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JP2022031000A - 生体情報モニタリングシステム、生体情報モニタリング方法及びプログラム - Google Patents

生体情報モニタリングシステム、生体情報モニタリング方法及びプログラム Download PDF

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JP2022031000A JP2020135363A JP2020135363A JP2022031000A JP 2022031000 A JP2022031000 A JP 2022031000A JP 2020135363 A JP2020135363 A JP 2020135363A JP 2020135363 A JP2020135363 A JP 2020135363A JP 2022031000 A JP2022031000 A JP 2022031000A
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靖恵 満倉
Yasue Mitsukura
正人 安井
Masato Yasui
浩勇 楊
Hirotake Yo
俊治 古川
Toshiharu Furukawa
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Abstract

【課題】被検者の生体情報をより高精度に測定すること。【解決手段】生体情報モニタリングシステム1は、データ取得部11aと、信号分析部11cとを含む。データ取得部11aは、被検者を支持する部材に設置され、力学的な物理量(例えば、荷重)を検出する複数のセンサから、物理量を示す信号を取得する。信号分析部11cは、データ取得部11aによって取得された物理量を示す信号のピークに基づいて、部材に支持された被検者における心拍に関する生体情報を取得する。【選択図】図1

Description

本発明は、被検者の生体情報をモニタリングする生体情報モニタリングシステム、生体情報モニタリング方法及びプログラムに関する。
心拍の異常変動を伴う心臓に発生する疾患(心疾患)は、日本国内における死因の第2位となっており、生活習慣の乱れによる無自覚な進行や夜間就寝中の高い発症可能性といった特徴を有する。このような特徴から、心疾患は、自宅における発症率が約7割を占めるものとなっている。
心疾患により心肺停止となった後、処置までに10分を要した場合、生存確率は約20%へ低下することが知られている。
これに対し、日本における救急車の平均到着時間は約7分との統計があり、救命のためには心肺停止を早期に発見することが求められる。
また、心肺の停止に至る以前に、心拍間隔の異常等の兆候が現れることも多いことから、心疾患による重篤な状況の発生を防ぐためには、心拍を正確に測定することが重要となる。
なお、被検者の生体情報(心拍等)を測定するための技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2018-126511号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術を含め、従来の生体情報(心拍等)を測定する技術においては、被検者の身体(例えば、腕や胴体)に機器を設置して心拍等の生体情報を測定することから、被検者が身体を動かした場合等に、測定精度が低下する可能性があった。
本発明の課題は、被検者の生体情報をより高精度に測定することである。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の生体情報モニタリングシステムは、
被検者を支持する部材に設置され、力学的な物理量を検出する複数のセンサから、前記物理量を示す信号を取得する物理量取得手段と、
前記物理量取得手段によって取得された前記物理量を示す信号のピークに基づいて、前記部材に支持された被検者における心拍に関する生体情報を取得する信号分析手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被検者の生体情報をより高精度に測定することができる。
第1実施形態における生体情報モニタリングシステム1のシステム構成例を示す模式図である。 生体情報モニタリングシステム1の実施態様の一例を示す模式図である。 ピークの特徴量を示す模式図である。 ピークの特徴量がk-meansクラスタリングにより3クラスに分類された結果の一例を示す模式図である。 図4に示す分類結果に対応する心拍のピークのデータの特定結果を示す模式図である。 生体情報モニタリングシステム1が実行する心拍間隔推定処理の流れを説明するフローチャートである。 被検者の就寝姿勢の例を示す模式図であり、(A)は仰臥位、(B)は伏臥位、(C)は側臥位(右半身が上)、(D)は側臥位(左半身が上)、(E)屈曲側臥位(右半身が上)、(F)屈曲側臥位(左半身が上)、(G)半座位を示す図である。 被検者が側臥位(右半身が上)であるBCGデータにおいて、ピークの特徴量がk-meansクラスタリングにより3クラスに分類された状態の一例を示す模式図である。 図8に示す分類結果に対応する心拍のピークのデータの特定結果を示す模式図である。 心拍成分として特定された信号において、暫定的なピークが推定された結果を示す模式図である。 心拍のピークを特定するためのテンプレートが生成される概念を示す模式図である。 生成したテンプレートと心拍成分として特定した信号との相互相関関数を示す模式図である。 相互相関関数においてピークが特定される概念を示す模式図である。 図13に示す相互相関関数から特定されたピーク間隔(心拍間隔)と、相互相関関数に対応する信号波形におけるゴールドスタンダード(標準基準)のピーク間隔(心拍間隔)とを示す模式図である。 生体情報モニタリングシステム1が実行する心拍間隔推定処理の流れを説明するフローチャートである。 各種信号から推定された心拍のピークの正解率と本実施形態の手法により推定された心拍のピークとの比較結果を示す図である。 抽出された解析区間(2周期分の波形)を示す模式図である。 生体情報モニタリングシステム1が実行する心拍間隔推定処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
本実施形態における生体情報モニタリングシステムにおいては、被検者が睡眠時に使用するベッドの脚にセンサ(例えば、荷重センサ)を設置し、センサの出力信号を取得する。このとき取得されるセンサの出力信号は、被検者の心弾道図(BCG:BallistCardioGram)のデータを示している。そして、取得されたBCGデータを信号処理することにより、心拍変動(RRI:R-R Interval)を取得し、心疾患の判定を行う。
これにより、身体に機器を設置することなく、ベッドの脚において検出された信号を基に、被検者の動きや姿勢等に対して頑健に、生体情報(心拍変動)を取得することができる。
したがって、本実施形態における生体情報モニタリングシステムによれば、被検者の生体情報をより高精度に測定することができる。
[システム構成]
図1は、本実施形態における生体情報モニタリングシステム1のシステム構成例を示す模式図である。また、図2は、生体情報モニタリングシステム1の実施態様の一例を示す模式図である。
生体情報モニタリングシステム1は、例えば、PC(Personal Computer)あるいはタブレット端末等の情報処理装置によって構成される。
図1に示すように、生体情報モニタリングシステム1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、入力部14と、表示部15と、記憶部16と、通信部17と、センサ部18a~18dと、撮像部19とを備えている。
また、図2に示すように、生体情報モニタリングシステム1は、被検者が使用するベッドの脚それぞれにセンサ18a~18dを設置し、ベッドの脚それぞれにおける荷重の検出結果を表す信号を取得する。
CPU11は、記憶部16に記憶された各種プログラムを実行することにより、生体情報モニタリングシステム1全体を制御する。例えば、CPU11は、ベッドの脚に設置されたセンサ部18a~18dの出力信号を処理し、心拍間隔を推定する処理(以下、「心拍間隔推定処理」と称する。)のためのプログラムを実行する。
心拍間隔推定処理のためのプログラムを実行することにより、CPU11には、機能的構成として、データ取得部11aと、前処理部11bと、信号分析部11cと、が形成される。
データ取得部11aは、センサ部18a~18dの出力信号を取得(受信)し、取得した出力信号のデータを時間と対応付けて記憶部16に記憶する。即ち、データ取得部11aは、センサ部18a~18dの出力信号が表すBCG(心弾道図)のデータを時系列に記憶部16に記憶する。
前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、信号分析部11cにおける分析を行うための前処理を実行する。本実施形態において、前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、バンドパスフィルタ(具体的には、1~8.5[Hz]の信号波形を透過させるバンドパスフィルタ)によるフィルタ処理を実行する。さらに、前処理部11bは、フィルタ処理後の信号を正規化する。正規化された信号は、振幅の中心が統一された形態となり、波形を分析し易い状態となる。また、バンドパスフィルタによる処理を行うことで、センサ部18a~18dの出力信号におけるノイズを除去する効果を有する。
信号分析部11cは、センサ部18a~18dの出力信号の波形におけるピークを特定する。このとき、信号分析部11cは、前処理部11bによって処理されたセンサ部18a~18dの出力信号の波形において、全てのピーク(ここでは、正のピークのみとする)を特定する。
また、信号分析部11cは、特定した各ピークの特徴量を抽出する。
図3は、ピークの特徴量を示す模式図である。
図3に示すように、信号分析部11cは、ピーク直前の負の極大値からピークまでの振幅の大きさ(特徴量1)、ピーク直前の負の極大値の大きさ(特徴量2)、ピークの振幅(特徴量3)、ピーク直前の負の極大値からピークまでの時間(特徴量4)、ピークからピーク直後の負の極大値まで時間(特徴量5)をそれぞれ特徴量として抽出する。
さらに、信号分析部11cは、k-meansクラスタリングにより、特徴量を分類する。このとき、信号分析部11cは、特徴量を3クラスに分類し、心拍のピークのデータ及び心拍のピーク以外のデータを特定する。
図4は、ピークの特徴量がk-meansクラスタリングにより3クラスに分類された結果の一例を示す模式図である。また、図5は、図4に示す分類結果に対応する心拍のピークのデータの特定結果を示す模式図である。なお、図5において、ピークとして特定された箇所は、丸印で示されている。
図4においては、ベッドに仰向けに寝た被検者(仰臥位)のBCGデータを対象としてk-meansクラスタリングを行った結果を示している。
図4に示すように、k-meansクラスタリングを行った結果、左上のデータ群(実線で囲まれた領域のデータ)は1つの分類を表しており、この分類に属するデータは、図5における心拍のピークのデータに対応している。
即ち、BCGデータから波形のピークの特徴量を抽出し、k-meansクラスタリングにより分類することで、心拍間隔を表す心拍のピークを特定することが可能である。
図1に戻り、ROM12には、生体情報モニタリングシステム1を制御するための各種システムプログラムが予め書き込まれている。
RAM13は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成され、CPU11が各種処理を実行する際に生成されるデータを記憶する。
入力部14は、キーボードやマウス、または、タッチセンサ(タッチパネル)等の入力装置によって構成され、ユーザによる生体情報モニタリングシステム1への各種情報の入力を受け付ける。
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置によって構成され、生体情報モニタリングシステム1の各種処理結果を表示する。
記憶部16は、ハードディスクまたはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置によって構成され、心拍間隔推定処理のためのプログラム等を記憶する。また、記憶部16は、生体情報モニタリングシステム1の各種処理結果(心拍間隔の推定結果のデータ等)を記憶する。
通信部17は、有線または無線LAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)等、所定の通信規格に基づいて信号処理を行う通信インターフェースを備え、生体情報モニタリングシステム1が他の装置との間で行う通信を制御する。
センサ部18a~18dは、被検者が使用するベッドの脚それぞれに設置されたセンサであり、本実施形態においては、ベッドの脚に加わる力を検出する荷重センサによって構成されている。ただし、ベッドの脚に生じる力や振動等、被検者の心拍による力学的な影響(物理量)を検出できるセンサであれば、加速度センサ等、力以外を検出するセンサを用いることも可能である。
なお、本実施形態において、センサ部18a~18dの出力信号から心拍間隔を推定する場合、センサ部18a~18dのうち、いずれか1つの出力信号に着目して推定を行うことや、センサ部18a~18dの出力信号全てにおいて、信頼性の高いものを抽出して推定を行うこと等が可能である。
撮像部19は、レンズ及び撮像素子等を備えた撮像装置によって構成され、被写体のデジタル画像を撮像する。本実施形態において、撮像部19によって被験者の就寝姿勢を検出することにより、センサ部18a~18dの出力信号に乱れが生じ易い状況であるか否か等を判定することとしてもよい。
[動作]
次に、生体情報モニタリングシステム1の動作を説明する。
図6は、生体情報モニタリングシステム1が実行する心拍間隔推定処理の流れを説明するフローチャートである。
心拍間隔推定処理は、入力部14を介して、心拍間隔推定処理の実行が指示入力されることに対応して開始される。
心拍間隔推定処理が開始されると、ステップS1において、データ取得部11aは、センサ部18a~18dの出力信号を取得(受信)する。このとき取得されたセンサ部18a~18dの出力信号のデータ(BCGデータ)は、時間と対応付けて記憶部16に記憶される。
ステップS2において、前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、信号分析部11cにおける分析を行うための前処理を実行する。具体的には、前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、バンドパスフィルタ(1~8.5[Hz]の信号波形を透過させるバンドパスフィルタ)によるフィルタ処理を実行する。
ステップS3において、信号分析部11cは、センサ部18a~18dの出力信号の波形におけるピークを特定する。
ステップS4において、信号分析部11cは、特定した各ピークの特徴量を抽出する。
ステップS5において、信号分析部11cは、k-meansクラスタリングにより、特徴量を分類する。このとき、信号分析部11cは、特徴量を3クラスに分類し、心拍のピークのデータ及び心拍のピーク以外のデータを特定する。心拍のピークのデータが特定されることにより、心拍間隔を推定することができる。ステップS5における処理結果(特定された心拍のピークのデータあるいは心拍間隔のデータ等)は、記憶部16に記憶される。
ステップS5の後、心拍間隔推定処理は終了する。
このような処理により、BCGデータからノイズを除去した上で、適切に心拍のピークを特定することが可能となる。
[効果の検証]
次に、本実施形態における効果を検証する。
図7は、被検者の就寝姿勢の例を示す模式図であり、(A)は仰臥位、(B)は伏臥位、(C)は側臥位(右半身が上)、(D)は側臥位(左半身が上)、(E)屈曲側臥位(右半身が上)、(F)屈曲側臥位(左半身が上)、(G)半座位を示す図である。
図7に示すように、被検者の就寝時の姿勢は種々変化し得るものであり、被検者がいずれかの姿勢で安静にしている状態、あるいは、身体を動かしている状態等も変化する。
本実施形態における心拍間隔推定処理において、仰臥位で安静にしている被検者のBCGデータに対しては、図4に示すように、心拍のピークを一定の信頼性をもって推定することができた。
一方、BCGデータの波形の乱れが比較的大きい場合には、心拍間隔の推定精度はやや低下することがわかった。
図8は、被検者が側臥位(右半身が上)であるBCGデータにおいて、ピークの特徴量がk-meansクラスタリングにより3クラスに分類された状態の一例を示す模式図である。また、図9は、図8に示す分類結果に対応する心拍のピークのデータの特定結果を示す模式図である。なお、図9において、ピークとして特定された箇所は、丸印で示されている。
図8に示すBCGデータは、波形の乱れが比較的大きいものであり、この場合の分類結果は、右下のデータ群(実線で囲まれた領域のデータ)に示すように、ばらつきが大きいものとなる。
この場合、図9に示すように、心拍のピークのデータの特定結果は、精度が低下したものとなっている。
即ち、本実施形態における心拍間隔推定処理を用いる場合、BCGデータの波形が安定している区間(被検者が安静にしている状態のデータ)を選択して、心拍のピークを推定することが有効であることがわかる。
したがって、本実施形態における生体情報モニタリングシステム1によれば、被検者の生体情報をより高精度に測定することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る生体情報モニタリングシステム1について説明する。
本実施形態に係る生体情報モニタリングシステム1のシステム構成は、第1実施形態の図1に示すシステム構成とほぼ同様である。
ただし、本実施形態における生体情報モニタリングシステム1においては、信号分析部11cの構成が第1実施形態と異なっているため、以下、主として信号分析部11cについて説明する。
信号分析部11cは、前処理部11bによって処理されたセンサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、独立成分分析(ICA:Independent Component Analysis)による信号分離を行う。この結果、心拍成分とノイズ成分とが分離される。そして、信号分析部11cは、分離された信号のうち、尖度が最小のものを心拍成分として特定し、心拍間隔の推定に利用する。
また、信号分析部11cは、心拍成分として特定した信号において、設定された時間(例えば、0.7[s])以上離れたピークを検出し、暫定的なピークの推定結果とする。
図10は、心拍成分として特定された信号において、暫定的なピークが推定された結果を示す模式図である。なお、図10において、暫定的なピークとして推定された箇所は、丸印で示されている。
そして、信号分析部11cは、心拍成分として特定された信号において、推定された暫定的なピークに基づいて、心拍のピークを特定するためのテンプレートを生成する。
具体的には、信号分析部11cは、推定された暫定的なピークを中心に、設定された前後の時間(例えば、0.4[s])の信号を抽出し、加算平均処理を行う。加算平均処理を行うことにより、ノイズ成分を除去すると共に、典型的な波形を生成することができる。
図11は、心拍のピークを特定するためのテンプレートが生成される概念を示す模式図である。
図11に示すように、心拍のピークを特定するためのテンプレートが生成される場合、心拍成分として特定された信号において、推定された暫定的なピークを中心に、設定された前後の時間(例えば、0.4[s])の信号が抽出される。そして、抽出した複数の信号を加算平均処理すると、1つの信号が生成される。この信号は、抽出された複数の信号の典型的な波形を示すものとなっている。
次に、信号分析部11cは、生成したテンプレートを用いて、心拍成分として特定した信号のテンプレートマッチングを行い、心拍のピークを特定する。
具体的には、信号分析部11cは、生成したテンプレートと心拍成分として特定した信号との相互相関関数を算出する。
図12は、生成したテンプレートと心拍成分として特定した信号との相互相関関数を示す模式図である。
図12に示す相互相関関数は、生成したテンプレートと心拍成分として特定した信号との一致度合いが高いほど、大きい値を示すものとなっている。
また、信号分析部11cは、相互相関関数におけるピークを心拍のピークとし、心拍間隔を算出(推定)する。
図13は、相互相関関数においてピークが特定される概念を示す模式図である。また、図14は、図13に示す相互相関関数から特定されたピーク間隔(心拍間隔)と、相互相関関数に対応する信号波形におけるゴールドスタンダード(標準基準)のピーク間隔(心拍間隔)とを示す模式図である。なお、図13において、ピークとして特定された箇所は、丸印で示されている。
図14に示すように、図13に示す相互相関関数から特定されたピーク間隔(心拍間隔)は、相互相関関数に対応する信号波形におけるゴールドスタンダード(標準基準)のピーク間隔(心拍間隔)と一定の割合で一致していることがわかる。
[動作]
次に、生体情報モニタリングシステム1の動作を説明する。
図15は、生体情報モニタリングシステム1が実行する心拍間隔推定処理の流れを説明するフローチャートである。
心拍間隔推定処理は、入力部14を介して、心拍間隔推定処理の実行が指示入力されることに対応して開始される。
心拍間隔推定処理が開始されると、ステップS11において、データ取得部11aは、センサ部18a~18dの出力信号を取得(受信)する。このとき取得されたセンサ部18a~18dの出力信号のデータ(BCGデータ)は、時間と対応付けて記憶部16に記憶される。
ステップS12において、前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、信号分析部11cにおける分析を行うための前処理を実行する。具体的には、前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、バンドパスフィルタ(1~8.5[Hz]の信号波形を透過させるバンドパスフィルタ)によるフィルタ処理を実行する。
ステップS13において、信号分析部11cは、前処理部11bによって処理されたセンサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、独立成分分析(ICA)による信号分離を行う。このとき、分離された信号のうち、尖度が最小のものが心拍成分として特定され、心拍間隔の推定に利用される。
ステップS14において、信号分析部11cは、心拍成分として特定した信号において、設定された時間(例えば、0.7[s])以上離れたピークを検出し、暫定的なピークの推定結果とする。
ステップS15において、信号分析部11cは、心拍成分として特定された信号において、推定された暫定的なピークに基づいて、心拍のピークを特定するためのテンプレートを生成する。
ステップS16において、信号分析部11cは、生成したテンプレートを用いて、心拍成分として特定した信号のテンプレートマッチングを行う。このとき、信号分析部11cは、生成したテンプレートと心拍成分として特定した信号との相互相関関数を算出する。
ステップS17において、信号分析部11cは、心拍のピークを特定する。このとき、信号分析部11cは、相互相関関数におけるピークを心拍のピークとする。
ステップS18において、信号分析部11cは、特定した心拍のピークから心拍間隔を算出(推定)する。ステップS18における処理結果(特定された心拍のピークのデータあるいは心拍間隔のデータ等)は、記憶部16に記憶される。
ステップS18の後、心拍間隔推定処理は終了する。
これにより、独立成分分析(ICA)により信号分離して取得された心拍成分の信号から、心拍のピークを特定するためのテンプレートを生成し、生成したテンプレートと心拍成分として特定した信号との相互相関関数に基づいて、心拍のピークを推定することができる。
[効果の検証]
次に、本実施形態における効果を検証する。
図16は、各種信号から推定された心拍のピークの正解率と本実施形態の手法により推定された心拍のピークとの比較結果を示す図である。図16においては、39名分のデータを比較した結果を示している。なお、心拍のピークの正解率は、被検者の身体において脈波を直接測定して特定される心拍のピークを正解として、推定された心拍のピークが正解と一致する割合を示している。
図16に示すように、信号間の比較においては、独立成分分析(ICA)により推定した結果(正解率約80[%])の方が、他の信号から推定した場合の結果よりも高い正解率を示している。
また、就寝姿勢の比較においては、独立成分分析(ICA)により推定した結果以外では、仰臥位に対して側臥位(右半身が上)及び側臥位(左半身が上)の正解率が低くなっているものの、独立成分分析(ICA)により推定した結果では、いずれの就寝姿勢も同等の正解率をなっている。即ち、独立成分分析(ICA)により推定した結果では、波形の乱れを補正し、より高い精度で心拍のピークを推定できたことがわかる。
また、ベッドにおける就寝位置やベッドにおける身体の向きを異ならせて行った検証においても、本実施形態における推定手法では、約80[%]の正解率が確保され、より高い精度で心拍のピークを推定できることがわかった。
したがって、本実施形態における生体情報モニタリングシステム1によれば、被検者の生体情報をより高精度に測定することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る生体情報モニタリングシステム1について説明する。
本実施形態に係る生体情報モニタリングシステム1のシステム構成は、第1実施形態の図1に示すシステム構成とほぼ同様である。
ただし、本実施形態における生体情報モニタリングシステム1においては、データ取得部11a、前処理部11b及び信号分析部11cの構成が第1実施形態と異なっているため、以下、主としてデータ取得部11a、前処理部11b及び信号分析部11cについて説明する。
データ取得部11aは、センサ部18a~18dの出力信号を取得(受信)し、ベッドの対角に位置する脚に設置されたセンサの出力信号の一方を位相反転する。ここでは、センサ部18c,18dの出力信号を位相反転するものとする。そして、データ取得部11aは、センサ部18a,18bの出力信号及び位相反転したセンサ部18c,18dの出力信号のデータを時間と対応付けて記憶部16に記憶する。ベッドの脚に設置されたセンサの出力信号は、ベッドの対角位置に設置されたセンサの出力信号間で位相が反転する傾向がある。そこで、本実施形態においては、センサ部18c,18dの出力信号を位相反転し、センサ部18a,18bの出力信号との相関性を高めた状態で記憶することとしている。
前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、信号分析部11cにおける分析を行うための前処理を実行する。本実施形態において、前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、バンドパスフィルタ(具体的には、3~9[Hz]の信号波形を透過させるバンドパスフィルタ)によるフィルタ処理を実行する。さらに、前処理部11bは、フィルタ処理後の信号に対し、標準化処理(ここでは、Z-scoreによる標準化処理とする)を実行する。標準化処理を行うことにより、閾値を設定して、体動による変動を含む区間のデータを除去することができる。
信号分析部11cは、センサ部18a~18dの出力信号の波形における解析区間を抽出する。このとき、信号分析部11cは、2周期分の波形を含む区間w[v](iは整数)を抽出すると共に、区間の中心をΔt=0.2[s]ずつずらして解析区間を抽出する。ただし、vはサンプル数(時間要素)を表し、w[v]はサンプルvの関数として表された信号w[v]におけるi番目の区間信号を表している。
図17は、抽出された解析区間(2周期分の波形)を示す模式図である。
図17においては、サンプル数vを横軸、標準化処理後の波形wを縦軸として、300サンプルを1周期とした2周期分が抽出された状態を示している。
また、信号分析部11cは、抽出された解析区間の信号から心拍間隔の推定を行う。具体的には、信号分析部11cは、類似する波形パターンの出現間隔を推定(ピッチトラッキング)する。
ピッチトラッキングでは、所定の周期Nを仮定した相関の度合いが取得される。具体的には、ピッチトラッキングでは、類似する波形パターンの出現間隔を推定するための相関指標が算出される。なお、相関指標の算出範囲には、最小周期及び最大周期が設定される。最小周期として、例えば、0.6[s](120サンプル)を設定し、最大周期として、例えば、1.5[s](300サンプル)を設定することができる。
類似する波形パターンの出現間隔を推定するための相関指標として、例えば、以下の3つの指標を用いることができる。
(1)信号の自己相関関数
信号分析部11cは、抽出された解析区間の信号における自己相関関数を相関指標として算出する。所定の周期Nを仮定した自己相関関数SCorr[N]は、以下の式(1)で表すことができる。
Figure 2022031000000002
(2)振幅差の平均
信号分析部11cは、抽出された解析区間の信号における振幅差の平均を相関指標として算出する。所定の周期Nを仮定した振幅差の平均SAMDF[N]は、以下の式(2)で表すことができる。
Figure 2022031000000003
(3)振幅の和の最大値
信号分析部11cは、抽出された解析区間の信号における振幅の和の最大値を相関指標として算出する。この場合、まず、1次微分した信号の自己エントロピーwse[n]が算出される。1次微分した信号の自己エントロピーwse[n]は、以下の式(3)で表すことができる。
Figure 2022031000000004
ただし、式(3)において、nはサンプル数(時間要素)を表している。
次に、信号分析部11cは、1次微分した信号の自己エントロピーwse[n]に対し、ピークの抽出及び平滑化処理を行う。
ピークを抽出することで、心拍のタイミングが強調され、エントロピー化した信号における最大振幅が取得される。
さらに、信号分析部11cは、所定の周期Nを仮定した振幅の和の最大値wse[n]を算出する。所定の周期Nを仮定した振幅の和の最大値SMAP[N]は、以下の式(4)で表すことができる。
Figure 2022031000000005
そして、信号分析部11cは、算出した3つの相関指標を統合する。具体的には、信号分析部11cは、算出した3つの相関指標を基に、想定した所定の周期Nが心拍間隔である確率を算出する。
即ち、信号分析部11cは、自己相関関数SCorr[N]、振幅差の平均SAMDF[N]及び振幅の和の最大値SMAP[N]を要素として、事後確率密度関数への変換を行う。ここでは、ベイズの定理による尤もらしいNを以下の式(5)によって算出する。
Figure 2022031000000006
ただし、式(5)において、pは条件付き確率を表している。
次に、信号分析部11cは、独立成分分析(ICA)を実行し、自己相関関数SCorr[N]、振幅差の平均SAMDF[N]及び振幅の和の最大値SMAP[N]を要素とする条件付き確率p(N|SCorr)、p(N|SAMDF)及びp(N|SMAP)で表される多次元データNの信号分離を行う。この結果、多次元データNにおける精度の低い区間と精度の高い区間とが分離される。そして、信号分析部11cは、精度の低い区間において、再度、心拍間隔の推定を行う。
そして、信号分析部11cは、心拍間隔の従前の推定結果と、再度の推定結果とを統合し、最大の精度を与える周期Nを心拍間隔の推定結果として採用する。このとき、信号分析部11cは、振幅の和の最大値による心電図上のJ波位置を基に、最大の精度を与える周期Nを心拍間隔の推定結果として採用する。
[動作]
次に、生体情報モニタリングシステム1の動作を説明する。
図18は、生体情報モニタリングシステム1が実行する心拍間隔推定処理の流れを説明するフローチャートである。
心拍間隔推定処理は、入力部14を介して、心拍間隔推定処理の実行が指示入力されることに対応して開始される。
心拍間隔推定処理が開始されると、ステップS21において、データ取得部11aは、センサ部18a~18dの出力信号を取得(受信)し、ベッドの対角に位置する脚に設置されたセンサの出力信号の一方を位相反転する。ここでは、センサ部18c,18dの出力信号が位相反転される。センサ部18a,18bの出力信号及び位相反転されたセンサ部18c,18dの出力信号のデータは、時間と対応付けて記憶部16に記憶される。
ステップS22において、前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、信号分析部11cにおける分析を行うための前処理を実行する。具体的には、前処理部11bは、センサ部18a~18dの出力信号の波形に対し、バンドパスフィルタ(3~9[Hz]の信号波形を透過させるバンドパスフィルタ)によるフィルタ処理を実行する。さらに、前処理部11bは、フィルタ処理後の信号に対し、標準化処理(Z-scoreによる標準化処理)を実行する。標準化処理後の信号に対し、閾値を設定して、体動による変動を含む区間のデータを除去する。
ステップS23において、信号分析部11cは、センサ部18a~18dの出力信号の波形における解析区間を抽出する。
ステップS24において、信号分析部11cは、抽出された解析区間の信号から心拍間隔の推定を行う。具体的には、信号分析部11cは、類似する波形パターンの出現間隔を推定(ピッチトラッキング)する。ピッチトラッキングでは、類似する波形パターンの出現間隔を推定するための相関指標(自己相関関数SCorr[N]、振幅差の平均SAMDF[N]及び振幅の和の最大値SMAP[N])が算出され、これらを要素として、ベイズの定理による尤もらしいNが算出される(式(5)参照)。
ステップS25において、信号分析部11cは、推定結果の精度が低い(予め定めた閾値よりもNが心拍間隔を表す確率が低い)区間を対象として、心拍間隔の推定結果を修正する。即ち、信号分析部11cは、独立成分分析(ICA)を実行し、自己相関関数SCorr[N]、振幅差の平均SAMDF[N]及び振幅の和の最大値SMAP[N]を要素とする条件付き確率p(N|SCorr)、p(N|SAMDF)及びp(N|SMAP)で表される多次元データNの信号分離を行う。この結果、多次元データNにおける精度の低い区間と精度の高い区間とが分離される。そして、信号分析部11cは、精度の低い区間において、再度、心拍間隔の推定を行う。さらに、信号分析部11cは、心拍間隔の従前の推定結果と、再度の推定結果とを統合し、最大の精度を与える周期Nを心拍間隔の推定結果として採用する。
ステップS25の後、心拍間隔推定処理は終了する。
これにより、センサ部18a~18dの出力信号の波形において、ベッドの対角に位置する脚に設置されたセンサの出力信号の一方を位相反転し、類似する波形パターンの出現間隔を推定することにより、心拍間隔を推定することができる。
したがって、本実施形態における生体情報モニタリングシステム1によれば、被検者の生体情報をより高精度に測定することができる。
以上のように、本実施形態に係る生体情報モニタリングシステム1は、データ取得部11aと、信号分析部11cとを含む。
データ取得部11aは、被検者を支持する部材に設置され、力学的な物理量(例えば、荷重)を検出する複数のセンサから、物理量を示す信号を取得する。
信号分析部11cは、データ取得部11aによって取得された物理量を示す信号のピークに基づいて、部材に支持された被検者における心拍に関する生体情報を取得する。
これにより、身体に機器を設置することなく、ベッドの脚において検出された信号を基に、被検者の動きや姿勢等に対して頑健に、生体情報(心拍変動)を取得することができる。
したがって、本実施形態における生体情報モニタリングシステムによれば、被検者の生体情報をより高精度に測定することができる。
信号分析部11cは、物理量を示す信号のピークの波形に関する特徴量を抽出し、特徴量に基づいて分類することにより、物理量を示す信号のピークから心拍のピークを特定し、特定した心拍のピークに基づいて、心拍に関する生体情報を取得する。
これにより、クラスタリング等の分類を行うことにより、物理量を示す信号のピークから、簡単に心拍のピークを特定することができる。
信号分析部11cは、物理量を示す信号に対して成分分析処理を行うことにより信号分離し、分離された信号の中から心拍成分を特定し、当該特定された心拍成分のピークを基に生成されたテンプレートと、当該特定された心拍成分とのマッチング結果に基づいて、心拍に関する生体情報を取得する。
これにより、物理量を示す信号に含まれる心拍成分を分離して得られるテンプレートを用いて、より正確に心拍に関する生体情報を取得することができる。
信号分析部11cは、テンプレートと、特定された心拍成分との相関関数のピークに基づいて、心拍に関する生体情報を取得する。
これにより、明確な指標によって、心拍に関する生体情報を取得することが可能となる。
データ取得部11aは、複数のセンサから取得した物理量を示す信号のうち、少なくともいずれかを位相反転する。
信号分析部11cは、データ取得部11aの処理結果である物理量を示す信号から解析対象とする区間を抽出し、類似する波形の出現間隔を推定することにより、心拍に関する生体情報を取得する。
これにより、複数のセンサから取得した物理量を示す信号の相関性を高めた状態として、類似する波形の出現間隔を推定することができるため、より正確に心拍に関する生体情報を取得することが可能となる。
信号分析部11cは、類似する波形の出現間隔を推定するための複数の相関指標を算出し、算出した複数の相関指標に基づいて、推定された出現間隔が心拍間隔を表す確率を算出することにより、心拍に関する生体情報を取得する。
これにより、多様な指標によって、テンプレートと、特定された心拍成分との相関性を判定することができるため、より正確に心拍に関する生体情報を取得することが可能となる。
信号分析部11cは、推定された出現間隔が心拍間隔を表す確率が設定された閾値よりも低い区間について、類似する波形の出現間隔の推定を再実行する。
これにより、心拍間隔の推定精度が低い区間において、心拍間隔の推定精度をより高めることが可能となる。
なお、本発明は、本発明の効果を奏する範囲で変形、改良等を適宜行うことができ、上述の実施形態に限定されない。
例えば、上述の実施形態において、被検者における心拍に関する生体情報として、心拍間隔を取得するものとして説明したが、これに限られない。一例として、本発明に係る生体情報モニタリングシステム1において、心拍数、心拍の速さ、心拍の規則性等、心拍に関する種々の生体情報を取得することが可能である。
また、上述の実施形態において、センサ部18a~18dをベッドの脚に設置するものとして説明したが、これに限られない。即ち、被検者の心拍による力学的な影響(物理量)を検出できれば、直接的または間接的に被検者を支持する部材(椅子、ソファ、診察台等の各種器材の支持部、被検者の体重が作用する床面、床材内あるいは床下等)にセンサを設置することで、本発明を実施することが可能である。
また、上述の実施形態において、センサ部18a~18dとして、荷重センサ、加速度センサ等を例に挙げて説明したが、変位センサ、速度センサ等、被検者を支持する部材の位置に関する情報を取得する各種センサや、被検者によって直接的または間接的に押圧されるエアバッグの空気圧等、被検者を支持する部材の力に関する情報を取得する各種センサを採用することができる。
また、上述の実施形態において用いた各種手法は一例を示すものであり、同様の目的を達成することができるものであれば、他の手法を用いることが可能である。例えば、第1実施形態において、k-meansクラスタリングを用いて特徴量を分類することとしたが、データを分類できる手法であれば、他の分類手法を用いることも可能である。同様に、第2実施形態において、独立成分分析(ICA)によって信号分離を行うこととしたが、多次元の信号を分離することができるものであれば、他の分析手法を用いることも可能である。同様に、第3実施形態において、類似する波形パターンの出現間隔を推定するための相関指標として、信号の自己相関関数、振幅差の平均及び振幅の和の最大値を用いることとしたが、信号の相関性を表す指標であれば、他の指標を用いることも可能である。
また、上述の実施形態に記載された例を適宜組み合わせて、本発明を実施することが可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、上述の実施形態における機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が生体情報モニタリングシステム1を構成するいずれかのコンピュータに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に示した例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
また、上述した一連の処理を実行するためのプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
なお、上記実施形態は、本発明を適用した一例を示しており、本発明の技術的範囲を限定するものではない。即ち、本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができ、上記実施形態以外の各種実施形態を取ることが可能である。本発明が取ることができる各種実施形態及びその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 生体情報モニタリングシステム、11 CPU、11a データ取得部、11b 前処理部、11c 信号分析部、12 ROM、13 RAM、14 入力部、15 表示部、16 記憶部、17 通信部、18a~18d センサ部、19 撮像部

Claims (9)

  1. 被検者を支持する部材に設置され、力学的な物理量を検出する複数のセンサから、前記物理量を示す信号を取得する物理量取得手段と、
    前記物理量取得手段によって取得された前記物理量を示す信号のピークに基づいて、前記部材に支持された被検者における心拍に関する生体情報を取得する信号分析手段と、
    を備えることを特徴とする生体情報モニタリングシステム。
  2. 前記信号分析手段は、前記物理量を示す信号のピークの波形に関する特徴量を抽出し、前記特徴量に基づいて分類することにより、前記物理量を示す信号のピークから心拍のピークを特定し、特定した前記心拍のピークに基づいて、前記心拍に関する生体情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の生体情報モニタリングシステム。
  3. 前記信号分析手段は、前記物理量を示す信号に対して成分分析処理を行うことにより信号分離し、分離された信号の中から心拍成分を特定し、当該特定された心拍成分のピークを基に生成されたテンプレートと、当該特定された心拍成分とのマッチング結果に基づいて、前記心拍に関する生体情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の生体情報モニタリングシステム。
  4. 前記信号分析手段は、前記テンプレートと、前記特定された心拍成分との相関関数のピークに基づいて、前記心拍に関する生体情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の生体情報モニタリングシステム。
  5. 前記物理量取得手段は、前記複数のセンサから取得した前記物理量を示す信号のうち、少なくともいずれかを位相反転し、
    前記信号分析手段は、前記物理量取得手段の処理結果である前記物理量を示す信号から解析対象とする区間を抽出し、類似する波形の出現間隔を推定することにより、前記心拍に関する生体情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の生体情報モニタリングシステム。
  6. 前記信号分析手段は、前記類似する波形の出現間隔を推定するための複数の相関指標を算出し、算出した前記複数の相関指標に基づいて、推定された前記出現間隔が心拍間隔を表す確率を算出することにより、前記心拍に関する生体情報を取得することを特徴とする請求項5に記載の生体情報モニタリングシステム。
  7. 前記信号分析手段は、推定された前記出現間隔が心拍間隔を表す確率が設定された閾値よりも低い区間について、前記類似する波形の出現間隔の推定を再実行することを特徴とする請求項6に記載の生体情報モニタリングシステム。
  8. 被検者を支持する部材に設置され、力学的な物理量を検出する複数のセンサから、前記物理量を示す信号を取得する物理量取得ステップと、
    前記物理量取得ステップにおいて取得された前記物理量を示す信号のピークに基づいて、前記部材に支持された被検者における心拍に関する生体情報を取得する信号分析ステップと、
    を含むことを特徴とする生体情報モニタリング方法。
  9. コンピュータに、
    被検者を支持する部材に設置され、力学的な物理量を検出する複数のセンサから、前記物理量を示す信号を取得する物理量取得機能と、
    前記物理量取得機能によって取得された前記物理量を示す信号のピークに基づいて、前記部材に支持された被検者における心拍に関する生体情報を取得する信号分析機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114886416A (zh) * 2022-05-07 2022-08-12 重庆邮电大学 一种基于心冲击图信号的心率和心动周期检测方法

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