向Zの広い範囲(具体的には、1つの可動部材30の方向Zの幅以上の範囲)に渡って、挿通孔及び貫通孔に収容される。このため、ワイヤ43による2つの可動部材30の連結状態の保持を強固なものとすることができる。また、このように、ワイヤ43が広い範囲に渡って挿通孔及び貫通孔に収容される場合でも、図6に示すように、第2貫通孔32Daと第1貫通孔32Laの形状がテーパ形状となっていることで、ワイヤ43の動きを妨げるのを防ぐことができる。
図12は、図2に示す可動部材群30Gの変形例を示す斜視図である。図13は、図12に示す可動部材群30Gの分解斜視図である。この変形例で示す可動部材30は、第2突出部32Dと第1突出部32Lが、それぞれ、本体部31の内周面から内側に突出する部分が削除されて薄くなった点と、第2貫通孔32Da、第2挿通孔33Ua、第1貫通孔32La、及び第1挿通孔33Raの代わりに、ワイヤ43が挿通される挿通孔33が本体部31の周方向の異なる4つの位置に設けられた点と、を除いては、図3に示す可動部材30と同じ構成である。
挿通孔33は、第1突出部32Lと第2突出部32Dの中間位置と、第1突出部32Lと第2突出部32Uの中間位置と、第2突出部32Uと第1突出部32Rの中間位置と、第1突出部32Rと第2突出部32Dの中間位置とに形成されており、本体部31を方向Zに貫通する貫通孔で構成されている。このように、挿通孔33は、第1突出部32L、第1突出部32R、第2突出部32D、及び第2突出部32Uの周方向の位置とは異なる位置に設けられている。
この変形例によれば、第2突出部32D及び第1突出部32Lの厚みを薄くでき、内視鏡1の細経化に寄与することができる。
図14は、可動部材30の変形例である可動部材30Xの構成を示す斜視図である。可動部材30Xは、本体部31の周方向における第2突出部32Dの位置が第1突出部32Rと同じ位置に変更された点、第2貫通孔32Daが削除された点、本体部31の周方向における第2突出部32Uの位置が第1突出部32Lと同じ位置に変更された点、第1貫通孔32Laが削除された点、及び、本体部31の周方向における突出片33Rの位置が第1突出部32Rと第1突出部32Lの間の位置に変更された点を除いては、図3に示す可動部材30と同じ構成である。このように、可動部材30Xは、第1突出部32R及び第1突出部32Lと、第2突出部32U及び第2突出部32Dとが、本体部31の周方向の同じ位置に設けられた構成となっている。
2つの可動部材30X(可動部材30E及び可動部材30Fと記載)を連結する場合には、図15に示すように、可動部材30Eと可動部材30Fを同じ姿勢に保持し、更に、可動部材30Fの第2凸部320Dの上に可動部材30Eの第1孔部320Rが位置し、可動部材30Fの第2孔部320Uの上に可動部材30Eの第1凸部320Lが位置する状態を得る。次に、この状態から、図15中の太矢印で示すように可動部材30Fを上方向に移動させて、可動部材30Eの第1孔部320Rと可動部材30Fの第2凸部320Dとを係合させ、可動部材30Eの第1凸部320Lと可動部材30Fの第2孔部320Uとを係合させる。このような作業によって、図16に示すように、可動部材30Eと可動部材30Fが、第2凸部320D及び第1凸部320Lを回動軸として、回動可能に連結される。複数の可動部材30Xを連結した後は、周方向の同じ位置にある全ての第1挿通孔33Raにワイヤ43を挿通し、周方向の同じ位置にある全ての第2挿通孔33Uaにワイヤ43を挿通することで、複数の可動部材30Xの連結状態が保持される。
可動部材30Xを含む湾曲部1bによれば、可動部材30を含む湾曲部1bと同様に、2つの可動部材30Xを相対的に直線状に移動させるだけで、回動可能に連結することができ、製造を容易とすることができる。
ここまでは、第2突出部32Uと第1突出部32Rのそれぞれの第2孔部320Uと第1孔部320Rが、貫通孔である例を説明した。しかし、第2孔部320Uと第1孔部320Rは、それぞれ、貫通孔である必要はなく、本体部31の外周側において底壁を有する凹部であってもよい。なお、貫通孔を採用することで、2つの可動部材30の係合状態を容易に視認できるため、製造上、好ましい。
以上説明してきたように、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1)
内視鏡(内視鏡1)の挿入部(挿入部1A)に設けられる湾曲部(湾曲部1b)であって、
上記挿入部の軸線方向(方向Z)に並ぶ複数の可動部材(可動部材30、30X)を備え、
上記可動部材は、筒状の本体部(本体部31)と、上記本体部から上記軸線方向の一方側に突出し且つ上記本体部の軸線(軸線CP)を挟んで対向する一対の第1突出部(第1突出部32R、第1突出部32L)と、上記本体部から上記軸線方向の他方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第2突出部(第2突出部32U、第2突出部32D)と、を有し、
上記一対の上記第1突出部の一方(第1突出部32R)には、上記本体部の径方向に延びる第1凹部(第1孔部320R)が設けられ、
上記一対の上記第1突出部の他方(第1突出部32L)には、上記径方向に延びる第1凸部(第1凸部320L)が設けられ、
上記一対の上記第2突出部の一方(第2突出部32U)には、上記本体部の径方向に延びる第2凹部(第2孔部320U)が設けられ、
上記一対の上記第2突出部の他方(第2突出部32D)には、上記径方向に延びる第2凸部(第2凸部320D)が設けられ、
隣り合う2つの上記可動部材の一方を第1可動部材、他方を第2可動部材とし、
上記第1可動部材における上記第1凹部(第1孔部320R)が、上記第2可動部材における上記第2凸部(第2凸部320D)と係合し、
上記第1可動部材における上記第1凸部(第1凸部320L)が、上記第2可動部材における上記第2凹部(第2孔部320U)と係合する内視鏡の湾曲部。
内視鏡(内視鏡1)の挿入部(挿入部1A)に設けられる湾曲部(湾曲部1b)であって、
上記挿入部の軸線方向(方向Z)に並ぶ複数の可動部材(可動部材30、30X)を備え、
上記可動部材は、筒状の本体部(本体部31)と、上記本体部から上記軸線方向の一方側に突出し且つ上記本体部の軸線(軸線CP)を挟んで対向する一対の第1突出部(第1突出部32R、第1突出部32L)と、上記本体部から上記軸線方向の他方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第2突出部(第2突出部32U、第2突出部32D)と、を有し、
上記一対の上記第1突出部の一方(第1突出部32R)には、上記本体部の径方向に延びる第1凹部(第1孔部320R)が設けられ、
上記一対の上記第1突出部の他方(第1突出部32L)には、上記径方向に延びる第1凸部(第1凸部320L)が設けられ、
上記一対の上記第2突出部の一方(第2突出部32U)には、上記本体部の径方向に延びる第2凹部(第2孔部320U)が設けられ、
上記一対の上記第2突出部の他方(第2突出部32D)には、上記径方向に延びる第2凸部(第2凸部320D)が設けられ、
隣り合う2つの上記可動部材の一方を第1可動部材、他方を第2可動部材とし、
上記第1可動部材における上記第1凹部(第1孔部320R)が、上記第2可動部材における上記第2凸部(第2凸部320D)と係合し、
上記第1可動部材における上記第1凸部(第1凸部320L)が、上記第2可動部材における上記第2凹部(第2孔部320U)と係合する内視鏡の湾曲部。
(1)によれば、第1可動部材の第1凹部と第2可動部材の第2凸部とが重なり、第1可動部材の第1凸部と第2可動部材の第2凹部とが重なるように第1可動部材と第2可動部材を近づけた状態で、第1移動部材に対して第2移動部材を直線的に移動させるだけで、第1可動部材と第2可動部材を連結することができる。このように、可動部材を一方向に移動させて凹部と凸部を係合させるだけで、2つの可動部材を連結できるため、湾曲部の組み立てが容易となり、製造コストを下げることができる。
(2)
(1)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記可動部材において、上記一対の上記第1突出部と、上記一対の上記第2突出部とは、上記本体部の周方向の異なる位置に設けられている内視鏡の湾曲部。
(1)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記可動部材において、上記一対の上記第1突出部と、上記一対の上記第2突出部とは、上記本体部の周方向の異なる位置に設けられている内視鏡の湾曲部。
(2)によれば、可動部材が第1凸部と第2凸部をそれぞれ回動軸として回動可能となるため、挿入部の先端の向きを柔軟に変えることができ、胃や大腸等の消化管の検査に好適な内視鏡を提供可能となる。
(3)
(2)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記一対の上記第1突出部の並ぶ方向と、上記一対の上記第2突出部の並ぶ方向とは直交する内視鏡の湾曲部。
(2)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記一対の上記第1突出部の並ぶ方向と、上記一対の上記第2突出部の並ぶ方向とは直交する内視鏡の湾曲部。
(3)によれば、直交する2つの回動軸の回りに可動部材が回動可能となり、挿入部の先端の向きを柔軟に変えることができる。
(4)
(2)又は(3)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記第1凸部が設けられた上記第1突出部(第1突出部32L)には、上記軸線方向に貫通する第1貫通孔(第1貫通孔32La)が形成され、
上記第2凸部が設けられた上記第2突出部(第2突出部32D)には、上記軸線方向に貫通する第2貫通孔(第2貫通孔32Da)が形成され、
上記第1貫通孔と上記第2貫通孔に、上記湾曲部を操作するワイヤ(ワイヤ43)が挿通される内視鏡の湾曲部。
(2)又は(3)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記第1凸部が設けられた上記第1突出部(第1突出部32L)には、上記軸線方向に貫通する第1貫通孔(第1貫通孔32La)が形成され、
上記第2凸部が設けられた上記第2突出部(第2突出部32D)には、上記軸線方向に貫通する第2貫通孔(第2貫通孔32Da)が形成され、
上記第1貫通孔と上記第2貫通孔に、上記湾曲部を操作するワイヤ(ワイヤ43)が挿通される内視鏡の湾曲部。
(4)によれば、第1凸部が設けられた第1突出部と、第2凸部が設けられた上記第2突出部を利用して、複数の可動部材をワイヤで繋ぐことができる。このため、隣り合う可動部材の係合状態が解除されるのをワイヤによって防ぐことができる。
(5)
(4)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記第1貫通孔と上記第2貫通孔は、それぞれ、一端縁(E1)と他端縁(E2)の間に、上記一端縁と上記他端縁よりも狭い狭小部(狭小部E3)を有している内視鏡の湾曲部。
(4)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記第1貫通孔と上記第2貫通孔は、それぞれ、一端縁(E1)と他端縁(E2)の間に、上記一端縁と上記他端縁よりも狭い狭小部(狭小部E3)を有している内視鏡の湾曲部。
(5)によれば、第1貫通孔と第2貫通孔は、それぞれ、その出口と入口において広くなっているため、湾曲部が湾曲する際(可動部材が動いた際)のワイヤの動きが阻害されにくくなり、湾曲操作を滑らかに行うことができる。また、狭小部があることで、ワイヤを貫通孔内で適切に保持できる。
(6)
(4)又は(5)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記本体部には、上記第1凹部(第1孔部320R)が設けられた上記第1突出部(第1突出部32R)の位置に上記ワイヤが挿通される第1挿通孔(第1挿通孔33Ra)が設けられ、上記第2凹部(第2孔部320U)が設けられた上記第2突出部(第2突出部32U)の位置に上記ワイヤが挿通される第2挿通孔(第2挿通孔33Ua)が設けられる内視鏡の湾曲部。
(4)又は(5)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記本体部には、上記第1凹部(第1孔部320R)が設けられた上記第1突出部(第1突出部32R)の位置に上記ワイヤが挿通される第1挿通孔(第1挿通孔33Ra)が設けられ、上記第2凹部(第2孔部320U)が設けられた上記第2突出部(第2突出部32U)の位置に上記ワイヤが挿通される第2挿通孔(第2挿通孔33Ua)が設けられる内視鏡の湾曲部。
(6)によれば、挿通孔の設ける余裕のない凹部を含む突出部に対応する位置には、本体部に挿通孔が設けられることで、4本のワイヤを複数の可動部材に通すことができ、湾曲部の操作を行うことが可能となる。
(7)
(6)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記本体部には、上記第1凹部(第1孔部320R)が設けられた上記第1突出部(第1突出部32R)の位置に、内周側に突出し且つ上記軸線方向に貫通する上記第1挿通孔を有する第1突出片(突出片33R)が設けられ、上記第2凹部(第2孔部320U)が設けられた上記第2突出部(第2突出部32U)の位置に、内周側に突出し且つ上記軸線方向に貫通する上記第2挿通孔を有する第2突出片(突出片33U)が設けられ、
上記第1突出片と上記第2突出片は、上記軸線方向にずれて配置されている内視鏡の湾曲部。
(6)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記本体部には、上記第1凹部(第1孔部320R)が設けられた上記第1突出部(第1突出部32R)の位置に、内周側に突出し且つ上記軸線方向に貫通する上記第1挿通孔を有する第1突出片(突出片33R)が設けられ、上記第2凹部(第2孔部320U)が設けられた上記第2突出部(第2突出部32U)の位置に、内周側に突出し且つ上記軸線方向に貫通する上記第2挿通孔を有する第2突出片(突出片33U)が設けられ、
上記第1突出片と上記第2突出片は、上記軸線方向にずれて配置されている内視鏡の湾曲部。
(7)によれば、2つの可動部材が連結された状態で、第1突出片と第2突出部が隣接し、第2突出片と第1突出部が隣接し、これらに形成された貫通孔と挿通孔が連通するため、簡易な構造で、軸線方向の広い範囲でワイヤを保持することが可能となる。
(8)
(7)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記第1突出片(突出片33R)は、上記第1凹部(第1孔部320R)が設けられた上記第1突出部の突出方向とは反対側に偏心配置され、
上記第2突出片(突出片33U)は、上記第2凹部(第2孔部320U)が設けられた上記第2突出部の突出方向とは反対側に偏心配置されている内視鏡の湾曲部。
(7)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記第1突出片(突出片33R)は、上記第1凹部(第1孔部320R)が設けられた上記第1突出部の突出方向とは反対側に偏心配置され、
上記第2突出片(突出片33U)は、上記第2凹部(第2孔部320U)が設けられた上記第2突出部の突出方向とは反対側に偏心配置されている内視鏡の湾曲部。
(8)によれば、2つの可動部材が連結された状態で、第1突出片と第2突出部が隣接し、第2突出片と第1突出部が隣接し、これらに形成された貫通孔と挿通孔が連通するため、簡易な構造で、軸線方向の広い範囲でワイヤを保持することが可能となる。
(9)
(1)から(3)のいずれかに記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記本体部には、上記一対の上記第1突出部及び上記一対の上記第2突出部の位置とは異なる周方向の位置に、上記湾曲部を操作するワイヤ(ワイヤ43)が挿通される挿通孔(挿通孔33)が形成されている内視鏡の湾曲部。
(1)から(3)のいずれかに記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記本体部には、上記一対の上記第1突出部及び上記一対の上記第2突出部の位置とは異なる周方向の位置に、上記湾曲部を操作するワイヤ(ワイヤ43)が挿通される挿通孔(挿通孔33)が形成されている内視鏡の湾曲部。
(9)によれば、挿通孔を利用して、複数の可動部材をワイヤで繋ぐことができ、隣り合う可動部材の係合状態が解除されるのをワイヤによって防ぐことができる。また、挿通孔を突出部等に設けずにすむため、突出部の厚みを薄くでき、内視鏡の細経化に寄与できる。
(10)
(1)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記可動部材において、上記一対の上記第1突出部と、上記一対の上記第2突出部とは、上記本体部の周方向の同じ位置に設けられている内視鏡の湾曲部。
(1)に記載の内視鏡の湾曲部であって、
上記可動部材において、上記一対の上記第1突出部と、上記一対の上記第2突出部とは、上記本体部の周方向の同じ位置に設けられている内視鏡の湾曲部。
(10)によれば、可動部材が1つの回動軸の回りに動くことが可能となるため、肺の検査に好適な内視鏡を提供可能となる。
(11)
(1)から(10)のいずれか1つに記載の湾曲部を含む挿入部を備えた内視鏡。
(1)から(10)のいずれか1つに記載の湾曲部を含む挿入部を備えた内視鏡。
(12)
内視鏡の挿入部の軸線方向に並ぶ複数の可動部材を連結して構成された内視鏡の湾曲部における上記可動部材であって、
筒状の本体部と、
上記本体部から上記軸線方向の一方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第1突出部と、
上記本体部から上記軸線方向の他方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第2突出部と、を有し、
上記一対の上記第1突出部の一方には、上記本体部の径方向に延びる第1凹部が設けられ、
上記一対の上記第1突出部の他方には、上記径方向に延びる第1凸部が設けられ、
上記一対の上記第2突出部の一方には、上記本体部の径方向に延びる第2凹部が設けられ、
上記一対の上記第2突出部の他方には、上記径方向に延びる第2凸部が設けられる可動部材。
内視鏡の挿入部の軸線方向に並ぶ複数の可動部材を連結して構成された内視鏡の湾曲部における上記可動部材であって、
筒状の本体部と、
上記本体部から上記軸線方向の一方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第1突出部と、
上記本体部から上記軸線方向の他方側に突出し且つ上記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第2突出部と、を有し、
上記一対の上記第1突出部の一方には、上記本体部の径方向に延びる第1凹部が設けられ、
上記一対の上記第1突出部の他方には、上記径方向に延びる第1凸部が設けられ、
上記一対の上記第2突出部の一方には、上記本体部の径方向に延びる第2凹部が設けられ、
上記一対の上記第2突出部の他方には、上記径方向に延びる第2凸部が設けられる可動部材。
1A 挿入部
1a 軟性部
1b 湾曲部
1c 先端部
1 内視鏡
PL1 第1部分
PD1 第1部分
E1 一端縁
2A ケーブル
2 操作装置
PL2 第2部分
PD2 第2部分
E2 他端縁
E3 狭小部
6 湾曲操作部
11 吸引ボタン
12 吸引ノズル
30A,30B,30C,30D,30E,30F,30X,30 可動部材
30G 可動部材群
31 本体部
32D,32U 第2突出部
32L,32R 第1突出部
32La 第1貫通孔
32Da 第2貫通孔
33R,33U 突出片
33Ra 第1挿通孔
33Ua 第2挿通孔
33 挿通孔
41 基端側連結部材
42 先端側連結部材
43 ワイヤ
91 ケース
93 吸引装置
94 吸引管
100 内視鏡システム
320D 第2凸部
320L 第1凸部
320R 第1孔部
320U 第2孔部
1a 軟性部
1b 湾曲部
1c 先端部
1 内視鏡
PL1 第1部分
PD1 第1部分
E1 一端縁
2A ケーブル
2 操作装置
PL2 第2部分
PD2 第2部分
E2 他端縁
E3 狭小部
6 湾曲操作部
11 吸引ボタン
12 吸引ノズル
30A,30B,30C,30D,30E,30F,30X,30 可動部材
30G 可動部材群
31 本体部
32D,32U 第2突出部
32L,32R 第1突出部
32La 第1貫通孔
32Da 第2貫通孔
33R,33U 突出片
33Ra 第1挿通孔
33Ua 第2挿通孔
33 挿通孔
41 基端側連結部材
42 先端側連結部材
43 ワイヤ
91 ケース
93 吸引装置
94 吸引管
100 内視鏡システム
320D 第2凸部
320L 第1凸部
320R 第1孔部
320U 第2孔部
Claims (12)
- 内視鏡の挿入部に設けられる湾曲部であって、
前記挿入部の軸線方向に並ぶ複数の可動部材を備え、
前記可動部材は、筒状の本体部と、前記本体部から前記軸線方向の一方側に突出し且つ前記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第1突出部と、前記本体部から前記軸線方向の他方側に突出し且つ前記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第2突出部と、を有し、
前記一対の前記第1突出部の一方には、前記本体部の径方向に延びる第1凹部が設けられ、
前記一対の前記第1突出部の他方には、前記径方向に延びる第1凸部が設けられ、
前記一対の前記第2突出部の一方には、前記本体部の径方向に延びる第2凹部が設けられ、
前記一対の前記第2突出部の他方には、前記径方向に延びる第2凸部が設けられ、
隣り合う2つの前記可動部材の一方を第1可動部材、他方を第2可動部材とし、
前記第1可動部材における前記第1凹部が、前記第2可動部材における前記第2凸部と係合し、
前記第1可動部材における前記第1凸部が、前記第2可動部材における前記第2凹部と係合する内視鏡の湾曲部。 - 請求項1に記載の内視鏡の湾曲部であって、
前記可動部材において、前記一対の前記第1突出部と、前記一対の前記第2突出部とは、前記本体部の周方向の異なる位置に設けられている内視鏡の湾曲部。 - 請求項2に記載の内視鏡の湾曲部であって、
前記一対の前記第1突出部の並ぶ方向と、前記一対の前記第2突出部の並ぶ方向とは直交する内視鏡の湾曲部。 - 請求項2に記載の内視鏡の湾曲部であって、
前記第1凸部が設けられた前記第1突出部には、前記軸線方向に貫通する第1貫通孔が形成され、
前記第2凸部が設けられた前記第2突出部には、前記軸線方向に貫通する第2貫通孔が形成され、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に、前記湾曲部を操作するワイヤが挿通される内視鏡の湾曲部。 - 請求項4に記載の内視鏡の湾曲部であって、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔は、それぞれ、一端縁と他端縁の間に、前記一端縁と前記他端縁よりも狭い狭小部を有している内視鏡の湾曲部。 - 請求項4又は5に記載の内視鏡の湾曲部であって、
前記本体部には、前記第1凹部が設けられた前記第1突出部の位置に前記ワイヤが挿通される第1挿通孔が設けられ、前記第2凹部が設けられた前記第2突出部の位置に前記ワイヤが挿通される第2挿通孔が設けられる内視鏡の湾曲部。 - 請求項6に記載の内視鏡の湾曲部であって、
前記本体部には、前記第1凹部が設けられた前記第1突出部の位置に、内周側に突出し且つ前記軸線方向に貫通する前記第1挿通孔を有する第1突出片が設けられ、前記第2凹部が設けられた前記第2突出部の位置に、内周側に突出し且つ前記軸線方向に貫通する前記第2挿通孔を有する第2突出片が設けられ、
前記第1突出片と前記第2突出片は、前記軸線方向にずれて配置されている内視鏡の湾曲部。 - 請求項7に記載の内視鏡の湾曲部であって、
前記第1突出片は、前記第1凹部が設けられた前記第1突出部の突出方向とは反対側に偏心配置され、
前記第2突出片は、前記第2凹部が設けられた前記第2突出部の突出方向とは反対側に偏心配置されている内視鏡の湾曲部。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の内視鏡の湾曲部であって、
前記本体部には、前記一対の前記第1突出部及び前記一対の前記第2突出部の位置とは異なる周方向の位置に、前記湾曲部を操作するワイヤが挿通される挿通孔が形成されている内視鏡の湾曲部。 - 請求項1に記載の内視鏡の湾曲部であって、
前記可動部材において、前記一対の前記第1突出部と、前記一対の前記第2突出部とは、前記本体部の周方向の同じ位置に設けられている内視鏡の湾曲部。 - 請求項1、2、3、4、5、又は10に記載の湾曲部を含む挿入部を備えた内視鏡。
- 内視鏡の挿入部の軸線方向に並ぶ複数の可動部材を連結して構成された内視鏡の湾曲部における前記可動部材であって、
筒状の本体部と、
前記本体部から前記軸線方向の一方側に突出し且つ前記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第1突出部と、
前記本体部から前記軸線方向の他方側に突出し且つ前記本体部の軸線を挟んで対向する一対の第2突出部と、を有し、
前記一対の前記第1突出部の一方には、前記本体部の径方向に延びる第1凹部が設けられ、
前記一対の前記第1突出部の他方には、前記径方向に延びる第1凸部が設けられ、
前記一対の前記第2突出部の一方には、前記本体部の径方向に延びる第2凹部が設けられ、
前記一対の前記第2突出部の他方には、前記径方向に延びる第2凸部が設けられる可動部材。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022209562A JP2024093281A (ja) | 2022-12-27 | 2022-12-27 | 内視鏡の湾曲部、内視鏡、及び可動部材 |
US18/518,583 US20240206715A1 (en) | 2022-12-27 | 2023-11-23 | Bendable part of endoscope, endoscope, and movable member |
DE102023133912.5A DE102023133912A1 (de) | 2022-12-27 | 2023-12-05 | Biegsamer teil von endoskop, endoskop und bewegliches element |
CN202311665777.5A CN118252455A (zh) | 2022-12-27 | 2023-12-06 | 内窥镜的弯曲部、内窥镜及可动部件 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022209562A JP2024093281A (ja) | 2022-12-27 | 2022-12-27 | 内視鏡の湾曲部、内視鏡、及び可動部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024093281A true JP2024093281A (ja) | 2024-07-09 |
Family
ID=91434733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022209562A Pending JP2024093281A (ja) | 2022-12-27 | 2022-12-27 | 内視鏡の湾曲部、内視鏡、及び可動部材 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20240206715A1 (ja) |
JP (1) | JP2024093281A (ja) |
CN (1) | CN118252455A (ja) |
DE (1) | DE102023133912A1 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0690894A (ja) | 1992-09-11 | 1994-04-05 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡の湾曲管節輪 |
JP2000023908A (ja) | 1998-07-08 | 2000-01-25 | Sony Corp | 多関節湾曲機構 |
JP2003135381A (ja) | 2001-10-31 | 2003-05-13 | Machida Endscope Co Ltd | 湾曲管及びその製造方法 |
US20040199052A1 (en) | 2003-04-01 | 2004-10-07 | Scimed Life Systems, Inc. | Endoscopic imaging system |
JP2008295774A (ja) | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Olympus Corp | 内視鏡湾曲部 |
-
2022
- 2022-12-27 JP JP2022209562A patent/JP2024093281A/ja active Pending
-
2023
- 2023-11-23 US US18/518,583 patent/US20240206715A1/en active Pending
- 2023-12-05 DE DE102023133912.5A patent/DE102023133912A1/de active Pending
- 2023-12-06 CN CN202311665777.5A patent/CN118252455A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE102023133912A1 (de) | 2024-06-27 |
CN118252455A (zh) | 2024-06-28 |
US20240206715A1 (en) | 2024-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6408889B1 (en) | Bendable tube and method for manufacturing the same | |
JP3721882B2 (ja) | 内視鏡の挿入部 | |
EP2564756B1 (en) | Endoscope | |
US7874980B2 (en) | Articulation section | |
CN113164011B (zh) | 包括管元件的可操纵器械 | |
US20070225565A1 (en) | Insertion portion of an endoscope | |
EP1849396A1 (en) | Flexible tube for endoscope, and endoscope device | |
US20160029878A1 (en) | Endoscope, part fixing structure for endoscope, and part fixing method for endoscope | |
CN101048102A (zh) | 用于远程操纵外科或诊断工具的链节系统和铰接机构 | |
EP2510867B1 (en) | Endoscope | |
JP2014180512A (ja) | 内視鏡挿入部及びその接合方法 | |
US20230165444A1 (en) | Endoscope with enhanced steering wire arrangement | |
WO2009087880A1 (ja) | 分離型内視鏡 | |
JP2007252447A (ja) | 内視鏡の挿入部 | |
JP2024093281A (ja) | 内視鏡の湾曲部、内視鏡、及び可動部材 | |
JP5980483B2 (ja) | 医療器具 | |
WO2014024302A1 (ja) | 内視鏡湾曲部構造 | |
US20230172429A1 (en) | Steering assembly for an endoscope, in particular for a single use endoscope | |
US20240306898A1 (en) | Endoscope | |
JP6810788B2 (ja) | 操縦可能カテーテルハンドル | |
WO2019069747A1 (ja) | 内視鏡湾曲部及び内視鏡 | |
JP4355022B2 (ja) | 可撓性内視鏡 | |
JP5030658B2 (ja) | 内視鏡 | |
US20240172927A1 (en) | Bending portion of endoscope, endoscope, and manufacturing method of bending portion of endoscope | |
US11925324B2 (en) | Insertion apparatus and endoscope |