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JP2022146960A - 端子金具及び端子付き電線 - Google Patents

端子金具及び端子付き電線 Download PDF

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JP2022146960A JP2021048007A JP2021048007A JP2022146960A JP 2022146960 A JP2022146960 A JP 2022146960A JP 2021048007 A JP2021048007 A JP 2021048007A JP 2021048007 A JP2021048007 A JP 2021048007A JP 2022146960 A JP2022146960 A JP 2022146960A
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義貴 伊藤
Yoshitaka Ito
洋人 中田
Hiroto Nakata
晃一 池部
Koichi Ikebe
一仁 河辺
Kazuhito Kawabe
涼介 原
Ryosuke Hara
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Abstract

【課題】芯線との電気的な接続安定性を向上させること。【解決手段】複数本の素線11aから成る芯線11が被覆12で覆われた電線10の当該芯線に接続させる芯線接続体22を有し、芯線接続体は、底部22aと、底部から立設させ、かつ、互いに間隔を空けて対向配置させた一対の片持ちの側壁部22b,22bと、その間で互いに間隔を空けて対向配置させ、かつ、一対の側壁部における自由端22b1,22b1の間の開口22cから差し入れられた電線の被覆を切り裂いて芯線の最外層の素線に圧接させる少なくとも1組の一対の圧接体24,24と、底部側から開口に向けて突出させ、かつ、電線の被覆を突き破って、最外層の素線よりも内側で芯線の素線間に突き刺す複数の突刺体25と、を有し、複数の突刺体は、芯線接続体に組み付けた電線の軸線方向に互いをオフセットさせ、かつ、一対の側壁部の対向配置方向に互いをオフセットさせて配置されること。【選択図】図1

Description

本発明は、端子金具及び端子付き電線に関する。
従来、端子金具としては、複数本の素線から成る芯線が被覆で覆われた電線を物理的且つ電気的に接続させる所謂ピアシング端子が知られている。そのピアシング端子においては、電線の被覆を突き破って芯線の素線間に突き刺す突刺部が芯線接続体に設けられている。この種の端子金具については、例えば、下記の特許文献1から7に開示されている。
特開2002-270253号公報 特開2003-243060号公報 特開2003-249280号公報 特開2003-257511号公報 特開2003-264012号公報 特開2003-317819号公報 特開2004-253198号公報
ところで、従来の端子金具においては、芯線を成す素線の本数が多くなるほど、突刺部に接触できない素線が増える可能性がある。このため、この従来の端子金具においては、芯線との間で電気抵抗の上昇を招いてしまう虞がある。よって、従来の端子金具は、芯線との電気的な接続安定性を向上させる上で改善の余地がある。
そこで、本発明は、芯線との電気的な接続安定性を向上させることが可能な端子金具及び端子付き電線を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る端子金具は、複数本の素線から成る芯線が被覆で覆われた電線の当該芯線に対して物理的且つ電気的に接続させる芯線接続体を有し、前記芯線接続体は、底部と、前記底部から立設させ、かつ、互いに間隔を空けて対向配置させた一対の片持ちの側壁部と、前記一対の側壁部の間で互いに間隔を空けて対向配置させ、かつ、前記一対の側壁部におけるそれぞれの自由端の間の開口から差し入れられた前記電線の前記被覆を切り裂いて前記芯線の最外層の前記素線に圧接させる少なくとも1組の一対の圧接体と、前記底部側から前記開口に向けて突出させ、かつ、前記電線の前記被覆を突き破って、前記最外層の素線よりも内側で前記芯線の素線間に突き刺す複数の突刺体と、を有し、複数の前記突刺体は、前記芯線接続体に組み付けた前記電線の軸線方向に互いをオフセットさせ、かつ、前記一対の側壁部の対向配置方向に互いをオフセットさせて配置されることを特徴としている。
また、上記目的を達成する為、本発明に係る端子付き電線は、複数本の素線から成る芯線が被覆で覆われた電線と、前記電線に組み付けられる端子金具と、を備え、前記端子金具は、前記芯線に対して物理的且つ電気的に接続させる芯線接続体を有し、前記芯線接続体は、底部と、前記底部から立設させ、かつ、互いに間隔を空けて対向配置させた一対の片持ちの側壁部と、前記一対の側壁部の間で互いに間隔を空けて対向配置させ、かつ、前記一対の側壁部におけるそれぞれの自由端の間の開口から差し入れられた前記電線の前記被覆を切り裂いて前記芯線の最外層の前記素線に圧接させる少なくとも1組の一対の圧接体と、前記底部側から前記開口に向けて突出させ、かつ、前記電線の前記被覆を突き破って、前記最外層の素線よりも内側で前記芯線の素線間に突き刺す複数の突刺体と、を有し、複数の前記突刺体は、前記芯線接続体に組み付けた前記電線の軸線方向に互いをオフセットさせ、かつ、前記一対の側壁部の対向配置方向に互いをオフセットさせて配置されることを特徴としている。
本発明に係る端子金具においては、従来のものと比較して、それぞれの突刺体を用いて、芯線を成す複数の素線の多くに対して最外層よりも内側で接触させることができる。これに加えて、この端子金具においては、それぞれの一対の圧接体が芯線の最外層の素線に接触している。従って、この端子金具は、多数の素線で芯線が構成されていたとしても、従来のものと比較して、芯線の内外層に拘わらない多くの素線に接触することになり、この芯線に対する接触面積を増やすことができるので、芯線との間の電気抵抗の上昇が抑えられる。
また、電線においては、素線がアルミニウム又はアルミニウム合金で成形されている場合、その素線の表面に酸化皮膜が形成される。しかしながら、一対の圧接体は、電線が押し込まれている最中に、芯線における最外層の素線の酸化皮膜を削り取っていく。よって、端子金具は、この一対の圧接体を芯線の最外層の素線に対して酸化皮膜を介在させることなく接触させることができる。更に、突刺体は、芯線の素線間に突き刺している最中に、素線の表面を擦りながら、その表面の酸化皮膜を削り取っていく。よって、端子金具は、この突刺体を芯線の最外層の素線よりも内側で素線に対して酸化皮膜を介在させることなく接触させることができる。従って、この端子金具は、素線がアルミニウム又はアルミニウム合金で成形されている場合でも、芯線との間の電気抵抗の上昇を抑えることができる。
このように、本発明に係る端子金具は、芯線との間の電気抵抗の上昇が抑えられるので、芯線との電気的な接続安定性を向上させることができる。そして、本発明に係る端子付き電線は、この端子金具を備えているので、この端子金具が奏するものと同様の効果を得ることができる。
図1は、実施形態の端子金具及び端子付き電線を示す分解斜視図である。 図2は、実施形態の端子金具及び端子付き電線を示す斜視図である。 図3は、実施形態の端子金具及び端子付き電線を開口側から見た平面図である。 図4は、図3のX1-X1線断面の模式図である。 図5は、図3のX2-X2線断面の模式図である。 図6は、図3のX3-X3線断面の模式図である。 図7は、図3のX4-X4線断面の模式図である。 図8は、図1における図3のX3-X3線断面に相当する断面の模式図である。 図9は、端子金具を開口側から見た平面図である。
以下に、本発明に係る端子金具及び端子付き電線の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る端子金具及び端子付き電線の実施形態の1つを図1から図9に基づいて説明する。
図1から図8の符号1は、本実施形態の端子付き電線を示す。この端子付き電線1は、電線10と当該電線10に組み付けられる端子金具20とを備えており、これらが物理的且つ電気的に接続されている。
この端子付き電線1は、電線10の端末に端子金具20が接続されたものであってもよく、電線10の両端部の間の一部分に端子金具20が接続されたものであってもよい。また、この端子付き電線1は、1本の電線10に少なくとも1つの端子金具20が接続されたものであってもよく、複数本の電線10が少なくとも1つの端子金具20で接続され、その端子金具20を介して複数本の電線10を電気的に接続させるものであってもよい。例えば、端子金具20は、相手方端子金具への嵌合接続によって当該相手方端子金具に対して物理的且つ電気的に接続させるものとして、又は、相手方の電気接続部との間での螺子止め固定によって当該電気接続部に対して物理的且つ電気的に接続させるものとして形成される場合、少なくとも1本の電線10の端末に接続される。また、例えば、端子金具20は、複数本の電線10を電気的に接続させるジョイント端子として形成される場合、電線10の端末又は電線10の両端部の間の一部分に接続される。この場合の端子金具20は、複数本の電線10を物理的且つ電気的に接続し、自身を介して全ての電線10を電気的に接続させるジョイント端子であってもよく、複数本の電線10の内の少なくとも2本を1つの組み合わせにして物理的且つ電気的に接続させるジョイント端子であり、その組み合わせ毎に設けたものであってもよい。ここで示す端子付き電線1においては、相手方端子金具に嵌合接続させる1つの端子金具20が1本の電線10の端末に接続されている。
電線10は、複数本の素線11aから成る芯線11と、この芯線11を覆う被覆12と、を備える(図1及び図4から図8)。ここで示す電線10は、導電性の金属の線材から成る素線11aが円柱状に複数本束ねられた芯線11と、この芯線11を同心上で外表面側から覆う円筒状の被覆12と、を備えている。素線11aは、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅又は銅合金で成形される。
その芯線11は、互いの軸線方向を合わせた複数本の素線11aが円柱状に束ねられたものであってもよく、その円柱状に束ねた複数本の素線11aを撚り合わせた撚り線であってもよい。更に、その撚り線としての芯線11は、円柱状に束ねた全ての素線11aを一緒に撚り合わせたものであってもよく、1本の素線11aを中心に置き、この1本の素線11aの周りに残りの複数本の素線11aを巻き付けたものであってもよく、複数本の素線11aを撚り合わせた素線群を複数本形成し、この複数本の素線群を円柱状に束ねて一緒に撚り合わせたものであってもよい。
芯線11は、これらの如き如何様な形態を採るものであったとしても、最外層に複数本の素線11aが配置され、かつ、この最外層の複数本の素線11aの内側に複数本の素線11aが配置される。この端子付き電線1に用いる端子金具20は、そのような多数の素線11aから成る芯線11が設けられた電線10を接続対象とするものである。特に、この端子金具20は、最外層の複数本の素線11aの内側で複数本の素線11aが複数の層状に配置されている芯線11(つまり、複数本の素線11aから成る最外層と複数本の素線11aから成る複数の内層とを有する芯線11)が設けられた電線10に有用なものである。
端子金具20は、金属等の導電性材料で成形される。ここで示す端子金具20は、金属板を母材にしたプレス成形によって形作られている。この端子金具20は、相手方端子金具の端子接続体(図示略)に対して物理的且つ電気的に接続させる端子接続体21と、電線10の端末の芯線11に対して物理的且つ電気的に接続させる芯線接続体22と、電線10の端末の被覆12に対して物理的に接続される被覆接続体23と、を有する(図1から図3及び図9)。
例えば、端子金具20の端子接続体21と相手方端子金具の端子接続体は、その内の一方が雌端子形状に形成され、かつ、その内の他方が雄端子形状に形成されて、互いに挿入嵌合させられる。この例示では、端子金具20の端子接続体21が雌端子形状に形成され、相手方端子金具の端子接続体が雄端子形状に形成されている。
芯線接続体22は、底部22aと、この底部22aから立設させ、かつ、互いに間隔を空けて対向配置させた一対の片持ちの側壁部22b,22bと、を有する(図1、図2及び図4から図9)。電線10の端末は、その底部22aと一対の側壁部22b,22bとで囲まれた空間内に収容される。ここで示す芯線接続体22においては、一対の矩形の側壁部22b,22bが矩形の底部22aの両端から垂設されている。この芯線接続体22においては、底部22aと一対の側壁部22b,22bとで囲まれた空間内に、その一対の側壁部22b,22bにおけるそれぞれの自由端22b,22bの間の開口22cから電線10の端末が差し入れられる(図1、図2及び図4から図8)。
更に、この芯線接続体22は、一対の側壁部22b,22bの間で互いに間隔を空けて対向配置させ、かつ、開口22cから差し入れられた電線10の被覆12を切り裂いて芯線11の最外層の素線11aに圧接させる一対の圧接体24,24を少なくとも1組有する(図1から図9)。ここで示す芯線接続体22は、その一対の圧接体24,24を3組有している。この3組の一対の圧接体24,24は、芯線接続体22に組み付けられた電線10の軸線方向にて、互いに間隔を空けて配置される。
例えば、それぞれの一対の圧接体24,24は、芯線11に撚り線を用いる場合、この芯線11の撚りピッチを考慮して、お互いが同じ組み合わせの素線11aに接触することのないように、隣り合うもの同士の間隔を定めることが望ましい。これにより、この端子金具20においては、接触状態となる最外層の素線11aが圧接体24毎に異なるので、又は、圧接体24同士で最外層の同じ素線11aに接触することもあるが、接触状態となる最外層の素線11aの組み合わせが圧接体24毎に異なるので、それぞれの一対の圧接体24,24を用いて、最外層の複数の素線11aの多くに接触させることができる。つまり、この端子金具20においては、芯線11に撚り線を用いる場合、それぞれの一対の圧接体24,24を用いて、これらと接触状態になる最外層の素線11aの本数を増やすことができる。
この一対の圧接体24,24は、底部22aから開口22cに向けて各々突出させたものであってもよく、一方の側壁部22bから他方の側壁部22bに向けて突出させたものと他方の側壁部22bから一方の側壁部22bに向けて突出させたものであってもよい。ここで示す圧接体24は、側壁部22bからその一部分を90度折り曲げた片体として形成されている。
この一対の圧接体24,24は、一対の側壁部22b,22bの対向配置方向で互いに間隔を空けて対向配置させ、その間に電線10を圧入させる圧接端部24a,24aを有する(図4及び図9)。この一対の圧接体24,24においては、そのそれぞれの圧接端部24a,24aで芯線11を挟み込み、かつ、その芯線11の最外層の素線11aに対してそれぞれの圧接端部24a,24aから押圧力を作用させることによって、その最外層の素線11aに対して物理的且つ電気的に接続させる。このため、この一対の圧接体24,24においては、それぞれの圧接端部24a,24aの間隔を芯線11の直径よりも狭めている。圧接端部24aは、電線10の開口22cからの挿入方向に沿う平面として形成されたものであってもよく、刃形の圧接刃として形成されたものであってもよい。ここで示す圧接端部24aは、母材の板厚分の厚さを有する平面として形成されている。
また、この一対の圧接体24,24は、開口22c側の端部に、それぞれの圧接端部24a,24aの間に電線10を圧入させる際の挿入開始点であり、それぞれの圧接端部24a,24aの間隔よりも間口の広い芯線導入部を有している。例えば、この一対の圧接体24,24は、各々、開口22c側の端部に、圧接端部24a,24aに連なり、かつ、この圧接端部24a,24aとの境界から開口22c側に向かうほど互いの間隔が拡がる傾斜部24b,24bを有している(図4及び図9)。芯線導入部は、そのそれぞれの傾斜部24b,24bによって形成される。傾斜部24bは、母材の板厚分の厚さを有する平面として形成されたものであってもよく、刃形の圧接刃として形成されたものであってもよい。ここで示す傾斜部24bは、圧接刃として形成されている。
電線10は、開口22cから底部22aと一対の側壁部22b,22bとで囲まれた空間内へと差し入れられていく。これに伴い、一対の圧接体24,24は、押し込まれた電線10の被覆12をそれぞれの傾斜部24b,24bによって切り裂き、その被覆12の中の芯線11における最外層の素線11aを露出させる。電線10は、更に奥へと押し込まれることによって、剥き出しになった芯線11の最外層の素線11aがそれぞれの圧接端部24a,24aに沿って擦られながら、それぞれの圧接端部24a,24aの間に圧入されていく。これにより、この電線10においては、それぞれの圧接端部24a,24aの間で芯線11が圧接状態になり、それぞれの圧接端部24a,24aを介して芯線11の最外層の素線11aが端子金具20に物理的且つ電気的に接続される。
更に、この芯線接続体22は、底部22a側から開口22cに向けて突出させ、かつ、電線10の被覆12を突き破って、最外層の素線11aよりも内側で芯線11の素線間に突き刺す複数の突刺体25を有する(図1及び図5から図9)。ここで示す突刺体25は、底部22aからその一部分を90度折り曲げた針状に形成されている。尚、芯線11が先の複数本の素線群を撚り合わせたものである場合、突刺体25は、その素線群の間又は素線群を成す素線11aの間に突き刺される。
この端子金具20においては、電線10が開口22cから差し入れられることによって、それぞれの一対の圧接体24,24の間に電線10が押し込まれ、かつ、その電線10における芯線11の素線間にそれぞれの突刺体25が突き刺される。
ここで、複数の突刺体25は、芯線接続体22に組み付けた電線10の軸線方向に互いをオフセットさせ、かつ、一対の側壁部22b,22bの対向配置方向に互いをオフセットさせて配置される(図1及び図9)。これにより、この端子金具20においては、従来のものと比較して、それぞれの突刺体25を用いて、芯線11を成す複数の素線11aの多くに対して最外層よりも内側で接触させることができる。これに加えて、この端子金具20においては、それぞれの一対の圧接体24,24が芯線11の最外層の素線11aに接触している。従って、この端子金具20は、多数の素線11aで芯線11が構成されていたとしても、従来のものと比較して、芯線11の内外層に拘わらない多くの素線11aに接触することになり、この芯線11に対する接触面積を増やすことができるので、芯線11との間の電気抵抗の上昇が抑えられる。
また、電線10においては、素線11aがアルミニウム又はアルミニウム合金で成形されている場合、その素線11aの表面に酸化皮膜が形成される。しかしながら、一対の圧接体24,24は、電線10が押し込まれている最中に、それぞれの傾斜部24b,24bとそれぞれの圧接端部24a,24aによって、芯線11における最外層の素線11aの酸化皮膜を削り取っていく。よって、端子金具20は、この一対の圧接体24,24を芯線11の最外層の素線11aに対して酸化皮膜を介在させることなく接触させることができる。更に、突刺体25は、芯線11の素線間に突き刺している最中に、素線11aの表面を擦りながら、その表面の酸化皮膜を削り取っていく。よって、端子金具20は、この突刺体25を芯線11の最外層の素線11aよりも内側で素線11aに対して酸化皮膜を介在させることなく接触させることができる。従って、この端子金具20は、素線11aがアルミニウム又はアルミニウム合金で成形されている場合でも、芯線11との間の電気抵抗の上昇を抑えることができる。
ここで示す端子金具20は、3つの突刺体25(第1突刺体25A、第2突刺体25B、第3突刺体25C)を有している(図1、図8及び図9)。第1突刺体25Aは、電線10の軸線方向で第2突刺体25Bと第3突刺体25Cの間に配置され、かつ、一対の側壁部22b,22bの対向配置方向でそれぞれの側壁部22b,22bから略同等の距離を離して配置されている。第2突刺体25Bは、電線10の軸線方向で第1突刺体25Aよりも端子接続体21側に配置され、かつ、一対の側壁部22b,22bの対向配置方向で第1突刺体25Aよりも一方の側壁部22b側に寄せて配置されている。第3突刺体25Cは、電線10の軸線方向で第1突刺体25Aよりも電線10の芯線接続体22からの引出方向側に配置され、かつ、一対の側壁部22b,22bの対向配置方向で第1突刺体25Aよりも他方の側壁部22b側に寄せて配置されている。
この端子金具20においては、芯線11に撚り線を用いる場合、最外層の素線11aよりも内側で複数の突刺体25が接触状態になる素線11aの本数を増やすため、その複数の突刺体25を次のように配置することが望ましい。複数の突刺体25は、芯線11に撚り線を用いる場合、この芯線11の撚りピッチを考慮して、お互いが同じ組み合わせの素線11aに接触することのないように配置される。これにより、この端子金具20においては、突刺体25毎に最外層の素線11aよりも内側で接触状態になる素線11aが異なるので、又は、圧接体24同士で同じ素線11aに接触することもあるが、突刺体25毎に最外層の素線11aよりも内側で接触状態になる素線11aの組み合わせが異なるので、それぞれの突刺体25を用いて、最外層の素線11aよりも内側で多くの素線11aに接触させることができる。つまり、この端子金具20においては、芯線11に撚り線を用いる場合、それぞれの突刺体25を用いて、これらと最外層の素線11aよりも内側で接触状態になる素線11aの本数を増やすことができる。
ここで、この端子金具20においては、突刺体25の配置や形状を次のように定めることによって、芯線11との間の電気抵抗の上昇を適切に抑える。
突刺体25は、芯線11の素線11aに対する自らの押圧力と芯線11の最外層の素線11aに対する圧接体24からの押圧力とによって、その圧接体24との間に介在する素線11aに対して挟持力を作用させる位置に配置することが望ましい。
これにより、この端子金具20においては、それぞれの一対の圧接体24,24と芯線11の最外層の素線11aとの間、そして、芯線11の最外層よりも内側での突刺体25と素線11aとの間の確固たる接触が可能になり、その接触状態を維持し続けることができる。従って、この端子金具20は、芯線11との間の電気抵抗の上昇を適切に抑えることができる。
更に、ここで示す端子金具20においては、それぞれの一対の圧接体24,24で芯線11が挟み込まれ始めてから、その芯線11の素線間にそれぞれの突刺体25が突き刺されていく。この端子金具20においては、先の挟持力を作用させ得る位置関係でそれぞれの一対の圧接体24,24と突刺体25を配置することで、それぞれの一対の圧接体24,24によって位置規制が行われている芯線11の素線間に突刺体25を突き刺すことができるので、その突刺体25の素線11aへの接触を確実ならしめることができる。従って、この端子金具20は、芯線11との間の電気抵抗の上昇を適切に抑えることができる。
また更に、突刺体25においては、先の挟持力を作用させ得る位置に配置することで、芯線11の素線間に突き刺しているときに、素線11aに対して擦りつける力が大きくなる。よって、この突刺体25は、素線11aがアルミニウム又はアルミニウム合金で成形されている場合に、素線11aの表面の酸化皮膜を効果的に削り取ることができる。従って、この端子金具20は、素線11aがアルミニウム又はアルミニウム合金で成形されている場合でも、芯線11との間の電気抵抗の上昇を適切に抑えることができる。
例えば、突刺体25は、最も大きな挟持力を得るのであれば、一対の圧接体24,24の間に配置することが望ましい。
また、突刺体25は、先端が突き刺さり始める芯線11の最外層の素線間を起点とし、この先端が再び芯線11の最外層に到達するまでの間の素線間に突き刺し得る形状であることが望ましい。これにより、この突刺体25は、芯線11における最外層よりも内側の多くの素線11aに対して接触することができので、この内側での素線11aへの接触面積を増加させることができる。従って、この端子金具20は、芯線11との間の電気抵抗の上昇を適切に抑えることができる。
被覆接続体23は、底部23aと、この底部23aの両端から突出させた一対のバレル片部23b,23bと、によって構成される(図1、図2及び図9)。この被覆接続体23においては、例えば、それぞれのバレル片部23b,23bにおける自由端23b,23bの間の開口23c(図1)から電線10の端末が差し入れられ、その被覆12が底部23aの内壁面(底面)に載せ置かれる。この被覆接続体23は、例えば、それぞれのバレル片部23b,23bを加圧して変形させながら電線10の端末の被覆12に巻き付けていく。
以上示したように、本実施形態の端子金具20は、芯線11との間の電気抵抗の上昇が抑えられるので、芯線11との電気的な接続安定性を向上させることができる。そして、端子付き電線1は、この端子金具20を備えているので、この端子金具20が奏するものと同様の効果を得ることができる。
尚、本発明に係る端子金具は、複数本の電線10を接続する場合、例えば、一対の圧接体24,24のそれぞれの圧接端部24a,24aの長さと突刺体25の長さを接続対象となる電線10の本数に応じて長くして、少なくとも1組の一対の圧接体24,24と複数の突刺体25から成る1つの組み合わせに複数本の電線10を接続してもよい。また、本発明に係る端子金具は、複数本の電線10を接続する場合、例えば、少なくとも1組の一対の圧接体24,24と複数の突刺体25の組み合わせを電線10毎に設けたものであってもよい。
1 端子付き電線
10 電線
11 芯線
11a 素線
12 被覆
20 端子金具
22 芯線接続体
22a 底部
22b 側壁部
22b 自由端
22c 開口
24 圧接体
25 突刺体
25A 第1突刺体
25B 第2突刺体
25C 第3突刺体

Claims (5)

  1. 複数本の素線から成る芯線が被覆で覆われた電線の当該芯線に対して物理的且つ電気的に接続させる芯線接続体を有し、
    前記芯線接続体は、底部と、前記底部から立設させ、かつ、互いに間隔を空けて対向配置させた一対の片持ちの側壁部と、前記一対の側壁部の間で互いに間隔を空けて対向配置させ、かつ、前記一対の側壁部におけるそれぞれの自由端の間の開口から差し入れられた前記電線の前記被覆を切り裂いて前記芯線の最外層の前記素線に圧接させる少なくとも1組の一対の圧接体と、前記底部側から前記開口に向けて突出させ、かつ、前記電線の前記被覆を突き破って、前記最外層の素線よりも内側で前記芯線の素線間に突き刺す複数の突刺体と、を有し、
    複数の前記突刺体は、前記芯線接続体に組み付けた前記電線の軸線方向に互いをオフセットさせ、かつ、前記一対の側壁部の対向配置方向に互いをオフセットさせて配置されることを特徴とした端子金具。
  2. 前記突刺体は、前記素線に対する自らの押圧力と前記最外層の素線に対する前記圧接体からの押圧力とによって、その圧接体との間に介在する前記素線に対して挟持力を作用させる位置に配置することを特徴とした請求項1に記載の端子金具。
  3. 前記突刺体は、先端が突き刺さり始める前記最外層の前記素線間を起点とし、前記先端が再び前記最外層に到達するまでの間の前記素線間に突き刺し得る形状であることを特徴とした請求項1又は2に記載の端子金具。
  4. 複数の前記突刺体は、前記芯線に撚り線を用いる場合、前記芯線の撚りピッチを考慮して、お互いが同じ組み合わせの素線に接触することのないように配置されることを特徴とした請求項1,2又は3に記載の端子金具。
  5. 複数本の素線から成る芯線が被覆で覆われた電線と、
    前記電線に組み付けられる端子金具と、
    を備え、
    前記端子金具は、前記芯線に対して物理的且つ電気的に接続させる芯線接続体を有し、
    前記芯線接続体は、底部と、前記底部から立設させ、かつ、互いに間隔を空けて対向配置させた一対の片持ちの側壁部と、前記一対の側壁部の間で互いに間隔を空けて対向配置させ、かつ、前記一対の側壁部におけるそれぞれの自由端の間の開口から差し入れられた前記電線の前記被覆を切り裂いて前記芯線の最外層の前記素線に圧接させる少なくとも1組の一対の圧接体と、前記底部側から前記開口に向けて突出させ、かつ、前記電線の前記被覆を突き破って、前記最外層の素線よりも内側で前記芯線の素線間に突き刺す複数の突刺体と、を有し、
    複数の前記突刺体は、前記芯線接続体に組み付けた前記電線の軸線方向に互いをオフセットさせ、かつ、前記一対の側壁部の対向配置方向に互いをオフセットさせて配置されることを特徴とした端子付き電線。
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