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JP2024045250A - 抗体医薬製剤を作製する方法 - Google Patents

抗体医薬製剤を作製する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高濃度でありながら低い粘度を有する抗体医薬製剤を作製する方法を提供する。【解決手段】本開示は、抗原結合タンパク質を含む組成物を、30℃より高い温度において、カルシウムを含むダイアフィルトレーション緩衝液と交換することを含む、10cP以下の粘度を有する抗体医薬製剤の作製のための材料及び方法を提供する。【選択図】なし

Description

本願は、2018年8月10日に出願された米国仮特許出願第62/717,357号明細書に対する優先権の利益を主張するものであり、この開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。
電子的に提出された資料の参照による援用
本明細書と同時に提出されたコンピュータ可読のヌクレオチド/アミノ酸配列リストは、その全体が参照により援用され、且つ以下のように識別される:2019年8月8日に作成された「53022A_SeqListing.txt」という名称の17,859バイトのASCII(テキスト)ファイル。
参照による援用
以下の出願は、参照によりその全体が本明細書に援用される:2012年8月2日出願の国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2012/049331号明細書(2011年8月4日出願の米国仮特許出願第61/515,191号明細書に対する優先権を主張)、2006年4月25日出願の米国特許出願公開第11/410,540号明細書(2006年4月17日出願の米国仮特許出願第60/792,645号明細書、2006年3月13日出願の米国仮特許出願第60/782,244号明細書、2006年2月24日出願の米国仮特許出願第60/776,847号明細書及び2005年5月3日出願の米国仮特許出願第60/677,583号明細書に対する優先権を主張)並びに2006年4月25日出願の米国特許出願公開第11/411,003号明細書(米国特許第7,592,429号明細書として登録)(2006年4月17日出願の米国仮特許出願第60/792,645号明細書、2006年3月13日出願の米国仮特許出願第60/782,244号明細書、2006年2月24日出願の米国仮特許出願第60/776,847号明細書及び2005年5月3日出願の米国仮特許出願第60/677,583号明細書に対する優先権を主張)。以下の出願も参照により本明細書に援用される:2008年9月17日出願の米国特許出願公開第12/212,327号明細書(2007年9月17日出願の米国仮特許出願第60/973,024号明細書に対する優先権を主張)及び2010年6月29日出願の米国特許出願公開第12/811,171号明細書(2008年12月15日出願の国際特許出願PCT/米国特許出願公開第08/86864号明細書の米国特許法第371条に基づく米国国内段階移行出願であり、2007年12月14日出願の米国仮特許出願第61/013,917号明細書に対する優先権を主張)。
高濃度の液体抗体製剤は、より少ない体積の担体で治療薬の用量を送達するのに有用である。しかしながら、高濃度のタンパク質製剤は、抗体の高分子性に由来する多数の分子間相互作用の結果として、微粒子の形成に起因する不安定性及び粘度の上昇を含むいくつかの問題を提起する。高度に粘稠な製剤は、製造すること、シリンジに注入すること及び注射することも困難である。粘稠な製剤を操作する際に力を使用することは、過度の起泡を引き起こし、活性の生物製剤の変性及び不活性化を引き起こす可能性がある。
一態様において、本明細書では、10cP以下の粘度を有する抗体医薬製剤を作製する方法であって、抗体を含む組成物を、30℃より高い温度において、カルシウム塩を含むダイアフィルトレーション緩衝液と緩衝液交換することを含む方法が記載される。いくつかの実施形態では、抗体は、ロモソズマブ、アブシキシマブ、アダリムマブ、アレムツズマブ、バシリキシマブ、ベリムマブ、ベバシズマブ、ブレンツキシマブベドチン、カナキヌマブ、セツキシマブ、セルトリズマブペゴル、ダクリズマブ、デノスマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、ゲムツズマブ、ゴリムマブ、イブリツモマブチウキセタン、インフリキシマブ、イピリムマブ、ムロモナブ-CD3、ナタリズマブ、ニボルマブ、オファツムマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パニツムマブ、ラニビズマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ又はウステキヌマブ、ベドリズマブである。
いくつかの実施形態では、交換工程は、限外濾過/ダイアフィルトレーションを介して行われる。いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも70mg/mL、少なくとも71mg/mL、少なくとも72mg/mL、少なくとも73mg/mL、少なくとも74mg/mL、少なくとも75mg/mL、少なくとも76mg/mL、少なくとも77mg/mL、少なくとも78mg/mL、少なくとも79mg/mL、少なくとも80mg/mL、少なくとも81mg/mL、少なくとも82mg/mL、少なくとも83mg/mL、少なくとも84mg/mL、少なくとも85mg/mL、少なくとも86mg/mL、少なくとも87mg/mL、少なくとも88mg/mL、少なくとも89mg/mL、少なくとも90mg/mL、少なくとも91mg/mL、少なくとも92mg/mL、少なくとも93mg/mL、少なくとも94mg/mL、少なくとも95mg/mL、少なくとも96mg/mL、少なくとも97mg/mL、少なくとも98mg/mL、少なくとも99mg/mL、少なくとも100mg/mL、少なくとも101mg/mL、少なくとも102mg/mL、少なくとも103mg/mL、少なくとも104mg/mL、少なくとも105mg/mL、少なくとも106mg/mL、少なくとも107mg/mL、少なくとも108mg/mL、少なくとも109mg/mL、少なくとも110mg/mL、少なくとも111mg/mL、少なくとも112mg/mL、少なくとも113mg/mL、少なくとも114mg/mL、少なくとも115mg/mL、少なくとも116mg/mL、少なくとも117mg/mL、少なくとも118mg/mL、少なくとも119mg/mL又は少なくとも120mg/mLの濃度で抗体を含み、いくつかの実施形態では、組成物は、70mg/mL~210mg/mLの範囲の濃度で抗体を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、210mg/mL未満の濃度で抗体を含む。いくつかの実施形態では、交換工程は、30℃~40℃(例えば、37℃)又は35℃より高い温度で行われる。
いくつかの実施形態では、カルシウム塩は、酢酸カルシウムである。
いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、少なくとも20mM(例えば、約23mM)の酢酸カルシウムを含む。
いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、任意選択により約1%~約15%の濃度でポリオール(例えば、スクロース)をさらに含む。いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、約7%の濃度でスクロースを含む。
いくつかの実施形態では、交換工程後の抗体医薬製剤は、約50mMの酢酸塩及び約12mMのカルシウムを含む。
本開示の方法は、任意選択により、抗体医薬製剤を濾過し、且つ/又は薬物製品形態に等分する工程をさらに含む。
用語「含む」、「有する」、「包含する」及び「含有する」は、特に指定がない限り、オープンエンドの用語として解釈されるべきである(すなわち「包含するが、限定されない」を意味し、1つ以上の特徴又は構成要素の存在を許容する)。本明細書中の様々な実施形態は、様々な状況下で「含む」という語を使用して提示される一方、関連する実施形態は、「~からなる」又は「本質的に~からなる」という語を使用しても記載され得ると理解されるべきである。用語「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、1つ以上を指し、例えば、「免疫グロブリン分子」は、別段の指定がない限り、1つ以上の免疫グロブリン分子を表すと理解されることに留意されたい。そのため、用語「1つの(a)」(又は「1つの(an)」)、「1つ以上」及び「少なくとも1つ」は、本明細書で区別なく使用され得る。さらに、「及び/又は」は、本明細書で使用される場合、2つの特定の特徴又は構成要素のそれぞれの特定の開示として(他の特徴又は構成要素の有無にかかわらず)解釈されるべきである。したがって、本明細書において「A及び/又はB」などの句で使用される「及び/又は」という用語は、「A及びB」、「A又はB」、「A」(単独)及び「B」(単独)を包含するものとする。同様に、「A、B及び/又はC」などの句で使用される「及び/又は」という用語は、以下の態様のそれぞれを包含するものとする:A、B及びC;A、B又はC;A又はC;A又はB;B又はC;A及びC;A及びB;B及びC;A(単独);B(単独);並びにC(単独)。
値の範囲を記載するとき、記載されている特徴は、その範囲内に見出される個々の値であり得ることも理解されるべきである。例えば、「約pH4~約pH6のpH」は、限定されないが、pH4、4.2、4.6、5.1、5.5など、及びかかる値間にある任意の値であり得る。さらに、「約pH4~約pH6のpH」は、目的の製剤のpHが保管中にpH4~pH6の範囲において2pH単位で変動するという意味で解釈されるべきではなく、むしろ溶液のpHについてその範囲内で値が選択され得、pHがそのpH付近で緩衝されたままであることを意味する。
本明細書に記載される範囲のいずれかにおいて、範囲の端点は、その範囲に含まれる。しかしながら、この説明は、小さい方の端点及び/又は大きい方の端点が除外された同じ範囲も意図する。本発明の追加の特徴及び変形形態は、図面及び詳細な説明を含む本願の全体から当業者に明らかであろうが、そのような特徴は、全て本発明の態様として意図される。同様に、本明細書に記載される本発明の特徴を組み換えて、特徴の組合せが本発明の態様又は実施形態として上記に具体的に記載されているかどうかにかかわらず、本発明の態様としても意図される追加の実施形態にすることができる。また、本発明にとって不可欠なものとして本明細書に記載されるそのような限定のみがそのように見なされるべきであり;本明細書に不可欠なものとして記載されていない限定を欠く本発明の変形形態は、本発明の態様として意図される。
他に定義されていない限り、本明細書で使用する全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。例えば、Concise Dictionary of Biomedicine and Molecular Biology,Juo,Pei-Show,2nd ed.,2002,CRC Press;The Dictionary of Cell and Molecular Biology,3rd ed.,1999,Academic Press;及びOxford Dictionary Of Biochemistry And Molecular Biology,Revised,2000,Oxford University Pressは、本開示で使用される用語の多くの一般辞書を当業者に提供する。
単位、接頭辞及び記号は、国際単位系(SI)で認められた形式で示される。数値範囲は、範囲を規定する数値を含む。別段の指示がない限り、アミノ酸配列は、左から右にアミノからカルボキシへの向きで記述されている。本明細書で示される見出しは、本開示の様々な1つ又は複数の態様を限定するものではなく、それは、本明細書全体を参照することによって有することができる。
本明細書に記載の全ての参考文献は、その全体が参照により本明細書に援用される。
抗体組成物の粘度に対する様々な濃度での酢酸カルシウムの影響を示すグラフである。粘度(cP.Y軸)は、抗体の濃度(mg/mL、X軸)に対してプロットされる。 酢酸カルシウムの非存在下での限外濾過パラメーターを提供する。 酢酸カルシウムの存在下での限外濾過パラメーターを提供する。 抗体組成物の粘度に対する温度の影響を示すグラフである。供給圧(psi、Y軸)は、残余分濃度(mg/mL、X軸)に対してプロットされる。
本開示は、抗体を含む組成物を、30℃より高い温度において、カルシウム塩を含むダイアフィルトレーション緩衝液と緩衝液交換することが、10cP以下の粘度を有する抗体医薬製剤をもたらすという発見に基づく。
高濃度で抗体を製剤化する能力は、改善された患者投与レジメン、より少ない注射体積、より広範なデバイスの選択肢及びサプライチェーンの問題点の改善をもたらす。高濃度で非常に粘稠な多くの抗体は、加工及び薬物送達の選択肢を制限する可能性がある。特に、高い粘度を有する抗体組成物は、長い加工時間、高い圧力、加工に要求される広い膜面積及び潜在的に低い製品回収率に起因して、最終的な原体の限外濾過/ダイアフィルトレーションプロセス工程について問題になり得る。本明細書に記載されるとおり、温度の上昇及びカルシウム塩(例えば、酢酸カルシウム)の組合せは、カルシウム塩の溶解度が温度上昇とともに低下することを考えれば、組成物の粘度の低下に驚くほど有効である。
本明細書で使用する場合、用語「限外濾過」又は「UF」は、溶液又は懸濁液が、溶液又は懸濁液中の他の材料から製品(例えば、タンパク質)を分離するための膜(例えば、半透膜)にかけられる任意の手法を指す。限外濾過膜は、例えば、膜の孔より大きい分子を保持するが、塩、溶媒及び水などのより小さい分子は、膜を自由に通過する。膜によって保持された溶液は、「濃縮物」又は「残余分」と称されるが、膜を通過する溶液は、「濾液」又は「透過液」と称される。限外濾過は、溶液又は懸濁液中の高分子の濃度を増大させるために使用され得る。ある態様では、限外濾過は、溶液中のタンパク質の濃度を増大させるために使用される。
限外濾過膜などの本開示の濾過膜は、0.001~0.1ミクロンの孔径を有し得る。いくつかの実施形態では、濾過膜は、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.010、0.015、0.020、0.025、0.030、0.035、0.040、0.045、0.050、0.055、0.060、0.065、0.070、0.075、0.080、0.085、0.090、0.095又は0.100ミクロンの孔径を有する。いくつかの実施形態では、本開示の濾過膜は、15キロダルトン(kDa)~50kDa以上の分子カットオフ値を有する。例えば、いくつかの実施形態では、濾過膜は、15kDa、20kDa、25kDa、30kDa、35kDa、40kDa、45kDa若しくは50kDa又は任意の中間の値の分子カットオフ値を有する。いくつかの実施形態では、膜の分子量カットオフは、30kDaである。
本明細書で使用する場合、用語「ダイアフィルトレーション」又は「DF」は、例えば、限外濾過膜を使用して、タンパク質、ペプチド、核酸又は他の生体分子を含有する溶液又は混合物から塩又は溶媒の濃度を除去、置換又は低下させることを指すために使用される。ダイアフィルトレーションは、タンパク質を含む保持された成分の濃度の増大をもたらす場合も又はもたらさない場合もある。例えば、継続的なダイアフィルトレーションにおいて、溶媒は、濾液が生じるのと同じ速度で残余分に継続的に加えられる。この場合、残余分体積及び保持された成分の濃度は、このプロセス中に変化しない。一方で、非継続的又は逐次的な希釈ダイアフィルトレーションにおいて、限外濾過工程後、残余分側への溶媒の添加が続き;残余分側に加えられる溶媒の体積が、生成される濾液の体積以上ではない場合、保持された成分は、高い濃度を有することになる。ダイアフィルトレーションは、高分子の溶液又は懸濁液のpH、イオン強度、塩組成、緩衝液組成又は他の特性を変化させるために使用され得る。
本明細書で使用する場合、用語「限外濾過/ダイアフィルトレーション/」又は「UF/DF」は、逐次的であれ同時であれ、限外濾過及び/又はダイアフィルトレーションを達成する任意のプロセス、手法又は手法の組合せを指す。
いくつかの実施形態では、抗体を含む組成物の粘度は、緩衝液交換工程前に測定され、得られた製剤の粘度は、出発組成物を、30℃より高い温度において、カルシウム塩を含むダイアフィルトレーション緩衝液と緩衝液交換した後に測定される。粘度の測定方法は、当技術分野でよく知られており、例えば細管粘度計又はコーンプレートレオメーターの使用が挙げられる。出発組成物と、得られた製剤とを比較するために同じ方法が使用されるならば、任意の方法を使用し得る。
「粘度」という用語は、本明細書で使用される場合、「絶対粘度」を指す。絶対粘度は、動的又は単純粘度とも呼ばれる場合があり、動粘性率及び流体密度の所産である:絶対粘度=動粘性率×密度。動粘性率の次元は、L/Tであり、ここで、Lは、長さであり、Tは、時間である。一般に、動粘性率は、センチストークス(cSt)で表される。動粘度のSI単位は、mm/sであり、これは、1cStである。絶対粘度は、センチポアズ(cP)の単位で表される。絶対粘度のSI単位は、ミリパスカル秒(mPa-s)であり、ここで、1cP=1mPa-sである。
粘度測定は、貯蔵又は投与温度、例えば2~8℃又は25℃(室温)で行われ得る。いくつかの実施形態では、貯蔵及び/又は投与温度における得られた医薬組成物の絶対粘度は、15cP以下、14cP以下、13cP以下、12cP以下、11cP以下、10cP以下、9cP以下、8cP以下、7cP以下、6cP以下、5cP以下又は4cP以下である。
「ダイアフィルトレーション緩衝液」は、それ自体、抗体を含有しないが、抗体を含む製剤を作製するために使用される緩衝液である。ダイアフィルトレーション緩衝液は、カルシウム塩を含む。例示的なカルシウム塩としては、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルタミン酸カルシウム、コハク酸カルシウム及び塩化カルシウムが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は、5mM~150mMの範囲の濃度でダイアフィルトレーション緩衝液中に存在する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は、10mM~30mMの範囲の濃度でダイアフィルトレーション緩衝液中に存在する。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は、少なくとも10mM、少なくとも11mM、少なくとも12mM、少なくとも13mM、少なくとも14mM、少なくとも15mM、少なくとも16mM、少なくとも17mM、少なくとも18mM、少なくとも19mM、少なくとも20mM、少なくとも21mM、少なくとも22mM、少なくとも23mM、少なくとも24mM、少なくとも25mM、少なくとも26mM、少なくとも27mM、少なくとも28mM、少なくとも29mM又は少なくとも30mMの濃度でダイアフィルトレーション緩衝液中に存在する。特定の実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液中のカルシウム塩の濃度は、約20mM以下、約21mM以下、約22mM以下、約23mM以下、約24mM以下、約25mM以下、約26mM以下、約27mM以下、約28mM以下、約29mM以下又は約30mM以下である。前述の端点の組合せを特徴とする任意の範囲が企図され、約0.5mM~約30mM、約20mM~約30mM又は約20mM~約25mMを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、カルシウム塩は、本明細書で開示される緩衝液交換工程から得られる抗体組成物の粘度を、30℃より高い温度における、カルシウム塩を含むダイアフィルトレーション緩衝液による緩衝液交換前の抗体組成物と比較して少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%以上低下させるか、又は10cP以下、9cP以下、8cP以下、7cP以下、6cP以下又は5cP以下の粘度に達する濃度でダイアフィルトレーション緩衝液中に存在する。
本明細書に記載される範囲の全てにおいて、本明細書に記載されるカチオン、アニオン又は塩の濃度は、ダイアフィルトレーション緩衝液に関連する。本明細書に記載される範囲のいずれかにおいて、範囲の端点は、その範囲に含まれる。しかしながら、この説明は、小さい方の端点及び/又は大きい方の端点が除外された同じ範囲も意図する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるダイアフィルトレーション緩衝液は、カルシウム塩に加えて、少なくとも約5mM、少なくとも約6mM、少なくとも約7mM、少なくとも約8mM、少なくとも約9mM、少なくとも約10mM又は少なくとも約15mMの濃度で緩衝液(例えば、酢酸緩衝液)をさらに含む。いくつかの実施形態では、濃度は、約10mM以下、約15mM以下、約20mM以下、約25mM以下、約30mM以下、約35mM以下、約40mM以下、約45mM以下又は約50mM以下である。前述の端点の組合せを特徴とする任意の範囲が企図され、約5mM~約15mM、又は約5mM~約10mM、又は約20mM~約30mM、又は約20mM~約25mMを含むが、これらに限定されない。緩衝液は、pHを約5~6又は5~5.5又は4.5~5.5に維持する濃度に添加することが好ましい。製剤中のカルシウム塩が酢酸カルシウムである場合、いくつかの実施形態では、酢酸塩の総濃度は、約10mM~約60mM又は約20mM~約40mMである。
いくつかの態様では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、総濃度が少なくとも約10mM、少なくとも約15mM、少なくとも約20mM、少なくとも約25mM、少なくとも約30mM、少なくとも約35mM、少なくとも約40mM、少なくとも約45mM又は少なくとも約50mMである酢酸塩を含む。いくつかの実施形態では、酢酸塩の濃度は、約30mM以下、約35mM以下、約40mM以下、約45mM以下、約50mM以下、約55mM以下、約60mM以下、約65mM以下、約70mM以下、約75mM以下、約80mM以下、約85mM又は約90mM以下である。前述の端点の組合せを特徴とする任意の範囲が企図され、約10mM~約50mM、約20mM~約50mM、約20mM~約40mM、約30mM~約50mM又は約30mM~約75mMを含むが、これらに限定されない。非限定的な例として、10mM酢酸カルシウムを含有する溶液は、カルシウムカチオンの二価の性質のために、20mMの酢酸アニオン及び10mMのカルシウムカチオンを有することになるが、10mM酢酸ナトリウムを含有する溶液は、10mMのナトリウムカチオン及び10mMの酢酸アニオンを有することになる。
いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、少なくとも約5mM、少なくとも約6mM、少なくとも約7mM、少なくとも約8mM、少なくとも約9mM、少なくとも約10mM又は少なくとも約15mMの濃度でグルタミン酸緩衝液又はコハク酸緩衝液を含む。いくつかの実施形態では、濃度は、約10mM以下、約15mM以下、約20mM以下、約25mM以下、約30mM以下、約35mM以下、約40mM以下、約45mM以下又は約50mM以下である。前述の端点の組合せを特徴とする任意の範囲が企図され、約5mM~約15mM、又は約5mM~約10mM、又は約20mM~約30mM、又は約20mM~約25mMを含むが、これらに限定されない。緩衝液は、pHを約5~6又は5~5.5又は4.5~5.5に維持する濃度に添加することが好ましい。
いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液中の総イオン(カチオン及びアニオン)濃度は、少なくとも約10mM、少なくとも約15mM、少なくとも約20mM、少なくとも約25mM、少なくとも約30mM、少なくとも約35mM、少なくとも約40mM、少なくとも約45mM、少なくとも約50mM、少なくとも約55mM、少なくとも約60mM、少なくとも約65mM、少なくとも約70mM、少なくとも約75mM、少なくとも約80mM又は少なくとも約85mMである。いくつかの実施形態では、総イオン濃度は、約30mM以下、約35mM以下、約40mM以下、約45mM以下、約50mM以下、約55mM以下、約60mM以下、約65mM以下、約70mM以下、約75mM以下、約80mM以下、約85mM以下、約90mM以下、約95mM以下、約100mM以下、約110mM以下、約120mM以下、約130mM以下、約140mM以下、約150mM以下、約160mM以下、約170mM以下、約180mM以下、約190mM又は約200mM以下である。前述の端点の組合せを特徴とする任意の範囲が企図され、約30mM~約60mM、又は約30mM~約70mM、又は約30mM~約80mM、又は約40mM~約150mM、又は約50mM~約150mMを含むが、これらに限定されない。非限定的な例として、10mMの酢酸カルシウム溶液は、30mMの総イオン濃度(10mMのカチオン及び20mMのアニオン)を有する。
様々な実施形態では、抗体組成物は、30℃より高い温度において、ダイアフィルトレーション緩衝液と緩衝液交換される。いくつかの実施形態では、緩衝液交換は、30℃~40℃の温度で行われる。いくつかの実施形態では、緩衝液交換は、35℃より高い温度で行われる。いくつかの実施形態では、緩衝液交換は、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃又は40℃で行われる。いくつかの実施形態では、緩衝液交換は、37℃で行われる。
本明細書に記載されるダイアフィルトレーション緩衝液は、任意選択により、少なくとも1つのポリオールを含む。ポリオールは、糖(例えば、マンニトール、スクロース又はソルビトール)及び他の多価アルコール(例えば、グリセロール及びプロピレングリコール)を含む賦形剤の一部類を包含する。ポリエチレングリコール(PEG)ポリマーは、このカテゴリに含まれる。ポリオールは、液状及び凍結乾燥非経口タンパク質製剤の両方において、安定化賦形剤及び/又は等張化剤として一般的に使用される。ポリオールは、タンパク質を物理的分解経路及び化学的分解経路の両方から保護することができる。
例示的なポリオールとしては、スクロース、トレハロース、マンノース、マルトース、ラクトース、グルコース、ラフィノース、セロビオース、ゲンチオビオース、イソマルトース、アラビノース、グルコサミン、フルクトース、マンニトール、ソルビトール、グリシン、アルギニンHCL、ポリヒドロキシ化合物(例えば、デキストラン、デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、シクロデキストリン、カプチゾール、N-メチルピロリデン、セルロース及びヒアルロン酸などの多糖類を含む)並びに塩化ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない(Carpenter et al.,Develop.Biol.Standard 74:225,(1991))。
追加のポリオールとしては、プロピレングリコール、グリセリン(グリセロール)、トレオース、トレイトール、エリトロース、エリトリトール、リボース、アラビノース、アラビトール、リキソース、マルチトール、ソルビトール、ソルボース、グルコース、マンノース、マンニトール、レブロース、デキストロース、マルトース、トレハロース、フルクトース、キシリトール、イノシトール、ガラクトース、キシロース、フルクトース、スクロース、1,2,6-ヘキサントリオールなどが挙げられるが、これらに限定されない。高次糖としては、デキストラン、プロピレングリコール又はポリエチレングリコールが挙げられる。フルクトース、マルトース又はガラクトースなどの還元糖は、非還元糖より容易に酸化する。糖アルコールのさらなる例は、グルシトール、マルチトール、ラクチトール又はイソ-マルツロースである。還元糖の例としては、グルコース、マルトース、ラクトース、マルツロース、イソ-マルツロース及びラクツロースが挙げられる。非還元糖の例としては、糖アルコール及び他の直鎖ポリアルコールから選択されるポリヒドロキシ化合物の非還元グリコシドが挙げられる。モノグリコシドとしては、ラクトース、マルトース、ラクツロース及びマルツロースなどの二糖類の還元によって得られる化合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、その少なくとも1種のポリオールは、単糖、二糖、環状多糖、糖アルコール、線状分岐デキストラン及び線状非分岐デキストラン又はその組合せからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、その少なくとも1種のポリオールは、スクロース、トレハロース、マンニトール及びソルビトール又はその組合せからなる群から選択される二糖である。
いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、約0%~約40%(w/v)、又は約0%~約20%(w/v)、又は約1%~約15%(w/v)の濃度で少なくとも1種のポリオール(例えば、糖類)を含む。いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、少なくとも0.5、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも16、少なくとも17、少なくとも18、少なくとも19、少なくとも20、少なくとも30又は少なくとも40%(w/v)の濃度で少なくとも1種のポリオール(例えば、糖類)を含む。いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14%~約15%(w/v)の濃度で少なくとも1種のポリオール(例えば、糖類)を含む。いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、約1%~約15%(w/v)の濃度で少なくとも1種のポリオール(例えば、糖類)を含む。さらなる実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、約9%、約9.5%、約10%、約10.5%、約11%、約11.5%又は約12%(w/v)の濃度で少なくとも1種のポリオール(例えば、糖類)を含む。いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、約9%~約12%(w/v)の濃度で少なくとも1種のポリオール(例えば、糖類)を含む。いくつかの実施形態では、その少なくとも1種のポリオール(例えば、糖類)は、約9%(w/v)の濃度でダイアフィルトレーション緩衝液中に存在する。いくつかの実施形態では、その少なくとも1種のポリオールは、スクロース、トレハロース、マンニトール及びソルビトール又はその組合せからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、そのポリオールは、スクロースであり、且つ約5%~約9%(w/v)の範囲の濃度でダイアフィルトレーション緩衝液中に存在する。
いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液は、20mMの酢酸カルシウム、7%スクロースを含む。いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは、4~6の範囲である。いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9又は6である。いくつかの実施形態では、ダイアフィルトレーション緩衝液のpHは、5.1である。
限外濾過/ダイアフィルトレーション
限外濾過膜/ダイアフィルトレーション(一般に本明細書でUF/DFとも称される)は、溶液及び懸濁液の成分をそれらの分子サイズに基づいて分離するために透過性(多孔性)濾過膜を選択的に利用する。膜は、膜の孔より大きい分子を保持するが、透過性である塩、溶媒及び水などのより小さい分子は、膜を自由に通過する。膜により保持される溶液は、濃縮物又は残余分として知られる。膜を通過する溶液は、濾液又は透過液として知られる。濃縮のための膜を選択するための1つのパラメーターは、濃縮されることになる試料についてのその保持特性である。一般的な尺度として、膜の分子量カットオフ(MWCO)は、保持されることになる分子の1/3~1/6の分子量であるべきである。これは、完全な保持を保証するためである。MWCOが試料のものに近いほど、濃縮中の小さい生成物の損失のリスクが大きくなる。本開示の方法とともに使用され得る膜の例としては、Omega(商標)PES膜(30kDa MWCO、すなわち30kDaより大きい分子は、膜により保持され、30kDa未満の分子は、膜の濾液側に通過が可能になる)(Pall Corp.、Port Washington、N.Y.);Pelicon(商標)30kD再生セルロース膜(Millipore Sigma);Millex(登録商標).-GVシリンジ駆動フィルターユニット、PVDF 0.22.μm(Millipore Corp.、Billerica、Mass.);Millex(登録商標).-GPシリンジ駆動フィルターユニット、PES 0.22.mu.m;Sterivex(登録商標)0.22μmフィルターユニット(Millipore Corp.、Billerica、Mass.);及びビバスピン濃縮機(MWCO 10kDa、PES;MWCO 3kDa、PES)(Sartorius Corp.、Edgewood、N.Y.)が挙げられる。
非継続モードのUF/DF及び継続モードのUF/DFを含む2つの形態のUF/DFがある。本開示の方法は、いずれかのモードに従って実施され得る。
継続的UF/DF(定容UF/DFとも称される)は、濾液が生じているのと同じ速度で残余分に水又は新しい緩衝液を加えることにより、残余分(試料)中の当初の緩衝液塩(又は他の低分子量種)を洗い出すことを含む。結果として、残余分の体積及び生成物濃度は、UF/DFプロセス中に変化しない。除去される塩の量は、残余分体積に対する生成される濾液の体積に関連する。生成された濾液の体積は、通常、「ダイアフィルトレーション体積」に換算して参照される。単一のダイアフィルトレーション体積(DV)は、ダイアフィルトレーションが開始されるときの残余分の体積である。継続的なダイアフィルトレーションのために、液体は、濾液が生成されるのと同じ速度で加えられる。回収された濾液の体積が出発残余分体積と等しいとき、1DVが処理されている。
非継続的UF/DFは、2つの異なる方法、非継続的な逐次的UF/DF及び体積減少の非継続的UF/DFを含む。逐次的希釈による非継続的UF/DFは、最初に試料を水で希釈して既定の体積にすることを含む。次に、希釈された試料は、UFによってその当初の体積まで濃縮される。体積減少による非継続的UF/DFは、最初に試料を既定の体積まで濃縮し、続いて試料を水又は置換緩衝液でその当初の体積まで希釈することを含む。継続的UF/DFと同様に、プロセスは、不必要な溶質のレベル、例えばイオン性賦形剤が除去されるまで繰り返される。
UF/DFは、UF/DF媒体として水、例えばWFIを使用して、当技術分野において知られる従来の手法に従って実施され得る(例えば、Industrial Ultrafiltration Design and Application of Diafiltration Processes、Beaton&Klinkowski、J.Separ.Proc.Technol.、4(2)1-10(1983))。UF/DFを実施するための市販の機器の例としては、Millipore Labscale(商標)TFFシステム(Millipore)、LV Centramate(商標)、Lab Tangential Flowシステム(Pall Corporation)、UniFluxシステム(GE Healthcare)、FlexAct(登録商標)UD(Sartorius Stedim Biotech)、Mobius(登録商標)FlexReady TFF(EMD Millipore)、Akta(商標)Readyflux(GE Healthcare)、Allegro(商標)頓用TFF(Pall Corporation)及びCogent TFFシステムなどのステンレス鋼スキッドが挙げられる。
ダイアフィルトレーション緩衝液による緩衝液交換工程は、溶液中のタンパク質に依存して任意の回数で実施され得、1回のダイアフィルトレーション工程は、1回の総体積の交換に等しい。一実施形態では、ダイアフィルトレーションプロセスは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15回又は所望の結果を達成するのに必要であると見なされる回数まで実施される。ダイアフィルトレーションの1回のラウンド又は工程は、抗体組成物の出発体積に等しい体積のダイアフィルトレーション緩衝液が残余分側に加えられたときに達成される。
様々な実施形態において、交換工程後に得られるダイアフィルトレーションされた製剤は、約50mMの酢酸塩及び約12mMのカルシウムを含む。
本開示の方法は、得られるダイアフィルトレーションされた製剤の粘度を増大させることなく、高レベルで抗原結合タンパク質を濃縮する手段も提供する。本開示の方法を使用して得られる水性製剤中の抗原結合タンパク質の濃度は、所望の濃度に従って任意の量であり得る。例えば、本明細書に記載される方法に従って作製された組成物中の抗原結合タンパク質の濃度は、少なくとも約70mg/ml、少なくとも約71mg/ml、少なくとも約72mg/ml、少なくとも約73mg/ml、少なくとも約74mg/ml、少なくとも約75mg/ml、少なくとも約76mg/ml、少なくとも約77mg/ml、少なくとも約78mg/ml、少なくとも約79mg/ml、少なくとも約80mg/ml、少なくとも約81mg/ml、少なくとも約82mg/ml、少なくとも約83mg/ml、少なくとも約84mg/ml、少なくとも約85mg/ml、少なくとも約86mg/ml、少なくとも約87mg/ml、少なくとも約88mg/ml、少なくとも約89mg/ml、少なくとも約90mg/ml、少なくとも約91mg/ml、少なくとも約92mg/ml、少なくとも約93mg/ml、少なくとも約94mg/ml、少なくとも約95mg/ml、少なくとも約96mg/ml、少なくとも約97mg/ml、少なくとも約98mg/ml、少なくとも約99mg/ml、少なくとも約100mg/ml、少なくとも約101mg/ml、少なくとも約102mg/ml、少なくとも約103mg/ml、少なくとも約104mg/ml、少なくとも約105mg/ml、少なくとも約106mg/ml、少なくとも約107mg/ml、少なくとも約108mg/ml、少なくとも約109mg/ml、少なくとも約110mg/ml、少なくとも約111mg/ml、少なくとも約112mg/ml、少なくとも約113mg/ml、少なくとも約114mg/ml、少なくとも約115mg/ml、少なくとも約116mg/ml、少なくとも約117mg/ml、少なくとも約118mg/ml、少なくとも約119mg/ml、少なくとも約120mg/ml、少なくとも約121mg/ml、少なくとも約122mg/ml、少なくとも約123mg/ml、少なくとも約124mg/ml、少なくとも約125mg/ml、少なくとも約126mg/ml、少なくとも約127mg/ml、少なくとも約128mg/ml、少なくとも約129mg/ml、少なくとも約130mg/ml、少なくとも約131mg/ml、少なくとも約132mg/ml、少なくとも約132mg/ml、少なくとも約133mg/ml、少なくとも約134mg/ml、少なくとも約135mg/ml、少なくとも約136mg/ml、少なくとも約137mg/ml、少なくとも約138mg/ml、少なくとも約139mg/ml、少なくとも約140mg/ml、少なくとも約141mg/ml、少なくとも約142mg/ml、少なくとも約143mg/ml、少なくとも約144mg/ml、少なくとも約145mg/ml、少なくとも約146mg/ml、少なくとも約147mg/ml、少なくとも約148mg/ml、少なくとも約149mg/ml、少なくとも約150mg/ml、少なくとも約151mg/ml、少なくとも約152mg/ml、少なくとも約153mg/ml、少なくとも約154mg/ml、少なくとも約155mg/ml、少なくとも約156mg/ml、少なくとも約157mg/ml、少なくとも約158mg/ml、少なくとも約159mg/ml又は少なくとも約160mg/mlであり、且つ例えば約300mg/ml、約290mg/ml、約280mg/ml、約270mg/ml、約260mg/ml、約250mg/ml、約240mg/ml、約230mg/ml、約220mg/ml、約210mg/ml、約200mg/ml、約190mg/ml、約180mg/ml又は約170mg/mlまでの範囲であり得る。前述の端点の組合せを特徴とする任意の範囲が企図され、約70mg/ml~約250mg/ml、約70mg/ml~約200mg/ml、約70mg/mL~約210mg/mL、約70mg/ml~約160mg/ml、約100mg/ml~約250mg/ml、約100mg/l~約200mg/ml又は約100mg/ml~約180mg/mlを含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「抗原結合タンパク質」は、特定の抗原と特異的に結合するタンパク質を意味する。抗原結合タンパク質の例としては、抗体、ペプチボディ、抗体断片、抗体コンストラクト、融合タンパク質及びキメラ抗原受容体(CAR)を含む抗原受容体が挙げられるが、これらに限定されない。この用語は、少なくとも2本の全長重鎖及び2本の全長軽鎖を含むインタクトな抗体並びにその誘導体、バリアント、断片及び変異物を包含する。抗原結合タンパク質には、以下にさらに記載されるナノボディ及びscFvなどのドメイン抗体も含まれる。
いくつかの実施形態では、抗原結合タンパク質は、抗体である。本明細書で使用する場合、「抗体」という用語は、重鎖及び軽鎖を含み、且つ可変領域及び定常領域を含む、従来の免疫グロブリン型を有するタンパク質を指す。抗体は、可変領域及び定常領域を有する。IgG型では、可変領域は、一般に、約100~110又はそれを超えるアミノ酸であり、3つの相補性決定領域(CDR)を含み、主に抗原認識に関与し、異なる抗原に結合する他の抗体と実質的に異なる。定常領域は、抗体が免疫系の細胞及び分子を動員することを可能にする。可変領域は、各軽鎖及び重鎖のN末端領域からできているが、定常領域は、重鎖及び軽鎖のそれぞれのC末端部分からできている。(Janeway et al.,“Structure of the Antibody Molecule and the Immunoglobulin Genes”,Immunobiology:The Immune System in Health and Disease,4th ed.Elsevier Science Ltd./Garland Publishing,(1999))。
抗体のCDRの一般的な構造及び性質は、当技術分野において記述されている。簡潔に述べると、抗体骨格において、CDRは、重及び軽鎖可変領域におけるフレームワーク内に埋め込まれ、それらは、抗原結合及び認識に大きく関与する領域を構成する。可変領域は、少なくとも3つの重鎖又は軽鎖のCDRを含み(Kabat et al.,1991,Sequences of Proteins of Immunological Interest,Public Health Service N.I.H.,Bethesda,Md.;Chothia and Lesk,1987,J.Mol.Biol.196:901-917;Chothia et al.,1989,Nature 342:877-883)、それらは、フレームワーク領域(Kabat et al.,1991によってフレームワーク領域1~4、FR1、FR2、FR3及びFR4と呼ばれている;Chothia and Lesk,1987、前掲も参照されたい)中にある。
ヒト軽鎖は、カッパ及びラムダ軽鎖として分類される。重鎖は、ミュー、デルタ、ガンマ、アルファ又はイプシロンに分類され、抗体のアイソタイプをそれぞれIgM、IgD、IgG、IgA及びIgEと定義する。IgGは、以下に限定されないが、IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4を含むいくつかのサブクラスを有する。IgMは、以下に限定されないが、IgM1及びIgM2を含むサブクラスを有する。本発明の実施形態は、抗体の全てのこのようなクラス又はアイソタイプを含む。軽鎖定常領域は、例えば、カッパ又はラムダ型軽鎖定常領域、例えばヒトカッパ又はラムダ型軽鎖定常領域であり得る。重鎖定常領域は、例えば、アルファ型、デルタ型、イプシロン型、ガンマ型又はミュー型重鎖定常領域、例えばヒトアルファ型、デルタ型、イプシロン型、ガンマ型又はミュー型重鎖定常領域であり得る。したがって、例示的な実施形態では、抗体は、IgG1、IgG2、IgG3又はIgG4のいずれか1つを含むアイソタイプIgA、IgD、IgE、IgG又はIgMの抗体である。IgG1抗体は、ジスルフィド結合の還元を特に受けやすく、結果として本開示の1つの好ましい実施形態となる。
抗体は、モノクローナル抗体又はポリクローナル抗体であり得る。いくつかの実施形態では、抗体は、哺乳動物、例えばマウス、ウサギ、ヤギ、ウマ、ニワトリ、ハムスター及びヒトなどによって産生される天然に存在する抗体と実質的に類似した配列を含む。この点で、抗体は、哺乳動物の抗体、例えばマウス抗体、ウサギ抗体、ヤギ抗体、ウマ抗体、ニワトリ抗体、ハムスター抗体及びヒト抗体などと考えられ得る。特定の態様では、モノクローナル抗体は、ヒト抗体である。特定の態様では、モノクローナル抗体は、キメラ抗体又はヒト化抗体である。「キメラ抗体」という用語は、本明細書では、ある1つの種由来の定常ドメイン及び第2の種由来の可変ドメインを含有するか、又はより一般には少なくとも2種由来のアミノ酸配列の一続きを含有する抗体を指すために使用される。「ヒト化」という用語は、抗体に関して使用される場合、元の起源の抗体よりも真のヒト抗体と類似している構造及び免疫学的機能を有するように操作されている非ヒト起源由来の少なくともCDR領域を有する抗体を指す。例えば、ヒト化は、非ヒト抗体、例えばマウス抗体など由来のCDRをヒト抗体に移植することを含み得る。ヒト化は、非ヒト配列をよりヒト配列に見えるようにするためのアミノ酸置換の選択も含み得る。
本開示の方法は、抗原結合タンパク質、例えば完全な抗原結合能を保持するscFv、Fab及びVHH/VHなどの抗体断片を含む製剤を得るのにも好適である。scFv及びFabの両方は、原核宿主において容易に作製され得る広く使用される断片である。他の抗体タンパク質生成物としては、オリゴマー化ドメインに連結されるscFvからなる異なる形式を含むダイアボディ、トリアボディ及びテトラボディ又はミニボディ(ミニAbs)のようなジスルフィド結合で安定化されるscFv(ds-scFv)、一本鎖Fab(scFab)並びに二量体及び多量体抗体形式が挙げられる。最小の断片は、ラクダ科重鎖Ab及び単一ドメインAb(sdAb)のVHH/VHである。新規な抗体形式を作製するために最も頻繁に使用される構築ブロックは、約15アミノ酸残基のペプチドリンカーによって連結された重鎖及び軽鎖(VH及びVLドメイン)由来のVドメインを含む一本鎖可変(V)-ドメイン抗体断片(scFv)である。ペプチボディ又はペプチド-Fc融合体は、さらに別の抗体タンパク質生成物である。ペプチボディの構造は、Fcドメイン上に移植された生物学的に活性のあるペプチドからなる。ペプチボディは、当技術分野において詳細に記述されている。例えば、Shimamoto et al.,mAbs 4(5):586-591(2012)を参照されたい。
いくつかの実施形態では、抗原結合タンパク質は、scFv、Fab VHH/VH、Fv断片、ds-scFv、scFab、二量体抗体、多量体抗体(例えば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)、ミニAb、ラクダ科動物の重鎖抗体のペプチボディVHH/VH、sdAb、二重特異性又は三重特異性抗体、BsIgG、付加IgG、BsAb断片、二重特異性融合タンパク質又はBsAbコンジュゲートである。
抗原結合タンパク質は、単量体形態又はポリマー、オリゴマー若しくは多量体形態で存在し得る。抗体が2つ以上の個別の抗原結合領域断片を含む特定の実施形態において、抗体は、抗体により認識され、結合される個別のエピトープの数に依存して二重特異性、三重特異性若しくは多重特異性又は二価、三価若しくは多価と見なされる。
有利には、本方法は、抗体の抗原特異性に限定されない。したがって、抗体(又は抗体断片若しくは抗体タンパク質生成物)は、実質的にあらゆる抗原に対するいずれかの結合特異性を有する。例示的な態様では、抗体は、ホルモン、増殖因子、サイトカイン、細胞表面受容体又はその任意のリガンドに結合する。いくつかの実施形態では、抗体は、ロモソズマブ、アブシキシマブ、アダリムマブ、アレムツズマブ、バシリキシマブ、ベリムマブ、ベバシズマブ、ブレンツキシマブベドチン、カナキヌマブ、セツキシマブ、セルトリズマブペゴル、ダクリズマブ、デノスマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、ゲムツズマブ、ゴリムマブ、イブリツモマブチウキセタン、インフリキシマブ、イピリムマブ、ムロモナブ-CD3、ナタリズマブ、ニボルマブ、オファツムマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パニツムマブ、ラニビズマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ウステキヌマブ、ベドリズマブ又は前述のいずれかのバイオシミラーである。
いくつかの実施形態において、抗体は、ムロモナブ-CD3(商品名Orthoclone Okt3(登録商標)で市販される製品)、アブシキシマブ(商品名Reopro(登録商標)で市販される製品)、リツキシマブ(商品名MabThera(登録商標)、Rituxan(登録商標)で市販される製品)(米国特許第5,843,439号明細書)、バシリキシマブ(商品名Simulect(登録商標)で市販される製品)、ダクリズマブ(商品名Zenapax(登録商標)で市販される製品)、パリビズマブ(商品名Synagis(登録商標)で市販される製品)、インフリキシマブ(商品名Remicade(登録商標)で市販される製品)、トラスツズマブ(商品名Herceptin(登録商標)で市販される製品)、アレムツズマブ(商品名MabCampath(登録商標)、Campath-1H(登録商標)で市販される製品)、アダリムマブ(商品名Humira(登録商標)で市販される製品)、トシツモマブ-I131(商品名Bexxar(登録商標)で市販される製品)、エファリズマブ(商品名Raptiva(登録商標)で市販される製品)、セツキシマブ(商品名Erbitux(登録商標)で市販される製品)、イブリツモマブチウキセタン(商品名Zevalin(登録商標)で市販される製品)、オマリズマブ(商品名Xolair(登録商標)で市販される製品)、ベバシズマブ(商品名Avastin(登録商標)で市販される製品)、ナタリズマブ(商品名Tysabri(登録商標)で市販される製品)、ラニビズマブ(商品名Lucentis(登録商標)で市販される製品)、パニツムマブ(商品名Vectibix(登録商標)で市販される製品)、エクリズマブ(商品名Soliris(登録商標)で市販される製品)、セルトリズマブペゴル(商品名Cimzia(登録商標)で市販される製品)、ゴリムマブ(商品名Simponi(登録商標)で市販される製品)、カナキヌマブ(商品名Ilaris(登録商標)で市販される製品)、カツマキソマブ(商品名Removab(登録商標)で市販される製品)、ウステキヌマブ(商品名Stelara(登録商標)で市販される製品)、トシリズマブ(商品名RoActemra(登録商標)、Actemra(登録商標)で市販される製品)、オファツムマブ(商品名Arzerra(登録商標)で市販される製品)、デノスマブ(商品名Prolia(登録商標)で市販される製品)、ベリムマブ(商品名Benlysta(登録商標)で市販される製品)、ラキシバクマブ、イピリムマブ(商品名Yervoy(登録商標)で市販される製品)及びペルツズマブ(商品名Perjeta(登録商標)で市販される製品)からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、抗体は、抗スクレロスチン抗体である。「抗スクレロスチン抗体」又は「スクレロスチンに結合する抗体」は、配列番号1のスクレロスチン又はその部分に結合する抗体である。組換えヒトスクレロスチン/SOSTは、例えば、R&D Systems(Minneapolis,Minn.,USA;2006 カタログ番号1406-ST-025)から市販されている。米国特許第6,395,511号明細書及び同第6,803,453号明細書並びに米国特許出願公開第2004/0009535号明細書及び同第2005/0106683号明細書(参照により本明細書に援用される)は、一般に抗スクレロスチン抗体について言及している。本開示との関連で使用するのに適したスクレロスチン抗体の例は、米国特許出願公開第2007/0110747号明細書及び同第2007/0072797号明細書にも記載されており、これらは、参照により本明細書に援用される。スクレロスチン抗体を生成するための材料及び方法に関するさらなる情報は、米国特許出願公開第2004/0158045号明細書(参照により本明細書に援用される)に見出すことができる。
本明細書で使用される場合、「特異的に結合する」とは、抗体が抗原に他のタンパク質よりも優先的に結合することを意味する。いくつかの実施形態では、「特異的に結合する」は、抗体が他のタンパク質よりも抗原に対して高い親和性を有することを意味する。
いくつかの又は任意の実施形態において、抗体は、1×10-7M以下、1×10-8M以下、1×10-9M以下、1×10-10M以下、1×10-11M以下又は1×10-12M以下の親和性(Kd)で、配列番号1のスクレロスチン又はその天然に存在するバリアントに結合する。親和性は、種々の技術を使用して決定され、その一例は、親和性ELISAアッセイである。様々な実施形態において、親和性は、BIAcoreアッセイによって決定される。様々な実施形態において、親和性は、速度論的方法によって決定される。様々な実施形態において、親和性は、平衡/溶液法によって決定される。米国特許出願公開第2007/0110747号明細書(この開示は、参照により本明細書に援用される)には、スクレロスチンに対する抗体の親和性(Kd)を決定するのに好適な親和性アッセイのさらなる記載が含まれている。
様々な態様では、抗体は、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2及びCDR-L3から選択されるCDRに対して少なくとも75%の同一性(例えば、少なくとも75%、80%、85%、90%、95%又は100%の同一性)を有する少なくとも1つのCDR配列を含む。ここで、CDR-H1は、配列番号2に示す配列を有し、CDR-H2は、配列番号3に示す配列を有し、CDR-H3は、配列番号4に示す配列を有し、CDR-L1は、配列番号5に示す配列を有し、CDR-L2は、配列番号6に示す配列を有し、CDR-L3は、配列番号7に示す配列を有する。抗スクレロスチン抗体は、様々な態様において、2つのCDR又は6つのCDRを含む。
好ましい実施形態では、抗スクレロスチン抗体は、以下の6つのCDRのセットを含む:配列番号2のCDR-H1、配列番号3のCDR-H2、配列番号4のCDR-H3、配列番号5のCDR-L1、配列番号6のCDR-L2及び配列番号7のCDR-L3。
いくつかの又は任意の実施形態において、抗体は、配列番号8に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性(例えば、少なくとも75%、80%、85%、90%、95%又は100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域及び配列番号9に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性(例えば、少なくとも75%、80%、85%、90%、95%又は100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。様々な態様において、配列番号8又は9と比較した配列の相違は、対応する配列におけるCDR領域の外側にある。いくつかの又は任意の実施形態では、抗体は、配列番号8に記載されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域及び配列番号9に記載されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
いくつかの又は任意の実施形態において、抗スクレロスチン抗体は、配列番号11に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性(例えば、少なくとも75%、80%、85%、90%、95%又は100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む重鎖の全て又は一部及び配列番号10に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性(例えば、少なくとも75%、80%、85%、90%、95%又は100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む軽鎖の全て又は一部を含む。
いくつかの又は任意の実施形態において、抗スクレロスチン抗体は、配列番号13に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性(例えば、少なくとも75%、80%、85%、90%、95%又は100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む重鎖の全て又は一部及び配列番号12に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも75%の同一性(例えば、少なくとも75%、80%、85%、90%、95%又は100%の同一性)を有するアミノ酸配列を含む軽鎖の全て又は一部を含む。
他の抗スクレロスチン抗体の例としては、国際特許出願国際公開第2008/092894号パンフレット、国際公開第2008/115732号パンフレット、国際公開第2009/056634号パンフレット、国際公開第2009/047356号パンフレット、国際公開第2010/100200号パンフレット、国際公開第2010/100179号パンフレット、国際公開第2010/115932号パンフレット及び国際公開第2010/130830号パンフレット(これらの各文献は、参照によりその全体が本明細書に援用される)に開示される抗スクレロスチン抗体が挙げられるが、これらに限定されない。
抗体などのタンパク質に種々の翻訳後修飾を受け得るものがあることは、当業者によって理解されるであろう。これらの修飾の型及び程度は、多くの場合、タンパク質を発現するために使用される宿主細胞株及び培養条件に依存する。このような修飾としては、グリコシル化、メチオニン酸化、ジケトピペリジン形成、アスパラギン酸異性化及びアスパラギン脱アミド化におけるバリエーションを挙げることができる。よく起こる修飾は、カルボキシペプチダーゼの作用によるカルボキシ末端の塩基性残基(例えば、リジン又はアルギニン)の喪失である(Harris,RJ.Journal of Chromatography 705:129-134,1995に記載されるように)。
他の修飾としては、プロリン及びリシンのヒドロキシル化、セリル又はスレオニル残基のヒドロキシル基のリン酸化、リシン、アルギニン及びヒスチジン側鎖のα-アミノ基のメチル化(T.E.Creighton,Proteins:Structure and Molecular Properties,W.H.Freeman&Co.,San Francisco,pp.79-86[1983](全体が本明細書に援用される))、N末端アミンのアセチル化並びに任意のC末端カルボキシル基のアミド化が挙げられる。
本明細書に記載の1種以上の抗体を含む医薬組成物は、容器(例えば、バイアル又はシリンジ)内において、このような医薬組成物の使用に関する説明書を提供する包装材料とともに配置され得る。一般に、このような説明書には、抗体濃度を記載する具体的な表現及び特定の実施形態において医薬組成物を再構成するために必要であり得る賦形剤成分又は希釈剤(例えば、水、生理食塩水又はPBS)の相対量を含む。
本実施例は、120g/Lの濃度で抗体を含む最終的な医薬組成物を生成するために抗体を20mM酢酸カルシウム、7%スクロースのpH5.1ダイアフィルトレーション緩衝液に濃縮し、緩衝液交換する、高温での緩衝液交換(例えば、限外濾過及びダイアフィルトレーション(UF/DF)を介する)工程を使用する代表的な抗体精製プロセスを記載する。この方法に関する驚くべき結果は、比較的高い温度(例えば、37℃)及びカルシウム塩(例えば、酢酸カルシウム)の両方を使用して過剰濃縮から高濃度のタンパク質を回収する能力である。酢酸カルシウムは、温度の上昇とともに溶解度を低減する特性を有する(例えば、Apelblat,A.及びManzurola,E.;J.Chem.Thermodynamics,1999,31,1347-1357を参照されたい)。
溶解度と温度との間のこの反対の相関は、製剤を含有する酢酸カルシウムとの緩衝液交換(例えば、UF/DF)中の高温の使用が異常な沈殿又は他の潜在的に負の副次的作用を引き起こし得ることを示唆する。換言すると、製剤を含有する酢酸カルシウムに関して温度を上昇させることは、緩衝化塩の溶解度を低減するように見える。酢酸カルシウム(Ca(Ac))の標的濃度は、ダイアフィルトレーション緩衝液中において約20mM Ca(Ac)と相対的に低い一方、限外濾過膜表面での塩の局所的な濃度は、UFプロセス中、特に過剰濃縮工程中にはるかに高くなり得る。高温及び非常に高いタンパク質濃度を伴うこれらの高い局所的Ca(Ac)濃度は、限外濾過プロセスが高い生成物収率をもたらすことができ、驚くべきことである。
図1は、過剰濃縮の材料の粘度に対する酢酸カルシウムの影響を示す。10mM~23mMのカルシウムの添加は、粘度を有意に低下させた。これは、図2及び3におけるUF/DFパラメーターにおいても示され、Cwall(膜表面での最大タンパク質濃度)は、カルシウムの添加とともに186mg/mLから220mg/mLまで増大した。
粘度に対する温度の影響は、図4に示される。温度を上昇させることにより、所与のUF/DF条件のための粘度及び得られる供給圧が低下した。
興味深いことに、UFプールのカルシウム濃度は、過剰濃縮後のダイアフィルトレーション(DF)緩衝液と一致しない。ダイアフィルトレーションは、55g/Lの濃度でなされ、緩衝液を10濾過容量(DV)にわたって20mM酢酸カルシウム、7%スクロース、pH5.1に変換する。過剰濃縮は、3.3倍タンパク質濃度を増大させる(180g/Lまで)。カルシウムが同じ程度まで濃縮されるならば、20mMのカルシウムDF緩衝液濃度は、少なくとも65mMまで増大するであろう。驚くべきことに、実験的観察は、逆であり、カルシウム濃度は、過剰濃縮時にDF緩衝液濃度未満に低下する。下の表1に示されるとおり、標的となる20mM Ca濃度は、8.2mMのみの過剰濃縮カルシウムレベルをもたらす。
Figure 2024045250000001
Figure 2024045250000002
排除体積効果は、残余分緩衝液組成物を変化させることができるが、濾過中の温度上昇及び/又は高い局所的タンパク質濃度に起因する溶解度の変化のために、カルシウムイオンがタンパク質に優先的に配位しているか又は分割している可能性もある。
本実施例は、(例えば、約120g/Lの)最終的な抗体医薬組成物を生成するために、濃縮し且つカルシウム塩を含むダイアフィルトレーション緩衝液と緩衝液交換する高温での緩衝液交換(例えば、限外濾過及びダイアフィルトレーション(UF/DF)を介する)工程を使用する代表的な抗体精製プロセスを記載する。より高い温度(例えば、37℃)及びより高い濃度のカルシウム塩(例えば、酢酸カルシウム)の両方を使用して過剰濃縮から高い濃度のタンパク質を回収する能力は、高温での酢酸カルシウムの溶解度効果に鑑みて驚くべきことである。
[配列表]
SEQUENCE LISTING

<110> Amgen Inc.

<120> METHOD OF PREPARING AN ANTIBODY PHARMACEUTICAL FORMULATION

<130> PA24-026

<150> US 62/717,357
<151> 2018-08-10

<160> 13

<170> PatentIn version 3.5

<210> 1
<211> 190
<212> PRT
<213> Homo sapiens


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> Human Sclerostin

<400> 1

Gln Gly Trp Gln Ala Phe Lys Asn Asp Ala Thr Glu Ile Ile Pro Glu
1 5 10 15


Leu Gly Glu Tyr Pro Glu Pro Pro Pro Glu Leu Glu Asn Asn Lys Thr
20 25 30


Met Asn Arg Ala Glu Asn Gly Gly Arg Pro Pro His His Pro Phe Glu
35 40 45


Thr Lys Asp Val Ser Glu Tyr Ser Cys Arg Glu Leu His Phe Thr Arg
50 55 60


Tyr Val Thr Asp Gly Pro Cys Arg Ser Ala Lys Pro Val Thr Glu Leu
65 70 75 80


Val Cys Ser Gly Gln Cys Gly Pro Ala Arg Leu Leu Pro Asn Ala Ile
85 90 95


Gly Arg Gly Lys Trp Trp Arg Pro Ser Gly Pro Asp Phe Arg Cys Ile
100 105 110


Pro Asp Arg Tyr Arg Ala Gln Arg Val Gln Leu Leu Cys Pro Gly Gly
115 120 125


Glu Ala Pro Arg Ala Arg Lys Val Arg Leu Val Ala Ser Cys Lys Cys
130 135 140


Lys Arg Leu Thr Arg Phe His Asn Gln Ser Glu Leu Lys Asp Phe Gly
145 150 155 160


Thr Glu Ala Ala Arg Pro Gln Lys Gly Arg Lys Pro Arg Pro Arg Ala
165 170 175


Arg Ser Ala Lys Ala Asn Gln Ala Glu Leu Glu Asn Ala Tyr
180 185 190


<210> 2
<211> 5
<212> PRT
<213> Mus musculus


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo HCDR1

<400> 2

Asp Tyr Asn Met His
1 5


<210> 3
<211> 17
<212> PRT
<213> Mus musculus


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo HCDR2

<400> 3

Glu Ile Asn Pro Asn Ser Gly Gly Ala Gly Tyr Asn Gln Lys Phe Lys
1 5 10 15


Gly



<210> 4
<211> 14
<212> PRT
<213> Mus musculus


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo HCDR3

<400> 4

Leu Gly Tyr Asp Asp Ile Tyr Asp Asp Trp Tyr Phe Asp Val
1 5 10


<210> 5
<211> 11
<212> PRT
<213> Mus musculus


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romoLCDR1

<400> 5

Arg Ala Ser Gln Asp Ile Ser Asn Tyr Leu Asn
1 5 10


<210> 6
<211> 7
<212> PRT
<213> Mus musculus


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo LCDR2

<400> 6

Tyr Thr Ser Arg Leu Leu Ser
1 5


<210> 7
<211> 9
<212> PRT
<213> Mus musculus


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo LCD3

<400> 7

Gln Gln Gly Asp Thr Leu Pro Tyr Thr
1 5


<210> 8
<211> 123
<212> PRT
<213> Mus musculus


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo light chain variable region

<400> 8

Glu Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15


Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Asp Tyr
20 25 30


Asn Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu Glu Trp Met
35 40 45


Gly Glu Ile Asn Pro Asn Ser Gly Gly Ala Gly Tyr Asn Gln Lys Phe
50 55 60


Lys Gly Arg Val Thr Met Thr Thr Asp Thr Ser Thr Ser Thr Ala Tyr
65 70 75 80


Met Glu Leu Arg Ser Leu Arg Ser Asp Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95


Ala Arg Leu Gly Tyr Asp Asp Ile Tyr Asp Asp Trp Tyr Phe Asp Val
100 105 110


Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser
115 120


<210> 9
<211> 107
<212> PRT
<213> Mus musculus


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo heavy chain variable region

<400> 9

Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15


Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Asp Ile Ser Asn Tyr
20 25 30


Leu Asn Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45


Tyr Tyr Thr Ser Arg Leu Leu Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60


Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80


Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Gly Asp Thr Leu Pro Tyr
85 90 95


Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys
100 105


<210> 10
<211> 236
<212> PRT
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Humanized antibody sequence


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo light chain

<400> 10

Met Asp Met Arg Val Pro Ala Gln Leu Leu Gly Leu Leu Leu Leu Trp
1 5 10 15


Leu Arg Gly Ala Arg Cys Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser
20 25 30


Leu Ser Ala Ser Val Gly Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser
35 40 45


Gln Asp Ile Ser Asn Tyr Leu Asn Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys
50 55 60


Ala Pro Lys Leu Leu Ile Tyr Tyr Thr Ser Arg Leu Leu Ser Gly Val
65 70 75 80


Pro Ser Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr
85 90 95


Ile Ser Ser Leu Gln Pro Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln
100 105 110


Gly Asp Thr Leu Pro Tyr Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile
115 120 125


Lys Arg Thr Val Ala Ala Pro Ser Val Phe Ile Phe Pro Pro Ser Asp
130 135 140


Glu Gln Leu Lys Ser Gly Thr Ala Ser Val Val Cys Leu Leu Asn Asn
145 150 155 160


Phe Tyr Pro Arg Glu Ala Lys Val Gln Trp Lys Val Asp Asn Ala Leu
165 170 175


Gln Ser Gly Asn Ser Gln Glu Ser Val Thr Glu Gln Asp Ser Lys Asp
180 185 190


Ser Thr Tyr Ser Leu Ser Ser Thr Leu Thr Leu Ser Lys Ala Asp Tyr
195 200 205


Glu Lys His Lys Val Tyr Ala Cys Glu Val Thr His Gln Gly Leu Ser
210 215 220


Ser Pro Val Thr Lys Ser Phe Asn Arg Gly Glu Cys
225 230 235


<210> 11
<211> 468
<212> PRT
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Humanized Antibody sequence


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo heavy chain wild type

<400> 11

Met Asp Trp Thr Trp Arg Ile Leu Phe Leu Val Ala Ala Ala Thr Gly
1 5 10 15


Ala His Ser Glu Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys
20 25 30


Pro Gly Ala Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe
35 40 45


Thr Asp Tyr Asn Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu
50 55 60


Glu Trp Met Gly Glu Ile Asn Pro Asn Ser Gly Gly Ala Gly Tyr Asn
65 70 75 80


Gln Lys Phe Lys Gly Arg Val Thr Met Thr Thr Asp Thr Ser Thr Ser
85 90 95


Thr Ala Tyr Met Glu Leu Arg Ser Leu Arg Ser Asp Asp Thr Ala Val
100 105 110


Tyr Tyr Cys Ala Arg Leu Gly Tyr Asp Asp Ile Tyr Asp Asp Trp Tyr
115 120 125


Phe Asp Val Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser Ala Ser
130 135 140


Thr Lys Gly Pro Ser Val Phe Pro Leu Ala Pro Cys Ser Arg Ser Thr
145 150 155 160


Ser Glu Ser Thr Ala Ala Leu Gly Cys Leu Val Lys Asp Tyr Phe Pro
165 170 175


Glu Pro Val Thr Val Ser Trp Asn Ser Gly Ala Leu Thr Ser Gly Val
180 185 190


His Thr Phe Pro Ala Val Leu Gln Ser Ser Gly Leu Tyr Ser Leu Ser
195 200 205


Ser Val Val Thr Val Pro Ser Ser Asn Phe Gly Thr Gln Thr Tyr Thr
210 215 220


Cys Asn Val Asp His Lys Pro Ser Asn Thr Lys Val Asp Lys Thr Val
225 230 235 240


Glu Arg Lys Cys Cys Val Glu Cys Pro Pro Cys Pro Ala Pro Pro Val
245 250 255


Ala Gly Pro Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro Lys Asp Thr Leu
260 265 270


Met Ile Ser Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val Asp Val Ser
275 280 285


His Glu Asp Pro Glu Val Gln Phe Asn Trp Tyr Val Asp Gly Val Glu
290 295 300


Val His Asn Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu Glu Gln Phe Asn Ser Thr
305 310 315 320


Phe Arg Val Val Ser Val Leu Thr Val Val His Gln Asp Trp Leu Asn
325 330 335


Gly Lys Glu Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn Lys Gly Leu Pro Ala Pro
340 345 350


Ile Glu Lys Thr Ile Ser Lys Thr Lys Gly Gln Pro Arg Glu Pro Gln
355 360 365


Val Tyr Thr Leu Pro Pro Ser Arg Glu Glu Met Thr Lys Asn Gln Val
370 375 380


Ser Leu Thr Cys Leu Val Lys Gly Phe Tyr Pro Ser Asp Ile Ala Val
385 390 395 400


Glu Trp Glu Ser Asn Gly Gln Pro Glu Asn Asn Tyr Lys Thr Thr Pro
405 410 415


Pro Met Leu Asp Ser Asp Gly Ser Phe Phe Leu Tyr Ser Lys Leu Thr
420 425 430


Val Asp Lys Ser Arg Trp Gln Gln Gly Asn Val Phe Ser Cys Ser Val
435 440 445


Met His Glu Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Lys Ser Leu Ser Leu
450 455 460


Ser Pro Gly Lys
465


<210> 12
<211> 214
<212> PRT
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Synthetic Polypeptide


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo light chain wild type without signal sequence

<400> 12

Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ser Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly
1 5 10 15


Asp Arg Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gln Asp Ile Ser Asn Tyr
20 25 30


Leu Asn Trp Tyr Gln Gln Lys Pro Gly Lys Ala Pro Lys Leu Leu Ile
35 40 45


Tyr Tyr Thr Ser Arg Leu Leu Ser Gly Val Pro Ser Arg Phe Ser Gly
50 55 60


Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Ser Leu Gln Pro
65 70 75 80


Glu Asp Phe Ala Thr Tyr Tyr Cys Gln Gln Gly Asp Thr Leu Pro Tyr
85 90 95


Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Val Glu Ile Lys Arg Thr Val Ala Ala
100 105 110


Pro Ser Val Phe Ile Phe Pro Pro Ser Asp Glu Gln Leu Lys Ser Gly
115 120 125


Thr Ala Ser Val Val Cys Leu Leu Asn Asn Phe Tyr Pro Arg Glu Ala
130 135 140


Lys Val Gln Trp Lys Val Asp Asn Ala Leu Gln Ser Gly Asn Ser Gln
145 150 155 160


Glu Ser Val Thr Glu Gln Asp Ser Lys Asp Ser Thr Tyr Ser Leu Ser
165 170 175


Ser Thr Leu Thr Leu Ser Lys Ala Asp Tyr Glu Lys His Lys Val Tyr
180 185 190


Ala Cys Glu Val Thr His Gln Gly Leu Ser Ser Pro Val Thr Lys Ser
195 200 205


Phe Asn Arg Gly Glu Cys
210


<210> 13
<211> 449
<212> PRT
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Synthetic Polypeptide


<220>
<221> MISC_FEATURE
<223> romo heavy chain wild type without signal sequence

<400> 13

Glu Val Gln Leu Val Gln Ser Gly Ala Glu Val Lys Lys Pro Gly Ala
1 5 10 15


Ser Val Lys Val Ser Cys Lys Ala Ser Gly Tyr Thr Phe Thr Asp Tyr
20 25 30


Asn Met His Trp Val Arg Gln Ala Pro Gly Gln Gly Leu Glu Trp Met
35 40 45


Gly Glu Ile Asn Pro Asn Ser Gly Gly Ala Gly Tyr Asn Gln Lys Phe
50 55 60


Lys Gly Arg Val Thr Met Thr Thr Asp Thr Ser Thr Ser Thr Ala Tyr
65 70 75 80


Met Glu Leu Arg Ser Leu Arg Ser Asp Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys
85 90 95


Ala Arg Leu Gly Tyr Asp Asp Ile Tyr Asp Asp Trp Tyr Phe Asp Val
100 105 110


Trp Gly Gln Gly Thr Thr Val Thr Val Ser Ser Ala Ser Thr Lys Gly
115 120 125


Pro Ser Val Phe Pro Leu Ala Pro Cys Ser Arg Ser Thr Ser Glu Ser
130 135 140


Thr Ala Ala Leu Gly Cys Leu Val Lys Asp Tyr Phe Pro Glu Pro Val
145 150 155 160


Thr Val Ser Trp Asn Ser Gly Ala Leu Thr Ser Gly Val His Thr Phe
165 170 175


Pro Ala Val Leu Gln Ser Ser Gly Leu Tyr Ser Leu Ser Ser Val Val
180 185 190


Thr Val Pro Ser Ser Asn Phe Gly Thr Gln Thr Tyr Thr Cys Asn Val
195 200 205


Asp His Lys Pro Ser Asn Thr Lys Val Asp Lys Thr Val Glu Arg Lys
210 215 220


Cys Cys Val Glu Cys Pro Pro Cys Pro Ala Pro Pro Val Ala Gly Pro
225 230 235 240


Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro Lys Asp Thr Leu Met Ile Ser
245 250 255


Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val Asp Val Ser His Glu Asp
260 265 270


Pro Glu Val Gln Phe Asn Trp Tyr Val Asp Gly Val Glu Val His Asn
275 280 285


Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu Glu Gln Phe Asn Ser Thr Phe Arg Val
290 295 300


Val Ser Val Leu Thr Val Val His Gln Asp Trp Leu Asn Gly Lys Glu
305 310 315 320


Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn Lys Gly Leu Pro Ala Pro Ile Glu Lys
325 330 335


Thr Ile Ser Lys Thr Lys Gly Gln Pro Arg Glu Pro Gln Val Tyr Thr
340 345 350


Leu Pro Pro Ser Arg Glu Glu Met Thr Lys Asn Gln Val Ser Leu Thr
355 360 365


Cys Leu Val Lys Gly Phe Tyr Pro Ser Asp Ile Ala Val Glu Trp Glu
370 375 380


Ser Asn Gly Gln Pro Glu Asn Asn Tyr Lys Thr Thr Pro Pro Met Leu
385 390 395 400


Asp Ser Asp Gly Ser Phe Phe Leu Tyr Ser Lys Leu Thr Val Asp Lys
405 410 415


Ser Arg Trp Gln Gln Gly Asn Val Phe Ser Cys Ser Val Met His Glu
420 425 430


Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Lys Ser Leu Ser Leu Ser Pro Gly
435 440 445


Lys
本実施例は、(例えば、約120g/Lの)最終的な抗体医薬組成物を生成するために、濃縮し且つカルシウム塩を含むダイアフィルトレーション緩衝液と緩衝液交換する高温での緩衝液交換(例えば、限外濾過及びダイアフィルトレーション(UF/DF)を介する)工程を使用する代表的な抗体精製プロセスを記載する。より高い温度(例えば、37℃)及びより高い濃度のカルシウム塩(例えば、酢酸カルシウム)の両方を使用して過剰濃縮から高い濃度のタンパク質を回収する能力は、高温での酢酸カルシウムの溶解度効果に鑑みて驚くべきことである。
本発明は、以下の実施形態を含む。
[1]
10cP以下の粘度を有する抗体医薬製剤を作製する方法であって、抗体を含む組成物を、30℃より高い温度において、カルシウム塩を含むダイアフィルトレーション緩衝液と緩衝液交換することを含む方法。
[2]
前記交換工程は、限外濾過/ダイアフィルトレーションを介して行われる、実施形態1に記載の方法。
[3]
前記組成物は、少なくとも90mg/mLの濃度で前記抗体を含む、実施形態1に記載の方法。
[4]
前記組成物は、少なくとも120mg/mLの濃度で前記抗体を含む、実施形態1に記載の方法。
[5]
前記交換工程は、30℃~40℃の温度で行われる、実施形態1~4のいずれか一実施形態に記載の方法。
[6]
前記交換工程は、35℃より高い温度で行われる、実施形態1~5のいずれか一実施形態に記載の方法。
[7]
前記交換工程は、37℃で行われる、実施形態1~6のいずれか一実施形態に記載の方法。
[8]
前記カルシウム塩は、酢酸カルシウムである、実施形態1に記載の方法。
[9]
前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、少なくとも20mMの酢酸カルシウムを含む、実施形態1に記載の方法。
[10]
前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、約23mMの酢酸カルシウムを含む、実施形態9に記載の方法。
[11]
前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、ポリオールをさらに含む、実施形態1~10のいずれか一実施形態に記載の方法。
[12]
前記ポリオールは、スクロースである、実施形態11に記載の方法。
[13]
前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、約1%~約15%の濃度で存在するスクロースを含む、実施形態12に記載の方法。
[14]
前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、約7%の濃度でスクロースを含む、実施形態12に記載の方法。
[15]
前記医薬製剤を濾過する工程をさらに含む、実施形態1~14のいずれか一実施形態に記載の方法。
[16]
前記医薬製剤を薬物製品形態に等分する工程をさらに含む、実施形態1~14のいずれか一実施形態に記載の方法。
[17]
前記抗体は、ロモソズマブ、アブシキシマブ、アダリムマブ、アレムツズマブ、バシリキシマブ、ベリムマブ、ベバシズマブ、ブレンツキシマブベドチン、カナキヌマブ、セツキシマブ、セルトリズマブペゴル、ダクリズマブ、デノスマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、ゲムツズマブ、ゴリムマブ、イブリツモマブチウキセタン、インフリキシマブ、イピリムマブ、ムロモナブ-CD3、ナタリズマブ、ニボルマブ、オファツムマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パニツムマブ、ラニビズマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ又はウステキヌマブ、ベドリズマブである、実施形態1~16のいずれか一実施形態に記載の方法。
[18]
前記交換工程後の前記医薬製剤は、約50mMの酢酸塩及び約12mMのカルシウムを含む、実施形態1~17のいずれか一実施形態に記載の方法。

Claims (18)

  1. 10cP以下の粘度を有する抗体医薬製剤を作製する方法であって、抗体を含む組成物を、30℃より高い温度において、カルシウム塩を含むダイアフィルトレーション緩衝液と緩衝液交換することを含む方法。
  2. 前記交換工程は、限外濾過/ダイアフィルトレーションを介して行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記組成物は、少なくとも90mg/mLの濃度で前記抗体を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記組成物は、少なくとも120mg/mLの濃度で前記抗体を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記交換工程は、30℃~40℃の温度で行われる、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記交換工程は、35℃より高い温度で行われる、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記交換工程は、37℃で行われる、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記カルシウム塩は、酢酸カルシウムである、請求項1に記載の方法。
  9. 前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、少なくとも20mMの酢酸カルシウムを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、約23mMの酢酸カルシウムを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、ポリオールをさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記ポリオールは、スクロースである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、約1%~約15%の濃度で存在するスクロースを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ダイアフィルトレーション緩衝液は、約7%の濃度でスクロースを含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記医薬製剤を濾過する工程をさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記医薬製剤を薬物製品形態に等分する工程をさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記抗体は、ロモソズマブ、アブシキシマブ、アダリムマブ、アレムツズマブ、バシリキシマブ、ベリムマブ、ベバシズマブ、ブレンツキシマブベドチン、カナキヌマブ、セツキシマブ、セルトリズマブペゴル、ダクリズマブ、デノスマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、ゲムツズマブ、ゴリムマブ、イブリツモマブチウキセタン、インフリキシマブ、イピリムマブ、ムロモナブ-CD3、ナタリズマブ、ニボルマブ、オファツムマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パニツムマブ、ラニビズマブ、リツキシマブ、トシリズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ又はウステキヌマブ、ベドリズマブである、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記交換工程後の前記医薬製剤は、約50mMの酢酸塩及び約12mMのカルシウムを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
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