JP2022543127A - 触覚表示を有する医療装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、医療システムに関する。医療システムは、活性化可能な触覚インジケータ（１４）を含む皮膚装着型医療装置（１）を含む。医療システムは、皮膚装着型医療装置（１）が装着されるべき身体位置を示す位置情報を受信するように構成されたユーザインターフェース（２２）をさらに含む。医療システムは、位置情報に応じて活性制御パターンを決定し、活性制御パターンにしたがって触覚インジケータ（１４）の活性化を制御するように構成されている。本発明は、さらに、皮膚装着型医療装置と組み合わせて使用するための遠隔装置、ならびに医療システムのユーザに触覚表示を提供するための方法に関する。【選択図】図１

Description

発明の分野
本発明は、活性化可能な触覚インジケータを有する身体装着型医療装置を備える医療システム、ならびにそのような医療システムのユーザに触覚表示を提供するための方法に関する。本発明は、糖尿病治療の状況において特に有用であるが、他の診断および／または治療用途においても使用されることができる。

発明の背景
医療装置、特に患者によって実質的に連続的に担持される治療および／または診断装置は、様々な治療においてますます多く使用されている。例として、小型コンピュータ制御インスリン注入ポンプおよび皮下注入カニューレ（持続皮下インスリン注入、ＣＳＩＩ）によって、昼夜を問わず実質的に連続的な様式でインスリンを供給することが、真性糖尿病の処置における確立された治療形態である。典型的には、そのようなインスリン注入ポンプは、タバコパッケージと同様の形状およびサイズを有し、例えば、ズボンのポケット、ベルトクリップなどに担持される。ここで、インスリン注入ポンプは、チューブを介して皮下カニューレと接続される。カニューレ、チューブおよびインスリンカートリッジは、例えば数日ごとに、必要に応じて患者（以下ではユーザとも呼ばれる）自身によって交換される。

過去数年にわたって、典型的には幾分小さく、典型的には数日から数週間の範囲で連続的に適用するために、直接またはクレードルを介してそれぞれ患者の皮膚に直接取り付けられるように設計および成形された身体装着型注入ポンプ、例えば、インスリン注入ポンプが開発されている。これらの身体装着型インスリン注入ポンプは、主に慎重さの理由から多くの患者に好まれ、多くの技術的および性能的態様に関してさらに有利である。さらに、連続グルコース測定システムは、血糖の実質的に連続的なモニタリングおよび制御を可能にするために糖尿病治療においてますます使用されている。これらの連続グルコース測定装置はまた、先に説明したように身体装着型とすることができ、経皮的電気化学検知要素を有することができる。本明細書を通して、「身体装着型」という表現は、ズボンのポケット、ベルトクリップ、ネックレスなどにおいて担持され、ケーブルおよび／またはチューブなどの（通常は可撓性の）電気および／または流体ラインのみを介して身体に接続されるように設計された装置とは対照的に、直接またはクレードルを介して一般に延在する適用時間にわたって皮膚にしっかりと取り付けられるが、取り外し可能に取り付けられる、典型的には接着可能に取り付けられるように設計された装置を指す。

連続グルコース測定装置またはインスリン注入ポンプなどの医療装置およびシステムは、典型的には、ユーザに情報を提供するように設計されている。複雑な情報は、典型的には、装置自体または遠隔装置、例えばハンドヘルドリモートコントローラの一部とすることができるディスプレイ上でユーザに提供される。しかしながら、それらは、典型的には、携帯電話またはページャ装置と同様に、可聴および／または触覚表示を提供するように設計されている。特に振動による触覚表示は、慎重さの理由から可聴表示よりも多くのユーザに好まれることが知られている。このようにして通常提供される情報は、ユーザの操作に応じたフィードバックであり、さらにより重要なことには、ユーザの注意を喚起する必要があり、例えばバッテリ切れ、消耗した薬物カートリッジ、閉塞した注入カニューレ、または装置の故障など、即時のアクションを必要とすることがある状況での警告である。触覚表示を提供するように設計された装置または構成要素は、この文書全体を通して「触覚インジケータ」と呼ばれる。

触覚表示、特に振動によって情報を提供する場合、ユーザが触覚表示を提供するために触覚インジケータが活性化されたと信じているが実際にはそうではないことを意味する、ファントム振動が発生する可能性がある。ファントム振動の発生は、多くのユーザにとって少なくとも煩わしい。さらに、特定の状況下では、触覚インジケータの実際の活性化がユーザによって認識されないことが観察される。いずれの場合も望ましくないが、そのようなシナリオは、ユーザによって認識されるのが遅すぎるか、またはまったく認識されない直接的な注意を必要とする状況をもたらす可能性があるため、潜在的にさらに重大で危険である。

原則として、振動を非常に強くすることによって、ファントム振動の現象ならびに認識されない振動を回避することができる。しかしながら、これは、識別、装置サイズ、および電力消費などのいくつかの理由で望ましくない。また、特に第１の触覚表示が所定の時間窓内にユーザによって認識されない場合、臨界状況では、触覚表示に加えて、またはその代わりに音響表示を提供することが知られている。そのような追加の音響表示は、特定の状況下では不可避であり、さらには必要とさえされ得るが、所望の離散性と矛盾するため、一般に望ましくない。

身体装着型医療装置のユーザへの触覚表示に関する最新技術を改善し、前述の問題の一部または全てを有利に低減または回避することが全体的な目的である。

一態様では、全体的な目的は、医療システムによって達成される。医療システムは、活性化可能な触覚インジケータを含む皮膚装着型医療装置を含む。医療システムは、ユーザインターフェースをさらに含む。ユーザインターフェースは、位置情報を受信するように構成され、位置情報は、皮膚装着型医療装置が装着されているか、または装着されるべきである身体位置を示す。医療システムは、位置情報に応じて活性制御パターンを決定し、活性制御パターンにしたがって触覚インジケータのアクティブ化を制御するようにさらに構成されている。活性制御パターンは、「選択制御パターン」とも称される。

さらなる態様では、全体的な目的は、医療システムのユーザに触覚表示を提供する方法によって達成され、医療システムは、皮膚装着型医療装置を含む。方法は、（ａ）医療システムのユーザインターフェースを介して、位置情報を提供することを含む。位置情報は、皮膚装着型医療装置が装着されたまたは装着されるべき身体位置を示す。

位置情報は、ユーザインターフェースを介して受信される。方法は、医療システムによって、位置情報に応じて活性制御パターンを決定することをさらに含む。方法は、活性制御パターンにしたがって、活性化可能な触覚インジケータの活性化を制御することをさらに含む。「触覚インジケータ」および「触覚表示」という表現は、第１のケースおよび予備的な触覚である表示およびインジケータを指すが、他の種類の知覚、特に可聴知覚は、少なくとも二次的であり、好ましくは無視できるか、または全く存在しない。逆に、「音響表示」は、主にまたは排他的に音響的である表示を指す。触覚インジケータの活性化時に患者の皮膚に装着されることにより、触覚表示は、患者の触覚を直接刺激する。これは、例えば、音響信号が背景ノイズまたは患者の衣服によって覆われることができるノイズの多い環境において有利である。

本発明によれば、触覚インジケータは、身体装着型医療装置が担持される身体位置に応じてそれぞれ異なるように制御されて活性化される。これは、身体位置に応じて触覚表示を調整することを可能にし、それにより、ファントム振動および認識されない振動の前述の現象を低減し、好適に排除することができる。

ユーザインターフェースの全体的な設計に応じて、ユーザインターフェースは、様々な方法で位置情報を受信するように設計されることができる。例として、ユーザインターフェースは、身体装着型医療装置が、例えばチェックボックスなどをクリックすることによってユーザによって選択が行われるリストによって担持されることができる代替の身体位置を提供することができる。グラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）を有する別の例では、ユーザインターフェースは、（典型的には概略的な）本体を示すことができ、選択は、例えばマウスまたはタッチスクリーンを使用して、対応する本体位置を選択することによってユーザによって行われる。さらなる実施形態では、デフォルトの身体位置は、ユーザインターフェース上の医療装置によって提案されてもよい。デフォルトの身体位置は、ユーザによって確認または変更されてもよい。例として、医療システムは、身体装着型医療装置の反復適用のためのユーザ定義または工場設定の順次順序にしたがってデフォルトの身体位置を提案するように設計されてもよい。典型的には、身体装着型医療装置は、日数から週数の範囲の限られた期間にわたって特定の身体位置に担持される。続いて、身体装着型医療装置が取り外され、異なる身体位置に再装着される。医療装置の種類に応じて、このプロセスは、経皮センサ、薬物カートリッジ、および／または注入カニューレを交換するなどのさらなるメンテナンスステップと共に実行されることができる。身体装着型医療装置を担持するための典型的な身体位置は、腹部、上腕、大腿部、および臀部の異なる領域を含む。

医療システムは、いくつかの実施形態では、単一の身体装着型コンパクト装置として実現されてもよく、ユーザインターフェースは、身体装着型医療装置と一体的に実現される。他の実施形態では、ユーザインターフェースは、遠隔装置とも呼ばれる別個の装置に設けられる。本発明の根底にある全体的な目的は、皮膚装着型医療装置が装着されるかまたは装着されるべき身体位置を示す位置情報に応じて活性制御パターンを選択および／または決定するために医療システムのどのエンティティが決定および／または使用されるかに関係なく達成される。

したがって、さらなる態様では、全体的な目的は、ユーザインターフェースを含む遠隔装置によって達成される。ユーザインターフェースは、活性化可能な触覚インジケータを含む皮膚装着型装置が装着される、または装着されるべき身体位置を示す位置情報を受信するように構成されている。遠隔装置は、位置情報に応じて活性制御パターンを決定し、ｉ）活性制御パターンにしたがって皮膚装着型装置の触覚インジケータの活性化を制御し、および／またはｉｉ）活性制御パターンを示す情報を遠隔装置から皮膚装着型装置に送信するようにさらに構成されている。

したがって、遠隔装置は、ユーザインターフェースを介して受信した位置情報に応じて、皮膚装着型装置の活性化可能な触覚インジケータを制御するための活性制御パターンを選択および／または決定するために使用されることができる。遠隔装置は、活性化可能な触覚インジケータを実際に制御するか、または制御パターンを示す情報を遠隔装置から皮膚装着型装置に送信するように構成されることができる。後者の場合、皮膚装着型医療装置は、受信した情報によって示される活性制御パターンにしたがって触覚インジケータの活性化を制御するように構成されることが意図されている。

実施形態では、活性化可能な触覚インジケータはバイブレータである。「バイブレータ」 という用語は、作動時に機械的振動を発生させる電気的に作動する装置として理解されるべきである。また、この意味におけるバイブレータは、例えば、携帯電話またはページャ装置においても一般に使用されている。

バイブレータを有するいくつかの実施形態では、バイブレータは、コイン振動モータである。一般に、振動モータは、モータシャフトに結合されている偏心質量の回転に基づいており、アンバランスな質量に起因して振動を引き起こす。コイン振動モータ（フラット振動モータまたはパンケーキ振動モータとも称される）は、とりわけ薄いコイン形状のモータから構成されている。バイブレータを有するいくつかのさらなる実施形態では、バイブレータは、偏心回転質量振動モータ（ＥＲＭ）である。このタイプの設計に関して、偏心質量が、典型的に円筒状の小型化された電気モータの軸に設けられる。バイブレータを有するさらにいくつかのさらなる実施形態では、バイブレータは、線形共振アクチュエータ（ＬＲＡ）である。そのようなＬＲＡは、一般に、当該技術分野で知られているようなダイナミックラウドスピーカと同様に設計されているが、膜の代わりに振動質量が設けられている。それらの全体的な形状は、コイン振動モータのように、コイン状とすることができる。実施形態では、バイブレータは、圧電アクチュエータを備える。さらなる実施形態では、触覚インジケータは、補助的な、または機械的に振動する装置の代わりに電気刺激装置を備える。いくつかの実施形態では、触覚インジケータは、（機械的）振動を発生させないが、電気刺激装置である。さらなる実施形態では、触覚インジケータは、皮膚を僅かに押し込むように（例えば、電磁石によって）作動可能なピンなどの１つ以上の触覚刺激要素を含む。

実施形態では、活性化可能な触覚インジケータはバイブレータであり、活性化可能な触覚インジケータを動作させるための所定の制御パターンのセットのうちの異なる制御パターンは、周波数、振幅、活性化バーストの数および活性化バーストのシーケンス、ならびに活性化バースト間の休止のうちの少なくとも１つが異なる。一般に、触覚インジケータは、制御信号、例えばＤＣまたはＡＣ電圧を提供することによって活性化される。したがって、周波数および振幅の少なくとも一方が異なる制御パターンは、制御信号の周波数および／または振幅が異なる。触覚インジケータを制御するために使用される制御信号のパラメータは、「制御パラメータ」とも呼ばれる。したがって、周波数および振幅は、制御パラメータである。一般に、異なる制御パターンは、少なくとも１つの制御パラメータ、特に周波数、振幅、アクティブ化バーストの数、アクティブ化バーストのシーケンス、およびアクティブ化バースト間の休止において異なる。全体的な設計、特に使用される触覚インジケータに応じて、追加的および／または代替的に、例えば制御信号の波形など、さらなる制御パラメータが使用されてもよい。波形は、制御信号がＡＣ信号である実施形態における制御信号として特に適している。活性制御パターンに関連する制御パラメータは、「活性制御パラメータ」とも呼ばれる。

実施形態では、医療システムは、所定の制御パターンのセットを備え、活性制御パターンは、所定の制御パターンのセットから選択される。

触覚表示を提供するための方法は、医療システムによって含まれる所定の制御パターンのセットから活性制御パターンを選択することを含むことができる。例えば、所定の制御パターンのセットは、医療システムのメモリに記憶されることができる。制御パターンを記憶することは、前述のように対応する制御パラメータを記憶することとして理解されるべきである。位置情報に応じて、対応する制御パターンが呼び出される。

実施形態では、本体位置と制御パターンとの間の対応関係が工場出荷時に設定される。このタイプの実施形態では、制御パターンは、各身体位置に対して医療システムによって予め定義されて含まれる。１つの制御パターンが予め定義され、各身体位置に含めることができる。変形例では、複数の利用可能な制御パターンが予め定義され、一部または全ての身体位置に対して記憶される。そのような実施形態では、医療システムは、実行するように構成されてもよく、方法は、利用可能な制御パターンのいずれかを、例えばユーザインターフェースを介したユーザ入力に基づいて各身体位置に割り当てる準備ステップを含むことができる。この割り当ては、医療システムを担持する患者および／またはヘルスケア専門家などの別のユーザもしくはオペレータによって行われてもよい。この準備ステップは、典型的には、新たな医療システムおよび／または医療装置を動作させるときに実行される必要がある。それは、一般に、身体装着型医療装置が異なる身体位置に配置されるたびに実行される必要はない。

さらなる実施形態では、利用可能な制御パターンは、ユーザ定義である。そのような実施形態では、医療システムは、準備ステップにおいて、触覚インジケータを作動させながら１つ以上の制御パラメータを自動的に変更し、それによって１つ以上の制御パラメータを調整するように構成されてもよい。ユーザインターフェースを介して、医療システムは、触覚表示が最適であると考えられるときにユーザ入力を受信することができる。制御パラメータまたは制御パラメータの対応する設定は、制御パターンとして医療システムによって記憶されてもよい。身体位置は、ユーザによって入力されてもよい。準備ステップは、例えば、身体装着型医療装置を新たな身体位置において初めて担持するときに、特定の身体位置に対して実行されてもよく、および／または多数の身体位置に対して順次実行されてもよい。これは、例えば、新しい医療システムおよび／または身体装着型医療装置を動作させる場合に当てはまることができる。

実施形態では、医療システムは遠隔装置を含み、皮膚装着型医療装置と遠隔装置とは、互いに無線データ交換するように構成され、ユーザインターフェースは遠隔装置上に設けられる。触覚表示を提供するための方法は、遠隔装置上にユーザインターフェースを設けることを含むことができる。

遠隔装置は、身体装着型医療装置用のハンドヘルド遠隔制御装置などのポータブル装置であってもよい。さらなる実施形態では、遠隔装置は、対応するソフトウェアコードをそれぞれ実行するスマートフォンなどの汎用装置であり、アプリケーションをそれぞれ実行するソフトウェアコードを実行すると、汎用装置が遠隔装置として機能することを可能にする対応するアプリケーションをそれぞれ記憶する。さらなる実施形態では、遠隔装置は、対応するソフトウェアを備えたパーソナルコンピュータまたはラップトップコンピュータなどの非携帯型または限定された携帯型装置であってもよい。

遠隔装置を有する実施形態では、遠隔装置は、活性制御パターンを決定するように構成され、医療システムは、活性制御パターンを示す情報を遠隔装置から皮膚装着型医療装置に送信するように構成されている。

このタイプの実施形態では、制御パターンの選択は、遠隔装置において実行され、この制御パターンに関する情報のみが身体装着型医療装置によって記憶される必要があるため、身体装着型医療装置のサイトでの要件は比較的低い。遠隔装置から身体装着型医療装置に送信される情報は、上述したように、振幅および／または周波数などの一部または全ての制御パラメータを直接含むことができる。あるいは、送信される情報は、身体装着型医療装置によって実際の制御パラメータが記憶されている番号などの識別情報であってもよい。

遠隔装置を有するさらなる実施形態では、医療システムは、位置情報を示す情報を遠隔装置から皮膚装着型医療装置に送信するように構成され、皮膚装着型医療装置は、取得された情報に基づいて活性制御パターンを決定するように構成されている。前述の実施形態と比較して、このタイプの実施形態では、身体装着型医療装置の側で追加のハードウェアおよび／またはソフトウェアの労力が必要とされるが、遠隔装置のサイトでの要件はより低い。

実施形態では、皮膚装着型医療装置は、触覚インジケータの活性制御パラメータを記憶するように構成されたメモリを含む。活性制御パラメータは、活性制御パターンと関連付けられる。身体装着型医療装置は、活性制御パラメータにしたがって触覚インジケータの活性化を制御するように構成されている。前に説明したように、メモリは、実施形態に応じて、利用可能であるが（現在）非アクティブな制御パターンに関連付けられた非アクティブな制御パラメータも記憶することができる。

実施形態では、皮膚装着型医療装置は、連続グルコース測定装置およびインスリン注入ポンプのうちの少なくとも一方を含む。連続グルコース測定装置および注入ポンプの双方は、典型的には真性糖尿病の治療に使用され、当該技術分野で一般に広く知られている。連続グルコース測定装置は、典型的には、電気化学的原理に基づいて動作し、１つ以上の電極ならびに対応する制御、信号処理および／または評価回路を有する経皮的または植え込み可能センサ要素を備える。インスリン注入ポンプは、典型的には（必ずしもそうとは限らないが）容積式ポンプ、例えばシリンジドライバポンプであり、時間可変の基礎注入レジームにしたがって連続的または実質的に連続的な（準連続的な）様式でインスリンを注入するように設計され、さらに、要求に応じてインスリンボーリを投与するように設計されている。

実施形態では、医療システムは、患者に示されるべき表示情報にしたがって、活性化可能な触覚インジケータの活性化を制御するように構成されている。触覚表示を提供するための方法は、患者に示されるべき表示情報にしたがって、活性化可能な触覚インジケータの活性化を制御することを含むことができる。一般に、触覚インジケータによって提供される任意の種類の情報は、「表示情報」と呼ばれる。表示情報は、ユーザフィードバック、インスリンカートリッジの内容またはバッテリ状態などの状態情報、ユーザの注意を向けなければならない状況、例えば消耗に近いバッテリまたは空に近いインスリンカートリッジに関する警告、ならびに完全に空のインスリンカートリッジ、閉塞された注入カニューレ、または装置の誤動作などのユーザの即時のアクションを必要とする状況の場合の警報および警告を含むことができる。表示情報にしたがって触覚インジケータの活性化を制御することは、例えば、所定の指示パターンにしたがって触覚インジケータをオンおよびオフに切り替えることを含んでもよい。先に説明したような範囲または様々な制御パラメータが、特定の身体位置におけるような触覚表示を提供するのに等しく適している限りにおいて、制御パラメータはまた、身体位置にしたがって設定されてもよい。そのような実施形態では、振幅、周波数、または波形などの制御パラメータは、身体位置と表示情報の双方に依存することができる。

医療システムの文脈で本明細書に記載されている遠隔装置の特徴がまた、遠隔装置についてその既知のものに開示されていると見なされることは、当業者にとって明らかである。同様に、遠隔装置の文脈で本明細書に記載されている医療システムの特徴はまた、医療システムについてその既知のものに開示されていると見なされる。特に、触覚表示を提供するための方法の文脈で記載されている医療システムの特徴はまた、医療システムについてその既知のものに開示されていると見なされる。医療システムの文脈で記載されている触覚表示を提供するための方法の特徴はまた、触覚表示を提供するための方法についてその既知のものに開示されていると見なされる。

本開示にかかる医療システムを概略的に示している。 グラフィカルユーザインターフェース上の身体位置の表示を概略的に示している。 制御パターンおよび制御パラメータの記憶を概略的に示している。 異なる触覚表示を概略的に示している。

例示的実施形態
以下では、図面をさらに参照して、例示的な実施形態をより詳細に説明する。

図１は、例示的な医療システムを概略図で示している。この例では、医療システムは、皮膚装着型医療装置１と、遠隔装置２とを含む。皮膚装着型装置は、クレードル３を介して患者の身体に一時的に装着されることができる。例として、皮膚装着型医療装置１は、一般的な説明で説明したような機能を有するインスリン注入ポンプである。さらに例として、遠隔装置２は、携帯型ハンドヘルド装置である。遠隔装置２は、特に、皮膚装着型医療装置１のためのスマートフォンまたは専用遠隔制御装置であってもよい。

皮膚装着型医療装置１は、医療装置制御ユニット１１と、機能性医療ユニット１２と、無線医療装置通信ユニット１３と、触覚インジケータ１４とを含む。

医療装置制御ユニット１１は、皮膚装着型医療装置１の全体動作を制御する役目を果たす。医療装置制御ユニット１１は、マイクロプロセッサおよび／またはマイクロコントローラ、ＡＳＩＣなどの１つ以上のプログラム可能な回路と、それぞれ対応するプログラミングソフトウェアまたはファームウェアコードとを含むことができる。追加的または代替的に、医療装置制御ユニット１１は、専用回路を含んでもよい。

機能性医療ユニット１２は、皮膚装着型医療装置１の診断および／または治療および一般的な医療機能を含む。ここで想定するように、医療装置１がインスリン注入ポンプである場合、機能性医療ユニット１２は、ポンプユニットであるかまたはポンプユニットを含む。皮膚装着型医療装置１が連続グルコース測定装置である代替実施形態では、機能性医療ユニット１２は、グルコース測定ユニットであってもよく、またはグルコース測定ユニットを含んでもよい。図示の例では、経皮要素１６は、機能性医療ユニット１２から皮膚Ｓ内に突出するか、または機能性医療ユニットの一部である。機能性医療ユニット１２がポンプユニットである場合、経皮要素１６は、注入カニューレとすることができる。機能性医療ユニット１２がグルコース測定ユニットである場合、経皮要素は、電気化学検知要素とすることができる。さらなる実施形態では、検知要素は、完全に植え込まれ、例えば無線近距離無線通信リンクを介して、経皮的な身体装着型ウェアラブル装置と通信することができる。

無線医療装置通信ユニット１３は、典型的には（必ずしもそうとは限らないが）、例えばブルートゥース（登録商標）または他の標準もしくは独自の通信プロトコルおよび技術などのＲＦ技術に基づいている。

例として、触覚インジケータ１４は、線形共振アクチュエータ（ＬＲＡ）である。さらに同様の実施形態では、触覚インジケータ１４は、例えば、同じく典型的には携帯電話またはページャ装置において使用され、上述した一般的な説明で説明したように、モータベースのバイブレータであってもよい。

機能性医療ユニット１２、医療装置通信ユニット１３および触覚インジケータ１４、ならびに外来医療装置１の潜在的なさらなるユニットまたは構成要素の動作は、医療装置制御ユニット１１によって調整および制御される。したがって、医療装置制御ユニット１１は、機能性医療ユニット１２、医療装置通信ユニット１３、および触覚インジケータ１４と動作可能に連結される。

医療装置制御ユニット１１は、以下にさらに説明するように、１つ以上の制御パターンを記憶するメモリ１１１をさらに含む。医療装置制御ユニット１１１は、当該技術分野で一般に知られているように、プログラムコードおよびさらなるデータを記憶するさらなる揮発性および／または不揮発性メモリ（明示的には図示せず）を備えてもよいことを理解されたい。そのようなさらなるメモリは、メモリ１１１と一体化されることができる。

皮膚装着型医療装置１をそれぞれ皮膚に取り付ける目的で、医療システムは、この例では、構造的に別個の追加の構成要素としてクレードル３を備える。クレードル３は、略板状であり且つ略平面状であってもよいクレードル本体３１を有する。クレードル本体３１は、皮膚Ｓにそれぞれ装着するための接着層３２を有する基端側を有する。対向する遠位側（適用中に患者の身体から離れる方向を指す）には、医療装置連結構造３３が存在する。医療装置連結構造３３は、皮膚装着型医療装置１のクレードル連結構造１５と係合するように設計されている。適用時には、医療装置連結構造３３およびクレードル連結構造１５は、確実なロックおよび／または強制ロックを介して機械的連結を形成する。例として、医療装置連結構造３３およびクレードル連結構造１５は、組み合わせて、ラッチキャッチ構造を形成することができる。皮膚装着型医療装置１の全体的な設計および寿命に応じて、皮膚装着型医療装置１とクレードル３との間の連結は、解放可能または解放不可能とすることができる。クレードル３の存在は必須ではないことにさらに留意されたい。代替実施形態では、皮膚装着型医療装置１の皮膚に面する表面は、接着層３２を担持し、それによって、皮膚装着型医療装置１を皮膚Ｓに直接取り付けることを可能にする。

遠隔装置２は、遠隔装置制御ユニット１１と、無線遠隔装置通信ユニット２３と、ユーザインターフェース２２とを含む。

遠隔装置制御ユニット２１は、医療装置制御ユニット１１に関して前述したのと同様の方法で実現されることができ、対応するコードをそれぞれプログラミングおよび／または専用回路で実行するプログラム可能な多目的構成要素を含むことができる。遠隔装置制御ユニット２１は、遠隔装置２の全体動作を制御する。

遠隔装置通信ユニット２３は、医療装置通信ユニット１３と同様に設計されることができる。医療装置通信ユニット１３および遠隔装置通信ユニット２３は、互いにデータ交換するように設計されている。交換されることができるデータは、以下にさらに説明するように、触覚表示に関連するデータを含む。

遠隔装置ユーザインターフェース２２は、この例では、ユーザからのデータのそれぞれの入力の受信およびユーザへのデータのそれぞれの出力の提供の双方に役立つタッチスクリーンを備えたグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）として実現される。これらのデータは、特に触覚表示に関連することができる。しかしながら、ユーザインターフェース２２の設計は必須ではなく、異なる方法でも実現されることができることに留意されたい。

遠隔装置通信ユニット２３およびユーザインターフェース２２、ならびに遠隔装置２の潜在的なさらなるユニットまたは構成要素の動作は、遠隔装置制御ユニット２１によって調整および制御される。したがって、遠隔装置制御ユニット２１は、遠隔装置通信ユニット２３およびユーザインターフェース２２と動作可能に結合される。

身体装着型医療装置１および遠隔装置２の双方の図示された構造は、例示の目的を果たすことに留意されたい。実際に、いくつかのまたは全ての要素またはユニットは、完全にまたは部分的に一体的な方法で実現されることができる。

図２は、それぞれタッチスクリーンＧＵＩ２２上の例示的なディスプレイを概略的に示している。位置情報を入力するために、患者の身体の概略表現Ｐが、身体装着型医療装置１がそれぞれ取り付けられることができる身体位置の表示と共に示される。例として、身体位置は、腹部Ｌ１、上腕Ｌ２、および大腿部Ｌ３である。身体装着型装置１をＬ１に取り付ける前または後に、ユーザは、身体表現Ｐの対応する部分に触れることによって身体位置を選択する。前述のように、身体位置を入力する他の方法も同様に使用されることができる。選択された身体位置を示す情報、例えば選択された身体位置を表すコードは、通信ユニット１３、２３を介して身体装着型医療装置１に送信される。例として、腹部Ｌ１が選択されると仮定する。

図３は、いくつかの利用可能な制御パターンのための制御パラメータをメモリ１１１に記憶する例を概略的に示している。メモリ１１１は、この例では、各行が特定の身体位置Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３、・・・および関連する利用可能な制御パターンに対応するテーブルを記憶する。さらに、制御パターンの制御パラメータごとに列が設けられている。例として、制御パラメータは、触覚インジケータ１４を活性化するための周波数および振幅、活性化バーストの数、活性化バーストのシーケンス、および活性化バースト間の休止である。したがって、身体位置（矢印で示す）としてＬ１を選択することは、医療装置制御ユニット１１の制御下で触覚表示を提供するために、周波数ｆ１および振幅ａ２での触覚インジケータ１４の活性化をもたらす。他の種類の触覚インジケータを有する関連する実施形態では、他の制御パラメータ、特に多かれ少なかれ制御パラメータが提供されてもよい。例として、触覚インジケータ１４がアクチュエータとしての標準ＤＣモータに基づく場合、モニタに電力を供給するための電圧は、唯一の制御パラメータとすることができる。ここでは、例示的に、利用可能な制御パターンの制御パラメータは、例えば、工場出荷時の設定として、メモリ１１１に予め記憶されていると仮定する。

さらに、図３に示すような情報は、代替的に、身体装着型医療装置１ではなく、遠隔装置２に記憶されることができ、選択された制御パラメータ、例えば、身体位置としてのＬ１についてのａ１およびｆ１は、身体装着型医療装置２に送信されることに留意されたい。

ユーザが身体位置を選択するステップは、典型的には、身体装着型医療装置１を装着するプロセスにおいて実行される初期化ルーチンの一部である。典型的な身体装着型医療装置、特に連続グルコース測定装置およびインスリン注入システムは、通常、糖尿病患者（ＰｗＤ）によって、実質的に連続的に、昼夜を問わず携帯される。薬剤リザーバおよび／または注入カニューレの交換（インスリン注入ポンプ用）、または電気化学検知要素の交換（連続グルコース測定装置用）などのメンテナンス動作は、典型的には、数日ごとから数週間ごとの間隔で実行される必要がある。そのようなメンテナンス動作の一部として、身体装着型医療装置１が担持される身体位置は、皮膚に接触する接着層３２に起因する望ましくない皮膚刺激、ならびに同じ位置で長期間にわたって経皮要素１６によって皮膚が穿刺されることに起因する組織刺激および潜在的により重篤な合併症を最小限に抑えるために、日常的に変更される。そのようなメンテナンス動作の一部として、例えば、医療システムの様々な内部パラメータがリセットされることができ、新たな検知要素が初期化されるなど、初期化ルーチンが一般に実行される。

図４は、触覚表示を提供するための様々な例を概略的に示している。全ての例において、触覚インジケータ１４は、時間可変電圧Ｕの形態の制御信号でそれに電力を供給することによって活性化されると仮定される。図４（ａ）および図４（ｂ）は、双方とも、装置故障または閉塞カニューレなどの、即時の注意を必要とする警告状況に対応することができる第１の情報の表示を示している。この例では、アラームがユーザによって確認応答されるまで、継続的な表示が提供される。したがって、触覚インジケータ１４は、連続的に活性化される。図（ａ）は、第１の身体位置、例えばＬ１の電圧Ｕを示している。電圧Ｕは、例示的に、活性制御パターンの制御変数として振幅ａ１および周期Ｔ１＝１／ｆ１を有する方形状の電圧である。図４（ｂ）は、図４（ａ）と同じ種類の表示であるが、異なる身体位置、例えばＬ２の電圧Ｕを示している。例示的に、振幅ａ２は、振幅ａ１よりも大きく、周期Ｔ２＝１／ｆ２は、Ｔ１よりも大きい（すなわち、周波数ｆ２は周波数ｆ１よりも小さい）。

図４（ｃ）および図（ｄ）は、双方とも、例えば、ユーザインターフェース２２を介したデータ入力に対するユーザフィードバックに対応することができる第２の情報の表示を示している。この例では、提供される表示は、例えば、休止によって分離された２つの振動バーストの数によって与えられる。したがって、触覚インジケータ１４は、２つのバーストＢによって活性化される。身体位置に関して、身体位置は、図４（ｃ）および図４（ａ）では同一であり、図４（ｄ）および図４（ｂ）ではさらに同一であり、したがって、各バーストは、図４（ｃ）の振幅ａ１および周期Ｔ１（周波数ｆ１）による触覚インジケータ１４の活性化、ならびに図４（ｄ）の振幅ａ２および周期Ｔ２（周波数ｆ２）による活性化に対応し、触覚インジケータ１４の活性化において、それぞれ、制御信号の生成は、医療装置制御ユニット１１によって制御される。

この例では、制御パターン（周波数および振幅によって決定される）は、（表示情報とは無関係に）身体位置にのみ依存し、表示情報は、触覚インジケータ１４のアクティブ化および非アクティブ化（「オン」と「オフ」との間のトグル）のタイミングを決定することが分かる。

本発明の特定の実施形態は、１から１４まで番号付けされた以下の記述に列挙された特徴のセットを含むことができる。

（記述１）
医療システムであって、
ａ）活性化可能な触覚インジケータ（１４）を含む皮膚装着型医療装置（１）と、
ｂ）皮膚装着型医療装置（１）が装着されるべき身体位置を示す位置情報を受信するように構成されたユーザインターフェース（２２）と、を含み、
医療システムが、位置情報に応じて活性制御パターンを決定し、活性制御パターンにしたがって活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御するように構成されている、医療システム。

（記述２）
活性化可能な触覚インジケータ（１４）がバイブレータである、記述１に記載の医療システム。

（記述３）
医療システムが、所定の制御パターンのセットを備え、活性制御パターンが、所定の制御パターンのセットから選択される、記述１または２に記載の医療システム。

（記述４）
医療システムが、遠隔装置（２）を含み、皮膚装着型医療装置（１）および遠隔装置（２）が、互いに無線データ交換するように構成され、ユーザインターフェース（２２）が、遠隔装置（２）上に設けられる、記述１から３のいずれか一項に記載の医療システム。

（記述５）
遠隔装置（２）が、活性制御パターンを決定するように構成され、医療システムが、活性制御パターンを示す情報を遠隔装置（２）から皮膚装着型医療装置（１）に送信するように構成されている、記述４に記載の医療システム。

（記述６）
医療システムが、位置情報を示す情報を遠隔装置（２）から皮膚装着型医療装置（１）に送信するように構成され、皮膚装着型医療装置（１）が、取得された情報に基づいて活性制御パターンを決定するように構成されている、記述６に記載の医療システム。

（記述７）
活性化可能な触覚インジケータ（１４）がバイブレータであり、活性化可能な触覚表示（１４）を動作させるための所定の制御パターンのセットのうちの異なる制御パターンは、周波数、振幅、活性化バーストの数、活性化バーストのシーケンス、および活性化バースト間の休止のうちの少なくとも１つが異なる、記述３から６のいずれか一項に記載の医療システム。

（記述８）
皮膚装着型医療装置（１）が、連続グルコース測定装置および／またはインスリン注入ポンプを含む、記述１から７のいずれか一項に記載の医療システム。

（記述９）
皮膚装着型医療装置（１）が、患者に示されるべき表示情報にしたがって、活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御するように構成されている、記述１から８のいずれか一項に記載の医療システム。

（記述１０）
遠隔装置（２）であって、
位置情報を受信するように構成されたユーザインターフェース（２２）であって、位置情報が、活性化可能な触覚インジケータ（１４）を含む皮膚装着型医療装置（１）が装着されるべき身体位置を示す、ユーザインターフェース（２２）
を含み、
遠隔装置（２）が、位置情報に応じて活性制御パターンを決定し、
ｉ．）活性制御パターンにしたがって、皮膚装着型医療装置（１）の活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御するか、または
ｉｉ．）制御パターンを示す情報を遠隔装置（２）から皮膚装着型装置（１）に送信する
ように構成されている、遠隔装置。

（記述１１）
医療システムのユーザに触覚表示を提供する方法であって、医療システムが、皮膚装着型医療装置（１）を含み、方法が、
ａ）皮膚装着型医療装置（１）が装着されるべき身体位置を示す位置情報を、医療システムのユーザインターフェース（２２）を介して受信することと、
ｂ）医療システムによって、位置情報に応じて活性制御パターンを決定することと、
ｃ）活性制御パターンにしたがって、活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御することと
を含む、方法。

（記述１２）
医療システムによって含まれる所定の制御パターンのセットから活性制御パターンを選択することを含む、記述１１に記載の方法。

（記述１３）
遠隔装置（２）上にユーザインターフェースを設けることを含む、請求項１１または１２に記載の方法。

（記述１４）
患者に示されるべき表示情報にしたがって活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御することを含む、請求項１１から１３のいずれか一項に記載の方法。

１ 皮膚装着型医療装置（インスリン注入ポンプ）
１１ 医療装置制御ユニット
１１１ メモリ
１２ 機能性医療ユニット
１３ （無線）医療装置通信ユニット
１４ 触覚提示ユニット（バイブレータ）
１５ クレードル連結構造
１６ 経皮要素
２ 遠隔装置
２１ 遠隔装置制御ユニット
２２ ユーザインターフェース（ＧＵＩ）
２３ （無線）遠隔装置通信ユニット
３ クレードル
３１ クレードル本体
３２ 接着層
３３ 医療装置取付構造
ａｌ、ａ２、ａ３ 振幅
Ｂ バースト
ｆ１、ｆ２、ｆ３ 周波数
Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３ 身体位置
Ｓ 皮膚
Ｔ１、Ｔ２、Ｔ３ 期間
Ｔ 時間
Ｐ 患者身体表現
Ｕ 制御信号（電圧）

Claims (14)

1. 医療システムであって、
   ａ）活性化可能な触覚インジケータ（１４）を含む皮膚装着型医療装置（１）と、
   ｂ）前記皮膚装着型医療装置（１）が装着されるべき身体位置を示す位置情報を受信するように構成されたユーザインターフェース（２２）と
   を含み、
   前記医療システムが、前記位置情報に応じて活性制御パターンを決定し、前記活性制御パターンにしたがって前記活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御するように構成されている、医療システム。
2. 前記活性化可能な触覚インジケータ（１４）がバイブレータである、請求項１に記載の医療システム。
3. 前記医療システムが、所定の制御パターンのセットを備え、前記活性制御パターンが、前記所定の制御パターンのセットから選択される、請求項１または２に記載の医療システム。
4. 前記医療システムが、遠隔装置（２）を含み、前記皮膚装着型医療装置（１）および前記遠隔装置（２）が、互いに無線データ交換するように構成され、前記ユーザインターフェース（２２）が、前記遠隔装置（２）上に設けられる、請求項１から３のいずれか一項に記載の医療システム。
5. 前記遠隔装置（２）が、前記活性制御パターンを決定するように構成され、前記医療システムが、前記活性制御パターンを示す情報を前記遠隔装置（２）から前記皮膚装着型医療装置（１）に送信するように構成されている、請求項４に記載の医療システム。
6. 前記医療システムが、前記位置情報を示す情報を前記遠隔装置（２）から前記皮膚装着型医療装置（１）に送信するように構成され、前記皮膚装着型医療装置（１）が、取得された前記情報に基づいて前記活性制御パターンを決定するように構成されている、請求項４に記載の医療システム。
7. 前記活性化可能な触覚インジケータ（１４）がバイブレータであり、前記活性化可能な触覚インジケータ（１４）を動作させるための前記所定の制御パターンのセットのうちの異なる制御パターンは、周波数、振幅、活性化バーストの数、活性化バーストのシーケンス、および活性化バースト間の休止のうちの少なくとも１つが異なる、請求項３から６のいずれか一項に記載の医療システム。
8. 前記皮膚装着型医療装置（１）が、連続グルコース測定装置および／またはインスリン注入ポンプを含む、請求項１から７のいずれか一項に記載の医療システム。
9. 前記皮膚装着型医療装置（１）が、患者に示されるべき表示情報にしたがって、前記活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御するように構成されている、請求項１から８のいずれか一項に記載の医療システム。
10. 遠隔装置（２）であって、
    位置情報を受信するように構成されたユーザインターフェース（２２）であって、前記位置情報が、活性化可能な触覚インジケータ（１４）を含む皮膚装着型医療装置（１）が装着されるべき身体位置を示す、ユーザインターフェース（２２）
    を含み、
    前記遠隔装置（２）が、前記位置情報に応じて活性制御パターンを決定し、
    ｉ．）前記活性制御パターンにしたがって、前記皮膚装着型医療装置（１）の前記活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御し、および／または
    ｉｉ．）前記制御パターンを示す情報を前記遠隔装置（２）から前記皮膚装着型装置（１）に送信する
    ように構成されている、遠隔装置（２）。
11. 医療システムのユーザに触覚表示を提供する方法であって、前記医療システムが、皮膚装着型医療装置（１）を含み、前記方法が、
    ａ）前記皮膚装着型医療装置（１）が装着されるべき身体位置を示す位置情報を、前記医療システムのユーザインターフェース（２２）を介して受信することと、
    ｂ）前記医療システムによって、前記位置情報に応じて活性制御パターンを決定することと、
    ｃ）前記活性制御パターンにしたがって、活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御することと
    を含む、方法。
12. 前記医療システムによって含まれる所定の制御パターンのセットから前記活性制御パターンを選択することを含む、請求項１１に記載の方法。
13. 遠隔装置（２）上に前記ユーザインターフェースを設けることを含む、請求項１１または１２に記載の方法。
14. 患者に示されるべき表示情報にしたがって前記活性化可能な触覚インジケータ（１４）の活性化を制御することを含む、請求項１１から１３のいずれか一項に記載の方法。
    

Images