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JP2022139163A - 電子部品検査装置 - Google Patents

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JP2022139163A
JP2022139163A JP2021039424A JP2021039424A JP2022139163A JP 2022139163 A JP2022139163 A JP 2022139163A JP 2021039424 A JP2021039424 A JP 2021039424A JP 2021039424 A JP2021039424 A JP 2021039424A JP 2022139163 A JP2022139163 A JP 2022139163A
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Abstract

【課題】電気特性を検査する際の電子部品を安定的に所定の温度にする電子部品検査装置を提供する。【解決手段】電子部品Wの第1面W1側に設けられた端子W3に接触する測定子11を具備する測定部11aを備えた電気特性測定手段12を有して、電子部品Wの電気特性を検査する電子部品検査装置10において、電子部品Wを搬送する搬送機13と、取得位置P1で搬送機13から与えられる電子部品Wが第1面W1の反対側に配された第2面W2を接触させた状態で配置される部品配置部26、及び、部品配置部26に配された電子部品Wを加熱又は冷却して温度調整する温調部27を有し、端子W3に測定子11が接触する計測位置P2を経由して電子部品Wを搬送機13に戻す戻し位置P3まで電子部品Wを搬送する測定テーブル14と、温調部27を制御して、計測位置P2に搬送された電子部品Wが所定温度となるように調整する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品の電気特性を検査する電子部品検査装置に関する。
電子部品は、プローブ等の測定子を電子部品に接触させて電気特性が検査される(特許文献1、2参照)。電子部品の種類によっては、電子部品を所定の温度にした状態で電気特性を検査することが求められる。
特開2003-215210号公報 特開2015-105834号公報
しかしながら、従来、電子部品を一の機構で加熱又は冷却してから他の機構に受け渡し、電子部品の電気特性を検査していたので、電気特性検査時の電子部品の温度は雰囲気温度の影響を受けるという課題があった。電気部品の搬送経路を断熱材等で覆って加熱又は冷却した電子部品の温度を保って雰囲気温度の影響を抑制することも考えられるが、効果は限定的である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、電気特性を検査する際の電子部品を安定的に所定の温度にする電子部品検査装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る電子部品検査装置は、電子部品の第1面側に設けられた端子に接触する測定子を具備する測定部を備えた電気特性測定手段を有して、前記電子部品の電気特性を検査する電子部品検査装置において、前記電子部品を搬送する搬送機と、取得位置で前記搬送機から与えられる前記電子部品が前記第1面の反対側に配された第2面を接触させた状態で配置される部品配置部、及び、前記部品配置部に配された前記電子部品を加熱又は冷却して温度調整する温調部を有し、前記端子に前記測定子が接触する計測位置を経由して前記電子部品を前記搬送機に戻す戻し位置まで該電子部品を搬送する測定テーブルと、前記温調部を制御して、前記計測位置に搬送された前記電子部品が所定温度となるように調整する制御部とを備える。
本発明に係る電子部品検査装置は、電子部品を搬送する搬送機と、搬送機から与えられる電子部品が第1面の反対側に配された第2面側を接触させた状態で配置される部品配置部、及び、部品配置部に配された電子部品を加熱又は冷却して温度調整する温調部を有し、端子に測定子が接触する計測位置を経由して電子部品を搬送機に戻す戻し位置まで電子部品を搬送する測定テーブルと、温調部を制御して、計測位置に搬送された電子部品が所定温度となるように調整する制御部とを備えるので、電気特性を検査する際の電子部品を安定的に所定の温度にすることが可能である。
本発明の一実施の形態に係る電子部品検査装置の説明図である。 同電子部品検査装置の説明図である。 制御部の接続を示すブロック図である。 (A)、(B)はそれぞれ、測定子を電子部品の端子に接触させるようにする仕組みの説明図である。 電子部品を部品配置部の窪み内に安定的に入れる仕組みの説明図である。 複数の計測位置が設けられた変形例の説明図である。 支持部材が回転体の回転軸に対し垂直な方向に移動可能な搬送機の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る電子部品検査装置10は、電子部品Wの面W1(第1面)側に設けられた端子W3に接触する測定子11を具備する測定部11aを備えた電気特性測定手段12を有して、電子部品Wの電気特性を検査する装置であって、電子部品Wを搬送する搬送機13と、取得位置P1で搬送機13から与えられた電子部品Wを、端子W3に測定子11が接触する計測位置P2を経由して、電子部品Wを搬送機13に戻す戻し位置P3まで搬送する測定テーブル14とを備えている。以下、詳細に説明する。
電気特性が検査される電子部品Wは、図1に示すように、板状であり、面W1に複数の端子W3が設けられ、面W1の反対側に配された面W2(第2面)が、面W1に平行であり、平坦に形成されている。電子部品Wは、例えば、ダイオード、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、IC(Integrated Circuit)である。なお、電子部品Wは一の面(第1面)に端子が設けられているものであればよく、板状である必要はない。例えば、立方体状の電子部品であってもよい。
搬送機13は、図1、図2に示すように、複数の支持部材15が昇降可能に取り付けられた板状の回転体16と、支持部材15をそれぞれ押し下げる複数の押下手段17を備えている。
回転体16は水平配置され、図2に示すように、中心に鉛直方向に配された回転軸18が連結され、図示しないサーボモータから回転軸18を介して駆動力を与えられ間欠的に回転する。
上下方向に長い支持部材15は、回転体16の外周部の周方向に沿って等間隔に設けられ、真空圧によって下端部で電子部品Wの面W2を吸着し、吸着している電子部品Wを真空破壊又は大気開放によって解放する。回転体16に昇降自在に取り付けられた各支持部材15には、下降した支持部材15を上方に付勢するコイルばね19が装着されている。
回転体16に取り付けられた支持部材15の間隔をX°として、回転体16はX°の回転と一時停止を繰り返す。
電子部品Wは、支持部材15に面W2が吸着されて、面W1が下側に配された状態で水平となり、回転体16の間欠的な回転によって、支持部材15と共に間欠的に移動する。
支持部材15が一時停止する位置のいくつかには、回転体16の上方に押下手段17が設けられ、支持部材15の一時停止位置で押下手段17が設けられている位置の一つには、回転体16の下方に回転体16から電子部品Wを取得するターナ20が設けられている。
押下手段17は、ガイド21に昇降自在に取り付けられたプッシャ22及びプッシャ22を昇降させる図示しない駆動源(本実施の形態ではサーボモータ)を具備している。プッシャ22は、下降して支持部材15に接触し、支持部材15に支持されている電子部品Wを支持部材15と共に押し下げ、ターナ20に電子部品Wを受け渡す。
ターナ20は、電子部品Wの面W1を吸着する吸着部23を有し、軸材の一例である水平軸24を中心に間欠的に回転して、支持部材15から取得した電子部品Wを回転体16及びターナ20より低い位置に設けられた円柱状の測定テーブル14に受け渡す。従って、測定テーブル14は、搬送機13からターナ20経由で電子部品Wを与えられることとなる。
測定テーブル14は、搬送機13からターナ20経由で与えられた電子部品Wが面W2を接触させた状態で配置される部品配置部26と、部品配置部26に配された電子部品Wを加熱して温度調整する温調部27と、温度を計測する検温部28を有している。よって、ターナ20は、支持部材15に面W2を吸着されていた電子部品Wを部品配置部26に対し、部品配置部26が面W2を吸着した状態で取得するように受け渡す(即ち、ターナ20は、面W1を吸着して電子部品Wを搬送機13から取得し、部品配置部26に与える中継器の一例である)。
本実施の形態では、部品配置部26がN個あって、各部品配置部26の下側に1つの温調部27が設けられ、各部品配置部26に検温部28が設けられている。但し、Nは2以上の整数である。よって、温調部27及び検温部28もN個ある。
N個の部品配置部26、N個の温調部27及びN個の検温部28は、測定テーブル14が具備する平面視して円形の回転体29の外周部に固定さ(取り付けら)れている。
回転体29は、中央側が上方に突出して形成され、図示しない鉛直軸を中心に間欠的に回転する。部品配置部26がターナ20から電子部品Wを取得する位置を取得位置P1として、回転体29は、回転によって、部品配置部26に配置された電子部品Wを、部品配置部26、温調部27及び検温部28と共に、取得位置P1から、計測位置P2を経由して、戻し位置P3(電子部品Wをターナ20経由で搬送機13に戻す位置)まで搬送する。即ち、測定テーブル14は、回転して、電子部品Wを計測位置P2経由で戻し位置P3まで移動させる回転体29を有し、各温調部27は、回転体29の回転により、各部品配置部26と共に移動する。なお、本実施の形態では、取得位置P1と戻し位置P3が一致しているが、異なっていてもよい。
また、部品配置部26の上面側には、電子部品Wを収める窪み30が形成されている。部品配置部26は、窪み30内に収められた電子部品Wの面W2を真空圧によって吸着し、吸着している電子部品Wを真空破壊又は大気開放によって解放する。
本実施の形態では、温調部27がヒータであり、部品配置部26の窪み30の直下に窪み30に近接して配置されている。
そのため、各温調部27は各部品配置部26に配置された電子部品Wの温度を安定的に計測することができる。即ち、N個の温調部27はそれぞれ、N個の部品配置部26に一対一で対応している。ここで、温調部27が部品配置部26に対応しているとは、温調部27の温度調整対象の電子部品Wが部品配置部26に配置されていることを意味する。また、電子部品Wの電気特性検査を、雰囲気温度より低温でなす必要がある場合は、温調部27の代わりに、電子部品Wを冷却する温調部(例えば、ペルチェ素子)が採用される。
各温調部27及び各検温部28は、図3に示すように、温調部27の加熱レベル(電子部品Wを冷却する温調部を採用する場合は、冷却レベル)を制御する(即ち、温調部27を制御する)制御部31に接続されている。制御部31は、各検温部28の測定値を連続的にあるいは間欠的に検出でき、各検温部28の測定値を基に各温調部27の加熱レベルを制御して、計測位置P2に搬送された電子部品Wが予め設定された所定温度となるように調整する。
各温調部27及び各検温部28に電力を供給する電源と制御部31とは、回転体29と共に回転しないように設けられており、電源及び制御部31と各温調部27及び各検温部28とはスリップリングを用いて電気的に接続されている。これにより、回転体29が回転中、電源から各温調部27及び各検温部28への通電、並びに、各温調部27及び各検温部28と制御部31との信号伝送が、安定的に行われる。
計測位置P2では、図1に示すように、部品配置部26に配置された電子部品Wを中心にして、下側(一方側)に温調部27が配され、上側(他方側)に測定子11が配置されている。電気特性測定手段12が有する測定部11aは、測定子11と、図示しない部材に移動可能に取り付けられた可動部材32を備え、測定子11は可動部材32に固定されている。
電気特性測定手段12は、可動部材32(測定部11a)が、測定子11の直下に配された、部品配置部26に吸着されている電子部品Wに向けて下降し、測定子11が当該電子部品Wの端子W3に接触して、電子部品Wの電気特性検査を行う。
このように、電子部品Wの温度調整可能な測定テーブル14で、電子部品Wの電気特性を検査することによって、電子部品Wの電気特性を検査する際に、電子部品Wを安定的に所定の温度にすることができる。
電子部品Wの電気特性検査が完了した後、可動部材32及び測定子11は当該電子部品Wが移動する前に上昇して、測定子11を端子W3に非接触な状態にする。電子部品Wは、電気特性検査完了後、戻し位置P3で部品配置部26からターナ20によって支持部材15に移送され、支持部材15に面W2が吸着され、回転体16の回転によって搬送される。
また、本実施の形態において、測定テーブル14は、回転体29の近傍に設けられて、回転体29の側面全体及び回転体29の上面の一部を覆う筒状部材33を有している。筒状部材33の内側は大半が断熱材34で構成され、回転体29は、各部品配置部26及び各温調部27の近傍に断熱材35を具備している。部品配置部26に吸着された電子部品Wは、部品配置部26及び温調部27と共に、筒状部材33及び回転体29によって断熱状態となっている。
ここで、部品配置部26の材質等によっては、部品配置部26に配置された電子部品Wが温調部27により加熱されて、部品配置部26等が膨張(電子部品Wが冷却される場合は、収縮)し、部品配置部26に配置された電子部品Wの測定テーブル14の基準位置(例えば、測定テーブル14の中心位置)に対する位置が変わることがある。電子部品Wの位置の変化レベルによっては、計測位置P2で測定子11が電子部品Wの端子W3に接触できない。
そこで、図4(A)、(B)に示すように、計測位置P2に配された電子部品Wを撮像する撮像手段37(撮像手段J)と、撮像手段37の撮像画像から電子部品Wの端子W3の位置を検知して、計測位置P2で測定子11を端子W3に接触させるための測定子11の位置を決定する位置決定部38とを設けて、計測位置P2で測定子11を確実に端子W3に接触させるようにしてもよい。
マイクロチップ等によって構成可能な位置決定部38は、図4(A)に示すように、電気特性測定手段12の可動部材32と共に測定子11を移動させる図示しない駆動源と、撮像手段37とに接続されている。撮像手段37は、測定子11が端子W3に未接触の状態で、計測位置P2に配された電子部品Wを撮像し、その撮像画像を位置決定部38に送る。位置決定部38は、撮像手段37から取得した撮像画像を基に測定子11及び可動部材32の移動先の位置を決定して、駆動源への指令信号の送信により測定子11及び可動部材32を移動させ、図4(B)に示すように、測定子11を電子部品Wの端子W3に接触させる。
ここで、撮像手段37は、電子部品Wが計測位置P2に配された状態で、その電子部品Wが載置された部品配置部26を撮像し、位置決定部38は、部品配置部26を撮像した撮像画像から(例えば、窪み30の位置を検出して)電子部品Wの端子W3の位置を検知するようにしてもよい。
また、撮像手段37が、取得位置P1から計測位置P2に向かう電子部品W(即ち、計測位置P2に到着前の電子部品W)を撮像し、位置決定部38が、その撮像画像から電子部品Wの端子W3の位置を検知(推測)するようにすることや、撮像手段37が、電子部品Wが取得位置P1から計測位置P2に向かう位置に配されている状態で、当該電子部品Wを載置した部品配置部26を撮像し、位置決定部38が、その撮像画像から電子部品Wの端子W3の位置を検知(推測)するようにすることもできる。
また、温調部27による加熱(又は冷却)により生じる部品配置部26等の膨張(又は収縮)や、部品配置部26に形成された各窪み30の位置の差によっては、取得位置P1でターナ20が部品配置部26の窪み30内に電子部品Wを入れる際に、電子部品Wが部品配置部26の窪み30周辺に接触する。電子部品Wの部品配置部26の窪み30周辺への接触は、電子部品Wに損傷等を招来させる可能性があるため好ましくない。
そこで、電子部品Wの窪み30周辺への接触を防止するため、図5に示すように、電子部品Wが未配置の部品配置部26の窪み30(即ち、部品配置部26)を撮像する撮像手段36(撮像手段K)と、撮像手段36の撮像画像を基に窪み30(即ち、部品配置部26の電子部品Wを配置する部品配置箇所)の位置ずれを検出して、部品配置部26の窪み30の位置を調整する位置調整手段36aとを設けるようにしてもよい。
部品配置部26の窪み30の位置を調整する位置調整手段36aとしては、例えば、撮像手段36の撮像画像から窪み30の位置を検知する情報処理部と、回転体29を回転させるモータとを有し、情報処理部がモータによる回転体29の回転角度を決定して、取得位置P1において、窪み30を基準位置に一致又は近付けるものや、回転体29を回転させるモータに加えて、回転体29をX軸、Y軸に移動させる機構を具備するものが挙げられる。なお、図5に示す例では、撮像手段36がプリズム(光路調整手段の一例)36bを介して、窪み30を撮像する。
ここで、位置調整手段36aの代わりに、部品配置部26の窪み30内に配置前の電子部品Wの位置を調整する位置調整手段を用いても良い。よって、位置調整手段は、部品配置部26の窪み30内に配置前の電子部品W及び部品配置部26の窪み30の少なくとも一方の位置を調整するものであればよい。
電子部品Wの位置を調整する位置調整手段としては、例えば、撮像手段36の撮像画像から窪み30の位置を検知する情報処理部と、ターナ20と共にターナ20に吸着されている電子部品Wを移動させる駆動部とを有するものを採用可能である。この場合、ターナ20に吸着されている電子部品Wを撮像する撮像手段を撮像手段36とは別に設けて、当該撮像手段の撮像画像(電子部品Wのターナ20に対する位置ずれを撮像した画像)及び撮像手段36の撮像画像から、ターナ20を移動させる方向や移動長を決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、温調部27が回転体29に取り付けられているが、測定テーブル14が、温調部27に代えて(又は、加えて)、筒状部材33に取り付けられた温調部を備えて、当該温調部により、部品配置部26に配置された電子部品Wを加熱又は冷却するようにしてもよい。当該温調部は、例えば、電子部品Wを上側から覆うように、測定テーブル14の上側に設けられる。当該温調部を測定テーブル14の上側に設ける場合、取得位置P1、戻し位置P3、撮像手段Jにより電子部品W又は部品配置部26が撮像される位置、及び、撮像手段Kにより部品配置部26が撮像される位置それぞれに対応する箇所を除く領域に当該温調部を設けることができる。測定位置P2に対応する箇所については、測定子11が挿通可能な貫通孔を温調部に形成することにより、温調部を設けることが可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、検温部を設けなくてもよい。検温部を設けない場合、例えば、以下の手順により電子部品を所定温度にすることができる。
1)事前に電子部品のサンプル品を基に計測した電子部品の温度及び電気抵抗の値から温度と電気抵抗の関係を示すグラフを作成する。
2)電子部品検査装置で電子部品を加熱又は冷却して電子部品の抵抗を計測し、計測した抵抗値を基にグラフを用いて電子部品の温度を導出して、電子部品を所定温度にするための加熱レベル又は冷却レベルを決定する。
また、検温部を設ける場合、検温部は部品配置部の近傍に設けることが可能である。
更に、電子部品を吸着する部品配置部を採用する必要はなく、例えば、電子部品を挟んで固定する部品配置部を採用してもよい。電子部品を吸着する部品配置部を採用する場合、電子部品を静電気によって吸着する部品配置部を選択可能である。
そして、部品配置部、温調部及び検温部はそれぞれ1つであってもよい。
更に、一つの搬送機に対して複数の測定テーブルを設けることもできる。例えば、測定テーブルを2つ設けて、一方の測定テーブルで電子部品を冷却して電気特性を検査し、他方の測定テーブルで電子部品を加熱して電気特性を検査するようにしてもよい。
また、計測位置は1つに限定されない。例えば、図6に示すように、1つの測定テーブル14に対して複数の計測位置P2、P2’、P2’’を設け、計測位置P2、P2’、P2’’にそれぞれ対応する電気特性測定手段12、12’、12’’を具備するようにしてもよい。なお、図6においては、電子部品検査装置10と同様の構成に同じ符号を付している(以下も同様とする)。計測位置P2、P2’、P2’’では、異なる電気特性検査(例えば、Rg測定、L負荷特性、DCテストの各検査)がなされる。
更に、搬送機は、鉛直に配された回転軸を中心に回転する回転体を有するものである必要はなく、例えば、水平に配された回転軸を中心に回転する回転体を有する搬送機を採用可能である。水平な回転軸を中心に回転する回転体を有する搬送機を採用する場合、電子部品検査装置10におけるターナ20を、12時位置ではなく、3時位置で電子部品を搬送機から取得して、6時位置で測定テーブルに受け渡すように調整すればよい。
そして、搬送機は、電子部品を支持する支持部材が回転体の回転軸に平行に移動するものに限定されない。例えば、図7に示すように、電子部品Wを支持する支持部材39が回転体40の回転軸41(この例では、回転軸41が水平に配されている)に対し垂直な方向(回転体40に対し放射状)に移動可能に、アーム42を介して回転体40に取り付けられた搬送機50を採用することができる。搬送機50を採用する場合、搬送機50が、測定テーブルの部品配置部に、電子部品を直接配置するようにしてもよいし、中継器を介して電子部品を配置するようにしてもよい。
中継器を設けない場合、例えば、電子部品の第1面を吸着した搬送機の支持部材が、直接、部品配置部に電子部品を与えて電子部品の第2面を部品配置部に接触させた状態にすることができる。
そして、中継器を設ける場合、電子部品を吸着する中継器ではなく、電子部品を把持する中継器を採用可能である。
10:電子部品検査装置、11:測定子、11a:測定部、12、12’、12’’:電気特性測定手段、13:搬送機、14:測定テーブル、15:支持部材、16:回転体、17:押下手段、18:回転軸、19:コイルばね、20:ターナ、21:ガイド、22:プッシャ、23:吸着部、24:水平軸、26:部品配置部、27:温調部、28:検温部、29:回転体、30:窪み、31:制御部、32:可動部材、33:筒状部材、34、35:断熱材、36:撮像手段、36a:位置調整手段、36b:プリズム、37:撮像手段、38:位置決定部、39:支持部材、40:回転体、41:回転軸、42:アーム、50:搬送機、P1:取得位置、P2、P2’、P2’’:計測位置、P3:戻し位置、W:電子部品、W1:第1面、W2:第2面、W3:端子
本発明は、電子部品の電気特性を検査する電子部品検査装置に関する。
電子部品は、プローブ等の測定子を電子部品に接触させて電気特性が検査される(特許文献1、2参照)。電子部品の種類によっては、電子部品を所定の温度にした状態で電気特性を検査することが求められる。
特開2003-215210号公報 特開2015-105834号公報
しかしながら、従来、電子部品を一の機構で加熱又は冷却してから他の機構に受け渡し、電子部品の電気特性を検査していたので、電気特性検査時の電子部品の温度は雰囲気温度の影響を受けるという課題があった。電気部品の搬送経路を断熱材等で覆って加熱又は冷却した電子部品の温度を保って雰囲気温度の影響を抑制することも考えられるが、効果は限定的である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、電気特性を検査する際の電子部品を安定的に所定の温度にする電子部品検査装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る電子部品検査装置は、電子部品の第1面側に設けられた端子に接触する測定子を具備する測定部を備えた電気特性測定手段を有して、前記電子部品の電気特性を検査する電子部品検査装置において、前記電子部品を搬送する搬送機と、取得位置で前記搬送機から与えられる前記電子部品が前記第1面の反対側に配された第2面を接触させた状態で配置される部品配置部、及び、前記部品配置部と共に移動し、該部品配置部に配された前記電子部品を加熱又は冷却して温度調整する温調部を有し、前記端子に前記測定子が接触する計測位置を経由して前記電子部品を前記搬送機に戻す戻し位置まで該電子部品を搬送する測定テーブルと、前記温調部を制御して、前記計測位置に搬送された前記電子部品が所定温度となるように調整する制御部とを備える。
本発明に係る電子部品検査装置は、電子部品を搬送する搬送機と、搬送機から与えられる電子部品が第1面の反対側に配された第2面側を接触させた状態で配置される部品配置部、及び、部品配置部に配された電子部品を加熱又は冷却して温度調整する温調部を有し、端子に測定子が接触する計測位置を経由して電子部品を搬送機に戻す戻し位置まで電子部品を搬送する測定テーブルと、温調部を制御して、計測位置に搬送された電子部品が所定温度となるように調整する制御部とを備えるので、電気特性を検査する際の電子部品を安定的に所定の温度にすることが可能である。
本発明の一実施の形態に係る電子部品検査装置の説明図である。 同電子部品検査装置の説明図である。 制御部の接続を示すブロック図である。 (A)、(B)はそれぞれ、測定子を電子部品の端子に接触させるようにする仕組みの説明図である。 電子部品を部品配置部の窪み内に安定的に入れる仕組みの説明図である。 複数の計測位置が設けられた変形例の説明図である。 支持部材が回転体の回転軸に対し垂直な方向に移動可能な搬送機の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る電子部品検査装置10は、電子部品Wの面W1(第1面)側に設けられた端子W3に接触する測定子11を具備する測定部11aを備えた電気特性測定手段12を有して、電子部品Wの電気特性を検査する装置であって、電子部品Wを搬送する搬送機13と、取得位置P1で搬送機13から与えられた電子部品Wを、端子W3に測定子11が接触する計測位置P2を経由して、電子部品Wを搬送機13に戻す戻し位置P3まで搬送する測定テーブル14とを備えている。以下、詳細に説明する。
電気特性が検査される電子部品Wは、図1に示すように、板状であり、面W1に複数の端子W3が設けられ、面W1の反対側に配された面W2(第2面)が、面W1に平行であり、平坦に形成されている。電子部品Wは、例えば、ダイオード、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、IC(Integrated Circuit)である。なお、電子部品Wは一の面(第1面)に端子が設けられているものであればよく、板状である必要はない。例えば、立方体状の電子部品であってもよい。
搬送機13は、図1、図2に示すように、複数の支持部材15が昇降可能に取り付けられた板状の回転体16と、支持部材15をそれぞれ押し下げる複数の押下手段17を備えている。
回転体16は水平配置され、図2に示すように、中心に鉛直方向に配された回転軸18が連結され、図示しないサーボモータから回転軸18を介して駆動力を与えられ間欠的に回転する。
上下方向に長い支持部材15は、回転体16の外周部の周方向に沿って等間隔に設けられ、真空圧によって下端部で電子部品Wの面W2を吸着し、吸着している電子部品Wを真空破壊又は大気開放によって解放する。回転体16に昇降自在に取り付けられた各支持部材15には、下降した支持部材15を上方に付勢するコイルばね19が装着されている。
回転体16に取り付けられた支持部材15の間隔をX°として、回転体16はX°の回転と一時停止を繰り返す。
電子部品Wは、支持部材15に面W2が吸着されて、面W1が下側に配された状態で水平となり、回転体16の間欠的な回転によって、支持部材15と共に間欠的に移動する。
支持部材15が一時停止する位置のいくつかには、回転体16の上方に押下手段17が設けられ、支持部材15の一時停止位置で押下手段17が設けられている位置の一つには、回転体16の下方に回転体16から電子部品Wを取得するターナ20が設けられている。
押下手段17は、ガイド21に昇降自在に取り付けられたプッシャ22及びプッシャ22を昇降させる図示しない駆動源(本実施の形態ではサーボモータ)を具備している。プッシャ22は、下降して支持部材15に接触し、支持部材15に支持されている電子部品Wを支持部材15と共に押し下げ、ターナ20に電子部品Wを受け渡す。
ターナ20は、電子部品Wの面W1を吸着する吸着部23を有し、軸材の一例である水平軸24を中心に間欠的に回転して、支持部材15から取得した電子部品Wを回転体16及びターナ20より低い位置に設けられた円柱状の測定テーブル14に受け渡す。従って、測定テーブル14は、搬送機13からターナ20経由で電子部品Wを与えられることとなる。
測定テーブル14は、搬送機13からターナ20経由で与えられた電子部品Wが面W2を接触させた状態で配置される部品配置部26と、部品配置部26に配された電子部品Wを加熱して温度調整する温調部27と、温度を計測する検温部28を有している。よって、ターナ20は、支持部材15に面W2を吸着されていた電子部品Wを部品配置部26に対し、部品配置部26が面W2を吸着した状態で取得するように受け渡す(即ち、ターナ20は、面W1を吸着して電子部品Wを搬送機13から取得し、部品配置部26に与える中継器の一例である)。
本実施の形態では、部品配置部26がN個あって、各部品配置部26の下側に1つの温調部27が設けられ、各部品配置部26に検温部28が設けられている。但し、Nは2以上の整数である。よって、温調部27及び検温部28もN個ある。
N個の部品配置部26、N個の温調部27及びN個の検温部28は、測定テーブル14が具備する平面視して円形の回転体29の外周部に固定さ(取り付けら)れている。
回転体29は、中央側が上方に突出して形成され、図示しない鉛直軸を中心に間欠的に回転する。部品配置部26がターナ20から電子部品Wを取得する位置を取得位置P1として、回転体29は、回転によって、部品配置部26に配置された電子部品Wを、部品配置部26、温調部27及び検温部28と共に、取得位置P1から、計測位置P2を経由して、戻し位置P3(電子部品Wをターナ20経由で搬送機13に戻す位置)まで搬送する。即ち、測定テーブル14は、回転して、電子部品Wを計測位置P2経由で戻し位置P3まで移動させる回転体29を有し、各温調部27は、回転体29の回転により、各部品配置部26と共に移動する。なお、本実施の形態では、取得位置P1と戻し位置P3が一致しているが、異なっていてもよい。
また、部品配置部26の上面側には、電子部品Wを収める窪み30が形成されている。部品配置部26は、窪み30内に収められた電子部品Wの面W2を真空圧によって吸着し、吸着している電子部品Wを真空破壊又は大気開放によって解放する。
本実施の形態では、温調部27がヒータであり、部品配置部26の窪み30の直下に窪み30に近接して配置されている。
そのため、各温調部27は各部品配置部26に配置された電子部品Wの温度を安定的に調整することができる。即ち、N個の温調部27はそれぞれ、N個の部品配置部26に一対一で対応している。ここで、温調部27が部品配置部26に対応しているとは、温調部27の温度調整対象の電子部品Wが部品配置部26に配置されていることを意味する。また、電子部品Wの電気特性検査を、雰囲気温度より低温でなす必要がある場合は、温調部27の代わりに、電子部品Wを冷却する温調部(例えば、ペルチェ素子)が採用される。
各温調部27及び各検温部28は、図3に示すように、温調部27の加熱レベル(電子部品Wを冷却する温調部を採用する場合は、冷却レベル)を制御する(即ち、温調部27を制御する)制御部31に接続されている。制御部31は、各検温部28の測定値を連続的にあるいは間欠的に検出でき、各検温部28の測定値を基に各温調部27の加熱レベルを制御して、計測位置P2に搬送された電子部品Wが予め設定された所定温度となるように調整する。
各温調部27及び各検温部28に電力を供給する電源と制御部31とは、回転体29と共に回転しないように設けられており、電源及び制御部31と各温調部27及び各検温部28とはスリップリングを用いて電気的に接続されている。これにより、回転体29が回転中、電源から各温調部27及び各検温部28への通電、並びに、各温調部27及び各検温部28と制御部31との信号伝送が、安定的に行われる。
計測位置P2では、図1に示すように、部品配置部26に配置された電子部品Wを中心にして、下側(一方側)に温調部27が配され、上側(他方側)に測定子11が配置されている。電気特性測定手段12が有する測定部11aは、測定子11と、図示しない部材に移動可能に取り付けられた可動部材32を備え、測定子11は可動部材32に固定されている。
電気特性測定手段12は、可動部材32(測定部11a)が、測定子11の直下に配された、部品配置部26に吸着されている電子部品Wに向けて下降し、測定子11が当該電子部品Wの端子W3に接触して、電子部品Wの電気特性検査を行う。
このように、電子部品Wの温度調整可能な測定テーブル14で、電子部品Wの電気特性を検査することによって、電子部品Wの電気特性を検査する際に、電子部品Wを安定的に所定の温度にすることができる。
電子部品Wの電気特性検査が完了した後、可動部材32及び測定子11は当該電子部品Wが移動する前に上昇して、測定子11を端子W3に非接触な状態にする。電子部品Wは、電気特性検査完了後、戻し位置P3で部品配置部26からターナ20によって支持部材15に移送され、支持部材15に面W2が吸着され、回転体16の回転によって搬送される。
また、本実施の形態において、測定テーブル14は、回転体29の近傍に設けられて、回転体29の側面全体及び回転体29の上面の一部を覆う筒状部材33を有している。筒状部材33の内側は大半が断熱材34で構成され、回転体29は、各部品配置部26及び各温調部27の近傍に断熱材35を具備している。部品配置部26に吸着された電子部品Wは、部品配置部26及び温調部27と共に、筒状部材33及び回転体29によって断熱状態となっている。
ここで、部品配置部26の材質等によっては、部品配置部26に配置された電子部品Wが温調部27により加熱されて、部品配置部26等が膨張(電子部品Wが冷却される場合は、収縮)し、部品配置部26に配置された電子部品Wの測定テーブル14の基準位置(例えば、測定テーブル14の中心位置)に対する位置が変わることがある。電子部品Wの位置の変化レベルによっては、計測位置P2で測定子11が電子部品Wの端子W3に接触できない。
そこで、図4(A)、(B)に示すように、計測位置P2に配された電子部品Wを撮像する撮像手段37(撮像手段J)と、撮像手段37の撮像画像から電子部品Wの端子W3の位置を検知して、計測位置P2で測定子11を端子W3に接触させるための測定子11の位置を決定する位置決定部38とを設けて、計測位置P2で測定子11を確実に端子W3に接触させるようにしてもよい。
マイクロチップ等によって構成可能な位置決定部38は、図4(A)に示すように、電気特性測定手段12の可動部材32と共に測定子11を移動させる図示しない駆動源と、撮像手段37とに接続されている。撮像手段37は、測定子11が端子W3に未接触の状態で、計測位置P2に配された電子部品Wを撮像し、その撮像画像を位置決定部38に送る。位置決定部38は、撮像手段37から取得した撮像画像を基に測定子11及び可動部材32の移動先の位置を決定して、駆動源への指令信号の送信により測定子11及び可動部材32を移動させ、図4(B)に示すように、測定子11を電子部品Wの端子W3に接触させる。
ここで、撮像手段37は、電子部品Wが計測位置P2に配された状態で、その電子部品Wが載置された部品配置部26を撮像し、位置決定部38は、部品配置部26を撮像した撮像画像から(例えば、窪み30の位置を検出して)電子部品Wの端子W3の位置を検知するようにしてもよい。
また、撮像手段37が、取得位置P1から計測位置P2に向かう電子部品W(即ち、計測位置P2に到着前の電子部品W)を撮像し、位置決定部38が、その撮像画像から電子部品Wの端子W3の位置を検知(推測)するようにすることや、撮像手段37が、電子部品Wが取得位置P1から計測位置P2に向かう位置に配されている状態で、当該電子部品Wを載置した部品配置部26を撮像し、位置決定部38が、その撮像画像から電子部品Wの端子W3の位置を検知(推測)するようにすることもできる。
また、温調部27による加熱(又は冷却)により生じる部品配置部26等の膨張(又は収縮)や、部品配置部26に形成された各窪み30の位置の差によっては、取得位置P1でターナ20が部品配置部26の窪み30内に電子部品Wを入れる際に、電子部品Wが部品配置部26の窪み30周辺に接触する。電子部品Wの部品配置部26の窪み30周辺への接触は、電子部品Wに損傷等を招来させる可能性があるため好ましくない。
そこで、電子部品Wの窪み30周辺への接触を防止するため、図5に示すように、電子部品Wが未配置の部品配置部26の窪み30(即ち、部品配置部26)を撮像する撮像手段36(撮像手段K)と、撮像手段36の撮像画像を基に窪み30(即ち、部品配置部26の電子部品Wを配置する部品配置箇所)の位置ずれを検出して、部品配置部26の窪み30の位置を調整する位置調整手段36aとを設けるようにしてもよい。
部品配置部26の窪み30の位置を調整する位置調整手段36aとしては、例えば、撮像手段36の撮像画像から窪み30の位置を検知する情報処理部と、回転体29を回転させるモータとを有し、情報処理部がモータによる回転体29の回転角度を決定して、取得位置P1において、窪み30を基準位置に一致又は近付けるものや、回転体29を回転させるモータに加えて、回転体29をX軸、Y軸に移動させる機構を具備するものが挙げられる。なお、図5に示す例では、撮像手段36がプリズム(光路調整手段の一例)36bを介して、窪み30を撮像する。
ここで、位置調整手段36aの代わりに、部品配置部26の窪み30内に配置前の電子部品Wの位置を調整する位置調整手段を用いても良い。よって、位置調整手段は、部品配置部26の窪み30内に配置前の電子部品W及び部品配置部26の窪み30の少なくとも一方の位置を調整するものであればよい。
電子部品Wの位置を調整する位置調整手段としては、例えば、撮像手段36の撮像画像から窪み30の位置を検知する情報処理部と、ターナ20と共にターナ20に吸着されている電子部品Wを移動させる駆動部とを有するものを採用可能である。この場合、ターナ20に吸着されている電子部品Wを撮像する撮像手段を撮像手段36とは別に設けて、当該撮像手段の撮像画像(電子部品Wのターナ20に対する位置ずれを撮像した画像)及び撮像手段36の撮像画像から、ターナ20を移動させる方向や移動長を決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、温調部27が回転体29に取り付けられているが、測定テーブル14が、温調部27に代えて(又は、加えて)、筒状部材33に取り付けられた温調部を備えて、当該温調部により、部品配置部26に配置された電子部品Wを加熱又は冷却するようにしてもよい。当該温調部は、例えば、電子部品Wを上側から覆うように、測定テーブル14の上側に設けられる。当該温調部を測定テーブル14の上側に設ける場合、取得位置P1、戻し位置P3、撮像手段Jにより電子部品W又は部品配置部26が撮像される位置、及び、撮像手段Kにより部品配置部26が撮像される位置それぞれに対応する箇所を除く領域に当該温調部を設けることができる。測定位置P2に対応する箇所については、測定子11が挿通可能な貫通孔を温調部に形成することにより、温調部を設けることが可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、検温部を設けなくてもよい。検温部を設けない場合、例えば、以下の手順により電子部品を所定温度にすることができる。
1)事前に電子部品のサンプル品を基に計測した電子部品の温度及び電気抵抗の値から温度と電気抵抗の関係を示すグラフを作成する。
2)電子部品検査装置で電子部品を加熱又は冷却して電子部品の抵抗を計測し、計測した抵抗値を基にグラフを用いて電子部品の温度を導出して、電子部品を所定温度にするための加熱レベル又は冷却レベルを決定する。
また、検温部を設ける場合、検温部は部品配置部の近傍に設けることが可能である。
更に、電子部品を吸着する部品配置部を採用する必要はなく、例えば、電子部品を挟んで固定する部品配置部を採用してもよい。電子部品を吸着する部品配置部を採用する場合、電子部品を静電気によって吸着する部品配置部を選択可能である。
そして、部品配置部、温調部及び検温部はそれぞれ1つであってもよい。
更に、一つの搬送機に対して複数の測定テーブルを設けることもできる。例えば、測定テーブルを2つ設けて、一方の測定テーブルで電子部品を冷却して電気特性を検査し、他方の測定テーブルで電子部品を加熱して電気特性を検査するようにしてもよい。
また、計測位置は1つに限定されない。例えば、図6に示すように、1つの測定テーブル14に対して複数の計測位置P2、P2’、P2’’を設け、計測位置P2、P2’、P2’’にそれぞれ対応する電気特性測定手段12、12’、12’’を具備するようにしてもよい。なお、図6においては、電子部品検査装置10と同様の構成に同じ符号を付している(以下も同様とする)。計測位置P2、P2’、P2’’では、異なる電気特性検査(例えば、Rg測定、L負荷特性、DCテストの各検査)がなされる。
更に、搬送機は、鉛直に配された回転軸を中心に回転する回転体を有するものである必要はなく、例えば、水平に配された回転軸を中心に回転する回転体を有する搬送機を採用可能である。水平な回転軸を中心に回転する回転体を有する搬送機を採用する場合、電子部品検査装置10におけるターナ20を、12時位置ではなく、3時位置で電子部品を搬送機から取得して、6時位置で測定テーブルに受け渡すように調整すればよい。
そして、搬送機は、電子部品を支持する支持部材が回転体の回転軸に平行に移動するものに限定されない。例えば、図7に示すように、電子部品Wを支持する支持部材39が回転体40の回転軸41(この例では、回転軸41が水平に配されている)に対し垂直な方向(回転体40に対し放射状)に移動可能に、アーム42を介して回転体40に取り付けられた搬送機50を採用することができる。搬送機50を採用する場合、搬送機50が、測定テーブルの部品配置部に、電子部品を直接配置するようにしてもよいし、中継器を介して電子部品を配置するようにしてもよい。
中継器を設けない場合、例えば、電子部品の第1面を吸着した搬送機の支持部材が、直接、部品配置部に電子部品を与えて電子部品の第2面を部品配置部に接触させた状態にすることができる。
そして、中継器を設ける場合、電子部品を吸着する中継器ではなく、電子部品を把持する中継器を採用可能である。
10:電子部品検査装置、11:測定子、11a:測定部、12、12’、12’’:電気特性測定手段、13:搬送機、14:測定テーブル、15:支持部材、16:回転体、17:押下手段、18:回転軸、19:コイルばね、20:ターナ、21:ガイド、22:プッシャ、23:吸着部、24:水平軸、26:部品配置部、27:温調部、28:検温部、29:回転体、30:窪み、31:制御部、32:可動部材、33:筒状部材、34、35:断熱材、36:撮像手段、36a:位置調整手段、36b:プリズム、37:撮像手段、38:位置決定部、39:支持部材、40:回転体、41:回転軸、42:アーム、50:搬送機、P1:取得位置、P2、P2’、P2’’:計測位置、P3:戻し位置、W:電子部品、W1:第1面、W2:第2面、W3:端子
本発明は、電子部品の電気特性を検査する電子部品検査装置に関する。
電子部品は、プローブ等の測定子を電子部品に接触させて電気特性が検査される(特許文献1、2参照)。電子部品の種類によっては、電子部品を所定の温度にした状態で電気特性を検査することが求められる。
特開2003-215210号公報 特開2015-105834号公報
しかしながら、従来、電子部品を一の機構で加熱又は冷却してから他の機構に受け渡し、電子部品の電気特性を検査していたので、電気特性検査時の電子部品の温度は雰囲気温度の影響を受けるという課題があった。電気部品の搬送経路を断熱材等で覆って加熱又は冷却した電子部品の温度を保って雰囲気温度の影響を抑制することも考えられるが、効果は限定的である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、電気特性を検査する際の電子部品を安定的に所定の温度にする電子部品検査装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る電子部品検査装置は、電子部品の第1面側に設けられた端子に接触する測定子を具備する測定部を備えた電気特性測定手段を有して、前記電子部品の電気特性を検査する電子部品検査装置において、前記電子部品を搬送する搬送機と、取得位置で前記搬送機から与えられる前記電子部品が前記第1面の反対側に配された第2面を接触させた状態で配置される部品配置部、及び、前記部品配置部と共に移動し、電源から電力が供給されて該部品配置部に配された前記電子部品を加熱又は冷却して温度調整する温調部を有し、前記端子に前記測定子が接触する計測位置を経由して前記電子部品を前記搬送機に戻す戻し位置まで該電子部品を搬送する測定テーブルと、前記温調部を制御して、前記計測位置に搬送された前記電子部品が所定温度となるように調整する制御部とを備え、前記電源は、前記測定テーブルと共に移動しない
本発明に係る電子部品検査装置は、電子部品を搬送する搬送機と、搬送機から与えられる電子部品が第1面の反対側に配された第2面側を接触させた状態で配置される部品配置部、及び、部品配置部に配された電子部品を加熱又は冷却して温度調整する温調部を有し、端子に測定子が接触する計測位置を経由して電子部品を搬送機に戻す戻し位置まで電子部品を搬送する測定テーブルと、温調部を制御して、計測位置に搬送された電子部品が所定温度となるように調整する制御部とを備えるので、電気特性を検査する際の電子部品を安定的に所定の温度にすることが可能である。
本発明の一実施の形態に係る電子部品検査装置の説明図である。 同電子部品検査装置の説明図である。 制御部の接続を示すブロック図である。 (A)、(B)はそれぞれ、測定子を電子部品の端子に接触させるようにする仕組みの説明図である。 電子部品を部品配置部の窪み内に安定的に入れる仕組みの説明図である。 複数の計測位置が設けられた変形例の説明図である。 支持部材が回転体の回転軸に対し垂直な方向に移動可能な搬送機の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る電子部品検査装置10は、電子部品Wの面W1(第1面)側に設けられた端子W3に接触する測定子11を具備する測定部11aを備えた電気特性測定手段12を有して、電子部品Wの電気特性を検査する装置であって、電子部品Wを搬送する搬送機13と、取得位置P1で搬送機13から与えられた電子部品Wを、端子W3に測定子11が接触する計測位置P2を経由して、電子部品Wを搬送機13に戻す戻し位置P3まで搬送する測定テーブル14とを備えている。以下、詳細に説明する。
電気特性が検査される電子部品Wは、図1に示すように、板状であり、面W1に複数の端子W3が設けられ、面W1の反対側に配された面W2(第2面)が、面W1に平行であり、平坦に形成されている。電子部品Wは、例えば、ダイオード、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、IC(Integrated Circuit)である。なお、電子部品Wは一の面(第1面)に端子が設けられているものであればよく、板状である必要はない。例えば、立方体状の電子部品であってもよい。
搬送機13は、図1、図2に示すように、複数の支持部材15が昇降可能に取り付けられた板状の回転体16と、支持部材15をそれぞれ押し下げる複数の押下手段17を備えている。
回転体16は水平配置され、図2に示すように、中心に鉛直方向に配された回転軸18が連結され、図示しないサーボモータから回転軸18を介して駆動力を与えられ間欠的に回転する。
上下方向に長い支持部材15は、回転体16の外周部の周方向に沿って等間隔に設けられ、真空圧によって下端部で電子部品Wの面W2を吸着し、吸着している電子部品Wを真空破壊又は大気開放によって解放する。回転体16に昇降自在に取り付けられた各支持部材15には、下降した支持部材15を上方に付勢するコイルばね19が装着されている。
回転体16に取り付けられた支持部材15の間隔をX°として、回転体16はX°の回転と一時停止を繰り返す。
電子部品Wは、支持部材15に面W2が吸着されて、面W1が下側に配された状態で水平となり、回転体16の間欠的な回転によって、支持部材15と共に間欠的に移動する。
支持部材15が一時停止する位置のいくつかには、回転体16の上方に押下手段17が設けられ、支持部材15の一時停止位置で押下手段17が設けられている位置の一つには、回転体16の下方に回転体16から電子部品Wを取得するターナ20が設けられている。
押下手段17は、ガイド21に昇降自在に取り付けられたプッシャ22及びプッシャ22を昇降させる図示しない駆動源(本実施の形態ではサーボモータ)を具備している。プッシャ22は、下降して支持部材15に接触し、支持部材15に支持されている電子部品Wを支持部材15と共に押し下げ、ターナ20に電子部品Wを受け渡す。
ターナ20は、電子部品Wの面W1を吸着する吸着部23を有し、軸材の一例である水平軸24を中心に間欠的に回転して、支持部材15から取得した電子部品Wを回転体16及びターナ20より低い位置に設けられた円柱状の測定テーブル14に受け渡す。従って、測定テーブル14は、搬送機13からターナ20経由で電子部品Wを与えられることとなる。
測定テーブル14は、搬送機13からターナ20経由で与えられた電子部品Wが面W2を接触させた状態で配置される部品配置部26と、部品配置部26に配された電子部品Wを加熱して温度調整する温調部27と、温度を計測する検温部28を有している。よって、ターナ20は、支持部材15に面W2を吸着されていた電子部品Wを部品配置部26に対し、部品配置部26が面W2を吸着した状態で取得するように受け渡す(即ち、ターナ20は、面W1を吸着して電子部品Wを搬送機13から取得し、部品配置部26に与える中継器の一例である)。
本実施の形態では、部品配置部26がN個あって、各部品配置部26の下側に1つの温調部27が設けられ、各部品配置部26に検温部28が設けられている。但し、Nは2以上の整数である。よって、温調部27及び検温部28もN個ある。
N個の部品配置部26、N個の温調部27及びN個の検温部28は、測定テーブル14が具備する平面視して円形の回転体29の外周部に固定さ(取り付けら)れている。
回転体29は、中央側が上方に突出して形成され、図示しない鉛直軸を中心に間欠的に回転する。部品配置部26がターナ20から電子部品Wを取得する位置を取得位置P1として、回転体29は、回転によって、部品配置部26に配置された電子部品Wを、部品配置部26、温調部27及び検温部28と共に、取得位置P1から、計測位置P2を経由して、戻し位置P3(電子部品Wをターナ20経由で搬送機13に戻す位置)まで搬送する。即ち、測定テーブル14は、回転して、電子部品Wを計測位置P2経由で戻し位置P3まで移動させる回転体29を有し、各温調部27は、回転体29の回転により、各部品配置部26と共に移動する。なお、本実施の形態では、取得位置P1と戻し位置P3が一致しているが、異なっていてもよい。
また、部品配置部26の上面側には、電子部品Wを収める窪み30が形成されている。部品配置部26は、窪み30内に収められた電子部品Wの面W2を真空圧によって吸着し、吸着している電子部品Wを真空破壊又は大気開放によって解放する。
本実施の形態では、温調部27がヒータであり、部品配置部26の窪み30の直下に窪み30に近接して配置されている。
そのため、各温調部27は各部品配置部26に配置された電子部品Wの温度を安定的に調整することができる。即ち、N個の温調部27はそれぞれ、N個の部品配置部26に一対一で対応している。ここで、温調部27が部品配置部26に対応しているとは、温調部27の温度調整対象の電子部品Wが部品配置部26に配置されていることを意味する。また、電子部品Wの電気特性検査を、雰囲気温度より低温でなす必要がある場合は、温調部27の代わりに、電子部品Wを冷却する温調部(例えば、ペルチェ素子)が採用される。
各温調部27及び各検温部28は、図3に示すように、温調部27の加熱レベル(電子部品Wを冷却する温調部を採用する場合は、冷却レベル)を制御する(即ち、温調部27を制御する)制御部31に接続されている。制御部31は、各検温部28の測定値を連続的にあるいは間欠的に検出でき、各検温部28の測定値を基に各温調部27の加熱レベルを制御して、計測位置P2に搬送された電子部品Wが予め設定された所定温度となるように調整する。
各温調部27及び各検温部28に電力を供給する電源と制御部31とは、回転体29と共に回転しないように設けられており、電源及び制御部31と各温調部27及び各検温部28とはスリップリングを用いて電気的に接続されている。これにより、回転体29が回転中、電源から各温調部27及び各検温部28への通電、並びに、各温調部27及び各検温部28と制御部31との信号伝送が、安定的に行われる。
計測位置P2では、図1に示すように、部品配置部26に配置された電子部品Wを中心にして、下側(一方側)に温調部27が配され、上側(他方側)に測定子11が配置されている。電気特性測定手段12が有する測定部11aは、測定子11と、図示しない部材に移動可能に取り付けられた可動部材32を備え、測定子11は可動部材32に固定されている。
電気特性測定手段12は、可動部材32(測定部11a)が、測定子11の直下に配された、部品配置部26に吸着されている電子部品Wに向けて下降し、測定子11が当該電子部品Wの端子W3に接触して、電子部品Wの電気特性検査を行う。
このように、電子部品Wの温度調整可能な測定テーブル14で、電子部品Wの電気特性を検査することによって、電子部品Wの電気特性を検査する際に、電子部品Wを安定的に所定の温度にすることができる。
電子部品Wの電気特性検査が完了した後、可動部材32及び測定子11は当該電子部品Wが移動する前に上昇して、測定子11を端子W3に非接触な状態にする。電子部品Wは、電気特性検査完了後、戻し位置P3で部品配置部26からターナ20によって支持部材15に移送され、支持部材15に面W2が吸着され、回転体16の回転によって搬送される。
また、本実施の形態において、測定テーブル14は、回転体29の近傍に設けられて、回転体29の側面全体及び回転体29の上面の一部を覆う筒状部材33を有している。筒状部材33の内側は大半が断熱材34で構成され、回転体29は、各部品配置部26及び各温調部27の近傍に断熱材35を具備している。部品配置部26に吸着された電子部品Wは、部品配置部26及び温調部27と共に、筒状部材33及び回転体29によって断熱状態となっている。
ここで、部品配置部26の材質等によっては、部品配置部26に配置された電子部品Wが温調部27により加熱されて、部品配置部26等が膨張(電子部品Wが冷却される場合は、収縮)し、部品配置部26に配置された電子部品Wの測定テーブル14の基準位置(例えば、測定テーブル14の中心位置)に対する位置が変わることがある。電子部品Wの位置の変化レベルによっては、計測位置P2で測定子11が電子部品Wの端子W3に接触できない。
そこで、図4(A)、(B)に示すように、計測位置P2に配された電子部品Wを撮像する撮像手段37(撮像手段J)と、撮像手段37の撮像画像から電子部品Wの端子W3の位置を検知して、計測位置P2で測定子11を端子W3に接触させるための測定子11の位置を決定する位置決定部38とを設けて、計測位置P2で測定子11を確実に端子W3に接触させるようにしてもよい。
マイクロチップ等によって構成可能な位置決定部38は、図4(A)に示すように、電気特性測定手段12の可動部材32と共に測定子11を移動させる図示しない駆動源と、撮像手段37とに接続されている。撮像手段37は、測定子11が端子W3に未接触の状態で、計測位置P2に配された電子部品Wを撮像し、その撮像画像を位置決定部38に送る。位置決定部38は、撮像手段37から取得した撮像画像を基に測定子11及び可動部材32の移動先の位置を決定して、駆動源への指令信号の送信により測定子11及び可動部材32を移動させ、図4(B)に示すように、測定子11を電子部品Wの端子W3に接触させる。
ここで、撮像手段37は、電子部品Wが計測位置P2に配された状態で、その電子部品Wが載置された部品配置部26を撮像し、位置決定部38は、部品配置部26を撮像した撮像画像から(例えば、窪み30の位置を検出して)電子部品Wの端子W3の位置を検知するようにしてもよい。
また、撮像手段37が、取得位置P1から計測位置P2に向かう電子部品W(即ち、計測位置P2に到着前の電子部品W)を撮像し、位置決定部38が、その撮像画像から電子部品Wの端子W3の位置を検知(推測)するようにすることや、撮像手段37が、電子部品Wが取得位置P1から計測位置P2に向かう位置に配されている状態で、当該電子部品Wを載置した部品配置部26を撮像し、位置決定部38が、その撮像画像から電子部品Wの端子W3の位置を検知(推測)するようにすることもできる。
また、温調部27による加熱(又は冷却)により生じる部品配置部26等の膨張(又は収縮)や、部品配置部26に形成された各窪み30の位置の差によっては、取得位置P1でターナ20が部品配置部26の窪み30内に電子部品Wを入れる際に、電子部品Wが部品配置部26の窪み30周辺に接触する。電子部品Wの部品配置部26の窪み30周辺への接触は、電子部品Wに損傷等を招来させる可能性があるため好ましくない。
そこで、電子部品Wの窪み30周辺への接触を防止するため、図5に示すように、電子部品Wが未配置の部品配置部26の窪み30(即ち、部品配置部26)を撮像する撮像手段36(撮像手段K)と、撮像手段36の撮像画像を基に窪み30(即ち、部品配置部26の電子部品Wを配置する部品配置箇所)の位置ずれを検出して、部品配置部26の窪み30の位置を調整する位置調整手段36aとを設けるようにしてもよい。
部品配置部26の窪み30の位置を調整する位置調整手段36aとしては、例えば、撮像手段36の撮像画像から窪み30の位置を検知する情報処理部と、回転体29を回転させるモータとを有し、情報処理部がモータによる回転体29の回転角度を決定して、取得位置P1において、窪み30を基準位置に一致又は近付けるものや、回転体29を回転させるモータに加えて、回転体29をX軸、Y軸に移動させる機構を具備するものが挙げられる。なお、図5に示す例では、撮像手段36がプリズム(光路調整手段の一例)36bを介して、窪み30を撮像する。
ここで、位置調整手段36aの代わりに、部品配置部26の窪み30内に配置前の電子部品Wの位置を調整する位置調整手段を用いても良い。よって、位置調整手段は、部品配置部26の窪み30内に配置前の電子部品W及び部品配置部26の窪み30の少なくとも一方の位置を調整するものであればよい。
電子部品Wの位置を調整する位置調整手段としては、例えば、撮像手段36の撮像画像から窪み30の位置を検知する情報処理部と、ターナ20と共にターナ20に吸着されている電子部品Wを移動させる駆動部とを有するものを採用可能である。この場合、ターナ20に吸着されている電子部品Wを撮像する撮像手段を撮像手段36とは別に設けて、当該撮像手段の撮像画像(電子部品Wのターナ20に対する位置ずれを撮像した画像)及び撮像手段36の撮像画像から、ターナ20を移動させる方向や移動長を決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、温調部27が回転体29に取り付けられているが、測定テーブル14が、温調部27に代えて(又は、加えて)、筒状部材33に取り付けられた温調部を備えて、当該温調部により、部品配置部26に配置された電子部品Wを加熱又は冷却するようにしてもよい。当該温調部は、例えば、電子部品Wを上側から覆うように、測定テーブル14の上側に設けられる。当該温調部を測定テーブル14の上側に設ける場合、取得位置P1、戻し位置P3、撮像手段Jにより電子部品W又は部品配置部26が撮像される位置、及び、撮像手段Kにより部品配置部26が撮像される位置それぞれに対応する箇所を除く領域に当該温調部を設けることができる。測定位置P2に対応する箇所については、測定子11が挿通可能な貫通孔を温調部に形成することにより、温調部を設けることが可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、検温部を設けなくてもよい。検温部を設けない場合、例えば、以下の手順により電子部品を所定温度にすることができる。
1)事前に電子部品のサンプル品を基に計測した電子部品の温度及び電気抵抗の値から温度と電気抵抗の関係を示すグラフを作成する。
2)電子部品検査装置で電子部品を加熱又は冷却して電子部品の抵抗を計測し、計測した抵抗値を基にグラフを用いて電子部品の温度を導出して、電子部品を所定温度にするための加熱レベル又は冷却レベルを決定する。
また、検温部を設ける場合、検温部は部品配置部の近傍に設けることが可能である。
更に、電子部品を吸着する部品配置部を採用する必要はなく、例えば、電子部品を挟んで固定する部品配置部を採用してもよい。電子部品を吸着する部品配置部を採用する場合、電子部品を静電気によって吸着する部品配置部を選択可能である。
そして、部品配置部、温調部及び検温部はそれぞれ1つであってもよい。
更に、一つの搬送機に対して複数の測定テーブルを設けることもできる。例えば、測定テーブルを2つ設けて、一方の測定テーブルで電子部品を冷却して電気特性を検査し、他方の測定テーブルで電子部品を加熱して電気特性を検査するようにしてもよい。
また、計測位置は1つに限定されない。例えば、図6に示すように、1つの測定テーブル14に対して複数の計測位置P2、P2’、P2’’を設け、計測位置P2、P2’、P2’’にそれぞれ対応する電気特性測定手段12、12’、12’’を具備するようにしてもよい。なお、図6においては、電子部品検査装置10と同様の構成に同じ符号を付している(以下も同様とする)。計測位置P2、P2’、P2’’では、異なる電気特性検査(例えば、Rg測定、L負荷特性、DCテストの各検査)がなされる。
更に、搬送機は、鉛直に配された回転軸を中心に回転する回転体を有するものである必要はなく、例えば、水平に配された回転軸を中心に回転する回転体を有する搬送機を採用可能である。水平な回転軸を中心に回転する回転体を有する搬送機を採用する場合、電子部品検査装置10におけるターナ20を、12時位置ではなく、3時位置で電子部品を搬送機から取得して、6時位置で測定テーブルに受け渡すように調整すればよい。
そして、搬送機は、電子部品を支持する支持部材が回転体の回転軸に平行に移動するものに限定されない。例えば、図7に示すように、電子部品Wを支持する支持部材39が回転体40の回転軸41(この例では、回転軸41が水平に配されている)に対し垂直な方向(回転体40に対し放射状)に移動可能に、アーム42を介して回転体40に取り付けられた搬送機50を採用することができる。搬送機50を採用する場合、搬送機50が、測定テーブルの部品配置部に、電子部品を直接配置するようにしてもよいし、中継器を介して電子部品を配置するようにしてもよい。
中継器を設けない場合、例えば、電子部品の第1面を吸着した搬送機の支持部材が、直接、部品配置部に電子部品を与えて電子部品の第2面を部品配置部に接触させた状態にすることができる。
そして、中継器を設ける場合、電子部品を吸着する中継器ではなく、電子部品を把持する中継器を採用可能である。
10:電子部品検査装置、11:測定子、11a:測定部、12、12’、12’’:電気特性測定手段、13:搬送機、14:測定テーブル、15:支持部材、16:回転体、17:押下手段、18:回転軸、19:コイルばね、20:ターナ、21:ガイド、22:プッシャ、23:吸着部、24:水平軸、26:部品配置部、27:温調部、28:検温部、29:回転体、30:窪み、31:制御部、32:可動部材、33:筒状部材、34、35:断熱材、36:撮像手段、36a:位置調整手段、36b:プリズム、37:撮像手段、38:位置決定部、39:支持部材、40:回転体、41:回転軸、42:アーム、50:搬送機、P1:取得位置、P2、P2’、P2’’:計測位置、P3:戻し位置、W:電子部品、W1:第1面、W2:第2面、W3:端子

Claims (4)

  1. 電子部品の第1面側に設けられた端子に接触する測定子を具備する測定部を備えた電気特性測定手段を有して、前記電子部品の電気特性を検査する電子部品検査装置において、
    前記電子部品を搬送する搬送機と、
    取得位置で前記搬送機から与えられる前記電子部品が前記第1面の反対側に配された第2面を接触させた状態で配置される部品配置部、及び、前記部品配置部に配された前記電子部品を加熱又は冷却して温度調整する温調部を有し、前記端子に前記測定子が接触する計測位置を経由して前記電子部品を前記搬送機に戻す戻し位置まで該電子部品を搬送する測定テーブルと、
    前記温調部を制御して、前記計測位置に搬送された前記電子部品が所定温度となるように調整する制御部とを備えることを特徴とする電子部品検査装置。
  2. 請求項1記載の電子部品検査装置において、前記計測位置に配された前記電子部品又は該電子部品が載置された前記部品配置部、もしくは、前記取得位置から前記計測位置に向かう前記電子部品又は該電子部品が載置された前記部品配置部を撮像する撮像手段Jと、
    前記撮像手段Jの撮像画像から前記電子部品の前記端子の位置を検知して、前記測定子を該端子に接触させるための該測定子の位置を決定する位置決定部とを、更に備えることを特徴とする電子部品検査装置。
  3. 請求項1又は2記載の電子部品検査装置において、前記測定テーブルは、前記温調部及び前記部品配置部が取り付けられ、回転して、前記電子部品を前記計測位置経由で前記戻し位置まで移動させる回転体を有し、前記温調部は、該回転体の回転により、前記部品配置部と共に移動することを特徴とする電子部品検査装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の電子部品検査装置において、前記電子部品が未配置の前記部品配置部を撮像する撮像手段Kと、前記撮像手段Kの撮像画像を基に前記部品配置部の前記電子部品を配置する部品配置箇所の位置ずれを検出して、前記部品配置部に配置前の前記電子部品及び前記部品配置箇所の少なくとも一方の位置を調整する位置調整手段とを、更に備えることを特徴とする電子部品検査装置。
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