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JP2022177320A - 無線端末、基地局、無線端末における方法及び基地局における方法 - Google Patents

無線端末、基地局、無線端末における方法及び基地局における方法 Download PDF

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JP2022177320A JP2022161578A JP2022161578A JP2022177320A JP 2022177320 A JP2022177320 A JP 2022177320A JP 2022161578 A JP2022161578 A JP 2022161578A JP 2022161578 A JP2022161578 A JP 2022161578A JP 2022177320 A JP2022177320 A JP 2022177320A
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Abstract

【課題】UEによる使用が見込まれる特定のPUCCHリソースをUEが決定できるようにする方法および装置を提供する。【解決手段】基地局が、システム帯域幅を有しかつ関連付けされたセルを介してUE(User Equipment:ユーザ機器)と通信を行う通信システムにおいて、UEは、基地局から、PUCCHフォーマット、開始シンボル、シンボルの数、及び、CS(Cyclic Shift:巡回シフト)インデックスの1つの組を示すビット列を受信する手段と、当該ビット列に基づく前記1つの組に基づいて、PUCCHリソースを決定する手段と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、無線端末、基地局、無線端末における方法及び基地局における方法に関する。特に、本発明は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)規格、またはこれと同等もしくは派生の規格に従って動作する無線端末、基地局及びそれらにおける方法に関するが、これらに限定されない。特に、本発明は、いわゆる「次世代」システムにおける制御チャネルの提供およびリソース割り当てに関するが、これらに限定されない。
3GPP規格の最新動向は、EPC(Evolved Packet Core)ネットワークおよびE-UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)のLTE(Long Term Evolution)と呼ばれ、一般に4Gとも呼ばれる。さらに、5GおよびNR(New Radio)という用語は、種々のアプリケーションおよびサービスをサポートすることが期待される発展中の通信技術を指す。5Gネットワークの種々の詳細は、例えば、NGMN(Next Generation Mobile Networks)アライアンスによるNGMN 5G White Paper V1.0に説明されており、当該文書は、https://www.ngmn.org/5g-white-paper.htmlから入手可能である。3GPPは、いわゆる3GPP NextGen(Next Generation)RAN(Radio Access Network:無線アクセスネットワーク)および3GPP次世代コアネットワークを介して5Gをサポートすることが予定されている。3GPP TS(Technical Specification)23.799 V14.0.0には、3GPP規格のRelease14用に検討されているNextGen(5G)システムの全体的なアーキテクチャと一般的な手順とが記載されている。3GPPでは、新しい(5G)無線アクセスネットワーク用に最大100GHzまでの周波数帯域を使用する可能性についても、検討を進めている。
3GPP規格では、NodeB(またはLTEにおける「eNB」、5Gにおける「gNB」など)は、通信デバイス(ユーザ機器、すなわち「UE」)がコアネットワークに接続し、他の通信デバイスまたはリモートサーバと通信を行うための基地局である。簡略化のため、本出願において、基地局という用語はそのような任意の基地局を指し、モバイルデバイスまたはUEという用語は、そのような任意の通信デバイスを指すものとする。コアネットワーク(すなわち、LTEの場合のEPC)は、加入者管理、モビリティ管理、課金、セキュリティ、および呼セッション管理(など)の機能を統括し、通信デバイスをインターネットなどの外部ネットワークに接続させる。
通信デバイスは、例えば、モバイル電話、スマートフォン、ユーザ機器、パーソナルデジタルアシスタント、ラップトップ/タブレットコンピュータ、ウェブブラウザ、電子書籍リーダなどのモバイル通信デバイスであってもよい。このようなモバイル(または一般的には固定の)デバイスは、通常はユーザによって操作されるが、いわゆるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)デバイス、および同様のマシン型の通信(MTC)デバイスをネットワークに接続することも可能である。簡略化のため、本出願は、明細書中においてモバイルデバイス(またはUE)を参照するが、本明細書に記載の技術は、任意の(モバイルおよび/または一般的には固定の)通信デバイス上で実施可能であり、当該通信デバイスが、人による入力によって制御されるか、またはメモリに格納されたソフトウェア命令によって制御されるかに関わらず、通信ネットワークに接続してデータの送受信を行うことが可能であることが理解されうる。
通信の最近の発展のより、人による支援なしで通信を行い動作するように構成されたネットワークデバイスであるMTCデバイスの使用が大幅に増加している。このようなデバイスの例には、測定を行い、これらの測定結果を通信ネットワークを介して他のデバイスに中継するように構成可能なスマートメーターが含まれる。MTCデバイスに関する規格は、下りリンクおよび上りリンクにおいて1.4MHzに削減された帯域幅をサポートする。このように、一部のMTCデバイス(「帯域幅削減MTCデバイス」と呼ばれる)は、システム全体の帯域幅と比較して限られた帯域幅(通常1.4MHz)のみをサポートしてもよいし、および/または、少ない/簡略化された構成要素を有してもよい。これにより、このような「帯域幅削減」MTCデバイスは、より大きな帯域幅をサポートする及び/又はより複雑な構成要素を有するMTCデバイスと比較して、経済的に製造することができる。他のタイプのMTCデバイスおよび/またはUEは、(これらのデバイスがサポートする帯域幅が1.4MHzよりも大きい場合であっても)いくつかのセルで使用されるシステム帯域幅よりも小さい異なる帯域幅をサポートしてもよいことが理解されうる。
基地局を介して通信を行うためには、通信デバイスは、基地局によって運用される制御チャネルを監視する必要がある。物理制御チャネルは、1つまたは複数の連続したCCE(Control Channel Element:制御チャネル要素)の集合体で送信される。これらの物理制御チャネルの1つである、いわゆるPDCCH(Physical Downlink Control CHannel:物理下りリンク制御チャネル)は、下りリンク割り当てのスケジューリングと、関連する制御情報とを個々の通信デバイスに伝送する。いわゆるPUCCH(Physical Uplink Control CHannel:物理上りリンク制御チャネル)は、「UCI(Uplink Control Information:上りリンク制御情報)」と呼ばれる情報のセットを、通信デバイスからサービング基地局に伝送する。UCIは、特に、通信デバイスによって生成され、基地局から受信した下りリンクデータ送信に応じてサービング基地局に送信される、いわゆるHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request:ハイブリッド自動再送要求)フィードバックを含む。UCIは、CQI(Channel Quality Indication:チャネル品質表示)を含んでもよいが、これはオプションである。NextGenシステムでは、物理上りリンク制御チャネルは、「NR-PUCCH」と呼ばれてもよいことが理解されうる。
LTEでは、セルに適用される特定の構成に応じて、PUCCH領域は、通常、「スロットホッピング」をサポートするために、システム帯域幅の両端を占有する(スロットホッピングは、セル帯域幅の両端間でPUCCH物理リソースの位置を頻繁に変更することによって周波数ダイバーシティを向上させる手法であり、UEでの信号受信を向上するのに役立つ)。ただし、この既存の(LTE固有の)設計を5GNRシステムに再利用することは容易ではない。これは、異なるアプリケーションシナリオ用に設計された異なるUE(例えば、MTCデバイス)に搭載されうるトランシーバは、サポートする動作帯域幅が異なり、当該動作帯域幅がシステム帯域幅よりも小さい可能性があるためである。したがって、ほとんどのUEがシステム帯域幅全体(NRでは最大1GHz)での同時受信をサポートすることが見込まれる一方で、(所定のセルのシステム帯域幅と比較して)帯域幅が比較的制限されている一部のUE(MTCデバイスなど)は、システム帯域幅の端部付近で送信されるPUCCHデータをすべて正常に受信することができない。
この問題に対処するために、3GPPでは、部分帯域に対するPUCCHリソースの割り当てとNR用の新しいPUCCH設計に関する議論が続けられている。本コンテキストにおいて、「BWP」(BandWidth Part:部分帯域)という用語は、特定のUE(またはUEのグループ)がサポートする無線周波数帯域幅と実質的に同じ(またはよりも小さい)帯域幅を有するシステム帯域幅の(連続する)部分を指す。BWPを提供することは、例えば、所定のセル内のシステム帯域幅よりも小さい動作帯域幅を有するMTCデバイスなどに特に有益となり得る。(例えば、UE固有の)PUCCH領域は、所定のBWPの端部付近、すなわち、当該BWPを使用するUEがサポートする無線周波数帯域幅内に提供されうることが理解されうる。3GPPは、PUCCHが設定される各サービングセルにおいて、削減されたUE帯域幅能力をワイドバンドキャリア内でサポートするために、設定された各UL BWPに関連するPUCCHリソースを含むことに合意した。3GPPは、サービングセル内において所定のUEに設定された下りリンク(または上りリンク)BWPが、当該セル内において設定された別の下りリンク(または上りリンク)BWPと周波数領域で重複しうることも予測している。
ただし、(システム帯域幅の端部付近のPUCCH領域とは異なり)UEによってサポートされる無線周波数帯域幅の端部付近にPUCCH領域を割り当てると、基地局に利用可能な周波数スペクトルが断片的に利用されることになり、連続して上りリンクを送信することが妨害される可能性がある(一部のUEのPUCCH領域をシステム帯域幅の端部付近以外の場所に設ける必要があるため、この結果、データ送信に使用できるシステム帯域幅の一部が断片化される)。セル内に複数のBWPを設けた場合、特定のBWPのチャネルが、異なるBWPの1つ以上のチャネルと(少なくとも部分的に)重複し、これらのチャネル間で衝突が発生する可能性があることが理解されうる。例えば、第1BWPのPUCCHと、第2BWPのいわゆるPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel:物理上りリンク共有チャネル)との間で衝突が発生する可能性がある。
図4は、NRシステムにおいてBWP固有のPUCCHを提供するためのいくつかのオプション及び潜在的な問題を概略的に示す。具体的には、「オプションA」は、各UL BWPのPUCCHリソースの割り当てに既存のLTE設計を単純に再利用すると、同一スロット内の周波数領域で重複する(図4で「BWP1」および「BWP2」と表示される)BWPにおいてPUSCHおよび/またはPUCCHの衝突が引き起こされる可能性があることを示す。PUSCH1/PUCCH1およびPUSCH2/PUCCH2は、それぞれBWP1およびBPW2のPUSCH/PUCCHを示す。あるいは、「オプションB」に示すように、基地局は、2つの重複するBWPのうちの1つのPUSCH(例えば、PUSCH誤り率の要件が緩和されたBWP)について削減された帯域幅をスケジューリングすることで、当該2つのBWP間のPUSCH衝突に対処するように構成されてもよい。ただし、この場合でも、チャネル「PUCCH1」は「PUSCH2」と衝突するため、BWP2のリソースが断片化する。このような断片化は、上記PUCCH2よりも上の領域に、対応するPUCCH1のリソースを設定可能な場合にのみ回避することができる。ただし、このオプションによって、システム設計が複雑になり、PUCCHリソースを設定および指示するための統合ソリューションの適用が妨げられる可能性がある。これは、例えば、図4の「オプションC」に示すように、ネットワークの観点から同一スロット内のUL BWPの重複を最小限に抑えることで回避することができる。
表6は、異なるPUCCHフォーマットのPUCCHリソース割り当てのパラメータのセットと、これらのパラメータの取り得る値の範囲とを示す。3GPPでは、各UEが、それに関連するPUCCHリソースを識別するために、PUCCHがどのスロットで基地局によって送信されるかを把握すると予測している。3GPPは、NRシステムにおいて上位レイヤシグナリングを介して(基地局からUEへ)PUCCHリソースセットを設定することができ、設定されたセット内においてPUCCHリソースをDCIで指示することに合意した。また、少なくともUEがその個別PUCCHリソースを把握していない場合には、適切なPUCCHリソースを決定するためのルールを規定することも合意がされている(ただし、このようなPUCCHリソース決定ルールの詳細は、黙示的なリソースマッピングおよび/または明示的なシグナリングを使用するかどうかなどを含め、今後の検討事項である)。
したがって、PUCCHリソースセットは、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resouce Control:無線リソース制御)シグナリング)を介してUEに設定され、ハイブリッド自動再送要求(ハイブリッドARQまたはHARQ)フィードバック(「HARQ-ACK」)を送信するための、設定されたセット内の特定のPUCCHリソースは、DCIによってUEに動的に指示されることが予想される。しかしながら、RRC設定が完了するまでは、UE側でPUCCHリソースセットが認識されない。例えば、UEは、既に、4ステップランダムアクセス手順の最後のメッセージ(「Msg4」)に対するHARQ-ACKフィードバックを提供する必要がある。ただし、このメッセージは、RRC設定が完了する前、すなわち、基地局がUEの上位レイヤシグナリングを実行できるようになる前、および3GPPで予測されるように、当該UEのPUCCHリソースのセットを設定できるようになる前に受信される。UEが、割り当てられたPUCCHリソース上でHARQ-ACKを送信できるようにするために、さまざまな明示的および黙示的なアプローチが提案されているが、BWPを用いる場合のNRでのPUCCHリソース割り当ての問題にどのように対処するかについては、3GPPにおいて何ら合意がされていない。
したがって、本発明の望ましい例示的な実施形態は、効率および柔軟性を確保しながら上記の問題に対処するために使用される代替方法および装置であり、UEによる使用が見込まれる特定のPUCCHリソースをUEが決定できるようにする代替方法および装置を提供することを目的とする。
当業者の理解を効率化するために、本発明は3GPPシステム(5Gネットワーク)のコンテキストで詳細に説明するが、本発明の原理は他のシステムにも適用することができる。
例示的な一態様において、本発明は、UE(ユーザ機器)によって実行される、上りリンク通信用の周波数リソースを識別する方法を提供し、上記方法は、ランダムアクセス手順を開始すること、上りリンクチャネル用の周波数リソースのセットを識別する第1の情報を取得すること、上記上りリンク通信用に、上記周波数リソースのセット内の少なくとも1つの特定の周波数リソースを識別する第2の情報を取得すること、および上記第1の情報および上記第2の情報に基づいて、上記上りリンク通信用の上記周波数リソースを識別することを含み、上記第1の情報は、ランダムアクセス手順が完了する前に取得される。
別の例示的な態様において、本発明は、UEによる上りリンク通信の周波数リソースを識別する基地局によって実行される方法を提供し、上記方法は、上記ユーザ機器に対するランダムアクセス手順を開始すること、上りリンクチャネル用の周波数リソースのセットを識別する第1の情報を提供すること、および上記上りリンク通信用に、上記周波数リソースのセット内の少なくとも1つの特定の周波数リソースを識別する第2の情報を提供することを含み、上記第1の情報は、ランダムアクセス手順が完了する前に提供される。
本発明の例示的な態様は、対応する装置と、システムと、プログラム可能なプロセッサをプログラムして上記例示的な態様に記載の方法および特許請求の範囲に記載の可能性を実施させ、および/または好適に適合したコンピュータをプログラムして任意の請求項に記載の装置を提供させるように動作可能な命令を格納する、コンピュータ読取可能な記憶媒体などのコンピュータプログラムとに及ぶ。
本明細書(特許請求の範囲を含む)に開示されるおよび/または図面に示される各特徴は、他の開示されるおよび/または図示される特徴とは独立して(または組み合わせて)本発明に組み込まれてもよい。特に、特定の独立請求項に従属する請求項の特徴は、任意の組み合わせで、または個別にその独立請求項に導入することができるが、限定的ではない。
ここで、添付図面を参照して、本発明の例示的な実施形態の例を説明する。
図1は、本発明の例示的な実施形態を適用可能なセルラ通信システムを概略的に示す図である。 図2は、図1に示すシステムの一部を形成するモバイルデバイスの概略ブロック図である。 図3は、図1に示すシステムの一部を形成する基地局の概略ブロック図である。 図4は、図1に示す基地局のシステム帯域幅の一部を形成する部分帯域内で制御チャネルを提供するために使用可能ないくつかのオプションを概略的に示す図である。 図5は、図1に示す基地局のシステム帯域幅の部分帯域内のいくつかの例示的なサブバンドを概略的に示す図である。 図6は、図1に示すシステムの構成要素によって実行される方法を概略的に示す例示的なシグナリング(タイミング)図である。
<概要>
図1は、ユーザ機器3(携帯電話および/または他のモバイルデバイス)が適切なRAT(無線アクセス技術)を使用して基地局5(例えば、NRネットワークの「gNB」)を介して相互に通信を行うことができる(セルラ)通信ネットワーク1を概略的に示す。5Gシステムにおいて、基地局は1つまたは複数のTRP(Transmission and Reception Point:送受信ポイント)を含むものとする。当業者が理解するように、図1が6つのUE3と1つの基地局5を例示目的で示す一方で、システムの実装時には、通常、他の基地局およびモバイルデバイスも含まれる。
各基地局5は、基地局に位置するTRP(および/または遠隔に位置する1つまたは複数のTRP)を介して関連付けされた1つまたは複数のセルを運用する。この実施例では、説明の簡略化のため、基地局5は、関連するシステム帯域幅を有する単一のセルを運用する。基地局5は(例えば、適切なゲートウェイおよび/またはユーザプレーン/制御機能を介して)コアネットワーク7に接続され、隣接する基地局も(直接または適切な基地局ゲートウェイを介して)相互に接続される。コアネットワーク7は、特に、制御プレーン管理エンティティおよびユーザプレーン管理エンティティ、ならびに基地局5と他のネットワーク(インターネットなど)および/またはコアネットワーク外でホストされるサーバーとの間の接続を提供するための1つまたは複数のゲートウェイ(GW)を含んでもよい。
各モバイルデバイス3は(その位置に応じて、あるいは適宜信号条件、サブスクリプションデータ、能力など他の要因に応じて)適切なセルに、当該セルを運用する基地局5とRRC接続を確立することで、接続することができる。このようなRRC接続の確立のために、モバイルデバイス3は、基地局5に対していわゆるランダムアクセス手順を実行する必要があり、この手順は通常4つのメッセージ(「Msg1」から「Msg4」と呼ばれる)を含む。モバイルデバイス3および基地局5(およびネットワーク内の他の送信ポイント)は、使用されるRATに依存する適切なエアインターフェースを介して通信を行う。モバイルデバイス3は、モバイルデバイス3と適切なコアネットワークノードとの間でモバイルデバイス3のサービング基地局5/TRPによって中継される、いわゆるNAS(Non-Access Stratum:非アクセス層)シグナリングを使用してコアネットワークノードと通信を行う。
一部のモバイルデバイス3-1は、比較的広い帯域幅(例えば、基地局5のセルのシステム帯域幅全体)において通信を行うことができる適切なトランシーバ回路を具備するモバイル電話など(スマートフォンなど)の従来のユーザ機器を含んでもよい。他のモバイルデバイス3-2(MTCデバイスなど)は、比較的狭い帯域幅(例えば、基地局5のセルのシステム帯域幅よりも小さい帯域幅)において同時通信をサポートするトランシーバ回路を具備してもよい。
モバイルデバイス3-1および3-2の両方のタイプ(および潜在的に他のタイプのUE)をサポートするために、この実施例における基地局5は、システム帯域幅内の1つまたは複数のBWPを割り当て、各BWPは特定の動作帯域幅(システム帯域幅よりも小さいが、システム帯域幅を超えない)をサポートするように構成される。基地局5の観点からは、複雑なスケジューラアルゴリズム設計や、PUCCHリソース設定および指示メカニズムを不要とするためには、同一スロット内のUL BWPの周波数領域における重複を最小化することが有益と考えられる。
さらに、基地局5は、モバイルデバイス3が、基地局5とのRRC接続が確立されていない場合であっても当該モバイル3に割り当てられたPUCCHリソースを決定できるように、各モバイルデバイス3に適切な(UE固有の)PUCCHリソースを指示するように構成される。
より詳細には、基地局5は、明示的メカニズムまたは黙示的メカニズムのいずれか(または両方)を用いて、所定のBWP内におけるPUCCHリソースの割り当てを指示してもよい。
基地局5が明示的な指示を使用する場合、基地局5は、(UE固有の)PUCCHリソースセットを示す適切な情報を(いわゆる残存最小システム情報などを介して)ブロードキャストするように構成されてもよい。さらに、基地局5は、PUCCH送信に使用される特定のリソース(例えば、潜在的なPUCCHリソースセットからの単一のリソース)を所定のモバイルデバイス3に示すように構成されてもよい。例えば、基地局5は、「Msg4」(ランダムアクセス手順の最後の4番目のメッセージ)のDCIスケジューリングで適切なフィールドを使用してもよい。したがって、基地局5とのRRC接続の確立が完了する前に、モバイルデバイスにPUCCHリソースの割り当てを示すことが可能である。
基地局5は、明示的な指示をブロードキャストする代わりに、適切にフォーマットされたランダムアクセス応答(すなわち、「Msg4」に先行する「Msg2」)でPUCCHリソースセットを示すように構成されてもよいものとする。
基地局5が、(潜在的な)PUCCHリソースセットの黙示的な指示を使用する場合、適用可能な(UE固有の)PUCCHリソースは、いわゆるRMSI(Remaining Minimum System Information:残存最小システム情報)を介してブロードキャストされる適切なセル固有パラメータ(例えば、Npucch1)に基づいて、モバイルデバイス3によって決定されてもよい。この場合、Msg4のPUCCHリソースは、例えば、Npucch1+nCCE_index(nCCE_indexは、Msg4をスケジューリングするPDCCHのCCEに関連付けされた最初のインデックスを示す)など、モバイルデバイス3に既知の適切な式に基づいて導出してもよい。
有利には、明示的な指示と黙示的な決定の組み合わせを使用して、PUCCHリソースを動的にシグナリングし、オーバーヘッドを(他の方法と比較して)削減することができる。基地局5がこの方法に従うように構成される場合、割り当てられたPUCCHリソース(nPUCCH,RI)は、以下の式を用いて導出してもよい:
Figure 2022177320000002
別の実施例では、Msg4 HARQ-ACKフィードバック送信用に割り当てられたPUCCHリソース(nPUCCH,RI)は、以下の式を用いて導出してもよい:
Figure 2022177320000003
Figure 2022177320000004
あるいは、特定のPRB内のPUCCHリソース(nPUCCH,RI)は、例えば、検出されたPDCCH DCIによって別途シグナリングされたインデックスkによって識別してもよい。この場合、インデックスkのシグナリングには2または3ビットあれば十分であり、それぞれK=4または8である。このアプローチにより、基地局5は、例えば、衝突を回避するために、(PUCCHリソースに対して)リソースインデックスを柔軟に割り当ててもよい。
上記両方の代替案について、インデックスk(所定のPRB内の特定のPUCCHリソースに関連付けされたインデックスを表す)は、所定のルックアップテーブルなど(モバイルデバイス3と基地局5が事前に把握している)によってCS(Cyclic Shift:巡回シフト)およびOCC(Orthogonal Cover Code:直交カバーコード)の少なくとも一方にマッピングされてもよい。
他の適切な式を用いてもよいし、BWPを(リソースの断片化を避けるために)複数のサブバンドに分割して、各サブバンドが連続するPRBのセットを含んでもよいものとする。この場合、割り当てられたPUCCHリソースは特定のサブバンド内で提供される。
<モバイルデバイス>
図2は、図1に示すモバイルデバイス3の主な構成要素(例えば、モバイル電話、他のユーザ機器など)を示す概略ブロック図である。図示されるように、モバイルデバイス3は、1つまたは複数のアンテナ33を介して基地局5に信号を送信し、基地局5から信号を受信するように動作可能なトランシーバ回路31を有する。モバイルデバイス3は、モバイルデバイス3の動作を制御するコントローラ37を有する。コントローラ37はメモリ39に関連付けられ、トランシーバ回路31に接続される。モバイルデバイス3は、動作に際して必ずしも必要ではないが、従来のモバイル電話3の標準的な機能(ユーザインタフェース35など)をすべて備えてよいことは明らかであり、当該機能は、ハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアのいずれか1つまたはこれらの任意の組み合わせによって適宜提供されてもよい。ソフトウェアは、メモリ39に事前にインストールしてもよいし、および/または、例えば、通信ネットワークを介して、またはRMD(リムーバブルデータ格納デバイス)からダウンロードしてもよい。
コントローラ37は、この例では、メモリ39内に格納されたプログラム命令またはソフトウェア命令によって、モバイルデバイス3全体の動作を制御するように構成される。図示されるように、これらのソフトウェア命令は、特に、オペレーティングシステム41、通信制御モジュール43、およびオプションのMTCモジュール45を含む。
通信制御モジュール43は、モバイルデバイス3とそのサービング基地局5との間の通信(および当該基地局5に接続される、他のモバイルデバイス、コアネットワークノードなどの他の通信デバイスとの通信)を制御するように動作可能である。
通信制御モジュール43は、関連付けされた上りリンクチャネルを介した上りリンク通信を処理するためのPUCCHおよびPUSCH部分も(特に)含む。説明の簡略化のため図2には示されていないが、通信制御モジュール43は、通常、関連付けされた下りリンクチャネルを介した下りリンク通信を処理するためのPDCCHおよびPDSCH部分も含む。通信制御モジュール43は、モバイルデバイス3が使用するリソースを決定し、どの部分帯域(サブバンド)をモバイルデバイス3に割り当てるかを(例えば、トランシーバ回路31によってサポートされる帯域幅に基づいて)決定する役割を担う。モバイルデバイス3が使用する適切なリソースは、適宜1つまたは複数の式および/または(所定の)ルックアップテーブルに基づいて決定してもよい。トランシーバ回路31がサポートする動作帯域幅(または現在の動作帯域幅)は、モバイルデバイス3が従来のUEとして動作するか、マシンタイプのデバイスとして(関連付けされたMTCモジュール45を使用して)動作するかに依存してもよいものとする。
MTCモジュール45が存在する場合、当該MTCモジュール45は、適切な(例えば、ソフトウェア)命令に従ってマシンタイプの通信タスクを実行する役割を担う。
<基地局>
図3は、図1に示す基地局5の主な構成要素を示す概略ブロック図である。図示されるように、基地局5は、1つまたは複数のアンテナ53(例えば、アンテナアレイ/大規模アンテナ)を介して通信デバイス(モバイルデバイス3/ユーザ機器など)と信号の送受信を行うトランシーバ回路51と、コアネットワーク7のネットワークノードと信号の送受信を行うコアネットワークインターフェース55(NRでは「N2」インターフェースと呼ばれる)とを有する。図示されていないが、基地局5は、適切なインターフェース(例えば、NRのいわゆる「Xn」インターフェース)を介して他の基地局に結合してもよい。基地局5は、基地局5の動作を制御するコントローラ57を有する。コントローラ57はメモリ59に関連付けられる。ソフトウェアは、メモリ59に事前にインストールしてもよいし、例えば、通信ネットワーク1を介して、またはRMD(リムーバブルデータ格納デバイス)から、ダウンロードしてもよい。コントローラ57は、この例では、メモリ59内に格納されたプログラム命令またはソフトウェア命令によって基地局5の全体的な動作を制御するように構成される。図示されるように、これらのソフトウェア命令は、特に、オペレーティングシステム61、通信制御モジュール63、および部分帯域モジュール65を含む。
通信制御モジュール63は、基地局5と、モバイルデバイス3(ユーザ機器)および基地局5に接続された他のネットワークエンティティとの間の通信を制御するように動作可能である。また、通信制御モジュール63は、当該基地局5に関連付けされた通信デバイスに(関連付けされたデータ無線ベアラを介して)送信される下りリンクユーザトラフィックおよび制御データの個別のフローを制御し、これには、例えば、特定のモバイルデバイス3が使用する適切な部分帯域(必要に応じてサブバンドを含む)と、関連付けされたBWP内(例えば、BWPおよび/またはサブバンドに関連する)の(制御/データ)チャネルを伝送する1つまたは複数のリソースの位置を決定するための制御データも含まれる。
部分帯域モジュール65は、基地局5によってサービスが提供されるモバイルデバイス3に(複数のサブバンドを含む場合がある)適切なBWPを割り当てる役割を担う。部分帯域モジュール65は、特定のモバイルデバイス3に(そのBWP内において)割り当てられた適切なPUCCHリソースを明示的および/または黙示的に示す役割も担う。
上の説明では、理解を容易にするため、モバイルデバイス3および基地局5が複数の個別モジュール(通信制御モジュールなど)を備えるものとして説明された。これらのモジュールは、例えば、本発明を実施するために既存のシステムに変更を加えた特定のアプリケーションについては上述のような方法で提供することができるが、例えば最初から発明の特徴を念頭に置いて設計されたシステムなどの他のアプリケーションについては、これらのモジュールをオペレーティングシステムまたはコード全体に組み込んでもよく、この場合、これらのモジュールは個別のエンティティとして認識されなくてもよい。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで実装されてもよい。
<オペレーション>
上で説明したように、基地局5は、そのセル内に複数の帯域幅の部分を設けてもよく、当該帯域幅の部分はさらに複数のサブバンド(など)を含んでもよい。モバイルデバイス3は、その能力に応じて(例えば、当該モバイルデバイス3のトランシーバ回路31の現在の/サポートする動作帯域幅に応じて)当該帯域幅の部分の1つに割り当てられてもよい。
基地局5は、関連付けされたPUCCHリソースセット(RRC設定の完了前であってもモバイルデバイス3が使用可能なPUCCHリソースセット)を、モバイルデバイス3に(例えば、特定のサブバンド内において)割り当てるために、以下の方法のうちの1つ(または複数)を実行するように構成されてもよい。
方法1-明示的な指示
基地局5がこの方法に従うように構成される場合、(潜在的な)PUCCHリソースのセットをモバイルデバイス3に明示的に設定してもよい。例えば、基地局5は、モバイルデバイス3に設定された(UE固有の)PUCCHリソースセットを示す適切な情報を、例えば、RMSIなどを介して、ブロードキャストするように構成されてもよい。別の実施例では、基地局5は、モバイルデバイス3が個別リソースを把握していない場合、適切にフォーマットされたランダムアクセス応答(ランダムアクセス手順の「RAR」または「Msg2」)でPUCCHリソースセットを示すように構成されてもよい。
基地局5は、さらに、例えば、「Msg4」(ランダムアクセス手順における4番目の最後のメッセージ)のDCIスケジューリングにおける適切なフィールドおよび/または当該基地局5とのRRC接続の確立が完了する前にモバイルデバイス3が受信した他の任意の適切なメッセージを使用して、PUCCH送信に使用される特定のリソース(例えば、潜在的なPUCCHリソースセットからの単一のリソース)を示すように構成されてもよい。この場合、基地局5は、(Msg4に対する)HARQ-ACKフィードバックを送信するために設定したPUCCHリソースの数が、PUCCHブロッキングを回避するのに十分大きいことを保証する必要がある(これは、複数のモバイルデバイス3が基地局5でランダムアクセス手順をほぼ同時に実行しようとした際に発生する可能性があり、この場合、PUCCHリソースセットは、これらすべてのモバイルデバイス3からのHARQ-ACKフィードバックを伝送するのに十分ではない場合がある)。この問題は、例えば、リソースを過剰に設けることで解消できるが、場合によってはスペクトル効率に影響を及ぼす可能性もある。予め設定された共通のPUCCHリソースを使用することによる無線リソースの非効率および/またはPUCCHリソースのブロッキングを回避または削減するため、Msg4をスケジューリングするDCIは、(所定のUE用に)割り当てられたPRB(Physical Resouce Block:物理リソースブロック)と、Msg4 HARQ-ACKフィードバック用に割り当てられたシーケンス(例えば、ベースシーケンスの巡回シフト)とに関する情報を含むように構成することも可能であり、この場合、要求されるシグナリングオーバーヘッドは小さい。
PRBインデックスを明示的に指示する場合のシグナリングオーバーヘッドは、適切なPRB指示技術を採用することによって低減してもよい。例えば、BWPは、いくつかの仮想サブバンドに分割してもよく、各サブバンドは、それぞれ関連付けされたインデックス値を有する。図5に示す実施例では、BWPは「0」~「3」まで(「SB0」~「SB3」と表示)のインデックスが割り振られた4つのサブバンドに分割され、各サブバンドには(リソースの断片化を回避するために)連続するPRBのセットが含まれる。他の実施例では、モバイルデバイス3および基地局5が、同じインデックス(予め設定されてもよいし、システム情報ブロードキャストなどを介して基地局によって示されてもよい)を使用するように構成されていれば、BWP毎のサブバンド数は異なってもよい(例えば2、8、16、...)。図5に示されるサブバンドはほぼサイズが等しいが、サイズの異なるサブバンドも適宜定義することで、さらなる柔軟性を得ることができるものとする。
図5に示される実施例では、モバイルデバイス3のPUCCH送信用に設定された特定のSB(サブバンド)は、RMSIの2ビットを用いて示してもよい(例えば、適切なフィールド/情報要素)。特定のサブバンド(サブバンドがRMSIで示されている場合)内のPRBインデックスは、RAR(Msg2)をスケジューリングするDCIの[x]ビットを使用して割り当ててもよいし、RARメッセージ自体に含んでもよいものとする。例えば、NPRB値=100の場合(ここで、NPRBはサブバンドあたりの物理リソースブロックの総数を示す)、xの最大ビット数(つまり、xmax)は次のように導出することができる。
Figure 2022177320000005
したがって、PRB指示用に数ビットを確保できることがわかる。ただし、サブバンドの端部付近にPUCCHリソースを割り当てる場合、xの値とxmaxとは等しくなくてもよいため(PRBインデックスはサブバンドの端部から始まるため)、PRBシグナリングオーバーヘッドをさらに削減することができる。例えば、一番先頭のPRBから始まる16PRBを固定値として使用してもよく、この値は、初期アクセス中に割り当てる必要のあるリソース全体に対して十分である。
さらに、適切な初期CSのインデックスは、2または3ビットを使用してMsg4をスケジューリングするDCIにおいて示すことができる。なお、この場合、異なる巡回シフトがそれぞれ設定された複数のUEに同一PRBが割り当てられ、全体的なリソース使用効率の向上に貢献する。
方法2-黙示的な導出
また、基地局5は、モバイルデバイス3のための(潜在的な)PUCCHリソースセットを黙示的に設定してもよいものとする。基地局5が、この方法に従うように構成される場合、適用可能なPUCCHリソースが、無線リソースを浪費することなくかつPUCCHリソースをブロッキングすることなくモバイルデバイス3によって決定される一方で、関連付けされたDCIオーバーヘッドも低減する。より詳細には、セル固有のパラメータ(例えば、Npucch1)がRMSIを介してブロードキャストされる場合、Msg4に対するHARQフィードバックを送信するためのPUCCHリソースをNpucch1+nCCE_indexとして導出してもよい(nCCE_indexは、Msg4をスケジューリングするPDCCHのCCEに関連付けされた最初のインデックスを示す)。
方法3-明示的指示と黙示的指示の組み合わせ
基地局5は、明示的な指示および黙示的な決定を組み合わせてPUCCHリソースを動的にシグナリングするように構成されてもよく、この結果、オーバーヘッドが(他の方法と比較して)低減する可能性がある。基地局5がこの方法に従うように構成される場合、以下のオプションのいずれか1つを使用して特定のPUCCHリソースを識別することができる:
オプション1:基地局5は、BWPの端部にPUCCHリソースを割り当てるLTE設計の変更バージョンを使用するように構成されてもよく、この場合、リソースインデックス(nPUCCH,RI)はnPUCCH,RI=Npucch1+nCCE_indexとして導出してもよい(nCCE_indexは、Msg4をスケジューリングするDCIのCCEインデックスである)。したがって、この実施例では、モバイルデバイス3は、インデックスnPUCCH,RIに対応するリソース(PRB)を介してMsg4に対するHARQフィードバック(ACK/NACK)を送信してもよい。有利には、Npucch1の送信に関連するオーバーヘッドを回避するために、nCCE_indexは、nPUCCH,RI=nCCE_indexの場合、ゼロ(または任意の固定値)に設定してもよい。
オプション2:BWPを4つのSBに分割することで、BWP内の他の領域よりも干渉が少ない周波数領域にPUCCHリソースを柔軟にスケジューリングしてもよい。PUCCH送信用にスケジューリングされた特定のSBのインデックスは、RMSIにおける2ビットを介して示してもよい。
この場合、所定のサブバンド内で割り当てられたPUCCHリソースを導出する方法として、2種類の方法が考えられる:
オプション2a:各SBのPUCCHリソースインデックスをゼロから開始する。SBインデックスは既知であるため、SB内で割り当てられたPUCCHリソース(nPUCCH,RI)は、nPUCCH,RI=nCCE_indexとして導出してもよい。
オプション2b:割り当てられたPUCCHリソース(nPUCCH,RI)は、以下の式により導出してもよい。
Figure 2022177320000006
オプション2aと2bの両方において、nCCE_indexが大きすぎる場合、初期アクセス段階のPUCCHリソースのサイズを制限するために、Msg4用のDCI送信のスケジューリングを先頭の[y]CCEに限定してもよい。例えば、yは24としてもよい。
オプション3:異なるDLスロットでMsg4を受信する複数のUEがULスロット内の同一リソースを用いてHARQフィードバックを送信すると、オプション1とオプション2の両方においてリソースの衝突が発生する可能性がある。これは、オプション2を変更して、PUCCHリソースのPRBインデックスを以下の式によって導出することで回避することができる。
Figure 2022177320000007
UE間でのPUCCHリソース衝突を回避するために、初期巡回シフトのインデックスを、Msg4とHARQ-ACKフィードバック送信とのタイミング関係に黙示的にリンクさせることで、それぞれの直交シーケンスに基づいてUEを区別することができる。Msg4のDCIの受信とHARQ-ACKフィードバックとのタイミング関係は、基地局5とモバイルデバイス3の両方に既知である。このタイミング関係にインデックスが割り振られ、UEのHARQ-ACK送信用に予め定義されたマッピングに従って巡回シフトが決定される。したがって、同一周波数リソース内の異なるモバイルデバイス3から送信されたPUCCHを、基地局5が直交シーケンスに基づいて区別することができる。
要約すると、特定のモバイルデバイス3が使用する適切なPUCCHリソースを、明示的メカニズムと黙示的メカニズムの両方を使用して決定することができる。好ましくは、シグナリングオーバーヘッドおよび無線リソースの浪費を(他の方法と比較して)低減することができるMsg4 HARQ-ACKフィードバック送信のためのPUCCHリソースを識別するため、明示的および黙示的な指示の組み合わせを使用してもよい。この場合、割り当てられるPUCCHリソース(nPUCCH,RI)は、以下の式を用いて導出してもよい:
Figure 2022177320000008
別の実施例では、Msg4 HARQ-ACKフィードバック送信用に割り当てられたPUCCHリソース(nPUCCH,RI)は、以下の式を用いて導出してもよい:
Figure 2022177320000009
あるいは、特定のPRB内のPUCCHリソース(nPUCCH,RI)は、以下の式で求められるインデックスkによって識別してもよい。
Figure 2022177320000010
あるいは、特定のPRB内のPUCCHリソース(nPUCCH,RI)は、例えば、検出されたPDCCH DCIによって別途シグナリングされたインデックスkによって識別してもよい。この場合、インデックスkのシグナリングには2または3ビットあれば十分であり、それぞれK=4または8である。このアプローチにより、基地局5は、例えば、衝突を回避するために、(PUCCHリソースに対して)リソースインデックスを柔軟に割り当ててもよい。
上記両方の代替案について、インデックスk(所定のPRB内の特定のPUCCHリソースに関連付けされたインデックスを表す)は、所定のルックアップテーブルなど(モバイルデバイス3と基地局5が事前に把握している)によってCSおよびOCCの少なくとも一方にマッピングされてもよい。
Figure 2022177320000011
Figure 2022177320000012
CS分離は、(OCCと比べて)遅延拡散の比較的低い環境でより効果的であり、OCCは(CS分離と比べて)比較的低いUE速度においてより効果的であるため、さまざまなセルタイプに適した複数のルックアップテーブルを予め定義しておくと有利である。基地局5は、(所定のセル内で)使用されるルックアップテーブルを、RARメッセージ(Msg2)において、またはRMSIの適切なフィールド(例えば、1ビット)を用いてシグナリングするように構成されてもよい。例えば、以下の表2または表3に示すルックアップテーブルのどちらを使用するかをモバイルデバイス3に示すには、1ビットで十分であるものとする(ただし、必要に応じて、複数のビットを使用することもできる)。
さらに、OCCはPUCCHフォーマット0に適用することができないため、PUCCHフォーマット毎に異なるルックアップテーブルを定義することも有利である(例えば、K=4およびK=8のPUCCHフォーマット1については、それぞれ表3および表5を参照)。モバイルデバイス3は、検出されたPUCCH DCIからPUCCHフォーマットを把握するため、追加のシグナリングを必要とせずに適切なテーブルを選択することができる。
Figure 2022177320000013
Figure 2022177320000014
Figure 2022177320000015
Figure 2022177320000016
方法4-他のパラメータ指示
基地局5は、以下を含むが、これらに限定されない他のパラメータの一部をモバイルデバイス3に示すように構成されてもよい:
-PUCCHのフォーマットおよび長さ:明示的指示(方法1)を使用するか、あるいは黙示的/明示的指示の組み合わせ(方法3)を使用するかに関わらず、スモールセル構成では(例えば、ホーム基地局の場合)、Msg4に対するHARQ-ACKフィードバックを確実に送信するには、ショートPUCCHで十分である。ただし、潜在的なPUCCHカバレッジ制限を回避するために、送信期間がより長いロングPUCCHが必要な場合も考えられる。基地局5はそのセルサイズを把握しているため、ロングまたはショートPUCCHフォーマットのどちらが使用されるかを、RARをスケジューリングするDCIで示すように構成されてもよい。別のオプションでは、Msg4をスケジューリングするDCIのビットを介して、または初期アクセスを実行するUEのRMSIを介して、PUCCHフォーマット(ロングまたはショート)が示される。これは、セル端部に位置するモバイルデバイス3がロングPUCCHフォーマットを必要とする一方で、セルの中心付近(比較的基地局5の近傍)に位置するモバイルデバイス3がショートPUCCHを使用可能な、大きな(マクロ)セルにおいて特に有用である。この場合、基地局5は、例えば、(特定のモバイルデバイス3による)RAR送信から、対応する(当該モバイルデバイス3による)Msg3を正常に受信するまでの経過時間に応じて、またはTA(タイミングアドバンス)の情報を利用して、各モバイルデバイス3に適用可能なPUCCHフォーマットを決定する(および示す)ように構成されてもよい。
-PUCCHの長さ:簡単なアプローチとして、高信頼度のPUCCH復号を可能にするシンボル数を、(モバイルデバイス3に割り当てられた)BWPのニューメロロジーに応じて、フォーマット毎に予め決定してもよい。
-第2ホップの周波数リソース:周波数ホッピングのために、周波数領域(BWP内)においてリソースをミラーリングすることも可能である(LTEで採用されるスロットホッピングと同様)。ただし、基地局5においてより高度な制御および柔軟性を得るために、第2ホップ用のサブバンドは、異なってもよい(また、RARの2ビットを使用して示してもよい)。
上記手順の概要を図6に示すが、これは、基地局5がPUCCHリソースのセットおよび/または特定のPUCCHリソースをモバイルデバイス3に示す例示的な方法のいくつかを概略的に示すシグナリング(タイミング)の図である。
<RRC接続UEのPUCCHリソース構成のパラメータ>
3GPPでは、以下の表6に示すように、PUCCHリソースセットに設定するパラメータについて合意がされている。したがって、表6の各パラメータについて、PUCCHリソースセット用の値のセットをそれぞれ設定することができる。さらに、(UEに適用可能な)DCIが、対応するPUCCHリソースのインデックスを示す場合、各値は当該UEによって決定されてもよい。あるいは(例えば、適切な黙示的リソース指示メカニズムを使用する場合)、一部のパラメータの値を黙示的に導出してもよい。PUCCHリソースセット内のエントリは、表6中の1つの列に対応する。このリソースは、テーブルの行に示す複数のパラメータによって定義される。
なお、表6において、「FFS:黙示的導出のための特別な値」または「FFS:黙示的導出も使用するか否か」を示すパラメータは、該当の3GPPワーキンググループ(例えば、RAN1)において、PUCCHリソースのエントリ中の特定パラメータを決定するのに黙示的および/または明示的な方法を使用するか否かを決めるためのさらなる議論が必要であることを意味する。黙示的なメカニズムを使用する場合、対応する値の範囲が縮小したり、および/または値の範囲外の特別な値が「黙示的導出」を示すために追加されたり、設定が完全に無効化されたりすることがある。したがって、表6の内容は単なる例として解釈すべきものである。
また、3GPPにおいては、PDSCHマッピングタイプA(スロットベースの送信)およびタイプB(非スロットベースの送信)に対し、表6に示す同一のPUCCHリソースセットを設定可能か、あるいは異なるPUCCHリソースセットを設定可能かを、検討する必要がある。
表7は、準静的に設定されたパラメータの一部の例を示す図である(つまり、表7の各パラメータに適切な値を設定することができる)。
Figure 2022177320000017
Figure 2022177320000018
<変形例および代替案>
以上、例示的な実施形態を詳細に説明した。当業者が理解するように、上記例示的な実施形態については複数の変形例および代替案が可能であり、そのようにして具現化された発明の利を得ることができる。説明のため、これらの変形例および代替案の例を一部説明する。
複数の例示的なルックアップテーブルが上記のように提示された(表1~表5)。しかしながら、他の適切なルックアップテーブルを使用してもよく、その場合、kの値は、CSindexおよび/またはOCCインデックスの異なる値を用いて導出してもよい。kの値は、任意の適切なパラメータ(例えば、CSindexおよびOCCインデックス以外のパラメータ)に基づいて適宜導出してもよい。
1つまたは複数のルックアップテーブルは、出荷時の設定であってもよいし、および/またはオペレータ固有であってもよい。その場合、モバイルデバイス3へのルックアップテーブルのシグナリングが不要な場合もある(例えば、モバイルデバイス3は、自装置の現在のオペレータおよび/またはセルに基づいて適切なルックアップテーブルを選択するように構成されてもよい)。
上記の例示的な実施形態では、基地局は、3GPP無線通信(無線アクセス)技術を使用してモバイルデバイスと通信を行う。しかしながら、上記の例示的な実施形態に従って、基地局とモバイルデバイスとの間で他の任意の無線通信技術(すなわち、WLAN、Wi-Fi、WiMAX、Bluetoothなど)を使用してもよい。上記の例示的な実施形態は、「非モバイル」または固定ユーザ機器全般に適用可能である。
上の説明では、理解を容易にするため、モバイルデバイスおよび基地局は、複数の個別モジュールを備えるものとして説明された。これらのモジュールは、例えば、本発明を実施するために既存のシステムに変更を加えた特定のアプリケーションについては上述のような方法で提供することができるが、例えば最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されたシステムなどの他のアプリケーションについては、これらのモジュールをオペレーティングシステムまたはコード全体に組み込んでもよく、この場合、これらのモジュールは個別のエンティティとして認識されなくてもよい。
上述の例示的な実施形態では、複数のソフトウェアモジュールを説明した。当業者が理解するように、ソフトウェアモジュールは、コンパイルされたまたはコンパイルされていない形式で提供してもよいし、コンピュータネットワークを介した信号として、または記録媒体上で、基地局、モビリティ管理エンティティ、又はモバイルデバイスに供給してもよい。さらに、このソフトウェアの一部またはすべてによって実行される機能は、1つまたは複数の専用ハードウェア回路を用いて実行してもよい。しかしながら、ソフトウェアモジュールは、基地局またはモバイルデバイスの更新を高速化するため、その使用が推奨される。
各コントローラは、以下を含むがこれらに限定されない任意の適切な形態の処理回路を含んでもよい:1つまたは複数のハードウェア実装されたコンピュータプロセッサ;マイクロプロセッサ;中央処理装置(CPU);算術論理ユニット(ALU);入出力(IO)回路;内部メモリ/キャッシュ(プログラムおよび/またはデータ);処理レジスタ;通信バス(例えば、制御、データおよび/またはアドレスバス);ダイレクトメモリアクセス(DMA)機能;ハードウェアまたはソフトウェア実装されたカウンタ、ポインタ、タイマなど。
上記ランダムアクセス手順はRRC接続を確立する手順であってもよい。
上記第1の情報の取得は、ランダムアクセス手順を開始する前に上記第1の情報の少なくとも一部を、ブロードキャストされるシステム情報の一部として(例えば、システム情報のRMSI部分で)受信することも含んでよい。上記第1の情報の取得は、ランダムアクセス手順を開始した後に(例えば、ランダムアクセス手順における2番目のメッセージ(「Msg2」)またはRAR(Random Access Response:ランダムアクセス応答)によって)上記第1の情報の少なくとも一部を受信することを含んでもよい。上記第2の情報の取得は、上記第2の情報の少なくとも一部を上記ランダムアクセス手順の一部として(例えば、ランダムアクセス手順における4番目のメッセージ(「Msg4」)によって)受信することを含んでもよい。
上記第1の情報は、上記基地局のシステム帯域幅のサブバンド(例えば、部分帯域内のサブバンド)を識別する情報を含んでもよく、上記第2の情報は、上記第1の情報(例えば、前記サブバンドの端部を表すPRBに対するサブバンド内の少なくとも1つのPRB)によって識別された上記サブバンド内の特定の周波数リソース(例えば、少なくとも1つのPRB)を識別する情報を含んでもよい。
上記周波数リソースのセットは、PRBのセット(例えば、上記基地局のシステム帯域幅の一部を形成する、連続するPRBのセット)を含んでもよく、上記特定の周波数リソースは特定のPRBを含んでもよい。
上記チャネルはPUCCHを含んでもよい。上記上りリンク通信は、HARQフィードバック(例えば、ランダムアクセス手順における4番目のメッセージ(「Msg4」)に対するHARQフィードバック)を上記基地局に送信することを含んでもよい。
上記少なくとも1つの特定の周波数リソースは、少なくとも1つの式を用いて識別される。例えば、上記少なくとも1つの特定の周波数リソースは、以下の式の少なくとも1つを用いて識別することができる:
Figure 2022177320000019
Figure 2022177320000020
Figure 2022177320000021
上記方法は、ショートまたはロングPUCCHフォーマットのいずれが使用されるかを識別する第3の情報を取得することをさらに含んでもよい。上記第3の情報(例えば、1ビット)は、Msg4をスケジューリングするDCIまたはRMSIに含むことができる。
種々の他の変更は当業者にとって明らかであるため、ここでは更に詳細な説明は省略する。
上記の例示的な実施形態を、現在提案されている3GPP規格において実装する方法について以下に詳細に説明する。さまざまな機能が必須または必要である旨が説明されるが、これが提案の3GPP規格について該当するのは、例えば、当該規格の他の要件が課された場合のみである。したがって、これらの記述は、本発明を何ら限定するものとして解釈されるべきではない。
<1>イントロダクション
前回の会合で、RAN1はRRC接続のセットアップ/初期アクセス前のPUCCHリソースの割り当てについて議論し、以下の合意に至った:
合意事項:(RAN1#91)
-RRC接続セットアップ前におけるHARQ-ACKのリソース割り当て:
--PUCCHフォーマット0および1のみをサポートする
--リソース割り当ては、RMSIにおける4ビットのパラメータに基づいて導出する
---FFSのその他の詳細(追加のRRCへの影響なし)
合意事項:
-フォールバックDCIが存在する場合のPUCCHリソースの割り当ては、--通常のDCIと同様のアプローチによって行う。
合意事項:
-RRC接続セットアップ前にHARQ-ACKのリソース割り当てを行う場合、UEは、RRC接続セットアップ後の場合と同様のアプローチによって、RMSIから導出されたリソースのセットからPUCCHリソースを識別する。
本寄稿では、初期アクセス中/RRC接続のセットアップ前に、Msg4 HARQ-ACKフィードバック送信用のPUCCHリソースをどのように構成して割り当てるかを議論する。
<2>RRC設定前におけるPUCCHリソース割り当てRRC設定の前においては、DCIフォーマットまたはRMSIでシグナリング可能な少数のパラメータを除いて、PUCCHリソース割り当てを決定するパラメータの大半を仕様で規定する必要がある。この理解を前提として、表8に示すように、PUCCHフォーマットおよびその送信パラメータを予め定義することを提案する。
Figure 2022177320000022
PUCCHフォーマットは、{フォーマット0-1シンボル、フォーマット0-2シンボル、フォーマット1-10シンボル、フォーマット1-14シンボル}のいずれか1つであり、Msg4をスケジューリングするDCIまたはRARメッセージ(Msg2)で動的にシグナリングすることができる。この場合、2ビットで十分となる。
提案1:Msg4をスケジューリングするDCIまたはRARメッセージ(Msg2)で1つのフォーマットを動的にシグナリングする初期アクセス用に、4つのPUCCHフォーマット{フォーマット0-1シンボル、フォーマット0-2シンボル、フォーマット1-10シンボル、フォーマット1-14シンボル}を事前に定義する。
提案2:各PUCCHフォーマットのシンボル数、開始シンボル、ホッピングリソースなどの送信パラメータの値を事前に定義して固定する。
提案3:先頭周波数リソース(PRB番号)、CSインデックス、および時間領域OCCを取得する数式または方法をPUCCHフォーマット毎に定義する。
初期アクセス用のPUCCHリソースを定義するには、例えばBWPの端部が高レベルの干渉を受けている場合など、必要に応じて、PUCCHリソースを部分帯域の端部から離れた位置に配置するためにオフセットを含むことが重要である。前回の会合から、初期アクセス中にPUCCHリソースを導出するために4ビットを使用することが合意されておいるため、したがって、オフセットをセル固有の方法でシグナリングするために4ビットのうち2ビットのみを使用し、残りの2ビットは確保しておくか、あるいは他の目的に使用することを提案する。この場合、図5に示すように、各サブバンドが連続したPRBを含む場合においてリソースが断片化することを回避するために、BWPを、0~3のインデックスが割り振られた4つの仮想サブバンドに分割する。これにより、BWP内の他の領域よりも干渉が少ない周波数領域においてPUCCHリソースを柔軟に開始することができる。
上記の説明に基づいて、Msg4 HARQ-ACKフィードバック送信用のPUCCHリソースの割り当てについて、以下の式を提案する。
Figure 2022177320000023
パラメータLminを数式に加える主な理由は、アグリゲーションレベルが高いほど使用密度が低下する傾向があり、PRB内において使用可能なPUCCHリソースの密度を増やすためである。
Figure 2022177320000024
Alt-1の主な懸念事項として、巡回シフトが数式自体から黙示的に導出されるため、gNBが、PUCCHリソースインデックスを変更するなどの柔軟なスケジューリングを行うことができないことが含まれる。
Alt-2:1PRB内のPUCCHリソースを、検出されたPDCCH DCIでシグナリングされるインデックスkで識別する。これには2ビットまたは3ビットで十分であり、それぞれK=4または8である。
Alt-2のメリットとしては、例えば、異なるUEのAck/Nackフィードバックが衝突するのを回避するために、gNBはリソースインデックスを柔軟に割り当てることができる。
Alt-1とAlt-2の両方において、1PRB内のリソースインデックスkは、事前に定義されたルックアップテーブルを使用して、CSSおよびOCCにマッピングすることができる。
CS分離は低遅延拡散環境でより効果的であり、かつOCCは低UE速度においてより効果的であるため、さまざまなセルタイプに適した複数のルックアップテーブルを事前に定義しておくことが有利である。各セルで使用するルックアップテーブルは、RARメッセージ(Msg2)または残りの2ビットのうち1ビットを使用して、RMSIでシグナリングすることができる。
提案4:Msg4 HARQ-ACKフィードバック送信用のPUCCHリソースを以下の式で定義する。
Figure 2022177320000025
提案5:PUCCHフォーマット1のCSとOCCの組み合わせについて2つの異なるルックアップテーブルを定義し、残りの2ビットの1ビットを使用してRMSIでシグナリングを行う。
<3>結論
本寄稿では、初期アクセス中/RRC接続のセットアップ前に、Msg4 HARQ-ACKフィードバック送信用のPUCCHリソースを、どのように構成して割り当てるかについて議論し、以下の提案を行った。
提案1:Msg4をスケジューリングするDCIまたはRARメッセージ(Msg2)で、1つのフォーマットを動的にシグナリングする初期アクセス用に、4つのPUCCHフォーマット{フォーマット0-1シンボル、フォーマット0-2シンボル、フォーマット1-10シンボル、フォーマット1-14シンボル}を事前に定義する。
提案2:各PUCCHフォーマットのシンボル数、開始シンボル、ホッピングリソースなどの送信パラメータの値を事前に定義して固定する。
提案3:先頭周波数リソース(PRB番号)、CSインデックス、および時間領域OCCを取得する数式または方法をPUCCHフォーマット毎に定義する。
提案4:Msg4 HARQ-ACKフィードバック送信用のPUCCHリソースを以下の式で定義する。
Figure 2022177320000026
提案5:PUCCHフォーマット1のCSとOCCの組み合わせについて2つの異なるルックアップテーブルを定義し、残りの2ビットの1ビットを使用してRMSIでシグナリングを行う。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
上りリンク通信用の周波数リソースを識別するためにUE(User Equipment:ユーザ機器)が実行する方法であって、
ランダムアクセス手順を開始すること、
上りリンクチャネル用の周波数リソースのセットを識別する第1の情報を取得すること、
上記上りリンク通信用に、上記周波数リソースのセット内の少なくとも1つの特定の周波数リソースを識別する第2の情報を取得すること、および
上記第1の情報および上記第2の情報に基づいて、上記上りリンク通信用の上記周波数リソースを識別することを含み、
上記第1の情報は、RRC接続を確立する手順が完了する前に取得される、方法。
(付記2)
上記ランダムアクセス手順はRRC接続を確立する手順である、付記1に記載の方法。
(付記3)
上記第1の情報を取得することは、上記ランダムアクセス手順を開始する前に、上記第1の情報の少なくとも一部を、ブロードキャストされるシステム情報の一部として(例えば、システム情報のRMSI(Remaining Minimum System Information:残存最小システム情報)部分で)、受信することを含む、付記1または2に記載の方法。
(付記4)
上記第1の情報を取得することは、ランダムアクセス手順を開始した後に(例えば、ランダムアクセス手順における2番目のメッセージ(「Msg2」)またはRAR(Random Access Response:ランダムアクセス応答)によって)上記第1の情報の少なくとも一部を受信することを含む、付記1から3のいずれか一項に記載の方法。
(付記5)
上記第2の情報を取得することは、上記第2の情報の少なくとも一部を上記ランダムアクセス手順の一部として(例えば、ランダムアクセス手順における4番目のメッセージ(「Msg4」)によって)受信することを含む、付記1から4のいずれか一項に記載の方法。
(付記6)
上記周波数リソースのセットは、PRB(Physical Resource Block:物理リソースブロック)のセット(例えば、上記基地局のシステム帯域幅の一部を形成する、連続するPRBのセット)を含み、上記特定の周波数リソースは特定のPRBを含む、付記1から5のいずれか一項に記載の方法。
(付記7)
上記第1の情報は、上記基地局のシステム帯域幅のサブバンド(例えば、部分帯域内のサブバンド)を識別する情報を含み、
上記第2の情報は、上記第1の情報(例えば、上記サブバンドの端部を表すPRBに対するサブバンド内の少なくとも1つのPRB)によって識別された上記サブバンド内の特定の周波数リソース(例えば、少なくとも1つのPRB)を識別する情報を含む、
付記1から6のいずれか一項に記載の方法。
(付記8)
上記上りリンク通信は、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request:ハイブリッド自動再送要求)フィードバック(例えば、ランダムアクセス手順における4番目のメッセージ(「Msg4」)に対するHARQフィードバック)を上記基地局に送信することを含む、付記1から7のいずれか一項に記載の方法。
(付記9)
上記少なくとも1つの特定の周波数リソースは少なくとも1つの式を用いて識別される、付記1から8のいずれか一項に記載の方法。
(付記10)
上記チャネルは、PUCCH(Physical Uplink Control Channel:物理上りリンク制御チャネル)を含む、付記1から9のいずれか一項に記載の方法。
(付記11)
上記少なくとも1つの特定の周波数リソースは、以下の式の少なくとも1つを用いて識別される:
Figure 2022177320000027
Figure 2022177320000028
Figure 2022177320000029
付記10に記載の方法。
(付記12)
ショートまたはロングPUCCHフォーマットのいずれが使用されるかを識別する第3の情報を取得することをさらに含む、付記10または11に記載の方法。
(付記13)
上記第3の情報(例えば、1ビット)は、Msg4をスケジューリングするDCIまたはRMSIに含まれる、付記12に記載の方法。
(付記14)
ユーザ機器による上りリンク通信用の周波数リソースを識別するために基地局が実行する方法であって、
上記ユーザ機器に対するランダムアクセス手順を開始すること、
上りリンクチャネル用の周波数リソースのセットを識別する第1の情報を提供すること、および
上記上りリンク通信用に、上記周波数リソースのセット内の少なくとも1つの特定の周波数リソースを識別する第2の情報を提供することを含み、
上記第1の情報は、ランダムアクセス手順が完了する前に提供される、方法。
(付記15)
上記ランダムアクセス手順はRRC接続を確立する手順である、付記14に記載の方法。
(付記16)
上記第1の情報を提供することは、上記ランダムアクセス手順の開始前に、上記第1の情報の少なくとも一部を、ブロードキャストされるシステム情報の一部として(例えば、システム情報のRMSI部分で)、
送信することを含む、付記14または15に記載の方法。
(付記17)
上記ランダムアクセス手順を開始した後に、上記第1の情報および上記第2の情報の少なくとも1つを含む少なくとも1つのメッセージを送信することを含む、付記14から16のいずれか一項に記載の方法。
(付記18)
上記チャネルはPUCCHを含み、上記特定のリソースは少なくとも1つのフォーマットを用いて識別される、付記14から17のいずれか一項に記載の方法。
(付記19)
通信システムのUE(User equipment:ユーザ機器)であって、上記UEは、コントローラおよびトランシーバを備え、
上記コントローラは、
ランダムアクセス手順を開始し、
上りリンクチャネル用の周波数リソースのセットを識別する第1の情報を取得し、
上記上りリンク通信用に、上記周波数リソースのセット内の少なくとも1つの特定の周波数リソースを識別する第2の情報を取得し、
上記第1の情報および上記第2の情報に基づいて、上記上りリンク通信用の上記周波数リソースを識別するように動作可能であり、
上記第1の情報は、ランダムアクセス手順が完了する前に取得される、UE。
(付記20)
ユーザ機器による上りリンク通信用の周波数リソースを識別する基地局であって、コントローラおよびトランシーバを備え、
上記コントローラは、
上記ユーザ機器に対するランダムアクセス手順を開始すること、
上りリンクチャネル用の周波数リソースのセットを識別する第1の情報を提供し、
上記上りリンク通信用に、上記周波数リソースのセット内の少なくとも1つの特定の周波数リソースを識別する第2の情報を提供するように動作可能であり、
上記第1の情報は、上記ランダムアクセス手順が完了する前に提供される、基地局。
(付記21)
付記19に記載の上記UEと、付記20に記載の上記基地局と、を備えるシステム。
(付記22)
プラグラム可能な通信デバイスに付記1から18のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータによって実行可能な命令を備える、コンピュータによって実行可能なプログラム。
本出願は、2017年11月16日に提出された英国特許出願第1718999.4号および2018年1月10日に提出された第1800393.9号からの優先権の利益に基づいており、その開示は参照により全体として本明細書に組み込まれる。

Claims (8)

  1. 基地局から、PUCCH(Physical Uplink Control Channel:物理上りリンク制御チャネル)フォーマット、開始シンボル、シンボルの数、及び、CS(Cyclic Shift:巡回シフト)インデックスの1つの組を示すビット列を受信する手段と、
    当該ビット列に基づく前記1つの組に基づいて、PUCCHリソースを決定する手段と、
    を備える無線端末。
  2. 前記決定する手段は、RMSI(Remaining Minimum System Information)に含まれる4ビットの情報に基づいて、前記PUCCHリソースの、部分帯域におけるオフセットを決定するよう構成される、
    請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記受信する手段は、前記基地局から、DCI(Downlink Control Information:下り制御情報)を受信するよう構成され、
    前記決定する手段は、前記CSインデックス及び前記DCIに基づいて、前記PUCCHリソースにおけるPRB(Physical Resource Block:物理リソースブロック)のインデックスを決定するよう構成される、
    請求項1又は2に記載の無線端末。
  4. 無線端末へ、PUCCH(Physical Uplink Control Channel:物理上りリンク制御チャネル)フォーマット、開始シンボル、シンボルの数、及び、CS(Cyclic Shift:巡回シフト)インデックスの1つの組を示すビット列を送信する手段を備え、
    当該ビット列に基づく前記1つの組に基づいてPUCCHリソースが決定される、
    基地局。
  5. 前記送信する手段は、前記無線端末へ、前記PUCCHリソースの、部分帯域におけるオフセットを決定するための4ビットの情報を含むRMSI(Remaining Minimum System Information)を送信するよう構成される、
    請求項4に記載の基地局。
  6. 前記送信する手段は、前記無線端末へ、DCI(Downlink Control Information:下り制御情報)を送信するよう構成され、
    前記CSインデックス及び前記DCIに基づいて、前記PUCCHリソースにおけるPRB(Physical Resource Block:物理リソースブロック)のインデックスが決定される、
    請求項4又は5に記載の基地局。
  7. 基地局から、PUCCH(Physical Uplink Control Channel:物理上りリンク制御チャネル)フォーマット、開始シンボル、シンボルの数、及び、CS(Cyclic Shift:巡回シフト)インデックスの1つの組を示すビット列を受信することと、
    当該ビット列に基づく前記1つの組に基づいて、PUCCHリソースを決定することと、
    を含む、無線端末における方法。
  8. 無線端末へ、PUCCH(Physical Uplink Control Channel:物理上りリンク制御チャネル)フォーマット、開始シンボル、シンボルの数、及び、CS(Cyclic Shift:巡回シフト)インデックスの1つの組を示すビット列を送信することを含み、
    当該ビット列に基づく前記1つの組に基づいてPUCCHリソースが決定される、
    基地局における方法。

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