JP2022138000A - 太陽電池パネル用架台の補強部材及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池パネル用の架台を補強する際の手間を効果的に軽減できる補強部材の提供。【解決手段】一実施の形態によれば、補強部材10は、軸材20と、軸材20の一端に設けられ且つ太陽電池パネル用の架台の一部との連結部30Aを有する掴み部30と、を備え、軸材20が長さ調節可能であるか、及び/又は、掴み部30が軸材20に対する向きを調節可能である。そして、補強部材10は、太陽電池パネルの荷重の一部を掴み部30から軸材20を介して架台の設置面に伝達させる。【選択図】図2
Description
本発明の実施の形態は、太陽電池パネル用架台の補強部材及び方法に関する。
地上設置型の太陽電池発電システムは、通常、太陽電池パネルと、太陽電池パネルを支持する架台と、を備える。このようなシステムにおける架台は、一般に、基礎(設置面)から立ち上がる複数の支柱と、複数の支柱に跨がるように設けられて水平方向に対し傾斜する縦桟と、縦桟と交差する方向に延びる横桟と、を有する。
上記のタイプの架台では、複数の支柱に、高さが互いに異なる例えば二種の支柱でなるペアが2つ以上含まれる。そして、ペアをなす支柱のそれぞれに縦桟が跨がるように設けられて、縦桟は水平方向に対して傾斜する。そして、互い異なる縦桟間に複数の横桟が跨がるように設けられ、太陽電池パネルは複数の横桟上に配置される。
上記架台には、積雪時の安全性を考慮した軒先耐荷重が設定される場合があるが、この軒先耐荷重は、積雪量等を考慮して、より大きい値に改定されることがある。
上記のように軒先耐荷重が大きい値に改訂された場合、既設の太陽電池発電システムは、必ずしも全てが改訂後の軒先耐荷重を充足できるとは言えない。この際の対策として、まず、除雪が考えられる。また、既設の架台を補強するという対策も考えられる。
しかしながら、太陽電池発電システムは、丘陵地等の必ずしもアクセスが良好ではない場所に設置され得る。そのため、除雪が困難なことがある。また、除雪は所望の軒先耐荷重を得るための本質的な対策とは言えない。
一方、架台を補強する場合でも、太陽電池発電システムの設置場所が丘陵地等であったり、雪深い場所であったりすると、補強用の部材の搬送や、当該部材の設置に非常に手間がかかる。また、架台における縦桟及び横桟の高さ位置や傾斜角度は設置場所に応じて変化し得るため、補強用の部材の選定やサイズ調節が必要となる場合もある。そのため、補強作業も決して容易とは言えない。
本発明は上記実情を考慮してなされたものであり、太陽電池パネル用の架台を補強する際の手間を効果的に軽減できる太陽電池パネル用架台の補強部材方法を提供することを目的とする。
一実施の形態において、太陽電池パネル用架台の補強部材は、軸材と、前記軸材の一端に設けられ且つ太陽電池パネル用の架台の一部との連結部を有する掴み部と、を備え、前記軸材が長さ調節可能であるか、及び/又は、前記掴み部が前記軸材に対する向きを調節可能である。そして、補強部材は、前記架台上の太陽電池パネルの荷重の一部を前記掴み部から前記軸材を介して前記架台の設置面に伝達させる。
また、一実施の形態において、太陽電池パネル用架台の補強方法は、前記の補強部材を準備する工程と、前記軸材を長さ調節するか、及び/又は、前記軸材に対する前記掴み部の向きを調節しつつ、前記架台の一部と前記掴み部とを連結させる工程と、を備え、前記架台上の太陽電池パネルの荷重の一部を前記掴み部から前記軸材を介して前記架台の設置面に伝達させるようにする、方法である。
本発明によれば、太陽電池パネル用の架台を補強する際の手間を効果的に軽減できる。
以下、添付の図面を参照して一実施の形態を詳細に説明する。
図1は、一実施の形態にかかる補強部材10により補強される太陽電池パネル用架台1(以下、架台1)の一例を示す図である。図2は、補強部材10を示す図である。
図1には、架台1を補強する補強部材10が二点鎖線で示されている。図1に示すように、補強部材10は、例えば架台1の軒先部分を補強するために使用できる。
<太陽電池パネル用架台>
図1を参照しつつ、まず、架台1について説明する。
図1を参照しつつ、まず、架台1について説明する。
架台1は、基礎等の設置面Gから立ち上がるように設けられる複数の支柱2と、複数の支柱2に跨がる状態で設けられる縦桟3と、縦桟3と交差する方向に延びる横桟4と、を備えている。
この例では、複数の支柱2に、高さが互いに異なる第1支柱2Aおよび第2支柱2BでなるペアP(セット)が2つ以上含まれる。各ペアPにおける第1支柱2Aは、水平面に平行な第1方向D1に並ぶように設置面G上に設けられており、各ペアPにおける第2支柱2Bも第1方向D1に並ぶように設置面G上に設けられている。第1方向D1は例えば南北方向でもよい。
また、各ペアPにおける第1支柱2Aおよび第2支柱2Bは、水平面上で第1方向D1に直交する第2方向D2に並んでいる。第1方向D1が南北方向である場合、第2方向D2は東西方向になる。
設置面Gが基礎である場合、設置面Gは打ち込まれたコンクリートの表面で形成される。この場合、支柱2は、その下端を、基礎をなすコンクリートに埋設された杭部材の頭部等に連結されて、上方に立ち上がってもよい。
縦桟3は、ペアPをなす第1支柱2Aおよび第2支柱2Bのそれぞれに跨がるように設けられ、第1支柱2Aおよび第2支柱2Bの高さが互いに異なることで、水平方向に対して傾斜する。上方から見るとき、縦桟3は、第2方向D2に平行になる。
そして、横桟4は、複数の縦桟3に跨がるようにして複数の縦桟3上に複数設けられている。横桟4は、縦桟3と直交し、第1方向D1に平行となるように設けられるが、縦桟3に対して斜めに交差してもよい。そして、複数の横桟4上に複数の太陽電池パネルSPが敷き詰められるようにして配置され、各太陽電池パネルSPは水平方向に傾斜した状態で架台1に支持されることになる。
以上のような架台1では、太陽電池パネルSP上に雪が積もった場合に、雪の荷重が太陽電池パネルSPの傾斜に沿って軒先側に向かおうとする。そのため、架台1の軒先に特に大きい荷重がかかる場合がある。このような場合に、図1に示すように補強部材10を架台1と設置面Gとの間に介在させることで、架台1の軒先を補強できる。なお、架台1の軒先とは、架台1のうちの縦桟3の下端側に位置する部分のことを意味する。
以上のような架台1の構成は特に限られるものではなく、補強部材10は他の構成の架台にも適用し得る。例えば、図1の架台1は、高さが互いに異なる第1支柱2Aおよび第2支柱2BでなるペアPを有するが、高さが互いに異なる3種以上の支柱からなるセットを複数備えてもよい。また、隣り合う支柱の間に筋交い等が設けられてもよい。
<補強部材>
次に、図2を参照しつつ、補強部材10について説明する。
次に、図2を参照しつつ、補強部材10について説明する。
補強部材10は、1つ又は複数(本例では3つ)の軸材20と、各軸材20の一端に設けられ且つ架台1の一部との連結部30Aを有する掴み部30と、各軸材20がその一端とは反対側の他端の側の部分を軸中心に回転移動可能となるように各軸材20を支持する支持部40と、を備えている。
掴み部30は、架台1における縦桟3又は横桟4に連結され、支持部40は設置面G上に配置される。これにより、補強部材10は、太陽電池パネルSPの荷重の一部を掴み部30から軸材20及び支持部40を介して設置面Gに伝達させることができる。
本実施の形態では、軸材20が長さ調節可能であり、且つ、掴み部30が軸材20に対する向きを調節可能である。
図3は、軸材20を拡大して示す図である。図3(A)及び図3(B)に示す軸材20は同じものであるが、長さが互いに異なっている。軸材20は、支持部40によって支持される固定軸部21と、固定軸部21と同軸に接続されるスライド軸部22と、を有する。軸材20は、スライド軸部22の固定軸部21に対する接続位置を変更することで長さ調節可能となっている。
固定軸部21には、軸方向に並ぶ複数の接続部材通し孔21Aが形成されるとともに、スライド軸部22にも、軸方向に並ぶ複数の接続部材通し孔(図示省略)が形成されている。
軸材20は、固定軸部21の接続部材通し孔21Aに通した接続部材21Bをスライド軸部22の接続部材通し孔に通してナット等(図示省略)に締め付けることで、固定軸部21とスライド軸部22とを接続する。この際、図3(A)及び図3(B)から明らかなように、接続部材21Bを通す固定軸部21の接続部材通し孔21Aを変更することで、軸材20の長さを調節できる。
また、本実施の形態では、固定軸部21が鞘状に形成され、スライド軸部22は、その一部が固定軸部21の内側に収まるように固定軸部21に接続される。固定軸部21およびスライド軸部22の軸方向における直交する方向での断面形状は、例えばコの字状でもよく、この場合、軽量化の点で有利となる。また、軸材20の好適な材料は、例えばアルミニウムや、アルミニウム合金である。
図4は、軸材20と掴み部30との連結部分を示す図である。図4(A)は、軸材20と掴み部30との連結部分の斜視図であり、図4(B)及び図4(C)は、図4(A)で示すIV方向に軸材20と掴み部30を見た図である。
図4(B)に示すように、本実施の形態における掴み部30は、まず、軸材20の軸方向Xに対する向きを調節可能に構成されている。また、図4(A)及び(C)を参照し、掴み部30は、軸方向Xに対して傾斜しない向きとなる状態(図4(A)及び図4(C)の左側の状態)において、その一部(後述の第2部分32)が軸材20の周方向に位置変更可能であることで、軸方向Xに直交する基準方向Stに対する向きを調節可能になっている。
本実施の形態における掴み部30は、軸材20の一端に連結される第1部分31と、第1部分31に連結されるとともに上述の連結部30Aを有する第2部分32と、を有する。そして、まず、第1部分31が軸方向Xに対する向きを調節可能に軸材20に連結されることで、掴み部30は、軸方向Xに対する向きを調整可能となっている。
第1部分31は、互いに平行となる一対の第1側対向壁31Aと、一対の第1側対向壁31Aを接続する第1側接続壁31Bとを有し、これら各壁31A、31Bによりコ字状の断面を連続させる形状を形成している。これにより、軽量化が図られている。
一対の第1側対向壁31Aにはそれぞれ、第1調節ボルト31Cを通すための通し孔(図示省略)が形成されている。一方で、軸材20の一端には、詳しくはスライド軸部22の一端には、軸方向Xに直交する方向にスライド軸部22を貫通する通し孔(図示省略)が形成されている。
第1部分31をスライド軸部22に固定する場合、まず、一対の第1側対向壁31Aの間にスライド軸部22の一端が挿入される。次いで、第1調節ボルト31Cが、一対の第1側対向壁31Aのうちの一方の第1側対向壁の上記通し孔、スライド軸部22の上記通し孔、及び一対の第1側対向壁31Aのうちの他方の第1側対向壁の上記通し孔に、この順で通される。そして、第1調節ボルト31Cが一対の第1側対向壁31Aのうちの上記他方の第1側対向壁の外側に配置されたナットに締め付けられる。これにより、第1部分31がスライド軸部22に固定される。
そして、第1調節ボルト31Cを上記ナットに対して緩めて、第1部分31を現在の位置から第1調節ボルト31Cを軸中心として回転移動させた後、第1調節ボルト31Cを上記ナットに再度締め付けることにより、第1部分31の軸方向Xに対する向きを任意に変更できる。図4(B)は、第1部分31が軸方向Xに対して角度をなさない状態から、第1部分31の向きが軸方向Xに対して角度θをなすように第1部分31が調節された状態を示している。
また図4(A)に示すように、第2部分32は、第1部分31と第2部分32との間に跨がる軸状の連結材である第2調節ボルト32Cを軸中心に第1部分31に対する相対位置を変更可能となっている。これにより、掴み部30が、正確には、その一部である第2部分32が、基準方向Stに対する向きを調節可能となっている。
第2部分32も、第1部分31と同様に、互いに平行となる一対の第2側対向壁32Aと、一対の第2側対向壁32Aを接続する第2側接続壁32Bとを有し、これら各壁32A、32Bによりコ字状の断面を連続させる形状を形成している。これにより、軽量化が図られている。
第2側接続壁32Bには、第2調節ボルト32Cを通すための通し孔(図示省略)が形成され、第2部分32を第1部分31に固定する際には、第2側接続壁32Bが、第1部分31の第1側接続壁31Bに突き合わされ、第2調節ボルト32Cが第2側接続壁32Bの上記通し孔から第1側接続壁31Bの通し孔(図示省略)を通された後、第2調節ボルト32Cが第1側接続壁31Bの内面側に配置されたナット(図示省略)に締め付けられる。これにより、第2部分32が第1部分31に固定される。
そして、第2調節ボルト32Cを上記ナットに対して緩めて、第2部分32を現在の位置から第2調節ボルト32Cを軸中心として回転移動させた後、第2調節ボルト32Cを上記ナットに再度締め付けることで、第2部分32は、基準方向Stに対する向きを任意に変更できる。なお、本実施の形態における基準方向Stは、一例として第1部分31のコ字状断面が開放する方向である。
また、本実施の形態では第2部分32の一対の第2側対向壁32Aが、掴み部30における連結部30Aを形成している。一対の第2側対向壁32Aにはそれぞれ、架台1側に締め付けられる固定部材34を通すための通し孔(図示省略)が形成されている。
架台1の一部と掴み部30とを連結させる際には、縦桟3又は横桟4が、一対の第2側対向壁32Aの間を通り且つ第2側接続壁32Bと平行なるように掴み部30の向きが調節され、その後、上記固定部材34が縦桟3又は横桟4に締め付けられる。
架台1から伝達される掴み部30に伝達される荷重は、固定部材34を介して掴み部30に伝達されてもよいが、この場合、固定部材34に過大な剪断荷重(支圧力)がかかり得る。そのため、縦桟3又は横桟4と第2側接続壁32Bとの間の空間を埋める間隙材を設けることが好ましい。この場合、架台1から伝達される荷重が間隙材を介して掴み部30に伝達され、支圧力が緩和され得る。
図5は支持部40を示している。図5(A)は支持部40の側面図であり、図5(B)は支持部40の斜視図である。本実施の形態における支持部40は、平板状の連結ベース部41と、連結ベース部41の一方の板面から立ち上がる互いに平行な一対の軸材連結部42と、を有している。
図5(B)に示すように、一対の軸材連結部42にはそれぞれ、複数の貫通孔42Aが形成され、一対の軸材連結部42のうちの一方側のいずれかの貫通孔42Aは、他方側のいずれかの貫通孔42Aと一対の軸材連結部42が向き合う方向で重なる位置関係を有する。
図5(A)に示すように、支持ボルト43が、一対の軸材連結部42の一方側の貫通孔42A、軸材20の他端側の部分、及び一対の軸材連結部42の他方側の貫通孔42Aに通され、他方側の貫通孔42Aの外側に配置されたナット44に締め付けられることで、支持部40は、軸材20と連結される。
支持部40に連結された軸材20は、支持ボルト43を軸中心に支持部40に対して回転移動可能となる。これにより、補強部材10は、図6に示すように各軸材20が概ね同じ方向を向くように折り畳まれてコンパクトになり、搬送性が良好となる。
なお、支持部40は、軸材20を所望の角度で保持できるように軸材20を連結させてもよい。軸材20を所望の角度で保持する場合、例えば、支持ボルト43の頭部と、ナット44とは異なるナットと、で、1つの軸材連結部42を挟み込むように締め付けてもよい。
連結ベース部41は、本実施の形態では、設置面Gである基礎をなすコンクリートに埋設された杭部材に連結される。図5(B)には、杭部材の例であるスクリューパイル50の頭部51が示されている。円形の頭部51には、周方向に間隔を空けて形成された複数の貫通孔51Aが形成されている。
連結ベース部41は、一対の軸材連結部42が向き合う方向で各軸材連結部42に対して外側に張り出している。そして、連結ベース部41における一対の軸材連結部42のうちの一方からの張り出し部分及び他方からの張り出し部分のそれぞれには、例えば一対の軸材連結部42が向き合う方向と直交する方向に長尺となる長孔41Aが形成されている。
本実施の形態では、図5(B)に示すように、連結ベース部41側の長孔41Aと、スクリューパイル50側の貫通孔51Aとに締結ボルト60を通して、締結ボルト60と締結ナット61とで連結ベース部41とスクリューパイル50とを締め付けることで、支持部40とスクリューパイル50とが連結される。なお、支持部40の構成は本実施の形態の態様に限られるものではなく、例えば設置面Gに単に載せられるようなものでもよい。
<補強方法>
次に、上述した補強部材10により既設の架台1を補強する補強方法の一例を説明する。図7は、補強部材10で補強された架台1の正面図であり、図8は、図6に示す架台1の側面図である。以下では、一例として図7及び図8に示すように架台1を補強する際の手順を説明する。
次に、上述した補強部材10により既設の架台1を補強する補強方法の一例を説明する。図7は、補強部材10で補強された架台1の正面図であり、図8は、図6に示す架台1の側面図である。以下では、一例として図7及び図8に示すように架台1を補強する際の手順を説明する。
まず、補強部材10を準備し、架台1の設置場所まで搬送する。この際、図6に示すように、補強部材10を折り畳むことで設置場所までの搬送が容易になる。
次いで、架台1の縦桟3と横桟4が交差する部分のうちの最も軒先に近いものの下方で、設置面Gにスクリューパイル50を設置する。
次いで、補強部材10を架台1とスクリューパイル50との間に配置し、補強部材10の支持部40をスクリューパイル50の頭部51に連結する。この際、図5(B)で示した締結ボルト60と締結ナット61とで支持部40の連結ベース部41とスクリューパイル50とを堅く締め付けず、仮組み状態にする。
次いで、補強部材10の各軸材20の長さを調節して、各掴み部30を縦桟3又は横桟4に連結する。ここで、3つ並ぶ軸材20のうちの中央の軸材20に設けられた掴み部30が縦桟3に連結され、残り2の軸材20に設けられた掴み部30は横桟4に連結される。この際、各掴み部30の向きは、縦桟3又は横桟4の向きに応じて変更される。
図9は、図7の領域IXの拡大図である。図9に示すように、縦桟3に連結される掴み部30の向きと、横桟4に連結される掴み部30の向きとは、第1調節ボルト31Cを軸中心として互いに90度ずれた状態に調節される。また、縦桟3は水平方向に対して傾斜しているため、少なくとも縦桟3に連結される掴み部30は軸方向Xに対する向きも変更される。なお、掴み部30と縦桟3又は横桟4とを連結させる際、これらの間に上述した間隙材を設けてもよい。
また、この例では、縦桟3に連結される軸材20に対して一方側に位置する軸材20が縦桟3に連結される軸材20から離れるように傾斜して横桟4に連結され、縦桟3に連結される軸材20に対して他方側に位置する軸材20は、上記の一方側の軸材20とは反対の側に向けて縦桟3に連結される軸材20から離れるように傾斜して横桟4に連結される。これにより、支持部40にかかる偏荷重が抑制され、支持部40の耐久性が向上し得る。
次いで、締結ボルト60と締結ナット61とで支持部40の連結ベース部41とスクリューパイル50とを堅く締め付ける。以上のように補強部材10が設置されることで、太陽電池パネルSPの荷重の一部を掴み部30から軸材20及び支持部40を介して設置面Gに伝達させることが可能となる。これにより、架台1が補強される。
以上に説明した本実施の形態に係る補強部材10は、軸材20と、軸材20の一端に設けられ且つ架台1の一部との連結部30Aを有する掴み部30と、を備え、軸材20が長さ調節可能であり、且つ、掴み部30が軸材20に対する向きを調節可能である。そして、太陽電池パネルSPの荷重の一部を掴み部30から軸材20を介して架台1の設置面に伝達できる。
このような補強部材10は、軸材20が長さ調節可能であることで、コンパクトになり、搬送性が良好となる。また、軸材20が長さ調節可能であることで、架台1と設置面Gとの間に補強部材10が介在する状態を架台1の設置条件によらず容易に形成できる。また、掴み部30が軸材20に対する向きを調節可能であることで、掴み部30の向きを架台1の被連結部の向き(縦桟3又は横桟4の向き)に整合させて掴み部30を架台1に適正に連結できる。これにより、太陽電池パネル用の架台1を補強する際の手間を効果的に軽減できる。
とりわけ本実施の形態では、掴み部30が軸材20の軸方向Xに対する向きを調節可能である。さらに、掴み部30は、軸方向Xに対して傾斜しない向きとなる状態において軸材20の周方向に位置変更可能であることで、軸方向Xに直交する基準方向Stに対する向きを調節可能である。これにより、掴み部30と架台1とを連結する作業を容易に実施できる。
また、支持部40は軸材20が回転移動可能となるように軸材20を支持しており、これにより、軸材20の向きを変更することで補強部材10をコンパクトにできる。また、掴み部30と架台1とを連結する作業も容易となる。
以上、実施の形態を説明したが、上記の実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態及びその他の変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
変形例として、軸材20の長さ調節機能を有するが、掴み部30の向き調節機能を有さない補強部材を挙げることができる。また、掴み部30の向き調節機能を有するが、軸材20の長さ調節機能を有さない補強部材も挙げることができる。架台1の構成によっては、このような変形例でも十分な補強が可能である。
また、補強部材10における軸材20の数は、1つでもよいし、2つでもよし、4つ以上でもよい。また、上述の実施の形態では、掴み部30の第1部分31が軸材20の軸方向Xに対する向きを調節可能になっているが、第1部分31は、軸材20の周方向に回転可能で且つ所望の位置で固定されるものでもよい。この場合、第2部分32が軸方向Xに対する向きを調節可能となるように構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、ボルトやナット等を用いる構成を例示したが、このような部材は同じ機能を得られるものであれば、その他のものを採用してもよい。
また、上記実施の形態では、ボルトやナット等を用いる構成を例示したが、このような部材は同じ機能を得られるものであれば、その他のものを採用してもよい。
1…太陽電池パネル用架台、2…支柱、2A…第1支柱、2B…第2支柱、3…縦桟、4…横桟、10…補強部材、20…軸材、21…固定軸部、21A…接続部材通し孔、21B…接続部材、22…スライド軸部、30…掴み部、30A…連結部、31…第1部分、31A…第1側対向壁、31B…第1側接続壁、31C…第1調節ボルト、32…第2部分、32A…第2側対向壁、32B…第2側接続壁、32C…第2調節ボルト、34…固定部材、40…支持部、41…連結ベース部、42…軸材連結部、42A…貫通孔、43…支持ボルト、44…ナット、50…スクリューパイル、51…頭部、51A…貫通孔、G…設置面、SP…太陽電池パネル、X…軸方向、St…基準方向
Claims (9)
- 軸材と、
前記軸材の一端に設けられ且つ太陽電池パネル用の架台の一部との連結部を有する掴み部と、を備え、
前記軸材が長さ調節可能であるか、及び/又は、前記掴み部が前記軸材に対する向きを調節可能であり、
前記架台上の太陽電池パネルの荷重の一部を前記掴み部から前記軸材を介して前記架台の設置面に伝達させる、補強部材。 - 前記軸材が長さ調節可能であり、且つ、前記掴み部が前記軸材に対する向きを調節可能である、請求項1に記載の補強部材。
- 前記掴み部は、前記軸材の軸方向に対する向きを調節可能であるとともに、前記軸方向に対して傾斜しない向きとなる状態において前記軸材の周方向に位置変更可能であることで、前記軸方向に直交する基準方向に対する向きを調節可能である、請求項1に記載の補強部材。
- 前記掴み部は、前記軸材の先端に連結される第1部分と、前記第1部分に連結されるとともに前記連結部を有する第2部分と、を有し、
前記掴み部は、前記第1部分が前記軸方向に対する向きを調節可能に前記軸材に連結されることで、前記軸方向に対する向きを調整可能であり、
前記掴み部は、前記第2部分が、前記第1部分と前記第2部分との間に跨がる軸状の連結材を軸中心に前記第1部分に対する相対位置を変更可能であることで、前記基準方向に対する向きを調節可能である、請求項3に記載の補強部材。 - 前記軸材が前記一端とは反対側の他端の側の部分を軸中心に回転移動可能となるように前記軸材を支持する支持部をさらに備える、請求項1乃至4のいずれかに記載の補強部材。
- 前記支持部は、貫通孔を有し、前記貫通孔に通した締結部材が設置面に設置された杭部材に締結されることで前記杭部材に連結される、請求項5に記載の補強部材。
- 前記支持部に、少なくとも2つの前記軸材が支持される、請求項5又は6に記載の補強部材。
- 前記軸材が前記一端とは反対側の他端の側の部分を軸中心に回転移動可能となるように前記軸材を支持する支持部をさらに備え、
前記支持部に、3つの前記軸材が支持される、請求項1に記載の補強部材。 - 既設の太陽電池パネル用の架台の補強方法であって、
請求項1乃至8のいずれかに記載の補強部材を準備する工程と、
前記軸材を長さ調節するか、及び/又は、前記軸材に対する前記掴み部の向きを調節しつつ、前記架台の一部と前記掴み部とを連結させる工程と、を備え、
前記架台上の太陽電池パネルの荷重の一部を前記掴み部から前記軸材を介して前記架台の設置面に伝達させるようにする、太陽電池パネル用架台の補強方法。
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2021
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