種々の実施形態または実施例は、多数の方法で実現することができ、システム、プロセス、装置(apparatus)、ユーザ・インターフェース、あるいはコンピュータ読み取り可能記憶媒体またはコンピュータ・ネットワークのようなコンピュータ読み取り可能媒体上における一連のプログラム命令としての実現を含む。コンピュータ・ネットワークにおいては、プログラム命令は、光、電子、またはワイヤレス通信リンクを通じて送られる。一般に、開示するプロセスの動作は、請求項において別段規定されていなければ、任意の順序で実行することができる。
以下に、添付図面と共に、1つ以上の実施例(examples)についての詳細な説明を行う。この詳細な説明は、このような実施例と関連付けて行われるが、いずれの特定の実施例にも限定されない。範囲は、請求項、ならびに多数の代替、変更(modification)、およびそれらの均等物によってのみ限定される。以下の説明では、完全な理解を得るために、多数の具体的な詳細について明記する。これらの詳細は、例示の目的に限って提示されるのであり、これらの具体的な詳細の一部または全部がなくても、請求項にしたがって、説明する技法を実施することができる。明確化のために、実施例に関する技術分野において知られている技術情報資料(technical material)については、本説明を不必要に曖昧にするのを避けるために、詳しく説明しない。
図1は、ある実施形態による協調回想エンジンの一例を示す線図(diagram)である。線図100は、1人以上のユーザの1つ以上の記憶の回想を促進するように構成された協調回想エンジン150の一例を示す。協調回想エンジン150は、ユーザの記憶回想を促進するために、多量の感覚刺激(例えば、ウェブ・サイトのように視覚的に、音楽、歌、発声した単語等のように聴覚的に、芳香のような嗅覚に関する刺激等)を生成するように構成されている。図示のように、ユーザ101はコンピューティング・デバイス102にアクセスして、ネットワーク142を通じて協調回想エンジン150と対話処理することができる。
協調回想エンジン150は、心理学的技法を応用するように構成された機能を実装するように構成することができ、記憶想起(memory recall)を呼び起こすために、本明細書において説明する種々の機能および/または構造にしたがって、心理学的技法を適応させることができる。本明細書において説明する種々の機能および/または構造は、例えば、記憶(例えば、エピソード記憶)にアクセスするのを補助するように構成することができ、これによって、記憶に関連する視覚、音、臭い、接触、味覚等のような、エンコードされた感覚(encoded sense)が、容易にアクセス可能になるか、あるいは記憶の1つ以上のインスタンスの具体的な回想または記憶自体の表現に関係付けることが可能になる。記憶のインスタンスとは、例えば、「ママの」焼いたチョコ・チップ・クッキーからの芳香のような、多数のエンコードされた感覚の内1つ(例えば、記憶の単位)に関連する過去の体験の回想を指すことができる。記憶の1つ以上のインスタンスを組み合わせると、一連の過去の体験(例えば、過去の休日にハワイに行ったときに、シュノーケリングのような活動を行った記憶)のような、エピソード記憶を構成することができる。また、記憶の1つ以上のインスタンスを組み合わせると、「フラッシュバルブ記憶」を形成するまたは引き出すことができ、これによって、記憶の回想が明らかとなり、様々な形で詳細に示すことができる(例えば、誰がいたか、どんな嗅覚が思い出されたか、回想に関連する天気の光景および音のような、視覚および聴覚的記憶、体験の間に人が抱いた感情等)。エピソード記憶(例えば、個人的な体験および具体的な物体、人、ならびに特定の時間および場所において体験したイベント)および意味記憶(例えば、事実についての一般的な知識)を組み合わせると、自伝的記憶を構成することができる。エピソード記憶のような記憶は、意識的にまたは明示的に想起され得るが、記憶の中には、無意識にまたは応答的に、例えば、1つ以上の記憶キュー(memory cue)に応答して想起されるものもある。したがって、協調回想エンジン150は、1つ以上の記憶キュー等に基づいて、1つ以上の記憶を補足する、蘇らせる(refresh)、および/または再構成することができる刺激を生成するように構成することができる。
協調回想エンジン150は、ユーザ体験の追憶(memorialization)または保管(archival)を促すように構成することができ、ユーザの体験の回想を見る、補足する、修正する、またそうでなければ増強するために、他のユーザに随意のアクセス許可が付与される。図示のように、協調回想エンジン150は、ネットワーク142を通じてコンピューティング・デバイス102からの入力を受け入れ、ユーザ101の過去の体験(およびその関連する特性)を表すデータを形成し関係付けることができる。したがって、ユーザ101は、タイムライン111における提示または表示のために構成されるデータとして、 その記憶を追憶することができればよい。線図100は、格納され、相互関係付られ、タイムライン111として提示されたユーザ101の過去の体験を示す。タイムライン111は、ユーザ101の回想記憶を提示する。この例では、タイムライン111は、「9/11世界貿易センターの悲劇」と題する過去の体験の種々のファセット(facets)を記述する回想112と、「バリ旅行」と題する他の過去の体験の種々の側面を記述する回想116との表示を含むように示されている。回想112および116は、2001年9月11日および1973年12月31日という日付にそれぞれ関係する。この例では、回想112は、2001年9月11日に関するテロリスト関連悲劇に対するユーザ101の視点(perspective)および過去の体験のテキスト記述113を含むことができる。同様に、回想116は、バリにおけるユーザ101の過去の休日の体験を記述する他のテキスト記述117を含むことができる。
回想112および116は、ユーザ101またはユーザ101aの内任意の者によって提供することができる画像115および119(例えば、ディジタル写真等)ならびに他のコンテンツ114および118(例えば、ビデオ、音、音楽等)のような、ユーザ101またはユーザ101aの内任意の者によって提供される追加の刺激源によって、補足することもできる。また、ある実施例によれば、システム自体も、画像または他のコンテンツのような、追加の刺激源によって回想を補足することもできる。画像115および119ならびにコンテンツ114および118は、ユーザ101(または任意のユーザ101a)が、回想112および116に関する追加の主題を回想するのを補助することができる。例えば、回想116に関連する写真119は、ユーザ101aの内1人からの追加の情報を引き出すかもしれず、補助回想テキスト117を含ませるまたは形成するために、この追加情報をテキスト117aとして追加することができる。例えば、テキスト117aは、これがなければユーザ101によって忘れ去られたかもしれない、ユーザ101の記憶の一部を呼び起こす情報を含むかもしれない。したがって、協調回想エンジン150は、ユーザ101およびユーザ101aが協調してその過去の体験のユーザ101の回想を補強することができるように、協調的に回想116を豊富にするように構成することができる。ある実施形態によれば、ユーザ101およびユーザ101aの各々にユーザ・アカウント識別子を関連付けることができる。ユーザ・アカウント識別子は、ユーザの各々を一意に識別し、協調回想エンジン150によって記述またそうでなければ実行される1つ以上の機能を容易にするためのデータを格納することができる。図示のように、ユーザ・アカウント・レポジトリ155は、特定のユーザ101およびユーザ101a毎にユーザ・アカウント情報を表すデータを格納することができる。したがって、ユーザ101は、回想112または116の1つあるいは双方を見る(view)アクセス特権を付与するために、ユーザ・アカウント識別子を識別することができる(例えば、直接または間接的に)。このように、プライバシーを保護するために、ユーザ101aの中には回想112および116へのアクセスが得られない者もいる。
尚、場合によっては、「協調的」(collaborative)という用語は、1人以上のユーザ101および101aから発生したデータだけでなく、あらゆる関連コンテンツ(例えば、追加または修正テキスト、画像、オーディオ、コンテンツ等)、およびエンコードされた感覚刺激(例えば、記憶の単位)の集計を容易にすることができるシステム(例えば、追加または修正テキスト、画像、オーディオ、コンテンツ等)から発生し、回想を表すデータを形成するあらゆるデータも含んでもよく、これらのデータはエピソード記憶、自伝的記憶等を形成することが可能であり、またはエピソード記憶、自伝的記憶等として回想されることも可能であることを注記しておく。更に、「協調的」とは、ユーザ101の自伝的記憶に基づく、および1人以上の他のユーザ101aの記憶回想に基づく、構成記憶(constitute memories)の意識的なまたは無意識の回想に基づいて、結果的に得られた協調的記憶回想を表すデータを指すこともできる。場合によっては、協調回想エンジン150は、このような画像およびコンテンツをキューとして見なしたまたは知覚したことに応答して記憶を誘起させることができる者に対して、メディア(例えば、回想の構成要素としての写真115、119、および他のコンテンツ114、118)を実装(implement)または提示することによって、回想112および116を補足するように構成することもできる。ある実施例によれば、キューは、実例をあげると、記憶回想を呼び起こすように構成された感覚刺激を表すデータとして導入または形成することもできる。しかしながら、画像115、119および他のコンテンツ114、118の提示は随意であってもよく、タイムライン111は、少なくとも一部の実施例では、それらに頼る必要はないことを注記しておく。メディアは、画像(例えば、スタックまたはシステム共有画像)または任意の他のメディア・コンテンツあるいは刺激を含むことができ、これらは、例えば、記憶を引き出すためのコンテンツと関連付けることができるメタデータ、キーワード、または他の属性に基づいて、キュー・プロセッサ153によって識別することができる。ある実施例では、キュー・プロセッサ153は、コンテンツの豊潤化(enrichment)によって、追加の回想(1つまたは複数)を誘起するための直接または間接的キューを提供することができるように、コンテンツを豊富にするように構成することもできる。
特定の1組の回想を考慮して、ユーザ101を主ユーザと見なすことができる。したがって、ユーザ101は、例えば、他の記憶に基づいて、これらの体験を補足するまたは豊富にするために、特定の過去の体験を追憶することに関心がある人であるとして差し支えなく、 他の記憶が、ユーザ101または他のユーザ101a、あるいは任意の他の刺激源の内、どれによって提供されるデータとして追憶される (memorialize) かは関係ない。つまり、協調回想エンジン150は、コンピューティング・デバイス102においてユーザ101によって協調回想インターフェース110を介して回想データを受け取るように構成することもできる。「他の」記憶は、ユーザ101に対する記憶キューによって無意識に導き出されることもある。「他の」記憶は、1つ以上のコンピューティング・デバイス102aを通じて、1人以上の他のユーザ101aから導き出されること、または1人以上のユーザによって豊富にすることもでき、これによって、ユーザ101aはだれでも、ユーザ101と共通の体験を共有することができる。ある実施例では、協調回想エンジン150は、他のユーザ101aからのデータを、コンピューティング・デバイス102aを通じて交換することもでき、他のユーザ101aの少なくとも一部は、ユーザ101との直接または間接的な人間関係(例えば、親、子、友人、雇用者、従業員、師匠等)があるのでもよい。ある実施例では、ユーザ101は、協調回想エンジン150が記憶キュー・プロセッサ152において記憶キューを生成するときに補助することができ、適応回想プロセッサ154において回想を書き改めるときに補助することができるように、このような人間関係を表すデータ、例えば、関係の種類、時間範囲(例えば、1つ以上の日付け)、地理的位置、イベントの種類、感情等を関数として生成することができる。
しかしながら、ユーザ101と他のユーザ101aのいずれかとの間に人間関係が存在する必要はなく、特定の体験または記憶の1つ以上の観点にしたがって回想112または116を形成する際における協調を促進するために、他のユーザの各々の知識が存在する必要もないことを注記しておく。ある実施例によれば、協調回想エンジン150は、1つ以上の同様のユーザ属性(例えば、同様の年齢層、同様の関心、同様の仕事、同様の休日の目的地、同様の大学体験等)を有することができるユーザ101および101aの部分集合を識別するように構成することもでき、更に、同様の回想または記憶を共有するため、あるいは互いにメディア・コンテンツ(例えば、画像、テキスト、オーディオ等であり、「コンテンツの単位」は、画像、テキストの一部または一節、歌または音等のような、コンテンツの一部を指すとしてもよい)に対する参照を提供し合い、こうしなければ忘れられてしまうかもしれない記憶をユーザに無意識に誘起させることができるようにするために、互いに知らない(例えば、個人的に知らない)ユーザ101aおよび101を識別するように構成することもできる。
ある実施例によれば、協調回想エンジン150は、ユーザ101のための協調回想インターフェース110にアクセスしてもよいユーザ101aを選別する(filter)ように構成することもでき、更に、任意の特定のユーザ101aがアクセスしてもよい種々のレベルの情報を制限することもできる(例えば、墨消し(redaction)、テキスト修正、画像修正等によって)。例えば、協調回想エンジン150は、ユーザ101(およびユーザ101a)が特定のユーザまたはユーザのカテゴリに対して、異なるレベルの許可アクセスを付与することを可能にするように構成されてもよい。例えば、ユーザ101は(コンピューティング・デバイス102を通じて)任意の数のユーザ101aにアクセス(例えば、閲覧アクセス)を付与するのでもよい。尚、「アクセス」は、ユーザ101および101aの内任意の者を他の刺激(例えば、音、臭い、触覚アクセスのような接触等)に露出するために付与されてもよく、これらの刺激はいずれも、共有回想またはキュー(例えば、受信側ユーザの記憶を引き出す刺激)として使用できることを注記しておく。また、ユーザ101および101aは、1つの記憶または回想内においてアクセス権利(例えば、閲覧権利)を変更することもできる。例えば、ユーザ101が、回想テキスト117を豊富にするための追加テキスト117aとして示された記憶(またはその一部)を追加するというように、補足または修正のために回想116にアクセスすることを、ユーザ101aの部分集合に許可するのでもよい。例えば、ユーザ101が、テキスト記述117を見るおよび/または修正する(またはテキスト記述117に対する修正を示唆する)ためのアクセスを、ユーザ101aの部分集合に付与するのでもよい。ユーザ101aの部分集合は、1973年12月にユーザ101と一緒にバリに行ったユーザ(例えば、友人または家族の構成員)を含んでもよい。あるいは、ユーザ101aの部分集合が、1973年12月31日においてまたはこれを含む時間範囲内にバリを訪問したことがある他のユーザ101aを含んでもよい(ユーザ101が知らなくてもよい)。例えば、他のユーザ101aは、ユーザ101は知らないが、その同じ時間頃に行われたイベント(例えば、クタ海岸におけるサーフィン・コンテスト、または地震、あるいは何らかの他のご当地イベント)について思い出すかもしれない。このようなイベントが、ユーザ101に、忘れていると思われる記憶を引き出させることもでき、回想を確認するまたは詳細を提供することによって、ユーザ101自身の記憶を豊富にするために、このようなイベントを利用することもできる。
この実施例では、協調回想エンジン150は、キュー・プロセッサ152、提示プロセッサ153、および適応回想プロセッサ154を含むことが示されているが、これらの内1つ以上は、例えば、ユーザ101と関連付けられたコンピューティング・デバイス102において、協調回想インターフェース110の生成を行わせるために実装することができる。キュー・プロセッサ152は、記憶が意識的に、無意識に、不本意に等で想起されたか否かには関係なく、または記憶が嗅覚回想記憶(例えば、春の降雨後の朝の香り)、視覚回想記憶(例えば、カリブ島の白い砂浜の近くにおけるターコイズ色の海の鮮明な回想)、聴覚回想記憶(例えば、特定の歌または音楽の楽譜)、接触(tactile or haptic)回想記憶等に基づくか否かにも関係なく、記憶の回想を誘起するように構成することができる1つ以上の記憶キュー(または、記憶トリガ)を決定するように構成することができる。記憶キューの種類には、テレビジョン(「TV」)ショーおよびサウンドトラック、映画および対応するサウンドトラック、コマーシャル(例えば、TV、ラジオ等)、スポーツ・イベント、重要な出来事および記事、インターネット関連イベント(例えば、ミーム)等のような、有名な出来事、音楽、著名な文化的現象を表すデータ、あるいは記憶を引き出すまたそうでなければ増強しそうな任意の他の情報を含むことができる。
キュー・プロセッサ152は、ユーザの行為とは無関係に(即ち、ユーザ101またはユーザ101aとは無関係に)キューを生成するように構成することができ、したがって、ユーザ101が明示的にキューを作成することを要求する必要はない。例えば、キュー・プロセッサ152は、ユーザ101の1つ以上の属性を識別することができる(例えば、年齢、性別等を含む人口統計学データ、ならびに関連する家族構成員の識別情報および属性、友人の識別情報および属性、更にはスポーツ、ユーザ101が旅行した地理的位置のような関心事、回想112または回想116あるいは双方に関連する記憶を引き出すためにユーザ101およびユーザ101aに提示するキューを識別するために使用することができる(例えば、メタデータとして)多くの他の属性に基づいて)。ユーザ101の1つ以上の属性に基づいて、キュー・プロセッサ152は、「テキスト」ベース・キュー(例えば、ニュースの記事、保管した電子メールまたはテキスト・メッセージ、書籍を含む文字による媒体および筆記媒体等)、「画像」ベース・キュー(例えば、写真または他の静止画像、動画、ビデオ等)、「オーディオ」ベース・キュー(例えば、音楽、歌、音響効果等)、あるいは記憶または回想を呼び出すためにユーザに刺激を提示することができる任意の他の種類の媒体のような、キューを生成するように構成することができる。
提示プロセッサ153は、ユーザ101に提示するために、協調回想インターフェース110と連携して表示するキューの1つ以上の部分集合を識別するように構成することができる。ある実施例では、キューの表示は、能動的かまたは受動的かには関係なく、ユーザ101の行為またはユーザ101aの行為の関数にしてもよい。キュー・プロセッサ152は、協調回想インターフェース110におけるキュー表示に作用させるために、特定のユーザ101またはユーザ101aにとって記憶想起を誘発する(spark)または引き起こす(elict)比較的高い確率を与えるキューを集約して追跡および識別するように構成することができる。場合によっては、提示プロセッサ153および/またはキュー・プロセッサ152は、キューの部分集合の中のキュー毎に、1つ以上のキューの関連度(degree of relevancy)を判定する(例えば、確率に基づいて)ことができ、これによって、関連度が高いキュー程、コンピューティング・デバイス102のユーザ・インターフェースにおけるユーザ101に対して優先的に提示される(例えば、少なくとも初期状態では、計算されたキューの内、関連度が低い方のものを提示しなくてもよい)。関連度は、例えば、時間、場所、個人的関係、活動等に関して、緊密性または類似性の尺度として判定することができる。例えば、1985年にバリで休日を過ごした人物(即ち、「人物B」)の記憶または回想は、1975年にバリで休日を過ごした他の人物(即ち、「人物A」)に関連があるとして差し支えなく、少なくとも1980年に日本の東京で休日を過ごした人物(即ち、「人物C」)よりは関連度が高い。つまり、バリにおけるユーザBの体験に関する写真、テキスト、または他の情報を、提示プロセッサ153によって人物Aに提示することができる。しかしながら、人物AおよびCが地震または他の同等の出来事を体験した場合、人物Cおよび関連情報を人物Aに提示することもできる(例えば、キューとして)。したがって、キューは、記憶をひらめかし、想起を補助するように設計することができ、更にこれらは「色」(例えば、補足情報)またはコンテキストを記憶に付与することもできる。例えば、記憶キューは、記憶におけるその時の天気(例えば、1973年12月31日におけるバリの天気)、エリアの写真(例えば、クタ海岸の写真、またはそのエリアにおけるロスメンズ(losmens))、あるいは両替率、食品の価格、およびそのエリアにおける名所の名称というような、任意の他のコンテキスト情報を含んでもよい。以上で述べた情報は、他のユーザ101aの記憶、および公開情報源(例えば、インターネット、または他の同様のデータ源を通じて入手可能またはアクセス可能な任意の情報)に基づいて判定することもできる。
キューは、キュー提示インターフェース120におけるように、回想112または116に隣接して表示されてもよい。提示プロセッサ153は、ニュースおよび現在のイベント関連キュー121の内、1973年12月31日の日付けを含む時間期間に関係する部分集合を回想116のために識別するように構成することができる(例えば、関連する地震のニュース、現地のイベント、天気、スポーツ・イベント等を記述するキュー)。また、提示プロセッサ153は、(1)ビデオおよび画像キュー122の部分集合(例えば、TVショー、コマーシャル、映画、風景の写真および画像、美術品等、および/またはその一部を記述するキュー)、(2)オーディオおよび音響効果関連キュー123の部分集合(例えば、音楽、音、TVおよび映画のサウンドトラック、有声音、他の音等、および/またはその一部)、(3)文字による媒体および手書き媒体関連キュー124の部分集合(例えば、書籍、新聞、はがき、雑誌、その他の手書きの素材等、および/またはその一部)、(4)地理関連キュー125の部分集合(例えば、両替率、名所、食品の価格、他の地域限定キュー(localized cues)等)、および、例えば、記憶のメタデータに基づく任意の他の種類のキューを識別するように構成することもできる。つまり、キューは、記憶と同じ時間および/または場所付近で行われた著名なイベントを含んでもよい。
尚、ある実施例では、提示プロセッサ153が、1つ以上のキューを、記憶または回想112および116の間に散在させて表示するように構成できることを注記しておく。種々の実施例によれば、以上で説明したキューは、キュー提示インターフェース120内において提示され、新聞「The Bali Times」、「The San Jose Mercury News」、「The Wall Street Journal」等、「Time」、「Fortune」等のような雑誌といった公に入手可能な情報に由来するのでもよい。媒体またはキューの種類は、地理的位置、時間間隔等の関数として選択されてもよい。
ある実施例では、ユーザ101およびユーザ101aが作成した、あるいはそうでなければアクセスする許可または見る許可を有する記憶および回想を、ユーザ101およびユーザ101aが種々の方法で見ることを許可するように、提示プロセッサ153を構成することもできる。ある実施例では、作成日、回想または記憶の日付け等を含むがこれらに限定されないメタデータによってソートすることを、キュー・プロセッサ152がユーザに許可してもよい。特定のユーザ101またはユーザ101aの内特定の者が関与する場所または記憶というような分類種別によって、回想またはメモリを選別する(filter)またそうでなければ検索することもできる。更に、提示プロセッサ153は、回想112および116、ならびに協調回想インターフェース110におけるキューおよび他の表示項目の提示を修正するために、種々の提示または閲覧選択肢を提供するように構成することもできる。例えば、提示プロセッサ153が、「記憶の日付け」に基づいて項目の表示をソートまたは構成し、実例をあげると、ユーザ101の記憶のデフォルトのタイムライン111を形成することもできる。また、回想112および116、および/またはキューの提示を修正する種々の提示選択肢または閲覧選択肢は、例えば、ユーザの好みに基づいて、記憶を呼び起こすように構成することもできる。ユーザの好みは、手作業で定めてもよく、または確率論的に決定してもよい(例えば、機械学習、または他の人工知能に基づくロジックによって)。
回想およびキューの提示を増強するために、協調回想インターフェース110は、タイムライン・ビュー増強インターフェース130を含むことができる。タイムライン・ビュー増強インターフェース130は、回想または記憶に関連する地理的位置を描写する地図のような、地理表示部分132を含むことができる。図示のように、位置131は、バリにおける休日のような、その場所に関する、回想112または116のような、回想と関連付けて提示することができる。タグ・ビュー133は、検索、ならびにユーザ101をユーザ101aおよびキュー121〜125の内任意のものにリンクするのを容易にするために使用することができる「タグ」またはキーワードを含む。ある実施例によれば、タグ・ビュー133における「タグ」またはキーワードは、ユーザ(図示せず)によって入力されてもよく、あるいは協調回想エンジン150によって自動的に生成または識別することもできる。人物ビュー134は、友人のサークル、家族構成員、または、例えば、場所、時間枠、関心事、活動等の内1つ以上に基づいて、ユーザ101の回想と記憶が重複するかもしれない他の人物を描写する。例示のために、ユーザ101および他のユーザ101aの双方が、共通の時間範囲内にバリを訪問した場合について検討する。例えば、ユーザ101は1973年にバリを訪れ、他のユーザ101aは1975年にバリを訪れたとする。更に、人物ビュー134は、ユーザ101と、ユーザ104のような、任意の他のユーザとの間における相対的連携度(degree of association)(例えば、関連度(degree of relevancy))の尺度を描写するように構成することもできる。具体的には、距離105の大きさ(magnitude)が、ユーザとの連携度を表すアマルガム値を表すこともでき(例えば、属性値の混合(amalgam)に基づいて)、これによって、他のユーザのユーザ101に対する関係(および他の記憶のユーザ101に対する適用可能性)を比較するために、連携(または関連)度を使用することができる。
少なくとも1つの実施例では、距離105は、ユーザ101とユーザ104との間の関係の種類、および/または特定の時間枠におけるユーザ101およびユーザ104の地理的位置の相対的近接度に基づいて、アマルガム値を表すことができる。場合によっては、距離105が、2人のユーザ間における「総合的な」類似度として、アマルガム値を表す大きさを示すこともでき、これによって、アマルガム値は、特定のユーザの属性値間における個々の距離の集計を表すことができる。例えば、60歳で、ブラジルに旅行したことがあり、船員であり、そして医者であるユーザ101と、他の同様のユーザ101aとの間のアマルガム値は、20歳で、旅行したことがなく、大学の学生である他のユーザというような他のユーザよりは、緊密な類似度を示すアマルガム値を有するであろう。他の例として、ユーザ101が1974年7月にバリに行ったことがあり、ユーザ104は同じときにジャカルタに行ったことがあるので、彼らは両者共、台風のような天気、または地震事象(event)のような他の事象に関する共通体験を経験したことがあるかもしれない。このように、ユーザ104の体験は、例えば、同じ時にアイルランドに行ったことがあるユーザよりも、ユーザ101に対するキューを決定するためには関連が深いとして差し支えない。タイムライン・ビュー増強インターフェース130は、例えば、特定の回想に関連する「感情」(例えば、回想112に対する悲嘆、衝撃、悲しみ等)に基づいて記憶を引き出す(elicit)または取り戻す(retrieve)目的で、他のユーザ101aの体験に基づいて、回想またはキューをソートあるいは提示するために、他の閲覧選択肢135を含むことができる。図示しないが、タイムライン・ビュー増強インターフェース130には、協調回想インターフェース110のビューを修正するために、他のメカニズムも実装することができる。
適応回想プロセッサ154は、回想の異なるバージョンを異なるユーザ101a(例えば、ユーザ101aの内異なるクラス)に提示するために、回想112および116のような回想を書き改める(adapt)ように構成することができる。例えば、ユーザ101が、特定のユーザのために回想112または116の特定部分の閲覧アクセスを「墨消し」または「修正」するための実行可能命令を開始するのでもよく、その間回想116のような回想または記憶の残り部分(または他の部分)を見ることを、同じユーザには許可する。したがって、誰が回想を見ているかに応じて、同じ記憶の異なるバージョンを示すことができる。場合によっては、コンテンツを選択的に墨消しし、修正し、および/または連結することによって、同じコンテンツの異なるバージョンを、異なる個人、または個人のグループと共有することもできる。例えば、テキスト117の一部であり、ユーザ101が彼または彼女の親または子供と共有したくない友人とのイベントを記述するテキスト117aを削除するように、テキスト117を修正するのでもよい。修正または墨消ししたテキスト117aは、例えば、野卑なことばまたは親しい友人間でなければ共有すべきでない他の記憶の除去または改訂を含んでもよい。したがって、適応回想プロセッサ154は、特定のクラスの読み手(例えば、「飲み友達」のような親しい友人とは別に、親または子供のために、多少異なるバージョンを入手可能にしてもよい)に合わせて、同じ逸話を異なるバージョンとして個別加工することができる。ある読み手と共有する目的のためにそのバージョンが修正されたまたは「浄化された」(cleaned)ことに、その読み手が気が付かないまたは検出できない方がよいもある。
ある実施例では、ユーザ101が、キューを生成するために特定の地理的位置におけるイベントを表すデータを記録する(log)ように移動体コンピューティング・デバイス140を実装することができ(例えば、図2のキュー予測器254cによって生成されるような、例えば、説明した予測キュー)、これによって、データ記録は手作業で実行することができ、または実行可能命令の制御下で自動的に実行することができる。例えば、移動体コンピューティング・デバイス(例えば、移動電話機)上のアプリケーションが、キャプチャされた1つ以上のディジタル画像(写真)を検出するように構成されてもよい。各ディジタル写真は、ある位置(例えば、GPS座標)と関連付けられる。写真がキャプチャされたことを検出すると、このアプリケーションは、同時期の電子メール、テキスト・メッセージ、通話(例えば、発呼または着呼)、音楽アプリケーションによって再生された音楽等を表すデータを記録することができる。このように、グランド・キャニオンにおいてベートーベンの「エリーゼのために」を聞きながら写真を撮影した人物が、グランド・キャニオンの回想を特定の歌にリンクしたとすれば、この特定の歌は、将来のある時点における体験を回想するためのキューとなることができる。したがって、ユーザ101および/またはコンピューティング・デバイス(ユーザ101と関連付けられた)上のアプリケーションは、将来の想起(remembering)を促進し、見越しての懐かしさ(anticipatory nostalgia)を呼び出すためのキューを追加することができる。例えば、ユーザは、彼らのタイムライン111に、彼らが旅行した場所毎にサウンドトラックを追加するのでもよい。今後のある時点において、ユーザ101がサウンドトラックの歌を再度聴くと、その歌を体験しながら、ユーザが訪れた場所の鮮明な記憶を呼び出すことができる。他の例として、図1の移動体コンピューティング・デバイス140は、移動体コンピューティング・デバイス140上に実装されたアプリケーションによって、音声書き取りの使用を可能にし、協調的に回想を識別する、および呼び出された記憶(例えば、特定のキューを知覚したことに応答して呼び出された)に関連する情報によって、このような回想を豊富にするというような、本明細書において説明した1つ以上の機能を実行することもできる。
ある実施例によれば、協調回想エンジン150は、協調回想エンジン150を実装するシステムに関連する回想または他の情報の「前進的共有」(onward sharing)を制限するように構成することもできる。一例として、ユーザ101が回想112および116を生成し、これらの各々が、それに関連する共有制限を表すデータを有してもよい。共有制限は、ユーザ101aが伝搬(propagate)し続けること、またはユーザ101が許可しない他のユーザと共有し続けることを禁止することができる。つまり、回想および他の個人情報は、あるレベルのプライバシーで保護される。個人的記憶の回想または伝搬の「前進的共有」は、ブロックチェーン技術を実装するデータ構成において、回想を埋め込む、またはそれへのアクセスを埋め込むことを含む、種々の暗号技術の内任意のものを実装することによって、制限することができる。
場合によっては、協調回想エンジン150が、外部との回想112および116の共有、またはユーザ101と直接的な人間関係を有すると識別することができるユーザ101aの部分集合の外側への共有を促進するように構成することもできる。つまり、ユーザ101は、知っているまたは知らない任意のユーザとの公開回想112および116を、外部ユーザ101aと共有することができる。1つの実例では、キュー提示インターフェース120のキュー121〜125を生成するためのコンテンツは、「タグ」に基づくコンテンツの登録(subscription)によって検索することができ、タグは自動生成タグ(例えば、「自動タグ」)であってもよい。例えば、1970年代におけるバリでの個人的体験の回想または記憶、およびイラン革命の記憶は、協調回想エンジン150の任意のユーザによって補足されると、ユーザ101が詳細を呼び起こし、ユーザ101の記憶を豊富にするのを補助することができる。例示のために、バリにおいてユーザ101と同じロスメンに、翌年のことであったが、滞在した他のユーザからの情報を、このユーザ101が受け取ったときに、彼または彼女の記憶が蘇り、コストが2,000ルピアであったことを思い出したとしてもよい。
ある実施例によれば、協調回想エンジン150は、ユーザ属性ステータスにおけるイベントまたは変更を検出することに基づいて、1人以上のユーザに対する提示のためにプロンプトまたはキューを生成するように構成することができる。例えば、結婚、転職、引っ越し等に基づいて、プロンプトを生成することもできる。また、属性の相対値によってプロンプトを選別することもできる。例えば、年齢が30および40歳の間のユーザは、プロンプトの特定の部分集合(例えば、自宅の購入、子育て等に関するプロンプト)を受け取るとして識別することができ、一方50歳よりも上のユーザには異なるプロンプト(例えば、退職計画、年老いた親の介護等に関するプロンプト)を提示するのでもよい。少なくとも1つの事例では、ユーザは、特定の判断基準を満たす場合、特定のプロンプトに対する応答を見ることができる(例えば、彼らが30歳以上である場合プロンプトAを見る、そして未婚である場合プロンプトBを見る)。
図2は、ある実施例にしたがって、1つ以上の記憶キューを生成するように構成されたキュー・プロセッサの一例を示す線図である。線図200は、キュー・プロセッサ252が、キューを生成するように構成されたキュー生成器254、タグまたは他の識別子を識別しキューを表すデータと関連付けるように構成されたキュー・タグ付けコンストラクタ(cue tagging constructor)256、例えば、1人のユーザの属性を他の属性(例えば、他のユーザの属性、時間を記述する属性、地理的位置を記述する属性等)と関連付けることによって、1つのキューを他のキューと関連付けるように構成されたキュー・アソシエータ(cue associator)258を含むことを図示する。図2の線図200に図示された1つ以上のエレメントは、1つ以上の実施例にしたがって、他の図面に図示される、またそうでなければ本明細書において説明される、同様の名称が付けられたエレメントまたは同様に付番されたエレメントのような構造および/または機能を有することができる。
線図200は、例えば、キュー・タグ付けコンストラクタ256に実装された(dispose)ロジックを含むキュー・プロセッサ252を図示し、このロジックは、例えば、「タグ」のような、テキスト298の文書用語(textual terms)を識別するための1つ以上の自然言語処理アルゴリズムを含むことができる。例えば、コンテンツの「自動タグ付け」(即ち、自動検出およびタグ関連付け)は、キュー属性を識別するためにコンテンツを検索するまたは特徴付ける目的で、画像、テキスト、音等のようなコンテンツ部分(またはコンテンツの単位)を識別する処理を含むことができる。図示する実施例では、キュー・プロセッサ252は、タグ203a、203b、および203cをキュー属性として生成するように構成することができる。また、キュー・タグ付けコンストラクタ256におけるロジックは、画像299と自動的に関連つけられた「タグ」を識別するために、ディジタル画像299の特徴を識別する画像認識処理アルゴリズムも含むことができる。例えば、キュー・タグ付けコンストラクタ256は、タグ204a、204b、204c、および204dを導き出すように構成することができ、これらの全てをバリのクタ海岸の写真299と関連付けることができる。ある実施例では、キュー・タグ付けコンストラクタ256内のロジックは、画像299がクタ海岸のものであると識別することができるように画像を既知の画像と照合する目的で、例えば、回想データ・レポジトリ280に格納されている画像のライブラリと画像299を照合する画像認識処理アルゴリズムを含むことができる。また、このロジックは、ユーザ208(例えば、友人、家族の構成員等)の内誰が、バリにいる間にユーザ201との共有体験において存在できたか識別するために、顔認識(図示せず)を実行するように構成することもできる。更に、このロジックは、画像においてユーザの名前を自動的に検出し(例えば、顔認識アルゴリズムによって)、メタデータとして、検出されたユーザの名前と画像を自動的にタグ付けするように構成することができる。加えて、このロジックは画像299のクタ海岸の他の写真との照合に基づいて、画像299の主題をクタ海岸であると識別するために、「地理タグ」(geo-tag)を自動的に生成することができる。地理タグは、画像299に関連する経度および緯度座標(例えば、GPS受信回路による)のような地理的情報、および画像299に関連する任意の他の情報を含むことができる。場合によっては、他のユーザ208、 特に、同じ場所の写真を撮った可能性があるユーザ(例えば、同時にまたは同様の時間に) が、情報(例えば、メタデータのような)を提供するのを補助することもできる。画像299が公に入手可能である場合、キュー・プロセッサ252は、追加のコンテキストを提供するためまたは記憶(one’s memory)の空白を埋めるために、画像299を逸話の一部としてユーザ201の回想と共に含めること望むか否か、ユーザ201に尋ねるように構成することができる(例えば、ユーザ201が、画像299と同様の写真を殆ど有していない、または全く有していない場合もあり、その際に公に入手可能な写真またはディジタル画像をキューとして導入することができる)。
線図200のキュー生成器254は、記憶を呼び出すために効果的にキューを生成するための情報を引き出す可能性が最も高いプロンプトはどれか管理するように構成されたプロンプト・マネージャ254a、プロンプトを生成し提示するように構成されたプロンプト生成器254b、およびユーザ201からのフィードバックを要請するため、およびこのキューから回想または記憶を引き出すために最適であるとしてもよいキューまたはキューの部分集合はどれか予測するように構成されたキュー予測器254cを含むことが示されている。プロンプトは、記憶を想起するための記憶キューに関係付けることができるテキストの一部(または音声記録等)を含むことができる。プロンプトは、発言または質問のいずれの形態で現れてもよく(コンピューティング・デバイス202のディスプレイ上に提示プロセッサ253によって提示されるとき)、ユーザ201の行為に基づいて、プロンプト・マネージャ254aによって個人専用に作る(personalize)こともできる。プロンプト生成器254bは、広範囲の人々のグループに適用できるようにプロンプトを生成することができ、ユーザ201またはユーザ208にとって、特定の記憶を呼び起こせば十分であるとしてもよい。プロンプトの一例は、「21歳の誕生日にあなたは何をしていましたか?」というものでもよい。例えば、プロンプトは、ユーザ201またはユーザ208の内の1人というような、典型的に(typically)21回目の誕生日を迎えたユーザによるこのようなイベントの回想および記録を誘起することができる。また、ユーザの回想を豊富にする、またはユーザが特定のイベントに関する記憶を一層想起し易くできるように、このようなイベントに関連するコンテキストおよび属性を提供することをこのユーザに促してもよい。また、典型的に21回目の誕生日を迎えたユーザ201またはユーザ208は、ユーザが一層容易に記憶を想起できるように、イベントと関連付けてコンテキストおよび属性をおそらく提供できるであろう。一部のプロンプトは、ユーザ201またはユーザ208の特性または属性に基づいて(例えば、ユーザのプロファイルおよび他の情報におけるデータに基づいて)生成することもできる。ユーザが、軍隊または社交組織(fraternity)のような組織またはグループの一部であった場合、プロンプト生成器254bは、その組織またはグループの一部であった間の彼らの体験に関するプロンプトを生成してもよい(例えば、「貴方がレスリング代表チームにいたときの忘れられない試合について述べて下さい」)。ある実施例では、プロンプト生成器254bは、友人としてユーザ208と共有した体験についてユーザ201に質問を差し向けるというように、ユーザ201の友人に基づいてプロンプトを作成してもよい。
協調データ・アナライザ260は、ユーザ208からコンピューティング・デバイス209を通じてデータを受信するように構成することができ、これによって、データは、各ユーザ208の属性、および属性(例えば、ユーザ208に対するユーザ属性)を導き出すことができる情報を含むことができる。例えば、ユーザがジャズ関連Facebook(商標)ウェブ・サイトにポストするまたはこれと対話処理する場合、協調データ・アナライザ260は、ユーザ208の好みの音楽がジャズ音楽であると推論する目的で、このウェブ・サイトからデータを削り取る(scrape)(即ち、抽出する)ことができる。つまり、ジャズ音楽は、音楽キューとして(派生キューとして)選択することができるジャンルとすることができる。場合によっては、協調データ・アナライザ260は、増強データ・レポジトリ270に1つ以上の属性を格納するように構成することもできる。
キュー・アソシエータ258は、例えば、ジャズ・ファンであるユーザ208の1つ以上の属性(例えば、ユーザ属性、場所属性、活動属性等)を、増強データ・レポジトリ270に格納されているデータに基づいて識別するように構成することができる。更に、キュー・アソシエータ258は、ユーザ201がジャズ・ファンでないかもしれなくても、ジャズ音楽をユーザ201に対するキューとして関連付けるように構成することもできる。しかしながら、ユーザ201および208が頻繁に一緒に休日を過ごし、ユーザ208がしばしばジャズを演奏する場合、ジャズ音楽が、キューとして、それがなければ容易に想起できないかもしれない記憶を、ユーザ201に回想させることもあり得る。種々の実施形態によれば、キュー・アソシエータ258は、自発的で無意識的である「頭に浮かんでくる」ような記憶想起を促進するように構成される。頭に浮かんでくる記憶とは、他の記憶を回想する行為によって誘起されるかもしれない付随的な考え(tangential thought)または回想であるとしてよい。したがって、レストランまで運転した記憶というような、他の記憶(例えば、「記憶Y」)が、ジャズ・ソングが過去の体験の一部であった休日と一致すれば、ジャズ音楽の記憶キュー(例えば、「記憶X」)がその記憶を呼び起こす場合もある。
ある実施形態によれば、キュー・プロセッサ252、キュー・アソシエータ258、および/またはキュー予測器254cは、キューが関連付けられた他のユーザの1つ以上の属性に対する類似性、キューと関連付けられた1つ以上の場所属性に対する類似性、キューと関連付けられた1つ以上の活動属性に対する類似性、キューと関連付けられた1つ以上の時間枠または時間範囲に対する類似性等に基づいて、ユーザに提示するためのキューを決定または予測するように構成することができる。少なくとも1つの実施態様では、以上のものの内1つ以上の組み合わせを、アマルガム値を形成するために集計することができ、あるいはユーザ属性、場所属性、活動属性、時間枠または時間範囲等の内1つ以上の関連性に基づいて、ユーザに提示するための潜在的なキューの関連度を判定するために分析することができる。一実施例では、キュー予測器254cは、自動タグ付けコンテンツ(auto-tagged content)に基づいて、提案キーを予測するように構成することができる(例えば、ユーザ201が記憶「X」について書いたので、ユーザ201は、記憶「Y」について書いたユーザ208のような、他の誰かについて読むことに関心があるかもしれない)。種々の実施形態によれば、協調回想エンジンは、今後において記憶想起を呼び起こすために、種々の心理学支援技法(psychologically-supported techniques)を使用して、ユーザ201およびユーザ208に予測キューを提示するように構成することができる。このように、キュー予測器254cは予測キュー(例えば、未来キュー)を生成することもできる。
予測キュー、または未来キューとは、後の日付けにおいてユーザ201およびユーザ208に予測キューが提示されたときに想起を促進するために、これらが発生するに連れてイベントと一緒に散在させることができるキューである。未来キューの一例をあげるとすれば、スポーツで勝つ毎にその後に演奏される学校の凱旋歌であろう。したがって、これを演奏すると、過去のスポーツにおける勝利の思い出、およびこれらの記憶に伴う気持ちを引き出すのを補助することができる(例えば、記憶を「見越しての懐かしさ」として呼び起こす)。キュー予測器254cは、予測キューを生成することができ、予測キューは、例えば、ユーザの属性に基づいて特定のユーザのために回想を呼び出すことを予測できる可能性が高いキューを導き出すための統計的分析および機械学習技法の使用に基づくこともできる。
ある実施例では、キュー・プロセッサ252は、どのような種類のキューをユーザ201が体験してもよいかに作用するように、ユーザ201およびユーザ208に、キューの提示に関して彼らの好みを述べさせるように構成することもできる。例えば、ユーザ201は、好みに基づいて、関連するイベントのキューとしての表示よりも、関連する音楽のキューとしての表示を優先する場合もある。少なくとも1つの実施例では、キュー・プロセッサ252は、記憶の設定を目視確認するとき、比較的高い粒度(degree of granularity)をユーザが達成することを可能にするように構成することができる。1つの事例では、公開された記憶または回想に対して、賛成投票および反対投票システム、または「いいね」システムのような、種々の方法によって、他のユーザ208に意見を言わせ、投票させてもよい。したがって、プロンプト・マネージャ254aは、投票の質または「いいね」の量に基づいて、提示するキューを選択することができる。
ある実施例によれば、キュー・プロセッサ252は、例えば、システム内メディア・コンテンツとして見ることができるコンテンツ298および299の単位(unit)のような、協調回想エンジンと関連付けて格納されたコンテンツに基づいてキューを生成するように構成することもできる。キュー検索プロセッサ292は、外部コンテンツまたはシステム外メディア・コンテンツを識別するために、種々のコンピューティング・デバイスおよび記憶デバイス(例えば、ネットワーク294を通じてアクセス可能なウェブ・サイト)を検索するロジックを含む。つまり、ユーザ201、208、および209と関連付けられていない(または知られていない)かもしれないコンテンツを、キューを生成するために、収穫する(harvest)またそうでなければ識別することができる。例えば、ブロガーの富士への休日旅行の写真が、このブロガーが協調回想エンジンのユーザでなくても、識別されてもよい。応答して、協調回想エンジンは、このブロガーを招待しユーザとして加入させるための連絡先情報を決定し、こうすることによってユーザ・アカウントを作り(establish)、ブロガーの記憶および体験、ならびに他者の記憶および体験を豊富にすることができる。更に他の実施例では、キュー検索プロセッサ292は、特定の場所(例えば、パロ・アルト市)または組織(例えば、スタンフォード大学)に関する過去の、またはディジタル・アーカイブのような、専有データベースにアクセスすることができる。つまり、専有データベースは協調回想エンジンのユーザによってアクセス可能であってもよい。場合によっては、協調回想エンジンのユーザは、ログインまたは許可データによって、アーカイブまたは組織のデータベースへのアクセスが付与されることもある。見返りに、データベースの所有者は、最も多くのユーザ対話処理が行われたキュー等を表すデータというような、データを受け取ることができる。
図3は、ある実施例にしたがって、キュー・データ・モデルに応じてキュー・データを格納する例を示す線図である。線図300は、キュー・データ302を格納することができるデータ構成を形成する例として、キュー・データ・モデルを含むキュー・データ・モデル・レポジトリ304を図示する。更に、キュー・データ302を、キュー属性を表すデータの単位と関連付ける(例えば、リンクする)ことができる。図示のように、キュー・データ302は、1つ以上のキュー属性と関連付けることができ、キュー属性は、ユーザを一意に識別するユーザ識別子320aを表すデータ(例えば、ユーザ・アカウントによって)、場所323bを表すデータ(例えば、地理的位置、組織または建物、住居等)、活動327c(例えば、休日中に行われるようなスポーツ活動、行楽活動等)、キューの他の属性368を表すデータ、または任意の他の型のキュー属性データを含むことができる。キューの属性368の例には、画像(例えば、図2のタグ204のように図示されているような、「雲」タグ、「海岸」タグ、「山」タグ等)、オーディオの一部(例えば、ジャンル、アーティスト、または他の音楽関連メタデータ)のような、コンテンツに関連する他のタグまたはメタデータを含むことができる。また、キューの属性368は、テキストの一部(例えば、タグとして抽出されたキーワード)の属性等も含むことができる。ある実施例では、ユーザ識別子320a、場所323b、活動327c、および属性368の各々のデータ構造は、任意のデータ・モデリング技法(例えば、エンティティ−関係モデリング、オブジェクト−リレーショナル・マッピング等)に基づく、データ・オブジェクト(またはそのインスタンス)であってもよく、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、JSON、python(商標)、C++(商標)、PHP、SQL、SPARQL、HTML、XML等のような任意のプログラミング言語を使用して実装することができる。ユーザ識別子320a、場所323b、活動327c、および属性368の各々のデータ構造は、別個に格納されてもよく、または複合データ構造を形成するために一緒にリンクされてもよい。図3の線図300に図示されている1つ以上のエレメントは、1つ以上の実施例にしたがって、他の図面に図示される、またそうでなければ本明細書において説明される、同様の名称が付けられたエレメントまたは同様に付番されたエレメントのような構造および/または機能を含むことができる。
キュー・データ302にリンクすることができる(例えば、関連付け311bによって)ユーザ識別子320aは、ユーザ・アカウント識別子のような、特定のユーザを識別することと関連付けられたデータを含み、更に、時間範囲321aを表すデータ、場所323aを表すデータ、1つ以上のユーザ属性325a、および活動327aを表すデータにリンクすることもできる。時間範囲321aを表すデータは、例えば、ユーザ識別子320aと関連付けられたユーザが協調回想エンジンと対話処理した時点または時間範囲 を記述することができる。また、時間範囲321aを表すデータは、回想に関連する時点または時間範囲を記述することができる。図示のように、1つ以上の時間範囲321aを表すデータは、時間範囲属性データ(例えば、T1、T2、T3、...、Tn)331aを含むことができ、これらの各々が、日付けまたは日付け範囲、年、季節、または他の時間関連情報をユーザ識別子320aのユーザと関連付けることができる。場所323aを表すデータは、例えば、ユーザ識別子320aと関連付けられたユーザが訪問するまたは訪問した場所を記述することができる。また、場所323aを表すデータは、回想に関連する場所を記述することもできる。図示のように、1つ以上の場所323aを表すデータは、場所属性データ(たとえば、L1、L2、L3、...、Ln)333aを含むことができ、これらの場所属性データの各々は、地理的場所の名称(例えば、都市または国の名称)、地理的位置の座標(例えば、GPS座標)、場所(place)、建物(例えば、大学の建物、業務用建物)、あるいはユーザ識別子320aのユーザに関係付けることができる他の空間または場所関連情報を関連付けることができる。
ユーザ属性325aを表すデータは、例えば、ユーザ識別子320aと関連付けられたユーザの特性または属性を記述することができる。図示のように、1つ以上のユーザ属性325aを表すデータは、ユーザ属性データ(例えば、U1、U2、U3、...Un)335aを含むことができ、ユーザ属性データの各々は、ユーザ属性を、ユーザ識別子320aによって識別されるユーザと関連付けることができる。ユーザ属性データ335aの例には、名称、年齢、連絡先情報または識別子(例えば、電子メール・アドレス)、学術関係情報(例えば、通った大学または他の学校、学位、専攻、大学レベルまたは学内の運動部部員の身分)、採用履歴、および任意の人口統計学情報のような、任意の他の特性が含まれる。活動属性327aを表すデータは、例えば、ユーザが参加していたまたは参加している活動の特性または属性を記述することができ、ユーザはユーザ識別子320aと関連付けられる。図示のように、1つ以上の活動属性327aを表すデータは、活動属性データ(例えば、A1、A2、A3、...、An)337aを含むことができ、活動属性データの各々は、活動属性をユーザ識別子320aのユーザと関連付けることができる。活動属性データ337aの例には、スポーツ(参加か観戦かは問わない)、行楽活動(例えば、休日中)、趣味、運動管理の一部としての1つ以上の運動、関心事、音楽の演奏、および任意の他の活動関連特性が含まれる。したがって、以上のことを考慮して、キューを表すコンテンツ(例えば、テキストの一部、画像、オーディオの一部等)は、時間関連タグ・データ、場所関連タグ・データ、および活動関連タグ・データを、ユーザ識別子データ320aを通じて、含むことができる。
しかしながら、キュー・データ302は、時間関連タグ・データ、場所関連タグ・データ、および活動関連タグ・データを、特定のユーザ識別子320aがそれと関連付けられているか否かには拘わらず、含むことができる。図示のように、位置データ323bおよび活動データ372cは、それぞれ、関連付け311aおよび311cを通じて、キュー・データ302にリンクすることができる。このように、リンク311aを通じて、キュー・データ302は、時間範囲データ321b(例えば、任意の数の時間関連属性331bを含む)、ユーザ識別子データ320b(例えば、I1、I2、I3、...、Inのような1つ以上のユーザ識別子330bであり、これらのいずれもが、ある場所を訪れたことがある可能性がある)、場所323bについての場所属性関連データ326b(例えば、属性X1〜Xnのような場所属性336b)、および活動データ327bを含むことができる。活動データ327bは、場所323bと関連付けられた活動関連属性337bを含むことができる(例えば、特定の場所において行われた活動を記述する)。同様に、キューについてのキュー・データ302は、リンク311cを通じて、時間範囲データ321c(例えば、任意の数の時間関連属性331cを含む)、ユーザ識別子データ320c(例えば、I1、I2、I3、...、Inのような1つ以上のユーザ識別子330cであり、そのいずれもが、活動データ327cと関連付けられた活動に参加または関与したことがある可能性がある)、活動323cについての活動属性関連データ328b(例えば、属性Y1〜Ynのような活動属性338c)、および位置データ323cに関係付けることができる。位置データ323cは、活動327cと関連付けられた場所関連属性333cを含むことができる(例えば、特定の活動を行うことができる場所を記述する)。
ある実施例によれば、位置データ323a、323b、および323cは、等価位置データ(equivalent location data(例えば、フランスのような国の名称)を含むことができる。また、活動データ327a、327b、および327cは、等価活動データ(例えば、大学の同窓会に出席する、ラグビーの試合に参加する等)を含むことができる。更に、位置データ323bは、ユーザ識別子320aに属性(例えば、「L2」)333aとして(リンク311dを通じて、そして位置データ323aを通じて)にリンクすることができる。この場合、時間範囲データ321b、ユーザ識別子データ320b、場所属性関連データ326b、活動データ327b、および対応する属性は、ユーザ識別子320aによってアクセス可能である。更にこの実施態様について、時間関連属性331bは、ユーザ識別子320aと関連付けられたユーザが場所323bにいる時間(例えば、日付け)を記述することができる。1つ以上のユーザ識別子330bは、同じ場所にいる他のユーザ(例えば、他の家族構成員または同僚)を識別することができる。この場所は、位置関連属性336bの1つによって識別することができ、ユーザ識別子320aと関連付けられたユーザもその場所にいる。場所323bと関連付けられた活動関連属性337bは、特定の場所でユーザが行った活動(例えば、全てのユーザについてではなく)を記述することができる。リンク311bおよび311dを通じてデータにアクセスすることによって、キュー・プロセッサは、ユーザ識別子320aおよび場所323bの組み合わせに基づいて、関連するデータの部分集合を選別または選択することができる。同様に、活動データ327cは、属性(例えば、「A2」)337aとして、ユーザ識別子320aにリンクすることができる(リンク311eおよび活動データ327aを通じて)。この場合、時間範囲データ321c、ユーザ識別子データ320c、活動属性関連データ328c、位置データ323c、および対応する属性は、ユーザ識別子320aを通じてアクセス可能である。更に、この実施態様について、時間関連属性331cは、ユーザ識別子320aと関連付けられたユーザが活動327cに従事するまたそうでなければ関与する時間(例えば、日付け)を記述することができる。1つ以上のユーザ識別子330cは、ユーザ識別子320aと関連付けられたユーザの活動に関与する他のユーザ(例えば、他の家族構成員または同僚)を識別することができる。場所323cと関連付けられた場所関連属性333cは、ユーザが活動を行うことができる場所(例えば、全てのユーザについての全ての活動ではなく)を記述する。リンク311bおよび311eを通じてデータにアクセスすることによって、キュー・プロセッサは、ユーザ識別子320aおよび活動327cの組み合わせに基づいて、関連するデータの部分集合を選別または選択することができる。ある実施形態によれば、ユーザは、各ユーザの好みに一致するキューを選択または選別することができる。例えば、ユーザは、リンク311a〜311eの内任意のものを通じてデータにアクセスすることによって、1つ以上の好ましいキューを識別する実行可能命令を起動することもできる。
ある実施例によれば、キュー・プロセッサ252は、キュー・データ302に対するキュー属性データ・リンクを分析することができ、または潜在的なキューを表すデータを、キュー・データ・モデル・レポジトリ304に格納されているデータと比較して、キューを特定のユーザに提示するか否か判定することができる。したがって、キュー・プロセッサ252は、変化することができる、または生活の変化を反映するように適応するプロンプトおよび/またはキューを生成するように構成することもできる。例えば、ユーザが1986年および1997年の間日本に住んでいたことが、ユーザ入力から明示的に判定された場合、または協調回想エンジン(図示せず)によって推論された場合、この期間中毎年上位に来る重要な出来事を、図1のインターフェース部121において「当地のイベント」として提示することができ、これによって、1986年から1997年までの間の日本における当地の重要な出来事が(米国関連ニュースではなく)ユーザに提示される。キュー・プロセッサ252は、そのユーザを識別するユーザ識別子320a、「日本」を示す位置データ323b、および「1986年から1997年まで」の時間範囲を記述する時間関連属性にアクセスすることができる。したがって、これらの属性と一致するキューを提示することができるが、日本のこの時期または他の時期における他の場所を抑制することができる。同様に、インドで生まれ育ったユーザ(例えば、インド国民)が数年間米国の大学に通った場合、キューおよびプロンプトは、これらの年における米国関連コンテンツに合わせて作り直す(adapt)ことができる。このように、ユーザが米国に移る前にインドに住んでいた年においてインドから発したコンテンツがユーザに露出されるのを、抑制するまたは禁止することができる。
ある実施例によれば、時間関連属性の値、ユーザ関連属性の値、場所関連属性の値、活動関連属性の値等のような、キュー属性の値を互いに比較して、1つ以上の関連度に基づいて、複数のキュー(queues)が特定のユーザに対して有する種々の関連性レベル、即ち、関連度を判定することができる。例えば、1980年台にバリに休日で行った個人は、その時期に南フランスに休日に行った他の個人よりも、その場所(または隣接する場所)において活動または他の体験を経験した可能性が高い。更に、1980年台にバリで休日に行った個人は、2011年にそこに休日で行った個人よりも、1970年台または1990年台にそこに休日で行った個人と同様の体験を共有できる可能性が高い(例えば、人口統計学、新たなホテルのような建物、地震、台風、津波からの影響というような環境関連の苦痛等の変化のために)。
関連性データは、最適なキューの生成および提示を容易にするように、属性の値間における関連度または類似度を記述するために生成することができる。関連性データは、以上で説明した属性のいずれに対しても生成することができるが、線図300はユーザ関連属性330bに対する関連度を記述するように、関連性データ340を図示する。また、線図300は、場所関連属性333cに対する関連度を記述する関連性データ342も図示する。属性Aおよび属性Bが属性AおよびCよりも似ていることを、関連度の値が示す場合、属性Cと関連付けられたキューの代わりに、属性Bに基づくキューを提示すればよい。関連性データ340および342を導入する(implement)例を図4Aおよび図4Bに示す。
図4Aおよび図4Bは、ある実施形態にしたがって、キューを生成するまたはユーザに提示するか否か決定するために、キュー属性の関連性を判定する例である。線図400は、データ構成420におけるユーザ識別子データ320bおよび関連属性330bの導入(implementation)を示す。ユーザ関連属性は、「ジョン」、「ポール」、「リンゴ」、「ジョージ」、「ジャニス」、「ジョアン」、「ジミー」、「ミック」、および「サリー」のような、1つ以上のユーザ識別子411および412といったユーザ識別子を含むことができ、更に、関連する関連性値(associated relevancy value)413も含むことができる。ある実施例では、関連性値413は、少なくとも2人のユーザ間における関係の種類を示す。この場合、関連性値413は「0.00」から「1.00」までの範囲を取る。値「0.00」は、属性間の距離が実質的にゼロであることを示し(例えば、密接な個人関係に基づいて、同じまたは非常に似ているのいずれか)、一方値「1.00」は、属性間に大きな距離があることを示す(例えば、異なる値を有する属性。したがって殆どまたは全く関係は存在しない)としてよい。ある実施例によれば、ユーザ間の関係の種類は、関連性値によって特徴付けることができる。例えば、レコード420〜422は、ジョンとポール、リンゴ、およびジョージの各々との間における「0.15」の関連性値を示し、ここで0.15は、2人のユーザが非常に仲の良い友人である関係を表すことができる。レコード423は、「0.05」の関連性値を有し、これは家族または夫婦関係を示すことができる。レコード424は、0.50の関連性値を含み、これはジョアンおよびジミー間の知人または学友関係を示すことができ、一方、レコード425における「1.00」の関連性値は、ミックおよびサリーが他人である、または互いに知らないかもしれないことを示すことができる。種々の実施例によれば、キュー・プロセッサ252は、関連性値413に対して値を決定することができる。場合によっては、関連性値を経験的に決定してもよい。他の実施態様では、関連性値413を確率論的に決定してもよい。1つの実例では、関連性値413が、個人間の交際頻度(例えば、電子メールまたはテキスト・メッセージが交換される頻度)のような、1つ以上の関係に基づく側面の関数にしてもよい。ある実施例によれば、関連性値413は、1人以上のユーザ間における1回以上の交際によって、そして本明細書において説明するような協調回想エンジンのようなコンピューティング・システム・プラットフォームによって導き出された値を含んでもよい。
ある実施例では、随意の相関係数414を導入しても(implement)よく、他の属性に基づいて関連性値413を修正するために、相関係数の値を使用することができる。場合によっては、相関係数の値が小さい程、例えば、2つの属性間の関連性値は、異なる属性の関数としてキューまたはプロンプトを生成するには、関連が薄いとすることができる。例えば、ジョンおよびポールの間、ジョンおよびリンゴの間、ならびにジョンおよびジョージの間における関連性値413が0.15である場合について検討すると、これは各々が親しい友人であることを示す。一方、位置属性のコンテキストで彼らの関係を分析する場合についても検討する。例えば、ジョン、ポール、およびリンゴは頻繁にハワイに休日に一緒に出かけるが、ジョージはそうしない場合について検討する。次に、キュー生成器254が、ハワイに関連するキューを、場所関連属性として生成するように構成されている場合について検討する。図示のように、ジョージは、「0.10」の相関係数値を有するので、場所関連属性とジョン、ポール、およびリンゴ間の関係との間におけるもっと大きな相関を示す「0.90」の相関係数値とは異なり、 友人としての関連性が、ハワイ関連キューをジョージに提示するのを制限する可能性があることを示す。つまり、ジョン、ポール、およびリンゴは、彼らの友情に基づいて、ジョージよりも、ハワイ関連キューを受け取る可能性が高いと言って差し支えない。
図4Bの線図450は、データ構成440における位置データ232cおよび関連する属性333cの導入(implementation)を示す。場所関連属性は、1つ以上のユーザ識別子441および442と同様に、「クタ海岸」、「バランゴン海岸」、「ワイキキ海岸」、「コランガッタ海岸」、「ロング・ビーチ」、「コートダジュール海岸」、および「マクマード南極基地」(McMurdo Ice Station)のような場所識別子を含むことができ、関連する関連性値443を含むことができる。例えば、レコード450〜454は、クタ海岸と異なる地理的場所における他の海岸との間において、「0.05」および「0.82」の間に及ぶ関連性値を示す。図示する例では、関連性値443は、海岸または地理的場所間の距離を示すことができ、活動またはユーザ対話処理の場所が近い程、離れた距離よりも関連性が高いとすることができる。尚、クタ海岸およびバランガン海岸はバリにおいて約22km離れており、一方クタ海岸およびフランスのコートダジュール海岸は地球の正反対の側に位置することを注記しておく。マクマード南極基地は南極に位置し、ワイキキ海岸は南極から離れている(dissimilar)。したがって、レコード455は、「0.97」の関連性値を含む。
ある実施例では、随意の相関係数444を導入することもでき、相関係数の値は、他の属性に基づいて、関連性値443を修正するために使用することができる。場合によっては、相関係数値が低い程、例えば、2つの属性間の関連性値が、異なる属性の関数としてキューまたはプロンプトを生成するには、関連が薄い可能性があることを示す。例えば、クタ海岸とコランガッタ海岸との間の距離は、クタ海岸とワイキキ海岸との間の距離の約半分であることについて検討する。図示のように、クタ海岸とハワイのワイキキ海岸との間の関連性値443は0.25であり、一方クタ海岸とオーストラリアのコランガッタ海岸との間の関連性値443は0.15であり、オーストラリアの海岸の方が米国の海岸よりも地理的に関連が濃いことを示すことができる。更に、あるユーザがクタ海岸およびワイキキ海岸の双方には頻繁に行くが、コランガッタ海岸には訪れたことがないという場合について検討する。したがって、コランガッタ海岸に対する地理的関連性値443が0.15ということは、オーストラリアの海岸を訪れたことがないユーザにとって関連が薄いと言ってよい。キュー生成器254は、レコード451の相関値444に対して相対的に低い相関値444を有するレコード452を検出するように構成することができる。したがって、キュー生成器254は、ハワイに関連するキュー(例えば、場所関連属性の関数として生成されたキュー)を生成することにより、コランガッタ海岸関連キューの生成を抑制または禁止することができる。種々の実施例によれば、図4Aの相関係数値414および4Bの444は、経験的に生成または決定してもよい。他の実施態様では、相関係数値414および444は、例えば、出現率に基づいて(例えば、ユーザがある場所を訪れる、活動に参加する等の頻度に基づいて)確率論的に決定してもよい。少なくとも1つの実施態様では、相関係数値414および444は、関連性値または他の属性値を修正するための重み係数(または「重み」)として適用されてもよい。
図5は、ある実施例にしたがって、1つ以上のユーザ属性を識別する1つ以上のプロンプトを受け取るユーザ・インターフェースの例である。線図500は、キュー・プロセッサ252とデータを交換するように構成されたユーザ・インターフェース502を示す。一方、キュー・プロセッサ252は、受け取ったユーザ関連属性を、ユーザ・アカウント・データ構成(図示せず)におけるユーザ・インターフェースに格納するように構成することができる。ユーザ・インターフェース502は、フィールド504を含み、この中に名称、ユーザ名、ユーザ・アカウント識別子等のようなユーザ識別子を表すデータを受け入れる。図示する例では、ユーザ・インターフェース502は、ユーザの大学での体験に関するユーザ関連属性を識別するためのユーザ入力を、プロンプトとして含む。ユーザ入力522は、ユーザが大学に通った日付範囲(date range)を選択するデータを受け取るように構成することができ、ユーザ入力524は、学位を表すデータ(例えば、専攻、または特別教育の特定分野)を識別するように構成することができ、ユーザ入力526は、学位を表すデータ(例えば、副専攻、あるいは教育の二次または補完分野に向けられた特定の課目)を識別するように構成することができ、ユーザ入力428は、学位を識別するデータを受け取るように構成することができる。更に、例えば、ユーザ入力532によって、追加の学術的情報も識別することができる。ユーザ入力532は、寄宿舎の名称を表すデータを識別するように構成される。また、ユーザ入力534は、1つ以上のクラブを表すデータを受け取るように構成することができ、ユーザ入力535は、大学社交クラブ所属(Greek affiliation)(例えば、男子学生社交組織または女子学生社交組織)を表すデータを受け取るように構成することができ、ユーザ入力536は、ユーザが大学時代に参加していた1つ以上のスポーツ活動を表すデータを受け取るように構成することができる。
また、ユーザ・インターフェース502は、連絡先および基本情報を表すデータを受け取るユーザ入力541、ユーザのプロフィール写真を表すデータを受け取るユーザ入力542、他の教育情報およびユーザ属性を表すデータを受け取るユーザ入力543、採用および業務履歴関連データを表すデータを受け取るユーザ入力544、ユーザ・アカウント関連データ情報を表すデータを受け取るユーザ入力545、およびプライバシー設定を表すデータを受け取るユーザ入力546というような、追加のユーザ入力も含むことができる。
図6は、ある実施例にしたがって、他のユーザが協力することができる回想を生成するユーザ・インターフェースの一例である。線図600は、例えば、キュー・プロセッサ252とデータを交換するように構成されたユーザ・インターフェース602インターフェースを示す。キュー・プロセッサ252は、ユーザ・インターフェース602に対するユーザ入力をプロンプトとして生成するように構成することができる。ユーザ入力612および614は、大凡の時刻または継続時間を識別するデータを受け取るように構成することができる。図示のように、ユーザ入力612は、年(または任意の他の日付け)を表すデータを受け取るように構成することができ、ユーザ入力614は、ユーザが特定の月または日について確かでない場合に、回想に関連する「季節」を受け取るように構成することができる。ユーザ入力616は、回想が起こった地理的場所を表すデータを受け取るように構成することができる。ここで、「サーフィン選手権」という活動を回想620のフィールド624に入力するとしてもよい。ユーザ入力632は、画像、オーディオ・ファイル、または、例えば、協調して回想を形成することに協力することを望むかもしれない任意の他のユーザの記憶を呼び出すコンテキストを提供するための任意の他の刺激というような、コンテンツを受け取るように構成することができる。回想の記述628をエディタ626に入力することができる。また、キュー・プロセッサ252は、記述628におけるテキストをテキスト・ベース「キュー」としてキャプチャするように構成できることも注記しておく。つまり、「サーフィン」、「デューク・カハナモク」(Duke Kahanamoku)、および「ワイキキ」を、今後提示するためのキューを予測するために、キュー・データ・モデル・レポジトリに格納することができる。
更に、ユーザ入力642は、例えば、許可が付与された協力ユーザの種類に基づいて、回想620のアクセス、修正、または伝搬を制限するように構成することができる。ここでは、全ての「友人」にアクセスが付与される。ユーザ入力652は、回想620と関連付けることができる特定のユーザを表すデータを受け取るように構成することができる。ユーザ入力662は、キューまたはプロンプトを形成するために使用することができる、ユーザ提供タグまたはメタデータを表すデータを受け取るように構成することができる。
図示のように、月または日がわからない場合、ユーザはユーザ614を通じて季節(例えば、冬)を入力することができる。協調回想エンジン(図示せず)は、半球の位置に基づいて、季節変化に対して自動的に調節するように構成することができる。例えば、米国に住んでいるユーザが、1970年の夏にオーストラリアにおいて発生した回想620を形成し、次いでユーザがそれをタイムラインにおいて見るとき、南半球では夏の月間である12月、1月、2月を含む時間期間に提示することができる。逆に、同じ米国居住ユーザが、2011年の夏に米国において発生した他の回想を生成する場合、その記憶は、北半球においては夏の月間である6月、7月、および8月を含む時間期間においてタイムラインに現れる。尚、場合によっては、ユーザが年について定かでない場合、ユーザ入力612が10年を表す数値を受け取るように構成されてもよく、これによって、10年の早期(例えば、1970年台早期)、10年の中間期(例えば、1970年台半ば)、および10年の後期(例えば、1970年台後期)を参照することができる。
図7は、ある実施例にしたがって、他のユーザが協力することができる回想を生成するユーザ・インターフェースの他の例である。線図700は、例えば、キュー・プロセッサ252とデータを交換するように構成されたユーザ・インターフェース702インターフェースを示す。キュー・プロセッサ252は、ユーザ・インターフェース702に対するユーザ入力をプロンプトとして生成するように構成することができる。この例では、電子メッセージング・インターフェース740にアクセスして、現場にいる他の協力ユーザに情報を要求することができる(即ち、回想を形成するように構成されたユーザ・インターフェース702の提示中に、またはユーザ・インターフェース702の提示と同時に、電子メッセージ通信チャネルを確立することができる)。具体的には、「サーフィン選手権」と題する回想を形成するユーザが、他者の体験または記憶に基づいて、即座のフィードバックまたは明確化を受けるために、リアル・タイムで(またはほぼリアル・タイムで)いずれかの他のユーザまたは人物と連絡を取りたいという場合がある。応答して、他の協力ユーザは、インターフェース740を通じて、補足情報を提供することができ、回想を補充するために追加することができる。
図8は、ある実施例にしたがって、属性を識別するまたは記憶を呼び出すプロンプトの一例を示す線図ある。線図800は、特定の属性の入力を促す対話型ユーザ入力を提示するように、あるいはユーザが、場所、活動等との他のユーザまたは体験の関連付けに気付いているか、あるいは無意識に気付いているか(例えば、忘れた記憶)否か調べるための対話型ユーザ入力を提示するように構成されたユーザ・インターフェース802を示す。プロンプト822は、ユーザが好きな教師に関する情報を要請するように構成することができ、この情報は、ユーザ入力842を有効化することに応答して入力され、この教師についての回想を追加することができる。プロンプト824が選択されると、教育機関からの卒業における、または卒業近辺におけるユーザ体験の回想の生成を容易にするように構成することができる。プロンプト824は、画像827をキューとして含むように生成することができ、これによって、プロンプト824および827は、図3のキュー・データ・モデル・レポジトリ304に形成、生成、または維持されたキュー・データのような、キュー・データに基づくことができる。他の例では、画像827を、キューとして、任意の他のコンテンツ・メディアと置き換えることもできる。
場合によっては、プロンプトを自動的にカスタム化して、ユーザに増々適用し易くなるようにすることもできる。例えば、ユーザAが「Fremont」寄宿舎に住み(図5のユーザ入力532によって特定される)、ユーザBが「Lassen」寄宿舎に住んでいた場合、ユーザAが、「あなたがFremontで出会ったあなたの最初の友人は誰だったか」というプロンプトを受け取るかもしれない。しかしながら、ユーザBは、「あなたがLassenで出会ったあなたの最初の友人は誰だったか」というプロンプトを受け取るかもしれない。画像827の代わりに、人口統計学に基づいて、例えば、30歳の人々にはBeyoanceの「Crazy in Love」を提供し、45歳の人々にはVan Halenの「When It’s Love」を提供し、60歳の人々にはMarvin Gayeの「Let’s Get It On」を提供するように、音楽プロンプトを個人専用に加工することもできる。更に、好みに基づいて、プロンプトを個人専用に加工することもできる。例えば、プロンプトまたはキューが、ジャズに関心があるユーザに対してDave Brubeckの「Take Five」の提示を含んでもよい。プロンプトは、協調回想システムにおける各ユーザの行為(または他のサード・パーティまたは外部コンピューティング・プラットフォーム)に基づいて、表示または変更することもできる。例えば、ユーザAが他のユーザ(ユーザB)と「友人になった」またそうでなければ交際したことがある場合、ユーザAに「どのようにしてユーザBと会ったか」尋ねるためにプロンプトを生成してもよい。他の例では、協調回想システムとのユーザの対話処理に基づいて、プロンプトを表示することもできる。したがって、ユーザが昨年ある会合に参加した場合、後の時点において、「昨年の会合から最初に思い出すものは何か?」について、彼らに促すことができる。
更に、キューの生成は、属性値および属性値の変化に基づくこともできる。例えば、異なるジャンル(十代の間はポップ・ミュージックを選択し、成人年齢ではクラシック音楽を選択するというように、時の経過に連れて異なるジャンルを含む)を選択できることに加えて、性別および年齢の差というような他の属性によってキューの表示をやり易くすることもできる。ジャンルの好みおよび属性に関する選択は、外部ソースまたはコンピューティング・プラットフォーム(例えば、Spotify(商標)等)からインポートしてもよい。例えば、誕生年に基づいて、歌の人気または歌の好みに差があるのはもっともである。男性では、好きな歌を14歳頃の年齢に関係付けてもよい。この年齢は、13〜16歳の年齢の間で、彼らの成人音楽の好みが決定され得る時期であるといって差し支えない。女性では、好きな歌を13歳頃の年齢に関係付けてもよい。この年齢は、11〜14歳の年齢の間で、彼女らの成人音楽の好みが決定され得る時期であるといって差し支えない。
図9は、ある実施例にしたがって、後続のキュー生成のための回想を生成する間に、回想または記憶の一部を現場で入力する一例を示す線図である。線図900は、ユーザ入力904を有するユーザ・インターフェース902を含み、「マインド・ポップ」インターフェース(mind-pop interface)908を生成するように構成されている。ある実施例では、マインド・ポップ・インターフェース908は、図6において説明したような、本明細書において説明する回想の作成と同様の記憶作成の基礎を形成するために使用することができる。図示のように、ユーザは記憶または回想の部分をマインド・ポップ・エディタ906に入力することができ、これによって、図1のキュー・プロセッサ152は、例えば、用語922に基づいて活動属性を識別し、用語924に基づいて場所属性を識別するために、用語(「サーフィン」)922および用語(「オーストラリアのゴールド・コースト」)924のような主要用語(key term)を抽出または識別するように構成することができる。その後、キュー・プロセッサ152は、キューまたはプロンプトを形成するときに、用語922または用語924のいずれかを導入する(implement)ことができる。用語922および924は、図3のキュー・データ・モデル・レポジトリ304において形成、生成、または維持されるキュー・データのようなキュー・データに含まれてもよい。
図10は、ある実施例にしたがって、1つ以上の回想または記憶を書き改めるように構成された適応回想プロセッサの一例を示す線図である。線図1000は、協調して回想を形成するように構成された複合記憶形成生成器(composite memory formation generator)1010(例えば、複数のユーザ入力を有する回想または記憶、あるいは一緒に融合されたまたそうでなければ組み合わされた回想)と、特定の観衆または特定のクラスの読み手に適したバージョンを形成するために、回想の提示を適応させるように構成された適応提示コントローラ(adapted presentation controller)1020とを含む適応回想プロセッサ1002を示す。適応回想プロセッサ1002は、コンピューティング・デバイス1002を通じてユーザ1001からの、更にコンピューティング・デバイス1009を通じてユーザ1008からの、回想またはユーザ・フィードバックにアクセスするように構成することができる。適応回想プロセッサ1002は、データ1090を生成するように構成することができ、データ1090は、親または子というような、特定の読み手に合わせて特別に加工された、つまり、書き改められた回想(adapated recollection)を表すデータを含むことができる。図10の線図1000に示す1つ以上のエレメントは、1つ以上の他の実施例にしたがって、他の図面において図示された、またそうでなければ本明細書において説明した、同様の名称が付けられたエレメントまたは同様に付番されたエレメントのような構造および/または機能を含むことができる。
複合記憶形成生成器1010は、ユーザ1008との協調によって、ユーザ1001のために1つ以上の回想を形成するように構成することができる。したがって、他のユーザ1008によって提供される情報に基づいて、記憶想起を促進することができるようになる。例示のために、個人的な記憶が家族または親しい友人を、ユーザ1008の部分集合として伴う場合があるということについて検討する。つまり、ユーザ1001は、これらの人々を招待して、彼または彼女が回想または記憶の異なる側面を想起するのを助けてもらう、または補足詳細を提供することによって、または共有体験に対する彼ら自身の観点を提供することによって、回想または記憶をより「詳細に」蘇らせる(give)のを助けてもらうとしてもよい。協調コントローラ1012は、ユーザ1001の記憶を豊富にするために効果的な情報を提供するのに最適であると思われるユーザ1008の部分集合を識別および選択することによって、協調プロセスを制御し、これによって複合記憶を形成するように構成することができる(即ち、一枚岩の記憶または回想を形成するために織り交ぜることができる複数の人々の回想、または羅生門効果のように別々に提示される複数の人々の回想に基づいて)。場合によっては、潜在的な協力者が、2人以上のユーザの場合ならば互いに知らなくても、共通の場所に同じ時間にいたことを提案するように、協調コントローラ1012を構成することもできる。つまり、少なくとも2人のユーザが何らかの共通体験を共有し得ることは、それが天気であれ、あるいは時間および/または地理的場所等と重複することがあるいずれの他の状態または属性であれ、比較的高い可能性があると言って差し支えない。
適応提示コントローラ1020は、聴衆または特定のクラスの読み手に合わせる(suit)ために、回想を書き改めるように構成することができる。ある実施例では、回想のテキスト記述の1つ以上の部分を墨消しする(redact)こともできる(例えば、感情を害する文言、または削除することが特定されたテキストを消す黒塗り(blackened line)の使用によって)。少なくとも1つの事例では、墨消しすることが特定された、感情を害する単語の周囲にあるテキストを連結することによって、 墨消しを容易に行うことができる(例えば、「the quick brown fox」という語句が、「quick」を削除して「the」と「brown fox」とを連結して、「the brown fox」という最終的な語句を形成するように、墨消しを受けるのでもよい)。種々の実施例によれば、テキスト・モディファイア(textual modifier)1024は、削除するためあるいは問題が少ない単語またはもっと適した同義語と交換するために、回想のテキスト記述の1つ以上の部分を(例えば、自動的に)修正するように構成することができる。種々の実施例によれば、画像モディファイア1026は、削除するためあるいは問題が少ない画像またはもっと適したグラフィック的な特徴と交換するために、回想に添付するために使用される画像の1つ以上の部分を(例えば、自動的に)修正するように構成することができる(例えば、画像の中で感情を害する映像(feature)をぼかすためのモザイク(digitized portion)を含む)。
図11は、ある実施例にしたがって、回想のテキスト記述を書き改めるように構成された適応提示コントローラの一例を示す線図である。線図1100は、回想1116の生のテキスト記述1117を受け取るように構成された適応提示コントローラ1120を含む。生のテキスト記述1117は、若気の至りの間における「刑務所の一夜」を記述するテキスト部1113、ユーザの博打参加を記述するテキスト部1114、およびユーザが大量のアルコールを乱用したまたは愚かにも摂取した事件を記述するテキスト部1115を含む。1人の潜在的な読み手が、コンピューティング・デバイス1132を操作している親1131である場合、適応提示コントローラ1120は、アルコールの乱用を除外するか、またそうでなければもっと穏やかなまたはもっと温和しいテキスト部1133で修正するようにテキスト1127を書き改めて(adapt)、テキスト記述1126の第1バージョンを形成することができる。ある実施例では、特定の要注意単語(例えば、「アルコール」、「ビール」、「マリファナ」等)を強調し、ユーザが異なる聴衆のために異なるバージョンを作成することを望むか否かユーザに促す手段として、テキストを自動的に強調するように、コントローラを構成することができる。場合によっては、このような単語は自動的に識別され、隠されるか、削除されるか、またはもっと差し障りのない単語と置き換えられる。
尚、取り消し線が引かれたテキストは、削除すべきテキストを示し、下線が引かれたテキストは、追加すべきテキストを示し、こうすることによって、書式設定せずに、テキストを表示できることを注記しておく。つまり、親1131は、親が修正バージョンを読んでいることの視覚指示を受けなくてよい。他の潜在的な読み手が、コンピューティング・デバイス1152を操作している子1151である場合、適応提示コントローラ1120は、アルコールの乱用を除外する、あるいはそうでなければもっと穏やかなまたはもっと温和しいテキスト部1155で修正するようにテキスト1147を書き改め、テキスト記述1146の第2バージョンを形成することができる。更に、ユーザが、テキスト部1153を削除することによって、「刑務所の一夜」についての引用を削除することを望む場合もある。博打についての引用も、テキスト部1154を取り消す(strike)ことによって削除することができる。以前と同様、取り消し線が引かれたテキストは、削除すべきテキストを示し、下線が引かれたテキストは、追加すべきテキストを示し、こうすることによって、書式設定せずに、テキストを表示することができる。つまり、子供1151は、この子供が修正バージョンを読んでいることの視覚指示を受けなくてよい。
図12は、ある実施例にしたがって、回想に関連する画像を適応加工するように構成された適応提示コントローラの一例を示す線図である。線図1200は、「葉巻を吸うお爺さん」を描写する生画像1216を受け取るように構成された適応提示コントローラ1220を含む。ユーザが、たばこによる影響から子供を回避するために、たばこを吸うお爺さんを描写することを望まない場合、適応提示コントローラ1220は、例えば、葉巻の映像(feature)にモザイクをかけて、感情を害する葉巻を隠すモザイク部1250を形成することによって、修正画像1246を形成するように構成することができる。ある実施例では、画像処理によって、本来葉巻によって隠されていた唇および顎の一部のシミュレーションによって、部分1250を置き換えるために、シミュレーションによる顔の表情(feature)を形成することができる。こうすることにより、子供1251がコンピューティング・デバイス1252においてお爺さんの写真を見るとき、たばこ製品に露出されずに済む。
図13は、ある実施例にしたがって、回想のテキスト記述を書き改めるように構成された適応提示コントローラの他の例を示す線図である。線図1300は、例えば、どのレベルまたは種類のコンテンツ(または回想の一部)を他のユーザによって閲覧可能にすればよいか定めることができる許可データ1321に応答して、回想の1つ以上の種々の適応バージョンを形成するためのデータを受け取るように構成された適応提示コントローラ1320を含む。図示する例では、ユーザ1302は、コンピューティング・デバイスによって回想1310aを形成する命令の実行を開始する。回想1310aは、例えば、他のユーザに付与されるアクセス許可の関数として、種々のレベルのアクセス可能性と関連付けることができる多数の部分を含む。ここでは、回想1310aは、テキスト(「テキスト1」)1311およびビデオ1312を含む第1部分1303a、テキスト(「テキスト2」)1313、画像1314、およびオーディオ・ファイル1316を含む第2部分1303b、ならびにテキスト(「テキスト3」)1315を含む第3部分1303cを含む。図13の線図1300に図示された1つ以上のエレメントは、1つ以上の他の実施例にしたがって、他の図面において図示された、またそうでなければ本明細書において説明した、同様の名称が付けられたエレメントまたは同様に付番されたエレメントのような構造および/または機能を含むことができる。
この例では、ユーザ(「B、C、D、E、およびF」)1322を、許可データ1321と関連付けることができる。許可データ1321は、これらのユーザの各々に、回想部分1303a、1303b、および1303cを見るまたはこれらにアクセスする許可を付与する。更に、ユーザB、C、D、E、およびFには、各回想部分1303a、1303b、および1303cに応答すること(例えば、コメントの応答を生成することにより)、または回想部分1303a、1303b、および1303cにおけるコンテンツの内任意のものを修正することにより、回想1310aを増強するための協調回想データを形成することも許可することができる。
ユーザ(「G、H、およびI」)1324には、許可データ1321の別の部分集合と関連付けることができ、許可データ1321のこの部分集合は、ユーザ1324に与えられた許可に合わせて構成され書き改められた適応回想1310bのような、回想部分1303bを見ること、または回想部分1303bにアクセスすることの許可を、これらのユーザ1324の各々に付与することができる。一例では、ユーザ1324が、テキスト1313、画像1314、およびオーディオ・ファイル1316を修正または補足して、回想部分1310bを増強するための協調回想データを形成するために、回想部分1303bを見ること、または回想部分1303bにアクセスすることも許可することができる。更に、ユーザ(「J」)1326には、許可データ1321の更に他の部分集合と関連付けることができ、許可データ1321のこの部分集合は、部分1303aおよび1303bを墨消しして書き改められた回想1310cのような、回想部分1303cを見る、または回想部分1303cにアクセスする許可をユーザ1326に付与することもできる。一例では、ユーザ1326が、回想部分1303cに応答すること(例えば、コメントの応答を生成することにより)、または回想部分1303cにおけるコンテンツの内任意のものを修正することによって、回想部分1310cを増強するための協調回想データを形成することを許可することもできる。
ある実施例によれば、1人以上のユーザが、回想に組み込まれた各コンテンツ(または回想の部分)を見る許可を有する各ユーザ、および回想にアクセスする許可を有することから潜在的に協力者であるかもしれない任意の者を識別することができてもよい。コンテンツの各エレメント(回想におけるテキスト、画像、またはその他の関連するコンテンツを含む)は、閲覧アクセス権利に基づいて、選択可能に提示または墨消し(redacted)することができる。例えば、創作者、指名された個人のグループ、または他の個人のグループ(例えば、高校の友人、飲み友達、ゴルフ・チーム、大学に基づく関係等)、あるいは大衆(public)に、閲覧権利を制限することができる。回想の1つ以上の部分へのアクセスを受けることから、特定のユーザを除外することができる。場合によっては、ある実施形態にしたがって、回想の創作者が、協調または複合回想の特定の部分を投稿したユーザを示すことを選択する選択肢、またはどのユーザが回想のどの部分を投稿したかに関して殆どまたは全く区別できない単一接合記憶(single joint memory)として回想を表示する選択肢を有してもよい。創作者は回想を公開することができ、協力ユーザは、回想が公開される前および後の双方において、この回想を編集する(edit)ためにアクセスすることができる。公開後の場合、創作者は、編集(edit)を承認または拒否し、回想を公開し直すことができる。
図14は、ある実施例にしたがって、ユーザ・インターフェースと関連付けて形成された回想にアクセスするまたは修正する許可を設定するように構成されたユーザ・インターフェースを示す線図である。線図1400は、新たな記憶または回想1404を生成するように構成されたユーザ・インターフェース1402を含むものとして図示されており、ユーザ・インターフェース1402は、大凡の日付けを表すデータを受け取るユーザ入力1405と、回想1404に関連する場所を表すデータを受け取るユーザ入力1406とを含む。一例では、ユーザ・インターフェース部1404aにおけるエディタ1409が、エジプトへの旅行に関する回想を形成するためにテキスト([テキスト1」)1411を受け取るように構成されてもよい。画像(「1」)1421および画像(「2」)1423、ならびにそれぞれの属性1422および1424を、ユーザ・インターフェース部1404aにおける回想と関連付けることができる。したがって、1421および1423の画像、ならびに属性1422および1424は、協調回想を形成するときに記憶を呼び起こすように、他のユーザのためのキューとして含ませることができる。
また、ユーザ・インターフェース1402は、回想1404に対するアクセス、読み取り特権または書き込み特権を定める許可を1人以上のユーザに定め、更に、他の協力ユーザの投稿の内どれが他の協力ユーザの部分集合によって見られてもよいかを定める、ユーザ入力1430を含むことができる。一例では、インターフェース部1440を、ユーザ入力1430の有効化に応答して提示することができる。ユーザ入力1442は、「全ての友人」にアクセスを付与する許可を表すデータを受け取るように構成することができ、一方ユーザ入力1444は、1人以上の友人、または1つ以上の友人のグループにアクセスを付与する許可を表すデータを受け取るように構成することができる。ユーザ入力1446は、回想(またはその部分)が公に(例えば、任意のユーザによって)アクセス可能であってもよいことを示すデータを受け取るように構成することができる。ユーザ入力1448は、回想(またはその1つ以上の部分)が秘密である、またはユーザによってアクセス可能であってもよいことを示すデータを受け取るように構成することができる。
ユーザ入力1444の有効化に応答して、他のインターフェース部分1460を、少なくとも、少なくとも1つの実施形態にしたがって提示することができる。インターフェース部分1460において、ユーザ入力1462は、どのユーザ(例えば、どの友人)が回想(またはその1つ以上の部分)にアクセスしてもよいか定めるデータを受け取るように構成することができる。また、ユーザ入力1462は、どのユーザのグループが回想にアクセスしてもよいか定めるデータを受け取るように構成することができる。ユーザ入力1464は、協調回想エンジンと関連付けられたレポジトリの検索を実行し、回想の1つ以上の部分を見るように構成することができる1人以上の他のユーザ(および関連する他のユーザ・アカウント)を識別するためのテキストを受け取るように構成することができる。
種々の実施例によれば、アクセスを制限し、任意の数のユーザの1つ以上の回想のプライバシーを強化するために、1つ以上のセキュリティ・アルゴリズムを実装することができる。一例では、ユーザ入力1468が選択された場合、協力ユーザのアクセス特権の関数として、回想またはその一部の伝搬あるいは「前進的共有」を可能にしてもよい。例えば、チェックされない場合、ユーザ入力1468は、ユーザ・インターフェース部分1440および1460において定められた者以外には、いずれのユーザへの回想の共有も伝搬も防止するデータ信号を生成するように構成される。
場合によっては、墨消しされたデータおよび非公開コンテンツのセキュリティを、ブロックチェーン技術を使用して高めることもできる。したがって、非公開コンテンツは、ユーザの1つ以上の部分集合に共有されてもよいコンテンツ、または共有されてはならないコンテンツを含んでもよい。少なくとも1つの例では、各ユーザには個人的な一意の識別子と関連付けることができ、この識別子には暗号ハッシュが適用されているとよい。次いで、ハッシュ値をブロックチェーンに追加するまたはブロックチェーンに組み込むことができ、これによって、アクセスを要求するいずれのユーザの識別情報(identity)も確認するために、ハッシュ値を使用することができる。少なくとも1つの例では、個人情報(例えば、ユーザ名およびパスコード)は、ユーザの識別情報を検証するために要求される必要はない。ブロックチェーンを形成する種々の実施態様(implementation)に従うことによって、回想にアクセスするまたは回想を修正するユーザの許可を分散して(decentralized)検証することが可能になる。
図15は、ある実施例にしたがって書き改められた回想を形成するように構成されたユーザ・インターフェースを示す線図である。線図1500は、ユーザ入力の選択に応答して、回想の1つ以上の部分を墨消しして書き改められた回想を形成するデータ信号を生成するように構成されたユーザ入力を含むユーザ・インターフェース1502を含む。ユーザ・インターフェース1502は、ウィンドウ1511および1513に、回想1510および回想1510の1つ以上の他の変形を提示する。種々の実施例によれば、適応回想プロセッサは、ウィンドウ1511および1513において回想1510の墨消しバージョンを自動的に判定することができる。または、ユーザが回想1510の墨消しバージョンを形成するために、ウィンドウ1511および1513に墨消しテキストを入力してもよい。ウィンドウ1511における第1墨消しバージョンまたはウィンドウ1513における第2墨消しバージョンの選択は、それぞれ、ユーザ入力1530および1532の選択によって有効化することができる。更に、他のインターフェース部分1540は、1人以上のユーザの内誰に、選択された墨消しバージョンを提示すればよいか確認する(identify)ユーザ入力1542を提示することができる。
図16は、ある実施例にしたがって、協力ユーザによる回想にアクセスする許可の関数として、回想を書き改めるように構成された適応回想プロセッサの線図である。線図1600は、レポジトリ1656に結合された適応回想プロセッサ1654を含む協調回想エンジン1650を示し、レポジトリ1656は許可データ構成1610を格納するように構成されている。この例では、ユーザ(「エリック」)1601aが、コンピューティング・デバイス1602aのディスプレイ上に提示された回想1602の制作者または創作者である。ユーザ1601aは、回想1602の部分1604を「公開」として許可を設定するように構成することができる。したがって、ユーザ(例えば、協調回想エンジン1650に関連する任意のユーザ)は部分1604にアクセスすることができる。また、ユーザ1601aは、回想1602の部分1606に対して、「フットボール・クラブ会員」にアクセスを限定するように、許可を設定するように構成することもできる。したがって、フットボール・クラブに関連するユーザは、部分1606と、公にアクセスできる部分1604とを見ることができる。更に、ユーザ1601aは、回想1602の部分1608に対して、「テニス・クラブ会員」にアクセスを限定するように、許可を設定するように構成することもできる。したがって、テニス・クラブに関連するユーザは、部分1608と、公にアクセスできる部分1604とを見ることができる。テニス・クラブおよびフットボール・クラブ双方の会員は、各部分1604、1606、および1608にアクセスすることができる。
次に、他の協力ユーザが異なる許可を有することができる場合について検討する。線図1600は、コンピューティング・デバイス1602bおよびネットワーク1603を通じて協調回想エンジン1650と対話処理して、回想1602の1つ以上の部分にアクセスする協力ユーザ(「リンゴ」)1601bを示し、更にコンピューティング・デバイス1602cおよびネットワーク1603を通じて協調回想エンジン1650と対話処理して、回想1602の1つ以上の部分にアクセスする協力ユーザ(「ジョージ」)1601cも示す。協力ユーザ(「ポール」)1601dおよび協力ユーザ(「ジョン」)1601eは、それぞれ、コンピューティング・デバイス1602dおよび1602eを通じて対話処理し、例えば、許可データ構成1610に格納されている許可に基づいて、回想1602の1つ以上の部分にアクセスすることができる。この例では、ユーザ1601aは回想1602の1つ以上の部分を、ユーザ1601b〜1601eの内1人以上と共有することができる。更に、この例では、ユーザ(「リンゴ」)1601bがテニス・クラブ会員であり、ユーザ(「ジョージ」)1601cがフットボール・クラブ会員であり、ユーザ(「ポール」)1601dがテニス・クラブ会員およびフットボール・クラブ双方の会員であり、ユーザ(「ジョン」)1601eはテニス・クラブの会員でもフットボール・クラブの会員でもない。
ユーザ(「エリック」)1601aは、創作者であるので、全ての部分1604、1606、および1608を見るおよび修正するためにアクセスすることができる。以上で示した例に加えて、ユーザ(「エリック」)1601aが、部分1606の閲覧許可(visibility)またはアクセスをフットボール・クラブ会員に制限し、部分1608の閲覧許可またはアクセスをテニス・クラブ会員に制限する場合について検討する。許可データ構成1610は、公に利用可能な部分1604へのアクセスを可能にするために、ユーザのエリック1622、リンゴ1624、ジョージ1625、ポール1626、およびジョン1620毎に、行1612において「X」を含む。行1614において、ユーザのリンゴ1624およびユーザのポール1626に対する「X」は、これらのユーザがテニス・クラブの会員であり、したがって部分1608にアクセスできることを示す。ユーザのジョージ1625およびユーザのジョン1628については、行1614にヌル値1621があり、適応回想プロセッサ1654は、アクセスから部分1608を墨消しするように構成することができる。行1616において、ユーザのジョージ1625およびユーザのポール1626に対する「X」は、これらのユーザがフットボール・クラブの会員であり、したがって部分1606にアクセスできることを示す。ユーザのリンゴ1624およびユーザのジョン1628については、行1616にヌル値1621があり、適応回想プロセッサ1654はアクセスから部分1606を墨消しするように構成することができる。以上のことを考慮すると、ユーザのポール1601dは、データ構成1610において明示されている許可に基づいて、部分1604、1606、および1608にアクセスできるとしてよく、ユーザのリンゴ1601bは、部分1604および1608にアクセスできるとしてよく(即ち、部分1606は墨消しされている)、ユーザのジョージ1601cは、部分1604および1606にアクセスできるとしてよく(即ち、部分1608は墨消しされている)、そしてユーザのジョン1601eは部分1604にアクセスできるとしてよい(即ち、部分1606および1608は墨消しされている)。
種々の実施例によれば、適応回想プロセッサ1654は、例えば、ユーザ1601aによって明示される許可の関数として、協力ユーザ1601b〜1601eによる投稿の適用を管理する(govern)ように構成することができる。ユーザ1601aによって明示される許可は、許可データ構成1610に格納されるデータを構成することができる。例示するために、一般会員(public member)でありフットボール・クラブ会員であるユーザのジョージ1601cが、回想1602を修正するためにデータを生成する(例えば、電子コメント・メッセージによって)場合について検討する。例えば、ユーザのジョージ1601cは、「私は同意します。素晴らしいバンドです」というコメントを、部分1604および1606に応答して、コメント・データ1634として送信するのでもよい。ユーザのエリック1601aは創作者であり、ユーザのポール1601dもフットボール会員であるので、ユーザ1601aおよび1601dの両者は、コメント・データ1634にアクセスすることまたはコメント・データ1634を見ることができる。一方、ユーザのリンゴ1601bおよびジョン1601eはコメント・データ1634にアクセスすることも、コメント・データ1634を見ることもできない。他の例として、ユーザのジョン1601eが、「彼らには感動的な歌手がいる」というコメントを、部分1604に応答して、コメント・データ1638として送信するのでもよい。ユーザのジョン1601eは公開部分1604を見ることができるので、一般アクセス(public access)を有する各ユーザ1601a〜1601dは、コメント・データ1638にアクセスすること、またはコメント・データ1638を見ることができる。更に他の例では、ユーザのポール1601dは、「そして、バス演奏者はすごい」というコメントを、部分1604、1606、および1608に応答して、コメント・データ1636として送信するのでもよい。ユーザのエリック1601aおよびユーザのポール1601dはテニス・クラブおよびフットボール・クラブ双方の会員であるので、コメント・データ1636は、そのアクセスがユーザのエリック1601aおよびユーザのポール1601dに制限されていてもよい(つまり、他のユーザに対しては墨消しされている)。
一実施例によれば、ユーザのエリック1601aは、墨消しコンテンツの創作者であるので、1つ以上の部分1604〜1608を提示する、書き改められた回想を含む種々のバージョン間で切り替えるように構成することができる。また、ユーザ1601aは、ユーザ1601b〜1601eの内誰が、コンテンツの特定バージョンにアクセスできるとよいか決定することができてもよい。ある実施例では、受信側ユーザが、異なる墨消しバージョンを有するユーザの1つ以上のサークルまたはグループに属してもよい。したがって、ユーザ1601eは、回想の公開部分1604に対応する回想1602のバージョン(例えば、墨消し部分1606および1608のような、最も墨消しされたコンテンツを有するバージョンであり、ユーザ1601eが会員であるサークルのいずれもが閲覧アクセス権利を有する)を見ることに、アクセスが制限されてもよい。場合によっては、ユーザ1601eのようなユーザが、部分1604〜1608の内少なくとも2つの部分にアクセスすることができる両ユーザ1601bおよび1601cのような、墨消しが少ない(含むものが多い)バージョンに関連する、他のユーザによるコメントにアクセスできなくてもよい。適応回想プロセッサ1654におけるロジックは、ユーザが、彼らが墨消しバージョンを受け取ったことを、他のコメントから推論するのを防止するように構成することができる。例えば、ユーザのジョン、ポール、ジョージ、およびリンゴは、1つのバージョンを見て、各々が墨消しバージョンまたは修正バージョンを見たのか否か推論または検出する必要はない。少なくとも1つの実施例によれば、ユーザは、一般公衆、他の視聴者グループ、または個人にアクセス可能な任意の回想を選別および再検討することを選択し、例えば、特定のコンテンツ、または不適切なコンテンツのような、特定の種類のコンテンツが、公衆によって一般に、または特定の視聴者グループによって、または特定の個人によって、閲覧可能ではないことをチェックすることもできる。
図17は、ある実施例にしたがって、後続のキューを生成するためにデータ・ロギングを実行するように構成されたアプリケーションを実装する移動体コンピューティング・デバイスを示す線図である。線図1700は、移動体コンピューティング・デバイス1750に実装されているアプリケーション(「アプリ」)1752内に配置されたキュー・キャプチャ・プロセッサ1725またはその一部を含み、移動体コンピューティング・デバイス1752はインターフェース(例えば、ユーザ・インターフェース1751)を含む。キュー・キャプチャ・プロセッサ1725は、インターフェース1751との対話処理を、例えば、ユーザ1770によって供給される入力によって検出するように構成することができる。更に、キュー・キャプチャ・プロセッサ1725は、対話処理の種類として、対話処理を特徴付けるように構成することができ、一方、この対話処理の種類は、キューまたはプロンプトとして使用されるデータを抽出するために使用することができる。キュー・キャプチャ・プロセッサ1725が識別することができる対話処理の種類の例には、対話処理が検索エンジンによる1つ以上の検索を含むか否か(例えば、ブラウザ・アプリケーションを使用する)、回答があるまたはない電子メールの送信(例えば、電子メール・アプリケーションを使用する)、回答があるまたはない電話テキスト・メッセージの送信(例えば、SMSテキスト・メッセージ用のような、テキスト・メッセージ・アプリケーションを使用する)、通話中におけるような、好ましい活動が行われていそうな宛先に関連する呼び出し先電話番号への音声データの送信、移動体コンピューティング・デバイス1750(例えば、そして恐らくはユーザ1770)が、活動が行われているかもしれない場所と関連付けられた位置座標と一致する時間の1つ以上の期間中に受信した位置データ(例えば、GPS座標)、ならびに任意の他の対話処理または/および対話処理の種類に関連するデータを提供するための電子メッセージまたは他の電子的対話処理の送信が含まれる。
ある実施例では、ユーザ1770は、特定の地理的場所におけるイベントを表すデータを記録してキューを生成するために(例えば、図2のキュー予測器254cによって生成されるような、例えば、先に説明したような予測キュー)、移動体コンピューティング・デバイス1750を実装することができ、これによって、データ・ロギングを手動で実行すること、またはアプリケーション1752の実行可能命令の制御下で自動的に実行することができる。例えば、移動体コンピューティング・デバイス(例えば、移動体電話機)上のアプリケーション1752は、キャプチャ対象の1つ以上のディジタル画像(写真)を検出するように構成することができ、各ディジタル写真は位置(例えば、GPS座標)と関連付けられる。写真がキャプチャされたことを検出すると、アプリケーション1725は、同時に行われている電子メール、テキスト・メッセージ、通話(例えば、発呼および着呼)、音楽アプリケーションによって演奏される音楽等を表すデータを記録することができる。アプリケーション1725は、ネットワーク1740を通じてデータを協調回想エンジン150に送信することができる。協調回想エンジン1650は、レポジトリ1712に格納されている実行可能命令に応答して動作するコンピューティング・デバイス1710として実装することができる。
キュー・キャプチャ・プロセッサ1725のアプリケーション1752としての機能を例示するために、ユーザ1770が「ゴルフ」に関する活動を検索するために移動体コンピューティング・デバイス1701のインターフェース1751aと対話処理する場合について検討する。したがって、キュー・キャプチャ・プロセッサ1725はこの時点において行われる検索に関連する主要テキスト用語を抽出すればよい。一方、ユーザ1770が、宛先に関連するエンティティ(例えば、Bluebonnet Hill Golf Course)に電子メールを送らせる(インターフェース1751dを通じて)場合について、次に検討する。ある例では、電子メールの問い合わせを実行するときに、キューとして使用するために抽出することができるテキストを含んでもよい。次に、ユーザ1770がインターフェース1751eを使用して、ゴルフ・コース1781に関連するエンティティに電話をかける場合について検討する。この例に対しては、更に、ユーザ1770が領域(「R2」)1763においてユーザ1770aとしてゴルフ・コース1781を訪れ、1ラウンドのゴルフをプレーする(例えば、位置座標は、9または18ホールのゴルフをプレーするのに通例要する時間期間中は、ゴルフ・コース1781の境界線に比較的隣接したままである)場合について検討する。また、GPS座標も捕獲し、協調回想エンジン150に送信してもよい。次に、ユーザ1770aは、移動体コンピューティング・デバイス1701のインターフェース1751fを使用して、ゴルフ・ゲーム中に写真または画像を生成またはキャプチャすることができる。移動体コンピューティング・デバイス1701によってキャプチャされたデータは、協調回想エンジン150に送信され、例えば、活動属性としてタグ「ゴルフ」を形成し、更に、カメラによって撮影された画像に基づいてキューを形成することができる。このキューは、今後の想起(remembering)を促進し、「見越しての懐かしさ」を呼び出すために、今後のいずれかの時点において提示することができる。
ユーザが移動体コンピューティング・デバイス1703のインターフェース1751bと対話処理する他の例について検討する(例えば、異なる時点における移動体コンピューティング・デバイス1750と同じでもよい)。図示のように、ユーザ1770は、ユーザ・インターフェース1751bと対話処理して、ベートーベンの「エリーゼのために」を聞きながら写真を撮影することができ、これによって、この特定の曲に対して、領域(「RI」)1761におけるグランド・キャニオンの記憶または回想を呼び起こすように構成される将来のキューを形成する。この曲は、将来のある時点において体験を回想するためのキューとなることができる。つまり、「エリーゼのために」は「見越しての懐かしさ」を呼び起こすことができる。更に、ユーザ1770は、タイムライン(図示せず)に、領域(「R4」)1767におけるレストラン1784、または領域(「R3」)1765における海岸1782にというように、ユーザ1770cが旅行した場所毎に、サウンドトラックを追加することもできる。つまり、今後いずれかの時点において、ユーザ1770が後にサウンドトラックの曲を聴くと、この曲を体験しながら、ユーザが訪れた場所の鮮明な記憶を思い起こすことができる。ある例では、ユーザ1770cが移動体コンピューティング・デバイス1796を携行して旅行してもよく、移動体コンピューティング・デバイス1796は、コンピューティング・デバイス1705のユーザ・インターフェース1751cにおいて示したように、GPS座標データを記録するように構成されているとよい。
以上のことを考慮して、アプリケーション1752は、特定の場所において行われた活動に関して、リアル・タイム(またはその場での)キュー形成を容易にするように構成することができ、これによって、「見越しての懐かしさ」を呼び出すために、キューを後から導入することができる。他の例として、図17の移動体コンピューティング・デバイス1750は、移動体コンピューティング・デバイス1750上に配置されたアプリケーションによって音声書き取りの使用を可能にして、協調的に回想を識別する、および引き出された記憶に関連する情報でこのような回想を豊富にする(例えば、特定のキューの知覚に応答して引き出される)というような、本明細書において説明した1つ以上の機能を実行することもできる。
図18は、ある実施例にしたがって、協調回想エンジンを実装するイベント管理プラットフォームの一例を示す線図である。線図1800は、イベント管理プラットフォーム1840を含み、本明細書において説明したような、協調回想エンジン1850の1つ以上の機能を、イベントの発案(creation)、登録、イベントの価格設定および支払い、促進およびマーケティング、ならびにイベント後の活動を含むそれらのライフ・サイクル全体におけるイベントを監視および報告するためのツールを含む、イベントの管理サイクルに適用するように構成することができる。イベント管理プラットフォーム1840は、協調回想エンジン1850とは独立して、またはこれと一緒に実装されるように構成することができる。イベント管理プラットフォーム1840は、協調回想エンジン1850を含み、一方、協調回想エンジン1850は、キュー・プロセッサ1852、提示プロセッサ1853、適応回想プロセッサ1854を含む。図18の線図1800において図示する1つ以上のエレメントは、1つ以上の他の実施例にしたがって、他の図面において図示された、またそうでなければ本明細書において説明した、同様の名称が付けられたエレメントまたは同様に付番されたエレメントのような構造および/または機能を含むことができる。
ある実施例によれば、提示プロセッサ1853は、タイムライン1811(またはその一部)を図示する協調回想インターフェース1810を生成することができる。タイムライン1811は、イベントの告知(announcement)を回想1816として図示し、説明文1817、ならびに対話処理および記憶想起を促進するための添付画像1819およびコンテンツ1818を含むように示されている。
イベント管理プラットフォーム1840は、ユーザ1801を含むユーザ間の接続度(degree of connectivity)を分析し、イベント・スケジュール1840に示すイベントの内1つというような、イベントに登録した他のユーザの表示に優先順位を付けるように構成することができる。したがって、イベント管理プラットフォーム1840は、関心事または共通の接点および体験を共有する友人あるいは他の人々がイベントに出席していることを知れば、増々登録しようとする気になる潜在的な出席者を刺激するように構成することができる。ある例では、協調回想インターフェース1810が、「イベント参加者および項目」インターフェース1830における特定のイベントに登録した他のユーザの写真の回転モザイク(rotating mosaic)1827を含んでもよい。特定の登録者の写真の表示は、いずれも、イベント情報を見ているユーザ1801に対する接続度によって決定することができる。ある実施形態によれば、キュー提示インターフェース1820は、イベントおよび/またはそのイベントに関連する(例えば、登録した)あらゆる参加者と関連付けることができる種々のキュー1821〜1825を含む。
ユーザ1801は、イベントに登録した他のユーザ、または過去のイベントの出席者を、ユーザのプロファイルにおいて把握した(captured)判断基準によって、更には協調回想エンジン1850に格納されている記憶または回想および逸話に基づいて、ソートおよび検索することができる。イベント管理プラットフォーム1840は、今後行われるイベントに対する関心を高めるように、過去のイベントに懐かしさを誘い出すために、イベント関連記憶または回想を提示するように構成することができる。不規則にまたは時系列的にイベントの記憶を選択するのではなく、イベント管理プラットフォーム1840は、ユーザのプロフィール情報、共有する関心事、ならびに共通する接点および共有する体験から情報を抽出し、ユーザと共鳴する可能性が高い順にこれらのイベントの記憶に優先順位を付けるように構成することができる。イベント管理プラットフォーム1840は、ユーザ1801がイベントに出席する気にさせるように、場所、所属、関心事、タイトル、他に誰が行くか、および日付けを含む判断基準を使用して、イベント全体にわたって検索し易くするように構成することができる。
本発明の目標とする市場は、大学および軍隊を含むが、これらに限定されるのではない。イベントを計画するとき、組織は完全で正確な友人の記録を維持するという難題に直面することが多い。多くの大学は、例えば、大学に関係がある不明のまたは昔の人々を発見するために第三者を採用するが、もはや到達可能でない。例えば、卒業生の連絡先情報が入手できない場合もある。ある例では、イベント管理プラットフォーム1840は、不明の友人、または少なくとも共通する時間期間中にある組織に属していた人を発見するときに、ユーザに要請するための「見つけるのを助けて下さい」という機能(feature)を含むように構成することもできる。このため、イベント管理プラットフォーム1840は、接続のウェブ(a web of connectivity)を利用して、既存のユーザに対するほぼ確実な接続度(probable degree of connectivity)にしたがって、不明の友人の表示に優先順位を付けることによって、ユーザが不明の友人について関連情報を有するかもしれない可能性を高めるように構成することができる。更に、組織がこの情報を使用して不明の友人と連絡を取ることに成功したとき、その情報が、公開記録や他のデータベースをこすり取った(scoure)第三者ではなく、友人から来たということを、潜在的な出席者に伝えることがおそらくは一層望ましいであろう。公開記録や他のデータベースの殆どは、ユーザ1801のプライバシーを考慮せずに個人情報を購入するか、または個人情報にアクセスする。ある例では、イベント管理プラットフォーム1840は、ユーザが組織にいた時点からのプレイリスト、参加したコンサートからの記念品、またはユーザが訪問した場所からの土産を販売するというように、製品を販売するように構成されてもよい。ある例では、プレイリスト等のような製品の販売能力は、システムのイベント管理部分以外にも(例えば、タイムライン)応用することができる。
種々の実施形態によれば、協調回想エンジン1850は、父親から息子にというように、1人のユーザから他のユーザへの英知の転送を容易にし、これによって、父親が、金融のような特定分野において彼の経験、技能、および助言を伝承することを望むように構成することができる。この場合、ユーザは、特定の話題に関する(一般的な人生経験ではなく)テキスト記述を対象にしてもよい、図1の回想112および116のような回想を生成することができる。例えば、ユーザ1801は、コンピューティング・デバイス1802を通じて、金融投資助言または不動産購入助言を子供に提言するというように、記憶すべき体験または助言の遡及的ライフ・ログ(retroactive life logging)を容易にするためのプラとフォームとして、協調回想エンジン1850を実装することもできる。更に、ユーザ1801は、回想の部分集合(即ち、金融的な助言または見識に関係し、金融的な助言または見識として識別されるもの)のアクセスを、ユーザ1801の子供に助言を与えるときに、ユーザ1808のように、協力または補助することができる、友人、知人、サービス専門家(例えば、父親の会計士)等からの選択コホート(select cohort)に制限するように、協調回想エンジン1850を構成することもできる。このようにして、ユーザ1801は、あらゆる「財政的に困難な」友人に、疑わしい金融面の助言をユーザ1801の子供に伝えさせるのを、特に一旦ユーザ1801がもはやそうすることができなくなったときに(例えば、ユーザ101が死亡した後)、 回避することができる。要約すると、協調回想エンジン1850は、ユーザが特定のユーザに種々の主題または話題について意見を言うことをお願いする(例えば、「あなたの投資戦略はどのようなものか?」、「不動産購入についてどのような助言をするか?」等)ことを可能にするように構成することができる。更に、ユーザ101は、前述の投票および評論メカニズムを含んで、ユーザ1808の内誰が対話処理できるか決定し、更に誰が質問にアクセスし、回答として助言を与えることができるかについても決定することができる。
種々の実施形態によれば、協調回想エンジン1850は、ユーザが友人のグループをユーザ1808の部分集合として作ることを可能にするように構成することができる。更に、協調回想エンジン1850は、所与のユーザを関連付けることができる異なる種類の友人のグループ(例えば、親しい友人、特定の知人、または家族の構成員等)を提案するように構成することもできる。これらの友人グループは、人が対話処理することを選択してもよい個人ユーザを識別するように、会社、大学等のような組織を補助することができる。
種々の実施形態によれば、協調回想エンジン1850は、「接続のウェブ」(web of connections)を含んでもよい、相互関係を表すデータの形成を容易にするように構成することができる。つまり、協調回想エンジン1850は、ユーザが、複数のユーザ間における背景、関心事、およびその他の属性における重複を識別するために、ユーザおよび情報全体をフィルタリングおよびソートすることを可能にするのでもよい。例えば、ユーザがフットボールをプレーし、年齢が30および40の間であり、ニューヨークにおいて金融業界で働いている友人を検索したいという場合もある。つまり、この例を続けると、人と他のユーザの間における接続の数が増大し、図1のユーザ101と図1の他のユーザ104との間の「距離」が狭くなるように、グラフィックを用いて検索の結果を表示することができる。実例をあげると、共通の大学、社交組織、スポーツ、旅行場所等のような、同様または同じユーザ属性の数が、比較的高い連携度(degree of association)を決定することができる。つまり、ユーザ101および104は、共通のまたは同様の重複属性が彼らよりも少ない他のユーザよりも、互いに緊密であるとして、グラフィック表示することができる。
再度図18を参照すると、協調回想エンジン1850は、ある実施形態にしたがって、接続度に応じて他のユーザを推薦するように構成することができる。協調回想エンジン1850は、母校、職業、場所(location)等のようなユーザのプロフィール・データからのデータ、特定の場所および/またはイベントの記録された記憶および逸話のような、共通の関心事および体験を表すデータからのデータを掘り出すまたは識別するように構成することもできる。ユーザ1801とユーザ1808との間の関係は、接続のウェブ(web of connectivity)として視覚的に表すことができる。ユーザ1801は、訪問した場所、体験、関心事、職業的および/または個人的所属等のような、他のユーザに対する接続度を判定したいときに参照する基準を選択することができる。このように、接続のウェブは複数の方法で利用することができる。例えば、ウォール・ストリートの銀行で職を探しているユーザが、大学で同様にフットボールをプレーしており、彼らよりも10〜20年前に卒業しており、ニューヨークの金融業界で働いている同窓生および社交組織の会員を検索するのでもよい。目標とする人物の目標属性によって精度を高め、接続度を上げることによって、ユーザ1801は、助言、採用面接、職業紹介(professional introduction)等の要求に対して回答を受ける確率を高めることができる。他の例では、協調回想エンジン1850は、旅行の計画を立て易くするために実装されてもよい。ユーザ1801は、例えば、過去2年以内におけるクロアチアの旅行に関する記憶を引き上げる(pull up)ことができる。
図19は、ある実施形態にしたがって、回想と関連付けて提示用キューを形成する一例として、流れ図を示す線図である。フロー1900は、1902において開始し、刺激の部分集合を表すデータを識別することを説明する。刺激は、想起される記憶または回想を引き出す助けとなる記憶キューとして役割を果たすことができるあらゆる知覚可能な品目(例えば、視覚品目、聴覚品目、嗅覚関連品目等)であってよい。1904において、キューは、補足刺激を表すデータとして、決定されてもよい。例えば、キューは、記憶または回想の更なる詳細を呼び起こすための補足刺激としてユーザに提示されてもよい。従って、キューはユーザの回想を豊富にする触媒として作用すると言ってもよい。1906において、テキストおよび/または画像に基づくか否かには関係なく、補足刺激に基づいて回想を書き改めることができる。場合によっては、補足刺激が、他のユーザの投稿(例えば、記憶の詳細のテキスト記述)であってもよい。つまり、補足刺激をユーザの回想と融合してまたは組み合わせて、複合回想を形成してもよい。1908において、キューまたは回想を表すデータの提示を適応させることができる。例えば、回想を表すデータを、学生、児童、成人等のような、読み手の特定のクラスに合わせて書き改めるまたは個別加工することもできる。1910において、追加の詳細または記憶(例えば、ひらめき記憶(mind pop memory)、フラッシュバルブ記憶、エピソード記憶等)を呼び起こすように、キューまたは回想を表すデータをユーザに提示することができる。
図20は、種々の実施形態にしたがって、協調回想エンジンのコンポーネントに種々の機能を設けるように構成された種々のコンピューティング・プラットフォームの実施例を示す。ある実施例では、コンピューティング・プラットフォーム200は、以上で説明した技法を実行するためのコンピュータ・プログラム、アプリケーション、方法、プロセス、アルゴリズム、またはその他のソフトウェア、更にはそれらの任意のハードウェア実施態様を実装するために使用することができる。
場合によっては、コンピューティング・プラットフォーム2000または任意の部分(例えば、任意の構造的または機能的部分)は、コンピューティング・デバイス2090a、移動体コンピューティング・デバイス2090b、および/または処理回路というような、任意のデバイスにおいて、本明細書において説明した種々の実施例にしたがって、協調回想エンジンの構造および/または機能を形成するときに配置することができる。
コンピューティング・プラットフォーム2000は、バス2002または情報を伝達するための他の通信メカニズムを含む。バス2002は、プロセッサ2004、システム・メモリ2006(例えば、RAM等)、記憶デバイス2008(例えば、ROM等)、メモリ内キャッシュ(RAM2006またはコンピューティング・プラットフォーム2000の他の部分に実装することができる)、通信リンク2021上のポートを介した通信が、例えば、データベース・デバイス(例えば、トリプルストア(triplestores)等を含むがこれに限定されない原子化データ集合(atomized dataset)を格納するように構成された記憶デバイス)を含む、プロセッサを有する移動体コンピューティングおよび/または通信デバイスを含むコンピューティング・デバイスと通信し易くするための通信インターフェース2013(例えば、イーサネット(登録商標)または他のワイヤレス・コントローラ、Bluetooth(登録商標)コントローラ、NFCロジック等)のような、サブシステムおよびデバイスを相互接続する。プロセッサ2004は、1つ以上のグラフィクス処理ユニット(「GPU」)として、Intel(登録商標)Corporationによって製造されるもののような、1つ以上の中央処理ユニット(「CPU」)として、または1つ以上の仮想プロセッサとして、更にはCPUおよび仮想プロセッサの任意の組み合わせとして、実装することができる。コンピューティング・プラットフォーム2000は、入力および出力を表すデータを、入力および出力デバイス2001を通じて交換する。入力および出力デバイス2001には、キーボード、マウス、オーディオ入力(例えば、音声−テキスト駆動デバイス)、ユーザ・インターフェース、ディスプレイ、モニタ、カーソル、タッチ感応ディスプレイ、LCDまたはLEDディスプレイ、および他のI/O関連デバイスが含まれるが、これらに限定されるのではない。
尚、ある実施例では、入力および出力デバイス2001は、本明細書において説明した種々の実施例にしたがって、ユーザ・アカウント識別子と関連付けられたコンピューティング・デバイスにおけるユーザ・インターフェースとして実装されてもよく、またそうでなければそれと交換されてもよいことを注記しておく。
ある実施例によれば、コンピューティング・プラットフォーム2000は、システム・メモリ2006に格納されている1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスをプロセッサ2004が実行することによって、特定の処理(operations)を実行し、コンピューティング・プラットフォーム2000は、クライアント−サーバ構成、ピア−ツー−ピア構成で、またはスマートフォンなどを含む任意の移動体コンピューティング・デバイスとして実装することができる。このような命令またはデータは、記憶デバイス2008のような他のコンピュータ読み取り可能媒体からシステム・メモリ2006に読み込むこともできる。ある実施例では、ハード・ワイヤ回路が、ソフトウェア命令の代わりにまたはソフトウェア命令と組み合わせて、実装のために使用されてもよい。命令はソフトウェアまたはファームウェアに埋め込むこともできる。「コンピュータ読み取り可能媒体」という用語は、
実行のためにプロセッサ2004に命令を供給することに関与する任意の有形媒体を指す。このような媒体は、不揮発性媒体または揮発性媒体を含むがこれらには限定されない多くの形態を取ることができる。不揮発性媒体は、例えば、光または磁気ディスク等を含む。揮発性媒体は、システム・メモリ2006のような、ダイナミック・メモリを含む。
コンピュータ読み取り可能媒体の知られている形態には、例えば、フロッピー・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD−ROM、任意の他の光媒体、パンチ・カード、紙テープ、穿孔パターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリ・チップまたはカートリッジ、あるいはコンピュータがデータにアクセスすることができる任意の他の媒体が含まれる。更に、命令は、伝送媒体を使用して送信または受信することもできる。「伝送媒体」という用語は、機械による実行のために命令を格納、エンコード、または搬送することができる任意の有形または無形媒体を含むことができ、ディジタルまたはアナログ通信信号、あるいはこのような命令の伝達を容易にする他の無形媒体を含む。伝送媒体には、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバが含まれ、コンピュータ・データ信号を送信するためのバス2002を構成する(comprise)ワイヤが含まれる。
ある実施例では、命令のシーケンスの実行は、コンピューティング・プラットフォーム2000によって実行されてもよい。ある実施例によれば、コンピューティング・プラットフォーム2000は、互いに調整し合って(または非同期で)命令のシーケンスを実行するために、通信リンク2021(LAN、PSTNのような有線ネットワーク、または種々の規格およびプロトコルのWiFi、Bluetooth(登録商標)、NFC、Zig−Bee等を含む任意のワイヤレス・ネットワーク)によって、任意の他のプロセッサに結合することができる。コンピューティング・プラットフォーム2000は、メッセージ、データ、およびプログラム・コード(例えば、アプリケーション・コード)を含む命令を、通信リンク2021および通信インターフェース2013を通じて送信および受信することができる。受信されたプログラム・コードは、それが受信されるに連れて、プロセッサ2004によって実行され、および/または後の実行のためにメモリ2006または他の不揮発性ストレージに格納されてもよい。
図示する実施例では、システム・メモリ2006は、本明細書において説明した機能を実現するための実行可能命令を含む種々のモジュールを含むことができる。システム・メモリ2006は、オペレーティング・システム(「O/S」)2032、更にはアプリケーション2036および/またはロジック・モジュール(1つまたは複数)2059を含むこともできる。図20に示す例では、システム・メモリ2006は、任意の数のモジュール2059を含んでもよく、それらの内任意のもの、またはそれらの内1つ以上の部分は、本明細書において説明した1つ以上の機能を実現することによって、コンピューティング・システム(例えば、クライアント・コンピューティング・システム、サーバ・コンピューティング・システム等)の任意の1つ以上のコンポーネントを補助する(facilitate)ように構成することができる。
以上で説明した特徴(feature)において、そのいずれの構造および/または機能もソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、回路、またはこれらの組み合わせで実装することができる。尚、以上の構造および構成エレメント、ならびにそれらの機能は、1つ以上の他の構造またはエレメントと統合する(aggregate)されてもよいことを注記しておく。あるいは、エレメントおよびそれらの機能は、構成サブエレメントがある場合には、それらに再分割されてもよい。ソフトウェアとしては、以上で説明した技法は、種々の型式のプログラミングまたは定式化言語、フレームワーク、シンタックス、アプリケーション、プロトコル、オブジェクト、または技法を使用して実現することができる。ハードウェアおよび/またはファームウェアとしては、以上で説明した技法は、種々の型式のプログラミング言語または集積回路設計言語を使用して実現することができる。これらの言語には、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(「FPGA」)、特定用途集積回路(「ASIC」)、または任意の他の種類の集積回路を設計するように構成された任意のレジスタ転送言語(「RTL」)のような、ハードウェア記述言語が含まれる。ある実施形態によれば、「モジュール」という用語は、例えば、アルゴリズムまたはその一部、および/またはハードウェア回路もしくはソフトウェアのいずれか、あるいはこれらの組み合わせで実装されるロジックを指すことができる。これらは変化する可能性があり、提示した例や説明には限定されない。
ある実施形態では、図20のモジュール2059、またはそれらのコンポーネントの内1つ以上、あるいは本明細書において説明したプロセスまたはデバイスはいずれも、移動体電話機またはコンピューティング・デバイスのような移動体デバイスと通信する(例えば、有線またはワイヤレスで)ことができ、またはそれらの内部に配置することもできる。
場合によっては、1つ以上のモジュール2059またはその/それらのコンポーネントの1つ以上(あるいは本明細書において説明したいずれかのプロセスまたはデバイス)と通信する移動体デバイス、または任意のネットワーク接続されたコンピューティング・デバイス(図示せず)は、本明細書において説明した特徴のいずれかの構造および/または機能の内少なくとも一部を設けることができる。以上で説明した図において図示したように、以上で説明した特徴はいずれも、その構造および/または機能をソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、回路、またはこれらの任意の組み合わせで実現することができる。尚、以上の構造および構成エレメント、ならびにそれらの機能を1つ以上の他の構造またはエレメントと統合するまたは組み合わせることもできることを注記しておく。あるいは、エレメントおよびそれらの機能は、構成サブエレメントがある場合には、それらに再分割されてもよい。ソフトウェアとしては、以上で説明した技法の少なくとも一部は、種々の型式のプログラミングまたは定式化言語、フレームワーク、シンタックス、アプリケーション、プロトコル、オブジェクト、または技法を使用して実現することができる。例えば、図のいずれかに図示されたエレメントの内少なくとも1つは、1つ以上のアルゴリズムを表すことができる。または、エレメントの少なくとも1つは、構成構造および/または機能を設けるように構成されたハードウェアの部分を含むロジックの部分を表すことができる。
例えば、モジュール2059またはその/それらのコンポーネントの1つ以上、あるいは本明細書において説明したいずれのプロセスまたはデバイスも、メモリにおいて1つ以上のアルゴリズムを実行するように構成された1つ以上のプロセッサを含む1つ以上のコンピューティング・デバイス(例えば、帽子またはヘッドバンドのようなウェアラブル・デバイスのような任意の移動体コンピューティング・デバイス、あるいは、装着するか携行するかには関係なく、移動体電話機)に実装することができる。つまり、以上で説明した図の中にあるエレメントの内少なくとも一部は、1つ以上のアルゴリズムを表すことができる。また、これらのエレメントの内少なくとも1つは、構成構造および/または機能を設けるように構成されたハードウェアの一部を含むロジックの一部を表すことができる。これらは変化する可能性があり、提示した例や説明には限定されない。
ハードウェアおよび/またはファームウェアとしては、以上で説明した構造および技法は、種々の型式のプログラミング言語または集積回路設計言語を使用して実現することができる。これらの言語には、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(「FPGA」)、特定用途集積回路(「ASIC」)、マルチチップ・モジュール、または任意の他の種類の集積回路を設計するように構成された任意のレジスタ転送言語(「RTL」)のような、ハードウェア記述言語が含まれる。
例えば、モジュール2059またはその/それらのコンポーネントの内1つ以上、あるいは本明細書において説明したいずれのプロセスまたはデバイスも、1つ以上の回路を含む1つ以上のコンピューティング・デバイスにおいて実装することができる。つまり、 以上で説明した図の中にあるエレメントの内少なくとも1つは、ハードウェアの1つ以上のコンポーネントを表すことができる。また、これらのエレメントの内少なくとも1つは、構成構造および/または機能を設けるように構成された回路の一部を含むロジックの一部を表すことができる。
ある実施形態によれば、「回路」(circuit)という用語は、例えば、1つ以上の機能を実行するために電流が流れる複数の(a number of)コンポーネントを含む任意のシステムを指すことができ、コンポーネントにはディスクリート・コンポーネントおよび複合コンポーネントが含まれる。ディスクリート・コンポーネントの例には、トランジスタ、抵抗器、キャパシタ、インダクタ、ダイオード等が含まれ、複合コンポーネントの例には、メモリ、プロセッサ、アナログ回路、ディジタル回路等が含まれ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(「FPGA」)、特定用途集積回路(「ASIC」)が含まれる。したがって、回路は、電子コンポーネントおよびロジック・コンポーネント(例えば、アルゴリズムの実行可能命令のグループが、したがって、回路のコンポーネントとなるように、例えば、命令を実行するように構成されたロジック)のシステムを含むことができる。ある実施形態によれば、「モジュール」という用語は、例えば、ハードウェア回路またはソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせのいずれかで実装されたアルゴリズムもしくはその一部、および/またはロジックを指すことができる(即ち、モジュールを回路として実装することができる)。ある実施形態では、アルゴリズム、および/またはアルゴリズムが格納されているメモリは、回路の「コンポーネント」となる。つまり、「回路」という用語は、例えば、アルゴリズムを含むコンポーネントのシステムも指すことができる。これらは変化する可能性があり、提示した例や説明には限定されない。
以上、理解の明確化を目的として幾分詳しく以上の実施例について説明したが、以上で説明した本発明の技法は、提示した詳細に限定されるのではない。以上で説明した本発明の技法を実現する代わりの方法は数多くある。開示した実施例は、例示であって、限定ではない。