JP2024042433A - 乗用型苗移植機 - Google Patents
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Abstract
【課題】予備苗載台の外側に空の苗箱を回収する空箱回収レールを設けた乗用型苗移植機がある。予備苗載台の外側に空の苗箱を回収する空箱回収レールを設けると空の苗箱を回収する作業が容易に行えて作業性が向上するが、機体左右幅が広くなり路上走行する際に他物と接当したりして安全性に課題があった。そこで、路上走行する際に他物と接当したりすることを防止し安全性を向上した苗箱回収装置を設けた予備苗載台を装備した乗用型苗移植機を提供する。【解決手段】予備苗載装置38の外側に空の苗箱をスライド移動させる苗箱回収装置71a,71b,71cを設け、苗箱回収装置71a,71b,71cを予備苗載装置38の外側に位置して空の苗箱が移動自在な苗箱案内作用状態(イ)と予備苗載装置38の内方に収納した収納状態に切り換え自在に構成する。【選択図】図6
Description
本発明は、予備苗載台を装備した走行車体に苗植付部を装着した乗用型苗移植機に関する。
予備苗載台の外側に空の苗箱を回収する空箱回収レールを設けた乗用型苗移植機がある(例えば、特許文献1参照)。
予備苗載台の外側に空の苗箱を回収する空箱回収レールを設けると空の苗箱を回収する作業が容易に行えて作業性が向上するが、機体左右幅が広くなり路上走行する際に他物と接当したりして安全性に課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、路上走行する際に他物と接当したりすることを防止し安全性を向上した苗箱回収装置を設けた予備苗載台を装備した乗用型苗移植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、走行車体2の前部側方に予備苗載装置38を装備し、後部に苗植付部4を装着した乗用型苗移植機において、予備苗載装置38の外側に空の苗箱Nをスライド移動させる苗箱回収装置71a,71b,71cを設け、該苗箱回収装置71a,71b,71cを予備苗載装置38の外側に位置して空の苗箱Nが移動自在な苗箱案内作用状態(イ)と予備苗載装置38の内方に収納した収納状態(ロ)に切り換え自在に構成した乗用型苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、予備苗載装置38の外側に空の苗箱Nをスライド移動させる苗箱回収装置71a,71b,71cを設け、該苗箱回収装置71a,71b,71cを予備苗載装置38の外側に位置して空の苗箱Nが移動自在な苗箱案内作用状態(イ)と予備苗載装置38の内方に収納した収納状態(ロ)に切り換え自在に構成したので、圃場での田植作業時には、苗箱回収装置71a,71b,71cを予備苗載装置38の外側に位置して空の苗箱Nが移動自在な苗箱案内作用状態(イ)として空の苗箱Nを機外に向けて移動させて空の苗箱Nの回収作業か作業性良く行え、路上走行時には、苗箱回収装置71a,71b,71cを予備苗載装置38の内方に収納された収納状態(ロ)にして苗箱回収装置71a,71b,71cが他物と接当したりすることを防止して路上走行が安全に行える。
請求項2記載の発明は、予備苗載装置38の複数の予備苗載台38a,38b,38cを上下に配置した状態から複数の予備苗載台38a,38b,38cを機体前後方向に平面上に配置した状態に切り換えた時に、苗箱回収装置71a,71b,71cを複数の予備苗載台38a,38b,38cの各々の外側に位置させて空の苗箱Nが移動自在な苗箱案内作用状態(イ)にすると前後方向に連通して空の苗箱Nを後部から前部に向けてスライド移動可能となる請求項1に記載の乗用型苗移植機である。
請求項3記載の発明は、苗箱回収装置71a,71b,71cを予備苗載装置38の外側に位置して空の苗箱Nが移動自在な苗箱案内作用状態(イ)にした時、苗箱回収装置71a,71b,71cが空の苗箱Nを機体外側方に向けて傾斜した姿勢で支持する請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機である。
請求項4記載の発明は、苗箱回収装置71a,71b,71cが収納状態(ロ)で予備苗載装置38の苗箱載置面73に形成した切り欠き部74に嵌まり込んで苗箱載置面73と面一状に収納される請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機である。
請求項5記載の発明は、苗箱回収装置71a,71b,71cが収納状態(ロ)で予備苗載装置38の苗箱載置面73に形成した切り欠き部74に嵌まり込んで苗箱載置面73と面一状に収納される請求項3に記載の乗用型苗移植機である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の乗用型苗移植機の典型例である施肥装置を装着した乗用型田植機の側面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。なお、乗用型苗移植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
図1は、本発明の乗用型苗移植機の典型例である施肥装置を装着した乗用型田植機の側面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。なお、乗用型苗移植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
<走行車体2>
図1に示すように、走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。
図1に示すように、走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。
また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
エンジン20は走行車体2前部に設けたエンジンブラケット19に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。
ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ミッションケース12内のトランスミッションにより変速されたのち、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケースに伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構によって施肥装置5へ伝動される。
エンジン20の上部、前部及び左右部は、ボンネット30に覆われている。ボンネット30の左右両側方及び後方には、フロアステップ31が設けられている。
なお、エンジンブラケット19は、メインフレーム15前端部上に溶接固定されており、エンジン20の振動に対応すべくメインフレーム15にて剛性を向上している。
フロアステップ31は、メインフレーム15上に取り付けられる。フロアステップ31のうち、たとえば、操縦席32付近の一部などは作業者の靴などに付着した泥などを水田圃場に落とせるように、平面視において格子状に形成される。
フロアステップ31の後部中央部は、凸状に形成されており、その上面に操縦席32が設けられている。
フロアステップ31の後端部には、高く構成された左右後輪11,11のフェンダを兼ねるリヤステップ33が設けられている。
ボンネット30の上部には各種操作機構を装備し、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。リンクベースフレーム42と縦リンク43との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、昇降リンク装置3が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
そして、走行車体2の前部左右両側には、左右線引きマーカ35,35が設けられている。
左右線引きマーカ35,35の基部は、メインフレーム15に基部が固定され機体左右方向に延びる左右マーカステー36,36の先端部に前後方向の枢支軸にて枢支され、上動した収納状態と下動した圃場に次工程のセンターラインを引く作用状態に切り換え自在であり、左右線引きマーカ35,35の先端部には水車状のマーカ37,37が回転自在に設けられている。
また、図2に示すように、左右マーカステー36,36の先端部には、既植苗をトレースする左右サイドマーカ39,39の基部が前後方向の枢支軸にて枢支され、機体内方に収納した状態と機体外側方に展開して既植苗をトレースする作用状態に切り換え自在に設けられている。
従って、左右マーカステー36,36は、左右線引きマーカ35,35及び左右サイドマーカ39,39を設ける支持部材を兼用しているので、構成が簡潔となり安価である。
そして、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく左右予備苗載装置38,38が設けられている。
そして、エンジン20の下側には、オイルパン47が機体下方に突出する状態で設けられている。
図1及び図3に示すように、エンジン20を搭載するエンジンブラケット19の前後フレーム19a,19aにオイルパン47の左右をガードするU字状の左右ガードフレーム48,48の前後基部を固定し、該左右ガードフレーム48,48の下辺はオイルパン47の底面よりも下側に位置させて、左右ガードフレーム48,48がオイルパン47の左右及び下側からの他物の接当及び干渉を防止する。
なお、左右ガードフレーム48,48をエンジン20の左右に配置したマフラー等のエンジン周辺部材を覆うカバーと一体に固定すれば、左右ガードフレーム48,48とカバー相互の強度が増す。
また、エンジンブラケット19の前フレーム19aにオイルパン47の前側をガードするU字状の前ガードフレーム49の左右基部を固定し、該前ガードフレーム49の下辺はオイルパン47の底面よりも下側に位置させて、前ガードフレーム49がオイルパン47の前側及び下側からの他物の接当及び干渉を防止する。
そして、図2及び図4に示すように、走行車体2後部の左右中央部にある操縦席32の下方位置にメインフレーム15に支持されたエンジン20の燃料タンク21が設けられている。
フロアステップ31の後部左右両側には機体に搭乗した作業者の各種作業(苗植付部4への苗供給作業及び施肥装置5への肥料供給作業)の作業性を良くする為に左右サイドステップ31a,31aが設けられており、機外から走行車体2左右中央部にある燃料タンク21に燃料を供給するのは作業性が悪い。
そこで、燃料タンク21に燃料を供給し易くするために、燃料タンク21の吸油口21aを右サイドステップ31a(なお、左サイドステップ31aでも良い)の外側に配置して、機外から燃料供給が容易に行えるようにしている。
吸油口21aは、右サイドステップ31aを支持するメインフレーム15に連結したステップ支持部材31bの外側に固定している。
そして、吸油口21aと燃料タンク21に固定したL型管21bに連結パイプ21cを連結している。
従って、機外から容易に吸油口21aに燃料を供給でき(右サイドステップ31a上に補給用燃料タンクを載置して、供給すれば作業性良く楽に供給できる)、吸油口21aに供給された燃料は連結パイプ21c及びL型管21bを通って燃料タンク21内に貯留される。
<苗植付部4>
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口51aに供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51aに供給する苗送りベルトにより苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51aに供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52を備えている。
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口51aに供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51aに供給する苗送りベルトにより苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51aに供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52を備えている。
苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側に左右サイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。これらフロート55,56,56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52により苗が植付けられる。
各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
苗植付部4には、整地装置の一例である整地ロータ27が取り付けられている。
整地ロータ27は、左右後輪11,11の走行跡を整地する左右サイドロータ27a,27aにて構成される。即ち、該左右サイドロータ27a,27aは、左右サイドフロート56,56の前方の圃場を整地する。
なお、従来のセンターフロート55の前方の圃場を整地するセンターロータを廃止して簡潔な構成とし、苗植付部4を走行車体2後部に可及的に近づけて、乗用型田植機1の全長を短くして圃場での作業性を向上させている。
左右サイドロータ27a,27aの駆動は、伝動ケース50からロータ駆動軸にて左右サイドロータ27a,27aの片方を駆動し、該駆動される片方のサイドロータ27aから伝動軸27bにて他方のサイドロータ27aを駆動する。
図5に示すように、片方のサイドロータ27aから他方のサイドロータ27aへの伝動軸27bは、センターフロート55前部の上方に配置されている。
<施肥装置5>
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド63まで導き、施肥ガイド63の前側に設けた作溝体64によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド63まで導き、施肥ガイド63の前側に設けた作溝体64によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。
ブロア用電動モータで駆動するブロアで発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ59を経由して施肥ホース62に吹き込まれ、施肥ホース62内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
<予備苗載装置38>
また、走行車体2の前部左右両側には、支持フレーム149に支持された補給用の苗を載せておく一対の左右予備苗載装置38,38が設けられている。
また、走行車体2の前部左右両側には、支持フレーム149に支持された補給用の苗を載せておく一対の左右予備苗載装置38,38が設けられている。
予備苗載装置38はそれぞれ移動リンク部材70で上下三段に構成され、最上段の第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cからなっている。
第2予備苗載台38bは支持フレーム149に固定されている。そして、第2予備苗載台38bを中心とし、その上下に第1予備苗載台38aと第3予備苗載台38cが配置される全体として上下三段に配置される状態と、移動リンク部材70を回動させて、第2予備苗載台38bを中心とし、その前後に第1予備苗載台38aと第3予備苗載台38cがそれぞれ配置され、全体として第1,第2,第3予備苗載台38a,38b,38cが同一平面上に配置する状態に切り換えることができる。
また、上下三段からなる第1、第2、第3予備苗載台38a,38b,38cを前後に一段の平面状にする切り換えは、苗トレイを載せたまま行うことができる。
また第1、第2、第3予備苗載台38a,38b,38cを上下三段又は同一平面上に並べ替えるときには移動リンク部材70の作動を電動モータMで行う。このときには電動モータMの作動スイッチはオペレーター側とオペレーターとは別の苗植付部4周りの場所に居る補助者側の2個所に設けると作業性がよい。
図1、図6及び図7に示すように、第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cのそれぞれの外側部には、杆体で構成した苗箱Nを縦方向に載置してスライド移動させる苗箱回収装置としてのリターンレール71a,71b,71cが設けられている。
リターンレール71a,71b,71cは、苗箱Nを横長で立てて機体外側に傾斜した状態で載置できる構成としており、図1に示すように、第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cを上下三段に配置した状態では、各リターンレール71a,71b,71cに各々1つの苗箱Nを載置できる。
また、図6及び図7に示すように、第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cを前後方向に並べて同一平面上に配置した状態(田植作業は、この前後方向に並べて同一平面上に配置した状態で行う)では、リターンレール71a,71b,71cは、前後方向に連通した状態となり、苗箱Nを横長で立ててリターンレール71a,71b,71c後端から前端までスライド移動することができる。
なお、図7に示すように、リターンレール71a,71b,71cは、機体外側方に向けて傾斜した姿勢であり、空の苗箱Nを載置して安定してスライド移動させることができる。
そして、リターンレール71a,71b,71cは、各基部が各々第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cに前後方向の枢支軸72にて枢支され、第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの外側に立ち上がった苗箱案内作用状態(イ)と第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの苗箱載置面73に形成した切り欠き部としての切り欠き溝74に嵌まり込んで苗箱載置面73と面一状に収納された収納状態(ロ)に切り換え自在に構成されている。
なお、上記の面一状とは、収納状態(ロ)のリターンレール71a,71b,71c上面が苗箱載置面73と同じである、苗箱載置面73に苗箱Nを載置する際に支障がない程度に多少高い又は苗箱載置面73よりも低い状態である。
なお、第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの外側の側壁75には、リターンレール71a,71b,71cの切換え時に通過可能な切溝76を形成している。
<田植作業>
圃場内で田植作業をする際には、電動モータMの作動スイッチを操作して、左右予備苗載装置38を第1、第2、第3予備苗載台38a,38b,38cが同一平面上に配置する状態に切り換える。その時、リターンレール71a,71b,71cは、第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの外側に立ち上がった苗箱案内作用状態(イ)にして前後方向に連通した状態とし、空の苗箱Nを横長で立ててリターンレール71a,71b,71c後端から前端までスライド移動することができる状態とする。
圃場内で田植作業をする際には、電動モータMの作動スイッチを操作して、左右予備苗載装置38を第1、第2、第3予備苗載台38a,38b,38cが同一平面上に配置する状態に切り換える。その時、リターンレール71a,71b,71cは、第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの外側に立ち上がった苗箱案内作用状態(イ)にして前後方向に連通した状態とし、空の苗箱Nを横長で立ててリターンレール71a,71b,71c後端から前端までスライド移動することができる状態とする。
乗用型田植機1の操縦席32に着座した作業者は、機体を操縦して乗用型田植機1の前部を畦又は道路に着ける。
畦又は道路にいる作業者は、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを同一平面上に配置した前方にある第1予備苗載台38aに載置して機体後方に押して移動させ後方にある第3予備苗載台38cまでスライド移動させる。
機体に搭乗している作業者は、第3予備苗載台38cまでスライド移動した苗箱Nを取り上げて、苗箱Nからマット状土付苗を取り出して苗植付部4の苗載台51に供給する。そして、前後方向に連通した状態のリターンレール71a,71b,71cの後端部に空の苗箱Nを載置し前方にスライド移動する。
畦又は道路にいる作業者は、前後方向に連通した状態のリターンレール71a,71b,71cに載置された空の苗箱Nを前方にスライド移動させて前端から引き抜き畦又は道路に置き、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを同一平面上に配置した前方にある第1予備苗載台38aに載置して機体後方に押して移動させ後方にある第3予備苗載台38cまでスライド移動させる。
このようにして、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを同一平面上に配置した第1、第2、第3予備苗載台38a,38b,38c及び前後方向に連通した状態のリターンレール71a,71b,71cを用いて効率良く作業性良く容易に苗植付部4の苗載台51に供給し、空の苗箱Nを機体から畦に回収することができる。
そして、苗植付部4の苗載台51への苗供給作業を終えると、畦又は道路にいる作業者は、畦又は道路に置いてある育苗した苗箱Nを第1、第2、第3予備苗載台38a,38b,38cが同一平面上に配置する状態にした左右予備苗載装置38に載置する。
また、畦又は道路に置いてある肥料袋を取り上げて施肥装置5の肥料ホッパ60に運んで、肥料を供給する。
乗用型田植機1の操縦席32に着座した作業者は、圃場を所定の経路に沿って機体を走行させて田植作業及び施肥作業を行なう。
田植作業中に苗植付部4の苗載台51に載置したマット状土付苗が残り少なくなると、左右予備苗載装置38に載置されている苗箱Nを取り上げて、苗箱Nからマット状土付苗を取り出して苗植付部4の苗載台51に供給し、空の苗箱Nをリターンレール71a,71b,71cに載置する。
そして、苗植付部4の苗載台51のマット状土付苗が残り少なくなり、左右予備苗載装置38の予備苗も無くなると、乗用型田植機1の前部を畦又は道路に着けて、前述の要領で苗植付部4の苗載台51にマット状土付苗を供給し、左右予備苗載装置38に育苗した苗箱Nを載置し、畦又は道路にいる作業者が前後方向に連通した状態のリターンレール71a,71b,71cに載置された空の苗箱Nを前方にスライド移動させて前端から引き抜いて畦又は道路に置く。
また、施肥装置5の肥料ホッパ60内の肥料が少なくなっていれば、肥料ホッパ60に肥料も供給する。
圃場での田植作業が終了すると、機体を圃場から畦路や道路に出して次の圃場または納屋等の格納庫に移動する。
この畦路や道路での機体移動時、作業者は、電動モータMの作動スイッチを操作して、左右予備苗載装置38を第1、第2、第3予備苗載台38a,38b,38cが上下三段に配置される状態に切り換える。そして、リターンレール71a,71b,71cは、第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの苗箱載置面73に形成した切り欠き溝74に嵌まり込んで苗箱載置面73と面一状に収納された収納状態(ロ)に切り換える。
従って、左右予備苗載装置38は、上下三段に配置される状態なので機体前方に突出せず、リターンレール71a,71b,71cが第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの外側方に突出しない収納状態(ロ)なので機体の左右外側に突出せず、畦路や道路を安全に走行できる。
また、リターンレール71a,71b,71cは、収納状態(ロ)で第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの苗箱載置面73に形成した切り欠き溝74に嵌まり込んで苗箱載置面73と面一状に収納されているので、第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの苗箱載置面73に苗箱Nを載置する時に該収納状態(ロ)のリターンレール71a,71b,71cが抵抗にならず円滑に苗箱Nの載置が行える。
<他の実施形態>
(1)図8は、リターンレール71a,71b,71cの第2実施形態を示す。
(1)図8は、リターンレール71a,71b,71cの第2実施形態を示す。
即ち、リターンレール71a,71b,71cを第1予備苗載台38a、第2予備苗載台38b及び第3予備苗載台38cの外側に立ち上がった苗箱案内作用状態(イ)にした際に、リターンレール71a,71b,71cに載置した空の苗箱Nを受けて円滑に案内する案内ローラ78をリターンレール71a,71b,71cの苗箱Nを受ける部位に回転自在に設けている。
従って、リターンレール71a,71b,71cに空の苗箱Nを載置した際に、リターンレール71a,71b,71cの案内ローラ78が空の苗箱Nを受けて移動方向に回転自在であるから、空の苗箱Nを安定して円滑にスライド移動させることができる。
2 走行車体
4 苗植付部
38 予備苗載装置
38a 予備苗載台
38b 予備苗載台
38c 予備苗載台
71a 苗箱回収装置(リターンレール)
71b 苗箱回収装置(リターンレール)
71c 苗箱回収装置(リターンレール)
73 苗箱載置面
74 切り欠き部(切り欠き溝)
N 苗箱
(イ) 苗箱案内作用状態
(ロ) 収納状態
4 苗植付部
38 予備苗載装置
38a 予備苗載台
38b 予備苗載台
38c 予備苗載台
71a 苗箱回収装置(リターンレール)
71b 苗箱回収装置(リターンレール)
71c 苗箱回収装置(リターンレール)
73 苗箱載置面
74 切り欠き部(切り欠き溝)
N 苗箱
(イ) 苗箱案内作用状態
(ロ) 収納状態
Claims (5)
- 走行車体(2)の前部側方に予備苗載装置(38)を装備し、後部に苗植付部(4)を装着した乗用型苗移植機において、予備苗載装置(38)の外側に空の苗箱(N)をスライド移動させる苗箱回収装置(71a,71b,71c)を設け、該苗箱回収装置(71a,71b,71c)を予備苗載装置(38)の外側に位置して空の苗箱(N)が移動自在な苗箱案内作用状態(イ)と予備苗載装置(38)の内方に収納した収納状態(ロ)に切り換え自在に構成したことを特徴とする乗用型苗移植機。
- 予備苗載装置(38)の複数の予備苗載台(38a,38b,38c)を上下に配置した状態から複数の予備苗載台(38a,38b,38c)を機体前後方向に平面上に配置した状態に切り換えた時に、苗箱回収装置(71a,71b,71c)を複数の予備苗載台(38a,38b,38c)の各々の外側に位置させて空の苗箱(N)が移動自在な苗箱案内作用状態(イ)にすると前後方向に連通して空の苗箱(N)を後部から前部に向けてスライド移動可能となることを特徴とする請求項1に記載の乗用型苗移植機。
- 苗箱回収装置(71a,71b,71c)を予備苗載装置(38)の外側に位置して空の苗箱(N)が移動自在な苗箱案内作用状態(イ)にした時、苗箱回収装置(71a,71b,71c)が空の苗箱(N)を機体外側方に向けて傾斜した姿勢で支持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機。
- 苗箱回収装置(71a,71b,71c)が収納状態(ロ)で予備苗載装置(38)の苗箱載置面(73)に形成した切り欠き部(74)に嵌まり込んで苗箱載置面(73)と面一状に収納されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機。
- 苗箱回収装置(71a,71b,71c)が収納状態(ロ)で予備苗載装置(38)の苗箱載置面(73)に形成した切り欠き部(74)に嵌まり込んで苗箱載置面(73)と面一状に収納されることを特徴とする請求項3に記載の乗用型苗移植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022147144A JP2024042433A (ja) | 2022-09-15 | 2022-09-15 | 乗用型苗移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022147144A JP2024042433A (ja) | 2022-09-15 | 2022-09-15 | 乗用型苗移植機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024042433A true JP2024042433A (ja) | 2024-03-28 |
Family
ID=90417964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022147144A Pending JP2024042433A (ja) | 2022-09-15 | 2022-09-15 | 乗用型苗移植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024042433A (ja) |
-
2022
- 2022-09-15 JP JP2022147144A patent/JP2024042433A/ja active Pending
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