JP2022058269A - 液体転移装置 - Google Patents

Abstract

【課題】液体を定量的に吸収でき、且つ液体採取アセンブリが交換可能であり、押圧手段が再利用でき、コストを節約する液体転移装置を提供する。【解決手段】 液体転移装置であって、押圧手段、ハウジング、接続部品及び液体採取アセンブリを含む。押圧手段は、押出部を含み、ハウジングは、第１側壁及び第２頂壁を含み、第１側壁と第２頂壁が収容キャビティをなし、押圧手段が収容キャビティ内に収容され、接続部品の一端が第２側壁に接続され、他端が液体採取アセンブリに接続され、液体採取アセンブリは、液体採取管、液体採取ヘッド及び第２接続部を含み、液体採取アセンブリが収容キャビティに突入することで、液体採取管が押出部に対応して設けられる。押圧手段が収容キャビティの中心軸に沿って往復移動し、押出部を液体採取管に対して往復移動させ、押出部が液体採取管に当接して液体採取管を把持又は解放し、液体を排出又は吸収させる。【選択図】図１

Description

本発明は、液体転移の技術分野に関し、特に液体転移装置に関する。

生物学的反応を伴う多くの従来の診断テストは専門の実験室で行う必要があり、機器が複雑で、サイズが大きく、費用がかかり、操作が複雑であり、特にサンプル転移とサンプルの追加プロセスには、操作者の専門レベルに対する要求が高く、熟練した技術者により操作する必要があり、家庭携帯式検出を実現することができない。

以上に鑑み、上記欠陥の少なくともの１つを解決するために、液体転移装置を提供する必要がある。

本発明は、液体転移装置を提供し、該液体転移装置は、押圧手段、ハウジング、接続部品及び液体採取アセンブリを含む。前記押圧手段は、押圧本体、前記押圧本体の一端に設けられる第１頂壁、及び前記第１頂壁の全記押圧本体の側の表面とは反対側の表面に設けられた押出部を含み、前記ハウジングは、第１側壁及び第２頂壁を含み、前記第１側壁が前記第２頂壁に接続されて囲んで収容キャビティをなし、前記押圧手段が前記収容キャビティ内に収容され且つ前記収容キャビティの中心軸に沿って往復移動し、前記接続部品は、第２側壁及び第１接続部を含み、前記第１接続部が前記第２側壁に接続され、前記第２側壁が前記第１側壁の前記第２頂壁に近い端に着脱可能に接続され、前記液体採取アセンブリは、液体採取管、液体採取ヘッド及び前記液体採取管と前記液体採取ヘッドを連通する第２接続部を含み、前記液体採取アセンブリは、前記第２頂壁から前記収容キャビティに進入することで、前記液体採取管が前記押出部に対応して設けられ、前記液体採取ヘッドが前記収容キャビティの外側に位置し、前記第２接続部が前記第１接続部に着脱可能に接続される。前記押圧手段は、前記収容キャビティの中心軸に沿って往復移動し、さらに前記押出部を前記液体採取管に対して往復移動させ、前記押出部が前記液体採取管に当接して前記液体採取管を把持又は解放し、前記液体採取管を変形させ、さらに前記液体採取管に液体を排出又は吸収させる。

本願の実施の形態では、前記液体転移装置は、位置決め具をさらに含み、前記位置決め具は、摺動部及び位置決め部を含み、前記位置決め部が前記第１側壁に設けられ、前記摺動部が前記収容キャビティに収容され、前記押圧手段は、前記摺動部に対応する摺動レールをさらに含み、前記摺動レールは、前記収容キャビティの中心軸に沿って延伸し、前記摺動部は、前記摺動レールに沿って往復移動し、前記押圧手段が前記収容キャビティの中心軸に沿って往復移動する距離をさらに制限する。

本願の実施の形態では、前記押出部は、第３側壁を含み、前記第３側壁一端が前記第１頂壁に接続され、前記第３側壁が前記第１頂壁と囲んで液体採取槽をなし、前記液体採取槽が前記収容キャビティと同軸である。前記液体採取槽の穴径は、前記第１頂壁から離れるにしたがって大きくなり、前記液体採取管は、前記液体採取槽に進退し、前記第３側壁は、前記液体採取管に当接して把持又は解放する。

本願の実施の形態では、前記液体採取管は、前記収容キャビティの中心軸方向に垂直な内径に沿って、前記液体採取ヘッドに近い端から、前記液体採取ヘッドから遠い端へ徐々に減少する。

本願の実施の形態では、前記第３側壁の内面には、前記液体採取管に当接して前記液体採取管を把持又は解放する押圧ブロックが設けられる。

本願の実施の形態では、前記押圧手段は、前記収容キャビティ内に収容される弾性部品をさらに含み、前記弾性部品の一端は、前記第１頂壁に当接して前記第１頂壁を把持し、他端は、前記第２頂壁に当接して前記第２頂壁を把持し、前記弾性部品の弾性回復力により、前記押圧手段の前記第２頂壁から離れるように前記第１頂壁を移動させる。

本願の実施の形態では、複数の前記弾性部品は、前記押出部を覆うように設けられ、又は、前記弾性部品は、前記液体採取管を囲んで設けられる。

本願の実施の形態では、前記第１接続部は、前記第２接続部に係合接続又はねじ接続され、前記第１側壁は、前記第２側壁に係合接続又はねじ接続される。

本願の実施の形態では、前記接続部品は、前記第２側壁に接続される第３頂壁を含み、前記第１接続部は、前記第３頂壁を貫通する第１係止口、前記第３頂壁を貫通し且つ前記第１係止口と連通する第２係止口及び第１係止位置を含み、前記第２接続部は、接続部本体、前記接続部本体に設けられる第２係止位置、接続部本体に設けられるガイドロッド及び前記ガイドロッドに設けられる係止フックを含む。前記ガイドロッドが前記第１係止口に突入して前記第２係止口内に係止され、前記係止フックが前記第１係止位置の前記収容キャビティに近い側に係止され、前記第２係止位置が前記第１係止位置の前記収容キャビティから遠い側に係止されることで、前記第１接続部が前記第２接続部に着脱可能に接続される。

本願の実施の形態では、前記押圧本体の前記液体採取アセンブリから遠い端は、前記ハウジングから突出して押圧部をなす。前記押圧本体の前記ハウジングに近い面にガイドバーが設けられ、前記第１側壁の内面にシュートが設けられ、前記シュートが前記収容キャビティの中心軸に沿って延伸し、前記ガイドバーが前記シュートに係止され且つ前記シュートに沿って往復移動する。

本発明に係る液体転移装置は、従来技術に比べて、構成が簡単で、操作しやすく、液体を定量的に吸収することを実現でき、微量液体の転移を実現することができ、且つ液体採取アセンブリと押圧手段が着脱可能に設けられ、押圧手段を複数回使用することができ、液体採取アセンブリが使い捨て消耗品であり、随時に交換することができ、コストを節約する。

本発明の一実施の形態に係る液体転移装置が押圧されていない構造模式図である。 本発明の一実施の形態に係る液体転移装置が押圧された後の構造模式図である。 本発明の一実施の形態に係る液体転移装置の分解図である。 図１に係る液体転移装置のＩＶ－ＩＶに沿う断面図である。 図２に係る液体転移装置のＶ－Ｖに沿う断面図である。 図１に係る液体転移装置のＶＩ－ＶＩに沿う断面図である。 図２に係る液体転移装置のＶＩＩ－ＶＩＩに沿う断面図である。 本発明の一実施の形態に係るハウジングの構造模式図である。 本発明の一実施の形態に係る押圧手段の構造模式図である。 本発明の一実施の形態に係る押圧手段の断面図である。 本発明の一実施の形態に係る押圧手段の他の角度の構造模式図である。 本発明の一実施の形態に係る接続部品の第1構造模式図である。 本発明の一実施の形態に係る接続部品の第２構造模式図である。 本発明の一実施の形態に係る液体採取アセンブリの構造模式図である。 本発明の一実施の形態に係る移液装置の組み立て図である。

以下の発明を実施するための形態では、上記図面を組み合わせて本発明についてさらに説明する。

以下、本発明の実施例の図面を組み合わせ、本発明の実施例の技術案について明瞭かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。

なお、アセンブリが他のアセンブリに「固定」されると呼ばれる場合、アセンブリは、他のアセンブリに直接固定されてもよいし、又は、アセンブリと他のアセンブリとの間に介在アセンブリが存在してもよい。１つのアセンブリが他のアセンブリに「接続」されると考えられる場合、１つのアセンブリは、他のアセンブリに直接接続されてもよいし、又は、センタ円環アセンブリとともに存在してもよい。１つのアセンブリが他のアセンブリ「に設けられる」と考えられる場合、１つのアセンブリは、他のアセンブリに直接設けられてもよいし、又は、１つのアセンブリと他のアセンブリとの間に介在アセンブリが存在してもよい。本明細書で使用される「垂直」「水平」「左」「右」の用語及び類似する表現は、説明するためのものである。

以下に説明されるシステムの実施の形態は、例示的なものであり、前記モジュール又は回路の区分は、論理機能区分に過ぎず、実際の実装においては他の区分であってよい。また、明らかに、「含む」の用語は他のユニットやステップを排除するものではなく、単数は複数を排除するものではない。システム請求項に記述された複数のユニット又は装置は、同じユニット又は装置によってソフトウェア又はハードウェアを介して実現されてもよい。第１、第２などの言葉は、名称を表すものであるが、いかなる特定の順序を示すものではない。

別途定義がなされていない限り、本明細書において使用される技術・科学用語は、業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有する。本発明の明細書で使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するためのものではない。本明細書で使用されるような、用語「及び／又は」は、関連する列挙された項目のうちの１つ又は複数の任意の及び全ての組合せを含む。

図１～図７に示すように、本発明の実施例に係る液体転移装置１００であり、液体転移装置１００は、ハウジング１、押圧手段２、液体採取アセンブリ３及び接続部品４を含む。押圧手段２は、押圧本体２１、該押圧本体２１の一端に設けられる第１頂壁２５及び第１頂壁２５の押圧本体２１から離れる側に設けられ押出部２２を含む。ハウジング１は、第１側壁１１及び第２頂壁１２を含み、第１側壁１１は、第２頂壁１２に接続されて囲んで収容キャビティ１７をなし、押圧手段２は、収容キャビティ１７内に収容され、且つ収容キャビティ１７の中心軸ａに沿って往復移動する。接続部品４は、第２側壁４１及び第１接続部４４を含み、第１接続部４４が第２側壁４１に接続され、第２側壁４１が第１側壁１１の第２頂壁１２に近い端に着脱可能に接続される。液体採取アセンブリ３は、液体採取管３１、液体採取ヘッド３２及び液体採取管３１と液体採取ヘッド３２とを連通する第２接続部３３を含み、液体採取アセンブリ３が第２頂壁１２から収容キャビティ１７に進入することで、液体採取管３１が押出部２２に対応して設けられ、液体採取ヘッド３２が収容キャビティ１７の外側に位置し、第２接続部３３が第１接続部４４に着脱可能に接続される。押圧手段２が収容キャビティ１７の中心軸ａに沿って往復移動することで、さらに押出部２２を液体採取管３１に対して往復移動させ、押出部２２が液体採取管３１に当接して液体採取管３１を把持又は解放し、液体採取管３１を変形させ、さらに液体採取管３１が液体を排出又は吸収するようにする。

図１及び図３を参照すると、ハウジング１は、第２頂壁１２に設けられる第１液体採取貫通孔１３、第１側壁１１に設けられる係止溝１６をさらに含み、液体採取管３１は、第１液体採取貫通孔１３を経由して収容キャビティ１７に進入する。

本実施の形態では、接続部品４は、ハウジング１に係合されてもよい。

本実施の形態では、第２側壁４１に少なくとも１つの係止ブロック４５が設けられ、第１側壁１１の第２頂壁１２に近い端の外面に係止溝１６が該係止ブロック４５に対応して設けられ、係止ブロック４５が係止溝１６内に滑り入り、それにより、接続部品４がハウジング１に着脱可能に接続される。接続部品４は、ハウジング１に螺合されてもよいことが理解され得る。

図１４を参照すると、第２接続部３３は、接続部本体３３１、接続部本体３３１に設けられる第２係止位置３３２、接続部本体３３１に設けられるガイドバー３３３及びガイドバー３３３に設けられる係止フック３３４を含む。

図１２及び図１３を参照し、図１４及び図１５を組み合わせ、接続部品４は、第２側壁４１に接続される第３頂壁４２、及び第３頂壁４２を貫通する第２液体採取貫通孔４３をさらに含み、第１接続部４４は、第２液体採取貫通孔４３の周りに位置し、第１接続部４４は、第３頂壁４２を貫通する第１係止口４４１、第３頂壁４２を貫通し且つ第１係止口４４１と連通する第２係止口４４２及び第１係止位置４４３を含む。液体採取管３１が第２液体採取貫通孔４３及び第１液体採取貫通孔１３を経由して収容キャビティ１７内に進入し、ガイドバー３３３が第３頂壁４２の収容キャビティ１７から遠い側から第２係止口４４２に進入して第２係止口４４２内に係止され、係止フック３３４が第１係止位置４４３の収容キャビティ１７に近い側に係止され、第２係止位置３３２が第１係止位置４４３の収容キャビティ１７から遠い側に係止され、このとき、第２係止位置３３２及び係止フック３３４が第１係止位置４４３の対向する両側から第１係止位置４４３を係止し、それにより、第１接続部４４が第２接続部３３に着脱可能に接続される。

他の実施の形態では、第２接続部３３の外側壁に雄ねじが設けられ、第１接続部４４の第２液体採取貫通孔４３に近い側壁に雌ねじが設けられることで、第１接続部４４が第２接続部３３にねじ接続される。

図９～図１１を参照し、図４及び図５を組み合わせ、押出部２２は、第３側壁２２１を含む。第３側壁１２１の一端が第１頂壁２５に接続される。第３側壁２２１が囲んで液体採取槽２２２をなし、液体採取槽２２２が第１液体採取貫通孔１３及び第２液体採取貫通孔４３と同軸である。液体採取管３１は、液体採取槽２２２に進退し、第３側壁２２１は、液体採取管３１の側壁に当接して把持又は解放することで、液体採取管３１を変形させる又は変形を回復させて液体を排出又は吸収させる。

本実施の形態では、液体採取槽２２２の穴径は、第２頂壁１２から離れるにしたがって大きくなり、すなわち、液体採取槽２２２は、テーパー状キャビティである。

本実施の形態では、第３側壁２２１の液体採取槽２２２に近い面に押圧ブロック２２３が設けられる。液体採取管３１が該液体採取槽２２２に突入し、押圧ブロック２２３が液体採取管３１の側壁に当接して把持することで、液体採取管３１を変形させ、液体採取管３１の内部の空気又は液体を排出する。液体採取管３１は、逆方向に液体採取槽２２２から退出した後、液体を吸収するように変形を回復する。

本実施の形態では、第３側壁２２１の対向する両側を液体採取槽２２２側に向かって絞り、２つの押圧ブロック２２３を形成し、２つの押圧ブロック２２３は、液体採取管３１の対向する両側から液体採取管３１を押圧し、液体採取管３１を均一に変形させ、液体採取管３１の変形量によって、定量的に液体採取することができるが、液体採取管３１の変形量は、２つの押圧ブロック２２３の間の距離に応じて設定される。押圧ブロック２２３は、一体式押圧ブロック２２３として設けられてもよく、すなわち、第３側壁２２１に一周して設けられてもよい。

図８及び図９を参照すると、ハウジング１は、第１側壁１１の内面に設けられるシュート１５をさらに含み、シュート１５は、収容キャビティ１７の中心軸ａに沿って延伸し、押圧手段２の押圧本体２１の該ハウジング１に近い面にガイドバー２４が設けられる。押圧手段２がハウジング１の収容キャビティ１７内に設けられ、収容キャビティ１７の中心軸ａに沿って往復移動するとき、該ガイドバー２４は、シュート１５に沿って往復移動するように該シュート１５内に係止することができ、該シュート１５とガイドバー２４の嵌合によって、押圧手段２に対してガイド及び制限の作用を果たすことができる。

図８～図１０を参照し、図４及び図５を組み合わせ、液体転移装置１００は、位置決め具５をさらに含み、位置決め具５は、摺動部５２及び位置決め部５１を含み、位置決め部５１が第１側壁１１に設けられ、摺動部５２が収容キャビティ１７内に収容される。押圧手段２は、摺動部５２に対応する摺動レール２３をさらに含み、摺動レール２３は、収容キャビティ１７の中心軸ａに沿って延伸し、摺動部５２は、摺動レール２３に沿って往復移動し、押圧手段２が収容キャビティ１７の中心軸ａに沿って往復移動する距離をさらに制限し、また、ハウジング１及び押圧手段２に対して接続の作用を果たす。

本実施の形態では、ハウジング１の第１側壁１１には、該位置決め部５１に対応して位置決め孔１４が設けられ、位置決め部５１は、該位置決め孔１４内に係止されて位置決め具５とハウジング１を接続する。

本実施の形態では、位置決め部５１と摺動部５２との間に接続部５３が設けられる。

本実施の形態では、位置決め具５が２つの位置決め部５１を含み、対応する第１側壁１１に２つの位置決め孔１４が設けられるため、接続部５３も２つある。

本実施の形態では、２つの位置決め部５１、２つの接続部５３及び摺動部５２は、Ｕ型構造をなし、摺動レール２３は、押圧本体２１を貫通する長尺型開口であり、位置決め具５の摺動部５２は、この開口に嵌め込まれて移動し、この設計によって、押圧手段２の移動を制限することができる。

図３、図４～図７を参照すると、液体転移装置１００は、収容キャビティ１７内に収容される弾性部品６をさらに含む。弾性部品６の一端は、第１頂壁２５に当接して把持し、他端は、第２頂壁１２に当接して把持する。押圧手段２がハウジング１に対して下へ移動する過程において、該弾性部品６が圧縮され、押圧手段２を解放した後、弾性部品６が変形を回復し、弾性部品６の変形回復力により押圧手段２を自動的にリセットさせる。ハウジング１、押圧手段２を組み立てるとき、弾性部品６を収容キャビティ１７内に取り付けることができ、この後に液体採取アセンブリ３を交換することに影響を与えない。

図４～図７を組み合わせ、位置決め具５と協働し、押圧手段２を下へ押圧し、弾性部品６が圧縮状態にあるとき、摺動部５２が摺動レール２３のストロークの上端に位置し、押圧手段２が初期状態を回復し、弾性部品６が自然伸び状態にあるとき、摺動部５２が摺動レール２３のストロークの下端に位置する。従って、位置決め具５と弾性部品６の協働によって、押圧手段２が往復移動するストロークを正確に制限でき、定量的に液体採取することを実現し、また、押圧手段２が自動的に回復することを確保できる。

本実施の形態では、弾性部品６が押出部２２の外部においてスリーブ状をなしており、押圧手段２が下へ移動するとき、押出部２２による液体採取管３１に対する押圧力をバランスさせ、液体採取精度を向上させることができる。

他の実施の形態では、弾性部品６は、複数であってもよく、複数の弾性部品６は、押出部２２を囲んで設けられ、押圧力をバランスさせることができ、それにより、液体採取管３１の受けた押圧力を均一にし、定量的に液体採取することに寄与する。

図１４を参照し、図４及び図５を組み合わせ、液体採取管３１は、一端が開口し、横断面がほぼ円形の中空管状構造であり、第２接続部３３は、ほぼ円環であり、液体採取ヘッド３２は、両端が開口する中空管状構造であり、第２接続部３３の一端が該液体採取ヘッド３２の一端に接続され、他端が液体採取管３１の開口端に接続され、それにより、該液体採取管３１が第２接続部３３を介して液体採取ヘッド３２と連通する。

本実施の形態では、第２接続部３３と液体採取ヘッド３２が一体構造であり、該液体採取管３１が第２接続部３３に着脱可能に取り付けられ、それにより、液体採取ヘッド３２と液体採取管３１を連通する。具体的には、射出成形プロセスによって液体採取アセンブリ３を一回成形することができ、射出成形過程では、第２接続部３３及び液体採取ヘッド３２を成形するキャビティが、液体採取管３１を成形するキャビティと連通し、射出成形を同時に行うことができ、成形周期を縮み、効率を向上させ、また、液体採取アセンブリ３の製造コストを低減させる。成形後、液体採取管３１の開口端が第２接続部３３の接続部本体３３１にプラスチックストリップを介して接続され、使用するとき、プラスチックストリップを折り取り、液体採取管３１を第２接続部３３にカバーし、組み立てて液体採取アセンブリ３を得ておく。

本実施の形態では、液体採取管３１は、ゴム材質であり、液体採取管３１の開口端の外径が第２接続部３３の内径よりやや大きく設けられ、両者は、締まり嵌めするように密封接続される。

本実施の形態では、液体採取管３１は、収容キャビティ１７の中心軸ａに垂直な横断面に沿って、液体採取ヘッド３２に近い一端から、液体採取ヘッド３２から遠い端へ徐々に減少し、すなわち、液体採取管３１は、ほぼ、逆円錐体構造である。

本実施の形態では、液体採取アセンブリ３は、液体採取ヘッドカバー（図示せず）をさらに含み、液体採取ヘッドカバーは、液体採取ヘッド３２の液体採取管３１から遠い端にカバーされ、液体採取ヘッド３２が汚染されることを防止する。

他の実施の形態では、液体採取アセンブリ３の液体採取ヘッド（図示せず）は、一端が開口し、他端が密閉される管状構造であってもよく、液体採取ヘッドの開口端が第２接続部３３に接続され、さらに液体採取管３１と連通し、使用するとき、液体採取ヘッドの閉鎖端を折り取って液体に挿入して液体採取させ、液体採取ヘッドの上記設計によって、液体採取ヘッドカバーを単独で設計することを回避し、液体採取ヘッドを一回型開き成形すればよく、コストを低減させることに寄与する。

図４を参照すると、押圧手段２は、押圧本体２１の第１頂壁２５から離れる端に設けられる押圧部２６をさらに含み、該押圧部２６を押圧することで、押圧手段２をハウジング１に対して相対移動させる目的を実現する。

本実施の形態では、押圧部２６の垂直収容キャビティ１７の中心軸ａの方向での横断面が、第１側壁１１の第２頂壁１２から離れる端の開口サイズより大きく、それにより、押圧部２６を押圧するとき、押圧部２６を収容キャビティ１７内に入らせないことを確保する。

図１５を参照し、図３～図５を組み合わせ、液体転移装置１００の具体的な組み立て過程は、第１ステップ～第４ステップである。
第１ステップにおいて、弾性部品６をハウジング１の収容キャビティ１７内に入れ、押圧手段２とハウジング１を係合し、弾性部品６を固定する。
第２ステップにおいて、接続部品４をハウジング１に取り付ける、
第３ステップにおいて、液体採取管３１と第２接続部３３との間のプラスチックストリップを折れ取り、液体採取管３１を第２接続部３３にカバーする。
第４ステップにおいて、液体採取アセンブリ３を順に第２液体採取貫通孔４３及び第１液体採取貫通孔１３を経由して収容キャビティ１７内に挿入し、第２接続部３３と接続部品４の第１接続部４４を係合し、液体採取アセンブリ３を接続部品４に固定し、組み立てを完了させる。

また、１回液体採取した後、液体採取アセンブリ３を交換する必要があり、液体採取アセンブリ３を接続部品４から取り外し、新しい液体採取アセンブリ３を交換することができ、取り付け方法は、以上と同様である。

本発明のハウジング１、押圧手段２及び接続部品４が予め組み立てられており、液体採取アセンブリ３が接続部品４の外側から収容キャビティ１７に突入し、接続部品４に着脱可能に取り付けられ、液体採取アセンブリ３を随時に交換することに寄与する。具体的には、液体採取アセンブリ３は、使い捨て消耗品であってもよく、実際ニーズに応じて液体採取アセンブリ３を随時に交換でき、ハウジング１、押圧手段２及び接続部品４を再使用でき、コストを低減させることができる。

再び図４及び図５を参照し、図６及び図７を組み合わせ、使用するとき、押圧部２６を押圧し、押圧手段２を下へ押圧し、摺動部５２が摺動レール２３に対して上へ移動し、摺動レール２３のストロークの最上部まで移動し、押出部２２が液体採取管３１に対して下へ移動し、このとき、弾性部品６が圧縮され、押圧ブロック２２３が液体採取管３１を押圧し、液体採取管３１の内部の空気を排出し、液体採取ヘッド３２の一端を液体に挿入し、押出部２６を解放し、押圧手段２が弾性部品６の反発力の駆動で原位置まで回復し、摺動部５２が摺動レール２３に対して下へ移動し、摺動レール２３のストロークの低端まで移動し、押圧ブロック２２３が液体採取管３１に対して上へ移動して液体採取管３１を解放し、検出液が液体採取管３１内に吸い込まれ、定量的に液体採取する目的を実現する。押圧部２６を再び押圧すると、液体採取管３１内の液体を排出することができる。

図４及び図５を参照すると、具体的には、液体転移装置１００が定量的に液体採取する原理は、以下のとおりである。液体採取管３１のテーパー状部分の、液体採取ヘッド３２から離れる端は、内径ｄ１が小さく、小内径端ｂと呼称され、液体採取ヘッド３２に近い端は、内径ｄ２が大きく、大内径端ｃと呼称される。図４に示すように、液体採取管３１が圧縮されていないとき、その小内径端ｂが２つの押圧ブロック２２３の底部に位置し、２つの押圧ブロック２２３の面が液体採取管３１の最上部と接触する。図５に示すように、押圧手段２が下へ移動し、液体採取管３１の小内径端ｂが液体採取槽２２２内に突入し、液体採取管３１が２つの押圧ブロック２２３の間に突入し、２つの押圧ブロック２２３が液体採取管３１の側壁を押圧し、それにより、液体採取管３１が圧縮され、２つの押圧ブロック２２３が液体採取管３１の大内径端ｃを押圧するまで、液体採取管３１がさらに液体採取槽２２２内に突入し、さらに液体採取管３１の内部の定量空気を排出する。液体採取ヘッド３２を液体の内部に挿入した後、上ハウジング１を解放し、弾性部品６の反発力により、押圧手段２が原位置まで跳ね返り、それにより、液体採取管３１が２つの押圧ブロック２２３の間から退出し、液体採取管３１の変形が回復し、液体を吸収する目的を実現する。液体採取管３１のテーパー状構造のｄ１及びｄ２値、２つの押圧ブロック２２３の間の距離、２つの押圧ブロック２２３と液体採取管３１の接触面積、液体採取槽２２２の内径及び押圧手段２のハウジング１に対する移動ストロークなどのパラメータを設定することによって、定量的に液体採取する目的を実現する。

本発明に係る液体転移装置１００は、複数種の液体サンプルを転移することができ、たとえば、液体サンプルは、生物学的サンプル、患者サンプル、獣医サンプル、又は環境サンプルを含むことができる。

ある実施例では、本発明に係る液体転移装置１００は、体積が１μｌ～５ｍｌの量（たとえば、1マイクロリットル１μｌ、２μｌ、４μｌ、５μｌ、１０μｌ、２０μｌ、５０μｌ、１００μｌ、２００μｌ、５００μｌ、１ｍｌ、２ｍｌ及び５ｍｌのうちの任意の２つの数字の間の数）の液体を収集して調合することができる。

本発明に係る液体転移装置は、従来技術に比べて、構成が簡単で、操作しやすく、液体を定量的に吸収することを実現でき、微量液体の転移を実現することができ、且つ液体採取アセンブリと押圧手段が着脱可能に設けられ、押圧手段を複数回使用することができ、液体採取アセンブリが使い捨て消耗品であり、随時に交換することができ、コストを節約する。

１００ 液体転移装置
１ ハウジング
１１ 第１側壁
１２ 第２頂壁
１３ 第１液体採取貫通孔
１４ 位置決め孔
１５ シュート
１６ 係止溝
１７ 収容キャビティ
２ 押圧手段
２１ 押圧本体
２２ 押出部
２２１ 第３側壁
２２２ 液体採取槽
２２３ 押圧ブロック
２３ 摺動レール
２４ ガイドバー
２５ 第１頂壁
２６ 押圧部
３ 液体採取アセンブリ
３１ 液体採取管
３２ 液体採取ヘッド
３３ 第２接続部
３３１ 接続部本体
３３２ 第２係止位置
３３３ ガイドバー
３３４ 係止フック
４ 接続部品
４１ 第２側壁
４２ 第３頂壁
４３ 第２液体採取貫通孔
４４ 第１接続部
４４１ 第１係止口
４４２ 第２係止口
４４３ 第１係止位置
４５ 係止ブロック
５ 位置決め具
５１ 位置決め部
５２ 摺動部
５３ 接続部
６ 弾性部品
ａ 中心軸
ｂ 小内径端
ｃ 大内径端

Claims (10)

1. 液体転移装置であって、
   押圧本体、前記押圧本体の一端に設けられる第１頂壁、及び前記第１頂壁の全記押圧本体の側の表面とは反対側の表面に設けられた押出部を含む押圧手段と、
   第１側壁及び第２頂壁を含み、前記第１側壁が前記第２頂壁に接続されて収容キャビティをなし、前記押圧手段が前記収容キャビティ内に収容され且つ前記収容キャビティの中心軸に沿って往復移動するハウジングと、
   第２側壁及び第１接続部を含み、前記第１接続部が前記第２側壁に接続され、前記第２側壁が前記第１側壁の前記第２頂壁に近い端に着脱可能に接続される接続部品と、
   液体採取管、液体採取ヘッド及び前記液体採取管と前記液体採取ヘッドとを連通する第２接続部を含む液体採取アセンブリであって、前記液体採取アセンブリが前記第２頂壁から前記収容キャビティに進入することで、前記液体採取管が前記押出部に対応して設けられ、前記液体採取ヘッドが前記収容キャビティの外側に位置し、前記第２接続部が前記第１接続部に着脱可能に接続される液体採取アセンブリとを含み、
   前記押圧手段は、前記収容キャビティの中心軸に沿って往復移動し、さらに前記押出部を前記液体採取管に対して往復移動させ、前記押出部が前記液体採取管に当接して前記液体採取管を把持又は解放し、前記液体採取管を変形させ、さらに前記液体採取管に液体を排出又は吸収させることを特徴とする液体転移装置。
2. 位置決め具をさらに含み、
   前記位置決め具は、摺動部及び位置決め部を含み、前記位置決め部が前記第１側壁に設けられ、前記摺動部が前記収容キャビティに収容され、
   前記押圧手段は、前記摺動部に対応する摺動レールをさらに含み、前記摺動レールは、前記収容キャビティの中心軸に沿って延伸し、
   前記摺動部は、前記摺動レールに沿って往復移動し、前記押圧手段が前記収容キャビティの中心軸に沿って往復移動する距離をさらに制限することを特徴とする請求項１に記載の液体転移装置。
3. 前記押出部は、第３側壁を含み、前記第３側壁の一端が前記第１頂壁に接続され、前記第３側壁が前記第１頂壁と囲んで液体採取槽をなし、前記液体採取槽が前記収容キャビティと同軸であり、
   前記液体採取槽の穴径は、前記第１頂壁から離れるにしたがって大きくなり、前記液体採取管は、前記液体採取槽に進退し、前記第３側壁は、前記液体採取管に当接して前記液体採取管を把持又は解放する、ことを特徴とする請求項１に記載の液体転移装置。
4. 前記液体採取管は、前記収容キャビティの中心軸方向に垂直な内径に沿って、前記液体採取ヘッドに近い端から、前記液体採取ヘッドから遠い端へ徐々に減少する、ことを特徴とする請求項３に記載の液体転移装置。
5. 前記第３側壁の内面には、前記液体採取管に当接して前記液体採取管を把持又は解放する押圧ブロックが設けられることを特徴とする請求項３に記載の液体転移装置。
6. 前記押圧手段は、前記収容キャビティ内に収容される弾性部品をさらに含み、前記弾性部品の一端は、前記第１頂壁に当接して前記液体採取管を把持し、他端は、前記第２頂壁に当接して前記液体採取管を把持し、前記弾性部品の弾性回復力により、前記押圧手段を前記第２頂壁から離れるように移動させる、ことを特徴とする請求項１に記載の液体転移装置。
7. 前記弾性部品は、前記押出部を覆うように設けられ、又は
   複数の前記弾性部品が、前記液体採取管を囲むように設けられたことを特徴とする請求項６に記載の液体転移装置。
8. 前記第１接続部は、前記第２接続部に係合又は螺合され、
   前記第１側壁は、前記第２側壁に係合又は螺合される、ことを特徴とする請求項１に記載の液体転移装置。
9. 前記接続部品は、前記第２側壁に接続される第３頂壁を含み、前記第１接続部は、前記第３頂壁を貫通する第１係止口、前記第３頂壁を貫通し且つ前記第１係止口と連通する第２係止口及び第１係止位置を含み、
   前記第２接続部は、接続部本体、前記接続部本体に設けられる第２係止位置、前記接続部本体に設けられるガイドロッド及び前記ガイドロッドに設けられる係止フックを含み、
   前記ガイドロッドが前記第１係止口に突入して前記第２係止口内に係止され、前記係止フックが前記第１係止位置の前記収容キャビティに近い側に係止され、前記第２係止位置が前記第１係止位置の前記収容キャビティから遠い側に係止されることで、前記第１接続部が前記第２接続部に着脱可能に接続される、ことを特徴とする請求項８に記載の液体転移装置。
10. 前記押圧本体の前記液体採取アセンブリから遠い端は、前記ハウジングから突出して押圧部をなし、
    前記押圧本体の前記ハウジングに近い面にガイドバーが設けられ、前記第１側壁の内面にシュートが設けられ、前記シュートが前記収容キャビティの中心軸に沿って延伸し、前記ガイドバーが前記シュートに係止され且つ前記シュートに沿って往復移動する、ことを特徴とする請求項１に記載の液体転移装置。

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