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JP2023542705A - 核酸塩基編集のためのジンクフィンガー融合タンパク質 - Google Patents

核酸塩基編集のためのジンクフィンガー融合タンパク質 Download PDF

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JP2023542705A JP2023519028A JP2023519028A JP2023542705A JP 2023542705 A JP2023542705 A JP 2023542705A JP 2023519028 A JP2023519028 A JP 2023519028A JP 2023519028 A JP2023519028 A JP 2023519028A JP 2023542705 A JP2023542705 A JP 2023542705A
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Abstract

ジンクフィンガータンパク質およびシチジンデアミナーゼドメインを含む融合タンパク質を含む塩基エディターシステム、ならびに塩基エディターシステムの使用方法が本明細書で提供される。本システムは、標的DNA配列中の単一塩基対を特異的に変化させるために使用することができる。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年9月25日に出願された米国特許仮出願第63/083,662号;2021年3月23日に出願された米国特許仮出願第63/164,893号;および2021年8月6日に出願された米国特許仮出願第63/230,580号の優先権を主張する。これらの優先権出願の開示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
配列表
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる配列表を含む。2021年9月22日に作成された配列表の電子コピーは025297_WO034_SL.txtと名付けられ、529,443バイトのサイズである。
一塩基の高精度のDNA編集は、遺伝性疾患などの障害の治療および理解において様々な用途がある。例えば、1つまたは複数の遺伝子のノックアウトは、通常のコドンを終止コドンに変換することによって、またはスプライス受容部位を突然変異させて、エクソンスキッピングおよび/もしくはフレームシフト突然変異を導入することによって、達成することができる。さらに、DNA点突然変異は幅広い障害と関係がある。一塩基編集は、有害な突然変異を修正するため、または有利な遺伝子改変を導入するために使用することができる。
シチジンデアミナーゼは、核酸塩基のシトシンをチミンに(またはヌクレオシドのデオキシシチジンをチミジンに)変換する。この酵素は、ピリミジンサルベージ経路で機能し、主に一本鎖DNAに作用してシトシンをウラシルに変換し、続いて、DNAの複製または修復の間にウラシルがチミン塩基に置き換えられる。細菌バークホルデリア・セノセパシア(Burkholderia cenocepacia)で同定されたシチジンデアミナーゼ、DddAは、二本鎖DNA内のシトシンのウラシルへの脱アミノ化を触媒することができる。DddAは、したがって、dsDNAからssDNAへの巻き戻しの要件を迂回する[Mok et al., Nature (2020) 583:631-7]。Mokの研究は転写活性化因子様エフェクター(TALE)タンパク質に融合しているDddA由来シトシン塩基エディターを用いたヒトCCR5座位でのCからTへの塩基編集を報告するが、どれくらい広くこのアプローチが適用可能であるかは不明である。さらに、二本鎖DNAに作用する新しいデアミナーゼは、DddAと比較して、塩基編集活性が向上しているかまたは変化している可能性がある。
したがって、多数の疾患の予防および治療のために正確な塩基編集システムを開発する必要が引き続きある。
本開示は、ジンクフィンガータンパク質(ZFP)ベースの核酸塩基編集システムおよびその使用を提供する。一態様では、本開示は、細胞(例えば、真核細胞または原核細胞。真核細胞は、ヒト細胞などの哺乳動物細胞、または植物細胞であり得る)のゲノムにおいてシトシンをチミンに変えるためのシステムであって、第1の融合タンパク質および第2の融合タンパク質、またはそれぞれ第1および第2の融合タンパク質を発現させるための第1および第2の発現コンストラクトを含み、a)第1の融合タンパク質が、i)細胞の標的ゲノム領域中の第1の配列に結合する第1のジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)シチジンデアミナーゼポリペプチドの第1の部分[例えば、シチジンデアミナーゼは、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む毒素由来デアミナーゼ(TDD)である]を含み;b)第2の融合タンパク質が、i)標的ゲノム領域中の第2の配列に結合する第2のZFPドメイン、およびii)シチジンデアミナーゼポリペプチドの第2の部分を含み;c)標的ゲノム領域への第1の融合タンパク質および第2の融合タンパク質の結合が、第1の部分と第2の部分の二量体化をもたらし、二量体化した部分が、標的ゲノム領域中のシトシンをウラシルに変えることができる活性なシチジンデアミナーゼを形成するシステムを提供する。いくつかの実施形態では、第1の部分および第2の部分は、それら自体でシチジンデアミナーゼ活性を欠く。いくつかの実施形態では、第1の部分および第2の部分は、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む活性なシチジンデアミナーゼを形成する。いくつかの実施形態では、第1の部分および第2の部分は、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含む活性なシチジンデアミナーゼを形成する。いくつかの実施形態では、標的ゲノム領域は細胞中の遺伝子の特定のアレルに特異的であり得る。いくつかの実施形態では、標的シトシンは、第1の配列の近位端と標的ゲノム領域中の第2の配列の間にあり得、近位端は100bp以下離れていてもよい。
1対より多くの第1および第2の融合タンパク質を含み、融合タンパク質の各対が異なる標的ゲノム領域に結合し、ある対の融合タンパク質の第1および第2のシチジンデアミナーゼ部分が、別の対の融合タンパク質の第1の部分および第2の部分と異なっていてもよい、本塩基エディターシステムのマルチプレックスバージョンも提供される。
いくつかの実施形態では、塩基エディターシステムは、非編集鎖または編集鎖で一本鎖DNA切断を引き起こすニッカーゼをさらに含み、DNA切断は、編集されるシトシンから約500bp以下、適宜200bp以下、適宜約10~50bpである。ニッカーゼは、例えば、ZFPベースのニッカーゼ、TALEベースのニッカーゼまたはCRISPRベースのニッカーゼであり得る。いくつかの実施形態では、ニッカーゼは、標的ゲノム領域に結合する2つのZFPドメインにそれぞれ融合している第1のニッカーゼドメインと第2のニッカーゼドメインの二量体化によって形成されるZFPベースのニッカーゼであり、第1および第2のニッカーゼドメインは不活性であるか、またはそれ自体で有意もしくは特異的なニッカーゼ活性を欠く。ある特定の実施形態では、ニッカーゼドメインのうちの1つは第1または第2のZFP-シチジンデアミナーゼ融合タンパク質に融合しており、もう1つのニッカーゼドメインは標的ゲノム領域中の第3の配列に結合する第3のZFPドメインに融合している。あるいは、2つのニッカーゼドメインは、標的ゲノム領域中の第3の配列に結合する第3のZFPドメインおよび標的ゲノム領域中の第4の配列に結合する第4のZFPドメインにそれぞれ融合している可能性がある。特定の実施形態では、第1および第2のニッカーゼドメインはFokIに由来する。
いくつかの実施形態では、塩基エディターシステムは、シチジンデアミナーゼの阻害成分、例えば、シチジンデアミナーゼがTDDである毒素由来デアミナーゼ阻害剤(TDDI)をさらに含む。例えば、阻害剤は、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddI成分であり得る。ある特定の実施形態では、このシステムは、第3の融合タンパク質または細胞中で第3の融合タンパク質を発現させるための第3の発現コンストラクトを含み、第3の融合タンパク質は、i)標的ゲノム領域中の第3の配列に結合するZFPドメイン、およびii)シチジンデアミナーゼに対する阻害性ドメイン(例えば、シチジンデアミナーゼがTDDであるTDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddI)を含み、標的ゲノム領域への第3の融合タンパク質の結合は、阻害性ドメインと二量体化したシチジンデアミナーゼ部分の相互作用、およびそれによる二量体化したシチジンデアミナーゼ部分のシチジンデアミナーゼ活性の阻害をもたらす。
阻害性ドメイン含有塩基エディターシステムのいくつかの実施形態では、システムは、第3の融合タンパク質または細胞中で第3の融合タンパク質を発現させるための第3の発現コンストラクト、および第4の融合タンパク質または細胞中で第4の融合タンパク質を発現させるための第4の発現コンストラクトを含み、第3の融合タンパク質は、i)標的ゲノム領域中の第3の配列に結合するZFPドメイン、およびii)第1の二量体化ドメインを含み;第4の融合タンパク質は、i)シチジンデアミナーゼに対する阻害性ドメイン(例えば、シチジンデアミナーゼがTDDであるTDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddI)、およびii)二量体化誘導剤の存在下で第1の二量体化ドメインとパートナーになることができる第2の二量体化ドメインを含み;標的ゲノム領域への第3の融合タンパク質の結合および第3と第4の融合タンパク質の二量体化は、二量体化したシチジンデアミナーゼ部分への阻害性ドメインの結合、およびそれによる二量体化したシチジンデアミナーゼ部分のシチジンデアミナーゼ活性の阻害をもたらす。
阻害性ドメイン含有塩基エディターシステムのいくつかの実施形態では、システムは、第3の融合タンパク質または細胞中で第3の融合タンパク質を発現させるための第3の発現コンストラクト、および第4の融合タンパク質または細胞中で第4の融合タンパク質を発現させるための第4の発現コンストラクトを含み、第3の融合タンパク質は、i)標的ゲノム領域中の第3の配列に結合するZFPドメイン、およびii)第1の二量体化ドメインを含み;第4の融合タンパク質は、i)シチジンデアミナーゼに対する阻害性ドメイン(例えば、シチジンデアミナーゼがTDDであるTDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddI)、およびii)二量体化阻害剤の非存在下で第1の二量体化ドメインとパートナーになることができる第2の二量体化ドメインを含み;標的ゲノム領域への第3の融合タンパク質の結合、および第3と第4の融合タンパク質の二量体化は、二量体化したシチジンデアミナーゼ部分への阻害性ドメインの結合、およびそれによる二量体化したシチジンデアミナーゼ部分のシチジンデアミナーゼ活性の阻害をもたらす。
特定の実施形態では、本明細書に記載の塩基エディターシステムは、ニッカーゼ成分と本明細書に記載の阻害性ドメイン成分の両方を含む。
本明細書に記載の融合タンパク質で使用されるZFPドメインのうちのいずれも、2、3、4、5、6、7、または8個のジンクフィンガーを独立に有することができる。
いくつかの実施形態では、本塩基エディターシステムのタンパク質成分は、発現カセットまたはコンストラクトによって細胞に提供される。そのようなカセットまたはコンストラクトは、ウイルスベクターなどの同じまたは別々の発現ベクターで細胞に提供することができる。ウイルスベクターは、例えば、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、アデノウイルスベクターまたはレンチウイルスベクターであり得る。
本明細書に記載の塩基エディターシステムのいくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼはTDDである。ある特定の実施形態では、TDDは、配列番号72(DddA)のアミノ酸配列、または前記配列を含むTDDの毒性ドメイン(例えば、配列番号49または81の毒性ドメイン)を含む。いくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼは、配列番号49または81のアミノ酸配列に少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、92%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含むTDDである。ある特定の実施形態では、第1のDddA部分は、配列番号72のアミノ酸1264~1427のアミノ酸1264~1333、1264~1397、1264~1404、1264~1407もしくはそれらの断片を含み;第2のDddA部分は、配列番号72の前記アミノ酸の残部もしくはそれらの断片を含み;またはその逆を含み;2つの部分は、機能的シチジンデアミナーゼを形成する。ある特定の実施形態では、第1のDddA部分は、配列番号72のアミノ酸1290~1427のアミノ酸1290~1333、1290~1397、1290~1404、1290~1407もしくはそれらの断片を含み;第2のDddA部分は、配列番号72の前記アミノ酸の残部もしくはそれらの断片を含み;またはその逆を含み;2つの部分は、機能的シチジンデアミナーゼを形成する。いくつかの実施形態では、第1および第2のDddA部分はそれぞれ、配列番号82および83、配列番号84および85、配列番号18および19、配列番号51および52、または配列番号53および54を含み、またはその逆を含む。
本明細書に記載の塩基エディターシステムのいくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼは、配列番号72のY1307、T1311、S1331、V1346、H1366、N1367、N1368、P1369、E1370、G1371、T1372、F1375、V1392、P1394、P1395、I1399、P1400、V1401、K1402、A140およびT1406から選択される1つまたは複数の残基に突然変異を有するDddAである。
本明細書に記載の塩基エディターシステムのいくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼは、配列番号86~91および117~129のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むTDDである。ある特定の実施形態では、シチジンデアミナーゼは、配列番号86~91および117~129のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むTDDの毒性ドメインを含む。ある特定の実施形態では、TDDは、配列番号92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列に少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、92%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む。特定の実施形態では、シチジンデアミナーゼは、配列番号92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含むTDDである。特定の実施形態では、第1および第2のシチジンデアミナーゼ部分はそれぞれ、配列番号93および94、配列番号96および97、配列番号99および100、配列番号102および103、配列番号105および106、配列番号108および109、配列番号130および131、配列番号132および133、配列番号135および136、配列番号137および138、配列番号139および140、配列番号141および142、配列番号144および145、配列番号146および147、配列番号148および149、配列番号150および151、配列番号153および154、配列番号155および156、配列番号158および159、配列番号160および161、配列番号163および164、配列番号165および166、配列番号168および169、配列番号170および171、配列番号173および174、配列番号175および176、配列番号178および179、配列番号180および181、配列番号182および183、配列番号185および186、配列番号187および188、配列番号190および191、配列番号192および193、配列番号195および196、配列番号197および198、配列番号200および201、配列番号202および203、配列番号205および206、配列番号207および208、配列番号210および211、配列番号212および213、配列番号215および216、配列番号217および218、配列番号220および221、もしくは配列番号222および223を含み、またはその逆を含む。
関連した態様では、本開示は、i)遺伝子(これは、真核性、例えば、ヒトの遺伝子であり得る)に結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)シチジンデアミナーゼポリペプチドまたはそれらの断片を含む融合タンパク質であって、例えば、シチジンデアミナーゼが、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むTDDであり、ZFPドメインおよびシチジンデアミナーゼまたはそれらの断片がペプチドリンカーによって連結していてもよい融合タンパク質も提供する。いくつかの実施形態では、TDDは、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含む。
関連した態様では、本開示は、i)遺伝子(これは、真核性、例えば、ヒトの遺伝子であり得る)に結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)シチジンデアミナーゼ阻害性ドメインを含む融合タンパク質であって、例えば、シチジンデアミナーゼが、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むTDDであり、ZFPドメインおよび阻害性ドメインがペプチドリンカーによって連結していてもよい融合タンパク質を提供する。いくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼ阻害性ドメインはTDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddIである。いくつかの実施形態では、TDDは、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含む。
関連した態様では、本開示は、i)遺伝子(これは、真核性、例えば、ヒトの遺伝子であり得る)に結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)ニッカーゼまたはそれらの断片を含む融合タンパク質であって、ZFPドメインおよびニッカーゼまたはそれらの断片がペプチドリンカーによって連結していてもよい融合タンパク質を提供する。
一態様では、本開示は、a)i)遺伝子(これは、真核性、例えば、ヒトの遺伝子であり得る)に結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)第1の二量体化ドメインを含む第1の融合タンパク質、ならびにb)シチジンデアミナーゼ阻害性ドメイン(例えば、シチジンデアミナーゼは、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むTDDである)、ならびにii)第2の二量体化ドメイン(第1および第2の二量体化ドメインは、二量体化誘導剤の存在下で二量体化することができる)を含む第2の融合タンパク質を含む1対の融合タンパク質を提供する。いくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼ阻害性ドメインはTDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddIである。いくつかの実施形態では、TDDは、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含む。
別の態様では、本開示は、a)i)遺伝子(これは、真核性、例えば、ヒトの遺伝子であり得る)に結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)第1の二量体化ドメインを含む第1の融合タンパク質、ならびにb)i)シチジンデアミナーゼ阻害性ドメイン(例えば、シチジンデアミナーゼは、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むTDDである)、ならびにii)第2の二量体化ドメイン(第1および第2の二量体化ドメインは、二量体化阻害剤の非存在下で二量体化することができる)を含む第2の融合タンパク質を含む1対の融合タンパク質を提供する。いくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼ阻害性ドメインはTDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddIである。いくつかの実施形態では、TDDは、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含む。
一態様では、本開示は、本明細書に記載の融合タンパク質をコードする1種または複数の核酸分子ならびに該核酸分子を含む発現コンストラクトおよび該発現コンストラクトを含むウイルスベクターを提供し、ウイルスベクターは、適宜、アデノ随伴ウイルスベクター、アデノウイルスベクターまたはレンチウイルスベクターであり得る。本明細書に記載の塩基エディターシステム、本明細書に記載の融合タンパク質、本明細書に記載の単離核酸分子、本明細書に記載の発現コンストラクトまたは本明細書に記載のウイルスベクターを含む細胞(真核細胞、例えば、哺乳動物細胞または植物細胞であり得る)も提供される。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、例えば、ヒト胚性幹細胞またはヒト人工多能性幹細胞である。
いくつかの態様では、本開示は、細胞(真核細胞、例えば、哺乳動物細胞または植物細胞であり得る)中の標的ゲノム領域においてシトシンをチミンに変える方法であって、本明細書に記載の塩基エディターシステムを細胞にデリバリーすることを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、シトシンのチミンへの変更は標的ゲノム領域中に終止コドンを作出する。マルチプレックス型式のシステムは、1つより多いゲノム領域(例えば、2つ、3つ、4つまたは5つのゲノム領域)を標的にすることができる。編集は、インビボ(in vivo)、エキソビボ(ex vivo)またはインビトロ(in vitro)で実施することができる。
本編集方法によって得られる遺伝子操作細胞(これは、真核細胞、例えば、ヒトiPSCなどの哺乳動物細胞、または植物細胞であり得る)も提供される。
細胞および医薬的に許容可能な担体を含む医薬組成物を含めて、本明細書に記載の操作された細胞(例えば、操作されたヒト細胞)は、それを必要とする患者(例えば、それを必要とするヒト患者)を治療するために使用することができ、またはそれを必要とする患者を治療するための医薬の製造で使用することができる。いくつかの実施形態では、患者は、癌、自己免疫障害、常染色体優性疾患またはミトコンドリア障害を有する。いくつかの実施形態では、患者は、鎌状赤血球症、血友病、嚢胞性線維症、フェニルケトン尿症、テイ・サックス病、プリオン病、色盲、リソソーム蓄積症、フリードライヒ失調症または前立腺癌を有する。細胞を含むキットおよび製造品も企図される。
本発明の他の特色、目的および利点は、以下の詳細な説明で明らかである。しかし、詳細な説明は、本発明の実施形態および態様を示すが、例示のためのみに与えられ、限定ではないことを理解されたい。本発明の範囲内の様々な変更および修正は、詳細な説明から当業者に明らかとなるであろう。
図1は、CからTへの塩基編集のための1対のZFP-TDD融合タンパク質を図示する概略図である。長方形は、融合タンパク質のZFPドメイン中のDNA結合ジンクフィンガーを表す。下線を引いたCヌクレオチドの上の矢印の形は、融合タンパク質の二量体化TDDドメインを表す。ジンクフィンガードメインとTDDドメインの間の黒色の線は、ペプチドリンカーを表す。
図2Aは、CCR5標的化ZFP-TDD融合タンパク質対のためのZFPの設計を示す概略図である。C9、C10、C18およびC24は塩基編集のための標的ヌクレオチドである。上の鎖(左から右):配列番号227。下の鎖(右から左):配列番号228。
図2Bは、二量体化ZFP-DddA対のためのコンストラクトの設計の例を示す概略図である。FLAG:FLAGタグ。NLS:核局在化配列。UGI:ウラシルDNAグリコシラーゼ阻害剤。
図3は、一連のZFP-DddA融合タンパク質対によるヒトCCR5座位でのCからTへの塩基編集のヒートマップの結果を示す表である。編集活性の程度は、セル内の濃淡の暗さに対応する。L0、L7AおよびL26は、融合タンパク質においてDddAドメインをZFPドメインのC末端に融合するために使用されるペプチドリンカーを表す。
図4は、一連のZFP-DddA融合タンパク質対によるヒトCCR5座位でのCからTへの塩基編集のヒートマップの結果を示す表であり、DddAの分割は異なる位置で生じる。編集活性の程度は、セル内の濃淡の暗さに対応する。
図5は、CCR5標的化ZFP-TDD融合タンパク質のためのZFPの設計を示す概略図である。C9、C10、C18およびCC24は、塩基編集のための標的ヌクレオチドである。上から下:配列番号229(左から右)、配列番号230(右から左)、配列番号231(左から右)、配列番号232(右から左)、配列番号233(左から右)および配列番号234(右から左)。
図6A~6Cは、示されるDddA突然変異を有する一連のZFP-DddA融合タンパク質対によるヒトCCR5座位でのCからTへの塩基編集のヒートマップの結果を示す表である。突然変異は、配列番号72について番号付けされている。編集活性の程度は、セル内の濃淡の暗さに対応する。
図7Aは、塩基編集効率を高めるための、ZFP-TDD塩基編集システムとニッカーゼシステムの併用を図示する概略図である。ここに示すニッカーゼシステムはCRISPR/Casベースのニッカーゼシステムである。例示の遺伝子座位はヒトCCR5座位である。上の鎖(左から右):配列番号235。下の鎖(右から左):配列番号236。
図7Bは、図7Aのアプローチを使用する、ヒトCCR5座位でのDddAのCからTへの塩基編集のヒートマップの結果を示す表である。編集活性の程度は、セル内の濃淡の暗さに対応する。
図8は、ZFP-TDD塩基編集システムとCRISPR/Casベースのニッカーゼシステムの併用を図示する概略図である。
図9は、三量体ZFP-TDD+FokIニッカーゼ塩基編集システムの例を図示する概略図である。
図10は、CCR5標的化ZFP-TDD融合タンパク質対とZFP-ニッカーゼの併用のためのZFPの設計を示す概略図である。C9、C10、C18およびCC24は、塩基編集のための標的ヌクレオチドである。上の鎖(左から右):配列番号237。下の鎖(右から左):配列番号238。
図11は、図10のアプローチを使用する、ヒトCCR5座位でのDddAのCからTへの塩基編集のヒートマップの結果を示す表である。編集活性の程度は、セル内の濃淡の暗さに対応する。
図12は、一連のZFP-TDD融合タンパク質対によるヒトCCR5座位でのCからTへの塩基編集のヒートマップの結果を示す表である。編集活性の程度は、セル内の濃淡の暗さに対応する。O1:TDD1;O2:TDD2;O3:TDD3;O4:TDD4;O5:TDD5;O6:TDD6。
図13は、TDD1~TDD6とのZFP融合タンパク質対によるCCR5塩基編集ウィンドウ中の任意のCについてのCからTへの塩基編集の最高頻度のヒートマップの結果を示す表である。O1:TDD1;O2:TDD2;O3:TDD3;O4:TDD4;O5:TDD5;O6:TDD6。
図14は、TDD1~TDD6とのZFP融合タンパク質対によるCCR5塩基編集ウィンドウ中の任意のCについてのCからTへの塩基編集の最高頻度のヒートマップの結果を示す表である。O1:TDD1;O2:TDD2;O3:TDD3;O4:TDD4;O5:TDD5;O6:TDD6。
図15は、CIITA標的化ZFP-TDD融合タンパク質対のためのZFPの設計を示す概略図である。G2、G5、C6、C8、G10、G11、G14、C15およびC16は、塩基編集のための標的ヌクレオチドである。上の鎖(左から右):配列番号239。下の鎖(右から左):配列番号240。
図16は、一連のZFP-TDD融合タンパク質対によるヒトCIITA座位(「部位2」)でのCからTへの塩基編集の最高頻度のヒートマップの結果を示す表である。編集活性の程度は、セル内の濃淡の暗さに対応する。O1:TDD1;O14:TDD14;など。
図17は、CIITA塩基編集ウィンドウにおける任意のC(下線を引いた)についてのCからTへの塩基編集の最高頻度のヒートマップの結果ならびにDddA、TDD4、TDD6、TDD9、TDD10、TDD14、TDD15およびTDD18に対するその配列モチーフを示す表である。増幅産物:配列番号244。O4:TDD4;O6:TDD6;など。
図18は、TDD6またはTDD14とのZFP融合タンパク質対によるヒトCIITA座位(「部位2」)でのCからTへの塩基編集のヒートマップの結果を示す表である。L26、L21、L18、L13、L11、L9、L6およびL4は、融合タンパク質においてTDD6またはTDD14ドメインをZFPドメインのC末端に融合するために使用されるペプチドリンカーを表す。編集活性の程度は、セル内の濃淡の暗さに対応する。O6:TDD6;O14:TDD14。
図19は、標的化されるZFP-TDDIを用いたTDDの阻害のための設計を図示する概略図である。
本開示は、例えば、ゲノムDNAなどの細胞のDNAにおけるシトシン(C)からチミン(T)への塩基編集のためのシステムおよび方法を提供する。本システムは、ZFP-毒素由来デアミナーゼ(TDD)融合タンパク質(ZFP-TDD)の使用を必然的にともなう。細胞状況において正確な遺伝子編集を提供することによって、多数の疾患の予防および/または治療のために本システムおよび方法を使用することができる。これらのシステムおよび方法は、複数のヒト遺伝子の同時ノックアウトを必要とする細胞ベースの療法に特に有用であることが考えられる。
本システムおよび方法は、標的C:G塩基対をT:A塩基対に変換することができる。いくつかの実施形態では、塩基編集システムは、変換の安定性を増大させるタンパク質(例えば、UGI)および/または編集領域のDNA修復を刺激するために、ならびに逆鎖のGヌクレオチドのAへの修正を促進し、編集されたT:A塩基対を形成するために、標的塩基の近くにニックを生成するエンドヌクレアーゼを含むこともできる。
本システムおよび方法は、部分的には融合タンパク質中のZFPドメインのコンパクトなサイズが理由で、有利である。比較すると、より大きな物理的サイズのTALEおよび長いC末端TALEリンカーは、塩基編集ウィンドウをどれだけ小さくできるかを、および設計密度を制限する可能性がある。操作されたTALEのサイズおよび非常に反復性の性質も、一般的なウイルスベクターを使用してTALEベースの塩基エディターをヒト細胞にデリバリーするのを困難にする。本ZFP由来塩基編集システムはこれらの問題を回避する。例えば、TALE塩基エディターシステム(例えば、TALE-TDD)またはCRISPR/Cas塩基エディターシステムと対照的に、これらのZFP由来システムのコンパクト性によって、単一のAAVベクター内へのパッケージングが可能になる。さらに、本明細書の融合タンパク質が小型であることが理由で、編集される塩基の近くにDNAニックを生成し、それによって、DNA修復機構が編集されたCの反対側の塩基をGから対応するAに変更するのを容易にし、正しいT:A塩基対を形成することを可能にするように、編集システム中にニッカーゼを含むことが可能である。ニッカーゼの包含は、塩基編集効率を大きく増大させることができる。
I.ジンクフィンガー融合タンパク質
塩基エディタードメイン(例えば、本明細書に記載のものなどのTDDであり得る、シチジンデアミナーゼドメイン)に融合しているDNA結合ジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、シチジンデアミナーゼ阻害剤(例えば、TDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddI)ドメイン、および/またはニッカーゼドメイン(例えば、FokIドメイン)を含む融合タンパク質が提供される。本明細書で使用する場合、「融合タンパク質」は、異種性機能ドメイン(すなわち、自然界において同じタンパク質中に天然に存在しない機能ドメイン)が共有結合している(例えば、ペプチジル結合による)ポリペプチドを指す。組換えで作製することができるこれらの融合タンパク質は、本塩基エディターシステムの成分である。いくつかの実施形態では、本明細書のZFP融合タンパク質は、シチジンデアミナーゼドメイン(例えば、本明細書に記載のTDDに由来する)ならびにさらにニッカーゼドメインおよび/またはUGIドメインを含む。
本システムの他の型式も本明細書で企図される。例えば、ペプチジル連結の代わりに、非共有結合によって2つの機能ドメインを結合させることができる。いくつかの実施形態では、2つの機能ドメイン(例えば、ZFPドメインおよびシチジンデアミナーゼ阻害剤ドメイン;またはZFPドメインおよびニッカーゼドメイン)はそれぞれ二量体化パートナー(例えば、ロイシンジッパーおよび本明細書にさらに記載されるもの)に融合しており、その結果、2つの機能ドメインが二量体化パートナーの相互作用を介して結合する。ある特定の実施形態では、これらのドメインの二量体化は、特定の薬剤(例えば、小分子またはペプチド)の有無によって制御され得る。そのような型式は、本発明の任意の態様において融合タンパク質と置き換わることができることが企図される。
本塩基エディターシステムの各成分を以下でさらに詳細に説明する。
A.塩基エディター
本開示のZFP-シチジンデアミナーゼ融合タンパク質は、ZFPドメインに加えてシチジンデアミナーゼドメインを含む。本明細書で使用する場合、用語「デアミナーゼ」またはデアミナーゼドメイン」は、脱アミノ化反応を触媒するタンパク質を指す。例えば、シチジンデアミナーゼドメインは、シトシンのウラシルへの脱アミノ化を触媒することができ、DNAの複製または修復の間にウラシルがチミン塩基に置き換えられる。デアミナーゼドメインは、天然に存在していてもよいし、操作されていてもよい。いくつかの実施形態では、本開示のシチジンデアミナーゼは二本鎖DNA上で作用する。
いくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼは、例えば、原核生物または真核生物由来であり得る毒素に由来する。ある特定の実施形態では、生物は細菌または真菌であり得る。そのようなシチジンデアミナーゼは、毒素由来デアミナーゼ(TDD)と本明細書で言及される。DddAおよびDddAオルソログはTDDである。本明細書で使用する場合、毒素「に由来する」シチジンデアミナーゼは、天然に存在する毒素と同じであるかまたはデアミナーゼ活性を保持する毒素の改変バージョンであるシチジンデアミナーゼを指すことができる。
いくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼはDddA(配列番号72)である。ある特定の実施形態では、シチジンデアミナーゼは、DddAの毒性ドメイン[例えば、アミノ酸1290~1427(配列番号49)または1264~1427(配列番号81)]を含み、融合タンパク質はZFP-DddAと呼ばれる。バークホルデリア・セノセパシアに由来するDddAタンパク質の例示的な全配列を以下に示す:
10 20 30 40 50
MYEAARVTDP IDHTSALAGF LVGAVLGIAL IAAVAFATFT CGFGVALLAG
60 70 80 90 100
MMAGIGAQAL LSIGESIGKM FSSQSGNIIT GSPDVYVNSL SAAYATLSGV
110 120 130 140 150
ACSKHNPIPL VAQGSTNIFI NGRPAARKDD KITCGATIGD GSHDTFFHGG
160 170 180 190 200
TQTYLPVDDE VPPWLRTATD WAFTLAGLVG GLGGLLKASG GLSRAVLPCA
210 220 230 240 250
AKFIGGYVLG EAFGRYVAGP AINKAIGGLF GNPIDVTTGR KILLAESETD
260 270 280 290 300
YVIPSPLPVA IKRFYSSGID YAGTLGRGWV LPWEIRLHAR DGRLWYTDAQ
310 320 330 340 350
GRESGFPMLR AGQAAFSEAD QRYLTRTPDG RYILHDLGER YYDFGQYDPE
360 370 380 390 400
SGRIAWVRRV EDQAGQWYQF ERDSRGRVTE ILTCGGLRAV LDYETVFGRL
410 420 430 440 450
GTVTLVHEDE RRLAVTYGYD ENGQLASVTD ANGAGVRQFA YTNGLMTNHM
460 470 480 490 500
NALGFTSSYV WSKIEGEPRV VETHTSEGEN WTFEYDVAGR QTRVRHADGR
510 520 530 540 550
TAHWRFDAQS QIVEYTDLDG AFYRIKYDAV GMPVMLMLPG DRTVMFEYDD
560 570 580 590 600
AGRIIAETDP LGRTTRTRYD GNSLRPVEVV GPDGGAWRVE YDQQGRVVSN
610 620 630 640 650
QDSLGRENRY EYPKALTALP SAHIDALGGR KTLEWNSLGK LVGYTDCSGK
660 670 680 690 700
TTRTSFDAFG RICSRENALG QRITYDVRPT GEPRRVTYPD GSSETFEYDA
710 720 730 740 750
AGTLVRYIGL GGRVQELLRN ARGQLIEAVD PAGRRVQYRY DVEGRLRELQ
760 770 780 790 800
QDHARYTFTY SAGGRLLTET RPDGILRRFE YGEAGELLGL DIVGAPDPHA
810 820 830 840 850
TGNRSVRTIR FERDRMGVLK VQRTPTEVTR YQHDKGDRLV KVERVPTPSG
860 870 880 890 900
IALGIVPDAV EFEYDKGGRL VAEHGSNGSV IYTLDELDNV VSLGLPHDQT
910 920 930 940 950
LQMLRYGSGH VHQIRFGDQV VADFERDDLH REVSRTQGRL TQRSGYDPLG
960 970 980 990 1000
RKVWQSAGID PEMLGRGSGQ LWRNYGYDAA GDLIETSDSL RGSTRFSYDP
1010 1020 1030 1040 1050
AGRLISRANP LDRKFEEFAW DAAGNLLDDA QRKSRGYVEG NRLLMWQDLR
1060 1070 1080 1090 1100
FEYDPFGNLA TKRRGANQTQ RFTYDGQDRL ITVHTQDVRG VVETRFAYDP
1110 1120 1130 1140 1150
LGRRIAKTDT AFDLRGMKLR AETKRFVWEG LRLVQEVRET GVSSYVYSPD
1160 1170 1180 1190 1200
APYSPVARAD TVMAEALAAT VIDSAKRAAR IFHFHTDPVG ALQEVTDEAG
1210 1220 1230 1240 1250
EVAWAGQYAA WGKVEATNRG VTAARTDQPL RFAGQYADDS TGLHYNTFRF
1260 1270 1280 1290 1300
YDPDVGRFIN QDPIGLNGGA NVYHYAPNPV GWVDPWGLAG SYALGPYQIS
1310 1320 1330 1340 1350
APQLPAYNGQ TVGTFYYVND AGGLESKVFS SGGPTPYPNY ANAGHVEGQS
1360 1370 1380 1390 1400
ALFMRDNGIS EGLVFHNNPE GTCGFCVNMT ETLLPENAKM TVVPPEGAIP
1410 1420
VKRGATGETK VFTGNSNSPK SPTKGGC (配列番号72)
本明細書で使用する場合、特に明記しない限り、用語「DddA」はDddA毒性ドメインを指す。
ある特定の実施形態では、シチジンデアミナーゼは、DddAの「再接続化(re-wired)」バージョン(例えば、配列番号50)である。
本開示は、ヌクレオチドポケットを形成する残基(例えば、Y1307、T1311、S1331、V1346、H1366、N1367、N1368、P1369、E1370、G1371、T1372、F1375、V1392、P1394、P1395、I1399、P1400、V1401、K1402、A1405、T1406またはこれらの任意の組み合わせ。残基の番号付けは配列番号72についてである)で突然変異したDddAの変異体も提供する。DddAは、例えば、前記残基の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21または22で突然変異している可能性がある。いくつかの実施形態では、DddAは、残基E1370、N1368、Y1307、T1311、S1331、K1402またはこれらの任意の組み合わせで突然変異している。ある特定の実施形態では、DddAは、残基E1370、N1368、Y1307またはこれらの任意の組み合わせで突然変異している。ある特定の実施形態では、突然変異は、DddAの効率を増大させること、DddA活性を増大させること、DddA活性ウィンドウを変化させること、またはこれらの任意の組み合わせを行うことができる。そのような変異体は、本発明の任意の態様において野生型DddAと置き換わることができることが企図される。
特定の実施形態では、シチジンデアミナーゼドメイン(例えば、本明細書に記載のTDDに由来する)は、単独でシチジンデアミナーゼ活性を欠くが、二量体化して活性なシチジンデアミナーゼを形成する、第1および第2の「ハーフドメイン」または「分割体(splits)」から構成される「分割酵素(split enzyme)」である。本明細書で使用する場合、「不活性である」かまたは「シチジンデアミナーゼ活性を欠く」ハーフドメインは、i)いかなるシチジンデアミナーゼ活性も(例えば、いかなる検出可能なシチジンデアミナーゼ活性も)欠く、ii)特定のシチジンデアミナーゼ活性を欠く、またはiii)有意なシチジンデアミナーゼ活性(すなわち、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%または10%またはそれ以上(特定の実施形態では、10%以上であり得る)の的確な塩基編集活性)を欠く、ハーフドメインであり得る。例えば、活性なシチジンデアミナーゼのアセンブリーは、ハーフドメインが機能的シチジンデアミナーゼのアセンブリーを可能にするように位置するような、互いに近接したDNA標的へのハーフドメイン結合型ジンクフィンガータンパク質の結合によって、引き起こされ得る。
本明細書に記載の「ハーフドメイン」の対は、シチジンデアミナーゼ活性を別々に欠くが、機能的シチジンデアミナーゼドメインを一緒に形成するシチジンデアミナーゼポリペプチド配列(野生型または本明細書で論じる変異体のいずれか)の任意の対を指すことができることが理解されよう。シチジンデアミナーゼがDddAである場合、DddA配列中の「分割」は、いくつかの位置のうちのいずれかで、例えば、G1322、G1333、A1343、N1357、G1371、N1387、E1396、G1397、A1398、I1399、P1400、V1401、K1402、R1403、G1404、A1405、T1406、G1407またはE1408などで生じる可能性があり、タンパク質の中央である必要はない。いくつかの実施形態では、「分割」は、G1322、G1333、A1343、N1357、G1371、N1387、G1397、G1404またはG1407で生じる。ある特定の実施形態では、「分割」は、G1404、G1407、G1333またはG1397で生じる。特定の実施形態では、「分割」はG1404またはG1407で生じる。いくつかの実施形態では、DddAハーフドメインの対は、
a)配列番号82および83、
b)配列番号84および85、
c)配列番号18および19、
d)配列番号51および52、または
e)配列番号53および54
のアミノ酸配列を含むことができる。
ある特定の実施形態では、TDDは、例えば、NCBIアクセッション番号WP_069977532.1(「TDD1」、配列番号86)、WP_021798742.1(「TDD2,」配列番号87)、QNM04114(「TDD3,」配列番号88)、WP_181981612(「TDD4,」配列番号89)、AXI73669.1(「TDD5,」配列番号90)、WP_195441564(「TDD6,」配列番号91)、AVT32940.1(「TDD7,」配列番号117)、WP_189594293.1(「TDD8,」配列番号118)、TCP42004.1(「TDD9,」配列番号119)、WP_171906854.1(「TDD10,」配列番号120)、WP_174422267.1(「TDD11,」配列番号121)、WP_059728184.1(「TDD12,」配列番号122)、WP_133186147.1(「TDD13,」配列番号123)、WP_083941146.1(「TDD14,」配列番号124)、WP_082507154.1(「TDD15,」配列番号125)、WP_044236021.1(「TDD16,」配列番号126)、WP_165374601.1(「TDD17,」配列番号127)、NLI59004.1(「TDD18,」配列番号128)、もしくはKAB8140648.1(「TDD19」、配列番号129)下のアミノ酸配列、またはシチジンデアミナーゼ活性の能力がある、前記アミノ酸配列の一部(例えば、「毒性ドメイン」)を含むことができる。これらのアミノ酸配列を以下に示す:
NCBIアクセッション番号WP_069977532.1(TDD1)
MSSSDAGRAFGVPENVLARFTRYPGGARRRAGRTARARRLGIVLSAVLSATLLPAEAWAIAPPAPRTGPTLDALQQEEEVDPDPAAMEELDDWDGGPVEPPADYTPTEVTPPTGGTAPVPLDSAGEELVPAGTLPVRIGQASPTEEDPAPPAPSGTWDVTVEPRATTEAAAVDGAIIKLTPPASGSTPVDVELDYGRFEDLFGTEWSSRLKLTQLPECFLTTPELEECGTPITIPTSNDPATGTVRATVDPADGQPQGLAAQSGGGPAVLAATDSASGAGGTYKATSLSATGSWTAGGSGGGFSWSYPLTIPDTPAGPAPKISLSYSSQSVDGRTSVANGQASWIGDGWDYHPGFVERRYRSCNDDRSGTPNNDNSADKEKSDLCWASDNVVMSLGGSTTELVRDDTTGTWVAQNDTGARIEYKDKDGGALAAQTAGYDGEHWVVTTRDGTRYWFGRNTLPGRGAPTNSALTVPVFGNHTGEPCHAATYAASSCTQAWRWNLDYVEDVHGNAMVVDWKKEQNRYAKNEKFKAAVSYDRDAYPTQILYGLRADDLAGPPAGKVVFHAAPRCLESAATCSEAKFESKNYADKQPWWDTPATLHCKAGDENCYVTSPTFWSRVRLSAIETQGQRTPGSTALSTVDRWTLHQSFPKQRTDTHPPLWLESITRVGFGRPDASGNQSSKALPAVTFLPNKVDMPNRVLKSTTDQTPDFDRLRVEVIRTETGGETHVTYSAPCPVGGTRPTPASNGTRCFPVHWSPDPAAFSDENLDKSGYEPPLEWFNKYVVTKVTEMDLVAEQPSVETVYTYEGDAAWAKNTDEYGKPALRTYDQWRGYASVVTRTGTTANTGAADATEQSQTRTRYFRGMSGDAGRAKVHVTLTDVTGTATTVEDLLPYQGMAAETLTYTKAGGDVAARELAFPYSRKTASRARPGLPALEAYRTGTTRTDSIQHISGDRTRAAQNHTTYDDAYGLPTQTYSLTLSPNDSGTLVAGDERCTVTTYVHNTAAHIIGLPDRVRATTGDCAAAPNATTGQIVSDSRTAYDALGAFGTAPVKGLPVQVDTISGGGTSWITSARTEYDALGRATKVTDAAGNSTTTTYSPATGPAFEVTVTNAAGHATTTTLDPGRGSALTVTDQNGRKTTSTYDELGRATGVWTPSRPVNQDASVRFVYQIEDSKVPAVHTRVLRDAGTYEESIELYDGFLRPRQTQREALGGGRIVTETLYNANGSAKEVRDGYLAEGEPARELFVPLSLDQVPSATRTAYDGLGRPVRTTTLHRGVPRHSATTAYGGDWELSRTGMSPDGTTPLSGSRAVKATTDALGRPARIQHFTTQNVSAESVDTTYTYDPRGPLAQVTDAQQNTWTYTYDARGRKTSSTDPDAGAAYFGYNALDQQVWSKDNQGRLQYTTYDVLGRQTELRDDSASGPLVAKWTFDTLPGAKGHPVASTRYNDGAAFTSEVTGYDTEYRPTGNKVTIPSTPMTTGLAGTYTYASTYTPTGKVQSVDLPATPGGLAAEKVITRYDGEDSPTTMSGLAWYTADTFLGPYGEVLRTASGEAPRRVWTTNVYDEDTRRLTRTTAHRETAPHPVSTTTYGYDTVGNITSIADQQPAGTEEQCFSYDPMGRLVHAWTDGNSAVCPRTSTAPGAGPARADVSAGVDGGGYWHSYAFDAIGNRTKLTVHDRTDAALDDTYTYTYGKTLPGNPQPVQPHTLTQVDAVLNEPGSRVEPRSTYAYDTSGNTTQRVIGGDTQTLAWDRRNKLTSVDTNNDGTPDVKYLYDASGNRLVEDDGTTRTLFLGEAEIVVNTAGQAVDARRYYSSPGAPTTIRTTGGKTTGHKLTVMLSDHHSTATTAVELTDTQPVTRRRFDPYGNPRGTEPTTWPDRRTYLGVGIDDPATGLTHIGAREYDASTGRFISVDPVMDLTDPLQMNGYTYANADPINNSDPTGLLLDARGGGTQKCVGTCVKDVTNRKGIPLPPGEEWKHEGEAQTDFNGDGFITVFPTVNVPAKWKKAKKYTEAFYKAVDTACFYGRESCADPEYPSRAHSINNWKGKACKAVGGKCPERLSWGEGPAFAGGFAIAAEEYAGRGGYRGGGARRGSPCKCFLAGTEVLMADGSTKSIEDIKLGDEVVATDPVTGEAGAHPVSALIATENDKRFNELVIITSEGVERLTATHEHPFWSPSEGEWLEAGELRTGMTLRSDSGETLVVAGNRAFTQRARTYNLTVADLHTYYVLAGQTPVLVHNANCGPHLKDLQKDYPRRTVGILDVGTDQLPMISGPGGQSGLLKNLPGRTKANGEHVETHAAAFLRMNPGVRKAVLYIDYPTGTCGTCRSTLPDMLPEGVQLWVISPRRTEKFTGLPD(配列番号86)
NCBIアクセッション番号WP_021798742.1(TDD2)
MVDLGAYEEPVAFDDGVADALRSAASALSGTLSGQAASRSSWAATASTDFEGHYADVFDANARAACDDCSNIASALDALAADVQTMKDAAASERDRRRQAKEWADRQKDEWAPKSWIDDHLGLDKPPAGPPETPVVDAQAPTVATWSEPAQGQAGGVSSARPDDLRTYSSNVTGANDTVTTQKGTLDGALSDFADRCSWCSIDTSGITTALAAFGANNTNETRWVDTVAAAFEAAGGSGAISAVSDAALDASLQAAGVTQSRQPVDVTAPTIQGDPQTSGYADDPVNTTTGNFIEPETDLAFSGGCASLGFDRVYNSLSAGVGAFGPGWASTADQRLLVTEDGAVWVQPSGRHVVFPRLGNGWDRAHNDTYWLHTTTDTTGPTPGDAPTTGAAGGAGVFVVSDNAGGRWVFDRAGRPVSVSRGPGTRVDHRWDGDRLVGLTHERGRAVTIEWNDHHTRITALTANDGRRVDYGYDPAGRLTEAASAGGTRTYGWNEAGLIATVTDPDGVVEAANTYNEHGQVTSQRSRFGRLSHYTYLPGGVTQVADEDGGRANTWIHDQTGRLVGMVDADGNRQSIGWDQWGNRVQITGRDGRTTVCRYDARGRLITRQEASGARTDYEWDEADRVVQVTVTDTTSSSHGNTSSAGGSGPSVTSYEYEGAGRNPSTVTDPEGGVTRLTWDQNLLTEATDPAGVRVRLGYDGHGDLVSTTNAAGDTARLVRDGAGRVVAAITPLGHRTEYRYDEAGRLASRQDPDGALWRYEHTTGGRLSAVVDPDGGRTVTEYGPGGVEEATTDPLGRRLEQEWDDLGNLAGVRLPDGREWSYVHDGLSRLTETVDPAGGLWRREYDVNGMVAATVDPTGVRRGLAWAADGSVTVSDASGTARVGVDGLGRPVSVSVSSAPAPGEAVPMGMSLEETVGTGAPAPGGAGPDGPDARVVVRDLCGRPVEALDADGGLTRLMRDAAGRLVEEISPAGRSTRYEWDRCGRLSAVIGPDGARTTMAYDAASRLIAQDGPGGRVRVAYDRCGRLSTVTAPGRGKTTWGYDRAGRVRSVRSPAWGLVRFGYDPAGQLTAVTNALGGVTRYDYDECGRLVQVTDPLGHVTRRTYTAADRVETLVDPLGRTTQAGYDAAGRQLWQTDDTGERLAFGWDEAGRLERVATGGEGLPGQTCCALTRPGRRVLRVTGPGGARDELVFDRLGRLARHARGGRTVGEWSWDPDGACTAFTGPDGQRVRYAYDDAGALVRVEGTAFGPVTVRRDTAGRLTGMDGPGLTQRWDRDETGHVIAYRRTKNGVTTSSRVSRDESGRVTAVDGPDGTVRYGYDPAGQLARIEGPDGRRESFTWDKAGHLTRRSVERPGARPETTLYSYDPAGQLASTDGPDGRTLYTWDAAGRRTGQDGPDGHWSYSWAPSGHLTAVTRRTPHDARTWRISRDGLGLPRRIDDTDLAWDLSGPVPALTRFGTHTVTGLPRALAIDGTLTSTGWRPARPTSADDPWAPPPPVVETDGARLGVGGAVGLGGLEILGARVHDPTTFSFLSPDPLDQPPLAPWATNPYSYAANNPLAFTDPTGLRPLTDTDFEAYKHDHGGLGGWIADHKDYLIGGAMVIAGGVLMATGVGGPLGGMLIGAGADTIIQRATTGQVDYGQVAVSGLLGAAGGGAASALLKGGGRLATELGATGLRTAITTGAASGTASGAGGSGYGYLTGPGPHTVSGFLTSTATGAVEGGLLGGASGAAGHGLSTTGKNVLGHFEPTPTTPQGTSSDTIAEMLNSASQPGRTAGVLDIDGELTPLTSGRPSLPNYIASGHVEGQAAMIMRQQQVQSATVYHDNPNGTCGYCYSQLPTLLPEGAALDVVPPAGTVPPSNRWHNGGPSFIGNSSEPKPWPR(配列番号87)
NCBIアクセッション番号QNM04114.1(TDD3)
MSLPEYDGTTTHGVLVLDDGTQIGFTSGNGDPRYTNYRNNGHVEQKSALYMRENNISNATVYHNNTNGTCGYCNTMTATFLPEGATLTVVPPENAVANNSRAIDYVKTYTGTSNDPKISPRYKGN(配列番号88)
NCBIアクセッション番号WP_181981612(TDD4)
MLAIEKIKSGDKVISTDPETMETSPKTVLETYIREVTTLVHLTVNGEEIVTTVDHPFYVKNQGFIKAGELIVGDELLDSNCNVLLVENHSVELTDEPVTVYNFQVEDFHTYHVGKCRLLVHNANCNQEKPVLPKYDGKTTEGVMVTPDGKQISFKSGNSSTPSYPQYKAQSASHVEGKAALYMRENGINEATVFHNNPNGTCGFCDRQVPALLPKGAKLTVVPPSNSVANNVRAIPVPKTYIGNSTVPKIK(配列番号89)
NCBIアクセッション番号AXI73669.1(TDD5)
MSSSVSGRAFRVSGVLTRITKSWTPGSARRSSASVRHRGRAVRARSLGVTLSAVLAATLLPAEAWAIAPPAPRIGPSLVDLQQEEPADPDQAKIDELSTWSGAPVEPPADYTPTATTPPAGGTAPVALDGAGDDLVPVGNLPVRLGKASPTDEEPDPPAPGGTWDVAVEPRTSTEASDVDGALITVTPPSGGATPVDIELDYGKFEDLFGTAWSSRLRLTQLPECFLTTPELDECTTVVDVPSVNDPSNDTVRATIDPAASPQQGLSTQSGGGPVVLAATDSASGAGGTYKATPFTATGTWTAGGSGGGFSWSYPLTAPAPPAGPAPTISLSYSSQSVDGRTSVANGQASWIGDGWDYNPGFIERRYRSCNDDRSGTPNNAGGKDKKKSDLCWASDNLVMSLGGSATALVHDGTTGAWVAQSDTGARIEYRTRTGSPKTAQTGAYDGEYWVVTTRDGTRYWFGRNTIPGRTAATESALTVPVFGNHSGEPCHATAYADSSCAQAWRWNLDYVEDVHGNAMIVDWKKETNRYARNEKFKEAVAYHRGGYPAQILYGLRADDLNGAPAGKVVFKTAPRCVEDAGTTCSPTGYESDNYADKQPWWDTPATLHCKSGAKNCFVTSPTFWSSVRLTEIETHGRRTPGSTALSLVDSWTLKQSFPKQRTDTHPPLWLESITRTGHGAPNASGEQTSRALPPVSFLPNVVDMPNRVSKGATDETPDFDRLRVETVRTETGGEIHVDYSAPCAVGTAHPSPETNTTRCFPVHYSPDPEALSDEVLAKKPAPVEWFNKYVVQKVTEKDRVARQPDVVTTYAYEGGGAWGRSTDEFTKPKLRTYDQWRGYASVLVRKGVTGADPAAADATEQSQTRMRYFRGMSGDAGRPTVTVKDSTGAETLGEDLAPYQGMPAETVAYTRAGGDVASRILAWPTSRETASQARPGLPALKAHRVATARTETVETISGGRTRTARTVTTYDDTYGLPLTAETLTLTPDGSGGTTTGDRSCSTNTYVHNTAKHLIGLVQRARTTVGTCAQAATASGSDVVSDTRVSYDALDAFGAAPVRGLPFRTDTVGADGTGWVTSARTEYDPLGRATEVRDAKGHVSKVGFVPPTGPAFTTTSTDAKGHTTTTALDPARGTALSVTDANGRRTTSAYDELGRTTAVWSPSRTQGTDKASVLFDYQIEDNKVPATRTRVLRDNGTYEDSVTVYDGLLRPRQAQTEALGGGRIVTETLYNANGAPAETRNGYLAEGEPQTELFVPLSLTQVPSASKTAYDGLGRAVRTTVLHAGDPQHSATVRHEGDRTLTRTGMSADGTTPMPGSRSTATWTDALGRTSKIEHFTATDLSAAIDTRYTYDARGNLAKVTDARDNIWTYTYDARGRLTFSTDPDAGSSSFGYDVLDRQIWSKDSRQRSQHTVYDELGRRTELRDDSAEGPLVAKWTYDTLPGAKGLPVASTRYHEGAEFTSEVTGYDQEYRPTGSRTTIPSTPLTTGLAGTYTYKNTYTPTGLPQSVELPATPGGLAAEKVITRYDGEGSPRTTSGLAWYTVDTVLSPLGQVLRTASGEAPNRVWATHFYDESTGRLDRRITDRETLDPSRISETSYAHDTVGNITSITDTQSPARVDRQCFAYDPMGRLAHAWTAKSPGCPRSSTAQGAGPNRTDVSPSIDGAGYWHSYEFDTIGNRTGMVVHDPADPALDDTYVYTHGVPSEGPLQPATLQPHTLTKVDATVRGPGSTVTSSSTYAYDPSGNTTQRVIGGDTQALTWDRRNKLMSADTDDDGTADVTYLYDASGNRLLEADATTRTLYLGESEIVVDTAGRPVEARRYYSHPGAPTTLRTTGGRTSGHTLTVQLTDHHNTPTASVALTGGQPVTRRMFDPYGNPRGTEPTTWPDRRTYLGVGIDDETTGLTHIGAREYDSVTGRFISADPIIDIADPLQMNGYAYANNNPVTNWDPTGLKSDECGSLYRCGGNQVITTKTTKYQDVNTVARHFEKTASWATLAQWKAEGLGKSPAFGKAKKLTKWKNEHYEKNWTINLVPGMARSWVSGVDAAASAIMPFPTVQAAPLYDSLVSSLGVNTKGRAYANGEGLMDGLSMVGGVGAIAPGIKSGLKAAAKGCGPGNSFTPGTEVALADGTTKPIEDIKIGDEVLATDPETGETRAEKVTAEIRGDGTKNLVKVTIDTDGDRGTDTAEITATDGHPFWVPELGRWIDATDLAPGQWLRTSAGTHVQITAIKRWTETATVHNLTVADLHTYYVLAGKTPVLVHNENCGPNLKDLPKDYDRRTVGILDVGTDQLPMISGPGGQSGLLKNLPGRTKANTDHVEAHTAAFLRMNPGIRKAVLYIDYPTGTCGTCGSTLPDMLPEGVQLWVISPRKTEKFAGLPD(配列番号90)
NCBIアクセッション番号WP_195441564(TDD6)
MKLTYKELEIELELAGLLAVEELVLTQGLNCHAGLTLKILIEEEQRDELVTMSSDAGVTVRELEKTNGQVVFRGKLETVSARRENGLFYLYLEAWSYTMDWDRVKKSRSFQNGALTYMEVVQRVLSGYGQSGVTDHATGGACIPEFLLQYEESDWVFLRRLASHFGTYLLADATDACGKVYFGVPEISYGTVLDRQGYTMEKDMLHYARVLEKEGVLSQEASCWNVTVRFFLRMWETLTFNGIEAVVTAMRLHTEKGELVYSYVLARRAGIRREKEKNPGIFGMSIPATVMERSGNRIRVHFEIDPEYEASEKTKYFTYAIESSSFYCMPEEGSQVHIYFPDHDEQGAVAVHAIRSGEGASGSCSTPENKRFSDPSGSAMDMTPASLQFAPDAGGATVLHLEGGGFLSLTGMDIKLKTQMGMASDKEKPMQDLMICGEQKLTMQIGESSDDCIVMEAGTEVRSALVVQEADSSPAAVPSGDELLSEQEAADAQAREAENNAVKEDMITKKQESKRKIVDGVISLVTVVGLTALTVATGGLAAPFAIAAGVKATFAVADIAEGLDGYSKMNAMDASRPANFLRDTVFGGNQTAYDITSMITDVAFDVVSGKALVGAFSGADKVSKVQKFAGKAMSFWNGICPKTKVANFLFQMGGTMLFGAVNDYLTTGKVDLKNLGLDAFAGLAKGTLGTAGTEKIKRLLNTDNKWVEKAVGILAGTTFGTTVDLGINKLAGRDVDLLQVIKQNLIESGLGQFFGEPIDVVTGAFLITATDFTLPDIREDLRVQRKYNSTSREAGLLGPGWSFSYECRLYCSGNRLHAKLDSGITAVFAWDGSHAVNVTRGCEWLELTGEDDGWRIYDGRNYKCYHYDGQGLLTAAEDRNGQCVRLYYEGERLTRITTPLGYSLDVEIRDGRLVQIRDHMGRTMQYRYENGFLSDVIHMDEGVTHYEYDSNGYLERAVDQAKVTYLENRYDDAGRVVLQTLANGDTYRADYHPEKNRVTIVSSVHDKAVEHWYNEFGEILETSYQDGTKERYEYGENGHRTSRTDRLGRKTTWTYDEAGRLTEEVQPDGLRTVHRYDAAGNEILRTDSAGRETAFEYDGHHNRTAERRTDGLQVRENRSVYDWMGRLTETADAEGNRTQYQYGEAGGKPSVIRFADGETCSFEYDKAGRMMAQEDACGRTEYGYNARNKRALVRDGEGNETRWMYDGMGRLLALYLPKAWKEQHGEYSYSYDFLDRLIHTKNPDGGHERLMRDGEGNVLKRVHPNAYDSCRDDGEGTTYDYDSDGNNIRIHYPDGGCERIFYDSEGNRIRHVMPESYDPQTDDGEGFTYTYDACSRLTGVTGPDGVRQASYTYDPAGNLTEETDAEGRCTYRSYTAFGELKEQLKPALEKDGVMLYERITWQYDRCGNVLLEQRHGGYWDSNGVLVKEDGAGLALRFTYDSRNRRIRVEDGLGAVISCHYDVQGKLVYEEKAVSGEVRQVIHYGYDRAGRLTERKEELDSGLAPLEGEPRYAVTRYRYDGNGNRTGIVTPEGYRILRSYDACDRLVSERVVDDKNGIDRTTSVTYDYAGNITRIVRSGKGLGEWEQGYGYDLKDRIVHVKDCLGPVFSYEYDKNDRRIAETLPQTGMTENGKSGYPKNQNRYRYDVYGRLLTRTDGSGTVQEENRYLPDGRLALSREADGQEIRYAYGAHGREEETGTARSRKAGRAAQKYRYDSRGRITGVVNGNGNETGYDLDAWGRIQNIRQADGGEEGYTYDFAGNVTGTRDANGGVITYRYNSQGKVCEITDQEGNSETFRYDREGRMVLHVDRNGSEVRTTYNVDGNPVLETGTDRNGENRVTRSFEYDASGNVRKAVAGGFCYTYEYRPDGKLLKKSASGRTILSCSYHADGSLESLTDASGKPVFYEYDWRGNLSGVRDENGDMLAAYAHTPGGKLKEICHGNGLCTRYEYDTDGNMIHLHFQRENGETISDLWYEYDLNGNRTLKTGKCILSGDSLTDLAVSYRYDSMDRLTSESRDGEETAYSYDFCGNRLKKLDKSGTEEYHYNRKNQLICRFSEKEKTAYRYDLQGNLLEAAGAEGTEVFSYNAFQQQTAVTMPDGKHLENRYDAEYLRAGTVENGTVTSFSYHNGELLAESSPEGDTISRYIPGYGVAAGWNREKSGYHYYHLDEQNSTAYITGGSCEIENRYEYDAFGVLKNSMEEFHNRILYTGQQYDQTSGQYYLRARFYNPVIGRFVQEDEYRGDGLNLYAYCKNNPVVYYDPSGYDSQYPCKEEMSAGAGESGRKTISLPEYDGTTTHGVLVLDDGTQIGFTSGNGDPRYTNYRNNGHVEQKSALYMRENNISNATVYHNNTNGTCGYCNTMTATFLPEGATLTVVPPENAVANNSRAIDYVKTYTGTSNDPKISPRYKGN(配列番号91)
NCBIアクセッション番号AVT32940.1(TDD7)
MGDRLPAFVDGGDTLGIFSRGGIERDLASGVAGPASSLPKGTPGFNGLVKSHVEGHAAALMRQNGIPNAELYINRVPCGSGNGCAAMLPHMLPEGATLRVYGPNGYDRTFTGLPD(配列番号117)
NCBIアクセッション番号WP_189594293.1(TDD8)
MSSRPFRKRLPGAVVRRWLGRGAVVASLSLLPQVVVPSGYDFAAQAQSVAARKKLEDRPEAKINKVGVLRPGTSKAPKDKSAPASRKTRERLQEASWPKSGKATAAVTATSEATVNVGGLGMELTQEPAAPAAKSAKSTTKRKATGPAEKVTLRVHSRATAKKAGVNGVLLTVDPARGESNEKAEDTDKLRISLDYSSFSDVYGGNFGPRLSLVKLPACALTTPEKKSCRTQTPVAGADNEAESQTLTGTVPARNLKAGTPMLLAAAADSSGGGGDFSATPLSPTATWEAGGSTGDFTWDYPLRVPPATAGPSPNLSISYNSASVDGRTAGENNQTSLIGEGFSITESYIERKYASCKDDGQSGKGDLCWKYANATLVLNGKAVELVNACADKSACDTAALSEASGGTWKVKNEDGTRVEHLTGASGNGDNNGEYWKVTDASGIQYYFGKHRMPGWSDKGTTDTADDDPSTYSTWAVPVFGDDSGEPCYKSSGFADSSCNQAWRWNLDYVVDTHDNASTYWYSKETNYYSKNADTTVNGTAYTRGGYLNRIDYGLRSDLIYSKPAAQQVRFTYGQRCIVTNGCSSLTKDTKANWPDVPYDMICAANTKCTTQIGPSFFTRQRLIDITTSVWTGTGTTRRDVDTWHLSHDFPDTGDASSPSLWLKSIQNTGKANTTTAAMPPIVFGGIQMPNHVEGSGQDNLRYIKWRVRTIKSETGSTLTVNYSDPDCIWGSSMPSAVDKNTRRCFPVKWSQSGTTPVTDWFHKYVVTSVLQDDPYGHSDTGETYYDYQGGAGWAYSDDEGLTKPSNRTWSQWRGYGKVVTTSGNSEGPRSKKSTLYMRGLNGEKELDGTARVAKVTDSTGTAIDDSRQYAGFVRETIAYNGSDELSGTINTPWSHKTGSHTYSWGTTEAWIVQAGETESRTKISTGTRTVKQKTTYDTTYGMPITVEDSGDATKFGDESCVRTSYARNTSAWLVNRVSRTETYSVPCATIPAIPADVVSDITTAYDAKAVGAAPTQGDITATYRVASYNAADKTPVYQQVSSSTFDKLGRPLTETNALDRTVKTSYVPDDTGYGPLTSKTTTDPKLYTSTTEVDPAWGAASKTTDANGNVTEWSFDALGRLRSVWKPDRSRTLDDAASIVYAYSVNNDKETWVRTDALKADGKTYNSSYEIFDSLLRPRQKQVPAPNGGRVISEMLYDDRGLAYIANSQVHDNSAPSGTLANTYTGSVPASTETVFDAAGRATDSIFRVYGQEKWRTKTDQQGDRTAVTAAAGGTGTLTIVDARGRVTERREFGGPAPTGTDYTRTLYEYTPGGQIKKMTGPDGAVWTYEYDLRGRKTTSTDPDKGSITTTYNDADQPLTATTTLDNVSRTLINDYDELGRPTGTWDGTKDNAHQLTKFTYDSLAKGQPTASIRYVGGTTGKIYSQSVTGYDALNRPKGTKTVIAATDPLVTAGAPQTFTTSTAYNIDGTVQSTSLPAAAGLPAETVKNTYNSLGMLTGTDGMTDYVQHIGYSPYGEIEETRLGTSTEAKQLQVLNRYEDGTRRLANTHTLDQTNAGYTSDVDYVYDATGNVKSVTDKANGKDTQCFAYDGYRRLTEAWTPSSNDCATARSASALGGPAPYWTSWTYKPGGLRDSQTEHKTSGDTKTVYGYPAVNTSGTGQPHTLTSVTVGSGSAKTYTYDEHGNTTKRYSPTGTAQSLTWNIEGELTRLTEGTKTTDYLYDANGELLIRRSPDKTVLYLGGQELHYDTATEKFTAQRYYPAGDATAVRTETGLSWMVDDHHGTASMTVDATTQAVTRRYTKPFGEARGTAPSVWPDDKGFLGKPADTGTGLTHIGAREYDPTLGRFLSVDPVLAPDDHESLNGYAYANNTPVTLSDPTGLRPDGMCGGSSSSCGGGTETWTLNSKGGWDWSYTKTYTKKFTYRTGNGGTRTGTMTTTVRTEVGHKAVRIVFKKGPEPKPAKKDGQCSSCWAMGTNPGYSPGATDDWIDRPKLETWQKVVLGAISVVAAGVILAPAAIVVGEGCLAAAPVCAAEIAEAATGGASGGSAVVGAGVVATGAKAVTTGKSLSESQATLSVAQRLLATIGEEGKTAGVLELDGELIPLVSGKSSLPNYAASGHVEGQAALIMRDRGATSGRLLIDNPSGICGYCKSQVATLLPENATLQVGTPLGTVTPSSRWSASRTFTGNDRDPKPWPR(配列番号118)
NCBIアクセッション番号TCP42004.1(TDD9)
MAFGIGTSRRGSGGGRGWGRRLVTPVAALALLAPLGEAQDAVAQDAGAVRSGPVQPDVPKPRVSKVKEVKGLGAKKARDRVAAGKKAGAAQAARARREQTAVWPGPDTASIELADDRRAKAELGGASVSVVPENGRKTAASGTAQVTILDQKAADKAGVTGVLLSATADTAGTAEVSVDYSGFASAFGGDWAQRLHLVQLPACVLTTPEKAVCRRQTPLKTDNNASEQSVAAQVALAKAEPGAPSAQSVASAEGPSATVLAVTAAAAGSGASPKGTGDYAATELSPSSAWEAGGSSGAFTWNYGFTVPPAAAGPTPPLALSYDSGSIDGRTATTNNQGSAVGEGFSLTESYIERSYGSCDKDGHADVWDHCWKYDNASIVLNGKSNRLIKDDTSGKWRLETDDSTVTRSTGADNGDDNGEYWTVTTGDGTKYVFGENKLDGAADQRTNSTWTVPVFGDDSGEPGYDKGDTFAERAVTQAWRWNLDYVEDTSGNASTYWYAKDSNYYPKNKATTANASYTRGGYLKEIRYGLRKDALFTDDADAKVVFAHAERCTVGSCTTLTKDTAKNWPDVPFDAICSSGDSECNAAGPSFFSRKRLTGISTFSWNAASKAFDPVDTWELTQDYYDAGDIGDTTDHVLVLESIKRTAKAGATAIDVNPVTFTYQLRPNRVDGTDDILPLKRHRIETITSETGSITTVTLSQPECKRSTVLDAPQDSNTRPCYPQFWNINGATKASVDWFHKYRVLAVAVDDPTGHNESIEHAYDYAGAAWHYSDDPFTTKNERTWSEWRGYRDVTTYTGALDTTRSKSVSRYMLGMDGDKNTDGTTKSVSTAPLMDTDVDFAALTDSDPYSGQLLQQVTYSGSQPISTSYTNFTHKNTASQTVPDATDHTARWVRPNSSYASTYLTASKTWRTQVTTSRYDDLGMVTSHDDYGQKGLSGDEICTRTWYARNTEAGINSLVSRTRTVGKECSVDDTALDLPADNKRSGDVLSDTATAYDGATWSDSMKPTKGLVTWTGRAKGYASGTPSWQTLTSAAPADFDVLGRPLKVTNAEGQPTTTAYTPVTAGPVTKIISGNPKGFKTTSFLDPRTGQELRTYDANLKKTERVYDALGRLTQVWLPNRDRGSESATFGPSVKFEYTIDNNDPSWVSTAALKKDGKTYATSYAIYDAMLRPLQSQTETSNGGRLLTDTRYDTRGLPYETYANIFDTTSTPNGTYTRAEYGEAPNQNATVFDGAGRPTKSTLLVFGVEKWSTTTSYTGDSTATTALDGGTASRAITNIRGHTVESREYAGKSPADAQYGDGLGVGFASTRTLYTRGGLQKQITGPDDATWSYTYDLFGRQVEAEDPDKGTSSTEYDVLDRATKSTDSRSKSILTAYDELGRMVGTWAGSKTDTNQRTEYTYDKLLKGQPDKSIRYVGGKAGQAYTDTITEYDSLSRPVAASLELPADDPFAKVGALGSASRTLSFRHAYNLDDTVKTAEEPALGGLPSEIIDYGYNNVGQVTSVGGSTGYLLGATYSPLGQPWEQLLGTANTADHKKVSIRNTFEDGTGRLTRSNVKADSQPYMLQDLNYSFDQVGNVTSITDPTTLGGTSSAETQCFTYDSHRRLTEAWTPSQQKCSDPRSTSSLSGPAPYWTSYTYNTAGQRTTETTRKAAGDTTTTYCYTKTDQPHFLTGTTTKGDCATRERTYTPDTTGNTTKRPGASTTQDLAWSEEGKLTKLTENGKATDYLYDATGELLIRNTTSGERVLYTGTTELHLRTDGTTWAQRYYAAGDQTVAMRSNESGTNKLTYLAGDHHGTSSLAISADSTQTVSKRYMTPFGAERGKPTGTAWPDDKGFLSKTTDKTTGLTHIGAREYDPAIGQFISTDPILDPAQPQSLNGYSYANNTPVTAADPSGLWCDSCNDGKGWTRPDGGTRGDENGGKNPDGSVRGTPGFPSTRPTTVGYGNSPGAGKVITDLGSGTPALPPPDVYQDYQPKLPGVGQMGRNGTYMPELSYELNVELYFRERCSFSWTEECESIRAFYTHGEDSHGLPRYWTDVQDIPTVNTCPICENIGFDIILATLPIGKVGKLRFAPKVESAESMLRSLSQEGKTAGVLDINGELIPLVSGTSSLKNYAASGHVEGQAALIMRERGVASARLIIDNPSGICGYCRSQVPTLLPAGATLEVTTPRGTVPPTARWSNGKTFVGNENDPKPWPR(配列番号119)
NCBIアクセッション番号WP_171906854.1(TDD10)
MRGWVRAVSIPVIVGVLSTALSMPPSFADQEPVARTEATTDGLPTNADEGQRAEPPALIPSENRIPGVGLKSEIESQPTAASVADGPLPSERSDSFFPALAPTPPTIVGYVPTSLAPGCAEWGALRWTHPDSRPNGLVHLYTFELYRDSDDAMVWDQLFDYTLTGAGVVSDVAGDCESILPDPQATPIVELGESYYAKVYAWDGTGWSAPATSSAYPAVALPGLTDEAARGVCVCDTSTGRLYPLNILRADPVNTATGTLTESATDLTIPGVGPAISASRTYNSTDPTVGPLGKGWSFPYFSELESAASSVTYKAEDGQEVEYALQGGAYRLPPGASTRLRSVSGGYQLETKSHQVIGFDQNGRLEYARDSSGQGVSLAYATNGTLDKITDASGREVDVTMDASGKVTAIALSDGRSVSYGYTGDLLTSVTDVRGGVTEYEYDAAGRLAAITDPLGNEVMRSTYDAQGRVISQVDAGGGTWGFEYVDDGAYQTTRTTDPRGGVSRDVYYNNVLVESETAGGAITTYQYDERLRLAATVDPHGRTTRHTYDANDNLLSTTHPNGDREAFTYSSGGDLLTETSPEGRKTTYTYDANHRVATTTDPNGGVTSYTYNTDGQVLTETSPEGNVTEFEYDAQGNRVATISPEGRRTTATFDAYGRLESQTTARGHVAGADPADFTTTFAYDVASNLTSSTDPLGHVTEYEYDLNNRRTTVIDPLDRRTETEFDAAGRVVKIIEPGGAETVHEYDLAGNQVATTDAEGGRTTRTFDLDAHMITMTAARGNEPGAEPADFTWGYEYDGLGNVVEETDSAGGIVSYGYDERYRQTSVTNQANETTTTAYDGDGNTVSVTDPLDRTVSTTYNGLNLPATVTDPAGKVSTVIYDRDGNRTSTTTPLGHKATFTYDGDGMLVQDQTPNGNGRISTYTYDADGNQIRTVDPQGRFTTATFDNAGRVSSRSLWNVTTTYGYDDAGRLTTVTGGDGAVTEYGYNTAGDLVTVTDPNDHVTTHTYDDAHRRTATTDALNRTRTFGYDADGNQTSTVLARGPASGDLARWTVTQSYDELGRRTGVTTGSTASTASYAYDPVGRLTGVTDAGGTTTTVYDDAGQIASVTRGSQAYGYTYDPRGMVKTITQPGGVTVTNTFDDDGRLATTASTNAGTTAFSYDKNNNLTRIDNLAATGLVNRWQQRNYDRADALVSTTTGTGTTTDPTQTVTYSRDGAGRPFVIRRGAGGTQAPGEAHFFDAAGRLAQVCYDASSMFGQNCATADETLAYTYDGAGNRLTETRTGGTTPGTTTYTYDAANQLTQRGNTTYSYDADGNQISDGATSWTYDELNRLVGIDTPTADSQLTYDGLGNRTSVTTGATTRTFSWDINNPLPLLTSVTQGTSTTRYRYGPDAIPVNANINGTNHALLTEDLNSLTTTYNRTTGAKSWTTTYEPFGTPRNTTSTGLTTAQVGLGYTGEYLDPTTGLLNLRARNYNPTLGQFTSTDPVETPQGTPSISPYAYVDNRPTVLTDPSGACFFIDMPWIPGCSEPSWADEVTPATNGVLAGLISAAEDTFYLTGMALGVDWVGYDGDLAQQLFDEAAVEGNYHGETYQQAQLVGGLVALVGGAASTAASLARICTSLVRKIRPPVASGGLATEVPAYAGSRTAGTLVTPDGAEFPLISGWHPPAASMPQGTPGMNIVTKSHVEAHAAAIMRNQGLSEATLWINRAPCGGKPGCAAMLPRMVPSGSTLTINVVPNGSAGSIADTLIIRGIG(配列番号120)
NCBIアクセッション番号WP_174422267.1(TDD11)
MSDSENRLTRASDSPASGKTQSESKVNTACDSLLDTAGSTYDSLKQPFSSKGGALHHVSEAVNALASLQGAPSQLLNTGIAQIPLLDKMPGMPASVISAAHLGTPHAHSHPPSDGFPLPSMGATIGSGCLSVLIGGLPAARVQDIGIAPTCGGLTPYFNIETGSSNTFIGGMRAARMGIDMTRHCNPMGHAGKSGEEAEGAAEKGEQAASEAAEVSSRARWMGRAGKAWKVGNAAVGPASGVAGAASDAKHHEALAAAMMAAQTAADAAMMLLSNLMGKDPGIEPSMGMLMDGNPTVLIGGFPMPDSQMMWHGAKHGLGKKVKARRADRQKEAAPCRDGHPVDVVRGTAENEFVDYETRIAPGFKWERYYCSGWSEQDGELGFGFRHCFQHELRLLRTRAIYVDALNREYPILRNAAGRYEGVFAGYELEQRDGRRFVLRHGRLGDMTFERASEADRTARLVNHVRDGVESTLEYARNGALMRIDQEKGPGRRRQLIDFRYDDCGHIVELYLTDPQGETKRIVHYRYDTAGCLAASTNPLGAVMSHGYDGRRRMVRETDANGYSFSYRYDSQDRCIESMGQDGLWHVSLDYQPGRTVVTRADGGKWTFLYDEARTVTRIVDPYGGTTERVSGDNGRILREIDSGGRVMRWLYDERGGNTGRMDRWGNRWPTKDEAPVLPNPLAHTVPNTPLALQWGDARHEDLADTLLLPPEIAKIAASFFPPQPFSASTEQCDETGRVIARTDGYGQAERLRLDATGNLLQLCDRDGRDYCYSIASWNLRESETDPLGNTVRYRYSPKQEITAIVDANGNESTYTYDYKSRLTSVTRHGTVRETYAYDVGDRLIEKRDGTGNALLRFEVGEDGLQKTRILASGETHTYKYDHRGNFTRASTDKLDVTLTYDAYGRRTGDKRDGRGIDHSFVGGRLESTTYFGRFVVRYEAGQAGDVMIHTPGGGIHRLRRAADGTVLLRLGNRTNVLYGFDADGRCTGRLSWPEGRTAEIHCVQYRYSAVGELRCVIDSTGGTIEYQYDAAHRLVGESRDGWAVRRFEYDQGGNLLSTPTCQWMRYTEGNRLSSASCGAFRYNSRNHLAEQIEENNRRTTYHYNSMDLLVQVKWSDRQESWRSEYDGLCRRIAKAMGQARTQYFWDGDRLAAEAAPDGRLRIYVYVNEASYLPFMFIDYPSCDAEPESGSAYYVFCNQVGLPERIESAMGLDAWRAEEIEPYGSIRVATGNAIDYDLRWPGHWFDVETGLHYNRFRYFQPTLGRYLQSDPAGQSGGVNLYAYSANPLVFVDVLGLECPHNDKSTTECARCEAKEEVDQREKRDKELAREIYHIEDKYSDSHAGIGLDPDEKKRALEDKIDYDDLVRKREKAREDLLEAEKRLREEEIRAKYPTPEEAQLPPYDGDTTYALMYYTDEHGKSHVVELSSGGADDEHSNYAAAGHTEGQAAVIMRQRKITSAVVVHNNTDGTCPFCVAHLPTLLPSGAELRVVPPRSAKAKKPGWIDVSKTFEGNARKPLDNKNKKST(配列番号121)
NCBIアクセッション番号WP_059728184.1(TDD12)
MSEPANRLTRASEPSERHAAQSESKADTACESLLGTVKSTFDPFKQTFSSDGSALHHVSEAVNALASLQSAPSQLLNTGIAQIPLLDKMPGMPAATIGVPHLGTPHAHSHPPSSGFPLPSIGATIGSGCLSVLIGGIPAARVLDIGIAPTCGGLTPYFDIQTGSSNTFFGGMRAARMGIDMTRHCNPMGHVGKSGGKAAGAAEKTEEAASEAAQVTSRAKWMGRAGKAWKVGNAAVGPASGAAGAAADAAHGEELAAAMMAAQTAADAAMMLLGNLMGKDPGIEPSMGTLLAGNPTVLVGGFPLPDSQMMWHGVKHGIGKKVRARIANRRKEVSPCTDGHPVDVVRGTAENEFVDYETKIAPAFKWERYYCSGWSEQDGALGFGFRHCFQHELRLLRTRAIYVDALNREYPILRNAAGRYEGVFAGYELEQRDGRRFLLRHGRHGDMTFERENEADRTARFVSHVRDDVECTLEYARNGALARIAQEDARGLRRQLIDFRYDDRGHIVELCLTDPRGQTRRLAHYRYDAAGCLTVVTDPLGAVTSHGYDDRRRMVRETDANGYSFSYRYDSQGRCIETVGQDGLLHVVLDYQPGRTVVTRADGGKWTFLYDNARTVTRIVDPYGGMTERVIGGDGRILREIDSGGRVMRWLYDERGRNTGRMDRWGNCWPTRDEAPVLPNPLAHTVPVTPLDLQWGEVSPAELTDSVLLSPEIQKVAESLFQQPAFSPSEQHDARGQVVARTDEHGGVERFRRDAAGNIIQVCDKDGRAHHYGIASWSLRESETDSLGNTVRYRYSNKQEITSIVDANGNESAYTYDYKGRITSVMRHGVVRETYTYDAGDRLIEKRDGAGNLLLRFEVGENGLHSKRILASGETHTYEYDRRGNFTKASTDKFDVTRTYDAHGRRTGDKRDGRGIEHVYGDGRLCSTTYFERFTVRYEAEADGEVLIHAPVGGTHRLQRSSDGQILLRLGNGANVLCRFDAHGRCVGRLVWPEGRPKECHRVAYQYSAMGELRRVIANTTGTTEYLYDDAHRLIGESHDGWPVRRFEYDCGGNLLSAPTCQWMRYTEGNRLATASRGAFYYNDRNHLAEQIGENNHRTSYHYNSMDLLVKVTWSDWPEVWTAEYDGLCRRIAKAMGPARTEYYWDGDRLAAEIAPNGQLRIYVYVNETSYLPFMFIDYDGCDAAPESGRGYYVFSNQVGLPEWIEDIAGACVWRAMEIDPYGAIRVAPGNELGYNLRWPGHWLDPETGLHYNRFRSYHSALGRYLQSDPAGQSGGINLYAYTANPLVFVDVLGRECPHLNESSSECSQCENREEAERIRKEMLQSISRRMDIEGDVTGHPGILLTQAELTGKYSHYAEEYKQLLKDIDTKREAEEAALLREAYPSMEGATLPPFDGKTTIGLMFYTDASGQYQVKKLFSGEKVLSNYDATGHVEGKAALIMRNEKITEAVVMHNHPSGTCNYCDKQVETLLPKNATLRVIPPENAKAPTSYWNDQPTTYRGDGKDPKAPSKK(配列番号122)
NCBIアクセッション番号WP_133186147.1(TDD13)
MSTPPGNPASPANEPPPPPAPLISPTGNTSVDALASAVNAGAQPFQQLGNPKANTLDRVTNVVSGAVGSLGALDQLLNTGMAMIPGANLVPGMPAAFIGVPHLGVPHAHAHPPSDGVPMPSCGVTIGSGCLSVLYGGMPAARVLDIGLAPTCGGLAPIFEICTGSSNTFIGGARAARMALDLTRHCNPLGMSGAGHAEQDAEKASALKRAMHIAGMAAPVASGGLTAADQAVDGAGAAAVEMTAAQTAADAIAMAMSNLMGKDPGVEPGVGTLIDGDASVLIGGFPMPDALAMLMLGWGLRKKAHAPEGAGEPKRTEQGECKGGHPVDVVRGTAENQFTDYATLDAPEFKWERYYRSDWSERDGALGFGFRHSFQHELRLLRTRAIYVDGHGRAYAFGRSASGRYEDVFAGYELEQQGENRFVLLQATRGEFTFERASAAQASARLVRHVHEGVESALRYAGDGTLRHIEQTAQREQRHRMIDLLYDARGHVVEMRVTDPRGAVLCAARYRYDATGCLVASTDALGASMTYGYDAWRRMIRETDANGYAFSYRYDSDGRCVESAGQDGLWRVLLDYQPGRTVVTQADGGRWTYLYDAARTVTRIVDPYGGATERVIGDDGRIVEEVDSGGRVMRWLYDERGENTGRQDRWGNRWPTRDEAPVLPNPLAHVVPARPLELLWGDARPEDFTDRLLLPPEIEAVAAAAFAPSAAVPKPAEQRDGAGRVIRRTDESGHAECLHRDAAGNVVQLRDKDGRYYGYAIASWNLRESETDPLGNTVRYRYSSKQNITAVVDANGNESRYTYDYKSRLTRVARHDTIRESYVYDTGDRLIEKRDGAGNTLLRFEVGENGLHSKRILASGETHTYEYDRRGNFTRASTDKFEVTLTYDAFGRRTGDKRDGRGVEHSFVGQRLESTTWFGRFVVRYETGPSGDVMIHTPGGDVHRLQRAADGTVLLRLSNSTNVLYKFDENGRCAGRLTWPDGHTSANRCVQYRYSAVGELRQVIDSKGGTTEYQYDDAHRLVGESREGWAFRRFEYDRGGNLLSTPTCQWMRYTEGNRLSGAACGAFCYNSRNHLAEQIGENNRRTTWHYNSMDLLVRVQWSDRQENWSAEYDGLCRRIAKAMGQARTQYFWDGDRLAAEVAPNGQLRIYAYVNETSYLPFMFIDYDGCDAAPESGRTYYVFCNQVGLPEWIEDISRGCVWGVNEIDPYGAICVAPDNELEYNLRWPGHWFDPETDLHYNRFRSYSPVLGRYLQSDPAGQAGGINLYAHTANPLVFIDVLGRECPHGNESSSECSQCADREEAERINAKILQLISKKMSIEDAVTGHPGELIPLPHFEIDKEYSHYAKEYKQLLADIDALAEAREDALLREQFPSMDAVTLPPFDGKTTIGYMFYTDANGQYHVRKLYSGGKVLSNYDSSGHVEGMAALIMRKGRITEAVVMHNHPSGTCHYCNGQVETLLPKNAKLKVIPPANAKAPTKYWYDQPVDYLGNSNDPKPPS(配列番号123)
NCBIアクセッション番号WP_083941146.1(TDD14)
GSSGKNVRMPRDYASELPEYDGKTTHGVLVTNEGKVIQLRSGGKEEPYTGYKAVSASHVEGKAAIWIRENGSSGGTVYHNNTTGTCGYCNSQVKALLPEGVELKIVPPTNAVAKNAQARAVPTINVGNGTQPGRKQK(配列番号124)
NCBIアクセッション番号WP_082507154.1(TDD15)
MDAETGLVYFQARYYDPQLGRFITQDPYEGDWKTPLSLHHYLYAYANPTTYVDLNGYYARDANEVQRYIIAESNCAKTGSCDAVTALREPSEARQRSAANCKSLDRCREIADDAARSEGDISARIKALQKDLRNGIEANPTTGIKTIWELDKQLEARNISAGAVREAGRHVRWRAFVENRELTDHEKVAPAAEMYGVLSGGRIVIARAVARSSVTRASITQESKTIGVTAEVAPNESLRNTSGDLRASANSARNQPYGNGQSASASPSTNSAGSSGKNVRLPRDYASELPEYDGKTTYGVLVTNEGKVIQLRSGGKEVPYSGYKAVSASHVEGKAAIWIRENASSGGTVYHNNTTGTCGYCNSQVKALLPEGVELKIVPPANAVARNSQAKAIPTINVGNATQPGRKP(配列番号125)
NCBIアクセッション番号WP_044236021.1(TDD16)
MLASTWLDLVIGVDLHFELVPPVMAPVPFPHPFVGLVFDPWGLLGGLVISNVMSVATGGSLQGPVLINLMPATTTGTDAKNWMLLPHFIIPPGVMWAPMVRVPKPSIIPGKPIGLELPIPPPGDAVVITGSKTVHAMGANLCRLGDIALSCSDPIRLPTAAILTIPKGMPVLVGGPPALDLMAAAFALIKCKWVANRLHKLVNRIKNARLRNLLNRVVCFFTGHPVDVATGRVMTQATDFELPGPLPLQFERVYASSWADRASPVGRGWSHSLDQAVWLEPGKVVYRAEDGREIELDTFELPGRMLQPGQESFEPLNRLLFRCLDGHRWEVESAEGLVHEFAPVAGDADPAMARLTRKRSRQGHAITLHYDGKGCLTWVQDSGGRIVRFEHDEAGHLTQVSLPHPTQPGWLPHTRYIYSPEGDLVEVVDPLGHRTRYEYVGHLLVRETDRTGLSFYFGYDGTGPGAYCIRTWGDGGIYDHEIDYDKVNRVTFVTDSLGATTTYEMNVANAVVKVIDPRGGETRYEYNDVLWKTEEVEPAGGATRYEYDARGNCTKSTGPDGATVQVEYDARNVPIRAVNPCGEEWQWVYDAQGQLVERIDPLGETTRYEYDKGMVVTITEASGVTTAEYDDSRNLRRVQGPSEAETSYVYDALGRMVVKRSPARVAERLHYDACGRLVTVEQPDGNVWRLAYDGEGNLTEIQDHHQRVRMRYGGYHQMVSRQEAEDTTLFRYDSEGRLVAIENEAGEIYQYELDSCGRAGLERGFDGGCWKYERDAAGRVIKLRKPSGAEARLIYDAMGRLVEVRRSDSAVERFRYRKDGALIEAENSTIQVKFERDALGRVVREMQGGHWVESSYERGARTWVASSLGVHSAIMRDERRSVVAMTAGRGVDEWRVELSRDAFGLETERKLSSGIVSTWARDALGRPRHRGVAHSNNVLFGVEYQWAPGSRLVALIDTERGTTAFHFDERSRLVGAKLPGGRIDRREPDRIGNIYRAQDQRDRTYSDGGILRGAGETRYTHDLDGNLTQKVLPDGATWSYSYNAAGCLKEVERPDGTRVTFAYDALGRRVSKRWGENEVWWLWDRHVPLHEISTRAEPITWLFEPESFAPIAKIEGDRHYDILCDHLGAPTVVLDEAGVVTWRARLDIHAAVQPEIAETECPWRWPGQYEDQETGLYYNRFRYYDPEADRYISQDPLGPVGGLNLYSYAADPLTWSDPLGLQPDPPPPPTPMGNTLPGWDGGKTQGWFVYPDGTERHLISGYDGPSKFTQGIPGMNGNIKSHVEAHAAALMRQYELSKATLYINRVPCPGVRGCDALLARMLPEGVQLEIIGPNGFKKTYTGLPDPKLKPKGCS(配列番号126)
NCBIアクセッション番号WP_165374601.1(TDD17)
MTACSDSPRLPPSLLELPDTPCPEPDEAASPFPAELPHSATVEAGAIAGSFGVTSTGEATYTIPLVVPPGRAGMQPELAVQYDSASGEGVLGMGFSVTGLSAVTRCPRNLAQDGEIRAVRYDEGDALCLDGKRLVEVGGGGEVVEYRTVPDTFARVVASYEGGWDRARGPKRLRVFTRAGRVLEYGGEPSGQVLAKGGVIRAWWATRVSDRSGNTIDFHYQNETSASEGYTVEHAPRRIEYTGHPRAAATRAIEFVYAPRRPGTGRVLYSRGMALRSSQQLDRIRMLGPGGALVREYRFSYTSGPATGRRLLNAVRECAADGRCKPATRFRWHHGTGPGFAEVGTRLRVPESERGSLMTMDATGDGRDDLVTTDLDLPVDDDNPITNFFVAPNRMAEGGSSSFGALALAHQEMHHAPPSPVQPELGTPIDYNDDGRMDIFLHDVHGRYPDWHVLLATPEGTFRRKSTGIRRKFGIDAPPPLDLNSRNASAHLADVDGDGIADLLQCEDTGSVFTDWTLHLWRPAASGFEPEPSRIPALRGHPCNAETHLADVDSDGKVDLLVYEATITGNGTLFGTTFEALSFVRPGEWTKRATGLPVLKAGSGGRVIVLDVNGDGLPDAVETGFDDGQLRTFINTGDGFAAGVSSLPSFVFDADAFAKLAAPIDHNSDGRQDLLMPIREPGGPVLWKILQATGSTGDGTFAVIDARLPVSEVLVDREITLAHPWAPRVTDVDGDGNQDVVLAVGKELRVFRSRLREEDLLWTVSDGMSAYDPEEAGHVPKVQIEYSHLSAAEPGVRGEQRTYLPRYDTGEPGDGACDYPVRCALGPRRVVSRYAVNNGADRLRTFQVAYRNGKYHRLGRGFLGFGVRIVRDAASGAGSAEFFDNVTFDPSDRSFPLAGHVVREWRWTPEPQQKGVSRVELSYTERLIHAILTNRGKSYFTLPVYQKQRREQGEHRRDSGKTLEEYVRDTWYAPTQVVSRTERLVSAWDAFGNIREESTSTAGVDLTLKVKRTFRNDEDAWLIGLLETQQECSRALSIEQCRTSSRAYDRHGRVRTESAGSDDDDPETVVRVRYTRDAFGNVIHTRAEDAFGGRRKACVSYDAEGVFPYAQRNPEGHVTYTRYDAGHGALEAVVDPNGLATQWAHDGLGRITEERRPDGTTTRATLSRTRDGGPRGDAWRVLRRTATDGGADETVELDGFGRPIRGWAYKARTDDGPAERVVQEIAFDQSGERVARRSLPAAEGTPRERMQVETYGHDATGRIAWHRAAWGAETRYRYLGRTVEVEGPGGRVTTIENDALGRPVRIVDPEGGVTSYAYGPFGGLWTVTDPGDAKTTTERDAYGRVRRHIDPDRGTAVAHYDGFGQQTSTVDALGREVSWKHDRLGRAVERSDEDGTTTWTWDEAEHGVGKLAEVASPEGHRTTYRYDALGRLREEELAIEGERFATTVDYDGHSRPFRLWYPQAEGERRFGVRRIFDAHGHLVGLRNERSREMFWRLEDTDEAGRIRIEEFGNGVTTERSYHETKGRLRRVATMKDHVVLQDLWYGYDDRLNLSSRRDDRLERTEHFRYDKLDRLTCAARHERFCLFETTYAPNGNIREKPDVGEYTYDPEHPHAVRTAGADVFAYDAVGNQVRRPGVEEIRYTAFDLPASITLAGGTGTVDLDYDGDQRRIRKTTPMEQTVYAGDLYERVTDLATGVVEHRYTVRSSERAVAVVTKRAGGEARTLYIHVDHLGSVDLLTEGRGEDAGREVERRSYDAFGARRDPVTWRRAPKAEAPPALLARGFTGHGSDDELGLVHMKGRLYDPKIGRFTTPDPVVSRPLFGQSWNAYSYVLNNPLAYVDPSGFQEAVPEDRGGSSRAAGAEFTSDELGLPPIEELVVARFPEHEARSDADANAMGAEVGGAVPPVDVGVYGTSAGFVPQPGPSSPEHASAASVVGEGLLGAGEGTGELALRVARSLVLSALTFGGYGTYELGRAMWDGYKENGVVGALNAVNPLYQIGRGAADTALAIDRDDYRAAGAAGVKTVIIGAATVFGAGRGLGALEEATTAAGIARGAPSLPVYTGGKTTGVLRTATGDMPLVSGYKGPSASMPRGTPGMNGRIKSHVEAHAAAVMRERGIKDATLHINQVPCSSATGCGAMLPRMLPEGAQLRVLGPDGYDQVFIGLPD(配列番号127)
NCBIアクセッション番号NLI59004.1(TDD18)
MVIIGRIDTNESTVSLYQWSLLPATDTNCYKEITVEQYKNNQLVRKVSFSKAFVVNYTESYSNHVGVGTFTLYVRQFCGKDIEVTSQELNSVSNLTPNLPNSVEKDVEVVEIAEKQAVVKSDTSNLKQSNMSITDRLAKQKEKQDNTNIIDNRPKLPDYDGKTTHGILVTPNSEHIPFSSGNPNPNYKNYIPASHVEGKSAIYMRENGITSGTIYYNNTDGTCPYCDKMLSTLLEEGSVLEVIPPINAKAPKPSWVDKPKTYIGNNKVPKPNK(配列番号128)
NCBIアクセッション番号KAB8140648.1(TDD19)
MLYAYGPESVVAERTIVGTTVADAGKAAFRVLDDTLAEGVEHSANKADEAGELIEAVVEQCLRNSFSADTLVTTASGLRPISTIAVGELVLAWDATTRSTGYYPVTAVMLHTDAAQVHLSVGGEHVETTPEHPFYTLERGWVAAGDLWDGAHVRRADGSYALTLVLWLDAEPQVMYNLTVATAHTFFVGVERALVHNAGCPGDALPPYGTKGSKTTGILDTGNESILLESGENGPGMMVPRDTPGMSGAMPNRAHVEGHTAAIMRNENIRLADLYINRMPCSGAYGCMVNLPHMLPEGSILRIHVRAKLSDPWTTLPPFVGISDTLWPPSGLNPKIVLP(配列番号129)
いくつかの実施形態では、前記配列は、存在する場合、シグナル配列を含まない。
いくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼはTDDの毒性ドメインを含むことができる。TDD1~TDD19についての毒性ドメインの例は、以下の通りである:例えば、表9に示すような、TDD1(配列番号92)、TDD2(配列番号95または134)、TDD3(配列番号98)、TDD4(配列番号101または143)、TDD5(配列番号104)、TDD6(配列番号107または152)、TDD7(配列番号157)、TDD8(配列番号162)、TDD9(配列番号167)、TDD10(配列番号172)、TDD11(配列番号177)、TDD12(配列番号184)、TDD13(配列番号189)、TDD14(配列番号194)、TDD15(配列番号199)、TDD16(配列番号204)、TDD17(配列番号209)、TDD18(配列番号214)、およびTDD19(配列番号219)。TDD1~TDD19の毒性ドメインは、例えば、表9に示すようなハーフドメインに分割され得る。いくつかの実施形態では、TDD1~TDD19の毒性ドメインは、表9に示される残基でハーフドメインに分割される。ある特定の実施形態では、TDDハーフドメインの対は、配列番号93および94、配列番号96および97、配列番号99および100、配列番号102および103、配列番号105および106、配列番号108および109、配列番号130および131、配列番号132および133、配列番号135および136、配列番号137および138、配列番号139および140、配列番号141および142、配列番号144および145、配列番号146および147、配列番号148および149、配列番号150および151、配列番号153および154、配列番号155および156、配列番号158および159、配列番号160および161、配列番号163および164、配列番号165および166、配列番号168および169、配列番号170および171、配列番号173および174、配列番号175および176、配列番号178および179、配列番号180および181、配列番号182および183、配列番号185および186、配列番号187および188、配列番号190および191、配列番号192および193、配列番号195および196、配列番号197および198、配列番号200および201、配列番号202および203、配列番号205および206、配列番号207および208、配列番号210および211、配列番号212および213、配列番号215および216、配列番号217および218、配列番号220および221、または配列番号222および223のアミノ酸配列を含むことができる。
本明細書で使用する場合、特に明記しない限り、用語「TDD」はTDD毒性ドメインを指す。
本開示がシチジンデアミナーゼ(例えば、本明細書に記載のTDD)に言及する場合、他のシチジンデアミナーゼを本明細書に記載の融合タンパク質および細胞編集システムで使用することができることが企図される。シチジンデアミナーゼは、野生型または進化したドメインを含むことができる。ある特定の実施形態では、シチジンデアミナーゼは、例えば、アポリポタンパク質BmRNA編集複合体1(APOBEC1)ドメインまたは活性化誘導デアミナーゼ(AID)であり得る。
本開示は、他の可能性のあるシチジンデアミナーゼも提供する。そのようなシチジンデアミナーゼは、例えば、本明細書に記載の融合タンパク質および細胞編集システムで使用することができる。いくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼは本明細書に記載のTDDの機能類似体である。TDDの機能類似体は、前記TDD(すなわち、シチジンデアミナーゼの機能)と同じまたは実質的に同じ生物学的機能を有する分子である。例えば、機能類似体は、例えば、さらなるアミノ酸残基ありもしくはなしでTDDの一部を含む、および/またはTDDに対して突然変異を含む、TDDのアイソフォームまたは変異体であり得る[例えば、TDDに対して少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%または99%の配列同一性を有する変異体(例えば、配列番号72、86~91および117~129のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むTDD)またはその毒性ドメイン(例えば、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含む毒性ドメイン)]。ある特定の実施形態では、機能類似体は本明細書に記載のTDDのオルソログである。ある特定の実施形態では、TDDのオルソログは、前記TDDのアミノ酸配列に少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含むことができる(例えば、配列番号72、86~91および117~129のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むTDD)。ある特定の実施形態では、TDDのオルソログは、本明細書に記載のTDDの毒性ドメインのアミノ酸配列に少なくとも20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%または99%同一であるアミノ酸配列を有する毒性ドメイン(例えば配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含む毒性ドメイン)を含むことができる。
アミノ酸またはヌクレオチド配列の文脈での用語「同一パーセント」は、最大一致のために整列させた場合に同じである2つの配列中の残基のパーセントを指す。2つの配列の同一性パーセントは、例えば、デフォルトパラメーターを使用するBLAST(登録商標)(米国国立医学図書館の国立バイオテクノロジー情報センターのウェブサイトで利用可能)によって得ることができる。いくつかの実施形態では、比較目的で整列させる参照配列の長さは、参照配列の少なくとも30%(例えば、少なくとも40、50、60、70、80または90%または100%)である。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載のシチジンデアミナーゼは、AC配列、TC配列、GC配列、CC配列、AAC配列、TAC配列、GAC配列、CAC配列、ATC配列、TTC配列、GTC配列、CTC配列、AGC配列、TGC配列、GGC配列、CGC配列、ACC配列、TCC配列、GCC配列、CCC配列またはこれらの任意の組み合わせにおけるシチジンを標的にすることができる。ある特定の実施形態では、本明細書に記載のシチジンデアミナーゼは、DddAと比較して、効率および/または活性が増大している。いくつかの実施形態では、効率または活性の増大は、例えば、上記の標的配列のいずれか1つまたは組み合わせにおいてであり得る。
A:T塩基対からG:C塩基対への変換のために本明細書に記載の融合タンパク質および細胞編集システムでアデニンデアミナーゼ(例えば、TadA)を使用することができることも企図される。ある特定の実施形態では、TDDは、酵素をアデニンデアミナーゼとして作用させるように、および/または塩基編集ウィンドウ内のTC配列バイアス低減させるように、ヌクレオチドポケットを形成する残基(例えば、DddAに関して上に記載した残基または残基の組み合わせ)で突然変異している可能性がある。
B.ジンクフィンガータンパク質ドメイン
本明細書に記載の融合タンパク質(例えば、ZFP-シチジンデアミナーゼ(例えば、ZFP-TDD)、ZFP-シチジンデアミナーゼ阻害剤(例えば、ZFP-TDDI)、またはZFP-ニッカーゼ融合タンパク質)は、ジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメインを含む。「ジンクフィンガータンパク質」または「ZFP」は、亜鉛によって安定化するDNA結合ドメインを有するタンパク質を指す。ZFPは配列特異的様式でDNAに結合する。個々のDNA結合ドメインは、「フィンガー」と称される。ZFPは少なくとも1つのフィンガーを有し、各フィンガーは、2~4塩基対のヌクレオチド、典型的には3または4塩基対のDNA(連続的または非連続的)に結合する。各ジンクフィンガーは、典型的には、およそ30個のアミノ酸を含み、亜鉛をキレート化する。操作されたZFPは、天然に存在するジンクフィンガータンパク質と比較して、新規な結合特異性を有することができる。操作方法としては、限定されないが、合理的設計および様々なタイプの選択が挙げられる。合理的設計としては、例えば、三つ組(または四つ組)ヌクレオチド配列および個々のジンクフィンガーアミノ酸配列(各三つ組または四つ組ヌクレオチド配列は、特定の三つ組または四つ組配列と結合するジンクフィンガーの1つまたは複数のアミノ酸配列と関係がある)を含むデータベースの使用が挙げられる。例えば、米国特許第5,789,538号;第5,925,523号;第6,007,988号;第6,013,453号;第6,140,081号;第6,200,759号;第6,453,242号;第6,534,261号;第6,979,539号;および第8,586,526号;ならびに国際特許公開WO95/19431;WO96/06166;WO98/53057;WO98/53058;WO98/53059;WO98/53060;WO98/54311;WO00/27878;WO01/60970;WO01/88197;WO02/016536;WO02/099084;およびWO03/016496に詳細に記載されているZFPの設計方法を参照されたい。
本ZFP融合タンパク質のZFPドメインは、少なくとも3個(例えば、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13個またはそれ以上)のジンクフィンガーを含むことができる。個々のジンクフィンガーは、これらが1つまたは複数の塩基をスキップすることができる操作されたリンカーで接続されていない限り、典型的には、DNAに結合する場合3塩基対の間隔で配置される[例えば、Paschon et al., Nat Commun. (2019) 10:1133、ならびに米国特許第8,772,453号;第9,163,245号;第9,394,531号;および第9,982,245号を参照されたい]。3個のフィンガーを有するZFPドメインは、典型的には、9または12個のヌクレオチドを含む標的部位を認識する。4個のフィンガーを有するZFPドメインは、典型的には、12~15個のヌクレオチドを含む標的部位を認識する。5個のフィンガーを有するZFPドメインは、典型的には、15~18個のヌクレオチドを含む標的部位を認識する。6個のフィンガーを有するZFPドメインは、18~21個のヌクレオチドを含む標的部位を認識することができる。
ZFPドメインの標的特異性は、例えば、米国特許公開第2018/0087072号に記載されているように、ZFP骨格に対する突然変異によって向上させることができる。突然変異としては、DNA骨格のリン酸と非特異的に相互作用することができるが、ヌクレオチド標的特異性に関与しないZFP骨格中の残基に対して行われるものが挙げられる。いくつかの実施形態では、これらの突然変異は、陽イオン性アミノ酸残基を中性または陰イオンアミノ酸残基に突然変異させることを含む。いくつかの実施形態では、これらの突然変異は、極性アミノ酸残基を中性または非極性アミノ酸残基に突然変異させることを含む。さらなる実施形態では、突然変異は、DNA結合ヘリックスに対して位置(-4)、(-5)、(-9)および/または(-14)で行われる。いくつかの実施形態では、ジンクフィンガーは、位置(-4)、(-5)、(-9)および/または(-14)に1つまたは複数の突然変異を含むことができる。さらなる実施形態では、マルチフィンガーZFPドメイン中の1つまたは複数のジンクフィンガーは、位置(-4)、(-5)、(-9)および/または(-14)に突然変異を含むことができる。いくつかの実施形態では、位置(-4)、(-5)、(-9)および/または(-14)のアミノ酸[例えば、アルギニン(R)またはリジン(K)]は、アラニン(A)、ロイシン(L)、Ser(S)、Asp(N)、Glu(E)、Tyr(Y)および/またはグルタミン(Q)に突然変異している。いくつかの実施形態では、位置(-4)のR残基はQへ突然変異している。
あるいは、DNA結合ドメインはヌクレアーゼに由来し得る。例えば、I-SceI、I-CeuI、PI-PspI、PI-Sce、I-SceIV、I-CsmI、I-PanI、I-SceII、I-PpoI、I-SceIII、I-CreI、I-TevI、I-TevIIおよびI-TevIIIなどのホーミングエンドヌクレアーゼおよびメガヌクレアーゼの認識配列が知られている。米国特許5,420,032号および第6,833,252号;Belfort et al., Nucleic Acids Res. (1997) 25:3379-88; Dujon et al., Gene (1989) 82:115-8; Perler et al., Nucleic Acids Res. (1994) 22:1125-7; Jasin, Trends Genet. (1996) 12:224-8; Gimble et al., J Mol Biol. (1996) 263:163-80; Argast et al., J Mol Biol. (1998) 280:345-53;およびNew England Biolabsのカタログも参照されたい。さらに、ホーミングエンドヌクレアーゼおよびメガヌクレアーゼのDNA結合特異性を非天然標的部位に結合するように操作することができる。例えば、Chevalier et al., Mol Cell (2002) 10:895-905; Epinat et al., Nucleic Acids Res. (2003) 31:2952-62; Ashworth et al., Nature (2006) 441:656-59; Paques et al., Current Gene Therapy (2007) 7:49-66;および米国特許公開第2007/0117128号を参照されたい。
いくつかの実施形態では、本ZFP融合タンパク質は、1つまたは複数のジンクフィンガードメインを含む。ドメインは、例えば、1つのドメインが1つまたは複数(例えば、3、4、5または6個)のジンクフィンガーを含み、別のドメインがさらなる1つまたは複数(例えば、3、4、5または6個)のジンクフィンガーを含むように、伸長可能な可動性リンカーを介して互いに連結することができる。いくつかの実施形態では、リンカーは、フィンガーアレイが8、9、10、11または12個またはそれ以上のフィンガーを含む1つのDNA結合ドメインを含むような、標準的なフィンガー間リンカーである。他の実施形態では、リンカーは可動性リンカーなどの非定型リンカーである。例えば、2つのZFPドメインは、(N末端からC末端に)ZFP-ZFP-ドメイン、ドメイン-ZFP-ZFP、ZFP-ドメイン-ZFP、またはZFP-ドメイン-ZFP-ドメイン(2つのZFP-ドメイン融合タンパク質がリンカーを介して一緒に縮合している)の配置で、シチジンデアミナーゼ、阻害剤またはニッカーゼドメイン(「ドメイン」)、例えば本明細書に記載のものに連結することができる。
いくつかの実施形態では、ZFP融合タンパク質は「2ハンドル(two-handed)」であり、すなわち、これらは、2つのZFPドメインが2つの非連続的な標的部位に結合するように、介在性アミノ酸によって分離した2つのジンクフィンガークラスター(2つのZFPドメイン)を含む。2ハンドル型のジンクフィンガー結合タンパク質の例は、4個のジンクフィンガーのクラスターがタンパク質のアミノ末端に位置し、3個のフィンガーのクラスターがカルボキシル末端に位置する、SIP1である[Remacle et al., EMBO J. (1999) 18(18):5073-84を参照されたい]。これらのタンパク質中のジンクフィンガーの各クラスターは、ユニークな標的配列に結合することができ、2つの標的配列の間の間隔は多くのヌクレオチドを含むことができる。
本明細書に記載のZFP融合タンパク質のDNA結合ZFPドメインは、該タンパク質をDNA標的領域に向ける。いくつかの実施形態では、DNA標的領域は少なくとも8bpの長さである。例えば、標的領域は、8bp~40bpの長さ、例えば、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35または36bpsの長さであってもよい。
ある特定の実施形態では、ZFPは、標的塩基のいずれかの側の1~100個(またはそれらの間の任意の数)のヌクレオチドである標的部位に結合する。他の実施形態では、ZFPは、標的塩基のいずれかの側の1~50個(またはそれらの間の任意の数)のヌクレオチドである標的部位に結合する。
C.塩基エディター阻害剤
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の塩基エディターシステムは、本システムの塩基編集活性を時間的および空間的により良く調節するために、エディターの阻害剤を含むことができる。例えば、シチジンデアミナーゼが本明細書に記載のTDDである場合、阻害剤は前記TDDを阻害するTDDIであってもよい。エディターがシチジンデアミナーゼDddAである場合、阻害剤は、例えばDddIであってもよい。いくつかの実施形態では、DddIは以下に示すアミノ酸配列を有する。
MYADDFDGEI EIDEVDSLVE FLSRRPAFDA NNFVLTFEES GFPQLNIFAK NDIAVVYYMD IGENFVSKGN SASGGTEKFY ENKLGGEVDL SKDCVVSKEQ MIEAAKQFFA TKQRPEQLTW SEL(配列番号73)
したがって、いくつかの実施形態では、塩基エディターシステムは、ZFP-TDD融合タンパク質に加えてTDDI成分を含む。TDDI成分は、それに共有結合的に融合しているDNA結合ドメインを介して、またはそれに共有結合していないDNA結合ドメインとの二量体化を介して、TDD複合体に近接され得る。
いくつかの実施形態では、本塩基編集システムは、ZFPドメインおよび阻害剤ドメインを含むZFP-阻害剤融合タンパク質を含み、ZFPドメインはZFP-シチジンデアミナーゼ融合タンパク質の結合部位に近い(例えば、50~100nt以内)DNA標的領域中の配列に結合する。このZFP-阻害剤融合タンパク質が細胞に導入される場合、阻害剤ドメインはシチジンデアミナーゼ複合体に近接し、該複合体に結合し、それによって、その座位剤でシチジンデアミナーゼの塩基編集活性を阻害する。ZFP-阻害剤のZFPドメインが結合する配列の存在が、阻害剤の阻害活性を決定する。
いくつかの実施形態では、シチジンデアミナーゼ複合体への阻害剤ドメインの結合は、薬剤(例えば、小分子またはペプチド)によって調節することができる。例えば、阻害剤ドメインは二量体化ドメインに融合していてもよく、その二量体化パートナーは、ZFP-シチジンデアミナーゼ融合タンパク質の結合部位に近い(例えば、50~100nt以内)DNA標的領域中の配列に結合するZFPドメインに融合していてもよい。阻害剤およびZFPの二量体化ドメインは、二量体化誘導剤(例えば、小分子またはペプチド)の存在下で二量体化することができる。薬剤の存在下で、阻害剤ドメインは、二量体化を介してDNA標的領域に近接し、シチジンデアミナーゼ複合体の結合および不活性化もたらす。一旦薬剤が取り除かれると、阻害剤ドメインはもはやDNA標的領域の近くに隔離されず、シチジンデアミナーゼ複合体から引き離され、塩基編集プロセスを進行させる。そのような薬剤および二量体化ドメインの例を以下の表1に示す:
逆に、ZFPに融合しているドメインと阻害剤ドメインの二量体化は、二量体化阻害剤(例えば、小分子またはペプチド)によって、促進されるのではなく、阻害され得、その結果、薬剤の存在によって、シチジンデアミナーゼ複合体の活性が可能になる。薬剤が取り除かれれば、阻害剤ドメインがシチジンデアミナーゼ複合体に結合することができ、塩基編集プロセスを阻害する。
D.ウラシルDNAグリコシラーゼ阻害剤
本明細書で使用する場合、用語「ウラシルグリコシラーゼ阻害剤」または「UGI」は、ウラシルDNAグリコシラーゼ塩基除去修復酵素を阻害することができるタンパク質を指す。G:Uミスマッチの検出の際に、細胞は、ウラシルN-グリコシラーゼ(UNG)によるミスマッチのウラシルの除去によって開始される塩基除去修復を介して応答する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の塩基エディターシステムは、編集されたG:U中間をUNGによる除去から保護するために、1種または複数のUGIをさらに含む。ある特定の実施形態では、本明細書に記載のZFP-シチジンデアミナーゼ(例えば、ZFP-TDD)融合タンパク質は、例えば、本明細書に記載のリンカーによって結合した、1つまたは複数のUGIドメインを含むことができる。いくつかの実施形態では、リンカーはSGGSリンカー(配列番号245)である。UGIドメインは、融合タンパク質のN末端、C末端またはこれらの任意の組み合わせに位置することができる(例えば、C末端に1つのUGIドメイン、N末端に1つのUGIドメイン、C末端に2つのUGIドメイン、N末端に2つのUGIドメイン、またはこれらの任意の組み合わせ)。さらに、または代わりに、1つまたは複数のUGIドメインは別々のZFP融合タンパク質(「ZFP-UGI」)にあってもよい。特定の実施形態では、UGIドメインは配列番号20のアミノ酸配列を含む。
E.ニッカーゼ
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の塩基エディターシステムは、編集されるDNA標的領域の近く(例えば、編集される塩基から10、20、30、40、50、60、70、80、90または100nt以内)に一本鎖DNA切断を引き起こすために、ニッカーゼをさらに含む。ニックが作出されることにより、DNA修復機構が誘引され、その結果、ニックの下流の領域が切除され、置き換えられ、完全に編集された二本鎖DNA標的領域がもたらされる。ニックは、例えば、同じ鎖または逆鎖の編集される塩基の5’または3’であってもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の塩基エディターシステムは、ニッカーゼ機能を含むために、三量体構造を有する。例えば、二量体ニッカーゼの一方のドメインはZFP-シチジンデアミナーゼ(例えば、ZFP-本明細書に記載のTDD)に融合していてもよく、他方のドメインは、独立したZFPに融合していてもよく、その結果、両方のZFPドメインのそれらのDNA標的領域への結合が、一本鎖切断を生じさせることができる活性なニッカーゼをもたらす。例えば、図9を参照されたい。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の塩基エディターシステムは、ニッカーゼ機能を含むために、四量体構造を有する。2つのZFP-シチジンデアミナーゼ(例えば、本明細書に記載のZFP-TDD)融合タンパク質に加えて、そのようなシステムは2つのZFP-ニッカーゼタンパク質も含み、二量体ニッカーゼの一方のドメインは第1のZFPドメインに融合しており、他方のドメインは第2のZFPドメインに融合しており、その結果、両方のZFPドメインのそれらのDNA標的領域への結合が、一本鎖切断を生じさせることができる活性なニッカーゼをもたらす。
いくつかの実施形態では、ニッカーゼは、例えば、ZFNニッカーゼ、TALENニッカーゼまたはCRISPR/Casニッカーゼでもよい。ある特定の実施形態では、ニッカーゼは、FokIのDNA切断ドメインに由来する。いくつかの実施形態では、FokIニッカーゼは、親FokIニッカーゼと比較して、1つまたは複数の突然変異、例えば、切断ドメインの電荷を変更するための突然変異;分子モデリングに基づいてDNA骨格に近いと予想され、かつFokI相同体の変動を示す残基に対する突然変異;および/または他の残基での突然変異を含む[例えば、米国特許第8,623,618号およびGuo et al., J Mol Biol. (2010) 400(1):96-107を参照されたい]。
本明細書に記載のZFP融合タンパク質では、ニッカーゼドメインは、融合分子のN末端側またはC末端側(ZFPドメインに対してN末端および/またはC末端)を含めて、DNA結合ZFPドメインのいずれかの側に位置することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のZFP-シチジンデアミナーゼ(例えば、本明細書に記載のZFP-TDD)融合タンパク質は、N末端またはC末端にシチジンデアミナーゼドメインを含み、ニッカーゼドメインを反対の末端に含む。
F.ペプチドリンカー
本明細書に記載の融合タンパク質では、ZFP、シチジンデアミナーゼ(例えば、本明細書に記載のTDD)、阻害剤(例えば、TDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddI)、ニッカーゼおよび/またはUGIドメインは、互いに対して任意の順序で位置することができる。いくつかの実施形態では、ドメインは、直接的ペプチジル結合、ペプチドリンカーまたはこれらの任意の組み合わせによって、互いに結合することができる。いくつかの実施形態では、2つ以上のドメインが、二量体化(例えば、ロイシンジッパー、STATタンパク質のN末端ドメイン、またはFK506結合タンパク質を介する)によって、互いに結合することができる。
いくつかの実施形態では、ZFPドメイン内のZFP、シチジンデアミナーゼ(例えば、本明細書に記載のTDD)、阻害剤(例えば、TDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddI)、UGIおよび/またはニッカーゼドメインおよび/またはジンクフィンガーは、約5~200アミノ酸(例えば、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25または26またはそれ以上のアミノ酸)のペプチドリンカー、例えば、切断不可能なペプチドリンカーを介して連結することができる。好ましいリンカーは、典型的には、組換え融合タンパク質として合成される可動性のアミノ酸部分配列である。例えば、米国特許第6,479,626号;第6,903,185号;第7,153,949号;第8,772,453号;および第9,163,245号;ならびにPCT特許公開WO2011/139349を参照されたい。本明細書に記載のタンパク質は、適切なリンカーの任意の組み合わせを含むことができる。
いくつかの実施形態では、ペプチドリンカーは3~30アミノ酸残の長さであり、Gおよび/またはSに富む。そのようなリンカーの非限定例は、SGGSリンカー(配列番号245)、およびGS型リンカー、すなわち、1つもしくは複数(例えば、2つ、3つもしくは4つ)のGGGGS(配列番号71)モチーフまたは該モチーフの変形(例えば、該モチーフからの1つ、2つもしくは3つのアミノ酸挿入、欠失および置換を有するもの)を含むリンカーである。
特定の実施形態では、本明細書に記載の融合タンパク質で使用されるペプチドリンカーは、L0(LRGSQLVKS;配列番号15)L7A(LRGSQLVKSKSEAAAR;配列番号16)、L26(LRGSQLVKSKSEAAARGGGGSGGGGS;配列番号17)、L21(LRGSQLVKSKSEAAARGGGGS;配列番号110)、L18(LRGSQLVKSKSEAAARGS;配列番号111)、L13(LRGSQLVKSKSGS;配列番号112)、L11(LRGSQLVKSGS;配列番号113)、L9(LRGSQLVGS;配列番号114)、L6(LRGSGS;配列番号115)、またはL4(LRGS;配列番号116)でもよい。
II.塩基エディターシステム
本開示は、本明細書に記載のZFP融合タンパク質を含む塩基エディターシステムを提供する。塩基エディターシステムは、DNA標的領域中のシトシン塩基をウラシル塩基に編集するために使用することができ、この場合、DNAの複製または修復の間にウラシルがチミン塩基に置き換えられる。ある特定の実施形態では、編集は、標的にされるC:G塩基対のT:A塩基対への変更をもたらす。図1は、本開示の塩基編集システムを図示する。
本明細書に記載の塩基エディターシステムは、遺伝子をノックアウトする(例えば、通常のコドンを終止コドンに変えることによる、ならびに/もしくはスプライス受容部位を突然変異させて、エクソンスキッピングおよび/もしくはフレームシフト突然変異を導入することによる);遺伝子の制御エレメント(例えば、プロモーターもしくはエンハンサー領域)に突然変異を導入して、発現を増加もしくは低減させる;病因性突然)変異(例えば、点突然変異)を修正する;ならびに/または治療的利益をもたらす突然変異を誘導するために使用することができる。標的DNAは、細胞中の染色体中、または染色体外の配列(例えば、ミトコンドリアDNA)中にあり得る。塩基編集は、インビトロ、エキソビボまたはインビボで実施することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の塩基エディターシステムは、1つまたは複数のコドン変換、例えば、CAAからTAA;CAGからTAG;CGAからTGA;またはTGGからTAG、TGAもしくはTAA;またはこれらの任意の組み合わせを実施し、それによって、終止コドンを導入する。
本開示の塩基エディターシステムは、ZFP-シチジンデアミナーゼ(例えば、本明細書に記載のZFP-TDD)融合タンパク質に加えて、システムの編集活性を調節するかまたは向上させるのに役立ち得る、本明細書に記載されるような阻害剤ドメイン(例えば、TDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddI)、UGIおよびニッカーゼまたはこれらの任意の組み合わせなどの成分を含むことができる。ある特定の実施形態では、単一のウイルスベクター(例えば、AAVベクター)内にシステムをパッケージングすることができる。
いくつかの実施形態では、本開示の塩基エディターシステムは、それぞれ、それ自体でシチジンデアミナーゼ活性を欠くシチジンデアミナーゼハーフドメインを含む、1対のZFP-シチジンデアミナーゼ(例えば、本明細書に記載のZFP-TDD)融合タンパク質を含み、それらのそれぞれのヌクレオチド標的へのZFPの結合が、標的C塩基をTに編集する(例えば、CをDNAの複製または修復の間にTに置き換えられるUと置き換えることによる)ことができる活性なシチジンデアミナーゼ分子をもたらす。
例えば、いくつかの実施形態では、塩基エディターシステムはa)i)編集の標的にされる塩基の一方の側の二本鎖DNA標的領域のヌクレオチドに結合する第1のZFPドメイン;およびii)TDD N-ハーフドメインを含む第1の融合タンパク質(ZFP-TDD左);ならびにb)i)編集の標的にされる塩基の他方の側の二本鎖DNA標的領域のヌクレオチドに結合する第2のZFPドメイン;およびii)TDD C-ハーフドメインを含む第2の融合タンパク質(ZFP-TDD右)を含むことができ、ZFP-TDD左およびZFP-TDD右のそれらのそれぞれのヌクレオチドへの結合が、C塩基をTに変えることによってDNA標的領域を編集することができる活性なTDD分子をもたらす。ZFP-TDDおよび/またはDNA標的領域は、例えば、本明細書に記載の通りであり得る。
いくつかの実施形態では、塩基エディターシステムは、a)i)第1のDNA標的領域内のヌクレオチドに結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン;およびii)TDDIドメインを含む、第1のDNA標的領域内のヌクレオチドに結合する第1の融合タンパク質(ZFP-TDDI);b)i)編集の標的にされる塩基の一方の側の第2のDNA標的領域のヌクレオチドに結合するZFPドメイン;およびii)TDD N-ハーフドメインを含む、第2の融合タンパク質(ZFP-TDD左);ならびにc)i)編集の標的にされる塩基の他方の側の第2のDNA標的領域のヌクレオチドに結合するZFPドメイン;およびii)TDD C-ハーフドメインを含む第3の融合タンパク質(ZFP-TDD右)を含むことができ、ZFP-TDD左およびZFP-TDD右のそれらのそれぞれのヌクレオチド結合が、C塩基をTに変えることによって第2のDNA標的領域を編集することができる活性なTDD分子をもたらし、かつ第1のDNA標的領域へのZFP-TDDIの結合が、TDDによる第2のDNA標的領域の編集を防止する。ZFP-TDD、ZFP-TDDIおよびDNA標的領域は、例えば、本明細書に記載の通りであり得る。
いくつかの実施形態では、塩基エディターシステムは、a)i)第1のDNA標的領域内のヌクレオチドに結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)二量体化ドメインを含む第1の融合タンパク質;b)i)TDDIドメイン;およびii)a)の二量体化ドメインとパートナーになる二量体化ドメインを含む第2の融合タンパク質;c)i)編集の標的にされる塩基の一方の側の第2のDNA標的領域のヌクレオチドに結合するZFPドメイン、およびii)TDD N-ハーフドメインを含む第3の融合タンパク質(ZFP-TDD左);ならびにd)i)編集の標的にされる塩基の他方の側の第2のDNA標的領域のヌクレオチドに結合するZFPドメイン、およびii)TDD C-ハーフドメインを含む第4の融合タンパク質(ZFP-TDD右)を含むことができ、ZFP-TDD左およびZFP-TDD右のそれらのそれぞれのヌクレオチドへの結合が、C塩基をTに変えることによって第2のDNA標的領域を編集することができる活性なTDD分子をもたらし、ZFP-TDDIを形成するためのa)とb)の融合タンパク質の二量体化、および第1のDNA標的領域へのa)のZFPの結合が、TDDによる第2のDNA標的領域の編集を防止する。ZFP-TDD、ZFP-TDDI、および/またはDNA標的領域は、例えば、本明細書に記載の通りであり得る。
いくつかの実施形態では、二量体化誘導剤の存在下で、a)とb)の融合タンパク質の二量体化ドメインがパートナーになってZFP-TDDIを形成し、TDD活性を阻害する。
いくつかの実施形態では、a)とb)の融合タンパク質の二量体化ドメインは、二量体阻害薬剤の存在下で、パートナーになってZFP-TDDIを形成することを阻害され、これにより、TDD活性が可能になる。
いくつかの実施形態では、ZFP-TDDIは、TDD塩基編集活性から保護される配列に対して特異的である。例えば、ZFPドメインは、その非編集形態で保存されるアレル(例えば、突然変異したアレルなどの別のアレルが編集の標的にされる場合)、またはオフターゲット編集の既知の部位に結合することができる。いくつかの実施形態では、TDD塩基編集は、保護されていないアレルにおいて、通常のコドンを終止コドンに変換することができる。
いくつかの実施形態では、ZFP-TDDI(またはその成分)の発現は、誘導性プロモーターの制御下にあってもよい。ある特定の実施形態では、そのようなシステムを「キルスイッチ(kill switch)」として使用することができ、この場合、ZFP-TDDIは、細胞中の必須遺伝子が編集されるのを防ぎ、ZFP-TDDIの発現を低減させるかまたは排除することが、細胞死をもたらす。
ZFP-TDDIのアセンブリーが二量体化誘導剤または二量体化阻害剤の制御下にある場合、塩基編集は該薬剤の有無を条件とする可能性がある。そのような状態付きシステムも「キルスイッチ」に使用することもでき、例えば、この場合、ZFP-TDDIは、二量体化誘導剤の存在下でまたは二量体化阻害剤の非存在下で細胞中の必須遺伝子が編集されるのを防ぎ、該薬剤を除去または投与することが、それぞれに細胞死をもたらす。
ある特定の実施形態では、本開示の塩基エディターシステムは、1つより多いZFP-TDD左とZFP-TDD右の対を含むマルチプレックスシステムでもよく、そのようなシステムは、1箇所より多いDNA標的領域を一度に編集することができる可能性がある。特定の実施形態では、編集の特異性を高めるために、マルチプレックスシステムは、TDDのN-ハーフドメインおよびC-ハーフドメインが、各対のために、TDD配列中の異なる位置(例えば、本明細書に記載の位置)で分割された、ZFP-TDD対を含む。ある特定の実施形態では、マルチプレックスシステムのZFP-TDD対によって編集されるDNA標的領域は、異なる遺伝子中にあってもよい。ある特定の実施形態では、DNA標的領域は、同じ遺伝子中にあってもよい。
上記実施形態のうちのいずれかにおいて、TDDおよびTDDIは本明細書に記載のいかなるものでもよい。ある特定の実施形態では、TDDはDddAでもよく、TDDIはDddIでもよい。TDDおよびTDDIの代わりに他のシチジンデアミナーゼおよび阻害剤を使用することができることも企図される。特定の実施形態では、本明細書に記載のマルチプレックスシステムは、第1のZFP-シチジンデアミナーゼ対および第2のZFP-シチジンデアミナーゼ対を含むことができ、第1および第2の対は、異なるシチジンデアミナーゼ(例えば、本明細書に記載のものから選択される)を利用する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のシステムおよび方法は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%の細胞で、DNA標的領域の標的編集を生じさせる。いくつかの実施形態では、編集された細胞は、オフターゲットインデルをほとんどまたは全く示さない(例えば、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.2%または0.1%未満のオフターゲットインデル)。いくつかの実施形態では、編集された細胞は、オフターゲット塩基編集をほとんどまたは全く示さない(例えば、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.2%または0.1%未満のオフターゲット塩基編集)。しかし、オフターゲット部位の塩基編集は、転座または他のゲノムアレンジメントを起こさない傾向があり得るので、より高いパーセンテージも考えられ得る。
本開示は、本明細書に記載のZFP融合タンパク質をコードする核酸分子も提供し、これは、ウイルスベクターまたは非ウイルスベクターの一部であり得る。さらに、本開示は、本明細書に記載の塩基エディターシステムを含む細胞または細胞の集団、およびそのような細胞の後代を提供し、該細胞は1つまたは複数の編集された塩基を含む。
III.ZFP融合タンパク質のデリバリー
様々な方法[例えば、エレクトロポレーション、受容体リガンド、脂質ナノ粒子、陽イオン性もしくは陰イオン性リポソームまたは核局在化シグナルへのタンパク質の融合(例えば、リポソームと組み合わせる)]を介して、本開示のZFP融合タンパク質をタンパク質として標的細胞に導入することができる。他の実施形態では、融合タンパク質は、それをコードする核酸分子、例えば、DNAプラスミドまたはmRNAを介して標的細胞に導入される。核酸分子は核酸発現ベクターでもよく、これは、ZFP融合タンパク質のためのコード配列の発現を可能にする発現制御配列、例えば、プロモーター、エンハンサー、転写シグナル配列および転写終結配列を含むことができる。
いくつかの実施形態では、ZFP融合タンパク質の発現を指示するベクター上のプロモーターは、構成的活性型プロモーターまたは誘導性プロモーターである。適切なプロモーターとしては、限定はされないが、ラウス肉腫ウイルス(RSV)ロングターミナルリピート(LTR)プロモーター(RSVエンハンサーを有していてもよい)、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター(CMVエンハンサーを有していてもよい)、CMV最初期プロモーター、シミアンウイルス40(SV40)プロモーター、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)プロモーター、β-アクチンプロモーター、ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)プロモーター、EFlαプロモーター、モロニーマウス白血病ウイルス(MoMLV)LTR、クレアチンキナーゼベース(CK6)プロモーター、トランスチレチンプロモーター(TTR)、チミジンキナーゼ(TK)プロモーター、テトラサイクリン応答性プロモーター(TRE)、B型肝炎ウイルス(HBV)プロモーター、ヒトα1-抗トリプシン(hAAT)プロモーター、キメラ肝臓特異的プロモーター(LSP)、E2因子(E2F)プロモーター、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)プロモーター、CMVエンハンサー/ニワトリβ-アクチン/ウサギβ-グロビンプロモーター[CAGプロモーター;Niwa et al., Gene (1991) 108(2):193-9]、およびRU-486応答性プロモーターが挙げられる。さらに、プロモーターは、ZFP融合タンパク質が結合し、予め設定された閾値にそれ自体の発現レベルを抑制することができる、1種または複数の自己制御エレメントを含むことができる。米国特許第9,624,498号を参照されたい。
限定されないが、エレクトロポレーション、リン酸カルシウム沈殿、マイクロインジェクション、陽イオン性もしくは陰イオン性リポソーム、核局在化シグナルと組み合わせたリポソーム、天然に存在するリポソーム(例えば、エキソソーム)またはウイルス性形質導入を含めて、ヌクレオチド配列を細胞に導入する任意の方法を用いることができる。ある特定の実施形態では、ヌクレオチド配列はmRNAの形態であり、エレクトロポレーションを介して細胞にデリバリーされる。
発現ベクターのインビボデリバリーのために、ウイルス性形質導入を使用することができる。当技術分野で既知の様々なウイルスベクター、例えば、ワクシニアベクター、アデノウイルスベクター、レンチウイルスベクター、ポキシウイルス(poxyviral)ベクター、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、レトロウイルスベクターおよびハイブリッドウイルスベクターを当業者は本開示で使用するために適合させることができる。いくつかの実施形態では、本明細書で使用されるウイルスベクターは組換えAAV(rAAV)ベクターである。任意の適切なAAV血清型を使用することができる。例えば、AAVは、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3b、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV8.2、AAV9、AAV.PHP.B、AAV.PHP.eB,またはAAVrh10、または新規な血清型もしくはシュードタイプのもの、例えば、AAV2/8、AAV2/5、AAV2/6、AAV2/9またはAAV2/6/9であり得る。いくつかの実施形態では、発現ベクターはAAVウイルスベクターであり、昆虫細胞/バキュロウイルス産生システムまたは哺乳動物細胞産生システムなどの産生システムにおいてAAVビリオンの産生を可能にするためにAAV逆位末端配列(ITR)配列を両端に有するものを含めて、ゲノムがコンストラクトを含む組換えAAVビリオンによって標的ヒト細胞に導入される。カプシドタンパク質が免疫原性を低減しているか、またはヒトにおける形質導入能力が増強しているように、AAVを操作することができる。本明細書に記載のウイルスベクターは、当技術分野で既知の方法を使用して生成することができる。ウイルス粒子を産生するために、任意の適切な許容細胞またはパッケージング細胞型を用いることができる。例えば、パッケージング細胞株として、哺乳動物細胞(例えば、293)または昆虫(例えば、sf9)細胞を使用することができる。
本明細書に記載の塩基編集方法のために、任意の種類の細胞を標的にすることができる。例えば、細胞は真核性でも原核性でもよい。いくつかの実施形態では、細胞は哺乳動物(例えば、ヒト)細胞または植物細胞である。ヒト細胞としては、例えば、T細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、NK T細胞、アルファ-ベータT細胞、ガンマ-デルタT細胞、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)、調節性T細胞、B細胞、ヒト胚性幹細胞、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)またはリンパ球細胞が分化することができる多能性幹細胞[例えば、人工多能性幹細胞(iPSC)]を挙げることができる。いくつかの実施形態では、システムは、多能性幹細胞を複数の細胞型への分化より前に改変するために使用することができる。例えば、リンパ球細胞前駆体をリンパ球細胞型、例えば、調節性T細胞、エフェクターT細胞、ナチュラルキラー細胞などへの分化より前に改変することができる。本開示のマルチプレックス塩基エディターシステム[1つより多いZFP-シチジンデアミナーゼ(例えば、ZFP-TDD)対を含む]は、特に、多能性細胞を含めて、同時に複数の塩基編集をともなう細胞を調製するために使用することができる。いくつかの実施形態では、マルチプレックスシステムは、例えば、同種異系T細胞を調製するために使用することができる。システムが、本明細書に記載のように、二量体化調節剤の存在または非存在下でアセンブルするように誘導され得るZFP-シチジンデアミナーゼ阻害剤(例えば、ZFP-TDDI)を含む場合、薬剤の投与の際に活性化される「キルスイッチ」の制御下に編集される細胞を置くことができることが企図される。
農業用途のために、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)媒介性T-DNAデリバリーなどの、植物細胞へのタンパク質または核酸分子の導入のための任意の方法も企図される。
IV.医薬的用途
本開示は、細胞のDNAにおいてシトシンをチミン塩基に編集する方法であって、本明細書に記載の塩基エディターシステムを細胞に(例えば、患者から)デリバリーし、標的C塩基のT塩基との置き換えをもたらすことを含む方法を提供する。細胞は患者内にあってもよく(インビボ治療)、または、本明細書に記載の方法を患者から取り出された細胞で実施し、次いで編集された細胞を患者にデリバリーすることができる(エキソビボ治療)。いくつかの実施形態では、細胞は、治療として、使用前にエキソビボでさらに操作される。用語「治療する」は、症状の軽減、症状の発症の予防、疾患の進行の緩徐化、生活の質の改善、および生存期間の増加を包含する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法によって治療される患者は哺乳動物、例えばヒトである。
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、疾患と関係がある遺伝子または調節配列を編集するために使用される。例えば、ある特定の実施形態では、塩基編集は、DNA配列中の点突然変異を修正して、正常な遺伝子発現または活性を回復させることができる。ある特定の実施形態では、塩基編集は、有害遺伝子(例えば、癌遺伝子)に終止コドンを導入することができる。ある特定の実施形態では、塩基編集は、治療的利益をもたらす突然変異を導入することができる。
いくつかの実施形態では、患者は癌を有する。ある特定の実施形態では、患者からの細胞は、化学療法剤に対する抵抗性を与えるために、塩基編集の前または後にさらに改変される。次いで、化学療法剤で患者を治療することができ、これにより、いくつかの実施形態では、非編集細胞と比べて編集された細胞の生存期間が長くなる。
いくつかの実施形態では、患者は自己免疫障害を有する。
いくつかの実施形態では、患者は、常染色体優性疾患、例えば、常染色体優性多発性嚢胞腎を有する。
いくつかの実施形態では、患者はミトコンドリア障害を有する。
いくつかの実施形態では、患者は、鎌状赤血球症、血友病(例えば、血友病A、BもしくはC)、嚢胞性線維症、フェニルケトン尿症、テイ・サックス病、プリオン病、色盲、リソソーム蓄積症(例えば、ファブリー病)、フリードライヒ失調症または前立腺癌を有する。
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、遺伝子の特定のアレル、例えば、野生型または突然変異アレルに塩基編集を標的化することができる。ある特定の実施形態では、アレルは癌と関係がある可能性がある。例えば、方法は、構成的なチロシンリン酸化活性につながり、骨髄増殖性新生物の拡大において重要な役割を果たすJAK2のV617F突然変異アレルを標的にすることができる。例えば終止コドンを導入することによって、V617F突然変異を有するアレルの発現をノックアウトすることにより、JAK2 V617F障害の治療の成功が容易になる可能性がある。
本開示は、本明細書に記載の塩基エディターシステムの要素、例えば、ZFP-シチジンデアミナーゼ(例えば、本明細書に記載のZFP-TDD)対および適宜シチジンデアミナーゼ阻害剤(例えば、TDDI、例えば、シチジンデアミナーゼがDddAであるDddI)成分(例えば、ZFP-シチジンデアミナーゼ阻害剤成分)、または前記要素をコードするヌクレオチド配列(例えば、本明細書に記載のウイルスベクターまたは非ウイルスベクター中にある)を含む医薬組成物をさらに提供する。医薬組成物は、医薬的に許容可能な担体、例えば、水、食塩水(例えば、リン酸緩衝食塩水)、デキストロース、グリセロール、ショ糖、ラクトース、ゼラチン、デキストラン、アルブミンまたはペクチンをさらに含むことができる。さらに、組成物は、補助物質、例えば、湿潤もしくは乳化剤、pH緩衝剤、安定化剤または医薬組成物の有効性を増強する他の試薬を含むことができる。医薬組成物は、デリバリー媒体、例えば、リポソーム、ナノカプセル、マイクロ粒子、ミクロスフェア、脂質粒子および小胞を含むことができる。
いくつかの実施形態では、2B4(CD244)、4-1BB(CD137)、A2aR、AAVS1、ACTB、AID、ALB、B2M、B7.1、B7.2、B7-H2、B7-H3、B7-H4、B7-H6、BAFFR、BCL11A、BLAME(SLAMF8)、BTLA、ブチロフィリン、CIITA、CCR5、CD100(SEMA4D)、CD103、CD3ゼータCD4、CD5、CD7、CD11a、CD11b、CD11c、CD11d、CD150、IPO-3)、CD160、CD160 (BY55)、CD18、CD19、CD2、CD27、CD28、CD29、CD30、CD4、CD40、CD47、CD48、CD49a、CD49D、CD49f、CD52、CD69、CD7、CD83、CD84、CD8アルファ、CD8ベータ、CD96(Tactile)、CDS、CEACAM1、CISH、CRTAM、CTLA4、CXCR4、DCK、DGK、DGKA、DGKB、DGKD、DGKE、DGKG、DGKI、DGKK、DGKQ、DGKZ、DHFR、DNAM1(CD226)、EP2/4受容体、アデノシン受容体、例えばA2AR、FAS、FASLG、GADS、GITR、GM-CSF、gp49B、HHLA2、HLA-A、HLA-B、HLA-C、HLA-DPA1、HLA-DPB1、HIV-LTR(ロングターミナルリピート)、HLA-DQA1、HLA-DQB1、HLA-DRA、HLA-DRB1、HLA-I、HVEM、HVEM、IA4、ICAM-1、ICOS、ICOS、ICOS(CD278)、IFN-アルファ/ベータ/ガンマ、IL-1ベータ、IL-12、IL-15、IL-18、IL-23、IL2Rベータ、IL2Rガンマ、IL2RA、IL-6、IL7Rアルファ、ILT-2、ILT-4、免疫グロブリン重鎖座位、免疫グロブリン軽鎖座位、ITGA4、ITGA4、ITGA6、ITGAD、ITGAE、ITGAL、ITGAM、ITGAX、ITGB1、ITGB2、ITGB7、KIRファミリー受容体、KLRG1、Lag-3、LAIR-1、LAT、LIGHT、LTBR、Ly9(CD229)、MNK1/2、NKG2C、NKG2D、NKp30、NKp44、NKp46、NKp80(KLRF1)、OX2R、OX40、PAG/Cbp、PD-1、PD-L1、PD-L2、PGE2受容体、PIR-B、PPP1R12C、PRNP1、PSGL1、PTPN2、RANCE/RANKL、RFX5、ROSA26、SELPLG(CD162)、SIRPアルファ(CD47)、SLAM(SLAMF1、SLAMF4(CD244、2B4)、SLAMF5、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAMF7、SLP-76、SOCS1、SOCS3、テザリン、TGFBR2、TIGIT、TIM-1、TIM-3、TIM-4、TMIGD2、TRA、TRAC、TRB、TRD、TRG、TNF、TNF-アルファ、TNFR2、TRIM5、TUBA1、VISTA、VLA1、またはVLA-6から選択されるゲノム座位に標的化するように、本明細書に記載の塩基エディターシステムを操作することができる。
本明細書に記載のZFP融合タンパク質および塩基エディターシステムは、本明細書に記載の治療の方法で使用することができ、本明細書に記載の治療での使用のためのものでもよく、または本明細書に記載の治療のための医薬の製造で使用することができることが理解されよう。
V.農業用途
細胞のDNAにおいてシトシンをチミン塩基に編集する記載のシステムおよび方法は、農業用途で使用することもできる。例えば、ある特定の実施形態では、塩基編集は、DNA配列中の1つまたは複数の点突然変異を修正して、正常な遺伝子発現または活性を回復させることができる。ある特定の実施形態では、塩基編集は、1つまたは複数の有害遺伝子に終止コドンを導入することができる。ある特定の実施形態では、塩基編集は、1つまたは複数の有利な突然変異を導入することができる。特定の実施形態では、本明細書に記載のシステムおよび方法は作物植物を編集するために使用される。
本明細書で別段定義しない限り、本開示に関連して使用される科学技術用語は、当業者に一般に理解される意味を有するものとする。例示的な方法および材料が以下に記載されるが、本明細書に記載のものと同様または均等の方法および材料も本開示の実施または試験において使用することができる。矛盾がある場合には、定義を含めて、本明細書が優先する。一般に、本明細書に記載の心臓学、医学、医化学および薬化学ならびに細胞生物学に関連して使用される専門語、ならびにこれらの技法は、当技術分野で周知であり、一般に使用されるものである。酵素反応および精製技法は、製造者の仕様書に従って、当技術分野で一般に達成されるように、または本明細書に記載のように実施される。さらに、文脈によって別段必要とされない限り、単数形の用語は複数を含むものとし、複数形の用語は単数を含むものとする。本明細書および実施形態全体にわたって、単語「有する(have)」および「含む(comprise)」、または「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(comprises)」もしくは「含む(comprising)」などの変形は、記載された整数または整数の群の包含を意味するが、任意の他の整数または整数の群の排除を意味しないと理解されるであろう。用語「または」は、一般に、文脈において特に明記しない限り、「および/または」を含む意味で用いられることにも留意されたい。本明細書で使用する場合、用語「約」は、特定の使用の文脈内で、記載された数値から10%、5%または1%プラスまたはマイナスである数値範囲を指す。さらに、本明細書で提供される表題は便宜のためのみであり、主張される実施形態の範囲および意味を説明するものではない。
本明細書で言及されるすべての刊行物および他の参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの文献が本明細書で引用されるが、この引用は、これらの文献のいずれも当技術分野で共通の一般的知識の一部を形成するという承認にはならない。
本発明をより良く理解するために、以下の実施例を記載する。これらの実施例は、例示のみを目的とし、いかなる方法によっても、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきでない。
[実施例1]ZFP-TDDの設計
ZFP-DddA融合タンパク質対を調製するために、Mok et al.(上記)に記載されているように、DddAペプチドを残基G1333(「DddA-G1333」)で、ならびに残基G1404(「DddA-G1404」)およびG1407(「DddA-G1407」)で、2つの分割体(halves)に分割した(それぞれ、シチジンデアミナーゼ活性を欠く)。8つの左ZFPおよび5つの右ZFPを、DddAの該分割体をヒトCCR5座位の部位に標的化し、その結果、該分割体が標的部位で二量体化することができ、DddAの触媒活性を回復するように設計した。左ZFPと右ZFPの対は、2bp~24bpまでの幅広い塩基編集ウィンドウをカバーする(図2A)。
各分割DddA対のN末端側の分割体(half)を左ZFPのC末端に融合し、C末側の分割体を右ZFPのC末端に融合し、逆もまた同様に行った。DddA-G1333については、3つの異なるリンカー(L0、L7AおよびL26)のうちの1つを使用したが、DddA-G1404およびDddA-G1407については、L26リンカーを使用した。すべての他の実験については、別段指示がない限り、L26リンカーを使用した。UGI(ウラシルDNAグリコシラーゼ阻害剤)ドメインもN末端側の分割体およびC末端側の分割体のぞれぞれのC末端に融合した。すべてのZFP-DddA融合コンストラクトは、3×FLAGタグおよびSZFPのN末端に融合しているV40核局在化シグナルをさらに含んでいた。左ZFPと右ZFPの対の例を図2Bに示す。
上記の配列およびいくつかの調製したコンストラクトの配列を以下の表2に示す。左ZFP#1~8および右ZFP#1~5において、フィンガー配列に下線を引き、太字で示した表2のZFPはCCR5座位を標的にする。
[実施例2]K562細胞におけるZFP-DddA塩基編集
上記の方法に従って調製した同じリンカーZFP-DddA対を使用して、細胞で塩基編集をアッセイするために、K562(ATCC、CCL243)細胞をATCCから得て、10%FBSおよび1×ペニシリン-ストレプトマイシン-グルタミン(PSG)(Gibco、10378-016)を含むRPMI1640において、5%COで37℃で維持した。製造者の指示書に従ってSF細胞株96ウェルヌクレオフェクターキット(Lonza、V4SC-2960)を使用して、対になったZFP-DddAをコードする400ngのpDNAをK562細胞にエレクトロポレーションした。手短に述べると、細胞を1×PBS(二価陽イオンを含まない)で2回洗浄し、15μLの補充したSF細胞株96ウェルヌクレオフェクター溶液あたり2×10細胞で再懸濁した。各トランスフェクションについて、15μLの細胞懸濁液を5μLのpDNAと混合し、Lonzaヌクレオキュベットプレートに移し、次いで、Amaxaヌクレオフェクター96ウェルシャトルシステム(Lonza)で、K562細胞用のプロトコール(ヌクレオフェクタープログラム96-FF-120)を使用して、エレクトロポレーションした。エレクトロポレーションした細胞を10分間室温でインキュベートし、次いで、96ウェル組織培養プレート中の150μLの予め温めた完全培地に移した。細胞を72時間インキュベートし、次いで、塩基編集の定量化のために回収した。
以下の最適条件を用いてPrimer3を使用して、CCR5座位用のPCRプライマーを設計した:200ヌクレオチドの増幅産物サイズ;60℃の融解温度;20ヌクレオチドのプライマー長;および50%のGC含量。プライマーおよび増幅産物の配列を以下の表3に示す。
第2のPCR反応のためにアダプターを加えて、Illuminaライブラリー配列[フォワードプライマー:ACACGACGCTCTTCCGATCT(配列番号47);リバースプライマー:GACGTGTGCTCTTCCGAT(配列番号48)]を加えた。AccuPrime HiFi(Invitrogen)を用いて100ngのゲノムDNAを使用して25μLで、CCR5座位を増幅した。以下のサーモサイクル条件を用いて、0.1μMの終濃度でプライマーを使用した:95℃5分の初期融解;95℃30秒、55℃30秒および68℃40秒の35サイクル;ならびに68℃10分の最終的な伸長。PCR産物を水に1:20希釈した。20μLのPCR反応において2μLの希釈PCR産物を使用して、HF緩衝液(NEB)を含むPhusion High-Fidelity PCR MasterMixをともなうIlluminaライブラリー配列を加えた。以下の条件を用いて、0.5μMの終濃度でプライマーを使用した:98℃30秒の初期融解;98℃10秒、60℃30秒および72℃40秒の12サイクル;ならびに72℃10分間の最終的な伸長。次いで、第2のPCR反応を実施して、試料特異的な配列バーコードを加えた。QIAquick PCR精製キット(Qiagen)を使用して、PCRライブラリーを精製した。試料をQubit dsDNA HSアッセイキット(Invitrogen)を用いて定量化し、2nMに希釈した。次いで、製造業者の指示に従って、標準的な300サイクルキットを使用するIllumina MiSeqかまたはmid-output300サイクルキットを使用するIllumina NextSeq500のいずれかで、ライブラリーを試験にかけた。
DddA-G1333を使用した結果を図3に示す。CCR5塩基編集ウィンドウ中の4位置すべて(C9、C10、C18およびC24)で>3%の塩基編集が達成され、注目すべきインデルはなかった。図4は、位置C18およびC24におけるDddA-1397、DddA-G1404およびDddA-G1407についての結果を提供する。特に、DddA-G1404およびDddA-G1407は、特にC18で効率および活性の増大を示した。17個のGFP対照のいずれについても塩基編集はみられなかった(データ非表示)。
[実施例3]「再接続化」DddA設計
以下に示すように、残基1398を新しいN末端にし、現在のC末端を残基1334に連結し、残基1397を現在のN末端に連結し、残基1333を新しいC末端にすることによって、標準的な環状順列(circular permutation)を実施することなく、DddAポリペプチド鎖を再び接続した(「再接続化」DddA完全):
>DddA完全(配列番号72の残基1290~1427)(無秩序な残基をイタリックで示した;1333および1397を太字で示した):
(配列番号49)
>再接続化DddA完全[1398~C末端:1334~1397:リンカー(二重下線を引いた):N末端~1333、一本の下線は、再接続によって作出された近くの接合部を示す]:
次いで、再接続化DddAを2つの分割体に分割して、機能的な無毒の塩基エディター、再接続化_G1309および再接続化_N1357を作製するために、2つの異なるストラテジーを確認した:
>再接続化_G1309-N:
>再接続化_G1309-C:
>再接続化_N1357-N:
>再接続化_N1357-C:
次いで、CCR5座位に対するそれぞれのZFP-DddA塩基エディターを、これらの分割再接続化DddA構造に基づいて設計した。例えば、表4を参照されたい。上記のプロトコールに従ってK562細胞で試験する場合に、再接続化ZFP-DddA対がCからTへの塩基編集を実施することができるであろうことが予期される。そのような再接続化対は、各分割対の左および右アームのみが機能的DddAを形成することができるので、マルチプレックス塩基エディター適用の特異性を高めることができる。
[実施例4]ZFP-DddA結合ポケットの再成形
DddA由来シトシン塩基エディターはCからTへの編集に制限されており、塩基編集ウィンドウ内のTCジヌクレオチドに対して強い選好性がある。これらの制限を緩めるため、および酵素の効率および/または活性を高めるための飽和突然変異誘発のために、様々な残基が特定され、これらには、Y1307、T1311、S1331、V1346、H1366、N1367、N1368、P1369、E1370、G1371、T1372、F1375、V1392、P1394、P1395、I1399、P1400、V1401、K1402、A1405およびT1406が含まれる。これらの突然変異は配列番号72について番号付けされている。DddAと他の塩基エディター、例えばアデニンデアミナーゼの間の構造的アライメントに基づいて、これらの残基はヌクレオチドポケットを形成すると判断した。図5に示す左ZFPと右ZFPの対を使用して、上記のプロトコールに従って、位置E1370、N1368およびY1307に突然変異を有するDddA変異体をK562細胞で試験した。
図6A~6Cに示すように、ある特定の残基の変更は、効率/活性の増大を起こす。さらに、いくつかの残基の変更は、DddA酵素の活性ウィンドウを変化させ、そのような変化は、DddA-ベースの試薬の精度および特異性を高めることができる。Y1307とN1368は両方とも変更に対して感受性であるように思われ、いくつかの突然変異は、Y1307の活性プロファイルを変化させる(例えば、ある特定の場合には、C18でほとんど20倍の活性の増加、およびC9およびC10に接近する能力)。E1370は変更に対して感受性が低いように思われ、ある特定の突然変異は有益効果を示す(例えば、「左_ZFP#4-G1333-N:右_ZFP#5-G1333-C」におけるE1370H)。
[実施例5]塩基編集へのZFP-TDD+ニッカーゼアプローチの組み合わせ
塩基エディターの効率は、未修飾DNA鎖にニッカーゼでニックを生成することによって高めることができる。次いで、未修飾DNA鎖は、新しく合成されたものとして細胞に認識され、天然のDNA修復機構が、修飾された鎖を鋳型として使用して、ニックが生成されたDNA鎖を修復する。FokI由来ZFNまたはTALENまたはCRISPR/Cas由来ニッカーゼを使用して、未修飾鎖にニックを生成することができる。図7Aおよび7Bは、それぞれ、CRISPR/Cas9ニッカーゼを用いたZFP-TDD塩基編集の設計および結果を示す。しかし、3つのアプローチはすべて、2つのさらなるコンストラクト(ZFNまたはTALENニッカーゼのための2つのペプチド;CRISPR/Casニッカーゼのための1つのペプチドおよび1つのsgRNA;図8)のデリバリーを必要とする。
この制限を克服し、デリバリーを容易にし、さらに塩基編集およびDNAニック生成が同時に起こる可能性を高くし、編集効率を高めるために、三量体ZFP-TDD塩基エディター構造を開発した。そのような三量体構造では、二量体のFokIニッカーゼの分割体の一方を左または右ZFP-TDDのN末端に融合することができ、独立したZFP-FokIペプチドを介してFokIニッカーゼの対応する他方の分割体を目的の部位に標的化することができる(図9)。DddAを使用するニッカーゼ実験のための配列は以下の表5に見出すことができ、ZFPの設計を図10に示す(左_ZFP#4+右_ZFP#1+ニッカーゼZFP#2、または左_ZFP#4+右_ZFP#5+ニッカーゼZFP#1)。
上記のプロトコールに従って、三量体ZFP-DddA-ニッカーゼシステムをK562細胞で試験した。図11に示すように、三量体ZFP-DddA-ニッカーゼシステムは、CRISPRベースのニッカーゼよりも高いレベルの塩基編集活性を示し、場合によっては約70%の塩基編集、およびバックグラウンドに近いより低レベルのインデルがあった。CRISPRベースのニッカーゼシステムより性能が優れていることに加えて、三量体ZFP-TDD-ニッカーゼシステムは、そのコンパクトなサイズにおいて非常に有利である可能性があり、これは、CRISPR/CasおよびTALE-TDD塩基エディターシステムなどの他のプラットフォームと異なって、AAVなどの単一のウイルスベクターに適合する可能性がある。
[実施例6]K562細胞におけるTDDの塩基編集活性
他の可能性のある19種のシチジンデアミナーゼを特定し(表6)、塩基編集活性について試験した。
上記のTDDを上記の実施例に記載されている塩基編集システムにおいてDddAの代わりに用い、これを、上記のCCR5標的化ZFPを使用して、および/またはCIITA座位(「部位2」)で以下に記載のCIITA標的化ZFP(表7を参照されたい)を使用して、CCR5座位での塩基編集のための記載されるプロトコールに従って、K562細胞で試験した。CIITAプライマーおよび増幅産物の配列を以下の表8に示す。
L26リンカー(配列番号17)を使用して、各TDD分割体の一方のメンバーを左ZFPのC末端に融合し、他方のメンバーを右ZFPのC末端に融合した。SGGSリンカー(配列番号245)を用いて、UGI(ウラシルDNAグリコシラーゼ阻害剤)ドメイン(配列番号20)もN末端側の分割体およびC末端側の分割体のぞれぞれのC末端に融合した。すべてのZFP融合コンストラクトは、3×FLAGタグおよびZFPのN末端に融合しているSV40核局在化シグナル)(配列番号1)をさらに含んでいた。
TDDのために使用される配列は、以下の表9に含まれる。ある特定のTDDについて、変異型毒性ドメインも試験した(TDD指示物の後に「b」で示し、例えば、TDD2については「TDD2b」である)。
CCR5座位でのTDD塩基編集活性
図12は、ZFP DNA結合ドメインの2つの異なる対(図10を参照されたい)を用いた、標的配列CCR5のC9、C10、C14、C16、C18、C20およびC24でのTDD1~TDD6(選択分割)の塩基編集頻度を示す。各分割酵素の2つの方向を試験した(すなわち、各方向についてZFP対の異なるメンバーに連結しているN末端側の分割体およびC末端側の分割体を用いた)。塩基編集システムがニッカーゼを含む実験では、ZFP-FokIニッカーゼまたはCRISPR/Cas9ニッカーゼを使用した。
図13は、塩基編集ウィンドウ中の任意のCに対する各デアミナーゼについて、編集の最高頻度の比較(図12に示すデータおよびさらなる反復実験に基づく)を示す。TDDの少なくとも3つ(TDD3、TDD4およびTDD6)が、検出可能な塩基編集活性(>0.25%の塩基編集)を示し、TDD4が、DddAよりも高い最大活性を示した。
図14は、TDD塩基編集活性のより詳細な解析(図12に示すデータおよびさらなる反復実験に基づく)を提供し、これは、ニッカーゼ活性ありまたはなしで、2つの異なるZFP対に対する各TDDの2つの結合方向についての塩基編集ウィンドウ中の任意のCに対する編集の最高頻度を示す。ある特定のTDDに対する塩基編集は、ZFP対(例えば、TDD4)または結合方向(例えば、TDD3)に感受性であるように思われる。TDD6は、少なくともZFP#4およびZFP#5において結合方向依存性があるにもかかわらず、試験したすべての条件について検出可能な活性(>0.25%の塩基編集)を有するように見えた。各TDDについて、場合によっては、ニックを生成することが塩基編集活性を向上させるように思われた(図12も参照されたい)。
CIITA座位でのTDD塩基編集活性
選択したTDD分割酵素を、示されるZFP結合ドメインを有する標的配列CIITA(「CIITA_部位_2_右_1」、「CIITA_部位_2_右_5」および「CIITA_部位_2_左_6」)中のG2、G5、C6、C8、G10、G11、G14、C15およびC16と標識されたヌクレオチドでの塩基編集について試験した(図15)。図16は、塩基編集ウィンドウ中の任意のCに対する各融合タンパク質対について、編集の最高頻度の比較を示す。CCR5座位で活性であったTDD3、TDD4およびTDD6は、CIITA座位でも検出可能な塩基編集活性(>0.25%の塩基編集)を示した。8つのさらなるTDD(TDD8、TDD9、TDD10、TDD12、TDD14、TDD15、TDD18およびTDD19)も同様に検出可能な編集を示した。塩基編集活性は、TDD分割位置に、場合によっては使用した毒性ドメインの変異体(例えば、TDD4)に感受性であるように思われた。TDD4は、試験したすべての条件で有意な活性を有するように思われた。いくつかのTDDは標的化密度の増大も提供し(図17)、TCおよびAC部位でのより強い活性(DddAと比較;例えばTDD6を参照されたい)ならびにGCおよびCC部位での活性(例えば、TDD6)があった。
CIITA座位でのTDD塩基編集活性に対する異なるリンカーの影響
塩基編集活性がデアミナーゼとZFPドメインの間の異なるリンカーの影響を受けるかどうかを評価するために、リンカーL26、L21、L18、L13、L11、L9、L6およびL4を用いて、CIITA座位でのTDD6の編集頻度を評価した。図18に示すように、異なるリンカー長は、塩基編集ウィンドウ内の塩基編集プロファイルを変化させることができた。例えば、左ZFPをN末端TDD分割体またはC末端TDD分割体のいずれかに接続するリンカーの短縮は、活性ウィンドウを狭くするように思われた。そのような変化は、塩基エディターの精度および特異性を高めることができる。場合によっては、リンカー長の影響は、ZFP対に対する、またはTDDに対するTDD分割体の結合方向に感受性であるように思われた(例えば、TDD14でのL4のパフォーマンス)。
[実施例7]TDDに対する標的化阻害剤TDDI
TDDIによってTDD酵素を不活性化することができる。例えば、DddI阻害剤によって天然のDddA酵素を不活性化することができる。ZFPまたはTALEに連結されたTDDIを潜在的なTDD由来シトシン塩基エディター部位に標的化し、その部位が編集されるのを防止することができる(図19)。小分子によって増強される二量体化ドメインを使用してTDDI阻害剤をZFPに連結することができ、したがって、編集活性を小分子の制御下に置くことができる。
標的化されるTDDIコンストラクトをアレル特異的に設計することによって、編集をある特定のアレルに選択的に標的化して、例えば、突然変異が存在する場合のみ終止コドンで編集することによって、有害な突然変異体をノックアウトすることができる。例えば、JAK2V617Fは、V617F突然変異が存在する場合のみ終止コドンで編集することによって、ノックアウトすることができる。
このTDDIアプローチは、特に、他の手段によって編集を排除することができない場合に、オフターゲット部位で編集を低減させるために使用することもできる。
TDDおよびTDDIの代わりに他のシチジンデアミナーゼおよびそれらの阻害剤を使用することができることも企図される。

Claims (54)

  1. 細胞のゲノムにおいてシトシンをチミンに変えるためのシステムであって、第1の融合タンパク質および第2の融合タンパク質、またはそれぞれ第1および第2の融合タンパク質を発現させるための第1および第2の発現コンストラクトを含み、
    a)第1の融合タンパク質が、
    i)細胞の標的ゲノム領域中の第1の配列に結合する第1のジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、および
    ii)配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む毒素由来デアミナーゼ(TDD)であるシチジンデアミナーゼポリペプチドの第1の部分
    を含み、
    b)第2の融合タンパク質が、
    i)標的ゲノム領域中の第2の配列に結合する第2のZFPドメイン、および
    ii)シチジンデアミナーゼポリペプチドの第2の部分
    を含み、
    c)第1の部分および第2の部分が、それら自体でシチジンデアミナーゼ活性を欠き、
    d)標的ゲノム領域への第1の融合タンパク質および第2の融合タンパク質の結合が、第1の部分と第2の部分の二量体化をもたらし、二量体化した部分が、標的ゲノム領域中のシトシンをチミンに変えることができる活性なシチジンデアミナーゼを形成し、
    細胞が真核細胞であってもよく、
    真核細胞が哺乳動物細胞または植物細胞であってもよく、
    さらに、哺乳動物細胞がヒト細胞であってもよい、
    システム。
  2. 標的ゲノム領域が細胞中の遺伝子の特定のアレルに特異的である、請求項1に記載のシステム。
  3. シトシンが第1の配列の近位端と標的ゲノム領域中の第2の配列の間にあり、近位端が100bp以下離れていてもよい、請求項1または2に記載のシステム。
  4. 1対より多くの第1および第2の融合タンパク質を含み、融合タンパク質の各対が異なる標的ゲノム領域に結合する、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
  5. ある対の融合タンパク質の第1および第2のシチジンデアミナーゼ部分が、別の対の融合タンパク質の第1の部分および第2の部分と異なる、請求項4に記載のシステム。
  6. 非編集鎖または編集鎖で一本鎖DNA切断を引き起こすニッカーゼをさらに含み、DNA切断が、編集されるシトシンから約500bp以下、適宜200bp以下、適宜約10~50bpである、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
  7. ニッカーゼがZFPベースのニッカーゼ、TALEベースのニッカーゼまたはCRISPRベースのニッカーゼである、請求項6に記載のシステム。
  8. ニッカーゼが、標的ゲノム領域に結合する2つのZFPドメインにそれぞれ融合している第1のニッカーゼドメインと第2のニッカーゼドメインの二量体化によって形成されるZFPベースのニッカーゼであり、第1および第2のニッカーゼドメインがそれら自体で不活性である、請求項7に記載のシステム。
  9. ニッカーゼドメインのうちの1つが第1または第2の融合タンパク質に融合しており、
    もう1つのニッカーゼドメインが標的ゲノム領域中の第3の配列に結合する第3のZFPドメインに融合している、
    請求項8に記載のシステム。
  10. 2つのニッカーゼドメインが、
    i)標的ゲノム領域中の第3の配列に結合する第3のZFPドメイン、および
    ii)標的ゲノム領域中の第4の配列に結合する第4のZFPドメイン
    にそれぞれ融合している、請求項8に記載のシステム。
  11. 第1および第2のニッカーゼドメインがFokIに由来する、請求項8~10のいずれか一項に記載のシステム。
  12. さらに第3の融合タンパク質または細胞中で第3の融合タンパク質を発現させるための第3の発現コンストラクトを含み、
    e)第3の融合タンパク質が、
    i)標的ゲノム領域中の第3の配列に結合するZFPドメイン、および
    ii)シチジンデアミナーゼに対する阻害性ドメイン
    を含み、
    f)標的ゲノム領域への第3の融合タンパク質の結合が、二量体化したシチジンデアミナーゼ部分への阻害性ドメインの結合、およびそれによる二量体化したシチジンデアミナーゼ部分のシチジンデアミナーゼ活性の阻害をもたらす、
    請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
  13. さらに第3の融合タンパク質または細胞中で第3の融合タンパク質を発現させるための第3の発現コンストラクト、および第4の融合タンパク質または細胞中で第4の融合タンパク質を発現させるための第4の発現コンストラクトを含み、
    e)第3の融合タンパク質が、
    i)標的ゲノム領域中の第3の配列に結合するZFPドメイン、および
    ii)第1の二量体化ドメイン
    を含み、
    f)第4の融合タンパク質が、
    i)シチジンデアミナーゼに対する阻害性ドメイン、および
    ii)二量体化誘導剤の存在下で第1の二量体化ドメインとパートナーになることができる第2の二量体化ドメイン
    を含み、
    g)標的ゲノム領域への第3の融合タンパク質の結合、および第1と第2の二量体化ドメインの二量体化が、二量体化したシチジンデアミナーゼ部分への阻害性ドメインの結合、およびそれによる二量体化したシチジンデアミナーゼ部分のシチジンデアミナーゼ活性の阻害をもたらす、
    請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
  14. さらに第3の融合タンパク質または細胞中で第3の融合タンパク質を発現させるための第3の発現コンストラクト、および第4の融合タンパク質または細胞中で第4の融合タンパク質を発現させるための第4の発現コンストラクトを含み、
    e)第3の融合タンパク質が、
    i)標的ゲノム領域中の第3の配列に結合するZFPドメイン、および
    ii)第1の二量体化ドメイン
    を含み、
    f)第4の融合タンパク質が、
    i)シチジンデアミナーゼに対する阻害性ドメイン、および
    ii)二量体化阻害剤の非存在下で第1の二量体化ドメインとパートナーになることができる第2の二量体化ドメイン
    を含み、
    g)標的ゲノム領域への第3の融合タンパク質の結合、および第1と第2の二量体化ドメインの二量体化が、二量体化したシチジンデアミナーゼ部分への阻害性ドメインの結合、およびそれによる二量体化したシチジンデアミナーゼ部分のシチジンデアミナーゼ活性の阻害をもたらす、
    請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
  15. ZFPドメインが2、3、4、5、6、7、または8個のジンクフィンガーを独立に有する、前記請求項のいずれか一項に記載のシステム。
  16. 発現コンストラクトが同じまたは別々のウイルスベクター上にある、前記請求項のいずれか一項に記載のシステム。
  17. ウイルスベクターがアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、アデノウイルスベクターまたはレンチウイルスベクターである、請求項16に記載のシステム。
  18. TDDが配列番号72のアミノ酸配列を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  19. TDDが配列番号72のアミノ酸配列を含むTDDの毒性ドメインを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  20. シチジンデアミナーゼが配列番号49または81のアミノ酸配列に少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含むTDDである、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  21. TDDが配列番号49または81のアミノ酸配列を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  22. 第1および第2のシチジンデアミナーゼ部分が、
    配列番号72の
    それぞれ、アミノ酸1264~1333および1334~1427、
    それぞれ、アミノ酸1264~1397および1398~1427、
    それぞれ、アミノ酸1264~1404および1405~1427、
    それぞれ、アミノ酸1264~1407および1408~1427、
    それぞれ、アミノ酸1290~1333および1334~1427、
    それぞれ、アミノ酸1290~1397および1398~1427、
    それぞれ、アミノ酸1290~1404および1405~1427、もしくは
    それぞれ、アミノ酸1290~1407および1408~1427を含み、
    または
    その逆を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  23. 第1および第2のシチジンデアミナーゼ部分がそれぞれ、
    配列番号82および83、
    配列番号84および85、
    配列番号18および19、
    配列番号51および52、もしくは
    配列番号53および54を含み、
    または
    その逆を含む、
    請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  24. TDDが、Y1307、T1311、S1331、V1346、H1366、N1367、N1368、P1369、E1370、G1371、T1372、F1375、V1392、P1394、P1395、I1399、P1400、V1401、K1402、A1405およびT1406から選択される1つまたは複数の残基に突然変異を有し、残基が配列番号72について番号付けされている、請求項18~23のいずれか一項に記載のシステム。
  25. シチジンデアミナーゼが、配列番号86~91および117~129のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むTDDである、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  26. シチジンデアミナーゼが、配列番号86~91および117~129のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むTDDの毒性ドメインを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  27. TDDが、配列番号92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列に少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  28. シチジンデアミナーゼが、配列番号92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含むTDDである、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  29. 第1および第2のシチジンデアミナーゼ部分がそれぞれ、配列番号93および94配列番号96および97、配列番号99および100、配列番号102および103、配列番号105および106、配列番号108および109、配列番号130および131、配列番号132および133、配列番号135および136、配列番号137および138、配列番号139および140、配列番号141および142、配列番号144および145、配列番号146および147、配列番号148および149、配列番号150および151、配列番号153および154、配列番号155および156、配列番号158および159、配列番号160および161、配列番号163および164、配列番号165および166、配列番号168および169、配列番号170および171、配列番号173および174、配列番号175および176、配列番号178および179、配列番号180および181、配列番号182および183、配列番号185および186、配列番号187および188、配列番号190および191、配列番号192および193、配列番号195および196、配列番号197および198、配列番号200および201、配列番号202および203、配列番号205および206、配列番号207および208、配列番号210および211、配列番号212および213、配列番号215および216、配列番号217および218、配列番号220および221、または配列番号222および223を含み、
    または
    その逆を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
  30. i)遺伝子に結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)シチジンデアミナーゼポリペプチドの断片を含む融合タンパク質であって、シチジンデアミナーゼが、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む毒素由来デアミナーゼ(TDD)であり、ZFPドメインおよびシチジンデアミナーゼ断片がペプチドリンカーによって連結していてもよく、遺伝子が真核遺伝子であってもよく、真核遺伝子がヒト遺伝子であってもよい、融合タンパク質。
  31. i)遺伝子に結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)シチジンデアミナーゼ阻害性ドメインを含む融合タンパク質であって、シチジンデアミナーゼが、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む毒素由来デアミナーゼ(TDD)であり、ZFPドメインおよび阻害性ドメインがペプチドリンカーによって連結していてもよく、遺伝子が真核遺伝子であってもよく、真核遺伝子がヒト遺伝子であってもよい、融合タンパク質。
  32. TDDが、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含む、請求項30または31に記載の融合タンパク質。
  33. リンカーが配列番号15~17および110~116のうちのいずれか1つを含む、請求項30~32のいずれか一項に記載の融合タンパク質。
  34. a)i)遺伝子に結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)第1の二量体化ドメインを含む第1の融合タンパク質、ならびに
    b)i)配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む毒素由来デアミナーゼ(TDD)であるシチジンデアミナーゼ阻害性ドメイン、およびii)第2の二量体化ドメインを含む第2の融合タンパク質
    を含む1対の融合タンパク質であって、
    第1および第2の二量体化ドメインが、二量体化誘導剤の存在下で二量体化することができ、
    遺伝子が真核遺伝子であってもよく、真核遺伝子がヒト遺伝子あってもよい、1対の融合タンパク質。
  35. a)i)遺伝子に結合するジンクフィンガータンパク質(ZFP)ドメイン、およびii)第1の二量体化ドメインを含む第1の融合タンパク質、ならびに
    b)i)配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む毒素由来デアミナーゼ(TDD)であるシチジンデアミナーゼ阻害性ドメイン、およびii)第2の二量体化ドメインを含む第2の融合タンパク質
    を含む1対の融合タンパク質であって、
    第1および第2の二量体化ドメインが、二量体化阻害剤の非存在下で二量体化することができ、
    遺伝子が真核遺伝子であってもよく、真核遺伝子がヒト遺伝子あってもよい、1対の融合タンパク質。
  36. TDDが、配列番号49、81、92、95、98、101、104、107、134、143、152、157、162、167、172、177、184、189、194、199、204、209、214または219のアミノ酸配列を含む、請求項34または35に記載の1対の融合タンパク質。
  37. 請求項30~36のいずれか一項に記載の融合タンパク質をコードする、1種または複数の単離核酸分子。
  38. 請求項37に記載の核酸分子を含む発現コンストラクト。
  39. ウイルスベクターがアデノ随伴ウイルスベクター、アデノウイルスベクターまたはレンチウイルスベクターであってもよい、請求項38に記載の発現コンストラクトを含むウイルスベクター。
  40. 請求項1~29のいずれか一項に記載のシステム、請求項30~36のいずれか一項に記載の融合タンパク質、請求項37に記載の単離核酸分子、請求項38に記載の発現コンストラクトまたは請求項39に記載のウイルスベクターを含む細胞であって、真核細胞であってもよい細胞。
  41. 哺乳動物細胞であり、ヒト細胞であってもよく、さらに、ヒト胚性幹細胞またはヒト人工多能性幹細胞であってもよい、請求項40に記載の細胞。
  42. 細胞中の標的ゲノム領域においてシトシンをチミンに変える方法であって、請求項1~29のいずれか一項に記載のシステムを細胞にデリバリーすることを含み、細胞が真核細胞であってもよい、方法。
  43. シトシンからチミンへの変更が標的ゲノム領域中に終止コドンを作出する、請求項42に記載の方法。
  44. システムが1つより多いゲノム領域を標的にする、請求項42または43に記載の方法。
  45. 請求項13および15~29のいずれか一項に記載のシステムならびに二量体化誘導剤をデリバリーすることを含み、前記薬剤が第1および第2の二量体化ドメインの二量体化を誘導し、それによって、二量体化したシチジンデアミナーゼ部分への阻害性ドメインの結合を活性化する、請求項42~44のいずれか一項に記載の方法。
  46. 請求項14~29のいずれか一項に記載のシステムおよび二量体化阻害剤をデリバリーすることを含み、前記薬剤が第1および第2の二量体化ドメインの二量体化を阻害し、それによって、二量体化したシチジンデアミナーゼ部分への阻害性ドメインの結合を防止する、請求項42~44のいずれか一項に記載の方法。
  47. 細胞がインビボのヒト細胞である、請求項42~46のいずれか一項に記載の方法。
  48. 細胞がエキソビボのヒト細胞である、請求項42~46のいずれか一項に記載の方法。
  49. 請求項48に記載の方法によって得られる、遺伝子操作細胞、適宜真核細胞、適宜ヒト細胞。
  50. 請求項49に記載の遺伝子操作細胞を患者にデリバリーすることを含み、細胞および患者がヒトであってもよい、それを必要とする患者を治療する方法。
  51. それを必要とする患者を治療するのに使用するための、請求項49に記載の遺伝子操作細胞。
  52. それを必要とする患者を治療するための医薬の製造のための、請求項49に記載の遺伝子操作細胞の使用。
  53. 患者が、癌、自己免疫障害、常染色体優性疾患またはミトコンドリア障害を有する、請求項50~52のいずれか一項に記載の方法、細胞または使用。
  54. 患者が、鎌状赤血球症、血友病、嚢胞性線維症、フェニルケトン尿症、テイ・サックス病、プリオン病、色盲、リソソーム蓄積症、フリードライヒ失調症または前立腺癌を有する、請求項50~52のいずれか一項に記載の方法、細胞または使用。
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