JP2022502468A - 脂肪減少用低温溶液 - Google Patents

Abstract

本発明は、脂肪組織又は脂肪を減少させるための低温溶液である。脂質が豊富な組織の領域に低温溶液を送達すると、脂肪細胞の自然な細胞死が誘発され、それによって組織が減少する。細胞死に続いて、局所的な脂肪織炎又は組織の炎症は、食作用の結果として脂肪細胞が除去されるため、更なる組織減少につながる。低温溶液は氷粒子を持たない。塩、糖、増粘剤、凝固点降下剤、界面活性剤、及び賦形剤を含む１つ以上の添加剤を低温溶液に添加して、脂肪の減少を促進／増強することができる。低温溶液注入による脂肪の減少は、外見を改善するため、又は肥満等の体重関連の障害を治療するために使用することができる。【選択図】図１Ａ

Description

本開示は、脂肪減少用低温溶液に関する。

しばしば体形矯正術と称される脂肪を減らすための処置の需要は大きく、特に利用可能な低侵襲的治療及び非侵襲的治療の数が増えるにつれて、増加し続けている。アメリカ形成外科学会（ＡＳＡＰＳ：American Society of Aesthetic Plastic Surgery）によれば、２０１４年には、消費者は、侵襲的、低侵襲的、及び非侵襲的な脂肪減少処置を含む審美的処置におよそ１２０億ドルを費やした。

市場に出ている侵襲的な脂肪減少処置としては、脂肪吸引術、腹壁形成術（「タミー・タック（tummy tuck）」）、豊尻手術（gluteoplasty）（臀部リフト）、腕形成術（アームリフト）、大腿形成術（大腿リフト）、下部皺皮切除（lower rhytidectomy）（ネックリフト）、及びオトガイ形成術（顎の引き締め）が挙げられる。侵襲的療法は、外科的処置に関連するリスクを伴い、生命を脅かすものもある。これらのリスクには、感染、瘢痕、臓器及び血管の穿孔、並びに出血が含まれる。加えて、侵襲的療法はしばしば痛みを伴い、典型的には長い回復期間を必要とする。

低侵襲的脂肪減少処置としては、レーザー補助下脂肪吸引、レーザー脂肪分解（例えば、脂質の分解）、高周波脂肪分解、超音波脂肪分解、及び注入脂肪分解（例えば、デオキシコール酸であるＫＹＢＥＬＬＡの注入）が挙げられる。これらの処置は、外科的切開及び／又は化学物質の体内への送達を必要とする場合があり、患者にリスクをもたらす可能性があり、多くの場合、痛みを伴い、不均一な結果をもたらす。

現在市場に出ている非侵襲的処置としては、高周波、レーザー、及び超音波の使用と並んで、皮膚の表面への低温の適用が挙げられる（例えば、Zeltiq Aesthetics, Inc.によるＣｏｏｌＳｃｕｌｐｔｉｎｇ）。これらの治療法は、時間がかかり、痛みを伴うことが多い割に、最小限の結果しか得られない。

上記のように、現在市場に出ているＣｏｏｌＳｃｕｌｐｔｉｎｇとして知られる非侵襲的治療法と共に、最近、脂肪組織に局所的に冷気を送達するための低侵襲的及び非侵襲的な処置が開発された。これらの処置は、脂肪細胞（脂肪組織）が皮膚又は他の周囲の組織よりも低温に敏感であり、低温によって脂肪細胞が、身体から脂肪細胞が排除される自然な生物学的プロセスであるアポトーシスを起こすという原則に基づく。しかしながら、皮膚への直接の低温の非侵襲的送達は、痛みを伴う可能性があって、結果が十分でない場合があり、非常に時間がかかり、関連する装置を患者の皮膚に長時間保持する必要がある。

過剰な脂肪は、特に過剰な内臓脂肪に関連する心血管疾患、ＩＩ型糖尿病、及び癌のリスクの増加、並びに筋骨格系の問題、関節炎、運動困難を含む太りすぎによる二次的な問題を含む、多くの局所的及び全身的な問題を引き起こす。脂肪細胞は皮膚細胞よりも冷却によって損傷を受けやすいという前提に基づいて、脂肪細胞を破壊する非外科的方法として低温脂肪分解が開発された。冷気を脂質が豊富な組織（脂肪）の領域に適用し、脂肪細胞を効果的に結晶化し、自然な細胞死であるアポトーシスを誘導する。さらに、後に局所的な脂肪織炎又は組織の炎症が起こり、食作用の結果として脂肪細胞（脂肪細胞）の更なる除去につながる。

本発明は、脂肪組織を冷却してアポトーシスを誘導することで、脂肪組織を減少させる、低温溶液を提供する。低温溶液を、シリンジ又はカニューレを使用して、非侵襲的に、被験体の皮膚を通して注入することができる。

低温溶液は純水を含むことができる。幾つかの実施の形態では、低温溶液は、水と、脂肪組織の減少を促進及び／又は増強する１つ以上の添加剤との混合物を含むことができる。これらの添加剤としては、塩、凝固点降下剤、界面活性剤、及び賦形剤が挙げられる。低温溶液を、自発的な核形成が起こる直前の温度まで冷却又は過冷却することができる。幾つかの実施の形態では、低温溶液を、自発的な核形成が起こる温度に近いか、又はそれよりも低い温度に冷却又は過冷却し、次いで、被験体に送達する前に全ての氷粒子が溶融するように温める。低温溶液を、脇腹周辺、腹部周辺、大腿部周辺、上腕周辺、及び顎の下のオトガイ下領域周辺等、人体の任意の様々な場所にある脂肪組織に送達することができる。低温溶液による脂肪の減少を、肥満又は他の体重関連障害の治療の一環として使用することができる。かかる治療は、低温溶液を投与する被験体を選択することと、被験体に対して治療計画を作ることと、状態を治療するために有効量の低温溶液を投与することと、低温溶液を投与した結果を評定することとを含み得る。

体内の皮下脂肪の位置の図である。 腹部領域内の皮下脂肪及び内臓脂肪の位置の図である。 体内の褐色脂肪組織の位置の図である。 脂肪組織に低温溶液を送達するための例示的な装置の図である。 皮下脂肪組織に送達される低温溶液の図である。 脂肪組織に低温溶液を送達するための例示的な装置の図である。

本発明は、脂肪組織を冷却してアポトーシスを誘導することで、脂肪組織を減少させる、低温溶液を提供する。脂肪細胞は皮膚細胞よりも冷却によって損傷を受けやすいという前提に基づいて、脂肪細胞を破壊する非外科的方法として低温脂肪分解を適用することができる。例えば、冷気を脂質が豊富な組織（脂肪等）の領域に適用し、脂肪細胞を効果的に結晶化し、自然な細胞死であるアポトーシスを誘導する。さらに、後に局所的な脂肪織炎又は組織の炎症が起こり、食作用の結果として脂肪細胞（脂肪細胞）の更なる除去につながる。

低温溶液は、氷粒子を有さないように冷却又は過冷却することができ、シリンジ又はカニューレを使用して、非侵襲的に、被験体の皮膚を通して下の脂肪組織に注入することができる。幾つかの実施形態では、低温溶液は水を含む。幾つかの実施形態では、低温溶液は、水と１つ以上の添加剤とを含む。

幾つかの実施形態では、低温溶液を、自発的な核形成が起こる直前の温度まで冷却又は過冷却する。幾つかの実施の形態では、低温溶液を、自発的な核形成が起こる温度に近いか、又はそれよりも低い温度に冷却又は過冷却し、次いで、被験体に送達する前に全ての氷粒子が溶融するように温める。

低温溶液の一例は、過冷却された水である。水は通常２７３．１５Ｋ（０℃又は３２°Ｆ）で凍結するが、標準圧力で過冷却して、ほぼ２２４．８Ｋ（−４８．３℃／−５５°Ｆ）で結晶の均一な核形成を行うことができる。過冷却プロセスでは、水が純粋で核形成部位がないことが必要である。これは、逆浸透又は化学的脱塩のようなプロセスによって行うことができる。１０^６Ｋ／秒ほどの速度で水を急速に冷却すると、結晶核形成が回避され、水はガラス、すなわちアモルファス（非結晶）固体になる。低温溶液の温度を、約１０℃〜約−５０℃の範囲の温度に冷却することができる。

一実施形態では、添加剤は、低温溶液の凝固点を低下させる１つ以上の凝固点降下剤を含む。例示的な凝固点降下剤としては、塩（例えば、塩化ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン酸水素、水素又は炭酸塩）、イオン、乳酸リンゲル液、糖（例えば、グルコース、ソルビトール、マンニトール、又はヘタスターチ、スクロース）、グリセロール等の生体適合性界面活性剤、他のポリオール、他の糖アルコール、及び／又は尿素等が挙げられる。一態様では、低温溶液の凝固点降下剤含有量は、約０．５％〜約４０％、約１０％〜約３０％、又は約１２％〜約２２％である。幾つかの実施形態では、低温溶液は、グリセロール等の生体適合性界面活性剤を含む。これらの成分は、脂質が豊富でない細胞の凍結保護物質としても機能し得る。幾つかの実施形態では、添加剤は、少なくとも１つの増粘剤、すなわち、溶液の粘度に影響を与える添加剤、例えば、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）ナトリウム又はキサンタンガムを含む。

急性の非選択的壊死を回避しながら脂質に富む細胞を選択的に破壊する低温溶液を作製するために、低温溶液は被験体の細胞に対して等張性とすることができ、例えば約３０８ｍＯｓｍ／Ｌの容積モル浸透圧濃度を有する。例示的な低温溶液の組成には、生理食塩水及び２％グリセロールが含まれる。非選択的でより広範破壊的なスラリーでは、溶質濃度を上げて（例えば、生理食塩水２０ｗ／ｖ％まで）浸透圧によっても細胞を破壊する高張溶液（すなわち、容積モル浸透圧濃度が約３０８ｍＯｓｍ／Ｌを超える溶液）を形成することにより、より低い温度及びより大きな破壊力を達成することができる。低温溶液が治療用化合物を更に含むことも企図される。

低温溶液は、Sougata Pramanickらによる"Excipient Selection In Parenteral Formulation Development," 45(3) Pharma Times 65-77 (2013)に見られるような追加の賦形剤を含むことができ、これは引用することにより本明細書の一部をなす。例示的な賦形剤としては、スクロース、ラクトース、トレハロース、マンニトール、ソルビトール、グルコース、ラフィノース、グリシン、ヒスチジン、ＰＶＰ（Ｋ４０）等の増量剤；クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリス塩基−６５、トリス酢酸塩、トリスＨＣｌ−６５等の緩衝剤；デキストロース等の等張化剤（tonicity modifiers）；デキストラン、フィコール、ゼラチン、及びヒドロキシエチルスターチ等の崩壊温度調節剤；塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、クロロブタノール、ｍ−クレゾール、塩化ミリスチルガンマ−ピコリニウム、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェノール、２−フェノキシエタノール、硝酸フェニル水銀、及びチメロサール等の抗菌防腐剤；ＥＤＴＡカルシウム二ナトリウム（エチレンジアミン四酢酸）、ＥＤＴＡ二ナトリウム、カルシウムベルセタミドＮａ、カルテリドール、及びＤＴＰＡ等のキレート剤；アセトン重硫酸ナトリウム、アルゴン、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸（アスコルビン酸ナトリウム／アスコルビン酸）、重亜硫酸ナトリウム、ブチル化ヒドロキシルアニソール、ブチル化ヒドロキシルトルエン（ＢＨＴ）、システイン／システイン酸ＨＣｌ、亜ジチオン酸ナトリウム、ゲンチジン酸、ゲンチジン酸エタノールアミン、グルタミン酸一ナトリウム、グルタチオン、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メチオニン、モノチオグリセロール（チオグリセロール）、窒素、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、アルファトコフェロール、コハク酸水素アルファトコフェロール、チオグリコール酸ナトリウム、チオ尿素、及び無水塩化第一スズ等の抗酸化／還元剤；安息香酸ベンジル、油類、ヒマシ油、綿実油、Ｎ，Ｎ−ジメチルアセトアミド、エタノール、無水エタノール、グリセリン／グリセロール、Ｎ−メチル−２−ピロリドン、ピーナッツ油、ＰＥＧ、ＰＥＧ ３００、ＰＥＧ ４００、ＰＥＧ ６００、ＰＥＧ ３３５０、ＰＥＧ ４０００、ケシ種子油、プロピレングリコール、サフラワー油、ゴマ油、大豆油、植物油、オレイン酸、ポリオキシエチレンヒマシ油、無水酢酸ナトリウム、無水炭酸ナトリウム、トリエタノールアミン、及びデオキシコール酸等の溶媒並びに共溶媒；酢酸塩、硫酸アンモニウム、水酸化アンモニウム、アルギニン、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸ナトリウム／安息香酸、重炭酸ナトリウム、ホウ酸／ホウ酸ナトリウム、炭酸塩／ナトリウム、二酸化炭素、クエン酸塩、ジエタノールアミン、グルコノデルタラクトン、グリシン／グリシンＨＣｌ、ヒスチジン／ヒスチジンＨＣｌ、塩酸、臭化水素酸、リシン（Ｌ）、マレイン酸、メグルミン、メタンスルホン酸、モノエタノールアミン、リン酸塩（リン酸、一塩基性リン酸カリウム、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウム、及び三塩基性リン酸ナトリウム）、水酸化ナトリウム、コハク酸ナトリウム／コハク酸二ナトリウム、硫酸、酒石酸ナトリウム／酒石酸、及びトロメタミン（トリス）等の緩衝液並びにｐＨ調節剤；アミノエチルスルホン酸、無菌重炭酸ナトリウム、Ｌ−システイン、ジエトラミン（dietholamine）、ジエチレントリアミン五酢酸、塩化第二鉄、アルブミン、加水分解ゼラチン、イノシトール、及びＤ，Ｌ−メチオニン等の安定剤；ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート（ＴＷＥＥＮ（商標）８０）、ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート（ＴＷＥＥＮ（商標）２０）、レシチン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマー（ＰＬＵＲＯＮＩＣＳ（商標））、ポリオキシエチレンモノラウレート、ホスファチジルコリン、グリセリル脂肪酸エステル、尿素等の界面活性剤；シクロデキストリン（例えば、ヒドロキシプロピル−Ｂ−シクロデキストリン、スルホブチルエーテル−Ｂ−シクロデキストリン）等の錯化剤／分散剤；カルボキシメチルセルロースナトリウム、アカシア、ゼラチン、メチルセルロース、ポリビニル、及びピロリドン等の粘度向上剤が挙げられる。

幾つかの実施形態では、１つ以上の添加剤は不活性成分である。任意の適切な添加剤、例えば、ＦＤＡ ＧＲＡＳの一覧（その全体が引用することにより本明細書の一部をなす）にある任意の物質を（示された濃度範囲で）低温溶液に添加することができる。幾つかの実施形態では、添加剤は、塩、糖、及び増粘剤の１つ以上を含む。或る実施形態では、塩は、約２．２５質量％以下のＮａＣｌである。或る実施形態では、糖は、約２質量％以下のグリセロールである。或る実施形態では、増粘剤は、約０．７５質量％以下のＣＭＣ又はキサンタンガムである。

本発明による送達装置を使用して、低温溶液を、皮下脂肪組織（表層及び深層、並びにその中の下層及び区画を含む）、内臓脂肪組織、及び褐色脂肪組織を含む体内の任意の脂肪組織に送達することができる。例えば、限定するものではないが、低温溶液は、脇腹周辺（すなわち、「ウエストの周りの余分な脂肪（love handles）」）、腹部周辺、大腿部周辺、上腕周辺、及び顎の下のオトガイ下領域周辺、並びに図に示される他の領域周辺等の図１Ａ〜図１Ｃに示される領域のいずれかの脂肪組織に送達することができる。

任意の適切な送達装置を使用して、低温溶液を被験体に送達することができる。低温溶液を送達するための例示的な装置を概して図２に示す。送達装置１００は、長手方向軸ＬＡに沿って第１の端部１１０及び第２の端部１１５を有する円筒形部材１０５を備える。送達装置はまた、円筒形部材１０５の内壁によって画定され、低温溶液を受け入れて保持するために提供される内部管腔１２０を備える。円筒形部材はまた、長手方向軸ＬＡに直交する平面に沿って円筒形部材１０５から第１の端部１１０の周りに延びるレッジ（ledge）１５０又は「アーム」を備える。レッジ１５０はまた、内部管腔１２０と同心の開口部を有する。レッジは、低温溶液の取り扱い及び送達装置１００からの送達を容易にするのに役立つ。一実施形態では、送達装置１００は、シリンジタイプの装置、例えば、任意の適切な滅菌シリンジである。

円筒形部材１０５を、人体内に提供される流体の保持及び供給の際の使用に適した、任意のタイプの生体適合性の薬理学的に不活性な材料で作ることができる。円筒形部材１０５の例示的な材料としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等のプラスチック、及びガラスが挙げられる。送達装置１００は、所望の組織への送達のために低温溶液の１つ以上のアリコート（用量）を保持するのに適した任意のサイズであり得る。送達装置１００の容積容量は、典型的には１ｍｌ〜６０ｍｌの間であるが、それらの容積外の容量もまた企図される。

送達装置１００はまた、内部管腔１２０内に少なくとも部分的に配置されたプランジャ１２５を備える。プランジャ１２５は、第１の端部１１０を通って円筒形部材１０５に出入りするように構成される。プランジャ１２５は、ヘッド１３０、プランジャ部材１３５、及び長手方向軸ＬＡに沿ってヘッド１３０とプランジャ部材１３５との間に延びるロッド１４０を備える。プランジャ部材１３５は、ヘッド１３０から所定の距離でロッド１４０に沿って配置される。送達装置１００はまた、第２の端部１１５から延びる少なくとも１つの針１４５を備える。針１４５は、典型的には、７ゲージ〜３４ゲージの太さ、及び１／４インチ〜１０インチの長さ、例えば、約１／４インチ、１／２インチ、１インチ、２インチ、３インチ、４インチ、５インチ、６インチ、７インチ、８インチ、９インチ、又は１０インチを有する。一実施形態では、円筒形部材１０５は、第２の端部１１５の小さな開口部へと狭まるか又は先細りになり、小さな開口部は、針１４５を受け入れるように構成される。好ましくは、針１４５は皮下針である。例示的な針材料としては、限定されるものではないが、ニッケルメッキを有する又は有しない、ステンレス鋼及び炭素鋼が挙げられる。

ヘッド１３０及びロッド１４０を備えるプランジャ１２５は、人体内に提供される流体と接触するのに適した、任意のタイプの生体適合性の薬理学的に不活性な材料であり得る。プランジャ１２５の例示的な材料としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等のプラスチック、及びガラスが挙げられる。プランジャ部材に関して、プランジャ部材１３５の一部又は全部は、プランジャ部材１３５の側面と円筒形部材１０５の内壁との間にシールが形成されるように、ゴム材料であり得る。ゴム材料は、天然ゴムラテックス又は合成ゴム等、人体に提供される流体と接触するのに適した任意のゴムであり得る。幾つかの実施形態では、送達装置１００はまた、内部管腔１２０内に配置され、低温溶液成分を混合するように構成された撹拌機（図示していない）を含むことができる。

送達装置１００を使用して低温溶液を組織に送達する準備ができると、針１４５を使用して皮膚を突き刺す。針１４５が皮膚を通り抜けて標的組織又はその近くに配置されると、プランジャ１２５を、円筒形部材１０５の第２の端部１１５に向かって下向きに押し下げる。低温溶液に対するプランジャ部材１３５の力によって、低温溶液が円筒形部材１０５を通り、針１４５から出て、標的組織内（又はその近く）に押し込まれる。一実施形態では、２本以上の針が、送達装置１００の第２の端部１１５に提供される。２本以上の針を、単一列の配列、複数列の配列、円形パターン、又は他の考え得る任意の配置で提供することができる。

好ましい実施形態では、低温溶液は、概して図３に示されるように、組織細胞のアポトーシスを誘導し、組織を減少させるために、被験体の体内の脂肪組織（脂肪組織）に又はそれに隣接して送達される。脂肪を減らすために低温溶液を使用すると、被験体の外観を改善することができる。図３の手順を参照すると、図２の装置１００は、脂肪組織２０５に低温溶液２００を送達するために使用される（他の例では、シリンジタイプの装置、カテーテル、又はカニューレを使用して低温溶液を送達することができる）。針１４５を、被験体の皮膚を通して挿入し、標的脂肪組織２０５（仮想線（phantom line）で示される）又はその近くの位置に進める。次いで、低温溶液２００を送達し、脂肪組織２０５を冷却する。

送達後、低温溶液２００の影響を受ける領域は、最初の送達部位よりも大きいサイズに拡大する（図では、送達された低温溶液２００から外向きに放射状に広がる矢印及びサイズが大きくなる破線の円として示されている）。低温溶液２００の冷却効果は、脂肪組織２０５、及び場合によっては隣接組織２１０等の周囲組織に局在化する。このように、低温治療によって引き起こされる不快感は制限される。低温溶液２００は無菌で生体適合性があるため、低温溶液２００を有利に体内に残すことができる（例えば、冷却が行われた後、低温溶液を除去する必要はない）。

幾つかの実施形態では、図４に示されるように、低温溶液封じ込め装置、例えば、低温溶液の冷却効果を制御するように構成されたバルーンを備える装置と、送達装置１００を組み合わせて使用することができる。アプリケーションカニューレ１２０を有する展開装置１１５を、患者の皮膚を通して挿入する。アプリケーションカニューレ１２０の遠位端には、制御端１２５がある。展開装置１１５を、制御端部１２５が標的組織１０５と隣接する（周囲の）組織１３５との間の位置に来るまで前進させる。制御端１２５は、バルーン１３０を備える。バルーン１３０は直線形の形状を有することが示されているが、バルーン１３０は、標的組織１０５を取り囲むリング等の任意の形状を有することができる。幾つかの実施形態では、バルーン１３０は、隣接する組織１３５と拡散する低温溶液１１０との間にバリアを作るために空気で満たされる。バルーン１３０は、隣接する組織１３５から低温溶液１１０への熱伝達を制限する。幾つかの実施形態では、送達装置１００は、針等のカニューレを備える。幾つかの実施形態では、封じ込め装置は送達装置であり、例えば、バルーン１３０を、溶液を特定の領域に送達及び封じ込めるために、低温溶液で満たすことができる。

例示的な手順では、施術者は、被験体の身体のどの脂肪組織が低温溶液治療の標的であるかを特定する。標的脂肪組織の上にある被験体の皮膚の領域を洗浄し、皮膚上にエントリポイントをマークし、そこを通って低温溶液を送達するための装置が入る。エントリポイントを、視覚的に、又は超音波、磁気共鳴、及びＸ線等の１つ以上の撮像技術を使用して特定することができる。次いで、装置をエントリポイントに挿入し、標的組織まで進める。次いで、低温溶液を標的組織に（又はその近くに）注入する。或る量の低温溶液を、標的組織（又はその近く）の複数の部位に送達することができる。場合によっては、複数の部位への注入により、低温溶液に曝露されて冷却される標的組織の量が増加し、治療の有効性を向上させることができる。溶液を、１つ以上の注入パターン、例えば、１回以上のボーラス、プラウ（plow）、ファン若しくはグリッド状パターン、又は当業者に知られている他の注入技術を使用して送達することができる。任意に、注入後のマッサージ工程を利用して、脂肪細胞の損傷を増加させることができる。

本発明の或る実施形態では、例えば、溶液特性、送達される溶液の量、及び治療部位を決定するために、被験体に対して治療計画を作ることができる。被験体に対して治療計画を作る際に考慮される要因としては、性別、身長、体重、体脂肪率、解剖学的構造、ライフスタイル、バイタル、病歴、脂質プロファイル、皮膚の弾力性、投薬、栄養、サプリメント、人口統計、脂肪飽和等の１つ以上を含み得る。脂肪飽和は、撮像、生検、及びインピーダンス測定の１つ以上によって特性評価され得る。本発明の実施形態では、被験体に対して計画が作られると、投与される溶液の量を、治療される領域（複数の場合もある）、注入の深さ、及び使用される注入パターンの１つ以上に基づいて調整することができる。

コンピュータ又は人工知能システムを利用して、複数の被験体から注入前、注入前後、及び／又は注入後のデータを収集することにより、患者に対して治療計画を作ることができる。データポイントが多いほど、人工知能システムが被験体に対する治療計画を作成する上でより効果的になることが理解される。例えば、注入前、注入前後、及び／又は注入後のデータは、性別、身長、体重、体脂肪率、被験体の解剖学的構造、ライフスタイル、被験体のバイタル、病歴、脂質プロファイル、皮膚の弾力性、投薬、栄養、サプリメント、人口統計、脂肪飽和、撮像データ、治療データ、及び脂肪喪失データの１つ以上を含み、各被験体について収集され得る。データを、任意の適切な手段によって測定することができる。例えば、脂肪喪失データは、キャリパー又は超音波及び／又はＭＲＩ等の任意の撮像方法によって測定することができる。

低温溶液を脂肪組織に送達することができる領域としては、限定されるものではないが、顔、首、顎の下のオトガイ下領域、顎、眼瞼、後頸部（野牛肩（buffalo hump））、背中、肩、腕、三頭筋、二頭筋、前腕、手、胸、乳房、腹部、腹部エッチング（etching）及びスカルプティング（sculpting）、脇腹（ウエストの周りの余分な脂肪）、腰部、臀部（バナナロール）、ヒップ（サドルバッグ（saddle bag））、大腿の前部及び後部、内腿、恥丘、外陰部、膝、ふくらはぎ、すね、前脛骨部、足首、並びに足が挙げられる。

前述の手順は、肥満及び体重関連障害の治療にも有用である。一般に、治療方法は、かかる治療を必要とすると診断された被験体を含む、治療を必要とする被験体に（上記のように）有効量の低温溶液を投与することを含む。

治療方法は、治療を必要とする被験体（例えば、肥満を有する若しくは肥満を有するリスクがある、又は体重関連障害を発症している被験体）を特定することと、（上記のように）被験体に有効量の低温溶液を投与することとを含み得る。簡便な例では、被験体は、太りすぎ若しくは肥満の被験体（例えば、２５〜２９又は３０以上の肥満度指数（ＢＭＩ）を有する）、又は体重関連障害を有する被験体であると診断される。治療が必要な被験体を、被験体の体重又はＢＭＩに基づいて選択することができる。

治療方法の幾つかの例では、被験体の選択には、被験体の脂肪組織の量を評定し、これらの観察結果を記録することが含まれ得る。評価を、低温溶液の送達前、送達中、及び／又は送達後に行うことができる。例えば、評価を、低温溶液の送達の少なくとも１日、２日、４日、７日、１４日、２１日、３０日又はそれ以上の前及び／又は後に行うことができる。

治療方法は、治療の評定を含むことができる。例えば、治療後の被験体の脂肪組織の量を観察し、記録する。この治療後の観察は、被験体の選択中に行われた観察と比較することができる。場合によっては、被験体の脂肪組織の量が減少する。他の例では、被験体は症状の軽減を示す。

治療の評定は、治療前及び／又は治療後の被験体の体重又はＢＭＩを決定することと、治療前の被験体の体重又はＢＭＩを治療後の体重又はＢＭＩと比較することとを含み得る。成功の兆候は、体重又はＢＭＩの減少の観察であり得る。幾つかの例では、治療は、目標体重又はＢＭＩが達成されるまで、１回以上追加で行われる。或いは、胴回り、例えばウエスト、胸、ヒップ、大腿又は腕の周囲の測定値を使用することができる。

治療の評定を、被験体に対して将来の治療方針を決定するために使用することができる。例えば、治療を、変更せずに継続するか、変更を加えて継続するか（例えば、追加の治療、又は送達量の増加若しくは異なる成分を含む低温溶液等のより積極的な治療）、又は治療を停止することができる。治療方法は、例えば、被験体の肥満を維持又は更に減少させるため、脂肪組織の量を更に減少するように、１回以上の追加の低温溶液の送達を含むことができる。

本発明の別の態様では、上記の低温溶液及び方法を、例えば、患者の治療のため、患者の体内の組織に提供することができる。低温溶液を投与することができる組織としては、結合組織、上皮組織、神経組織、関節組織、心臓組織、肝臓組織、腎臓組織、血管組織、皮膚組織、及び筋肉組織の１つ以上が挙げられる。加えて、方法には、神経に近接する場所、皮下脂肪組織に近接する場所、乳房組織に近接する場所、内臓脂肪に近接する場所、咽頭に近接する脂肪組織の場所、口蓋に近接する脂肪組織の場所、舌に近接する脂肪組織の場所、脊髄脂肪腫に近接する場所、内臓脂肪に近接する場所、乳房肥大（lipomastia）に近接する場所、腫瘍に近接する場所、心臓組織に近接する場所、心膜脂肪に近接する場所、心外膜脂肪に近接する場所、血管系の脂質が豊富なプラークに近接する場所、及び筋肉の脂肪症又は異所性脂肪の領域に近接する場所のいずれか１つ以上への低温溶液の送達が含まれる。被験体への低温溶液の送達を通じて治療することができる様々な状態、障害、又は疾患としては、肥満、睡眠時無呼吸、脂肪浮腫、リンパ浮腫、非アルコール性脂肪性肝炎、心房細動、アテローム性動脈硬化症、及び神経痛が挙げられる。

等価物
本発明を或る特定の好ましい実施形態と併せて説明したが、当業者は、前述の明細書を読んだ後、本明細書に記載の装置及び方法に対して様々な変更、等価物の置換、及び他の改変を行うことができるだろう。

Claims (56)

1. 被験体において脂肪組織を減少させる方法であって、
   氷粒子を持たない低温溶液を送達装置から被験体の皮膚の下の脂肪組織に送達し、それによって前記脂肪組織を冷却することを含む、方法。
2. 前記低温溶液が水を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記低温溶液が少なくとも１つの塩を更に含む、請求項２に記載の方法。
4. 前記少なくとも１つの塩が、塩化ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン酸水素、水素、炭酸塩、又はそれらの組み合わせである、請求項３に記載の方法。
5. 前記低温溶液が、約２．２５％以下の前記少なくとも１つの塩を含む、請求項３に記載の方法。
6. 前記低温溶液が少なくとも１つの糖を更に含む、請求項２に記載の方法。
7. 前記少なくとも１つの糖が、グリセロール、グルコース、マンニトール、ヘタスターチ、スクロース、ソルビトール、又はそれらの組み合わせである、請求項６に記載の方法。
8. 前記低温溶液が、約２％以下の前記少なくとも１つの糖を含む、請求項６に記載の方法。
9. 前記低温溶液が少なくとも１つの増粘剤を更に含む、請求項２に記載の方法。
10. 前記少なくとも１つの増粘剤が、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）ナトリウム、キサンタンガム、又はそれらの組み合わせを含む、請求項９に記載の方法。
11. 前記低温溶液が、約０．７５％以下の前記少なくとも１つの増粘剤を含む、請求項９に記載の方法。
12. 前記低温溶液が、少なくとも１つのイオン、多糖、脂質、油、リゾレシチン、アミノ酸、カフェイン、界面活性剤、代謝拮抗剤、清浄剤、又はそれらの組み合わせを含む、請求項１に記載の方法。
13. 前記少なくとも１つのイオンが、カルシウム、カリウム、水素、塩化物、マグネシウム、ナトリウム、乳酸、リン酸、亜鉛、硫黄、硝酸、アンモニウム、炭酸、水酸化物、鉄、バリウム、それらの塩、又はそれらの組み合わせである、請求項１２に記載の方法。
14. 前記少なくとも１つの油が、キャノーラ油、ココナッツ油、コーン油、綿実油、亜麻仁油、オリーブ油、パーム油、落花生油、サフラワー油、大豆油、ヒマワリ油、又はそれらの組み合わせである、請求項１２に記載の方法。
15. 前記界面活性剤が清浄剤である、請求項１２に記載の方法。
16. 前記清浄剤が、デオキシコレート、テトラデシル硫酸ナトリウム、ポリドカノール、デオキシコレート、テトラデシル硫酸ナトリウム、ポリドカノール、ポリソルベート２０（ポリオキシエチレン（２０）ソルビタンモノラウレート）、ポリソルベート４０（ポリオキシエチレン（２０）ソルビタンモノパルミテート）、ポリソルベート６０（ポリオキシエチレン（２０）ソルビタンモノステアレート）、ポリソルベート８０（ポリオキシエチレン（２０）ソルビタンモノオレエート）、ソルビタンエステル、ポロキサマー、又はそれらの組み合わせの少なくとも１つである、請求項１５に記載の方法。
17. 前記低温溶液が、水、塩、糖、及び増粘剤の１つ以上を含む、請求項１に記載の方法。
18. 前記低温溶液が、約＋１０℃〜約−５０℃を含む温度を有する、請求項１に記載の方法。
19. 前記低温溶液が冷却される、請求項１に記載の方法。
20. 前記低温溶液が過冷却される、請求項１に記載の方法。
21. 前記低温溶液を送達することが、カニューレを使用して該低温溶液を注入することを含む、請求項１に記載の方法。
22. 前記カニューレがバルーンを更に備える、請求項２１に記載の方法。
23. 前記低温溶液を送達することが、カテーテルにより該低温溶液を送達することを含む、請求項１に記載の方法。
24. 前記脂肪組織が、皮下脂肪組織、内臓脂肪組織、及び褐色脂肪組織のいずれか１つである、請求項１に記載の方法。
25. 前記低温溶液を、脇腹周辺組織、腹部周辺組織、大腿部周辺組織、上腕周辺組織、及び顎の下のオトガイ下領域周辺組織からなる群より選択される１種以上の領域の脂肪組織に送達する、請求項１に記載の方法。
26. 前記低温溶液を送達することが、前記脂肪組織に隣接する組織に該低温溶液を送達することを含む、請求項１に記載の方法。
27. 肥満又は体重関連障害を治療するために有効量の低温溶液を投与することを更に含む、請求項１に記載の方法。
28. 前記低温溶液を投与する被験体を選択することを更に含む、請求項２７に記載の方法。
29. 前記被験体に対して治療計画を作ることを更に含む、請求項２８に記載の方法。
30. 前記低温溶液を投与した結果を評定することを更に含む、請求項２９に記載の方法。
31. 被験体において脂肪組織を減少させるための低温溶液であって、
    氷粒子を持たず、被験体の皮膚の下の脂肪組織に送達され、それによって前記脂肪組織を冷却するように構成された水を含む、低温溶液。
32. 少なくとも１つの塩を更に含む、請求項３１に記載の溶液。
33. 前記少なくとも１つの塩が、塩化ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン酸水素、水素、炭酸塩、又はそれらの組み合わせである、請求項３２に記載の溶液。
34. 前記低温溶液が、約２．２５％以下の前記少なくとも１つの塩を含む、請求項３２に記載の溶液。
35. 少なくとも１つの糖を更に含む、請求項３１に記載の溶液。
36. 前記少なくとも１つの糖が、グリセロール、グルコース、マンニトール、ヘタスターチ、スクロース、ソルビトール、又はそれらの組み合わせである、請求項３５に記載の溶液。
37. 前記低温溶液が、約２％以下の前記少なくとも１つの糖を含む、請求項３５に記載の溶液。
38. 少なくとも１つの増粘剤を更に含む、請求項３１に記載の溶液。
39. 前記少なくとも１つの増粘剤が、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）ナトリウム、キサンタンガム、又はそれらの組み合わせを含む、請求項３８に記載の溶液。
40. 前記低温溶液が、約０．７５％以下の前記少なくとも１つの増粘剤を含む、請求項３８に記載の溶液。
41. 前記低温溶液が、少なくとも１つのイオン、多糖、脂質、油、リゾレシチン、アミノ酸、カフェイン、界面活性剤、代謝拮抗剤、清浄剤、又はそれらの組み合わせを含む、請求項３１に記載の溶液。
42. 前記少なくとも１つのイオンが、カルシウム、カリウム、水素、塩化物、マグネシウム、ナトリウム、乳酸、リン酸、亜鉛、硫黄、硝酸、アンモニウム、炭酸、水酸化物、鉄、バリウム、それらの塩、又はそれらの組み合わせである、請求項４１に記載の溶液。
43. 前記少なくとも１つの油が、キャノーラ油、ココナッツ油、コーン油、綿実油、亜麻仁油、オリーブ油、パーム油、落花生油、サフラワー油、大豆油、ヒマワリ油、又はそれらの組み合わせである、請求項４１に記載の溶液。
44. 前記界面活性剤が清浄剤である、請求項４１に記載の溶液。
45. 前記清浄剤が、デオキシコレート、テトラデシル硫酸ナトリウム、ポリドカノール、デオキシコレート、テトラデシル硫酸ナトリウム、ポリドカノール、ポリソルベート２０（ポリオキシエチレン（２０）ソルビタンモノラウレート）、ポリソルベート４０（ポリオキシエチレン（２０）ソルビタンモノパルミテート）、ポリソルベート６０（ポリオキシエチレン（２０）ソルビタンモノステアレート）、ポリソルベート８０（ポリオキシエチレン（２０）ソルビタンモノオレエート）、ソルビタンエステル、ポロキサマー、又はそれらの組み合わせの少なくとも１つである、請求項４４に記載の溶液。
46. 前記低温溶液が、水、塩、糖、及び増粘剤の１つ以上を含む、請求項３１に記載の溶液。
47. 前記低温溶液が、約＋１０℃〜約−５０℃を含む温度を有する、請求項３１に記載の溶液。
48. 前記低温溶液が冷却される、請求項３１に記載の溶液。
49. 前記低温溶液が過冷却される、請求項３１に記載の溶液。
50. 前記低温溶液がカニューレを使用して注入される、請求項３１に記載の溶液。
51. 前記カニューレがバルーンを更に備える、請求項５０に記載の溶液。
52. 前記低温溶液がカテーテルにより送達される、請求項３１に記載の溶液。
53. 前記脂肪組織が、皮下脂肪組織、内臓脂肪組織、及び褐色脂肪組織のいずれか１つである、請求項３１に記載の溶液。
54. 前記低温溶液が、脇腹周辺組織、腹部周辺組織、大腿部周辺組織、上腕周辺組織、及び顎の下のオトガイ下領域周辺組織からなる群より選択される１種以上の領域の脂肪組織に送達される、請求項３１に記載の溶液。
55. 前記低温溶液が前記脂肪組織に隣接する組織に送達される、請求項３１に記載の溶液。
56. 肥満又は体重関連障害を治療するために前記低温溶液が送達される、請求項３１に記載の溶液。

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