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JP2022067786A - 報酬提示装置 - Google Patents

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JP2022067786A JP2020176579A JP2020176579A JP2022067786A JP 2022067786 A JP2022067786 A JP 2022067786A JP 2020176579 A JP2020176579 A JP 2020176579A JP 2020176579 A JP2020176579 A JP 2020176579A JP 2022067786 A JP2022067786 A JP 2022067786A
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Abstract

【課題】設備投資を行うことなく、駐車スペースの貸出主に支払う適切な報酬を提示すること。【解決手段】サーバ50は、駐車スペースの場所を示す場所情報と、各車両の位置情報を含む車両情報とに基づいて、駐車スペースの貸出主が、駐車スペースの全体を貸し出すことにより受け取る報酬であって駐車スペースの利用履歴に応じて付与される報酬である貸出報酬を算出する算出部57と、貸出報酬を示す貸出報酬情報を出力する出力部58と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、報酬提示装置に関する。
近年、車両のシェアリングサービスが注目されている。車両のシェアリングサービスの事業主等に、土地の所有者(貸出主)が駐車スペースとして土地を貸し出し、駐車スペースの利用履歴に応じて貸出報酬を貸出主が受け取るビジネスが提案されている。特許文献1は、GPS(Global Positioning System)衛星を利用して車載機により車両の位置標定を行ない、出庫時に上記車載機と駐車場の料金精算機との間で無線通信により情報を交換し、車載機により標定した駐車位置を用いて駐車料金の計算を行う駐車場管理システムを開示している。
特開平9-319904号公報
しかしながら、特許文献1に記載の駐車場管理システムでは、駐車スペースに料金計算機を設置する必要がある。設備投資を行うことなく、駐車スペースの貸出主に支払う適切な報酬を提示する手法が望まれている。
本開示は、設備投資を行うことなく、駐車スペースの貸出主に支払う適切な報酬を提示する報酬提示装置を説明する。
本開示の一側面に係る報酬提示装置は、駐車スペースの場所を示す場所情報と、複数の車両のそれぞれの位置情報を含む車両情報とに基づいて、駐車スペースの貸出主が駐車スペースの全体を貸し出すことにより受け取る報酬であって駐車スペースの利用履歴に応じて付与される報酬である貸出報酬を算出する算出部と、貸出報酬を示す貸出報酬情報を出力する出力部と、を備える。
この報酬提示装置では、駐車スペースの場所情報、及び複数の車両のそれぞれの位置情報に基づいて、駐車スペースの貸出主が駐車スペースの全体を貸し出すことにより受け取る報酬であって駐車スペースの利用履歴に応じて付与される報酬である貸出報酬が算出され、貸出報酬を示す貸出報酬情報が出力される。この構成によれば、駐車スペースの場所情報と、複数の車両のそれぞれの位置情報とに基づいて、車両ごとの駐車料金ではなく、土地全体に対する貸出報酬が算出される。したがって、駐車スペースに設備等を設置することなく、駐車スペースの利用履歴に応じて貸出主が受け取る報酬を適切に得ることができる。よって、本開示によれば、設備投資を行うことなく、駐車スペースの貸出主に支払う適切な報酬を提示することが可能となる。
本開示によれば、設備投資を行うことなく、駐車スペースの貸出主に支払う適切な報酬を提示できる。
図1は、一実施形態に係るサーバを含むシェアリングサービスシステムの概略構成図である。 図2は、駐車スペースの一例を示す図である。 図3は、図1に示されるサーバの機能構成を示すブロック図である。 図4は、図3に示される駐車スペース情報DB(database)に格納されている駐車スペース情報の一例を示す図である。 図5は、図3に示される車両情報DBの一例を示す図である。 図6は、図1に示されるサーバが行う特定処理の一連の流れを示すフローチャートである。 図7は、駐車スペースの特定方法を説明するための図である。 図8は、図1に示されるサーバが行う算出処理の一連の流れを示すフローチャートである。 図9は、1台の対象車両に対する報酬を説明するための図である。 図10は、図1に示される貸出主の端末装置に表示される画面例を示す図である。 図11は、図1に示されるサーバが行う解約処理の一連の流れを示すフローチャートである。 図12は、図1に示されるサーバのハードウェア構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1及び図2を参照して、一実施形態に係るシェアリングサービスシステム1の構成を説明する。図1は、一実施形態に係るサーバ50を含むシェアリングサービスシステム1の概略構成図である。図2は、駐車スペースの一例を示す図である。
図1に示されるシェアリングサービスシステム1は、車両10の一時的な貸出を行うシェアリングサービスを提供するシステムであり、シェアリングサービスのための駐車スペースを管理する。本実施形態では、駐車スペースは、車両10を駐車するために利用されるスペースである。駐車スペースには、1台以上の車両10が駐車され得る。土地を所有しているオーナー(貸出主L)が、シェアリングサービスを運営する事業者に当該土地を駐車スペースとして貸し出している。貸出主Lの例としては、個人、及びコンビニエンスストア等の商業施設が挙げられる。土地の例としては、個人宅の駐車スペース、個人が所有している空き地、及び商業施設の駐車スペースが挙げられる。車両10の例としては、自転車、自動車、バイク、及びスクーターが挙げられる。以下、車両10が自転車であるとして説明する。
貸出主Lが所有する土地を駐車スペースとして貸出主Lがシェアリングサービスシステム1に登録すると、当該土地がシェアリングサービスの駐車スペースとして利用可能となる。シェアリングサービスシステム1は、車両10ごとの駐車料金ではなく、土地全体に対する貸出報酬を算出し、貸出報酬を示す貸出報酬情報を出力する。貸出報酬は、貸出主Lが土地を貸し出すことにより受け取る報酬であり、駐車スペースの利用履歴に応じて算出される。本実施形態では、貸出報酬は、金銭であり、1ヶ月ごとに算出される。なお、貸出報酬は、金銭的価値を有するポイント等であってもよい。貸出報酬は、駐車スペースに駐車された車両10である対象車両の利用履歴に基づいて算出される(詳細は後述)。シェアリングサービスシステム1によれば、貸出主Lは空いている土地を有効に活用でき、事業者は、駐車スペースの数を増やすことでシェアリングサービスの利便性を向上させることが可能となる。
シェアリングサービスシステム1は、複数の車両10と、複数の端末装置20と、複数の端末装置30と、サーバ50(報酬提示装置)と、を含む。サーバ50は、複数の車両10、複数の端末装置20、及び複数の端末装置30とネットワークを介して互いに通信可能に構成されている。ネットワークは、有線及び無線のいずれで構成されてもよい。ネットワークの例としては、移動体通信網、インターネット、及びWAN(Wide Area Network)が挙げられる。以下の説明では、1台の車両10、1台の端末装置20、及び1台の端末装置30に着目して説明することがあるが、他の車両10、他の端末装置20、及び他の端末装置30についても同様である。
車両10は、端末装置30を有するユーザUに利用され、利用された後は、ユーザUによってシェアリングサービスが提供する複数の駐車スペースのいずれかに駐車される。車両10は、GPS等を用いて車両10の位置情報を取得する取得装置(図示せず)、車両10が施錠されたこと及び解錠されたことを検出する検出器(図示せず)、並びに車両10の車両ID、位置情報、及び後述する車両状態情報を外部に送信する通信機器(図示せず)を備える。車両IDは、車両10を一意に識別可能な情報である。車両10は、取得装置を用いて車両10の位置情報(緯度及び経度)を取得する。位置情報の詳細については後述する。
車両10は、車両10の状態である車両状態を検出する。車両状態は、OFF状態(駐車状態)、及びON状態(利用状態)を含む。OFF状態は、車両10が施錠されている状態である。以下、車両10の状態がOFF状態であるときは、車両10が駐車スペースに駐車されていると仮定して説明する。ON状態は、車両10が解錠されている状態である。車両10の状態がON状態であるときは、車両10がユーザUに利用されている。車両10は、検出器を用いて、車両10が施錠されたことを検出した場合に車両10の車両状態がON状態からOFF状態に切り替わったと判定し、車両10が解錠されたことを検出した場合に車両10の車両状態がOFF状態からON状態に切り替わったと判定する。車両10は、通信機器を用いて、車両状態がOFF状態とON状態との間で切り替わるごとに、車両ID、位置情報、及び車両状態を示す情報(以下、「車両状態情報」という)をサーバ50に送信する。
端末装置20は、貸出主Lが有する装置である。端末装置20の例としては、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC(Personal Computer)、及びデスクトップPCが挙げられる。貸出主Lは、端末装置20を用いて、例えばシェアリングサービス用のアプリケーションにおいて、登録情報及び解約情報を入力する。端末装置20は、貸出主Lによって入力された登録情報及び解約情報をサーバ50に送信する。
登録情報は、貸出主Lが駐車スペースの貸出の登録を行う際に端末装置20に入力される情報である。登録情報は、駐車スペースの場所情報、駐車スペースの駐車可能数、貸出報酬の振込先となる振込口座、及び個人情報/事業者情報を含む。
場所情報は、駐車スペースの位置及び大きさを示す。ここで、場所情報の登録方法の一例について、図2を用いて説明する。図2は、駐車スペースの一例を示す図である。図2に示される例では、貸出主Lが、建物Bの横に設けられた土地を駐車スペースPAとして登録する。端末装置20は、端末装置20が有する画面上に、建物B及び駐車スペースPAを含むエリアの地図Mを表示する。ユーザUは、地図M上において、駐車スペースPAに対応する領域Rを指定する。領域Rは、例えば矩形状である。端末装置20は、地図M上において、指定された領域Rの4つの頂点Vのそれぞれに対応する緯度経度を特定し、特定した4つの緯度経度を駐車スペースPAの場所情報として設定する。なお、領域R(駐車スペースPA)が矩形状である場合、駐車スペースPAの場所情報は、4つの頂点Vのうちの3つの頂点Vの緯度経度であってもよい。領域Rの形状は、矩形に限定されない。
駐車可能数は、駐車スペースに駐車可能な車両の最大台数である。ここでは、駐車スペースに駐車される車両の大きさが予め定められており、駐車可能数は、その車両の大きさに基づいて設定される。個人情報/事業者情報は、貸出主Lに関する情報である。個人情報/事業者情報は、貸出主Lになりすまして第三者が貸出主Lの土地を登録することを防止するために登録される。登録情報は、駐車スペースが撮像された画像に係る画像データと、駐車スペースの場所に関する補足情報を含む追加説明情報と、を更に含んでもよい。解約情報は、貸出主Lが登録された駐車スペースの貸出を契約解除する際に端末装置20に入力される情報であって、貸出主Lが駐車スペースの契約解除を申請したことを示す。解約情報は、解約する駐車スペースID(詳細は後述)、及び解約希望の旨を示す情報を含む。
端末装置30は、シェアリングサービスを利用するユーザUが有する装置であって、ユーザUが携帯可能な装置である。端末装置30の例としては、スマートフォン及びタブレット端末を含む携帯端末が挙げられる。
端末装置30は、GPS等を用いて端末装置30の位置情報(緯度及び経度)を取得する。端末装置30は、接続されている無線ネットワークの親局の設置位置の情報を位置情報として取得してもよい。親局の設置位置の例としては、モバイルネットワークの基地局、及びWi-Fiのアクセスポイント等が挙げられる。端末装置30は、端末装置30の近傍に存在する端末の位置情報を端末装置30の位置情報として取得してもよい。そのような端末としては、例えば、Bluetooth(登録商標)のビーコン端末等が挙げられる。
端末装置30は、例えばシェアリングサービスを利用するためのアプリケーションを用いて、ユーザUによるシェアリングサービスの利用を管理する。端末装置30は、例えば、ユーザUから、車両10が駐車されている駐車スペースを検索する旨のリクエストの入力を受け付けると、当該リクエストを示す情報(以下、「第1リクエスト情報」という)、及び端末装置30の位置情報をサーバ50に送信する。そして、端末装置30は、サーバ50から送信された検索結果を端末装置30の画面に表示する。検索結果は、例えば、端末装置30の近くにあり、かつ車両10が駐車されている駐車スペースの位置を示す情報である。ユーザUは、検索結果に含まれる駐車スペースのうち、所望の駐車スペースに移動し、当該駐車スペースに駐車されている車両10を利用する。
端末装置30は、例えば、ユーザUから車両10を駐車可能な駐車スペースを検索する旨のリクエストの入力を受け付けると、当該リクエストを示す情報(以下、「第2リクエスト情報」という)、及び端末装置30の位置情報をサーバ50に送信する。そして、端末装置30は、サーバ50から送信された検索結果を端末装置30の画面に表示する。検索結果は、例えば、端末装置30の近くにあり、かつ駐車可能な駐車スペースの位置を示す情報である。ユーザUは、検索結果に含まれる駐車スペースのうち、所望の駐車スペースに移動し、当該駐車スペースに車両10を駐車する。
サーバ50は、駐車スペースを管理するサーバである。図3、図4、及び図5を参照して、サーバ50の機能構成を説明する。図3は、図1に示されるサーバ50の機能構成を示すブロック図である。図4は、図3に示される駐車スペース情報DB53に格納されている駐車スペース情報の一例を示す図である。図5は、図3に示される車両情報DB56の一例を示す図である。図3に示されるように、サーバ50は、機能的には、取得部51と、管理部52(生成部)と、駐車スペース情報DB53と、取得部54と、特定部55と、車両情報DB56と、算出部57と、出力部58と、を含む。
取得部51は、登録情報、解約情報、第1リクエスト情報、第2リクエスト情報、及び端末装置30の位置情報を取得する機能部である。取得部51は、端末装置20から登録情報、及び解約情報を取得し、各端末装置30から第1リクエスト情報、第2リクエスト情報、及び端末装置30の位置情報を取得する。取得部51は、登録情報、解約情報、第1リクエスト情報、第2リクエスト情報、及び端末装置30の位置情報を管理部52に出力する。
管理部52は、登録情報、解約情報、及び後述する車両情報(利用履歴)に基づいて、各駐車スペースに関する情報を管理する。具体的には、管理部52は、取得部51から受け取った登録情報、及び後述する車両情報に基づいて、新規の駐車スペース情報を生成し、駐車スペース情報を駐車スペース情報DB53に格納する。駐車スペース情報DB53は、駐車スペース情報を格納するデータベースである。図4に示されるように、駐車スペース情報は、駐車スペースIDと、場所情報と、駐車可能数と、現在駐車数と、画像アドレスと、を含む。
駐車スペースIDは、駐車スペースを一意に識別可能な情報である。場所情報及び駐車可能数は、ユーザUによって入力された登録情報に含まれる場所情報及び駐車可能数に対応する。現在駐車数は、駐車スペースIDが示す駐車スペースに現時点で駐車されている車両10の数を示す。管理部52が新規の駐車スペース情報を生成する際、現在駐車数は0である。管理部52は、後述する車両情報DB56に格納されている車両情報を参照し、駐車スペースに駐車されている車両10の数をカウントすることによって、現在駐車数を更新する。画像アドレスは、登録情報に含まれる画像データが格納された外部サーバ(図示せず)における画像データの格納場所を示す。なお、駐車スペース情報は、登録情報に含まれる振込口座、個人情報/事業者情報、及び追加説明情報を更に含んでもよい。駐車スペース情報は、駐車可能数、及び現在駐車数を含んでいなくてもよい。駐車スペース情報は、更に他の情報を含んでもよい。
管理部52は、1か所の駐車スペースごとに、1つの駐車スペース情報を生成する。管理部52は、取得部51から解約情報を受け取った場合、解約情報に含まれる駐車スペースIDが示す駐車スペース情報を駐車スペース情報DB53から削除する。つまり、取得部51から登録情報を受け取るごとに新たな駐車スペース情報が駐車スペース情報DB53に追加され、取得部51から解除情報を受け取るごとに解除対象の駐車スペース情報が駐車スペース情報DB53から削除される。駐車スペース情報に含まれる現在駐車数は、駐車スペースに駐車されている車両10の数が変わるごとに更新される。管理部52は、駐車スペースに車両10が駐車されている状態において、取得部51から解約情報を受け取った場合、解約情報に基づいて、提示情報を生成する。提示情報は、解約可能な日を貸出主Lに提示するための情報である。提示情報の詳細については後述する。
管理部52は、取得部51から受け取った第1リクエスト情報及び端末装置30の位置情報、並びに駐車スペース情報DB53に格納されている駐車スペース情報に基づいて、端末装置30の近くにあり、かつ車両10が駐車されている駐車スペースを検索してもよい。一例として、管理部52は、端末装置30の位置情報、及び駐車スペース情報に含まれる現在駐車数及び場所情報を参照し、場所情報が端末装置30から所定の範囲内の場所を示し、かつ現在駐車数が1以上を示す駐車スペース情報を特定する。
管理部52は、取得部51から受け取った第2リクエスト情報及び端末装置30の位置情報、並びに駐車スペース情報DB53に格納されている駐車スペース情報に基づいて、ユーザUの近くにあり、かつ駐車可能な駐車スペースを検索してもよい。一例として、管理部52は、端末装置30の位置情報、及び駐車スペース情報に含まれる駐車可能数、現在駐車数、及び場所情報を参照し、場所情報が端末装置30から所定の範囲内の場所を示し、かつ駐車可能数よりも現在駐車数が小さい駐車スペース情報を特定する。そして、管理部52は、特定した駐車スペース情報に含まれる駐車スペースIDによって示される駐車スペースを示す検索結果情報を生成する。管理部52は、提示情報、及び検索結果情報を出力部58に出力する。
取得部54は、車両10の車両ID、位置情報、及び車両状態情報を取得する機能部である。取得部54は、車両ID、位置情報、及び車両状態情報を特定部55に出力する。
特定部55は、車両10の駐車スペースを特定する機能部である。具体的には、特定部55は、OFF状態を示す車両状態情報に対応する車両10(以下、「OFF状態車両」という)について、車両10の位置情報及び車両状態情報、並びに駐車スペース情報DB53に格納されている駐車スペース情報に基づいて、OFF状態車両が駐車された駐車スペース(具体的には、当該駐車スペースを示す駐車スペースID)を特定する。また、特定部55は、ON状態を示す車両状態情報に対応する車両10(以下、「ON状態車両」という)については、車両情報DB56に格納されている車両情報に基づいて、ON状態車両が駐車されていた駐車スペースを特定する。駐車スペースの特定方法については後述する。
特定部55は、車両10の車両状態が切り替わったことに応じて、当該車両10が駐車されている駐車スペースを特定する。なお、車両10の車両状態が切り替わるごとに車両10が車両ID、位置情報、及び車両状態情報をサーバ50に送信する場合、特定部55は、OFF状態の車両状態情報を取得部54から受け取ったことに応じて、当該車両10が駐車されている駐車スペースを特定する。この処理を行うことによって、駐車スペースに駐車された車両10である対象車両が特定される。本実施形態では、対象車両は、駐車スペースが特定されたOFF状態車両である。
特定部55は、取得部54から受け取った車両10の車両ID、位置情報及び車両状態情報、及び車両10の駐車スペースを示す駐車スペースIDに基づいて、車両情報を生成する。特定部55は、車両10の車両状態が切り替わるごとに、車両情報を生成する。車両情報の詳細については後述する。特定部55は、車両情報を、車両情報DB56に格納する。
車両情報DB56は、各車両10の車両情報を格納するデータベースである。図5に示されるように、車両情報は、車両IDと、車両10の絶対位置(位置情報)と、状態情報と、駐車期間と、駐車スペースIDと、を含む。状態情報は、車両10の車両状態を示す情報であって、OFF状態、及びON状態を含む。すなわち、状態情報がOFF状態である場合、車両IDによって示される車両10が駐車スペースIDによって示される駐車スペースに駐車されている状態を示す。状態情報がON状態である場合、車両IDによって示される車両10が駐車スペースIDによって示される駐車スペースから出庫されて利用されている状態であることを示す。
駐車期間は、車両10の車両状態がON状態からOFF状態に切り替わった時点からの経過時間を示す情報である。車両10の車両状態が切り替わるごとに車両10が車両ID、位置情報、及び車両状態情報をサーバ50に送信する場合、駐車期間は、取得部54がOFF状態を示す車両状態情報を車両10から受け取った時点からの経過時間を示す。駐車期間は、OFF状態を示す車両状態情報を車両10から受け取った時点をhh:mm:ss表記で00:00:00とし、経過時間をカウントした情報である。特定部55は、経過時間がカウントされるごとに駐車期間を更新する。車両10の車両状態がOFF状態からON状態に切り替わった時点で、経過時間のカウントは停止される。駐車スペースIDは、駐車スペースを一意に識別可能な情報であって、特定部55によって特定された駐車スペースを示す。なお、駐車スペースIDが特定された車両10(対象車両)の駐車期間は、対象車両が当該駐車スペースに駐車されていた期間を示す。車両情報は、更に他の情報を含んでもよい。例えば、車両情報は、車両情報が受信された時間を示す時間情報を有してもよい。
車両情報DB56は、特定部55から車両情報を受け取ると、車両情報を格納する。車両情報DB56には、複数の車両情報が車両情報の履歴(ログ)として格納されている。車両情報DB56に含まれる各車両IDに着目すると、車両IDごとに、ON状態を示す状態情報を含む車両情報と、OFF状態を示す状態情報を含む車両情報とが交互にかつ時系列に配列されて格納されている。車両情報DB56において、車両情報は、例えば、取得部54から車両ID、位置情報、及び車両状態情報が受信されるごとに追加され、駐車スペースから対象車両が出庫した後、貸出報酬の支払い時点(詳細は後述)が経過すると削除される。
算出部57は、駐車スペースごとの各対象車両の車両情報を取得し、駐車スペースごとの貸出主Lが受け取るための貸出報酬を算出する機能部である。以下、一の駐車スペース(以下、「対象駐車スペース」という)の貸出報酬を算出する例に着目して説明するが、他の駐車スペースの貸出報酬の算出についても同様である。まず、算出部57は、車両情報DB56に格納されている車両情報から、対象駐車スペースの対象車両に対応する車両情報を抽出することによって、対象駐車スペースの対象車両ごとの車両情報を取得する。対象駐車スペースの対象車両に対応する車両情報は、対象駐車スペースを示す駐車スペースIDを含む車両情報である。算出部57は、駐車スペース情報DB53から、対象駐車スペースに対応する駐車スペース情報を取得する。
続いて、算出部57は、対象車両ごとの車両情報、及び駐車スペース情報に基づいて、対象駐車スペースの貸出報酬を算出する。算出部57は、各対象車両の車両情報、及び駐車スペース情報に含まれる場所情報に基づいて、貸出報酬を算出する。貸出報酬の算出方法の詳細については後述する。算出部57は、貸出報酬を示す貸出報酬情報を、出力部58に出力し、サーバ50内のデータベース等(図示せず)に格納する。
出力部58は、提示情報、検索結果情報、及び貸出報酬情報を出力する機能部である。出力部58は、管理部52から受け取った提示情報、及び算出部57から受け取った貸出報酬情報を端末装置20に出力し、管理部52から受け取った検索結果情報を端末装置30に出力する。
次に、図6~11を参照して、シェアリングサービスシステム1(サーバ50)が行う各処理について説明する。図6は、サーバ50が行う特定処理の一連の流れを示すフローチャートである。図7は、駐車スペースの特定方法を説明するための図である。図8は、サーバ50が行う算出処理の一連の流れを示すフローチャートである。図9は、1台の対象車両に対する報酬を説明するための図である。図10は、貸出主Lの端末装置20に表示される画面例を示す図である。図11は、サーバ50が行う解約処理の一連の流れを示すフローチャートである。図6に示される一連の処理は、例えば、車両10が車両ID、位置情報及び車両状態情報をサーバ50に送信する度に行われる。
図6に示されるように、まず、取得部54が、車両10の車両ID、位置情報及び車両状態情報を取得する(ステップS11)。そして、取得部54は、車両ID、位置情報、及び車両状態情報を特定部55に出力する。
続いて、特定部55は、車両10の駐車スペースを特定する(ステップS12)。駐車スペースの特定方法は、取得部54から受け取った車両状態情報によって示される車両状態がOFF状態であるか、或いはON状態であるかによって異なる。特定部55は、OFF状態を示す車両状態情報を取得部54から受け取った場合、車両10の位置情報、及び駐車スペース情報DB53に格納されている駐車スペース情報に基づいて、OFF状態車両が駐車されている駐車スペースを特定する。具体的には、特定部55は、駐車スペース情報DB53に格納されている駐車スペース情報を参照し、OFF状態車両の位置情報が示す位置と重なる駐車スペースを、OFF状態車両が駐車されている駐車スペースとして特定する。
駐車スペースは、上述したように、場所情報に含まれる4つの絶対位置(4つの頂点)によって規定される矩形状の領域で表される。OFF状態車両は、OFF状態車両の位置情報に含まれる絶対位置を中心とし、所定の半径を有する円状の領域で表される。所定の半径は、例えば、5mである。GPS等の情報に基づいて取得されるOFF状態車両の位置情報によって示される位置と、実際のOFF状態車両の位置とは、ずれ(誤差)が生じることがある。そこで、位置情報に含まれる絶対位置に加えて、絶対位置の周囲の領域をOFF状態車両と仮定することで、駐車スペースに駐車されたOFF状態車両を特定する精度を向上させることができる。
特定部55は、例えば、車両10を表す領域が、駐車スペースを表す領域に含まれるか、部分的に重なっている場合、当該駐車スペースをOFF状態車両が駐車されている駐車スペースとして特定する。そして、特定部55は、特定した駐車スペースの駐車スペース情報に含まれる駐車スペースIDを取得する。
図2及び図7に示される例では、駐車スペースPAを表す領域として、領域Rが示され、OFF状態車両を表す領域として、4つの円Eが示されている。領域Rは、4つの頂点Vによって規定される。各円Eは、各OFF状態車両の位置情報に示される絶対位置Pを中心とした所定の半径rを有する円である。各円E(OFF状態車両)の少なくとも一部は、領域R(駐車スペースPA)に含まれている。したがって、特定部55は、すべてのOFF状態車両が駐車スペースPAに駐車されていると特定する。
特定部55は、ON状態を示す車両状態情報を取得部54から受け取った場合、車両情報DB56に格納されている車両情報に基づいて、ON状態車両が駐車されていた駐車スペースを特定する。具体的には、特定部55は、車両情報DB56を参照して、ON状態車両を示す車両IDを含み、かつ、状態情報がOFF状態を示す車両情報のうちの最新の車両情報を特定し、当該車両情報に含まれる駐車スペースIDを取得する。すなわち、特定部55は、当該駐車スペースIDによって示される駐車スペースを、ON状態車両が駐車されていた駐車スペースとして特定する。
続いて、特定部55は、取得部54から受け取った車両10の車両ID、位置情報、及び車両状態情報と、ステップS12において取得した駐車スペースIDと、に基づいて、車両情報を生成する(ステップS13)。図5に示されるように、特定部55は、OFF状態車両については、OFF状態車両を示す車両ID、OFF状態車両の絶対位置、状態情報及び駐車期間、並びに特定した駐車スペースIDを含む車両情報を生成する。駐車期間は、生成時点では0である。特定部55は、ON状態車両については、ON状態車両を示す車両ID、ON状態車両の絶対位置及び状態情報、並びに特定した駐車スペースIDを含む車両情報を生成する。そして、特定部55は、車両情報を、車両情報DB56に格納する(ステップS14)。
続いて、サーバ50が行う算出処理(図8参照)について説明する。図8に示される一連の処理は、後述する支払い時点ごとに行われる。本実施形態では、貸出主Lに、所定の期間が経過した支払い時点ごとに、貸出報酬が支払われる。所定の期間は、例えば、1か月である。以下の説明では、対象駐車スペースに着目して説明を行うが、他の駐車スペースについても同様である。
図8に示されるように、まず、算出部57が、車両情報DB56に格納されている車両情報から、対象駐車スペースを示す駐車スペースIDを含む車両情報を抽出することによって、対象駐車スペースの対象車両ごとの車両情報を取得する(ステップS21)。続いて、算出部57は、駐車スペース情報DB53から、対象駐車スペースを示す駐車スペースIDを含む駐車スペース情報を抽出することによって、対象車両スペースに対応する駐車スペース情報を取得する(ステップS22)。
続いて、算出部57は、対象車両ごとの車両情報、及び対象駐車スペースに対応する駐車スペース情報に基づいて、対象車両ごとの報酬を算出する(ステップS23)。各対象車両の報酬は、時間報酬と、入庫報酬と、出庫報酬と、を含む。時間報酬は、対象車両が対象駐車スペースに駐車されている駐車期間に基づいて算出される対象車両ごとの報酬である。入庫報酬は、対象車両が対象駐車スペースに入庫されることによって加算される対象車両ごとの報酬である。出庫報酬は、対象車両が対象駐車スペースから出庫されることによって加算される対象車両ごとの報酬である。
ステップS23では、算出部57は、各対象車両に対する報酬Ci kを算出する。報酬Ci kは、対象車両が入庫してから貸出報酬の支払い時点kまでの対象車両に対する報酬である。具体的には、算出部57は、式(1)に示されるように、時間報酬と、出庫報酬と、入庫報酬とを加算した額を、報酬Ci kとして算出する。算出部57は、対象駐車スペースに駐車されているすべての対象車両について、報酬Ci kを算出する。
Figure 2022067786000002
iは、対象車両の番号を示し、1からnまでの整数値である。nは、支払い時点k-1から支払い時点kまでの期間において対象駐車スペースを利用した車両10(対象車両)の総数である。言い換えると、支払い時点k-1から支払い時点kまでの期間において出庫した対象車両の数と、支払い時点kにおいて駐車されている対象車両の数との合計値である。したがって、総数nは、支払い時点ごとに変化し得る。
log(t+1)は、i番目の対象車両の時間報酬を示す。以下、時間報酬をC という。時間報酬C において、Cは、時間報酬C に係る係数を示し、tは、i番目の対象車両の駐車期間を示す。係数Cは、例えば、数十円である。Cinは、i番目の対象車両の入庫報酬を示す。Coutは、i番目の対象車両の出庫報酬を示す。入庫報酬Cin、及び出庫報酬Coutは、例えば、数百円である。出庫フラグδは、i番目の対象車両が出庫されているか否かを示す。i番目の対象車両が駐車している場合、出庫フラグδは、0に設定されている。i番目の対象車両が出庫されると、出庫フラグδは1に設定される。
報酬Ci kの算出方法については、上記例に限定されない。算出部57は、支払い時点kごとに対象車両ごとの報酬Ci kを算出するのに代えて、例えば、数時間等、所定の期間が経過する度に対象車両ごとの報酬Ci kを算出し、記録してもよい。
ここで、図9に示されるグラフGを用いて、所定の期間が経過する度に対象車両ごとの報酬Ci kが算出され、記録される場合において、対象駐車スペースに駐車されているi番目の対象車両の報酬Ci kを算出する例について説明する。グラフGにおいて、横軸は経過時間を表し、縦軸は報酬Ci kを表す。なお、経過時間は、i番目の対象車両が対象駐車スペースに入庫した日(入庫日)を0とし、入庫日からの経過日数を表している。グラフGには、経過時間と報酬Ci kとの関係が示されている。グラフGには、貸出報酬Ckの支払い時点k、支払い時点kよりも一つ前の支払い時点k-1、及び支払い時点k-1よりも一つ前の支払い時点k-2が示されている。
図9に示されるように、支払い時点k-2よりも前において、i番目の対象車両が対象駐車スペースに入庫したので、算出部57は、報酬Ci kに入庫報酬Cinを加算する。そして、算出部57は、報酬Ci kへの時間報酬C の加算を開始する。ここで、グラフGに示されるように、時間報酬C は、Clog(t+1)で表されるため、駐車期間tが長いほど増加し、時間報酬C の増加率は、駐車期間tが長くなるにつれて減少する。
そして、算出部57は、支払い時点k-1から支払い時点kまでの間において、i番目の対象車両が出庫したので、式(1)の出庫フラグδを1に設定し、報酬Ci kに出庫報酬Coutを加算する。そして、算出部57は、出庫報酬Coutを加算した後の報酬Ci kを、支払い時点kまで維持する。そして、算出部57は、支払い時点kにおける報酬Ci kを得る。
続いて、算出部57は、貸出報酬を算出する(ステップS24)。具体的には、算出部57は、式(2)を用いて支払い時点kにおける貸出報酬Cを算出する。式(2)に示されるように、貸出報酬Cは、支払い時点kにおける報酬Ci kから支払い時点k-1における報酬Ci k-1を減算した額を対象車両ごとに算出し、算出したすべての対象車両に対する額を合計した額である。すなわち、本実施形態では、貸出報酬Cは、支払い時点k-1から支払い時点kまでの期間における対象駐車スペースの利用実績(利用履歴)に対して、対象駐車スペースについて支払われる報酬である。
Figure 2022067786000003
なお、算出部57は、支払い時点kが経過する度に算出した報酬Ci kをサーバ50内のデータベース等(図示せず)に格納する。したがって、算出部57は、当該データベース等に記憶されている報酬Ci k-1を用いて、貸出報酬Cを算出する。そして、対象駐車スペースから対象車両が出庫した後、支払い時点kが経過した場合、算出部57は、車両情報DB56に記憶されている対象車両の車両情報を削除する。
以上の算出処理を駐車スペースごとに行うことにより、算出部57は、駐車スペースごとの貸出報酬Cを得る。算出部57は、貸出報酬Cを示す貸出報酬情報を、出力部58に出力する。
続いて、出力部58は、貸出報酬情報を端末装置20に出力する(ステップS25)。図10に示される画面例においては、支払い時点kにおける貸出報酬Cが、過去の貸出報酬を示すグラフとともに表示される。なお、ステップS22は、ステップS21よりも前に行われてもよく、ステップS21と並行して行われてもよい。
続いて、サーバ50が行う解約処理(図11参照)について説明する。図11に示される一連の処理は、端末装置20が解約情報をサーバ50に送信する度に行われる。
図11に示されるように、まず、取得部51は、端末装置20から解約情報を取得する(ステップS31)。解約情報には、貸出主Lが解約を希望する駐車スペースを示す駐車スペースIDが含まれている。そして、取得部51は、解約情報を管理部52に出力する。
続いて、管理部52は、駐車スペースに車両10が駐車されているか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32において、管理部52は、駐車スペース情報DB53において、取得部51から受け取った解約情報に含まれる駐車スペースIDを含む駐車スペース情報を参照する。続いて、管理部52は、当該駐車スペース情報に含まれる現在駐車数が0である場合、駐車スペースに車両10が駐車されていないと判定し、当該駐車スペース情報に含まれる現在駐車数が1以上である場合、駐車スペースに車両10が駐車されていると判定する。
駐車スペースに車両10が駐車されていると判定した場合(ステップS32:YES)、管理部52は、解除可能な日を貸出主Lに提示するための提示情報を生成し(ステップS33)、提示情報を出力部58に出力する。ここで、解除可能な日は、事業者が駐車スペースから車両10を回収可能な日のうち最短の日である。
続いて、出力部58は、提示情報を端末装置20に出力する(ステップS34)。そして、提示情報を受け取った端末装置20が解除可能な日を画面上に表示することで、貸出主Lに解除可能な日を提示する。貸出主Lは、端末装置20において、提示情報によって示される解除可能な日以降の日付を解約日として指定する。続いて、出力部58は、貸出主Lによって指定された解約日に解約手続きを行い(ステップS35)、処理を終了する。
一方、駐車スペースに車両10が駐車されていないと判定した場合(ステップS32:NO)、管理部52は、端末装置20から解約情報を受信した日を解約日として解約手続きを行い(ステップS35)、処理を終了する。そして、上述した算出処理において、算出部57は、解約日を支払い時点kとして、貸出報酬Cを算出してもよい。なお、駐車スペースの解約後であっても、登録された駐車スペースの履歴(ログ)が駐車スペース情報DB53に記憶されていてもよい。
以上説明したサーバ50においては、駐車スペースの場所情報、及び複数の車両10のそれぞれの位置情報に基づいて、駐車スペースの貸出主Lが駐車スペースの全体を貸し出すことにより受け取る報酬であって対象車両の車両情報(駐車スペースの利用履歴)に応じて付与される報酬である貸出報酬Cが算出され、貸出報酬Cを示す貸出報酬情報が出力される。この構成によれば、駐車スペースの場所情報と、複数の車両10のそれぞれの位置情報とに基づいて、車両10ごとの駐車料金ではなく、土地全体に対する貸出報酬Cが算出される。したがって、駐車スペースに設備等を設置することなく、駐車スペースの利用履歴に応じて貸出主Lが受け取る報酬を適切に得ることができる。よって、設備投資を行うことなく、駐車スペースの貸出主Lに支払う適切な報酬を提示することが可能となる。
特定部55は、場所情報と、位置情報とに基づいて、複数の車両10の中から駐車スペースに駐車された一又は複数の対象車両を特定し、算出部57は、一又は複数の対象車両に含まれる対象車両ごとの車両情報(利用履歴)に基づいて、貸出報酬Cを算出する。この構成によれば、駐車スペースの場所情報と、複数の車両10のそれぞれの位置情報とに基づいて、駐車スペースに駐車された対象車両が特定され、対象車両ごとの駐車スペースの利用履歴を示す車両情報に基づいて、車両10ごとの駐車料金ではなく、土地全体に対する貸出報酬Cが算出される。したがって、駐車スペースに設備等を設置することなく、駐車スペースの利用履歴に応じて貸出主Lが受け取る報酬を適切に得ることができる。
貸出報酬Cは、対象車両が駐車スペースに駐車されている駐車期間に基づいて算出される対象車両ごとの時間報酬C を含む。この構成によれば、車両10が駐車された駐車スペースに車両10が駐車された期間が考慮されて貸出報酬Cが算出される。したがって、駐車スペースの利用履歴に応じて貸出主Lが受け取る報酬を適切に算出できる。
具体的には、時間報酬C は、駐車期間が長いほど増加し、時間報酬C の増加率は、駐車期間が長くなるにつれて減少する。時間報酬C においては、例えば、一般的な駐車スペースと同じように、駐車されている時間が経過するにつれて増加するように算出することが考えられる。しかし、この手法では、例えば、人目につきにくく、入り組んだ道を通らなければならないような場所等、利用しづらい場所を貸出主が駐車スペースとして貸し出した場合、当該駐車スペースに駐車された車両が長期間利用されずに駐車された状態が継続することで、貸出報酬が増加し続ける事態が生じ得る。このような事態は、貸出主に適切な貸出報酬を提示する目的から逸脱している。換言すれば、当該目的を達成するためには、多くの車両10の駐車に利用される利便性の高い土地を駐車スペースとして提供している貸出主により多くの貸出報酬を与えるのが望ましい。サーバ50によれば、車両10が駐車されてから時間が経過するにつれて時間報酬C の額の上昇が緩やかになるため、長期間駐車されている車両10に対する貸出報酬Cが過剰に付与されることが防止される。その結果、貸出報酬Cをより一層適切に算出できる。
貸出報酬Cは、対象車両が駐車スペースから出庫されることによって加算される対象車両ごとの出庫報酬Coutを含む。出庫される車両10が多い駐車スペースほど、利便性の高い土地といえる。サーバ50によれば、車両10が出庫される度に出庫報酬Coutが加算されるので、多くの車両10が出庫する利便性の高い土地を駐車スペースとして提供している貸出主Lにより多くの貸出報酬Cを与えることができる。
貸出報酬Cは、対象車両が駐車スペースに入庫されることによって加算される対象車両ごとの入庫報酬Cinを含む。入庫される車両が多い駐車スペースほど、多くの車両の駐車に利用されている利便性の高い土地といえる。サーバ50によれば、車両10が入庫する度に入庫報酬Cinが加算されるので、多くの車両10の駐車に利用される利便性の高い土地を駐車スペースとして提供している貸出主Lにより多くの貸出報酬Cを与えることができる。
駐車スペースは、車両10の一時的な貸出を行うシェアリングサービスにおいて利用されるスペースであって、複数の車両10のそれぞれは、シェアリングサービスにおいて貸し出しされる車両10である。シェアリングサービスにおいて、上述したように土地全体に対する貸出報酬Cが算出されるので、駐車スペースに設備等を設置することなく、駐車スペースの利用履歴に応じて貸出主Lが受け取る報酬を適切に得ることができる。さらには、駐車スペースに設備等を設置する必要がないので、貸出主Lの負担が減る結果、駐車スペースを貸し出す貸出主Lが増えて駐車スペースを増やすことが可能となり、ひいては、シェアリングサービスにおける利便性の向上を促すことができる。
取得部51が、解約情報を取得すると、管理部52は、駐車スペースに一又は複数の車両10が駐車されているか否かを判定する。管理部52は、駐車スペースに車両10が駐車されていると判定した場合、解約可能な日を貸出主Lに提示するための提示情報を生成し、出力部58は、提示情報を更に出力する。
シェアリングサービスにおいて利用される駐車スペースを貸し出している貸出主が、駐車スペースの貸出を解約したい場合であっても、駐車スペースに車両が駐車されていることがある。サーバ50によれば、駐車スペースに車両10が駐車されていると判定された場合には、貸出主Lに解約可能な日が提示される。したがって、貸出主Lは解約可能な日を把握でき、解約可能な日以降に解約日を指定することができる。また、シェアリングサービスの事業主は貸出主Lが指定した解約日までに駐車されている車両10を撤去できる。したがって、シェアリングサービスの円滑な運営を促すことができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されない。
サーバ50は、物理的又は論理的に結合した1つの装置によって構成されていてもよく、互いに物理的又は論理的に分離している複数の装置によって構成されてもよい。例えば、サーバ50は、クラウドコンピューティングのようにネットワーク上に分散された複数のコンピュータによって実現されてもよい。以上のように、サーバ50の構成は、サーバ50の機能を実現し得るいかなる構成をも含み得る。
駐車スペース情報が外部のサーバ等によって生成され、管理される場合、サーバ50は、取得部51、管理部52、及び駐車スペース情報DB53を備えていなくてもよい。車両情報が外部のサーバ等によって生成され、管理される場合、サーバ50は、取得部54、特定部55、及び車両情報DB56を備えていなくてもよい。サーバ50は、土地全体を土地全体に対する貸出報酬を算出するサービスに用いられればよい。
車両10は、自転車の他に、自動車、バイク、及びスクーター等であってもよい。車両情報は、車両10の種別を示す種別情報を更に含み、算出部57は、種別情報に更に基づいて、貸出報酬Cを算出してもよい。具体的には、車両10の種別に応じて異なる係数C、入庫報酬Cin、及び出庫報酬Coutが設定されてもよい。例えば、スクーターの係数C等は、自転車の係数C等よりも大きく設定されてもよい。一例として、算出部57は、1か所の駐車スペースに複数の種類の車両10が駐車されている場合、各車両10の種別に応じた異なる係数C等を用いて、車両10ごとの報酬Ci kを算出し、車両10ごとの報酬Ci kに基づいて貸出報酬Cを算出してもよい。
例えば、一般的な駐車スペースと同様に、自転車と比較して駐車スペースを占有する面積が大きい自動車が駐車スペースに駐車されている場合には、自転車が駐車されている場合と比較してより高い貸出報酬Cを算出することが妥当であると考えられる。本変形例によれば、車両10の種別が考慮された貸出報酬Cを算出するため、駐車スペースの利用履歴に応じて貸出主Lが受け取る報酬を適切に得ることができる。
算出部57は、各対象車両の位置情報(利用履歴)に基づいて駐車スペースごとの貸出報酬を算出してもよい。その場合、算出部57は、例えば、駐車スペースに駐車されている各対象車両の位置情報に基づいて、各対象車両が当該駐車スペースに駐車されている期間を計測し、計測した期間に基づいて貸出報酬を算出してもよい。
貸出報酬Cの算出方法については、上記実施形態の例に限定されない。貸出報酬Cは、対象車両の利用履歴に基づいて算出されればよい。算出部57は、出庫報酬Cout及び入庫報酬Cinの少なくとも一方を報酬Ci kとして加算しなくてもよい。算出部57は、時間報酬C の算出に他の計算式等を用いてもよい。算出部57は、支払い時点kごとの貸出報酬Cではなく、例えば、出庫された時点で貸出報酬Cを一度に算出してもよい。算出部57は、例えば、段階的な従量制によって貸出報酬Cを算出してもよい。
なお、上記実施形態の説明に用いられたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、及び割り振り(assigning)などがあるが、これらの機能に限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)又は送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施形態におけるサーバ50は、本開示の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図12は、本開示の一実施形態に係るサーバ50のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のサーバ50は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、及びユニットなどに読み替えることができる。サーバ50のハードウェア構成は、図に示された各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
サーバ50における各機能は、プロセッサ1001及びメモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、及びレジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述のサーバ50の各機能は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、及びデータなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明された動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、サーバ50の各機能は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理では、1つのプロセッサ1001によって実行される旨が説明されたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、及びRAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、又はメインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存できる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、及び磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバ、又はその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、又は通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の取得部51、取得部54、及び出力部58などは、通信装置1004によって実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
サーバ50は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
情報の通知は、本開示において説明された態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。
本開示において説明された各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム、及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも1つに適用されてもよい。複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本開示において説明された各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、及びフローチャートなどにおいては、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよい。例えば、本開示において説明された方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示された特定の順序に限定されない。
情報等は、上位レイヤから下位レイヤへ、又は下位レイヤから上位レイヤへ出力され得る。情報等は、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理されてもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明された各態様/実施形態は単独で用いられてもよいし、組み合わせて用いられてもよいし、実行に伴って切り替えて用いられてもよい。所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗黙的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって)行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明された実施形態に限定されないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有しない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
ソフトウェア、命令、及び情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明された情報、及び信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明された用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えられてもよい。
本開示において使用される「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本開示において説明された情報、及びパラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
上述したパラメータに使用される名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示した数式等と異なる場合もある。
本開示で使用される「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、又は「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、及び「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、又は通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的或いは論理的であってもよく、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用される場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本開示において使用される「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用される「第1の」、及び「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、及び何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことのいずれも意味しない。
上記の各装置の構成における「部」が、「回路」、「デバイス」等に置き換えられてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語での「a」、「an」、及び「the」のように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、及び「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
10…車両、50…サーバ、51…取得部、52…管理部(生成部)、55…特定部、57…算出部、58…出力部、PA…駐車スペース、L…貸出主。

Claims (9)

  1. 駐車スペースの場所を示す場所情報と、複数の車両のそれぞれの位置情報を含む車両情報とに基づいて、前記駐車スペースの貸出主が前記駐車スペースの全体を貸し出すことにより受け取る報酬であって前記駐車スペースの利用履歴に応じて付与される報酬である貸出報酬を算出する算出部と、
    前記貸出報酬を示す貸出報酬情報を出力する出力部と、を備える、報酬提示装置。
  2. 前記場所情報と、前記位置情報とに基づいて、前記複数の車両の中から前記駐車スペースに駐車された一又は複数の対象車両を特定する特定部を更に備え、
    前記算出部は、前記一又は複数の対象車両に含まれる対象車両ごとの前記利用履歴に基づいて、前記貸出報酬を算出する、請求項1に記載の報酬提示装置。
  3. 前記貸出報酬は、前記対象車両が前記駐車スペースに駐車されている駐車期間に基づいて算出される前記対象車両ごとの時間報酬を含む、請求項2に記載の報酬提示装置。
  4. 前記時間報酬は、前記駐車期間が長いほど増加し、
    前記時間報酬の増加率は、前記駐車期間が長くなるにつれて減少する、請求項3に記載の報酬提示装置。
  5. 前記貸出報酬は、前記対象車両が前記駐車スペースから出庫されることによって加算される前記対象車両ごとの出庫報酬を含む、請求項2~請求項4のいずれか一項に記載の報酬提示装置。
  6. 前記貸出報酬は、前記対象車両が前記駐車スペースに入庫されることによって加算される前記対象車両ごとの入庫報酬を含む、請求項2~請求項5のいずれか一項に記載の報酬提示装置。
  7. 前記駐車スペースは、車両の一時的な貸出を行うシェアリングサービスにおいて利用されるスペースであって、
    前記複数の車両のそれぞれは、前記シェアリングサービスにおいて貸し出しされる車両である、請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の報酬提示装置。
  8. 前記貸出主が前記駐車スペースの契約解除を申請したことを示す解約情報を取得する取得部と、
    前記解約情報が取得された場合、前記駐車スペースに車両が駐車されているか否かを判定し、
    前記駐車スペースに車両が駐車されていると判定した場合、解約可能な日を前記貸出主に提示するための提示情報を生成する生成部と、を更に備え、
    前記出力部は、前記提示情報を更に出力する、請求項7に記載の報酬提示装置。
  9. 前記車両情報は、前記複数の車両の種別を示す種別情報を更に含み、
    前記算出部は、前記種別情報に更に基づいて、前記貸出報酬を算出する、請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の報酬提示装置。
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