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JP2023001409A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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JP2023001409A
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Abstract

Figure 2023001409000001
【課題】高い電荷保持特性を有する半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】実施形態の半導体記憶装置は、第1の方向に延びる半導体層と、第1のゲート電極層と、半導体層と第1のゲート電極層との間に設けられ、第1の元素と、第2の元素と、酸素(O)とを含み、第1の元素はハフニウム(Hf)及びジルコニウム(Zr)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素であり、第2の元素は窒素(N)及びアルミニウム(Al)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素である電荷蓄積層と、電荷蓄積層と第1のゲート電極層との間に設けられた第1の絶縁層と、半導体層と第1のゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、第1の方向に平行で電荷蓄積層を含む断面において電荷蓄積層を囲む第2の絶縁層と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
メモリセルを3次元的に配置した3次元NANDフラッシュメモリは、高い集積度と低いコストを実現する。3次元NANDフラッシュメモリのメモリセルは、電荷を保持するための電荷蓄積層を備える。3次元NANDフラッシュメモリには、高い電荷保持特性が要求される。
特開2013-110193号公報
本発明が解決しようとする課題は、高い電荷保持特性を有する半導体記憶装置を提供することにある。
実施形態の半導体記憶装置は、第1の方向に延びる半導体層と、第1のゲート電極層と、前記半導体層と前記第1のゲート電極層との間に設けられ、第1の元素と、第2の元素と、酸素(O)とを含み、前記第1の元素はハフニウム(Hf)及びジルコニウム(Zr)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素であり、前記第2の元素は窒素(N)及びアルミニウム(Al)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素である電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層と前記第1のゲート電極層との間に設けられた第1の絶縁層と、前記半導体層と前記第1のゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、前記第1の方向に平行で前記電荷蓄積層を含む断面において前記電荷蓄積層を囲む第2の絶縁層と、を備える。
実施形態の半導体記憶装置のブロック図。 実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの等価回路図。 実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の拡大模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。
以下、図面を参照しつつ実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一又は類似の部材などには同一の符号を付し、一度説明した部材などについては適宜その説明を省略する。
また、本明細書中、便宜上「上」、又は、「下」という用語を用いる場合がある。「上」、又は、「下」とはあくまで図面内での相対的位置関係を示す用語であり、重力に対する位置関係を規定する用語ではない。
本明細書中の半導体記憶装置を構成する部材の化学組成の定性分析及び定量分析には、例えば、二次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectroscopy:SIMS)、エネルギー分散型X線分光法(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy:EDX)、又は電子エネルギー損失分光法(Electron Energy Loss Spectroscopy:EELS)を用いることが可能である。また、半導体記憶装置を構成する部材の厚さ、部材間の距離等の測定には、例えば、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)を用いることが可能である。また、半導体記憶装置を構成する部材の構成物質の同定、存在割合の大小比較には、例えば、透過型電子顕微鏡、X線回折分析(X-ray Diffraction:XRD)、電子線回折分析(Electron Beam Diffraction:EBD)、X線光電分光分析(X-ray Photoelectron Spectroscopy:XPS)、又は放射光X線散乱解析(Synchrotron Radiation X-ray Absorption Fine Structure:XAFS)を用いることが可能である。
実施形態の半導体記憶装置は、第1の方向に延びる半導体層と、第1のゲート電極層と、半導体層と第1のゲート電極層との間に設けられ、第1の元素と、第2の元素と、酸素(O)とを含み、第1の元素はハフニウム(Hf)及びジルコニウム(Zr)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素であり、第2の元素は窒素(N)及びアルミニウム(Al)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素である電荷蓄積層と、電荷蓄積層と第1のゲート電極層との間に設けられた第1の絶縁層と、半導体層と第1のゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、第1の方向に平行で電荷蓄積層を含む断面において電荷蓄積層を囲む第2の絶縁層と、を備える。
実施形態の半導体記憶装置は、3次元NANDフラッシュメモリ100である。
図1は、実施形態の半導体記憶装置のブロック図である。図1は、実施形態の3次元NANDフラッシュメモリ100の回路構成を示す。図1に示すように、3次元NANDフラッシュメモリ100は、メモリセルアレイ101、ワード線ドライバ回路102、ローデコーダ回路103、センスアンプ回路104、カラムデコーダ回路105、及び、制御回路106を備える。
図2は、実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの等価回路図である。図2は、メモリセルアレイ101内の配線構造を模式的に示す。実施形態のメモリセルアレイ101は、複数のメモリセルMCが立体的に配置された三次元構造を備える。
以下、図2に示すz方向が第1の方向の一例である。x方向が第2の方向の一例である。y方向が第3の方向の一例である。x方向はz方向と交差する。y方向はx方向及びz方向と交差する。例えば、x方向はz方向は直交する。例えば、y方向はx方向及びz方向と直交する。なお、z方向と反対方向も第1の方向とみなす。また、x方向と反対方向も第2の方向とみなす。また、y方向と反対方向も第3の方向とみなす。
メモリセルアレイ101は、図2に示すように複数のメモリセルMC、ソース選択トランジスタSST、ドレイン選択トランジスタSDT、複数のワード線WLa、WLb、複数のビット線BL1~BL4、共通ソース線CSL、ソース選択ゲート線SGS、複数のドレイン選択ゲート線SGDを備える。
複数のメモリセルMCが、z方向に直列に接続される。複数のメモリセルMCは、ソース選択トランジスタSSTとドレイン選択トランジスタSDTの間に接続される。
メモリセルMCは、電荷蓄積層に蓄積された電荷量に応じたデータを記憶する。電荷蓄積層に蓄積された電荷量に応じて、メモリセルMCのトランジスタの閾値電圧が変化する。トランジスタの閾値電圧が変化することで、トランジスタのオン電流が変化する。例えば、閾値電圧が高くオン電流が低い状態をデータ“0”、閾値電圧が低くオン電流が高い状態をデータ“1”と定義すると、メモリセルMCは“0”と“1”の1ビットデータを記憶することが可能となる。
ワード線WLa、WLbはx方向に延びる。ワード線WLa、WLbはメモリセルMCのゲート電極に接続される。ワード線WLa、WLbは、メモリセルMCのゲート電圧を制御する。
ワード線WLaとワード線WLbは、電気的に分離される。ワード線WLaとワード線WLaは電気的に接続される。ワード線WLbとワード線WLbは電気的に接続される。なお、図2で、y方向に隣り合う2本のワード線WLaは、実際にはx方向に延びる1本の導電層で形成される。同様に、図2で、y方向に隣り合う2本のワード線WLbは、実際にはx方向に延びる1本の導電層で形成される。
ソース選択トランジスタSSTは、共通ソース線CSLに電気的に接続される。ソース選択トランジスタSSTは、ソース選択ゲート線SGSに印加される電圧により制御される。
ドレイン選択トランジスタSDTは、BL1~BL4に接続される。ドレイン選択トランジスタSDTは、ドレイン選択ゲート線SGDに印加される電圧により制御される。
複数のワード線WLa、WLbは、ワード線ドライバ回路102に電気的に接続される。複数のビット線BL1~BL4は、センスアンプ回路104に接続される。
ローデコーダ回路103は、入力されたローアドレス信号に従ってワード線WLa、WLbを選択する機能を備える。ワード線ドライバ回路102は、ローデコーダ回路103によって選択されたワード線WLa、WLbに所定の電圧を印加する機能を備える。
カラムデコーダ回路105は、入力されたカラムアドレス信号に従ってビット線BLを選択する機能を備える。センスアンプ回路104は、カラムデコーダ回路105によって選択されたビット線BLに所定の電圧を印加する機能を備える。また、選択されたビット線BLに流れる電流又は電圧を検知して増幅する機能を備える。
制御回路106は、ワード線ドライバ回路102、ローデコーダ回路103、センスアンプ回路104、カラムデコーダ回路105、及び、図示しないその他の回路を制御する機能を備える。
ワード線ドライバ回路102、ローデコーダ回路103、センスアンプ回路104、カラムデコーダ回路105、などの回路は、例えば、図示しない半導体層を用いたトランジスタや配線層によって構成される。
例えば、図2において、破線で囲まれた選択メモリセルMCに記憶されたデータを読み出す場合、選択メモリセルMCのゲート電極に接続されるワード線WLaに読出し電圧を印加する。また、選択メモリセルMCと直列に接続された、選択メモリセルMC以外の非選択メモリセルMCのゲート電極に接続されるワード線WLaにはパス電圧を印加する。パス電圧は、例えば、読み出し電圧よりも高い電圧である。パス電圧をゲート電極に印加することにより、非選択メモリセルMCのトランジスタがオン状態になる。共通ソース線CSLとビット線BL1との間には、選択メモリセルMCのトランジスタの閾値電圧に応じた電流が流れる。共通ソース線CSLからビット線BL1との間に流れる電流に基づき、選択メモリセルMCに記憶されたデータを判定する。
例えば、ビット線BL1に流れる電流をセンスアンプ回路104で増幅して、制御回路106でメモリセルMCに記憶されたデータを判定する。あるいは、ビット線BL1の電圧変化をセンスアンプ回路104で増幅して、制御回路106でメモリセルMCに記憶されたデータを判定する。
図2では、直列に接続されるメモリセルMCが4個の場合、ビット線が4本の場合を例示しているが、直列に接続されるメモリセルMCの数やビット線の数は、4個あるいは4本に限定されない。
図3、図4は、実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の模式断面図である。図3は、メモリセルアレイ101のxy断面である。図3は、図4のBB’面を含む断面である。図4は、メモリセルアレイ101のyz断面である。図4は、図3のAA’断面である。
図3及び図4において、破線で囲まれた領域が一つのメモリセルMCである。図3及び図4には、y方向に隣り合うメモリセルMC1とメモリセルMC2を例示している。
図5は、実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の拡大模式断面図である。図5は、メモリセルアレイ101のyz断面である。図5は、メモリセルMC1の断面である。
メモリセルアレイ101は、ゲート電極層10、半導体層12、トンネル絶縁層14、電荷蓄積層16、第1のブロック絶縁層18、第2のブロック絶縁層20、バリア絶縁層22、トレンチ絶縁層24、層間絶縁層26、及びコア絶縁層28を有する。
ゲート電極層10は、第1のゲート電極層10a、第2のゲート電極層10b、及び第3のゲート電極層10cを含む。
トンネル絶縁層14は、第3の絶縁層の一例である。第1のブロック絶縁層18及び第2のブロック絶縁層20は、第1の絶縁層の一例である。バリア絶縁層22は、第2の絶縁層の一例である。層間絶縁層26は、第4の絶縁層の一例である。
ゲート電極層10は、x方向に延びる。複数のゲート電極層10が、y方向に繰り返し配置される。複数のゲート電極層10が、z方向に繰り返し配置される。
ゲート電極層10は、導電層である。ゲート電極層10は、例えば、バリアメタル層と金属層の積層構造である。
バリアメタル層は、例えば、金属窒化物を含む。バリアメタル層は、例えば、窒化チタンを含む。バリアメタル層は、例えば、窒化チタンである。
金属層は、例えば、金属を含む。金属層は、例えば、タングステン(W)を含む。金属層は、例えば、タングステンである。
ゲート電極層10のz方向の厚さは、例えば、10nm以上30nm以下である。
第1のゲート電極層10aは、x方向に延びる。第1のゲート電極層10aは、例えば、図2に示すワード線WLaに対応する。第1のゲート電極層10aは、メモリセルMC1のトランジスタのゲート電極として機能する。
第2のゲート電極層10bは、x方向に延びる。第2のゲート電極層10bは、第1のゲート電極層10aに対してy方向に配置される。第2のゲート電極層10bは、y方向に第1のゲート電極層10aと隣り合う。第2のゲート電極層10bは、例えば、図2に示すワード線WLbに対応する。第2のゲート電極層10bは、第1のゲート電極層10aと電気的に分離される。第2のゲート電極層10bは、メモリセルMC2のトランジスタのゲート電極として機能する。
第3のゲート電極層10cは、x方向に延びる。第3のゲート電極層10cは、例えば、図2に示すワード線WLaに対応する。第3のゲート電極層10cは、第1のゲート電極層10aに対してz方向に配置される。第3のゲート電極層10cは、z方向に第1のゲート電極層10aと隣り合う。第3のゲート電極層10cは、第1のゲート電極層10aと電気的に分離される。第3のゲート電極層10cと第1のゲート電極層10aとの間に層間絶縁層26が設けられる。
半導体層12は、z方向に延びる。半導体層12は、ゲート電極層10に対してy方向に設けられる。半導体層12は、例えば、第1のゲート電極層10aと第2のゲート電極層10bとの間に設けられる。半導体層12は、例えば、円筒形状である。
半導体層12は、メモリセルMCのトランジスタのチャネルとして機能する。
半導体層12は、例えば、多結晶の半導体である。半導体層12は、例えば、多結晶シリコンを含む。半導体層12は、例えば、多結晶シリコンである。半導体層12のxy平面における厚さは、例えば、5nm以上30nm以下である。半導体層12のy方向の厚さは、例えば、5nm以上30nm以下である。
トンネル絶縁層14は、半導体層12とゲート電極層10との間に設けられる。トンネル絶縁層14は、例えば、半導体層12を囲む。トンネル絶縁層14は、半導体層12と電荷蓄積層16との間に設けられる。トンネル絶縁層14は、半導体層12とバリア絶縁層22との間に設けられる。
トンネル絶縁層14は、メモリセルMCにデータを書き込んだり、メモリセルMCのデータを消去したりする際に、半導体層12と電荷蓄積層16との間の電荷の移動経路として機能する。また、メモリセルMCが電荷保持状態にある場合には、半導体層12と電荷蓄積層16との間の電荷の移動を阻止する機能を有する。
トンネル絶縁層14は、絶縁体である。トンネル絶縁層14は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。トンネル絶縁層14は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物である。
トンネル絶縁層14は、例えば、シリコン(Si)及び酸素(O)を含む。トンネル絶縁層14は、例えば、酸化シリコンを含む。トンネル絶縁層14は、例えば、酸化シリコンである。
トンネル絶縁層14は、例えば、シリコン(Si)、窒素(N)、及び酸素(O)を含む。トンネル絶縁層14は、例えば、窒化シリコン又は酸窒化シリコンを含む。トンネル絶縁層14は、例えば、窒化シリコン又は酸窒化シリコンである。
トンネル絶縁層14は、例えば、酸化シリコンと窒化シリコンとの積層構造を有する。
トンネル絶縁層14の窒素の原子濃度は、例えば、バリア絶縁層22の窒素の原子濃度よりも低い。
トンネル絶縁層14のy方向の厚さは、例えば、1nm以上10nm以下である。
電荷蓄積層16は、半導体層12とゲート電極層10との間に設けられる。電荷蓄積層16は、例えば、半導体層12と第1のゲート電極層10aとの間に設けられる。電荷蓄積層16は、例えば、トンネル絶縁層14と第1のブロック絶縁層18との間に設けられる。電荷蓄積層16は、バリア絶縁層22に囲まれる。
電荷蓄積層16は、電荷を蓄積する機能を有する。電荷蓄積層16に蓄積される電荷に基づき、メモリセルMCにデータが記憶される。
電荷蓄積層16は、例えば、常誘電体である。
電荷蓄積層16は、第1の元素と、第2の元素と、酸素(O)とを含む。第1の元素は、ハフニウム(Hf)及びジルコニウム(Zr)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素である。第2の元素は、窒素(N)及びアルミニウム(Al)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素である。電荷蓄積層16には、第1の元素として、ハフニウムとジルコニウムの両方が含まれていても構わない。また、電荷蓄積層16には、第2の元素として、窒素とアルミニウムの両方が含まれていても構わない。
電荷蓄積層の第1の元素の原子濃度は、例えば、電荷蓄積層の第2の元素の原子濃度よりも高い。電荷蓄積層16は、例えば、第1の元素及び酸素(O)を主成分元素とする。電荷蓄積層16が、第1の元素及び酸素(O)を主成分元素とするとは、電荷蓄積層16に含まれる元素の中で、第1の元素又は酸素(O)よりも原子濃度の高い元素は存在しないことを意味する。
第2の元素は添加元素である。電荷蓄積層16の、第2の元素の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対する第2の元素の原子濃度の割合((N+Al)/(N+Al+O))は、例えば、1.5%以上3.0%以下である。
電荷蓄積層16は、例えば、酸化ハフニウムを含む。電荷蓄積層16は、例えば、酸化ハフニウムを主成分とする。電荷蓄積層16が酸化ハフニウムを主成分とするとは、電荷蓄積層16に含まれる物質の中で、酸化ハフニウムのモル比率が最も高いことを意味する。
電荷蓄積層16は、例えば、窒素(N)を添加元素として含む酸化ハフニウムである。電荷蓄積層16の、窒素(N)の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対する窒素(N)の原子濃度の割合(N/(N+O))は、例えば、1.5%以上3.0%以下である。
電荷蓄積層16は、例えば、アルミニウム(Al)を添加元素として含む酸化ハフニウムである。電荷蓄積層16の、アルミニウム(Al)の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対するアルミニウム(Al)の原子濃度の割合(Al/(Al+O))は、例えば、1.5%以上3.0%以下である。
電荷蓄積層16は、例えば、酸化ジルコニウムを含む。電荷蓄積層16は、例えば、酸化ジルコニウムを主成分とする。電荷蓄積層16が酸化ジルコニウムを主成分とするとは、電荷蓄積層16に含まれる物質の中で、酸化ジルコニウムのモル比率が最も高いことを意味する。
電荷蓄積層16は、例えば、窒素(N)を添加元素として含む酸化ジルコニウムである。電荷蓄積層16の、窒素(N)の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対する窒素(N)の原子濃度の割合(N/(N+O))は、例えば、1.5%以上3.0%以下である。
電荷蓄積層16は、例えば、アルミニウム(Al)を添加元素として含む酸化ジルコニウムである。電荷蓄積層16の、アルミニウム(Al)の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対するアルミニウム(Al)の原子濃度の割合(Al/(Al+O))は、例えば、1.5%以上3.0%以下である。
電荷蓄積層16のy方向の厚さは、例えば、トンネル絶縁層14のy方向の厚さより厚い。電荷蓄積層16のy方向の厚さは、例えば、2nm以上10nm以下である。
第1のブロック絶縁層18は、電荷蓄積層16とゲート電極層10との間に設けられる。第1のブロック絶縁層18は、例えば、電荷蓄積層16と第1のゲート電極層10aとの間に設けられる。第1のブロック絶縁層18は、バリア絶縁層22と第2のブロック絶縁層20との間に設けられる。
第1のブロック絶縁層18は、ゲート電極層10と電荷蓄積層16との間の電荷の移動を阻止する機能を有する。
第1のブロック絶縁層18は、絶縁体である。第1のブロック絶縁層18は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。第1のブロック絶縁層18は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物である。
第1のブロック絶縁層18は、例えば、シリコン(Si)及び酸素(O)を含む。第1のブロック絶縁層18は、例えば、酸化シリコンを含む。第1のブロック絶縁層18は、例えば、酸化シリコンである。
第1のブロック絶縁層18のy方向の厚さは、例えば、トンネル絶縁層14のy方向の厚さよりも厚い。第1のブロック絶縁層18のy方向の厚さは、例えば、3nm以上10nm以下である。
第2のブロック絶縁層20は、電荷蓄積層16とゲート電極層10との間に設けられる。第2のブロック絶縁層20は、例えば、電荷蓄積層16と第1のゲート電極層10aとの間に設けられる。第2のブロック絶縁層20は、第1のブロック絶縁層18とゲート電極層10との間に設けられる。
第2のブロック絶縁層20は、ゲート電極層10と電荷蓄積層16との間の電荷の移動を阻止する機能を有する。
第2のブロック絶縁層20は、絶縁体である。第2のブロック絶縁層20は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。第2のブロック絶縁層20は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物である。第2のブロック絶縁層20は、例えば、第1のブロック絶縁層18と異なる材料で形成される。
第2のブロック絶縁層20は、アルミニウム(Al)及び酸素(O)を含む。第2のブロック絶縁層20は、例えば、酸化アルミニウムを含む。第2のブロック絶縁層20は、例えば、酸化アルミニウムである。
第2のブロック絶縁層20のy方向の厚さは、例えば、トンネル絶縁層14のy方向の厚さよりも厚い。第2のブロック絶縁層20のy方向の厚さは、例えば、3nm以上10nm以下である。
バリア絶縁層22は、半導体層12とゲート電極層10との間に設けられる。バリア絶縁層22は、トンネル絶縁層14と第1のブロック絶縁層18との間に設けられる。バリア絶縁層22は、電荷蓄積層16に含まれる第2の元素が拡散することを防止する機能を有する。バリア絶縁層22は、電荷蓄積層16に含まれる添加元素が拡散することを防止する機能を有する。バリア絶縁層22は、電荷蓄積層16に含まれる窒素(N)又はアルミニウム(Al)が拡散することを防止する機能を有する。
バリア絶縁層22は、例えば、半導体層12と層間絶縁層26との間に設けられる。
バリア絶縁層22は、第1の領域22a、第2の領域22b、第3の領域22c、及び第4の領域22dを含む。例えば、第1の領域22a、第2の領域22b、第3の領域22c、及び第4の領域22dは連続している。
第1の領域22aは半導体層12と電荷蓄積層16との間に設けられる。第1の領域22aはトンネル絶縁層14と電荷蓄積層16との間に設けられる。第2の領域22bは、電荷蓄積層16と第1のブロック絶縁層18との間に設けられる。第1の領域22aと第2の領域22bとの間に電荷蓄積層16が設けられる。y方向において、電荷蓄積層16は第1の領域22aと第2の領域22bとの間に挟まれる。
第1の領域22aは、例えば、トンネル絶縁層14と接する。第2の領域22bは、例えば、第1のブロック絶縁層18と接する。
第3の領域22cは、電荷蓄積層16と層間絶縁層26との間に設けられる。第4の領域22dは、電荷蓄積層16と層間絶縁層26との間に設けられる。第3の領域22cと第4の領域22dとの間に電荷蓄積層16が設けられる。z方向において、電荷蓄積層16は第3の領域22cと第4の領域22dとの間に挟まれる。
バリア絶縁層22は、z方向に平行で電荷蓄積層16を含む断面において電荷蓄積層16を囲む。例えば、図4及び図5に示すように、バリア絶縁層22は、電荷蓄積層16を含むyz断面において電荷蓄積層16を囲む。バリア絶縁層22は、y方向及びz方向で電荷蓄積層16に接する。
バリア絶縁層22は、例えば、z方向に交差し電荷蓄積層16を含む断面において、電荷蓄積層16を囲む。例えば、図3に示すように、バリア絶縁層22は、z方向に直交し電荷蓄積層16を含むxy平面において、電荷蓄積層16を囲む。バリア絶縁層22は、x方向及びy方向で電荷蓄積層16に接する。
バリア絶縁層22は、シリコン(Si)及び窒素(N)を含む。バリア絶縁層22は、例えば、シリコン(Si)及び窒素(N)を主成分元素とする。バリア絶縁層22が、シリコン(Si)及び窒素(N)を主成分元素とするとは、バリア絶縁層22に含まれる元素の中で、シリコン(Si)又は窒素(N)よりも原子濃度の高い元素は存在しないことを意味する。
バリア絶縁層22は、例えば、窒化シリコンを含む。バリア絶縁層22は、例えば、窒化シリコンを主成分とする。バリア絶縁層22が窒化シリコンを主成分とするとは、バリア絶縁層22に含まれる物質の中で、窒化シリコンのモル比率が最も高いことを意味する。バリア絶縁層22は、例えば、窒化シリコンである。
バリア絶縁層22の材料は、例えば、トンネル絶縁層14及び第1のブロック絶縁層18の材料と異なる。バリア絶縁層22の材料は、電荷蓄積層16の材料と異なる。
バリア絶縁層22の窒素の原子濃度は、例えば、トンネル絶縁層14の窒素の原子濃度よりも高い。また、バリア絶縁層22の窒素の原子濃度は、例えば、第1のブロック絶縁層18の窒素の原子濃度よりも高い。また、バリア絶縁層22の窒素の原子濃度は、例えば、電荷蓄積層16の窒素の原子濃度よりも高い。
バリア絶縁層22は、例えば、シリコン(Si)、窒素(N)、及び酸素(O)を含む。バリア絶縁層22は、例えば、酸窒化シリコンを含む。バリア絶縁層22は、例えば、酸窒化シリコンである。
バリア絶縁層22の第1の領域22aのy方向の厚さ(図5中のt1)は、例えば、電荷蓄積層16のy方向の厚さ(図5中のt5)よりも薄い。第1の領域22aのy方向の厚さt1は、例えば、0.5nm以上3nm以下である。
バリア絶縁層22の第2の領域22bのy方向の厚さ(図5中のt2)は、例えば、電荷蓄積層16のy方向の厚さ(図5中のt5)よりも薄い。第2の領域22bのy方向の厚さt2は、例えば、0.5nm以上3nm以下である。
バリア絶縁層22の第3の領域22cのz方向の厚さ(図5中のt3)は、例えば、電荷蓄積層16のz方向の厚さ(図5中のt6)よりも薄い。第3の領域22cのz方向の厚さt3は、例えば、0.5nm以上3nm以下である。
バリア絶縁層22の第4の領域22dのz方向の厚さ(図5中のt4)は、例えば、電荷蓄積層16のz方向の厚さ(図5中のt6)よりも薄い。第4の領域22dのz方向の厚さt4は、例えば、0.5nm以上3nm以下である。
トレンチ絶縁層24は、例えば、シリコン(Si)及び酸素(O)を含む。トレンチ絶縁層24は、例えば、酸化シリコンを含む。トレンチ絶縁層24は、例えば、酸化シリコンである。
トレンチ絶縁層24は、y方向に隣り合うゲート電極層10の間に設けられる。例えば、トレンチ絶縁層24は、第1のゲート電極層10aと第2のゲート電極層10bとの間に設けられる。
トレンチ絶縁層24は、例えば、酸化物、酸窒化物、又は、窒化物である。トレンチ絶縁層24は、例えば、酸化シリコン又は酸化アルミニウムを含む。トレンチ絶縁層24は、例えば、酸化シリコン又は酸化アルミニウムである。
層間絶縁層26は、z方向に配列される。層間絶縁層26は、z方向に隣り合うゲート電極層10の間に設けられる。ゲート電極層10はz方向において、2つの層間絶縁層26に挟まれる。例えば、図4に示すように、層間絶縁層26は、第1のゲート電極層10aと第3のゲート電極層10cとの間に設けられる。
層間絶縁層26は、例えば、酸化物、酸窒化物、又は、窒化物である。層間絶縁層26は、例えば、シリコン(Si)及び酸素(O)を含む。層間絶縁層26は、例えば、酸化シリコンを含む。層間絶縁層26は、例えば、酸化シリコンである。層間絶縁層26のz方向の厚さは、例えば、5nm以上30nm以下である。
コア絶縁層28は、半導体層12に囲まれる。コア絶縁層28は、z方向に延びる。コア絶縁層28は、例えば、円柱形状である。
コア絶縁層28は、例えば、酸化物、酸窒化物、又は、窒化物である。コア絶縁層28は、例えば、酸化シリコンを含む。コア絶縁層28は、例えば、酸化シリコンである。
次に、実施形態の半導体記憶装置の製造方法の一例について説明する。
図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18、図19、図20、及び図21は、実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図である。図6ないし図21は、3次元NANDフラッシュメモリ100のメモリセルアレイ101の製造方法の一例を示す図である。
図6ないし図21は、メモリセルアレイ101のyz断面に対応する。
最初に、図示しない半導体基板の上に、第1の酸化シリコン膜51と第1の窒化シリコン膜52を交互に繰り返して積層する(図6)。
第1の酸化シリコン膜51及び第1の窒化シリコン膜52は、例えば、Chemical Vapor Deposition法(CVD法)により形成する。第1の酸化シリコン膜51の一部は、最終的に層間絶縁層26となる。
次に、第1の酸化シリコン膜51と、第1の窒化シリコン膜52にメモリトレンチ55を形成する(図7)。メモリトレンチ55は、第1の酸化シリコン膜51と、第1の窒化シリコン膜52を貫通する。
メモリトレンチ55は、例えば、リソグラフィ法とReactive Ion Etching法(RIE法)により形成する。
次に、メモリトレンチ55の中を第2の酸化シリコン膜56で埋め込む(図8)。第2の酸化シリコン膜56は、例えば、CVD法により形成する。第2の酸化シリコン膜56は、最終的にトレンチ絶縁層24となる。
次に、第2の酸化シリコン膜56、第1の酸化シリコン膜51、及び第1の窒化シリコン膜52を貫通するメモリホール57を形成する(図9)。メモリホール57は、例えば、リソグラフィ法とRIE法により形成する。
次に、メモリホール57の内面に露出した第1の窒化シリコン膜52の一部を、第1の酸化シリコン膜51に対して選択的に除去する(図10)。第1の窒化シリコン膜52を、y方向に後退させる。第1の窒化シリコン膜52は、例えば、ウェットエッチング法により除去する。第1の窒化シリコン膜52は、例えば、リン酸溶液を用いてエッチングする。
次に、メモリホール57の中に、第3の酸化シリコン膜58を形成する(図11)。第3の酸化シリコン膜58は、例えば、CVD法により形成される。また、第3の酸化シリコン膜58は、例えば、CVD法により形成された窒化シリコン膜を熱酸化することにより形成しても構わない。第3の酸化シリコン膜58は、最終的に第1のブロック絶縁層18となる。
次に、メモリホール57の内面の第3の酸化シリコン膜58の上に、第2の窒化シリコン膜59を形成する(図12)。第2の窒化シリコン膜59は、例えば、CVD法により形成される。第2の窒化シリコン膜59は、最終的にバリア絶縁層22の一部となる。
次に、メモリホール57の内面の第2の窒化シリコン膜59の上に、窒素を含む酸化ハフニウム膜60を形成する(図13)。酸化ハフニウム膜60は、例えば、Atomic Layer Depositon法(ALD法)により形成する。酸化ハフニウム膜60の一部は、最終的に電荷蓄積層16となる。
次に、メモリホール57の内面の酸化ハフニウム膜60及び第2の窒化シリコン膜59の一部を除去する(図14)。酸化ハフニウム膜60及び第2の窒化シリコン膜59は、例えば、RIE法により除去する。酸化ハフニウム膜60及び第2の窒化シリコン膜59は、第3の酸化シリコン膜58の凹部に残る。
次に、メモリホール57内の酸化ハフニウム膜60の上に、第3の窒化シリコン膜61を形成する(図15)。第3の窒化シリコン膜61は、例えば、CVD法により形成する。第3の窒化シリコン膜61は、第2の窒化シリコン膜59に接する。第3の窒化シリコン膜61は、最終的にバリア絶縁層22の一部となる。
次に、メモリホール57内の第3の窒化シリコン膜61の上に、第4の酸化シリコン膜62を形成する(図16)。第4の酸化シリコン膜62は、例えば、CVD法により形成する。第4の酸化シリコン膜62は、最終的にトンネル絶縁層14となる。
次に、メモリホール57の内面の第4の酸化シリコン膜62の上に、多結晶シリコン膜63を形成する(図17)。多結晶シリコン膜63は、例えば、CVD法により形成する。多結晶シリコン膜63は、最終的に半導体層12となる。
次に、メモリホール57の中を、第5の酸化シリコン膜64で埋め込む(図18)。第5の酸化シリコン膜64は、例えば、CVD法により形成する。第5の酸化シリコン膜64は、最終的にコア絶縁層28となる。
次に、第1の酸化シリコン膜51と、第1の窒化シリコン膜52に、図示しないスリットトレンチを形成する。スリットトレンチは、第1の酸化シリコン膜51と、第1の窒化シリコン膜52を貫通する。なお、スリットトレンチは、メモリセルアレイ101の端部に設けられる。
次に、スリットトレンチを介して第1の窒化シリコン膜52を第1の酸化シリコン膜51に対して選択的に除去する(図19)。第1の窒化シリコン膜52は、例えば、ウェットエッチング法により除去する。第1の窒化シリコン膜52は、例えば、リン酸溶液を用いてエッチングする。
次に、第1の窒化シリコン膜52を除去した部分に、酸化アルミニウム膜65を形成する(図20)。酸化アルミニウム膜65は、例えば、CVD法により形成する。酸化アルミニウム膜65は、最終的に第2のブロック絶縁層20となる。酸化アルミニウム膜65を形成した後、例えば、1000℃以上の温度で酸化アルミニウム膜65を結晶化させる結晶化アニールを行う。
次に、酸化アルミニウム膜65の上に、チタン膜とタングステン膜の積層膜66を形成する(図21)。積層膜66は、例えば、CVD法により形成される。積層膜66は、最終的にゲート電極層10となる。
以上の製造方法により、実施形態の3次元NANDフラッシュメモリ100のメモリセルアレイ101が製造される。
次に、実施形態の半導体記憶装置の作用及び効果について説明する。
メモリセルを3次元的に配置した3次元NANDフラッシュメモリは、高い集積度と低いコストを実現する。3次元NANDフラッシュメモリのメモリセルは、電荷を保持するための電荷蓄積層を備える。3次元NANDフラッシュメモリには、高い電荷保持特性が要求される。
実施形態の3次元NANDフラッシュメモリ100は、電荷蓄積層16に、窒素又はアルミニウムを添加元素として含有する酸化ハフニウム又は酸化ジルコニウムを適用することにより、高い電荷保持特性を実現することができる。
一方、電荷蓄積層に窒素又はアルミニウムを添加元素として含有する酸化ハフニウム又は酸化ジルコニウムを適用した場合、電荷蓄積層に含まれる添加元素が拡散し、電荷保持特性が劣化することが懸念される。電荷蓄積層の中の添加元素の量が低減することで、電荷保持特性が劣化するおそれがある。例えば、酸化アルミニウム膜の結晶化アニール等の高温アニールの際の添加元素の拡散が懸念される。
実施形態の3次元NANDフラッシュメモリ100は、電荷蓄積層16を囲むバリア絶縁層22を備える。バリア絶縁層22は、シリコン(Si)及び窒素(N)を含む。バリア絶縁層22は、例えば、窒化シリコンである。
バリア絶縁層22が完全に電荷蓄積層16を囲むことにより、電荷蓄積層16から添加元素が拡散し、電荷蓄積層16の中の添加元素の量が低減することを抑制する。したがって、電荷保持特性の劣化が抑制され、高い電荷保持特性を実現する3次元NANDフラッシュメモリ100が実現できる。
電荷蓄積層16の電荷蓄積量を大きくし、高い電荷保持特性を実現する観点から、電荷蓄積層16の、添加元素の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対する添加元素の原子濃度の割合((N+Al)/(N+Al+O))は、1.5%以上3.0%以下であることが好ましい。
添加元素が窒素(N)の場合、電荷蓄積層16の電荷蓄積量を大きくし、高い電荷保持特性を実現する観点から、電荷蓄積層16の、窒素(N)の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対する窒素(N)の原子濃度の割合(N/(N+O))は、1.5%以上3.0%以下であることが好ましい。
添加元素がアルミニウム(Al)の場合、電荷蓄積層16の電荷蓄積量を大きくし、高い電荷保持特性を実現する観点から、電荷蓄積層16の、アルミニウム(Al)の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対するアルミニウム(Al)の原子濃度の割合(Al/(Al+O))は、1.5%以上3.0%以下であることが好ましい。
バリア絶縁層22による添加元素の拡散防止効果を向上させる観点から、バリア絶縁層22の中の窒素の原子濃度が高いことが好ましい。したがって、バリア絶縁層22の窒素の原子濃度は、トンネル絶縁層14の窒素の原子濃度よりも高いことが好ましい。また、バリア絶縁層22の窒素の原子濃度は、第1のブロック絶縁層18の窒素の原子濃度よりも高いことが好ましい。また、バリア絶縁層22の窒素の原子濃度は、電荷蓄積層16の窒素の原子濃度よりも高いことが好ましい。
実施形態では、チャネルとして機能する半導体層12が、電気的に分離された2本のゲート電極層10の間に設けられるメモリセルアレイ構造を例に説明した。しかし、3次元NANDフラッシュメモリのメモリセルアレイ構造は、実施形態のメモリセルアレイ構造に限定されない。例えば、チャネルとして機能する半導体層が、板状のゲート電極層を貫通し、ゲート電極層に囲まれるメモリセルアレイ構造を採用することも可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成物質を他の実施形態の構成物質と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 ゲート電極層
10a 第1のゲート電極層
10b 第2のゲート電極層
10c 第3のゲート電極層
12 半導体層
14 トンネル絶縁層(第3の絶縁層)
16 電荷蓄積層
18 第1のブロック絶縁層(第1の絶縁層)
20 第2のブロック絶縁層(第1の絶縁層)
22 バリア絶縁層(第2の絶縁層)
22a 第1の領域
22b 第2の領域
22c 第3の領域
26 層間絶縁層(第4の絶縁層)
100 3次元NANDフラッシュメモリ(半導体記憶装置)

Claims (18)

  1. 第1の方向に延びる半導体層と、
    第1のゲート電極層と、
    前記半導体層と前記第1のゲート電極層との間に設けられ、第1の元素と、第2の元素と、酸素(O)とを含み、前記第1の元素はハフニウム(Hf)及びジルコニウム(Zr)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素であり、前記第2の元素は窒素(N)及びアルミニウム(Al)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素である電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層と前記第1のゲート電極層との間に設けられた第1の絶縁層と、
    前記半導体層と前記第1のゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、前記第1の方向に平行で前記電荷蓄積層を含む断面において前記電荷蓄積層を囲む第2の絶縁層と、
    を備える半導体記憶装置。
  2. 前記第1の方向に交差し前記電荷蓄積層を含む断面において、前記第2の絶縁層は前記電荷蓄積層を囲む請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第2の絶縁層は第1の領域及び第2の領域を含み、前記第1の領域は前記半導体層と前記電荷蓄積層との間に設けられ、前記第2の領域は前記電荷蓄積層と前記第1の絶縁層との間に設けられる請求項1又は請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第2の絶縁層は前記電荷蓄積層に接する請求項1ないし請求項3いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  5. 前記電荷蓄積層の前記第1の元素の原子濃度は、前記電荷蓄積層の前記第2の元素の原子濃度よりも高い請求項1ないし請求項4いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  6. 前記電荷蓄積層の、前記第2の元素の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対する前記第2の元素の原子濃度の割合((N+Al)/(N+Al+O))は、1.5%以上3.0%以下である請求項1ないし請求項5いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  7. 前記電荷蓄積層の、窒素(N)の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対する窒素(N)の原子濃度の割合(N/(N+O))は、1.5%以上3.0%以下である請求項1ないし請求項5いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  8. 前記電荷蓄積層の、アルミニウム(Al)の原子濃度と酸素(O)の原子濃度の和に対するアルミニウム(Al)の原子濃度の割合(Al/(Al+O))は、1.5%以上3.0%以下である請求項1ないし請求項5いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  9. 前記第2の絶縁層は酸素(O)を含む請求項1ないし請求項8いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  10. 前記半導体層と前記第2の絶縁層との間に設けられる、前記第2の絶縁層の窒素の原子濃度よりも窒素の原子濃度の低い第3の絶縁層を、更に備える請求項1ないし請求項9いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第2の絶縁層は前記第3の絶縁層に接する請求項10記載の半導体記憶装置。
  12. 前記第1のゲート電極層は前記第1の方向に交差する第2の方向に延び、
    前記第1のゲート電極層に対し前記第1の方向及び前記第2の方向に交差する第3の方向に配置され、前記第2の方向に延び、前記第1のゲート電極層との間に前記半導体層が設けられた第2のゲート電極層を、更に備える請求項1ないし請求項11いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  13. 前記第1のゲート電極層に対し前記第1の方向に配置された第3のゲート電極層と、
    前記第1のゲート電極層と前記第3のゲート電極層との間の第4の絶縁層と、
    を更に備える請求項1ないし請求項12いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  14. 前記第2の絶縁層は第3の領域を含み、前記第3の領域は前記電荷蓄積層と前記第4の絶縁層との間に設けられる請求項13記載の半導体記憶装置。
  15. 前記第3の領域の前記第1の方向の厚さは、前記電荷蓄積層の前記第1の方向の厚さよりも薄い請求項14記載の半導体記憶装置。
  16. 前記第1の絶縁層は、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、及び酸素(O)を含む請求項1ないし請求項15いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  17. 前記第2の絶縁層は第1の領域を含み、前記第1の領域は前記半導体層と前記電荷蓄積層との間に設けられ、前記第1の領域の前記半導体層から前記電荷蓄積層に向かう第3の方向の厚さは、前記電荷蓄積層の前記第3の方向の厚さよりも薄い請求項1ないし請求項16いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  18. 前記第2の絶縁層は第2の領域を含み、前記第2の領域は前記電荷蓄積層と前記第1の絶縁層との間に設けられ、前記第2の領域の前記電荷蓄積層から前記第1の絶縁層に向かう第3の方向の厚さは、前記電荷蓄積層の前記第3の方向の厚さよりも薄い請求項1ないし請求項17いずれか一項記載の半導体記憶装置。
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